IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ケーティー・アンド・ジー・コーポレーションの特許一覧

<>
  • 特表-エアロゾル生成装置 図1
  • 特表-エアロゾル生成装置 図2
  • 特表-エアロゾル生成装置 図3
  • 特表-エアロゾル生成装置 図4
  • 特表-エアロゾル生成装置 図5
  • 特表-エアロゾル生成装置 図6
  • 特表-エアロゾル生成装置 図7
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-07-28
(54)【発明の名称】エアロゾル生成装置
(51)【国際特許分類】
   A24F 40/46 20200101AFI20220721BHJP
   A24F 40/20 20200101ALI20220721BHJP
   A24F 40/465 20200101ALI20220721BHJP
【FI】
A24F40/46
A24F40/20
A24F40/465
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021535507
(86)(22)【出願日】2021-03-19
(85)【翻訳文提出日】2021-07-09
(86)【国際出願番号】 KR2021003415
(87)【国際公開番号】W WO2021215673
(87)【国際公開日】2021-10-28
(31)【優先権主張番号】10-2020-0048862
(32)【優先日】2020-04-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519217032
【氏名又は名称】ケーティー アンド ジー コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】龍華国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】パク、イン ス
(72)【発明者】
【氏名】ジョウン、ウン ミ
【テーマコード(参考)】
4B162
【Fターム(参考)】
4B162AA03
4B162AA05
4B162AA22
4B162AB01
4B162AB12
4B162AB23
4B162AB28
4B162AC01
4B162AC12
4B162AC22
4B162AD06
4B162AD15
4B162AD20
4B162AD23
(57)【要約】
実施例に係わるエアロゾル生成装置は、シガレットの少なくとも一部を収容する収容部及び収容部の内部に配置され、シガレットを加熱するヒータを含み、ヒータは、収容部の内部の周囲に沿って配置される第1加熱部、収容部の下部に配置される第2加熱部、及び収容部の下部からシガレットの長手方向に沿って延びる第3加熱部を含み、第1加熱部、第2加熱部、及び第3加熱部は、互いに熱的に連結されうる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
シガレットの少なくとも一部を収容する収容部と、
前記収容部の内部に配置され、前記シガレットを加熱するヒータと、を含み、
前記ヒータは、
前記収容部の内部の周囲に沿って配置される第1加熱部と、
前記収容部の下部に配置される第2加熱部と、
前記収容部の下部から前記シガレットの長手方向に沿って延びる第3加熱部と、を含み、
前記第1加熱部、前記第2加熱部、及び前記第3加熱部は、互いに熱的に連結される、エアロゾル生成装置。
【請求項2】
前記第1加熱部と前記第2加熱部は、互いに接して配置され、
前記第2加熱部と前記第3加熱部は、互いに接して配置される、請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項3】
前記シガレットが前記収容部に挿入されたとき、
前記第1加熱部は、前記シガレットの外面の少なくとも一部を取り囲んで前記シガレットの外面を加熱し、
前記第2加熱部は、前記シガレットの一端部と接して前記シガレットの一端部を加熱し、
前記第3加熱部は、前記シガレットに挿入されて前記シガレットの内部を加熱する、請求項1または2に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項4】
前記第1加熱部は、前記第3加熱部に向かって凹状に湾曲された、請求項1~3のいずれか一項に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項5】
前記第1加熱部は、第1温度に加熱され、
前記第2加熱部は、前記第1温度以下である第2温度に加熱され、
前記第3加熱部は、前記第2温度以下である第3温度に加熱される、請求項1~4のいずれか一項に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項6】
前記第1加熱部は、第1熱伝導率を有する素材を含み、
前記第2加熱部は、前記第1熱伝導率よりも低い第2熱伝導率を有する素材を含み、
前記第3加熱部は、前記第2熱伝導率よりも低い第3熱伝導率を有する素材を含む、請求項1~5のいずれか一項に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項7】
前記シガレットは、エアロゾル生成物質を含む媒質部を含み、
