(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-07-27
(54)【発明の名称】節足動物防除組成物
(51)【国際特許分類】
A01N 35/02 20060101AFI20220720BHJP
C11B 9/00 20060101ALI20220720BHJP
C11D 3/50 20060101ALI20220720BHJP
C11D 3/48 20060101ALI20220720BHJP
C11D 17/08 20060101ALI20220720BHJP
C11D 17/06 20060101ALI20220720BHJP
A01N 43/08 20060101ALI20220720BHJP
A01N 43/20 20060101ALI20220720BHJP
A01N 31/06 20060101ALI20220720BHJP
A01N 65/22 20090101ALI20220720BHJP
A01N 43/90 20060101ALI20220720BHJP
A01N 43/16 20060101ALI20220720BHJP
A01N 43/32 20060101ALI20220720BHJP
A01N 65/44 20090101ALI20220720BHJP
A01N 43/42 20060101ALI20220720BHJP
A01N 37/02 20060101ALI20220720BHJP
A01N 37/46 20060101ALI20220720BHJP
A01N 31/02 20060101ALI20220720BHJP
A01P 17/00 20060101ALI20220720BHJP
C09D 201/00 20060101ALI20220720BHJP
C09D 7/63 20180101ALI20220720BHJP
D06M 13/00 20060101ALI20220720BHJP
A61K 8/34 20060101ALI20220720BHJP
A61K 8/35 20060101ALI20220720BHJP
A61K 8/41 20060101ALI20220720BHJP
A61K 8/37 20060101ALI20220720BHJP
A61K 8/33 20060101ALI20220720BHJP
A61K 8/49 20060101ALI20220720BHJP
A61K 8/36 20060101ALI20220720BHJP
A61Q 5/00 20060101ALI20220720BHJP
A61Q 5/02 20060101ALI20220720BHJP
A61Q 5/06 20060101ALI20220720BHJP
A61Q 5/10 20060101ALI20220720BHJP
A61Q 11/00 20060101ALI20220720BHJP
A61Q 19/00 20060101ALI20220720BHJP
A61Q 15/00 20060101ALI20220720BHJP
A61Q 17/04 20060101ALI20220720BHJP
A61Q 3/00 20060101ALI20220720BHJP
A61Q 1/00 20060101ALI20220720BHJP
A61Q 19/10 20060101ALI20220720BHJP
A01N 35/06 20060101ALI20220720BHJP
【FI】
A01N35/02
C11B9/00 Z
C11D3/50
C11D3/48
C11D17/08
C11D17/06
A01N43/08 H
A01N43/20
A01N31/06
A01N65/22
A01N43/90 101
A01N43/16 C
A01N43/32
A01N65/44
A01N43/42 101
A01N37/02
A01N37/46
A01N31/02
A01P17/00
C09D201/00
C09D7/63
D06M13/00
A61K8/34
A61K8/35
A61K8/41
A61K8/37
A61K8/33
A61K8/49
A61K8/36
A61Q5/00
A61Q5/02
A61Q5/06
A61Q5/10
A61Q11/00
A61Q19/00
A61Q15/00
A61Q17/04
A61Q3/00
A61Q1/00
A61Q19/10
A01N35/06
A01N43/16 B
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021558753
(86)(22)【出願日】2020-05-28
(85)【翻訳文提出日】2021-10-28
(86)【国際出願番号】 EP2020064917
(87)【国際公開番号】W WO2020239954
(87)【国際公開日】2020-12-03
(32)【優先日】2019-05-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】390009287
【氏名又は名称】フイルメニツヒ ソシエテ アノニム
【氏名又は名称原語表記】Firmenich SA
【住所又は居所原語表記】7,Rue de la Bergere,1242 Satigny,Switzerland
(74)【代理人】
【識別番号】100114890
【氏名又は名称】アインゼル・フェリックス=ラインハルト
(74)【代理人】
【識別番号】100098501
【氏名又は名称】森田 拓
(74)【代理人】
【識別番号】100116403
【氏名又は名称】前川 純一
(74)【代理人】
【識別番号】100134315
【氏名又は名称】永島 秀郎
(74)【代理人】
【識別番号】100162880
【氏名又は名称】上島 類
(72)【発明者】
【氏名】ヴィンセント ハラッカ
(72)【発明者】
【氏名】シャルル シャピュイ
(72)【発明者】
【氏名】タトラニ ハレシュ
【テーマコード(参考)】
4C083
4H003
4H011
4H059
4J038
4L033
【Fターム(参考)】
4C083AA111
4C083AA121
4C083AC061
4C083AC071
4C083AC171
4C083AC211
4C083AC231
4C083AC331
4C083AC471
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4C083AC841
4C083BB41
4C083CC02
4C083CC03
4C083CC04
4C083CC05
4C083CC11
4C083CC17
4C083CC18
4C083CC19
4C083CC20
4C083CC23
4C083CC25
4C083CC28
4C083CC31
4C083CC33
4C083CC38
4C083CC39
4C083CC41
4C083DD08
4C083DD23
4C083DD27
4C083EE17
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4C083EE21
4C083EE31
4C083FF04
4H003BA01
4H003BA12
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4H059BA01
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4J038JA13
4J038KA01
4J038PB02
4J038PB05
4J038PB06
4L033AB04
4L033AC10
4L033AC15
4L033BA00
(57)【要約】
本発明は、節足動物防除組成物、節足動物を防除するための方法および使用ならびにそれを含む節足動物防除物品に関する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
酸、アルケン、アルコールおよびフェノール、アルデヒド、アミン、ケトン、エステル、エーテル、エポキシド、およびアセタール、ラクトン、N-ヘテロ芳香族、ならびに複合混合物芳香原料ファミリーから選択される少なくとも2つの芳香原料ファミリーからの少なくとも2つのメンバーを含む、節足動物防除組成物、好ましくは、昆虫防除組成物であって、
- 前記酸芳香原料ファミリーメンバーは、ペンタン酸からドデカン酸、好ましくは、ヘキサン酸、ヘプタン酸、オクタン酸およびノナン酸からなる群から選択され、
- 前記アルケン芳香原料ファミリーメンバーは、1-イソプロピル-4-メチル-1,3-シクロヘキサジエン、4-イソプロペニル-1-メチルシクロヘキセン、4-イソプロピリデン-1-メチルシクロヘキセン、3,7-ジメチル-1,3,6-オクタトリエン、(Z)-ベータ-オシメンおよびベータ-オシメンからなる群から選択され、
- 前記アルコールおよびフェノール芳香原料ファミリーメンバーは、1-デカノール、2-メチル-4-フェニル-2-ブタノール、8-p-メンテン-2-オール、3,4-ジメチルフェノール、3,7-ジメチル-2,6-オクタジエン-1-オール、(E)-3,7-ジメチル-2,6-オクタジエン-1-オール、2-イソプロピルフェノール、2-メトキシ-4-ビニルフェノール、(+)-(R)-1,8-p-メンタジエン-7-オール、1,8-p-メンタジエン-7-オール、4-エチルフェノール、4-メチルフェノール、2,5,5-トリメチル-1,2,3,4,4a,5,6,7-オクタヒドロ-2-ナフタレノール、4-(2,6,6-トリメチル-2-シクロヘキセン-1-イル)-2-ブタノン、(2,5-ジメチル-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-2イル)メタノールからなる群から選択され、
- 前記アルデヒド芳香原料ファミリーメンバーは、デカナール、(Z)-2-ノネナール、2-ノネナール、5-エチル-2-メチルノナナール、3-フェニルプロパナール、7-ヒドロキシ-3,7-ジメチルオクタナール、(E)-2-デセナール、2-デセナール、(Z)-4-ヘキセナール、4-ヘキセナール、8-ノネナール、(E)-2-ペンテナール、2-ペンテナール、(E,E)-2,4-ノナジエナール、2,4-ノナジエナール、2,6-ジメチル-5-ヘプテナール、(E)-2-オクテナール、2-オクテナールおよび(2E,6Z)-2,6-ノナジエナール、2,6-ノナジエナール、4-[(2-ペンチル-2-シクロペンテン-1-イル)オキシ]ブタナールからなる群から選択され、
- 前記アミン芳香原料ファミリーメンバーは、2-アミノ安息香酸メチル、2-アミノ安息香酸エチル、3-メチルブチルアミン、1-(2-アミノフェニル)-1-エタノンおよび3-メチルインドールからなる群から選択され、
- 前記ケトン芳香原料ファミリーメンバーは、2-ヘキシリデン-1-シクロペンタノン、3-メチル-2-(ペンチルオキシ)-2-シクロペンテン-1-オン、(2E)-1-(2,6,6-トリメチル-1,3-シクロヘキサジエン-1-イル)-2-ブテン-1-オン、1-(2,6,6-トリメチル-1,3-シクロヘキサジエン-1-イル)-2-ブテン-1-オン;オクタラクトン、好ましくは、6-プロピルオキサン-2-オンおよび5-ブチルオキソラン-2-オン;ノナラクトン、好ましくは、6-ブチルオキサン-2-オンおよび5-ペンチルオキソラン-2-オン;デカラクトン、好ましくは、6-ペンチルオキサン-2-オンおよび5-ヘキシルオキソラン-2-オン;ウンデカラクトン、好ましくは、6-ヘキシルオキサン-2-オンおよび5-ヘプチルオキソラン-2-オン;ドデカラクトン、好ましくは、6-ヘプチルオキサン-2-オンおよび5-オクチルオキソラン-2-オン;(2E)-1-(2,6,6-トリメチル-2-シクロヘキセン-1-イル)-2-ブテン-1-オン、1-(2,6,6-トリメチル-1-シクロヘキセン-1-イル)-2-ブテン-1-オン、(2E)-1-(2,6,6-トリメチル-1-シクロヘキセン-1-イル)-2-ブテン-1-オン、1-(2,6,6-トリメチル-2-シクロヘキセン-1-イル)-2-ブテン-1-オン、{(1RS,2RS)-3-オキソ-2-[(2Z)-2-ペンテン-1-イル]シクロペンチル}酢酸メチル、{3-オキソ-2-[ペンテン-1-イル]シクロペンチル}酢酸メチル、2-(3-オキソ-2-ペンチルシクロペンチル)酢酸メチル、6-メチル-5-ヘプテン-2-オン、3-メチル-2-[(2Z)-2-ペンテン-1-イル]-2-シクロペンテン-1-オン、3-メチル-2-[2-ペンテン-1-イル]-2-シクロペンテン-1-オン、1-(5,5-ジメチル-1-シクロヘキセン-1-イル)-4-ペンテン-1-オン、2-ヒドロキシ-3-メチル-2-シクロペンテン-1-オン、4-(2-メチル-2-プロパニル)シクロヘキサノン、(1RS,2SR,5RS,7RS,8SR)-5-メチルトリシクロ[6.2.1.0
2,7]ウンデカン-4-オン、(1RS,2SR,5SR,7RS,8SR)-5-メチルトリシクロ[6.2.1.0
2,7]ウンデカン-4-オン、5-メチルトリシクロ[6.2.1.0
2,7]ウンデカン-4-オン、2,2,6-トリメチルシクロヘキサノンおよび(1R)-シス-3-オキソ-2-ペンチル-1-シクロペンタン酢酸メチル、(2E)-1-(2,6,6-トリメチル-1,3-シクロヘキサジエン-1-イル)-2-ブテン-1-オン、1-(5,5-ジメチル-1-シクロヘキセン-1-イル)-4-ペンテン-1-オン、(+-)-2-(5-ヘキセン-1-イル)シクロペンタノン、(+-)-2,2,5-トリメチル-5-ペンチルシクロペンタノン、(+-)-2-ペンチルシクロペンタノンからなる群から選択され、
- 前記エステル芳香原料ファミリーメンバーは、アリル(E)-3-フェニル-2-プロペノエート、アリル3-フェニル-2-プロペノエート、(E)-3-フェニル-2-プロペニル(E)-3-フェニル-2-プロペノエート、3-フェニル-2-プロペニル3-フェニル-2-プロペノエート、1,5-ジメチル-1-ビニル-4-ヘキセニル(E)-3-フェニルプロペノエート、1,5-ジメチル-1-ビニル-4-ヘキセニル3-フェニルプロペノエート、エチル(E)-3-フェニル-2-プロペノエート、エチル3-フェニル-2-プロペノエート、イソブチル(E)-3-フェニル-2-プロペノエート、イソブチル3-フェニル-2-プロペノエート、2-フェニルエチル(2E)-2-ブテノエート、2-フェニルエチル2-ブテノエート、2-フェニルエチル3-メチル-2-ブテノエート、メチル(E)-3-ヘキセノエート、メチル3-ヘキセノエートおよび2-フェニルエチル(E)-2-メチル-2-ブテノエート、2-フェニルエチル2-メチル-2-ブテノエートからなる群から選択され、
- 前記エーテル、エポキシドおよびアセタール芳香原料ファミリーメンバーは、(4Z,8E)-1,5,8-トリメチル-13-オキサビシクロ[10.1.0]トリデカ-4,8-ジエン、(4Z,8E)-1,4,8-トリメチル-13-オキサビシクロ[10.1.0]トリデカ-4,8-ジエン、トリメチル-13-オキサビシクロ[10.1.0]トリデカ-4,8-ジエン、1,3,3-トリメチル-2-オキサビシクロ[2.2.2]オクタンおよび(1’RS,2RS,2’RS,3RS,7’RS,8’RS)-3,4’-ジメチルスピロ[オキシラン-2,9’-トリシクロ[6.2.1.0
2,7]ウンデカ[4]エン]、(1’RS,2RS,2’RS,3RS,7’RS,8’RS)-3,5’-ジメチルスピロ[オキシラン-2,9’-トリシクロ[6.2.1.0
2,7]ウンデカ[4]エン]、(1RS,2RS,4RS,6SR,8RS,9RS,11E)-11-エチリデン-4-メチル-5-オキサテトラシクロ[7.2.1.0
2,8.0
4,6]ドデカン、(1RS,2RS,4SR,6RS,8RS,9RS,10E)-10-エチリデン-4-メチル-5-オキサテトラシクロ[7.2.1.0
2,8.0
4,6]ドデカン、3,4’-ジメチルスピロ[オキシラン-2,9’-トリシクロウンデカ[4]エン、4,4A,5,9B-テトラヒドロ-インデノ[1,2-D]-1,3-ジオキシンからなる群から選択され、
- 前記ラクトン芳香原料ファミリーメンバーは、4-ノナノリド、(3Z)-3-プロピリデン-2-ベンゾフラン-1(3H)-オン、(3E)-3-プロピリデン-2-ベンゾフラン-1(3H)-オン、3-プロピリデン-2-ベンゾフラン-1(3H)-オン、3-ブチリデン-1-ベンゾ[C]フラノン、6-ペンチルテトラヒドロ-2H-ピラン-2-オン、6-プロピルテトラヒドロ-2H-ピラン-2-オン、2-クロメノン、8-オキサトリシクロ[5.3.1.0(2,6)]ウンデカン-9-オン、6-ペンチルオキサン-2-オン、(1RS,2RS,7SR,8RS,9Z)-9-エチリデン-3-オキサトリシクロ[6.2.1.0
2,7]ウンデカン-4-オン、(1RS,2RS,7SR,8SR,10Z)-10-エチリデン-3-オキサトリシクロ[6.2.1.0
2,7]ウンデカン-4-オン、(1RS,2RS,7SR,8RS,9E)-9-エチリデン-3-オキサトリシクロ[6.2.1.0
2,7]ウンデカン-4-オン、(1RS,2SR,7SR,8SR,10E)-10-エチリデン-3-オキサトリシクロ[6.2.1.0
2,7]ウンデカン-4-オン、エチリデン-3-オキサトリシクロ[6.2.1.0
2,7]ウンデカン-4-オン、(E)-8-デセン-5-オリド、(Z)-8-デセン-5-オリド、8-デセン-5-オリド、5-ノナノリド、5-ブチルオキソラン-2-オン、2-クロマノン、1-オキサスピロ[4.5]デカン-2-オンおよび6-ヘキシルテトラヒドロ-2H-ピラン-2-オンからなる群から選択され、
- 前記N-ヘテロ芳香族芳香原料ファミリーメンバーは、1-(2-ピリジル)-1-エタノン、(Z)-3-(1-ブテニル)ピリジン、3-(1-ブテニル)ピリジン、1-(3-ピリジル)-1-エタノン、3-エチルピリジン、8-sec-ブチルキノリン、6-sec-ブチルキノリン、2-イソブチルキノリン、2-エチル-3-メチルピラジン、4-(4,8-ジメチル-3,7-ノナジエン-1-イル)ピリジン、5-メチルキノキサリン;8-sec-ブチルキノリン+6-sec-ブチルキノリンのブレンド;2-(2-メチルプロピル)キノリンおよび6-メチルキノリンからなる群から選択され、
