(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-08-02
(54)【発明の名称】ピクセル補償回路、ディスプレイパネル、駆動方法、およびディスプレイ装置
(51)【国際特許分類】
G09G 3/3233 20160101AFI20220726BHJP
G09G 3/20 20060101ALI20220726BHJP
H01L 51/50 20060101ALI20220726BHJP
H05B 33/14 20060101ALI20220726BHJP
H01L 27/32 20060101ALI20220726BHJP
【FI】
G09G3/3233
G09G3/20 670J
H05B33/14 A
H05B33/14 Z
H01L27/32
G09G3/20 624B
G09G3/20 622B
G09G3/20 622D
G09G3/20 611H
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2020558915
(86)(22)【出願日】2019-03-29
(85)【翻訳文提出日】2020-10-22
(86)【国際出願番号】 CN2019080633
(87)【国際公開番号】W WO2020199018
(87)【国際公開日】2020-10-08
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】510280589
【氏名又は名称】京東方科技集團股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】BOE TECHNOLOGY GROUP CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】No.10 Jiuxianqiao Rd.,Chaoyang District,Beijing 100015,CHINA
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】弁理士法人谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】イン シンショー
【テーマコード(参考)】
3K107
5C080
5C380
【Fターム(参考)】
3K107AA01
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5C380CC65
5C380CD025
(57)【要約】
本発明の実施形態によって提供されるピクセル補償回路、ディスプレイパネル、駆動方法、およびディスプレイ装置であって、ピクセル補償回路は、発光デバイスの第1の電極への駆動電流入力を生成するように構成された駆動回路と、第1の発光制御信号に応答して発光デバイスの第2の電極に第1の電力信号を提供し、第2の発光制御信号に応答して発光デバイスの第2の電極に第2の電力信号を提供するように構成される発光制御回路とを含み、ここで、第1の電力信号と第2の電力信号のレベルは反対である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
発光デバイスと、
前記発光デバイスの第1の電極へ入力するための駆動電流を生成するように構成された駆動回路と、
第1の発光制御信号に応答して前記発光デバイスの第2の電極に第1の電力信号を提供し、第2の発光制御信号に応答して前記発光デバイスの第2の電極に第2の電力信号を提供するように構成された発光制御回路と
を含み、
前記第1の電力信号および前記第2の電力信号は反対のレベルを有することを特徴とするピクセル補償回路。
【請求項2】
前記駆動回路および前記発光デバイスは、ディスプレイパネルのディスプレイ領域に構成され、前記発光制御回路は、ディスプレイパネルの非ディスプレイ領域に構成されることを特徴とする請求項1に記載のピクセル補償回路。
【請求項3】
前記発光制御回路は、第1のトランジスタと、第2のトランジスタとを含み、
前記第1のトランジスタのゲートは、第1の発光制御信号を受信するように構成され、前記第1のトランジスタの第1の電極は、前記第1の電力信号を受信するように構成され、前記第1のトランジスタの第2の電極は、前記発光デバイスの第2の電極と結合され、
前記第2のトランジスタのゲートは、第2の発光制御信号を受信するように構成され、前記第2のトランジスタの第1の電極は、前記第2の電力信号を受信するように構成され、前記第2のトランジスタの第2の電極は、前記発光デバイスの第2の電極と結合されることを特徴とする請求項1または2に記載のピクセル補償回路。
【請求項4】
前記第1の発光制御信号および前記第2の発光制御信号は同じ信号であり、前記第1のトランジスタおよび前記第2のトランジスタのトランジスタタイプは異なることを特徴とする請求項2に記載のピクセル補償回路。
【請求項5】
前記第1の発光制御信号は、前記第2の発光制御信号とは異なり、前記第1のトランジスタ和および前記第2のトランジスタのトランジスタタイプは同じであることを特徴とする請求項2に記載のピクセル補償回路。
【請求項6】
前記駆動回路は、駆動トランジスタと、第3のトランジスタと、第4のトランジスタと、第1のコンデンサと、第2のコンデンサとを含み、
前記駆動トランジスタのゲートは、前記第1のコンデンサの第1の端子に結合され、前記駆動トランジスタの第1の電極は、前記第1の電力信号を受信するように構成され、前記駆動トランジスタの第2の電極は前記発光デバイスの第1の電極に結合され、
前記第3のトランジスタのゲートはスキャン信号端子に結合され、前記第3のトランジスタの第1の電極はデータ信号端子に結合され、前記第3のトランジスタの第2の電極は前記駆動トランジスタのゲートに結合され、
前記第4のトランジスタのゲートはリセット信号端子に結合され、前記第4のトランジスタの第1の電極は初期化信号端子に結合され、前記第4のトランジスタの第2の電極は前記発光デバイスの第1の電極に結合され、
前記第1のコンデンサの第2の端子は、前記発光デバイスの第1の電極に結合され、
前記第2のコンデンサの第1の端子は、前記第1の電力信号を受信するように構成され、前記第2のコンデンサの第2の端子は、前記発光デバイスの第1の電極に結合されることを特徴とする請求項1または2に記載のピクセル補償回路。
【請求項7】
ベース基板と、
複数の請求項1に記載のピクセル補償回路とを含み、
前記ベース基板は、ディスプレイ領域および前記ディスプレイ領域を取り囲む非ディスプレイ領域を含み、
各前記ピクセル補償回路の駆動回路と発光デバイスは、前記ベース基板のディスプレイ領域に配置されていることを特徴とするディスプレイパネル。
【請求項8】
前記発光制御回路は、前記非ディスプレイ領域に配置されることを特徴とする請求項7に記載のディスプレイパネル。
【請求項9】
前記ディスプレイパネルは、さらに、駆動チップ、フレキシブル回路基板、およびプリント回路基板のうちの少なくとも1つを含み、
前記発光制御回路は、前記駆動チップ、前記フレキシブル回路基板、前記プリント回路基板のうちの少なくとも1つに配置されていることを特徴とする請求項7に記載のディスプレイパネル。
【請求項10】
前記ディスプレイ領域は、複数のサブディスプレイ領域を含み、各前記サブディスプレイ領域内のすべての発光デバイスは、同じ発光制御回路に結合されていることを特徴とする請求項7に記載のディスプレイパネル。
【請求項11】
前記サブディスプレイ領域のそれぞれは、前記発光制御回路に一対一に対応し、前記発光制御回路は、前記ベース基板上の対応するサブディスプレイ領域に配置されることを特徴とする請求項10に記載のディスプレイパネル。
【請求項12】
前記サブディスプレイ領域のそれぞれは、第1の方向に沿って延在し、前記サブディスプレイ領域のそれぞれは、第2の方向に沿って配列され、前記第1の向は、前記第2の方向と交差する、ことを特徴とする請求項10または11に記載のディスプレイパネル。
【請求項13】
前記サブディスプレイ領域のそれぞれは、マトリックス配列で分布されていることを特徴とする請求項10または請求項11に記載のディスプレイパネル。
【請求項14】
すべての前記ピクセル補償回路は、1つの発光制御回路を共有する、ことを特徴とする請求項7ないし請求項9のいずれか1つに記載のディスプレイパネル。
【請求項15】
前記ディスプレイパネルは、複数のゲートライン、ゲート駆動回路、および各前記ゲートラインに1対1で対応するゲート制御回路をさらに含み、
各前記ゲートラインは、対応するゲート制御回路を介して、前記ゲート駆動回路の1つの信号出力端子にそれぞれ結合され、
前記ゲート制御回路は、第1のレベルを有する伝導制御信号に応答して、固定電圧信号端子を対応する前記ゲートラインに接続させ、および第2のレベルを有する伝導制御信号に応答して、接続された前記信号出力端子を対応する前記ゲートラインに接続させる、ことを特徴とする請求項7ないし請求項14のいずれか1つに記載のディスプレイパネル。
【請求項16】
前記ゲート制御回路のそれぞれによって受信される伝導制御信号は、同じ信号である、ことを特徴とする請求項15に記載のディスプレイパネル。
【請求項17】
請求項7ないし請求項16のいずれか1つに記載のディスプレイパネルディスプレイパネルを含むことを特徴とするディスプレイ装置。
【請求項18】
1つのフレーム時間は、
前記発光制御回路の少なくとも一部が、第1の発光制御信号に応答して、前記発光デバイスの第2の電極に第1の電力信号を提供する非発光フェーズと、
前記発光制御回路の少なくとも一部は、第2の発光制御信号に応答して、発光デバイスの第2の電極に第2の電力信号を提供し、前記駆動回路が前記発光デバイスの第1の電極へ入力するための駆動電流を生成し、前記発光デバイスを駆動して発光させる発光フェーズと
を含むことを特徴とする請求項7ないし16のいずれか1つに記載のディスプレイパネルの駆動方法。
【請求項19】
前記非発光フェーズは、
スキャン信号端子の信号に応答して第3のトランジスタがすべて同時にオンになり、データ信号端子の基準電圧信号を駆動トランジスタのゲートに提供し、リセット信号端子の信号に応答して第4のトランジスタがすべて同時にオンになり、初期化信号端子の信号を前記発光デバイスの第1の電極に提供するリセットフェーズと、
