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特表2022-533792無線通信のための電子装置、方法、及びコンピュータ読み取り可能記憶媒体
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-07-25
(54)【発明の名称】無線通信のための電子装置、方法、及びコンピュータ読み取り可能記憶媒体
(51)【国際特許分類】
   H04W 24/04 20090101AFI20220715BHJP
   H04W 72/08 20090101ALI20220715BHJP
   H04W 16/28 20090101ALI20220715BHJP
   H04W 72/02 20090101ALI20220715BHJP
【FI】
H04W24/04
H04W72/08 110
H04W16/28
H04W72/02
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021569569
(86)(22)【出願日】2020-05-15
(85)【翻訳文提出日】2021-12-16
(86)【国際出願番号】 CN2020090457
(87)【国際公開番号】W WO2020233507
(87)【国際公開日】2020-11-26
(31)【優先権主張番号】201910429802.7
(32)【優先日】2019-05-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】000002185
【氏名又は名称】ソニーグループ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】特許業務法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】徐▲ジン▼
(72)【発明者】
【氏名】周穎
(72)【発明者】
【氏名】任文静
(72)【発明者】
【氏名】李東儒
(72)【発明者】
【氏名】陶小峰
(72)【発明者】
【氏名】曹建飛
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA21
5K067CC02
5K067DD11
5K067DD43
5K067EE02
5K067EE10
5K067FF05
5K067JJ03
5K067JJ11
5K067JJ31
(57)【要約】
本開示は、無線通信のための電子装置、方法及びコンピュータ読み取り可能記憶媒体を提供し、当該電子装置は、以下のように配置される処理回路を含み、非許可バンドのダウンリンクリンクにビーム障害が発生したことを確定してビーム障害回復要求を生成し、選択した候補ビームの第1のチャネルに対してエネルギー検出を実行し、当該エネルギー検出が第1のチャネルがアイドル状態であることを示す場合、第1のチャネルを介してビーム障害回復要求を送信し、当該エネルギー検出の開始と同時に第1のタイマーを起動させ、当該第1のタイマーが満了したがエネルギー検出が第1のチャネルがアイドル状態であることを示していない場合に、候補ビームを再選択し、再選択した候補ビームの第1のチャネルに対してエネルギー検出を実行する。
【選択図】図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信のための電子装置であって、
非許可バンドのダウンリンクリンクにビーム障害が発生したことを確定してビーム障害回復要求を生成し、
選択した候補ビームの第1のチャネルに対してエネルギー検出を実行して、前記エネルギー検出が前記第1のチャネルがアイドル状態であることを示す場合、前記第1のチャネルを介して前記ビーム障害回復要求を送信し、
前記エネルギー検出の開始と同時に第1のタイマーを起動させ、
前記第1のタイマーが満了したが前記エネルギー検出が前記第1のチャネルがアイドル状態であることを示していない場合、候補ビームを再選択し、再選択した候補ビームの第1のチャネルに対してエネルギー検出を実行するように配置される処理回路を含む電子装置。
【請求項2】
前記処理回路はさらに、候補ビームを再選択する回数が所定の回数を超える場合、報告メッセージを生成して上位層プロトコルに通知するように配置される請求項1に記載の電子装置。
【請求項3】
前記エネルギー検出は、トーク前リッスンLBTメカニズムを含む請求項1に記載の電子装置。
【請求項4】
前記エネルギー検出は、Cat.4 LBTメカニズムを含む請求項3に記載の電子装置。
【請求項5】
前記処理回路はさらに、前記第1のタイマーが満了する前に前記エネルギー検出が前記第1のチャネルがアイドル状態であることを示す場合、前記第1のチャネルを介して前記ビーム障害回復要求を送信し、前記第1のタイマーをリセットするように配置される請求項1に記載の電子装置。
【請求項6】
前記処理回路は、再選択した候補ビームの第1のチャネルに対してCat.4 LBTを実行するときに、前回のCat.4 LBTメカニズムで生成された乱数がデクリメントされて、前記前回のCat.4 LBTメカニズムが中止するときに取得した残りの乱数が0ではない場合、当該残りの乱数を今回のCat.4 LBTメカニズムで使用する乱数とするように配置される請求項4に記載の電子装置。
【請求項7】
前記第1のチャネルは、物理ランダムアクセスチャネル、物理アップリンク制御チャネル及び物理アップリンク共有チャネルのうちの1つである請求項1に記載の電子装置。
【請求項8】
前記処理回路は、無線リソース制御シグナリングを介して基地局から前記第1のタイマーの長さ及び前記所定の回数の情報を取得するように配置される請求項2に記載の電子装置。
【請求項9】
前記処理回路はさらに、ビームの参照信号受信電力に基づいて候補ビームを選択するように配置される請求項1に記載の電子装置。
【請求項10】
前記処理回路はさらに、送信した前記ビーム障害回復要求が、他のユーザーが選択の候補ビームで送信したシグナリング又はデータと衝突する場合、ランダムバックオフを実行した後に前記ビーム障害回復要求を再送信するように配置される請求項5に記載の電子装置。
【請求項11】
無線通信のための電子装置であって、
非許可バンドのダウンリンクリンクにビーム障害が発生した場合、選択した候補ビームの第1のチャネルでビーム障害回復要求を基地局に送信し、
前記ビーム障害回復要求を送信した後の動的時間ウィンドウ内で前記基地局からのビーム障害回復応答をモニターし、
前記ビーム障害回復応答がモニターされていない場合、前記ビーム障害回復要求を再送信し、新しい動的時間ウィンドウ内でモニターするように配置される処理回路を含み、
前記動的時間ウィンドウの長さは、ビーム障害回復要求の送信済み回数と正の相関がある電子装置。
【請求項12】
前記処理回路はさらに、前記ビーム障害の発生が検出されたときに第2のタイマーを起動させ、前記第2のタイマーが満了したが前記ビーム障害回復応答が受信されていない場合、現在の動作を停止し、ビーム障害回復が失敗したと判断するように配置される請求項11に記載の電子装置。
【請求項13】
前記処理回路は、前記動的時間ウィンドウの長さを、基本時間ウィンドウの長さと前記ビーム障害回復要求の送信済み回数との積に設置するように配置される請求項11に記載の電子装置。
【請求項14】
前記処理回路はさらに、前記動的時間ウィンドウの最大長を制限し、前記ビーム障害回復要求の送信済み回数に基づいて設置された動的時間ウィンドウの長さが前記最大長よりも大きい場合、前記動的時間ウィンドウの長さを前記最大長に設置するように配置される請求項11に記載の電子装置。
【請求項15】
前記処理回路は、無線リソース制御シグナリングを介して前記基地局から前記基本時間ウィンドウの長さの情報を取得するように配置される請求項13に記載の電子装置。
【請求項16】
前記処理回路は、無線リソース制御シグナリングを介して前記基地局から前記動的時間ウィンドウの最大長の情報を取得するように配置される請求項14に記載の電子装置。
【請求項17】
前記処理回路はさらに、前記ビーム障害回復要求の最大送信回数を制限するように配置される請求項11に記載の電子装置。
【請求項18】
前記処理回路はさらに、
毎回前記ビーム障害回復要求を再送信する前に、現在の候補ビームの参照信号受信電力を測定し、測定した参照信号受信電力が所定の閾値よりも低い場合、候補ビームを再選択し、再選択した候補ビームの第1のチャネルで前記ビーム障害回復要求の送信及び前記ビーム障害回復応答のモニターを実行するように配置される請求項11に記載の電子装置。
【請求項19】
前記第1のチャネルは、物理ランダムアクセスチャネル、物理アップリンク制御チャネル及び物理アップリンク共有チャネルのうちの1つである請求項11に記載の電子装置。
【請求項20】
前記処理回路はさらに、前記ビーム障害回復要求を再度送信する前にランダムバックオフを実行するように配置される請求項11に記載の電子装置。
【請求項21】
無線通信のための電子装置であって、
非許可バンドのダウンリンクリンクにビーム障害が発生したことを確定してビーム障害回復要求を生成し、
選択した候補ビームの第1のチャネルに対してエネルギー検出を実行し、前記エネルギー検出が前記第1のチャネルがアイドル状態であることを示す場合、前記第1のチャネルを介して前記ビーム障害回復要求を送信するように配置される処理回路を含み、
前記候補ビームは、複数のユーザー装置で同時に選択できる電子装置。
【請求項22】
前記エネルギー検出は、トーク前リッスンLBTメカニズムを含む請求項21に記載の電子装置。
【請求項23】
前記エネルギー検出は、Cat.4 LBTメカニズムを含む請求項22に記載の電子装置。
【請求項24】
前記処理回路はさらに、送信した前記ビーム障害回復要求が、他のユーザーが選択の候補ビームで送信したシグナリング又はデータと衝突する場合、ランダムバックオフを実行した後に、前記ビーム障害回復要求を再送信するように配置される請求項21に記載の電子装置。
【請求項25】
前記第1のチャネルは、物理ランダムアクセスチャネルである請求項21に記載の電子装置。
【請求項26】
前記第1のチャネルは、物理アップリンク制御チャネルである請求項21に記載の電子装置。
【請求項27】
前記処理回路は、物理アップリンク制御チャネルにおけるスケジューリング要求によって、ビーム障害イベントが発生したことを基地局に通知し、前記スケジューリング要求に基づいて基地局によってユーザー装置に割り当てられた物理アップリンク共有チャネルリソースを使用して前記ビーム障害回復要求を送信するように配置される請求項26に記載の電子装置。
【請求項28】
前記スケジューリング要求は、全て0又は全て1である特定のシーケンスを使用してビーム障害イベントの発生を示す請求項27に記載の電子装置。
【請求項29】
前記処理回路は、物理アップリンク制御チャネルにおける新しく定義されたチャネル状態情報によって前記ビーム障害回復要求を送信するように配置され、
前記新しく定義されたチャネル状態情報は、選択された候補ビームを表す特定のビットシーケンスを含む請求項26に記載の電子装置。
【請求項30】
前記第1のチャネルは、物理アップリンク共有チャネルである請求項21に記載の電子装置。
【請求項31】
前記処理回路は、新しく定義されたMAC CEによって前記ビーム障害回復要求を送信するように配置され、
前記新しく定義されたMAC CEは、選択された候補ビームを表す特定のビットシーケンスを含む請求項30に記載の電子装置。
【請求項32】
無線通信のための電子装置であって、
ユーザー装置のビーム障害回復動作に対する配置を生成して、当該配置を無線リソース制御シグナリングに含めて前記ユーザー装置に提供し、
前記ユーザー装置からのビーム障害回復要求に応じてビーム障害回復要求応答を生成するように配置される処理回路を含み、
前記配置は、候補ビームのエネルギー検出を計時するための第1のタイマーの長さ、1回のビーム障害に対して候補ビームを再選択する回数、前記ユーザー装置が前記ビーム障害回復応答を待機する動的時間ウィンドウの設置、1回のビーム障害に対してビーム障害回復要求を送信する回数、及び前記ユーザー装置が前記ビーム障害回復応答を待機する時間を計時するための第2のタイマーの長さのうちの1つ又は複数を含む電子装置。
【請求項33】
無線通信のための方法であって、
非許可バンドのダウンリンクリンクにビーム障害が発生したことを確定してビーム障害回復要求を生成するステップと、
選択した候補ビームの第1のチャネルに対してエネルギー検出を実行して、前記エネルギー検出が前記第1のチャネルがアイドル状態であることを示す場合、前記第1のチャネルを介して前記ビーム障害回復要求を送信するステップと、
前記エネルギー検出の開始と同時に第1のタイマーを起動させるステップと、