前記第1加熱部の長さは、前記媒質部の長さの0.3~1倍である、請求項1~6のいずれか一項に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項8】
前記ヒータは、前記収容部の内部に配置され、前記第1加熱部と熱的に連結される第4加熱部をさらに含み、
前記第1加熱部は、前記第4加熱部によって加熱されて前記第2加熱部に熱を伝達し、
前記第2加熱部は、前記第3加熱部に熱を伝達する、請求項1~7のいずれか一項に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項9】
前記第4加熱部は、前記収容部の内面の少なくとも一部を覆い、前記第1加熱部と所定距離離隔して配置される、請求項8に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項10】
前記第4加熱部の長さは、前記第1加熱部の長さの0.5~1倍である、請求項8または9に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項11】
前記収容部の外部に配置され、交流磁場を発生させる誘導コイルをさらに含み、
前記第1加熱部は、前記交流磁場を印加されて発熱し、
前記第2加熱部は、前記第1加熱部から熱を伝達され、
前記第3加熱部は、前記第2加熱部から熱を伝達される、請求項1~10のいずれか一項に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項12】
前記収容部の外部に配置され、交流磁場を発生させる誘導コイルをさらに含み、
前記第1加熱部及び前記第3加熱部は、前記交流磁場を印加されて発熱し、
前記第2加熱部は、前記第1加熱部及び前記第3加熱部から熱を伝達される、請求項1~11のいずれか一項に記載のエアロゾル生成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エアロゾル生成装置に係り、さらに詳細には、シガレットの内部、外部、及び一端部を加熱することができるヒータ構造を含むエアロゾル生成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
最近、一般的なシガレットの短所を克服する代替方法に係わる需要が増加している。例えば、シガレットを燃焼させてエアロゾルを生成させる方法ではないシガレット内のエアロゾル生成物質が加熱されることにより、エアロゾルが生成される方法に係わる需要が増加している。これにより、加熱式シガレットまたは加熱式エアロゾル生成装置に係わる研究が活発に進められている。
【0003】
シガレットを加熱するヒータの構造は、大きく見て、内部加熱方式、外部加熱方式に分けられる。内部加熱方式ヒータは、シガレットに挿入されるヒータを用いてシガレットの内部を加熱して熱がシガレットの内部から外部に移動し、外部加熱方式ヒータは、シガレットの外部を加熱して熱がシガレットの外部から内部に移動する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
エアロゾル生成装置のヒータのうち、ヒータがシガレットに挿入される内部加熱式ヒータ構造は、シガレットの内部を高温に加熱するので、高温によってヒータに隣接したシガレットの一部に対する炭化が発生し、これにより、異臭が発生する問題点が存在する。また、外部加熱式ヒータ構造は、広い面積を加熱せねばならないので、エアロゾル生成装置の作動初期にヒータの予熱時間が長いという問題がある。
【0005】
上述した問題点を解決するために、実施例は、シガレットの外部、内部、及び一端部を加熱するヒータ構造を使用してシガレットを加熱することができるエアロゾル生成装置を提供する。
【0006】
実施例を通じて解決しようとする課題が上述した課題に制限されるものではなく、言及されていない課題は、本明細書及び添付図面から本実施例が属する技術分野で通常の知識を有する者に明確に理解されるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した技術的課題を達成するための技術的手段として、一実施例に係わるエアロゾル生成装置は、シガレットの少なくとも一部を収容する収容部及び収容部の内部に配置され、シガレットを加熱するヒータを含み、ヒータは、収容部の内部の周囲に沿って配置される第1加熱部、収容部の下部に配置される第2加熱部及び収容部の下部からシガレットの長手方向に沿って延びる第3加熱部を含み、第1加熱部、第2加熱部、及び第3加熱部は、互いに熱的に連結されうる。
【発明の効果】
【0008】
実施例に係わるエアロゾル生成装置は、シガレットの外部及び内部を加熱することができるヒータ構造を含んでシガレットの加熱に必要なヒータの初期予熱時間を短縮させうる。
【0009】
また、実施例に係わるエアロゾル生成装置は、シガレットの外部、内部、及び一端部を加熱して、ユーザに優秀な喫味及び霧化量を提供し、ヒータの加熱に必要な電力量の消耗を減らしうる。
【0010】
実施例による効果が上述した効果に制限されるものではなく、言及されていない効果は、本明細書及び添付図面から本実施例が属する技術分野で通常の知識を有する者に明確に理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】エアロゾル生成装置にシガレットが挿入された一例を示す図面である。
図2】シガレットの一例を示す図面である。
図3】一実施例に係わるエアロゾル生成装置にシガレットが挿入された一例を示す概略図である。