スキャン信号端子の信号に応答して第3のトランジスタがすべて同時にオンになり、前記データ信号端子の前記基準電圧信号を前記駆動トランジスタのゲートに提供し、すべての前記駆動トランジスタが同時にオンになり、前記駆動トランジスタの閾値電圧を前記駆動トランジスタの第2の電極に書き込む閾値補償フェーズと、
スキャン信号端子の信号に応答して前記第3のトランジスタが行ごとにオンになり、前記データ信号端子のデータ信号を前記駆動トランジスタのゲートに提供し、前記第1のコンデンサと前記第2のコンデンサにより、前記データ信号の電圧を前記駆動トランジスタの第2の電極に書き込むデータ書き込みフェーズと
を含むことを特徴とする請求項18に記載の駆動方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信技術分野に関し、特にピクセル補償回路、ディスプレイパネル、駆動方法、およびディスプレイ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
有機発光ダイオード(Organic Light Emitting Diode,OLED)ディスプレイパネルは、エネルギー消費量が少なく、自己発光するという利点があり、フラットパネルディスプレイパネルの研究分野のホットスポットの1つである。OLEDは電流によって駆動されるため、発光を制御するには安定した電流が必要である。一般に、OLEDディスプレイパネルは、ピクセル補償回路を使用して駆動電流を生成し、OLEDを駆動して発光させる。
【発明の概要】
【0003】
本発明の実施形態によって提供されるピクセル補償回路は、
発光デバイスと、
前記発光デバイスの第1の電極へ入力するための駆動電流を生成するように構成された駆動回路と、
第1の発光制御信号に応答して前記発光デバイスの第2の電極に第1の電力信号を提供し、第2の発光制御信号に応答して前記発光デバイスの第2の電極に第2の電力信号を提供するように構成された発光制御回路と
を含み、
ここで、前記第1の電力信号および前記第2の電力信号は反対のレベルを有する。
【0004】
任意選択で、本発明の実施形態において、前記駆動回路および前記発光デバイスは、ディスプレイパネルのディスプレイ領域に構成され、前記発光制御回路は、ディスプレイパネルの非ディスプレイ領域に構成される。
【0005】
任意選択で、本発明の実施形態において、前記発光制御回路は、第1のトランジスタと、第2のトランジスタとを含み、
前記第1のトランジスタのゲートは、第1の発光制御信号を受信するように構成され、前記第1のトランジスタの第1の電極は、前記第1の電力信号を受信するように構成され、前記第1のトランジスタの第2の電極は、前記発光デバイスの第2の電極と結合され、
前記第2のトランジスタのゲートは、第2の発光制御信号を受信するように構成され、前記第2のトランジスタの第1の電極は、前記第2の電力信号を受信するように構成され、前記第2のトランジスタの第2の電極は、前記発光デバイスの第2の電極と結合される。
【0006】
任意選択で、本発明の実施形態において、前記第1の発光制御信号および前記第2の発光制御信号は同じ信号であり、前記第1のトランジスタおよび前記第2のトランジスタのトランジスタタイプは異なる。
【0007】
任意選択で、本発明の実施形態において、前記第1の発光制御信号は、前記第2の発光制御信号とは異なり、前記第1のトランジスタ和および前記第2のトランジスタのトランジスタタイプは同じである。
【0008】
任意選択で、本発明の実施形態において、前記駆動回路は、駆動トランジスタと、第3のトランジスタと、第4のトランジスタと、第1のコンデンサと、第2のコンデンサとを含み、
前記駆動トランジスタのゲートは、前記第1のコンデンサの第1の端子に結合され、前記駆動トランジスタの第1の電極は、前記第1の電力信号を受信するように構成され、前記駆動トランジスタの第2の電極は前記発光デバイスの第1の電極に結合され、
前記第3のトランジスタのゲートはスキャン信号端子に結合され、前記第3のトランジスタの第1の電極はデータ信号端子に結合され、前記第3のトランジスタの第2の電極は前記駆動トランジスタのゲートに結合され、
前記第4のトランジスタのゲートはリセット信号端子に結合され、前記第4のトランジスタの第1の電極は初期化信号端子に結合され、前記第4のトランジスタの第2の電極は前記発光デバイスの第1の電極に結合され、
前記第1のコンデンサの第2の端子は、前記発光デバイスの第1の電極に結合され、
前記第2のコンデンサの第1の端子は、前記第1の電力信号を受信するように構成され、前記第2のコンデンサの第2の端子は、前記発光デバイスの第1の電極に結合される。
【0009】
同様に、本発明の実施形態によって提供あれるディスプレイパネルは、ベース基板と、複数の前記ピクセル補償回路とを含み、ここで、前記ベース基板は、ディスプレイ領域および前記ディスプレイ領域を取り囲む非ディスプレイ領域を含み、
各前記ピクセル補償回路の駆動回路と発光デバイスは、前記ベース基板のディスプレイ領域に配置されている。
【0010】
任意選択で、本発明の実施形態において、前記発光制御回路は、前記非ディスプレイ領域内に配置されている。
【0011】
任意選択で、本発明の実施形態において、前記ディスプレイパネルは、さらに、駆動チップ、フレキシブル回路基板、およびプリント回路基板のうちの少なくとも1つを含み、
前記発光制御回路は、前記駆動チップ、前記フレキシブル回路基板、前記プリント回路基板のうちの少なくとも1つに配置されている。
【0012】
任意選択で、本発明の実施形態において、前記ディスプレイ領域は、複数のサブディスプレイ領域を含み、各前記サブディスプレイ領域内のすべての発光デバイスは、同じ発光制御回路に結合されている。
【0013】
任意選択で、本発明の実施形態において、前記サブディスプレイ領域のそれぞれは、前記発光制御回路に一対一に対応し、前記発光制御回路は、前記ベース基板上の対応するサブディスプレイ領域に配置される。
【0014】
任意選択で、本発明の実施形態において、前記サブディスプレイ領域のそれぞれは、第1の方向に沿って延在し、前記サブディスプレイ領域のそれぞれは、第2の方向に沿って配列され、前記第1の向は、前記第2の方向と交差する。
【0015】
任意選択で、本発明の実施形態において、前記サブディスプレイ領域のそれぞれは、マトリックス配列で分布されている。
【0016】
任意選択で、本発明の実施形態において、すべての前記ピクセル補償回路は、1つの発光制御回路を共有する。
【0017】
任意選択で、本発明の実施形態において、前記ディスプレイパネルは、複数のゲートライン、ゲート駆動回路、および各前記ゲートラインに1対1で対応するゲート制御回路をさらに含み、
各前記ゲートラインは、対応するゲート制御回路を介して、前記ゲート駆動回路の1つの信号出力端子にそれぞれ結合され、
前記ゲート制御回路は、第1のレベルを有する伝導制御信号に応答して、固定電圧信号端子を対応する前記ゲートラインに接続させ、および第2のレベルを有する伝導制御信号に応答して、接続された前記信号出力端子を対応する前記ゲートラインに接続させる。
【0018】
任意選択で、本発明の実施形態において、前記ゲート制御回路のそれぞれによって受信される伝導制御信号は、同じ信号である。
【0019】
同様に、本発明の実施形態はまた、上記のディスプレイパネルを含むディスプレイ装置を提供する。
【0020】
それに対応して、本発明の実施形態はまた、ディスプレイパネルの上記の駆動方法を提供し、ここで、1つのフレーム時間は、
前記発光制御回路の少なくとも一部が、第1の発光制御信号に応答して、前記発光デバイスの第2の電極に第1の電力信号を提供する非発光フェーズと、
前記発光制御回路の少なくとも一部が、第2の発光制御信号に応答して、発光デバイスの第2の電極に第2の電力信号を提供し、すべての前記駆動回路が前記発光デバイスの第1の電極へ入力するための駆動電流を生成し、前記発光デバイスを駆動して発光させる、発光フェーズと、
を含む。
【0021】
任意選択で、本発明の実施形態において、前記非発光フェーズは、
スキャン信号端子の信号に応答して第3のトランジスタがすべて同時にオンになり、データ信号端子の基準電圧信号を駆動トランジスタのゲートに提供し、リセット信号端子の信号に応答して第4のトランジスタがすべて同時にオンになり、初期化信号端子の信号を前記発光デバイスの第1の電極に提供するリセットフェーズと、
スキャン信号端子の信号に応答して第3のトランジスタがすべて同時にオンになり、前記データ信号端子の前記基準電圧信号を前記駆動トランジスタのゲートに提供し、すべての前記駆動トランジスタが同時にオンになり、前記駆動トランジスタの閾値電圧を前記駆動トランジスタの第2の電極に書き込む閾値補償フェーズと、
スキャン信号端子の信号に応答して前記第3のトランジスタが行ごとにオンになり、前記データ信号端子のデータ信号を前記駆動トランジスタのゲートに提供し、前記第1のコンデンサと前記第2のコンデンサにより、前記データ信号の電圧を前記駆動トランジスタの第2の電極に書き込むデータ書き込みフェーズとを含む。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【
図1】本発明の実施形態によって提供されるピクセル補償回路の概略構造図である。
【
図2】本発明の実施形態によって提供されるピクセル補償回路の特定の構造概略図の1つである。
【
図3】本発明の実施形態によって提供される信号タイミング図の1つである。
【
図4】本発明の実施形態によって提供されるピクセル補償回路の特定の構造の第2の概略図である。
【
図5】本発明の実施形態によって提供される第2の信号タイミング図である。
【
図6】本発明の実施形態によって提供されるピクセル補償回路の特定の構造の第3の概略図である。
【
図7】本発明の実施形態によって提供される第3の信号タイミング図である。
【
図8】本発明の実施形態によって提供されるピクセル補償回路の特定の構造の第4の概略図である。
【
図9】本発明の実施形態によって提供される第4の信号タイミング図である。
【