- 前記複合混合物芳香原料ファミリーメンバーは、アルテミシア油、カラムス油、カモミール油、レモングラス油、マグノリア油、タンシ油、ペニロイヤル油、パチョリ油およびバーチ油からなる群から選択される、節足動物防除組成物、好ましくは、昆虫防除組成物。
【請求項2】
前記節足動物が、昆虫、好ましくは、蚊である、請求項1記載の節足動物防除組成物。
【請求項3】
前記節足動物が、クモ類、好ましくは、ダニである、請求項1記載の節足動物防除組成物。
【請求項4】
- 前記酸芳香原料ファミリーメンバーが、オクタン酸からなる群から選択され、
- 前記アルケン芳香原料ファミリーメンバーが、1-イソプロピル-4-メチル-1,3-シクロヘキサジエン、4-イソプロペニル-1-メチルシクロヘキセン、4-イソプロピリデン-1-メチルシクロヘキセンおよびベータ-オシメンからなる群から選択され、
- 前記アルコールおよびフェノール芳香原料ファミリーメンバーが、2,5,5-トリメチル-1,2,3,4,4a,5,6,7-オクタヒドロ-2-ナフタレノール、4-(トリメチル-1-シクロヘキセン-1-イル)-2-ブタノンおよび(2,5-ジメチル-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-2イル)メタノールからなる群から選択され、
- 前記アルデヒド芳香原料ファミリーメンバーが、デカナール、7-ヒドロキシ-3,7-ジメチルオクタナール、2-デセナール、2,6-ジメチル-5-ヘプテナール、4-[(2-ペンチル-2-シクロペンテン-1-イル)オキシ]ブタナールおよび2,6-ノナジエナールからなる群から選択され、
- 前記アミン芳香原料ファミリーメンバーが、2-アミノ安息香酸メチルからなる群から選択され、
- 前記ケトン芳香原料ファミリーメンバーが、1-(2,6,6-トリメチル-1,3-シクロヘキサジエン-1-イル)-2-ブテン-1-オン、1-(2,6,6-トリメチル-2-シクロヘキセン-1-イル)-2-ブテン-1-オン、(2E)-1-(2,6,6-トリメチル-1-シクロヘキセン-1-イル)-2-ブテン-1-オン、2-ヘキシル-3-オキソシクロペンタン-1-カルボン酸メチル、1-(5,5-ジメチル-1-シクロヘキセン-1-イル)-4-ペンテン-1-オン、5-メチルトリシクロ[6.2.1.0
2,7]ウンデカン-4-オン、1-(2,6,6-トリメチル-1,3-シクロヘキサジエン-1-イル)-2-ブテン-1-オン、1-(5,5-ジメチル-1-シクロヘキセン-1-イル)-4-ペンテン-1-オン、2-(5-ヘキセン-1-イル)シクロペンタノン、2,2,5-トリメチル-5-ペンチルシクロペンタノン、2-ペンチルシクロペンタノンおよび(1R)-シス-3-オキソ-2-ペンチル-1-シクロペンタン酢酸メチルからなる群から選択され、
- 前記エーテル、エポキシドおよびアセタール芳香原料ファミリーメンバーが、トリメチル-13-オキサビシクロ[10.1.0]トリデカ-4,8-ジエン、1,3,3-トリメチル-2-オキサビシクロ[2.2.2]オクタン、3,4’-ジメチルスピロ[オキシラン-2,9’-トリシクロ[6.2.1.0
2,7]ウンデカ[4]エンおよび4,4A,5,9B-テトラヒドロ-インデノ[1,2-D]-1,3-ジオキシンからなる群から選択され、
- 前記ラクトン芳香原料ファミリーメンバーが、4-ノナノリド、6-ペンチルテトラヒドロ-2h-ピラン-2-オン、2-クロメノン、6-ペンチルオキサン-2-オン、エチリデン-3-オキサトリシクロ[6.2.1.0
2,7]ウンデカン-4-オンおよび5-ブチルオキソラン-2-オンからなる群から選択され、
- 前記N-ヘテロ芳香族芳香原料ファミリーメンバーが、イソブチルキノリン、8-sec-ブチルキノリン、6-sec-ブチルキノリンおよび2-(2-メチルプロピル)キノリンからなる群から選択され、
- 前記複合混合物芳香原料ファミリーメンバーが、レモングラス油、ペニロイヤル油およびパチョリ油からなる群から選択される、請求項1から3までのいずれか1項記載の節足動物防除組成物。
【請求項5】
- 前記アルコールおよびフェノール芳香原料ファミリーメンバーが、3,7-ジメチル-2,6-オクタジエン-1-オール、2-メトキシ-4-ビニルフェノールおよび(2,5-ジメチル-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-2イル)メタノールからなる群から選択され、
- 前記アルデヒド芳香原料ファミリーメンバーが、7-ヒドロキシ-3,7-ジメチルオクタナールおよび4-[(2-ペンチル-2-シクロペンテン-1-イル)オキシ]ブタナールからなる群から選択され、
- 前記アミン芳香原料ファミリーメンバーが、2-アミノ安息香酸メチルおよび2-アミノ安息香酸エチルからなる群から選択され、
- 前記ケトン芳香原料ファミリーメンバーが、1-(2,6,6-トリメチル-1,3-シクロヘキサジエン-1-イル)-2-ブテン-1-オン、4-(2-メチル-2-プロパニル)シクロヘキサノン、1-(2,6,6-トリメチル-1,3-シクロヘキサジエン-1-イル)-2-ブテン-1-オン、1-(5,5-ジメチル-1-シクロヘキセン-1-イル)-4-ペンテン-1-オン、2-(5-ヘキセン-1-イル)シクロペンタノン、2-ペンチルシクロペンタノンおよび(1R)-シス-3-オキソ-2-ペンチル-1-シクロペンタン酢酸メチルからなる群から選択され、
- 前記エーテル、エポキシドまたはアセタール芳香原料ファミリーメンバーが、トリメチル-13-オキサビシクロ[10.1.0]トリデカ-4,8-ジエン、1,3,3-トリメチル-2-オキサビシクロ[2.2.2]オクタンおよび4,4A,5,9B-テトラヒドロ-インデノ[1,2-D]-1,3-ジオキシンからなる群から選択され、
- 前記ラクトン芳香原料ファミリーメンバーが、4-ノナノリド、6-ペンチルテトラヒドロ-2H-ピラン-2-オン、6-プロピルテトラヒドロ-2H-ピラン-2-オン、2-クロメノン、6-ペンチルオキサン-2-オン、8-デセン-5-オリド、5-ノナノリドおよび6-ヘキシルテトラヒドロ-2H-ピラン-2-オンからなる群から選択され、
- 前記N-ヘテロ芳香族芳香原料ファミリーメンバーが、1-(2-ピリジル)-1-エタノンおよび2-(2-メチルプロピル)キノリンからなる群から選択され、
- 前記複合混合物芳香原料ファミリーメンバーが、レモングラス油およびペニロイヤル油からなる群から選択される、請求項1から4までのいずれか1項記載の節足動物防除組成物。
【請求項6】
前記組成物の総質量を基準として、
- 前記組成物中に前記酸芳香原料ファミリーメンバーが存在する場合、0.002~0.007質量%、より好ましくは0.0025~0.0065質量%の量であり、
- 前記組成物中に前記アルケン芳香原料ファミリーメンバーが存在する場合、0.2~16質量%、好ましくは1~14質量%、より好ましくは3~13質量%の量であり、
- 前記組成物中に前記アルコールまたはフェノール芳香原料ファミリーメンバーが存在する場合、0.15~4質量%、好ましくは0.2~3.5質量%、より好ましくは0.4~3質量%の量であり、
- 前記組成物中に前記アルデヒド芳香原料ファミリーメンバーが存在する場合、0.001~30質量%、好ましくは0.005~25質量%、より好ましくは0.01~20質量%の量で存在し、
- 前記組成物中に前記アミン芳香原料ファミリーメンバーが存在する場合、0.01~3質量%、好ましくは0.05~2質量%、より好ましくは0.1~0.8質量%の量であり、
- 前記組成物中に前記ケトン芳香原料ファミリーメンバーが存在する場合、0.001~15質量%、好ましくは0.01~10質量%、より好ましくは0.1~5.5質量%の量であり、
- 前記組成物中に前記エーテル、エポキシドおよびアセタール芳香原料ファミリーメンバーが存在する場合、0.002~30質量%、好ましくは0.002~20質量%、好ましくは0.02~15質量%、より好ましくは0.2~12.5質量%の量であり、
- 前記組成物中に前記ラクトン芳香原料ファミリーメンバーが存在する場合、0.002~65質量%、好ましくは0.02~50質量%、より好ましくは0.2~38.8質量%の量であり、
- 前記組成物中に前記N-ヘテロ芳香族芳香原料ファミリーメンバーが存在する場合、0.002~5質量%、好ましくは0.02~2質量%、より好ましくは0.2~0.4質量%の量であり、
- 前記組成物中に前記複合混合物芳香原料ファミリーメンバーが存在する場合、0.002~10質量%、好ましくは0.02~7.5質量%、より好ましくは0.2~4.8質量%の量である、請求項1から5までのいずれか1項記載の節足動物防除組成物。
【請求項7】
少なくとも3つ、好ましくは少なくとも4つ、より好ましくは少なくとも5つの群の芳香原料ファミリーの少なくとも1つのメンバーを含む、請求項1から6までのいずれか1項記載の節足動物防除組成物。
【請求項8】
少なくとも2つの芳香原料ファミリーの少なくとも3つのメンバー、より好ましくは、少なくとも3つの芳香原料ファミリーの少なくとも3つのメンバーを少なくとも含む、請求項1から7までのいずれか1項記載の節足動物防除組成物。
【請求項9】
N,N-ジエチル-3-メチルベンズアミド(DEET)、エチルブチルアセチルアミノプロピオネート(IR3535);パラ-メンタン-3,8-ジオール(PMD);1-(1-メチルプロポキシカルボニル)-2-(2-ヒドロキシエチル)ピペリジン(ピカリジン);セダーウッド油(中国)、セダーウッド油(テキサス州)、セダーウッド油(バージニア州)、シナモン油、シトロネラ油、クローブ油、ハッカ油、ジャワシトロネラソウ油、分留、水和、環化デカノイン酸、レモンユーカリ油およびシトロネラール、水和、環化レモンユーカリ油、水和、環化オイゲノール、ニンニク油、ゲラニオール、ゼラニウム油、ラベンダー、ラバンデュラハイブリダ抽出物/ラバンジン油、レモン油、レモングラス油、ニーム抽出物、ハッカ抽出物、メトフルトリン、シス-およびトランス-p-メンタン-3,8ジオールの混合物、N,N-ジエチル-メタ-トルアミド、ノナン酸、ペッパーミント油、ピレトリンおよびピレスロイド、ローズマリー油、スペアミント油、タイム油、ウインターグリーン油、2,3,4,5-ビス(ブチル-2-エン)テトラヒドロフルフラール(MGK Repellent 11)、シネオール、シンナムアルデヒド、シトラール、シトロネラール、シトロネロール、シトロネラジャワ油、クマリン、フタル酸ジブチル、フタル酸ジエチル、アントラニル酸ジメチル、フタル酸ジメチル、エチルバニリン、ユーカリ油、デルタ-オクタラクトン、デルタ-ノナラクトン、デルタ-デカラクトン、デルタ-ウンデカラクトン、デルタ-ドデカラクトン、ガンマ-オクタラクトン、ガンマ-ノナラクトン、ガンマ-デカラクトン、ガンマ-ウンデカラクトン、ガンマ-ドデカラクトン、ヒドロキシシトロネラール、ライム油、リモネン、リナロール、アントラニル酸メチル、ヨウシュハッカ、ミント油、ペッパーミント、スペアミント、ミルセン、ニーム油、サビネン、β-カリオフィレン、(1H-インドール-2-イル)酢酸、アネトール、アニス油、バジル油、ベイ油、カンファー、サリチル酸エチル、エバーグリーン油(マツ油)、(1,3,4,5,6,7-ヘキサヒドロ-1,3-ジオキソ-2H-イソインドール-2-イル)メチル(1R-トランス)-2,2-ジメチル-3-(2-メチルプロパ-1-エニル)シクロプロパンカルボキシレート(d-テトラメトリン)、(RS)-3-アリル-2-メチル-4-オキソシクロペンタ-2-エニル-(1R,3R;1R,3S)-2,2-ジメチル-3-(2-メチルプロパ-1-エニル)-シクロプロパンカルボキシレート(4つの異性体、1R トランス,1R:1R トランス,1S:1R シス,1R:1R シス,1S 4:4:1:1の混合物)(d-アレトリン)、(RS)-α-シアノ-3フェノキシベンジル-(1RS)-シス,トランス-3-(2,2-ジクロロビニル)-2,2-ジメチルシクロプロパンカルボキシレート(シペルメトリン)、2-メチル-4-オキソ-3-(プロパ-2-イニル)シクロペンタ-2-エン-1イル 2,2-ジメチル-3-(2-メチルプロパ-1-エニル)シクロプロパンカルボキシレート(プラレトリン)、アセトアミプリド、アザジラクチン、ベンジオカルブ、ビフェントリン、ホウ酸、クロルピリホス、デルタメトリン、ジアジノン、ジクロルボス、オイゲノール、フィプロニル、イミダクロプリド、リナロール、マラチオン、マルトデキストリン、ニーム抽出物、メトフルトリン、ニコチン、ペルメトリン、ピレトリンおよびピレトロイド、ロテノン、二酸化ケイ素(二酸化ケイ素/珪藻土)、S-メトプレン、スピノサド(スピノシンA)、スピノシンD、テトラメトリン、トランスフルトリンからなる群から選択される節足動物防除共成分をさらに含む、請求項1から8までのいずれか1項記載の節足動物防除組成物。
【請求項10】
昆虫を、請求項1から9までのいずれか1項記載の組成物と直接接触させるかまたはこれらの蒸気と接触させることを含む、節足動物、好ましくは、昆虫を防除するための方法。
【請求項11】
節足動物、好ましくは、昆虫を防除するための、請求項1から9までのいずれか1項記載の組成物の使用。
【請求項12】
請求項1から9までのいずれか1項記載の節足動物防除組成物、好ましくは、昆虫防除組成物を含む、節足動物防除物品、好ましくは、昆虫防除物品。
【請求項13】
前記物品が、消費者製品である、請求項12記載の節足動物防除物品。
【請求項14】
前記物品が、ファブリックケア製品、例えば、液体または固体の洗剤、ファブリック柔軟剤、液体または固体のセントブースター、ファブリックリフレッシュ剤、アイロン水、紙、漂白剤、カーペットクリーナー、カーテンケア製品;ボディケア製品、例えば、ヘアケア製品(例えば、シャンプー、着色剤またはヘアスプレー、カラーケア製品、整髪製品、デンタルケア製品)、消毒剤、インティメイトケア製品;化粧品(例えば、スキンクリームまたはローション、バニシングクリームまたは消汗剤もしくは制汗剤(例えば、スプレーまたはロールオン)、脱毛剤、タンニングもしくは日焼け製品または日焼け後製品、爪製品、スキンクレンジング、メイクアップ化粧品);スキンケア製品(例えば、石鹸、シャワーもしくはバスムース、オイルもしくはジェルまたは衛生製品またはフット/ハンドケア製品);エアケア製品、例えば、ホームスペース(部屋、冷蔵庫、食器棚、靴または自動車)および/または公共スペース(ホール、ホテル、モール等)で使用することができるエアフレッシュナーまたは「すぐに使用できる」粉末エアフレッシュナー;またはホームケア製品、例えば、カビ除去剤、家具ケア製品、拭き取り用品、食器洗剤または硬質表面(例えば、床、浴槽、サニタリーまたは窓用洗浄)洗剤;レザーケア製品;カーケア製品、例えば、ポリッシュ、ワックスまたはプラスチッククリーナー;キャンドル;スプレー;コイル、電気ディフューザー、ディフューザー、ゴム栓、リストバンド、パッチ、カラー、イヤータグ、衣類、ファブリック、紙、バイオ炭、ボール紙、セルロースパッド、ベッドネット、スクリーン、カーテン、ワニスまたは塗料である、請求項12または13記載の節足動物防除物品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、節足動物防除組成物、節足動物を防除するための方法および使用ならびに節足動物防除組成物を含む節足動物防除物品に関する。
【0002】
発明の背景
ヒトを含む多くのほ乳類は、節足動物の活動に悩まされている。一部の節足動物、例えば、蚊およびダニ等は、咬まれた結果、かゆみ、疾患および/または細菌の伝播を引き起こすか、または他の疾患および/または症状の原因となり得るため、脊椎動物、例えば、ほ乳類、特に、ヒト対象にとって望ましくない。
【0003】
節足動物防除組成物は、活性物質を含み、皮膚、衣服または他の表面に適用された場合、節足動物がその表面に着地しまたは登るのを妨げることができる。節足動物防除剤は、節足動物媒介性疾患、例えば、マラリア等の発生を予防し、防除するのに役立つ。
【0004】
しかしながら、公知の節足動物防除剤および節足動物防除組成物の一部は、特定の欠点を有する。それらが、負の影響を、すなわち、負の嗅覚特性、例えば、無臭であるか、もしくは悪臭を有し、または次に、弱い節足動物防除特性、特に、弱い節足動物忌避特性を有するにすぎない場合があるためである。
【0005】
良好な嗅覚特性、すなわち、良好な快楽効果、および良好な節足動物防除特性、特に、節足動物忌避特性の両方を有する節足動物防除組成物を提供する必要がある。
【0006】
先行技術には、本発明に係る節足動物防除組成物が開示も示唆もされていない。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1A】種々の濃度における、少なくとも2つのクラスからの成分を含む4種類の芳香剤(#1b(黒色三角)、#2d(黒色十字)、#5f(黒色菱形)および#8c(黒色丸))、および2つの参照化合物:DEET(黒色正方形)およびIR3535(灰色正方形)に対する、温体アッセイにおいて測定された蚊Aedes aegyptiのin vitro忌避を示す図である。
【
図1B】種々の濃度における、少なくとも2つのクラスからの成分を含む5種類の芳香剤(#1c(黒色三角)、#1d(灰色三角)、#4d(黒色丸)#4e(灰色丸)および#5g(黒色菱形))、および2つの参照化合物:DEET(黒色正方形)およびIR3535(灰色正方形)に対する、温体アッセイにおいて測定された蚊Aedes aegyptiのin vitro忌避を示す図である。
【
図2】種々の時間間隔でのラビング前(より暗い灰色)およびラビング後(より明るい灰色)(それぞれBRおよびAR)の芳香剤#5fおよび#4d(それぞれ1.5%および2%(暗い灰色)またはそれぞれ0.7%および1.7%(明るい灰色))の種々の組み合わせについての芳香強度測定を示す図である。
