(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-07-26
(54)【発明の名称】通信方法、装置及びデバイス
(51)【国際特許分類】
H04W 8/00 20090101AFI20220719BHJP
H04W 92/18 20090101ALI20220719BHJP
H04W 76/10 20180101ALI20220719BHJP
H04W 84/10 20090101ALI20220719BHJP
【FI】
H04W8/00 110
H04W92/18
H04W76/10
H04W84/10 110
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021556614
(86)(22)【出願日】2019-03-18
(85)【翻訳文提出日】2021-09-17
(86)【国際出願番号】 CN2019078565
(87)【国際公開番号】W WO2020186429
(87)【国際公開日】2020-09-24
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519364624
【氏名又は名称】展訊通信(上海)有限公司
【氏名又は名称原語表記】Spreadtrum Communications (Shanghai) Co., Ltd.
【住所又は居所原語表記】Spreadtrum Center, Building No. 1, Lane 2288 Zuchongzhi Road, China (Shanghai) Pilot Free Trade Zone, China
(74)【代理人】
【識別番号】100167689
【氏名又は名称】松本 征二
(74)【代理人】
【識別番号】100222106
【氏名又は名称】大竹 秀紀
(72)【発明者】
【氏名】▲陳▼国▲礎▼
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA21
5K067DD11
5K067EE02
5K067EE25
(57)【要約】
本発明の実施例は通信方法、装置及びデバイスを提供する。当該方法は、第1デバイスがデバイスグループの識別子によってデータソースデバイスとペアリングしてペアリング情報を得るステップであって、前記第1デバイスは前記デバイスグループの任意の1つのデバイスであり、前記ペアリング情報は前記デバイスグループのデバイスと前記データソースデバイスが接続を確立するための依拠とする情報であるステップと、前記第1デバイスが前記デバイスグループの少なくとも1つの第2デバイスに前記ペアリング情報を同期させるステップとを含む。通信の信頼性を向上させる。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1デバイスがデバイスグループの識別子によってデータソースデバイスとペアリングしてペアリング情報を得るステップであって、前記第1デバイスは前記デバイスグループの任意の1つのデバイスであり、前記ペアリング情報は前記デバイスグループのデバイスと前記データソースデバイスが接続を確立するための依拠とする情報であるステップと、
前記第1デバイスが前記デバイスグループの少なくとも1つの第2デバイスに前記ペアリング情報を同期させるステップとを含むことを特徴とする通信方法。
【請求項2】
前記ペアリング情報はリンクキーを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
第1デバイスがデバイスグループの識別子によってデータソースデバイスとペアリングしてペアリング情報を得るステップの後に、
前記第1デバイスと前記データソースデバイスが前記ペアリング情報に基づいて接続を確立するステップをさらに含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記ペアリング情報は前記第2デバイスに前記ペアリング情報に基づいて前記データソースデバイスと接続を確立させるためのものであり、又は、
前記ペアリング情報は予め設定された条件が満たされた場合に、前記第2デバイスと前記データソースデバイスに前記ペアリング情報に基づいて接続を確立させるためのものであることを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項5】
前記予め設定された条件は、
前記第1デバイスと前記データソースデバイスとの間のリンクが故障したこと、
前記第1デバイスの電力が第1閾値未満であること、
前記第1デバイスのデバイス状態が異常状態であること、
前記第1デバイスと前記データソースデバイスとの間の信号品質が第2閾値未満であること、である前記条件の少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記第1デバイスが前記デバイスグループの少なくとも1つの第2デバイスにペアリング情報を同期させるステップは、
前記第1デバイスが予め設定された記憶領域に前記ペアリング情報を記憶するステップであって、前記予め設定された記憶領域は前記少なくとも1つの第2デバイスがアクセス可能な領域であるステップを含むことを特徴とする請求項1~5のいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
前記第1デバイスが前記デバイスグループの少なくとも1つの第2デバイスにペアリング情報を同期させるステップは、
前記第1デバイスが前記少なくとも1つの第2デバイスに前記ペアリング情報を送信するステップを含むことを特徴とする請求項1~5のいずれか1項に記載の方法。
【請求項8】
前記少なくとも1つの第2デバイスは前記デバイスグループの前記第1デバイス以外のデバイスであることを特徴とする請求項1~7のいずれか1項に記載の方法。
【請求項9】
第1デバイスがデバイスグループの識別子によってデータソースデバイスとペアリングしてペアリング情報を得るステップの後に、
前記第1デバイスが前記デバイスグループの前記第1デバイス以外の他のデバイスに通知メッセージを送信するステップであって、前記通知メッセージは前記他のデバイスの状態をデバイスグループ外デバイスに対して表示されない状態に更新させるためのものであるステップをさらに含むことを特徴とする請求項1~8のいずれか1項に記載の方法。
【請求項10】
第1デバイスがデバイスグループの識別子によってデータソースデバイスとペアリングしてペアリング情報を得るステップの前に、前記デバイスグループの各デバイスの状態はいずれもデバイスグループ外デバイスに対して表示される状態であることを特徴とする請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記デバイスグループのデバイスの前記デバイスグループ外デバイスに対して表示される識別子は前記デバイスグループの識別子であることを特徴とする請求項9又は10に記載の方法。
【請求項12】
第1デバイスがデバイスグループの識別子によってデータソースデバイスとペアリングしてペアリング情報を得るステップの前に、
前記第1デバイスが前記デバイスグループの他のデバイスとペアリング接続を行って前記デバイスグループを作成するステップをさらに含むことを特徴とする請求項1~11のいずれか1項に記載の方法。
【請求項13】
前記デバイスグループの識別子は予め設定されたアドレッシング規則に基づいて決定されることを特徴とする請求項1~12のいずれか1項に記載の方法。
【請求項14】
前記デバイスグループの識別子は前記デバイスグループの1つのデバイスの識別子と同じであることを特徴とする請求項1~12のいずれか1項に記載の方法。
【請求項15】
前記デバイスグループのデバイスは無線送受信デバイス又は有線送受信デバイスであることを特徴とする請求項1~14のいずれか1項に記載の方法。
【請求項16】
前記無線送受信デバイスはブルートゥースデバイスであることを特徴とする請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記ブルートゥースデバイスはブルートゥースオーディオデバイスであることを特徴とする請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記ブルートゥースオーディオデバイスはブルートゥースイヤホン又はブルートゥーススピーカーであることを特徴とする請求項17に記載の方法。
【請求項19】
第2デバイスが第1デバイスによって同期されたペアリング情報を取得するステップであって、前記第1デバイス及び前記第2デバイスはいずれも同じデバイスグループのデバイスであり、前記ペアリング情報は前記第1デバイスが前記デバイスグループの識別子によってデータソースデバイスとペアリングして生成させたものであるステップと、
前記第2デバイスが前記ペアリング情報に基づいて前記データソースデバイスと接続を確立するステップとを含むことを特徴とする通信方法。
【請求項20】
第2デバイスが前記ペアリング情報に基づいて前記データソースデバイスと接続を確立するステップは、
予め設定された条件が満たされた場合に、前記第2デバイスと前記データソースデバイスが前記ペアリング情報に基づいて接続を確立するステップを含むことを特徴とする請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記予め設定された条件は、
前記第1デバイスと前記データソースデバイスとの間のリンクが故障したこと、
前記第1デバイスの電力が第1閾値未満であること、
前記第1デバイスのデバイス状態が異常状態であること、
前記第1デバイスと前記データソースデバイスとの間の信号品質が第2閾値未満であること、である前記条件の少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項20に記載の方法。
【請求項22】
第2デバイスが第1デバイスによって同期されたペアリング情報を取得するステップは、
前記第2デバイスが予め設定された記憶領域から前記ペアリング情報を取得するステップであって、前記ペアリング情報は前記第1デバイスによって前記予め設定された記憶領域に記憶されているステップを含むことを特徴とする請求項19~21のいずれか1項に記載の方法。
【請求項23】
第2デバイスが第1デバイスによって同期されたペアリング情報を取得するステップは、
前記第2デバイスが前記第1デバイスから送信された前記ペアリング情報を受信するステップを含むことを特徴とする請求項19~21のいずれか1項に記載の方法。
【請求項24】
第2デバイスが第1デバイスによって同期されたペアリング情報を取得するステップの後に、