図10】本発明の実施形態によって提供されるディスプレイパネルの概略構造図の1つである。
【
図11】本発明の実施形態によって提供されるディスプレイパネルの構造の第2の概略図である。
【
図12】本発明の実施形態によって提供されるディスプレイパネルの構造の第3の概略図である。
【
図13】本発明の実施形態によって提供されるスキャン信号の概略図である。
【
図14】本発明の実施形態によって提供される第5の信号タイミング図である。
【
図15】本発明の実施形態によって提供されるディスプレイパネルの構造の第4の概略図である。
【
図16】本発明の実施形態によって提供されるディスプレイパネルの構造の第5の概略図である。
【
図17】本発明の実施形態によって提供されるディスプレイパネルの駆動方法のフローチャートである。
【
図18】本発明の実施形態によって提供されるディスプレイ装置の概略構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
本発明の目的、技術的解決策および利点をより明確にするために、本発明の実施形態によって提供されるピクセル補償回路、ディスプレイパネル、駆動方法、およびディスプレイ装置の特定の実装を、添付の図面を参照して以下に詳細に説明する。以下に記載される好ましい実施形態は、本発明を例示および説明するように構成されているだけであり、本発明を限定するように構成されていないことを理解されたい。そして、矛盾がない場合、本発明の実施形態および実施形態の特徴は、互いに組み合わせることができる。図面中の各図のサイズおよび形状は、真の比率を反映しておらず、本発明を説明することのみを目的としていることに留意されたい。また、同じまたは類似の参照番号は、同じまたは類似の要素または同じまたは類似の機能を持つ要素を示す。
【0024】
一般に、駆動電流は、ピクセル補償回路内の駆動トランジスタによって生成され、駆動電流は、OLEDを駆動して発光させるためにOLEDに提供される。ただし、プロセスやデバイスの経年劣化により、駆動トランジスタの閾値電圧Vthが不均一になり、駆動電流が変化して表示輝度が不均一になり、画像全体の表示効果に影響を及ぼす。駆動電流の安定性を向上させるために、閾値電圧Vthを補償することができるピクセル補償回路を使用して、駆動電流を生成することができる。ただし、閾値電圧Vthが補償されたときの表示へのピクセル補償回路の影響を回避するために、非発光フェーズが1フレーム時間内に設定され、非発光フェーズの閾値電圧Vthが補償される。ただし、非発光フェーズを実現するためには、ピクセル補償回路に多数のトランジスタを搭載する必要がある。これにより、プロセスがより困難になり、製造コストが増加し、ピクセル補償回路がより広い領域を占めるようになる。これは、ディスプレイパネルが高解像度を実現するのに役立たない。
【0025】
これを考慮して、本発明の実施形態は、単純な構造を有するピクセル補償回路を提供し、これは、プロセスの困難さを低減し、製造コストを低減し、ピクセル補償回路によって占有される領域を低減し、それにより、ディスプレイパネルが高解像度を達成するのを容易にする。
【0026】
図1に示されるように、本発明の実施形態によって提供されるいくつかのピクセル補償回路は、発光デバイスL、駆動回路10、および発光制御回路20を含み得る。ここで、駆動回路10は、発光デバイスLの第1の電極に入力される駆動電流を生成するように構成される。発光制御回路20は、第1の発光制御信号EM1に応答して発光デバイスLの第2の電極に第1の電力信号ELVADを提供し、および第2の発光制御信号EM2に応答して発光デバイスLの第2の電極に第2の電力信号ELVSSを提供するように構成される。第1の電力信号ELVDDと第2の電力信号ELVSSのレベルは反対である。
【0027】
本発明の実施形態によって提供されるピクセル補償回路において、非発光フェーズにおいて、発光制御回路は、第1の発光制御信号に応答して、発光デバイスの第2の電極に第1の電力信号を提供し、発光しないように発光デバイスを制御する。発光フェーズでは、発光デバイスの第1電極に入力された駆動電流が駆動回路によって生成され、第2の電力信号が、第2の発光制御信号に応答して、発光制御回路を介して発光デバイスの第2の電極に供給され、駆動電流が発光デバイスを駆動して発光させる。したがって、単純な構造を使用して、発光デバイスが発光するかどうかを制御できるため、プロセスの困難さを低減し、製造コストを低減し、ピクセル補償回路が占める領域を削減し、ディスプレイパネルの高解像度を実現できる。
【0028】
一般に、発光デバイスはターンオン電圧を有し、発光デバイスの第1の電極と第2の電極との間の電圧差がターンオン電圧以上であるときに発光する。特定の実施において、発光デバイスの第1の電極は、駆動回路と電気的に接続され、発光デバイスの第2の電極は、発光制御回路と電気的に接続される。本発明の実施形態において、発光デバイスは、エレクトロルミネセントダイオードを含み得る。ここで、エレクトロルミネセントダイオードのアノードは、発光デバイスの第1の電極として使用され、エレクトロルミネセントダイオードのカソードは、発光デバイスの第2の電極として使用される。具体的には、エレクトロルミネセントダイオードには、OLED、または量子ドット発光ダイオード(Quantum Dot Light Emitting Diodes,QLED)が含まれ得る。
【0029】
特定の実施において、本発明の実施形態において、駆動回路および発光デバイスは、ディスプレイパネルがスクリーンディスプレイを実現するように、ディスプレイパネルのディスプレイ領域に構成され得る。
【0030】
特定の実施において、本発明の実施形態において、発光制御回路は、ディスプレイパネルの非ディスプレイ領域に構成することができ、これは、ディスプレイ領域によって占有されるスペースを減らすことができる。ここで、発光制御回路は、ディスプレイパネルのベース基板のディスプレイ領域の周囲に配置された非ディスプレイ領域に配置することができる。あるいは、発光制御回路はまた、ディスプレイパネル内の駆動チップ、フレキシブル回路基板、およびプリント回路基板のうちの少なくとも1つであり得る。
【0031】
特定の実施において、本発明の実施形態において、第1の電力信号ELVADは、高レベルの電圧信号であり得る、例えば、第1の電力信号ELVADの電圧Vddは、一般に正の値である。第2の電力信号ELVSSは、低レベルの電圧信号であり得る。例えば、第2の電力信号ELVSSの電圧Vssは、一般に、接地電圧または負の値である。実際のアプリケーションでは、上記の電圧は、ここに限定されない実際のアプリケーション環境に従って設計および決定する必要がある。
【0032】
特定の実施において、本発明の実施形態において、
図2に示されるように、駆動回路10は、駆動トランジスタM0、第3のトランジスタM3、第4のトランジスタM4、第1のコンデンサC1、および第2のコンデンサC2を含み得る。
【0033】
駆動トランジスタM0のゲートGは、第1のコンデンサC1の第1の端子に結合され、駆動トランジスタM0の第1の電極Dは、第1の電力信号ELVADを受信するように構成され、駆動トランジスタM0の第2の電極Sは、発光デバイスLの第1の電極結合に結合される。
【0034】
第3のトランジスタM3のゲートはスキャン信号端子GAに結合され、第3のトランジスタM3の第1の電極はデータ信号端子DAに結合され、第3のトランジスタM3の第2の電極は駆動トランジスタM0のゲートGに結合される。
【0035】
第4のトランジスタM4のゲートはリセット信号端子RESに結合され、第4のトランジスタM4の第1の電極は初期化信号端子VINITに結合され、第4のトランジスタM4の第2の電極は発光デバイスLの第1の電極に結合される。
【0036】
第1のコンデンサC1の第2の端子は、発光デバイスLの第1の電極に結合されている。
【0037】
第2のコンデンサC2の第1の端子は、第1の電力信号ELVADを受信するように構成され、第2のコンデンサC2の第2の端子は、発光デバイスLの第1の電極に結合される。
【0038】
具体的な実施において、本発明の実施形態では、
図2に示されるように、駆動トランジスタM0は、N型トランジスタとして構成することができ、ここで、駆動トランジスタM0の第1の電極Sは、そのドレインとして使用され、駆動トランジスタM0の第2の電極Dは、そのソースである。そして、当該駆動トランジスタM0が飽和状態にあるときの電流は、駆動トランジスタM0のドレインからそのソースに流れる。さらに、発光デバイスLは、一般に、駆動トランジスタM0が飽和状態にあるとき、電流の作用下で発光を達成する。もちろん、本発明の実施形態では、説明のための例として、駆動トランジスタがN型トランジスタである例のみを挙げた。駆動トランジスタがP型トランジスタの場合、設計原理は本発明と同じであり、本発明の保護範囲にも含まれる。
【0039】
一般に、活性層として低温ポリシリコン(Low Temperature Poly-Silicon,LTPS)材料を使用するトランジスタは、移動度が高く、薄く、小さくすることができ、消費電力が少なくなる。特定の実施において、駆動トランジスタの活性層材料は、低温ポリシリコン材料を含み得る。
【0040】
具体的な実施において、本発明の実施形態において、第3のトランジスタM3は、スキャン信号端子GAの信号の制御下でオン状態にあるとき、データ信号端子DAの信号を駆動トランジスタM0のゲートに提供することができる。第4のトランジスタM4がリセット信号端子RESの信号の制御下でオン状態にあるとき、それは、初期化信号端子VINITの信号を発光デバイスLの第1の電極に提供することができる。第1コンデンサC1は、第1の端子およびその第2の端子に入力された信号を記憶することができ、第1コンデンサC1の第2端子が浮動状態にあるとき、駆動トランジスタのゲートに入力された信号を第1コンデンサC1の第2の端子に結合することができる。第2のコンデンサC2は、第1の端子およびその第2の端子に入力された信号を記憶し、第1のコンデンサC1の第2の端子に結合された信号の第1のコンデンサC1の電圧を分割することができる。
【0041】