前記第1のタイマーが満了したが前記エネルギー検出が前記第1のチャネルがアイドル状態であることを示していない場合、候補ビームを再選択し、再選択した候補ビームの第1のチャネルに対してエネルギー検出を実行するステップとを含む方法。
【請求項34】
無線通信のための方法であって、
非許可バンドのダウンリンクリンクにビーム障害が発生した場合に、選択した候補ビームの第1のチャネルでビーム障害回復要求を基地局に送信するステップと、
前記ビーム障害回復要求を送信した後の動的時間ウィンドウ内で、前記基地局からのビーム障害回復応答をモニターするステップと、
前記ビーム障害回復応答がモニターされていない場合、前記ビーム障害回復要求を再送信し、新しい動的時間ウィンドウ内でモニターするステップとを含み、
前記動的時間ウィンドウの長さは、ビーム障害回復要求の送信済み回数と正の相関がある方法。
【請求項35】
無線通信のための方法であって、
非許可バンドのダウンリンクリンクにビーム障害が発生したことを確定してビーム障害回復要求を生成するステップと、
選択した候補ビームの第1のチャネルに対してエネルギー検出を実行して、前記エネルギー検出が前記第1のチャネルがアイドル状態であることを示す場合、前記第1のチャネルを介して前記ビーム障害回復要求を送信するステップとを含み、
前記候補ビームは、複数のユーザー装置で同時に選択できる方法。
【請求項36】
無線通信のための方法であって、
ユーザー装置のビーム障害回復動作に対する配置を生成して、当該配置を無線リソース制御シグナリングに含めて前記ユーザー装置に提供するステップと、
前記ユーザー装置からのビーム障害回復要求に応答して、ビーム障害回復要求応答を生成するステップとを含み、
前記配置は、候補ビームのエネルギー検出を計時するための第1のタイマーの長さ、1回のビーム障害に対して候補ビームを再選択する回数、前記ユーザー装置が前記ビーム障害回復応答を待機する動的時間ウィンドウの設置、1回のビーム障害に対してビーム障害回復要求を送信する回数、及び前記ユーザー装置が前記ビーム障害回復応答を待機する時間を計時するための第2のタイマーの長さのうちの1つ又は複数を含む方法。
【請求項37】
コンピュータ実行可能指令が記憶されるコンピュータ読み取り可能記憶媒体であって、
前記コンピュータ実行可能指令が実行される場合に、請求項33~36のいずれか1つに記載の無線通信のための方法を実行するコンピュータ読み取り可能記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2019年5月22日に中国特許庁に提出された、出願番号が201910429802.7であって、発明の名称が「無線通信のための電子装置、方法、及びコンピュータ読み取り可能記憶媒体」である中国特許出願に基づく優先権を主張し、その全内容を参照により本出願に援用する。
【0002】
本出願は、無線通信技術分野に関し、具体的に、非許可バンドにおけるビーム管理技術に関する。より具体的に、無線通信のための電子装置、方法、及びコンピュータ読み取り可能記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0003】
ロングタームエボリューション(Long Term Evolution、LTE)の次世代無線アクセス方式としての新しいラジオ(New Radio、NR)は、LTEと異なる無線アクセス技術(Radio Access Technology、RAT)である。NRでは、多入力多出力(Multiple In Multiple Output、MIMO)技術も使用することができ、NR MIMOでは、通信品質を確保するためにビーム管理は非常に重要である。例えば、ユーザー装置にサービスを提供するビームのビーム品質がある程度低下する場合、当該ビームは使用できなくなり、ビーム障害(beam failure)が発生したと見なされ、この場合、当該ユーザー装置のデータ伝送に用いられる新しいビームを再割り当てるためには、ビーム障害回復メカニズムが必要である。なお、非許可バンド(unlicensed band)では、ユーザー装置は、チャネルにアクセする前に、例えばエネルギー検出などの当該チャネルに対する検出を先に実行して、当該チャネルがアイドル状態であることを確定する必要があり、これにより、アクセス後に他のユーザー装置と衝突しないことを確保する。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
本出願に関する特定の側面の基本的な理解を提供するように、本出願に関する簡単な概説を以下に示す。この概説は、本出願に関する網羅的な概説ではない。それは、本出願の肝心又は重要部分を確定することを意図するものではなく、本出願の範囲を限定することを意図するものでもない。その目的は、後述するより詳細な説明の前置きとして、簡略化された形でいくつかの概念を提示することである。
【0005】
本出願の一態様によれば、無線通信のための電子装置を提供し、非許可バンドのダウンリンクリンクにビーム障害が発生したことを確定してビーム障害回復要求を生成し、選択した候補ビームの第1のチャネルに対してエネルギー検出を実行し、当該エネルギー検出が第1のチャネルがアイドル状態であることを示す場合、第1のチャネルを介してビーム障害回復要求を送信し、当該エネルギー検出の開始と同時に第1のタイマーを起動させ、当該第1のタイマーが満了したがエネルギー検出が第1のチャネルがアイドル状態であることを示していない場合、候補ビームを再選択し、再選択した候補ビームの第1のチャネルに対してエネルギー検出を実行するように配置される処理回路を含む。
【0006】
本出願の一態様によれば、無線通信のための方法を提供し、非許可バンドのダウンリンクリンクにビーム障害が発生したことを確定してビーム障害回復要求を生成するステップと、選択された候補ビームの第1のチャネルに対してエネルギー検出を実行して、当該エネルギー検出が第1のチャネルがアイドル状態であることを示す場合、第1のチャネルを介してビーム障害回復要求を送信するステップと、当該エネルギー検出の開始と同時に第1のタイマーを起動させるステップと、当該第1のタイマーが満了したがエネルギー検出が第1のチャネルがアイドル状態であることを示していない場合、候補ビームを再選択し、再選択した候補ビームの第1のチャネルに対してエネルギー検出を実行するステップとを含む。
【0007】
本出願のこの態様による電子装置及び方法は、候補ビームに対応するチャネルリソースが長時間占有されているときに候補ビームを適時的に入れ替えることにより、ビーム障害回復要求を迅速に送信し、ビーム障害回復の遅延を低減させることができる。
【0008】
本出願の他の態様によれば、無線通信のための電子装置を提供し、非許可バンドのダウンリンクリンクにビーム障害が発生した場合、選択した候補ビームの第1のチャネルでビーム障害回復要求を基地局に送信し、ビーム障害回復要求を送信した後の動的時間ウィンドウ内で基地局からのビーム障害回復応答をモニターし、ビーム障害回復応答がモニターされていない場合、ビーム障害回復要求を再送信して、新しい動的時間ウィンドウ内でモニターするように配置される処理回路を含み、動的時間ウィンドウの長さはビーム障害回復要求の送信済み回数と正の相関がある。
【0009】
本出願の他の態様によれば、無線通信のための方法を提供し、非許可バンドのダウンリンクリンクにビーム障害が発生した場合、選択した候補ビームの第1のチャネルでビーム障害回復要求を基地局に送信するステップと、ビーム障害回復要求を送信した後の動的時間ウィンドウ内で基地局からのビーム障害回復応答をモニターするステップと、ビーム障害回復応答がモニターされていない場合、ビーム障害回復要求を再送信して、新しい動的時間ウィンドウ内でモニターするステップとを含み、動的時間ウィンドウの長さは、ビーム障害回復要求の送信済み回数と正の相関がある。
【0010】
本出願のこの態様による電子装置及び方法は、動的時間ウィンドウメカニズムを使用することにより、非許可バンドにおけるビーム障害回復処理の要件に適応することができるため、ビーム障害回復の効率を高め、ビーム障害回復の遅延を低減させることができる。
【0011】
本出願の他の態様によれば、無線通信のための電子装置を提供し、非許可バンドのダウンリンクリンクにビーム障害が発生したことを確定してビーム障害回復要求を生成し、選択された候補ビームの第1のチャネルに対してエネルギー検出を実行し、エネルギー検出が第1のチャネルがアイドル状態であることを示す場合、第1のチャネルを介してビーム障害回復要求を送信するように配置される処理回路を含み、候補ビームは、複数のユーザー装置で同時に選択できる。
【0012】
本出願の他の態様によれば、無線通信のための方法を提供し、非許可バンドのダウンリンクリンクにビーム障害が発生したことを確定してビーム障害回復要求を生成するステップと、選択された候補ビームの第1のチャネルに対してエネルギー検出を実行し、エネルギー検出が第1のチャネルがアイドル状態であることを示す場合、第1のチャネルを介してビーム障害回復要求を送信するステップとを含み、候補ビームは、複数のユーザー装置で同時に選択できる。
【0013】
本出願のこの態様による電子装置及び方法は、複数のユーザー装置の間でビーム障害回復要求を送信するためのチャネルを競合的に使用することにより、チャネルオーバーヘッドを削減することができる。
【0014】
本出願の他の態様によれば、無線通信のための電子装置を提供し、ユーザー装置のビーム障害回復動作に対する配置を生成して当該配置を無線リソース制御シグナリングに含めてユーザー装置に提供し、ユーザー装置からのビーム障害回復要求に応答してビーム障害回復要求応答を生成するように配置される処理回路を含み、前記配置は、候補ビームのエネルギー検出を計時するための第1のタイマーの長さ、1回のビーム障害に対して候補ビームを再選択する回数、ユーザー装置がビーム障害回復応答を待機する動的時間ウィンドウの設置、1回のビーム障害に対してビーム障害回復要求を送信する回数、及びユーザー装置がビーム障害回復応答を待機する時間を計時するための第2のタイマーの長さのうちの1つ又は複数を含む。
【0015】
本出願の他の態様によれば、無線通信のための方法を提供し、ユーザー装置のビーム障害回復動作に対する配置を生成して当該配置を無線リソース制御シグナリングに含めてユーザー装置に提供するステップと、ユーザー装置からのビーム障害回復要求に応答してビーム障害回復要求応答を生成するステップとを含み、前記配置は、候補ビームのエネルギー検出を計時するための第1のタイマーの長さ、1回のビーム障害に対して候補ビームを再選択する回数、ユーザー装置がビーム障害回復応答を待機する動的時間ウィンドウの設置、1回のビーム障害に対してビーム障害回復要求を送信する回数、及びユーザー装置がビーム障害回復応答を待機する時間を計時するための第2のタイマーの長さのうちの1つ又は複数を含む。
【0016】
本出願のこの態様による電子装置及び方法は、ユーザー装置のビーム障害回復動作を配置することにより、高効率、低遅延のビーム障害回復を実現することができる。
【0017】
本発明の他の態様によれば、上記の無線通信のための方法を実現するためのコンピュータプログラムコード及びコンピュータプログラム製品、並びに上記の無線通信のための方法を実現するための当該コンピュータプログラムコードが記憶されたコンピュータ読み取り可能記憶媒体をさらに提供する。
【0018】
以下、添付図面を参照しながら本発明の好ましい実施例を詳細に説明し、本発明のこれら及び他の利点はより明らかになる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
さらに本発明の以上及び他の利点及び特徴を説明するために、以下、添付図面を参照して本発明の具体的な実施形態をさらに詳細に説明する。上記の図面は、以下の詳細的な説明とともに本明細書に含まれて本明細書の一部を形成する。同じ機能及び構成を有する要素は、同じ参照符号で表される。これらの図面は本発明の典型的な例のみを説明するものであり、本発明の範囲に対する制限と見なすべきではないと理解すべきである。
【0020】
図1図1は、本出願の一実施例による無線通信のための電子装置の機能モジュールを示すブロック図である。
図2図2は、複数のユーザー装置により同時にビーム障害が検出され、ビーム障害回復要求を基地局に送信する状況を示す概略図である。
図3図3は、本出願の一実施例による無線通信のための電子装置の機能モジュールを示すブロック図である。
図4図4は、2つのユーザー装置によって送信されたビーム障害回復要求が衝突する概略図である。
図5図5は、2つのユーザー装置によって送信されたビーム障害回復要求が衝突する別の概略図である。
