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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-08-01
(54)【発明の名称】皮膚の治療組成物および保存系
(51)【国際特許分類】
   A61K 8/9789 20170101AFI20220725BHJP
   A61K 36/28 20060101ALI20220725BHJP
   A61K 36/30 20060101ALI20220725BHJP
   A61K 36/86 20060101ALI20220725BHJP
   A61K 36/185 20060101ALI20220725BHJP
   A61K 36/889 20060101ALI20220725BHJP
   A61K 8/36 20060101ALI20220725BHJP
   A61K 8/34 20060101ALI20220725BHJP
   A61Q 19/00 20060101ALI20220725BHJP
   A61P 17/00 20060101ALI20220725BHJP
   A61K 8/92 20060101ALI20220725BHJP
   A61K 8/99 20170101ALI20220725BHJP
   A61K 35/747 20150101ALI20220725BHJP
【FI】
A61K8/9789
A61K36/28
A61K36/30
A61K36/86
A61K36/185
A61K36/889
A61K8/36
A61K8/34
A61Q19/00
A61P17/00
A61K8/92
A61K8/99
A61K35/747
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021570139
(86)(22)【出願日】2019-10-30
(85)【翻訳文提出日】2022-01-21
(86)【国際出願番号】 US2019058822
(87)【国際公開番号】W WO2020242516
(87)【国際公開日】2020-12-03
(31)【優先権主張番号】62/853,116
(32)【優先日】2019-05-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/853,588
(32)【優先日】2019-05-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/861,745
(32)【優先日】2019-06-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521488576
【氏名又は名称】コーデックス ビューティー コーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】100094112
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 讓
(74)【代理人】
【識別番号】100136799
【弁理士】
【氏名又は名称】本田 亜希
(74)【代理人】
【識別番号】100096943
【氏名又は名称】臼井 伸一
(74)【代理人】
【識別番号】100128668
【弁理士】
【氏名又は名称】齋藤 正巳
(72)【発明者】
【氏名】ライアン,トレーシー
(72)【発明者】
【氏名】コーネル,マーク
(72)【発明者】
【氏名】パルダス,バーバラ エー.
【テーマコード(参考)】
4C083
4C087
4C088
【Fターム(参考)】
4C083AA031
4C083AA032
4C083AA111
4C083AA112
4C083AC121
4C083AC122
4C083AC271
4C083AC272
4C083BB48
4C083CC05
4C083DD08
4C083DD23
4C083DD31
4C083DD41
4C083EE09
4C087BC56
4C087CA09
4C087MA02
4C087MA17
4C087MA28
4C087MA63
4C087ZA89
4C088AB12
4C088AB13
4C088AB26
4C088AB83
4C088BA08
4C088MA07
4C088MA17
4C088MA28
4C088MA63
4C088NA14
4C088ZA89
(57)【要約】
本開示は、少なくとも(a)Calendula officinalis抽出物の油注入物、(b)Helichrysum italicum抽出物の油注入物、(c)Symphytum officinale抽出物の油注入物、(d)Viola tricolor抽出物の水溶性注入物、ならびに(e)Malva sylvestris抽出物およびAlthea officinalis抽出物から選択される、少なくとも1つのMallow抽出物の水溶性注入物、の保湿/水和有効量の混合物と、乳化有効量の皮膚科学的に許容される乳化剤と、を含有する組成物を皮膚に適用することによって、皮膚の健康および外観を向上させ、損傷した皮膚を治療する組成物および方法に関するものであり、組成物は、天然であり、かつ皮膚感作有効量の精油を含まない。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ヒトの皮膚に適用するための組成物であって、(1)少なくとも(a)Calendula officinalis抽出物の植物油注入物、(b)Helichrysum italicum抽出物の植物油注入物、(c)Symphytum officinale抽出物の植物油注入物、(d)Viola tricolor抽出物の水溶性注入物、ならびに(e)Malva sylvestris抽出物およびAlthea officinalis抽出物から選択される、少なくとも1つのMallow抽出物の水溶性注入物、の保湿/水和有効量の混合物と、(2)乳化有効量の皮膚科学的に許容される乳化剤と、(3)皮膚科学的に許容される担体と、を含み、前記組成物が、天然であり、皮膚感作有効量の精油を含まない、組成物。
【請求項2】
すべての重量が前記組成物の総重量に基づいて、(a)が、約0.3~約0.6重量%のCalendula officinalis抽出物、および約1~約3重量%の植物油を含有し、(b)が、約0.9~約1.3重量%のHelichrysum italicum抽出物、および約4~約7重量%の植物油を含有し、(c)が、約0.3~約0.6重量%のSymphytum officinale抽出物、および約1~約3重量%の植物油を含有し、(d)が、約2~約3重量%のViola tricolor抽出物を含有し、(e)が、約2~約3重量%のAlthea officinalis抽出物を含有し、水溶性注入物(d)および(e)が、約50~約70重量%の総含水量を有する、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
すべての重量が前記組成物の総重量に基づいて、(a)が、約0.5重量%のCalendula officinalis抽出物、および約2重量%のアーモンド油を含有し、(b)が、約1.2重量%のHelichrysum italicum抽出物、および約4.7重量%のアーモンド油を含有し、(c)が、約0.5重量%のSymphytum officinale抽出物、および約2重量%のアーモンド油を含有し、(d)が、約2.5重量%のViola tricolor抽出物を含有し、(e)が、約2.5重量%のAlthea officinalis抽出物を含有し、(d)および(e)が、約60重量%の総含水量を有する、請求項1に記載の組成物。
【請求項4】
前記植物油が、アーモンド油である、請求項1に記載の組成物。
【請求項5】
前記組成物が、溶液、懸濁液、ローション、クリーム、ゲル、スプレー、軟膏、または血清から選択される少なくとも1つの形態にある、請求項1に記載の組成物。
【請求項6】
ヒトの皮膚に適用するための組成物であって、(1)(a)約1~約5重量%のLactobacillus発酵液、(b)Lactobacillusとともに発酵され、かつ/または含まれる約1~約5重量%のCocos nucifera果実抽出物、(c)最大約0.5重量%のサリチル酸、および(d)約0.1~約0.5重量%の、弱酸の少なくとも1つの塩、および(e)約1~約10重量%の、石油を含まないプロパンジオール、を含有する、防腐剤系と、(2)少なくとも(f)Calendula officinalis抽出物の植物油注入物、(g)Helichrysum italicum抽出物の植物油注入物、(h)Symphytum officinale抽出物の植物油注入物、(i)Viola tricolor抽出物の水溶性注入物、ならびに(j)Malva sylvestris抽出物およびAlthea officinalis抽出物から選択される、少なくとも1つのMallow抽出物の水溶性注入物、の保湿/水和有効量の混合物と、(3)乳化有効量の皮膚科学的に許容される乳化剤と、(4)皮膚科学的に許容される担体と、を含み、前記組成物が、天然であり、皮膚感作有効量の精油を含まず、約4.5~約5.5の範囲のpHを有する、組成物。
【請求項7】
すべての重量が前記組成物の総重量に基づいて、(a)が、約2~約4重量%の量で用いられ、(b)が、約2~約4重量%の量で用いられ、(c)が、約0.1~約0.45重量%の量で用いられ、(d)が、約0.2~約0.4重量%の量で用いられ、(e)が、約2~約8重量%の量で用いられる、請求項6に記載の組成物。
【請求項8】
すべての重量が前記組成物の総重量に基づいて、(a)が、約2~約4重量%の量で用いられ、(b)が、約2~約4重量%の量で用いられ、(c)が、約0.1~約0.45重量%の量で用いられ、(d)が、約0.2~約0.4重量%の量で用いられ、(e)が、約2~約8重量%の量で用いられる、請求項6に記載の組成物。
【請求項9】
すべての重量が前記組成物の総重量に基づいて、(f)が、約0.3~約0.6重量%のCalendula officinalis抽出物、および約1~約3重量%の植物油を含有し、(g)が、約0.9~約1.3重量%のHelichrysum italicum抽出物、および約4~約7重量%の植物油を含有し、(h)が、約0.3~約0.6重量%のSymphytum officinale抽出物、および約1~約3重量%の植物油を含有し、(i)が、約2~約3重量%のViola tricolor抽出物を含有し、(j)が、約2~約3重量%のAlthea officinalis抽出物を含有し、水溶性注入物(d)および(e)が、約50~約70重量%の総含水量を有する、請求項6に記載の組成物。
【請求項10】
すべての重量が前記組成物の総重量に基づいて、(f)が、約0.5重量%のCalendula officinalis抽出物、および約2重量%のアーモンド油を含有し、(g)が、約1.2重量%のHelichrysum italicum抽出物、および約4.7重量%のアーモンド油を含有し、(h)が、約0.5重量%のSymphytum officinale抽出物、および約2重量%のアーモンド油を含有し、(i)が、約2.5重量%のViola tricolor抽出物を含有し、(j)が、約2.5重量%のAlthea officinalis抽出物を含有し、(d)および(e)が、約60重量%の総含水量を有する、請求項6に記載の組成物。
【請求項11】
約4.8~約5.3のpHを有する、請求項6に記載の組成物。
【請求項12】
前記植物油が、アーモンド油である、請求項6に記載の組成物。
【請求項13】
ヒトの皮膚の健康および外観を向上させるために、ヒトの皮膚への適用を意図した組成物であって、前記組成物が、すべての重量が前記組成物の総重量に基づいて(1)(a)約4重量%のLactobacillus発酵液、(b)約4重量%のLactobacillusおよびCocos nucifera果実抽出物、(c)約0.4重量%のソルビン酸カリウム、ならびに(e)約4重量%の、石油を含まないプロパンジオール、からなる防腐剤系と、(2)少なくとも(f)約0.5重量%のCalendula officinalis抽出物、および約2重量%のアーモンド油を有するCalendula officinalisのアーモンド油注入物、(g)約1.2重量%のHelichrysum italicum抽出物、および約4.7重量%のアーモンド油を有するHelichrysum italicumのアーモンド油注入物、(h)約0.5重量%のSymphytum officinale抽出物、および約2重量%のアーモンド油を有するSymphytum officinaleのアーモンド油注入物、(i)約2.5重量%のViola tricolor抽出物を有するViola tricolorの水溶性注入物、ならびに(j)約2.5重量%のAlthea officinalis抽出物を有するAlthea officinalisの水溶性注入物、の保湿/水和有効量の混合物であって、水溶性注入物(i)および(j)が、約60重量%の総含水量を有する、保湿/水和有効量の混合物と、(3)約8.5重量%の皮膚科学的に許容される乳化剤と、(4)皮膚科学的に許容される担体と、を含み、前記組成物が、天然であり、皮膚感作有効量の精油を含まず、石油由来の成分を含まず、かつ約4.5~約5.5、好ましくは約4.8~約5.3の範囲のpHを有する、組成物。
【請求項14】
皮膚の健康および外観を向上させる方法であって、(1)少なくとも(a)Calendula officinalis抽出物の植物油注入物、(b)Helichrysum italicum抽出物の植物油注入物、(c)Symphytum officinale抽出物の植物油注入物、(d)Viola tricolor抽出物の水溶性注入物、ならびに(e)Malva sylvestris抽出物およびAlthea officinalis抽出物から選択される、少なくとも1つのMallow抽出物の水溶性注入物、の保湿/水和有効量の混合物と、(2)乳化有効量の皮膚科学的に許容される乳化剤と、(3)皮膚科学的に許容される担体と、を含有する有効量の組成物を前記皮膚に適用することを含み、前記組成物が、天然であり、皮膚感作有効量の精油を含まない、方法。
【請求項15】
すべての重量が前記組成物の総重量に基づいて、(a)が、約0.3~約0.6重量%のCalendula officinalis抽出物、および約1~約3重量%の植物油を含有し、(b)が、約0.9~約1.3重量%のHelichrysum italicum抽出物、および約4~約7重量%の植物油を含有し、(c)が、約0.3~約0.6重量%のSymphytum officinale抽出物、および約1~約3重量%の植物油を含有し、(d)が、約2~約3重量%のViola tricolor抽出物を含有し、(e)が、約2~約3重量%のAlthea officinalis抽出物を含有し、水溶性注入物(d)および(e)が、約50~約70重量%の総含水量を有する、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
