(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-08-01
(54)【発明の名称】広同調範囲送受信機用の拡張可能なダイバーシティ展開
(51)【国際特許分類】
H04B 7/08 20060101AFI20220725BHJP
【FI】
H04B7/08 710
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021571324
(86)(22)【出願日】2020-05-28
(85)【翻訳文提出日】2022-01-28
(86)【国際出願番号】 US2020034947
(87)【国際公開番号】W WO2020243322
(87)【国際公開日】2020-12-03
(32)【優先日】2019-05-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】504189151
【氏名又は名称】シュアー アクイジッション ホールディングス インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】SHURE ACQUISITION HOLDINGS,INC.
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100086771
【氏名又は名称】西島 孝喜
(74)【代理人】
【識別番号】100109335
【氏名又は名称】上杉 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【氏名又は名称】近藤 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100139712
【氏名又は名称】那須 威夫
(72)【発明者】
【氏名】クンドマン トーマス ジェイ
(72)【発明者】
【氏名】グッドソン マイケル ジェイ
(57)【要約】
拡張可能なダイバーシティおよびマルチ送受信機ダイバーシティ展開を伴うワイヤレス通信システムが開示される。例示の通信システムは、第1の帯域幅および第1の中心周波数を有する第1のワイヤレス送受信機と、第2の帯域幅および第2の中心周波数を有する第2の送受信機と、プロセッサと、を含む。プロセッサは、第1の中心周波数と第2の中心周波数との間の差が第1の帯域幅と第2の帯域幅の和の半分以上であるときに、ワイヤレス通信システムを第1のモードで動作させるようにも構成されている。プロセッサはまた、第1の中心周波数と第2の中心周波数との間の差が第1の帯域幅と第2の帯域幅の和の半分未満であるときに、ワイヤレス通信システムを第2のモードで動作させるようにも構成されている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ワイヤレス通信システムであって、
第1の帯域幅および第1の中心周波数を有する第1の送受信機と、
第2の帯域幅および第2の中心周波数を有する第2の送受信機と、
プロセッサであって、
前記第1の中心周波数と前記第2の中心周波数との間の差が第1の閾値以上であるときに、前記ワイヤレス通信システムを第1のモードで動作させる、および
前記第1の中心周波数と前記第2の中心周波数との間の差が前記第1の閾値未満であるときに、前記ワイヤレス通信システムを第2のモードで動作させるように構成されている、プロセッサと、を備える、ワイヤレス通信システム。
【請求項2】
前記第1の閾値は、前記第1の帯域幅と前記第2の帯域幅の和の半分から成る、請求項1に記載のワイヤレス通信システム。
【請求項3】
前記第1の帯域幅および前記第2の帯域幅は同じであり、前記プロセッサは、
前記第1の中心周波数と前記第2の中心周波数が同じであるときに、前記ワイヤレス通信システムを第3のモードで動作させるように更に構成されている、請求項1に記載のワイヤレス通信システム。
【請求項4】
前記第3のモードは、
前記第1の送受信機および前記第2の送受信機を組み合わされたマルチ送受信機ダイバーシティ送受信機として動作させることを含み、
前記組み合わされたマルチ送受信機ダイバーシティ送受信機の動作帯域幅は、前記第1の帯域幅から成る、請求項3に記載のワイヤレス通信システム。
【請求項5】
前記第1のモードは、
前記第1の送受信機を第1のダイバーシティ送受信機として動作させることと、
前記第2の送受信機を第2のダイバーシティ送受信機として動作させることと、を含み、
前記ワイヤレス通信システムの動作帯域幅は前記第1の帯域幅および前記第2の帯域幅から成る、請求項1に記載のワイヤレス通信システム。
【請求項6】
前記第1の送受信機および前記第2の送受信機を第1のダイバーシティ送受信機および第2のダイバーシティ送受信機として動作させることは、前記第1の送受信機および前記第2の送受信機をアンテナダイバーシティを使用して動作させることを含む、請求項5に記載のワイヤレス通信システム。
【請求項7】
前記第2のモードは、
前記第1の送受信機および前記第2の送受信機を、前記第2の帯域幅の第1の部分と重なる前記第1の帯域幅の第1の部分から成る第1の動作帯域幅を有する、組み合わされたマルチ送受信機ダイバーシティ受信機として動作させることを含む、請求項1に記載のワイヤレス通信システム。
【請求項8】
前記第2のモードは、
前記第1の送受信機を、前記第2の帯域幅と重ならない前記第1の帯域幅の第2の部分から成る第2の動作帯域幅を有するダイバーシティ送受信機として動作させることと、
前記第2の送受信機を、前記第1の帯域幅と重ならない前記第2の帯域幅の第2の部分から成る第3の動作帯域幅を有するダイバーシティ送受信機として動作させることと、を更に含む、請求項7に記載のワイヤレス通信システム。
【請求項9】
前記ワイヤレス通信システムの合計動作帯域幅は、前記第1の動作帯域幅と前記第2の動作帯域幅と前記第3の動作帯域幅との組合せから成る、請求項8に記載のワイヤレス通信システム。
【請求項10】
第3の帯域幅および第3の中心周波数を有する第3の送受信機
を更に備える、請求項1に記載のワイヤレス通信システム。
【請求項11】
前記プロセッサは、
前記ワイヤレス通信システムを、
前記第1の中心周波数と前記第2の中心周波数との間の差が前記第1の帯域幅と前記第2の帯域幅の和の半分以上である、
前記第2の中心周波数と前記第3の中心周波数との間の差が前記第2の帯域幅と前記第3の帯域幅の和の半分以上である、および、
前記第1の中心周波数と前記第3の中心周波数との間の差が前記第1の帯域幅と前記第3の帯域幅の和の半分以上であるときに、
第4のモードで動作させるように更に構成されている、請求項10に記載のワイヤレス通信システム。
【請求項12】
前記第4のモードは、
前記第1の送受信機を第1のダイバーシティ送受信機として動作させることと、
前記第2の送受信機を第2のダイバーシティ送受信機として動作させることと、
前記第3の送受信機を第3のダイバーシティ送受信機として動作させることと、を含み、
前記ワイヤレス通信システムの動作帯域幅は、前記第1の帯域幅と前記第2の帯域幅と前記第3の帯域幅とから成る、請求項11に記載のワイヤレス通信システム。
【請求項13】
前記プロセッサは、
前記ワイヤレス通信システムを、
