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特表2022-534818可視化データに基づく在庫管理専用ゲート
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  • 特表-可視化データに基づく在庫管理専用ゲート 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-08-04
(54)【発明の名称】可視化データに基づく在庫管理専用ゲート
(51)【国際特許分類】
   B65G 1/137 20060101AFI20220728BHJP
【FI】
B65G1/137 A
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2020561903
(86)(22)【出願日】2020-08-31
(85)【翻訳文提出日】2020-10-29
(86)【国際出願番号】 CN2020112381
(87)【国際公開番号】W WO2022000751
(87)【国際公開日】2022-01-06
(31)【優先権主張番号】202010618168.4
(32)【優先日】2020-07-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】520424261
【氏名又は名称】国為(南京)軟件科技有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100166729
【弁理士】
【氏名又は名称】武田 幸子
(72)【発明者】
【氏名】賈 偉
【テーマコード(参考)】
3F522
【Fターム(参考)】
3F522CC05
3F522CC06
3F522CC09
3F522EE17
3F522HH01
3F522LL36
3F522LL54
(57)【要約】
地盤および地盤の上方に固定される取付壁体を含む可視化データに基づく在庫管理専用ゲートを開示する。地盤内に左右に延在するモータキャビティを設け、モータキャビティの左端壁内に動力モータを固設し、動力モータの右端に右に延在する動力軸を動力連結し、歯車群の伝動でゲートの基本機能を実現する。同時にプーリ群の機械伝動で昇降ゲート板を昇降させるように連動し、通路の実際の高さを拡張し、高くて大きい貨物を分解することなくそのまま走査して入庫でき、在庫管理と物流の運用効率を向上させ、実用性を増強する。それとともに後期の人件費を削減し、走査プローブで伝票を走査して情報データをデータベースにアップロードする。これにより、作業者が容易に在庫管理データをリアルタイムにまとめられ、ビッグデータベース内のパラメータに基づいて情報を照合でき、可視化された液晶操作パネルでデータはより直感的になり、作業効率が向上する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
地盤および前記地盤の上方に固定される取付壁体を含む可視化データに基づく在庫管理専用ゲートであって、前記地盤内に左右に延在するモータキャビティが設けられ、前記モータキャビティの左端壁内に動力モータが固設され、前記取付壁体内に前後に貫通する通路が設けられ、前記通路に昇降ゲート板が摺動可能に設けられ、かつ前記昇降ゲート板が昇降コードおよびプーリ群を介して動力軸と連結され、前記昇降ゲート板が前記昇降コードの連動下で開かれ、前記モータキャビティの上端壁において左右に延在する伝動空間が連結溝によって連通して設けられ、前記連結溝内に上下に延在するねじ棒が摺動可能に設けられ、かつ、前記通路の下端壁に反転軸が回転可能に設けられ、前記通路内に前記反転軸外面に固着される反転ゲート板が設けられ、前記伝動空間の下端壁に上に延在する伝動軸が回転可能に設けられ、かつ台形ブロック群が設けられた前記伝動軸の上端が前記反転軸に摺動可能に伸び、前記ねじ棒の左端が歯車群によって前記伝動軸を回転させるように制御することを特徴とする、可視化データに基づく在庫管理専用ゲート。
【請求項2】
前記動力モータの右端に右に延在する動力軸が動力連結され、かつ前記動力軸の右端が前記モータキャビティの右端壁と回動可能に係合連結されることを特徴とする、請求項1に記載の可視化データに基づく在庫管理専用ゲート。
【請求項3】
