(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-08-01
(54)【発明の名称】交互の材料のスタックを通って延伸する導電性ポストを有する集積アセンブリ
(51)【国際特許分類】
H01L 27/11582 20170101AFI20220725BHJP
H01L 27/11575 20170101ALI20220725BHJP
H01L 21/336 20060101ALI20220725BHJP
H01L 21/8234 20060101ALI20220725BHJP
H01L 27/11556 20170101ALI20220725BHJP
H01L 27/11548 20170101ALI20220725BHJP
H01L 21/768 20060101ALI20220725BHJP
【FI】
H01L27/11582
H01L27/11575
H01L29/78 371
H01L27/088 E
H01L27/11556
H01L27/11548
H01L21/90 A
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021568703
(86)(22)【出願日】2020-04-21
(85)【翻訳文提出日】2021-11-17
(86)【国際出願番号】 US2020029130
(87)【国際公開番号】W WO2020242647
(87)【国際公開日】2020-12-03
(32)【優先日】2019-05-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】595168543
【氏名又は名称】マイクロン テクノロジー,インク.
(74)【代理人】
【識別番号】100121083
【氏名又は名称】青木 宏義
(74)【代理人】
【識別番号】100138391
【氏名又は名称】天田 昌行
(74)【代理人】
【識別番号】100074099
【氏名又は名称】大菅 義之
(72)【発明者】
【氏名】ルオ シュアンチャン
(72)【発明者】
【氏名】シャリー インドラ ヴィー.
(72)【発明者】
【氏名】ドルハウト ジャスティン ビー.
(72)【発明者】
【氏名】クライン リタ ジェイ.
【テーマコード(参考)】
5F033
5F048
5F083
5F101
【Fターム(参考)】
5F033JJ19
5F033KK04
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5F101BB02
5F101BD16
5F101BD22
5F101BD30
5F101BD34
(57)【要約】
幾つかの実施形態は、導電性ノードの上方に導電性拡張部を有する集積アセンブリを含む。導電性ノードは、第1の組成物を含む。導電性拡張部の底面は、第1の組成物とは異なる組成物である第2の組成物を含む。スタックは導電性拡張部の上方にある。スタックは、交互の第1及び第2のレベルを含む。ピラー構造体は、スタックを通って垂直方向に延伸する。ピラー構造体の各々は、絶縁ライナーによって横方向に取り囲まれた導電性材料のポストを含む。ポストの内の少なくとも1つは、導電性ノードの内の1つに直接接触するように導電性拡張部を通って延伸する。幾つかの実施形態は、集積アセンブリを形成する方法を含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
導電性ノードの上方の導電性拡張部であって、前記導電性ノードは、第1の組成物を含み、前記導電性拡張部の底面は、前記第1の組成物とは異なる組成物である第2の組成物を含む、前記導電性拡張部と、
前記導電性拡張部の上方のスタックであって、交互の第1及び第2のレベルを含む、前記スタックと、
前記スタックを通って垂直方向に延伸するピラー構造体であって、前記ピラー構造体の各々は、絶縁ライナーによって横方向に取り囲まれた導電性材料のポストを含み、前記導電性材料は前記第1の組成物を含み、前記ポストの内の1つ以上は、前記導電性ノードの内の1つ以上に直接接触するように前記導電性拡張部を通って延伸する、前記ピラー構造体と
含む、集積アセンブリ。
【請求項2】
前記第1のレベルはNANDワード線レベルであり、前記第2のレベルは絶縁レベルである、請求項1に記載の集積アセンブリ。
【請求項3】
前記NANDワード線レベルは金属を含み、前記絶縁レベルは二酸化ケイ素を含む、請求項2に記載の集積アセンブリ。
【請求項4】
前記導電性拡張部及び前記スタックは第1のティア内にあり、直接接触する前記導電性ノードの内の少なくとも1つは、前記第1のティアの下の第2のティアの回路と結合される、請求項1に記載の集積アセンブリ。
【請求項5】
前記第2のティアの前記回路は、CMOS回路を含む、請求項4に記載の集積アセンブリ。
【請求項6】
前記スタックは、メモリアレイ領域、前記メモリアレイ領域に隣接する階段領域、及び前記メモリアレイ領域に隣接する周辺領域を含み、前記ピラー構造体の第1のセットは、前記メモリアレイ領域を通って延伸し、前記ピラー構造体の第2のセットは、前記周辺領域を通って延伸し、前記ピラー構造体の第3のセットは、前記階段領域を通って延伸する、請求項1に記載の集積アセンブリ。
【請求項7】
前記メモリアレイ領域は、相互に積み重ねられたメモリレベルの少なくとも2つのデッキを含む、請求項6に記載の集積アセンブリ。
【請求項8】
前記ピラー構造体の前記第1のセットからの前記ポスト、前記ピラー構造体の前記第2のセットからの前記ポスト、及び前記ピラー構造体の前記第3のセットからの前記ポストは、前記導電性拡張部を通って延伸する前記ポストの内の前記1つ以上の中にある、請求項6に記載の集積アセンブリ。
【請求項9】
前記ピラー構造体の前記第1及び第2のセットからの前記ポストのみは、前記導電性拡張部を通って延伸する前記ポストの内の前記1つ以上の中にある、請求項6に記載の集積アセンブリ。
【請求項10】
前記導電性拡張部を通って延伸する前記ポストの内の前記1つ以上の領域を取り囲むカラーを更に含み、前記領域は、前記導電性拡張部の前記底面の直下にある、請求項1に記載の集積アセンブリ。
【請求項11】
前記カラーは、前記第1及び第2の組成物とは異なる第3の組成物を含む、請求項10に記載の集積アセンブリ。
【請求項12】
前記第1の組成物は本質的にタングステンからなり、
前記第2の組成物はケイ化タングステンを含み、
前記第3の組成物は、金属ケイ化物、金属炭化物、及び金属窒化物の内の1つ以上を含む、
請求項11に記載の集積アセンブリ。
【請求項13】
前記第3の組成物は窒化チタンを含む、請求項12に記載の集積アセンブリ。
【請求項14】
導電性ノードの上方の導電性拡張部であって、前記導電性ノードは、第1の組成物を含み、前記導電性拡張部の底面は、前記第1の組成物とは異なる第2の組成物を含む、前記導電性拡張部と、
前記導電性拡張部の上方のスタックであって、前記スタックは、交互の第1及び第2のレベルを含み、前記スタックは、メモリアレイ領域、前記メモリアレイ領域に隣接する階段領域、及び前記メモリアレイ領域に隣接する周辺領域を含み、前記導電性ノードの第1のセットは、前記メモリアレイ領域の下にある、前記スタックと、
前記スタックを通って垂直方向に延伸するピラー構造体であって、前記ピラー構造体の各々は、絶縁ライナーによって横方向に取り囲まれた導電性材料のポストを含み、前記ピラー構造体の第1のセットは、前記メモリアレイ領域を通って延伸し、前記ピラー構造体の第2のセットは、前記周辺領域を通って延伸し、前記ピラー構造体の第3のセットは、前記階段領域を通って延伸し、前記ピラー構造体の前記第1のセットの前記ポストは、前記導電性ノードの前記第1のセットに直接接触するように前記導電性拡張部を通って延伸する、前記ピラー構造体と
を含む集積アセンブリ。
【請求項15】
前記第1のレベルは導電性ワード線材料を含み、前記第2のレベルは絶縁レベルである、請求項14に記載の集積アセンブリ。
【請求項16】
前記周辺領域の下に前記導電性ノードの第2のセットを更に含み、前記ピラー構造体の前記第2のセットの前記ポストは、前記導電性ノードの前記第2のセットに直接接触するように前記導電性拡張部を通って延伸する、請求項14に記載の集積アセンブリ。
【請求項17】
前記階段領域の下に前記導電性ノードの第3のセットを更に含み、前記ピラー構造体の前記第3のセットの前記ポストは、前記導電性ノードの前記第3のセットに直接接触するように前記導電性拡張部を通って延伸する、請求項16に記載の集積アセンブリ。
【請求項18】
前記メモリアレイ領域は、NANDメモリアレイ領域である、請求項14に記載の集積アセンブリ。
【請求項19】
前記ポストの前記導電性材料は前記第1の組成物を含む、請求項14に記載の集積アセンブリ。
【請求項20】
前記ピラー構造体の前記第1のセットの前記ポストの領域を取り囲むカラーの第1のセットを更に含み、前記領域は、前記導電性拡張部の前記底面の直下にある、請求項14に記載の集積アセンブリ。
【請求項21】
