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特表2022-533992車両用リクライナーシャフト組立体およびその製造方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-07-27
(54)【発明の名称】車両用リクライナーシャフト組立体およびその製造方法
(51)【国際特許分類】
   B21D 53/88 20060101AFI20220720BHJP
   B21D 41/02 20060101ALI20220720BHJP
   B21D 39/00 20060101ALI20220720BHJP
   F16B 4/00 20060101ALI20220720BHJP
【FI】
B21D53/88 Z
B21D41/02 Z
B21D39/00 D
F16B4/00 H
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021568976
(86)(22)【出願日】2020-07-10
(85)【翻訳文提出日】2021-11-17
(86)【国際出願番号】 KR2020009120
(87)【国際公開番号】W WO2021006702
(87)【国際公開日】2021-01-14
(31)【優先権主張番号】10-2019-0083051
(32)【優先日】2019-07-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521505297
【氏名又は名称】ソン,クック テ
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】特許業務法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ソン,クック テ
(72)【発明者】
【氏名】カン,チョン ナム
(72)【発明者】
【氏名】キム,ミョン キョン
(57)【要約】
本発明は別途の溶接工程をなしに製造される車両用リクライナーシャフト組立体とその製造方法に関し、本発明による車両用リクライナーシャフト組立体の製造方法は、中空シャフトとリクライナーレバーを準備する段階と、中空シャフトの一側に掛かり部を形成する段階と、リクライナーレバーの貫通孔に中空シャフトの一端を挿入して貫通孔の内側に掛かり部が掛かるようにする段階と、貫通孔を介して外側に突出した中空シャフトの一端を拡張させて貫通孔の外側に支持させる段階を含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
中空シャフトとリクライナーレバーを準備する段階と、
前記中空シャフトの一側に掛かり部を形成する段階と、
前記リクライナーレバーの貫通孔に前記中空シャフトの一端を挿入して前記貫通孔の内側に前記掛かり部が掛かるようにする段階と、
前記貫通孔を介して外側に突出した前記中空シャフトの一端を拡張させて前記貫通孔の外側に支持させる段階を含む、車両用リクライナーシャフト組立体の製造方法。
【請求項2】
前記中空シャフトの一側を拡管して前記掛かり部を形成することを特徴とする、請求項1に記載の車両用リクライナーシャフト組立体の製造方法。
【請求項3】
前記中空シャフトの一側を圧着して前記掛かり部を形成することを特徴とする、請求項1に記載の車両用リクライナーシャフト組立体の製造方法。
【請求項4】
前記中空シャフトの一端を拡管して拡張部を形成させ、前記拡張部を前記貫通孔の外側に密着支持させることを特徴とする、請求項1に記載の車両用リクライナーシャフト組立体の製造方法。
【請求項5】
前記リクライナーレバーと前記掛かり部の間に介在するように、前記中空シャフトに第1ワッシャを結合する段階をさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載の車両用リクライナーシャフト組立体の製造方法。
【請求項6】
前記中空シャフトの一端を拡張させる前に、前記貫通孔の外側に突出した前記中空シャフトの一端に第2ワッシャを結合する段階をさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載の車両用リクライナーシャフト組立体の製造方法。
【請求項7】
一側に貫通孔が形成されたリクライナーレバーと、