前記第1の中心周波数と前記第2の中心周波数との間の差が前記第1の帯域幅と前記第2の帯域幅の和の半分未満である、
前記第2の中心周波数と前記第3の中心周波数との間の差が前記第2の帯域幅と前記第3の帯域幅の和の半分未満である、または
前記第1の中心周波数と前記第3の中心周波数との間の差が前記第1の帯域幅と前記第3の帯域幅の和の半分未満であるときに、第5のモードで動作させるように更に構成されている、請求項10に記載のワイヤレス通信システム。
【請求項14】
前記第5のモードは、
前記第1の送受信機および前記第2の送受信機を、前記第2の帯域幅の第1の部分と重なる前記第1の帯域幅の第1の部分から成る第1の動作帯域幅を有する、第1の組み合わされたマルチ送受信機ダイバーシティ受信機として動作させることと、
前記第2の送受信機および前記第3の送受信機を、前記第3の帯域幅の第1の部分と重なる前記第2の帯域幅の第2の部分から成る第2の動作帯域幅を有する、第2の組み合わされたマルチ送受信機ダイバーシティ受信機として動作させることと、
前記第1の送受信機および前記第3の送受信機を、前記第3の帯域幅の第2の部分と重なる前記第1の帯域幅の第2の部分から成る第3の動作帯域幅を有する、第3の組み合わされたマルチ送受信機ダイバーシティ受信機として動作させることと、を含む、請求項13に記載のワイヤレス通信システム。
【請求項15】
ワイヤレス通信システムを動作させる方法であって、
前記ワイヤレス通信システムの第1の送受信機の第1の帯域幅および第1の中心周波数を決定することと、
前記ワイヤレス通信システムの第2の送受信機の第2の帯域幅および第2の中心周波数を決定することと、
前記第1の中心周波数と前記第2の中心周波数との間の差が第1の閾値以上であるときに、前記ワイヤレス通信システムを第1のモードで動作させることと、
前記第1の中心周波数と前記第2の中心周波数との間の差が前記第1の閾値未満であるときに、前記ワイヤレス通信システムを第2のモードで動作させることと、を含む、方法。
【請求項16】
前記第1の閾値は、前記第1の帯域幅と前記第2の帯域幅の和の半分から成る、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記第1の帯域幅および前記第2の帯域幅は同じであり、前記方法は、
前記第1の中心周波数と前記第2の中心周波数が同じであるときに、前記ワイヤレス通信システムを第3のモードで動作させることを更に含み、
前記第3のモードは、前記第1の送受信機および前記第2の送受信機を組み合わされたマルチ送受信機ダイバーシティ送受信機として動作させることを含み、前記組み合わされたマルチ送受信機ダイバーシティ送受信機の動作帯域幅は前記第1の帯域幅から成る、請求項15に記載の方法。
【請求項18】
前記第1のモードは、
前記第1の送受信機を第1のダイバーシティ送受信機として動作させることと、
前記第2の送受信機を第2のダイバーシティ送受信機として動作させることと、を含み、
前記ワイヤレス通信システムの動作帯域幅は前記第1の帯域幅および前記第2の帯域幅から成る、請求項15に記載の方法。
【請求項19】
前記第1の送受信機および前記第2の送受信機を第1のダイバーシティ送受信機および第2のダイバーシティ送受信機として動作させることは、前記第1の送受信機および前記第2の送受信機をアンテナダイバーシティを使用して動作させることを含む、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記第2のモードは、
前記第1の送受信機および前記第2の送受信機を、前記第2の帯域幅の第1の部分と重なる前記第1の帯域幅の第1の部分から成る第1の動作帯域幅を有する、組み合わされたマルチ送受信機ダイバーシティ受信機として動作させることを含む、請求項15に記載の方法。
【請求項21】
前記第2のモードは、
前記第1の送受信機を、前記第2の帯域幅と重ならない前記第1の帯域幅の第2の部分から成る第2の動作帯域幅を有するダイバーシティ送受信機として動作させることと、
前記第2の送受信機を、前記第1の帯域幅と重ならない前記第2の帯域幅の第2の部分から成る第3の動作帯域幅を有するダイバーシティ送受信機として動作させることと、を更に含む、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記ワイヤレス通信システムの合計動作帯域幅は、前記第1の動作帯域幅と前記第2の動作帯域幅と前記第3の動作帯域幅との組合せから成る、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
プロセッサによって実行されると、
ワイヤレス通信システムの第1の送受信機の第1の帯域幅および第1の中心周波数を決定することと、
前記ワイヤレス通信システムの第2の送受信機の第2の帯域幅および第2の中心周波数を決定することと、
前記第1の中心周波数と前記第2の中心周波数との間の差が第1の閾値以上であるときに、前記ワイヤレス通信システムを第1のモードで動作させることと、
前記第1の中心周波数と前記第2の中心周波数との間の差が前記第1の閾値未満であるときに、前記ワイヤレス通信システムを第2のモードで動作させることと、を含む動作のセットが実行される命令を記憶している、非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項24】
前記第1の閾値は、前記第1の帯域幅と前記第2の帯域幅の和の半分から成る、請求項23に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
相互参照
本願は、2019年5月30日出願の米国特許出願第16/426,513号に対する優先権を主張するものであり、当該出願の内容の全体を本明細書に援用するものである。
【0002】
本願は一般に、柔軟性のあるマルチチャネルワイヤレス通信システムに関する。特に、本願は、それぞれのアンテナによって受信および送信されるオーディオ信号を含む複数の無線周波数(RF)信号をルーティングする、フィルタリングする、処理する、および組み合わせるための、マルチチャネルワイヤレスオーディオ送受信機システムに関する。
【背景技術】
【0003】
オーディオ製作には、テレビプログラム、ニュース放送、映画、ライブイベント、および他の種類の製作物といった製作物の音声の取り込み、録音、および提示のための、マイク、ワイヤレスオーディオ送信機、ワイヤレスオーディオ受信機、レコーダ、および/またはミキサを含む、多くのコンポーネントの使用が関与し得る。マイクは通常、製作物の音声を取り込み、この音声は、マイクおよび/またはワイヤレスオーディオ送信機からワイヤレスオーディオ受信機へと、ワイヤレスで送信される。作業班メンバー、例えば製作サウンドミキサが音声を録音および/またはミキシングできるように、ワイヤレスオーディオ受信機をレコーダおよび/またはミキサに接続することができる。コンピュータおよびスマートフォンなどの電子デバイスをレコーダおよび/またはミキサに接続して、作業班メンバーが音声レベルおよびタイムコードをモニタできるようにしてもよい。
【0004】