前記周辺領域の下に前記導電性ノードの第2のセットを含み、前記ピラー構造体の前記第2のセットの前記ポストは、前記導電性ノードの前記第2のセットに直接接触するように前記導電性拡張部を通って延伸し、前記カラーの第2のセットは、前記ピラー構造体の前記第2のセットの前記ポストの領域を取り囲み、前記ピラー構造体の前記第2のセットの前記ポストの前記領域は、前記導電性拡張部の前記底面の直下にある、請求項20に記載の集積アセンブリ。
【請求項22】
前記導電性拡張部は、第1の領域の上方に第2の領域を含み、前記第1の領域は前記第2の組成物を含み、前記第2の領域は第3の組成物を含み、導電性ノードの第3のセットが前記第2の領域内にあり、前記ピラー構造体の前記第3のセットの前記ポストは、前記第3のセットの前記導電性ノードにおいて終端する、請求項21に記載の集積アセンブリ。
【請求項23】
前記第2の組成物は、ケイ化タングステンを含み、
前記第3の組成物は、導電的にドープされたシリコンを含み、
前記第3のセットの前記導電性ノードは、タングステンを含む、
請求項22に記載の集積アセンブリ。
【請求項24】
前記階段領域の下に前記導電性ノードの第3のセットを含み、前記ピラー構造体の前記第3のセットの前記ポストは、前記導電性ノードの前記第3のセットに直接接触するように前記導電性拡張部を通って延伸し、前記カラーの第3のセットは、前記ピラー構造体の前記第3のセットの前記ポストの領域を取り囲み、前記ピラー構造体の前記第3のセットの前記ポストの前記領域は、前記導電性拡張部の前記底面の直下にある、請求項21に記載の集積アセンブリ。
【請求項25】
導電性ノードの上方に導電性拡張部を有する構築物を形成することであって、前記導電性ノードは、導電性の第1の材料を含み、前記導電性拡張部は、導電性の第2の材料の上方に導電性の第3の材料を含み、前記第1、第2、及び第3の材料は、相互に組成的に異なることと、
前記導電性拡張部の上方に交互の第1及び第2のレベルのスタックを形成することであって、前記第1のレベルは窒化ケイ素を含み、前記第2のレベルは二酸化ケイ素を含み、前記スタックは、メモリアレイ領域、前記メモリアレイ領域に隣接する階段領域、及び前記メモリアレイ領域に隣接する周辺領域を含み、前記導電性ノードの第1のセットは、前記メモリアレイ領域の下にあることと、
前記スタックを通って前記導電性拡張部中に延伸するように開口部を形成することであって、前記開口部の第1のセットは、前記メモリアレイ領域を通って延伸し、前記開口部の第2のセットは、前記周辺領域を通って延伸し、前記開口部の第3のセットは、前記階段領域を通って延伸することと、
前記開口部を絶縁材料でライニングすることと、
ライニングされた前記開口部の底部を突き抜くことであって、ライニングされた前記開口部の前記底部を前記突き抜くことは、前記第1のセットの前記導電性ノードの前記導電性の第1の材料を露出するために前記第1のセットの前記開口部の前記底部を突き抜くことを含むことと、
ライニングされた前記開口部の前記底部を前記突き抜いた後、ライニングされた前記開口部内に導電性の第4の材料を形成することであって、ライニングされた前記開口部内の前記第4の材料は、導電性ポストとして構成され、前記導電性ポストの第1のセットは、前記メモリアレイ領域を通って延伸し、前記導電性ポストの第2のセットは、前記周辺領域を通って延伸し、前記導電性ポストの第3のセットは、前記階段領域を通って延伸することと、
前記第1のセットの前記導電性ポストは、前記第1のセットの前記導電性ノードに直接接触することと、
ボイドを残すために前記第1のレベルの前記窒化ケイ素を除去することと、
前記ボイド内に導電性ワード線材料を形成することと
を含む、アセンブリを形成する方法。
【請求項26】
前記第4の材料は、前記第1の材料と同じ組成物である、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記第1及び第4の材料が共にタングステンからなる、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
前記導電性拡張部を形成することの前に、前記第1のセットの前記導電性ノードの上方に第5の材料を形成し、前記第5の材料に直接接触する前記導電性拡張部の前記第1の材料を形成することであって、前記第5の材料は、前記第1、第2、第3、及び第4の材料とは異なる組成物であることと、
前記第1のセットの前記導電性ノードの前記第1の導電性材料を前記露出することの間に、前記第1のセットの前記開口部を前記第5の材料を通って延伸することであって、前記第5の材料は、前記第1のセットの前記開口部の下部領域に沿ってカラーとして残ることと、
前記第1のセットの前記導電性ポストは、前記カラーによって横方向に取り囲まれる領域を有することと
を含む、請求項25に記載の方法。
【請求項29】
前記導電性ノードの第2のセットは前記周辺領域の下にあり、
前記導電性ノードの前記第1のセットの上方に前記第5の材料を前記形成することと同時に、前記第2のセットの前記導電性ノードの上方に前記第5の材料を形成することと、
前記第2のセットの前記導電性ノードの前記第1の導電性材料を露出するために、前記第2のセットの前記開口部を前記第5の材料を通って延伸することであって、前記第5の材料は、前記第2のセットの前記開口部の下部領域に沿って前記カラーの第2のセットとして残ることと、
前記第2のセットの前記導電性ポストは、前記第2のセットの前記カラーによって横方向に取り囲まれる領域を有することと
を含む、請求項28に記載の方法。
【請求項30】
前記導電性ノードの第3のセットは前記階段領域の下にあり、
前記導電性ノードの前記第1及び第2のセットの上方に前記第5の材料を前記形成することと同時に、前記第3のセットの前記導電性ノードの上方に前記第5の材料を形成することと、
前記第3のセットの前記導電性ノードの前記第1の導電性材料を露出するために、前記第3のセットの前記開口部を前記第5の材料を通って延伸することであって、前記第5の材料は、前記第3のセットの前記開口部の下部領域に沿って前記カラーの第3のセットとして残ることと、
前記第3のセットの前記導電性ポストは、前記第3のセットの前記カラーによって横方向に取り囲まれる領域を有することと
を含む、請求項29に記載の方法。
【請求項31】
前記第1、第2、及び第3のセットの前記導電性ノードの上方に前記第5の材料を前記形成することは、
前記第1、第2、及び第3のセットの前記導電性ノードの上面を、前記導電性ノードに隣接する絶縁支持材料の上面に対して凹ませることと、
前記絶縁支持材料の上方に、及び凹んだ前記上面に渡って前記第5の材料の層を形成することと、
前記第5の材料の残部領域を凹んだ前記上面の上方に残しながら、前記絶縁支持材料の上方から前記第5の材料を除去するために、平坦化プロセスを利用することであって、前記平坦化プロセスは、前記絶縁支持材料及び前記第5の材料の前記残部領域に渡って延伸する平坦化された表面を形成することと、
平坦化された前記表面上に前記導電性拡張部を形成することと
を含む、請求項30に記載の方法。
【請求項32】
前記第1の材料は、本質的にタングステンからなり、
前記第2の材料は、ケイ化タングステンを含み、
前記第3の材料は、導電的にドープされたシリコンを含み、
前記第4の材料は、本質的にタングステンからなり、
前記第5の材料は、窒化チタンを含む、
請求項31に記載の方法。
【請求項33】
前記第1のセットの前記開口部の前記底部を前記突き抜くことは、前記第1のセットの前記導電性ノードの前記導電性の第1の材料中に突き抜く、請求項25に記載の方法。
【請求項34】
前記開口部は、前記第2の材料中に延伸するように形成され、前記絶縁材料でその後ライニングされる、請求項25に記載の方法。
【請求項35】
前記導電性ノードの第2のセットは、前記周辺領域の下にあり、
前記導電性ノードの第3のセットは、前記階段領域の下にあり、
前記導電性ノードの前記第2のセットは、前記導電性拡張部の下にあり、
前記導電性ノードの前記第3のセットは、前記導電性拡張部の前記第2の材料内にあり、
前記導電性ノードの前記第2及び第3のセットは、前記第1の材料を含み、
前記第2のセットの前記導電性ポストは、前記第2のセットの前記導電性ノードに直接接触し、
前記第3のセットの前記導電性ポストは、前記第3のセットの前記導電性ノードに直接接触する、
請求項34に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連する特許データ]
この出願は、2019年5月24日に出願された米国仮特許出願シリアル番号16/422,150の優先権及び利益を主張し、その開示は参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
[技術分野]
交互の材料(例えば、ワード線材料と絶縁材料との交互のレベル)のスタックを通って延伸する導電性ポストを有する集積アセンブリ(例えば、NANDアセンブリ)。
【背景技術】
【0003】
メモリは、電子システムにデータ蓄積を提供する。フラッシュメモリはメモリの一種であり、最近のコンピュータ及びデバイスで多くの使用を有する。実例として、最近のパーソナルコンピュータは、フラッシュメモリチップ上に蓄積されたBIOSを有し得る。別の例として、コンピュータ及びその他のデバイスが従来のハードドライブを置き換えるためにソリッドステートドライブ内にフラッシュメモリを利用することが益々一般的になっている。更に別の例として、フラッシュメモリは、製造者が、新たな通信プロトコルが標準化されたときにそれをサポートすること、及び強化された機構のためにデバイスをリモートでアップグレードする能力を提供することが可能であるため、無線電子デバイスではポピュラーである。