前記貫通孔に一端が挿入される中空シャフトを含み、
前記中空シャフトは、
前記貫通孔の内側に掛かるように外側面に突出形成される掛かり部を含むことを特徴とする、車両用リクライナーシャフト組立体。
【請求項8】
前記中空シャフトは、前記貫通孔の外側に掛かるように一端に拡張形成される拡張部をさらに含むことを特徴とする、請求項7に記載の車両用リクライナーシャフト組立体。
【請求項9】
前記中空シャフトの拡管加工によって、前記中空シャフトの一端に前記拡張部が形成されることを特徴とする、請求項8に記載の車両用リクライナーシャフト組立体。
【請求項10】
前記中空シャフトの拡管加工によって前記掛かり部が形成されることを特徴とする、請求項7に記載の車両用リクライナーシャフト組立体。
【請求項11】
前記中空シャフトの一側に対するプレス加工によって前記掛かり部が形成されることを特徴とする、請求項7に記載の車両用リクライナーシャフト組立体。
【請求項12】
前記中空シャフトのスプライン突起の一側が圧着されて前記掛かり部が形成されることを特徴とする、請求項11に記載の車両用リクライナーシャフト組立体。
【請求項13】
前記掛かり部と前記リクライナーレバーの間に介在する第1ワッシャをさらに含むことを特徴とする、請求項7に記載の車両用リクライナーシャフト組立体。
【請求項14】
前記拡張部と前記リクライナーレバーの間に介在する第2ワッシャをさらに含むことを特徴とする、請求項8に記載の車両用リクライナーシャフト組立体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は車両用リクライナーシャフト組立体およびその製造方法に関し、より詳細には別途の溶接工程をなしに製造される車両用リクライナーシャフト組立体とその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的にシートリクライナー装置はシートクッション(seat cushion)側に設けられる固定フレームと、固定フレームに対して回転可能にシートバック(seat back)側に設けられる回転フレームを含み、このような固定フレームと回転フレームの間にはリクライナーが設けられて固定フレームに対する回転フレームの回転角度を調節する。
【0003】
このとき、リクライナーは一側が固定フレームに結合され、他側が回転フレームに結合され、内部メカニズムによって両側間の相対回転が固定または固定解除されるように作動する。このような作動はリクライナーシャフトの回転操作により行われるが、ユーザーはシートの一側に備えられるリクライナーレバーを操作してリクライナーシャフトを回転させることができる。
【0004】
このために、リクライナーレバーの一側にはリクライナーシャフトの一端が挿入されるように貫通孔が形成される。また、リクライナーレバーの貫通孔に挿入されたリクライナーシャフトの一端は貫通孔の周囲に沿ってリクライナーレバーと一体に溶接結合される。
【0005】
しかし、このようにリクライナーレバーとリクライナーシャフトを溶接によって結合する場合、溶接時加えられる熱によってリクライナーシャフトの内部組織が変更され得、そのためリクライナーシャフトにねじれなどの変形が発生したり、物性変化による耐久性と剛性の低下、および溶接部位の破損の恐れがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は前述した問題点を解決するために案出されたものであって、別途の溶接工程をなしにリクライナーレバーとリクライナーシャフトが一体に結合された車両用リクライナーシャフト組立体を提供することに目的がある。
【0007】
本発明の他の目的は、リクライナーレバーとリクライナーシャフトをプレス加工によって一体に結合して車両用リクライナーシャフト組立体を製造する方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前述した本発明の目的は、中空シャフトとリクライナーレバーを準備する段階と、前記中空シャフトの一側に掛かり部を形成する段階と、前記リクライナーレバーの貫通孔に前記中空シャフトの一端を挿入して前記貫通孔の内側に前記掛かり部が掛かるようにする段階と、前記貫通孔を介して外側に突出した前記中空シャフトの一端を拡張させて前記貫通孔の外側に支持させる段階を含む車両用リクライナーシャフト組立体の製造方法を提供することによって達成することができる。