すべての重量が前記組成物の総重量に基づいて、(a)が、約0.5重量%のCalendula officinalis抽出物、および約2重量%のアーモンド油を含有し、(b)が、約1.2重量%のHelichrysum italicum抽出物、および約4.7重量%のアーモンド油を含有し、(c)が、約0.5重量%のSymphytum officinale抽出物、および約2重量%のアーモンド油を含有し、(d)が、約2.5重量%のViola tricolor抽出物を含有し、(e)が、約2.5重量%のAlthea officinalis抽出物を含有し、(d)および(e)が、約60重量%の総含水量を有する、請求項14に記載の方法。
【請求項17】
前記植物油が、アーモンド油である、請求項14に記載の方法。
【請求項18】
前記組成物が、溶液、懸濁液、ローション、クリーム、ゲル、スプレー、軟膏、または血清から選択される少なくとも1つの形態にある、請求項14に記載の方法。
【請求項19】
皮膚の健康および外観を向上させる方法であって、(1)(a)約1~約5重量%のLactobacillus発酵液、(b)Lactobacillusとともに発酵され、かつ/または含まれる約1~約5重量%のCocos nucifera果実抽出物、(c)最大約0.5重量%のサリチル酸、および(d)約0.1~約0.5重量%の、弱酸の少なくとも1つの塩、および(e)約1~約10重量%の、石油を含まないプロパンジオール、を有する、防腐剤系と、(2)少なくとも(f)Calendula officinalis抽出物の植物油注入物、(g)Helichrysum italicum抽出物の植物油注入物、(h)Symphytum officinale抽出物の植物油注入物、(i)Viola tricolor抽出物の水溶性注入物、ならびに(j)Malva sylvestris抽出物およびAlthea officinalis抽出物から選択される、少なくとも1つのMallow抽出物の水溶性注入物、の保湿/水和有効量の混合物と、(3)乳化有効量の皮膚科学的に許容される乳化剤と、(4)皮膚科学的に許容される担体と、を含有する有効量の組成物を前記皮膚に適用することを含み、前記組成物が、天然であり、皮膚感作有効量の精油を含まず、かつ約4.5~約5.5の範囲のpHを有する、方法。
【請求項20】
すべての重量が前記組成物の総重量に基づいて、(a)が、約2~約4重量%の量で用いられ、(b)が、約2~約4重量%の量で用いられ、(c)が、約0.1~約0.45重量%の量で用いられ、(d)が、約0.2~約0.4重量%の量で用いられ、(e)が、約2~約8重量%の量で用いられる、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
すべての重量が前記組成物の総重量に基づいて、(a)が、約2~約4重量%の量で用いられ、(b)が、約2~約4重量%の量で用いられ、(c)が、約0.1~約0.45重量%の量で用いられ、(d)が、約0.2~約0.4重量%の量で用いられ、(e)が、約2~約8重量%の量で用いられる、請求項19に記載の方法。
【請求項22】
すべての重量が前記組成物の総重量に基づいて、(f)が、約0.3~約0.6重量%のCalendula officinalis抽出物、および約1~約3重量%の植物油を含有し、(g)が、約0.9~約1.3重量%のHelichrysum italicum抽出物、および約4~約7重量%の植物油を含有し、(h)が、約0.3~約0.6重量%のSymphytum officinale抽出物、および約1~約3重量%の植物油を含有し、(i)が、約2~約3重量%のViola tricolor抽出物を含有し、(j)が、約2~約3重量%のAlthea officinalis抽出物を含有し、水溶性注入物(d)および(e)が、約50~約70重量%の総含水量を有する、請求項19に記載の方法。
【請求項23】
すべての重量が前記組成物の総重量に基づいて、(f)が、約0.5重量%のCalendula officinalis抽出物、および約2重量%のアーモンド油を含有し、(g)が、約1.2重量%のHelichrysum italicum抽出物、および約4.7重量%のアーモンド油を含有し、(h)が、約0.5重量%のSymphytum officinale抽出物、および約2重量%のアーモンド油を含有し、(i)が、約2.5重量%のViola tricolor抽出物を含有し、(j)が、約2.5重量%のAlthea officinalis抽出物を含有し、(d)および(e)が、約60重量%の総含水量を有する、請求項19に記載の方法。
【請求項24】
前記植物油が、アーモンド油である、請求項19に記載の方法。
【請求項25】
前記組成物が、溶液、懸濁液、ローション、クリーム、ゲル、スプレー、軟膏、または血清から選択される少なくとも1つの形態にある、請求項19に記載の方法。
【請求項26】
損傷した皮膚を治療する方法であって、(1)(a)約1~約5重量%のLactobacillus発酵液、(b)Lactobacillusとともに発酵され、かつ/または含まれる約1~約5重量%のCocos nucifera果実抽出物、(c)最大約0.5重量%のサリチル酸、および(d)約0.1~約0.5重量%の、弱酸の少なくとも1つの塩、および(e)約1~約10重量%の、石油を含まないプロパンジオール、を有する、防腐剤系と、(2)少なくとも(f)Calendula officinalis抽出物の植物油注入物、(g)Helichrysum italicum抽出物の植物油注入物、(h)Symphytum officinale抽出物の植物油注入物、(i)Viola tricolor抽出物の水溶性注入物、ならびに(j)Malva sylvestris抽出物およびAlthea officinalis抽出物から選択される、少なくとも1つのMallow抽出物の水溶性注入物、の保湿/水和有効量の混合物と、(3)乳化有効量の皮膚科学的に許容される乳化剤と、(4)皮膚科学的に許容される担体と、を含有する有効量の組成物を前記皮膚に適用することを含み、前記組成物が、天然であり、皮膚感作有効量の精油を含まず、かつ約4.5~約5.5の範囲のpHを有する、方法。
【請求項27】
すべての重量が前記組成物の総重量に基づいて、(a)が、約2~約4重量%の量で用いられ、(b)が、約2~約4重量%の量で用いられ、(c)が、約0.2~約0.45重量%の量で用いられ、(d)が、約0.2~約0.4重量%の量で用いられ、(e)が、約2~約8重量%の量で用いられる、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
すべての重量が前記組成物の総重量に基づいて、(a)が、約2~約4重量%の量で用いられ、(b)が、約2~約4重量%の量で用いられ、(c)が、約0.2~約0.45重量%の量で用いられ、(d)が、約0.2~約0.4重量%の量で用いられ、(e)が、約2~約8重量%の量で用いられる、請求項26に記載の方法。
【請求項29】
すべての重量が前記組成物の総重量に基づいて、(f)が、約0.3~約0.6重量%のCalendula officinalis抽出物、および約1~約3重量%の植物油を含有し、(g)が、約0.9~約1.3重量%のHelichrysum italicum抽出物、および約4~約7重量%の植物油を含有し、(h)が、約0.3~約0.6重量%のSymphytum officinale抽出物、および約1~約3重量%の植物油を含有し、(i)が、約2~約3重量%のViola tricolor抽出物を含有し、(j)が、約2~約3重量%のAlthea officinalis抽出物を含有し、水溶性注入物(d)および(e)が、約50~約70重量%の総含水量を有する、請求項26に記載の方法。
【請求項30】
すべての重量が前記組成物の総重量に基づいて、(f)が、約0.5重量%のCalendula officinalis抽出物、および約2重量%のアーモンド油を含有し、(g)が、約1.2重量%のHelichrysum italicum抽出物、および約4.7重量%のアーモンド油を含有し、(h)が、約0.5重量%のSymphytum officinale抽出物、および約2重量%のアーモンド油を含有し、(i)が、約2.5重量%のViola tricolor抽出物を含有し、(j)が、約2.5重量%のAlthea officinalis抽出物を含有し、(d)および(e)が、約60重量%の総含水量を有する、請求項26に記載の方法。
【請求項31】
前記植物油が、アーモンド油である、請求項26に記載の方法。
【請求項32】
前記組成物が、約4.8~約5.3のpHを有する、請求項26に記載の方法。
【請求項33】
前記組成物が、溶液、懸濁液、ローション、クリーム、ゲル、スプレー、軟膏、または血清から選択される少なくとも1つの形態にある、請求項26に記載の方法。
【請求項34】
皮膚の健康および外観を向上させる方法であって、すべての重量が組成物の総重量に基づいて、(1)(a)約4重量%のLactobacillus発酵液、(b)約4重量%のLactobacillusおよびCocos nucifera果実抽出物、(c)約0.4重量%のソルビン酸カリウム、ならびに(e)約4重量%の、石油を含まないプロパンジオール、からなる防腐剤系と、(2)少なくとも(f)約0.5重量%のCalendula officinalis抽出物、および約2重量%のアーモンド油を有するCalendula officinalisの油注入物、(g)約1.2重量%のHelichrysum italicum抽出物、および約4.7重量%のアーモンド油を有するHelichrysum italicumの油注入物、(h)約0.5重量%のSymphytum officinale抽出物、および約2重量%のアーモンド油を有するSymphytum officinaleの油注入物、(i)約2.5重量%のViola tricolor抽出物を有するViola tricolorの水溶性注入物、ならびに(j)約2.5重量%のAlthea officinalis抽出物を有するAlthea officinalisの水溶性注入物、の保湿/水和有効量の混合物であって、水溶性注入物(i)および(j)が、約60重量%の総含水量を有する、保湿/水和有効量の混合物と、(3)約8.5重量%の皮膚科学的に許容される乳化剤と、を含有する有効量の前記組成物を前記皮膚に適用することを含み、前記組成物が、天然であり、皮膚感作有効量の精油を含まず、かつ約4.5~約5.5、好ましくは約4.8~約5.3の範囲のpHを有する、方法。
【請求項35】
前記組成物が、溶液、懸濁液、ローション、クリーム、ゲル、スプレー、軟膏、または血清から選択される少なくとも1つの形態にある、請求項34に記載の方法。
【請求項36】
損傷した皮膚を治療する方法であって、すべての重量が組成物の総重量に基づいて、(1)(a)約4重量%のLactobacillus発酵液、(b)約4重量%のLactobacillusおよびCocos nucifera果実抽出物、(c)約0.4重量%のソルビン酸カリウム、ならびに(d)約4重量%の、石油を含まないプロパンジオール、からなる防腐剤系と、(2)少なくとも(e)約0.5重量%のCalendula officinalis抽出物、および約2重量%のアーモンド油を有するCalendula officinalisの油注入物、(f)約1.2重量%のHelichrysum italicum抽出物、および約4.7重量%のアーモンド油を有するHelichrysum italicumの油注入物、(g)約0.5重量%のSymphytum officinale抽出物、および約2重量%のアーモンド油を有するSymphytum officinaleの油注入物、(h)約2.5重量%のViola tricolor抽出物を有するViola tricolorの水溶性注入物、ならびに(i)約2.5重量%のAlthea officinalis抽出物を有するAlthea officinalisの水溶性注入物、の保湿/水和有効量の混合物であって、水溶性注入物(h)および(i)が、約60重量%の総含水量を有する、保湿/水和有効量の混合物と、(3)約8.5重量%の皮膚科学的に許容される乳化剤と、を含有する有効量の前記組成物を前記皮膚に適用することを含み、前記組成物が、天然であり、皮膚感作有効量の精油を含まず、かつ約4.5~約5.5、好ましくは約4.8~約5.3の範囲のpHを有する、方法。
【請求項37】
前記組成物が、溶液、懸濁液、ローション、クリーム、ゲル、スプレー、軟膏、または血清から選択される少なくとも1つの形態にある、請求項36に記載の方法。
【請求項38】
ヒトの皮膚の健康および外観を向上させるために、ヒトの皮膚への適用を意図した組成物であって、前記組成物が、すべての重量が前記組成物の総重量に基づいて、(1)(a)約4重量%のLactobacillus発酵液、(b)約4重量%のLactobacillusおよびCocos nucifera果実抽出物、(c)約0.4重量%のソルビン酸カリウム、ならびに(d)約4重量%の、石油を含まないプロパンジオール、からなる防腐剤系と、(2)エルダーフラワーヒドロゾル、ミルクシスル油、ヒマシ油、ベニバナ油、およびグレープフルーツ精油の注入物、ならびにホホバビーズと、(3)約8.5重量%の皮膚科学的に許容される乳化剤と、(4)皮膚科学的に許容される担体と、を含み、前記組成物が、天然であり、皮膚感作有効量の精油を含まず、石油由来の成分を含まず、かつ約4.5~約5.5、好ましくは約4.8~約5.3の範囲のpHを有する、組成物。
【請求項39】
ヒトの皮膚の健康および外観を向上させるために、ヒトの皮膚への適用を意図した組成物であって、前記組成物が、すべての重量が前記組成物の総重量に基づいて、(1)(a)約4重量%のLactobacillus発酵液、(b)約4重量%のLactobacillusおよびCocos nucifera果実抽出物、(c)約0.4重量%のソルビン酸カリウム、ならびに(d)約4重量%の、石油を含まないプロパンジオール、からなる防腐剤系と、(2)Helichrysum italicum、キュウリ、アロエベラ、ならびにアルニカ油およびブラダーラック(Bladder Wrack)油の注入物と、(3)約8.5重量%の皮膚科学的に許容される乳化剤と、(4)皮膚科学的に許容される担体と、を含み、前記組成物が、天然であり、皮膚感作有効量の精油を含まず、石油由来の成分を含まず、かつ約4.5~約5.5、好ましくは約4.8~約5.3の範囲のpHを有する、組成物。