一般に、金属酸化物半導体材料を活性層として使用するトランジスタのリーク電流は比較的小さい。駆動トランジスタM0のゲートGのリーク電流を低減するために、特定の実施において、本発明の実施形態において、第3のトランジスタM3は、活性層の材料は、金属酸化物半導体材料として設定することができる。たとえば、インジウムガリウム亜鉛酸化物(IGZO)の場合がある。もちろん、活性層の材料はまた、本明細書に限定されない、本発明の解決を実現することができる他の材料であり得る。
【0042】
第1のコンデンサC1の第2の端子のリーク電流を低減するために、特定の実施中に、本発明の実施形態において、第4のトランジスタM4の活性層の材料を金属酸化物半導体材料に設定することができる。たとえば、インジウムガリウム亜鉛酸化物(IGZO)の場合がある。もちろん、活性層の材料はまた、本明細書に限定されない、本発明の解決を実現することができる他の材料であり得る。
【0043】
特定の実施において、本発明の実施形態において、
図2に示されるように、発光制御回路20は、第1のトランジスタM1および第2のトランジスタM2を含み得る。
【0044】
第1のトランジスタM1のゲートは、第1の発光制御信号EM1を受信するように構成され、第1のトランジスタM1の第1の電極は、第1の電力信号ELVADを受信するように構成され、第1のトランジスタM1の第2の電極は、第1の発光デバイスLの第2の電極に結合される。
【0045】
第2のトランジスタM2のゲートは、第2の発光制御信号EM2を受信するように構成され、第2のトランジスタM2の第1の電極は、第2の電力信号ELVSSを受信するように構成され、第2のトランジスタM2の第2の電極は、発光デバイスLの第1の電極に結合される。
【0046】
特定の実施において、本発明の実施形態において、第1のトランジスタM1が第1の発光制御信号EM1の制御下でオン状態にあるとき、第1の電力信号ELVADを発光デバイスLの第2の電極に提供することができる。発光デバイスLは発光しないようになっている。第2のトランジスタM2が第2の発光制御信号EM2の制御下でオン状態にあるとき、第2の電力信号ELVSSを発光デバイスLの第2の電極に提供することができ、その結果、発光デバイスLは低レベル電圧を受け取り、正常に発光する。
【0047】
特定の実施において、本発明の実施形態では、
図2に示すように、第1の発光制御信号EM1は、第2の発光制御信号EM2とは異なり、第1のトランジスタM1および第2のトランジスタM2のトランジスタタイプは同じである。例えば、
図2に示すように、第1のトランジスタM1および第2のトランジスタM2は両方ともN型トランジスタであり、第1の発光制御信号EM1および第2の発光制御信号EM2は
図3に示す通りである。
【0048】
製造プロセスを単純化するために、特定の実施中に、本発明の実施形態において、
図2に示されるように、第1のトランジスタから第4のトランジスタM1からM4はすべてN型トランジスタであり得る。
【0049】
特定の実施において、第1のトランジスタM1の活性層の材料は、本明細書に限定されず、低温ポリシリコン材料または金属酸化物半導体材料を含み得る。
【0050】
特定の実施において、第2のトランジスタM2の活性層の材料は、本明細書に限定されない、低温ポリシリコン材料または金属酸化物半導体材料を含み得る。
【0051】
上記のトランジスタは、ボトムゲートトランジスタまたはトップゲートトランジスタであり得、これらは、ここに限定されない実際の適用環境に従って設計および決定される必要があることに留意されたい。
【0052】
特定の実施において、上記トランジスタの第1の電極をそのソースとして使用し、第2の電極をそのドレインとして使用することができ、あるいは、第1の電極をそのドレインとして使用し、第2の電極をそのソースとして使用することができ、ここでは特に区別しない。
【0053】
さらに、特定の実施において、N型トランジスタは、高レベル信号の作用下でオンになり、低レベル信号の作用下でオフになる。P型トランジスタは、高レベル信号の作用下で遮断され、低レベル信号の作用下でオンになる。
【0054】
上記は、本発明の実施形態によって提供されるピクセル補償回路の特定の構造を説明するための単なる例であり、特定の実施において、上記の駆動回路および発光制御回路の特定の構造は、本発明の実施形態によって提供される上記の構造に限定されず、当技術分野においても技術的であり得る。当業者に知られている他の構造はここに限定されない。
【0055】
図2に示されるピクセル補償回路を例として取り上げて、本発明の実施形態によって提供されるピクセル補償回路の動作プロセスを、
図3に示される信号タイミング図と併せて以下に説明する。以下の説明において、1は高レベル信号を表し、0は低レベル信号を表す。1および0は論理レベルであり、本発明の実施形態の特定の作業プロセスをよりよく説明するためにのみ使用されることに留意されたい。実装時に各トランジスタのゲートに印加される電圧ではない。
【0056】
1フレーム時間は、非発光フェーズT10および発光フェーズT20を含み得る。非発光フェーズT10は、リセットフェーズT11、閾値補償フェーズT12、およびデータ書き込みフェーズT13を含み得る。
【0057】
非発光フェーズT10では、EM1=1であるため、第1トランジスタM1が常にオンになり、発光デバイスLの第2電極に第1電力信号ELVADを提供し、発光デバイスLの第2電極の電圧は、Vddであるため、発光デバイスLは負のバイアス状態にあり、発光しません。EM2=0であるため、2番目のトランジスタM2は常にオフになっている。
【0058】
リセットフェーズT11では、RES=1およびGA=1である。
【0059】
GA=1であるため、第3のトランジスタM3がオンになり、データ信号端子DAから駆動トランジスタM0のゲートGに基準電圧信号入力が提供され、駆動トランジスタM0のゲートGの電圧が基準電圧信号の電圧Vrefになる。RES=1であるため、第4のトランジスタM4がオンになり、初期化信号端子VINITから発光デバイスLの第1の電極に初期化信号入力が提供され、初発光デバイスLの第1の電極の電圧が初期化信号の電圧Vinitになる。したがって、第1のコンデンサC1の両端の電圧差はVref-Vinitである。第2のコンデンサC2の両端の電圧差はVdd-Vinitである。さらに、しきい値補償フェーズで駆動トランジスタM0を確実にオンにできるようにするために、VrefとVinitを次の関係を満たすようにすることができる:Vref>Vinit+Vth。ここで、Vthは駆動トランジスタM0の閾値電圧を表す。さらに、発光デバイスLが発光するのを防ぐために、VinitとVddを次の関係を満たすようにすることができる:Vinit<Vdd。
【0060】
閾値補償フェーズT12では、RES=0およびGA=1である。
【0061】
GA=1であるため、第3のトランジスタM3がオンになり、データ信号端子DAから駆動トランジスタM0のゲートGに基準電圧信号入力が提供され、駆動トランジスタM0のゲートGの電圧が引き続き基準電圧信号の電圧Vrefになる。RES=0なので、第4のトランジスタM4はオフになる。第4のトランジスタM4がオフになった瞬間、最初のコンデンサC1は、Vref-VinitでコンデンサC1の両端間の電圧差を維持できる。Vref>Vinit+Vthであるため、駆動トランジスタM0をオンにして、第1の電極Dから第2の電極Sに流れる電流を発生させ、第1コンデンサC1と第2コンデンサC2を当該電流で充電して、コンデンサC1の第2の端子および第2コンデンサC2の第2の端子の電圧(すなわち、点NBの電圧)は徐々に上昇する。点NBの電圧VNB1がVref-Vthに上昇すると、駆動トランジスタM0がオフになる。第1のコンデンサC1の両端の電圧差はVthである。また、点NBの電圧がVref-Vthに上昇すると、点NBの電荷QNBT12は次の式を満たすことができる。
【0062】
【0063】
;ここで、c1は第1のコンデンサC1の容量値を表し、c2は第2のコンデンサC1の容量値を表し、cLは、発光デバイスLの第1の電極と第2の電極の間の容量値を表す。さらに、発光デバイスLが発光するのを防ぐために、Vref-Vth<Vddを設定することができる。
【0064】
データ書き込みフェーズT13では、RES=0、GA=1である。
【0065】
RES=0なので、第4のトランジスタM4はオフになる。GA=1であるため、第3のトランジスタM3がオンになり、データ信号端子DAから駆動トランジスタM0のゲートGにデータ信号入力を提供し、第1のコンデンサC1と第2のコンデンサC2を充電する。バランスをとった後、駆動トランジスタM0のゲートGの電圧はデータ信号の電圧VDAであり、点NBの電圧はVNB2である。このとき、点NBの電荷QNBT13は次の式を満たすことができる。
【0066】
【0067】
データ信号入力の過程では、点NBへの充電も点NBからの充電も行われないため、QNBT13=QNBT12となる。したがって、
【0068】
【0069】
発光フェーズT20では、EM1=0であるため、第1のトランジスタM1は常にオフになっている。RES=0なので、第4のトランジスタM4はオフになる。GA=0なので、第3のトランジスタM3はオフになる。EM2=1であるため、第2のコトランジスタM2は常にオンになり、第2の電力信号ELVSSを発光デバイスLの第2の電極に提供する。その結果、発光デバイスLの第2の電極の電圧はVssになり、発光デバイスLは正のバイアス状態になる。駆動トランジスタM0は、第2の電極Sの電圧VNB2とゲートGの電圧VDAの制御下で駆動電流ILを生成する。
【0070】
【0071】
;ここで、
【0072】
【0073】
,μnは駆動トランジスタM0の移動度を表し、Coxは単位面積あたりのゲート酸化物容量である。
【0074】
【0075】
は駆動トランジスタM0のアスペクト比である。これらの値は同じ構造で比較的安定しており、定数と見なすことができる。このようにして、発光デバイスLは、駆動電流ILによって発光するように駆動されることができる。
【0076】