図6図6は、MAC CEフォーマットと候補ビームインデックスとの間のマッピング関係の例である。
図7図7は、新しいチャネル状態情報フォーマットと候補ビームインデックスとのマッピング関係の例である。
図8図8は、本出願の別の実施例による無線通信のための電子装置の機能モジュールを示すブロック図である。
図9図9は、候補ビームが占有されていることが検出された状況の一例を示す概略図である。
図10図10は、第1のタイマーが満了した一例である。
図11図11は、第1のタイマーが満了していないときに第1のチャネルがアイドル状態であることが検出された一例である。
図12図12は、本出願の別の実施例による無線通信のための電子装置の機能モジュールを示すブロック図である。
図13図13は、動的時間ウィンドウの設置例である。
図14図14は、本出願の別の実施例による無線通信のための電子装置の機能モジュールを示すブロック図である。
図15図15は、ビーム障害回復要求を再送信する前に現在の候補ビームの参照信号受信電力を検出する概略図である。
図16図16は、本出願の別の実施例による無線通信のための電子装置の機能モジュールを示すブロック図である。
図17図17は、基地局とユーザー装置との間の情報フローの一例である。
図18図18は、本出願の一実施例による無線通信のための方法を示すフローチャートである。
図19図19は、本出願の別の実施例による無線通信のための方法を示すフローチャートである。
図20図20は、本出願の別の実施例による無線通信のための方法を示すフローチャートである。
図21図21は、本出願の別の実施例による無線通信のための方法を示すフローチャートである。
図22図22は、本開示の技術を適用できるeNB又はgNBの概略構成の第1の例を示すブロック図である。
図23図23は、本開示の技術を適用できるeNB又はgNBの概略構成の第2の例を示すブロック図である。
図24図24は、本開示の技術を適用できるスマートフォンの概略構成の一例を示すブロック図である。
図25図25は、本開示の技術を適用できるカーナビゲーションの概略構成の一例を示すブロック図である。
図26図26は、本発明の実施例による方法及び/又は装置及び/又はシステムを実現することができる一般的なパーソナルコンピュータの例示的な構成のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の例示的な実施形態を、添付の図面を参照して説明する。明確と簡潔のために、明細書には、実際の実施形態の全ての特徴が記載されていない。但し、開発者の具体的な目標を達成するために、実際の実施例の開発中に多くの実施形態に特定の决定をしなければならず、例えば、システムやビジネスに関連する制限条件を満たす必要があり、これらの制限条件は、異なる実施形態によって異なる場合がある。また、開発作業は非常に複雑で時間がかかるかもしれないが、本開示から利益を得る当業者にとって、このような開発作業は日常的な作業に過ぎない。
【0022】
ここで、不必要な詳細による本発明の曖昧を回避するために、本発明による解決策に密切に関連する装置構成及び/又は処理ステップのみを図面に示し、本開示と関係の少ない他の詳細を省略する。
【0023】
<第1の実施例>
図1は、本出願の一実施例による無線通信のための電子装置100の機能モジュールのブロック図を示し、図1に示すように、電子装置100は、非許可バンドのダウンリンクリンクにビーム障害が発生したことを確定するように配置される確定ユニット101と、ビーム障害回復要求(Beam failure recovery request、BFRQ)を生成するように配置される生成ユニット102と、選択された候補ビームの第1のチャネルに対してエネルギー検出を実行して、当該エネルギー検出が第1のチャネルがアイドル状態であることを示す場合、第1のチャネルを介してBFRQを送信するように配置される検出ユニット103と、を含み、1つ候補ビームは、複数のユーザー装置で同時に選択できる。
【0024】
確定ユニット101、生成ユニット102及び検出ユニット103は、1つ又は複数の処理回路によって実現することができ、当該処理回路は例えば、チップとして実現できる。また、図1に示される装置における各機能ユニットは、それによって実現される具体的な機能に従って分割された論理モジュールであり、具体的な実現形態を制限するためのものではないことを理解すべきである。
【0025】
電子装置100は例えば、ユーザー装置(UE)側に設置されてもよく、UEに通信可能に接続されてもよい。ここで、電子装置100はチップレベルで実現されてもよいし、或いは、装置レベルで実現されてもよい。例えば、電子装置100は、それ自体がユーザー装置として機能してもよく、また、例えばメモリ、トランシーバー(図示せず)などの外部装置を含むこともできる。メモリは、ユーザー装置が様々な機能を実現するために実行する必要のあるプログラム及び関連データ情報を記憶することができる。トランシーバーは、異なる装置(例えば、基地局、他のユーザー装置など)との間の通信をサポートするために、1つ又は複数の通信インターフェースを含むことができ、ここで、トランシーバーの実現形態は特に限定されない。これは、同様に、以下のユーザー装置側の電子装置に関する他の配置例の説明に適用することができる。
【0026】
また、この明細書における第1の、第2の、・・・は区別するためのものであり、順番の意味がないことに注意すべきである。
【0027】
UE側で実行されるビーム障害回復メカニズムは例えば、ビーム障害確定、候補ビーム認識、BFRQ送信及びビーム障害回復要求応答(Beam Failure Recovery Request Response、BFRR)取得といういくつかの段階を含むことができる。ビーム障害確定の段階では、UEは、現在サービスビームのビーム品質を検出して、それがビーム障害トリガー条件を満たすかどうかを判断し、候補ビーム認識段階で、他のビームから、現在サービスビームの代わりとしての候補ビームを選択することができ、BFRQ送信の段階では、BFRQを基地局(又は送受信ポイント、以下、単に基地局と呼ばれる)に送信し、当該BFRQには例えば、このUE及び候補ビームの識別に関する情報が含まれてもよく、BFRR取得の段階では、UEは、特定の時間ウィンドウ内で基地局からのBFRQに対する応答をモニターする。
【0028】
Rel‐15では、現在、非競合に基づく物理ランダムアクセスチャネル(Physical Random Access Channel、PRACH)をBFRQの送信のチャネルとして決定しただけであり、各PRACHは1つの候補ビームに関連付けられている。このような場合、各UEに専用リソースを配置して保持する必要があるため、多数のUEが接続されているセルの場合、オーバーヘッドは比較的大きくなる。
【0029】
本実施例では、非許可バンドについて、BFRQの送信に使用されるチャネルの競合的使用に対する解決策が提案される。具体的に、1つの候補ビームは、複数のビーム障害が発生した複数のUEで同時にそれぞれの候補ビームとして選択できる。
【0030】
図2は、複数のUEにより同時にビーム障害が検出されてBFRQを基地局(gNB)に送信する状況の概略図を示している。UEは例えば、各ビームの参照信号受信電力(Reference Signal Receiving Power、RSRP)に基づいて候補ビームを選択することができ、例えば、最も高いRSRPを有するビームを候補ビームとして選択することができる。そのため、複数のUEが同じ候補ビームを選択する場合がある。
【0031】
上記のように、確定ユニット101が、ビーム障害が発生したと確定した場合、生成ユニット102は、BFRQを生成し、これにより、UEは、選択した候補ビームを利用してBFRQを基地局に送信する。非許可バンドにおいてチャネルにアクセスする場合、先に、チャネルがアイドル状態であるかどうかの検出を実行する必要があるため、検出ユニット103は、候補ビームの第1のチャネルに対してエネルギー検出を実行する。ここでのエネルギー検出は、チャネルに信号伝送があるかどうかを検出することによって、チャネルがアイドル状態であるかどうかを確定するということであり、例えば、トーク前リッスンメカニズム(Listen Before Talk、LBT)を利用することができる。LBTメカニズムは、例えば25usLBT、cat.4LBTなどの複数の種類を含むことができる。図3に示すように、電子装置100は送信ユニット104をさらに含む。検出ユニット103により第1のチャネルがアイドルであることが検出された場合、送信ユニット104は第1のチャネルを介してBFRQを送信する。
【0032】
BFRQを同時に送信する複数のUEが異なる候補ビームを選択する場合、選択された候補ビームが現在、アイドル状態であるかどうかに関係なく、これらのBFRQの間で衝突が発生しない。
【0033】
BFRQを同時に送信する2つ又は複数のUEが同じ候補ビームを選択した場合、衝突が発生する可能性がある。ここで、各UEが、cat.4 LBTメカニズムを使用して、候補ビームのBFRQを送信するためのチャネル(即ち、第1のチャネル)を検出すると仮定する。cat.4 LBTメカニズムは、初期アイドルチャネル評価(initial clear channel assessment、ICCA)段階及びバックオフ(backoff)段階を含み、バックオフ段階の時間の長さは、ランダムに生成された乱数Nによって制限され、チャネルに対するエネルギー検出の結果が所定の閾値よりも低い、即ち、チャネルがアイドル状態であることを示す場合、乱数Nは1だけデクリメントされ、Nが0にデクリメントされたときにエネルギー検出の結果が、チャネルがアイドルであることを示す場合、LBTメカニズムが完了し、UEは、チャネルを使用してBFRQを送信することができる。
【0034】
以下、UE1及び他のUEが、BFRQを同時に送信するために、同じ候補ビームを選択する例において起こり得る状況を説明する。説明を簡単にするために、UE2を他のUEの例として取るが、これは、制限的ではなく、複数の他のUEがあってもよいことを理解すべきである。ICCA段階で第1のチャネルが占有されてその後アイドル状態になった場合、UE1によって生成された乱数N及びUE2によって生成された乱数Nが異なる場合、UE1は、Nによって確定された期間tだけバックオフし、UE2は、Nによって確定された期間tだけバックオフする。N>Nと仮定すると、t>tであり、UE2は先にBFRQを送信し、このような場合、衝突が発生しない。しかしながら、N及びNが同じである場合、図4に示すように、UE1及びUE2は、同じ期間バックオフしてから、BFRQを同時に送信し、これにより、衝突が発生する。
【0035】
一方、ICCA段階で第1のチャネルが占有されていない場合、図5に示すように、UE1及びUE2は、BFRQを同時に送信し、これにより、衝突が発生する。
【0036】
衝突が発生した場合、UE1及びUE2はそれぞれ、ランダムバックオフを実行してから、BFRQを再送信し、各UEのランダムバックオフの時間はUEによってランダムに生成される。また、上記の衝突は、同時に送信される2つのBFRQの間の衝突であるが、これに限定されない。1つのUEによって送信されたBFRQが、同じ候補ビームの第1のチャネルで他のUEによって送信されたシグナリング及びデータと衝突する場合、当該UEは同様にランダムバックオフを実行してからBFRQを再送信する。他のUEは、同じ通信システムにおけるUEであってもよいし、WiFiシステムなどの他の通信システムにおけるUEであってもよく、他のUEによって送信されるシグナリング及びデータは、様々なデータであってもよく、BFRQに限定されない。相応的に、他のUEにとって、第1のチャネルは、例えば、PRACH、物理アップリンク制御チャネル(Physical Uplink Control Channel、PUCCH)、物理アップリンク共有チャネル(Physical Uplink Shared Channel、PUSCH)などの様々なアップリンクチャネルであってもよい。
【0037】
本実施例において、BFRQを送信するための第1のチャネルはPRACH、PUCCH又はPUSCHであってもよい。
【0038】
第1のチャネルがPUCCHである場合、送信ユニット104は、PUCCHでのスケジューリング要求(Scheduling Request、SR)によって、ビーム障害イベントが発生したことを基地局に通知し、基地局が当該SRに基づいてUEに割り当てたPUSCHリソースを使用してBFRQを送信する。このような場合、BFRQには例えば候補ビームのインデックスが含まれる。
【0039】