ワイヤレスオーディオ送信機、ワイヤレスオーディオ受信機、ワイヤレスマイク、および他のポータブルワイヤレス通信デバイスは、変調されたオーディオ信号、データ信号、および/または制御信号などのデジタル信号またはアナログ信号を含む無線周波数(RF)信号を送信および受信するためのアンテナを含む。ポータブルワイヤレス通信デバイスのユーザとしては、ステージ演者、歌手、役者、ニュースレポーターなどが挙げられる。
【0005】
ワイヤレスオーディオ送信機は、オーディオ信号を含むRF信号をワイヤレスオーディオ受信機に送信し得る。ワイヤレスオーディオ送信機は、例えばユーザによって保持または着用されるワイヤレスハンドヘルドマイクまたはボディパック内に含まれていてもよく、一体化された送信機およびアンテナを含む。RF信号がワイヤレスオーディオ受信機において受信されるとき、RF信号は、強め合う干渉によっておよび/または他の種類の干渉によって引き起こされるマルチパスフェージングに起因して劣化する場合がある。この劣化によって、RF信号の信号対ノイズ比(SNR)が不十分になる場合があり、この結果、得られる出力音声のオーディオアーチファクトおよび弱音化を引き起こし得るビットエラーが生じる可能性がある。しかしながら、出力音声の弱音化は、職業的なステージ上演およびコンサート中など、多くの状況および環境において望ましくない。そのようなマルチパスフェージングおよび干渉の効果は、例えば環境内でのマイクの移動、他のRF信号、広い場所内での稼働等の物理的および電気的要因がRF信号の送信および受信に影響する、厳しいRF環境において最もよく見られる。
【0006】
RF信号のマルチパスフェージングに伴う問題を緩和するために、ワイヤレスオーディオコンポーネントは、周波数ダイバーシティおよび/またはアンテナダイバーシティの技術を利用することができる。特に、ワイヤレスオーディオ送信機は、周波数ダイバーシティを利用して、2つの別個の周波数の2つのRF信号を、組み合わされたRF信号として1つのアンテナで同時に送信することができ、この場合2つのRF信号の両方は同じオーディオ信号を含む。ワイヤレスオーディオ受信機はその場合、基礎となるRF信号の一方または両方を利用することができる。更に、ワイヤレスオーディオ受信機は、アンテナダイバーシティを利用して、複数のアンテナ上のワイヤレスオーディオ送信機からRF信号を同時に受信することができる。受信されたRF信号を組み合わせて、単一のオーディオ出力を生成することができる。
【0007】
いくつかの場合には、2アンテナシステムでは適切な性能を得るのに十分ではない場合がある。ワイヤレスシステムのカバレッジが拡張されるように、異なる指向指数を有するアンテナの使用から利益を得るためには、3つ以上のアンテナが望まれる場合がある。例えば、特定の場所が、単一のワイヤレス受信機によってカバーされる必要のある複数の「ゾーン」を有する場合がある、および/または、場所が非常に広い場合がある。これらの状況では、3つ以上のアンテナ位置を有する結果、カバレッジの改善と、送信機からアンテナまでの距離の短縮とがもたらされる場合がある。この場合、従来の2アンテナダイバーシティでは適切な性能が得られない場合がある。
【0008】
周波数ダイバーシティおよび/またはアンテナダイバーシティの技術を利用するとき、既存のワイヤレスオーディオ受信機は通常、複数のアンテナで受信される複数のRF信号を、各RF信号において等しいノイズパワーが存在すると仮定して、最大比合成法(MRC)を使用して各RF信号を比例的にスケーリングすることによって、組み合わせる。しかしながら、アンテナが非対称ノイズを受ける場合、例えば、1つのアンテナが干渉のソースにより近いときには、MRCは組み合わされた信号の信号対ノイズ比を最大化しない。このことによって、受信機が劣化した音声または弱音化などの最適ではないオーディオ出力を生成する可能性がある。更に、既存のワイヤレスオーディオ受信機は、特定の状況および環境で追加のコンポーネントおよび複雑な構成が必要になる場合がある。例えば、3つ以上のアンテナが利用される場合、外部のアンテナ結合器および外部のスイッチが必要になり得る。
【0009】
したがって、これらの懸案事項に対処するマルチチャネルワイヤレスオーディオ受信機システムが望まれている。より詳細には、チャネル数およびシステム性能を最適化する動作モードが提供されるように、使用される動作チャネル数、帯域幅、およびアンテナの数に柔軟性のあるマルチチャネルダイバーシティワイヤレスオーディオ送受信機システムが望まれている。
【発明の概要】
【0010】
本発明は、とりわけ、ダイバーシティ(例えば、1、2、またはそれ以上の(M)アンテナダイバーシティ)およびマルチ送受信機ダイバーシティ(例えば、2、3、4、またはそれ以上の(2M)アンテナダイバーシティ)を含む様々なモードでの動作を可能にするための、拡張可能な広帯域マルチブランチダイバーシティ通信システムを提供することによって、上で指摘した課題を解決することを意図しており、この場合、システムの動作帯域幅は、ダイバーシティまたはマルチ送受信機ダイバーシティのいずれかによってカバーされる部分を含み得る。
【0011】
例示のワイヤレス通信システムは、第1の帯域幅および第1の中心周波数を有する第1のワイヤレス送受信機と、第2の帯域幅および第2の中心周波数を有する第2の送受信機と、プロセッサと、を含む。プロセッサは、第1の中心周波数と第2の中心周波数との間の差が第1の帯域幅と第2の帯域幅の和の半分以上であるときに、ワイヤレス通信システムを第1のモードで動作させるように構成されている。そしてプロセッサはまた、第1の中心周波数と第2の中心周波数との間の差が第1の帯域幅と第2の帯域幅の和の半分未満であるときに、ワイヤレス通信システムを第2のモードで動作させるようにも構成されている。
【0012】
第2の例では、ワイヤレス通信システムを動作させる方法は、ワイヤレス通信システムの第1の送受信機の第1の帯域幅および第1の中心周波数を決定することを含む。方法はまた、ワイヤレス通信システムの第2の送受信機の第2の帯域幅および第2の中心周波数を決定することも含む。方法は、第1の中心周波数と第2の中心周波数との間の差が第1の帯域幅と第2の帯域幅の和の半分以上であるときに、ワイヤレス通信システムを第1のモードで動作させることを更に含む。そして方法はまた、第1の中心周波数と第2の中心周波数との間の差が第1の帯域幅と第2の帯域幅の和の半分未満であるときに、ワイヤレス通信システムを第2のモードで動作させることを更に含む。
【0013】
第3の例では、非一時的コンピュータ可読媒体には、プロセッサによって実行されると動作のセットが実行される命令が記憶されている。動作のセットは、ワイヤレス通信システムの第1の送受信機の第1の帯域幅および第1の中心周波数を決定することを含む。動作のセットはまた、ワイヤレス通信システムの第2の送受信機の第2の帯域幅および第2の中心周波数を決定することも含む。動作のセットは、第1の中心周波数と第2の中心周波数との間の差が第1の帯域幅と第2の帯域幅の和の半分以上であるときに、ワイヤレス通信システムを第1のモードで動作させることを更に含む。そして動作のセットはまた、第1の中心周波数と第2の中心周波数との間の差が第1の帯域幅と第2の帯域幅の和の半分未満であるときに、ワイヤレス通信システムを第2のモードで動作させることを更に含む。
【0014】