前記第2デバイスが前記第1デバイスから送信された通知メッセージを受信するステップと、
前記第2デバイスが、前記通知メッセージに基づいて、前記第2デバイスの状態をデバイスグループ外デバイスに対して表示されない状態に更新するステップと、をさらに含むことを特徴とする請求項19~23に記載の方法。
【請求項25】
第1デバイスに適用され、処理モジュールと送受信モジュールとを含み、
前記処理モジュールは、デバイスグループの識別子によってデータソースデバイスとペアリングしてペアリング情報を得るもので、前記第1デバイスは前記デバイスグループの任意の1つのデバイスであり、前記ペアリング情報は前記デバイスグループのデバイスと前記データソースデバイスが接続を確立するための依拠とする情報であり、
前記送受信モジュールは、前記デバイスグループの少なくとも1つの第2デバイスに前記ペアリング情報を同期させるためのものであることを特徴とする通信装置。
【請求項26】
前記ペアリング情報はリンクキーを含むことを特徴とする請求項25に記載の装置。
【請求項27】
前記処理モジュールは、前記処理モジュールがデバイスグループの識別子によってデータソースデバイスとペアリングしてペアリング情報を得た後、前記ペアリング情報に基づいて前記データソースデバイスと接続を確立するためのものでもあることを特徴とする請求項25又は26に記載の装置。
【請求項28】
前記ペアリング情報は前記第2デバイスに前記ペアリング情報に基づいて前記データソースデバイスと接続を確立させるためのものであり、又は、
前記ペアリング情報は予め設定された条件が満たされた場合に、前記第2デバイスと前記データソースデバイスに前記ペアリング情報に基づいて接続を確立させるためのものであることを特徴とする請求項25~27のいずれか1項に記載の装置。
【請求項29】
前記予め設定された条件は、
前記第1デバイスと前記データソースデバイスとの間のリンクが故障したこと、
前記第1デバイスの電力が第1閾値未満であること、
前記第1デバイスのデバイス状態が異常状態であること、
前記第1デバイスと前記データソースデバイスとの間の信号品質が第2閾値未満であること、である前記条件の少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項28に記載の装置。
【請求項30】
前記送受信モジュールは、具体的には、
予め設定された記憶領域に前記ペアリング情報を記憶するためのもので、前記予め設定された記憶領域は前記少なくとも1つの第2デバイスがアクセス可能な領域であることを特徴とする請求項25~29のいずれか1項に記載の装置。
【請求項31】
前記送受信モジュールは、具体的には、
前記少なくとも1つの第2デバイスに前記ペアリング情報を送信するためのものであることを特徴とする請求項25~29のいずれか1項に記載の装置。
【請求項32】
前記少なくとも1つの第2デバイスは前記デバイスグループの前記第1デバイス以外のデバイスであることを特徴とする請求項25~31のいずれか1項に記載の装置。
【請求項33】
前記送受信モジュールは、前記処理モジュールがデバイスグループの識別子によってデータソースデバイスとペアリングしてペアリング情報を得た後、前記デバイスグループの前記第1デバイス以外の他のデバイスに通知メッセージを送信するためのものでもあり、前記通知メッセージは前記他のデバイスの状態をデバイスグループ外デバイスに対して表示されない状態に更新させるためのものであることを特徴とする請求項25~32のいずれか1項に記載の装置。
【請求項34】
前記処理モジュールがデバイスグループの識別子によってデータソースデバイスとペアリングしてペアリング情報を得る前に、前記デバイスグループの各デバイスの状態はいずれもデバイスグループ外デバイスに対して表示される状態であることを特徴とする請求項33に記載の装置。
【請求項35】
前記デバイスグループのデバイスの前記デバイスグループ外デバイスに対して表示される識別子は前記デバイスグループの識別子であることを特徴とする請求項33又は34に記載の装置。
【請求項36】
前記処理モジュールは、前記処理モジュールがデバイスグループの識別子によってデータソースデバイスとペアリングしてペアリング情報を得る前に、前記デバイスグループの他のデバイスとペアリング接続を行って前記デバイスグループを作成するためのものでもあることを特徴とする請求項25~35のいずれか1項に記載の装置。
【請求項37】
前記デバイスグループの識別子は予め設定されたアドレッシング規則に基づいて決定されることを特徴とする請求項25~36のいずれか1項に記載の装置。
【請求項38】
前記デバイスグループの識別子は前記デバイスグループの1つのデバイスの識別子と同じであることを特徴とする請求項25~36のいずれか1項に記載の装置。
【請求項39】
前記デバイスグループのデバイスは無線送受信デバイス又は有線送受信デバイスであることを特徴とする請求項25~38のいずれか1項に記載の装置。
【請求項40】
前記無線送受信デバイスはブルートゥースデバイスであることを特徴とする請求項39に記載の装置。
【請求項41】
前記ブルートゥースデバイスはブルートゥースオーディオデバイスであることを特徴とする請求項40に記載の装置。
【請求項42】
前記ブルートゥースオーディオデバイスはブルートゥースイヤホン又はブルートゥーススピーカーであることを特徴とする請求項41に記載の装置。
【請求項43】
第2デバイスに適用され、処理モジュールと送受信モジュールとを含み、
前記送受信モジュールは、第1デバイスによって同期されたペアリング情報を取得するためのもので、前記第1デバイス及び前記第2デバイスはいずれも同じデバイスグループのデバイスであり、前記ペアリング情報は前記第1デバイスが前記デバイスグループの識別子によってデータソースデバイスとペアリングして生成させたものであり、
前記処理モジュールは、前記ペアリング情報に基づいて前記データソースデバイスと接続を確立するためのものであることを特徴とする通信装置。
【請求項44】
前記処理モジュールは、具体的には、予め設定された条件が満たされた場合に、前記ペアリング情報に基づいて前記データソースデバイスと接続を確立するためのものであることを特徴とする請求項43に記載の装置。
【請求項45】
前記予め設定された条件は、
前記第1デバイスと前記データソースデバイスとの間のリンクが故障したこと、
前記第1デバイスの電力が第1閾値未満であること、
前記第1デバイスのデバイス状態が異常状態であること、
前記第1デバイスと前記データソースデバイスとの間の信号品質が第2閾値未満であること、である前記条件の少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項44に記載の装置。
【請求項46】
前記送受信モジュールは、具体的には、予め設定された記憶領域から前記ペアリング情報を取得するためのもので、前記ペアリング情報は前記第1デバイスによって前記予め設定された記憶領域に記憶されていることを特徴とする請求項43~45のいずれか1項に記載の装置。
【請求項47】
前記送受信モジュールは、具体的には、前記第1デバイスから送信された前記ペアリング情報を受信するためのものであることを特徴とする請求項43~45のいずれか1項に記載の装置。
【請求項48】
前記送受信モジュールは、前記送受信モジュールが第1デバイスによって同期されたペアリング情報を取得した後、前記第1デバイスから送信された通知メッセージを受信するためのものでもあり、
前記処理モジュールは、前記通知メッセージに基づいて、前記第2デバイスの状態をデバイスグループ外デバイスに対して表示されない状態に更新するためのものでもあることを特徴とする請求項43~47に記載の装置。
【請求項49】
メモリとプロセッサとを含み、前記プロセッサは前記メモリ中の、請求項1~18のいずれか1項に記載の通信方法を実現するためのプログラム命令を実行することを特徴とする通信装置。
【請求項50】
メモリとプロセッサとを含み、前記プロセッサは前記メモリ中の、請求項19~24のいずれか1項に記載の通信方法を実現するためのプログラム命令を実行することを特徴とする通信装置。
【請求項51】
請求項49に記載の通信装置と、少なくとも1つの請求項50に記載の通信装置とを含むことを特徴とするデバイスグループ。
【請求項52】
請求項51に記載のデバイスグループと、データソースデバイスとを含み、前記デバイスグループのデバイスは前記デバイスグループの識別子によって前記データソースデバイスとペアリングするためのものであることを特徴とする通信システム。
【請求項53】
コンピュータプログラムが記憶されているコンピュータ可読記憶媒体であって、当該プログラムがプロセッサによって実行されると、請求項1~24のいずれか1項に記載の通信方法が実現されることを特徴とするコンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施例は電子技術の分野に関し、特に通信方法、装置及びデバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
無線デバイスのデータ送受信システムでは、データソースデバイスと様々な無線送受信デバイスとの間のデータ交換を実現できる。
【0003】
目下のところ、ユーザーにおけるニーズの高度化に伴い、データソースデバイスに接続される無線送受信デバイスは単一無線送受信デバイスからデュアル無線送受信デバイスへ、そしてより多くの無線送受信デバイスへと発展してきている。多くのアプリケーションシナリオでは、データソースデバイスのデータを複数の無線送受信デバイスに伝送する必要がある。例えば、携帯電話の場合はオーディオを2つのブルートゥース(登録商標)イヤホンに伝送する必要がある。データソースデバイスのデータを複数の無線送受信デバイスに伝送する必要がある場合に、データソースデバイスはまず複数の無線送受信デバイスのうちのメインの無線送受信デバイスとペアリングして接続を確立し、データソースデバイスがデータをメインの無線送受信デバイスに送信して、さらにメインの無線送受信デバイスがスレーブの無線送受信デバイスに当該データを送信する。しかし、メインの無線送受信デバイスが故障した場合に、データソースデバイスが、当該データを当該複数の無線送受信デバイスに送信できないため、通信の信頼性が悪かった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の実施例は通信方法、装置及びデバイスを提供し、通信の信頼性を向上させる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の実施例の第1態様では、