前記モータキャビティ内に前記動力軸外面に固着される伝動プーリが左右対称に設けられ、前記通路の左右端壁内にプーリキャビティが連通して設けられ、左右二つのプーリキャビティの左右端壁の間にプーリ軸が回転可能に設けられ、左右二つのプーリキャビティと前記モータキャビティとの間に引張空間が連通して設けられ、左右二つのプーリキャビティ内に前記プーリ軸外面に固着される従動プーリが設けられ、前記伝動プーリと前記従動プーリとの間に伝動ベルトが設けられ、前記通路の左右端壁内に係止溝が連通して設けられ、前記係止溝内に係止ブロックが摺動可能に設けられ、かつ左右二つの係止ブロックがそれぞれ前記昇降ゲート板の左右端壁と固定連結され、前記通路内に前記プーリ軸外面に固着される巻線ホイールが左右対称に設けられ、前記巻線ホイールの外面に昇降コードが固定して巻き付けられ、かつ前記昇降コードの前記巻線ホイールから離間する端が前記昇降ゲート板と固定連結されることを特徴とする、請求項2に記載の可視化データに基づく在庫管理専用ゲート。
【請求項4】
前記昇降ゲート板の左右端壁の間に引張ブロックが固設され、前記引張ブロックの前後端面の間にばねキャビティが貫通して設けられ、前記ばねキャビティ内に前後対称な引張棒が摺動可能に設けられ、前後二つの引張棒の間に第1ばねが固設され、前後二つの引張棒の対向端面内に引張電磁石が固設され、前記昇降ゲート板内に前記引張棒の背向端面に位置する引張ホイールが回転可能に設けられ、前記引張ホイールが伝動ベルトに当接することを特徴とする、請求項1に記載の可視化データに基づく在庫管理専用ゲート。
【請求項5】
前記ねじ棒の上下二部分がそれぞれ前記伝動空間および前記モータキャビティに伸び、前記ねじ棒が挿通された前記動力モータが前記ねじ棒と螺合連結されることを特徴とする、請求項1に記載の可視化データに基づく在庫管理専用ゲート。
【請求項6】
伝動コードおよび台形ブロック群の制御下で、前記反転軸と前記伝動軸が協働して前記反転ゲート板を開くように制御し、走査プローブおよび液晶操作パネルによって入出庫貨物情報が走査されるとともにデータベースにアップロードされることを特徴とする、請求項1に記載の可視化データに基づく在庫管理専用ゲート。
【請求項7】
前記伝動空間内に前記ねじ棒の左端面に固着される伝動ラックが設けられ、前記伝動空間内に前記伝動軸外面に固着される伝動歯車が設けられ、前記伝動空間の右端壁内に第1コード案内キャビティが連通して設けられ、前記第1コード案内キャビティ内にコード案内ブロックが摺動可能に設けられ、前記コード案内ブロックの右端面と前記第1コード案内キャビティの右端壁との間に第2ばねが固設され、前記ねじ棒と前記コード案内ブロックとの間に弾性コードが固設され、前記第1コード案内キャビティ内に第1コード案内輪が回転可能に設けられることを特徴とする、請求項1から6のいずれか1項に記載の可視化データに基づく在庫管理専用ゲート。
【請求項8】
前記取付壁体の上側に第2コード案内キャビティが左右対称に設けられ、左右二つの第2コード案内キャビティ内に第2コード案内輪が回転可能に設けられ、前記反転軸内に下向きに開口した連結溝が設けられることを特徴とする、請求項7に記載の可視化データに基づく在庫管理専用ゲート。
【請求項9】
前記伝動軸の前記連結溝に伸びた端に左右に貫通する伝動溝が設けられ、前記伝動空間の上端壁内に前記反転軸を貫通する貫通孔が連通して設けられ、前記伝動溝内に第1台形ブロックが摺動可能に設けられることを特徴とする、請求項8に記載の可視化データに基づく在庫管理専用ゲート。
【請求項10】
前記第1台形ブロックの上端に伝動コードが固設され、前記伝動コードの前記第1台形ブロックから離間する端が順に左右二つの第2コード案内輪および前記第1コード案内輪を通してから前記コード案内ブロックの右端面と固定連結されることを特徴とする、請求項9に記載の可視化データに基づく在庫管理専用ゲート。
【請求項11】
前記伝動溝の下端壁内にスライド溝が連通して設けられ、前記伝動溝内に前記第1台形ブロックと協働する第2台形ブロックが左右対称に摺動可能に設けられ、前記連結溝の左右端壁内に前記第2台形ブロックに適合するロック溝が連通して設けられることを特徴とする、請求項10に記載の可視化データに基づく在庫管理専用ゲート。
【請求項12】