例えば、SRは、全て0又は全て1の特定のシーケンスを使用して、ビーム障害イベントの発生を示すことができる。また、送信ユニット104は、MAC CEによって候補ビームのインデックスを基地局に送信することができる。基地局が、ビーム障害回復のために、最大64個の候補ビームをサポートする場合、8ビットの新しいMAC CEを定義でき、最初の2つのbitは保持し(例えば、全て0に設置できる)、残りの6つのビットは、64個の候補ビームのうち1つを示し、図6は、MAC CEフォーマットと候補ビームインデックスとの間のマッピング関係の例を示している。
【0040】
或いは、送信ユニット104は、PUCCHで新しく定義されたチャネル状態情報(Channel Status Information、CSI)によってBFRQを送信することができ、新しく定義されたCSIは、選択された候補ビームを表す特定のビットシーケンスを含む。基地局が、ビーム障害回復のために、最大64個の候補ビームをサポートする場合、6ビットの新しいCSIフォーマットを定義することができ、図7は、新しいCSIフォーマットと候補ビームインデックスとの間のマッピング関係の例を示している。
【0041】
第1のチャネルがPUSCHである場合、送信ユニット104は、新しく定義されたMAC CEによってBFRQを送信することができ、新しく定義されたMAC CEは、選択された候補ビームを表す特定のビットシーケンスを含む。このような場合、同様に、図6に示す新しく定義されたMAC CEのフォーマットを使用することができ、ここでは、繰り返さない。
【0042】
なお、上記の第1のチャネルの各例は、本出願の各実施例に適用することができ、以下では、説明を繰り返さない。
【0043】
本実施例による電子装置100は、複数のUE間でBFRQを送信するためのチャネルを競合的に使用することにより、チャネルオーバーヘッドを低減させる。
【0044】
<第2の実施例>
図8は、本出願の別の実施例による無線通信のための電子装置200の機能モジュールのブロック図を示し、当該電子装置200は、非許可バンドのダウンリンクリンクにビーム障害が発生したことを確定してBFRQを生成するように配置される確定ユニット201と、選択された候補ビームの第1のチャネルに対してエネルギー検出を実行して、当該エネルギー検出が第1のチャネルがアイドル状態であることを示す場合、第1のチャネルを介してBFRQを送信するように配置される検出ユニット202と、当該エネルギー検出の開始と同時に起動するように配置される第1のタイマー203と、を含み、検出ユニット202はさらに、第1のタイマー203が満了したがエネルギー検出が第1のチャネルがアイドル状態であることを示していない場合、候補ビームを再選択し、再選択された候補ビームの第1のチャネルに対してエネルギー検出を実行するように配置される。
【0045】
類似的に、確定ユニット201、検出ユニット202及び第1のタイマー203は、1つ又は複数の処理回路によって実現でき、当該処理回路は例えば、チップとして実現できる。また、図8に示される装置における各機能ユニットは、それによって実現される具体な機能に従って分割された論理モジュールであり、具体的な実現形態を制限するためのものではないことを理解すべきである。類似的に、電子装置200は例えば、ユーザー装置(UE)側に設置されてもよく、UEに通信可能に接続されてもよい。
【0046】
ここで、電子装置200はチップレベルで実現されてもよいし、或いは、装置レベルで実現されてもよい。例えば、電子装置200は、それ自体がユーザー装置として機能してもよく、例えばメモリ、トランシーバー(図示せず)などの外部装置を含むこともできる。メモリは、ユーザー装置が様々な機能を実現するために実行する必要のあるプログラム及び関連データ情報を記憶することができる。トランシーバーは、異なる装置(例えば、基地局、他のユーザー装置など)との間の通信をサポートするために1つ又は複数の通信インターフェースを含むことができ、ここでは、トランシーバーの実現形態は特に限定されない。
【0047】
類似的に、第1の実施例で説明したように、非許可バンドにビーム障害が発生した場合、選択された候補ビームの第1のチャネル(例えば、第1の実施例で説明したPRACH、PUCCH、PUSCHなど)でBFRQを送信する前に、当該チャネルに対してエネルギー検出を先に実行して、エネルギー検出が、チャネルがアイドル状態であることを示す場合、BFRQを送信する必要がある。ここで、エネルギー検出は、LBTメカニズムによって実現することができ、LBTメカニズムは例えば、cat.4 LBT、25us LBTなどを含むことができる。
【0048】
しかしながら、複数のUEが1つのセルに接続され、同じビームを候補ビームとして選択する場合、又は、セル内で他のUE、さらには例えばWiFiのなどの他のシステムのUEが同じビームを選択して、ランダムアクセスを開始するか、又はデータ又はシグナリング伝送を実行する場合、候補ビームは長時間占有される可能性がある。図9には、cat.4 LBTメカニズムを使用する場合に検出された候補ビームの占有状況の概略図が示される。ICCA段階では、チャネルが占有されていることが検出され、その後、バックオフ段階が開始され、途中でチャネルがアイドル状態である状態があるが、LBTの実行がまだ完了していないため、バックオフが継続される。WiFiシステムが再び当該チャネルを占有するため、バックオフの期間にチャネルが占有されていることが検出され、UEは少なくともWiFiシステムが当該チャネルをリリースすることを待機してからそれをBFRQの送信に使用することができる。
【0049】
ビーム障害回復処理の遅延を低減させるようにBFRQをできるだけ早く送信するために、本実施例の電子装置200には、第1のチャネルのエネルギー検出の持続時間を制限するために、第1のタイマー203が設置される。
【0050】
例えば、cat.4 LBTメカニズムを使用する場合、第1のタイマーが満了したときに乱数Nが0に減少されていない、即ち、LBTが完了していない場合、当該候補ビームの第1のチャネルが長時間占有されていると見なされる。遅延を低減させるようにBFRQをできるだけ早く送信するために、検出ユニット102は、現在のcat.4 LBTを中止し、候補ビームを再選択し、再選択された候補ビームの第1のチャネルに対してエネルギー検出を実行する。図10は、第1のタイマーが満了したときにバックオフ段階はまだ終了していない、第1のタイマーが満了した一例を示している。
【0051】
候補ビームは、ビームのRSRPに基づいて選択することができる。再選択された候補ビームは例えば、RSRPが前の候補ビームのRSRPに次ぐビームである。一例として、候補ビームを再選択する回数を制限することもでき、検出ユニット102は、候補ビームを再選択する回数が所定の回数を超える場合、報告メッセージを生成して上位層プロトコルに通知する。この場合は、ビーム障害回復を実現することが困難であり、上位層プロトコルにより処理する必要があることを意味する。又は、第1のタイマーが満了したときに当該イベントを上位層プロトコルに通知し、上位層プロトコルにより決定することができる。
【0052】
第1のタイマーの長さ及び所定の回数の情報の両方は、無線リソース制御(Radio Resource Control、RRC)シグナリングを介して基地局から取得することができる。
【0053】
また、検出ユニット102は、再選択された候補ビームの第1のチャネルに対してcat.4 LBTを実行する場合、前回のcat.4 LBTにおいて生成された乱数がデクリメントされて、前回のcat.4 LBTの中止するときに得られた残りの乱数が0ではない場合、当該残りの乱数を今回のcat.4メカニズムに使用される乱数として使用する。言い換えれば、再選択された候補ビームのcat.4 LBTでは、ランダムバックオフ段階の期間は、前回のcat.4 LBTのバックオフ期間を考慮する。このようにして、ビーム障害回復処理の遅延をさらに低減させることができる。
【0054】
第1のタイマーが満了する前にエネルギー検出が第1のチャネルがアイドル状態であることを示す場合、第1のチャネルを介してBFRQを送信し、第1のタイマーをリセットする。図11には、第1のタイマーが満了していないときにcat.4 LBTが完了した一例を示す。この場合、Nが0にデクリメントされたときにLBTが完了し、第1のチャネルがアイドル状態であることを示し、UEは、BFRQをすぐに送信することができる。
【0055】
また、第1の実施例と同様に、UEによって送信されたBFRQが、選択された候補ビームで他のユーザー装置によって送信されたデータ又はシグナリングと衝突する場合、UEは、ランダムバックオフを実行した後に、BFRQを再送信する。
【0056】
相応的に、図8に示されていないが、電子装置200は、BFRQの送信を実現するための送信ユニットを含んでもよい。
【0057】
本実施例による電子装置200は、候補ビームに対応するチャネルリソースが長時間占有されているときに適時的に候補ビームを入れ替えることにより、BFRQを迅速に送信し、ビーム障害回復の遅延を低減させることができる。
【0058】
<第3の実施例>
図12は、本出願の別の実施例による無線通信のための電子装置300の機能モジュールのブロック図を示し、当該電子装置300は、非許可バンドのダウンリンクリンクにビーム障害が発生した場合、選択された候補ビームの第1のチャネルでBFRQを基地局に送信するように配置される送信ユニット301と、BFRQを送信した後の動的時間ウィンドウ内で基地局からのBFRRをモニターするように配置されるモニターユニット302と、を含み、モニターユニット302によってBFRRがモニターされていない場合、送信ユニット301はBFRQを再送信し、新しい動的時間ウィンドウ内でモニターし、動的時間ウィンドウの長さはBFRQの送信済み回数と正の相関がある。
【0059】
送信ユニット301及びモニターユニット302は、1つ又は複数の処理回路によって実現でき、当該処理回路は例えばチップとして実現される。また、図12に示す装置における各機能ユニットは、それによって実現される具体的な機能に従って分割された論理モジュールであり、具体な実現形態を制限するためのものではないことを理解すべきである。
【0060】
電子装置300は、例えばユーザー装置(UE)側に設置されてもよく、UEに通信可能に接続されてもよい。ここで、電子装置300はチップレベルで実現されてもよいし、或いは、装置レベルで実現されてもよい。例えば、電子装置300は、それ自体がユーザー装置として機能してもよく、また、例えばメモリ、トランシーバー(図示せず)などの外部装置を含んでもよい。メモリは、ユーザー装置が様々な機能を実現するために実行する必要のあるプログラム及び関連データ情報を記憶することができる。トランシーバーは、異なる装置(例えば、基地局、他のユーザー装置など)との間の通信をサポートするために、1つ又は複数の通信インターフェースを含むことができ、ここで、トランシーバーの実現形態は特に限定されない。
【0061】
本実施例では、第1のチャネルは同様に、PRACH、PUCCH、PUSCHのうちの1つであってもよい。
【0062】
Rel‐15では、UEは、タイムスロットnでBFRQを送信するときに、タイムスロットn+4から始まる1つのウィンドウ内で基地局からの応答BFRRをモニターし、当該ウィンドウは、高レベルのシグナリングパラメータによって配置される。UEが当該ウィンドウ内で基地局からのBFRRを受信しなかった場合、UEは一定の期間ランダムバックオフして、BFRQを再送信する。非許可バンドでは、基地局側のLBTが、チャネルが占有されていることを示すため、基地局がBFRRを送信できない可能性があり、この場合、ウィンドウ長を適切に増加させる必要がある。なお、BFRRが受信されず、基地局側のLBTが原因ではない様々な状況がまだあることを考慮して、本実施例は、動的時間ウィンドウを設置するための解決策を提供する。
【0063】
一例では、動的時間ウィンドウの長さを基本時間ウィンドウの長さとBFRQの送信済み回数との積に設置することができる。図13に、動的時間ウィンドウの設置例が示される。最初BFRQを送信した後、動的時間ウィンドウはTaであり、2回目BFRQを送信した後、動的時間ウィンドウは2Taであり、類推する。なお、図13に示す例では、BFRQを再度送信する前に、ランダムバックオフも実行する。
【0064】
動的時間ウィンドウの増加による大きな遅延を回避するために、動的時間ウィンドウの最大長を制限することができ、例えば、それをTmaxに制限し、モニターユニット302は、BFRQの送信済み回数に応じて設置された動的時間ウィンドウの長さが当該最大長よりも大きい場合、動的時間ウィンドウの長さを当該最大長に設置するように配置される。その代わり/追加として、BFRQの最大送信回数を制限することができる。
【0065】