図4】他の実施例に係わるエアロゾル生成装置にシガレットが挿入された一例を示す概略図である。
図5図4に図示されたエアロゾル生成装置のヒータの斜視図である。
図6図5に図示されたヒータの断面を示す図面である。
図7】さらに他の実施例に係わるエアロゾル生成装置にシガレットが挿入された一例を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
一実施例に係わるエアロゾル生成装置は、シガレットの少なくとも一部を収容する収容部及び収容部の内部に配置され、シガレットを加熱するヒータを含み、ヒータは、収容部の内部の周囲に沿って配置される第1加熱部、収容部の下部に配置される第2加熱部及び収容部の下部からシガレットの長手方向に沿って延びる第3加熱部を含み、第1加熱部、第2加熱部、及び第3加熱部は、互いに熱的に連結されうる。
【0013】
また、第1加熱部と第2加熱部は、互いに接して配置され、第2加熱部と第3加熱部は、互いに接して配置されうる。
【0014】
また、シガレットが収容部に挿入されたとき、第1加熱部は、シガレットの外面の少なくとも一部を取り囲んでシガレットの外面を加熱し、第2加熱部は、シガレットの一端部と接してシガレットの一端部を加熱し、第3加熱部は、シガレットに挿入されてシガレットの内部を加熱することができる。
【0015】
また、第1加熱部は、第3加熱部に向かって凹状に湾曲されうる。
【0016】
また、第1加熱部は、第1温度に加熱され、第2加熱部は、第1温度以下である第2温度に加熱され、第3加熱部は、第2温度以下である第3温度に加熱されうる。
【0017】
また、第1加熱部は、第1熱伝導率を有する素材を含み、第2加熱部は、第1熱伝導率よりも低い第2熱伝導率を有する素材を含み、第3加熱部は、第2熱伝導率よりも低い第3熱伝導率を有する素材を含んでもよい。
【0018】
また、シガレットは、エアロゾル生成物質を含む媒質部を含み、第1加熱部の長さは、媒質部の長さの0.3~1倍でもある。
【0019】
また、ヒータは、収容部の内部に配置され、第1加熱部と熱的に連結される第4加熱部をさらに含み、第1加熱部は、第4加熱部によって加熱されて第2加熱部に熱を伝達し、第2加熱部は、第3加熱部に熱を伝達することができる。
【0020】
また、第4加熱部は、収容部の内面の少なくとも一部を覆い、第1加熱部と所定距離離隔して配置されうる。
【0021】
また、第4加熱部の長さは、第1加熱部の長さの0.5~1倍でもある。
【0022】
また、収容部の外部に配置され、交流磁場を発生させる誘導コイルをさらに含み、第1加熱部は、交流磁場を印加されて発熱し、第2加熱部は、第1加熱部から熱を伝達され、第3加熱部は、第2加熱部から熱を伝達されうる。
【0023】
また、収容部の外部に配置され、交流磁場を発生させる誘導コイルをさらに含み、第1加熱部及び第3加熱部は、交流磁場を印加されて発熱し、第2加熱部は、第1加熱部及び第3加熱部から熱を伝達されうる。
【0024】
実施例で使用される用語は、本発明での機能を考慮しながら可能な限り、現在広く使用される一般的な用語を選択したが、これは、当分野に従事する技術者の意図または判例、新たな技術の出現などによっても異なる。また、特定の場合は、出願人が任意に選定した用語もあり、その場合、当該発明の説明部分で詳細にその意味を記載する。したがって、本発明で使用される用語は、単なる用語の名称ではない、その用語が有する意味と本発明の全般にわたる内容に基づいて定義されねばならない。
【0025】
明細書全体において、ある部分がある構成要素を「含む」とするとき、それは、特別に反対となる記載がない限り、他の構成要素を除外するものではなく、他の構成要素をさらに含んでもよいということを意味する。また、明細書に記載された「…部」、「…モジュール」というような用語は、少なくとも1つの機能や動作を処理する単位を意味し、それは、ハードウェアまたはソフトウェアによって具現されるか、あるいはハードウェアとソフトウェアとの結合によっても具現される。
【0026】
本明細書で使用される「第1」または「第2」のような序数を含む用語は、多様な構成要素の説明に使用されるが、前記構成要素は、前記用語によって限定されてはならない。前記用語は、1つの構成要素を他の構成要素から区別する目的として使用されうる。
【0027】
明細書全体において、構成要素の「長手方向」は、構成要素が構成要素の一方向軸に沿って延びる方向でもあり、この際、構成要素の一方向軸は、一方向軸を横切る他方向軸よりも構成要素がさらに長く延びる方向を意味する。
【0028】
以下、添付された図面を参照して本発明の実施例について本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者が容易に実施可能に詳細に説明する。しかし、本発明は、様々な異なる形態にも具現され、ここで説明する実施例に限定されない。
【0029】
以下では、図面を参照して本発明の実施例を詳細に説明する。
【0030】
図1は、エアロゾル生成装置にシガレットが挿入された一例を示す図面である。
【0031】
図1を参照すれば、エアロゾル生成装置は、バッテリ110、制御部120、及びヒータ200を含む。また、エアロゾル生成装置1000の内部空間には、シガレット300が挿入されうる。
【0032】
