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特表2022-534053特に製薬産業の製品用のボトル蓋付けステーション
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-07-27
(54)【発明の名称】特に製薬産業の製品用のボトル蓋付けステーション
(51)【国際特許分類】
   B67B 3/26 20060101AFI20220720BHJP
【FI】
B67B3/26
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021569477
(86)(22)【出願日】2020-05-22
(85)【翻訳文提出日】2022-01-07
(86)【国際出願番号】 IB2020054891
(87)【国際公開番号】W WO2020240380
(87)【国際公開日】2020-12-03
(31)【優先権主張番号】102019000007195
(32)【優先日】2019-05-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IT
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】392003937
【氏名又は名称】ジー.デー ソチエタ ペル アツィオニ
【氏名又は名称原語表記】G.D SOCIETA PER AZIONI
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100092624
【弁理士】
【氏名又は名称】鶴田 準一
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【弁理士】
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100153729
【弁理士】
【氏名又は名称】森本 有一
(72)【発明者】
【氏名】ルカ マリアーニ
(72)【発明者】
【氏名】ルカ テストーニ
(72)【発明者】
【氏名】アンドレーア ドンディーニ
(72)【発明者】
【氏名】ルカ フェデリーチ
【テーマコード(参考)】
3E080
【Fターム(参考)】
3E080AA06
3E080CE20
3E080EE10
(57)【要約】
特に製薬産業の製品2のための充填機用の蓋付けステーション7は、複数の満杯のボトル1を移動させるように設計された第1の搬送システムと、第1の搬送システムの上方に配置され、複数の蓋3を移動させるように設計された第2の搬送システムと、蓋3を、第1の搬送システムによって運ばれるボトル1に付けるために、第2の搬送システムから少なくとも1つの蓋3を拾い上げるように設計された蓋付け装置と、少なくとも1つの加熱装置17と、加熱装置17を担持する支持梁16と、加熱装置17がボトル1から離れている休止位置と、加熱装置17がボトル1に近接しておりしておりかつ熱によって少なくともボトル1のネック4を加熱する作業位置との間で支持梁16を移動させるように設計された主操作装置18とを備える、加熱ユニットとを備える。さらに、加熱ユニット8は、主操作装置18とは独立しており、作業位置と休止位置との間で支持梁16を移動させるように設計されている、安全操作装置23を有する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
特に製薬産業の製品(2)用のボトル(1)を充填するための充填機用の蓋付けステーション(7)であって、前記蓋付けステーション(7)は、
複数の満杯のボトル(1)を直立位置で移動させるように設計された第1の搬送システムと、
前記第1の搬送システムの上方に配置されている第2の搬送システムであって、それぞれがそれぞれのボトル(1)を閉じるように設計された、複数の蓋(3)を移動させるように設計された第2の搬送システムと、
少なくとも1つの蓋(3)を前記第1の搬送システムによって運ばれたボトル(1)に付けるために、前記少なくとも1つの蓋(3)を前記第2の搬送システムから拾い上げるように設計された蓋付け装置と、
少なくとも1つの加熱装置(17)と、前記加熱装置(17)を担持する支持梁(16)と、主操作装置(18)とを備える加熱ユニット(8)であって、前記主操作装置(18)は、前記加熱装置(17)が対応するボトル(1)から離れている休止位置と、前記加熱装置(17)の熱がボトル(1)の少なくともネック(4)を加熱するように前記加熱装置(17)が対応するボトル(1)に近接している作業位置との間で、前記支持梁(16)を移動させるように設計された、加熱ユニット(8)とを備える、特に製薬産業の製品(2)用のボトル(1)を充填するための充填機用の蓋付けステーション(7)において、