【0009】
本発明の一特徴によれば、前記中空シャフトの一側を拡管して前記掛かり部を形成すし得る。
【0010】
本発明の他の特徴によれば、前記中空シャフトの一側を圧着して前記掛かり部を形成し得る。
【0011】
本発明のまた他の特徴によれば、前記中空シャフトの一端を拡管して拡張部を形成させ、前記拡張部を前記貫通孔の外側に密着支持させ得る。
【0012】
本発明のまた他の特徴によれば、前記リクライナーレバーと前記掛かり部の間に介在するように、前記中空シャフトに第1ワッシャを結合する段階をさらに含み得る。
【0013】
本発明のまた他の特徴によれば、前記中空シャフトの一端を拡張させる前に、前記貫通孔の外側に突出した前記中空シャフトの一端に第2ワッシャを結合する段階をさらに含み得る。
【0014】
一方、前述した本発明の目的は、一側に貫通孔が形成されたリクライナーレバーと、前記貫通孔に一端が挿入される中空シャフトを含み、前記中空シャフトは、前記貫通孔の内側に掛かるように外側面に突出形成される掛かり部を含むことを特徴とする車両用リクライナーシャフト組立体を提供することによっても達成することができる。
【0015】
このとき、本発明の一特徴によれば、前記中空シャフトは、前記貫通孔の外側に掛かるように一端に拡張形成される拡張部をさらに含み得る。
【0016】
本発明の他の特徴によれば、前記中空シャフトの拡管加工によって、前記中空シャフトの一端に前記拡張部が形成され得る。
【0017】
本発明のまた他の特徴によれば、前記中空シャフトの拡管加工によって前記掛かり部が形成され得る。
【0018】
本発明のまた他の特徴によれば、前記中空シャフトの一側に対するプレス加工によって前記掛かり部が形成され得る。
【0019】
本発明のまた他の特徴によれば、前記中空シャフトのスプライン突起の一側が圧着されて前記掛かり部が形成され得る。
【0020】
本発明のまた他の特徴によれば、前記掛かり部と前記リクライナーレバーの間に介在する第1ワッシャをさらに含み得る。
【0021】
本発明のまた他の特徴によれば、前記拡張部と前記リクライナーレバーの間に介在する第2ワッシャをさらに含み得る。
【発明の効果】
【0022】
本発明による車両用リクライナーシャフト組立体の製造方法によれば、別途の溶接工程をなしにリクライナーレバーとリクライナーシャフトが一体に結合された車両用リクライナーシャフト組立体を製造することができる。
【0023】
また、本発明による車両用リクライナーシャフト組立体によれば、従来の溶接熱によるねじれなど変形や破損、または耐久性、剛性の低下のような不良発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1】本発明の一実施形態によるリクライナーシャフト組立体の斜視図。
図2図1の断面図。
図3】本発明の一実施形態によるリクライナーシャフト組立体の製造方法を示すフローチャート。
図4】本発明の一実施形態によるリクライナーシャフト組立体の製造工程図。
図5】本発明の一実施形態による掛かり部の形成工程を示す概略図。
図6】本発明の他の実施形態によるリクライナーシャフト組立体の斜視図。
図7図6の断面図。
図8】本発明のまた他の実施形態による掛かり部の形成工程を示す概略図。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下では本発明の実施形態について添付図面を参照して詳細に説明する。ただし、以下で説明される実施形態は本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者が発明を簡単に実施できる程度に詳細に説明するためのものに過ぎなく、これによって本発明の保護範囲が限定されることを意味するものではない。そして、本発明の様々な実施形態を説明するにあたり、同じ技術的特徴を有する構成要素に対しは同じ図面符号を使用する。
【0026】
実施形態
【0027】
図1は本発明の一実施形態によるリクライナーシャフト組立体の斜視図であり、図2図1の断面図である。
【0028】
本発明の一実施形態によるリクライナーシャフト組立体10は、図1図2に示すようにリクライナーレバー20と中空シャフト30を含む。
【0029】