図1に図示されたエアロゾル生成装置1000には、本実施例に係わる構成要素が図示されている。したがって、図1に図示された構成要素以外に他の汎用的な構成要素がエアロゾル生成装置1000にさらに含まれるということを、本実施例に係わる技術分野で通常の知識を有する者であれば、理解できるであろう。
【0033】
図1には、バッテリ110、制御部120及びヒータ200が一列に配置されたように図示されているが、それに限定されない。すなわち、エアロゾル生成装置1000の設計によって、バッテリ110、制御部120、及びヒータ200の配置は、変更されうる。
【0034】
シガレット300がエアロゾル生成装置1000に挿入されれば、エアロゾル生成装置1000は、ヒータ200を加熱する。シガレット300内のエアロゾル生成物質は、加熱されたヒータ200によって温度が上昇し、これにより、エアロゾルが生成されうる。生成されたエアロゾルは、シガレット300のフィルタロッド320を通じてユーザに伝達される。
【0035】
必要によって、シガレット300がエアロゾル生成装置1000に挿入されていない場合にも、エアロゾル生成装置1000は、ヒータ200を加熱することができる。
【0036】
バッテリ110は、エアロゾル生成装置1000の動作に用いられる電力を供給する。例えば、バッテリ110は、ヒータ200が加熱されるように電力を供給し、制御部120の動作に必要な電力を供給することができる。また、バッテリ110は、エアロゾル生成装置1000に設けられたディスプレイ、センサ、モータなどの動作に必要な電力を供給することができる。
【0037】
制御部120は、エアロゾル生成装置1000の動作を全般的に制御する。具体的に、制御部120は、バッテリ110及びヒータ200だけではなく、エアロゾル生成装置1000に含まれた他の構成の動作を制御する。また、制御部120は、エアロゾル生成装置1000の構成それぞれの状態を確認し、エアロゾル生成装置1000が動作可能な状態であるか否かを判断することもできる。
【0038】
制御部120は、少なくとも1つのプロセッサを含む。プロセッサは、多数の論理ゲートのアレイによっても具現され、汎用的なマイクロプロセッサと、該マイクロプロセッサで実行されるプログラムが保存されたメモリと、の組合わせによっても具現される。また、他の形態のハードウェアによっても具現されるということを、本実施例が属する技術分野で通常の知識を有する者であれば、理解できるであろう。
【0039】
ヒータ200は、バッテリ110から供給された電力によって加熱される。例えば、シガレットがエアロゾル生成装置1000に挿入されれば、ヒータ200は、シガレットの内部に位置してもよい。したがって、加熱されたヒータ200は、シガレット内のエアロゾル生成物質の温度を上昇させうる。
【0040】
ヒータ200は、電気抵抗性ヒータでもある。例えば、ヒータ200には、導電性トラック(track)を含み、導電性トラックに電流が流れることにより、ヒータ200が加熱されうる。しかし、ヒータ200は、上述した例に限定されず、希望温度まで加熱可能なものであれば、制限なしに該当しうる。ここで、希望温度は、エアロゾル生成装置1000に予め設定されていてもよく、ユーザによって所望の温度に設定されてもよい。
【0041】
一方、他の例において、ヒータ200は、誘導加熱式ヒータでもある。具体的に、ヒータ200には、シガレットを誘導加熱方式で加熱するための導電性コイルを含み、シガレットは、誘導加熱式ヒータによって加熱されるサセプタを含んでもよい。
【0042】
図1には、ヒータ200がシガレット300の内部に挿入されるように配置されるように図示されているが、それに限定されない。例えば、ヒータ200は、管状加熱要素、板状加熱要素、針状加熱要素、または棒状加熱要素の加熱要素を含み、加熱要素の形状によってシガレット300の内部または外部を加熱することができる。
【0043】
また、エアロゾル生成装置1000には、ヒータ200が複数個配置されてもよい。この際、複数個のヒータ200は、シガレット300の内部に挿入されるように配置されてもよく、シガレット300の外部に配置されてもよい。また、複数個のヒータ200のうち、一部は、シガレット300の内部に挿入されるように配置され、残りは、シガレット300の外部に配置されうる。また、ヒータ200の形状は、図1に図示された形状に限定されず、多様な形状にも作製される。
【0044】
一方、エアロゾル生成装置1000は、バッテリ110、制御部120及びヒータ200以外に汎用的な構成をさらに含んでもよい。例えば、エアロゾル生成装置1000は、視覚情報の出力が可能なディスプレイ及び/または触覚情報の出力のためのモータを含んでもよい。また、エアロゾル生成装置1000は、少なくとも1つのセンサ(パフ検知センサ、温度検知センサ、シガレット挿入検知センサなど)を含んでもよい。
【0045】
また、エアロゾル生成装置1000は、シガレット300が挿入された状態でも外部空気が流入されるか、内部気体が流出される構造によっても作製される。
【0046】
図1には、図示されていないが、エアロゾル生成装置1000は、別途のクレードルと共に、システムを構成しうる。例えば、クレードルは、エアロゾル生成装置1000のバッテリ110の充電に用いられうる。または、クレードルとエアロゾル生成装置1000が結合された状態でヒータ200が加熱されてもよい。
【0047】
シガレット300は、一般的な燃焼型シガレットと類似してもいる。例えば、シガレット300は、エアロゾル生成物質を含む第1部分とフィルタなどを含む第2部分に区分されうる。または、シガレット300の第2部分にも、エアロゾル生成物質が含まれてもよい。例えば、顆粒またはカプセルの形態に作られたエアロゾル生成物質が第2部分に挿入されてもよい。
