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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-07-29
(54)【発明の名称】腎移植手術操作の冷蔵継続システム
(51)【国際特許分類】
   A61B 17/00 20060101AFI20220722BHJP
【FI】
A61B17/00
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021543518
(86)(22)【出願日】2021-01-21
(85)【翻訳文提出日】2021-07-26
(86)【国際出願番号】 CN2021073060
(87)【国際公開番号】W WO2022012016
(87)【国際公開日】2022-01-20
(31)【優先権主張番号】202010681662.5
(32)【優先日】2020-07-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202011639271.3
(32)【優先日】2020-12-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521329534
【氏名又は名称】江蘇泰科博曼医療器械有限公司
【氏名又は名称原語表記】JIANGSU TAIKE BOMAN MEDICAL APPLIANCE CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】NO.9 Changyang Road,West Taihu Science And Technology Industrial Park,Changzhou,Jiangsu 213100,China
(74)【代理人】
【識別番号】110000291
【氏名又は名称】弁理士法人コスモス国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】孫 洵
(72)【発明者】
【氏名】郭 燕林
【テーマコード(参考)】
4C160
【Fターム(参考)】
4C160MM53
(57)【要約】
【課題】本発明は医療器具技術分野に関し、特に、腎移植手術が開始されてから腎臓の動脈・静脈を開放するまでに腎臓を冷蔵するための腎移植手術操作の冷蔵継続システムであって、一端に腎臓及びスムージーが内部に入るための袋口が開口している袋と、袋に間隔を置いて設置される体外リング及び体内リングと、を含み、袋の底部の外側と内側のいずれにも引出端が設けられている腎移植手術操作の冷蔵継続システムに関する。【解決手段】本発明は、袋の一部の長さを支持して貫通する流通路を形成し、腎臓が流通路を通じて袋内に入り、このようにして人体に入るキャリアが得られ、操作しやすく、便利で迅速であり、引出端の設置によって、腹腔鏡下手術に適することができ、袋の底部外側の引出端を引っ張ることによって、腎臓を便宜的に腎臓の吻合箇所まで引っ張り、且つ術後に袋の底部内側の引出端を引っ張ることによって袋を体外に引っ張ることができ、袋口にスムージーを複数回添加することによって、ドナーの腎臓が継続的な低温環境にあることを保証する。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
腎移植手術が開始されてから腎臓の動脈・静脈を開放するまでに腎臓を冷蔵するための腎移植手術操作の冷蔵継続システムであって、
一端に腎臓及びスムージーが内部に入るための袋口が開口し、底部が閉塞端である袋と、
前記袋に間隔を置いて設置され、前記袋の一部の長さを支持して貫通する流通路を形成する体外リング及び体内リングと、を含み、
前記袋の底部の外側と内側のいずれにも手術中に、前記袋を患者の体内に出入りするように引っ張るための引出端が設けられていることを特徴とする腎移植手術操作の冷蔵継続システム。
【請求項2】
前記袋の下端側壁に開口が開口していることを特徴とする請求項1に記載の腎移植手術操作の冷蔵継続システム。
【請求項3】