一例として、図14に示すように、電子装置300には、第2のタイマー303が設置されてもよく、当該第2のタイマー303は、ビーム障害が検出されたときに起動し、モニターユニット302は、第2のタイマー303が満了したときにBFRRが受信されていない場合、現在の動作を停止し、ビーム障害回復が失敗したと判断する。
【0066】
例えば基本時間ウィンドウの長さの情報、動的時間ウィンドウの最大長の情報、第2のタイマーの長さの情報、BFRQの最大送信回数の情報などの上記の動的時間ウィンドウの設置は、RRCシグナリングを介して基地局から取得することができる。
【0067】
また、ビーム障害回復処理が長時間続く場合に、選択された候補ビームのRSRPは変化する可能性がある。そのため、図15に示すように、送信ユニット301が毎回BFRQを再送信する前に、モニターユニット302は、現在の候補ビームのRSRPを測定してもよく、測定されたRSRPが所定の閾値よりも低い場合、候補ビームを再選択し、送信ユニット301は、再選択された候補ビームの第1のチャネルでBFRQの送信を実行し、モニターユニット302は、再選択された候補ビームの第1のチャネルでBFRRのモニターを実行する。この場合、第2のタイマーはリセットできる。
【0068】
本実施例による電子装置300は、動的時間ウィンドウメカニズムを使用することにより、非許可バンドにおけるビーム障害回復処理の要件に適応することができるため、ビーム障害回復の効率を高めて、ビーム障害回復の遅延を低減させる。第1から第3の実施例に記載の電子装置100から300は単独で使用することも、組みわせて使用することもでき、制限がない。
【0069】
<第4の実施例>
図16は、本出願の別の実施例による電子装置400の機能モジュールのブロック図を示し、図16に示すように、電子装置400は、UEのビーム障害回復動作に対する配置を生成して当該配置をRRCシグナリングに含めてUEに提供し、UEからのBFRQ要求に応答してBFRRを生成するように配置される第1の生成ユニット401を含み、当該配置は、候補ビームのエネルギー検出を計時するための第1のタイマーの長さ、1回のビーム障害に対して候補ビームを再選択する回数、ユーザー装置がビーム障害回復応答を待機する動的時間ウィンドウの設置、1回のビーム障害に対してビーム障害回復要求を送信する回数、ユーザー装置がビーム障害回復応答を待機する時間を計時するための第2のタイマーの長さのうちの1つ又は複数を含む。
【0070】
第1の生成ユニット401及び第2の生成ユニット402は、1つ又は複数の処理回路によって実現でき、当該処理回路は例えばチップとして実現される。また、図16に示す装置における各機能ユニットは、それによって実現される具体的な機能に従って分割された論理モジュールであり、具体的な実現形態を制限するためのものではないことを理解すべきである。
【0071】
電子装置400は例えば、基地局側に設置されてもよく、基地局に通信可能に接続されてもよい。ここで、電子装置400はチップレベルで実現されてもよいし、或いは、装置レベルで実現されてもよい。例えば、電子装置400は、それ自体が基地局として機能することができ、また、例えばメモリ、トランシーバー(図示せず)などの外部装置を含むこともできる。メモリは、基地局が様々な機能を実現するために実行する必要のあるプログラム及び関連データ情報を記憶することができる。トランシーバーは、異なる装置(例えば、ユーザー装置、他の基地局など)との間の通信をサポートするために、1つ又は複数の通信インターフェースを含むことができる。ここでは、トランシーバーの実現形態は特に限定されない。
【0072】
本実施例における電子装置400は、上記の実施例における電子装置100から300のうち1つ又は複数に、RRC配置シグナリング及びBFRRを対応して提供する。RRCにおけるビーム障害回復動作に関する配置について、第1から第3の実施例で詳細に説明され、ここでは繰り返さない。
【0073】
本実施例による電子装置400は、ユーザー装置のビーム障害回復動作を配置することにより、高効率且つ低遅延のビーム障害回復を実現することができる。
【0074】
理解を容易にするために、図17は、基地局とユーザー装置との間のビーム切り替えのための情報フローを示す。図17に示すように、まず、基地局は、RRC配置をユーザー装置に送信し、RRC配置には、候補ビームのエネルギー検出を計時するための第1のタイマーの長さ、1回のビーム障害に対して候補ビームを再選択する回数、ユーザー装置がビーム障害回復応答を待機する動的時間ウィンドウの設置、1回のビーム障害に対してビーム障害回復要求を送信する回数、ユーザー装置がビーム障害回復応答を待機する時間を計時するための第2のタイマーの長さなどのうちの1つ又は複数が含まれてもよい。UEは、現在のビーム品質を検出し、ビーム障害を検出する。RSRPに基づいて候補ビームを選択した後、UEは、上記の配置に基づいて、候補ビームのPRACH(PUCCH又はPUSCHであってもよい)に対してcat.4 LBTを実行し、cat.4 LBTの完了後、BFRQを基地局に送信する。同様に、基地局は、LBTを完了した後に、BFRRをUEに送信し、UEは上記の配置に基づいて当該BFRRをモニターする。
【0075】
なお、図17における情報フローは模式的であり、本出願の構成を制限するものではない。
【0076】
<第5の実施例>
上記の実施形態における無線通信のための電子装置を説明する過程では、いくつかの処理又は方法が明らかに開示されている。以下、上記の詳細の一部を繰り返さずに、これらの方法の概要を示す。但し、これらの方法は、無線通信のための電子装置を説明する過程で開示されているが、これらの方法は、必ずしも説明される構成要素を使用するか、又は、それらの構成要素によって実行されるわけではない。例えば、無線通信のための電子装置の実施形態は、ハードウェア及び/又はファームウェアを使用して部分的又は完全に実現でき、以下で説明する無線通信のための方法は、コンピュータ実行可能なプログラムによって完全に実現することができ、これらの方法は、無線通信のための電子装置のハードウェア及び/又はファームウェアを使用することもできる。
【0077】
図18は、本出願の一実施例による無線通信のための方法のフローチャートを示し、当該方法は、非許可バンドのダウンリンクリンクにビーム障害が発生したことを確定してBFRQを生成するステップ(S11)と、選択された候補ビームの第1のチャネルに対してエネルギー検出を実行して、エネルギー検出が第1のチャネルがアイドル状態であることを示す場合、第1のチャネルを介してBFRQを送信するステップ(S12)と、を含み、候補ビームは、複数のユーザー装置で同時に選択できる。当該方法は、UE側で実行できる。
【0078】
当該方法は、第1の実施例で説明された装置100に対応し、その具体的な詳細は、以上の対応する位置の説明を参照することができ、ここでは、繰り返さない。
【0079】
図19は、本出願の一実施例による無線通信のための方法のフローチャートを示し、当該方法は、非許可バンドのダウンリンクリンクにビーム障害が発生したことを確定してBFRQを生成するステップ(S21)と、選択された候補ビームの第1のチャネルに対してエネルギー検出を実行して、エネルギー検出が第1のチャネルがアイドル状態であることを示す場合、第1のチャネルを介してBFRQを送信するステップ(S22)と、エネルギー検出の開始と同時に第1のタイマーを起動させるステップ(S23)と、第1のタイマーが満了しているかどうかを検査するステップ(S24)と、ステップS24で第1のタイマーが満了していない場合、エネルギー検出が第1のチャネルがアイドル状態であることを示すかどうかを確定する(例えばLBTメカニズムが完了したかどうかを確定する)ステップ(S25)と、ステップS25でYESであると確定した場合、BFRQを送信することができ(S26)、さもなければ、エネルギー検出を実行し続けるステップと、ステップS24で第1のタイマーが満了した場合、候補ビームを再選択し(S27)、再選択された候補ビームの第1のチャネルに対してエネルギー検出を実行し、即ち、ステップS23に戻るステップと、を含む。当該方法は、UE側で実行できる。
【0080】
当該方法は、第2の実施例で説明された装置200に対応し、その具体的な詳細は、以上の対応する位置の説明を参照することができ、ここでは、繰り返さない。
【0081】
図20は、本出願の一実施例による無線通信のための方法のフローチャートを示し、当該方法は、非許可バンドのダウンリンクリンクにビーム障害が発生した場合、選択された候補ビームの第1のチャネルでBFRQを基地局に送信するステップ(S31)と、BFRQを送信した後の動的時間ウィンドウ内で基地局からのBFRRをモニターするステップ(S32)と、BFRRがモニターされたかどうかを判断するステップ(S33)と、S33ではBFRRがモニターされていない場合、S34に進んで動的時間ウィンドウを更新するステップと、を含み、動的時間ウィンドウの長さは、BFRQの送信済み回数と正の相関があり、その後、S31に戻ってBFRQを再送信し、新しい動的時間ウィンドウ内でBFRRをモニターする。当該方法は、UE側で実行できる。
【0082】
当該方法は、第3の実施例で説明された装置300に対応し、その具体的な詳細は、以上の対応する位置の説明を参照することができ、ここでは、繰り返さない。
【0083】
図21は、本出願の一実施例による無線通信のための方法のフローチャートを示し、当該方法は、ユーザー装置のビーム障害回復動作に対する配置を生成して、当該配置をRRCシグナリングに含めてUEに提供するステップ(S41)と、UEからのBFRQに応答してBFRRを生成するステップ(S41)と、を含み、当該配置は、候補ビームのエネルギー検出を計時するための第1のタイマーの長さ、1回のビーム障害に対して候補ビームを再選択する回数、UEがBFRRを待機する動的時間ウィンドウの設置、1回のビーム障害に対してBFRQを送信する回数、及びUEがBFRRを待機する時間を計時するための第2のタイマーの長さのうちの1つ又は複数を含む。当該方法は、基地局側で実行できる。
【0084】
当該方法は、第4の実施例で説明された装置400に対応し、その具体的な詳細は、以上の対応する位置の説明を参照することができ、ここでは、繰り返さない。
【0085】
なお、上記の各方法は、組みわせて使用することも、単独で使用することもできる。
【0086】
本開示の技術は、様々な製品に適用することができる。
【0087】
例えば、電子装置400は、様々な基地局として実現され得る。基地局は、任意のタイプの進化型ノードB(eNB)又はgNB(5G基地局)として実現され得る。eNBは例えば、マクロeNB及びスモールeNBを含む。スモールeNBは、ピコeNB、マイクロeNB及び家庭(フェムト)eNBなどの、マクロセルより小さいセルをカバーできるeNBであり得る。gNBについても、同様の状況があり得る。その代わりに、基地局は、例えばNodeBと基地局トランシーバ(BTS)などの任意の他のタイプの基地局として実現され得る。基地局は、無線通信を制御するように構成される主体(基地局装置とも呼ばれる)と、主体と異なる場所に設けられる1つ又は複数のリモート無線ヘッド(RRH)とを含むことができる。また、様々なタイプのユーザー装置は全て、基地局機能を一時的又は半永久的に実行することによって、基地局として動作することができる。
【0088】
電子装置100から400のいずれかは、様々なユーザー装置として実現され得る。ユーザー装置は、携帯端末(例えば、スマートフォン、タブレットパーソナルコンピュータ(PC)、ノートPC、携帯ゲーム端末、ポータブル/ドングルモバイルルーター、及びデジタル撮影装置)又は車載端末(例えば、カーナビゲーション装置)として実現され得る。ユーザー装置は、マシンツーマシン(M2M)通信を実行する端末(マシンタイプ通信(MTC)端末とも呼ばれる)と実現されることもできる。なお、ユーザー装置は、上記端末のそれぞれに搭載された無線通信モジュール(例えば単一チップを含む集積回路モジュール)であってもよい。
【0089】
[基地局の適用例について]
(第1の適用例)
図22は、本開示の技術を適用できるeNB又はgNBの概略構成の第1の例を示すブロック図である。なお、以下の説明ではeNBを例とするが、gNBにも適用できる。eNB800は1つ又は複数のアンテナ810及び基地局装置820を含む。基地局装置820と各アンテナ810はRFケーブルを介して互いに接続され得る。
【0090】
アンテナ810のそれぞれは、単一又は複数のアンテナ素子(例えば多入力多出力(MIMO)アンテナに含まれた複数のアンテナ素子)を含み、基地局装置820の無線信号の送受信に使用される。図22に示すように、eNB800は、複数のアンテナ810を含んでもよい。例えば、複数のアンテナ810はeNB800に使用される複数の周波数領域と互換性があり得る。図22に、eNB800には複数のアンテナ810が含まれた例を示したが、eNB800は、単一のアンテナ810を含んでもよい。