プロセスとデバイスの経年劣化により、駆動トランジスタの閾値電圧Vthがドリフトする。これにより、各発光デバイスを流れる駆動電流がVthドリフトと変化の影響を受け、ディスプレイの輝度が不均一になり、画像の表示効果全体に影響を及ぼす。駆動電流ILが満たす式によれば、駆動電流ILは、データ信号端子DAから入力されたデータ信号の電圧Vdataおよび基準電圧信号の電圧Vrefにのみ関係し、駆動トランジスタM0の閾値電圧Vthとは関係がない。トランジスタM0のプロセスおよび長期動作によって引き起こされる閾値電圧Vthドリフトからの駆動電流ILへの影響を解決し、その結果、発光デバイスLの駆動電流ILが安定に保たれ、それにより、発光デバイスLの正常な動作が保証される。
【0077】
また、閾値補償フェーズT12とデータ書き込みフェーズT13との間にバッファリングフェーズを設けることもできるので、第1コンデンサC1の両端の電圧差が安定した後、Vdataを書き込むことができ、回路安定性がさらに向上する。
【0078】
上記の実施形態から、本発明は、ピクセル補償回路の単純な構造を通じて、閾値補償フェーズおよびデータ書き込みフェーズ中に発光デバイスが発光するのを防ぎ、それによって画像保持を回避できることが分かる。
【0079】
本発明の実施形態は、
図2に示される実施から変更された、
図4に示されるような他のピクセル補償回路を提供する。以下は、この実施形態と
図2に示されるピクセル補償回路の実施形態との間の違いを説明するだけであり、類似性はここでは繰り返されない。
【0080】
特定の実施において、本発明の実施形態では、
図4に示すように、第1の発光制御信号EM1は、第2の発光制御信号EM2とは異なり、第1のトランジスタM1および第2のトランジスタM2のトランジスタタイプは同じである。例えば、第1のトランジスタM1および第2のトランジスタM2が両方ともP型トランジスタである場合、第1の発光制御信号EM1および第2の発光制御信号EM2は、
図5に示される通りである。さらに、製造プロセスを単純化するために、第1から第4のトランジスタM1からM4はまた、本明細書に限定されないP型トランジスタであり得る。
【0081】
以下、
図4に示すピクセル補償回路を例として、本発明の実施形態により提供される上記のピクセル補償回路の動作過程を、
図5に示す信号タイミング図と併せて説明する。以下の説明において、1は高レベル信号を表し、0は低レベル信号を表す。1および0は論理レベルであり、本発明の実施形態の特定の作業プロセスをよりよく説明するためにのみ使用されることに留意されたい。実装時に各トランジスタのゲートに印加される電圧ではない。
【0082】
1フレーム時間は、非発光フェーズT10および発光フェーズT20を含み得る。非発光フェーズT10は、リセットフェーズT11、閾値補償フェーズT12、およびデータ書き込みフェーズT13を含み得る。
【0083】
非発光ステージT10では、EM1=0であるため、第1トランジスタM1が常にオンになり、発光デバイスLの第2電極に第1電力信号ELVADを提供し、その結果、発光デバイスLの第2の電極の電圧はVddになる。EM2=1であるため、第2のコトランジスタM2は常にオフになっている。
【0084】
リセットフェーズT11では、GA=0であるため、第3のトランジスタM3がオンになる。また、RES=0なので、第4のトランジスタM4がオンになる。このフェーズでの特定のプロセスについては、
図2に示されるピクセル補償回路の実施形態におけるリセットフェーズT11を参照され、詳細はここでは説明されない。
【0085】
閾値補償フェーズT12では、GA=0であるため、第3のトランジスタM3がオンになる。また、RES=1であるため、第4のトランジスタM4がオフになる。このフェーズでの特定のプロセスについては、
図2に示されるピクセル補償回路の実施形態における閾値補償フェーズT12を参照され、詳細はここでは繰り返されない。
【0086】
データ書き込みフェーズT13では、RES=1であるため、第4のトランジスタM4がオフになる。GA=0なので、第3のトランジスタM3がオンになる。このフェーズでの特定のプロセスについては、
図2に示されるピクセル補償回路の実施形態におけるデータ書き込みフェーズT13を参照され、詳細はここでは繰り返されない。
【0087】
発光フェーズT20では、EM1=1であるため、第1のトランジスタM1は常にオフになっている。RES=1なので、第4のトランジスタM4はオフになる。GA=1なので、第3のトランジスタM3はオフになる。EM2=0であるため、第2のコトランジスタM2は常にオンになり、第2の電力信号ELVSSを発光デバイスLの第2の電極に提供する。したがって、発光デバイスLの第2の電極の電圧はV
ssになる。このフェーズでの特定のプロセスについては、
図2に示されるピクセル補償回路の実施形態における発光フェーズT20を参照され、詳細はここでは繰り返されない。
【0088】
本発明の実施形態は、
図2に示される実施形態から変更された、
図6に示されるようなさらなるピクセル補償回路を提供する。以下は、この実施形態と
図2に示されるピクセル補償回路の実施形態との間の違いを説明するだけであり、類似性はここでは繰り返されない。
【0089】
特定の実施において、本発明の実施形態では、
図6に示すように、第1の発光制御信号および第2の発光制御信号は同じ信号であり、第1のトランジスタM1および第2のトランジスタM2のトランジスタタイプは異なる。例えば、
図6に示すように、第1のトランジスタM1はN型トランジスタであり、第2のトランジスタM2はP型トランジスタであり、第1のトランジスタM1のゲートおよび第2のトランジスタM2のゲートは両方とも第1の発光制御信号EM1を受信する。第1のトランジスタM1および第2のトランジスタM2のゲートは、第1の発光制御信号EM1によって同時に制御される。さらに、第1の発光制御信号EM1が
図7に示されている。もちろん、第1のトランジスタM1のゲートおよび第2のトランジスタM2のゲートの両方に、第2の発光制御信号EM2を受信させることも可能であり、ここで限定されない。
【0090】
以下、
図6に示すピクセル補償回路を例として、本発明の実施形態により提供される上記のピクセル補償回路の動作過程を、
図7に示す信号タイミング図と併せて説明する。以下の説明において、1は高レベル信号を表し、0は低レベル信号を表す。1および0は論理レベルであり、本発明の実施形態の特定の作業プロセスをよりよく説明するためにのみ使用されることに留意されたい。実装時に各トランジスタのゲートに印加される電圧ではない。
【0091】
1フレーム時間は、非発光フェーズT10および発光フェーズT20を含み得る。非発光フェーズT10は、リセットフェーズT11、閾値補償フェーズT12、およびデータ書き込みフェーズT13を含み得る。
【0092】
非発光フェーズT10では、EM1=1であるため、第1のトランジスタM1は常にオンであり、第2のトランジスタM2は常にオフである。
【0093】
リセットフェーズT11では、GA=1であるため、第3のトランジスタM3がオンになる。また、RES=1なので、第4のトランジスタM4がオンになる。このフェーズでの特定のプロセスについては、
図2に示されるピクセル補償回路の実施形態におけるリセットフェーズT11を参照され、詳細はここでは説明されない。
【0094】
閾値補償フェーズT12では、GA=1であるため、第3のトランジスタM3がオンになる。また、RES=0なので、第4のトランジスタM4がオフになる。このフェーズでの特定のプロセスについては、
図2に示されるピクセル補償回路の実施形態における閾値補償フェーズT12を参照され、詳細はここでは繰り返されない。
【0095】
データ書き込みフェーズT13では、RES=0であるため、第4のトランジスタM4がオフになる。GA=1なので、第3のトランジスタM3がオンになる。このフェーズでの特定のプロセスについては、
図2に示されるピクセル補償回路の実施形態におけるデータ書き込みフェーズT13を参照され、詳細はここでは繰り返されない。
【0096】
発光フェーズT20では、EM1=0であるため、第1のトランジスタM1は常にオフであり、第2のトランジスタM2は常にオンである。RES=0なので、第4のトランジスタM4はオフになる。GA=0なので、第3のトランジスタM3はオフになる。このフェーズでの特定のプロセスについては、
図2に示されるピクセル補償回路の実施形態における発光フェーズT20を参照され、詳細はここでは繰り返されない。
【0097】
本発明の実施形態は、
図2に示される実施形態から改変された、
図8に示されるようなさらなるピクセル補償回路を提供する。以下は、この実施形態と
図2に示されるピクセル補償回路の実施形態との間の違いを説明するだけであり、類似性はここでは繰り返されない。
【0098】
特定の実施において、本発明の実施形態では、
図8に示すように、第1の発光制御信号および第2の発光制御信号は同じ信号であり、第1のトランジスタM1および第2のトランジスタM2のトランジスタタイプは異なる。例えば、
図8に示すように、第1のトランジスタM1はP型トランジスタであり、第2のトランジスタM2はN型トランジスタであり、第1のトランジスタM1のゲートおよび第2のトランジスタM2のゲートは両方とも第1の発光制御信号EM1を受信する。第1のトランジスタM1および第2のトランジスタM2のゲートは、第1の発光制御信号EM1によって同時に制御される。さらに、第1の発光制御信号EM1が
図9に示されている。もちろん、第1のトランジスタM1のゲートおよび第2のトランジスタM2のゲートの両方に、第2の発光制御信号EM2を受信させることも可能であり、ここで限定されない。
【0099】
図8に示すピクセル補償回路を例として取り上げて、本発明の実施形態によって提供される上記のピクセル補償回路の動作プロセスを、
図9に示す信号タイミング図と併せて以下に説明する。以下の説明において、1は高レベル信号を表し、0は低レベル信号を表す。1および0は論理レベルであり、本発明の実施形態の特定の作業プロセスをよりよく説明するためにのみ使用されることに留意されたい。実装時に各トランジスタのゲートに印加される電圧ではない。
【0100】
1フレーム時間は、非発光フェーズT10および発光フェーズT20を含み得る。非発光フェーズT10は、リセットフェーズT11、閾値補償フェーズT12、およびデータ書き込みフェーズT13を含み得る。