前記加熱ユニット(8)が安全操作装置(23)を備え、前記安全操作装置(23)は前記主操作装置(18)から独立しており、前記支持梁(16)を、前記作業位置と、前記加熱装置(17)が対応するボトル(1)から離れている休止位置との間で移動させるように設計されていることを特徴とするとする、特に製薬産業の製品(2)用のボトル(1)を充填するための充填機用の蓋付けステーション(7)。
【請求項2】
前記蓋付けステーション(7)は、前記主操作装置(18)の故障を検出し、かつ、前記主操作装置(18)の故障の場合に前記安全操作装置(23)を操作するように設計された、制御装置を備える、請求項1に記載の蓋付けステーション(7)。
【請求項3】
前記制御装置は、前記支持梁(16)の位置を検出するように設計されかつ前記位置センサの測定値に応じて前記主操作装置(18)の故障を検出する、少なくとも1つの位置センサを備える、請求項2に記載の蓋付けステーション(7)。
【請求項4】
前記蓋付けステーション(7)は、
少なくとも1つのガイド(11)と、
前記支持梁(16)を担持しかつ前記支持梁を前記作業位置と前記休止位置との間で移動させるように摺動可能に前記ガイド(11)に連結されている、少なくとも1つのキャリッジ(14)とを備える、請求項1、2又は3に記載の蓋付けステーション(7)。
【請求項5】
前記主操作装置(18)及び前記安全操作装置(23)の両方が、前記キャリッジ(14)を前記ガイド(11)に沿って摺動させるように設計されている、請求項4に記載の蓋付けステーション(7)。
【請求項6】
前記主操作装置(18)によって生じる移動を前記キャリッジ(14)に伝達するために、前記主操作装置(18)と前記キャリッジ(14)との間に前記安全操作装置(23)が介在している、請求項5に記載の蓋付けステーション(7)。
【請求項7】
前記蓋付けステーションは、
互いに平行である2つのガイド(11)と、
それぞれに対応するガイド(11)に連結された2つのキャリッジ(14)と、
前記2つのキャリッジ(14)を相互に連結しかつ前記安全操作装置(23)に接続されている中間ブラケット(15)とを備える、請求項6に記載の蓋付けステーション(7)。
【請求項8】
前記安全操作装置(23)は、通常は拡張されている少なくとも1つの空気圧シリンダ(24)であって、一端において前記キャリッジ(14)に接続されておりかつ反対端において前記主操作装置(18)に接続される、少なくとも1つの空気圧シリンダ(24)を備える、請求項6又は7に記載の蓋付けステーション(7)。
【請求項9】
前記空気圧シリンダ(24)は単動シリンダであり、前記空気圧シリンダ(24)に平行に配置されかつ前記空気圧シリンダ(24)によって対抗させられる、弾性要素(25)がある、請求項8に記載の蓋付けステーション(7)。
【請求項10】
前記弾性要素(25)は、前記キャリッジ(14)を前記休止位置に向かって押し込む、請求項9に記載の蓋付けステーション(7)。
【請求項11】
前記主操作装置(18)が、
回転軸線(X)の回りを回転するように取り付けられたシャフト(12)と、
一端においてシャフト(12)に堅固に取り付けられかつ反対端において前記安全操作装置(23)にヒンジ留めされている少なくとも1つのアーム(13)と、
前記回転軸線(X)の回りで前記シャフト(12)を回転させる回転電気モータ(19)とを備える、請求項5~10のいずれか一項に記載の蓋付けステーション(7)。
【請求項12】
前記主操作装置(18)は、
前記回転電気モータ(19)によって回転させられる偏心ピン(20)と、
前記偏心ピン(20)から前記シャフト(12)に運動を伝達する連結棒クランク機構とを備える、請求項11に記載の蓋付けステーション(7)。
【請求項13】
前記連結棒クランク機構は、
一端において前記偏心ピン(20)にヒンジ留めされている連結棒(21)と、
一端において前記連結棒(21)にヒンジ留めされかつ反対端において前記シャフト(12)に堅固に連結されているクランク(22)とを備える、請求項12に記載の蓋付けステーション(7)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2019年5月24日付に出願された伊国特許出願第102019000007195号の優先権を主張するものであり、その開示の全体を参照することにより本明細書に組み込まれる。
【0002】
本発明は、ボトル(すなわち、ボトル、小型ボトル、フラスコ又は他の容器)を充填するための充填機のための蓋付けステーションに関する。本発明は、以下の議論が、その一般性を損なうことなく明示的な参照を行う、製薬産業の製品のためのボトル充填機への有利な適用を見出している。