リクライナーレバー20の一側には貫通孔21が形成され、この貫通孔21に中空シャフト30の一端が挿入・結合される。この時、中空シャフト30の断面形状は必要に応じて多様に選択することができる。
【0030】
例えば、中空シャフト30がリクライナーレバー20の貫通孔21にスプライン結合されて一体で回転できるように、中空シャフト30の本体外側面に円周方向に所定間隔離隔して複数のスプライン突起31が中空シャフト30の長手方向に長く突出形成される。
【0031】
このとき、スプライン突起31の一側に幅が拡張された掛かり部32が突出形成される。この掛かり部32は中空シャフト30の一端から内側に所定間隔離隔して形成され、スプライン突起31から中空シャフト30の軸線と直角である方向、すなわち、中空シャフト30の半径方向の外側に突出する。
【0032】
一例として、スプライン突起31の一側を圧着して掛かり部32を突出形成することができる。この時、スプライン突起31の一側が平たく圧着されることにより半径方向外側に広がって突出した掛かり部32を形成する。ただし、これは本発明の実施形態に過ぎなく、拡管加工など必要に応じて多様な方法を選択して中空シャフト30の外側面に掛かり部32を形成できるのはもちろんである。
【0033】
掛かり部32の幅は貫通孔21の直径よりさらに大きく形成され、そのためリクライナーレバー20の貫通孔21に中空シャフト30を挿入するとき、中空シャフト30の掛かり部32が貫通孔21の内側枠に掛かって離脱が防止される。
【0034】
一方、リクライナーレバー20の貫通孔21に挿入された中空シャフト30の一端には幅が拡張された拡張部33が形成されるが、例えば中空シャフト30の一端を拡管加工して拡張部33を形成することができる。このように形成された拡張部33が貫通孔21の外側枠に掛かることにより、リクライナーレバー20から中空シャフト30の分離が防止される。
【0035】
すなわち、リクライナーレバー20を間に置いて貫通孔21の内側には中空シャフト30の掛かり部32が掛かり、貫通孔21の外側には中空シャフト30の拡張部33が掛かって、リクライナーレバー20の貫通孔21に中空シャフト30が結合・固定される。
【0036】
このとき、中空シャフト30が掛かり部32と拡張部33によりリクライナーレバー20に堅固に結合されるように、リクライナーレバー20と掛かり部32の間に第1ワッシャ41が介在し、拡張部33とリクライナーレバー20の間には第2ワッシャ42が介在する。第1ワッシャ41と第2ワッシャ42のいずれか一つのみ介在するできるのはもちろんである。
【0037】
図3は本発明の一実施形態によるリクライナーシャフト組立体の製造方法を示すフローチャートであり、図4は本発明の一実施形態によるリクライナーシャフト組立体の製造工程図であり、図5は本発明の一実施形態による掛かり部の形成工程を示す概略図である。
【0038】
以下、図3ないし図5を参照して本発明の一実施形態によるリクライナーシャフト組立体の製造方法を段階別に詳細に説明する。
【0039】
中空シャフトとリクライナーレバーを準備(S10):
【0040】
本発明の一実施形態による車両用リクライナーシャフト組立体10は、リクライナーレバー20と、リクライナーレバー20の貫通孔21に一端が挿入固定される中空シャフト30を含む。
【0041】
したがって、まず中空シャフト30とリクライナーレバー20をそれぞれ準備する必要がある。
【0042】
このとき、中空シャフト30の断面形状は必要に応じて多様に選択され得、例えば中空シャフト30は本体の外側面の周囲に沿って複数のスプライン突起31が突出形成された形態からなる。
【0043】
一方、リクライナーレバー20と中空シャフト30の結合のために、中空シャフト30の一端を挿入できるようにリクライナーレバー20の一側に貫通孔21が形成され、この貫通孔21は中空シャフト30の断面形状と対応する形状に形成される。すなわち、中空シャフト30のスプライン突起31と対応して、貫通孔21の内周面周囲に沿って複数のスプライン溝(図示せず)が形成されることができる。
【0044】
中空シャフトの一側に掛かり部を形成(S20):
【0045】
中空シャフト30の一側に掛かり部32を突出形成させる。例えば、図5に示すように中空シャフト30の一側、すなわちスプライン突起31の一側を圧着して掛かり部32を形成することができる。