【請求項40】
ヒトの皮膚の健康および外観を向上させるために、ヒトの皮膚への適用を意図した組成物であって、前記組成物が、すべての重量が前記組成物の総重量に基づいて、(1)(a)約4重量%のLactobacillus発酵液、(b)約4重量%のLactobacillusおよびCocos nucifera果実抽出物、(c)約0.4重量%のソルビン酸カリウム、ならびに(d)約4重量%の、石油を含まないプロパンジオール、からなる防腐剤系と、(2)Calendulaが注入された油および水、セラーテッドラック、ヒアルロン酸約1~約3重量%、スイートアーモンド油、ならびにグリーンマンダリン油と、(3)約8.5重量%の皮膚科学的に許容される乳化剤と、(4)皮膚科学的に許容される担体と、を含み、前記組成物が、天然であり、皮膚感作有効量の精油を含まず、石油由来の成分を含まず、かつ約4.5~約5.5、好ましくは約4.8~約5.3の範囲のpHを有する、組成物。
【請求項41】
ヒトの皮膚の健康および外観を向上させるために、ヒトの皮膚への適用を意図した組成物であって、前記組成物が、すべての重量が前記組成物の総重量に基づいて、(1)(a)約4重量%のLactobacillus発酵液、(b)約4重量%のLactobacillusおよびCocos nucifera果実抽出物、(c)約0.4重量%のソルビン酸カリウム、ならびに(d)約4重量%の、石油を含まないプロパンジオール、からなる防腐剤系と、(2)ローズヒップ油、ボグマートル(Bog Myrtle)、シーバックソーン、ウチワサボテン種子油、セラーテッドラック、ローズマリー、キウイ種子油、およびバオバブ油と、(3)約8.5重量%の皮膚科学的に許容される乳化剤と、(4)皮膚科学的に許容される担体と、を含み、前記組成物が、天然であり、皮膚感作有効量の精油を含まず、石油由来の成分を含まず、かつ約4.5~約5.5、好ましくは約4.8~約5.3の範囲のpHを有する、組成物。
【請求項42】
ヒトの皮膚の健康および外観を向上させるために、ヒトの皮膚への適用を意図した組成物であって、前記組成物が、すべての重量が前記組成物の総重量に基づいて、(1)(a)約4重量%のLactobacillus発酵液、(b)約4重量%のLactobacillusおよびCocos nucifera果実抽出物、(c)約0.4重量%のソルビン酸カリウム、ならびに(d)約4重量%の、石油を含まないプロパンジオール、からなる防腐剤系と、(2)ローズヒップ油、ボグマートル(Bog Myrtle)、シーバックソーン、ウチワサボテン種子油、セラーテッドラック、ローズマリー、キウイ種子油、およびバオバブ油と、(3)約8.5重量%の皮膚科学的に許容される乳化剤と、(4)皮膚科学的に許容される担体と、を含み、前記組成物が、天然であり、皮膚感作有効量の精油を含まず、石油由来の成分を含まず、かつ約4.5~約5.5、好ましくは約4.8~約5.3の範囲のpHを有する、組成物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、植物成分を使用してヒトの皮膚の健康および外観を向上させる組成物および方法、より具体的には、保湿組成物、そのための防腐剤、およびそれらを使用する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
皮膚は、その外観、物理的特性、および生理学的機能に影響を及ぼす多数の外因性および内因性の悪影響にさらされる。外因性の影響としては、紫外線、環境汚染、極端な温度、刺激の強い界面活性剤、消費者製品からの汚染、酸化ストレス、および例えば、剃毛、摩耗などによって引き起こされる機械的ストレスが挙げられる。内因性の影響としては、経時的老化、ヒトの遺伝子構造、皮膚の均一性、皮膚バリア機能、皮膚層の厚さ、細胞外マトリックスの分解、特定の遺伝子の活性レベル、核細胞機能、および皮膚内から発生する瘢痕化などの他の生物学的変化が挙げられる。特定の原因に関係なく、これらの要因により、小じわおよびしわ、たるみ、弾力性およびハリの喪失が発生し、これは、多くの場合、皮膚の水分含量の低減に関連している。
【0003】
体の最大の器官として、皮膚は水分を保持し、脱水を防止する。したがって、上記の外因性および内因性の影響によって引き起こされる損傷を打ち消すのを助けるために、皮膚の健康および外観に栄養を与え続けることが重要である。乾燥肌は、男性および女性の両方に等しく影響を与える特に一般的な障害であり、特に高齢者およびそのような状態に遺伝的素因のある個人に蔓延している。乾燥肌に苦しむ人々は、薄片化、痒み、刺激、および全体的にくすんだ、ざらざらした、つやのない皮膚の外観の症状を訴える。さらに、ヒトが年をとるにつれて、彼らの皮膚は水分が皮膚から逃げるのを防止するのを助ける天然油をより少なく生成する傾向があり、その結果、高齢者は脱水症によりなりやすい。
【0004】
皮膚に対するこれらの外因性および内因性の影響の悪影響を打ち消すために、局所療法、経口療法、美容処置および組成物、栄養および食事療法、注射、破壊的生活習慣調整、ならびにUV療法などの治療法が開発されてきた。残念ながら、これらの治療法は、皮膚の刺激および/または回復期間延長に関連する欠点に苦しむことが多い。多くの化粧品組成物は、それらの低コストおよび/または有効性のために、保湿剤または防腐剤として、合成の、刺激の強い、石油系、および/もしくは発がん性、またはそうでなければ有害な成分を含む。
【0005】
例えば、保湿組成物は、一般に、組成物の成分を一緒に保持するための皮膚軟化剤、防腐剤、香料、および乳化剤を含む。これらのカテゴリーの成分のいずれかまたはすべてには、合成のおよび/または石油系の成分を含有し得る。例えば、皮膚の水分を保持するのを助ける皮膚軟化剤は、石油および/または合成アルコールから形成され得、皮膚上に防水バリアを形成し得る。場合によっては、そのような合成皮膚軟化剤は、皮膚に刺激または害を引き起こし、皮膚を鎮静または必要な栄養素を提供したりせず、特に経時的に皮膚の保湿に効果がないことが知られている。水分が皮膚に閉じ込められるなど、過度に閉塞性のある合成皮膚軟化剤は、正常な皮膚機能を妨害する可能性がある。フェノキシエタノール、パラベン、ホルムアルデヒド供与体、および他の化合物などの合成防腐剤は、皮膚の刺激および他の深刻な健康問題を引き起こす可能性がある。合成香料も同様に皮膚の刺激を引き起こし、有毒性である可能性がある。非植物系の乳化剤は通常、石油誘導体を含む。
【0006】
そのような成分の使用およびそれに関連する有害な影響は、合成の、石油系、刺激の強い、および/または有害な成分を除外しながら、保湿剤、防腐剤、および他の成分などの成分を含む効果的で全天然な化粧品組成物の需要につながっている。
【0007】
「天然」および「有機」成分のある特定の閾値を満たす製品に対する業界の顕著なニーズに応えて、「天然」および「有機」として満たされる公定基準の欠如と関連して、防腐剤配合は、家内工業的に行われており、消費者は、天然抽出物、植物性の薬剤、または天然源に由来する他の成分を含有する製品に引き寄せられ、一方で、健康への有害反応を引き起こすか、または引き起こす疑いがあることが知られている成分を有する製品を避けている。残念ながら、この場当たり的なアプローチ、ならびに効果的な防腐剤配合物を生成するための習得した知識および経験の分散化により、多くの効果のない解決策がもたらされ、通常、関連する局所消費者製品の貯蔵寿命および有用性が低下する。
【0008】
局所消費者製品での天然および有機防腐剤の使用に一貫性および信頼性をもたらすために、様々な第三者認証が確立されている。例えば、ECOCERT(登録商標)は、ヨーロッパに拠点を置く有機認証機関であり、80か国以上で検査を実行しており、世界最大の有機認証機関の1つとなっている。ECOCERT(登録商標)は、主に食品および食品製品を認証するが、化粧品、洗剤、香水、繊維も認証し、フェアトレードの食品、化粧品、および繊維の主要な認証者である。
【0009】
別の例は、BDIH(ドイツ)、Cosmebio(フランス)、Ecocert Greenlife SAS(フランス)、ICEA(イタリア)、およびSoil Association(イギリス)の5つの創立メンバーによって策定された欧州全体の非公式基準であるCosmetic Organic Standard(COSMOS)である。これらの団体は、すべてAISBL(ブリュッセルに本拠を置く国際的な非営利団体)の下で統合され、その目的は、最低限の共通要件を設定し、有機および天然の化粧品認証規則を調和させ、セクターの利益のために機関に働きかけることであった。COSMOSは、ECOCERT(登録商標)基準の原則を使用し、有機農業からの成分の使用を促進し、環境に配慮し、ヒトの健康に安全な生産および製造プロセスを使用し、「環境保全型の化学物質」の概念を含み、拡大することである。
【0010】
有機食品を管理する米国の連邦規制の枠組みである全米オーガニックプログラム(NOP)は、さらに別の認証である。NOPの中心的な使命は、米国農務省(USDA)のオーガニック証印の完全性を保護することである。証印は、少なくとも95%の有機成分を含有するUSDA基準に準拠する製品に使用される。
【0011】
しかし、全天然の化粧品組成物に対する需要およびニーズが高まっているにもかかわらず、かつ認証制度が市場に制度自体を特定するよう圧力をかけているにもかかわらず、既存の取り組みでは、効果的な保存、保湿、または他の所望な特徴を損なうことなく、不要な成分を除外した天然化粧品組成物を特定することが困難である。
【0012】
皮膚への植物抽出物の使用、ならびに天然または植物系の保湿剤および他の化粧品を提供する既存の試みは、一方では、湿疹および乾癬などの特定の治療の非常に限定された狭い記述に限定され、他方では、植物抽出物の非常に一般化された記述では、安定かつ効果的であり、有害な成分を除外した皮膚治療製品を実際に配合する方法について役立つ指示を欠いている。例えば、フランスのパリのL’OrealのUS4,933,177は、スキンケアにおけるある特定の植物成分の使用について述べているが、皮膚の健康および外観を向上させることができる有効な全天然の製品を提供するために、使用すべき成分、抽出技術、および溶媒、ならびに避けるべき成分の正確な関連性を教示または示唆していない。
【0013】
植物抽出物、溶媒、および抽出技術の数のために、非常に多くの数の可能な化粧品組成物を考えることができる。しかし、任意の抽出技術および溶媒を使用して、任意の濃度で、ランダムな植物抽出物の混合物をただ単に組み合わせても、意図された利点および特性を有する製品を首尾よく配合することは期待できない。
【0014】
さらに、現在利用可能な「全天然」スキンケア組成物を考慮する場合、任意の主張されている利益の再現性および科学的厳密さが特に懸念すべきことである。この課題は、前述の自家配合(「DIY」)化粧品製造人の「家内工業」がインターネット上で現れ、根拠のない利点を有する独自の化粧品配合物を作成するように他の人に奨励していることによって説明している。例えば、挽いたオーツ麦、蜂蜜、および卵黄からの栄養を与えるフェイスマスク、ラベンダーおよびティーツリーの精油を混ぜたココナッツ油からなる3成分の保湿剤、重曹、デンプン、ココナッツ油からなる「全天然」デオドラント、ならびに無数の他のものを作製する方法についての説明が提供されている。そのような組み合わせは、確かに植物系であり、かつ合成成分を含まないかもしれないが、そのような組み合わせの有効性および利点を実証する信頼できる再現可能なデータ、ならびに作用する化学的および生物学的メカニズムの実証された理解は、どこにも見当たらない。
【0015】
スキンケア組成物における植物成分の使用に関連する別の主要な抑止力は、製品におけるそれらの相対的な不安定性に関する。これは、既存の「全天然」配合物を悩ませている効力の低下、臭気の逸脱、および変色によって明示される。これらの否定的な属性は、微生物の汚染および増殖、化学的不安定性、ならびに製品の安全性のリスクを高める。
【0016】
前述のことを考慮して、保湿剤のように、例えば、合成または有害な添加物を除外しながら水分を適切に保持することによって、皮膚の健康を効果的に改善し、かつ信頼できる科学的基準および認証に従って再現可能な均一な利点によって実証される全天然化粧品は存在しない。したがって、全天然の成分のみを使用して効果的なスキンケアを提供する、全天然の化粧品が必要とされている。
【発明の概要】
【0017】
有害な、合成の、および/または石油系の添加物を含む既存の化粧品組成物の問題、ならびに保湿剤を含む既存の「全天然」化粧品組成物の問題は、それらの有効性を実証する厳密な証拠を欠いており、スキンケア組成物の実施形態および本開示による治療方法によって対処される。
【0018】
本開示の実施形態は、皮膚の健康および外観を向上させることを意図したスキンケア組成物に関するものであり、(1)少なくとも(a)Calendula officinalis抽出物の油注入物、(b)Helichrysum italicum抽出物の油注入物、(c)Symphytum officinale抽出物の油注入物、(d)Viola tricolor抽出物の水溶性注入物、ならびに(e)Althea officinalisおよび/またはMalva sylvestrisなどの、および/またはそれらから選択される、少なくとも1つのMallow抽出物の水溶性注入物、の保湿/水和有効量の混合物と、(2)乳化有効量の皮膚科学的に許容される乳化剤と、を含有し、組成物は全天然であり、皮膚感作有効量の揮発性精油を含まない。
【0019】
別の実施形態によれば、本開示はまた、皮膚の健康および外観を向上させることを意図したスキンケア組成物に関するものであり、(1)天然防腐剤系と、(2)少なくとも(a)Calendula officinalis抽出物の油注入物、(b)Helichrysum italicum抽出物の油注入物、(c)Symphytum officinale抽出物の油注入物、(d)Viola tricolor抽出物の水溶性注入物、ならびに(e)Althea officinalisおよび/またはMalva sylvestrisなどの、および/またはそれらから選択される、少なくとも1つのMallow抽出物の水溶性注入物、の保湿/水和有効量の混合物と、(3)乳化有効量の皮膚科学的に許容される乳化剤と、を含有し、組成物は天然であり、皮膚感作有効量の揮発性精油を含まない。
【0020】
さらなる実施形態によれば、本開示はまた、皮膚の健康および外観を向上させることを意図したスキンケア組成物に関するものであり、(1)天然防腐剤系と、(2)エルダーフラワーヒドロゾル、ミルクシスル油、ヒマシ油、ベニバナ油、およびグレープフルーツ精油の注入物、ならびにホホバビーズのうちの少なくとも1つと、の保湿/水和有効量の混合物を含む。