【0004】
NANDは、フラッシュメモリの基本的なアーキテクチャであり得、垂直方向に積み重ねられたメモリセルを含むように構成され得る。
【0005】
NANDを具体的に説明する前に、集積された配列内のメモリアレイの関係をより一般的に説明することが役立ち得る。
図1は、アクセス線1004(例えば、信号を伝導するためのワード線WL0~WLm)及び第1のデータ線1006(例えば、信号を伝導するためのビット線BL0~BLn)と共に、行及び列内に配列された複数のメモリセル1003を有するメモリアレイ1002を含む従来技術のデバイス1000のブロック図を示す。アクセス線1004及び第1のデータ線1006は、メモリセル1003との間で情報を転送するために使用され得る。行デコーダ1007及び列デコーダ1008は、メモリセル1003の内の何れの1つがアクセスされるかを判定にするために、アドレス線1009上のアドレス信号A0~AXをデコードする。センスアンプ回路1015は、メモリセル1003から読み出された情報の値を判定するように動作する。I/O回路1017は、メモリアレイ1002と入力/出力(I/O)線1005との間で情報の値を転送する。I/O線1005上の信号DQ0~DQNは、メモリセル1003から読み出される、又はメモリセル1003中に書き込まれる情報の値を表し得る。他のデバイスは、I/O線1005、アドレス線1009、又は制御線1020を通じてデバイス1000と通信し得る。メモリ制御ユニット1018は、メモリセル1003上で実施されるメモリ動作を制御するために使用され、制御線1020上の信号を利用する。デバイス1000は、第1の供給線1030及び第2の供給線1032上の供給電圧信号Vcc及びVssを夫々受信し得る。デバイス1000は、選択回路1040及び入力/出力(I/O)回路1017を含む。選択回路1040は、メモリセル1003から読み出される又はメモリセル1003中にプログラミングされる情報の値を表し得る、第1のデータ線1006及び第2のデータ線1013上の信号を選択するために、I/O回路1017を介して、信号CSEL1~CSELnに応答し得る。列デコーダ1008は、アドレス線1009上のA0~AXアドレス信号に基づいて、CSEL1~CSELn信号を選択的に活性化し得る。選択回路1040は、読み出し及びプログラミング動作の間にメモリアレイ1002とI/O回路1017との間の通信を提供するために、第1のデータ線1006及び第2のデータ線1013上の信号を選択し得る。
【0006】
図1のメモリアレイ1002は、NANDメモリアレイであり得、
図2は、
図1のメモリアレイ1002に利用され得る3次元NANDメモリデバイス200のブロック図を示す。デバイス200は、電荷蓄積デバイスの複数のストリングを含む。第1の方向(Z-Z´)では、電荷蓄積デバイスの各ストリングは、例えば、相互に積み重ねられた32個の電荷蓄積デバイスを含み得、各電荷蓄積デバイスは、例えば、32個のティア(例えば、ティア0~ティア31)の内の1つに対応する。個別のストリングの電荷蓄積デバイスは、電荷蓄積デバイスのストリングがその近くに形成される半導体材料(例えば、ポリシリコン)の個別のピラー内に形成されるもの等の共通のチャネル領域を共有し得る。第2の方向(X-X´)では、例えば、複数のストリングの16個の第1のグループの各第1のグループは、例えば、複数(例えば、32個)のアクセス線(すなわち、ワード線WLとしても知られる“グローバル制御ゲート(CG)線”)を共有する8つのストリングを含み得る。アクセス線の各々は、ティア内の電荷蓄積デバイスを結合し得る。同じアクセス線によって結合された(したがって同じティアに対応する)電荷蓄積デバイスは、例えば、各電荷蓄積デバイスが2ビットの情報を蓄積することが可能なセルを含む場合に、P0/P32、P1/P33、及びP2/P34等の2つのページに論理的にグループ化され得る。第3の方向(Y-Y´)では、例えば、複数のストリングの8つの第2のグループの各第2のグループは、8つのデータ線の内の対応する1つによって結合された16個のストリングを含み得る。メモリブロックのサイズは、1,024ページ及び合計で約16MB(例えば、16WL×32ティア×2ビット=1,024ページ/ブロック、ブロックサイズ=1,024ページ×16KB/ページ=16MB)を含み得る。ストリング、ティア、アクセス線、データ線、第1のグループ、第2のグループ、及び/又はページの数は、
図2に示されるものよりも多くてもよく、少なくてもよい。
【0007】
図3は、
図2に関して説明されたストリングの16個の第1のグループの内の1つ内に電荷蓄積デバイスの15個のストリングを含む、X-X´方向における
図2の3D NANDメモリデバイス200のメモリブロック300の断面図を示す。メモリブロック300の複数のストリングは、タイル列
I、タイル列
J、及びタイル列
K等の複数のサブセット310、320、330(例えば、タイル列)にグループ化され得、各サブセット(例えば、タイル列)は、メモリブロック300の“部分的ブロック”を含む。グローバルドレイン側選択ゲート(SGD)線340は、複数のストリングのSGDに結合され得る。例えば、グローバルSGD線340は、複数(例えば、3つ)のサブSGDドライバ332、334、336の内の対応する1つを介して、各サブSGD線が個別のサブセット(例えば、タイル列)に対応する複数(例えば、3つ)のサブSGD線342、344、346に結合され得る。サブSGDドライバ332、334、336の各々は、他の部分的ブロックのものとは独立して、対応する部分的ブロック(例えば、タイル列)のストリングのSGDを同時に結合又は切断し得る。グローバルソース側選択ゲート(SGS)線360は、複数のストリングのSGSに結合され得る。例えば、グローバルSGS線360は、複数のサブSGSドライバ322、324、326の内の対応する1つを介して、各サブSGS線が個別のサブセット(例えば、タイル列)に対応する複数のサブSGS線362、364、366に結合され得る。サブSGSドライバ322、324、326の各々は、他の部分的ブロックのものとは独立して、対応する部分的ブロック(例えば、タイル列)のストリングのSGSを同時に結合又は切断し得る。グローバルアクセス線(例えば、グローバルCG線)350は、複数のストリングの各々の個別のティアに対応する電荷蓄積デバイスを結合し得る。各グローバルCG線(例えば、グローバルCG線350)は、複数のサブストリングドライバ312、314、及び316の内の対応する1つを介して、複数のサブアクセス線(例えば、サブCG線)352、354、356に結合され得る。サブストリングドライバの各々は、他の部分的ブロック及び/又は他のティアのものとは独立して、個別の部分的ブロック及び/又はティアに対応する電荷蓄積デバイスを同時に結合又は切断し得る。個別のサブセット(例えば、部分的ブロック)及び個別のティアに対応する電荷蓄積デバイスは、電荷蓄積デバイスの“部分的ティア”(例えば、単一の“タイル”)を含み得る。個別のサブセット(例えば、部分的ブロック)に対応するストリングは、サブソース372、374、及び376(例えば、“タイルソース”)の内の対応する1つに結合され得、各サブソースは、個別の電源に結合される。
【0008】
NANDメモリデバイス200は、代替的には、
図4の概略図を参照して説明される。
【0009】
メモリアレイ200は、ワード線2021~202N、及びビット線2281~228Mを含む。
【0010】
メモリアレイ200はまた、NANDストリング2061~206Mを含む。各NANDストリングは、電荷蓄積トランジスタ2081~208Nを含む。電荷蓄積トランジスタは、電荷を蓄積するためにフローティングゲート材料(例えば、ポリシリコン)を使用し得、又は電荷を蓄積するために電荷トラップ材料(例えば、窒化ケイ素、金属ナノドット等)を使用し得る。
【0011】
電荷蓄積トランジスタ208は、ワード線202とストリング206との交点に設置される。電荷蓄積トランジスタ208は、データの蓄積のための不揮発性メモリセルを表す。各NANDストリング206の電荷蓄積トランジスタ208は、ソース選択デバイス(例えば、ソース側選択ゲート、SGS)210とドレイン選択デバイス(例えば、ドレイン側選択ゲート、SGD)212との間でソースからドレインに直列に接続される。各ソース選択デバイス210は、ストリング206とソース選択線214との交点に設置され、一方、各ドレイン選択デバイス212は、ストリング206とドレイン選択線215との交点に設置される。選択デバイス210及び212は、任意の適切なアクセスデバイスであり得、
図4にボックスを用いて一般的に説明される。
【0012】
各ソース選択デバイス210のソースは、共通のソース線216に接続される。各ソース選択デバイス210のドレインは、対応するNANDストリング206の第1の電荷蓄積トランジスタ208のソースに接続される。例えば、ソース選択デバイス2101のドレインは、対応するNANDストリング2061の電荷蓄積トランジスタ2081のソースに接続される。ソース選択デバイス210は、ソース選択線214に接続される。