【背景技術】
【0003】
製薬産業の製品用のボトルを充填するための充填機は、一連のボトルを、空のボトル秤量ステーションを通して、予め定めた量の液体又は粉体製品が各ボトルに供給される、充填ステーションを通して、満杯ボトル秤量ステーションを通して、各ボトルにそれぞれの蓋が設けられる、蓋付けステーションを通って、最終的に、少なくとも1つのラベルが各ボトルに付けられるラベル付けステーションを通して移動させる、搬送システムを備えている。
【0004】
特に、公知の蓋付けステーションは、複数の満杯のボトルを直立位置で移動させる下側搬送システムと、下側搬送システムの上方に配置されかつそれぞれのボトルを閉鎖するように設計された複数の蓋をそれぞれ1つずつ移動させる上側搬送システムと、下側搬送システムから蓋を拾い上げてそれぞれのボトルに付ける(蓋をボトルのネックに配置する)蓋付け装置とを備える。この蓋付けの動作では、蓋付けステーションは、少なくともネック(及び場合によっては蓋も)を加熱し、一旦ネックと蓋が互いに接触させられると、ボトルの蓋とネックとの間のシールを可能にするように設計された加熱ユニットを備える。上記の加熱ユニットは、複数の電気抵抗部が、抵抗部の熱が各ボトルの少なくともネックに影響を与えるように、ボトルに近接しており(場合によっては蓋にも近接している)作業位置と、熱がボトルも蓋にも影響しないことを保証するように複数の抵抗部がボトルから十分に離れている休止位置との間にある、電気モータによって移動中に作動させることができる支持梁によって担持される、複数の電気抵抗部を備える。詳細には、公知の加熱ユニットは、蓋が付けられる前に、作業位置まで前方に支持梁を作動させ、予め定めた時間間隔後に加熱装置を休止位置まで後方に作動させるために配置された、一般的な電気式の操作装置を備えている。上記の予め定めた時間間隔は、一旦互いに接触させると蓋とネックとの間の接合が可能となるように、ボトルの少なくともネック(場合によっては蓋も)をボトルと蓋との間の領域において部分的に軟化させるのに十分な時間だけ、電気抵抗の熱がボトルのネックと蓋との間の領域に影響を与えることを保証するような時間間隔である。
【0005】
しかしながら、上記のシステムには、いくつかの欠点がある。実際、操作装置の何らかの故障に起因して、予め定めた時間間隔の後に支持梁が休止位置に引っ込められない場合、ボトルのネック(及び場合によっては蓋)の過剰な加熱が生じる。これにより、ボトルのネック(及び場合によっては蓋)を過剰に軟化させ、その結果、ボトル及び/又は蓋が永久的に変形する危険性をもたらし、蓋付けを損傷し、かつ/又は、ボトルを使用不能にし、最悪の場合では、ボトル及び/又は蓋を発火させるような加熱を引き起こす可能性がある。
【0006】
特許文献1(米国特許出願公開第2009/145083号明細書)は、垂直に移動可能でありかつカバーを通過する垂直部分を備える、ブラケットの形態である中空の支持要素によって担持されている蓋付けヘッドを備える、ボトル蓋付けステーションであって、蓋付けヘッドの回転の動作機構及び蓋付けヘッドのジョーの制御機構が、カバーの上方に延在する支持要素の一部に含まれている、ボトル蓋付けステーションを記載している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】米国特許出願公開第2009/145083号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の目的は、加熱ユニットが設けられ、上述した欠点がなく、同時に製造が容易でコスト効率の良い、特に製薬産業の製品用のボトル蓋付けステーションを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明によれば、添付の請求の範囲に記載されている、製薬産業の製品用のボトル蓋付けステーションが提供される。請求項には、本明細書の不可欠な部分を形成する本発明の実施形態が記載されている。
【0010】
以下、本発明を、その非限定的な例を示す添付図面を参照して説明する。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1図1は、製薬産業の製品用ボトルの模式図である。
図2図2は、本発明による蓋付けステーションの横方向及び模式図であり、いくつかの構成要素は明瞭化のために省略されている。
図3図3は、図2の蓋付けステーションの加熱ユニットの模式及び斜視図である。
図4図4は、図3の加熱ユニットの背面図である。
図5図5は、図3の加熱ユニットの平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