【0021】
さらなる実施形態によれば、本開示はまた、皮膚の健康および外観を向上させることを意図したスキンケア組成物に関するものであり、(1)天然防腐剤系と、(2)キュウリ、アロエベラ、ならびにアルニカ油およびブラダーラック(Bladder Wrack)油の注入物のうちの少なくとも1つと、の保湿/水和有効量の混合物を含む。
【0022】
さらなる実施形態によれば、本開示はまた、皮膚の健康および外観を向上させることを意図したスキンケア組成物に関するものであり、(1)天然防腐剤系と、(2)Calendulaが注入された油および水、セラーテッドラック(Serrated Wrack)、ヒアルロン酸、スイートアーモンド油、ならびにグリーンマンダリン油のうちの少なくとも1つと、の保湿/水和有効量の混合物を含む。
【0023】
さらなる実施形態によれば、本開示はまた、皮膚の健康および外観を向上させることを意図したスキンケア組成物に関するものであり、(1)天然防腐剤系と、(2)ローズヒップ油、ボグマートル(Bog Myrtle)、シーバックソーン、ウチワサボテン種子油、セラーテッドラック、ローズマリー、キウイ種子油、およびバオバブ油のうちの少なくとも1つと、の保湿/水和有効量の混合物を含む。
【0024】
本開示はまた、上記で開示されたスキンケア組成物の1つを皮膚に適用することによって、皮膚の健康および外観を向上させる方法に関する。
【0025】
さらに別の実施形態によれば、本開示はまた、上記で開示されたスキンケア組成物の1つを皮膚に適用することによって、損傷した皮膚を治療する方法に関する。
【0026】
本開示のこれらおよび他の特徴、態様および利点は、本開示を読むことから当業者に明らかになるであろう。
【発明を実施するための形態】
【0027】
本開示の目的のために、「天然」という言葉の使用は、当該技術分野で「環境保全型の」、「クリーン」、「有機」、「持続可能な」、「生態系に優しい」、または「環境に優しい」と呼ばれ、使用されている用語と同義のECOCERT(登録商標)承認済みの成分または配合物を包含することを意図する。例えば、「天然」という用語は、ホリスティックまたはホメオパシー配合物の文脈で使用され得、植物系、パラベンフリー、および/または非毒性であるそれらの局所消費者製品および/または防腐剤系を含むことを意図する。
【0028】
さらに、防腐剤または防腐剤系の抗微生物特性の文脈で使用される場合、「広域スペクトル」という用語は、局所消費者製品を減衰するかまたはだめにする広範囲の微生物の増殖を阻害するか、または死滅させる能力を有する本開示の防腐剤または防腐剤系を説明することを意図する。例えば、「広域スペクトル」防腐剤系は、広範囲の細菌および真菌、好ましくは広範囲のグラム陽性およびグラム陰性細菌、酵母、カビ、ならびに/または他の真菌の増殖を阻害するか、または死滅させる。
【0029】
本発明の組成物は、本発明の構成要素、ならびに本明細書に記載の他の成分を含むか、本質的にそれからなるか、またはそれらからなることができる。本明細書で使用される「含む」という用語は、本開示の防腐剤系および化粧品組成物で使用することができる様々な任意選択の互換性のある構成要素を含むことを意味する。本明細書で使用される「本質的にからなる」という用語は、組成物または構成要素が追加の成分を含み得ることを意味するが、追加の成分が組成物または方法の基本的および新規の特性を実質的に変化させない場合に限る。
【0030】
本明細書で使用される場合、「好ましい」、「好ましくは」という用語、およびその変形は、ある特定の状況下で、ある特定の利点をもたらす本開示の実施形態を指す。しかしながら、他の実施形態もまた、同じまたは他の状況下で好ましい場合がある。さらに、1つ以上の好ましい実施形態の列挙は、他の実施形態が有用ではないことを意味するものではなく、他の実施形態を本開示の範囲から除外することを意図するものではない。
【0031】
本明細書で使用される数値範囲は、具体的に開示されているかどうかにかかわらず、その範囲内に含まれるすべての数および数のサブセットを含むことを意図している。さらに、これらの数値範囲は、その範囲内の任意の数または数のサブセットに関する特許請求の指示を提供するものとして解釈されるべきである。
【0032】
本明細書で使用されるすべてのパーセンテージ、部分、割合、および比率は、特に明記しない限り、全組成物の重量当たりである。記載されている成分に関連するすべてのそのような重量は、活性レベルに基づいている。
【0033】
本開示の単数形の特性または制限へのすべての言及は、特に明記しない限り、または言及がなされた文脈によって反対の意味が明確に示唆されない限り、対応する複数形の特性または制限を含み、逆もまた同様である。
【0034】
本明細書で引用されたすべての刊行物、記事、論文、特許、特許刊行物、および他の参考文献は、本明細書の開示と一致する範囲で、すべての目的のためにそれらの全体が本明細書に組み込まれる。
【0035】
本明細書に記載の「損傷した皮膚」という用語は、乾燥、薄片化、痒み、および刺激などの症状に苦しむ皮膚を意味する。上記のように、損傷した皮膚は、外因性および/または内因性の影響によって引き起こされる可能性がある。外因性の影響としては、前述の影響に加えて、日焼け、汚染、刺激の強い化学物質を有する硬性表面洗浄製品の使用、および剃毛に関連する機械的ストレス、およびレーザー、マイクロダーマブレーション、マイクロニードリング、またはケミカルピーリング療法などの特定の皮膚科学的処置が挙げられる。内因性の影響としては、前述の影響に加えて、湿疹および皮膚炎などの状態が挙げられる。局所製品の使用は、そのような内因性の影響に応じて皮膚を効果的に保湿/水和することができ、それにより、上記の症状に苦しむ個人が経験する痛みおよび不快感の一部を軽減することができる。
【0036】
本明細書に記載の「皮膚感作有効量」という用語は、個人の皮膚との接触後にアレルギー反応を引き起こす可能性がある揮発性精油の量を説明することを意味する。皮膚感作は、炎症性皮膚反応を引き起こす物質への以前の曝露に対する免疫応答である。アレルギー性皮膚反応は通常、赤く、痒みを伴う、でこぼこの発疹として現れる。スキンケア組成物中のそれらの量に応じて、皮膚感作を引き起こす可能性がある揮発性精油のタイプの例としては、フランキンセンス、ミルラ、およびスイートオレンジが挙げられるが、これらに限定されない。
【0037】
本開示は、一般に、局所的に適用されたときに皮膚の健康および外観を効果的に向上させるだけでなく、損傷した皮膚に関連する症状を軽減するのを助けるのに役立つスキンケア組成物に関する。さらに、スキンケア組成物はまた、天然、有機、およびECOCERT(登録商標)承認済みであるため、有害な合成および/または石油由来の成分が含まれていない。
【0038】
驚くべきことに、全天然であり、かつ皮膚感作成分を含まないスキンケア組成物が、少なくともCalendula officinalis抽出物の油注入物、Helichrysum italicum抽出物の油注入物、Symphytum officinale抽出物の油注入物、Viola tricolor抽出物の水溶性注入物、ならびにAlthea officinalisおよび/またはMalva sylvestrisなどの、またはそれらから選択される、少なくとも1つのMallow抽出物の水溶性注入物、からなる特定の植物注入物の混合物を含有し、皮膚に適用されると、皮膚を保湿および水和し、皮膚がこの水分を保持/閉じ込めるのを助け、それによって、皮膚の健康および外観の両方を向上させ、皮膚も損傷している場合は、それに関連する症状を軽減するのを助けることが、本発明者らによって発見された。
【0039】
Calendula officinalis抽出物は、一般的なマリーゴールド植物に由来する。その中に見られる一般的な生物活性化合物としては、例えば、フラボノイド、フェノール酸、カロテノイド、トリテルペンアルコール、多炭水化物、タンパク質、アミノ酸、飽和炭化水素、ビタミンC、および無機物質が挙げられる。
【0040】
本開示のCalendula officinalis抽出物は、すべての重量がスキンケア組成物の総重量に基づいて、好ましくは、約0.3~約0.6重量%の量で、かつ最も好ましくは約0.5重量%の量で用いられる。Calendula officinalis抽出物は、油注入物の形態で用いられる。注入物の油の構成要素は、組成物の総重量に基づいて、好ましくは約1~約3重量%の量で、かつ最も好ましくは約2重量%の量で用いられる。
【0041】
Calendula officinalisは、乾燥肌または荒れた皮膚に保湿および鎮静の特性をもたらし、それによって皮膚を保護するのを助ける。Calendula officinalisは、傷ついた皮膚の生理的治癒および再生を刺激し、皮膚の水分保持を手助けする。特に、Calendula officinalisは、適用領域への血流を増加させ、組織の再生を促進することにより、皮膚の伸展性、ハリ、および粘弾性を改善する。
【0042】
Helichrysum italicum抽出物は、例えば、ヘテロ二量体フロログルシノールピロンアルザノールなどのフェノール類、サンチノール、クマレート、ベンゾフラン、ピロン、およびヘテロ二量体フロログルシノールとして知られるアンジェロイル化グリセリドを含む、多数の生物活性化合物を含有する。
【0043】
本開示のHelichrysum italicum抽出物は、すべての重量がスキンケア組成物の総重量に基づいて、好ましくは、約0.9~約1.3重量%の量で、かつ最も好ましくは約1.2重量%の量で用いられる。Helichrysum italicum抽出物は、油注入物の形態で用いられる。注入物の油の構成要素は、組成物の総重量に基づいて、好ましくは約4~約7重量%の量で、かつ最も好ましくは約4.7重量%の量で用いられる。
【0044】
Helichrysum italicumは皮膚軟化特性があり、水分を保持し、皮膚に潤いを与える保護膜を作成する。
【0045】
Symphytum officinale抽出物に見られる主要な生物活性化合物としては、アラントイン、ロスマリン酸、およびエラグ酸が挙げられる。
【0046】
本開示のSymphytum officinale抽出物は、すべての重量がスキンケア組成物の総重量に基づいて、好ましくは、約0.3~約0.6重量%の量で、かつ最も好ましくは約0.5重量%の量で用いられる。Symphytum officinale抽出物は、油注入物の形態で用いられる。注入物の油の構成要素は、組成物の総重量に基づいて、好ましくは約1~約3重量%の量で、かつ最も好ましくは約2重量%の量で用いられる。
【0047】
Symphytum officinaleは、表皮の乾燥した外層を取り除く角質溶解特性を提供し、それによって健康的なレベルの水分および皮膚の改善された外観を維持するのを助ける。
【0048】
皮膚感作を引き起こさない限り、任意の植物油を上記の油注入物の油の構成要素として使用してよいが、特に好ましい油の構成要素は、アーモンド油である。本発明者らは、驚くべきことに、アーモンド油の使用により、皮膚感作精油を使用する必要なしに、皮膚の保湿および水分の向上に起因する皮膚の健康および外観に関して、所望の程度の有効性をさらに促進しながら、油注入物中に存在する生物活性化合物が効果的に皮膚に浸透することを可能にすることを発見した。これは、アーモンド油が、ベータ動物ステロール、スクアレン、アルファトコフェロールに富んでおり、少量の炭水化物、タンパク質、ビタミン、ならびにビタミンB群および亜鉛などのミネラルを含んでいるためである。アーモンド油の植物性化学物質は、表面レベルの増殖および皮膚細胞の発達を促進するのに効果的であると考えられている。使用できる他の植物油としては、オリーブ油、ホホバ油、ババス油、キャスター油、ココナッツ油、トウモロコシ油、綿実油、亜麻仁油、マスタード油、サフラワー油、ゴマ油、大豆油、ヒマワリ種子油、小麦胚芽油、アルガン油、およびマルラ油が挙げられるが、これらに限定されない。
【0049】
Viola tricolor抽出物に見られるいくつかの興味深い生物活性化合物としては、シクロチドとして知られる小さなペプチド、ケルセチン、ルテオリン、およびルチンなどのフラボノイド、グルコース、ガラクトース、アラビノース、およびラムノースからなる粘液、ならびにタンニン、サリチル酸およびその誘導体が挙げられる。
【0050】
本開示のViola tricolor抽出物は、すべての重量が組成物の総重量に基づいて、好ましくは約2~約3重量%の量で、かつ最も好ましくは約2.5重量%の量で用いられる。Viola tricolor抽出物は、水溶性注入物の形態で用いられる。
【0051】
Viola tricolorは、浸透性機能を改善することにより、水分を保持する皮膚の能力を高める多糖類を有利に提供する。
【0052】
本開示の少なくとも1つのMallow抽出物は、好ましくは、Malva sylvestris抽出物およびAlthea officinalis抽出物から選択されるであろう。これらのMallow抽出物は、多糖類が含含有されている豊富な粘液を有する。これらの粘液は、主にグルクロン酸、ガラクツロン酸、ラムノース、ガラクトース、フルクトース、グルコース、スクロースおよびトレハロース、ならびに少量のウロン酸、アラビノース、マンノース、キシロース、フコース、ラフィノース、および2-O-α-(4-O-メチル-α-d-グルクロノシル)-キシロトリオースからなる。
【0053】
本開示の少なくとも1つのMallow抽出物は、すべての重量がスキンケア組成物の総重量に基づいて、好ましくは約2~約3重量%の量で、かつ最も好ましくは約2.5重量%の量で用いられる。特に好ましいMallow抽出物は、Althea officinalis抽出物である。Mallow抽出物は、水溶性注入物の形態で用いられる。
【0054】
少なくとも1つのMallow抽出物は、その粘液性の特性のために乾燥肌、ざらざらした皮膚に潤いを与える鎮静効果のある保護ジェルを形成し、それが厚い粘着性の物質を形成する。
【0055】
Viola tricolor抽出物およびMallow抽出物の両方が、水溶性注入物として用いられ、両方の水溶性注入物の総含水量は、すべての重量がスキンケア組成物の総重量に基づいて、約50~約70重量%、かつ好ましくは約60重量%である。
【0056】