第1デバイスがデバイスグループの識別子によってデータソースデバイスとペアリングしてペアリング情報を得るステップであって、前記第1デバイスは前記デバイスグループの任意の1つのデバイスであり、前記ペアリング情報は前記デバイスグループのデバイスと前記データソースデバイスが接続を確立するための依拠とする情報であるステップと、
前記第1デバイスが前記デバイスグループの少なくとも1つの第2デバイスに前記ペアリング情報を同期させるステップとを含む通信方法が提供される。
【0006】
可能な一実施形態において、前記ペアリング情報はリンクキーを含む。
【0007】
可能な一実施形態において、第1デバイスがデバイスグループの識別子によってデータソースデバイスとペアリングしてペアリング情報を得るステップの後に、
前記第1デバイスと前記データソースデバイスが前記ペアリング情報に基づいて接続を確立するステップをさらに含む。
【0008】
可能な一実施形態において、前記ペアリング情報は前記第2デバイスに前記ペアリング情報に基づいて前記データソースデバイスと接続を確立させるためのものであり、又は、
前記ペアリング情報は予め設定された条件が満たされた場合に、前記第2デバイスと前記データソースデバイスに前記ペアリング情報に基づいて接続を確立させるためのものである。
【0009】
可能な一実施形態において、前記予め設定された条件は、
前記第1デバイスと前記データソースデバイスとの間のリンクが故障したこと、
前記第1デバイスの電力が第1閾値未満であること、
前記第1デバイスのデバイス状態が異常状態であること、
前記第1デバイスと前記データソースデバイスとの間の信号品質が第2閾値未満であること、である前記条件の少なくとも1つを含む。
【0010】
可能な一実施形態において、前記第1デバイスが前記デバイスグループの少なくとも1つの第2デバイスにペアリング情報を同期させるステップは、
前記第1デバイスが予め設定された記憶領域に前記ペアリング情報を記憶するステップであって、前記予め設定された記憶領域は前記少なくとも1つの第2デバイスがアクセス可能な領域であるステップを含む。
【0011】
可能な一実施形態において、前記第1デバイスが前記デバイスグループの少なくとも1つの第2デバイスにペアリング情報を同期させるステップは、
前記第1デバイスが前記少なくとも1つの第2デバイスに前記ペアリング情報を送信するステップを含む。
【0012】
可能な一実施形態において、前記少なくとも1つの第2デバイスは前記デバイスグループの前記第1デバイス以外のデバイスである。
【0013】
可能な一実施形態において、第1デバイスがデバイスグループの識別子によってデータソースデバイスとペアリングしてペアリング情報を得るステップの後に、
前記第1デバイスが前記デバイスグループの前記第1デバイス以外の他のデバイスに通知メッセージを送信するステップであって、前記通知メッセージは前記他のデバイスの状態をデバイスグループ外デバイスに対して表示されない状態に更新させるためのものであるステップをさらに含む。
【0014】
可能な一実施形態において、第1デバイスがデバイスグループの識別子によってデータソースデバイスとペアリングしてペアリング情報を得るステップの前に、前記デバイスグループの各デバイスの状態はいずれもデバイスグループ外デバイスに対して表示される状態である。
【0015】
可能な一実施形態において、前記デバイスグループのデバイスの前記デバイスグループ外デバイスに対して表示される識別子は前記デバイスグループの識別子である。
【0016】
可能な一実施形態において、第1デバイスがデバイスグループの識別子によってデータソースデバイスとペアリングしてペアリング情報を得るステップの前に、
前記第1デバイスが前記デバイスグループの他のデバイスとペアリング接続を行って前記デバイスグループを作成するステップをさらに含む。
【0017】
可能な一実施形態において、前記デバイスグループの識別子は予め設定されたアドレッシング規則に基づいて決定される。
【0018】
可能な一実施形態において、前記デバイスグループの識別子は前記デバイスグループの1つのデバイスの識別子と同じである。
【0019】
可能な一実施形態において、前記デバイスグループのデバイスは無線送受信デバイス又は有線送受信デバイスである。
【0020】
可能な一実施形態において、前記無線送受信デバイスはブルートゥースデバイスである。
【0021】
可能な一実施形態において、前記ブルートゥースデバイスはブルートゥースオーディオデバイスである。
【0022】
可能な一実施形態において、前記ブルートゥースオーディオデバイスはブルートゥースイヤホン又はブルートゥーススピーカーである。
【0023】
本発明の実施例の第2態様では、
第2デバイスが第1デバイスによって同期されたペアリング情報を取得するステップであって、前記第1デバイス及び前記第2デバイスはいずれも同じデバイスグループのデバイスであり、前記ペアリング情報は前記第1デバイスが前記デバイスグループの識別子によってデータソースデバイスとペアリングして生成させたものであるステップと、
前記第2デバイスが前記ペアリング情報に基づいて前記データソースデバイスと接続を確立するステップとを含む通信方法が提供される。
【0024】
可能な一実施形態において、第2デバイスが前記ペアリング情報に基づいて前記データソースデバイスと接続を確立するステップは、
予め設定された条件が満たされた場合に、前記第2デバイスと前記データソースデバイスが前記ペアリング情報に基づいて接続を確立するステップを含む。
【0025】
可能な一実施形態において、前記予め設定された条件は、
前記第1デバイスと前記データソースデバイスとの間のリンクが故障したこと、
前記第1デバイスの電力が第1閾値未満であること、
前記第1デバイスのデバイス状態が異常状態であること、
前記第1デバイスと前記データソースデバイスとの間の信号品質が第2閾値未満であること、である前記条件の少なくとも1つを含む。
【0026】
可能な一実施形態において、第2デバイスが第1デバイスによって同期されたペアリング情報を取得するステップは、
前記第2デバイスが予め設定された記憶領域から前記ペアリング情報を取得するステップであって、前記ペアリング情報は前記第1デバイスによって前記予め設定された記憶領域に記憶されているステップを含む。
【0027】
可能な一実施形態において、第2デバイスが第1デバイスによって同期されたペアリング情報を取得するステップは、
前記第2デバイスが前記第1デバイスから送信された前記ペアリング情報を受信するステップを含む。
【0028】
可能な一実施形態において、第2デバイスが第1デバイスによって同期されたペアリング情報を取得するステップの後に、
前記第2デバイスが前記第1デバイスから送信された通知メッセージを受信するステップと、
前記第2デバイスが、前記通知メッセージに基づいて、前記第2デバイスの状態をデバイスグループ外デバイスに対して表示されない状態に更新するステップとをさらに含む。
【0029】
本発明の実施例の第3態様では、
第1デバイスに適用され、処理モジュールと送受信モジュールとを含み、
前記処理モジュールは、デバイスグループの識別子によってデータソースデバイスとペアリングしてペアリング情報を得るもので、前記第1デバイスは前記デバイスグループの任意の1つのデバイスであり、前記ペアリング情報は前記デバイスグループのデバイスと前記データソースデバイスが接続を確立するための依拠とする情報であり、
前記送受信モジュールは、前記デバイスグループの少なくとも1つの第2デバイスに前記ペアリング情報を同期させるためのものである通信装置が提供される。
【0030】
可能な一実施形態において、前記ペアリング情報はリンクキーを含む。
【0031】
可能な一実施形態において、前記処理モジュールは、前記処理モジュールがデバイスグループの識別子によってデータソースデバイスとペアリングしてペアリング情報を得た後、前記ペアリング情報に基づいて前記データソースデバイスと接続を確立するためのものでもある。
【0032】
可能な一実施形態において、前記ペアリング情報は前記第2デバイスに前記ペアリング情報に基づいて前記データソースデバイスと接続を確立させるためのものであり、又は、
前記ペアリング情報は予め設定された条件が満たされた場合に、前記第2デバイスと前記データソースデバイスに前記ペアリング情報に基づいて接続を確立させるためのものである。
【0033】
可能な一実施形態において、前記予め設定された条件は、
前記第1デバイスと前記データソースデバイスとの間のリンクが故障したこと、
前記第1デバイスの電力が第1閾値未満であること、
前記第1デバイスのデバイス状態が異常状態であること、
前記第1デバイスと前記データソースデバイスとの間の信号品質が第2閾値未満であること、である前記条件の少なくとも1つを含む。
【0034】
可能な一実施形態において、前記送受信モジュールは、具体的には、
予め設定された記憶領域に前記ペアリング情報を記憶するためのもので、前記予め設定された記憶領域は前記少なくとも1つの第2デバイスがアクセス可能な領域である。
【0035】
可能な一実施形態において、前記送受信モジュールは、具体的には、
前記少なくとも1つの第2デバイスに前記ペアリング情報を送信するためのものである。
【0036】
可能な一実施形態において、前記少なくとも1つの第2デバイスは前記デバイスグループの前記第1デバイス以外のデバイスである。
【0037】
可能な一実施形態において、前記送受信モジュールは、前記処理モジュールがデバイスグループの識別子によってデータソースデバイスとペアリングしてペアリング情報を得た後、前記デバイスグループの前記第1デバイス以外の他のデバイスに通知メッセージを送信するためのものでもあり、前記通知メッセージは前記他のデバイスの状態をデバイスグループ外デバイスに対して表示されない状態に更新させるためのものである。
【0038】
可能な一実施形態において、前記処理モジュールがデバイスグループの識別子によってデータソースデバイスとペアリングしてペアリング情報を得る前に、前記デバイスグループの各デバイスの状態はいずれもデバイスグループ外デバイスに対して表示される状態である。
【0039】
可能な一実施形態において、前記デバイスグループのデバイスの前記デバイスグループ外デバイスに対して表示される識別子は前記デバイスグループの識別子である。
【0040】
可能な一実施形態において、前記処理モジュールは、前記処理モジュールがデバイスグループの識別子によってデータソースデバイスとペアリングしてペアリング情報を得る前に、前記デバイスグループの他のデバイスとペアリング接続を行って前記デバイスグループを作成するためのものでもある。