前記引出端は一端が前記袋に固定されたプルワイヤと、前記プルワイヤの他端に接続されたプルリングとを含むことを特徴とする請求項1に記載の腎移植手術操作の冷蔵継続システム。
【請求項4】
前記袋の端部は口紐の束ねと解けにより封止及び開放を実現しかつ開放時にスムージーを添加するための緊締部を前記体外リングに対して外向きに延出していることを特徴とする請求項1に記載の腎移植手術操作の冷蔵継続システム。
【請求項5】
前記体外リングに開放時にスムージーを添加するための封止蓋が取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の腎移植手術操作の冷蔵継続システム。
【請求項6】
前記封止蓋は、前記体外リングに締結され、内部に前記袋の内外を貫通する通路を有する封止蓋本体と、前記封止蓋本体に対して反転し、前記封止蓋本体内の前記通路の開放及び封止を実現する上蓋と、前記封止蓋本体と前記上蓋との間に設けられる封止蓋接続部とを含むことを特徴とする請求項5に記載の腎移植手術操作の冷蔵継続システム。
【請求項7】
前記袋の端部が開放された時にスムージーを前記袋内に注入するように補助するためのホッパーをさらに含むことを特徴とする請求項6に記載の腎移植手術操作の冷蔵継続システム。
【請求項8】
前記ホッパーは外ホッパー及び内ホッパーを含み、前記内ホッパーは端部が前記外ホッパーの通路内に部分的に挿入され、かつ重合セグメントがスムージー収容袋体の開口端を固定するために用いることを特徴とする請求項7に記載の腎移植手術操作の冷蔵継続システム。
【請求項9】
前記体内リングの取り付け方法は
S1:前記袋の底部を人体内に入れるステップと、
S2:前記体内リングを人体の切開口の深さ方向と平行に設置し且つ前記切開口内に挿入し、前記体内リングが患者の外科的切開口を通して体内に入るように前記袋の外側に位置する引出端を引っ張るステップと、
S3:前記体内リングを患者の皮膚組織の内側に貼り合わせて係止位置を形成するように前記体外リングを引っ張るステップと、
を含むことを特徴とする請求項1に記載の腎移植手術操作の冷蔵継続システム。
【請求項10】
前記ホッパーと前記スムージー収容袋体との接続方法は、前記スムージー収容袋体の開口端を前記内ホッパーの通路内部から貫通しかつ前記重合セグメント側から引き出した後に折り返し、前記内ホッパーの重合セグメントを被覆し、前記内ホッパーにおける前記スムージー収容袋体が被覆された端部を前記外ホッパーの通路内に挿入し、前記スムージー収容袋体の開口端の固定を実現するステップを含むことを特徴とする請求項8に記載の腎移植手術操作の冷蔵継続システム。
【請求項11】
前記袋内にスムージーを添加することは、
A1:前記ホッパーを前記スムージー収容袋体に締結するステップと、
A2:前記上蓋を前記封止蓋本体に対して反転させ、前記封止蓋本体内の前記通路の封止から開放までの過程を実現するステップと、
A3:前記外ホッパーを前記封止蓋本体の通路内に挿入するステップと、
A4:前記スムージー収容袋体の形態を制御し、スムージーを前記袋内に注入するステップと、
を含むことを特徴とする請求項8に記載の腎移植手術操作の冷蔵継続システム。
【請求項12】
前記腎移植手術操作の冷蔵継続システムの使用方法は、
B1:前記袋の底部を人体内に入れ、前記体内リングと体外リングにより前記袋を人体の皮膚組織に固定するステップと、
B2:前記袋の外側に位置する引出端を引っ張り、移植腎が収容された袋を手術部位に引っ張るステップと、
B3:腎臓の動脈・静脈及び尿管の該当方向の前記袋の側壁に切開口を切開し、前記切開口から手術操作を行うステップと、
B4:器具によって前記切開口を広げ、縫合・吻合された腎臓を、前記袋の内部から外部に移動するステップと、
B5:前記袋の内側に位置する引出端を引っ張り、袋及び体内リングを患者の体外に引っ張るステップと、
を含むことを特徴とする請求項1に記載の腎移植手術操作の冷蔵継続システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は医療器具の技術分野に関し、特に腎移植手術操作の冷蔵継続システムに関する。
【背景技術】