Calendula officinalis、Helichrysum italicum、およびSymphytum officinale油注入物、Viola tricolorおよびMallow水溶性抽出物の組み合わせを含むスキンケア組成物を提供することにより、スキンケア組成物は、補完的な方法でユーザの皮膚を水和、鎮静し、栄養を与える。スキンケア組成物は、Calendula officinalisで皮膚を鎮静し、Helichrysum italicumで保護水分保持膜を作成し、Symphytum officinaleで皮膚が表皮の乾燥した外層を取り除くのを助け、Viola tricolorで浸透性機能を改善し、Mallow抽出物で保湿および鎮静効果のある保護ジェルを形成する。スキンケア組成物の植物油注入物と植物水溶性抽出物との組み合わせは、天然および皮膚科学的に好ましい乳化剤によって一緒に保持され、圧迫的に閉塞し、正常な皮膚機能を妨げる合成および石油系の保湿剤によって引き起こされる問題を回避する。スキンケア組成物は、乾燥表皮層の脱落、水分保持の改善、ならびに皮膚の生物学的保湿特性を増強および補足するための天然保護フィルムおよびゲルの形成を含む、一連の生理学的機能にわたって皮膚を保護するための治癒および/または栄養を与える化合物を提供することにより、正常な皮膚機能に利点をもたらす。
【0057】
Calendula officinalis、Helichrysum italicum、Symphytum officinale、Viola tricolor、およびMallowは、ユーザの健康、快適さ、コスト、および互換性のために、特定の、効果的、相乗的、かつ標的の量でさらに提供される。さらに、本明細書でさらに詳細に論じられるように、組成物の利点および有効性は、定量化可能であり、再現可能であり、かつ厳密に得られる。
【0058】
本開示の植物油注入物は、浸軟として知られる抽出技術を使用して得られる。この技術は、通常、室温で実施され、油に注入される植物材料に基づいて、密閉容器内の溶媒として機能する油に植物を可変時間浸漬することを伴う。
【0059】
植物材料が浸軟されている容器は、溶媒が植物材料の外側の細胞壁に浸透するのを助けるために定期的に撹拌される。植物材料に溶媒が十分に注入された後、得られた浸軟生成物を濾過して、残留植物材料を液体から分離する。次いで、そこに閉じ込められた過剰な液体を回収するために、残りの植物材料が圧搾される。
【0060】
本開示の植物水溶性注入物は、浸出液として知られる抽出技術を使用して得られる。この技術は、水に注入される植物材料に基づいて、密閉容器内の沸騰水、好ましくは精製水に植物を可変時間浸漬することを伴う。
【0061】
処理される前に、植物は最初に適切に洗浄され、表土、小石または岩、雑草、および抽出に適さない他の材料などの異物から分離される。植物材料は、新鮮な植物の生物活性構成要素の完全性を維持するために、新鮮に使用されなければならない。乾燥した植物材料の使用は、脱水プロセス中に植物が経験する分解のため、通常望ましくない。脱水中に、細胞壁が損なわれ、加水分解、酸化、重合、メイラード反応、および異性化などのメカニズムを介して化合物が分解される。乾燥した植物が抽出されると、得られた抽出物は、新鮮な植物物質には含まれていなかったこれらの分解生成物を含有する。これらの分解生成物の存在は、生成物の有効性に悪影響を及ぼし、皮膚感作の可能性を高める可能性がある。
【0062】
浸軟される植物材料と油との間の接触を最大にするために、植物は好ましくは小片に切断される。断片はあまりに大きくすべきではない。さもなければ、油が植物の最内側の細胞に浸透できなくなる。また、浸軟プロセスが完了した後、濾過によってバルク植物材料から注入物を分離することがより困難になるため、断片は、粉末に還元されるべきではない。
【0063】
本開示のスキンケア組成物は、油注入物および水溶性注入物の両方の混合物を含むため、スキンケア組成物の非混和性の油相および水相を乳化するために、乳化剤も用いられるべきである。組成物を乳化することができる任意の成分は、それが天然で皮膚科学的に許容される限り、本開示の趣旨から逸脱することなく用いることができる。適切な乳化剤としては、ステアリン酸グリセリル、セチルアルコール、ステアロイル乳酸ナトリウム、ソルビタンオリベート、セテアリルオリベート、セテアリルアルコール、セテアリルグルコシド、ナトリウムセテアリルサルフェートなどが挙げられるが、これらに限定されない。乳化剤がパーム油を含まないことも特に好ましい。
【0064】
本開示の一実施形態によれば、ヒトの皮膚の健康および外観を向上させるために、ヒトの皮膚へ適用するためのスキンケア組成物が提供され、組成物は、すべての重量が組成物の総重量に基づいて、少なくとも(a)約0.3~約0.6重量%、かつ好ましくは約0.5重量%のCalendula officinalis抽出物、および約1~約3重量%、かつ好ましくは約2重量%の植物油、好ましくはアーモンド油を有するCalendula officinalisの油注入物、(b)約0.9~約1.3重量%、かつ好ましくは約1.2重量%のHelichrysum italicum抽出物、および約4~約7重量%、かつ好ましくは約4.7重量%の植物油、好ましくはアーモンド油を有するHelichrysum italicumの油注入物、(c)約0.3~約0.6重量%、かつ好ましくは約0.5重量%のSymphytum officinale抽出物、および約1~約3重量%、かつ好ましくは約2重量%の植物油、好ましくはアーモンド油を有するSymphytum officinaleの油注入物、(d)約2~約3重量%、かつ好ましくは約2.5重量%のViola tricolor抽出物を有するViola tricolorの水溶性注入物、ならびに(e)約2~約3重量%、かつ好ましくは約2.5重量%のMallow抽出物を有するAlthea officinalisおよびMalva sylvestrisから選択される、少なくとも1つのMallow抽出物の水溶性注入物、の保湿/水和有効量の混合物であって、水溶性注入物(d)および(e)が、約50~70重量%、かつ好ましくは約60重量%の総含水量を有する、保湿/水和有効量の混合物と、乳化有効量の皮膚科学的に許容される乳化剤と、を含有し、組成物は天然であり、皮膚感作有効量の揮発性精油を含まない。
【0065】
本開示の別の実施形態では、本発明者らは、驚くべきことに、特定の量の、Lactobacillus発酵液、LactobacillusおよびCocos nucifera(ココナッツ)果実抽出物、サリチル酸(いくつかの実施形態では任意選択)、ソルビン酸カリウムなどの弱酸の塩、ならびに石油を含まないプロパンジオールの組み合わせからなる天然防腐剤系が、特定のpH範囲を有する組成物に組み込まれる場合、効果的に組成物上および組成物中の微生物の増殖を禁止および阻害することを発見した。
【0066】
本開示のLactobacillus発酵液は、好ましくは、全組成物の約1~約5重量%、好ましくは約2~約4重量%、かつより好ましくは約2~約4重量%の量で用いられる。例示的なLactobacillus発酵液は、Leucidal(登録商標)SFの商標名にてActive Micro Technologiesから市販されている。
【0067】
LactobacillusおよびCocos nucifera果実抽出物は、Lactobacillusとともに発酵され、かつ/または本開示のLactobacillus発酵液に含まれる任意のCocos nucifera果実抽出物を含むことができ、好ましくは、全組成物の約1~約5重量%、好ましくは約2~約4重量%の量で用いられる。例示的なLactobacillusおよびCocos nucifera抽出物は、Amticide(登録商標)Coconutの商標名にてActive Micro Technologiesから市販されており、通常、LactobacillusおよびCocos nucifera(ココナッツ)果実抽出物という化粧品成分の国際命名法(INCI)名に関連する。
【0068】
存在する場合、サリチル酸は、好ましくは、全組成物の最大約0.5重量%、好ましくは約0.1~約0.45重量%、かつより好ましくは約0.2~約0.4重量%の量で用いられる。組成物の総重量に基づいて、約0.5重量%の、または約0.5重量%超の量のサリチル酸の使用は、組成物を、米国での商業化および販売の前にFDAの承認を必要とする薬物にするという点に留意すべきである。いくつかの実施形態では、サリチル酸は、Lactobacillus発酵液、LactobacillusおよびCocos nucifera果実抽出物、ならびに/または本明細書により詳細に記載される他の成分の濃度を調整することによって除外され得る。
【0069】
弱酸の塩は、好ましくは、全組成物の最大約0.5重量%、好ましくは約0.1~約0.45重量%、かつより好ましくは約0.2~約0.4重量%の量で用いられる。好ましい弱酸の塩は、ソルビン酸カリウム(すなわち、ソルビン酸のカリウム塩)である。それらの塩の形態で使用され得る他の弱酸には、酢酸、プロピオン酸、および安息香酸が含まれるが、これらに限定されない。
【0070】
石油を含まない1,3-プロパンジオールは、典型的には、全組成物の約1~約10重量%、好ましくは約2~約8重量%、かつより好ましくは約4~約6重量%の量で用いられる。例示的な石油を含まない1,3-プロパンジオールは、Zemea(登録商標)プロパンジオールの商標名にてDupont Tate & Lyle Bio Productsから市販されており、INCI名のプロパンジオールに関連し得る。
【0071】
本発明者らは、本開示の防腐剤系が微生物の増殖を効果的に阻害する能力が、それが使用される組成物のpHに決定的に依存することを予期せず発見した。例えば、防腐剤系がpH6を有する組成物で用いられる場合、それは、許容される保管安定性/貯蔵寿命に必要とされる必要な広域スペクトル保護を提供することができない。したがって、本開示の防腐剤系を含有する組成物のpHは、約4.5~約5.5、かつ好ましくは約4.8~約5.3の範囲でなければならない。
【0072】
本開示のこの実施形態によれば、ヒトの皮膚の健康および外観を向上させるために、ヒトの皮膚への適用を意図したスキンケア組成物が提供され、組成物は、すべての重量が組成物の総重量に基づいて、(1)(a)約1~約5重量%、好ましくは約2~約4重量%のLactobacillus発酵液、(b)約1~約5重量%、好ましくは約2~約4重量%のLactobacillusおよびCocos nucifera果実抽出物、(c)最大約0.5重量%、好ましくは約0.1~約0.45重量%、かつより好ましくは約0.2~約0.4重量%のサリチル酸、(d)約0.1~約0.5重量%、かつ好ましくは約0.2~約0.4重量%の弱酸、好ましくはソルビン酸カリウムの少なくとも1つの塩、ならびに(e)約1~約10重量%、好ましくは約2~約8重量%、かつ最も好ましくは約4~約6重量%の、石油を含まないプロパンジオール、好ましくは1,3-プロパンジオール、を含む防腐剤系と、(2)少なくとも(f)約0.3~約0.6重量%、かつ好ましくは約0.5重量%のCalendula officinalis抽出物、および約1~約3重量%、かつ好ましくは約2重量%の植物油、好ましくはアーモンド油を有するCalendula officinalisの油注入物、(g)約0.9~約1.3重量%、かつ好ましくは約1.2重量%のHelichrysum italicum抽出物、および約4~約7重量%、かつ好ましくは約4.7重量%の植物油、好ましくはアーモンド油を有するHelichrysum italicumの油注入物、(h)約0.3~約0.6重量%、かつ好ましくは約0.5重量%のSymphytum officinale抽出物、および約1~約3重量%、かつ好ましくは約2重量%の植物油、好ましくはアーモンド油を有するSymphytum officinaleの油注入物、(i)約2~約3重量%、かつ好ましくは約2.5重量%のViola tricolor抽出物を有するViola tricolorの水溶性注入物、ならびに(j)約2~約3重量%、かつ好ましくは約2.5重量%のMallow抽出物を有するAlthea officinalisおよびMalva sylvestrisから選択される、少なくとも1つのMallow抽出物の水溶性注入物の保湿/水和有効量の混合物であって、水溶性注入物(i)および(j)が、約50~70重量%、かつ好ましくは約60重量%の総含水量を有する、保湿/水和有効量の混合物と、(3)乳化有効量の皮膚科学的に許容される乳化剤と、を含有し、組成物は天然であり、皮膚感作有効量の揮発性精油を含まず、かつ約4.5~約5.5、好ましくは約4.8~約5.3の範囲のpHを有する。
【0073】
本開示の別の実施形態によれば、ヒトの皮膚の健康および外観を向上させるために、ヒトの皮膚への適用を意図したスキンケア組成物が提供され、組成物は、すべての重量が組成物の総重量に基づいて、(1)(a)約1~約5重量%、好ましくは約2~約4重量%のLactobacillus発酵液、(b)約1~約5重量%、好ましくは約2~約4重量%のLactobacillusおよびCocos nucifera果実抽出物、(c)約0.1~約0.45重量%、好ましくは約0.2~約0.4重量%のサリチル酸、(d)最大約0.5重量%、好ましくは約0.2~約0.4重量%の弱酸、好ましくはソルビン酸カリウムの少なくとも1つの塩、ならびに(e)約1~約10重量%、好ましくは約2~約8重量%、かつ最も好ましくは約4~約6重量%の、石油を含まないプロパンジオール、を含む防腐剤系と、(2)少なくとも(f)約0.3~約0.6重量%、かつ好ましくは約0.5重量%のCalendula officinalis抽出物、および約1~約3重量%、かつ好ましくは約2重量%の植物油、好ましくはアーモンド油を有するCalendula officinalisの油注入物、(g)約0.9~約1.3重量%、かつ好ましくは約1.2重量%のHelichrysum italicum抽出物、および約4~約7重量%、かつ好ましくは約4.7重量%の植物油、好ましくはアーモンド油を有するHelichrysum italicumの油注入物、(h)約0.3~約0.6重量%、かつ好ましくは約0.5重量%のSymphytum officinale抽出物、および約1~約3重量%、かつ好ましくは約2重量%の植物油、好ましくはアーモンド油を有するSymphytum officinaleの油注入物、(i)約2~約3重量%、かつ好ましくは約2.5重量%のViola tricolor抽出物を有するViola tricolorの水溶性注入物、ならびに(j)約2~約3重量%、かつ好ましくは約2.5重量%のMallow抽出物を有するAlthea officinalisおよびMalva sylvestrisから選択される、少なくとも1つのMallow抽出物の水溶性注入物、の保湿/水和有効量の混合物であって、水溶性注入物(i)および(j)が、約50~70重量%、かつ好ましくは約60重量%の総含水量を有する、保湿/水和有効量の混合物と、(3)乳化有効量の皮膚科学的に許容される乳化剤と、を含有し、組成物は天然であり、皮膚感作有効量の揮発性精油を含まず、かつ約4.5~約5.5、かつ好ましくは約4.8~約5.3の範囲のpHを有する