【
図3】IR3535+ベンチマーク参照芳香剤(黒色)または芳香剤#1d(破線)または芳香剤#1e(正方形パターン)を含有するローションにより誘発された、ケージの中の腕(arm in cage)試験において測定された蚊Aedes aegyptiのin vivo忌避を示す図である。
【
図4】種々の時間間隔での芳香剤#2(菱形パターン)、#8c(縞パターン)および無芳香剤ベース(黒色)の蚊忌避効果の測定を示す図である。
【
図5】芳香剤#8c(黒色)および#2(灰色)の快楽効果の測定を示す図である。
【
図6】種々の時間間隔での種々のシャワージェルの蚊忌避効果の測定を示す図である。シャワージェルは、パラメチルキノレイン(正方形パターン)、ベンチマーク参照芳香剤(黒色)、芳香剤#6(破線パターン)、#3c(上から下への斜線)、#8c(水平線パターン)、#10(下から上への斜線)、#7e(波状パターン)を含んだ。
【0008】
発明を実施するための形態
本発明は、酸、アルケン、アルコールおよびフェノール、アルデヒド、アミン、ケトン、エステル、エーテル、エポキシド、およびアセタール、ラクトン、N-ヘテロ芳香族ならびに複合混合物芳香原料ファミリーから選択される少なくとも1つの芳香原料ファミリー、好ましくは、少なくとも2つの芳香原料ファミリーからの少なくとも2つのメンバーを含む、節足動物、好ましくは、昆虫防除組成物であって、
- 酸芳香原料ファミリーメンバーは、ペンタン酸からドデカン酸、好ましくは、ヘキサン酸、ヘプタン酸、オクタン酸およびノナン酸ならびにそれらの混合物からなる群から選択され、
- アルケン芳香原料ファミリーメンバーは、1-イソプロピル-4-メチル-1,3-シクロヘキサジエン、4-イソプロペニル-1-メチルシクロヘキセン、4-イソプロピリデン-1-メチルシクロヘキセン、3,7-ジメチル-1,3,6-オクタトリエン、(Z)-ベータ-オシメンおよびベータ-オシメンならびにそれらの混合物からなる群から選択され、
- アルコールおよびフェノール芳香原料ファミリーメンバーは、1-デカノール、2-メチル-4-フェニル-2-ブタノール、8-p-メンテン-2-オール、3,4-ジメチルフェノール、3,7-ジメチル-2,6-オクタジエン-1-オール、(E)-3,7-ジメチル-2,6-オクタジエン-1-オール、2-イソプロピルフェノール、2-メトキシ-4-ビニルフェノール、(+)-(R)-1,8-p-メンタジエン-7-オール、1,8-p-メンタジエン-7-オール、4-エチルフェノール、4-メチルフェノール、2,5,5-トリメチル-1,2,3,4,4a,5,6,7-オクタヒドロ-2-ナフタレノール、4-(2,6,6-トリメチル-2-シクロヘキセン-1-イル)-2-ブタノン、(2,5-ジメチル-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-2イル)メタノールおよびそれらの混合物からなる群から選択され、
- アルデヒド芳香原料ファミリーメンバーは、デカナール、(Z)-2-ノネナール、2-ノネナール、5-エチル-2-メチルノナナール、3-フェニルプロパナール、7-ヒドロキシ-3,7-ジメチルオクタナール、(E)-2-デセナール、2-デセナール、(Z)-4-ヘキセナール、4-ヘキセナール、8-ノネナール、(E)-2-ペンテナール、2-ペンテナール、(E,E)-2,4-ノナジエナール、2,4-ノナジエナール、2,6-ジメチル-5-ヘプテナール、(E)-2-オクテナール、2-オクテナールおよび(2E,6Z)-2,6-ノナジエナール、2,6-ノナジエナール、(+-)-4-[(2-ペンチル-2-シクロペンテン-1-イル)オキシ]ブタナールならびにそれらの混合物からなる群から選択され、
- アミン芳香原料ファミリーメンバーは、2-アミノ安息香酸メチル、2-アミノ安息香酸エチル、3-メチルブチルアミン、1-(2-アミノフェニル)-1-エタノンおよび3-メチルインドールならびにそれらの混合物からなる群から選択され、
- ケトン芳香原料ファミリーメンバーは、2-ヘキシリデン-1-シクロペンタノン、3-メチル-2-(ペンチルオキシ)-2-シクロペンテン-1-オン、(2E)-1-(2,6,6-トリメチル-1,3-シクロヘキサジエン-1-イル)-2-ブテン-1-オン、1-(2,6,6-トリメチル-1,3-シクロヘキサジエン-1-イル)-2-ブテン-1-オン;オクタラクトン、好ましくは、6-プロピルオキサン-2-オンおよび5-ブチルオキソラン-2-オン;ノナラクトン、好ましくは、6-ブチルオキサン-2-オンおよび5-ペンチルオキソラン-2-オン;デカラクトン、好ましくは、6-ペンチルオキサン-2-オンおよび5-ヘキシルオキソラン-2-オン;ウンデカラクトン、好ましくは、6-ヘキシルオキサン-2-オンおよび5-ヘプチルオキソラン-2-オン;ドデカラクトン、好ましくは、6-ヘプチルオキサン-2-オンおよび5-オクチルオキソラン-2-オン;(2E)-1-(2,6,6-トリメチル-2-シクロヘキセン-1-イル)-2-ブテン-1-オン、1-(2,6,6-トリメチル-1-シクロヘキセン-1-イル)-2-ブテン-1-オン、(2E)-1-(2,6,6-トリメチル-1-シクロヘキセン-1-イル)-2-ブテン-1-オン、1-(2,6,6-トリメチル-2-シクロヘキセン-1-イル)-2-ブテン-1-オン、{(1RS,2RS)-3-オキソ-2-[(2Z)-2-ペンテン-1-イル]シクロペンチル}酢酸メチル、{3-オキソ-2-[ペンテン-1-イル]シクロペンチル}酢酸メチル、2-(3-オキソ-2-ペンチルシクロペンチル)酢酸メチル、6-メチル-5-ヘプテン-2-オン、3-メチル-2-[(2Z)-2-ペンテン-1-イル]-2-シクロペンテン-1-オン、3-メチル-2-[2-ペンテン-1-イル]-2-シクロペンテン-1-オン、1-(5,5-ジメチル-1-シクロヘキセン-1-イル)-4-ペンテン-1-オン、2-ヒドロキシ-3-メチル-2-シクロペンテン-1-オン、4-(2-メチル-2-プロパニル)シクロヘキサノン、(1RS,2SR,5RS,7RS,8SR)-5-メチルトリシクロ[6.2.1.02,7]ウンデカン-4-オン、(1RS,2SR,5SR,7RS,8SR)-5-メチルトリシクロ[6.2.1.02,7]ウンデカン-4-オン、5-メチルトリシクロ[6.2.1.02,7]ウンデカン-4-オン、2,2,6-トリメチルシクロヘキサノン、(2E)-1-(2,6,6-トリメチル-1,3-シクロヘキサジエン-1-イル)-2-ブテン-1-オン、1-(5,5-ジメチル-1-シクロヘキセン-1-イル)-4-ペンテン-1-オン、(+-)-2-(5-ヘキセン-1-イル)シクロペンタノン、(+-)-2,2,5-トリメチル-5-ペンチルシクロペンタノン、(+-)-2-ペンチルシクロペンタノンおよび(1R)-シス-3-オキソ-2-ペンチル-1-シクロペンタン酢酸メチルならびにそれらの混合物からなる群から選択され、
- エステル芳香原料ファミリーメンバーは、アリル(E)-3-フェニル-2-プロペノエート、アリル3-フェニル-2-プロペノエート、(E)-3-フェニル-2-プロペニル(E)-3-フェニル-2-プロペノエート、3-フェニル-2-プロペニル3-フェニル-2-プロペノエート、1,5-ジメチル-1-ビニル-4-ヘキセニル(E)-3-フェニルプロペノエート、1,5-ジメチル-1-ビニル-4-ヘキセニル3-フェニルプロペノエート、エチル(E)-3-フェニル-2-プロペノエート、エチル3-フェニル-2-プロペノエート、イソブチル(E)-3-フェニル-2-プロペノエート、イソブチル3-フェニル-2-プロペノエート、2-フェニルエチル(2E)-2-ブテノエート、2-フェニルエチル2-ブテノエート、2-フェニルエチル3-メチル-2-ブテノエート、メチル(E)-3-ヘキセノエート、メチル3-ヘキセノエートおよび2-フェニルエチル(E)-2-メチル-2-ブテノエート、2-フェニルエチル2-メチル-2-ブテノエートおよびそれらの混合物からなる群から選択され、
- エーテル、エポキシドおよびアセタール芳香原料ファミリーメンバーは、(4Z,8E)-1,5,8-トリメチル-13-オキサビシクロ[10.1.0]トリデカ-4,8-ジエン、(4Z,8E)-1,4,8-トリメチル-13-オキサビシクロ[10.1.0]トリデカ-4,8-ジエン、トリメチル-13-オキサビシクロ[10.1.0]トリデカ-4,8-ジエン、1,3,3-トリメチル-2-オキサビシクロ[2.2.2]オクタンおよび(1’RS,2RS,2’RS,3RS,7’RS,8’RS)-3,4’-ジメチルスピロ[オキシラン-2,9’-トリシクロ[6.2.1.02,7]ウンデカ[4]エン]、(1’RS,2RS,2’RS,3RS,7’RS,8’RS)-3,5’-ジメチルスピロ[オキシラン-2,9’-トリシクロ[6.2.1.02,7]ウンデカ[4]エン]、(1RS,2RS,4RS,6SR,8RS,9RS,11E)-11-エチリデン-4-メチル-5-オキサテトラシクロ[7.2.1.02,8.04,6]ドデカン、(1RS,2RS,4SR,6RS,8RS,9RS,10E)-10-エチリデン-4-メチル-5-オキサテトラシクロ[7.2.1.02,8.04,6]ドデカン、3,4’-ジメチルスピロ[オキシラン-2,9’-トリシクロウンデカ[4]エン、4,4A,5,9B-テトラヒドロ-インデノ[1,2-D]-1,3-ジオキシンならびにそれらの混合物からなる群から選択され、
- ラクトン芳香原料ファミリーメンバーは、4-ノナノリド、(3Z)-3-プロピリデン-2-ベンゾフラン-1(3H)-オン、(3E)-3-プロピリデン-2-ベンゾフラン-1(3H)-オン、3-プロピリデン-2-ベンゾフラン-1(3H)-オン、3-ブチリデン-1-ベンゾ[C]フラノン、6-ペンチルテトラヒドロ-2H-ピラン-2-オン、6-プロピルテトラヒドロ-2H-ピラン-2-オン、2-クロメノン、8-オキサトリシクロ[5.3.1.0(2,6)]ウンデカン-9-オン、6-ペンチルオキサン-2-オン、(1RS,2RS,7SR,8RS,9Z)-9-エチリデン-3-オキサトリシクロ[6.2.1.02,7]ウンデカン-4-オン、(1RS,2RS,7SR,8SR,10Z)-10-エチリデン-3-オキサトリシクロ[6.2.1.02,7]ウンデカン-4-オン、(1RS,2RS,7SR,8RS,9E)-9-エチリデン-3-オキサトリシクロ[6.2.1.02,7]ウンデカン-4-オン、(1RS,2SR,7SR,8SR,10E)-10-エチリデン-3-オキサトリシクロ[6.2.1.02,7]ウンデカン-4-オン、エチリデン-3-オキサトリシクロ[6.2.1.02,7]ウンデカン-4-オン、(E)-8-デセン-5-オリド、(Z)-8-デセン-5-オリド、8-デセン-5-オリド、5-ノナノリド、5-ブチルオキソラン-2-オン、2-クロマノン、1-オキサスピロ[4.5]デカン-2-オンおよび6-ヘキシルテトラヒドロ-2H-ピラン-2-オンならびにそれらの混合物からなる群から選択され、
- N-ヘテロ芳香族芳香原料ファミリーメンバーは、1-(2-ピリジル)-1-エタノン、(Z)-3-(1-ブテニル)ピリジン、3-(1-ブテニル)ピリジン、1-(3-ピリジル)-1-エタノン、3-エチルピリジン、8-sec-ブチルキノリン、6-sec-ブチルキノリン、2-イソブチルキノリン、2-エチル-3-メチルピラジン、4-(4,8-ジメチル-3,7-ノナジエン-1-イル)ピリジン、5-メチルキノキサリン;(+-)-8-sec-ブチルキノリン+(+-)-6-sec-ブチルキノリンのブレンド;2-(2-メチルプロピル)キノリンおよび6-メチルキノリンならびにそれらの混合物からなる群から選択され、
- 複合混合物芳香原料ファミリーメンバーは、アルテミシア油、カラムス油、カモミール油、レモングラス油、マグノリア油、タンシ油、ペニロイヤル油、パチョリ油およびバーチ油ならびにそれらの混合物からなる群から選択される、節足動物防除組成物、好ましくは、昆虫防除組成物に関する。
【0009】
特定の実施形態では、酸芳香原料ファミリーメンバーは、オクタン酸から選択される。
【0010】
特定の実施形態では、アルケン芳香原料ファミリーメンバーは、1-イソプロピル-4-メチル-1,3-シクロヘキサジエン、4-イソプロペニル-1-メチルシクロヘキセン、4-イソプロピリデン-1-メチルシクロヘキセンおよびベータ-オシメンならびにそれらの混合物からなる群から選択される。
【0011】
特定の実施形態では、アルコールおよびフェノール芳香原料ファミリーメンバーは、2,5,5-トリメチル-1,2,3,4,4a,5,6,7-オクタヒドロ-2-ナフタレノール、4-(トリメチル-1-シクロヘキセン-1-イル)-2-ブタノン、3,7-ジメチル-2,6-オクタジエン-1-オールおよび2-メトキシ-4-ビニルフェノール、好ましくは、3,7-ジメチル-2,6-オクタジエン-1-オールおよび2-メトキシ-4-ビニルフェノール、(2,5-ジメチル-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-2イル)メタノールおよびそれらの混合物からなる群から選択される。
【0012】
特定の実施形態では、アルデヒド芳香原料ファミリーメンバーは、デカナール、7-ヒドロキシ-3,7-ジメチルオクタナール、2-デセナール、2,6-ジメチル-5-ヘプテナールおよび2,6-ノナジエナール、4-[(2-ペンチル-2-シクロペンテン-1-イル)オキシ]ブタナールならびにそれらの混合物からなる群から選択される。好ましくは、アルデヒド芳香原料ファミリーメンバーは、7-ヒドロキシ-3,7-ジメチルオクタナールを含む。
【0013】
特定の実施形態では、アミン芳香原料ファミリーメンバーは、2-アミノ安息香酸メチルおよび2-アミノ安息香酸エチルならびにそれらの混合物からなる群から選択される。
【0014】
特定の実施形態では、ケトン芳香原料ファミリーメンバーは、1-(2,6,6-トリメチル-1,3-シクロヘキサジエン-1-イル)-2-ブテン-1-オン、1-(2,6,6-トリメチル-2-シクロヘキセン-1-イル)-2-ブテン-1-オン、 1-(2,6,6-トリメチル-1-シクロヘキセン-1-イル)-2-ブテン-1-オン、2-ヘキシル-3-オキソシクロペンタン-1-カルボン酸メチル、1-(5,5-ジメチル-1-シクロヘキセン-1-イル)-4-ペンテン-1-オン、5-メチルトリシクロ[6.2.1.02,7]ウンデカン-4-オンおよび(1R)-シス-3-オキソ-2-ペンチル-1-シクロペンタン酢酸メチル、(2E)-1-(2,6,6-トリメチル-1,3-シクロヘキサジエン-1-イル)-2-ブテン-1-オン、(+-)-2-(5-ヘキセン-1-イル)シクロペンタノン、(+-)-2,2,5-トリメチル-5-ペンチルシクロペンタノン、(+-)-2-ペンチルシクロペンタノンならびにそれらの混合物からなる群から選択される。
【0015】
特定の実施形態では、エーテル、エポキシドおよびアセタール芳香原料ファミリーメンバーは、トリメチル-13-オキサビシクロ[10.1.0]トリデカ-4,8-ジエン、1,3,3-トリメチル-2-オキサビシクロ[2.2.2]オクタンおよび3,4’-ジメチルスピロ[オキシラン-2,9’-トリシクロ[6.2.1.02,7]ウンデカ[4]エン、4,4A,5,9B-テトラヒドロ-インデノ[1,2-D]-1,3-ジオキシンならびにそれらの混合物からなる群から選択される。好ましくは、エーテル、エポキシドおよびアセタール芳香原料ファミリーメンバーは、トリメチル-13-オキサビシクロ[10.1.0]トリデカ-4,8-ジエン、4,4A,5,9B-テトラヒドロ-インデノ[1,2-D]-1,3-ジオキシンおよび1,3,3-トリメチル-2-オキサビシクロ[2.2.2]オクタンを含む。
【0016】
特定の実施形態では、ラクトン芳香原料ファミリーメンバーは、4-ノナノリド、6-ペンチルテトラヒドロ-2H-ピラン-2-オン、6-プロピルテトラヒドロ-2H-ピラン-2-オン、2-クロメノン、6-ペンチルオキサン-2-オン、エチリデン-3-オキサトリシクロ[6.2.1.02,7]ウンデカン-4-オン、8-デセン-5-オリド、5-ノナノリド、6-ヘキシルテトラヒドロ-2H-ピラン-2-オンおよび5-ブチルオキソラン-2-オン、好ましくは、4-ノナノリド、6-ペンチルテトラヒドロ-2H-ピラン-2-オン、6-プロピルテトラヒドロ-2H-ピラン-2-オン、2-クロメノン、6-ペンチルオキサン-2-オン、8-デセン-5-オリド、5-ノナノリドおよび6-ヘキシルテトラヒドロ-2H-ピラン-2-オンならびにそれらの混合物からなる群から選択される。
【0017】
特定の実施形態では、N-ヘテロ芳香族芳香原料ファミリーメンバーは、1-(2-ピリジル)-1-エタノン;8-sec-ブチルキノリン+6-sec-ブチルキノリンのブレンド;2-(2-メチルプロピル)キノリンおよびブチルキノリン、好ましくは、1-(2-ピリジル)-1-エタノンならびにそれらの混合物からなる群から選択される。
【0018】
特定の実施形態では、複合混合物芳香原料ファミリーメンバーは、レモングラス油、ペニロイヤル油およびパチョリ油ならびにそれらの混合物、好ましくは、レモングラス油およびペニロイヤル油ならびにそれらの混合物からなる群から選択される。
【0019】
特定の実施形態では、節足動物防除組成物は、少なくとも3つ、好ましくは、少なくとも4つ、より好ましくは、少なくとも5つの群の芳香原料ファミリーの少なくとも1つのメンバーを含む。
【0020】
本発明の節足動物防除組成物、好ましくは、昆虫防除組成物は、少なくとも2つの芳香原料ファミリーの少なくとも2つのメンバーを含む。したがって、該組成物は、本明細書で定義された種々の芳香原料ファミリーそれぞれの少なくとも2つのメンバーを含むことができる。
【0021】
特定の実施形態では、節足動物防除組成物は、少なくとも2つの芳香原料ファミリーの少なくとも3つのメンバー、より好ましくは、少なくとも3つの芳香原料ファミリーの少なくとも3つのメンバーを含む。
【0022】