これらのおよび他の実施形態ならびに様々な組み換えおよび態様は、本発明の原理を利用し得る様々な様式を示す例示的な実施形態を提示する、以下の詳細な説明および添付の図面から明らかになり、より十分に理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】本開示のいくつかの実施形態に係るワイヤレス通信システムの単純化したブロック図である。
【
図2A-C】本開示のいくつかの実施形態に係る、
図1のワイヤレス通信システムの様々なモードの単純化した周波数スペクトル図である。
【
図3A-C】本開示のいくつかの実施形態に係る、
図1のワイヤレス通信システムの様々なモードの単純化した周波数スペクトル図である。
【
図4】本開示のいくつかの実施形態に係る、
図1のワイヤレス通信システムを動作させる例示の方法を説明するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下の説明は、本発明の原理に従う本発明の1つまたは複数の特定の実施形態を説明し例示する。この説明は、本発明を本明細書に記載されている実施形態に限定するためではなく、本発明の原理を、当業者が当該原理を理解できるようにし、この理解によって、それらを応用して本明細書に記載の実施形態だけでなく当該原理に従って想到され得る他の実施形態をも実施可能となり得るような方法で、説明し教示するために提供されている。本発明の範囲は、文字通りまたは均等論の下で付属の特許請求の範囲内にあり得るような、全ての実施形態を包含することが意図されている。
【0017】
本説明および図面において、類似のまたは実質的に同様の要素には同じ参照符号が付される場合のあることに留意すべきである。ただし、場合によってはこれらの要素に異なる数字が付される場合があり、それは例えば、そのような符号付けによってより明確な説明が容易になる場合などである。更に、本明細書に提示する図面は必ずしも実際の縮尺では描かれておらず、場合によっては、特定の特徴をより明確に描写するために比率が誇張されていることがあり得る。そのような符号付けおよび図面の慣習は、必ずしもその背景に本質的な目的があることを示唆してはいない。上で述べたように、本明細書は全体として理解され、本明細書で教示されており当業者に理解されるような本発明の原理に従って解釈されることが意図されている。
【0018】
上で指摘したように、本開示の実施形態は、拡張可能な広帯域マルチブランチダイバーシティ通信システムを提供する。説明の目的で、本明細書ではオーディオ受信機システムを参照して様々な実施形態について記載する。ただし、同じ原理および機能を、送信機システムにも、および、明確に「オーディオ」システムではない通信システム(すなわち、オーディオデータ以外のデータの通信)にも適用できることが諒解されるべきである。
【0019】
図1は、本開示の実施形態に係る例示のワイヤレス通信システム100の単純化したブロック図を示す。ワイヤレス通信システム100は、複数のワイヤレス送受信機110A~110Nと、プロセッサ130とを含み得る。各送受信機110A~110Nは、送受信機を1つまたは複数の対応するアンテナ(すなわち、1~M個のアンテナ)に電気的に接続することを可能にする、1つまたは複数のポート(符号なし)を含み得る。送受信機110A~110Nはこの結果、様々な信号を受信および/または送信することができる。例えば、送受信機110Aは、アンテナ120Aa~
図120Anに電気的に接続される。同様に、送受信機110Bはアンテナ120Ba~120Bnに電気的に接続され、送受信機110Nはアンテナ120Na~120Nnに電気的に接続される。
【0020】
送受信機110A~110Nはデータ、特にオーディオデータを送信/または受信することができる。ワイヤレスオーディオ送信機および/または例えば製作物もしくは他のオーディオソースの音声を取り込んだマイクから、1つまたは複数のアンテナを介して、無線周波数(RF)信号が受信され得る。各送受信機は、単一のチャネルを動作させてもよく、または、複数のチャネルを同時に動作させてもよい。この場合、各送受信機は単独でおよび他の送受信機と組み合わされて、周波数ダイバーシティおよびアンテナダイバーシティのいずれかまたは両方を使用して動作し得る。
【0021】
各送受信機110A~110Nはいくつかの例では、互いの送受信機から独立して動作するように構成される。各送受信機は、他の全ての送受信機から個別に同調可能であってもよい、対応する中心周波数および帯域幅を有し得る。各送受信機はまた、ダイバーシティ構成で動作するようにも構成され得る。
【0022】
ダイバーシティ動作は、送受信機が同じソースから信号を受信する1つまたは複数のアンテナを使用することを含み得る。具体的な例として、2つ以上のアンテナを使用するアンテナダイバーシティは、信号がソースからアンテナへと移る際に信号伝播の差を介して信号に干渉が導入される、マルチパス状況を緩和するのに特に効果的である。各アンテナは異なる干渉環境を経験することになる。したがって、あるアンテナがディープフェードを経験している場合に、別のアンテナが十分な信号を有することがあり得る。したがってデュアルアンテナ構成は更なるロバスト性をもたらし、信号品質を改善し、ドロップアウトまたは信号損失のないよりロバストな通信を可能にする。アンテナダイバーシティは、物理的に分離されているアンテナ(すなわち、空間内で離れて配置されているアンテナ)を使用して、2つの異なる場所で同じソース信号を受信することを含み得る。本明細書に開示する例は2アンテナダイバーシティに関して記載されているが、「ダイバーシティ」動作は、1つ、3つ、またはそれ以上のアンテナ(すなわち、M個のアンテナ)の使用も含み得ることが諒解されるべきである。
【0023】
いくつかの例では、通信システム100は、送受信機110A~110Nのうちの2つ以上を、周波数スペクトルの特定の帯域幅用の「マルチ送受信機ダイバーシティ」受信機として動作させてもよい。マルチ送受信機ダイバーシティは両方の送受信機の使用を含み、その場合、送受信機が2つのアンテナダイバーシティ受信機として個別に動作する場合には、それらが特定の帯域幅用の1つの4アンテナ「マルチ送受信機ダイバーシティ」送受信機として動作することになる。2つではなく4つのアンテナの使用によって更なるロバスト性がもたらされるが、このことは、干渉の多い環境において特に有用であり得る。マルチ送受信機ダイバーシティは、2つ以上のアンテナ(すなわち、2~M個のアンテナ)の使用を指し得ることが諒解されるべきである。本明細書に開示する例は、4つのアンテナの使用を含むものとしてマルチ送受信機ダイバーシティに特定的に言及する場合があるが、2つ、3つ、5つ、またはそれ以上のアンテナを使用してもよい。
【0024】
本明細書に記載するいくつかの例は、特定の送受信機を、ダイバーシティモードでおよびマルチ送受信機ダイバーシティモードでの両方で動作させることを含み得る。詳細には、所与の送受信機が、その送受信機によってカバーされる帯域幅の第1のサブセットをカバーする独立したダイバーシティ受信機として動作してもよく、また同時に、その送受信機によってカバーされる帯域幅の第2のサブセットをカバーする(第2の送受信機と関連する)マルチ送受信機ダイバーシティ送受信機として動作してもよい。このことは、
図2A~
図2Cおよび
図3A~
