(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-08-04
(54)【発明の名称】マットレスカバー
(51)【国際特許分類】
A47C 27/00 20060101AFI20220728BHJP
【FI】
A47C27/00 Z
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2020567884
(86)(22)【出願日】2019-12-31
(85)【翻訳文提出日】2020-12-04
(86)【国際出願番号】 US2019069097
(87)【国際公開番号】W WO2020247027
(87)【国際公開日】2020-12-10
(32)【優先日】2019-06-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】515257368
【氏名又は名称】スリープ ナンバー コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100095898
【氏名又は名称】松下 満
(74)【代理人】
【識別番号】100098475
【氏名又は名称】倉澤 伊知郎
(74)【代理人】
【識別番号】100130937
【氏名又は名称】山本 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100159846
【氏名又は名称】藤木 尚
(72)【発明者】
【氏名】ニーガス ナタリー
(72)【発明者】
【氏名】カーク アントニー
【テーマコード(参考)】
3B096
【Fターム(参考)】
3B096AB08
(57)【要約】
ベッドは、マットレス頂部と、マットレス底部と、マットレス周囲部とを備えたマットレスを有している。マットレスは、マットレスを囲むマットレスカバーを備えている。マットレスカバーは、マットレスのマットレス周囲部の周りの第1伸縮生地を備えている。第1伸縮生地は、マットレス頂部と平行な方向に伸縮可能である第1の主伸縮方向を有する。多方向伸縮生地は、マットレス頂部上に配置されている。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
システムであって、
マットレス頂部と、マットレス底部と、マットレス周囲部とを備えたマットレスを有するベッドを備え、前記マットレスは、
前記マットレスを囲むマットレスカバーを備え、前記マットレスカバーは、
前記マットレスの前記マットレス周囲部の周りの第1伸縮生地であって、前記第1伸縮生地は、前記マットレス頂部と平行な方向に伸縮可能である第1の主伸縮方向を有する、前記第1伸縮生地と、
前記マットレス頂部上に配置された多方向伸縮生地とを備える、システム。
【請求項2】
前記第1伸縮生地及び前記多方向伸縮生地の各々は、互いとは異なる特性を有するニット材料を備えている、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記第1伸縮生地は、織物積層生地である、請求項1又は2に記載のシステム。
【請求項4】
前記第1伸縮生地は、非伸縮織物生地である、請求項1又は2に記載のシステム。
【請求項5】
前記マットレスカバーは、さらに、前記第1伸縮生地及び前記多方向伸縮生地の間に配置された第2伸縮生地を備え、前記第2伸縮生地は、前記多方向伸縮生地の端部と、前記第1伸縮生地の端部との間の方向において伸縮可能である第2の主伸縮方向を有する、請求項1乃至4の何れか1項に記載のシステム。
【請求項6】
前記第2伸縮生地は、前記マットレス頂部上に少なくとも部分的にあり、さらに、前記マットレス周囲部上に少なくとも部分的にある、請求項1乃至5の何れか1項に記載のシステム。
【請求項7】
前記マットレスは、左側部及び右側部を含み、前記第1伸縮生地は、前記マットレスの高さよりも幅が狭い前記左側部に沿った第1の部分と、前記マットレスの高さよりも幅が狭い前記右側部に沿った第2の部分とを備える、請求項1乃至6の何れか1項に記載のシステム。
【請求項8】
前記第1の部分と、前記第2の部分とは同じ高さである、請求項1乃至7の何れか1項に記載のシステム。