【0074】
本開示のさらに別の実施形態によれば、ヒトの皮膚の健康および外観を向上させるために、ヒトの皮膚への適用を意図したスキンケア組成物が提供され、組成物は、すべての重量が組成物の総重量に基づいて、(1)(a)約1~約5重量%、好ましくは約2~約4重量%のLactobacillus発酵液、(b)約1~約5重量%、好ましくは約2~約4重量%のLactobacillusおよびCocos nucifera果実抽出物、(c)約0.1~約0.45重量%、好ましくは約0.2~約0.4重量%のサリチル酸、(d)約0.1~約0.5重量%、好ましくは約0.2~約0.4重量%の弱酸、好ましくはソルビン酸カリウムの少なくとも1つの塩、ならびに(e)約1~約10重量%、好ましくは約2~約8重量%、かつ最も好ましくは約4~約6重量%の、石油を含まないプロパンジオール、を含む防腐剤系と、(2)少なくとも(f)約0.3~約0.6重量%、かつ好ましくは約0.5重量%のCalendula officinalis抽出物、および約1~約3重量%、かつ好ましくは約2重量%の植物油、好ましくはアーモンド油を有するCalendula officinalisの油注入物、(g)約0.9~約1.3重量%、かつ好ましくは約1.2重量%のHelichrysum italicum抽出物、および約4~約7重量%、かつ好ましくは約4.7重量%の植物油、好ましくはアーモンド油を有するHelichrysum italicumの油注入物、(h)約0.3~約0.6重量%、かつ好ましくは約0.5重量%のSymphytum officinale抽出物、および約1~約3重量%、かつ好ましくは約2重量%の植物油、好ましくはアーモンド油を有するSymphytum officinaleの油注入物、(i)約2~約3重量%、かつ好ましくは約2.5重量%のViola tricolor抽出物を有するViola tricolorの水溶性注入物、ならびに(j)約2~約3重量%、かつ好ましくは約2.5重量%のMallow抽出物を有するAlthea officinalisおよびMalva sylvestrisから選択される、少なくとも1つのMallow抽出物の水溶性注入物、の保湿/水和有効量の混合物であって、水溶性注入物(i)および(j)が、約50~70重量%、かつ好ましくは約60重量%の総含水量を有する、保湿/水和有効量の混合物と、(3)乳化有効量の皮膚科学的に許容される乳化剤と、を含有し、組成物は天然であり、皮膚感作有効量の揮発性精油を含まず、かつ約4.5~約5.5、かつ好ましくは約4.8~約5.3の範囲のpHを有する。
【0075】
本開示のさらに別の実施形態では、ヒトの皮膚の健康および外観を向上させるために、ヒトの皮膚への適用を意図したスキンケア組成物が提供され、組成物は、すべての重量が組成物の総重量に基づいて、(1)(a)約2~約4重量%のLactobacillus発酵液、(b)約2~約4重量%のLactobacillusおよびCocos nucifera果実抽出物、(c)約0.2~約0.4重量%のサリチル酸、(d)約0.2~約0.4重量%の弱酸、好ましくはソルビン酸カリウムの少なくとも1つの塩、ならびに(e)約4~約6重量%の、石油を含まないプロパンジオール、からなる防腐剤系と、(2)少なくとも(f)約0.3~約0.6重量%、かつ好ましくは約0.5重量%のCalendula officinalis抽出物、および約1~約3重量%、かつ好ましくは約2重量%の植物油、好ましくはアーモンド油を有するCalendula officinalisの油注入物、(g)約0.9~約1.3重量%、かつ好ましくは約1.2重量%のHelichrysum italicum抽出物、および約4~約7重量%、かつ好ましくは約4.7重量%の植物油、好ましくはアーモンド油を有するHelichrysum italicumの油注入物、(h)約0.3~約0.6重量%、かつ好ましくは約0.5重量%のSymphytum officinale抽出物、および約1~約3重量%、かつ好ましくは約2重量%の植物油、好ましくはアーモンド油を有するSymphytum officinaleの油注入物、(i)約2~約3重量%、かつ好ましくは約2.5重量%のViola tricolor抽出物を有するViola tricolorの水溶性注入物、ならびに(j)約2~約3重量%、かつ好ましくは約2.5重量%のMallow抽出物を有するAlthea officinalisおよびMalva sylvestrisから選択される、少なくとも1つのMallow抽出物の水溶性注入物、の保湿/水和有効量の混合物であって、水溶性注入物(i)および(j)が、約50~70重量%、かつ好ましくは約60重量%の総含水量を有する、保湿/水和有効量の混合物と、(3)乳化有効量の皮膚科学的に許容される乳化剤と、を含有し、組成物は天然であり、皮膚感作有効量の揮発性精油を含まず、かつ約4.5~約5.5、かつ好ましくは約4.8~約5.3の範囲のpHを有する。
【0076】
本開示の別の実施形態によれば、ヒトの皮膚の健康および外観を向上させるために、ヒトの皮膚への適用を意図したスキンケア組成物が提供され、組成物は、すべての重量が組成物の総重量に基づいて、(1)(a)約2~約4重量%のLactobacillus発酵液、(b)約2~約4重量%のLactobacillusおよびCocos nucifera果実抽出物、(c)約0.2~約0.4重量%のサリチル酸、(d)約0.2~約0.4重量%の弱酸、好ましくはソルビン酸カリウムの少なくとも1つの塩、ならびに(e)約4~約6重量%の、石油を含まないプロパンジオール、からなる防腐剤系と、(2)少なくとも(f)約0.5重量%のCalendula officinalis抽出物、および約2重量%のアーモンド油を有するCalendula officinalisの油注入物、(g)約1.2重量%のHelichrysum italicum抽出物、および約4.7重量%のアーモンド油を有するHelichrysum italicumの油注入物、(h)約0.5重量%のSymphytum officinale抽出物、および約2重量%のアーモンド油を有するSymphytum officinaleの油注入物、(i)約2.5重量%のViola tricolor抽出物を有するViola tricolorの水溶性注入物、ならびに(j)約2.5重量%のMallow抽出物を有するAlthea officinalisおよびMalva sylvestrisから選択される、少なくとも1つのMallow抽出物の水溶性注入物、の保湿/水和有効量の混合物であって、水溶性注入物(i)および(j)が、約60重量%の総含水量を有する、保湿/水和有効量の混合物と、(3)約8.5重量%の皮膚科学的に許容される乳化剤と、を含有し、組成物は天然であり、皮膚感作有効量の揮発性精油を含まず、かつ約4.5~約5.5、かつ好ましくは約4.8~約5.3の範囲のpHを有する。
【0077】
本開示の別の実施形態によれば、ヒトの皮膚の健康および外観を向上させるために、ヒトの皮膚への適用を意図したスキンケア組成物が提供され、組成物は、すべての重量が組成物の総重量に基づいて、(1)(a)約4重量%のLactobacillus発酵液、(b)約4重量%のLactobacillusおよびCocos nucifera果実抽出物、(c)約0.4重量%のソルビン酸カリウム、ならびに(e)約4重量%の、石油を含まないプロパンジオール、からなる防腐剤系と、(2)少なくとも(f)約0.5重量%のCalendula officinalis抽出物、および約2重量%のアーモンド油を有するCalendula officinalisの油注入物、(g)約1.2重量%のHelichrysum italicum抽出物、および約4.7重量%のアーモンド油を有するHelichrysum italicumの油注入物、(h)約0.5重量%のSymphytum officinale抽出物、および約2重量%のアーモンド油を有するSymphytum officinaleの油注入物、(i)約2.5重量%のViola tricolor抽出物を有するViola tricolorの水溶性注入物、ならびに(j)約2.5重量%のMallow抽出物を有するAlthea officinalisおよびMalva sylvestrisから選択される、少なくとも1つのMallow抽出物の水溶性注入物、の保湿/水和有効量の混合物であって、水溶性注入物(i)および(j)が、約60重量%の総含水量を有する、保湿/水和有効量の混合物と、(3)約8.5重量%の皮膚科学的に許容される乳化剤と、を含有し、組成物は天然であり、皮膚感作有効量の揮発性精油を含まず、かつ約4.5~約5.5、好ましくは約4.8~約5.3の範囲のpHを有する。
【0078】
本開示のさらなる実施形態によれば、スキンケア組成物は、すべての重量が組成物の総重量に基づいて、(1)(a)約4重量%のLactobacillus発酵液、(b)約4重量%のLactobacillusおよびCocos nucifera果実抽出物、(c)約0.4重量%のソルビン酸カリウム、ならびに(e)約4重量%の、石油を含まないプロパンジオール、からなる防腐剤系と、(2)エルダーフラワーヒドロゾル、ミルクシスル油、ヒマシ油、ベニバナ油、およびグレープフルーツ精油の注入物、ならびにホホバビーズと、(3)約8.5重量%の皮膚科学的に許容される乳化剤と、(4)皮膚科学的に許容される担体と、を含んでもよく、組成物は、天然であり、皮膚感作有効量の精油を含まず、石油由来の成分を含まず、かつ約4.5~約5.5、好ましくは約4.8~約5.3の範囲のpHを有する。
【0079】
エルダーフラワーヒドロゾルは、皮膚を優しく整える植物酸を提供する。ミルクシスル油は、例えば、紫外線照射から皮膚を保護する抗酸化特性を含む。ヒマシ油およびベニバナ油は、孔径を低減し、水分を増加させ、優れたクレンジング能力を提供する。グレープフルーツ精油は、調子を整える特性を備えた高揚感のある香りを提供する。ホホバビーズは、皮膚を刺激することなく軽い角質除去を提供する。
【0080】
本開示の別の実施形態では、ヒトの皮膚の健康および外観を向上させるために、ヒトの皮膚への適用を意図した組成物が提供され、組成物は、すべての重量が組成物の総重量に基づいて、(1)(a)約4重量%のLactobacillus発酵液、(b)約4重量%のLactobacillusおよびCocos nucifera果実抽出物、(c)約0.4重量%のソルビン酸カリウム、ならびに(e)約4重量%の、石油を含まないプロパンジオール、からなる防腐剤系と、(2)Helichrysum italicum、キュウリ、アロエベラ、ならびにアルニカ油およびブラダーラック(Bladder Wrack)油の注入物と、(3)約8.5重量%の皮膚科学的に許容される乳化剤と、(4)皮膚科学的に許容される担体と、を含み、組成物は、天然であり、皮膚感作有効量の精油を含まず、石油由来の成分を含まず、かつ約4.5~約5.5、好ましくは約4.8~約5.3の範囲のpHを有する。
【0081】
アルニカ油は、目の周りの腫れを低減する。ブラダーラック(Bladder Wrack)油は、水分の損失を低減し、皮膚を刺激から保護する。Helichrysum italicumは、皮膚に潤いを与える水分保持膜を有利に提供するが、キュウリは、皮膚を刺激して落ち着かせるのに役立つアミノ酸、タンパク質、および脂質を提供する。アロエベラは、ハリを増加させながら皮膚を鎮静し、潤いを与える。
【0082】
本開示の別の実施形態では、ヒトの皮膚の健康および外観を向上させるために、ヒトの皮膚への適用を意図した組成物が提供され、組成物は、すべての重量が組成物の総重量に基づいて、(1)(a)約4重量%のLactobacillus発酵液、(b)約4重量%のLactobacillusおよびCocos nucifera果実抽出物、(c)約0.4重量%のソルビン酸カリウム、ならびに(e)約4重量%の、石油を含まないプロパンジオール、からなる防腐剤系と、(2)Calendulaが注入された油および水、セラーテッドラック、ヒアルロン酸約1~約3重量%、スイートアーモンド油、ならびにグリーンマンダリン油と、(3)約8.5重量%の皮膚科学的に許容される乳化剤と、(4)皮膚科学的に許容される担体と、を含み、組成物は、天然であり、皮膚感作有効量の精油を含まず、石油由来の成分を含まず、かつ約4.5~約5.5、好ましくは約4.8~約5.3の範囲のpHを有する。
【0083】
Calendulaが注入された油および水は、皮膚の伸展性、ハリ、および粘弾性を改善する。セラーテッドラックは、皮膚のバリアを保湿および改善することにより、皮膚のしなやかさを改善する。例えば、約1重量%~約3重量%の範囲のヒアルロン酸は、水分を吸収する皮膚の能力を高め、より滑らかでより柔らかい皮膚をもたらす。スイートアーモンド油は、皮膚を柔らかくする。グリーンマンダリン油は、皮膚の油生成のバランスを整え、助ける。
【0084】
本開示の別の実施形態では、ヒトの皮膚の健康および外観を向上させるために、ヒトの皮膚への適用を意図した組成物が提供され、組成物は、すべての重量が組成物の総重量に基づいて、(1)(a)約4重量%のLactobacillus発酵液、(b)約4重量%のLactobacillusおよびCocos nucifera果実抽出物、(c)約0.4重量%のソルビン酸カリウム、ならびに(e)約4重量%の、石油を含まないプロパンジオール、からなる防腐剤系と、(2)ローズヒップ油、ボグマートル(Bog Myrtle)、シーバックソーン、ウチワサボテン種子油、セラーテッドラック、ローズマリー、キウイ種子油、およびバオバブ油と、(3)約8.5重量%の皮膚科学的に許容される乳化剤と、(4)皮膚科学的に許容される担体と、を含み、組成物は、天然であり、皮膚感作有効量の精油を含まず、石油由来の成分を含まず、かつ約4.5~約5.5、好ましくは約4.8~約5.3の範囲のpHを有する。
【0085】
ローズヒップ油は、皮膚を鎮静し、潤いを与え、柔らかくし、ビタミンAおよびCをさらに含有する。必須脂肪酸も豊富に含まれている。ボグマートル(Bog Myrtle)は、毛穴を清潔に保ち、抗酸化剤を提供する。シーバックソーンは、水分を保持し、皮膚の弾力性を改善するのに役立ち、ビタミン、ミネラル、およびオメガ-3脂肪酸をさらに含有する。ウチワサボテン種子油は、色素沈着過剰を低減し、ビタミンEおよびKをさらに含有し、必須脂肪酸が豊富である。セラーテッドラックは、皮膚のしなやかさおよび弾力性を改善するのに役立ち、ミネラルおよび微量元素を含有する。ローズマリーは、環境ストレスから皮膚を保護する。キウイ種子油は、皮脂の生成を抑制し、透明な皮膚を維持するのに役立つ。バオバブ油は、皮膚に弾力性を与え、ビタミンA、D、E、およびFを含有する。