本発明の更なる実施形態では、該組成物は、少なくとも3つのメンバーを含むことができる。ただし、該メンバーが、少なくとも2つの芳香原料ファミリーから選択される。したがって、本発明の節足動物防除組成物、好ましくは、昆虫防除組成物は、常に、少なくとも2つの芳香原料ファミリーを含む。本発明の節足動物防除組成物、好ましくは、昆虫防除組成物は、3つの芳香原料ファミリー、場合により、4つの芳香原料ファミリー、5つの芳香原料ファミリー、6つの芳香原料ファミリー、7つの芳香原料ファミリー、8つの芳香原料ファミリーまたは場合により、9つの芳香原料ファミリーのメンバーを含むことができる。好ましくは、本発明の昆虫防除組成物は、2~5個の芳香原料ファミリーのメンバーを含む。
【0023】
特定の実施形態では、節足動物防除組成物は、2,6-ノナジエナール、6-ペンチルテトラヒドロ-2H-ピラン-2-オンおよび5-ブチルオキソラン-2-オンを含む。
【0024】
特定の実施形態では、節足動物防除組成物は、2-デセナール、2,6-ノナジエナール、2,6-ジメチル-5-ヘプテナール、3,4’-ジメチルスピロ[オキシラン-2,9’-トリシクロ[6.2.1.02,7]ウンデカ[4]エン、6-ペンチルテトラヒドロ-2H-ピラン-2-オン、6-ペンチルオキサン-2-オンおよび5-ブチルオキソラン-2-オンを含む。
【0025】
特定の実施形態では、節足動物防除組成物は、2,6-ノナジエナール、2,6-ジメチル-5-ヘプテナール、3,4’-ジメチルスピロ[オキシラン-2,9’-トリシクロ[6.2.1.02,7]ウンデカ[4]エン、6-ペンチルテトラヒドロ-2H-ピラン-2-オンおよび5-ブチルオキソラン-2-オンを含む。
【0026】
特定の実施形態では、節足動物防除組成物は、3,4’-ジメチルスピロ[オキシラン-2,9’-トリシクロ[6.2.1.02,7]ウンデカ[4]エン、6-ペンチルテトラヒドロ-2H-ピラン-2-オンおよび5-ブチルオキソラン-2-オンを含む。
【0027】
特定の実施形態では、節足動物防除組成物は、2,5,5-トリメチル-1,2,3,4,4a,5,6,7-オクタヒドロ-2-ナフタレノール、4-(トリメチル-1-シクロヘキセン-1-イル)-2-ブタノン、2-アミノ安息香酸メチル、1-(2,6,6-トリメチル-1,3-シクロヘキサジエン-1-イル)-2-ブテン-1-オン、1-(5,5-ジメチル-1-シクロヘキセン-1-イル)-4-ペンテン-1-オン、パチョリ油、3,4’-ジメチルスピロ[オキシラン-2,9’-トリシクロ[6.2.1.02,7]ウンデカ[4]エンおよび4-デカノリドを含む。
【0028】
特定の実施形態では、節足動物防除組成物は、2-デセナール、7-ヒドロキシ-3,7-ジメチルオクタナール、2,6-ノナジエナール、2,6-ジメチル-5-ヘプテナール、5-メチルトリシクロ[6.2.1.02,7]ウンデカン-4-オン、1-(2,6,6-トリメチル-2-シクロヘキセン-1-イル)-2-ブテン-1-オン、パチョリ油、3,4’-ジメチルスピロ[オキシラン-2,9’-トリシクロ[6.2.1.02,7]ウンデカ[4]エン、トリメチル-13-オキサビシクロ[10.1.0]トリデカ-4,8-ジエン、6-ペンチルテトラヒドロ-2H-ピラン-2-オン、2-クロメノン、5-ブチルオキソラン-2-オン、4-デカノリドを含む。
【0029】
特定の実施形態では、節足動物防除組成物は、2-デセナール、2,6-ノナジエナール、5-メチルトリシクロ[6.2.1.02,7]ウンデカン-4-オン、1-(2,6,6-トリメチル-2-シクロヘキセン-1-イル)-2-ブテン-1-オン、6-ペンチルテトラヒドロ-2H-ピラン-2-オンおよび5-ブチルオキソラン-2-オンを含む。
【0030】
特定の実施形態では、節足動物防除組成物は、2-デセナール、ノナジエナール、1-(2,6,6-トリメチル-2-シクロヘキセン-1-イル)-2-ブテン-1-オン、6-ペンチルテトラヒドロ-2h-ピラン-2-オンおよび5-ブチルオキソラン-2-オンを含む。
【0031】
特定の実施形態では、節足動物防除組成物は、1-イソプロピル-4-メチル-1,3-シクロヘキサジエン、4-イソプロペニル-1-メチルシクロヘキセン、4-イソプロピリデン-1-メチルシクロヘキセン、ベータ-オシメン、2,5,5-トリメチル-1,2,3,4,4a,5,6,7-オクタヒドロ-2-ナフタレノールおよび4-(トリメチル-1-シクロヘキセン-1-イル)-2-ブタノン、2-デセナール、7-ヒドロキシ-3,7-ジメチルオクタナール、デカナール、2,6-ノナジエナール、2-アミノ安息香酸メチル、5-メチルトリシクロ[6.2.1.02,7]ウンデカン-4-オン、1-(2,6,6-トリメチル-1,3-シクロヘキサジエン-1-イル)-2-ブテン-1-オン、レモングラス油、パチョリ油、3,4’-ジメチルスピロ[オキシラン-2,9’-トリシクロ[6.2.1.02,7]ウンデカ[4]エン、1,3,3-トリメチル-2-オキサビシクロ[2.2.2]オクタン、6-ペンチルテトラヒドロ-2H-ピラン-2-オン、2-クロメノン、5-ブチルオキソラン-2-オンおよびイソブチルキノリンを含む。
【0032】
特定の実施形態では、節足動物防除組成物は、1-イソプロピル-4-メチル-1,3-シクロヘキサジエン、4-イソプロペニル-1-メチルシクロヘキセン、4-イソプロピリデン-1-メチルシクロヘキセン、ベータ-オシメン、2,5,5-トリメチル-1,2,3,4,4a,5,6,7-オクタヒドロ-2-ナフタレノール、4-(トリメチル-1-シクロヘキセン-1-イル)-2-ブタノン、2-デセナール、7-ヒドロキシ-3,7-ジメチルオクタナール、デカナール、2,6-ノナジエナール、2-アミノ安息香酸メチル、5-メチルトリシクロ[6.2.1.02,7]ウンデカン-4-オン、1-(2,6,6-トリメチル-1,3-シクロヘキサジエン-1-イル)-2-ブテン-1-オン、1-(2,6,6-トリメチル-2-シクロヘキセン-1-イル)-2-ブテン-1-オン、レモングラス油、パチョリ油、3,4’-ジメチルスピロ[オキシラン-2,9’-トリシクロ[6.2.1.02,7]ウンデカ[4]エン、1,3,3-トリメチル-2-オキサビシクロ[2.2.2]オクタン、6-ペンチルテトラヒドロ-2H-ピラン-2-オン、エチリデン-3-オキサトリシクロ[6.2.1.02,7]ウンデカン-4-オン、2-クロメノン、5-ブチルオキソラン-2-オン、5-ペンチルオキソラン-2-オン、4-デカノリドおよびイソブチルキノリンを含む。
【0033】
特定の実施形態では、節足動物防除組成物は、1-(2,6,6-トリメチル-1,3-シクロヘキサジエン-1-イル)-2-ブテン-1-オン、1-(2,6,6-トリメチル-2-シクロヘキセン-1-イル)-2-ブテン-1-オン、レモングラス油、3,4’-ジメチルスピロ[オキシラン-2,9’-トリシクロ[6.2.1.02,7]ウンデカ[4]エン、6-ペンチルオキサン-2-オン、エチリデン-3-オキサトリシクロ[6.2.1.02,7]ウンデカン-4-オン、5-ブチルオキソラン-2-オン、5-ペンチルオキソラン-2-オンおよび4-デカノリドを含む。
【0034】
好ましい実施形態では、節足動物防除組成物、好ましくは、昆虫防除組成物は、2,6-ジメチル-5-ヘプテナール、4-ノナノリドおよび4-デカノリドを含む。好ましくは、該組成物は、該組成物の総質量を基準として、2,6-ジメチル-5-ヘプテナール(1.0%)、4-ノナノリド(10.0%)および4-デカノリド(20.0%)を含む。
【0035】
好ましい実施形態では、節足動物防除組成物、好ましくは、昆虫防除組成物は、デカナール、2,6-ジメチル-5-ヘプテナール、2,6-ノナジエナール、トリメチル-13-オキサビシクロ[10.1.0]トリデカ-4,8-ジエン、4-ノナノリドおよび4-デカノリドを含む。好ましくは、該組成物は、該組成物の総質量を基準として、デカナール(0.6%)、2,6-ジメチル-5-ヘプテナール(10.0%)、2,6-ノナジエナール(2%)、トリメチル-13-オキサビシクロ[10.1.0]トリデカ-4,8-ジエン(7.0%)、4-ノナノリド(20.0%)および4-デカノリド(30.0%)を含む。
【0036】
好ましい実施形態では、節足動物防除組成物、好ましくは、昆虫防除組成物は、2,6-ジメチル-5-ヘプテナール、2,6-ノナジエナール、トリメチル-13-オキサビシクロ[10.1.0]トリデカ-4,8-ジエン、4-ノナノリドおよび4-デカノリドを含む。好ましくは、該組成物は、該組成物の総質量を基準として、2,6-ジメチル-5-ヘプテナール(12.5%)、2,6-ノナジエナール(3.9%)、トリメチル-13-オキサビシクロ[10.1.0]トリデカ-4,8-ジエン(12.5%)、4-ノナノリド(25.0%)および4-デカノリド(38.8%)を含む。
【0037】
好ましい実施形態では、節足動物防除組成物、好ましくは、昆虫防除組成物は、トリメチル-13-オキサビシクロ[10.1.0]トリデカ-4,8-ジエン、4-ノナノリドおよび4-デカノリドを含む。好ましくは、該組成物は、該組成物の総質量を基準として、トリメチル-13-オキサビシクロ[10.1.0]トリデカ-4,8-ジエン(5.0%)、4-ノナノリド(20.0%)および4-デカノリド(31.0%)を含む。
【0038】
好ましい実施形態では、節足動物防除組成物、好ましくは、昆虫防除組成物は、(トリメチル-1-シクロヘキセン-1-イル)-2-ブタノン、2,5,5-トリメチル-1,2,3,4,4a,5,6,7-オクタヒドロ-2-ナフタレノール、2-アミノ安息香酸メチル、1-(2,6,6-トリメチル-1-シクロヘキセン-1-イル)-2-ブテン-1-オン、5-メチルトリシクロ[6.2.1.02,7]ウンデカン-4-オン、パチョリ油、トリメチル-13-オキサビシクロ[10.1.0]トリデカ-4,8-ジエン、1,3,3-トリメチル-2-オキサビシクロ[2.2.2]オクタンおよび4-オクタノリドを含む。好ましくは、該組成物は、該組成物の総質量を基準として、(トリメチル-1-シクロヘキセン-1-イル)-2-ブタノン(0.8%)、2,5,5-トリメチル-1,2,3,4,4a,5,6,7-オクタヒドロ-2-ナフタレノール(0.8%)、2-アミノ安息香酸メチル(0.4%)、1-(2,6,6-トリメチル-1-シクロヘキセン-1-イル)-2-ブテン-1-オン(0.8%)、5-メチルトリシクロ[6.2.1.02,7]ウンデカン-4-オン(1.4%)、パチョリ油(1.2%)、トリメチル-13-オキサビシクロ[10.1.0]トリデカ-4,8-ジエン(0.8%)、1,3,3-トリメチル-2-オキサビシクロ[2.2.2]オクタン(0.8%)および4-オクタノリド(1.7%)を含む。
【0039】
好ましい実施形態では、節足動物防除組成物、好ましくは、昆虫防除組成物は、デカナール、7-ヒドロキシ-3,7-ジメチルオクタナール、2,6-ジメチル-5-ヘプテナール、2,6-ノナジエナール、1-(2,6,6-トリメチル-2-シクロヘキセン-1-イル)-2-ブテン-1-オン、1-(5,5-ジメチル-1-シクロヘキセン-1-イル)-4-ペンテン-1-オン、パチョリ油、トリメチル-13-オキサビシクロ[10.1.0]トリデカ-4,8-ジエン、3,4’-ジメチルスピロ[オキシラン-2,9’-トリシクロ[6.2.1.02,7]ウンデカ[4]エン、4-ノナノリド、クロメン-2-オン、4-デカノリドおよび4-オクタノリドを含む。好ましくは、該組成物は、該組成物の総質量を基準として、デカナール(0.1%)、7-ヒドロキシ-3,7-ジメチルオクタナール(3.0%)、2,6-ジメチル-5-ヘプテナール(0.3%)、2,6-ノナジエナール(0.001%)、1-(2,6,6-トリメチル-2-シクロヘキセン-1-イル)-2-ブテン-1-オン(0.2%)、1-(5,5-ジメチル-1-シクロヘキセン-1-イル)-4-ペンテン-1-オン(0.2%)、パチョリ油(0.2%)、トリメチル-13-オキサビシクロ[10.1.0]トリデカ-4,8-ジエン(1.0%)、3,4’-ジメチルスピロ[オキシラン-2,9’-トリシクロ[6.2.1.02,7]ウンデカ[4]エン(0.1%)、4-ノナノリド(14.2%)、クロメン-2-オン(10.0%)、4-デカノリド(7.7%)および4-オクタノリド(1.6%)を含む。
【0040】
好ましい実施形態では、節足動物防除組成物、好ましくは、昆虫防除組成物は、デカナール、2,6-ジメチル-5-ヘプテナール、1-(2,6,6-トリメチル-2-シクロヘキセン-1-イル)-2-ブテン-1-オン、1-(5,5-ジメチル-1-シクロヘキセン-1-イル)-4-ペンテン-1-オン、4-ノナノリドおよび4-デカノリドを含む。好ましくは、該組成物は、該組成物の総質量を基準として、デカナール(20.0%)、2,6-ジメチル-5-ヘプテナール(5.0%)、1-(2,6,6-トリメチル-2-シクロヘキセン-1-イル)-2-ブテン-1-オン(5.0%)、1-(5,5-ジメチル-1-シクロヘキセン-1-イル)-4-ペンテン-1-オン(5.0%)、4-ノナノリド(10.0%)および4-デカノリド(35.0%)を含む。
【0041】
好ましい実施形態では、節足動物防除組成物、好ましくは、昆虫防除組成物は、デカナール、2,6-ジメチル-5-ヘプテナール、1-(5,5-ジメチル-1-シクロヘキセン-1-イル)-4-ペンテン-1-オン、4-ノナノリドおよび4-デカノリドを含む。好ましくは、該組成物は、該組成物の総質量を基準として、デカナール(20.0%)、2,6-ジメチル-5-ヘプテナール(5.5%)、1-(5,5-ジメチル-1-シクロヘキセン-1-イル)-4-ペンテン-1-オン(5.5%)、4-ノナノリド(10.0%)、4-デカノリド(35.0%)を含む。
【0042】
好ましい実施形態では、節足動物防除組成物、好ましくは、昆虫防除組成物は、デカナール、2,6-ジメチル-5-ヘプテナール、1-(2,6,6-トリメチル-2-シクロヘキセン-1-イル)-2-ブテン-1-オン、1-(5,5-ジメチル-1-シクロヘキセン-1-イル)-4-ペンテン-1-オン、4-ノナノリドおよび4-デカノリドを含む。好ましくは、該組成物は、該組成物の総質量を基準として、デカナール(5.5%)、2,6-ジメチル-5-ヘプテナール(5.5%)、1-(2,6,6-トリメチル-2-シクロヘキセン-1-イル)-2-ブテン-1-オン(1.0%)、1-(5,5-ジメチル-1-シクロヘキセン-1-イル)-4-ペンテン-1-オン(5.5%)、4-ノナノリド(5.0%)、4-デカノリド(25.0%)を含む。
【0043】
好ましい実施形態では、節足動物防除組成物、好ましくは、昆虫防除組成物は、トリメチル-13-オキサビシクロ[10.1.0]トリデカ-4,8-ジエン、4-ノナノリドおよび4-デカノリドを含む。好ましくは、該組成物は、該組成物の総質量を基準として、トリメチル-13-オキサビシクロ[10.1.0]トリデカ-4,8-ジエン(26.0%)、4-ノナノリド(5.0%)および4-デカノリド(9.0%)を含む。
【0044】
好ましい実施形態では、節足動物防除組成物、好ましくは、昆虫防除組成物は、トリメチル-13-オキサビシクロ[10.1.0]トリデカ-4,8-ジエン、4-ノナノリドおよび4-デカノリドを含む。好ましくは、該組成物は、該組成物の総質量を基準として、トリメチル-13-オキサビシクロ[10.1.0]トリデカ-4,8-ジエン(26.0%)、4-ノナノリド(5.0%)および4-デカノリド(9.0%)を含む。
【0045】
好ましい実施形態では、節足動物防除組成物、好ましくは、昆虫防除組成物は、1-(2,6,6-トリメチル-2-シクロヘキセン-1-イル)-2-ブテン-1-オン、トリメチル-13-オキサビシクロ[10.1.0]トリデカ-4,8-ジエン、4-ノナノリドおよび4-デカノリドを含む。好ましくは、該組成物は、該組成物の総質量を基準として、1-(2,6,6-トリメチル-2-シクロヘキセン-1-イル)-2-ブテン-1-オン(1.0%)、トリメチル-13-オキサビシクロ[10.1.0]トリデカ-4,8-ジエン(3.0%)、4-ノナノリド(15.0%)および4-デカノリド(15.0%)を含む。
【0046】
好ましい実施形態では、節足動物防除組成物、好ましくは、昆虫防除組成物は、オクタン酸、1-イソプロピル-4-メチル-1,3-シクロヘキサジエン、4-イソプロペニル-1-メチルシクロヘキセン、4-イソプロピリデン-1-メチルシクロヘキセン、ベータ-オシメン、デカナール、7-ヒドロキシ-3,7-ジメチルオクタナール、2-デセナール、2,6-ジメチル-5-ヘプテナール、2-アミノ安息香酸メチル、1-(2,6,6-トリメチル-1,3-シクロヘサジエン-1-イル)-2-ブテン-1-オン、1-(2,6,6-トリメチル-2-シクロヘキセン-1-イル)-2-ブテン-1-オン、1-(2,6,6-トリメチル-1-シクロヘキセン-1-イル)-2-ブテン-1-オン、1-(5,5-ジメチル-1-シクロヘキセン-1-イル)-4-ペンテン-1-オン、5-メチルトリシクロ[6.2.1.02,7]ウンデカン-4-オン、レモングラス油、パチョリ油、トリメチル-13-オキサビシクロ[10.1.0]トリデカ-4,8-ジエン、1,3,3-トリメチル-2-オキサビシクロ[2.2.2]オクタン、4,4A,5,9B-テトラヒドロ-インデノ[1,2-D]-1,3-ジオキシン、4-ノナノリド、クロメン-2-オン、4-デカノリドおよびブチルキノリンを含む。好ましくは、該組成物は、該組成物の総質量を基準として、オクタン酸(0.002%)、1-イソプロピル-4-メチル-1,3-シクロヘキサジエン(2.2%)、4-イソプロペニル-1-メチルシクロヘキセン(2.2%)、4-イソプロピリデン-1-メチルシクロヘキセン(2.2%)、ベータ-オシメン(0.2%)、デカナール(0.9%)、7-ヒドロキシ-3,7-ジメチルオクタナール(1.1%)、2-デセナール(0.1%)、2,6-ジメチル-5-ヘプテナール(0.2%)、2-アミノ安息香酸メチル(0.1%)、1-(2,6,6-トリメチル-1,3-シクロヘサジエン-1-イル)-2-ブテン-1-オン(0.1%)、1-(2,6,6-トリメチル-2-シクロヘキセン-1-イル)-2-ブテン-1-オン(0.2%)、1-(2,6,6-トリメチル-1-シクロヘキセン-1-イル)-2-ブテン-1-オン(0.1%)、1-(5,5-ジメチル-1-シクロヘキセン-1-イル)-4-ペンテン-1-オン(0.2%)、5-メチルトリシクロ[6.2.1.02,7]ウンデカン-4-オン(0.001%)、レモングラス油(0.7%)、パチョリ油(2.2%)、トリメチル-13-オキサビシクロ[10.1.0]トリデカ-4,8-ジエン(2.2%)、1,3,3-トリメチル-2-オキサビシクロ[2.2.2]オクタン(2.2%)、4,4A,5,9B-テトラヒドロ-インデノ[1,2-D]-1,3-ジオキシン(0.2%)、4-ノナノリド(0.2%)、クロメン-2-オン(6.7%)、4-デカノリド(0.2%)およびブチルキノリン(0.2%)を含む。