【請求項9】
前記第1の部分と、前記第2の部分とは、前記マットレスの底部側に沿っている底部を含み、前記第2伸縮生地は、前記多方向伸縮生地と前記第1伸縮生地のエッジとの間で延び、前記第2伸縮生地は前記マットレス頂部上及び前記左側部及び前記右側部に沿う少なくとも部分的な部分上の両方にある、請求項1乃至7の何れか1項に記載のシステム。
【請求項10】
前記マットレスのヘッド及び前記マットレスのフットにおける前記第1伸縮生地の一部は、前記マットレス頂部とマットレス底部との間で延びる、請求項1乃至7の何れか1項に記載のシステム。
【請求項11】
前記第1の部分及び前記第2の部分の各々は、前記ベッドの前記ヘッドにより近いヘッドセクションと、前記ベッドの前記フットにより近いフットセクションとを備え、前記ヘッドセクション及び前記フットセクションの各々は、前記マットレスの高さとほぼ同様の高さを有している、請求項1乃至7の何れか1項に記載のシステム。
【請求項12】
前記第1伸縮生地及び前記第2伸縮生地の各々は、多方向に伸びる、請求項1乃至7の何れか1項に記載のシステム。
【請求項13】
前記第1伸縮生地及び前記第2伸縮生地の各々は、単一方向に伸びる、請求項1乃至7の何れか1項に記載のシステム。
【請求項14】
マットレスカバーであって、
マットレスの周囲部の周りに配置された第1伸縮生地であって、前記第1伸縮生地は、マットレス頂部と平行な方向に主に伸縮するように形成される、前記第1伸縮生地と、
前記マットレス頂部上に配置されるように構成された4方向伸縮生地とを備える、マットレスカバー。
【請求項15】
さらに、前記第1伸縮生地と前記4方向伸縮生地との間に配置された前記第2伸縮生地を備え、前記第2伸縮生地は、前記4方向伸縮生地のエッジと、前記第1伸縮生地のエッジとの間の方向において主に伸縮するように形成される、請求項14に記載のマットレスカバー。
【請求項16】
前記第2伸縮生地は、前記マットレス頂部上に少なくとも部分的に配置されるように形成される、請求項15に記載のマットレスカバー。
【請求項17】
前記第2伸縮生地は、前記第1伸縮生地及び前記4方向伸縮生地よりも大きな伸縮をするように形成される、請求項15又は16に記載のマットレスカバー。
【請求項18】
前記第2伸縮生地は、前記第1伸縮生地及び前記4方向伸縮生地よりも大きな伸縮をするように形成される、請求項15乃至17の何れか1項に記載のマットレスカバー。
【請求項19】
前記第2伸縮生地は、前記第1伸縮生地及び前記4方向伸縮生地よりもより厚い重量のニットを有する、請求項15乃至18の何れか1項に記載のマットレスカバー。
【請求項20】
前記第1伸縮生地は、マットレスの左側部に沿って配置されるように形成された第1の部分を備え、前記第1の部分は、前記マットレスの高さよりも幅が狭く、前記第1伸縮生地は、マットレスの右側部に沿って配置されるように形成された第2の部分を備え、前記第2の部分は、前記マットレスの高さよりも少なくされている、請求項15に記載のマットレスカバー。
【請求項21】
前記第1の部分及び前記第2の部分は、前記マットレスの底部側に沿うように形成される底部を含み、前記第2伸縮生地は、前記4方向伸縮生地と前記第1伸縮生地のエッジとの間で延び、前記第2伸縮生地は前記マットレス頂部上及び前記マットレスの左側部及び前記マットレスの右側部に沿う少なくとも部分的な部分上にあるように形成される、請求項20に記載のマットレスカバー。
【請求項22】
前記第1伸縮生地の第3の部分は、前記マットレスのヘッドにあるように形成され、第4の部分は、前記マットレスのフットにあるように形成され、第3の部分及び第4の部分は前記マットレス頂部とマットレス底部との間で延びるように形成される、請求項20又は21に記載のマットレスカバー。
【請求項23】
前記第1の部分及び前記第2の部分の各々は、前記マットレスのヘッドにより近くなるように形成されたヘッドセクションと、前記マットレスの前記フットにより近くなるように形成されたフットセクションとを備え、前記ヘッドセクション及び前記フットセクションの各々は、前記マットレスの高さとほぼ同様の高さを有している、請求項20乃至22の何れか1項に記載のマットレスカバー。