【0101】
非発光フェーズT10では、EM1=0であるため、第1のトランジスタM1は常にオンであり、第2のトランジスタM2は常にオフである。
【0102】
リセットフェーズT11では、GA=1であるため、第3のトランジスタM3がオンになる。また、RES=1なので、第4のトランジスタM4がオンになる。このフェーズでの特定のプロセスについては、
図2に示されるピクセル補償回路の実施形態におけるリセットフェーズT11を参照され、詳細はここでは説明されない。
【0103】
閾値補償フェーズT12では、GA=1であるため、第3のトランジスタM3がオンになる。また、RES=0なので、第4のトランジスタM4がオフになる。このフェーズでの特定のプロセスについては、
図2に示されるピクセル補償回路の実施形態における閾値補償フェーズT12を参照され、詳細はここでは繰り返されない。
【0104】
データ書き込みフェーズT13では、RES=0であるため、第4のトランジスタM4がオフになる。GA=1なので、第3のトランジスタM3がオンになる。このフェーズでの特定のプロセスについては、
図2に示されるピクセル補償回路の実施形態におけるデータ書き込みフェーズT13を参照され、詳細はここでは繰り返されない。
【0105】
発光フェーズT20では、EM0=0であるため、第1のトランジスタM1は常にオフであり、第2のトランジスタM2は常にオンである。RES=0なので、第4のトランジスタM4はオフになる。GA=0なので、第3のトランジスタM3はオフになる。このフェーズでの特定のプロセスについては、
図2に示されるピクセル補償回路の実施形態における発光フェーズT20を参照され、詳細はここでは繰り返されない。
【0106】
同じ本発明の概念に基づいて、本発明の実施形態は、
図10に示されるように、ベース基板100および本発明の実施形態によって提供される前述のピクセル補償回路のいずれかを含み得るディスプレイパネルをさらに提供する。ベース基板100は、ディスプレイ領域AAと、ディスプレイ領域AAを取り囲む非ディスプレイ領域とを含む。各ピクセル補償回路の駆動回路10および発光デバイスLは、ベース基板100のディスプレイ領域AAに配置されている。本発明の実施形態によって提供されるディスプレイパネルは、上記のピクセル補償回路を採用し、その結果、ディスプレイパネルは、閾値補償フェーズおよびデータ書き込みフェーズ中に発光せず、それにより、画像保持を回避する。
【0107】
一般に、ディスプレイパネルのディスプレイ領域には複数のピクセルユニットが含まれる場合があり、各ピクセルユニットには複数のサブピクセルが含まれる場合がある。例えば、ピクセル単位は、赤のサブピクセル、緑のサブピクセル、および青のサブピクセルを含み得る。このように、ディスプレイパネルは、画像を表示するために赤、緑、および青を混合する原理を採用することができる。もちろん、実際のアプリケーションでは、ピクセル単位のサブピクセルは、実際のアプリケーション環境に従って設計および決定でき、ここに限定されない。
【0108】
特定の実施において、
図10に示されるように、各サブピクセルupxは、駆動回路10および発光デバイスLを備えており、その結果、ディスプレイ領域はほとんど変化しないか、またはディスプレイ領域さえも変化しない。本発明の実施形態では、すべてのピクセル補償回路は、1つの発光制御回路20を共有することができる。すなわち、ディスプレイパネルに1つの発光制御回路20のみが設けられ、ディスプレイ領域AA内のすべての発光デバイスLの第2の電極が同じ発光制御回路20に電気的に接続されていることに相当する。例えば、
図10に示すように、発光制御回路20、サブピクセルupx内の発光デバイスL、および駆動回路10は、ピクセル補償回路を形成することができる。発光制御回路20、別のサブピクセルupx内の発光デバイスLおよび駆動回路10は、別のピクセル補償回路を構成し得る。残りは類推によって推測できるので、ここでは繰り返しません。これにより、トランジスタと信号ラインの配置を減らすことができ、ピクセルの配線に役立ち、解像度が向上する。
【0109】
特定の実施において、本発明の実施形態において、
図10に示されるように、ディスプレイパネルは、複数のゲートライン310、複数のデータライン320、およびリセット信号ライン330をさらに含み得る。ここで、1行のピクセル単位の行のサブピクセルは、1つのゲートライン310に対応し、1列のサブピクセルは、1つのデータライン320に対応する。
図2および
図10に示すように、ゲートライン310は、対応するピクセルユニット内の駆動回路10の第3のトランジスタM3のゲートに電気的に接続され、対応するタイミングの信号をゲートライン310を介してスキャン信号端子GAに送信する。データライン320は、対応するピクセルユニット内の駆動回路10の第3のトランジスタM3の第1の電極に電気的に接続され、データライン320を介して対応する信号をデータ信号端子DAに送信する。さらに、駆動回路10の第4のトランジスタM4のゲートは、リセット信号ライン330に電気的に接続されている。さらに、ディスプレイ領域AA内のすべての駆動回路10の第4トランジスタM4のゲートは、同じリセット信号ライン330に電気的に接続され、すなわち、リセット信号端子RESに電気的に接続されるディスプレイ領域AA内のすべての第4トランジスタM4のゲートへの信号は同じである。もちろん、ディスプレイ領域には、第1の電力信号ラインおよび初期化信号ラインも含まれ得る。具体的には、第1電力信号ラインはグリッド構造であり、各駆動回路10の駆動トランジスタM0の第1の電極Dは、第1電力信号ラインに電気的に接続され、第1電力信号ラインを介して第1の電力信号ELVDDを伝達する。各駆動回路10の第4のトランジスタM4の第1の電極は、初期化信号ラインに電気的に接続され、電圧V
initの初期化信号を初期化信号ラインを介して送信する。
【0110】
一般に、ベース基板は、ディスプレイ領域を取り囲む非ディスプレイ領域を有する。本発明の一実施形態では、
図10に示すように、非ディスプレイ領域BBをディスプレイ領域AAの周囲に配置し、発光制御回路20をベース基板100の非ディスプレイ領域に配置することができる。ここで、非ディスプレイ領域は、ベース基板100のディスプレイ領域AAを除いた領域である。このようにして、発光制御回路20内のトランジスタとディスプレイ領域AA内のトランジスタを同時に作製することができ、工程作製の難易度を低減することができる。
【0111】
一般に、ディスプレイ領域AAに信号を提供するために、特定の実施において、ディスプレイパネルは、駆動チップ、フレキシブル回路基板(Flexible Printed Circuit,FPC)およびプリント回路ボード(Printed Circuit Board,PCB)のうちの少なくとも1つをさらに含み得る。ここで、駆動チップは、駆動集積回路(Integrated Circuit,IC)であり得る。発光制御回路は、駆動チップ、フレキシブル回路基板、およびプリント回路基板のうちの少なくとも1つに配置することができる。例えば、
図11に示すように、発光制御回路20をプリント回路基板200に設けることができる。なお、
図11は、プリント回路基板200に発光制御回路20を設けた場合のみを示しているが、駆動チップに発光制御回路20を設け、フレキシブル回路基板に発光制御回路20を設ける場合も、
図11に示す設定方法を参照することもできるが、ここでは詳しく説明しない。
【0112】
特定の実施において、本発明の実施形態において、
図12に示されるように、ディスプレイパネルは、ゲート駆動回路410および各ゲートライン310に1対1の方法で対応するゲート制御回路420をさらに含み得る。ここで、各ゲートライン310は、対応するゲート制御回路420を介して、ゲート駆動回路410の信号出力端子OUTにそれぞれ結合されている。ゲート制御回路420は、第1のレベルを有する伝導制御信号SELに応答して、固定電圧信号端子VGHを対応するゲートライン310に接続するように構成される。および第2のレベルを有する伝導制御信号SELに応答して、接続された信号出力端子OUTを対応するゲートライン310に接続する。具体的には、第1のレベルは高レベルであり得、第2のレベルは低レベルであり得る。あるいは、第1のレベルは低レベルであり得、第2のレベルは高レベルであり得るが、これはここで限定されない。
【0113】
特定の実施において、本発明の実施形態において、ゲート駆動回路410は、入力フレームトリガ信号STVおよびクロック信号CLK_1~CLK_M(Mはクロック信号の総数であり、Mの値は実際のアプリケーション環境に従って設計され得る)の制御下で、スキャン信号は行ごとにゲートラインに出力される。例えば、
図13に示すように、第1行~第3行のピクセルユニットに対応するゲートライン310のみを例として、ゲート駆動回路410は、第1の行のピクセルユニットに対応するゲートライン310にスキャン信号ga_1を出力することができる。スキャン信号ga_2は第2の行のピクセルユニットに対応するゲートライン310に出力され、スキャン信号ga_3は第3の行のピクセルユニットに対応するゲートライン310に出力され、残りは類推によって推定されるが、ここでは繰り返さない。
【0114】
特定の実施において、本発明の実施形態において、ゲート駆動回路およびゲート制御回路の構造および動作原理は、基本的に関連技術のものと同じであり得るため、ここでは繰り返さない。
【0115】
特定の実施において、各ゲート制御回路によって受信される伝導制御信号は、同じ信号であり得る。
図12に示すように、このようにして、すべてのゲート制御回路420を同じ伝導制御信号ライン340に電気的に接続して、伝導制御信号SELを伝導制御信号ライン340を介して各ゲート制御回路420に送信することができる。
【0116】
特定の実施において、
図12に示されるように、各ゲート制御回路420は、固定電圧信号ライン350を介して各ゲート制御回路420に固定電圧信号VGHを送信するように、同じ導電性固定電圧信号ライン350に電気的に接続され得る。
【0117】