図1及び図2において、参照番号1は、総じてボトル(ボトル、小型ボトル、フラスコ又は他の容器)を示し、例えば、使い捨て(すなわち、1回だけ使用され、次いで交換される)の、製薬産業の製品2を液状又は粉状で収容するのに特に適した公知のタイプの使い捨てである(すなわち、1回のみ使用され、次いで交換させられる)。図1に示すボトル1は、蓋3によって閉じられている。また、図1に示すボトル1には、ボトル1の外面に接着された(少なくとも)1つのラベル6が設けられている。
【0013】
特に、図1に示すボトル1は、一般に、充填装置に充填され、ボトル1は、複数のステーションを通る処理経路に沿って移動させられ、この処理経路に沿って、ボトル1は、連続して、空であると計量され、製薬産業の予め定めた量の製品2が充填され、各ボトル1が正しく充填されていることを確認するために(すなわち、ボトル1が製薬産業の決定された量の物質2を含んでいることを確認するために)、満杯であると計量され、蓋3が設けられ、最終的にラベル6が設けられる。
【0014】
本明細書は、図2に部分的に図示されている蓋付けステーション7、すなわち、ボトル1用の充填機の蓋付けステーション7の部分に焦点を当てており、蓋3を付けることによって満杯のボトル1が閉じられる。特に、図2は、好ましくはプラスチック製の複数の満杯のボトル1を示しており、これらボトルは下側の回転式コンベヤ(図示せず)に沿って直立位置で移動させられ、各ボトルが閉鎖する蓋3を受け入れる準備が整っている。さらに、蓋付けステーション7は、典型的には回転式である、少なくとも1つの更なる上側コンベヤ(図示せず)を備え、この上側コンベヤは、下側コンベヤの上方に配置され、特別に設けられた蓋付け装置(図示せず)によって各ボトル1のネック4に付けられることを意図した複数の蓋3を移動させるように設計されている。
【0015】
蓋3を付ける動作を容易にするために、蓋付けステーション7は、また、図2図5に示す加熱ユニット8を備え、この加熱ユニットは、ネック4と蓋3が互いに接触させられたときにネック4と蓋3との間の接合を決定するように、蓋を付けられるべきボトル1の各々の少なくともネック4を加熱するように設計されている。
【0016】
以下、蓋3を受け入れる前に、ボトル1のネック4を特に加熱するように設計された加熱ユニット8が参照される。しかしながら、上記の加熱ユニット8は、蓋を付けるべき各ボトル1上に付けられる蓋3を加熱することもでき、あるいは蓋を付けるべき各ボトル1上に付けられる蓋3のみを加熱することもできる。
【0017】
詳細には、図2図5に示す加熱ユニット8は、固定支持体10によって担持された互いに平行な2本の水平ガイド11と、水平な回転軸線Xの回りを回転可能となるように固定支持体10に取り付けられたシャフト12とによって、固定支持体10に連結された可動フレーム9を備えている。特に図3を参照すると、可動フレーム9は、一端においてシャフト12に、他端において可動フレーム9に堅固にヒンジ留めされた、2つのアーム13によってシャフト12に連結され、しかも、フレーム9は、中間ブラケット15によって互いに連結されておりかつ複数の加熱装置17(典型的には電気抵抗部)が取り付けられた支持梁16を担持する、一対の対向するキャリッジ14によって、2つのガイド11に沿って摺動している。このようにして、シャフト12の回転により、アーム13の回転を誘起し、これにより、キャリッジ14をガイド11に沿って摺動させ、その結果、支持梁16を、加熱装置17がボトル1から遠く離れている休止位置(図示せず)から、加熱装置17がボトル1のネック4を加熱するように図2に示すようにボトル1のネック4に近接している作業位置に移動させる。
【0018】
特に図3を参照すると、シャフト12は、シャフト12に堅固に連結されたクランク22にヒンジ留めされた、連結棒21に連結された偏心ピン20を備えた電気モータ19を備える主操作装置18によって、回転軸線Xの回りを回転動作させることができ、その結果、電気モータ19の起動により偏心ピン20の回転が誘起され、その結果、連結棒20及びクランク22の機構によって、シャフト12の回転が誘起される。
【0019】
さらに、本発明に係る加熱ユニット8は、主操作装置18とは独立した安全操作装置23を備えており、緊急状態、すなわち、主操作装置18(例えば、電気モータ19)の故障が発生したときに、支持梁16を、作業位置から、加熱装置17の熱がボトル1を過度に加熱しないことを保証するように支持梁16がボトル1から離れた位置にある休止位置に移動させるように作動させることができる。上記の休止位置は、前述の休止位置と一致することができ、すなわち、支持梁16が主操作装置18の起動に続いて位置する位置であり、又は、上記の休止位置は、前述の休止位置とは異なる休止位置としうる(しかしながら、いかなる場合においても、主操作装置18の起動に起因して位置する休止位置に多かれ少なかれ近い)。