【0013】
各ドレイン選択デバイス212のドレインは、ドレイン接点でビット線(すなわち、デジット線)228に接続される。例えば、ドレイン選択デバイス2121のドレインは、ビット線2281に接続される。各ドレイン選択デバイス212のソースは、対応するNANDストリング206の最後の電荷蓄積トランジスタ208のドレインに接続される。例えば、ドレイン選択デバイス2121のソースは、対応するNANDストリング2061の電荷蓄積トランジスタ208Nのドレインに接続される。
【0014】
電荷蓄積トランジスタ208は、ソース230、ドレイン232、電荷蓄積領域234、及び制御ゲート236を含む。電荷蓄積トランジスタ208は、ワード線202に結合されたそれらの制御ゲート236を有する。電荷蓄積トランジスタ208の列は、所与のビット線228に結合されたNANDストリング206内のそれらのトランジスタである。電荷蓄積トランジスタ208の行は、所与のワード線202に共通に結合されたそれらのトランジスタである。
【0015】
改善されたNANDアーキテクチャ及びNANDアーキテクチャを製造するための改善された方法を開発することが望まれる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】メモリセルを備えたメモリアレイを有する従来技術のメモリデバイスのブロック図を示す。
【
図2】3D NANDメモリデバイスの形式で
図1の従来技術のメモリアレイの概略図を示す。
【
図3】X-X´の方向の
図2の従来技術の3D NANDメモリデバイスの断面図を示す。
【
図4】従来技術のNANDメモリアレイの概略図である。
【
図5】例示的なメモリアレイを形成するための例示的な方法の例示的な連続プロセス段階における集積アセンブリの領域の概略断面側面図である。
【
図6】例示的なメモリアレイを形成するための例示的な方法の例示的な連続プロセス段階における集積アセンブリの領域の概略断面側面図である。
【
図7】例示的なメモリアレイを形成するための例示的な方法の例示的な連続プロセス段階における集積アセンブリの領域の概略断面側面図である。
【
図8】例示的なメモリアレイを形成するための例示的な方法の例示的な連続プロセス段階における集積アセンブリの領域の概略断面側面図である。
【
図9】例示的なメモリアレイを形成するための例示的な方法の例示的な連続プロセス段階における集積アセンブリの領域の概略断面側面図である。
【
図10】例示的なメモリアレイを形成するための例示的な方法の例示的な連続プロセス段階における集積アセンブリの領域の概略断面側面図である。
【
図11】例示的なメモリアレイを形成するための例示的な方法の例示的な連続プロセス段階における集積アセンブリの領域の概略断面側面図である。
【
図12】例示的なメモリアレイを形成するための例示的な方法の
図11のプロセス段階に続く例示的なプロセス段階における
図5の集積アセンブリの領域の概略断面側面図である。
【
図13】例示的なメモリアレイを形成するための例示的な方法の例示的な連続プロセス段階における
図5の集積アセンブリの領域の概略断面側面図である。
図13のプロセス段階は、
図12のそれに続く。
【
図14】例示的なメモリアレイを形成するための例示的な方法の例示的な連続プロセス段階における
図5の集積アセンブリの領域の概略断面側面図である。
【
図15】例示的なメモリアレイを形成するための例示的な方法の例示的な連続プロセス段階における
図5の集積アセンブリの領域の概略断面側面図である。
【
図16】
図15の集積アセンブリの領域“D”の拡大図である。
【
図17】例示的なメモリアレイを形成するための例示的な方法の例示的な連続プロセス段階における
図5の集積アセンブリの領域の概略断面側面図である。
図17のプロセス段階は、
図15のそれに続く。
【
図18】例示的なメモリアレイを形成するための例示的な方法の例示的な連続プロセス段階における
図5の集積アセンブリの領域の概略断面側面図である。
【
図19】例示的なメモリアレイを形成するための例示的な方法の例示的な連続プロセス段階における集積アセンブリの領域の概略断面側面図である。
図19のプロセス段階は、
図5のそれに続く。
【
図20】例示的なメモリアレイを形成するための例示的な方法の例示的な連続プロセス段階における集積アセンブリの領域の概略断面側面図である。
【
図21】例示的なメモリアレイを形成するための例示的な方法の例示的な連続プロセス段階における集積アセンブリの領域の概略断面側面図である。
【
図22】例示的なメモリアレイを形成するための例示的な方法の例示的な連続プロセス段階における集積アセンブリの領域の概略断面側面図である。
【
図23】例示的なメモリアレイを形成するための例示的な方法の例示的な連続プロセス段階における集積アセンブリの領域の概略断面側面図である。
【
図24】例示的なメモリアレイを形成するための例示的な方法の例示的な連続プロセス段階における集積アセンブリの領域の概略断面側面図である。
【
図25】例示的なメモリアレイを形成するための例示的な方法の例示的な連続プロセス段階における集積アセンブリの領域の概略断面側面図である。
【
図26】例示的なメモリアレイを形成するための例示的な方法の例示的な連続プロセス段階における集積アセンブリの領域の概略断面側面図である。
【
図27】例示的なメモリアレイを形成するための例示的な方法の例示的な連続プロセス段階における集積アセンブリの領域の概略断面側面図である。
【
図28】例示的なメモリアレイを形成するための例示的な方法の例示的な連続プロセス段階における集積アセンブリの領域の概略断面側面図である。
【
図29】例示的なメモリアレイを形成するための例示的な方法の例示的な連続プロセス段階における集積アセンブリの領域の概略断面側面図である。
【
図30】例示的なメモリアレイを形成するための例示的な方法の例示的な連続プロセス段階における集積アセンブリの領域の概略断面側面図である。
【
図31】例示的なメモリアレイを形成するための例示的な方法の例示的な連続プロセス段階における集積アセンブリの領域の概略断面側面図である。
【
図32】例示的なメモリアレイを形成するための例示的な方法の例示的な連続プロセス段階における集積アセンブリの領域の概略断面側面図である。
【
図33】
図32のプロセス段階に代わるプロセス段階における集積アセンブリの領域の概略断面側面図である。
【
図34】複数のティアを含む集積アセンブリの領域の概略断面側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
幾つかの実施形態は、交互のレベルのスタックを通じてピラー構造体を形成する方法を含む。スタックの他のあらゆるレベルは、NANDアセンブリのワード線レベルを形成するために、導電性材料と最終的に置き換えられ得る。スタックの部分は、メモリ領域、メモリアレイ領域の周辺の階段領域、及びメモリアレイ領域の周辺の別の領域によって構成され得る。ピラー構造体の各々は、導電性ポストを含み得る。スタックの階段領域を通って延伸するピラー構造体は、電気的接続のためではなく、むしろ支持のためのものであり得、一方、スタックの他の領域を通って延伸するピラー構造体は、電気的接続のためのものであり得る。幾つかの実施形態は、スタックの下の導電性ノードと同じ高導電性材料のものであるようにポストを形成する方法、及び電気的接続のために提供されるピラー構造体で利用されるそれらのポストのためにノードからポストへの低抵抗(すなわち、高導電性)を実現するように、こうした導電性ノードに直接接触するようにポストを形成する方法を含む。幾つかの実施形態は、主に構造的支持体として提供されるピラー構造体で利用されるそれらのポストのために、下にある材料中への導電性ポストの過剰進入から保護する方法を含む。例示的な実施形態は、
図5~
図34を参照して説明される。
【0018】
図5~
図18は、第1の例示的な集積アセンブリを製造するための第1の例示的なプロセスのプロセス段階を説明する。
【0019】
図5を参照すると、構築物(すなわち、構造体、アセンブリ等)10は、メモリアレイ領域12、メモリアレイ領域に隣接する階段領域16、及びメモリ領域にも隣接する周辺領域14を含む。
【0020】
導電性ノード18の第1のセットはメモリアレイ領域12内にあり、導電性ノード20の第2のセットは周辺領域14内にあり、導電性ノード22の第3のセットは階段領域16内にある。導電性ノード18、20、及び22は、導電性材料24を含む。導電性材料24は、任意の適切な導電性材料であり得、幾つかの実施形態では、金属含有材料であり得る。実例として、金属含有材料24は、タングステンを含み得、本質的にそれからなり得、又はそれからなり得る。幾つかの実施形態では、導電性材料24は、第1の組成物を含むとみなされ得る。
【0021】
導電性ノード18、20、及び22は、絶縁支持材料26内にある。絶縁支持材料26は、任意の適切な組成物を含み得、幾つかの実施形態では、二酸化ケイ素を含み得、本質的にそれからなり得、又はそれからなり得る。
【0022】