特定の実装では、フレームトリガー信号STV、クロック信号CLK_1~CLK_M、固定電圧信号VGH、伝導制御信号SEL、リセット信号RE、第1の電源信号ELVDD、初期化信号は、PCBに設定された他の回路または駆動ICによって提供されることができ、ここに限定されない。
【0118】
図14に示す信号タイミング図と併せて、
図6、
図10、
図12、および第1行のピクセルユニットから第3行のピクセルユニットに対応するゲートライン310を、
図14に示す信号タイミング図と併せて、本発明によって提供されるディスプレイパネルの作業プロセスとする。説明してください。ただし、読者は、特定のプロセスがこれに限定されないことを知っておく必要がある。
【0119】
1フレーム時間は、非発光フェーズT10および発光フェーズT20を含み得る。非発光フェーズT10は、リセットフェーズT11、閾値補償フェーズT12、およびデータ書き込みフェーズT13を含み得る。
【0120】
非発光フェーズT10では、EM1=1であるため、第1トランジスタM1が常にオンになり、各発光デバイスLの第2電極に第1電力信号ELVADを提供し、各発光デバイスLの第2電極が電極の電圧はVddである。さらに、EM1=1であるため、第2のコトランジスタM2は常にオフになっている。
【0121】
リセットフェーズT11では、SEL=1であるため、ゲート駆動回路410の信号出力端子OUTがゲートライン310から切り離され、固定電圧信号端子VGHが各ゲートライン310に接続され、各ゲートライン310上の信号は高レベル信号である。例えば、第1行のゲートライン310からスキャン信号端子GAへの信号GA_1、第2行のゲートライン310からスキャン信号端子GAへの信号GA_2、第3行のゲートライン310からスキャン信号端子GAへのGA_3は高レベル信号である。GA_1=1~GA_3=1であるため、ディスプレイ領域AAの第3のトランジスタM3をすべて同時にオンにして、データ信号端子DAから駆動トランジスタM0のゲートGに基準電圧信号入力を提供することができる。駆動トランジスタM0のゲートGの電圧は、基準電圧信号の電圧Vrefである。RES=1であるため、ディスプレイ領域AAの第4のトランジスタM4がすべてオンになり、初期化信号端子VINITから発光デバイスLの第1の電極に初期化信号入力が供給され、各発光デバイスLの第1の電極電圧は、初期化信号の電圧Vinitである。
【0122】
閾値補償フェーズT12では、RES=0であるため、ディスプレイ領域AAの第4のトランジスタM4がすべてオフになっている。SEL=1であるため、固定電圧信号端子VGHが各ゲートライン310に接続され、各ゲートライン310上の信号は、高レベル信号、例えば、第1行のゲートライン310によってスキャン信号端子GAに送信される信号GA_1、第2行のゲートライン310によってスキャン信号端子GAに送信される信号GA_2、第3行のゲートライン310によってスキャン信号端子GAに送信される信号GA_3は、高レベル信号である。GA_1=1~GA_3=1であるため、ディスプレイ領域AAの第3のトランジスタM3をすべて同時にオンにして、データ信号端子DAから駆動トランジスタM0のゲートGに基準電圧信号入力を提供することができる。駆動トランジスタM0のゲートGの電圧は、基準電圧信号の電圧Vrefである。第4のトランジスタM4がオフになった瞬間、第1の各コンデンサC1は、Vref-Vinitで両端間の電圧差を維持できる。Vref>Vinit+Vthであるため、各駆動トランジスタM0をオンにして、第1の電極Dから第2の電極Sに流れる電流を発生させ、第1コンデンサC1と第2コンデンサC2を当該電流で充電して、コンデンサC1の第2の端子および第2コンデンサC2の第2の端子の電圧(すなわち、点NBの電圧)は徐々に上昇する。点NBの電圧VNB1がVref-Vthに上昇すると、各駆動トランジスタM0がオフになる。また、各点NBの電荷QNBT12は、次の式を満たすことができる。
【0123】
【0124】
データ書き込みフェーズT13では、RES=0であるため、ディスプレイ領域AAの第4のトランジスタM4がすべてオフになる。SEL=0であるため、固定電圧信号端子VGHを各ゲートライン310から切り離し、ゲート駆動回路410の信号出力端子OUTをゲートライン310に接続し、ゲート駆動回路410がスキャン信号をゲートラインに出力する。第1行のゲートライン310からスキャン信号端子GAへ信号GA_1が伝送され、第2行のゲートライン310からスキャン信号端子GAへ信号GA_2が伝送され、第3行のゲートライン310からスキャン信号端子GAへ信号GA_3が伝送される。これにより、第3のトランジスタは、行ごとにオンになるように制御される。
【0125】
具体的には、GA_1=1であるため、第1行の各サブピクセルの第3のトランジスタM3がオンになり、データ信号端子DAから駆動トランジスタM0のゲートGにデータ信号入力を提供し、第1のコンデンサC1と第2のコンデンサC2を充電する。バランスをとった後、駆動トランジスタM0のゲートGの電圧はデータ信号の電圧VDAであり、点NBの電圧はVNB2である。このとき、点NBの電荷QNBT13は次の式を満たすことができる。
【0126】
【0127】
データ信号入力の過程では、点NBへの充電も点NBからの充電も行われないため、T13フェーズでは、点NBの電荷QNBT13=QNBT12である。したがって、
【0128】
【0129】
GA_2=0なので、第2の各サブピクセルの第3のトランジスタM3がオフになる。GA_3=0なので、第3の各サブピクセルの第3のトランジスタM3はオフになる。残りは類推によって推測できるので、ここでは繰り返しさない。
【0130】
その後、GA_2=1であるため、第2の各サブピクセルの第3のトランジスタM3がオンになり、データ信号端子DAから駆動トランジスタM0のゲートGにデータ信号入力を提供し、第1のコンデンサC1と第2のコンデンサC2を充電する。バランスをとった後、駆動トランジスタM0のゲートGの電圧はデータ信号の電圧VDAである。点NBの電圧はVNB2である。このとき、点NBの電荷QNBT13は次の式を満たすことができる。
【0131】
【0132】
データ信号入力の過程では、点NBへの充電も点NBからの充電も行われないため、T13フェーズでは、点NBの電荷QNBT13=QNBT12である。したがって、
【0133】
【0134】
GA_1=0なので、第1の行の各サブピクセルの第3のトランジスタM3はオフになる。GA_3=0なので、第3の行の各サブピクセルの第3のトランジスタM3はオフになる。残りは類推によって推測できるので、ここでは繰り返さない。
【0135】
その後、GA_3=1であるため、第3の行の各サブピクセルの第3のトランジスタM3がオンになり、データ信号端子DAから駆動トランジスタM0のゲートGにデータ信号入力を提供し、第1のコンデンサC1と第2のコンデンサC2を充電する。バランスをとった後、駆動トランジスタM0のゲートGの電圧はデータ信号の電圧VDAであり、点NBの電圧はVNB2であるこのとき、点NBの電荷QNBT13は次の式を満たすことができる。
【0136】
【0137】
データ信号入力の過程では、点NBへの充電も点NBからの充電も行われないため、T13フェーズでは、点NBの電荷QNBT13=QNBT12である。したがって、
【0138】
【0139】
GA_1=0なので、第1の行の各サブピクセルの第3のトランジスタM3はオフになる。GA_2=0なので、第2の行の各サブピクセルの第3のトランジスタM3がオフになる。残りは類推によって推測できるので、ここでは繰り返さない。
【0140】
発光フェーズT20では、SEL=0であるため、ゲート駆動回路410の信号出力端子OUTがゲートライン310に接続され、ゲート駆動回路410がスキャン信号をゲートラインに出力し、第1行のゲートライン310kらスキャン信号端子GAへ信号GA_1が送信される。第2行のゲートライン310からスキャン信号端子GAへ信号GA_2が送信される。第3行のゲートライン310からスキャン信号端子GAへ信号GA_3が送信される。このようにして、各第3トランジスタがオフになるように制御する。EM1=0なので、第1のトランジスタM1は常にオフで、第2のコトランジスタM2は常にオンである。RES=0なので、第4のトランジスタM4はオフになる。オンにされた第2のトランジスタM2は、各発光デバイスLの第2の電極の電圧がVssになるるように、第2の電力信号ELVSSを各発光デバイスLの第2の電極に提供する。各駆動トランジスタM0は、第2の電極Sの電圧VNB2およびゲートGの電圧VDAの制御下で駆動電流ILを生成し、
【0141】
【0142】
、駆動電流ILを介して発光デバイスLを駆動して発光させるようにする。
【0143】
前述の実施形態から、本発明の実施形態によって提供されるディスプレイパネルは、第1のトランジスタM1を介して非ディスプレイフェーズT10にあるようにディスプレイパネルを制御し、第2のトランジスタM2を介してディスプレイフェーズT20にあるようにディスプレイパネルを制御するので、単純なピクセル補償。回路の構造を使用することでディスプレイパネルが完全に非ディスプレイフェーズにあるようになっているため、非ディスプレイフェーズでの残像を回避し、表示効果を向上させることができる。
【0144】
また、リセットフェーズT11では、ディスプレイパネルの第3のトランジスタM3を同時にオンにすることにより、各駆動トランジスタM0のゲートGに同時にVrefを書き込むことができる。また、ディスプレイパネルの第4トランジスタM4を同時にオンにすることにより、各駆動トランジスタM0の第2電極Sに同時にVinitを書き込むことができ、同時に発光デバイスLの第1電極をリセットすることができる。これにより、ゲートラインの数を減らすことができる。
【0145】