【0002】
現在、腎移植手術、特に腹腔鏡又はロボット補助腹腔鏡下腎移植術は開放式手術に比べて創傷が小さく、術後に患者の創傷治癒に有利である等のメリットを有し、腎移植手術の主流傾向となってきている。しかし、従来の技術では、鏡下手術のアプローチ開口が小さく開口しているため、ドナーの腎臓が通過するためのアプローチ通路及び手術操作通路が設計されていなく、手術前および手術中に、腎臓が継続的に低温環境にあることを保証することは困難であり、術後の腎臓器官の生着率に影響を及ぼす。
上記問題の存在に鑑み、本設計者はこのような製品工序適用に従事する長年豊かな実務経験及び専門知識に基づき、積極的に研究革新を行い、より実用性を有する腎移植手術操作の冷蔵継続システムを構築することを目指す。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は腎移植手術操作の冷蔵継続システムを提供することで、背景技術における問題を解決するという技術課題を解決しようとする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記目的を達成するために、本発明は、
腎移植手術が開始されてから腎臓の動脈・静脈を開放するまでに腎臓を冷蔵するための腎移植手術操作の冷蔵継続システムであって、
一端に腎臓及びスムージーが内部に入るための袋口が開口し、底部が閉塞端である袋と、
前記袋に間隔を置いて設置され、前記袋の一部の長さを支持して貫通する流通路を形成する体外リング及び体内リングと、を含み、
前記袋の底部の外側と内側のいずれにも手術中に、前記袋を患者の体内に出入りするように引っ張るための引出端が設けられている腎移植手術操作の冷蔵継続システムという技術案を採用している。
【0005】
さらに、前記袋の下端側壁に開口が開口している。
【0006】
さらに、前記引出端は一端が前記袋に固定されたプルワイヤと、前記プルワイヤの他端に接続されたプルリングとを含む。
【0007】
さらに、前記袋の端部は口紐の束ねと解けにより封止及び開放を実現しかつ開放時にスムージーを添加するための緊締部を前記体外リングに対して外向きに延出している。
【0008】
さらに、前記体外リングに開放時にスムージーを添加するための封止蓋が取り付けられている。
【0009】
さらに、前記封止蓋は、前記体外リングに締結され、内部に前記袋の内外を貫通する通路を有する封止蓋本体と、前記封止蓋本体に対して反転し、前記封止蓋本体内の前記通路の開放及び封止を実現する上蓋と、前記封止蓋本体と前記上蓋との間に設けられる封止蓋接続部とを含む。
【0010】
さらに、前記袋の端部が開放された時にスムージーを前記袋内に注入するように補助するためのホッパーをさらに含む。
【0011】
さらに、前記ホッパーは外ホッパー及び内ホッパーを含み、前記内ホッパーは端部が前記外ホッパーの通路内に部分的に挿入され、かつ重合セグメントがスムージー収容袋体の開口端を固定するために用いる。
【0012】
さらに、前記体内リングの取り付け方法は、
S1:前記袋の底部を人体内に入れるステップと、
S2:前記体内リングを人体の切開口の深さ方向と平行に設置し且つ前記切開口内に挿入し、前記体内リングが患者の外科的切開口を通して体内に入るように前記袋の外側に位置する引出端を引っ張るステップと、
S3:前記体内リングを患者の皮膚組織の内側に貼り合わせて係止位置を形成するように前記体外リングを引っ張るステップと、
さらに、前記ホッパーと前記スムージー収容袋体との接続方法は、前記スムージー収容袋体の開口端を前記内ホッパーの通路内部から貫通しかつ前記重合セグメント側から引き出した後に折り返し、前記内ホッパーの重合セグメントを被覆し、前記内ホッパーにおける前記スムージー収容袋体が被覆された端部を前記外ホッパーの通路内に挿入し、前記スムージー収容袋体の開口端の固定を実現するステップと、
を含む。
【0013】
さらに、前記袋内にスムージーを添加することは、
A1:前記ホッパーを前記スムージー収容袋体に締結するステップと、
A2:前記上蓋を前記封止蓋本体に対して反転させ、前記封止蓋本体内の前記通路の封止から開放までの過程を実現するステップと、