図3Cに関連して更に詳細に記載されている。
【0025】
プロセッサ130は、送受信機110Aによって受信および送信される信号を制御および処理するように構成された信号プロセッサであり得る。その場合、プロセッサ130は、汎用プロセッサ(例えば、マイクロプロセッサ)および/または専用プロセッサ(例えば、デジタル信号プロセッサ(DSP))を含み得る。プロセッサ130は、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラベースのプラットフォーム、集積回路、1つもしくは複数のフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、および/または1つもしくは複数の特定用途向け集積回路(ASIC)などの、ただしこれらに限定されない、任意の好適な処理デバイスまたは処理デバイスのセットであり得る。
【0026】
通信システム100はまた、揮発性メモリ(例えば、不揮発性RAM、磁気RAM、強誘電RAM等を含むRAM)、不揮発性メモリ(例えばディスクメモリ、フラッシュメモリ、EPROM、EEPROM、メモリスタベースの不揮発性ソリッドステートメモリ等)、変更不可能なメモリ(例えばEPROM)、読み出し専用メモリ、および/または大容量ストレージデバイス(例えばハードドライブ、ソリッドステートドライブ等)であり得る、メモリ(図示せず)も含み得る。いくつかの例では、メモリは、複数種のメモリ、特に揮発性メモリおよび不揮発性メモリを含む。
【0027】
メモリは、本開示の方法を実行するためのソフトウェアなどの、1つまたは複数の命令セットを埋め込むことのできるコンピュータ可読媒体であってもよい。命令は、本明細書に記載される方法または論理のうちの1つまたは複数を具現化し得る。例えば、命令は、命令の実行中に、完全にまたは少なくとも部分的に、メモリ、コンピュータ可読媒体のうちのいずれか1つもしくは複数内におよび/またはプロセッサ130内に存在し得る。
【0028】
用語「非一時的コンピュータ可読媒体」および「コンピュータ可読媒体」は、集中型もしくは分散型データベース、および/または、1つもしくは複数の命令セットを記憶する関連するキャッシュおよびサーバなどの、単一の媒体または複数の媒体を含む。更に、用語「非一時的コンピュータ可読媒体」および「コンピュータ可読媒体」は、プロセッサによって実行されるかまたは本明細書に開示する方法もしくは動作のうちのいずれか1つもしくは複数をシステムに実行させる命令セットを、記憶、符号化、もしくは担持できる、任意の有形媒体を含む。本明細書で使用される場合、用語「コンピュータ可読媒体」は、任意のタイプのコンピュータ可読ストレージデバイスおよび/またはストレージディスクを含むように、ならびに伝搬信号を除外するように、明示的に定義される。
【0029】
図2A~
図2Cは、本開示の実施形態に係る例示の周波数スペクトル
図200、220、および240を示す。特に、
図2Aは第1のモードでの通信システムの動作を示し、
図2Bは第2のモードでの通信システムの動作を示し、
図2Cは第3のモードでの通信システムの動作を示す。これらのモードについて以下で更に詳細に記載する。
【0030】
プロセッサ130は、1つまたは複数のモードで動作するよう通信システム100を制御するように構成され得る。このことは、送受信機110A~110Nのうちの1つまたは複数を、ダイバーシティモードで、マルチ送受信機ダイバーシティモードで、ならびに/またはダイバーシティモードおよびマルチ送受信機ダイバーシティモードの両方の組合せで動作するように、制御することを含み得る。
【0031】
図2A~
図2Cに最もよく示されている第1の実施形態では、ワイヤレス通信システム100は2つの送受信機を含む。この実施形態は信号を受信する2つの送受信機に関して記載されているが、同じ原理が代わりに送受信機が信号を送信する状況にも適用されることが諒解されるべきである。各送受信機は対応する中心周波数および帯域幅を有する。プロセッサ130は、第1の送受信機の中心周波数および帯域幅を決定するように、ならびに、第2の送受信機の第2の中心周波数および第2の帯域幅を決定するように、構成される。
【0032】
プロセッサ130は、第1の送受信機と第2の送受信機との間に重なりが存在しない(例えば、第1の送受信機および第2の送受信機によってカバーされる帯域幅が重ならない)ときに、通信システム100を第1のモードで動作させるように構成される。このことは、第1の送受信機および第2の送受信機の既知の中心周波数および帯域幅に基づいて決定され得る。
【0033】
図2Aは、2つの送受信機の帯域幅に重なりが存在しない周波数
図200を示す。詳細には、
図2Aは、第1の送受信機が第1の中心周波数210aを有し、第2の送受信機が第2の中心周波数210bを有することを示す。第1の送受信機は対応する第1の帯域幅212aを有し、第2の送受信機は対応する第2の帯域幅212bを有する。
図2Aは第1の帯域幅と第2の帯域幅が同じであることを示しているが、各送受信機が異なる帯域幅を有してもよいことが諒解されるべきである。
【0034】
任意の帯域幅および中心周波数について、プロセッサ130は、第1の中心周波数210aと第2の中心周波数210bとの間の差が第1の閾値以上であるときに、通信システム100を第1のモードで動作させるように構成され得る。ある実施形態では、第1の閾値は例えば、第1の帯域幅212aと第2の帯域幅212bを組み合わせたものの半分であり得る。このことが下の式1で示されており、この式で、Cf1は第1の中心周波数であり、Cf2は第2の中心周波数であり、Bw1は第1の帯域幅であり、Bw2は第2の帯域幅である。
【0035】
【0036】
第1のモードでの動作は、(i)第1の送受信機を第1のダイバーシティ送受信機として動作させることと、(ii)第2の送受信機を第2のダイバーシティ送受信機として動作させることと、を含み得る。各送受信機は対応する動作帯域幅で動作し、このとき通信システムの合計帯域幅は、第1の帯域幅212aと第2の帯域幅212bの和となる。更に、各送受信機は、アンテナダイバーシティを使用して動作する独立したダイバーシティ送受信機として動作する。
【0037】
プロセッサ130はまた、第1の送受信機と第2の送受信機との間に少なくとも部分的な重なりが存在する(例えば、第1の送受信機および第2の送受信機によってカバーされる帯域幅が少なくとも部分的に重なる)ときに、通信システム100を第2のモードで動作させるように構成される。このことは、第1の送受信機および第2の送受信機の既知の中心周波数および帯域幅に基づいて決定され得る。
【0038】
図2Bは、2つの送受信機の帯域幅に重なりが存在する周波数
図220を示す。これはシェーディングした部分222として示されている。詳細には、
図2Bは、第1の送受信機が第1の中心周波数230aを有し、第2の送受信機が第2の中心周波数230bを有することを示す。第1の送受信機は、232aと232cの組合せから成る対応する第1の帯域幅を有し、第2の送受信機は、232bと232cの組合せから成る対応する第2の帯域幅を有する。帯域幅部分232cは、第1の送受信機と第2の送受信機との間の重なる部分222の帯域幅である。
図2Aと同様に、