【0047】
好ましい実施形態では、節足動物防除組成物、好ましくは、昆虫防除組成物は、オクタン酸、1-イソプロピル-4-メチル-1,3-シクロヘキサジエン、4-イソプロペニル-1-メチルシクロヘキセン、4-イソプロピリデン-1-メチルシクロヘキセン、ベータ-オシメン、デカナール、7-ヒドロキシ-3,7-ジメチルオクタナール、2-デセナール、2,6-ジメチル-5-ヘプテナール、2-アミノ安息香酸メチル、1-(2,6,6-トリメチル-1,3-シクロヘサジエン-1-イル)-2-ブテン-1-オン、1-(2,6,6-トリメチル-2-シクロヘキセン-1-イル)-2-ブテン-1-オン、1-(2,6,6-トリメチル-1-シクロヘキセン-1-イル)-2-ブテン-1-オン、1-(5,5-ジメチル-1-シクロヘキセン-1-イル)-4-ペンテン-1-オン、5-メチルトリシクロ[6.2.1.02,7]ウンデカン-4-オン、レモングラス油、パチョリ油、トリメチル-13-オキサビシクロ[10.1.0]トリデカ-4,8-ジエン、1,3,3-トリメチル-2-オキサビシクロ[2.2.2]オクタン、4,4A,5,9B-テトラヒドロ-インデノ[1,2-D]-1,3-ジオキシン、4-ノナノリド、6-ペンチルテトラヒドロ-2H-ピラン-2-オン、クロメン-2-オン、4-デカノリド、エチリデン-3-オキサトリシクロ[6.2.1.02,7]ウンデカン-4-オンおよび4-オクタノリド、ブチルキノリンを含む。好ましくは、該組成物は、該組成物の総質量を基準として、オクタン酸(0.01%)、1-イソプロピル-4-メチル-1,3-シクロヘキサジエン(4.0%)、4-イソプロペニル-1-メチルシクロヘキセン(4.0%)、4-イソプロピリデン-1-メチルシクロヘキセン(4.0%)、ベータ-オシメン(0.4%)、デカナール(2.4%)、7-ヒドロキシ-3,7-ジメチルオクタナール(2.0%)、2-デセナール(0.2%)、2,6-ジメチル-5-ヘプテナール(0.4%)、2-アミノ安息香酸メチル(0.8%)、1-(2,6,6-トリメチル-1,3-シクロヘサジエン-1-イル)-2-ブテン-1-オン(0.4%)、1-(2,6,6-トリメチル-2-シクロヘキセン-1-イル)-2-ブテン-1-オン(0.4%)、1-(2,6,6-トリメチル-1-シクロヘキセン-1-イル)-2-ブテン-1-オン(0.2%)、1-(5,5-ジメチル-1-シクロヘキセン-1-イル)-4-ペンテン-1-オン(0.8%)、5-メチルトリシクロ[6.2.1.02,7]ウンデカン-4-オン(0.002%)、レモングラス油(4.8%)、パチョリ油(4.0%)、トリメチル-13-オキサビシクロ[10.1.0]トリデカ-4,8-ジエン(6.0%)、1,3,3-トリメチル-2-オキサビシクロ[2.2.2]オクタン(4.1%)、4,4A,5,9B-テトラヒドロ-インデノ[1,2-D]-1,3-ジオキシン(0.4%)、4-ノナノリド(14.8%)、6-ペンチルテトラヒドロ-2H-ピラン-2-オン(0.8%)、クロメン-2-オン(12.0%)、4-デカノリド(2.0%)、エチリデン-3-オキサトリシクロ[6.2.1.02,7]ウンデカン-4-オン(0.4%)、4-オクタノリド(0.8%)およびブチルキノリン(0.4%)を含む。
【0048】
好ましい実施形態では、節足動物防除組成物、好ましくは、昆虫防除組成物は、レモングラス油、1,3,3-トリメチル-2-オキサビシクロ[2.2.2]オクタンおよびクロメン-2-オンを含む。好ましくは、該組成物は、該組成物の総質量を基準として、レモングラス油(1.0%)、1,3,3-トリメチル-2-オキサビシクロ[2.2.2]オクタン(5.0%)およびクロメン-2-オン(0.5%)を含む。
【0049】
好ましい実施形態では、節足動物防除組成物、好ましくは、昆虫防除組成物は、1-(2,6,6-トリメチル-1,3-シクロヘサジエン-1-イル)-2-ブテン-1-オン、1-(5,5-ジメチル-1-シクロヘキセン-1-イル)-4-ペンテン-1-オン、レモングラス油、トリメチル-13-オキサビシクロ[10.1.0]トリデカ-4,8-ジエン、4-ノナノリド、6-ペンチルテトラヒドロ-2H-ピラン-2-オン、4-デカノリド、エチリデン-3-オキサトリシクロ[6.2.1.02,7]ウンデカン-4-オンおよび4-オクタノリドを含む。好ましくは、該組成物は、該組成物の総質量を基準として、1-(2,6,6-トリメチル-1,3-シクロヘサジエン-1-イル)-2-ブテン-1-オン(0.1%)、1-(5,5-ジメチル-1-シクロヘキセン-1-イル)-4-ペンテン-1-オン(0.1%)、レモングラス油(0.2%)、トリメチル-13-オキサビシクロ[10.1.0]トリデカ-4,8-ジエン(4.3%)、4-ノナノリド(42.9%)、6-ペンチルテトラヒドロ-2H-ピラン-2-オン(2.1%)、4-デカノリド(4.3%)、エチリデン-3-オキサトリシクロ[6.2.1.02,7]ウンデカン-4-オン(1.4%)および4-オクタノリド(2.1%)を含む。
【0050】
好ましい実施形態では、節足動物防除組成物、好ましくは、昆虫防除組成物は、1-(2,6,6-トリメチル-1,3-シクロヘサジエン-1-イル)-2-ブテン-1-オン、1-(5,5-ジメチル-1-シクロヘキセン-1-イル)-4-ペンテン-1-オン、レモングラス油、トリメチル-13-オキサビシクロ[10.1.0]トリデカ-4,8-ジエン、4-ノナノリド、6-ペンチルテトラヒドロ-2H-ピラン-2-オン、4-デカノリド、エチリデン-3-オキサトリシクロ[6.2.1.02,7]ウンデカン-4-オンおよび4-オクタノリドを含む。好ましくは、該組成物は、該組成物の総質量を基準として、1-(2,6,6-トリメチル-1,3-シクロヘサジエン-1-イル)-2-ブテン-1-オン(0.1%)、1-(5,5-ジメチル-1-シクロヘキセン-1-イル)-4-ペンテン-1-オン(0.1%)、レモングラス油(1.4%)、トリメチル-13-オキサビシクロ[10.1.0]トリデカ-4,8-ジエン(4.3%)、4-ノナノリド(42.9%)、6-ペンチルテトラヒドロ-2H-ピラン-2-オン(2.1%)、4-デカノリド(4.3%)、エチリデン-3-オキサトリシクロ[6.2.1.02,7]ウンデカン-4-オン(1.4%)および4-オクタノリド(2.1%)を含む。
【0051】
特定の実施形態では、節足動物防除組成物は、該組成物中に酸芳香原料ファミリーメンバーが存在する場合、それを、該組成物の総質量を基準として、0.002~0.007質量%、より好ましくは、0.0025~0.0065質量%の量で含む。
【0052】
特定の実施形態では、節足動物防除組成物は、該組成物中にアルケン芳香原料ファミリーメンバーが存在する場合、それを、該組成物の総質量を基準として、0.2~16質量%、好ましくは、1~14質量%、より好ましくは、3~13質量%の量で含む。
【0053】
特定の実施形態では、節足動物防除組成物は、該組成物中にアルコールまたはフェノール芳香原料ファミリーメンバーが存在する場合、それを、該組成物の総質量を基準として、0.15~4質量%、好ましくは、0.2~3.5質量%、より好ましくは、0.4~3質量%の量で含む。
【0054】
特定の実施形態では、節足動物防除組成物は、該組成物中にアルデヒド芳香原料ファミリーメンバーが存在する場合、それを、該組成物の総質量を基準として、0.001~30質量%、好ましくは、0.005~25質量%、より好ましくは、0.01~20質量%の量で含む。
【0055】
特定の実施形態では、節足動物防除組成物は、該組成物中にアミン芳香原料ファミリーメンバーが存在する場合、それを、該組成物の総質量を基準として、0.01~3質量%、好ましくは、0.05~2質量%、より好ましくは、0.1~0.8質量%の量で含む。
【0056】
特定の実施形態では、節足動物防除組成物は、該組成物中にケトン芳香原料ファミリーメンバーが存在する場合、それを、該組成物の総質量を基準として、0.001~15質量%、好ましくは、0.01~10質量%、より好ましくは、0.1~5.5質量%の量で含む。
【0057】
特定の実施形態では、節足動物防除組成物は、該組成物中にエーテル、エポキシドおよびアセタール芳香原料ファミリーメンバーが存在する場合、それを、該組成物の総質量を基準として、0.002~30質量%、好ましくは、0.002~20質量%、好ましくは、0.02~15質量%、より好ましくは、0.2~12.5質量%の量で含む。
【0058】
特定の実施形態では、節足動物防除組成物は、該組成物中にラクトン芳香原料ファミリーメンバーが存在する場合、それを、該組成物の総質量を基準として、0.002~65質量%、好ましくは、0.02~50質量%、より好ましくは、0.2~38.8質量%の量で含む。
【0059】
特定の実施形態では、節足動物防除組成物は、該組成物中にN-ヘテロ芳香族芳香原料ファミリーメンバーが存在する場合、それを、該組成物の総質量を基準として、0.002~5質量%、好ましくは、0.02~2質量%、より好ましくは、0.2~0.4質量%の量で含む。
【0060】
特定の実施形態では、節足動物防除組成物は、該組成物中に複合混合物芳香原料ファミリーメンバーが存在する場合、それを、該組成物の総質量を基準として、0.002~10質量%、好ましくは、0.02~7.5質量%、より好ましくは、0.2~4.8質量%の量で含む。
【0061】
特定の実施形態では、節足動物防除組成物は、該組成物の総質量を基準として、
- 該組成物中に酸芳香原料ファミリーメンバーが存在する場合、それを、0.002~0.007質量%、より好ましくは、0.0025~0.0065質量%の量で、
- 該組成物中にアルケン芳香原料ファミリーメンバーが存在する場合、それを、0.2~16質量%、好ましくは、1~14質量%、より好ましくは、3~13質量%の量で、
- 該組成物中にアルコールまたはフェノール芳香原料ファミリーメンバーが存在する場合、それを、0.15~4質量%、好ましくは、0.2~3.5質量%、より好ましくは、0.4~3質量%の量で、
- 該組成物中にアルデヒド芳香原料ファミリーメンバーが存在する場合、それを、0.001~30質量%、好ましくは、0.005~25質量%、より好ましくは、0.01~20質量%の量で、
- 該組成物中にアミン芳香原料ファミリーメンバーが存在する場合、それを、0.01~3質量%、好ましくは、0.05~2質量%、より好ましくは、0.1~0.8質量%の量で、
- 該組成物中にケトン芳香原料ファミリーメンバーが存在する場合、それを、0.001~15質量%、好ましくは、0.01~10質量%、より好ましくは、0.1~5.5質量%の量で、
- 該組成物中にエーテル、エポキシドおよびアセタール芳香原料ファミリーメンバーが存在する場合、それを、0.002~30質量%、好ましくは、0.02~15質量%、より好ましくは、0.2~12.5質量%の量で、
- 該組成物中にラクトン芳香原料ファミリーメンバーが存在する場合、それを、0.002~65質量%、好ましくは、0.02~50質量%、より好ましくは、0.2~38.8質量%の量で、
- 該組成物中にN-ヘテロ芳香族芳香原料ファミリーメンバーが存在する場合、それを、0.002~5質量%、好ましくは、0.02~2質量%、より好ましくは、0.2~0.4質量%の量で、
- 該組成物中に複合混合物芳香原料ファミリーメンバーが存在する場合、0.002~10質量%、好ましくは、0.02~7.5質量%、より好ましくは、0.2~4.8質量%の量で含む。
【0062】
本発明の好ましい実施形態では、節足動物防除組成物は、良好な快楽プロファイルを有する。
【0063】
本発明者らは、節足動物防除組成物が許容し得る快楽プロファイルを有することが望ましい場合があることを十分に認識している。これは、該組成物は消費者のすぐ近くで使用され得るが、任意の不快な快感プロファイルが組成物の使用を妨げ得ることが理解できるためである。したがって、本発明者らは、添付の実施例に見られるように、節足動物防除組成物の快楽プロファイルを測定し、該組成物の快楽プロファイルにアクセスするための方法をそこに提供した。
【0064】
「節足動物」という用語は、当業者にとっての通常の意味を有する。節足動物は、無脊椎動物、例えば、昆虫、クモ類および甲殻類を含み、これらは、体節と結合した付属肢とを有する。節足動物は、通常、間隔をおいて脱皮されるキチン質の外骨格を有し、背側の前脳は、神経節の腹側鎖につながっている。
【0065】
本発明の理解における節足動物は、望ましくない節足動物に関し、これは、空気中、物品の表面、植物の表面または脊椎動物、例えば、ヒト対象もしくは他のほ乳類、好ましくは、ヒト対象の表面上でのそれらの存在が望ましくないことを意味する。好ましくは、望ましくない節足動物は、植物および動物に影響を及ぼす害虫節足動物、例えば、アザミウマ、アブラムシ、甲虫、ガ、コナカイガラムシ、カイガラムシ等であり、より好ましくは、動物に影響を及ぼす害虫節足動物、例えば、アリ、シロアリ、ゴキブリ、ハエ等であり、さらにより好ましくは、脊椎動物に影響を及ぼす吸血節足動物、例えば、サシバエ、トコジラミ、サシガメ、ノミ、シラミ、蚊およびダニであり、さらにより好ましくは、蚊およびダニである。
【0066】
節足動物の存在が望ましくない理由は、節足動物の空気中での存在が対象にとって不快であり、物品への節足動物の接触が疾患および/もしくは細菌を伝播しまたは節足動物が生物を咬み、かゆみを引き起こし、疾患および/もしくは細菌の伝播を引き起こしまたは節足動物の摂食が他の疾患および/もしくは状態の原因になる場合があるためであり得る。
【0067】
特定の実施形態では、節足動物は、昆虫またはクモ類、好ましくは、昆虫である。
【0068】
「昆虫」という用語は、当業者に通常に理解されるものである。昆虫は、はっきりとした頭部、胸部および腹部、わずか3対の脚、典型的には、1対または2対の翅により記述される。
【0069】
特定の実施形態では、昆虫は、蚊、サシバエ、トコジラミ、サシガメ、ノミ、シラミ、アリ、シロアリ、ゴキブリ、ハエ、アブラムシ、甲虫、アザミウマ、ガ、コナカイガラムシまたはカイガラムシであり、より好ましくは、蚊である。
【0070】
「クモ類」という用語は、当業者に通常に理解されるものである。クモ類は、2つの領域に分かれた体節を有し、その前方は、4対の脚を有するが、触角はないと記述されている。
【0071】
特定の実施形態では、クモ類は、ダニ(tick)、ダニ(mite)、ツツガムシまたはクモであり、より好ましくは、ダニである。
【0072】
「防除」、「節足動物防除」、「昆虫防除」または「クモ類防除」等の表現は、当業者にとっての通常の意味を有する。
【0073】
本発明の文脈において、「防除する」は、本発明に係る節足動物防除組成物が節足動物を誘引し、抑制し、殺傷しまたは忌避する能力、好ましくは、節足動物を抑制しまたは忌避する能力、さらにより好ましくは、節足動物を忌避する能力と定義される。
【0074】
本発明によれば、「誘引する」は、本発明に係る節足動物誘引組成物が、節足動物誘引化合物または節足動物誘引組成物が適用された節足動物誘引源において、例えば、空気中、物品の表面上、またはヒト対象もしくは他のほ乳類等の脊椎動物の表面上、好ましくは、捕捉装置等の物品の表面上において、節足動物の接触または存在を増加させまたは促進する能力と定義される。
【0075】
本発明によれば、「抑制する」は、本発明に係る節足動物抑制組成物が、節足動物抑制化合物または節足動物抑制組成物が適用された節足動物抑制源において、例えば、空気中、物品の表面上、またはヒト対象もしくは他のほ乳類等の脊椎動物、好ましくは、ヒト対象の表面上において、節足動物の接触または存在を最少限にし、減少させ、抑止しまたは妨げる能力と定義される。典型的には、抑制作用は、節足動物抑制化合物または節足動物抑制組成物の最初の適用後に害虫がその後に食物摂取しまたは産卵するのを妨げる摂食抑制剤として使用される場合に示される。
【0076】
本発明によれば、「殺傷する」は、本発明に係る節足動物殺傷組成物が、節足動物殺傷化合物または節足動物殺傷組成物が適用された節足動物殺傷源において、例えば、空気中、物品の表面上、またはヒト対象もしくは他のほ乳類等の脊椎動物、好ましくは、ヒト対象の表面上において、節足動物を殺傷する能力と定義される。節足動物殺傷組成物が、植物、動物またはヒト対象に適用される場合、節足動物殺傷組成物は、節足動物を殺傷するが、対象は殺傷しない量で適用される。
【0077】
本発明によれば、「忌避性」は、本発明に係る節足動物忌避組成物が、節足動物忌避化合物または節足動物忌避組成物が適用された節足動物抑制源において、例えば、空気中、物品の表面上、またはヒト対象もしくは他のほ乳類等の脊椎動物、好ましくは、ヒト対象の表面上において、節足動物の接近または存在を最少限にし、減少させ、抑止しまたは妨げる能力と定義される。
【0078】
特定の実施形態では、節足動物防除組成物は、節足動物忌避組成物、好ましくは、昆虫忌避組成物、より好ましくは、蚊忌避組成物である。
【0079】