【0048】
エアロゾル生成装置1000の内部には、第1部分全体が挿入され、第2部分は、外部に露出される。または、エアロゾル生成装置1000の内部に第1部分の一部だけ挿入されてもよく、第1部分及び第2部分の一部が挿入されてもよい。ユーザは、第2部分を口にした状態でエアロゾルを吸い込む。この際、エアロゾルは、外部空気が第1部分を通過することで生成され、生成されたエアロゾルは、第2部分を通過して、ユーザの口に伝達される。
【0049】
一例として、外部空気は、エアロゾル生成装置1000に形成された少なくとも1つの空気通路を通じて流入されうる。例えば、エアロゾル生成装置1000に形成された空気通路の開閉及び/または空気通路の大きさは、ユーザによって調節されうる。これにより、霧化量、喫煙感などがユーザによって調節されうる。他の例として、外部空気は、シガレット300の表面に形成された少なくとも1つの孔(hole)を通じてシガレット300の内部に流入されてもよい。
【0050】
以下、図2を参照して、シガレット300の一例について説明する。
【0051】
図2は、シガレットの一例を示す図面である。
【0052】
図2を参照すれば、シガレット300は、媒質部310及びフィルタロッド320を含む。図1に基づいて前述した第1部分は、媒質部310を含み、第2部分は、フィルタロッド320を含む。
【0053】
図2には、フィルタロッド320が単一セグメントに図示されているが、それに限定されない。すなわち、フィルタロッド320は、複数のセグメントで構成されてもよい。例えば、フィルタロッド320は、エアロゾルを冷却する第1セグメント及びエアロゾル内に含まれた所定の成分をフィルタリングする第2セグメントを含んでもよい。また、必要によって、フィルタロッド320には、他の機能を遂行する少なくとも1つのセグメントをさらに含んでもよい。
【0054】
シガレット300は、少なくとも1枚のラッパ340によっても包装される。ラッパ340には、外部空気が流入されるか、内部気体が流出される少なくとも1つの孔(hole)が形成されうる。一例として、シガレット300は、1枚のラッパ340によっても包装される。他の例として、シガレット300は、2以上のラッパ340によって重畳して包装されてもよい。例えば、第1ラッパによって媒質部310が包装され、第2ラッパによってフィルタロッド320が包装されうる。そして、個別ラッパによって包装された媒質部310及びフィルタロッド320が結合され、第3ラッパによってシガレット300全体が再包装されうる。もし、媒質部310またはフィルタロッド320それぞれが複数のセグメントで構成されていれば、それぞれのセグメントが個別ラッパによっても包装される。そして、個別ラッパによって包装されたセグメントが結合されたシガレット300全体が異なるラッパによって再包装されうる。
【0055】
媒質部310は、エアロゾル生成物質を含む。例えば、エアロゾル生成物質は、グリセリン、プロピレングリコール、エチレングリコール、ジプロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、及びオレイルアルコールのうち、少なくとも1つを含んでもよいが、それに限定されない。また、媒質部310は、風味剤、湿潤剤及び/または有機酸(organic acid)のような他の添加物質を含んでもよい。また、媒質部310には、メントールまたは保湿剤などの加香液が、媒質部310に噴射されることで添加することができる。
【0056】
媒質部310は、多様に作製されうる。例えば、媒質部310は、シート(sheet)状にも作製され、ストランド(strand)状にも作製される。また、媒質部310は、タバコシートが細かく切られた刻みタバコによっても作製される。また、媒質部310は、熱伝導物質によっても取り囲まれる。例えば、熱伝導物質は、アルミ箔のような金属ホイルでもあるが、それに限定されない。一例として、媒質部310を取り囲む熱伝導物質は、媒質部310に伝達される熱を均一に分散させてタバコロッドに加えられる熱伝導率を向上させ、これにより、タバコ味を向上させうる。また、媒質部310を取り囲む熱伝導物質は、誘導加熱式ヒータによって加熱されるサセプタとしての機能が可能である。この際、図面に図示されていないが、媒質部は、外部を取り囲む熱伝導物質以外にも追加のサセプタをさらに含んでもよい。
【0057】
フィルタロッド320は、酢酸セルロースフィルタでもある。一方、フィルタロッド320の形状には、制限がない。例えば、フィルタロッド320は、円柱状ロッドでもあり、内部に中空を含むチューブ状ロッドでもある。また、フィルタロッド320は、リセス状ロッドでもある。もし、フィルタロッド320が複数のセグメントで構成された場合、複数のセグメントのうち、少なくとも1つが異なる形状にも作製される。
【0058】
フィルタロッド320は、香味が発生するように作製されてもよい。一例として、フィルタロッド320に加香液が噴射されてもよく、加香液が塗布された別途の繊維がフィルタロッド320の内部に挿入されてもよい。
【0059】
また、フィルタロッド320には、少なくとも1つのカプセル330が含まれる。ここで、カプセル330は、香味を発生させる機能を行い、エアロゾルを発生させる機能を行ってもよい。例えば、カプセル330は、香料を含む液体を被膜で覆い包んだ構造でもある。カプセル330は、球状または円筒状を有することができるが、それらに制限されない。