【請求項24】
方法であって、
マットレスを形成するカバーにより複数のマットレス構成要素を受け入れるステップを備え、
前記カバーは、
前記マットレスの周囲部の周りに配置された第1伸縮生地であって、前記第1伸縮生地は、前記マットレス頂部と平行な方向に主として伸縮するように形成される、前記第1伸縮生地と、
前記マットレス頂部上に配置され且つカバーを形成する4方向伸縮生地とを備える、方法。
【請求項25】
前記カバーは、さらに、前記第1伸縮生地と前記4方向伸縮生地との間に配置された前記第2伸縮生地を備え、前記第2伸縮生地は、前記4方向伸縮生地のエッジと、前記第1伸縮生地のエッジとの間の方向において主に伸縮するように形成される、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
前記カバーによりフォームタブ及びマットレスコアを受け入れるステップを備える、請求項24又は25に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、マットレスのためのカバーに関する。
【0002】
この出願は、2019年6月3日に出願され、「MATTRESS COVERING」と題された米国特許出願第62/856,485号の米国特許法119条(e)の利益を主張し、この出願は参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【背景技術】
【0003】
一般に、ベッドは、睡眠をとる又はリラックスする場所として使用される一つの家具である。多くの現代のベッドは、ベッドフレーム上に柔らかいマットレスを備えている。マットレスは、1人又は2人以上の使用者の体重を支えるため、ばね、フォーム材料(発泡材料)及び/又は空気室を備えることができる。マットレスはマットレスカバーを含むことができる。
【発明の概要】
【0004】
本開示内で記載される主題の例示的な実施形態は、以下の特徴を備えたシステムである。ベッドは、マットレス頂部と、マットレス底部と、マットレス周囲部とを備えたマットレスを有している。マットレスは、マットレスを囲むマットレスカバーを備えている。マットレスカバーは、マットレスのマットレス周囲部の周りの第1伸縮生地を備えている。第1伸縮生地は、マットレス頂部と平行な方向に伸縮可能である第1の主伸縮方向を有する。多方向伸縮生地は、マットレス頂部上に配置されている。
【0005】
本開示内で記載される主題の例示的な実施形態は、以下の特徴を備えたマットレスカバーである。第1伸縮生地は、マットレスの周囲部の周りに配置される。第1伸縮生地は、マットレス頂部と平行な方向に主に伸縮するように形成される。4方向伸縮生地は、マットレス頂部上に配置されるように形成される。
【0006】
本開示内で記載される主題の例示的な実施形態は、以下の特徴を備えた方法である。以下の特徴事項を備えたマットレスカバーが形成される。第1伸縮生地はマットレスの周囲部の周りに配置される。第1伸縮生地は、マットレス頂部と平行な方向に主として伸縮可能であるように形成される。4方向伸縮生地は、マットレス頂部上に配置されるように形成される。
【0007】
本開示内で記載される主題の例示的な実施形態は、以下の特徴を備えた方法である。カバーのマットレス構成要素は、マットレスを形成するように受け入れられる。カバーは、マットレスの周囲部の周りに配置された第1伸縮生地を備える。第1伸縮生地は、マットレス頂部と平行な方向に主として伸縮可能であるように形成される。4方向伸縮生地は、マットレス頂部上に配置される。第2伸縮生地は、第1伸縮生地と4方向伸縮生地との間に配置される。第2伸縮生地は、4方向伸縮生地のエッジと、第1伸縮生地のエッジとの間の方向において主に伸縮するように形成される。
【0008】
本開示内で記載される主題の例示的な実施形態は、以下の特徴を備えた方法である。ベッドは、マットレス頂部と、マットレス底部と、マットレス周囲部とを備えたマットレスを有している。マットレスは、マットレスを囲むマットレスカバーを備えている。マットレスカバーは、マットレスのマットレス周囲部の周りの第1伸縮生地を備えている。第2伸縮生地は、マットレス頂部上に配置される。第2伸縮生地は、第1伸縮生地とは異なる材料特性を有する。第3伸縮生地はマットレス頂部上及びマットレス周囲部上に配置される。第3伸縮生地は、第1伸縮生地から第2伸縮生地まで延びる。第3伸縮生地は、第1伸縮生地及び第2伸縮生地とは異なる材料特性を有している。