特定の実施形態では、節足動物防除源は、物品、好ましくは、キャンドル、コイル、電気ディフューザー、リストバンド、パッチ、カラー、イヤータグ、衣類、ファブリック、紙、バイオ炭、ボール紙、セルロースパッド、ベッドネット、スクリーン、カーテン、家具、壁、地面もしくは塗料の表面および/またはそれらの近傍の空気であり、または、対象、好ましくは、ヒト対象もしくは他のほ乳類等の脊椎動物、好ましくは、ヒト対象の表面であり、すなわち、スプレー、エアロゾル、クリーム、ロールオン、リストバンド、ローション、石鹸、シャンプー、日焼け止めもしくはパッチ等の製品で処置されたヒト対象の皮膚であり、または、洗濯粉末、液体洗剤、スプレー、ローション、粉末等の製品で処理された布の表面である。
【0080】
本発明に係る節足動物防除効果は、Kroeber T, Kessler S, Frei J, Bourquin M, Guerin PM. An in vitro assay for testing mosquito controlling compounds employing a warm body and carbon dioxide as a behavioral activator. J Am Mosq Control Assoc. 2010; 26:381-386に定義されているような適合された温体アッセイを使用して、蚊について決定される。
【0081】
本発明に係る防除効果は、黄熱病蚊であるAedes aegypti Rockefeller株に対して温体アッセイを試験することにより決定される。A.aegyptiは、防除試験のためのモデル生物であり、節足動物防除化合物に対して一般に低い感受性を示す、非常に攻撃的でヒト寄生性の蚊種であるため、世界保健機関(WHO)により推奨されているモデル生物の1つである。上記言及された刊行物において言及されているように選択された5~10日齢の均一な日齢の宿主を求めるメスについて、防除効力の観察を行った。試験された飢餓状態のメスは、10%の糖液にはアクセスできたが、吸血させなかった。
【0082】
公表されたプロトコルは、着地する蚊を手動でカウントするのではなく、自動カウントソフトウェアを使用して自動的にカウントするように適合されており、Anopheles gambiaeからA.aegyptiへの切り替えにより、サイズの違いのために、試験されたケージに入れられた蚊の数を減らし(すなわち、50匹ではなく30匹の蚊)、また、A.aegyptiは日中の蚊であるので、照明を強くした(すなわち、4ルクスに代えて150ルクス)。
【0083】
特定の実施形態では、芳香原料ファミリーのメンバーの量および選択は、該組成物の節足動物防除活性に寄与し、その活性を増強しまたは改善するような方法で行われる。それにより、該組成物中の芳香原料ファミリーのメンバーの量および選択は、純粋な(すなわち、100%)エタノールと比較して、より高い忌避性を提供するような方法で行われると理解される。
【0084】
特定の実施形態では、芳香原料ファミリーのメンバーの量および選択は、該組成物の節足動物防除活性および嗅覚特性の両方に寄与し、これらを増強しまたは改善するような方法で行われる。
【0085】
特定の実施形態では、該組成物は、上記された少なくとも1つの芳香原料ファミリーの少なくとも2つのメンバーを、好ましくは、少なくとも2つの芳香原料ファミリーの少なくとも2つのメンバーを、該組成物の総質量を基準として、0.002~80質量%の量で、好ましくは、0.005~70質量%の量で、より好ましくは、0.01~60質量%の量で、さらにより好ましくは、0.02~30質量%の量で含む。
【0086】
一実施形態では、節足動物防除組成物は、節足動物防除共成分をさらに含むことができる。「節足動物防除共成分」は、本明細書に記載された組成物の節足動物防除効果に更なる節足動物防除利益を付与可能な成分と理解される。
【0087】
一実施形態では、本明細書に記載された芳香原料ファミリーのメンバーの組み合わせは、例えば、該組成物中の節足動物防除共成分の量を減少させることにより、節足動物防除共成分の節足動物防除効果を改変し、増強しまたは改善することができる。これは、節足動物防除共成分が特定の用量でヒト対象に有害である場合または節足動物防除共成分が特定の用量で負の嗅覚特性を有する場合に、特に有益であり得る。
【0088】
特定の実施形態によれば、本明細書に記載された芳香原料ファミリーのメンバーと節足動物防除共成分との組み合わせにより、相乗的な節足動物防除効果がもたらされる。
【0089】
特定の実施形態によれば、本明細書に記載された節足動物防除組成物と節足動物防除共成分との組み合わせにより、その成分単独と比較して、該組成物全体の改変された、心地よい、増強された、または改善された嗅覚印象がもたらされる。
【0090】
節足動物防除共成分は、N,N-ジエチル-3-メチルベンズアミド(DEET)、エチルブチルアセチルアミノプロピオネート(IR3535)、(13Z)-ヘキサデカ-13-エン-11-イン-1-イルアセテート、(2E)-3,7-ジメチルオクタ-2,6-ジエン-1-オール、(Z,E)-テトラデカ-9,12-ジエニルアセテート、2-ヒドロキシブタン二酸、2-ヒドロキシプロパン-1,2,3-トリカルボン酸、2-ヒドロキシ-α,α,4-トリメチルシクロヘキサンメタノール、2-フェニルエチルプロピオネート、4-アリル-2-メトキシフェノール、乳酸、トウガラシ(Capsicum annuum)抽出物、トウガラシオレオレジン、ヒマシ油、セダーウッド油(中国)、セダーウッド油(テキサス州)、セダーウッド油(バージニア州)、超臨界炭酸ガスで得られたシロバナムシヨケギク(Tanacetum cinerariaefolium)の開花および成熟花からのジョチュウギク(Chrysanthemum cinerariaefolium)抽出物、炭化水素溶媒で得られたシロバナムシヨケギクの開花および成熟花からのジョチュウギク抽出物、シナモン、シナモン油、クエン酸、シトロネラ、シトロネラ油、クローブ油、クローブ、トウモロコシ油、ハッカ、ハッカ油、綿実油、ジャワシトロネラソウ(Cymbopogon winterianus)油、分留、水和、環化デカノイン酸、エチルブチルアセチルアミノプロピオネート(IR3535)、レモンユーカリ(Eucalyptus citriodora)油およびシトロネラール、水和、環化レモンユーカリ油、水和、環化オイゲノール、フルボ酸、ニンニク、ニンニク油、ニンニク抽出物、ゲラニオール、ゼラニウム油、ラウリル硫酸、ラベンダー、ラバンデュラハイブリダ(Lavandula hybrida)抽出物/ラバンジン油、レモン油、レモングラス油、亜麻仁油、リンゴ酸、超臨界炭酸ガスで抽出されたインドセイダン(Azadirachta Indica)の核の冷圧搾油からのニーム(Margosa)抽出物、ハッカ(Mentha arvensis)抽出物、メチルノニルケトン、メトフルトリン、シス-およびトランス-p-メンタン-3,8ジオールの混合物、パラ-メンタン-3,8-ジオール(PMD)、N,N-ジエチル-メタ-トルアミド、ノナン酸、オレンジスイート抽出物、コショウ(コショウ属)、P.nigrum抽出物、ペパーミント、ペパーミント油、(2E,4E)-ヘキサ-2,4-ジエン酸カリウム、ソルビン酸カリウム、ピレトリンおよびピレトロイド、ローズマリー、ローズマリー油、1-(1-メチルプロポキシカルボニル)-2-(2-ヒドロキシエチル)ピペリジン(イカリジン)、ゴマ、ゴマ油、酢酸ナトリウム、安息香酸ナトリウム、塩化ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム、ダイズ油、スペアミント、スペアミント油、硫酸モノドデシルエステル、ナトリウム塩、タイム、タイム油、ホワイトペッパー、亜鉛、ウインターグリーン油、(1H-インドール-2-イル)酢酸、(2,5-ジオキソ-4-イミダゾリジニル)尿素、(2E)-3,7-ジメチルオクタ-2,6-ジエノン酸、(2-イソプロペニル-1-メチル-シクロブチル)酢酸、(4-tert-ブチル-フェニル)-酢酸メチルエステル、(E)-2-メチルブタ-2-エン酸、(E)-ブタ-2-エン酸、(E)-ペンタ-2-エナール、(E,E)-2,4-ヘキサジエナール、(Z)-2-ヘキサノール、(Z)-3-ヘキセン-1-オール、ギ酸[(2E)-3,7-ジメチルオクタ-2,6-ジエニル]、ギ酸[(E)-3-フェニルプロパ-2-エニル]、[ヒドロキシ-(4-ヒドロキシ-キノリン-2-イル)-メチレン]-メチル-オキソニウム、1-(1H-ピロール-2-イル)エタノン、1-(2,6,6-トリメチル-シクロヘキサ-2-エニル)-ヘプタ-1,6-ジエン-3-オン、1-(3,5,5,6,8,8-ヘキサメチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-ナフタレン-2-イル)-エタノン、1-(3,8-ジメチル-1,2,3,4,5,6,7,8-オクタヒドロ-アズレン-5-イル)-1-メチル-エチルエステル酢酸、1,2-ジヒドロ-[1,2,4]トリアゾール-3-オン、1,2-エポキシヘキサン、1,3,7-トリメチル-3,7-ジヒドロ-プリン-2,6-ジオン、1,3-ジメチル-1H-ピリミジン-2,4-ジオン、1,3-ジメチル-1H-キナゾリン-2,4-ジオン、1,3-ジニトロ-イミダゾリジン-2-オン、10-イソプロピリデン-3,7-ジメチル-シクロデカ-3,7-ジエノン、10-ウンデセン-1-アール、14-ニトロオキシ-テトラデカ-5-エン、1-エトキシ-1-(2’-フェニルエトキシ)エタン、1-エチル-2-ピロリドン、1-ヘプテン-3-オール、1-ヘキサノール、1-ヘキセン-3-オール、1-メチルシクロヘキセン、1-メチル-1、3-シクロヘキサジエン、1-メチル-1,4-シクロヘキサジエン、1-メチルピロリジン-2-オン、1-フェニルブタン-1-オン、2-フェノキシエタノール、2-(トリメチルアザニウムイル)アセテート、2,2-ジメチル-3-(2-メチル-プロペニル)-シクロプロパンカルボン酸エチルエステル、2,3-ブタンジオン、2-アミノ-3-(3,4-ジヒドロキシ-フェニル)-プロピオン酸、2-アミノ-3-フェニル-プロピオン酸、2-アミノ-5-グアニジノ-ペンタン酸、2-アミノ-スクシンアミド酸、2-ブチル-4,6-ジメチル-5,6-ジヒドロ-2H-ピラン、2-カルバモイル-安息香酸アニオン、2-エチルヘキサンジオール-1,3、2-エチル-1,3-ヘキサンジオール、2-エチル-1,3-ヘキサンジオール(Rutgers 612)、2-エチル-2-ブチル-1,3-プロパンジオール、2-ヘキサノール、2-ヒドロキシ-2-(1-ヒドロキシ-エチル)-3-メチル-酪酸、7-ヒドロキシ-5,6,7,7a-テトラヒドロ-3H-ピロリジン-1-イルメチルエステル、2-ヒドロキシ-2-(1-メトキシ-エチル)-3-メチル-酪酸、7-ヒドロキシ-5,6,7,7a-テトラヒドロ-3H-ピロリジン-1-イルメチルエステル、2-ヒドロキシ-4,4,6-トリメチル-シクロヘキサ-2,5-ジエノン、2-ヒドロキシメチル-ブタ-2-エン酸、7-(2-メチル-ブタ-2-エノイルオキシ)-5,6,7,7a-テトラヒドロ-3H-ピロリジン-1-イルメチルエステル、2-ヒドロキシメチル-ブタ-2-エン酸、
7-(2-メチル-ブタ-2-エノイルオキシ)-5,6,7,7a-テトラヒドロ-3H-ピロリジン-1-イルメチルエステル、2-イソブチル-4-メチル-1,3-ジオキソラン、2-メチル-テトラヒドロフラン、2-メチル-4-メチリデン-6-フェニルオキサン、2-メチル-酪酸、6,6-ジメチル-ビシクロ[3.1.1]ヘプタ-2-エン-2-イルメチルエステル、ギ酸2-メチルプロピル、2-メチルプロピル-(Z)-ブタ-2-エノエート、2-メチルキノリン、2-オキソブタン酸、2-オキソペンタン酸、2-オキソプロパナール、2-フェニルシクロヘキサノール、2-フェニルエチル(E)-2-メチルブタ-2-エノエート、2-フェニルエチル3-メチルブタノエート、2-フェニルエチルブタノエート、2-フェニルエチルプロパノエート、3,3,6-トリメチル-ヘプタ-1,5-ジエン-4-オン、3,4-ジヒドロ-2H-ピラン、3,4-ジメチルシクロペンタン-1,2-ジオン、3,5,5-トリメチル-4-(3-オキソ-ブタ-1-エニル)-シクロヘキサ-3-エノン、3-エチル-2-ヒドロキシシクロペンタ-2-エン-1-オン、3H-ベンゾチアゾール-2-オン、3-ヘキサノール、3-ヒドロキシブタン-2-オン、3-ヒドロキシメチル-6-メチル-3a,3b,7a,8-テトラヒドロ-1H-4-オキサ-8a-アザ-シクロペンタ[a]インデン-5-オン、3-メチルシクロヘキセン、3-メチル-1-ブタノール、3-メチル-4-(2,6,6-トリメチル-シクロヘキサ-2-エニル)-ブタ-3-エン-2-オン、3-メチルブタ-2-エン酸、3-メチルシクロペンタ-2-エン-1-オン、3-メチルシクロペンタン-1,2-ジオン、4-(1-ヒドロキシ-4,7-ジメチル-1,4a,5,6,7,7a-ヘキサヒドロ-シクロペンタ[c]ピラン-3-イル)-ブタ-3-エン-2-オン、4-(2,5,6,6-テトラメチル-シクロヘキサ-2-エニル)-ブタ-3-エン-2-オン、4,5-エポキシ-(E)-2-デセナール、4,8-ジメチル-オクタヒドロ-クロメン-2-オン、4-アミノ-5-(3-(イソプロピルアミノ)-2,2-ジメチル-3-オキソプロポキシ)-2-メチルキノリン-3-カルボン酸、4-エチルベンズアルデヒド、4-エチリデン-7-ヒドロキシ-6,7,14-トリメチル-2,9-ジオキサ-14-アザ-ビシクロ[9.5.1]ヘプタデカ-11-エン-3,8,17-トリオン、4-ヒドロキシ-2,3-ジメチル-2H-フラン-5-オン、4-ヒドロキシ-2,5-ジメチル-3(2H)-フラノン、4-ヒドロキシ-3,7-ジメチル-オクタヒドロ-クロメン-2-オン、4-メチルシクロヘキセン、5,5-ジエチル-ピリミジン-2,4,6-トリオン、6,6,9a-テトラメチル-ナフタルデヒド[2,1-b]フラン,6]デシリデン-8)ブタナール、6-メトキシ-3H-ベンゾオキサゾール-2-オン、6-メトキシキノリン、6-メチルキノロン、6-メチル-2-(3-メチル-シクロヘキサ-3-エニル)-ヘプタ-5-エン-2-オール、7,8-ジヒドロ-1-ビオプテリン、7,8-ジメチル-8-アザ-ビシクロ[3.2.1]オクタン-2-カルボン酸メチルエステル、7,9-ジヒドロ-3H-プリン-2,6,8-トリオン、酢酸、酢酸1-[2-(3,3-ジメチル-オキシラニル)-エチル]-1-メチル-アリルエステル、酢酸2,2,6-トリメチル-6-ビニル-テトラヒドロ-ピラン-4-イルエステル、酢酸2,6,10,10-テトラメチル-1-オキサ-スピロ[4.5]デカ-6-イルエステル、酢酸2-イソプロピリデン-4,8-ジメチル-1,2,3,3a,4,5,6,8a-オクタヒドロ-アズレン-6-イルエステル、アセトフェノン、アセチルセドレン、(+)-酒石酸、イソプロピルアルコール、アルデヒドC11(ウンデシレンアルデヒド)、アルデヒドイソC11(GIV)、オールスパイス油、アリルブチレート、アリルシクロヘキシルプロピオネート、アリルプロピオネート、ビターアーモンド油、アルファセドレンエポキシ、アルファ-アンジェリカラクトン、アミルシンナムアルデヒド、サリチル酸アミル、アネトール、アニスアルコール、アニス油、アニスアルデヒド、アントラニル酸メチル、アプリナール、アスコルビン酸、α-テルピネン、バジル油、ベイ油、ベンジル、安息香酸ベンジル、ベンゾインガム、ベンジル 3-オキソブタノエート、酢酸ベンジル、安息香酸ベンジル、桂皮酸ベンジル、ギ酸ベンジル、プロピオン酸ベンジル、サリチル酸ベンジル、ブールジオナール(ブルジオナール)、ブラマノール(ブラマノール)、ブタナール、ブトキシポリプロピレングリコール、カンファー、カラウェー油、カルバミン酸エチルエステル、カルビノール、カルダモン油、セダーバージアニオン(セダーウッドバージニアン)、セダー油、セドレノール、セレリ油、カモミール油、桂皮アルコール、桂皮種油、桂皮葉油、酢酸シンナミル、シス-3-ヘキサノール、酢酸シトロネリル、シトロネリルオキシアセトアルデヒド、コリアンダー油、クミン油、シクラメンアルデヒド、シクロヘキサノール、シクロヘキセン、イトスギ属油、デルタ-3-カレン、デカナール、ジベンジルエーテル、アジピン酸ジブチル、ジヒドロミルセノール、ジヒドロピラン、ジラ油、ジメチルカルバート、ジメチルカルバート(エンド,エンド)-ジメチルビシクロ[2.2.1]ヘプタ-5-エン-2,3-ジカルボキシレート、炭酸ジメチル、酢酸ジメチルベンジルカルビニル、コハク酸ジ-ノルマル-ブチル、コハク酸ジ-ノルマル-ブチル(Tabatrex)、イソシンコメロン酸ジ-ノルマル-プロピル、イソシンコメロン酸ジ-ノルマル-プロピル(MGK Repellent 326)、酸化ジフェニル、ジフェニルメタン、ジプロピルジスルフィド、ドデカナール、ドデカン酸、ドデカノール、E-2-ヘキセナール、エレミ油、エチル(E)-ブタ-2-エノエート、2-オキソプロパン酸エチル、酢酸エチル、酪酸エチル、桂皮酸エチル、エチルシクロペンテノロン、ギ酸エチル、エチルメチルフェニルグリシデート、ピルビン酸エチル、Safraスルホン酸エチル(サフラン酸エチル)、サリチル酸エチル、エバーグリーン油(マツ油)、ウイキョウ油、フローラルメタノール、フラノンアセテート、ガルバヌム、酢酸ゲラニル、