前記伝動溝の上端壁内にストッパ溝が左右対称に連通して設けられ、前記ストッパ溝内にストッパが摺動可能に設けられ、かつ前記ストッパの下端が前記第2台形ブロックと固定連結され、左右二つのストッパの対向する二つの端面と左右二つのストッパ溝の背向する端壁との間に第3ばねが固設されることを特徴とする、請求項11に記載の可視化データに基づく在庫管理専用ゲート。
【請求項13】
前記取付壁体の右側にクランプ空間が設けられ、かつ右側の伝動コードが前記クランプ空間を摺動可能に貫通し、前記クランプ空間の下端壁内に開口溝が連通して設けられ、前記開口溝内にスライダが摺動可能に設けられ、前記クランプ空間内に前記スライダの上端面に固着される支持棒が設けられ、前記支持棒の右端面と前記クランプ空間の右端壁との間に第4ばねが固設され、前記クランプ空間内に前記支持棒の上端に固着される連結棒が設けられ、前記クランプ空間内に前記連結棒の左端に回転可能に取り付けられるクランプ輪が設けられ、前記連結棒の右端面内に前電磁石が固設され、前記クランプ空間の右端壁内に後電磁石が固設されることを特徴とする、請求項1に記載の可視化データに基づく在庫管理専用ゲート。
【請求項14】
前記反転ゲート板の前端面に液晶操作パネルが設けられ、前記反転ゲート板の前端面にさらに走査プローブが設けられることを特徴とする、請求項1に記載の可視化データに基づく在庫管理専用ゲート。
【請求項15】
走査プローブと液晶操作パネルとが信号接続され、前記走査プローブがデータを走査する時、信号を前記液晶操作パネルに伝送し、走査情報を表示させるとともに情報をデータベースにアップロードさせることを特徴とする、請求項1に記載の可視化データに基づく在庫管理専用ゲート。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は在庫管理と物流の技術分野に関し、具体的には可視化データに基づく在庫管理専用ゲートである。
【背景技術】
【0002】
電子取引の全世界での台頭に伴い、物流の各工程に対する要求もますます厳しくなり、オフライン在庫管理は物流の不可欠な一工程として、在庫管理の運用効率に対する要求がますます重要視されており、入出庫前にはゲートで貨物を記録しなければならず、既存のゲートは仕様が固定されたものが多く、体積が大きな貨物を運搬する時に貨物を分解しなければならず、その結果、運搬作業が複雑になり、作業の効率が低下し、同時に多くの補助作業者を要し、後期の人件費が増加し、在庫管理の運用中に、作業者が手動でデータを記録しなければならないことが多く、このような記録のデータは多くの場合にデータベースに登録されず、作業者の不注意によるデータの誤記、記録漏れが多く、一定の経済的な損失をもたらし、しかも従来の一部の作業用具は複雑で使用しにくく、可視化のレベルが低く、その結果、作業効率が低下し、また作業に一定の専門知識が必要であるため、後期で求人の難易度が増加する。
【発明の概要】
【0003】
本願の目的は可視化データに基づく在庫管理専用ゲートを提供し、これにより従来技術の上記欠点を解消することである。
【0004】
本願に係る可視化データに基づく在庫管理専用ゲートは、地盤および前記地盤の上方に固定される取付壁体を含み、前記地盤内に左右に延在するモータキャビティが設けられ、前記モータキャビティの左端壁内に動力モータが固設され、前記動力モータの右端に右に延在する動力軸が動力連結され、かつ前記動力軸の右端が前記モータキャビティの右端壁と回動可能に係合連結され、前記取付壁体内に前後に貫通する通路が設けられ、前記通路に昇降ゲート板が摺動可能に設けられ、かつ前記昇降ゲート板が昇降コードおよびプーリ群を介して前記動力軸と連結され、前記昇降ゲート板が前記昇降コードの連動下で開かれ、前記モータキャビティの上端壁において左右に延在する伝動空間が連結溝によって連通して設けられ、前記連結溝内に上下に延在するねじ棒が摺動可能に設けられ、かつ前記ねじ棒の上下二部分がそれぞれ前記伝動空間および前記モータキャビティに伸び、前記ねじ棒が挿通された前記動力モータが前記ねじ棒と螺合連結され、前記通路の下端壁に反転軸が回転可能に設けられ、前記通路内に前記反転軸外面に固着される反転ゲート板が設けられ、前記伝動空間の下端壁に上に延在する伝動軸が回転可能に設けられ、かつ台形ブロック群が設けられた前記伝動軸の上端が前記反転軸に摺動可能に伸び、前記ねじ棒の左端が歯車群によって前記伝動軸を回転させるように制御し、同時に伝動コードおよび台形ブロック群の制御下で、前記反転軸と前記伝動軸が協働して前記反転ゲート板を開くように制御し、走査プローブおよび液晶操作パネルによって入出庫貨物情報が走査されるとともにデータベースにアップロードされる。