【0009】
本開示内で記載される主題の例示的な実施形態は、以下の特徴を備えたシステムである。ベッドは、マットレス頂部と、マットレス底部と、マットレス周囲部とを備えたマットレスを有している。マットレスは、マットレスを囲むマットレスカバーを備えている。マットレスカバーは、マットレスのマットレス周囲部の周りにマットレス境界部を形成する第1ニット伸縮生地を備えている。第2ニット伸縮生地はマットレス頂部上に配置される。第2伸縮生地は、第1伸縮生地とは異なる材料特性を有し、使用者がマットレス頂部上に載っているときにマットレス中に快適に沈むことができるように適切な量まで伸びるように形成される。第3ニット伸縮生地はマットレス頂部上及びマットレス周囲部上に配置され、第1ニット伸縮生地と第2ニット伸縮生地との間の接続を形成する。第3ニット伸縮生地は、第1ニット伸縮生地及び第2ニット伸縮生地とは異なる材料特性を有する。
【0010】
本開示内で記載される主題の例示的な実施形態は、以下の特徴を備えたシステムである。ベッドは、マットレス頂部と、マットレス底部と、マットレス周囲部とを備えたマットレスを有している。マットレスは、マットレスを囲むマットレスカバーを備えている。マットレスカバーは、マットレスのマットレス周囲部の周りの第1ニット伸縮生地と、マットレス頂部上に配置される第2ニット伸縮生地とを備える。第2伸縮生地は、第1伸縮生地とは異なる材料特性を有している。第1の織生地は、マットレス底部近傍のマットレスのマットレス周囲部の周りに配置される。第1の織生地は、第1ニット伸縮生地に接続される。
【0011】
上述に記載された実施形態は、以下の特徴事項のいずれかを含む、すべてを含む、又はいずれも含まないものとできる。
【0012】
マットレスカバーは、さらに、第1伸縮生地及び多方向伸縮生地の間に配置された第2伸縮生地を備えてもよい。第2伸縮生地は、多方向伸縮生地のエッジと、第1伸縮生地のエッジとの間の方向において伸縮可能である第2主伸縮方向を有する。
【0013】
第2伸縮生地は、マットレス頂部上に少なくとも部分的にあり、さらに、マットレス周囲部上に少なくとも部分的にある。
【0014】
マットレスは、左側部及び右側部を含むことができる。第1伸縮生地は、マットレスの高さよりも幅が狭い左側部に沿った第1の部分と、マットレスの高さよりも幅が狭い右側部に沿った第2の部分とを備える。
【0015】
第1の部分と、第2の部分とは同じ高さであってもよい。
【0016】
第1の部分と、第2の部分とは、マットレスの底部側に沿っている底部を含むことができる。第2伸縮生地は、多方向伸縮生地と第1伸縮生地のエッジとの間で延びている。第2伸縮生地はマットレス頂部上、及び左側部及び右側部に沿う少なくとも部分的な部分上の両方にある。
【0017】
マットレスのヘッド及びマットレスのフットにおける第1伸縮生地の一部は、マットレス頂部とマットレス底部との間で延びることができる。
【0018】
第1の部分及び第2の部分の各々は、ベッドのヘッドにより近いヘッドセクションと、ベッドのフットにより近いフットセクションとを備えている。ヘッドセクション及びフットセクションの各々は、マットレスの高さとほぼ同様の高さを有している。
【0019】
第1伸縮生地及び第2伸縮生地の各々は、多方向に伸びる。
【0020】
第1伸縮生地及び第2伸縮生地の各々は、単一方向に伸びる。
【0021】
第1伸縮生地及び多方向伸縮生地の各々は、互いとは異なる特性を有するニット材料を備えている。
【0022】
第2伸縮生地は、第1伸縮生地と4方向伸縮生地との間に配置されることができる。第2伸縮生地は、4方向伸縮生地のエッジと、第1伸縮生地のエッジとの間の方向において主に伸縮するように形成される。
【0023】
第2伸縮生地は、マットレス頂部上に少なくとも部分的に配置されるように形成されることができる。
【0024】