【0020】
安全操作装置23の存在により、ボトル1又は蓋3の過度の加熱、すなわち過度に長時間の加熱によるボトル1又は蓋3の損傷のリスクを排除することができ、主操作装置18の故障の場合には、加熱ユニット8の可動フレーム9、ひいては、支持梁16が、同様に迅速に除去することができ、有利には、ボトル1の損傷を回避するか、最悪の場合には、ボトル1を燃焼させることを回避することができる。
【0021】
詳細には、安全操作装置23は、主操作装置18の故障を検出しかつ安全操作装置23を動作させるために配置された、少なくとも1つの制御装置を備える。特に、主操作装置18は、各加熱サイクルにおいて、支持梁16が作業位置までの移動で作動させられ、予め定めた時間間隔の後に再び休止位置までの移動で作動させられることを保証するように構成されるであろう。次いで、制御装置は、支持梁16が予め定めた時間間隔よりも長い時間、作業位置に留まっているか否かを確認することによって、主操作装置18の何らかの故障を検出するようにプログラムされることになる。
【0022】
本発明の一実施形態によれば、制御装置は、支持梁16の位置を瞬時に検出する位置センサ(図示せず)と、支持梁16が作業位置に位置する瞬間から始まる時間を計時しかつ支持梁16が休止位置に戻る度にリセットするタイマー(図示せず)と、タイマーによって測定された時間を予め定めた時間間隔と瞬時に比較し、タイマーによって測定された値が予め定めた時間値を超えると直ちに安全操作装置23を作動させる、処理ユニット(図示せず)とを備え、この安全操作装置23は、主操作装置18とは独立して、支持梁16を休止位置に位置するように誘導し、特に、支持梁16をボトル1から離れるようにガイド11に沿ってキャリッジ14を摺動させるように誘導する。
【0023】
特に図3図4及び図5を参照すると、安全操作装置23は、主操作装置18又は電気モータ19の起動から独立してキャリッジ14をガイド11に沿って摺動させるように、主操作装置18とキャリッジ14との間に介在されている。
【0024】
特に図3図4及び図5を参照すると、安全操作装置23は、中間ブラケット15によってキャリッジ14に作用するように配置された通常は拡張された2つの単一効果空気圧シリンダ24(図5参照)と、中間ブラケット15によって常にキャリッジ14に作用するように配置された2つの弾性要素25、特に通常は圧縮された2つのバネとを備え、この弾性要素によって、キャリッジ14を摺動させるのに役立つ、ボトル1から離れる方向に直接的な力を中間ブラケット15に伝達し、したがって、支持梁16を、休止位置に向かって摺動させるが、通常は拡張されている空気圧シリンダ24によって通常は対抗されている。従って、主操作装置18の故障が発生した場合には、空気圧シリンダ24の対照作用がなくなり、その結果、中間ブラケット15に作用する弾性要素25によってキャリッジ14をガイド11に沿って休止位置まで摺動させるように、空気圧シリンダ24の戻り行程を誘起するために空気圧シリンダ24を作動させるのに十分であればよい。
【0025】
あるいは、安全操作装置23は、単一の空気圧シリンダ24及び/又は単一の弾性要素25を備えうる。各弾性要素25は、対応する空気圧シリンダ24に組み込むこともできる。
【0026】
本発明の蓋付けステーション7の目的は、任意のタイプのボトル1及び/又は小瓶及び/又はフラスコ、例えば、化粧品製品、食品、製品洗浄等のためのボトル1の蓋付けに使用できることが理解される。同様に、本発明の目的のために、ボトル1は、プラスチックの代わりに、ガラス、又はガラスとプラスチックの複合材料等で作ることができることは明らかである。
【0027】
また、上述した主操作装置18は、他の任意の均等な機構で作ることができ、例えば、機能を損なうことなく電気モータ19をシャフト12に直接的に接続することができることも理解される。
【0028】
上述の蓋付けステーション7は、多数の利点を有する。第1に、蓋付けステーション7は、最大の安全性の条件で蓋3を付けるのを容易にし、ボトル1及び/又は蓋3の損傷のリスクを最小化するように、ボトル1の少なくともネック4を効率的に加熱することができる。このようにして、蓋付けステーション7の速度、ひいては、時間当たりの生産性を損なうことなく、廃棄物(すなわち不良のボトル1)のパーセンテージを減らすことが可能になるであろう。最後に、上述の蓋付けステーション7は、公知の蓋付けステーションに関して少数の追加要素で構成されており、この追加要素は、操作装置の移動が簡単で実施が容易であるので構造的に単純であることにより、製造が簡単でコスト効率が良い。
図1
図2
図3
図4
図5
【国際調査報告】