また、現在、閾値補償は一般的にVthを1行ずつ書き込むことで行われているため、Vthを補償する時間は、1行のピクセルがオンになる時間のみであり、Vthを補償する時間が短くなり、充電率が低くなる。本発明の実施形態によって提供されるディスプレイパネルにおいて、閾値補償フェーズT12において、ディスプレイパネル内の各第3のトランジスタM3が同時にオンになり、その結果、各駆動トランジスタM0のVthが同時にそのゲートGに書き込まれる。データ書き込みフェーズT13では、データ信号が各駆動トランジスタM0に行ごとに書き込まれる。このように、Vthを1行ずつ書き込む場合に比べて、Vthを書き込む時間を十分に長くすることができ、Vthを書き込む充電率を上げることができるため、高いリフレッシュレートでのVthの書き込み不足の問題を解決できる。また、基準電圧信号とデータ信号の両方を送信するためにデータラインのみを使用できるため、信号ラインの数を減らすことができる。
【0146】
さらに、データ書き込みフェーズT13の維持期間t13は、次の条件を満たすことができる。
【0147】
【0148】
ここで、tFは1フレーム時間の維持期間を表し、t11は1フレーム時間内のリセットフェーズT11の維持期間を表し、t12は1フレーム時間内の閾値補償フェーズを表す。t20は、1フレーム時間内の発光フェーズT20の維持期間を表す。1行のピクセルユニットのスキャン時間はt13/Kである。ここで、Kはゲートラインの総数を表す。さらに、t13は、t13/Kのk倍であり得る。ここで、kは、正の整数であり得る、例えば、kは、1から50までの値である。また、発光デバイスの輝度もt20/tFで設定できる。もちろん、実際のアプリケーションでは、Kの特定の値と上記の維持期間は、実際のアプリケーション環境に応じて設計および決定することができ、ここに限定されない。
【0149】
本発明の実施形態は、
図10に示される実施形態から改変された、
図15および16に示されるような他のディスプレイパネルを提供する。以下は、この実施形態と
図10に示されるディスプレイパネルの実施形態との間の違いを説明するだけであり、類似性はここでは繰り返されない。
【0150】
特定の実施において、本発明の実施形態において、
図15および
図16に示されるように、ディスプレイ領域AAは、以下を含み得る:複数のサブディスプレイ領域aa_y(yは、1より大きくY以下の整数であり、Yは、サブディスプレイ領域である。
図15は例としてY=2を取り、
図16は例としてY=4を取る)。各サブディスプレイ領域aa_y内のすべての発光デバイスLは、同じ発光制御回路20に結合されて、局所制御を実行することができる。これにより、発光制御回路20を駆動する困難さを提言する可能性がある。
【0151】
特定の実施において、本発明の実施形態において、各サブディスプレイ領域は、複数のピクセルユニットを含み得る。あるいは、各サブディスプレイ領域には、1つのサブピクセルのみを含めることもできる。実際のアプリケーションでは、サブディスプレイ領域の特定の実装は、ここに限定されない実際のアプリケーション環境に従って設計および決定できる。
【0152】
特定の実施において、本発明の実施形態において、
図15および
図16に示されるように、各サブディスプレイ領域aa_yは、1つの発光制御回路20に1つずつ対応し、発光制御回路20は、ベース基板100上の対応するサブディスプレイ領域aa_yに配置されることができる。このようにして、発光制御回路を対応する発光デバイスLに近づけることができる。あるいは、発光制御回路20を非ディスプレイ領域に配置することもできる。例えば、発光制御回路20は、ディスプレイ領域AAを取り囲むベース基板100の非ディスプレイ領域に配置されている。または、発光制御回路20は、駆動チップ、フレキシブル回路基板およびプリント回路基板のうちの少なくとも1つに配置されている。もちろん、これは実際のアプリケーション環境に応じて設計および決定できるが、ここではこれに限定されない。
【0153】
特定の実施において、本発明の実施形態において、各サブディスプレイ領域は、第1の方向に沿って延在することができ、各サブディスプレイ領域は、第2の方向に沿って配列することができ、第1の方向は、第2の方向と交差する。具体的には、
図15に示すように、第1の方向はピクセルユニットの行方向であり得、第2の方向はピクセルユニットの列方向であり得る。各サブディスプレイ領域aa_yはピクセルユニットの行方向に沿って延在し、各サブディスプレイ領域aa_yはピクセルユニットの列方向に沿って配列する。または、第1方向をピクセルユニットの列方向、第2方向をピクセルユニットの行方向にすることもできる。各サブディスプレイ領域はピクセルユニットの列方向に沿って延在し、各サブディスプレイ領域はピクセルユニットの行方向に沿って配列される。もちろん、これは実際のアプリケーション環境に応じて設計および決定できるが、ここではこれに限定されない。
【0154】
特定の実施中、本発明の実施形態では、
図16に示されるように、サブディスプレイ領域aa_yはまた、マトリックス配置で分布され得る。
【0155】
同じ発明の概念に基づいて、本発明の実施形態はまた、ディスプレイパネルの上記の駆動方法を提供し、
図17に示されるように、1つのフレーム時間は、以下を含む。
【0156】
S100:非発光フェーズでは、発光制御回路の少なくとも一部が、第1の発光制御信号に応答して、発光デバイスの第2の電極に第1の電力信号を提供する。具体的には、すべての発光制御回路を第1の発光制御信号に応答させて、第1の電力信号を発光デバイスの第2の電極に提供することができる。あるいは、発光制御回路の一部を、第1の発光制御信号に応答させて、発光デバイスの第2の電極に第1の電力信号を提供するようにすることもできる。もちろん、これは実際のアプリケーション環境に応じて設計および決定できるが、ここではこれに限定されない。
【0157】
S200:発光フェーズでは、発光制御回路の少なくとも一部が第2の発光制御信号に応答して、発光デバイスの第2の電極に第2の電力信号を提供する。駆動回路は、発光デバイスの第1の電極に駆動電流入力を生成して、発光デバイスを駆動する。具体的には、すべての発光制御回路を第2の発光制御信号に応答させて、第2の電力信号を発光デバイスの第2の電極に提供することができる。すべての駆動回路は、発光デバイスの第1の電極に入力される駆動電流を生成して、発光デバイスを駆動する。あるいは、発光制御回路の一部を第2の発光制御信号に応答させて、発光デバイスの第2の電極に第2の電力信号を提供することも可能である。発光制御回路に対応する駆動回路は、発光デバイスの第1の電極へ入力する駆動電流を生成する。当該駆動電流により発光デバイスを駆動し、発光させる。もちろん、これは実際のアプリケーション環境に応じて設計および決定できるが、ここではこれに限定されない。
【0158】
特定の実施において、本発明の実施形態において、非発光フェーズは、以下を含み得る:
◎リセットフェーズでは、スキャン信号端子の信号に応答して第3のトランジスタがすべて同時にオンになり、データ信号端子の基準電圧信号を駆動トランジスタのゲートに提供し、リセット信号端子の信号に応答して第4のトランジスタがすべて同時にオンになり、初期化信号端子の信号を発光デバイスの第1の電極に提供する。
【0159】
◎閾値補償フェーズでは、スキャン信号端子の信号に応答して第3のトランジスタがすべて同時にオンになり、データ信号端子の基準電圧信号を駆動トランジスタのゲートに提供し、すべての駆動トランジスタが同時にオンになり、駆動トランジスタの閾値電圧が駆動トランジスタの第2の電極に書き込まれる。
【0160】
◎データ書き込みフェーズでは、スキャン信号端子からの信号に応答して、第3のトランジスタが1行ずつオンになり、データ信号端子のデータ信号を駆動トランジスタのゲートに供給し、第1のコンデンサと第2のココンデンサを介してデータ信号の電圧を駆動トランジスタの第2の電極に書き込む。
【0161】
ここで、当該ディスプレイパネルの駆動方法の駆動原理及び具体的な実施方法は、前述実施形態のディスプレイパネルの原理及び実施方法と同一である。したがって、当該ディスプレイパネルの駆動方法は、前記実施形態におけるディスプレイパネルの特定の実施を参照して実施することができ、ここでは繰り返さない。
【0162】
同じ発明の概念に基づいて、本発明の実施形態はまた、本発明の実施形態によって提供される上記のディスプレイパネルを含むディスプレイ装置を提供する。当該ディスプレイ装置の問題解決原理は、前述のディスプレイパネルと同様であるため、当該ディスプレイ装置の実装は、前述のディスプレイパネルの実装を参照することができ、ここでは繰り返さない。
【0163】
特定の実施において、本発明の実施形態によって提供されるディスプレイ装置は、
図18に示されるような携帯電話であり得る。もちろん、本発明の実施形態によって提供されるディスプレイデバイスはまた、タブレットコンピュータ、テレビ、モニタ、ノートブックコンピュータ、デジタルフォトフレーム、およびナビゲーターなどの、ディスプレイ機能を備えた任意の製品または構成要素であり得る。当該ディスプレイ装置の他の不可欠な構成要素は、当技術分野の通常の技術者によって理解されており、ここで繰り返されることはなく、また、それらが本発明の限定として使用されるべきではない。
【0164】
本発明の実施形態によって提供されるピクセル補償回路、ディスプレイパネル、駆動方法、およびディスプレイ装置において、非発光フェーズにおいて、発光制御回路は、第1の発光制御信号に応答して、第1の電力信号を発光デバイスの第2の電極に提供することにより、発光しないように発光デバイスを制御する。発光フェーズでは、発光デバイスの第1電極に入力される駆動電流が駆動回路によって生成され、第2の電力信号が、第2の発光制御信号に応答して、発光制御回路を介して発光デバイスの第2の電極に供給され、駆動電流が発光デバイスを駆動して発光させる。したがって、単純な構造を使用して、発光デバイスが発光するかどうかを制御できるため、プロセスの困難さを低減し、製造コストを低減し、ピクセル補償回路が占める領域を削減し、ディスプレイパネルの高解像度を実現できる。
【0165】
明らかに、当技術分野の当業者は、本発明の実施形態の精神および範囲から逸脱することなく、本発明の実施形態に様々な変更および修正を加えることができる。このように、本発明の実施形態のこれらの修正および変形が本発明および同等の技術の特許請求の範囲内にある場合、本発明はまた、これらの修正および変形を含むことを意図する。
【国際調査報告】