【0041】
可能な一実施形態において、前記デバイスグループの識別子は予め設定されたアドレッシング規則に基づいて決定される。
【0042】
可能な一実施形態において、前記デバイスグループの識別子は前記デバイスグループの1つのデバイスの識別子と同じである。
【0043】
可能な一実施形態において、前記デバイスグループのデバイスは無線送受信デバイス又は有線送受信デバイスである。
【0044】
可能な一実施形態において、前記無線送受信デバイスはブルートゥースデバイスである。
【0045】
可能な一実施形態において、前記ブルートゥースデバイスはブルートゥースオーディオデバイスである。
【0046】
可能な一実施形態において、前記ブルートゥースオーディオデバイスはブルートゥースイヤホン又はブルートゥーススピーカーである。
【0047】
本発明の実施例の第4態様では、
第2デバイスに適用され、処理モジュールと送受信モジュールとを含み、
前記送受信モジュールは、第1デバイスによって同期されたペアリング情報を取得するためのもので、前記第1デバイス及び前記第2デバイスはいずれも同じデバイスグループのデバイスであり、前記ペアリング情報は前記第1デバイスが前記デバイスグループの識別子によってデータソースデバイスとペアリングして生成させたものであり、
前記処理モジュールは、前記ペアリング情報に基づいて前記データソースデバイスと接続を確立するためのものである通信装置が提供される。
【0048】
可能な一実施形態において、前記処理モジュールは、具体的には、予め設定された条件が満たされた場合に、前記ペアリング情報に基づいて前記データソースデバイスと接続を確立するためのものである。
【0049】
可能な一実施形態において、前記予め設定された条件は、
前記第1デバイスと前記データソースデバイスとの間のリンクが故障したこと、
前記第1デバイスの電力が第1閾値未満であること、
前記第1デバイスのデバイス状態が異常状態であること、
前記第1デバイスと前記データソースデバイスとの間の信号品質が第2閾値未満であること、である前記条件の少なくとも1つを含む。
【0050】
可能な一実施形態において、前記送受信モジュールは、具体的には、予め設定された記憶領域から前記ペアリング情報を取得するためのもので、前記ペアリング情報は前記第1デバイスによって前記予め設定された記憶領域に記憶されている。
【0051】
可能な一実施形態において、前記送受信モジュールは、具体的には、前記第1デバイスから送信された前記ペアリング情報を受信するためのものである。
【0052】
可能な一実施形態において、前記送受信モジュールは、前記送受信モジュールが第1デバイスによって同期されたペアリング情報を取得した後、前記第1デバイスから送信された通知メッセージを受信するためのものでもあり、
前記処理モジュールは、前記通知メッセージに基づいて、前記第2デバイスの状態をデバイスグループ外デバイスに対して表示されない状態に更新するためのものでもある。
【0053】
本発明の実施例の第5態様では、メモリとプロセッサとを含み、前記プロセッサは前記メモリ中の、第1態様のいずれかの通信方法を実現するためのプログラム命令を実行する通信装置が提供される。
【0054】
本発明の実施例の第6態様では、メモリとプロセッサとを含み、前記プロセッサは前記メモリ中の、第2態様のいずれかの通信方法を実現するためのプログラム命令を実行する通信装置が提供される。
【0055】
本発明の実施例の第7態様では、第5態様に記載の通信装置と、少なくとも1つの第6態様に記載の通信装置とを含むデバイスグループが提供される。
【0056】
本発明の実施例の第8態様では、第7態様に記載のデバイスグループと、データソースデバイスとを含み、前記デバイスグループのデバイスは前記デバイスグループの識別子によって前記データソースデバイスとペアリングするためのものである通信システムが提供される。
【0057】
本発明の実施例の第9態様では、コンピュータプログラムが記憶されているコンピュータ可読記憶媒体であって、当該プログラムがプロセッサによって実行されると、第1態様又は第2態様のいずれかの通信方法が実現されるコンピュータ可読記憶媒体が提供される。
【発明の効果】
【0058】
本発明の実施例に係る通信方法、装置及びデバイスでは、第1デバイスがデバイスグループの識別子によってデータソースデバイスとペアリングしてペアリング情報を得た後、第1デバイスがデバイスグループの少なくとも1つの第2デバイスにペアリング情報を送信することで、第2デバイスがペアリング情報に基づいてデータソースデバイスと接続を確立することができる。第2デバイスがデータソースデバイスと接続を確立する時には、第2デバイスはデータソースデバイスとペアリングを行う必要がなく、当該ペアリング情報に基づいてデータソースデバイスと接続を確立できるため、通信の信頼性を向上させる。第2デバイスがデータソースデバイスと接続を確立する時に、データソースデバイスとペアリングを行う必要がないため、ユーザーに感じられずに接続が実現でき、ユーザーエクスペリエンスが改善されるだけでなく、接続確立の効率が向上し、さらに、通信効率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0059】
本発明の実施例又は従来技術による技術的解決手段を一層明らかに説明するために、以下、実施例又は従来技術の説明に使用する図面を簡単に紹介する。言うまでもないが、下記の説明における図面は本発明の一部の実施例に過ぎず、当業者であれば、新規性のある作業をしなくても、これらの図面から他の図を得ることができる。
【0060】
【
図1】本発明の実施例に係る通信システムの構成図である。
【
図2】本発明の実施例に係るアプリケーションシナリオの模式図である。
【
図3】本発明の実施例に係る通信方法のプロセスの模式図である。
【
図4A】本発明の実施例に係るデバイス接続の模式図である。
【
図4B】本発明の実施例に係る別のデバイス接続の模式図である。
【
図4C】本発明の実施例に係るまた別のデバイス接続の模式図である。
【
図4D】本発明の実施例に係るまた別のデバイス接続の模式図である。
【
図5】本発明の実施例に係る別の通信方法のプロセスの模式図である。
【
図6】本発明の実施例に係る通信過程の模式図である。
【
図7】本発明の実施例に係る通信装置の構造模式図である。
【
図8】本発明の実施例に係る別の通信装置の構造模式図である。
【
図9】本願に係る通信装置のハードウェア構造の模式図である。
【
図10】本願に係る通信装置のハードウェア構造の模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0061】
図1は本発明の実施例に係る通信システムの構成図である。デバイス1、デバイス2、…、デバイスN、データソースデバイスを含む。デバイス1、デバイス2、…、デバイスNがペアリング接続を行ってデバイスグループを作成し、デバイスグループのデバイスは互いに通信することができ、これによりデータがデバイスグループのデバイスの間に伝送され、つまりデバイスグループのデバイスは同じデータを取得することができる。デバイスグループの作成後、デバイスグループの識別子が生成されることができ、デバイスグループの識別子は当該デバイスグループを一意に識別するためのものである。
【0062】
データソースデバイスはデバイスグループのデバイスにデータを提供するデバイスであってもよく、当該データはマルチメディアデータ(例えば、オーディオデータなど)であってもよい。データソースデバイスはデバイスグループの少なくとも1つのデバイスと接続を確立して、当該少なくとも1つのデバイスにデータを送信することができ、これにより当該少なくとも1つのデバイスがデバイスグループの他のデバイスにデータを送信して、デバイスグループのデバイスが同じデータを受信することを実現する。又は、データソースデバイスがデバイスグループの各デバイスとそれぞれ接続を確立して、デバイスグループの各デバイスにそれぞれデータを送信することで、デバイスグループのデバイスが同じデータを受信することを実現する。
【0063】
デバイスグループの任意の1つの第1デバイスはデバイスグループの識別子によってデータソースデバイスとペアリングを行って、ペアリング情報を生成させ、ペアリング情報に基づいてデータソースデバイスと接続を確立することができる。また第1デバイスはペアリング情報をデバイスグループの他のデバイス(例えば、第2デバイス)に送信することができ、これによりデバイスグループの第2デバイスがデータソースデバイスと接続を確立する必要がある(例えば、第1デバイスが故障した)場合に、第2デバイスはデータソースデバイスとペアリングを行う必要がなく、当該ペアリング情報に基づいてデータソースデバイスと接続を確立できるため、通信の信頼性を向上させる。第2デバイスがデータソースデバイスと接続を確立する時に、データソースデバイスとペアリングを行う必要がないため、ユーザーに感じられずに接続が実現でき、ユーザーエクスペリエンスが改善されるだけでなく、接続確立の効率が向上し、さらに、通信効率が向上する。
【0064】
図2は本発明の実施例に係るアプリケーションシナリオの模式図である。
図2を参照されたい。
図2には左ブルートゥースイヤホンと、右ブルートゥースイヤホンと、ブルートゥース搭載携帯電話とが含まれる。左ブルートゥースイヤホンと右ブルートゥースイヤホンはペアリング接続を行ってブルートゥースイヤホンデバイスグループを作成して、ブルートゥースイヤホンデバイスグループの識別子を生成させることができる。
【0065】
ブルートゥース搭載携帯電話は左ブルートゥースイヤホン及び右ブルートゥースイヤホンに同じオーディオデータを提供するためのである。実際の適用に当たっては、左ブルートゥースイヤホンはブルートゥースイヤホングループの識別子によってブルートゥース搭載携帯電話とペアリングを行ってペアリング情報を生成させ、ペアリング情報に基づいてブルートゥース搭載携帯電話と接続を確立することができる。左ブルートゥースイヤホンがブルートゥース搭載携帯電話と接続を確立した後、左ブルートゥースイヤホンはブルートゥース搭載携帯電話からデータを受信し、受信されたデータを右ブルートゥースイヤホンに同期させることができる。
【0066】