第1伸縮生地は、マットレスの左側部に沿って配置されるように形成された第1の部分を備えることができる。第1の部分は、マットレスの高さよりも幅が狭くなっている。第1伸縮生地は、マットレスの右側部に沿って配置されるように形成された第2の部分を備えている。第2の部分は、マットレスの高さよりも少なくされている
【0025】
第1の部分と、第2の部分とは同じ高さであってもよい。
【0026】
第1の部分及び第2の部分は、マットレスの底部側に沿うように形成される底部を含むことができる。第2伸縮生地は、4方向伸縮生地と第1伸縮生地のエッジとの間で延びている。第2伸縮生地はマットレス頂部上及びマットレスの左側部及びマットレスの右側部に沿う少なくとも部分的な部分上にあるように形成される。
【0027】
第1伸縮生地の第3の部分は、マットレスのヘッドにあるように形成されることができ、第4の部分は、マットレスのフットにあるように形成されることができる。第3の部分及び第4の部分はマットレス頂部とマットレス底部との間で延びるように形成される。
【0028】
第1の部分及び第2の部分の各々は、マットレスのヘッドにより近くなるように形成されたヘッドセクションと、マットレスのフットにより近くなるように形成されたフットセクションとを備えることができる。ヘッドセクション及びフットセクションの各々は、マットレスの高さとほぼ同様の高さを有している。
【0029】
マットレスカバーは、第1伸縮生地と4方向伸縮生地との間に配置された第2伸縮生地をさらに含むことができる。第2伸縮生地は、4方向伸縮生地のエッジと、第1伸縮生地のエッジとの間の方向において主に伸縮するように形成される。
【0030】
フォームタブ及びマットレスコアは、マットレスカバーにより受け入れられることができる。
【0031】
カバーが形成されることができる。
【0032】
第3伸縮生地は、第1伸縮生地及び第2伸縮生地よりも伸びが大きいように形成できる。
【0033】
第1伸縮生地は、第2伸縮生地及び第3伸縮生地よりも伸びが小さいように形成できる。
【0034】
第1伸縮生地は、第2伸縮生地及び第3伸縮生地よりもより厚い重量のニットを有することができる。
【0035】
第1伸縮生地、第2伸縮生地及び第3伸縮生地はそれぞれ、異なる伸縮特性を有する多方向伸縮生地であってもよい。
【0036】
第1の織物生地は薄層を積層して形成できる。
【0037】
第1の織物生地は、非伸縮性の織物生地であってもよい。
【0038】
マットレスカバーは、第1ニット伸縮生地と第2ニット伸縮生地との間の接続を形成するように形成された第3ニット伸縮生地をさらに含むことができる。第3ニット伸縮生地は、第1ニット伸縮生地と第2ニット伸縮生地とは異なる材料特性を有する。
【0039】
本明細書に記載の主題は、より良好なマットレスカバーを実現することにより、より良好なマットレス性能を可能にできる。代替的に又は追加的に、本明細書に記載された主題は、マットレスカバーのより良いフィッティング及び/又は機能性を可能にでき、これは、カバーが所定の位置にとどまり、しわが少ないので、美観の改善を可能にする。マットレスカバーは、マットレスの機能性を改善するやり方で組み合わされた特定の機能に適した異なる材料特性を備えた異なる伸縮材料の異なるパネルを含むことができる。
【0040】
他の特徴事項、態様、及び潜在的な利点は、添付の詳細な説明及び図から明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【
図1】
図1は、例示のマットレスカバーを有するマットレスの斜視図である。
【
図2A】
図2Aは、例示的なマットレスカバーを有するマットレスの複数の図及び概略斜視図である。
【
図2B】
図2Bは、例示的なマットレスカバーを有するマットレスの複数の図及び概略斜視図である。
【
図2C】
図2Cは、例示的なマットレスカバーを有するマットレスの複数の図及び概略斜視図である。
【
図2D】
図2Dは、例示的なマットレスカバーを有するマットレスの複数の図及び概略斜視図である。
【
図2E】
図2Eは、例示的なマットレスカバーを有するマットレスの複数の図及び概略斜視図である。
【
図2F】
図2Fは、例示的なマットレスカバーを有するマットレスの複数の図及び概略斜視図である。