導電性ノード18は回路28と電気的に結合され、導電性ノード20は回路30と電気的に結合される。回路28及び30は、(示されるように)ノード18及び20の下にあり得、又はノードに関連する任意の他の適切な場所にあり得る。幾つかの実施形態では、ノード18、20、及び22は、第1のティア内にあり、回路28及び30は、第1のティアの下の別のティア内にある。回路28及び30は、任意の適切な構成を含み得、幾つかの実施形態では、CMOS(相補的金属酸化物半導体)を含み得る。
【0023】
導電性ノード18及び20は、それらが回路への(具体的には、示された実施形態における回路28及び30への)電気的接続を形成するために利用されるという点で“ライブ(live)”であるとみなされ得る。対照的に、導電性ノード22は“ライブ”ではないが、代わりに、示された実施形態では電気的にフローティングしている。他の実施形態では、導電性ノード22は、リファレンス電圧と結合され得るが、導電性ノード22が活性化回路と結合されていない場合、導電性ノード18及び20が“ライブ”であることと同じ意味では、依然として“ライブ”ではなくてもよい。
【0024】
図6を参照すると、導電性ノード18、20、及び22の上面は、絶縁支持材料26の上面に対して凹んでいる。
【0025】
図7を参照すると、材料32の層は、絶縁支持材料26の上方に、及び導電性ノード18、20、及び22の凹んだ上面に渡って形成される。材料32は、任意の適切な組成物を含み得、幾つかの実施形態では、金属ケイ化物、金属炭化物、及び金属窒化物の内の1つ以上を含み得る。実例として、材料32は、窒化チタンを含み得、本質的にそれからなり得、又はそれからなり得る。幾つかの実施形態では、材料32は、他の材料からそれを区別するために、第3の組成物と称され得、幾つかの実施形態では、材料32は、他の材料からそれを区別するために、第5の組成物と称され得る。また、幾つかの実施形態では、材料32は、カラーを製造するために最終的に利用され、そうした実施形態では、材料32は、カラー材料又はカラー組成物と称され得る。
【0026】
図8を参照すると、構築物10は、材料32の領域をノード18、20、及び22の凹んだ上面の上方に残しながら、絶縁支持材料26の上方から材料32を除去するために、平坦化(例えば、化学機械研磨)を受ける。平坦化は、絶縁支持材料26及び材料32の残部領域に渡って延伸する平坦化された表面33を形成する。
【0027】
図9を参照すると、導電性拡張部34が、平坦化された表面33上に形成される。導電性拡張部は、2つの材料36及び38を含む。幾つかの実施形態では、材料36及び38は、それらを導電性ノード18、20、及び22の第1の材料24から区別するために、第2及び第3の材料と夫々称され得る。
【0028】
材料36は、任意の適切な導電性組成物を含み得、幾つかの実施形態では、金属ケイ化物を含み得る。実例として、材料36は、ケイ化タングステン(WSix、ここで、xは0より大きい)を含み得、本質的にそれからなり得、又はそれからなり得る。示される実施形態では、導電性拡張部34の底面35は、材料36を含み、したがって、ケイ化タングステンを含み得、本質的にそれからなり得、又はそれからなり得る。
【0029】
材料38は、任意の適切な導電性組成物を含み得、幾つかの実施形態では、導電的にドープされた半導体材料を含み得、本質的にそれからなり得、又はそれからなり得る。実例として、材料38は、導電的にドープされたシリコン(例えば、n型多結晶シリコン)を含み得、本質的にそれからなり得、又はそれからなり得る。
【0030】
幾つかの実施形態では、第2及び第3の材料36及び38は、第2及び第3の組成物を夫々含むとみなされ得る。幾つかの実施形態では、材料36は、導電性拡張部34の第1の領域40を画定するとみなされ得、材料38は、導電性拡張部34の第2の領域42を発見するとみなされ得、第2の領域は第1の領域の上方にある。
【0031】
図10を参照すると、スタック44が導電性拡張部34の上方に形成される。スタック44は、相互に交互である第1及び第2のレベル46及び48を含む。第1及び第2のレベル46及び48は、第1及び第2の材料50及び52を夫々含む。幾つかの実施形態では、第1の材料50は、窒化ケイ素を含み得、本質的にそれからなり得、それからなり得、第2の材料52は、二酸化ケイ素を含み得、本質的にそれからなり得、又はそれからなり得る。幾つかの実施形態では、第1の材料50は、犠牲材料(すなわち、最終的に除去されて他のものと交換される材料)に対応し得、第2の材料52は、絶縁材料に対応し得る。
【0032】
スタック44の部分は、メモリアレイ領域12、周辺領域14、及び階段領域16内にある。こうした部分は、スタックのメモリアレイ領域、スタックの周辺領域、及びスタックの階段領域に夫々対応するとみなされ得る。導電性ノード18は、スタック44のメモリアレイ領域12の下にあり、導電性ノード20は、スタック44の周辺領域14の下にあり、導電性ノード22は、スタック44の階段領域16の下にある。
【0033】
追加の絶縁材料54がスタック44の上方に形成される。絶縁材料54は、任意の適切な組成物を含み得、幾つかの実施形態では、二酸化ケイ素を含み得、本質的にそれからなり得、又はそれからなり得る。したがって、幾つかの実施形態では、材料54は、スタック44の材料52と同じ組成物を含み得る。
【0034】
図11を参照すると、開口部56、58、及び60は、スタック44を通って導電性拡張部34中に延伸するように形成される。開口部56は、スタック44のメモリアレイ領域12を通って延伸する開口部の第1のセットであり、開口部58は、スタック44の周辺領域14を通って延伸する開口部の第2のセットであり、開口部60は、スタック44の階段領域16を通って延伸する開口部の第3のセットである。
【0035】
示される実施形態では、開口部56、58、及び60は、導電性拡張部34の上部領域42を通って、導電性拡張部の下部領域40中に延伸する。言い換えれば、開口部56、58、及び60は、導電性拡張部34の導電的にドープされた半導体材料38を通って、導電性拡張部の金属ケイ化物(例えば、チタンケイ化物)36中に延伸する。
【0036】
図11Aは、
図11の断面A-Aに沿った図を示し、開口部56、58、及び60が、水平方向の断面に沿って見た場合に円(すなわち、円形)であり得ることを示す。他の実施形態では、開口部は、例えば、楕円形、長方形、正方形、多角形等、水平方向の断面に沿って他の形状を有し得る。
【0037】
図12を参照すると、開口部56、58、及び60は、絶縁材料62でライニングされる。絶縁材料62は、任意の適切な組成物を含み得、幾つかの実施形態では、二酸化ケイ素を含み得、本質的にそれからなり得、又はそれからなり得る。
【0038】
図12Aは、
図12の断面A-Aに沿った図を示し、説明される開口部60の内側側面周辺を取り囲むライナー材料62を示す。
【0039】
図13を参照すると、ライニングされた開口部56、58、及び60の底部を突き抜く(punch through)ために、それによって、開口部の底部において金属ケイ化物36を露出するために、異方性エッチングが利用される。
【0040】
図14を参照すると、開口部56、58、及び60は、ノード18、20、及び22の導電性材料24中に延伸される。幾つかの実施形態では、
図14の処理は、
図13の“突き抜き”ステップの続きであるとみなされ得、したがって、導電性ノード18、20、及び22の導電性の第1の材料24を露出するために、ライニングされた開口部56、58、及び60の底部を突き抜くことを説明するとみなされ得る。
【0041】
延伸された開口部56、58、及び60は、材料32を通過し、材料32をカラー64に形成する。こうしたカラーは、拡張部34の底面35に直接隣接し、こうした底面に直接接触する。幾つかの実施形態では、カラー64は、導電性ノード(すなわち、導電性ノード18)の第1のセットに沿ったカラー64aの第1のセット、導電性ノード(すなわち、導電性ノード20)の第2のセットに沿ったカラー64bの第2のセット、及び導電性ノード(すなわち、導電性ノード22)の第3のセットに沿ったカラー64cの第3のセットを含むとみなされ得る。
【0042】
図15を参照すると、導電性材料66は、開口部56、58、及び60内に形成される。導電性材料66は、第1、第2、及び第3の材料24、36、及び38からそれを区別するために第4の材料と称され得る。導電性材料66は、任意の適切な組成物を含み得、好ましくは、導電性材料24と同じ組成物を含む。したがって、導電性材料24及び66は、導電性ノード18、20、及び22から開口部56、58、及び60の最上部まで延伸する連続的な単一の組成物を有する電気的接続を共に形成し得る。幾つかの実施形態では、そうした連続的な単一の組成物は、タングステンを含み得、本質的にそれからなり得、又はそれからなり得る。連続的な単一の組成物は、低抵抗(高導電率)を有し得、具体的には、2つ以上の異なる組成物を有する電気的接続よりも低抵抗を有し得る。
【0043】