【0005】
さらなる技術的解決手段では、前記モータキャビティ内に前記動力軸外面に固着される伝動プーリが左右対称に設けられ、前記通路の左右端壁内にプーリキャビティが連通して設けられ、左右二つのプーリキャビティの左右端壁の間にプーリ軸が回転可能に設けられ、左右二つのプーリキャビティと前記モータキャビティとの間に引張空間が連通して設けられ、左右二つのプーリキャビティ内に前記プーリ軸外面に固着される従動プーリが設けられ、前記伝動プーリと前記従動プーリとの間に伝動ベルトが設けられ、前記通路の左右端壁内に係止溝が連通して設けられ、前記係止溝内に係止ブロックが摺動可能に設けられ、かつ左右二つの係止ブロックがそれぞれ前記昇降ゲート板の左右端壁と固定連結され、前記通路内に前記プーリ軸外面に固着される巻線ホイールが左右対称に設けられ、前記巻線ホイールの外面に昇降コードが固定して巻き付けられ、かつ前記昇降コードの前記巻線ホイールから離間する端が前記昇降ゲート板と固定連結される。
【0006】
さらなる技術的解決手段では、前記昇降ゲート板の左右端壁の間に引張ブロックが固設され、前記引張ブロックの前後端面の間にばねキャビティが貫通して設けられ、前記ばねキャビティ内に前後対称な引張棒が摺動可能に設けられ、前後二つの引張棒の間に第1ばねが固設され、前後二つの引張棒の対向端面内に引張電磁石が固設され、前記昇降ゲート板内に前記引張棒の背向端面に位置する引張ホイールが回転可能に設けられ、前記引張ホイールが前記伝動ベルトに当接する。
【0007】
さらなる技術的解決手段では、前記伝動空間内に前記ねじ棒の左端面に固着される伝動ラックが設けられ、前記伝動空間内に前記伝動軸外面に固着される伝動歯車が設けられ、前記伝動空間の右端壁内に第1コード案内キャビティが連通して設けられ、前記第1コード案内キャビティ内にコード案内ブロックが摺動可能に設けられ、前記コード案内ブロックの右端面と前記第1コード案内キャビティの右端壁との間に第2ばねが固設され、前記ねじ棒と前記コード案内ブロックとの間に弾性コードが固設され、前記第1コード案内キャビティ内に第1コード案内輪が回転可能に設けられ、前記取付壁体の上側に第2コード案内キャビティが左右対称に設けられ、左右二つの第2コード案内キャビティ内に第2コード案内輪が回転可能に設けられ、前記反転軸内に下向きに開口した連結溝が設けられ、前記伝動軸の前記連結溝に伸びた端に左右に貫通する伝動溝が設けられ、前記伝動空間の上端壁内に前記反転軸を貫通する貫通孔が連通して設けられ、前記伝動溝内に第1台形ブロックが摺動可能に設けられ、前記第1台形ブロックの上端に伝動コードが固設され、前記前記伝動コードの前記第1台形ブロックから離間する端が順に左右二つの第2コード案内輪および前記第1コード案内輪を通してから前記コード案内ブロックの右端面と固定連結され、前記伝動溝の下端壁内にスライド溝が連通して設けられ、前記伝動溝内に前記第1台形ブロックと協働する第2台形ブロックが左右対称に摺動可能に設けられ、前記連結溝の左右端壁内に前記第2台形ブロックに適合するロック溝が連通して設けられ、前記伝動溝の上端壁内にストッパ溝が左右対称に連通して設けられ、前記ストッパ溝内にストッパが摺動可能に設けられ、かつ前記ストッパの下端が前記第2台形ブロックと固定連結され、左右二つのストッパの対向する二つの端面と左右二つのストッパ溝の背向する端壁との間に第3ばねが固設される。
【0008】
さらなる技術的解決手段では、前記取付壁体の右側にクランプ空間が設けられ、かつ右側の伝動コードが前記クランプ空間を摺動可能に貫通し、前記クランプ空間の下端壁内に開口溝が連通して設けられ、前記開口溝内にスライダが摺動可能に設けられ、前記クランプ空間内に前記スライダの上端面に固着される支持棒が設けられ、前記支持棒の右端面と前記クランプ空間の右端壁との間に第4ばねが固設され、前記クランプ空間内に前記支持棒の上端に固着される連結棒が設けられ、前記クランプ空間内に前記連結棒の左端に回転可能に取り付けられるクランプ輪が設けられ、前記連結棒の右端面内に前電磁石が固設され、前記クランプ空間の右端壁内に後電磁石が固設される。