【0046】
第1ワッシャの結合(S30):
【0047】
中空シャフト30の一端に第1ワッシャ41を結合する。中空シャフト30に挟まれた第1ワッシャ41は掛かり部32の外側、すなわち、中空シャフト30の一端側に掛かることになる。一方、必要に応じてこの段階は省略することもできる。
【0048】
リクライナーレバーの貫通孔に中空シャフトを挿入(S40):
【0049】
リクライナーレバー20の貫通孔21に中空シャフト30の一端を挿入する。この時、第1ワッシャ41が貫通孔21の内側に掛かって密着支持される。すなわち、リクライナーレバー20と掛かり部32の間に第1ワッシャ41が介在する。
【0050】
第1ワッシャ41が省略された場合には、中空シャフト30の掛かり部32が貫通孔21の内側に掛かって密着支持されるまで中空シャフト30を挿入する。
【0051】
第2ワッシャの結合(S50):
【0052】
リクライナーレバー20の貫通孔21を介して中空シャフト30の一端がリクライナーレバー20の外側に突出し、このように突出した中空シャフト30の一端に第2ワッシャ42を結合する。このように挟まれた第2ワッシャ42は貫通孔21の外側枠に密着する。一方、必要に応じてこの段階は省略することもできる。
【0053】
中空シャフトの固定(S60):
【0054】
中空シャフト30をリクライナーレバー20の貫通孔21に固定する。これのために、リクライナーレバー20の外側に突出した中空シャフト30の一端を加圧して外径を拡張させる一方、第2ワッシャ42の外側に密着支持させる。第2ワッシャ42がない場合には貫通孔21の外側枠に密着支持させる。
【0055】
例えば、リクライナーレバー20の外側に突出した中空シャフト30の一端を拡管して拡張部33を形成することによって、貫通孔21から中空シャフト30の分離を防止することができる。他の例として、プレスで中空シャフト30の一端をリクライナーレバー20方向に打撃して中空シャフト30の端部に拡張部33を形成することも可能である。
【0056】
このとき、中空シャフト30は拡張部33が第2ワッシャ42を間に置いて貫通孔21の外側に密着支持され、掛かり部32が第1ワッシャ41を間に置いて貫通孔21の内側に密着支持され、そのためリクライナーレバー20の貫通孔21に中空シャフト30が堅固に結合された状態を継続して維持することができる。ここで第1ワッシャ41と第2ワッシャ42のいずれか一つまたは両方とも省略できるのは前述したとおりである。
【0057】
図6は本発明の他の実施形態によるリクライナーシャフト組立体の斜視図であり、図7図6の断面図である。
【0058】
図6図7に示すように、中空シャフト30’は円形断面形状からなることもできる。また、円形または多角形の断面である中空シャフト30’の一側を拡管加工することによって掛かり部32’を形成することができ、他の例として中空シャフト30’の製管作業時中空シャフト30’の一側を圧着して環状の掛かり部32’を突出形成することも可能である。
【0059】
図8は本発明のまた他の実施形態による掛かり部の形成工程を示す概略図であって、多角形の断面形状を有する中空シャフト30”の場合、多角形断面のコーナー部34を平たく圧着することによって中空シャフト30”の外側面の一側に幅が拡張された掛かり部32”を形成することもできる。このように圧着形成された掛かり部32”はリクライナーレバー20の貫通孔21に中空シャフト30”挿入時、貫通孔21の内側に掛かって中空シャフト30”の離脱を防止する。
【0060】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者であれば、本発明の特許請求の範囲を逸脱することなく多様に変形して実施できるものと理解される。
【産業上の利用可能性】
【0061】
本発明による車両用リクライナーシャフト組立体の製造方法によれば、別途の溶接工程をなしに車両用リクライナーシャフト組立体を製造することができる。
【0062】
本発明による車両用リクライナーシャフト組立体によれば、従来の溶接熱によるねじれなど変形や破損、または耐久性、剛性の低下のような不良発生を防止することができる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
【国際調査報告】