【0091】
基地局装置820は、コントローラ821、メモリ822、ネットワークインターフェース823及び無線通信インターフェース825を含む。
【0092】
コントローラ821は例えばCPU又はDSPであり、且つ、基地局装置820の上位層の各種機能を動作させる。例えば、コントローラ821は、無線通信インターフェース825によって処理された信号におけるデータに基づいてデータパケットを生成し、ネットワークインターフェース823を介して、生成されたパケットを伝送する。コントローラ821は、複数のベースバンドプロセッサからのデータをバンドルして、バンドルパケットを生成し、生成されたバンドルパケットを伝送することができる。コントローラ821は、以下のような制御を実行する論理機能を有してもよく、当該制御は例えば、無線リソース制御、無線ベアラ制御、モビリティ管理、受付制御、及びスケジューリングなどである。当該制御は、近くのeNB又はコアネットワークノードと組み合わせて実行することができる。メモリ822はRAMとROMを含み、コントローラ821によって実行されるプログラム及び様々な制御データ(例えば、端末リスト、送信電力データ及びスケジューリングデータ)が記憶される。
【0093】
ネットワークインターフェース823は、基地局装置820をコアネットワーク824の通信インターフェースに接続するためのものである。コントローラ821は、ネットワークインターフェース823を介してコアネットワークノード又は別のeNBと通信することができる。この場合、eNB800とコアネットワークノード又は他のeNBは、論理インターフェース(例えばS1インターフェースとX2インターフェース)によって互いに接続され得る。ネットワークインターフェース823は、有線通信インターフェース又は無線バックホール回線用の無線通信インターフェースであってもよい。ネットワークインターフェース823が無線通信インターフェースであれば、無線通信インターフェース825によって使用される周波数帯域と比べると、ネットワークインターフェース823はより高い周波数帯域を無線通信に使用することができる。
【0094】
無線通信インターフェース825は任意のセルラー通信方式(例えば、長期的な進化(LTE)とLTE‐Advanced)をサポートし、アンテナ810を介してeNB800のセルに位置する端末への無線接続を提供する。無線通信インターフェース825は通常、例えばベースバンド(BB)プロセッサ826とRF回路827を含むことができる。BBプロセッサ826は例えば、符号化/復号化、変調/復調、多重化/多重化解除を実行すると共に、レイヤー(例えばL1、メディアアクセス制御(MAC)、無線リンク制御(RLC)、パケットデータアグリゲーションプロトコル(PDCP))の様々なタイプの信号処理を実行することができる。コントローラ821の代わりに、BBプロセッサ826は、上記した論理機能の一部又は全部を有してもよい。BBプロセッサ826は、通信制御プログラムが記憶されるメモリであってもよく、或いは、プログラムを実行するように配置されるプロセッサ及び関連する回路を含むモジュールであってもよい。プログラムの更新は、BBプロセッサ826の機能を変更させることができる。当該モジュールは、基地局装置820のスロットに挿入されるカード又はブレッドであってもよい。その代わりに、当該モジュールはカード又はブレッドに搭載されるチップであってもよい。同時に、RF回路827は、例えばミキサ、フィルタ、及び増幅器を含み、アンテナ810を介して無線信号を送受信してもよい。
【0095】
図22に示すように、無線通信インターフェース825は、複数のBBプロセッサ826を含んでもよい。例えば、複数のBBプロセッサ826はeNB800に使用される複数の周波数帯域と互換性があり得る。図22に示すように、無線通信インターフェース825は複数のRF回路827を含んでもよい。例えば、複数のRF回路827は複数のアンテナ素子と互換性があり得る。図22に、無線通信インターフェース825に複数のBBプロセッサ826と複数のRF回路827が含まれた例を示したが、無線通信インターフェース825は単一のBBプロセッサ826又は単一のRF回路827を含んでもよい。
【0096】
図22に示すeNB800では、電子装置200のトランシーバーは無線通信インターフェース825によって実現されてもよい。機能の少なくとも一部は、コントローラ821によって実現されてもよい。例えば、コントローラ821は、第1の生成ユニット401、第2の生成ユニット402の機能を実行することによって、UEに対するビーム障害回復動作のための配置を含むRRCシグナリングを生成し、BFRQ応答を生成することができる。
【0097】
(第2の適用例)
図23は、本開示の技術を適用できるeNB又はgNBの概略構成の第2の例を示すブロック図である。なお、同様に、以下の説明ではeNBを例とするが、gNBにも適用できる。eNB830は1つ又は複数のアンテナ840と、基地局装置850と、RRH860とを含む。RRH860と各アンテナ840はRFケーブルを介して互いに接続され得る。基地局装置850とRRH860は、光ファイバケーブルのような高速回線を介して互いに接続され得る。
【0098】
アンテナ840のそれぞれは、単一又は複数のアンテナ素子(例えば、MIMOアンテナに含まれた複数のアンテナ素子)を含み、RRH860の無線信号の送受信に使用される。図23に示すように、eNB830は複数のアンテナ840を含んでもよい。例えば、複数のアンテナ840はeNB830に使用される複数の周波数帯域と互換性があり得る。図23に、eNB830に複数のアンテナ840が含まれた例を示したが、eNB830は単一のアンテナ840を含んでもよい。
【0099】
基地局装置850は、コントローラ851と、メモリ852と、ネットワークインターフェース853と、無線通信インターフェース855と、接続インターフェース857とを含む。コントローラ851、メモリ852、及びネットワークインターフェース853は、図22を参照して説明したコントローラ821、メモリ822、ネットワークインターフェース823と同じである。
【0100】
無線通信インターフェース855は任意のセルラー通信方式(例えばLTEとLTE‐Advanced)をサポートし、RRH860とアンテナ840を介してRRH860に対応するセクタに位置する端末への無線通信を提供する。無線通信インターフェース855は通常、例えばBBプロセッサ856を含んでもよい。BBプロセッサ856が接続インターフェース857を介してRRH860のRF回路864に接続される以外、BBプロセッサ856は、図22を参照して説明したBBプロセッサ826と同じである。図23に示すように、無線通信インターフェース855は複数のBBプロセッサ856を含んでもよい。例えば、複数のBBプロセッサ856はeNB830に使用される複数の周波数領域と互換性があり得る。図23に、無線通信インターフェース855に複数のBBプロセッサ856が含まれた例を示したが、無線通信インターフェース855は単一のBBプロセッサ856を含んでもよい。
【0101】
接続インターフェース857は、基地局装置850(無線通信インターフェース855)をRRH860に接続するためのインターフェースである。接続インターフェース857は、基地局装置850(無線通信インターフェース855)をRRH860の上記した高速回線における通信に接続するための通信モジュールであってもよい。
【0102】
RRH860は、接続インターフェース861と無線通信インターフェース863を含む。
【0103】
接続インターフェース861はRRH860(無線通信インターフェース863)を基地局装置850に接続するためのインターフェースである。接続インターフェース861は上記した高速回線における通信のための通信モジュールであってもよい。
【0104】
無線通信インターフェース863は、アンテナ840を介して無線信号を送受信する。無線通信インターフェース863は通常、例えばRF回路864を含んでもよい。RF回路864は例えばミキサ、フィルタ、増幅器を含み、アンテナ840を介して無線信号を送受信してもよい。図23に示すように、無線通信インターフェース863は複数のRF回路864を含んでもよい。例えば、複数のRF回路864は複数のアンテナ素子をサポートすることができる。図23に、無線通信インターフェース863に複数のRF回路864が含まれた例を示したが、無線通信インターフェース863は単一のRF回路864を含んでもよい。
【0105】
図23に示すeNB830では、電子装置400のトランシーバーは、無線通信インターフェース825によって実現されてもよい。機能の少なくとも一部は、コントローラ821によって実現されてもよい。例えば、コントローラ821は、第1の生成ユニット401、第2の生成ユニット402の機能を実行することによって、UEに対するビーム障害回復動作のための配置を含むRRCシグナリングを生成し、BFRQ応答を生成することができる。
【0106】
[ユーザー装置の適用例について]
(第1の適用例)
図24は、本開示の技術を適用できるスマートフォン900の概略構成の一例を示すブロック図である。スマートフォン900はプロセッサ901、メモリ902、記憶装置903、外部接続インターフェース904、撮像装置906、センサー907、マイク908、入力装置909、表示装置910、スピーカ911、無線通信インターフェース912、1つ又は複数のアンテナスイッチ915、1つ又は複数のアンテナ916、バス917、バッテリ918及び補助コントローラ919を含む。
【0107】
プロセッサ901は例えばCPU又はシステムオンチップ(SoC)であり、スマートフォン900のアプリケーション層と他の層の機能を制御することができる。メモリ902はRAMとROMを含み、データとプロセッサ901によって実行されるプログラムが記憶される。記憶装置903は例えば半導体メモリとハードディスクのような記憶媒体を含むことができる。外部接続インターフェース904は外部装置(例えばメモリカードとユニバーサルシリアルバス(USB)装置)をスマートフォン900に接続するためのインターフェースである。
【0108】
撮像装置906はイメージセンサー(例えば電荷結合デバイス(CCD)と相補型金属酸化物半導体(CMOS))を含み、撮影した画像を生成する。センサー907は例えば測定センサー、ジャイロセンサー、地磁気センサー及び加速度センサーのような1組みのセンサーを含んでもよい。マイク908はスマートフォン900に入力された音をオーディオ信号に変換する。入力装置909は例えば表示装置910のスクリーン上のタッチを検出するように構成されるタッチセンサー、キーパッド、キーボード、ボタン又はスイッチを含み、ユーザーから入力された動作又は情報を受信する。表示装置910はスクリーン(例えば液晶ディスプレイ(LCD)と有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイ)を含み、スマートフォン900の出力画像を表示する。スピーカ911はスマートフォン900から出力したオーディオ信号を音に変換する。
【0109】
無線通信インターフェース912は任意のセルラー通信方式(例えば、LTEとLTE‐Advanced)をサポートし、無線通信を実行する。無線通信インターフェース912は通常、例えばBBプロセッサ913とRF回路914を含み得る。BBプロセッサ913は例えば、符号化/復号化、変調/復調、多重化/多重化解除を実行するとともに、無線通信のための様々なタイプの信号処理を実行することができる。同時に、RF回路914は例えばミキサ、フィルタ、増幅器を含み、アンテナ916を介して無線信号を送受信することができる。なお、この図は、1つのRFリンクが1つのアンテナに接続される状況を示したが、これは単なる例示であり、1つのRFリンクが複数の位相シフタを介して複数のアンテナに接続される場合も含まれる。無線通信インターフェース912はその上にBBプロセッサ913とRF回路914が集積化される1つのチップモジュールであってもよい。図24に示すように、無線通信インターフェース912は複数のBBプロセッサ913と複数のRF回路914を含んでもよい。図24に、無線通信インターフェース912に複数のBBプロセッサ913と複数のRF回路914が含まれた例を示したが、無線通信インターフェース912は単一のBBプロセッサ913又は単一のRF回路914を含んでもよい。
【0110】