A3:前記外ホッパーを前記封止蓋本体の通路内に挿入するステップと、
A4:前記スムージー収容袋体の形態を制御し、スムージーを前記袋内に注入するステップと、
を含む。
【0014】
さらに、腎移植手術操作の冷蔵継続システムの使用方法は、
B1:前記袋の底部を人体内に入れ、前記体内リングと体外リングにより前記袋を人体の皮膚組織に固定するステップと、
B2:前記袋の外側に位置する引出端を引っ張り、移植腎が収容された袋を手術部位に引っ張るステップと、
B3:腎臓の動脈・静脈及び尿管の該当方向の前記袋の側壁に切開口を切開し、前記切開口から手術操作を行うステップと、
B4:器具によって前記切開口を広げ、縫合・吻合された腎臓を、前記袋の内部から外部に移動するステップと、
B5:前記袋の内側に位置する引出端を引っ張り、袋及び体内リングを患者の体外に引っ張るステップと、
を含む。
【発明の効果】
【0015】
本発明の有益な効果は以下のとおりである。
本発明は、腎臓が流通路を通じて袋に入り、このようにして人体に入るキャリアが得られ、操作しやすく、便利で迅速であり、引出端の設置によって、腹腔鏡下手術に適することができ、袋の底部外側の引出端を引っ張ることによって、腎臓を便宜的に腎臓の吻合箇所まで引っ張り、且つ術後に袋の底部内側の引出端を引っ張ることによって袋を体外に引っ張ることができ、袋口にスムージーを複数回添加することにより,ドナーの腎臓が継続的な低温環境にあることを保証する。
【0016】
本発明の実施例又は従来技術における技術案をより明らかに説明するために、以下、実施例又は従来技術の説明に用いた図面を簡単に説明し、以下の説明における図面は単に本発明に記載のいくつかの実施例であることは明らかであり、当業者にとって、進歩性的な労力を要しない前提で、これらの図面から他の図面が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明の腎移植手術操作の冷蔵継続システムの構成模式図。
図2】本発明の腎移植手術操作の冷蔵継続システムの正面図。
図3】本発明の腎移植手術操作の冷蔵継続システムの最適化構成模式図。
図4】本発明における封止蓋の断面図。
図5】本発明における封止蓋の構成模式図。
図6】本発明の腎移植手術操作の冷蔵継続システムの封止蓋が開放されている構成模式図。
図7】本発明の腎移植手術操作の冷蔵継続システムの封止蓋が封止されている構成模式図。
図8】本発明におけるホッパーの構成模式図。
図9】本発明におけるホッパーの正面図。
図10】本発明におけるホッパーとスムージー収容袋体との接続模式図。
図11】本発明の腎移植手術操作の冷蔵継続システムの最適化構成の分解模式図。
図12】本発明の腎移植手術操作の冷蔵継続システムの最適化構成の分解正面図。
図13】本発明の腎移植手術操作の冷蔵継続システムの各部の接続模式図。
図14】本発明における体内リングと患者の皮膚組織とが係止位置を形成する構成模式図。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の実施例における図面を組合わせて、本発明の実施例における技術案を明瞭且つ完全に説明し、説明される実施例は本発明の全ての実施例ではなく、実施例の一部に過ぎないことは明らかである。
なお、部材が別の部材に「固定される」とは、別の部材上に直接に固定される場合に限定されず、別の部材が介在する場合を含む。ある部材が別の部材に「接続される」とは、別の部材に直接接続される場合に限定されず、別の部材が介在する場合を含む。本明細書で使用される「垂直」、「水平」、「左」、「右」という技術用語及び類似する表現は説明を目的とするものに過ぎず、唯一の実施形態を示すものではない。
特に断らない限り、本明細書中で使用される全ての技術および科学技術用語は、本発明の属する分野の当業者によって一般的に理解されるのと同じ意味を有する。本明細書中で使用される技術用語は、具体的な実施例の説明を目的とするものに過ぎず、本発明を限定するものではない。本明細書中で使用される技術用語「及び/又は」は、一又は複数の関連する列挙項目のいずれか又は全部を組み合わせたものを含む。