ギ酸ゲラニル、ショウガ油、グルタミン、グレープフルーツ油、ヘリオトロピン、ヘルコリン(ハーコリン)、ヘキサナール、ヘキサノール、安息香酸ヘキシル、ヘキシルシンナムアルデヒド、ヒューオンパイン(ヒューオンパイン)油、ヒドロアトロバ(ヒドロアトロバ)ジメチルアセタール、ヒドロキシシトロネラールジメチルアセタール、ルクール(lcool)、インドロ[2,1-b]キナゾリン-6,12-ジオン、イソシクロシトラール、酢酸イソボルニル(酢酸イソボルニル)、酢酸イソブチル、ギ酸イソブチル、イソブチルキノロン、イソ酪酸1-メチル-1-(4-メチル-シクロヘキサ-3-エニル)エチルエステル、イソ酪酸6,6-ジメチル-ビシクロ[3.1.1]ヘプタ-2-エン-2イルメチルエステル、イソロンギフォロールホールアニオン、ミリスチン酸イソプロピル、イソプロピルキノリン、ジャスミン油、Jass machine Clen(ジャスマシクレン)、Jimikuretoru(ジミクレトール)、Karudamido(カルダミド)、乳酸、ラウリン酸、ラバンジンアブリアル(Lavandin Abrialis)、Lee Doll、リモネン(-)、リモネン(+)、酢酸リナリル、マンデロニトリルベンゾエート、Masearu(マセアル)(Q)、Mechiruio nonアルファイソ(メチルイオノンアルファイソ)、メントールLa Evo(メントールLaevo)、2-ピロリドン-5-カルボン酸メンチル、2-(4-tert-ブチルフェニル)酢酸メチル、2-メチルプロパ-2-エン酸メチル、2-メチルプロパン酸メチル、2-オキソプロパン酸メチル、酢酸メチル、ブタン酸メチル、酪酸メチル、メチルセドリルケトン、ジヒドロジャスモン酸メチル、メチルイオノン、イソ酪酸メチル、メタクリル酸メチル、ミリスチン酸メチル、N-アセチルロイシン酸メチル、メチルナフチルケトン、プロパン酸メチル、プロピオン酸メチル、ピルビン酸メチル、サリチル酸メチル、サリチル酸メチルMosutsurimosu(モスツリーモス)、メチルノニルケトン、ムスクケトン、N-(2-ホルミル-フェニル)-ホルムアミド、N-(3-メチル-ブチル)-ベンズアミド、N-(tert-ブチル)-4-メチルベンズアミド、N,N-ジエチル-4-メチル-ベンズアミド、N-ブチル-3-フルオロベンズアミド、N-ブチルアセトアニリド、N-ジエチルベンズアミド、ネオカスピレン(ネオカスピレン)、Nero臭化リンメリア(ネロリンブロメリア)、ネロール、酸化ネロール、酢酸ネリル、ノナナール、ノルマル-ブチル-6,6-ジメチル-5,6-ジヒドロ-1,4-ピロン-2-カルボキシレート、ノルマル-ブチル-6,6-ジメチル-5,6-ジヒドロ-1,4-ピロン-2-カルボキシレート(インダロン)、ノルマル-ブチルメシチルオキシドオキサレート、ノルマル-プロピルN,N-ジエチルスクシナメート、オークモスアブソリュート(オークモスアブソリュート)、オクタ-1-エン-3-イルブタノエート、オクタナール、オクタン酸、オクタノールオリバナム(オクタノールオリバナム)レジノイド、酢酸オキソラン-2-イルメチル、オキシキノリン、酢酸パラ-クレシルフェニル、パラ-メトキシアセトフェノン、酢酸パラ-第三級-ブチル-シクロヘキシル、パセリ油、パチョリ油、ペチグレイン油(ペチグレイン油)、ペラルゴン酸、ペンタナール、ペンタンジオン、ペンタン酸5,5,6-トリメチル-ビシクロ[2.2.1]ヘプタ-2-イルエステル、ペンタノール、酢酸ペンチル、コショウ油、ペルーバルサム、イソ酪酸フェノキシエチル、酢酸フェニルエチル、フェニルエチルアルコール、酪酸フェニルエチル、酢酸フェニルエチルフェニル、フェニルアラニン、ピメント油、プロパ-2-エニル-ブタノエート、プロパ-2-エニル-プロパノエート、プロパン-2-イルベンゾエート、プロピオン酸フェニルエチル、プロピオン酸、プロピオン酸5-イソプロペニル-2-メチル-シクロヘキサ-2-エニルエステル、酢酸プロピル、ギ酸プロピル、サリチル酸プロピル、プロピリデンフタリド、プリン-2,6-ジオン、キンメラック、キンアルデヒド(キンクアルデヒド)、レジノイドベンゾインシアム(レジノイドベンゾインシアム)、ローズ油、サフロール、ビャクダン油、Sedorenoru、Sedorirua Seteto、Seresutorido、スイートオレンジ油、合成カンファー粉末、テルピネン、テルピネオール、テルピノレン、テトラヒドロリナロール、タイムレッド、トルーバルサム、トリプトファン、ウコン油、ウンデカナール、バニリン、バーベナ油、ベチバー、yaraまたはイラン-イラン、(1,3,4,5,6,7-ヘキサヒドロ-1,3-ジオキソ-2H-イソインドール-2-イル)メチル(1R-トランス)-2,2-ジメチル-3-(2-メチルプロパ-1-エニル)シクロプロパンカルボキシレート(d-テトラメトリン)、(E)-1-(2-クロロ-1,3-チアゾール-5-イルメチル)-3-メチル-2-ニトログアニジン(クロチアニジン)、(RS)-3-アリル-2-メチル-4-オキソシクロペンタ-2エニル(1R,3R)-2,2-ジメチル-3-(2-メチルプロパ-1-エニル)-シクロプロパンカルボキシレート(2つの異性体 1R トランス:1R/Sのみ 1:3の混合物)(エスビオトリン)、(RS)-3-アリル-2-メチル-4-オキソシクロペンタ-2-エニル-(1R,3R,1R,3S)-2,2-ジメチル-3-(2-メチルプロパ-1-エニル)-シクロプロパンカルボキシレート(4つの異性体 1R トランス,1R:1R トランス,1S:1R シス,1R:1R シス,1S 4:4:1:1の混合物)(d-アレトリン)(RS)-α-シアノ-3フェノキシベンジル-(1RS)-シス,トランス-3-(2,2-ジクロロビニル)-2,2-ジメチルシクロプロパンカルボキシレート(シペルメトリン)、α-シアノ-3-フェノキシベンジル2,2-ジメチル-3-(2-メチルプロパ-1-エニル)シクロプロパンカルボキシレート(シフェノトリン)、α-シアノ-4-フルオロ-3-フェノキシベンジル3-(2,2-ジクロロビニル)-2,2-ジメチルシクロプロパンカルボキシレート(シフルトリン)、[1α(S*),3α]-(α)-シアノ-(3-フェノキシフェニル)メチル3-(2,2-ジクロロエテニル)-2,2-ジクロロビニル)-2,2-ジメチル-シクロプロパンカルボキシレート(アルファ-シペルメトリン)、[2,4-ジオキソ-(2-プロピン-1-イル)イミダゾリジン-3-イル]メチル(1R)-シス-クリサンテメート;[2,4-ジオキソ-(2-プロピン-1-イル)イミダゾリジン-3-イル]メチル(1R)-トランス-クリサンテメート(イミプロトリン)、1-(3,5-ジクロロ-4-(1,1,2,2-テトラフルオロエトキシ)フェニル)-3-(2,6-ジフルオロベンゾイル)尿素(ヘキサフルムロン)、1-エチニル-2-メチルペンタ-2-エニル2,2-ジメチル-3-(2-メチルプロパ-1-エニル)シクロプロパンカルボキシレート(エムペントリン)、1R-トランスフェノトリン、メチルカルバミン酸2-(1-メチルプロピル)フェニル、2-(2-ブトキシエトキシ)エチル6-プロピルピペロニルエーテル(ピペロニルブトキシド)、2-クロロ-N-[[[4-(トリフルオロメトキシ)フェニル]アミノ]カルボニル]ベンズアミド(トリフルムロン)、2-メチル-4-オキソ-3-(プロパ-2-イニル)シクロペンタ-2-エン-1-イル2,2-ジメチル-3-(2-メチルプロパ-1-エニル)シクロプロパンカルボキシレート(プラレトリン)、3-フェノキシベンジル(1R)-シス,トランス-2,2-ジメチル-3-(2-メチルプロパ-1-エニル)シクロプロパンカルボキシレート(d-フェノトリン)、4-ブロモ-2-(4-クロロフェニル)-1-エトキシメチル-5-トリフルオロメチルピロール-3-カルボニトリル(クロルフェナピル)、アバメクチン、アセフェート、アセトアミプリド、アルジカルブ、アルドリン、アルミニウムホスフィド放出ホスフィン、アナバシン、アネトール、アノニン、アシミナ、アザジラクチン、アジンホス-メチル、ベンジカルブ、ベンスリド、ビフェントリン、ホウ酸塩、ホウ砂、ホウ酸、カフェイン、カラパ、カルバリル、カルボフラン、クロラントラニリプロール、クロルダン、クロルデコン、クロルエトキシホス、クロルピリホス、クロルピリホス-メチル、超臨界炭酸ガスで得られたシロバナムシヨケギクの開花および成熟花からのジョチュウギク抽出物、ジョチュウギク抽出物、炭化水素溶媒で得られたシロバナムシヨケギクの開花および成熟花からのジョチュウギク抽出物、シンナムアルデヒド、桂皮葉油、酢酸シンナミル、シトラール、クロチアニジン、シアナミド、シアントラニリプロール、シフルトリン、ラムダ-シハロトリン、シロマジン、DDT、デカン酸、デグエリン、デルタメトリン、デリス、ミソナオシ(Desmodium caudatum)、ジアジノン、ジクロルボス、ジクロトホス、ディルドリン、ジフルベンズロン、ジメトエート、ジノテフラン、ジオキサカルブ、ジスルフォトン、エンドスルファン、エンドリン、イプシロン-モムフルオロトリン、(S)-α-シアノ-3-フェノキシベンジル (S)-2-(4-クロロフェニル)-3-メチルブチレート(エスフェンバレレート)、エトプロップ、エトフェンプロックス、エトフェンプロックス、オイゲノール、フェナミホス、フェニトロチオン、フェノブカルブ、フェノキシカルブ、フェンチオン、フェンバレレート、フィプロニル、フルベンジアミド、フルフェノクスロン、ホスチアゼート、γ-ヘキサクロロシクロヘキサン、ヘプタクロル、ヘキサクロロベンゼン、シアン化水素、ヒドロプレン、イミダクロプリド、イソプロカルブ、λ-シハロトリン、リナロール、マグネシウムホスフィド放出ホスフィン、マラチオン、マルトデキストリン、超臨界炭酸ガスで抽出されたインドセイダンの核の冷圧搾油からのニーム抽出物、水で抽出され、有機溶媒でさらに処理されたインドセイダンの核からのニーム抽出物、メタミドホス、メチダチオン、メトミル、メトプレン、メトキシクロル、メトフルトリン、メビンホス、マイレックス、モノクロトホス、ミリスチシン、ナレド、N-シクロプロピル-1,3,5-トリアジン-2,4,6-トリアミン(シロマジン)、ニコチン、ニチアジン、窒素、オクタン酸、オメトエート、オレガノ油、オキシデメトン-メチル、パラチオン、パラチオン-メチル、ペンタクロロフェノール、パルメトリン、フォレート、ホサロン、ホスメット、ホステブピリム、ホキシム、ピリミホス-メチル、ポリケチド、プロフェノホス、ピレトリンおよびピレトロイド、ピレトルム、ピリプロキシフェン;焼成、合成非晶質、ナノ表面処理二酸化ケイ素;クアシア属、レスメトリン、ロテノン、リアノジン、S-[(6-クロロ-2-オキソオキサゾロ[4,5-b]ピリジン-3(2H)イル)メチル] O,O-ジメチルチオリン酸(アザメチホス)、ケイ酸、アルミニウムマグネシウムナトリウム塩、二酸化ケイ素(二酸化ケイ素/珪藻土)、S-メトプレン、ジメチルアルシン酸ナトリウム(カコジル酸ナトリウム)、スピノサド(スピノシンA)、スピノシンD、物質名、フッ化スルフリル、合成非晶質二酸化ケイ素(ナノ)、テブフェノジド、テルブホス、テトラクロルビンホス、テトラメトリン、テトラノルトリテルペノイド、チアクロプリド、チアメトキサム、チモール、トラロメトリン、トランスフルトリン、トリブホス、トリクロルホンを含む。
【0091】
好ましい節足動物防除共成分は、N,N-ジエチル-3-メチルベンズアミド(DEET)、エチルブチルアセチルアミノプロピオネート(IR3535)、パラ-メンタン-3,8-ジオール(PMD)、1-(1-メチルプロポキシカルボニル)-2-(2-ヒドロキシエチル)ピペリジン(イカリジン)、セダーウッド油(中国)、セダーウッド油(テキサス州)、セダーウッド油(バージニア州)、シナモン油、シトロネラ油、クローブ油、ハッカ油、シトロネラ油、分留、水和、環化デカノイン酸、レモンユーカリ油およびシトロネラール、水和、環化レモンユーカリ油、水和、環化オイゲノール、ニンニク油、ゲラニオール、ゼラニウム油、ラベンダー、ラバンデュラハイブリダ抽出物/ラバンジン油、レモン油、レモングラス油、ニーム抽出物、ハッカ抽出物、メトフルトリン、シス-およびトランス-p-メンタン-3,8ジオールの混合物、N,N-ジエチル-メタ-トルアミド、ノナン酸、ペッパーミント油、ピレトリンおよびピレトロイド、ローズマリー油、スペアミント油、タイム油、ウインターグリーン油、2,3,4,5-ビス(ブチル-2-エン)テトラヒドロフルフラール(MGK Repellent 11)、シネオール、シンナムアルデヒド、シトラール、シトロネラール、シトロネロール、シトロネラジャワ(Citronella Java)油、クマリン、フタル酸ジブチル、フタル酸ジエチル、アントラニル酸ジメチル、フタル酸ジメチル、エチルバニリン、ユーカリ油、デルタ-オクタラクトン、デルタ-ノナラクトン、デルタ-デカラクトン、デルタ-ウンデカラクトン、デルタ-ドデカラクトン、ガンマ-オクタラクトン、ガンマ-ノナラクトン、ガンマ-デカラクトン、ガンマ-ウンデカラクトン、ガンマ-ドデカラクトン、ヒドロキシシトロネラール、ライム油、リモネン、リナロール、アントラニル酸メチル、ヨウシュハッカ(Mint arvensis)、ミント油、ペッパーミント(Mint piperita)、スペアミント(Mint spicata)、ミルセン、ニーム油、サビネン、β-カリオフィレン、(1H-インドール-2-イル)酢酸、アネトール、アニス油、バジル油、ベイ油、カンファー、サリチル酸エチル、エバーグリーン油(マツ油)、(1,3,4,5,6,7-ヘキサヒドロ-1,3-ジオキソ-2H-イソインドール-2-イル)メチル (1R-トランス)-2,2-ジメチル-3-(2-メチルプロパ-1-エニル)シクロプロパンカルボキシレート(d-テトラメトリン)、(RS)-3-アリル-2-メチル-4-オキソシクロペンタ-2-エニル-(1R,3R;1R,3S)-2,2-ジメチル-3-(2-メチルプロパ-1-エニル)-シクロプロパンカルボキシレート(4つの異性体、1R トランス,1R:1R トランス,1S:1R シス,1R:1R シス,1S 4:4:1:1の混合物)(d-アレトリン)、(RS)-α-シアノ-3フェノキシベンジル-(1RS)-シス,トランス-3-(2,2-ジクロロビニル)-2,2-ジメチルシクロプロパンカルボキシレート(シペルメトリン)、2-メチル-4-オキソ-3-(プロパ-2-イニル)シクロペンタ-2-エン-1イル2,2-ジメチル-3-(2-メチルプロパ-1-エニル)シクロプロパンカルボキシレート(プラレトリン)、アセトアミプリド、アザジラクチン、ベンジオカルブ、ビフェントリン、ホウ酸、クロルピリホス、デルタメトリン、ジアジノン、ジクロルボス、オイゲノール、フィプロニル、イミダクロプリド、リナロール、マラチオン、マルトデキストリン、ニーム抽出物、メトフルトリン、ニコチン、ペルメトリン、ピレトリンおよびピレトロイド、ロテノン、二酸化ケイ素(二酸化ケイ素/珪藻土)、S-メトプレン、スピノサド(スピノシンA)、スピノシンD、テトラメトリン、トランスフルトリンである。
【0092】
一実施形態では、節足動物防除組成物は、芳香剤成分をさらに含むことができる。芳香剤成分は、該組成物の嗅覚特性に寄与し、これを修飾し、増強しまたは改善するが、該組成物の節足動物防除効果に寄与し、これを増強しまたは改善するものではないと理解される。
【0093】
節足動物防除組成物は、担体をさらに含み得る。「担体」は、処理される箇所または他の物体へのその適用またはその保存、輸送および/もしくは取り扱いを容易にするために、活性化合物が混合されまたは配合される材料と理解される。上記担体は、無機もしくは有機のもの、または合成もしくは天然由来のものであってよい。上記担体は、液体または固体であってよい。
【0094】
液体担体の非限定的な例として、乳化系、すなわち、溶媒および界面活性剤による系、または芳香剤に一般的に使用される溶媒を挙げることができる。溶媒の性質および種類の詳細な説明は、一般的には、網羅的でない場合がある。一方、非限定的な例として、溶媒、例えば、ブチレングリコールまたはプロピレングリコール、グリセロール、ジプロピレングリコールおよびそのモノエーテル、1,2,3-プロパントリイルトリアセテート、グルタル酸ジメチル、アジピン酸ジメチル、1,3-ジアセチルオキシプロパン-2-イルアセテート、フタル酸ジエチル、ミリスチン酸イソプロピル、安息香酸ベンジル、ベンジルアルコール、2-(2-エトキシエトキシ)-1-エタノール、クエン酸トリエチル、2-メチルプロパ-1-エンおよび2-(2-エトキシエトキシ)エタノールまたはそれらの混合物を挙げることができ、ジプロピレングリコール、2-メチルプロパ-1-エンおよび2-(2-エトキシエトキシ)エタノールおよびそれらの混合物が特に適切である。
【0095】
両担体を含む組成物について、上記で特定されたもの以外の他の適切な担体は、エタノール、水/エタノール混合物、リモネンまたは他のテルペン、例えば商標Isopar(登録商標)(供給元:Exxon Chemical)として知られているイソパラフィン、または、例えば商標Dowanol(登録商標)(供給元:Dow Chemical Company)として知られているグリコールエーテルおよびグリコールエーテルエステル、または、例えば商標Cremophor(登録商標)RH40(供給元:BASF)として知られている水添ヒマシ油であってもよい。
【0096】
固体担体は、節足動物防除組成物または節足動物防除組成物の一部の要素が化学的または物理的に結合することができる材料を示すことを意味する。一般的には、このような固体担体は、該組成物を安定化するためまたは該組成物もしくは一部の成分の蒸発速度を制御するためのいずれかに利用される。固体担体の使用は、当技術分野において現在使用されており、当業者であれば、所望の効果に到達する方法を知っているものである。一方、固体担体の非限定的な例として、吸収性ガムまたはポリマーまたは無機材料、例えば、多孔質ポリマー、シクロデキストリン、木質系材料、有機または無機ゲル、粘土、石膏タルクまたはゼオライトを挙げることができる。
【0097】
固体担体の他の非限定的な例として、封入材料を挙げることができる。このような材料の例は、壁形成および可塑化材料、例えば、単糖類、二糖類もしくは三糖類、天然もしくは変性デンプン、親水コロイド、セルロース誘導体、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアルコール、タンパク質もしくはペクチンまたはさらに、参考文献、例えば、H. Scherz, Hydrokolloide: Stabilisatoren, Dickungs- und Geliermittel in Lebensmitteln, Band 2 der Schriftenreihe Lebensmittelchemie, Lebensmittelqualitaet, Behr’s Verlag GmbH & Co., Hamburg, 1996で引用されている材料を含むことができる。封入は、当業者に周知のプロセスであり、例えば、噴霧乾燥、凝集もしくはさらに押出し等の技術を使用することにより行うことができ、またはコアセルベーションおよび複合コアセルベーション技術を含む被覆封入からなる。