【0009】
さらなる技術的解決手段では、前記反転ゲート板の前端面に液晶操作パネルが設けられ、前記反転ゲート板の前端面にさらに走査プローブが設けられる。
【0010】
本願は、構造が簡単で、操作しやすく、歯車群の伝動によってゲートの基本機能を実現し、同時にプーリ群の機械伝動によって昇降ゲート板を昇降させるように連動し、通路の実際の高さを拡張し、高くて大きい貨物を分解することなくそのまま走査して入庫することができ、在庫管理と物流の運用効率を向上させ、実用性を増強するとともに後期の人件費を削減し、また走査プローブによって伝票を走査して情報データをデータベースにアップロードすることで、作業者が容易に在庫管理データをリアルタイムにまとめるとともに、ビッグデータベース内のパラメータに基づいて情報を照合することができ、記録誤りによる経済的損失の発生確率が低下し、可視化された液晶操作パネルによってデータがより直感的になり、作業効率が向上するという有益な効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本願の可視化データに基づく在庫管理専用ゲートの内部の全体的な概略構成図である。
図2】本願図1のA箇所の部分拡大模式図である。
図3】本願図2のB箇所の部分拡大模式図である。
図4】本願図1のC箇所の部分拡大模式図である。
図5】本願の引張ホイール部位の側面視方向の概略構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下に図1~5と関連付けて本願を詳細に説明する。説明の便宜上、ここで後記する方位を以下のように規定する。即ち、後記する上下左右前後の方向は図1そのものの投影関係における上下左右前後の方向に一致する。
【0013】
図1~5を参照すると、本願の実施例に係る可視化データに基づく在庫管理専用ゲートは、地盤100および前記地盤100の上方に固定される取付壁体107を含み、前記地盤100内に左右に延在するモータキャビティ101が設けられ、前記モータキャビティ101の左端壁内に動力モータ105が固設され、前記動力モータ105の右端に右に延在する動力軸103が動力連結され、かつ前記動力軸103の右端が前記モータキャビティ101の右端壁と回転可能に係合連結され、前記取付壁体107内に前後に貫通する通路113が設けられ、前記通路113に昇降ゲート板110が摺動可能に設けられ、かつ前記昇降ゲート板110が昇降コード123およびプーリ群を介して前記動力軸103と連結され、前記昇降コード123の連動下で前記昇降ゲート板110が開かれ、前記モータキャビティ101の上端壁において左右に延在する伝動空間127が連結溝131によって連通して設けられ、前記連結溝131内に上下に延在するねじ棒102が摺動可能に設けられ、かつ前記ねじ棒102の上下二部分がそれぞれ前記伝動空間127および前記モータキャビティ101に伸び、前記ねじ棒102が挿通された前記動力モータ105が前記ねじ棒102と螺合連結され、前記通路113の下端壁に反転軸124が回転可能に設けられ、前記通路113内に前記反転軸124外面に固着される反転ゲート板141が設けられ、前記伝動空間127の下端壁に上に延在する伝動軸126が回転可能に設けられ、かつ台形ブロック群が設けられた前記伝動軸126の上端が前記反転軸124に摺動可能に伸び、前記ねじ棒102の左端が歯車群によって前記伝動軸126を回転させるように制御し、同時に伝動コード137および台形ブロック群の制御下で、前記反転軸124と前記伝動軸126が協働して前記反転ゲート板141を開くように制御し、走査プローブ140および液晶操作パネル142によって入出庫貨物情報が走査されるとともにデータベースにアップロードされる。
【0014】