また左ブルートゥースイヤホンはペアリング情報を右ブルートゥースイヤホンに送信することができ、これにより左ブルートゥースイヤホンが故障した場合に、右ブルートゥースイヤホンはペアリング情報に基づいてブルートゥース搭載携帯電話と接続を確立することができ、左ブルートゥースイヤホンが故障した場合に、右ブルートゥースイヤホンはブルートゥース搭載携帯電話から送信されたデータを受信できないという問題は避けられ、通信の信頼性を向上させる。右ブルートゥースイヤホンがブルートゥース搭載携帯電話と接続を確立する過程では、ブルートゥース搭載携帯電話とペアリングを行う必要がないため、ユーザーに感じられないまま右イヤホンとブルートゥース搭載携帯電話との間の接続確立が実現でき、ユーザーエクスペリエンスが改善されるだけでなく、接続確立の効率が向上し、さらに、通信効率が向上する。
【0067】
なお、
図2は例示的なアプリケーションシナリオを模式的に示すものに過ぎず、アプリケーションシナリオについて限定するものではない。実際の適用に当たっては、実際のニーズに応じて当該アプリケーションシナリオを設定することができ、本発明の実施例ではこれについて具体的に限定しない。
【0068】
以下、特定の実施例を用いて本願に係る技術的解決手段を詳細に説明する。なお、次のいくつかの具体的な実施例は互いに組み合わせることができ、同じ内容又は類似の内容については、異なる実施例でも繰り返して説明しない。
【0069】
図3は本発明の実施例に係る通信方法のプロセスの模式図である。
図3を参照されたい。当該方法は以下を含んでもよい。
S301において、第1デバイスがデバイスグループの識別子によってデータソースデバイスとペアリングしてペアリング情報を得る。
【0070】
デバイスグループは少なくとも2つのデバイスを含み、第1デバイスはデバイスグループの任意の1つのデバイスである。
【0071】
デバイスグループの少なくとも2つのデバイスは互いに通信することができ、これによりデータがデバイスグループのデバイス間伝送される。以下、
図4A~
図4Dを参照して、デバイスグループの少なくとも2つのデバイスの接続(有線又は無線の通信接続)について説明する。
【0072】
図4Aは本発明の実施例に係るデバイス接続の模式図である。
図4Aを参照されたい。デバイスグループのデバイスは順に接続される。例えば、デバイス1がデバイス2に接続され、デバイス2がデバイス3に接続され、デバイスN-1がデバイスNに接続される。これにより、デバイスグループの任意の1つのデバイスがデータを受信した後、デバイス同士の接続によって、データを順に他のデバイスに伝送することができる。
【0073】
図4Bは本発明の実施例に係る別のデバイス接続の模式図である。
図4Bを参照されたい。デバイスグループの1つのデバイスが他の全てのデバイスにそれぞれ接続され、当該1つのデバイスはデータソースデバイスと接続を確立するデバイスであってもよい。例えば、デバイス1がデバイス2、デバイス3、…、デバイスNにそれぞれ接続される。これにより、デバイスグループのデバイス1がデータを受信した後、データをグループの他のデバイスにそれぞれに伝送することができる。
【0074】
図4Cは本発明の実施例に係るまた別のデバイス接続の模式図である。
図4Cを参照されたい。デバイスグループのデバイスは2つずつ接続される。例えば、デバイス1、デバイス2、デバイス3及びデバイス4のうち、任意の2つのデバイスでいずれも接続が確立されている。これにより、デバイスグループの任意の1つのデバイスがデータを受信した後、デバイス同士の接続によって、データを他のデバイスに伝送することができる。
【0075】
図4Dは本発明の実施例に係るまた別のデバイス接続の模式図である。
図4Dを参照されたい。デバイスグループの各デバイスはいずれも他の少なくとも1つのデバイスに接続される。例えば、デバイス1がデバイス2、デバイス3にそれぞれ接続され、デバイス4がデバイス3、デバイス5にそれぞれ接続される。これにより、デバイスグループの任意の1つのデバイスがデータを受信した後、デバイス同士の接続によって、データを他のデバイスに伝送することができる。
【0076】
なお、上記
図4A~
図4Dは例示的なデバイスグループのデバイスの接続関係を模式的に示すものに過ぎず、当該接続関係について限定するものではない。実際の適用に当たっては、実際のニーズに応じてデバイスグループのデバイスの接続関係を決定することができる。
【0077】
任意選択で、デバイスグループのデバイスは無線送受信デバイス又は有線送受信デバイスである。つまり、デバイスグループのデバイスは受信機能及び/又は送信機能を備える。無線送受信デバイスはブルートゥースデバイスであってもよく、例えば、ブルートゥースデバイスはブルートゥースオーディオデバイスである。ブルートゥースオーディオデバイスはブルートゥースイヤホン、ブルートゥーススピーカーであってもよい。
【0078】
任意選択で、デバイスグループの識別子は予め設定されたアドレッシング規則に基づいて決定される。例えば、予め設定されたアドレッシング規則とはデバイスグループの識別子のフォーマット、長さの少なくとも1種を指定することができる。
【0079】
任意選択で、デバイスグループの識別子はデバイスグループの1つのデバイスの識別子と同じである。デバイスの識別子はデバイスのアドレスであってもよく、例えば、デバイスがブルートゥースデバイスである場合に、デバイスの識別子はデバイスのブルートゥースアドレスであってもよい。例えば、デバイスグループの任意の1つのデバイスの識別子をデバイスグループの識別子と決定することができる。又は、デバイスグループの特定のデバイスの識別子をデバイスグループの識別子と決定する。特定のデバイスは最初にデバイスグループに加わったデバイス、又は最後にデバイスグループに加わったデバイスなどである。
【0080】
デバイスグループの各デバイスにはデバイスグループのデバイスグループ情報が記憶されてもよく、例えば、デバイスグループ情報はデータ構造としてデバイスに記憶されてもよい。任意選択で、デバイスグループ情報はデバイスグループの識別子、及び当該デバイスグループの各デバイスの識別子を含む。
【0081】
例えば、1つのデバイスグループが3つのデバイスを含むと仮定し、当該3つのデバイスをそれぞれデバイス1、デバイス2及びデバイス3と表記すると、デバイスグループ情報は表1に示すとおりである。
【表1】
【0082】
なお、表1は例示的なデバイスグループ情報を模式的に示すものに過ぎず、デバイスグループ情報について限定するものではない。
【0083】
任意選択で、第1デバイスがデバイスグループの識別子によってデータソースデバイスとペアリングする前に、デバイスグループの各デバイスの状態はいずれもデバイスグループ外デバイスに対して表示される状態である。デバイスグループのデバイスのデバイスグループ外デバイスに対して表示される識別子はデバイスグループの識別子であり、デバイスグループのデバイスのデバイスグループ内デバイスに対して表示される識別子はデバイスの識別子であってもよい。
【0084】
データソースデバイスはデバイスグループ外デバイスである。デバイスグループの各デバイスのデータソースデバイスに対して表示される識別子がいずれもデバイスグループの識別子であるため、データソースデバイスはデバイスグループの識別子によってデバイスグループのデバイスを発現することができ、デバイスグループの各デバイスのデータソースデバイスに対して表示される識別子が同じであるため、データソースデバイスがデバイスグループの識別子に基づいて発現したデバイスはデバイスグループの任意の1つのデバイスである。
【0085】
データソースデバイスがデバイスグループの識別子に基づいてデバイスグループの第1デバイスを発現したと仮定すると、データソースデバイスはデバイスグループの識別子によって第1デバイスとペアリングを行うことができる。データソースデバイスが第1デバイスとペアリングする過程は認証過程である。
【0086】
データソースデバイスが第1デバイスとペアリングする過程は次のとおりであってもよい。第1デバイスの検証情報を設定し、第1デバイスの検証情報はデバイスグループの検証情報であってもよく、データソースデバイスが第1デバイスとペアリングする場合に、データソースデバイスに第1デバイスの検証情報を入力して、データソースデバイスが第1デバイスに当該検証情報を含むペアリング要求を送信し、第1デバイスがペアリング要求における検証情報が第1デバイスの検証情報と同じであると判断した場合に、ペアリングが成功する。又は、データソースデバイスの検証情報を設定し、データソースデバイスが第1デバイスとペアリングする場合に、第1デバイスにデータソースデバイスの検証情報を入力して、第1デバイスがデータソースデバイスに当該検証情報を含むペアリング要求を送信し、データソースデバイスは、ペアリング要求における検証情報がデータソースデバイスの検証情報と同じであると判断した場合に、ペアリングが成功する。
【0087】
第1デバイスがデバイスグループの識別子によってデータソースデバイスとペアリングした後、ペアリング情報を生成させる。任意選択で、デバイスグループの識別子とデータソースデバイスの識別子とに基づいてペアリング情報を生成させる。当然ながら、ペアリング情報の生成に係る構成は他の情報に基づくものであってもよく、本発明の実施例ではこれについて具体的に限定しない。
【0088】
ペアリング情報とはデバイスグループのデバイスとデータソースデバイスが接続を確立するための依拠とする情報である。つまり、デバイスグループの任意の1つのデバイスがデータソースデバイスと接続を確立する場合には、いずれも当該ペアリング情報を依拠とする必要がある。
【0089】
任意選択で、ペアリング情報はリンクキー(linkkey)を含んでもよく、デバイスグループの任意の1つのデバイスがデータソースデバイスと接続を確立する場合には、いずれも当該リンクキーを依拠とする必要がある。当然ながら、ペアリング情報は他の内容を含んでもよく、本発明の実施例ではこれについて具体的に限定しない。
【0090】
なお、第1デバイスが、第1デバイスがデータソースデバイスとペアリングを行って生成させたペアリング情報を取得した後、第1デバイスとデータソースデバイスはペアリング情報に基づいて接続を確立してもよい。
【0091】
S302において、第1デバイスがデバイスグループの少なくとも1つの第2デバイスにペアリング情報を同期させる。
【0092】
任意選択で、少なくとも1つの第2デバイスの数は1つであってもよく、複数であってもよい。少なくとも1つの第2デバイスはデバイスグループの第1デバイス以外の全てのデバイスであってもよい。
【0093】
少なくとも1つの第2デバイスの数がMである場合には、当該Mの第2デバイスはデバイスグループの第1デバイス以外の任意のMのデバイスであってもよく、デバイスグループの第1デバイス以外の特定のMのデバイスであってもよい。Mは1以上の整数である。
【0094】
任意選択で、第1デバイスは少なくとも次の2種の可能な実現形態で少なくとも1つの第2デバイスにペアリング情報を同期させることができる。