図2Bは第1の送受信機の帯域幅と第2の送受信機の帯域幅が同じであることを示しているが、各送受信機が異なる帯域幅を有してもよいことが諒解されるべきである。
【0039】
任意の帯域幅および中心周波数について、プロセッサ130は、第1の中心周波数210aと第2の中心周波数210bとの間の差が第1の閾値未満であるときに、通信システム100を第2のモードで動作させるように構成され得る。ある実施形態では、第1の閾値は例えば、第1の帯域幅212aと第2の帯域幅212bを組み合わせたものの半分であり得る。このことが下の式2で示されており、この式で、Cf1は第1の中心周波数であり、Cf2は第2の中心周波数であり、Bw1は第1の帯域幅であり、Bw2は第2の帯域幅である。
【0040】
【0041】
第2のモードでの動作は、(i)第1の送受信機および第2の送受信機を、第2の帯域幅の第1の部分と重なる第1の帯域幅の第1の部分(例えば、帯域幅部分232c)から成る第1の動作帯域幅を有する、組み合わされたマルチ送受信機ダイバーシティ受信機として動作させることと、(ii)第1の送受信機を、第2の帯域幅と重ならない第1の帯域幅の第2の部分(例えば、帯域幅部分232a)から成る第2の動作帯域幅を有する、ダイバーシティ送受信機として動作させることと、(iii)第2の送受信機を、第1の帯域幅と重ならない第2の帯域幅の第2の部分(例えば、帯域幅部分232b)から成る第3の動作帯域幅を有する、ダイバーシティ送受信機として動作させることと、を含み得る。第2のモードでの動作時の通信システム100の合計カバー帯域幅は、第1の動作帯域幅232c、第2の動作帯域幅232a、および第3の動作帯域幅232bの組合せから成る。第2のモードでの動作時の通信システム100は、第1の動作帯域幅232cの第1の送受信機および第2の送受信機の両方によるマルチ送受信機ダイバーシティカバレッジと、第2の動作帯域幅232aの第1の送受信機によるダイバーシティカバレッジと、第3の動作帯域幅232bの第2の送受信機によるダイバーシティカバレッジと、を含む。
【0042】
図2Bは、第1の送受信機および第2の送受信機の帯域幅の間に重なりが存在する特定のシナリオを、ならびに、第1の帯域幅と第2の帯域幅が同じであることを示す。プロセッサ130はまた、通信システム100を、第1の帯域幅と第2の帯域幅との間に重なりが存在するが第1の帯域幅と第2の帯域幅が同じではないときに、第2のモードで動作させるようにも構成され得る。例えば、このことは、第1の帯域幅が第2の帯域幅よりも大きく、かつこれを完全に含むときに行うことができる。この場合、第1の帯域幅は、第2の帯域幅の一方側または両側に延びていてもよい。この場合、通信システムは、(第1の帯域幅によって完全にカバーされる)第2の帯域幅の全体をカバーするマルチ送受信機ダイバーシティ送受信機を、第1の送受信機および第2の送受信機として動作させてもよく、同時に、第1の送受信機を、第2の帯域幅によってカバーされない第1の帯域幅の部分のためのダイバーシティ送受信機として動作させてもよい。この場合の第2の送受信機は、第1の送受信機と組み合わされたマルチ送受信機ダイバーシティ受信機としてのみ機能し得るが、その理由は、第1の帯域幅によってカバーされない第2の帯域幅の部分が存在しないからである。
【0043】
プロセッサ130は、第1の送受信機と第2の送受信機との間に完全な重なりが存在し(例えば、第1の送受信機および第2の送受信機によってカバーされる帯域幅が同じであり、かつ中心周波数が同じである)特定の状況下で、通信システム100を第3のモードで動作させるように構成される。このことは、第1の送受信機および第2の送受信機の既知の中心周波数および帯域幅に基づいて決定され得る。
【0044】
図2Cは、2つの送受信機の帯域幅に完全な重なりが存在する周波数
図240を示す。詳細には、
図2Cは、第1の送受信機が第1の中心周波数250aを有し、第2の送受信機が同じである第2の中心周波数250bを有することを示す。第1の送受信機は対応する第1の帯域幅252aを有し、第2の送受信機は同じである対応する第2の帯域幅252bを有する。
【0045】
第3のモードでの動作は、第1の送受信機および第2の送受信機を組み合わされたマルチ送受信機ダイバーシティ送受信機として動作させることを含むことができ、組み合わされたマルチ送受信機ダイバーシティ送受信機の動作帯域幅は、第1の帯域幅または第2の帯域幅(これらは同じであるため)から成る。
【0046】
図3A~
図3Cに最もよく示されている第2の実施形態では、ワイヤレス通信システム100は3つの送受信機を含む。この実施形態は信号を受信する3つの送受信機に関して記載されているが、同じ原理が代わりに送受信機が信号を送信する状況にも適用されることが諒解されるべきである。各送受信機は対応する中心周波数および帯域幅を有する。プロセッサ130は、第1の送受信機、第2の送受信機、および第3送受信機の、中心周波数および帯域幅を決定するように構成される。
【0047】
プロセッサ130は、第1の送受信機と第2の送受信機との間に、第2の送受信機と第3の送受信機との間に、および第1の送受信機と第3の送受信機との間に重なりが存在しない(例えば、第1の送受信機、第2の送受信機、および第3の送受信機によってカバーされる帯域幅が重ならない)ときに、通信システム100を第4のモードで動作させるように構成される。このことは、第1の送受信機、第2の送受信機、および第3の送受信機の既知の中心周波数および帯域幅に基づいて決定され得る。
【0048】
図3Aは、3つの送受信機の帯域幅に重なりが存在しない周波数
図300を示す。詳細には、
図3Aは、第1の送受信機が第1の中心周波数310aを有し、第2の送受信機が第2の中心周波数310bを有し、第3の送受信機が第3の中心周波数310cを有することを示す。第1の送受信機は対応する第1の帯域幅312aを有し、第2の送受信機は対応する第2の帯域幅312bを有し、第3の送受信機は対応する第3の帯域幅312cを有する。
図3Aは第1の帯域幅、第2の帯域幅、および第3の帯域幅が同じであることを示しているが、各送受信機が異なる帯域幅を有してもよいことが諒解されるべきである。
【0049】
任意の帯域幅および中心周波数に関して、プロセッサ130は、3つの送受信機の帯域幅のいずれの間にも重なりが存在しないときに、通信システム100を第4のモードで動作させるように構成され得る。これは、以下の式の各々が真である場合であり、これらの式でCf1は第1の中心周波数であり、Cf2は第2の中心周波数であり、Cf3は第3の中心周波数であり、Bw1は第1の帯域幅であり、Bw2は第2の帯域幅であり、Bw3は第3の帯域幅である。
【0050】
【0051】
【0052】
【0053】
第4のモードでの動作は、(i)第1の送受信機を第1の帯域幅をカバーする第1のダイバーシティ送受信機として動作させることと、(ii)第2の送受信機を第2の帯域幅をカバーする第2のダイバーシティ送受信機として動作させることと、(iii)第3の送受信機を第3の帯域幅をカバーする第3のダイバーシティ送受信機として動作させることと、を含み得る。通信システム100の合計帯域幅は、第1の帯域幅と第2の帯域幅と第3の帯域幅の和である。更に、各送受信機は、アンテナダイバーシティを使用して動作する独立したダイバーシティ送受信機として動作する。