有利には、または例示的には、前記モータキャビティ101内に前記動力軸103外面に固着される伝動プーリ104が左右対称に設けられ、前記通路113の左右端壁内にプーリキャビティ117が連通して設けられ、左右二つのプーリキャビティ117の左右端壁の間にプーリ軸115が回転可能に設けられ、左右二つのプーリキャビティ117と前記モータキャビティ101との間に引張空間111が連通して設けられ、左右二つのプーリキャビティ117内に前記プーリ軸115外面に固着される従動プーリ116が設けられ、前記伝動プーリ104と前記従動プーリ116との間に伝動ベルト106が設けられ、前記通路113の左右端壁内に係止溝114が連通して設けられ、前記係止溝114内に係止ブロック112が摺動可能に設けられ、かつ左右二つの係止ブロック112がそれぞれ前記昇降ゲート板110の左右端壁と固定連結され、前記通路113内に前記プーリ軸115外面に固着される巻線ホイール122が左右対称に設けられ、前記巻線ホイール122の外面に昇降コード123が固定して巻き付けられ、かつ前記昇降コード123の前記巻線ホイール122から離間する端が前記昇降ゲート板110と固定連結され、前記動力モータ105が前記動力軸103を回転させるように連動し、前記動力軸103が前記伝動プーリ104と前記従動プーリ116との伝動関係によって前記プーリ軸115を回転させるように連動し、前記プーリ軸115が前記巻線ホイール122と前記昇降コード123との協働関係によって前記昇降ゲート板110を上へ摺動させるように連動し、さらに通路開口の大きさを増加させる。
【0015】
有利には、または例示的には、前記昇降ゲート板110の左右端壁の間に引張ブロック155が固設され、前記引張ブロック155の前後端面の間にばねキャビティ160が貫通して設けられ、前記ばねキャビティ160内に前後対称な引張棒161が摺動可能に設けられ、前後二つの引張棒161の間に第1ばね156が固設され、前後二つの引張棒161の対向端面内に引張電磁石157が固設され、前記昇降ゲート板110内に前記引張棒161の背向端面に位置する引張ホイール154が回転可能に設けられ、前記引張ホイール154が前記伝動ベルト106に当接し、前記引張電磁石157の連動下で前後二つの引張棒161が前記第1ばね156の弾力作用に抗して互いに離間し、さらに前記伝動ベルト106を引張状態にする。
【0016】
有利には、または例示的には、前記伝動空間127内に前記ねじ棒102の左端面に固着される伝動ラック130が設けられ、前記伝動空間127内に前記伝動軸126外面に固着される伝動歯車125が設けられ、前記伝動空間127の右端壁内に第1コード案内キャビティ135が連通して設けられ、前記第1コード案内キャビティ135内にコード案内ブロック133が摺動可能に設けられ、前記コード案内ブロック133の右端面と前記第1コード案内キャビティ135の右端壁との間に第2ばね134が固設され、前記ねじ棒102と前記コード案内ブロック133との間に弾性コード132が固設され、前記第1コード案内キャビティ135内に第1コード案内輪136が回転可能に設けられ、前記取付壁体107の上側に第2コード案内キャビティ118が左右対称に設けられ、左右二つの第2コード案内キャビティ118内に第2コード案内輪120が回転可能に設けられ、前記反転軸124内に下向きに開口した連結溝148が設けられ、前記伝動軸126の前記連結溝148に伸びた端に左右に貫通する伝動溝147が設けられ、前記伝動空間127の上端壁内に前記反転軸124を貫通する貫通孔151が連通して設けられ、前記伝動溝147内に第1台形ブロック150が摺動可能に設けられ、前記第1台形ブロック150の上端に伝動コード137が固設され、前記伝動コード137の前記第1台形ブロック150から離間する端が順に第2コード案内輪120および前記第1コード案内輪136を通してから前記コード案内ブロック133の右端面と固定連結され、前記伝動溝147の下端壁内にスライド溝146が連通して設けられ、前記伝動溝147内に前記第1台形ブロック150と協働する第2台形ブロック144が左右対称に摺動可能に設けられ、前記連結溝148の左右端壁内に前記第2台形ブロック144に適合するロック溝145が連通して設けられ、前記伝動溝147の上端壁内にストッパ溝152が左右対称に連通して設けられ、前記ストッパ溝152内にストッパ153が摺動可能に設けられ、かつ前記ストッパ153の下端が前記第2台形ブロック144と固定連結され、左右二つのストッパ153の対向する二つの端面と左右二つのストッパ溝152の背向する端壁との間に第3ばね149が固設され、前記ねじ棒102が前記伝動ラック130と前記伝動歯車125との噛合関係によって前記伝動軸126を回転させるように連動し、前記ねじ棒102が前記弾性コード132によって前記コード案内ブロック133を、前記第2ばね134の弾力作用に抗して左へ移動するように連動し、前記コード案内ブロック133が前記伝動コード137によって前記第1台形ブロック150を上へ移動するように連動し、このとき前記第1台形ブロック150が前記第2台形ブロック144との協働によって左右二つの台形ブロック144を、互いに離間して前記ロック溝145と係合するように連動し、このとき前記伝動軸126が前記反転軸124を回転させるように連動し、さらに前記反転ゲート板141を回転させるように連動し、前記通路113を前後に連通させる。