【0095】
1種の可能な実現形態は次のとおりである。
デバイスグループのデバイスに予め設定された記憶領域を割り当て、デバイスグループのデバイスはいずれも当該予め設定された記憶領域にアクセスできる。第1デバイスは予め設定された記憶領域にペアリング情報を記憶することができ、これに応じて、デバイスグループの他のデバイスは当該予め設定された記憶領域からペアリング情報を読み取ることができる。
【0096】
当該可能な実現形態において、予め設定された記憶領域によって第1デバイスが少なくとも1つの第2デバイスにペアリング情報を同期させることを実現でき、これにより第1デバイスは別途各第2デバイスに当該ペアリング情報を送信する必要がなく、第1デバイスの消費電力が少ない。
【0097】
別の可能な実現形態は次のとおりである。
第1デバイスが少なくとも1つの第2デバイスにペアリング情報を送信する。第1デバイスは有線及び/又は無線で少なくとも1つの第2デバイスにペアリング情報を送信することができる。
【0098】
任意選択で、第1デバイスは直接的に第2デバイスにペアリング情報を送信し、例えば、第1デバイスが各第2デバイスにそれぞれペアリング情報を送信する。また第1デバイスは間接的に第2デバイスにペアリング情報を送信してもよく、例えば、第1デバイスが1つの第2デバイスにペアリング情報を送信し、当該1つの第2デバイスは他の第2デバイスにペアリング情報を送信する。
【0099】
S303において、第2デバイスがペアリング情報に基づいてデータソースデバイスと接続を確立する。
【0100】
任意選択で、予め設定された条件が満たされた場合に、第2デバイスとデータソースデバイスがペアリング情報に基づいて接続を確立する。
【0101】
任意選択で、予め設定された条件は、第1デバイスとデータソースデバイスとの間のリンクが故障したこと、第1デバイスの電力が第1閾値未満であること、第1デバイスのデバイス状態が異常状態であること、第1デバイスとデータソースデバイスとの間の信号品質が第2閾値未満であること、である前記条件の少なくとも1つを含んでもよい。
【0102】
第1デバイスのデバイス状態が異常状態であるとは、第1デバイスが一時動作停止状態、故障状態などであるといってもよい。例えば、第1デバイスがブルートゥースイヤホンである場合に、第1デバイスの状態は耳から出た状態であり、即ち第1デバイスがユーザーの耳に入っていないことである。
【0103】
第1デバイスとデータソースデバイスとの間の信号品質は第1デバイスとデータソースデバイスとの間の信号の信号強度などを含んでもよい。
【0104】
任意選択で、データソースデバイスが予め設定された条件について検出し、データソースデバイスが、予め設定された条件は満たされたと決定した場合に、データソースデバイスが第2デバイスに接続確立を要求し、第2デバイスが接続確立要求を受信した後、第2デバイスがペアリング情報に基づいてデータソースデバイスと接続を確立する。
【0105】
任意選択で、第2デバイスが予め設定された条件について検出し、第2デバイスが、予め設定された条件は満たされたと決定した場合に、第2デバイスがデータソースデバイスに接続確立要求を送信し、接続確立要求はペアリング情報を含み、データソースデバイスが当該ペアリング情報に基づいて第2デバイスの接続確立要求を受信して、第2デバイスとデータソースデバイスとの間の接続の確立を実現する。
【0106】
本発明の実施例に係る通信方法では、第1デバイスがデバイスグループの識別子によってデータソースデバイスとペアリングしてペアリング情報を得た後、第1デバイスがデバイスグループの少なくとも1つの第2デバイスにペアリング情報を送信することで、第2デバイスがペアリング情報に基づいてデータソースデバイスと接続を確立することができる。第2デバイスがデータソースデバイスと接続を確立する時には、第2デバイスはデータソースデバイスとペアリングを行う必要がなく、当該ペアリング情報に基づいてデータソースデバイスと接続を確立できるため、通信の信頼性を向上させる。第2デバイスがデータソースデバイスと接続を確立する時に、データソースデバイスとペアリングを行う必要がないため、ユーザーに感じられずに接続が実現でき、ユーザーエクスペリエンスが改善されるだけでなく、接続確立の効率が向上し、さらに、通信効率が向上する。
【0107】
以下、前記任意の一実施例を踏まえ、
図5を参照して、デバイスグループが第1デバイス及び第2デバイスを含むのを例として、通信方法を説明する。
【0108】
図5は本発明の実施例に係る別の通信方法のプロセスの模式図である。
図5を参照されたい。当該方法は以下を含んでもよい。
S501において、デバイスグループを作成し、デバイスグループは第1デバイスと、少なくとも1つの第2デバイスとを含む。
【0109】
任意選択で、デバイスグループは出荷時にメーカーが(第1デバイス及び少なくとも1つの第2デバイスを含む)複数のデバイスをペアリング接続させて作成したものであってもよく、ユーザーが使用中に(第1デバイス及び少なくとも1つの第2デバイスを含む)複数のデバイスをペアリング接続させて作成したものであってもよい。
【0110】
任意選択で、デバイスグループを作成する間に、又はデバイスグループの作成が完了した後に、デバイスグループの識別子を生成させる。デバイスグループの識別子によって1つのデバイスグループを一意に識別することができる。デバイスグループの識別子はS301で示すものであってもよく、ここで繰り返して説明しない。
【0111】
少なくとも次の2種の可能な実現形態でデバイスグループを作成することができる。
【0112】
1種の可能な実現形態は次のとおりである。デバイスグループは2つのデバイスを含む。
【0113】
当該可能な実現形態において、デバイスグループ作成命令を入力し、当該2つのデバイスをペアリング接続させて、デバイスグループを作成する。
【0114】
例えば、デバイスグループが1つの左ブルートゥースイヤホン及び1つの右ブルートゥースイヤホンを含むと仮定すると、当該デバイスグループを作成する場合に、まず左ブルートゥースイヤホンにデバイスグループ作成命令を入力してもよく、例えば、左ブルートゥースイヤホンの第1予め設定されたボタンに押下操作を行って、デバイスグループ作成命令の入力を実現する。デバイスグループ作成命令を入力した後、左ブルートゥースイヤホンと右ブルートゥースイヤホンとをペアリング接続させてもよく、左ブルートゥースイヤホンと右ブルートゥースイヤホンとのペアリング接続が成功すると、当該デバイスグループの作成が成功する。例えば、左ブルートゥースイヤホン及び右ブルートゥースイヤホンの予め設定されたボタンを押下して、左ブルートゥースイヤホンと右ブルートゥースイヤホンとのペアリング接続を実現する。
【0115】
別の可能な実現形態において、デバイスグループに含まれるデバイスは2つを超える。
【0116】
当該可能な実現形態において、デバイスグループ作成命令を入力し、そのうちの2つのデバイスをペアリング接続させて、当該2つのデバイスをデバイスグループに加え、さらに、他のデバイスとデバイスグループのデバイスをペアリング接続させて、他のデバイスを当該デバイスグループに加える。デバイスグループの作成が完了した後、デバイスグループ作成完了命令を入力してもよい。
【0117】
例えば、デバイスグループがブルートゥーススピーカー1、ブルートゥーススピーカー2及びブルートゥーススピーカー3を含むと仮定すると、当該デバイスグループを作成する場合に、まずブルートゥーススピーカー1にデバイスグループ作成命令を入力してもよく、例えば、ブルートゥーススピーカー1の予め設定されたボタンに第1押下操作を行って、デバイスグループ作成命令の入力を実現する。デバイスグループ作成命令を入力した後、ブルートゥーススピーカー1とブルートゥーススピーカー2とをペアリング接続させて、ブルートゥーススピーカー1とブルートゥーススピーカー2とのペアリング接続が成功すると、ブルートゥーススピーカー1及びブルートゥーススピーカー2を含む1つのデバイスグループが作成され、さらに、ブルートゥーススピーカー3とブルートゥーススピーカー1とをペアリング接続させて、ブルートゥーススピーカー3を当該デバイスグループに加えることを実現する。デバイスグループの作成が完了した後、デバイスグループ作成完了命令を入力してもよく、例えば、予め設定されたボタンに第2押下操作を行って、デバイスグループ作成完了命令の入力を実現する。
【0118】
なお、上記では例示的なデバイスグループ作成方法を模式的に示すものに過ぎず、デバイスグループ作成方法について限定するものではない。実際の適用に当たっては、実際のニーズに応じてデバイスグループを作成することができ、本発明の実施例ではこれについて具体的に限定しない。
【0119】
S502において、第1デバイスがデバイスグループの識別子によってデータソースデバイスとペアリングしてペアリング情報を得る。
【0120】
なお、S502の実行過程はS301の実行過程を参照することができ、ここで繰り返して説明しない。
【0121】
S503において、第1デバイスとデータソースデバイスがペアリング情報に基づいて接続を確立する。
【0122】
任意選択で、第1デバイスがデータソースデバイスに接続の確立を要求する。例えば、第1デバイスがデータソースデバイスに接続確立要求を送信し、接続確立要求は当該ペアリング情報を含み、データソースデバイスが当該ペアリング情報に基づいて第1デバイスの接続確立要求を受け入れて、第1デバイスとデータソースデバイスとの間の接続の確立を実現する。
【0123】
任意選択で、データソースデバイスが第1デバイスに接続の確立を要求する。例えば、データソースデバイスが第1デバイスに接続確立要求を送信し、接続確立要求はデータソースデバイスの識別子を含み、第1デバイスがデータソースデバイスの識別子とペアリング情報とに基づいて、データソースデバイスの接続確立要求を受け入れて、第1デバイスとデータソースデバイスとの間の接続の確立を実現する。
【0124】
S504において、データソースデバイスが第1デバイスにデータを送信する。
【0125】
例えば、第1デバイスがブルートゥースイヤホンである場合に、データソースデバイスから第1デバイスに送信されたデータはブルートゥースオーディオデータであってもよい。
【0126】
S505において、第1デバイスが第2デバイスに受信されたデータを同期させる。
【0127】
なお、第1デバイスがデータソースデバイスと接続を確立した後、データソースデバイスが第1デバイスにデータを送信してもよく、第1デバイスは受信されたデータをデバイスグループの他のデバイスに同期させる。
【0128】