【
図3A】
図3Aは、例示的なマットレスカバーを有するマットレスの複数の図及び概略斜視図である。
【
図3B】
図3Bは、例示的なマットレスカバーを有するマットレスの複数の図及び概略斜視図である。
【
図3C】
図3Cは、例示的なマットレスカバーを有するマットレスの複数の図及び概略斜視図である。
【
図3D】
図3Dは、例示的なマットレスカバーを有するマットレスの複数の図及び概略斜視図である。
【
図3E】
図3Eは、例示的なマットレスカバーを有するマットレスの複数の図及び概略斜視図である。
【
図3F】
図3Fは、例示的なマットレスカバーを有するマットレスの複数の図及び概略斜視図である。
【
図4A】
図4Aは、例示的なマットレスカバーを有するマットレスの複数の図及び概略斜視図である。
【
図4B】
図4Bは、例示的なマットレスカバーを有するマットレスの複数の図及び概略斜視図である。
【
図4C】
図4Cは、例示的なマットレスカバーを有するマットレスの複数の図及び概略斜視図である。
【
図4D】
図4Dは、例示的なマットレスカバーを有するマットレスの複数の図及び概略斜視図である。
【
図5A】
図5Aは、例示的なマットレスカバー及び例示的なマットレス用の様々なコーナー構成を有するマットレスの概略斜視図である。
【
図5B】
図5Bは、例示的なマットレスカバー及び例示的なマットレス用の様々なコーナー構成を有するマットレスの概略斜視図である。
【
図5C】
図5Cは、例示的なマットレスカバー及び例示的なマットレス用の様々なコーナー構成を有するマットレスの概略斜視図である。
【
図5D】
図5Dは、例示的なマットレスカバー及び例示的なマットレス用の様々なコーナー構成を有するマットレスの概略斜視図である。
【
図6A】
図6Aは、例示的なマットレスカバー及び例示的なマットレス用の様々なコーナー構成を有するマットレスの概略斜視図である。
【
図6B】
図6Bは、例示的なマットレスカバー及び例示的なマットレス用の様々なコーナー構成を有するマットレスの概略斜視図である。
【
図6C】
図6Cは、例示的なマットレスカバー及び例示的なマットレス用の様々なコーナー構成を有するマットレスの概略斜視図である。
【
図6D】
図6Dは、例示的なマットレスカバー及び例示的なマットレス用の様々なコーナー構成を有するマットレスの概略斜視図である。
【
図7A】
図7Aは、例示的なマットレスカバー及び例示的なマットレス用の様々なコーナー構成を有するマットレスの概略斜視図である。
【
図7B】
図7Bは、例示的なマットレスカバー及び例示的なマットレス用の様々なコーナー構成を有するマットレスの概略斜視図である。
【
図7C】
図7Cは、例示的なマットレスカバー及び例示的なマットレス用の様々なコーナー構成を有するマットレスの概略斜視図である。
【
図7D】
図7Dは、例示的なマットレスカバー及び例示的なマットレス用の様々なコーナー構成を有するマットレスの概略斜視図である。
【
図8A】
図8Aは、例示的なマットレスカバーを有するマットレスの概略側面図である。
【
図8B】
図8Bは、例示的なマットレスカバーを有するマットレスの概略側面図である。
【
図9A】
図9Aは、例示的なマットレスカバーを有するマットレスの概略側面図である。
【
図9B】
図9Bは、例示的なマットレスカバーを有するマットレスの概略側面図である。
【
図10A】
図10Aは、例示的なマットレスカバーを有するマットレスの概略側面図である。
【
図10B】
図10Bは、例示的なマットレスカバーを有するマットレスの概略側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0042】
様々な図面における同様の参照符号は、同様の構成要素を示している。
【0043】
マットレスを覆う生地として使用される従来のマットレスのカバー亜麻布は、しばしばほとんど伸びない。結果として、使用者がマットレス上に横たわるとき、カバー亜麻布が内部のマットレス構成要素(フォーム等)を引っ張る。カバーの境界は、伸縮性がほとんどない又はまったくない織物材料とされうり、マットレスが使用者によって圧縮された後、見苦しいしわを保持する可能性がある。 これらの2つの材料(カバー亜麻布と境界部)は、マットレスのカバーを形成するために一緒に縫い合わされることがよくあります。