また、セルラー通信方式の以外、無線通信インターフェース912は、例えば短距離無線通信方式、近接通信方式や無線ローカルネットワーク(LAN)方式などの別のタイプの無線通信方式をサポートすることができる。この場合、無線通信インターフェース912は各種の無線通信方式に対するBBプロセッサ913とRF回路914を含んでもよい。
【0111】
アンテナスイッチ915のそれぞれは、無線通信インターフェース912に含まれた複数の回路(例えば異なる無線通信方式に使用される回路)の間でアンテナ916の接続先を切り替える。
【0112】
アンテナ916のそれぞれは単一又は複数のアンテナ素子(例えばMIMOアンテナに含まれた複数のアンテナ素子)を含み、無線通信インターフェース912の無線信号の送受信に使用される。図24に示すように、スマートフォン900は複数のアンテナ916を含んでもよい。図24に、スマートフォン900に複数のアンテナ916が含まれた例を示したが、スマートフォン900は単一のアンテナ916を含んでもよい。
【0113】
なお、スマートフォン900は各種の無線通信方式に対するアンテナ916を含んでもよい。この場合、アンテナスイッチ915はスマートフォン900の配置から省略されてもよい。
【0114】
バス917はプロセッサ901、メモリ902、記憶装置903、外部接続インターフェース904、撮像装置906、センサー907、マイク908、入力装置909、表示装置910、スピーカ911、無線通信インターフェース912及び補助コントローラ919を互いに接続する。バッテリ918は給電線によって図24に示すスマートフォン900の各ブロックに電力を提供し、給電線は図面において部分的に点線によって示される。補助コントローラ919は例えば睡眠モードでスマートフォン900の最少の必要な機能を動作させる。
【0115】
図24に示すスマートフォン900では、電子装置100から300のトランシーバー又は送信ユニットは無線通信インターフェース912によって実現されてもよい。機能の少なくとも一部は、プロセッサ901又は補助コントローラ919によって実現されてもよい。例えば、プロセッサ901又は補助コントローラ919は、確定ユニット101、生成ユニット102、検出ユニット103及び送信ユニット104の機能を実行することによって、候補ビームに対するBFRQを送信するためのチャネルの競合的使用を実現し、確定ユニット201、生成ユニット202及び第1のタイマー203の機能を実行することによって、候補ビームの適時的交換を実現し、送信ユニット301、モニターユニット302及び第2のタイマー203の機能を実行することによって、BFRRモニターのための動的時間ウィンドウメカニズムを実現することができる。
【0116】
(第2の適用例)
図25は、本開示の技術を適用できるカーナビゲーション装置920の概略構成の例を示すブロック図である。カーナビゲーション装置920は、プロセッサ921、メモリ922、全球位置決めシステム(GPS)モジュール924、センサー925、データインターフェース926、コンテンツプレーヤー927、記憶媒体インターフェース928、入力装置929、表示装置930、スピーカ931、無線通信インターフェース933、1つ又は複数のアンテナスイッチ936、1つ又は複数のアンテナ937及びバッテリ938を含む。
【0117】
プロセッサ921は例えばCPU又はSoCであり、カーナビゲーション装置920のナビゲーション機能と他の機能を制御することができる。メモリ922はRAMとROMを含み、データとプロセッサ921によって実行されるプログラムを記憶する。
【0118】
GPSモジュール924はGPS衛星から受信したGPS信号を使用してカーナビゲーション装置920の位置(例えば、緯度、経度、高さ)を測定する。センサー925は例えばジャイロセンサー、地磁気センサー及び気圧センサーなどの1組みのセンサーを含むことができる。データインターフェース926は、図示しない端末を介して例えば車のネットワーク941に接続し、車両によって生成されたデータ(例えば、車速データ)を取得する。
【0119】
コンテンツプレーヤー927は、記憶媒介(例えば、CDとDVD)に記憶されたコンテンツを再生し、この記憶媒介は、記憶媒体インターフェース928に挿入される。入力装置929は例えば表示装置930のスクリーン上のタッチを検出するように構成されるタッチセンサー、ボタン又はスイッチを含み、ユーザーから入力された動作又は情報を受信する。表示装置930は例えばLCDやOLEDディスプレイのスクリーンを含み、ナビゲーション機能の画像又は再生されたコンテンツを表示する。スピーカ931はナビゲーション機能の音又は再生されたコンテンツを出力する。
【0120】
無線通信インターフェース933は任意のセルラー通信方式(例えば、LTEとLTE‐Advanced)をサポートし、無線通信を実行することができる。無線通信インターフェース933は通常、例えばBBプロセッサ934とRF回路935を含み得る。BBプロセッサ934は、例えば符号化/復号化、変調/復調、及び多重化/多重化解除を実行すると共に、無線通信に使用される様々なタイプの信号処理を実行することができる。同時に、RF回路935は例えばミキサ、フィルタ、増幅器を含み、アンテナ937を介して無線信号を送受信することができる。無線通信インターフェース933はその上にBBプロセッサ934とRF回路935が集積化される1つのチップモジュールであってもよい。図25に示すように、無線通信インターフェース933は複数のBBプロセッサ934と複数のRF回路935を含んでもよい。図25に、無線通信インターフェース933に複数のBBプロセッサ934と複数のRF回路935が含まれた例を示したが、無線通信インターフェース933は単一のBBプロセッサ934又は単一のRF回路935を含んでもよい。
【0121】
なお、セルラー通信方式の以外、無線通信インターフェース933は、例えば短距離無線通信方式、近接通信方式と無線LAN方式などの別のタイプの無線通信方式をサポートすることができる。この場合、無線通信インターフェース933は、無線通信方式ごとに、BBプロセッサ934とRF回路935を含んでもよい。
【0122】
アンテナスイッチ936のそれぞれは無線通信インターフェース933に含まれた複数の回路(例えば異なる無線通信方式に使用される回路)の間でアンテナ937の接続先を切り替える。
【0123】
アンテナ937のそれぞれは単一又は複数のアンテナ素子(例えばMIMOアンテナに含まれた複数のアンテナ素子)を含み、無線通信インターフェース933の無線信号の送受信に使用される。図25に示すように、カーナビゲーション装置920は複数のアンテナ937を含んでもよい。図25に、カーナビゲーション装置920に複数のアンテナ937が含まれた例を示したが、カーナビゲーション装置920は単一のアンテナ937を含んでもよい。
【0124】
なお、カーナビゲーション装置920は各無線通信方式に対するアンテナ937を含んでもよい。この場合、アンテナスイッチ936はカーナビゲーション装置920の配置から省略されてもよい。
【0125】
バッテリ938は給電線によって図25に示すカーナビゲーション装置920の各ブロックに電力を提供し、給電線は図面において部分的に点線によって示される。バッテリ938は車両から提供した電力を蓄積する。
【0126】
図25に示すカーナビゲーション装置920では、電子装置100から300のトランシーバー又は送信ユニットは、無線通信インターフェース912によって実現されてもよい。機能の少なくとも一部は、プロセッサ901又は補助コントローラ919によって実現されてもよい。例えば、プロセッサ901又は補助コントローラ919は、確定ユニット101、生成ユニット102、検出ユニット103及び送信ユニット104の機能を実行することによって、候補ビームに対するBFRQを送信するためのチャネルの競合的使用を実現し、確定ユニット201、生成ユニット202及び第1のタイマー203の機能を実行することによって、候補ビームの適時的交換を実現し、送信ユニット301、モニターユニット302及び第2のタイマー203の機能を実行することによって、BFRRモニターのための動的時間ウィンドウメカニズムを実現することができる。
【0127】
本開示の技術は、カーナビゲーション装置920、車載ネットワーク941及び車両モジュール942のうち1つ又は複数のブロックが含まれた車載システム(又は車両)940として実現されてもよい。車両モジュール942は車両データ(例えば車速、エンジン速度、故障情報)を生成して、生成されたデータを車載ネットワーク941に出力する。
【0128】
本発明の基本的な原理は、特定の実施例を参照して説明されている。しかしながら、当業者には、本発明の方法及び装置の全て又は任意のステップや部材は、任意のコンピューティングデバイス(プロセッサ、記憶媒体などを含む)又はコンピューティングデバイスのネットワークにおいて、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、又はそれらの組み合わせの形態で実現できることを理解することができることに留意すべきである。これは、本発明の説明を読んだ場合に、それらの基本的な回路設計知識又は基本的なプログラミングスキルを使用して当業者によって実現され得る。
【0129】
そして、本発明は、機械読み取り可能命令コードが記憶されたプログラム製品をさらに提供する。命令コードが機械によって読み取って実行されるときに、本発明実施例による上記の方法を実行することができる。
【0130】
それに対応して、機械読み取り可能命令コードが記憶された上記のプログラム製品を担う記憶媒体も本発明の開示に含まれる。記憶媒体は、フロッピーディスク(登録商標)、光ディスク、光磁気ディスク、メモリカード、メモリスティックなどを含むが、これらに限定されない。
【0131】
ソフトウェア又はファームウェアによって本発明を実現する場合に、記憶媒体又はネットワークから専用のハードウェア構成を有するコンピュータ(例えば、図26に示す一般的なコンピュータ2600)に当該ソフトウェアを構成するプログラムをインストールして、該当コンピュータは、各プログラムがインストールされる場合に、様々な機能を実行することができる。
【0132】
図26において、中央処理装置(CPU)2601は、読み取り専用メモリ(ROM)2602に記憶されたプログラム又は記憶部2608からランダムアクセスメモリ(RAM)2603にロードされたプログラムによって様々な処理を実行する。RAM2603に、必要に応じても、CPUが様々な処理などを実行するときに必要なデータが記憶される。CPU2601、ROM2602、及びRAM2603はバス2604を介して相互に接続される。入力/出力インターフェース2605もバス2604に接続される。
【0133】
入力部分2606(キーボード、マウスなどを含む)、出力部分2607(例えば陰極線管(CRT)、液晶ディスプレイ(LCD)などのディスプレイとスピーカなどを含む)、記憶部2608(ハードウェアなどを含む)、通信部分2609(例えばLANカードやモデムなどのネットワークインターフェースカードを含む)が入力/出力インターフェース2605に接続された。通信部分2609は例えばインターネットなどのネットワークを介して通信処理を実行する。必要に応じて、ドライバー2610も入力/出力インターフェース2605に接続されることができる。例えば磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、半導体メモリなどのリムーバブルメディア2611は、必要に応じてドライバー2610に装着されて、その中から読み出したコンピュータプログラムが必要に応じて記憶部2608にインストールされるようにする。
【0134】
ソフトウェアによって上記した一連の処理を実現する場合に、例えばインターネットなどのネットワーク或いは例えばリムーバブルメディア2611などの記憶媒体から、ソフトウェアを構成するプログラムをインストールする。
【0135】
このような記憶媒体は、図26に示すような、その中にプログラムが記憶され、装置に別途配分してユーザーにプログラムを提供するリムーバブルメディア2611に限定されない。リムーバブルメディア2611の例は、磁気ディスク(フロッピーディスク(登録商標)を含む)、光ディスク(光ディスク読み取り専用メモリ(CD‐ROM)とデジタル多用途ディスク(DVD)を含む)、光磁気ディスク(ミニディスク(MD)(登録商標)を含む)、及び半導体メモリを含む。或いは、記憶媒体は、ROM2602、記憶部2608に含まれたハードウェアなどであってもよく、その中にプログラムが記憶され、また、これらが含まれた装置と一緒にユーザーに配布する。
【0136】