【0054】
プロセッサ130は、第1の送受信機と第2の送受信機との間に、第2の送受信機と第3の送受信機との間に、または第1の送受信機と第3の送受信機との間に、少なくとも部分的な重なりが存在する(例えば、第1の送受信機、第2の送受信機、および第3の送受信機によってカバーされる帯域幅の1つまたは複数の対の間に何らかの重なりが存在する)ときに、通信システム100を第5のモードで動作させるように構成される。このことは、第1の送受信機、第2の送受信機、および第3の送受信機の既知の中心周波数および帯域幅に基づいて決定され得る。
【0055】
図3Bおよび
図3Cはそれぞれ、3つの送受信機の帯域幅のうちの少なくとも1つの対において重なりが存在する、周波数
図320および340を示す。詳細には、
図3Bは、第1の送受信機および第2の送受信機の帯域幅の間の重なりを示し、
図3Cは、第1の送受信機および第2の送受信機の帯域幅の間ならびに第2の送受信機および第3の送受信機の帯域幅の間の重なりを示す。
図3Bおよび
図3Cは、帯域幅が重なる2つの可能な例を示す。ただし、帯域幅の重なりの他の多くの変形を使用できること、および、図に示されている例は単に例示であることが諒解されるべきである。
【0056】
図3Bは、第1の送受信機が第1の中心周波数330aを有し、第2の送受信機が第2の中心周波数330bを有し、第3の送受信機が第3の中心周波数330cを有することを示す。第1の送受信機は、部分332aと部分332dの組合せである対応する第1の帯域幅を有し、第2の送受信機は、部分332bと部分332dの組合せである対応する第2の帯域幅を有し、第3の送受信機は、対応する第3の帯域幅332cを有する。
図3Bは第1の帯域幅、第2の帯域幅、および第3の帯域幅が同じであることを示しているが、各送受信機が異なる帯域幅を有してもよいことが諒解されるべきである。
【0057】
任意の帯域幅および中心周波数に関して、プロセッサ130は、3つの送受信機の帯域幅のいずれかの間に少なくとも部分的な重なりが存在するときに、通信システム100を第5のモードで動作させるように構成され得る。これは、以下の式のうちのいずれか1つまたは複数が真である場合であり、これらの式でCf1は第1の中心周波数であり、Cf2は第2の中心周波数であり、Cf3は第3の中心周波数であり、Bw1は第1の帯域幅であり、Bw2は第2の帯域幅であり、Bw3は第3の帯域幅である。
【0058】
【0059】
【0060】
【0061】
式6は
図3Bにおいて真である。
図3Bに示されているシナリオに関する第5のモードの動作は、(i)第1の送受信機および第2の送受信機を、第2の帯域幅の第1の部分と重なる第1の帯域幅の第1の部分(すなわち、帯域幅部分332d)から成る第1の動作帯域幅を有する、組み合わされたマルチ送受信機ダイバーシティ送受信機として動作させることと、(ii)同時に、第1の送受信機を、第2の帯域幅と重ならない第1の帯域幅の第2の部分(すなわち、帯域幅部分332a)をカバーする第1のダイバーシティ送受信機として動作させることと、(iii)第2の送受信機を、第1の帯域幅と重ならない第2の帯域幅の第2の部分(すなわち、帯域幅部分332b)をカバーする第2のダイバーシティ送受信機として動作させることと、(iv)第3の送受信機を、第3の帯域幅(すなわち帯域幅332c)をカバーする第3のダイバーシティ送受信機として動作させることと、を含み得る。この結果、
図3Bのシナリオの場合、通信システム100による合計帯域幅およびダイバーシティ/マルチ送受信機ダイバーシティカバレッジはしたがって、第1の動作帯域幅332dの第1の送受信機および第2の送受信機の両方によるマルチ送受信機ダイバーシティカバレッジと、第1の帯域幅の332aの第2の部分の第1の送受信機によるダイバーシティカバレッジと、第2の帯域幅332bの第2の部分の第2の送受信機によるダイバーシティカバレッジと、第3の動作帯域幅332cのダイバーシティカバレッジと、を含む。
【0062】
式6および式7は
図3Cにおいて真である。
図3Cに示されているシナリオに関する第5のモードの動作は、(i)第1の送受信機および第2の送受信機を、第2の帯域幅の第1の部分と重なる第1の帯域幅の第1の部分(すなわち、帯域幅部分352d)から成る第1の動作帯域幅を有する、組み合わされたマルチ送受信機ダイバーシティ送受信機として動作させることと、(ii)第2の送受信機および第3の送受信機を、第3の帯域幅の第1の部分と重なる第2の帯域幅の第2の部分(すなわち、帯域幅部分352e)から成る第2の動作帯域幅を有する、組み合わされたマルチ送受信機ダイバーシティ送受信機として動作させることと、(iii)第1の送受信機を、第2の帯域幅と重ならない第1の帯域幅の第2の部分(すなわち、帯域幅部分352a)をカバーする第1のダイバーシティ送受信機として動作させることと、(iv)第2の送受信機を、第1の帯域幅または第3の帯域幅と重ならない第2の帯域幅の第3の部分(すなわち、帯域幅部分352b)をカバーする第2のダイバーシティ送受信機として動作させることと、(v)第3の送受信機を、第2の帯域幅と重ならない第3の帯域幅の第2の部分(すなわち、帯域幅部分352c)をカバーする第3のダイバーシティ送受信機として動作させることと、を含み得る。この結果、
図3Cのシナリオの場合、通信システム100による合計帯域幅およびダイバーシティ/マルチ送受信機ダイバーシティカバレッジはしたがって、第1の動作帯域幅352dの第1の送受信機および第2の送受信機の両方によるマルチ送受信機ダイバーシティカバレッジと、第2の動作帯域幅352eの第2の送受信機および第3の送受信機の両方によるマルチ送受信機ダイバーシティカバレッジと、第1の帯域幅の352aの第2の部分の第1の送受信機によるダイバーシティカバレッジと、第2の帯域幅352bの第3の部分の第2の送受信機によるダイバーシティカバレッジと、第3の帯域幅352cの第2の部分のダイバーシティカバレッジと、を含む。
【0063】
図には明示的には示されていないが、送受信機の任意の組合せが重なり合う帯域幅を有してもよく、したがって送受信機の任意の組合せがマルチ送受信機ダイバーシティ送受信機として機能し得ることが諒解されるべきである。マルチ送受信機ダイバーシティ送受信機として機能する2つ以上の送受信機の使用によって、より良好な信号対ノイズ比が、およびしたがってよりロバストな通信が可能となるが、チャネル数の減少という犠牲を伴う。したがって、本開示の通信システムによって、より多くのチャネルが必要であればシステムがそれを提供でき、より少ないチャネルが必要であるかまたはよりロバストな通信が要求される場合はシステムはその機能性を提供することもできる、双方の利点を兼ね備えたシナリオが可能になる。
【0064】
図4は、本開示の実施形態に係る例示の方法400のフローチャートを示す。方法400は、ダイバーシティ動作およびマルチ送受信機ダイバーシティ動作の両方を可能にすることによって、広同調範囲受信機用の拡張可能なダイバーシティ展開(scalable diversity deployment)を可能にし得る。