【0098】
固体担体の非限定的な例として、特に、場合により、ポリマー安定剤またはカチオン性コポリマーの存在下で、重合、界面重合、コアセルベーションもしくはこれら全て(上記技術は全て、先行技術に記載されている)により誘導される相分離プロセス等の技術を使用する、アミノプラスト、ポリアミド、ポリエステル、ポリ尿素もしくはポリウレタンタイプの樹脂またはそれらの混合物(上記樹脂は全て、当業者に周知である)を含むコア-シェルカプセルを挙げることができる。
【0099】
樹脂は、アルデヒド(例えば、ホルムアルデヒド、2,2-ジメトキシエタナール、グリオキサール、グリオキシル酸またはグリコールアルデヒドおよびそれらの混合物)と、アミン、例えば、尿素、ベンゾグアナミン、グリコールウリル、メラミン、メチロールメラミン、メチル化メチロールメラミン、グアナゾール等およびそれらの混合物との重縮合により製造することができる。代替的には、予め形成された樹脂アルキル化ポリアミン、例えば、商標Urac(登録商標)(供給元:Cytec Technology Corp.)、Cymel(登録商標)(供給元:Cytec Technology Corp.)、Urecoll(登録商標)またはLuracoll(登録商標)(供給元:BASF)として市販されているものを使用することができる。
【0100】
他の樹脂は、ポリオール、例えば、グリセロールと、ポリイソシアネート、例えば、ヘキサメチレンジイソシアネートの三量体、イソホロンジイソシアネートもしくはキシリレンジイソシアネートの三量体またはヘキサメチレンジイソシアネートのビュレットまたはトリメチロールプロパンとのキシリレンジイソシアネートの三量体(Takenate(登録商標)の商品名で公知、供給元:Mitsui Chemicals)、その中でも、トリメチロールプロパンとのキシリレンジイソシアネートの三量体およびヘキサメチレンジイソシアネートのビュレットとの重縮合により製造されるものである。
【0101】
アミノ樹脂、すなわち、メラミン系樹脂とアルデヒドとの重縮合による封入に関連する有力な文献の一部には、K. Dietrich et al.により発表された、Acta Polymerica, 1989, vol. 40, pages 243, 325 and 683および1990, vol. 41, page 91等の論文により代表されるものが含まれる。このような論文には、特許文献にさらに詳述され、例示されている先行技術の方法に従って、このようなコア-シェルマイクロカプセルの調製に影響を及ぼす種々のパラメータが既に記載されている。Wiggins Teape Group Limitedに対する米国特許第4396670号明細書は、後者の適切な初期の例である。それ以来、多くの他の著者が、この分野における文献を充実させており、ここで公表された全ての開発をカバーすることは不可能であるが、封入技術における一般的な知識は非常に重要であろう。このようなマイクロカプセルの適切な使用を開示しているより最近の関連刊行物は、例えば、H.Y.Lee et al.の論文Journal of Microencapsulation, 2002, vol. 19, pages 559-569、国際公開第01/41915号またはさらに、S. Bone et al.の論文Chimia, 2011, vol. 65, pages 177-181に代表される。
【0102】
また、本発明は、節足動物、好ましくは、昆虫を防除するための方法であって、節足動物、好ましくは、昆虫を、本明細書において上記された組成物と直接接触させるか、またはこの蒸気と接触させることを含む、方法に関する。
【0103】
明確にするために、本発明に係る節足動物防除組成物を、空気、物品の表面、物品の表面付近の空気または対象の表面に、当技術分野において公知の通常の方法、例えば、噴霧、塗工、着用または拡散により適用することができる。
【0104】
特定の実施形態では、本発明に係る節足動物防除組成物は、物品の表面、物品の表面付近の空気または動物もしくは対象の表面に適用される。
【0105】
特定の実施形態では、該物品は、以下に記載される節足動物防除物品であることができ、特に、キャンドル、コイル、電気ディフューザー、リストバンド、パッチ、カラー、イヤータグ、衣類、ファブリック、紙、バイオ炭、ボール紙、セルロースパッド、ベッドネット、スクリーン、カーテン、家具、塗料、壁、地面、スプレー、エアロゾル、クリーム、ロールオン、リストバンド、ローション、石鹸、シャンプー、日焼け止め、洗濯粉末、液体洗剤、スプレー、ローション、粉末であることができる。
【0106】
特定の実施形態では、対象の表面は、ヒト対象または動物対象の表面であり、好ましくは、表面は、ヒト対象、すなわち、ヒト対象の皮膚である。
【0107】
また、本発明は、節足動物、好ましくは、昆虫を防除するための、上記定義された組成物の使用に関する。
【0108】
また、本発明は、上記された節足動物防除組成物を含む、節足動物防除物品に関する。
【0109】
「節足動物防除物品」は、それが適用される表面または空間(例えば、皮膚、毛髪、織物または家表面)に少なくとも節足動物防除効果をもたらす消費者製品を指すものと理解される。すなわち、本発明に係る節足動物防除物品は、所望の消費者製品に対応する、機能性製剤および場合により、追加の有益な薬剤および節足動物防除量の少なくとも2つの群の芳香原料ファミリーの少なくとも1つのメンバーを含む消費者製品である。明確にするために、上記消費者製品は、非食用製品である。
【0110】
消費者製品の構成要素の性質および種類は、ここでのより詳細な説明を保証するものではなく、いかなる場合においても、当業者は、その一般的な知識に基づいて、上記製品の性質および所望の効果に従って、それらを選択することができる。
【0111】
適切な消費者製品の非限定的な例は、芳香剤、例えば、微細な芳香剤、スプラッシュまたはオードパルファム、コロンまたはシェーブまたはアフターシェーブローションまたはクリームまたはジェル;ファブリックケア製品、例えば、液体または固体の洗剤、洗濯粉末、ファブリック柔軟剤、液体または固体のセントブースター、ファブリックリフレッシュ剤、アイロン水、紙、漂白剤、カーペットクリーナー、カーテンケア製品;ボディケア製品、例えば、ヘアケア製品(例えば、シャンプー、着色剤またはヘアスプレー、カラーケア製品、整髪製品)、デンタルケア製品、消毒剤、インティメイトケア製品;化粧品(例えば、スキンクリームまたはローション、バニシングクリームまたは消汗剤もしくは制汗剤(例えば、スプレーまたはロールオン)、脱毛剤、タンニングもしくは日焼け製品または日焼け後製品、爪製品、スキンクレンジング、メイクアップ化粧品);またはスキンケア製品(例えば、石鹸、シャワーもしくはバスムース、オイルもしくはジェルまたは衛生製品またはフット/ハンドケア製品);エアケア製品、例えば、ホームスペース(部屋、冷蔵庫、食器棚、靴または自動車)および/または公共スペース(ホール、ホテル、モール等)で使用することができるエアフレッシュナーまたは「すぐに使用できる」粉末エアフレッシュナー;またはホームケア製品、例えば、カビ除去剤、家具ケア製品、拭き取り用品、食器洗剤または硬質表面(例えば、床、浴槽、サニタリーまたは窓用洗浄)洗剤;レザーケア製品;カーケア製品、例えば、ポリッシュ、ワックスまたはプラスチッククリーナー;キャンドル;スプレー;コイル、電気ディフューザー、ディフューザー、ゴム栓、リストバンド、パッチ、カラー、イヤータグ、衣類、ファブリック、紙、バイオ炭、ボール紙、セルロースパッド、ベッドネット、スクリーン、カーテン、ワニスまたは塗料、より好ましくは、キャンドル、スプレー、コイル、電気ディフューザー、ディフューザー、ゴム栓、リストバンド、パッチ、カラー、イヤータグ、衣類、ファブリック、紙、バイオ炭、ボール紙、セルロースパッド、ベッドネット、スクリーン、カーテン、ワニスまたは塗料を含む。
【0112】
上記言及された消費者製品の一部は、芳香原料ファミリーのメンバーに対する攻撃的媒体である場合があり、その結果、例えば、封入により、または適切な外部刺激、例えば、酵素、光、熱もしくはpHの変化の際に、本発明の成分を放出するのに適切な別の化学物質にそれを化学的に結合させることにより、早期の分解から後者を保護することが必要である場合がある。
【0113】
実施例
本発明を、下記の実施例によりさらに詳細に説明するものとする。
【0114】
【0115】
【0116】
1. モデル生物
防除効力を、黄熱病蚊であるA.aegyptiに対して試験した。
【0117】
A.aegyptiは、防除試験のためのモデル生物であり、節足動物防除化合物に対して一般に低い感受性を示す、非常に攻撃的でヒト寄生性の蚊種であるため、世界保健機関(WHO)により推奨されているモデル生物の1つである。
【0118】
種々の化合物の忌避効力を、ヒツジダニであるIxodes ricinusに対して評価した。I.ricinusは、Guidance on the European Biological Products Regulation[Vol II, Efficacy - Assessment & Evaluation (Parts B+C), v. 3.0, April 2018]に言及されている推奨モデル生物の1つである。忌避効力の観察を、最終段階の若虫について行った。
【0119】
2. 節足動物防除試験の説明
節足動物忌避性を、下記に一般的に記載されるin vitro試験法(温体アッセイ)およびin vivo試験法(ケージ中の腕(arm-in-cage)試験)を使用して試験する。
【0120】
in vitroでの防除効力を、Kroeber T, Kessler S, Frei J, Bourquin M, Guerin PM. An in vitro assay for testing mosquito controlling compounds employing a warm body and carbon dioxide as a behavioral activator. J Am Mosq Control Assoc. 2010; 26:381-386に定義されているような適応温体アッセイによるものとした。本発明に係る防除効果を、黄熱病蚊であるA.aegypti Rockefeller株に対する温体アッセイを試験することにより決定する。
【0121】
上記言及された刊行物において言及されたように選択された5~10日の均一な日齢の宿主を求めるメスについて、防除効力の観察を行った。試験された飢餓状態のメスは、10%の糖液にはアクセスできたが、吸血させなかった。公表されたプロトコルは、着地する蚊を手動でカウントするのではなく、自動カウントソフトウェアを使用して自動的にカウントするように適合されており、Anopheles gambiaeからA.aegyptiへの切り替えにより、サイズの違いのために、試験されたケージに入れられた蚊の数を減らし(すなわち、50匹ではなく30匹の蚊)、また、A.aegyptiは日中の蚊であるので、照明を強くした(すなわち、4ルクスに代えて150ルクス)。
【0122】
このin vitroアッセイでは、忌避効果を評価するために、試験された刺激物で処理された温体へのA.aegyptiの着地数を測定した。3種類の用量:エタノール中の0.016%、0.4%および10%で、3回の反復を行った。
【0123】
in vivoでの防除効力は、ヒトボランティアでのケージ中の腕(arm-in-cage)試験についてのWHO推奨(WHO/CDS/NTD/WHOPES/2009.4)に従った。これは、Guidance on the European Biological Products Regulation(Vol II, Efficacy - Assessment & Evaluation (Parts B+C), v. 3.0, April 2018)にも列記されている。
【0124】
節足動物、例えば、I.ricinusの歩行に対する忌避効力を、Kroeber T, Bourquin M, Guerin PM. A standardized in vivo and in vitro test method for evaluating tick repellents. Pesticide Biochemistry and Physiology. 2013; 107(2):160-168に定義されているように、in vitro温板アッセイのプロトコルを使用して評価した。
【0125】
3. 節足動物防除組成物-節足動物防除効果の評価
蚊A.aegyptiの温体上への着地数は、試験された刺激物の量の増加と共に減少する。これは、刺激物の生物学的効果を実証している(表2および
図1)。
【0126】
【0127】
低濃度(0.0016%)では、試験された刺激は、弱い忌避を誘発した;一方、着地した蚊の数は、全ての刺激物と溶媒エタノールとの間でほぼ同様であった(表2および
図1)。
【0128】
2%以上の節足動物防除組成物の濃度では、忌避は、エタノールと比較して、一貫して高く、試験された刺激物を負荷した温体上に着地した蚊が少なかった(表2および
図1)。芳香剤#1b、#1d、#4d、#5fおよび#8cにより、等用量でIR3535と同様の防除効果が示された(表2および
図1)。
【0129】
芳香剤#1cにより、低用量でDEETと同様の忌避効果が示され、ついで、より高い用量でIR3535と同様の忌避効果が示された。芳香剤#2dおよび#4eは、低用量でDEETまたはIR3535より忌避が弱く、10mg/mLで同等の忌避効果を与えた(表2および
図1)。
【0130】
温体in vivoアッセイを使用して、試験された9種類の芳香剤により、特に高用量でIR3535の忌避効果と同様のA.aegyptiに対する顕著な忌避効果が実証された。
【0131】
処理により影響を受けた% ダニを測定するために、種々の刺激物で処理された温板から歩いて下った(影響を受けた)、転落した(影響を受けた)または歩いて上った(影響を受けなかった)ダニIxodes ricinusの数を、12匹のダニの群について評価した。
【0132】
【0133】
全ての試験において、より多くのダニI.ricinusが温板に適用された刺激物の量の増加に関連して影響を受ける明確な傾向を有することを観察することができる(表3)。これは、刺激物の明確な生物学的用量反応効果を実証している。その上、全ての芳香剤は、ダニに影響を及ぼすのに同様の効力を示さなかった、すなわち、芳香剤#1d、#1e、#5gが最も効率的であり、試験されたダニの90%超が、1%の芳香剤で影響を受けた(表3)。
【0134】
4. 節足動物防除物品
4.1. 節足動物防除物品の組成および調製
節足動物防除組成物を含む種々の節足動物防除物品を、種々の目的で開発する。
【0135】
4.1.1. シャワージェル
シャワージェルにおいて、芳香剤#4(封入)と組み合わせた芳香剤#5(自由な状態の油)を、公知の忌避剤、例えば、IR3535またはゲラニオールを含有するか、含有しないベースと組み合わせ、加えた。
【0136】
【0137】
芳香剤#6、#3c、#8c、#10、#7eおよび#2を、シャワージェル中に単独で使用する。
【0138】
【0139】
シャワージェルベース:テトラナトリウム;2-[2-[ビス(カルボキシラトメチル)アミノ]エチル-(カルボキシラトメチル)アミノアセテート(0.05%)、安息香酸ナトリウム(0.5%)、水(49.95%)、グリセリン(3.5%)、ラウリル硫酸ナトリウム(27%)、ジメチル-ビス(プロパ-2-エニル)アザニウム;プロパ-2-エナミド;塩化物(1%)、{[3-(ドデカノイルアミノ)プロピル](ジメチル)アンモニオ}アセテート(6%)、グルコーストリオレイン酸メチル(1%)、クエン酸(1%)、ジステアリン酸グリコール(および)ラウレス-4(および)コカミドプロピルベタイン(3%)、塩化ナトリウム(5%)、ヒマシ油(1%)
4.1.2. スプレー
スプレーに関して、芳香剤#1、#8cおよび#2を、公知の忌避化合物を予め含有するスプレーの効力を改善し/拡張するために作製する。
【0140】
【0141】
スプレーベース:クエン酸(0.5%)、エチレンジアミン四酢酸(0.05%)、エチルブチルアセチルアミノプロピオネート(12.5%)、ラウリルエチルエーテル(3.5%)、ブチレングリコール(12.5%)、クエン酸ナトリウム(1.33%)、水(69.37%)
【表7】
【0142】
5. 節足動物防除組成物の効果
5.1. 公知の忌避活性剤を含む芳香剤#4+#5
両方の芳香剤により、全評価の間で、擦った後に強い芳香強度で6.5時間まで良好なPOP効果が示される(
図2を参照のこと)。
【0143】
5.2. 公知の忌避活性剤を含む芳香剤#1
芳香剤#1dおよび#1eを含有する製剤であるローションのケージ中の腕(arm in cage)試験により、4時間の間それぞれ90.4%および89.2%で維持された忌避性で効力の改善を示された。一方、効力は、通常の芳香剤では79.6%まで低下した(
図3を参照のこと)。
【0144】
5.3. 公知の忌避活性剤を含む芳香剤#8cおよび#2
節足動物防除効果に関して、両方の芳香剤により、強力に延長された補足忌避利益が示される(
図4を参照のこと)。
【0145】
快楽効果に関して、両方の芳香剤により、コンセプトおよび属性に適合した良好なブラインド受容性が示される(
図5を参照のこと)。
【0146】
5.4. 公知の忌避活性剤を含まない芳香剤#6、#3c、#8c、#10、#7e
ケージ中の腕(arm in cage)試験から、種々の芳香剤の経時的な種々の忌避効力、すなわち、#8c>#7e>#10>#6が示された(
図6を参照のこと)。
【国際調査報告】