任意選択で、第1デバイスが様々な可能な実現形態で第2デバイスに受信されたデータを同期させる。
【0129】
1種の可能な実現形態は次のとおりである。
デバイスグループのデバイスに共有メモリを割り当て、デバイスグループのデバイスはいずれも当該共有メモリにアクセスできる。第1デバイスは共有メモリにペアリング情報を記憶することができ、これに応じて、デバイスグループの他のデバイスは共有メモリからペアリング情報を読み取ることができる。
【0130】
当該可能な実現形態において、共有メモリによって第1デバイスが少なくとも1つの第2デバイスに受信されたデータを同期させることを実現でき、これにより第1デバイスは別途各第2デバイスに受信されたデータを送信する必要がなく、第1デバイスの消費電力が少ない。
【0131】
別の可能な実現形態は次のとおりである。
第1デバイスが第2デバイスに受信されたデータを送信する。第1デバイスは有線及び/又は無線で第2デバイスに受信されたデータを送信することができる。
【0132】
なお、S404~S405は任意選択のステップとしてもよい。
【0133】
S506において、第1デバイスが第2デバイスに通知メッセージを送信する。
【0134】
通知メッセージは、状態をデバイスグループ外デバイスに対して表示されない状態に更新するよう第2デバイスに指示するためのものである。
【0135】
任意選択で、第2デバイスはデバイスグループの第1デバイス以外の全てのデバイスであり、つまり第1デバイスはデバイスグループの第1デバイス以外の他の全てのデバイスに通知メッセージを送信する。
【0136】
S507において、第2デバイスが、通知メッセージに基づいて、状態をデバイスグループ外デバイスに対して表示されない状態に更新する。
【0137】
第2デバイスが状態をデバイスグループ外デバイスに対して表示されない状態に更新すると、データソースデバイスは第2デバイスを発現できず、これによりデータソースデバイスが第2デバイスとペアリング接続を行うことは避けられる。
【0138】
任意選択で、第1デバイスがデータソースデバイスとペアリングした後、第1デバイスは状態をデバイスグループ外デバイスに対して表示されない状態に更新してもよい。
【0139】
S508において、第1デバイスが少なくとも1つの第2デバイスにペアリング情報を同期させる。
【0140】
なお、S508の実行過程はS302の実行過程を参照することができ、ここで繰り返して説明しない。
【0141】
S509において、予め設定された条件が満たされた場合に、第2デバイスとデータソースデバイスがペアリング情報に基づいて接続を確立する。
【0142】
なお、S509の実行過程はS303の実行過程を参照することができ、ここで繰り返して説明しない。
【0143】
S510において、データソースデバイスが第2デバイスにデータを送信する。
【0144】
なお、本発明の実施例では上記ステップの実行順序を限定せず、例えば、S504~S505、S506~S507及びS508の実行は、順に実行してもよく、並行して実行してもよい。
【0145】
図5に示す実施例では、第1デバイスがデバイスグループの識別子によってデータソースデバイスとペアリングしてペアリング情報を得た後、第1デバイスがデバイスグループの少なくとも1つの第2デバイスにペアリング情報を送信する。予め設定された条件が満たされた場合に、第2デバイスがペアリング情報に基づいてデータソースデバイスと接続を確立することができる。第2デバイスがデータソースデバイスと接続を確立する時には、第2デバイスはデータソースデバイスとペアリングを行う必要がなく、当該ペアリング情報に基づいてデータソースデバイスと接続を確立できるため、通信の信頼性を向上させる。第2デバイスがデータソースデバイスと接続を確立する時に、データソースデバイスとペアリングを行う必要がないため、ユーザーに感じられずに接続が実現でき、ユーザーエクスペリエンスが改善されるだけでなく、接続確立の効率が向上し、さらに、通信効率が向上する。
【0146】
以下、
図6を参照して、第1デバイスが左ブルートゥースイヤホン、第2デバイスが右ブルートゥースイヤホン、データソースデバイスがブルートゥース搭載携帯電話であるのを例とし、具体例を用いて、前記通信方法を詳細に説明する。
【0147】
図6は本発明の実施例に係る通信過程の模式図である。
図6を参照されたい。過程601~過程606を含む。
【0148】
過程601を参照されたい。左ブルートゥースイヤホンと右ブルートゥースイヤホンがペアリング接続して、ブルートゥースイヤホンデバイスグループを作成する。
【0149】
過程602を参照されたい。左ブルートゥースイヤホンはデバイスグループの識別子(ブルートゥースイヤホンデバイスグループの識別子)によってブルートゥース搭載携帯電話とペアリングしてペアリング情報を得ることができ、左ブルートゥースイヤホンとブルートゥース搭載携帯電話はペアリング情報によって接続を確立する。
【0150】
過程603を参照されたい。左ブルートゥースイヤホンがブルートゥース搭載携帯電話とペアリングして得たペアリング情報を右ブルートゥースイヤホンに送信する。
【0151】
過程604を参照されたい。ブルートゥース搭載携帯電話がオーディオデータを左ブルートゥースイヤホンに送信し、左ブルートゥースイヤホンがオーディオデータを右ブルートゥースイヤホンに送信する。
【0152】
過程605を参照されたい。左ブルートゥースイヤホンが故障した場合に、右ブルートゥースイヤホンとブルートゥース搭載携帯電話はペアリング情報によって接続を確立する。
【0153】
過程606を参照されたい。ブルートゥース搭載携帯電話がオーディオデータを右ブルートゥースイヤホンに送信する。
【0154】
上記過程では、右ブルートゥースイヤホンと左ブルートゥースイヤホンはペアリング接続を行って、ブルートゥースイヤホンデバイスグループを作成することができる。左ブルートゥースイヤホンはデバイスグループの識別子によってブルートゥース搭載携帯電話とペアリングしてペアリング情報を得、ペアリング情報を右ブルートゥースイヤホンに送信する。左ブルートゥースイヤホンとブルートゥース搭載携帯電話がペアリング情報によって接続を確立した後、ブルートゥース搭載携帯電話がオーディオデータを左ブルートゥースイヤホンに送信し、左ブルートゥースイヤホンがデータを右ブルートゥースイヤホンに送信してもよい。左ブルートゥースイヤホンが故障した場合に、右ブルートゥースイヤホンとブルートゥース搭載携帯電話はペアリング情報によって直接的に接続を確立でき、これによりブルートゥース搭載携帯電話はオーディオデータを右ブルートゥースイヤホンに送信できる。左ブルートゥースイヤホンが故障した場合に、右ブルートゥースイヤホンはブルートゥース搭載携帯電話と接続を確立して、ブルートゥース搭載携帯電話から送信されたオーディオデータを受信できるため、通信の信頼性を向上させる。右ブルートゥースイヤホンがブルートゥース搭載携帯電話と接続を確立する時には、直接的にペアリング情報に基づいて接続の確立を実現でき、ペアリングを行う必要がないため、ユーザーに感じられずに接続が実現でき、ユーザーエクスペリエンスが改善されるだけでなく、接続確立の効率が向上し、さらに、通信効率が向上する。
【0155】
図7は本発明の実施例に係る通信装置の構造模式図である。通信装置10は第1デバイスに適用されることができ、通信装置10は処理モジュール11と、送受信モジュール12とを含み、
前記処理モジュール11はデバイスグループの識別子によってデータソースデバイスとペアリングしてペアリング情報を得るもので、前記第1デバイスは前記デバイスグループの任意の1つのデバイスであり、前記ペアリング情報は前記デバイスグループのデバイスと前記データソースデバイスが接続を確立するための依拠とする情報であり、
前記送受信モジュール12は、前記デバイスグループの少なくとも1つの第2デバイスに前記ペアリング情報を同期させるためのものである。
【0156】
本発明の実施例に係る通信装置は前記方法実施例に示す技術的解決手段を実行することができ、その実現の原理及び有益な効果が似ているため、ここで繰り返して説明しない。
【0157】
可能な一実施形態において、前記ペアリング情報はリンクキーを含む。
【0158】
可能な一実施形態において、前記処理モジュール11は、さらに、前記処理モジュール11がデバイスグループの識別子によってデータソースデバイスとペアリングしてペアリング情報を得た後、前記ペアリング情報に基づいて前記データソースデバイスと接続を確立するためのものである。
【0159】
可能な一実施形態において、前記ペアリング情報は前記第2デバイスに前記ペアリング情報に基づいて前記データソースデバイスと接続を確立させるためのものであり、又は、
前記ペアリング情報は予め設定された条件が満たされた場合に、前記第2デバイスと前記データソースデバイスに前記ペアリング情報に基づいて接続を確立させるためのものである。
【0160】
可能な一実施形態において、前記予め設定された条件は、
前記第1デバイスと前記データソースデバイスとの間のリンクが故障したこと、
前記第1デバイスの電力が第1閾値未満であること、
前記第1デバイスのデバイス状態が異常状態であること、
前記第1デバイスと前記データソースデバイスとの間の信号品質が第2閾値未満であること、である前記条件の少なくとも1つを含む。
【0161】
可能な一実施形態において、前記送受信モジュール12は、具体的には、
予め設定された記憶領域に前記ペアリング情報を記憶するためのもので、前記予め設定された記憶領域は前記少なくとも1つの第2デバイスがアクセス可能な領域である。
【0162】
可能な一実施形態において、前記送受信モジュール12は、具体的には、
前記少なくとも1つの第2デバイスに前記ペアリング情報を送信するためのものである。
【0163】
可能な一実施形態において、前記少なくとも1つの第2デバイスは前記デバイスグループの前記第1デバイス以外のデバイスである。
【0164】
可能な一実施形態において、前記送受信モジュール12は、前記処理モジュール11がデバイスグループの識別子によってデータソースデバイスとペアリングしてペアリング情報を得た後、前記デバイスグループの前記第1デバイス以外の他のデバイスに通知メッセージを送信するためのものでもあり、前記通知メッセージは前記他のデバイスの状態をデバイスグループ外デバイスに対して表示されない状態に更新させるためのものである。
【0165】
可能な一実施形態において、前記処理モジュール11がデバイスグループの識別子によってデータソースデバイスとペアリングしてペアリング情報を得る前に、前記デバイスグループの各デバイスの状態はいずれもデバイスグループ外デバイスに対して表示される状態である。