【0017】
有利には、または例示的には、前記取付壁体107の右側にクランプ空間163が設けられ、かつ右側の伝動コード137が前記クランプ空間163を摺動可能に貫通し、前記クランプ空間163の下端壁内に開口溝170が連通して設けられ、前記開口溝170内にスライダ168が摺動可能に設けられ、前記クランプ空間163内に前記スライダ168の上端面に固着される支持棒169が設けられ、前記支持棒169の右端面と前記クランプ空間163の右端壁との間に第4ばね167が固設され、前記クランプ空間163内に前記支持棒169の上端に固着される連結棒164が設けられ、前記クランプ空間163内に前記連結棒164の左端に回転可能に取り付けられるクランプ輪162が設けられ、前記連結棒164の右端面内に前電磁石166が固設され、前記クランプ空間163の右端壁内に後電磁石165が固設され、前記後電磁石165と前記前電磁石166との協働によって前記連結棒164が前記第4ばね167の弾力に抗して左へ移動し、さらに前記クランプ輪162と前記クランプ空間163の左端壁により前記伝動コード137がクランプされる。
【0018】
有利には、または例示的には、前記反転ゲート板141の前端面に液晶操作パネル142が設けられ、前記反転ゲート板141の前端面に走査プローブ140がさらに設けられ、作業者が出庫貨物の伝票を前記走査プローブ140で走査し、前記液晶操作パネル142で操作してデータをデータベースに転送し、可視化された前記液晶操作パネル142によって作業者が容易にデータをまとめてアップロードすることができる。
【0019】
有利には、または例示的には、前記走査プローブ140と前記液晶操作パネル142とが信号接続され、前記走査プローブ140がデータを走査する時、信号を前記液晶操作パネル142に伝送し、走査情報を表示させるとともに情報をデータベースにアップロードさせる。
【0020】
通常、ゲートを開く場合、前記動力モータ105を起動して前記動力軸103と前記ねじ棒102との螺合によって前記ねじ棒102を左へ移動するように連動し、前記ねじ棒102が歯車の噛合関係によって前記伝動軸126を回転させるように連動し、同時に前記伝動コード137によって前記第1台形ブロック150を上へ移動するように連動し、このとき前記第2台形ブロック144との係合関係によって左右二つの第2台形ブロック144が互いに離間して前記ロック溝145と係合するように連動され、このとき前記伝動軸126によって前記反転軸124が回転するように連動され、さらに前記反転ゲート板141を回転させるように連動する。
【0021】
貨物の高さが前記反転ゲート板141より高い場合、前記引張電磁石157を起動して前後二つの引張棒161を互いに離間するように連動し、このとき前記伝動ベルト106が引張状態になり、前記動力軸103が前記伝動プーリ104と前記従動プーリ116との伝動関係によって前記プーリ軸115を回転させるように連動し、前記プーリ軸115が前記巻線ホイール122と前記昇降コード123との協働関係によって前記昇降ゲート板110を上へ移動するように連動し、通路開口の高さを増加させる。
【0022】
開口の大きさが要求を満たすようになると、作業者が貨物の運搬を開始し、同時に出庫貨物の伝票を前記走査プローブ140で走査し、前記液晶操作パネル142で操作してデータをデータベースに転送する。
【0023】
当業者であれば、本願の基本精神および思想から逸脱することなく、以上の実施例の様々な変形を行うことが可能であることを理解できる。それらは全て本願の保護範囲に属するものとする。本願の保護範囲は本願に添付の特許請求の範囲に準ずるものとする。
図1
図2
図3
図4
図5
【国際調査報告】