図4のフローチャートは、プロセッサ(例えばプロセッサ130)によって実行されると1つまたは複数のシステムまたはデバイスに本明細書に記載する1つまたは複数の機能を実施させることのできる1つまたは複数のプログラムを含み得る、メモリに記憶される機械可読命令を表す。
図4に示されているフローチャートを参照して例示のプログラムが記載されているが、本明細書に記載する機能を実施するための多くの他の方法が代わりに使用されてもよい。例えば、方法400を実施するために、ブロックの実行の順序を並べ替えてもまたは連続的にもしくは互いに並列に実施してもよく、ブロックを変更しても、削除しても、および/または組み合わせてもよい。更に、方法400は
図1~
図3の構成要素と関連して開示されているので、それらの構成要素のいくつかの機能については以下では詳細には記載しない。
【0065】
方法400はブロック402から開始される。ブロック404では、方法400は、第1の送受信機の第1の帯域幅および第1の中心周波数を決定することを含み得る。ブロック406では、方法400は、第2の送受信機の第2の帯域幅および第2の中心周波数を決定することを含み得る。方法400は
図4において、ただ2つの送受信機の動作を含むものとして示されている。しかしながら、本明細書に開示する方法および概念は、3つ以上の送受信機が使用される場合でも依然として機能し得ることが諒解されるべきである。
【0066】
ブロック408では、方法400は、第1の帯域幅が第2の帯域幅と重なるかどうかを判定することを含み得る。このことは、式1~式8に関して上で指摘したように、第1の中心周波数と第2の中心周波数との間の差が第1の帯域幅と第2の帯域幅の組合わせの半分未満であるかどうかの判定に基づいて行うことができる。
【0067】
重なりが存在しない場合、方法400は、ブロック410において通信システムを第1のモードで動作させることを含み得る。第1のモードについては
図2Aに関して上で更に詳細に記載されている。
【0068】
第1の帯域幅と第2の帯域幅との間に重なりが存在する場合は、方法400のブロック412は、第1の帯域幅と第2の帯域幅が同じであるかどうかを判定することを含み得る。第1の帯域幅と第2の帯域幅が同じではない場合、第1の帯域幅と第2の帯域幅との間に完全な重なりが存在することは不可能である。この場合、方法400は、ブロック416において通信システムを第2のモードで動作させることを含み得る。第2のモードについては
図2Bに関して上で更に詳細に記載されている。
【0069】
ブロック412において帯域幅が同じであると判定される場合、方法400のブロック414は、第1の中心周波数が第2の中心周波数と同じであるかどうかを判定することを含み得る。第1の中心周波数と第2の中心周波数が同じである場合、および第1の帯域幅と第2の帯域幅が同じである場合には、第1の送受信機と第2の送受信機との間に完全な重なりが存在する。この場合、方法400は、ブロック418において通信システムを第3のモードで動作させることを含み得る。第3のモードについては
図2Cに関して上で更に詳細に記載されている。
【0070】
ただし、第1の帯域幅と第2の帯域幅は同じであるが第1の中心周波数と第2の中心周波数が同じではない場合、第1の帯域幅および第2の帯域幅の間には、完全ではない部分的な重なりが存在することになる。この場合、方法400は、ブロック416において通信システムを第2のモードで動作させることを含み得る。方法400はその後ブロック420において終了する。
【0071】
図中のどのプロセスの説明またはブロックも、プロセス中の特定の論理機能またはステップを実施するための1つまたは複数の実行可能な命令を含む、モジュール、セグメント、またはコード部分を表すものと理解されるべきであり、また当業者には理解されるであろうが、本発明の実施形態の範囲内には、関与する機能性に応じて、実質的に同時にまたは反対の順序でなど示したまたは検討したものとは異なる順序で機能が実行され得る、代替の実装形態が含まれる。
【0072】
本開示は、様々な実施形態をその技術に従ってどのように製作し使用するかを説明することを意図しており、その真の意図する公正な範囲および精神を限定することは意図していない。上述の説明は、網羅的であること、または開示される厳密な形態に限定されることは意図していない。上記の教示に照らして修正または変形が可能である。実施形態は、記載される技術の原理およびその実際的な応用を最もうまく説明するように、ならびに、当業者がその技術を、企図される特定の用途に適した様々な修正を行って様々な実施形態において利用できるように、選択され記載された。そのような修正および変形は全て、公正かつ適法かつ公平に権利を認められる範囲に従って解釈した場合の付属の請求項(本特許出願の継続中に補正される場合がある)およびそのあらゆる均等物によって決定される実施形態の範囲内にある。
【手続補正書】
【提出日】2022-02-25
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0062
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0062】
式6および式7は
図3Cにおいて真である。
図3Cは、第1の送受信機が第1の中心周波数350aを有し、第2の送受信機が第2の中心周波数350bを有し、第3の送受信機が第3の中心周波数350cを有していることを示している。図3Cに示されているシナリオに関する第5のモードの動作は、(i)第1の送受信機および第2の送受信機を、第2の帯域幅の第1の部分と重なる第1の帯域幅の第1の部分(すなわち、帯域幅部分352d)から成る第1の動作帯域幅を有する、組み合わされたマルチ送受信機ダイバーシティ送受信機として動作させることと、(ii)第2の送受信機および第3の送受信機を、第3の帯域幅の第1の部分と重なる第2の帯域幅の第2の部分(すなわち、帯域幅部分352e)から成る第2の動作帯域幅を有する、組み合わされたマルチ送受信機ダイバーシティ送受信機として動作させることと、(iii)第1の送受信機を、第2の帯域幅と重ならない第1の帯域幅の第2の部分(すなわち、帯域幅部分352a)をカバーする第1のダイバーシティ送受信機として動作させることと、(iv)第2の送受信機を、第1の帯域幅または第3の帯域幅と重ならない第2の帯域幅の第3の部分(すなわち、帯域幅部分352b)をカバーする第2のダイバーシティ送受信機として動作させることと、(v)第3の送受信機を、第2の帯域幅と重ならない第3の帯域幅の第2の部分(すなわち、帯域幅部分352c)をカバーする第3のダイバーシティ送受信機として動作させることと、を含み得る。この結果、
図3Cのシナリオの場合、通信システム100による合計帯域幅およびダイバーシティ/マルチ送受信機ダイバーシティカバレッジはしたがって、第1の動作帯域幅352dの第1の送受信機および第2の送受信機の両方によるマルチ送受信機ダイバーシティカバレッジと、第2の動作帯域幅352eの第2の送受信機および第3の送受信機の両方によるマルチ送受信機ダイバーシティカバレッジと、第1の帯域幅の352aの第2の部分の第1の送受信機によるダイバーシティカバレッジと、第2の帯域幅352bの第3の部分の第2の送受信機によるダイバーシティカバレッジと、第3の帯域幅352cの第2の部分のダイバーシティカバレッジと、を含む。
【国際調査報告】