なお、本発明の装置、方法、及びシステムでは、各構成要素又は各ステップが分解及び/又は再結合することができるものであってもよい。これらの分解及び/又は再結合は本発明の均等の方案と見なすべきである。さらに、上記した一連の処理を実行するステップは当然、説明の順序に沿って時系列に実行することができるが、必ずしも時系列に実行される必要はない。いくつかのステップは並行的又は互いに独立に実行されてもよい。
【0137】
最後に、説明する必要なことは、用語「包括」、「含む」又はそのいかなる他の変形は、非排他的な包含を含むことを意味することで、一連の要素を含むプロセス、方法、物品、又はデバイスは、それらの要素を含むだけではなく、明確に記載されていない他の要素をさらに含み、或いは、このようなプロセス、方法、物品、又はデバイスに固有する要素をさらに含む。なお、より多い制限が存在しない場合、「・・・を1つ含む」という文によって限定される要素は、要素を含むプロセス、方法、物品又はデバイスに他の同じ要素がさらに含まれることを排除しない。
【0138】
以上、図面を結合して本発明の実施例について詳細に説明したが、上記した実施形態は本発明を説明するためのものであり、本発明を限定するものではないと理解すべきである。当業者にとって、本発明の精神及び範囲から逸脱することがなく、上記した実施形態に対して、様々な修正及び変更が可能である。そのため、本発明の範囲は添付した特許請求の範囲及びその等価物によって限定される。
図1
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図3
図4
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図24
図25
図26
【手続補正書】
【提出日】2022-01-24
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信のための電子装置であって、
非許可バンドのダウンリンクリンクにビーム障害が発生したことを確定してビーム障害回復要求を生成し、
選択した候補ビームの第1のチャネルに対してエネルギー検出を実行して、前記エネルギー検出が前記第1のチャネルがアイドル状態であることを示す場合、前記第1のチャネルを介して前記ビーム障害回復要求を送信し、
前記エネルギー検出の開始と同時に第1のタイマーを起動させ、
前記第1のタイマーが満了したが前記エネルギー検出が前記第1のチャネルがアイドル状態であることを示していない場合、候補ビームを再選択し、再選択した候補ビームの第1のチャネルに対してエネルギー検出を実行するように配置される処理回路を含む電子装置。
【請求項2】
前記処理回路はさらに、候補ビームを再選択する回数が所定の回数を超える場合、報告メッセージを生成して上位層プロトコルに通知するように配置される請求項1に記載の電子装置。
【請求項3】
前記エネルギー検出は、Cat.4 LBTメカニズムを含み、
前記処理回路は、再選択した候補ビームの第1のチャネルに対してCat.4 LBTを実行するときに、前回のCat.4 LBTメカニズムで生成された乱数がデクリメントされて、前記前回のCat.4 LBTメカニズムが中止するときに取得した残りの乱数が0ではない場合、当該残りの乱数を今回のCat.4 LBTメカニズムで使用する乱数とするように配置される請求項に記載の電子装置。
【請求項4】
前記処理回路はさらに、前記第1のタイマーが満了する前に前記エネルギー検出が前記第1のチャネルがアイドル状態であることを示す場合、前記第1のチャネルを介して前記ビーム障害回復要求を送信し、前記第1のタイマーをリセットするように配置される請求項1に記載の電子装置。
【請求項5】
前記第1のチャネルは、物理ランダムアクセスチャネル、物理アップリンク制御チャネル及び物理アップリンク共有チャネルのうちの1つである請求項1に記載の電子装置。
【請求項6】
前記処理回路は、無線リソース制御シグナリングを介して基地局から前記第1のタイマーの長さ及び前記所定の回数の情報を取得するように配置される請求項2に記載の電子装置。
【請求項7】
前記処理回路はさらに、送信した前記ビーム障害回復要求が、他のユーザーが選択の候補ビームで送信したシグナリング又はデータと衝突する場合、ランダムバックオフを実行した後に前記ビーム障害回復要求を再送信するように配置される請求項に記載の電子装置。
【請求項8】
無線通信のための電子装置であって、
非許可バンドのダウンリンクリンクにビーム障害が発生した場合、選択した候補ビームの第1のチャネルでビーム障害回復要求を基地局に送信し、
前記ビーム障害回復要求を送信した後の動的時間ウィンドウ内で前記基地局からのビーム障害回復応答をモニターし、
前記ビーム障害回復応答がモニターされていない場合、前記ビーム障害回復要求を再送信し、新しい動的時間ウィンドウ内でモニターするように配置される処理回路を含み、
前記動的時間ウィンドウの長さは、ビーム障害回復要求の送信済み回数と正の相関がある電子装置。
【請求項9】
前記処理回路はさらに、前記ビーム障害の発生が検出されたときに第2のタイマーを起動させ、前記第2のタイマーが満了したが前記ビーム障害回復応答が受信されていない場合、現在の動作を停止し、ビーム障害回復が失敗したと判断するように配置される請求項に記載の電子装置。
【請求項10】
前記処理回路は、前記動的時間ウィンドウの長さを、基本時間ウィンドウの長さと前記ビーム障害回復要求の送信済み回数との積に設置するように配置される請求項に記載の電子装置。
【請求項11】
前記処理回路はさらに、前記動的時間ウィンドウの最大長を制限し、前記ビーム障害回復要求の送信済み回数に基づいて設置された動的時間ウィンドウの長さが前記最大長よりも大きい場合、前記動的時間ウィンドウの長さを前記最大長に設置するように配置される請求項に記載の電子装置。
【請求項12】
前記処理回路はさらに、前記ビーム障害回復要求の最大送信回数を制限するように配置される請求項に記載の電子装置。
【請求項13】
前記処理回路はさらに、
毎回前記ビーム障害回復要求を再送信する前に、現在の候補ビームの参照信号受信電力を測定し、測定した参照信号受信電力が所定の閾値よりも低い場合、候補ビームを再選択し、再選択した候補ビームの第1のチャネルで前記ビーム障害回復要求の送信及び前記ビーム障害回復応答のモニターを実行するように配置される請求項に記載の電子装置。
【請求項14】
無線通信のための電子装置であって、
非許可バンドのダウンリンクリンクにビーム障害が発生したことを確定してビーム障害回復要求を生成し、
選択した候補ビームの第1のチャネルに対してエネルギー検出を実行し、前記エネルギー検出が前記第1のチャネルがアイドル状態であることを示す場合、前記第1のチャネルを介して前記ビーム障害回復要求を送信するように配置される処理回路を含み、
前記候補ビームは、複数のユーザー装置で同時に選択できる電子装置。
【請求項15】
前記処理回路はさらに、送信した前記ビーム障害回復要求が、他のユーザーが選択の候補ビームで送信したシグナリング又はデータと衝突する場合、ランダムバックオフを実行した後に、前記ビーム障害回復要求を再送信するように配置される請求項14に記載の電子装置。
【請求項16】
前記第1のチャネルは、物理ランダムアクセスチャネル、物理アップリンク制御チャネル、及び物理アップリンク共有チャネルのうちの1つである請求項14に記載の電子装置。
【請求項17】
前記第1のチャネルは、物理アップリンク制御チャネルであり、
前記処理回路は、物理アップリンク制御チャネルにおけるスケジューリング要求によって、ビーム障害イベントが発生したことを基地局に通知し、前記スケジューリング要求に基づいて基地局によってユーザー装置に割り当てられた物理アップリンク共有チャネルリソースを使用して前記ビーム障害回復要求を送信するように配置される請求項16に記載の電子装置。
【請求項18】
前記スケジューリング要求は、全て0又は全て1である特定のシーケンスを使用してビーム障害イベントの発生を示す請求項17に記載の電子装置。
【請求項19】
前記処理回路は、物理アップリンク制御チャネルにおける新しく定義されたチャネル状態情報によって前記ビーム障害回復要求を送信するように配置され、
前記新しく定義されたチャネル状態情報は、選択された候補ビームを表す特定のビットシーケンスを含む請求項16に記載の電子装置。
【請求項20】
前記第1のチャネルは、物理アップリンク共有チャネルであり、
前記処理回路は、新しく定義されたMAC CEによって前記ビーム障害回復要求を送信するように配置され、
前記新しく定義されたMAC CEは、選択された候補ビームを表す特定のビットシーケンスを含む請求項16に記載の電子装置。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0069
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0069】
<第4の実施例>
図16は、本出願の別の実施例による電子装置400の機能モジュールのブロック図を示し、図16に示すように、電子装置400は、UEのビーム障害回復動作に対する配置を生成して当該配置をRRCシグナリングに含めてUEに提供する第1の生成ユニット401と、UEからのBFRQ要求に応答してBFRRを生成するように配置される第の生成ユニット40を含み、当該配置は、候補ビームのエネルギー検出を計時するための第1のタイマーの長さ、1回のビーム障害に対して候補ビームを再選択する回数、ユーザー装置がビーム障害回復応答を待機する動的時間ウィンドウの設置、1回のビーム障害に対してビーム障害回復要求を送信する回数、ユーザー装置がビーム障害回復応答を待機する時間を計時するための第2のタイマーの長さのうちの1つ又は複数を含む。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0083
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0083】
図21は、本出願の一実施例による無線通信のための方法のフローチャートを示し、当該方法は、ユーザー装置のビーム障害回復動作に対する配置を生成して、当該配置をRRCシグナリングに含めてUEに提供するステップ(S41)と、UEからのBFRQに応答してBFRRを生成するステップ(S4)と、を含み、当該配置は、候補ビームのエネルギー検出を計時するための第1のタイマーの長さ、1回のビーム障害に対して候補ビームを再選択する回数、UEがBFRRを待機する動的時間ウィンドウの設置、1回のビーム障害に対してBFRQを送信する回数、及びUEがBFRRを待機する時間を計時するための第2のタイマーの長さのうちの1つ又は複数を含む。当該方法は、基地局側で実行できる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0105
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0105】
図23に示すeNB830では、電子装置400のトランシーバーは、無線通信インターフェース855及び/又は無線通信インターフェース863によって実現されてもよい。機能の少なくとも一部は、コントローラ851によって実現されてもよい。例えば、コントローラ851は、第1の生成ユニット401、第2の生成ユニット402の機能を実行することによって、UEに対するビーム障害回復動作のための配置を含むRRCシグナリングを生成し、BFRQ応答を生成することができる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0126
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0126】
図25に示すカーナビゲーション装置920では、電子装置100から300のトランシーバー又は送信ユニットは、無線通信インターフェース933によって実現されてもよい。機能の少なくとも一部は、プロセッサ921によって実現されてもよい。例えば、プロセッサ921は、確定ユニット101、生成ユニット102、検出ユニット103及び送信ユニット104の機能を実行することによって、候補ビームに対するBFRQを送信するためのチャネルの競合的使用を実現し、確定ユニット201、生成ユニット202及び第1のタイマー203の機能を実行することによって、候補ビームの適時的交換を実現し、送信ユニット301、モニターユニット302及び第2のタイマー203の機能を実行することによって、BFRRモニターのための動的時間ウィンドウメカニズムを実現することができる。
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図26
【補正方法】変更
【補正の内容】
図26
【国際調査報告】