【0086】
本開示のスキンケア組成物は、溶液、懸濁液、ローション、クリーム、ゲル、スプレー、軟膏、および血清を含むが、これらに限定されない多種多様な製品形態であり得る。例えば、剃毛後の皮膚への適用を意図した製品は、剃毛プロセスによって引き起こされる皮膚への機械的ストレスに関連する刺激を軽減するのを助けるために、上記の組成物を基本配合物として使用して配合することができる。
【0087】
本開示の実施形態によれば、スキンケア組成物は、必要に応じて、他の適切な任意選択の成分を含むことができる。例えば、組成物は、スキンケア組成物の利点を容認できないほど変化させず、天然であり、皮膚感作を促進しないという条件で、任意選択で他の活性または不活性成分を含むことができる。任意選択の成分の正確な量は、当業者によって決定されるであろう。用いてもよい他の成分の例としては、保湿剤、皮膚軟化剤、フラボノイド、ミネラル、キレート剤、pH調節剤/緩衝液、レオロジー修飾剤、植物ステロール、ビタミンB3化合物、甘草抽出物などの抗炎症薬、ビサボロール、Rubia属の植物から抽出されるマンジスタ(manjistha)、コミフォラ属の植物から抽出されたグガル、キラジャサポナリア抽出物、コラ抽出物、カモミール、レッドクローバー抽出物、シーホイップ抽出物、ハイビスカス抽出物、ルクマ抽出物、シーケール抽出物、アイスランドモス抽出物、サスカトゥーンベリー抽出物、シベリアジンセン抽出物、スプルースニードル抽出物、バーチバーク抽出物、ブルーベリー抽出物、クランベリー抽出物、ヤロウイア抽出物、マリーゴールド抽出物、およびシバムギ抽出物が挙げられるが、これらに限定されない。
【0088】
本開示の実施形態の有効性をさらに増強するために、用いてもよい追加の成分としては、例えば、アストロカリウムムルムル種子バター、テオブロマグランディフロラム種子バター、スポンジアスモンビンパルプ抽出物、マンゴパルプ抽出物、ムササピエンタムパルプ抽出物、マウリティアフレクスオサ果物油、ヒロハフウリンホオズキ抽出物、セスキカプリル酸キシリチル、ビルベリー種子油、Cucubita pepo種子抽出物、リノール酸、ツボクサ葉抽出物、タマリンド種子多糖体、カホクザンショウ果物抽出物、ラクトコッカス発酵溶解物、ヒナギク花抽出物、コーヒー属アラビカの種ケーキ抽出物、コーヒー属アラビカ種子油、綿実油、亜麻仁油、ピキア発酵溶解物濾液、および乳清タンパク質を挙げてもよい。
【0089】
皮膚科学的に許容される担体は、多種多様な形態を包含することができる。場合によっては、組成物中の構成要素の溶解性または分散性が、担体の形態および特性を決定する可能性がある。非限定的な例としては、単純な溶液(例えば、水溶性または無水)、分散液、乳濁液、および固体形態が挙げられる。ある特定の実施形態では、皮膚科学的に許容される担体は、エマルジョンの形態である。エマルジョンは、一般に、連続水相(例えば、水中油型および水中油中水型)または連続油相(例えば、油中水型または水中油型)を有するものとして分類することができる。油相は、皮膚感作を引き起こさない限り、任意の植物油を含み得るが、特に好ましい油の構成要素は、アーモンド油である。本発明者らは、驚くべきことに、アーモンド油の使用により、植物抽出物中に存在する生物活性化合物が、皮膚感作精油を使用する必要なしに、所望の程度の有効性をさらに促進しながら、皮膚に効果的に浸透することを可能にすることを発見した。これは、アーモンド油が、ベータ動物ステロール、スクアレン、アルファトコフェロールに富んでおり、少量の炭水化物、タンパク質、ビタミン、ならびにビタミンB群および亜鉛などのミネラルを含んでいるためである。さらに、アーモンド油の植物性化学物質は、表面レベルの増殖および皮膚細胞の発達を促進するのに効果的であると考えられている。使用してもよい他の植物油としてはまた、オリーブ油、ホホバ油、ババス油、キャスター油、ココナッツ油、トウモロコシ油、綿実油、亜麻仁油、マスタード油、サフラワー油、ゴマ油、大豆油、ヒマワリ種子油、小麦胚芽油、アルガン油、およびマルラ油が挙げられるが、これらに限定されない。
【0090】
上で述べたように、個人は、外因性および/または内因性の影響によって引き起こされる可能性のある損傷した皮膚に苦しむことが多い。そのような場合、この状態に関連する症状を軽減するために、皮膚に潤いを与え、保湿し、鎮静することができる局所製品の使用が非常に望ましい。この状態に対処するために市販されている多数の製品が存在するが、それらは、合成成分を含有していることが多い。そのような製品の一例は、Hamburg,GermanyのBeiersdorfから市販されているEUCERIN(登録商標)である。すでに損傷した皮膚に合成の、潜在的に皮膚感作成分を適用することを避けたい個人のために、天然、有機、ECOCERT(登録商標)承認済みであるが、有効である局所製品が必要である。
【0091】
したがって、さらに別の実施形態によれば、本開示はまた、上記で開示された組成物の1つを損傷した皮膚に適用することによって、損傷した皮膚を治療する方法に関する。
【実施例
【0092】
本明細書に記載の以下の実施例は、例示のみを意図としており、本開示の趣旨および範囲から逸脱することなくその多くの変形が可能であるため、いかなる方法でも開示の範囲を制限することを意図するものではない。実施例では、特に明記しない限り、すべての濃度が重量パーセントとして記載されている。
【表1】
【0093】
実施例1の組成物は、皮膚の健康および外観を向上させることにおけるその有効性を決定するために臨床的に試験された。45~65歳の36人の個人に、通常の皮膚治療ルーチンの代わりに、通常の使用条件下で、自宅で1日2回、朝および夕方に1回組成物を適用するように依頼した。皮膚の健康および外観のデータは、0日目、28日目、56日目、および84日目に収集された。
【0094】
組成物の皮膚の滑らかさおよび抗しわ効果は、フリンジ投影システムDermaTOP(登録商標)およびそれに付随する取得ソフトウェアを使用して、インビボで決定された。このシステムは、皮膚の粗度および皮膚のしわの重症度を評価するために使用される皮膚から発する突起の高さをμmで測定する。突起の高さが減少すると、皮膚が滑らかになり、しわが少なくなる。以下の表1に示されるように、データは、組成物の皮膚の滑らかさ/抗しわ効果を明確に証明している。
【表2】
【0095】
上記の表1に示すデータによって示されるように、84日目に試験対象の皮膚の72%の平均粗度が5%減少した。84日目に試験対象の皮膚の69%で、皮膚のしわの平均高さの5%の減少が観察された。84日目に試験対象の皮膚の72%で、皮膚のしわの最大高さの6%の減少が観察された。データは、実施例1による天然のスキンケア組成物を使用することにより、試験期間の終わりに大多数のユーザに対して有意な滑らかさおよび抗しわ効果があることを実証している。
【0096】
組成物の皮膚のハリ効果は、DynaSKIN(登録商標)として知られるDermaTOP(登録商標)システムへのアドオンおよびそれに付随する専用ソフトウェアを使用して決定された。このシステムは、皮膚およびそのたるみのハリおよび弛緩に関連する体積、表面、深さの皮膚変形パラメータを測定する。皮膚変形の体積、表面および深さの減少は、皮膚のハリの増加に対応する。実施例1による組成物の使用後の体積、表面、および最大深さの改善に関係するデータを表2に提示する。
【表3】
【0097】
表2のデータによって示されるように、実施例1による天然のスキンケア組成物の使用は、試験対象の皮膚の体積および変形の広がりをより抑える結果になった。試験対象の皮膚のハリ、弛緩、たるみの改善は時間とともに増加し、大多数が皮膚の変形の大幅な低減を経験した。例えば、試験対象の70%以上が、天然のスキンケア組成物を84日間使用した後、変形の体積が21%減少し、表面が7%減少し、深さが16%減少した。
【0098】
保湿/水和データは、測定された皮膚の湿度レベルに対応する皮膚の静電容量を測定するCorneometer(登録商標)を使用して得られた。したがって、Corneometer(登録商標)値の増加は、保湿/水和の所望の増加に対応する。皮膚の保湿に関係するデータを以下の表3に提示する。
【表4】
【0099】
表3に提示されたデータは、実施例1による天然のスキンケア組成物の皮膚保湿利点を実証している。試験対象は、28日後に皮膚水分が19%増加し、56日後に36%増加し、84日後に52%増加し、試験対象の100%が84日後に増加を経験した。
【0100】
組成物の抗老化効果は、真皮と表皮との組み合わせの厚さを測定する高周波エコー検査装置Dermascan(登録商標)C 2D機器を使用して決定された。このデバイスは、皮膚の厚さを測定するために使用される真皮および表皮の2次元画像を生成する超音波ビームを放射する。ヒトは年をとるにつれて、皮膚が自然に薄くなる。したがって、表皮と皮膚皮下組織接合部(真皮に隣接する)との間の厚さの増加は、正の抗老化効果に対応する。測定に対応するデータを以下の表4に提示する。
【表5】
【0101】
上記の表4に見られるように、実施例1による天然のスキンケア組成物は、28、56、および84日の使用後のより厚い表皮-真皮を含む実質的な抗老化効果を有し、試験対象の85%が、84日後には6%の厚さの増加を示している。
【0102】
皮膚の健康状態を判断するために使用される別のツール/データポイントは、D-Squame(登録商標)テープストリップと組み合わせたSquameScan(登録商標)ソフトウェアである。このツールは、IR光吸収を測定し、それによってD-Squame(登録商標)ストリップの角質層タンパク質含量を測定するように設計されている。光吸収の減少は、検出されるタンパク質の量の減少に対応し、したがって、皮膚が望ましい皮膚再構築効果を経験したことを証明する。この測定のデータは、以下の表5に提供される。
【表6】
【0103】
上記の表5のデータに示されているように、56日後および84日後に、皮膚の再構築に対する統計学的に有意な改善が試験対象の大部分で観察され、UV吸収がそれぞれ13%および19%減少した。データは、実施例1による天然のスキンケア組成物が皮膚の再構築効果を助けることを実証している。
【0104】
上記のインビボ臨床試験は、実施例1の本発明の組成物の使用によって達成される皮膚の健康および外観への有意な影響を明確かつ定量的に確立し、より滑らかで、しわが少なく、よりハリがあり、より潤いがあり、より厚く、かつ再構築された皮膚などの利点を有する。
【0105】
次いで、試験対象は、一般的な感覚的品質および使用の56日後および84日後のその有効性に関して、実施例1の組成物の印象を定性的に評価するように求められた。試験対象はすべて、その質感、色、適用のしやすさ、および皮膚の油っぽさがなく/べたつかない肌触りに関して、製品の感覚的品質を評価した。製品の有効性の認識に関して、対象はすべて、56日、特に84日の使用後、皮膚がより潤い、栄養を与えられ、快適で、滑らかで、弾力性があり、ハリがあり、高密度な、明るく/明瞭な、再び引き締められ、無害化され、健康的で、かつより均一な外観であると信じていた。
【0106】
実施例2
本開示の実施形態による、異なる化粧品に組み込まれたスキンケア組成物の有効性を、主要な化粧品に対して測定した。フェイス、ハンド、ボディクリーム、角質除去洗浄液、アイジェルクリーム、デイクリーム、フェイシャルオイルなど、スキンケア組成物を取り込む5つの化粧品を、主要な化粧品であるデイクリームに対して、本明細書に記載されるような定量化可能なものを使用して測定した。研究に参加したユーザの各々は、研究前にCetaphil(登録商標)ジェントルスキンクレンザーを使用して1週間顔を洗い、ウォッシュアウト期間中および研究の期間中は抗老化治療/製品の使用を控えるように指示された。
【0107】
本開示の実施形態によるスキンケア組成物を組み込む5つの化粧品および主要な化粧品は、Corneometer(登録商標)測定、Tewameter(登録商標)測定、Image Pro(登録商標)ソフトウェア、D-Squame(登録商標)測定、Sebumeter(登録商標)測定、およびCutometer(登録商標)測定などの1つ以上の定量化可能な測定基準を使用して評価された。
【0108】
実施例1と同様に、保湿/水和データは、測定された皮膚の湿度レベルに対応する皮膚の静電容量を測定するCorneometer(登録商標)を使用して得られた。水は優れた電気伝導体であることが知られているため、電気伝導性の増加は、皮膚の水和/水分レベルの増加に対応する。したがって、Corneometer(登録商標)値の増加は、保湿/水和の所望の増加に対応する。
【0109】
SquameScan(登録商標)ソフトウェアをD-Squame(登録商標)テープストリップと組み合わせて使用して、IR光吸収を測定し、それによってD-Squame(登録商標)ストリップの角質層タンパク質含量を決定する。これは、皮膚の最外層が外的要因の光の日光および汚染から体を効果的に保護し、水分を保持して乾燥を防止する能力を測定し、この層に含まれる特定の皮膚タンパク質の量によって決定される。特別に設計されたテープを最初に皮膚に適用し、死んだ皮膚細胞を表面から取り除き、その時点で、細胞内のタンパク質の量が測定される。光吸収の減少は、検出されるタンパク質の量の減少に対応し、したがって、皮膚が望ましい皮膚再構築効果を経験したことを証明する。
【0110】
経表皮水分喪失(TEWL)は、Koln,GermanyのCourage+Khazaka electronic GmbHから入手可能であるTewameter(登録商標)を使用して、またはKuopio,FinlandのDelfin TechnologiesからのVapoMeterを使用して評価した。このデバイスは、水分を保持する皮膚の能力を測定する。自然の生物学的プロセスである水が皮膚を通過し、皮膚の表面から蒸発するとき、この現象はTEWLと呼ばれ、真皮に存在する水分を保持する皮膚の能力の程度である。製品の使用後、皮膚の水分保持力が向上すれば、保湿剤としての有効性が確認される。
【0111】
皮膚の構造および乾燥度は、同じくCourage+Khazaka electronic GmbHのVisioscan(登録商標)で取り込まれた皮膚の高解像度画像を使用して測定される。
【0112】
皮膚の油含量は、同じくCourage+Khazaka electronic GmbHのSebumeter(登録商標)を使用して測定した。Sebumeter(登録商標)は、デバイスのテープがユーザの皮膚に接触した後、フォトセルによって測定されるグリーススポット測光によって、皮膚の油含量を低減することを意図した製品の有効性を評価する。
【0113】