【0060】
もし、フィルタロッド320にエアロゾルを冷却するセグメントが含まれる場合、冷却セグメントは、高分子物質または生分解性高分子物質によっても製造される。例えば、冷却セグメントは、純粋なポリ乳酸(polylactic acid)だけで作製されるが、それに限定されない。または、冷却セグメントは、複数の穿孔が形成された酢酸セルロースフィルタによっても作製される。しかし、冷却セグメントは、上述した例に限定されず、エアロゾルが冷却される機能を行うことができれば、制限なしに該当する。
【0061】
図3は、一実施例に係わるエアロゾル生成装置1000にシガレット300が挿入された一例を示す概略図である。
【0062】
図3を参照すれば、一実施例に係わるエアロゾル生成装置1000は、シガレット300の少なくとも一部を収容する収容部260及び前記シガレット300を加熱するヒータ200を含んでもよい。ヒータ200は、第1加熱部210、第2加熱部220、及び第3加熱部230を含んでもよい。
【0063】
ヒータ200に含まれた加熱部は、発熱することで、シガレット300を加熱する構成要素を意味する。例えば、ヒータ200に含まれた加熱部は、バッテリ110と電気的に連結されて発熱することで、シガレット300を加熱することができるが、それに制限されず、ヒータ200に含まれた他の加熱部から熱を伝達されて発熱することで、シガレット300を加熱することができる。
【0064】
第1加熱部210は、収容部260の内部の周囲に沿って配置されうる。図3には、第1加熱部210が収容部260の内部面と所定距離離隔して配置されたように図示されているが、第1加熱部210は、収容部260の内部面と接するように配置されうる。
【0065】
第1加熱部210は、第3加熱部230に向かって凹状に湾曲されうる。すなわち、第1加熱部210は、第3加熱部230に向かって凹状に湾曲されて第3加熱部230を取り囲む形状でもある。第1加熱部210が湾曲されることにより、シガレット300が挿入されたとき、シガレット300の外部面を取り囲んでシガレット300の外部面を効率的に加熱することができる。
【0066】
第2加熱部220は、収容部260の下部に配置されうる。収容部260の下部は、収容部260にシガレット300が挿入された場合、収容部260に挿入されたシガレット300の一端部が向かう収容部260の一部を意味することができる。
【0067】
第2加熱部220は、図3に図示されたように収容部260の下部面に接するように配置されうるが、下部面と所定距離離隔して配置されうる。また、第2加熱部220は、収容部260の下部の一部面を覆うように配置されうる。
【0068】
第2加熱部220の形状は、板状型または中空を有するディスク型でもあるが、それらに制限されず、シガレットの一端部を加熱するための多様な形状に変形が可能である。
【0069】
第3加熱部230は、収容部260の下部からシガレット300の長手方向に沿って延びて配置されうる。第3加熱部230は、第2加熱部220の一面からシガレット300の長手方向に沿って延びるように配置されうる。
【0070】
第3加熱部230の形状は、細長型(例えば、棒状、針状、ブレード状)であるか、円筒状でもあるが、それらに制限されず、シガレットの内部を加熱するための多様な形状への変形が可能である。
【0071】
第1加熱部210、第2加熱部220、及び第3加熱部230は、互いに熱的に連結されうる。熱的に連結されるということは、ヒータ200の一構成要素の熱が伝導、対流、輻射を経てヒータ200の他の構成要素に伝達可能であるということを意味する。
【0072】
例えば、第1加熱部210と第2加熱部220とが互いに接するように配置され、第2加熱部220と第3加熱部230とが互いに接して配置されうる。その場合、第1加熱部210、第2加熱部220、及び第3加熱部230の間に互いの熱が伝導されて移動可能である。また、熱が対流または輻射を通じて伝達される場合には、ヒータ200の各構成要素が所定距離離隔して配置されうる。
【0073】
一実施例に係わるエアロゾル生成装置1000は、シガレット300の内部、外部、及び一端部を同時に加熱することができるヒータ200構造を提供する。
【0074】
一方、一比較例による内部加熱方式ヒータの場合、ヒータがシガレット300の内部を加熱して熱がシガレットの内部から外部に移動するので、シガレット300の外部に熱を伝達するために、シガレット300の内部を高温に加熱せねばならない。これにより、シガレットに挿入されたヒータによってシガレット300の内部が炭化され、ヒータの予熱時間の長くなる問題点が発生する。
【0075】
また、他の比較例による外部加熱方式ヒータの場合、シガレット300の外部を加熱して熱がシガレット300の外部から内部に移動するので、シガレット300の内部に熱を伝達するために広い面積を加熱せねばならない。
【0076】
その場合、加熱対象面積が広く、ヒータの作動初期にヒータの予熱時間(例えば、設定温度到達時間)が増加してしまう。また、ヒータの作動初期のエアロゾル生成量に比べて、作動中、後半の生成量が相対的に減る問題点が発生する。
【0077】