導電性材料66は、開口部56、58、及び60内に導電性ポスト(又はピラー)68を形成する。幾つかの実施形態では、メモリアレイ領域12内のポストは、ポスト68aの第1のセットに対応すると見なされ得、周辺領域14内のポストは、ポスト68bの第2のセットに対応するとみなされ得、階段領域16内のポストは、ポスト68cの第3のセットに対応するとみなされ得る。幾つかの実施形態では、ポスト68a、68b、及び68cは、スタック44のメモリアレイ領域12、周辺領域14、及び階段領域16を夫々通って延伸するとみなされ得る。
【0044】
ポスト68a、68b、及び68cは、導電性ノード18、20、及び22に夫々直接接触する。
【0045】
ポスト68は、そうしたポストを取り囲む絶縁材料62と共に、ピラー構造体70とみなされ得る。こうしたピラー構造体は、メモリアレイ領域12内のピラー構造体70aの第1のセット、周辺領域14内のピラー構造体70bの第2のセット、及び階段領域16内のピラー構造体70cの第3のセットを含み得る。
【0046】
従来の処理に伴う問題は、
図15のポスト68に類似したポストの形成が、開口部56、58、及び60に沿って金属ケイ化物36を露出することに加えて、ポリシリコン材料38を露出し得ることにあり得る。したがって、シリコン含有材料38からのシリコンは、ポストの幾つかの部分の抵抗を増加させるようにポスト68に有害に組み込まれ得る。更に、ポスト中へのシリコンの組み込みは、導電性拡張部34の隣接領域からシリコンを除去し得、導電性拡張部内にボイド及び/又は他の欠陥を導く。本明細書に説明する処理は、有利には、開口部56、58、及び60の側壁に沿って金属ケイ化物36を露出させるだけであり、したがって、拡張部34の材料38からのシリコンは、ポスト68中に有害に組み込まれない。
【0047】
階段領域16のポスト68cは、構造的支持のみに利用され得、したがって、導電性ノード22まで延伸する必要がないことに留意されたい。従来の処理では、階段領域と関付けられるポストは、一般的に、導電性ノードまで延伸しない。しかしながら、従来の処理と関連付けられる問題は、階段領域内に形成された開口部60が導電性拡張部34に過剰に進入し、その後、そうした開口部内に形成されたポストが、導電性拡張部34の下にあるコンポーネントへの電気的接続を、問題を引き起こす方法で創出することであり得る。
図5~
図15の処理は、階段領域16と関連付けられるポスト68cを捕捉するために追加の導電性ノード22を有利に利用し、それにより、そうしたポストが階段領域の下に深く延伸しすぎることと関連付けられる問題を回避し得る。
【0048】
チャネル材料72は、メモリアレイ領域12内のスタック44を通って延伸するように示されている。チャネル材料72は、領域74によって横方向に取り囲まれる。領域74は、電荷遮断材料、電荷蓄積材料、及びトンネリング材料(すなわち、ゲート誘電体材料)を含み得る。チャネル材料72及び周囲の領域74は、チャネル材料構造体76であると共にみなされ得る。
【0049】
チャネル材料72は、任意の適切な半導体組成物を含み得、幾つかの実施形態では、シリコンを含み得る。チャネル材料72は、導電性拡張部34に直接接触する。示される実施形態では、チャネル材料72は、界面73で接合する2つの部分を含むように示される。こうしたことは、スタック44が、相互に積み重ねられた2つのデッキ78a及び78bを含み得ることを指し示すために利用される。デッキは、(以下に説明する)ワード線レベルが第1のデッキ78a内に形成され、その後、スタック44の第2のデッキ78bが形成され、第2のデッキ内にワード線レベルを形成するように処理されるように、相互に対して別々に処理され得る。本明細書で説明される処理は、スタック44全体が同時に処理されていることを示すことによって簡略化されているが、幾つかの実施形態では、スタックは、順次処理される2つ以上のデッキの間で細分化され得ることは理解されるべきである。
【0050】
図16は、
図15の構築物10からの拡大された領域“D”を示す。
図16の領域“D”は、材料32のカラー64aを含む。
図16Aは、
図16の線A-Aに沿った断面を示し、ポスト68aの領域80を取り囲むカラー64aを示す。
図15の他のカラーは、関連するポスト68の領域を同様に取り囲む。
【0051】
図17を参照すると、第1の材料50(
図15)は、第1のレベル46に沿ってボイド82を残すように除去される。ピラー構造体70は、チャネル材料構造76と共に、ボイドがレベル46に沿って形成された後に、レベル48の絶縁材料52を支持し得る。構造体70cは、階段領域16内の唯一の支持構造体である。幾つかの実施形態では、階段領域16内の構造体70cの主な役割は、
図17の処理段階でレベル48に支持を提供することである。そうした実施形態では、構造体70cは、最終アセンブリにおいて何ら電気的機能を有しなくてもよい。
【0052】
図18を参照すると、導電性ワード線材料84がボイド82(
図17)内に形成される。レベル46は、したがって、導電性ワード線レベルになり、スタック44は、交互の絶縁レベル48及び導電性ワード線レベル46のスタックになる。幾つかの実施形態では、ワード線レベル46は、NANDワード線レベルであり得る。したがって、
図18の構築物10は、メモリアレイ領域12内にNANDメモリアレイを含む集積アセンブリであり得る。こうしたメモリアレイは、
図1~
図4を参照して上で説明したNANDメモリアレイに類似し得る。任意の適切な数のワード線レベル46は、NANDメモリアレイで利用され得、例えば、8つのレベル、16個のレベル、32個のレベル、64個のレベル、128個のレベル、256個のレベル、512個のレベル、1024個のレベル等を含む。NANDストリングは、チャネル材料構造体76に沿っていてもよく、こうしたNANDストリングは、導電性拡張部34に対応するソース構造体と結合される。
【0053】
幾つかの実施形態では、カラー64は省略されてもよい。そうした実施形態の例は、
図19~
図24を参照して説明される。
【0054】
図19を参照すると、構築物10は、
図5のそれに続く処理段階で示され、カラー材料32が省略されている実施形態において、
図10のそれに類似する。
【0055】
図20を参照すると、開口部56、58、及び60は、
図11を参照して上で説明したものと類似の処理を用いて形成される。開口部は、導電性拡張部34の金属ケイ化物36中に延伸する。
【0056】
図21を参照すると、開口部56、58、及び60は、
図12を参照して上で説明したのと類似の処理を用いてライナー材料62でライニングされる。
【0057】
図22を参照すると、ライナー材料62の底部領域は、
図13を参照して上で説明したものと類似の処理を用いて除去される。
【0058】
図23を参照すると、開口部56、58、及び60は、ノード18、20、及び22の導電性材料24中に延伸される。開口部の底部は金属ケイ化物36内にあり、開口部の側壁がライナー62によって保護されるので、導電性拡張部34の半導体材料38(例えば、シリコン)は、開口部に沿って露出されない。幾つかの実施形態では、
図22及び
図23のステップは、ライニングされた開口部56、58、及び60の底部を通って、第2の材料40を通って、第1の材料24中に突き抜かれているとみなされ得る。
【0059】
図24を参照すると、導電性材料66は、ピラー構造体70の導電性ピラー68を形成するために、開口部56、58、及び60(
図23)内に形成される。半導体材料38は、(
図23を参照して上で説明したように)開口部56、58、及び60に沿って露出されないので、ピラー68の導電性材料66は、半導体材料によって修正されない。したがって、導電性ピラー68は、導体ノード18、20、及び22の導電性材料24に直接接触し、幾つかの実施形態では、単一の連続的な材料が導電性ノード18、20、及び22からピラー68の上面まで延伸するように、導電性材料24と同じ材料であり得る。そうした単一の連続的な材料は、2つ以上の異なる組成物を含む材料と比較して低抵抗(高導電性)を有し得、それは、メモリアレイ領域12及び周辺領域14と関連付けられる“ライブ”接続に有利であり得る。
【0060】
図24はまた、レベル46に沿って形成された導電性ワード線材料84、及びメモリアレイ領域12内に形成されたチャネル材料構造体76を示す。したがって、
図24の構築物10は、
図18を参照して上で説明したものと類似のNANDアセンブリを含み得る。
【0061】
上で論じたように、ピラー構造体70を形成する、上で説明した方法論を利用して対処される2つの異なる問題があり得る。問題の1つは、従来のアーキテクチャのポストが、ポストの形成の間に問題を引き起こす方法で導電性拡張部34を通って進入し得るという点で階段領域と関連付けられる。他の問題は、従来のアーキテクチャのポストが所望よりも高い抵抗を有し得るという点で、メモリアレイ領域12及び周辺領域14と関連付けられる。第1の問題は、ポスト68aを“捕捉”し、それらが、下にある導電性材料に過剰に進入することを防止するために、導電性拡張部34の下に導電性ノード22を提供することによって対処し得る。第2の問題は、ポスト68a及び68bの導電性材料66を、導電性ノード18及び20と同じ材料を含むように形成することによって対処し得、ポスト68a及び68bのこうした材料は、導電性ノードの材料に直接接触(against)する。