図1~14に示すように、腎移植手術が開始されてから腎臓の動脈・静脈を開放するまでに腎臓を冷蔵するための腎移植手術操作の冷蔵継続システムであって、一端に腎臓及びスムージーが内部に入るための袋口11が開口し、底部が閉塞端である袋1と、袋1に間隔を置いて設置され、袋1の一部の長さを支持して貫通する流通路を形成する体外リング2及び体内リング3と、を含み、袋1の底部の外側と内側のいずれにも手術中に、袋1を患者の体内に出入りするように引っ張るための引出端が設けられている。
【0019】
本発明は、袋1の一部の長さを支持して貫通する流通路を形成し、腎臓が流通路を通じて袋1内に入り、このようにして人体に入るキャリアが得られ、操作しやすく、便利で迅速であり、引出端の設置によって、腹腔鏡下手術に適することができ、袋1の底部外側の引出端を引っ張ることによって、腎臓を便宜的に腎臓の吻合箇所まで引っ張り、且つ術後に袋1の底部内側の引出端を引っ張ることによって袋1を体外に引っ張ることができ、袋口11にスムージーを複数回添加することによって、ドナーの腎臓が継続的な低温環境にあることを保証する。
【0020】
上記腎移植手術操作の冷蔵継続システムの使用方法は、
B1:袋1の底部を人体内に入れ、体内リング3と体外リング2により袋1を人体の皮膚組織に固定することで人体の皮膚組織が切開口で支持されて通路形態を形成するステップと、
B2:袋1の外側に位置する引出端を引っ張り、移植腎が収容された袋1を手術部位に引っ張り、ここでの牽引及び位置の決定は体内に入れた外部機器が必要となるステップと、
B3:腎臓の動脈・静脈及び尿管の該当方向の袋1の側壁に切開口を切開し、切開口から手術を行って移植腎の動脈・静脈、外腸骨動脈・静脈及び尿管に対して縫合・吻合等の手術操作を行い、この過程で、袋1内に本来貯留されたスムージー及び融解後に形成された液体が人体内に入り、いずれも吸い上げによって体外へ取り出され、この過程で、腎臓は依然として低温を維持し続けるステップと、
B4:器具によって切開口を広げ、縫合・吻合された腎臓を、袋1の内部から外部に移動し、開口12の大きさは腎臓をスムーズに取り出すことができれば特に限定されず、この過程で、未融解のスムージー及び融解による液体が人体内に集中的に流れ出し、同様に吸い上げによって体外へ取り出されるステップと、
B5:袋1の内側に位置する引出端を引っ張り、袋1及び体内リング3を患者の体外に引っ張り、この過程で、袋1の底部がまず体内リング3及び体外リング2によって形成された通路形態から体外へ取り出され、続いて体内リング3を引っ張ることで除去するステップと、
を含む。
【0021】
上記実施例に対して、好ましい形態として、体内リング3の取り付け方法は、
S1:袋1の底部を人体内に入れ、ここで体内リング3の使用方法について言えば、人体内に入れた袋1に、移植する腎臓及び/又はスムージーが収容されているか、又は収容されなくてもよく、この場合に体内リング3が取り付けられた後に、移植する腎臓及びスムージーを入れるステップと、
S2:体内リング3を人体の切開口の深さ方向と平行に設置し且つ切開口内に挿入し、袋1の外側に位置する引出端を引っ張り、体内リング3が袋1の引っ張りで体内の方向に移動し、体内リング3が患者の外科的切開口を通して体内に入り、体内リング3は人体に入った後に本来受けられた切開口の押圧力が解除されて、円環形状に戻るステップと、
S3:体外リング2を引っ張り、体内リング3を患者の皮膚組織の内側に貼り合わせて係止位置を形成し、体内リング3と体外リング2の切開口での形状保持効果を保つために、上記使用方法を満たす前提で、体内リング3と体外リング2との間の距離をできるだけ低減するステップと、
を含む。
【0022】
上記実施例の好ましい形態として、袋1の下端側壁に腎臓の動脈・静脈及び尿管が患者の体内に延出するための開口12が開口し、腎移植の吻合手術操作を完了し、このようにして腎臓が人体に入ってから器具によって袋1の側壁に切開口を切開する時間を節約する。
【0023】