【0166】
可能な一実施形態において、前記デバイスグループのデバイスの前記デバイスグループ外デバイスに対して表示される識別子は前記デバイスグループの識別子である。
【0167】
可能な一実施形態において、前記処理モジュール11は、前記処理モジュール11がデバイスグループの識別子によってデータソースデバイスとペアリングしてペアリング情報を得る前に、前記デバイスグループの他のデバイスとペアリング接続を行って前記デバイスグループを作成するためのものでもある。
【0168】
可能な一実施形態において、前記デバイスグループの識別子は予め設定されたアドレッシング規則に基づいて決定される。
【0169】
可能な一実施形態において、前記デバイスグループの識別子は前記デバイスグループの1つのデバイスの識別子と同じである。
【0170】
可能な一実施形態において、前記デバイスグループのデバイスは無線送受信デバイス又は有線送受信デバイスである。
【0171】
可能な一実施形態において、前記無線送受信デバイスはブルートゥースデバイスである。
【0172】
可能な一実施形態において、前記ブルートゥースデバイスはブルートゥースオーディオデバイスである。
【0173】
可能な一実施形態において、前記ブルートゥースオーディオデバイスはブルートゥースイヤホン又はブルートゥーススピーカーである。
【0174】
本発明の実施例に係る通信装置は上記方法実施例に示す技術的解決手段を実行することができ、その実現の原理及び有益な効果が似ているため、ここで繰り返して説明しない。
【0175】
図8は本発明の実施例に係る別の通信装置の構造模式図である。通信装置20は第2デバイスに適用されることができ、当該通信装置20は送受信モジュール21と処理モジュール22とを含み、
前記送受信モジュール21は、第1デバイスによって同期されたペアリング情報を取得するためのもので、前記第1デバイス及び前記第2デバイスはいずれも同じデバイスグループのデバイスであり、前記ペアリング情報は前記第1デバイスが前記デバイスグループの識別子によってデータソースデバイスとペアリングして生成させたものであり、
前記処理モジュール22は、前記ペアリング情報に基づいて前記データソースデバイスと接続を確立するためのものである。
【0176】
本発明の実施例に係る通信装置は上記方法実施例に示す技術的解決手段を実行することができ、その実現の原理及び有益な効果が似ているため、ここで繰り返して説明しない。
【0177】
可能な一実施形態において、前記処理モジュール22は、具体的には、予め設定された条件が満たされた場合に、前記ペアリング情報に基づいて前記データソースデバイスと接続を確立するためのものである。
【0178】
可能な一実施形態において、前記予め設定された条件は、
前記第1デバイスと前記データソースデバイスとの間のリンクが故障したこと、
前記第1デバイスの電力が第1閾値未満であること、
前記第1デバイスのデバイス状態が異常状態であること、
前記第1デバイスと前記データソースデバイスとの間の信号品質が第2閾値未満であること、である前記条件の少なくとも1つを含む。
【0179】
可能な一実施形態において、前記送受信モジュール21は、具体的には、予め設定された記憶領域から前記ペアリング情報を取得するためのもので、前記ペアリング情報は前記第1デバイスによって前記予め設定された記憶領域に記憶されている。
【0180】
可能な一実施形態において、前記送受信モジュール21は、具体的には、前記第1デバイスから送信された前記ペアリング情報を受信するためのものである。
【0181】
可能な一実施形態において、前記送受信モジュール21は、前記送受信モジュール21が第1デバイスによって同期されたペアリング情報を取得した後、前記第1デバイスから送信された通知メッセージを受信するためのものでもあり、
前記処理モジュール22は、前記通知メッセージに基づいて、前記第2デバイスの状態をデバイスグループ外デバイスに対して表示されない状態に更新するためのものでもある。
【0182】
図9は本願に係る通信装置のハードウェア構造の模式図である。
図9を参照されたい。通信装置30はメモリ31と、プロセッサ32と、送受信機33とを含み、メモリ31とプロセッサ32が通信する。例示的に、メモリ31、プロセッサ32及び送受信機33は通信バス34を介して通信され、前記メモリ31はコンピュータプログラムを記憶するためのもので、前記プロセッサ32は前記コンピュータプログラムを実行して上記通信方法を実現する。例えば、プロセッサ32は上記方法実施例で第1デバイスが実行する関連のステップを実行する。
【0183】
図10は本願に係る通信装置のハードウェア構造の模式図である。
図10を参照されたい。通信装置40はメモリ41と、プロセッサ42と、送受信機43とを含み、メモリ41とプロセッサ42が通信する。例示的に、メモリ41、プロセッサ42及び送受信機43は通信バス44を介して通信し、前記メモリ41はコンピュータプログラムを記憶するためのもので、前記プロセッサ42は前記コンピュータプログラムを実行して上記通信方法を実現する。例えば、プロセッサ42は前記方法実施例で第2デバイスが実行する関連のステップを実行する。
【0184】
任意選択で、上記プロセッサは中央処理ユニット(Central Processing Unit、CPU)であってもよく、他の汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(Digital Signal Processor、DSP)、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit、ASIC)などであってもよい。汎用プロセッサとはマイクロプロセッサであってもよく、あるいは当該プロセッサは任意の通常のプロセッサなどであってもよい。本願で開示される通信方法の実施例におけるステップは直接的にハードウェアのプロセッサでの実行により完了されてもよいし、又はプロセッサにおけるハードウェアとソフトウェアモジュールの組み合わせによる実行により完了されてもよい。
【0185】
本発明の実施例は、
図9の実施例に示す通信装置と、少なくとも1つの
図10の実施例に示す通信装置とを含むデバイスグループをさらに提供する。例えば、当該デバイスグループは第1デバイスと、少なくとも1つの第2デバイスとを含んでもよい。
【0186】
本発明の実施例は、上記デバイスグループとデータソースデバイスとを含む通信システムをさらに提供し、デバイスグループのデバイスは前記デバイスグループの識別子によって前記データソースデバイスとペアリングするためのものである。デバイスグループとデータソースデバイスは接続を確立し、データを送受信することができ、その過程は上記方法実施例を参照することができ、ここで繰り返して説明しない。
【0187】
本発明の実施例は、コンピュータプログラムが記憶されているコンピュータ可読記憶媒体であって、当該プログラムがプロセッサによって実行されると、上記方法実施例のいずれかに記載の通信方法が実現されることを特徴とするコンピュータ可読記憶媒体をさらに提供する。
【0188】
上記各方法実施例を実現する全て又は一部のステップはプログラム命令に関連するハードウェアによって完了されてもよい。前記プログラムは可読メモリに記憶されてもよい。当該プログラムが実行されると、前記各方法実施例のステップが実行される。前記メモリ(記憶媒体)は、読み取り専用メモリ(英表記:read-only memory、略号:ROM)、RAM、フラッシュメモリ、ハードディスク、ソリッドステートドライブ、磁気テープ(英表記:magnetic tape)、フロッピーディスク(英表記:floppy disk)、光ディスク(英表記:optical disc)及びそれらの任意の組み合わせを含む。
【0189】
本願の実施例は本願の実施例に係る方法、デバイス(システム)、コンピュータプログラム製品に基づくプロセス図及び/又はブロック図を参照して説明される。なお、コンピュータプログラム命令によってプロセス図及び/又はブロック図の各プロセス及び/又はブロック、及びプロセス図及び/又はブロック図のプロセス及び/又はブロックの組み合わせが実現されてもよい。これらのコンピュータプログラム命令を汎用コンピュータ、専用コンピュータ、組み込みプロセッサ又は他のプログラマブルなデータ処理デバイスの処理ユニットに提供することで機器を作製してもよく、これによりコンピュータ又は他のプログラマブルなデータ処理デバイスの処理ユニットによって実行される命令からプロセス図の1つのプロセス又は複数のプロセス及び/又はブロック図の1つのブロック又は複数のブロックで指定された機能を実現するための装置が生成される。
【0190】
これらのコンピュータプログラム命令はコンピュータ又は他のプログラマブルなデータ処理デバイスをガイドして特定の方式で動作させるコンピュータ可読メモリに記憶されてもよく、これにより当該コンピュータ可読メモリに記憶されている命令から命令装置を含む製品が生成され、当該命令装置はプロセス図の1つのプロセス又は複数のプロセス及び/又はブロック図の1つのブロック又は複数のブロックで指定された機能を実現する。
【0191】
これらのコンピュータプログラム命令はコンピュータ又は他のプログラマブルなデータ処理デバイスにロードされてもよく、これによりコンピュータ又は他のプログラマブルなデバイスにおいて一連の動作ステップが実行されてコンピュータで実現する処理が生成され、これによりコンピュータ又は他のプログラマブルなデバイスで実行される命令からプロセス図の1つのプロセス又は複数のプロセス及び/又はブロック図の1つのブロック又は複数のブロックで指定された機能を実現するためのステップが提供される。
【0192】
なお、当業者が本願の趣旨と範囲を逸脱することなく本願の実施例に様々な補正や変化を行うことができる。これにより、本願の実施例に係るこれらの補正や変化は本願の特許請求の範囲及び同等な技術の範囲に該当するものであれば、本願ではこれらの補正と変化を含むことが意図される。
【0193】
本願では、用語「含む」及びその変形は非限定的な包含を指す場合がある。用語「又は」及びその変形は「及び/又は」を指すことができる。本願における用語「第1」、「第2」などは類似の対象を区別するためのもので、必ずしも特定の順序又は前後順序を説明するものではない。本願では、「複数」とは2つの又は2つ以上を意味する。「及び/又は」とは、関連対象の相関関係を説明するもので、3種の関係があることをいう。例えば、A及び/又はBは、Aだけがあること、AとBの両方があること、Bだけがあることという3つの状況を表す。文字「/」とは一般に前後の関連オブジェクトが「又は」の関係にあることを表す。
【国際調査報告】