【0062】
幾つかの実施形態では、階段領域12のポスト68cを“捕捉”するために利用される構造体は、導電性拡張部の下に提供されるのではなく、むしろ導電性拡張部34内に提供され得る。そうした実施形態の例は、
図25~
図32を参照して説明される。
【0063】
図25を参照すると、構築物10は、
図5を参照して上で説明したものと類似のプロセス段階で示されている。しかしながら、
図5のプロセス段階とは異なり、階段領域16内に導電性ノードは何ら提供されない。
【0064】
図26を参照すると、構築物10は、
図9を参照して上記で説明したものと類似のプロセス段階で示されている。カラー材料32は、領域12及び14内のノード18及び20の上方に形成される。拡張部34は、ノード18及び20の上方にその後形成される。拡張部34は、金属ケイ化物材料36、及び金属ケイ化物材料の上方の半導体材料38を含む。
図26の実施形態は、半導体材料38内に停止構造体90を更に含む。幾つかの実施形態では、構造体90は、導電性構造体であり得、導電性ノードと称され得る(ただし、構造体90は、一般的に、“ライブ”接続を形成するために利用されない)。ノード90は、それらをノード18及び20の第1及び第2のセットから区別するために、ノードの第3のセットと称され得る。
【0065】
停止構造体90は、停止材料92を含む。そうした材料は、任意の適切な組成物を含み得、幾つかの実施形態では、金属(例えば、タングステン)を含み得、本質的にそれからなり得、又はそれからなり得る。したがって、幾つかの実施形態では、停止構造体90の材料92は、ノード18及び20の材料24と同じ組成物を含み得る。
【0066】
図27を参照すると、スタック44は、
図10を参照して上で説明されたものと類似の処理を用いて、拡張部34の上方に形成される。
【0067】
図28を参照すると、開口部56、58、及び60は、
図11を参照して上で説明されたものと類似の処理を用いて形成される。開口部56及び58は、導電性拡張部34の金属ケイ化物36中に延伸する。開口部60は、停止構造体90中に延伸する。
【0068】
図29を参照すると、開口部56、58、及び60は、
図12を参照して上で説明したものと類似の処理を用いてライナー材料62でライニングされる。
【0069】
図30を参照すると、ライナー材料62の底部領域は、
図13を参照して上で説明したものと類似の処理を用いて除去される。
【0070】
図31を参照すると、開口部56、58、及び60は、ノード18及び20の導電性材料24中に延伸され、停止材料92中に延伸される。説明される実施形態では、開口部60は、開口部56及び58が材料36、32、及び24中に延伸するよりも短い距離を停止材料92中に延伸する。他の実施形態では、開口部60は、開口部56及び58が材料36、32、及び34中に延伸するのとほぼ同じ距離を停止材料92中に延伸し得、又は、開口部60は、開口部56及び58が材料36、32、及び24中に延伸するよりも、停止材料92中に更に延伸し得る。開口部が停止材料92中に延伸する量は、停止材料92に対して適切な組成物を選択することによって調整され得る。また、停止材料92の厚さは、開口部60が停止材料中に延伸するであろう距離に適応するように調整され得る。
【0071】
図32を参照すると、導電性材料66は、ピラー構造体70の導電性ピラー68を形成するために、開口部56、58、及び60(
図31)内に形成される。
図32はまた、導電性ワード線材料84がレベル46に沿って形成され、チャネル材料構造体76がメモリアレイ領域12内に形成されることを示している。したがって、
図32の構築物10は、NANDアセンブリを含み得る。
【0072】
図32の実施形態は、ピラー68a及び68bの下部領域の周りにカラー64a及び64bを有する。他の実施形態では、カラーは省略されてもよい。実例として、
図33は、
図32のものと類似の構築物10を示すが、カラー64を欠く。
【0073】
以前に論じたように、幾つかの実施形態では、上で説明したNANDアセンブリは、第1のティア内にあり得、回路28及び30は、第2のティア内にあり得る。
図34は、相互に垂直方向に積み重ねられた2つのティアを有する例示的構成を図式的に説明する。NANDメモリアレイは上部のティア100内にあり、CMOS回路は下部のティア102内にある。導電性ノード18及び20は、上部のティア100内にあり、下部のティア内の回路28及び30と電気的に結合される。垂直方向に積み重ねられた配列は、示される2つのティアに加えて追加のティアを含み得る。説明するティア100及び102は、異なる半導体ダイ(ウエハ)内にあり得、又は同じ半導体ダイ内にあり得る。
【0074】
上で論じたアセンブリ及び構造体は、集積回路内で利用され得(用語“集積回路”は、半導体基板によって支持される電子回路を意味する)、電子システム中に組み込まれ得る。そうした電子システムは、例えば、メモリモジュール、デバイスドライバ、パワーモジュール、通信モデム、プロセッサモジュール、及びアプリケーション固有のモジュールで使用され得、多層、マルチチップモジュールを含み得る。電子システムは、例えば、カメラ、無線デバイス、ディスプレイ、チップセット、セットトップボックス、ゲーム、照明、車両、時計、テレビ、携帯電話、パーソナルコンピュータ、自動車、産業用制御システム、航空機等の広範囲のシステムの内の何れかであり得る。
【0075】
特に明記しない限り、本明細書で説明する様々な材料、物質、組成物等は、例えば、原子層堆積(ALD)、化学気相成長(CVD)、物理気相成長(PVD)等を含む、現在知られている、又はまだ開発されていない任意の適切な方法論を用いて形成され得る。
【0076】
用語“誘電性”及び“絶縁性”は、絶縁性の電気的特性を有する材料を説明するために利用され得る。この開示では、該用語は同義語とみなされる。幾つかの実例での用語“誘電性”の利用、及び他の実例での用語“絶縁性”(又は“電気的に絶縁性”)の利用は、後続する特許請求の範囲内の先行詞を単純化するために、この開示内の言語のバリエーションを提供するものであり得、化学的又は電気的な何らかの重要な相違を指し示すために利用されない。
【0077】
用語“電気的に接続された”及び“電気的に結合された”は共に、この開示において利用され得る。該用語は同義語とみなされる。幾つかの実例での一方の用語の利用、及び他の実例での他方の用語の利用は、後続する特許請求の範囲内の先行詞を単純化するために、本開示内の言語のバリエーションを提供するものであり得る。
【0078】
図面中の様々な実施形態の特定の向きは、説明の目的のみのためのものであり、幾つかの用途では、実施形態は、示された向きに対して回転させられ得る。本明細書で提供される説明及び後続する特許請求の範囲は、構造体が図面の特定の向きにあるか、それとも、そうした向きに対して回転されるかに関係なく、様々な機構間の説明された関係を有する任意の構造体に関係する。
【0079】
添付の例証の断面図は、断面の平面内の機構のみを示しており、図面を簡略化するために、特に明記しない限り、断面の平面の背後にある材料を示していない。
【0080】
構造体が別の構造体に対して“上”、“隣接”、又は“接触(against)”であると上で言及される場合、それは、別の構造上に直接あり得、又は介在する構造も存在し得る。対照的に、構造が別の構造に対して“直接上”、“直接隣接”、又は“直接接触”であると言及される場合、介在する構造は存在しない。用語“真下”、“真上”等は、(特に明記されていない限り)直接の物理的接触を指し示すのではなく、直立した位置合わせを指し示す。
【0081】
構造体(例えば、層、材料等)は、構造体が一般的に、下にあるベース(例えば、基板)から上向きに延伸することを指し示すために“垂直方向に延伸する”と称され得る。垂直方向に延伸する構造体は、ベースの上面に対して実質的に直交して延伸してもよく、しなくてもよい。
【0082】
幾つかの実施形態は、導電性ノードの上方に導電性拡張部を有する集積アセンブリを含む。導電性ノードは、第1の組成物を含む。導電性拡張部の底面は、第1の組成物とは異なる組成物である第2の組成物を含む。スタックは導電性拡張部の上方にある。スタックは、交互の第1及び第2のレベルを含む。ピラー構造体は、スタックを通って垂直方向に延伸する。ピラー構造体の各々は、絶縁ライナーによって横方向に取り囲まれた導電性材料のポストを含む。導電性材料は、第1の組成物を含む。ポストの内の1つ以上は、導電性ノードの内の1つ以上に直接接触するように、導電性拡張部を通って延伸する。
【0083】
幾つかの実施形態は、導電性ノードの上方に導電性拡張部を有する集積アセンブリを含む。導電性ノードは、第1の組成物を含む。導電性拡張部の底面は、第1の組成物とは異なる第2の組成物を含む。スタックは導電性拡張部の上方にある。スタックは、交互の第1及び第2のレベルを含む。スタックは、メモリアレイ領域、メモリアレイ領域に隣接する階段領域、及びメモリアレイ領域に隣接する周辺領域を含む。導電性ノードの第1のセットは、メモリアレイ領域の下にある。ピラー構造体は、スタックを通って垂直方向に延伸する。ピラー構造体の各々は、絶縁ライナーによって横方向に取り囲まれた導電性材料のポストを含む。ピラー構造体の第1のセットは、メモリアレイ領域を通って延伸する。ピラー構造体の第2のセットは、周辺領域を通って延伸する。ピラー構造体の第3のセットは、階段領域を通って延伸する。ピラー構造体の第1のセットのポストは、導電性ノードの第1のセットに直接接触するように、導電性拡張部を通って延伸する。