皮膚の弾力性は、Courage+Khazaka electronic GmbHからも入手可能なCutometer(登録商標)を使用して測定した。Cutometer(登録商標)は、負の圧力が皮膚を機械的に変形させる吸引法を使用している。皮膚は、定義された時間、プローブの開口部に引き込まれ、非接触光学測定システムを使用して測定される。皮膚の負の圧力に対する抵抗力はハリを表し、元の位置に戻る能力は弾力性を表す。したがって、Cutometer(登録商標)測定値の減少は、皮膚のハリの改善を示す。
【0114】
研究で使用されるフェイス、ハンド、およびボディクリームは、(1)(a)約2~約4重量%のLactobacillus発酵液、(b)約2~約4重量%のLactobacillusおよびCocos nucifera果実抽出物、(c)約0.2~約0.4重量%のサリチル酸、(d)約0.2~約0.4重量%の弱酸、好ましくはソルビン酸カリウムの少なくとも1つの塩、ならびに(e)約4~約6重量%の、石油を含まないプロパンジオール、を含む防腐剤系と、(2)少なくとも(f)約0.5重量%のCalendula officinalis抽出物、および約2重量%のアーモンド油を有するCalendula officinalisの油注入物、(g)約1.2重量%のHelichrysum italicum抽出物、および約4.7重量%のアーモンド油を有するHelichrysum italicumの油注入物、(h)約0.5重量%のSymphytum officinale抽出物、および約2重量%のアーモンド油を有するSymphytum officinaleの油注入物、(i)約2.5重量%のViola tricolor抽出物を有するViola tricolorの水溶性注入物、ならびに(j)約2.5重量%のMallow抽出物を有するAlthea officinalisおよびMalva sylvestrisから選択される、少なくとも1つのMallow抽出物の水溶性注入物、の保湿/水和有効量の混合物であって、水溶性注入物(i)および(j)は、約60重量%の総含水量を有する、保湿/水和有効量の混合物と、皮膚科学的に許容される乳化剤と、を含み、かつ約4.5~約5.5、かつ好ましくは約4.8~約5.3の範囲のpHを有する。Calendula officinalis、Helichrysum italicum、Symphytum officinale、Viola tricolor、および少なくとも1つのMallow抽出物の組み合わせは、皮膚の保湿、膜による皮膚の保護、表皮の乾燥した外層の脱落、浸透圧機能の改善を含み、皮膚に相乗効果を有利に提供し、上記のように、鎮静効果のあるゲルを提供する。
【0115】
研究で使用される角質除去洗浄液は、スキンケア組成物を含み、(1)(a)約2~約4重量%のLactobacillus発酵液、(b)約2~約4重量%のLactobacillusおよびCocos nucifera果実抽出物、(c)約0.2~約0.4重量%のサリチル酸、(d)約0.2~約0.4重量%の弱酸、好ましくはソルビン酸カリウムの少なくとも1つの塩、ならびに(e)約4重量%~約6重量%の、石油を含まないプロパンジオール、を含む防腐剤系と、(2)エルダーフラワーヒドロゾル、ミルクシスル油、ヒマシ油、ベニバナ油、およびグレープフルーツ精油の注入物、ならびにホホバビーズの少なくとも1つと、(3)皮膚科学的に許容される乳化剤と、を含み、かつ約4.5~約5.5、好ましくは約4.8~約5.3の範囲のpHを有する、スキンケア組成物を含む。この成分の組み合わせは、皮膚を優しく調子を整え、抗酸化剤を提供し、洗浄および保湿中に毛穴のサイズを低減し、高揚感のある香りを提供し、刺激なしに皮膚を軽く剥離する相乗効果を有利に提供する。
【0116】
研究で使用されるアイジェルクリームは、スキンケア組成物を含み、(1)(a)約2~約4重量%のLactobacillus発酵液、(b)約2~約4重量%のLactobacillusおよびCocos nucifera果実抽出物、(c)約0.2~約0.4重量%のサリチル酸、(d)約0.2~約0.4重量%の弱酸、好ましくはソルビン酸カリウムの少なくとも1つの塩、ならびに(e)約4重量%~約6重量%の、石油を含まないプロパンジオール、を含む防腐剤系と、(2)Helichrysum italicum、キュウリ、アロエベラ、ならびにアルニカ油およびブラダーラック(Bladder Wrack)油の注入物の少なくとも1つと、(3)皮膚科学的に許容される乳化剤と、を含み、かつ約4.5~約5.5、好ましくは約4.8~約5.3の範囲のpHを有する、スキンケア組成物を含む。この成分の組み合わせは、有利に、目の周りの腫れを低減し、刺激および水分の損失を低減し、水分保持膜を提供することによって皮膚を水和し、皮膚をふっくらと落ち着かせるアミノ酸、タンパク質、および脂質を提供し、皮膚を鎮静し、ハリを増加させながら皮膚を水和する。
【0117】
研究で使用されるデイクリームは、スキンケア組成物を含み、(1)(a)約2~約4重量%のLactobacillus発酵液、(b)約2~約4重量%のLactobacillusおよびCocos nucifera果実抽出物、(c)約0.2~約0.4重量%のサリチル酸、(d)約0.2~約0.4重量%の弱酸、好ましくはソルビン酸カリウムの少なくとも1つの塩、ならびに(e)約4重量%~約6重量%の、石油を含まないプロパンジオール、を含む防腐剤系と、(2)Calendulaが注入された油および水、セラーテッドラック、ヒアルロン酸約1~約3重量%、スイートアーモンド油、ならびにグリーンマンダリン油のうちの少なくとも1つと、(3)皮膚科学的に許容される乳化剤と、を含み、かつ約4.5~約5.5、好ましくは約4.8~約5.3の範囲のpHを有する、スキンケア組成物を含む。この成分の組み合わせは、有利に、皮膚の伸展性、ハリ、粘弾性を改善し、皮膚バリアを保湿および改善することによって皮膚のしなやかさおよび弾力性を改善し、水分を吸収する皮膚の能力を高め、より滑らかで柔らかな皮膚をもたらし、皮膚の色調および油生成のバランスをとる。
【0118】
研究で使用されるフェイシャルオイルは、(1)(a)約2~約4重量%のLactobacillus発酵液、(b)約2~約4重量%のLactobacillusおよびCocos nucifera果実抽出物、(c)約0.2~約0.4重量%のサリチル酸、(d)約0.2~約0.4重量%の弱酸、好ましくはソルビン酸カリウムの少なくとも1つの塩、ならびに(e)約4重量%~約6重量%の、石油を含まないプロパンジオール、を含む防腐剤系と、(2)ローズヒップ油、ボグマートル(Bog Myrtle)、シーバックソーン、ウチワサボテン種子油、セラーテッドラック、ローズマリー、キウイ種子油、およびバオバブ油の少なくとも1つと、(3)皮膚科学的に許容される乳化剤と、を含み、かつ約4.5~約5.5、好ましくは約4.8~約5.3の範囲のpHを有する、スキンケア組成物を含む。この成分の組み合わせは、有利に、皮膚を滑らかにし、潤いを与え、柔らかくし、ビタミンA、C、D、E、およびKならびに必須脂肪酸を提供し、毛穴をきれいにし、抗酸化剤を提供し、水分を保持し、皮膚の弾力性およびしなやかさを改善し、色素沈着過剰を低減し、環境ストレスから皮膚を保護し、皮脂の生成を抑え、かつ透明感のある皮膚を保つ。
【0119】
上記の化粧品および記載された成分は単なる例示であり、乳化剤、香料、天然防腐剤、および他の成分などの必要な構成要素を任意の適切な比率でさらに含み得ることが理解されよう。
【0120】
驚くべきことに、上記のスキンケア組成物を組み込む5つの化粧品は、以下でより詳細に記載するように、多数の定量化可能な測定基準にわたってベースラインの皮膚の健康と比較した場合と同様に、主要な皮膚科学的製品と比較して向上したスキンケアを達成することが見出された。ベンチマークとして使用される主要な皮膚科学的製品は、従来の皮膚科学的製品、同様にヒアルロン酸、ジメチコン、およびセラミドを含む保湿クリームである。
【0121】
ユーザの皮膚は、最初に上記のようにCorneometer(登録商標)を使用して測定し、皮膚の水和を評価し、主要な皮膚科学的製品を使用して対照群と比較した。測定は、ベースライン測定を確立するために、14日後、および28日後に研究の開始時に行われた。結果を以下の表6に示し、ここでは正の値は、皮膚の水和の改善を表す。
【表7】
【0122】
上記の表6の結果から示されるように、本開示によるスキンケア組成物は、すべてまたは大多数のユーザの皮膚水和の改善を普遍的に達成し、スキンケア組成物を含むフェイシャルオイルは、ベースライン水和および主要な皮膚科学的製品と比較して特に顕著な改善を達成する。
【0123】
上記のようにTewameter(登録商標)を使用して、皮膚バリア機能を評価するために、経表皮水分喪失(TEWL)によって示されるように、ユーザの皮膚も測定された。測定は、ベースライン測定を確立するために、14日後、および28日後に研究の開始時に行われた。結果を以下の表7に示し、ここでは負の値は、皮膚のバリア機能の改善を表す。
【表8】
【0124】
表7の結果から分かるように、5つのスキンケア製品のうちの4つに具体化される本開示のスキンケア組成物は、28日目までにベースラインと比較して皮膚バリア機能の改善を普遍的に達成し、デイクリーム製品を除いて、主要な皮膚科学的製品よりも多くのユーザにとって大きな改善を達成する。
【0125】
ユーザの皮膚も測定し、画像分析を使用して皮膚の質感を評価した。各評価では、各ユーザの顔のデジタル画像が正面、右、左から撮影された。Bethesda,MDのMediaCyberneticsのImage Pro(登録商標)ソフトウェアを使用して画像を分析し、次のパラメータ:皮膚の質感/滑らかさ、目の下の腫れ、目の下の変色の変化を決定した。
【0126】
Visia CR(登録商標)を使用して、取り込まれた画像の赤、緑、および青のピクセルの平均強度に基づいて、皮膚の質感スコアを生成した。この方法に従って計算された質感スコアの減少は、全体的な皮膚の質感の改善を表す。目の下の腫れは、同様の方法で決定される。
【0127】
目の下の変色は、彩度を評価することによって測定された。色が他の色と混ざり合わない程度は、その色度を示す。色度の増加は、目の下の変色の改善を表す。
【0128】
測定は、ベースライン測定を確立するために、14日後、および28日後に研究の開始時に行われた。皮膚の質感の評価結果を以下の表8に示し、ここでは負の値は、皮膚の質感の改善を表す。
【表9】
【0129】
上記の表8に見られるように、本開示によるスキンケア組成物の使用は、主要な皮膚科学的製品と比較して、かつほとんどの場合、より多くのユーザにとって、皮膚の質感を有利に改善する。
【0130】
上記のImage Pro(登録商標)法を使用して評価された目の下の腫れおよび変色の結果を、以下の表9および10に示し、ここでは、負の値および正の値はそれぞれ、改善を表す。
【表10】
【0131】
上記の表9に示される結果から分かるように、本開示によるスキンケア組成物の使用は、特に14日後に、ユーザの目の下の腫れを有利に改善し、その期間では、主要な皮膚科学的製品よりも、改善はより実質的で、より多くの割合のユーザで観察される。
【表11】
【0132】
上記の表10の結果から分かるように、本開示によるスキンケア組成物の使用は、主要な皮膚科学的製品と比較して、かつより多くの割合のユーザにとって、ユーザの目の下の変色を有利に改善する。
【0133】
Sebumeter(登録商標)を使用して、主要な皮膚科学的製品、フェイシャルオイル、および角質除去洗浄液を使用して、ユーザの顔の皮脂/油レベルを測定した。結果を以下の表11に示し、ここでは負の値は、改善を表す。
【表12】
【0134】
上記の表11の結果から分かるように、本開示によるスキンケア組成物は、特にフェイシャルオイル製品で使用される場合、ベースラインと比較して、主要な皮膚科学的製品よりもユーザの顔の皮脂/油レベルをより大きい程度で、かつより高い割合で有利に改善する。
【0135】
上記のようにD-Squame(登録商標)を使用してユーザの皮膚の薄片化を比較し、主要な皮膚科学的製品、フェイス、ハンド、およびボディクリーム、デイクリーム、フェイシャルオイル、および角質除去洗浄液製品全体で評価した。D-Squame(登録商標)測定値の結果を以下の表12に示し、ここでは負の値は、皮膚の薄片化の改善を表す。
【表13】
【0136】
上記の表12の結果から分かるように、本開示のスキンケア組成物は、ベースラインと比較して普遍的に皮膚の薄片化を有利に改善し、開示された実施形態のいくつかは、主要な皮膚科学的製品よりも高い割合のユーザに対してより大きな改善を示す。
【0137】
ユーザの皮膚のハリもCutometer(登録商標)を使用して測定し、主要な皮膚科学的製品およびフェイシャルオイル製品の両方について評価し、その結果を以下の表13に示す。負の値は、皮膚のハリの改善を示す。
【表14】
【0138】
上記の表13の結果から分かるように、本開示によるスキンケア組成物の使用は、ベースラインと比較してユーザの皮膚のハリを有利に改善する。
【0139】
本開示の実施形態によるスキンケア組成物およびそれを使用するための方法を提供することにより、有害な合成および/または石油系の成分を使用する保湿剤などの既存の化粧品の問題、ならびに「全天然」化粧品が、その有効性および利点の信頼でき、かつ/または厳密である実証を欠いているという問題が対処される。Calendula officinalis、Helichrysum italicum、Symphytum officinale、Viola tricolor、およびMallowなどの天然植物成分の組み合わせを含む組成物は、皮膚に保護膜およびゲルを提供し、皮膚が表皮の乾燥した外層を取り除くのを助けることによって、かつ合成および/または石油系の保湿剤の望ましくない合併症を回避しながら、浸透性機能を改善し、水をより保持することによって、皮膚に潤いを与え、鎮静し、栄養を与える。組成物はさらに、刺激の強い、刺激性の合成防腐剤を使用することなく、組成物の化学的安定性および貯蔵寿命を改善する全天然の防腐剤系と組み合わせることができる。
【0140】
当業者は、記載された実施形態からの様々な構成要素および成分の互換性を認識するであろう。説明された変形に加えて、各特徴に対する他の既知の同等物は、本開示の原理の下でスキンケア組成物を調製するために、当業者によって混合および適合され得る。したがって、記載された実施形態は、任意の目的のための、および任意の適切な成分を利用する組成物に適合させることができる。
【0141】
前述の実施形態が記載されているが、他の者によって提案されたものなど、これらの実施形態の代替および修正が、本開示の範囲内に含まれるようにされ得ることが理解される。
【国際調査報告】