操作しやすいために、引出端は、一端が袋1に固定されたプルワイヤ13と、プルワイヤ13の他端に接続されたプルリング14とを含む。プルリング14の設置によって、操作における付勢位置が広げられ、袋1に対する引っ張りがより便利になり、操作難易度を低減し、且つ袋1の位置制御の精度を向上した。
【0024】
腎臓を蓄積する過程において、環境の安定性は、手術により有利であるため、袋1の端部は口紐17の束ねと解けにより封止及び開放を実現しかつ開放時にスムージーを添加するための緊締部15を体外リング2に対して外向きに延出している。口紐17を固定するために、口紐17が貫通するための領域を形成する緊締通路16がさらに設けられてもよい。
【0025】
袋1の別の閉塞方式として、体外リング2に開放時にスムージーを添加するための封止蓋4が取り付けられている。封止蓋4の設置によって、スムージーを添加する間隔の時間帯内に、袋1の内部が封止されて腎臓冷蔵環境の安定性を効果的に確保する。
【0026】
具体的な実施の形態として,封止蓋4は、体外リング2に締結され、内部に袋1の内外を貫通する通路を有する封止蓋本体41と、封止蓋本体41に対して反転し、封止蓋本体41内の前記通路の開放及び封止を実現する上蓋42と、封止蓋本体41と上蓋42との間に設けられる封止蓋接続部43とを含む。
【0027】
具体的な実施過程において、封止蓋本体41と体外リング2との接続端に体外リング2が入るための係入溝411を設置することができ、使用時、体外リング2を係入溝411に係入し、係入溝411によって体外リング2に対して位置規制を形成し、着脱しやすい。
【0028】
スムージーを入れやすいために、袋1の端部が開放された時にスムージーを袋1内に注入するように補助するためのホッパー5をさらに含む。
【0029】
具体的な実施の形態として、ホッパー5は外ホッパー51及び内ホッパー52を含み、内ホッパー52は端部が外ホッパー51の通路内に部分的に挿入され、かつ重合セグメントがスムージー収容袋体6の開口端を固定するために用い、ホッパー5とスムージー収容袋体6との接続方法はスムージー収容袋体6の開口12端を内ホッパー52の通路内部から貫通しかつ重合セグメント側から引き出した後に折り返し、内ホッパー52の重合セグメントを被覆し、内ホッパー52におけるスムージー収容袋体6が被覆された端部を外ホッパー51の通路内に挿入し、スムージー収容袋体6の開口12端の固定を実現するステップを含む。
【0030】
上記封止蓋とホッパーとの協力により、袋1内にスムージーを添加することは、
A1:ホッパー5をスムージー収容袋体6に締結して、スムージー収容袋体6の開口端の開放形態の固定を実現するステップと、
A2:上蓋42を封止蓋本体41に対して反転させ、封止蓋本体41内の通路の封止から開放までの過程を実現するステップと、
A3:外ホッパー部51を封止蓋本体41の通路内に挿入し、内壁と外壁の貼り合わせにより両者の相対位置の固定を実現するステップと、
A4:スムージー収容袋体6の形態を制御し、底部にスムージーを収容する部分を上方に持ち上げて傾倒状態を実現し、スムージーを袋1内に注入し、具体的な注入量を実際の使用量に応じて制御するステップと、
を含む。
【0031】
当業者からすれば理解すべきものとして、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、上記実施例及び明細書に記載されたものは本発明の原理を説明するのに過ぎず、本発明は、その趣旨及び範囲を逸脱することなく、種々の変更、改良することができる。これら変更や改良が発明の範囲に含まれる。本発明の技術的範囲は添付の特許請求の範囲及びその均等物によって定められるべきである。
【符号の説明】
【0032】
1 袋
11 袋口
12 開口
13 プルワイヤ
14 プルリング
15 緊締部
16 緊締通路
17 口紐
2 体外リング
3 体内リング
4 封止蓋
41 封止蓋本体
411 係入溝
42 上蓋
43 封止蓋接続部
5 ホッパー
51 外ホッパー
52 内ホッパー
6 スムージー収容袋体
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
【国際調査報告】