【0084】
幾つかの実施形態は、アセンブリを形成する方法を含む。構築物は、導電性ノードの上方に導電性拡張部を有するように形成される。導電性ノードは、導電性の第1の材料を含む。導電性拡張部は、導電性の第2の材料の上方に導電性の第3の材料を含む。第1、第2、及び第3の材料は、相互に組成的に異なる。導電性拡張部の上方に、交互の第1及び第2のレベルのスタックが形成される。第1のレベルは窒化ケイ素を含み、第2のレベルは二酸化ケイ素を含む。スタックは、メモリアレイ領域、メモリアレイ領域に隣接する階段領域、及びメモリアレイ領域に隣接する周辺領域を含む。導電性ノードの第1のセットは、メモリアレイ領域の下にある。開口部は、スタックを通って導電性拡張部中に延伸するように形成される。開口部の第1のセットは、メモリアレイ領域を通って延伸する。開口部の第2のセットは、周辺領域を通って延伸する。開口部の第3のセットは、階段領域を通って延伸する。開口部は絶縁材料でライニングされる。ライニングされた開口部の底部は、突き抜かれる。ライニングされた開口部の底部を突き抜くことは、第1のセットの導電性ノードの導電性の第1の材料を露出するために、第1のセットの開口部の底部を突き抜くことを含む。ライニングされた開口部の底部を突き抜いた後、導電性の第4の材料がライニングされた開口部内に形成される。ライニングされた開口部内の第4の材料は、導電性のポストとして構成される。導電性ポストの第1のセットは、メモリアレイ領域を通って延伸する。導電性ポストの第2のセットは、周辺領域を通って延伸する。導電性ポストの第3のセットは、階段領域を通って延伸する。第1のセットの導電性ポストは、第1のセットの導電性ノードに直接接触する。第1のレベルの窒化ケイ素は、ボイドを残すために除去される。導電性ワード線材料はボイド内に形成される。
【0085】
法令に準拠して、本明細書に開示される主題は、構造的及び系統的機構に関して多かれ少なかれ具体的な言語で説明されている。しかしながら、本明細書に開示される手段は例示的な実施形態を含むので、特許請求の範囲は、示され説明される特定の機構に限定されないことは理解されるべきである。特許請求の範囲は、したがって、文字通りの言葉で全範囲を与えられ、均等論に従って適切に解釈されるべきである。
【手続補正書】
【提出日】2021-11-17
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
導電性ノードの上方の導電性拡張部であって、前記導電性ノードは、第1の組成物を含み、前記導電性拡張部の底面は、前記第1の組成物とは異なる第2の組成物を含
み、前記導電性拡張部の前記底面は、前記導電性ノードの最上面のベースの上方の高さ以上である前記ベースの上方の高さにある、前記導電性拡張部と、
前記導電性拡張部の上方のスタックであって、前記スタックは、交互の第1及び第2のレベルを含み、前記スタックは、メモリアレイ領域、前記メモリアレイ領域に隣接する階段領域、及び前記メモリアレイ領域に隣接する周辺領域を含み、前記導電性ノードの第1のセットは、前記メモリアレイ領域の下にある、前記スタックと、
前記スタックを通って垂直方向に延伸するピラー構造体であって、前記ピラー構造体の各々は、絶縁ライナーによって横方向に取り囲まれた導電性材料のポストを含み、
前記絶縁ライナーは、前記導電性拡張部の上方の前記ポストの全体に沿って導電性材料の前記ポストと直接物理的に接触し、前記導電性拡張部の前記底面の下に延伸せず、前記ピラー構造体の第1のセットは、前記メモリアレイ領域を通って延伸し、前記ピラー構造体の第2のセットは、前記周辺領域を通って延伸し、前記ピラー構造体の第3のセットは、前記階段領域を通って延伸し、前記ピラー構造体の前記第1のセットの前記ポストは、前記導電性ノードの前記第1のセットに直接接触するように前記導電性拡張部を通って延伸する、前記ピラー構造体と
を含む集積アセンブリ。
【請求項2】
前記第1のレベルは導電性ワード線材料を含み、前記第2のレベルは絶縁レベルである、請求項
1に記載の集積アセンブリ。
【請求項3】
前記周辺領域の下に前記導電性ノードの第2のセットを更に含み、前記ピラー構造体の前記第2のセットの前記ポストは、前記導電性ノードの前記第2のセットに直接接触するように前記導電性拡張部を通って延伸する、請求項
1に記載の集積アセンブリ。
【請求項4】
前記メモリアレイ領域は、NANDメモリアレイ領域である、請求項
1に記載の集積アセンブリ。
【請求項5】
前記ポストの前記導電性材料は前記第1の組成物を含む、請求項
1に記載の集積アセンブリ。
【請求項6】
前記ピラー構造体の前記第1のセットの前記ポストの領域を取り囲むカラーの第1のセットを更に含み、前記領域は、前記導電性拡張部の前記底面の直下にある、請求項
1に記載の集積アセンブリ。
【請求項7】
導電性ノードの上方に導電性拡張部を有する構築物を形成することであって、前記導電性ノードは、導電性の第1の材料を含み、前記導電性拡張部は、導電性の第2の材料の上方に導電性の第3の材料を含み、前記
導電性の第1、第2、及び第3の材料は、相互に組成的に異なることと、
前記導電性拡張部の上方に交互の第1及び第2のレベルのスタックを形成することであって、前記第1のレベルは窒化ケイ素を含み、前記第2のレベルは二酸化ケイ素を含み、前記スタックは、メモリアレイ領域、前記メモリアレイ領域に隣接する階段領域、及び前記メモリアレイ領域に隣接する周辺領域を含み、前記導電性ノードの第1のセットは、前記メモリアレイ領域の下にあることと、
前記スタックを通って前記導電性拡張部中に延伸するように開口部を形成することであって、前記開口部の第1のセットは、前記メモリアレイ領域を通って延伸し、前記開口部の第2のセットは、前記周辺領域を通って延伸し、前記開口部の第3のセットは、前記階段領域を通って延伸することと、
前記開口部を絶縁材料でライニングすることと、
ライニングされた前記開口部の底部を突き抜くことであって、ライニングされた前記開口部の前記底部を前記突き抜くことは、前記第1のセットの前記導電性ノードの前記導電性の第1の材料を露出するために前記第1のセットの前記開口部の前記底部を突き抜くことを含むことと、
ライニングされた前記開口部の前記底部を前記突き抜いた後、ライニングされた前記開口部内に導電性の第4の材料を形成することであって、ライニングされた前記開口部内の前記
導電性の第4の材料は、導電性ポストとして構成され、前記導電性ポストの第1のセットは、前記メモリアレイ領域を通って延伸し、前記導電性ポストの第2のセットは、前記周辺領域を通って延伸し、前記導電性ポストの第3のセットは、前記階段領域を通って延伸することと、
前記第1のセットの前記導電性ポストは、前記第1のセットの前記導電性ノードに直接接触することと、
ボイドを残すために前記第1のレベルの前記窒化ケイ素を除去することと、
前記ボイド内に導電性ワード線材料を形成することと
を含む、アセンブリを形成する方法。
【請求項8】
前記
導電性の第4の材料は、前記
導電性の第1の材料と同じ組成物である、請求項
7に記載の方法。
【請求項9】
前記導電性拡張部を形成することの前に、前記第1のセットの前記導電性ノードの上方に第5の材料を形成し、前記第5の材料に直接接触する前記導電性拡張部の前記
導電性の第
2の材料を形成することであって、前記第5の材料は、前記
導電性の第1、第2、第3、及び第4の材料とは異なる組成物であることと、
前記第1のセットの前記導電性ノードの前記
導電性の第1
の材料を前記露出することの間に、前記第1のセットの前記開口部を前記第5の材料を通って延伸することであって、前記第5の材料は、前記第1のセットの前記開口部の下部領域に沿ってカラーとして残ることと、
前記第1のセットの前記導電性ポストは、前記カラーによって横方向に取り囲まれる領域を有することと
を含む、請求項
7に記載の方法。
【請求項10】
前記導電性ノードの第2のセットは前記周辺領域の下にあり、
前記導電性ノードの前記第1のセットの上方に前記第5の材料を前記形成することと同時に、前記第2のセットの前記導電性ノードの上方に前記第5の材料を形成することと、
前記第2のセットの前記導電性ノードの前記
導電性の第1
の材料を露出するために、前記第2のセットの前記開口部を前記第5の材料を通って延伸することであって、前記第5の材料は、前記第2のセットの前記開口部の下部領域に沿って前記カラーの第2のセットとして残ることと、
前記第2のセットの前記導電性ポストは、前記第2のセットの前記カラーによって横方向に取り囲まれる領域を有することと
を含む、請求項
9に記載の方法。
【請求項11】
前記第1のセットの前記開口部の前記底部を前記突き抜くことは、前記第1のセットの前記導電性ノードの前記導電性の第1の材料中に突き抜く、請求項
7に記載の方法。
【請求項12】
前記開口部は、前記
導電性の第2の材料中に延伸するように形成され、前記絶縁材料でその後ライニングされる、請求項
7に記載の方法。
【国際調査報告】