シガレット300の少なくとも一部は、エアロゾル生成装置1000の収容部260に挿入されうる。例えば、シガレット300が収容部260に収容されれば、第3加熱部230は、シガレット300に挿入されうる。また、第1加熱部210は、シガレット300の外面の少なくとも一部を取り囲み、第2加熱部220は、シガレット300の一端部と接することができる。
【0078】
ヒータ200が作動すれば、第1加熱部210は、シガレット300の外面を加熱し、第2加熱部220は、シガレット300の一端部を加熱し、第3加熱部230は、シガレット300の内部を同時に加熱することができる。
【0079】
一実施例に係わるエアロゾル生成装置1000は、上述したヒータ200の構成要素を用いてシガレット300を均一な温度分布によって加熱することができる。
【0080】
一実施例に係わるエアロゾル生成装置1000の制御部120は、第1加熱部210を第1温度に加熱させ、第2加熱部220を第1温度以下である第2温度に加熱させ、第3加熱部230を第2温度以下である第3温度に加熱させうる。
【0081】
シガレット300を均一な温度に加熱するために、シガレットの内部を加熱する第3加熱部230が加熱される温度よりもシガレット300の外面を加熱する第1加熱部210が加熱される温度が相対的に高くなるようにヒータ200を加熱させうる。
【0082】
例えば、ヒータ200の作動初期の予熱過程において、第1温度は、260℃~290℃、第2温度は、250℃~280℃、第3温度は、240℃~270℃でもあるが、それらに制限されない。ヒータ200が予熱された後、第1加熱部210、第2加熱部220、及び第3加熱部230の温度は、200℃~250℃を保持することができる。
【0083】
但し、シガレット300の最適の加熱温度は、シガレット300を構成する物質の種類、組成比などによっても異なる。
【0084】
第1加熱部210、第2加熱部220、及び第3加熱部230の素材は、セラミック、CNT、熱伝導性を有する金属物質などを含んでもよい。第1加熱部210、第2加熱部220、及び第3加熱部230は、互いに同じ素材を含むように作製されうるが、それに制限されない。例えば、シガレット300を均一に加熱するために第1加熱部210は、第1熱伝導率を有する素材を含み、第2加熱部220は、第1熱伝導率よりも低い第2熱伝導率を有する素材を含んでもよい。また、第3加熱部230は、第2熱伝導率よりも低い第3熱伝導率を有する素材を含んでもよい。
【0085】
第1加熱部210の長さは、媒質部310の長さの0.3~1倍でもある。第1加熱部210の距離と媒質部310の長さとの比率によって、ユーザに提供される風味が異なってもいる。上述した長さは、シガレット300の長手方向と平行な方向の第1加熱部210の長さを意味する。
【0086】
例えば、第1加熱部210の長さが媒質部310の長さの0.5倍である場合、シガレット300の内部、外部、一端部が均一に加熱されると共に、ユーザに優秀な風味及び霧化量を提供することができる。
【0087】
このように一実施例に係わるエアロゾル生成装置1000は、シガレット300の内部、外部、一端部を同時に加熱することができ、ユーザに優秀な風味及び霧化量を提供することができる。また、必要温度以上にヒータ200が加熱される必要がないので、シガレット300の炭化が発生して異臭が発生するか、バッテリ110の出力が浪費される問題点を防止することができる。
【0088】
図3に図示された一実施例の構成要素に係わる同じ図面符号は、以下で実質的に同じ構成要素を意味し、一実施例に係わる構成要素は、他の実施例にも実質的に同一適用されうる。
【0089】
図4は、他の実施例に係わるエアロゾル生成装置にシガレットが挿入された一例を示す概略図であり、図4を参照すれば、他の実施例に係わるエアロゾル生成装置1000のヒータ200は、第4加熱部240をさらに含んでもよい。第4加熱部240は、バッテリ110と電気的に連結されうる。また、第4加熱部240は、収容部260の内面の少なくとも一部を覆うように配置されうる。
【0090】
図5は、図4に図示されたエアロゾル生成装置のヒータの斜視図である。
【0091】
図5を参照すれば、第4加熱部240は、第1加熱部210と熱的に連結されうる。第4加熱部240は、収容部(260:図4)の内面の少なくとも一部を覆いつつ、第1加熱部210と所定距離離隔して配置されうる。
【0092】
第4加熱部240は、電気抵抗性パターンを備えたフィルム(film)状に作製されうる。第4加熱部240の素材は、CNT、セラミックなどを含んでもよいが、上述したところによって制限されない。
【0093】
第4加熱部240の長さは、第1加熱部210の長さの0.5~1倍でもある。上述した長さは、シガレット300の長手方向と平行な方向の第1加熱部210及び第4加熱部240の長さを意味する。
【0094】
例えば、第4加熱部240の長さは、第1加熱部210の長さの1倍でもある。すなわち、第4加熱部240の長さが第1加熱部210の長さと同一である場合、第4加熱部240は、第1加熱部210のみを集中的に加熱することができる。
【0095】
図6は、図5に図示されたヒータの断面を示す図面である。
【0096】
図6を参照すれば、第1加熱部210と第2加熱部220とが互いに接し、第2加熱部220と第3加熱部230が互いに接することができる。この際、第1加熱部210、第2加熱部220、及び第3加熱部230の間で熱が伝導方式によって移動することができる。したがって、上述した第1加熱部210、第2加熱部220、及び第3加熱部230は、それぞれ互いに対して熱伝導体の役割が可能である。
【0097】
第4加熱部240は、第1加熱部210を加熱することができる。第4加熱部240は、第1加熱部210と所定距離離隔され、第4加熱部240の熱が対流方式で第1加熱部210に移動することができる。
【0098】
第2加熱部220は、第1加熱部210から熱を伝達されて加熱されうる。また、第3加熱部230は、第2加熱部220から熱を伝達されて加熱されうる。その結果、第4加熱部240の熱が第1加熱部210、第2加熱部220、及び第3加熱部230順に順次に伝達されうる。
【0099】
実施例に係わるエアロゾル生成装置1000は、第4加熱部240を加熱して全体ヒータ200を加熱することで、それぞれの第1加熱部210、第2加熱部220、及び第3加熱部230を別途に加熱するよりは、バッテリ110の電力消耗を節約することができる。
【0100】
第4加熱部240は、エアロゾル生成装置1000の作動初期にヒータ200を予熱する過程で270℃~300℃に加熱されうる。ヒータ200が予熱された以後に第4加熱部240の温度は、200℃~250℃を保持することができる。
【0101】
図7は、さらに他の実施例に係わるエアロゾル生成装置にシガレットが挿入された一例を示す概略図である。
【0102】
図7を参照すれば、エアロゾル生成装置1000は、誘導コイル250をさらに含んでもよい。誘導コイル250は、収容部260の外部に配置されるように図示されているが、それに限定されず、収容部260の内部に配置されうる。
【0103】
誘導コイル250は、バッテリ110から供給された電力によって交流磁場を発生させる導電性コイルでもある。誘導コイル250は、収容部260の少なくとも一部を取り囲むように配置されうる。
【0104】
シガレット300がエアロゾル生成装置1000の収容部260に収容されれば、エアロゾル生成装置1000は、誘導コイル250が交流磁場を発生させるように誘導コイル250に電力を供給することができる。
【0105】
第1加熱部210は、交流磁場によって加熱されるサセプタ(susceptor)を含んでもよい。この際、第1加熱部210は、第2加熱部220及び第3加熱部230と互いに異なる素材を含んでもよい。
【0106】
第1加熱部210のサセプタは、誘導コイル250から発生する交流磁場によって加熱され、金属または炭素を含んでもよい。例えば、サセプタは、フェライト(ferrite)、強磁性合金(ferromagnetic alloy)、ステンレス鋼(stainless steel)及びアルミニウム(Al)、またはそれらの組み合わせのうち、選択される少なくとも1つを含んでもよい。また、サセプタは、黒鉛(graphite)、モリブデン(molybdenum)、シリコンカーバイド(silicon carbide)、ニオブ(niobium)、ニッケル合金(nickel alloy)、金属フィルム(metal film)、ジルコニア(zirconia)のようなセラミック、ニッケル(Ni)やコバルト(Co)のような遷移金属、ホウ素(B)やリン(P)のような準金属、またはそれらの組み合わせのうち、選択される少なくとも1つを含んでもよい。しかし、サセプタは、前述した例に限定されず、交流磁場が印加されることにより、希望温度まで加熱可能なものであれば、制限なしに該当されうる。
【0107】
第1加熱部210は、誘導コイル250によって生成された交流磁場が印加されて発熱されうる。第2加熱部220は、第1加熱部210から熱を伝達されて加熱されうる。また、第3加熱部230は、第2加熱部220から熱を伝達されて加熱されうる。すなわち、第1加熱部210の熱が第2加熱部220、及び第3加熱部230に順次に伝達されうる。
【0108】
上述したようにさらに他の実施例に係わるエアロゾル生成装置1000は、誘導コイル250によってサセプタである第1加熱部210を加熱することで、残りの第2加熱部220及び第3加熱部230を加熱してバッテリ110の電力消耗を節約することができる。
【0109】
さらに他の実施例に係わるエアロゾル生成装置1000は、交流磁場を発生させる誘導コイル250をさらに含み、第1加熱部210及び第3加熱部230は、交流磁場によって加熱されるサセプタ(susceptor)を含んでもよい。
【0110】
第1加熱部210及び第3加熱部230は、交流磁場を印加されて発熱することができる。第2加熱部220は、第1加熱部210及び第3加熱部230から熱を伝達されうる。すなわち、第1加熱部210及び第3加熱部230の熱が第2加熱部220に伝達されうる。
【0111】
上述したようにさらに他の実施例に係わるエアロゾル生成装置1000は、誘導コイル250によってサセプタである第1加熱部210及び第3加熱部230を加熱することで、第2加熱部220を加熱してバッテリ110の電力消耗を低減し、ヒータ200作動初期に速かにエアロゾルを生成させうる。
【0112】
本実施例に係わる技術分野で通常の知識を有する者は、前記記載の本質的な特性から外れない範囲で変形された形態として具現可能であるということが理解できるであろう。したがって、開示された方法は、限定的な観点ではなく、説明的な観点で考慮されねばならない。本発明の範囲は、前述した説明ではなく、請求範囲に示されており、それと同等な範囲内にある全ての相違点は、本発明に含まれるものと解釈されねばならない。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【国際調査報告】