【0044】
本開示の主題は、マットレスのフォーム材料の永久変形や摩耗を低減させるマットレスカバーに関する。フォーム材料(フォームタブなど)の文脈において説明されているが、本明細書に記載される主題は、他の材料(スプリングタブ及び他のスプリング材料など)を有するマットレスにも容易に適用できる。フォームタブ(又はスプリングタブ)は、マットレスコアを囲むことができる。いくつかの実施形態では、フォームタブ(又はスプリングタブ)は、マットレスコアとして使用される1つ又は複数の膨張可能な空気室を取り囲むことができる。いくつかの実施形態では、フォームタブ(又はスプリングタブ)は、マットレスコアとして使用される1つ又は複数のスプリング及び/またはフォーム構成要素を取り囲むことができる。他の実施形態では、フォームタブ(又はスプリングタブ)は、1つ又は複数の他のマットレス構成要素(すなわち、フォーム、ばね、空気室、及び/又は他の構成要素)と取り換えることができる。
【0045】
マットレスカバーは、特定の目的のために機能するように構成されている材料からなる複数のパネルを有することができる。例えば、モノフィラメントスペーサ材料は、使用者が通常横たわる場所の直接すぐ下の睡眠面に使用できる。この材料は、使用者の体の独特な輪郭に合わせ且つ支持するためベッドのフォーム及び空気室を補助する多方向(すなわち、四方向)の伸縮特性を有することができる。このようなスペーサは、空気の流れを可能にすることにより、使用者の体温に肯定的な影響を潜在的に有することができる。睡眠表面の周辺の周りにおける多方向又は主として単一方向(すなわち、二方向)のストレッチ生地は、使用者がベッドから降りた後にカバーをもとの形状に戻すことを助ける。周囲の材料は、曲がり及び圧縮への適当なフォーム耐性及びこれらからの回復を助けるために、ベッドの周りに多方向又は主として単一方向(二方向)の伸縮特性をも有する境界材料に付着している。織物部材は、生地は、マットレスの側部上の境界材料の下に配置されることができると共に境界材料に取り付けられることができる。織物材料は、伸縮する及び回復するための能力が制限されている又は全くない非伸縮性の織物材料であることができ、さらに、マットレスの底を構造的に保持するのに適することができる。いくつかの実施形態では、マットレスカバーは、これらの材料のうち1つ、2つ以上、又はすべてを含む生地のパネルを含むことができる。いくつかの実施形態では、生地の1つ又は複数のパネルは、出願用に適したものと異なっていてもよい。
【0046】
図1は、マットレス10の上に取付けられた例示的なマットレスカバー100を有する的レス10の斜視図である。マットレス10は、マットレス頂部102、マットレス底部104、及びマットレス周囲部106を含む。マットレスカバー100は、マットレス10を取り囲み、マットレス周囲部106の周りに伸縮性のある生地(ストレッチ生地)108を含む。ストレッチ生地108は、マットレス頂部102と平行な方向に伸縮可能である。ストレッチ生地108は、曲がり及び圧縮に対する適合されたフォーム耐性、及び曲がり及び圧縮からの回復を助ける。そのような伸縮性及び圧縮は、マットレスの一般的な使用、マットレスと調整可能なベースの使用、マットレスの発送、又はマットレスのエッジにフォームの変形を引き起こす可能性のある他のシナリオによって引き起こされる可能性がある。ストレッチ生地110は、マットレス頂部102上に配置されるように構成され、マットレスカバー100からの干渉なしに使用者を完全に支持するためにマットレス10用の十分な伸縮を可能にする。いくつかの実施形態では、ストレッチ生地110は、モノフィラメントスペーサ材料を備えたスペーサ生地を含むことができる。スペーサ生地は、テキスタイルシートとディスタンスファイバの組み合わせを含み、テキスタイル材料に高い吸収能力を提供できる多孔質構造を備える。ディスタンスファイバは、生地内の間隔を維持するのに十分な剛性を備えたモノフィラメントポリエステルファイバであってもよい。このように、スペーサ生地は高圧に耐えることができ、流体や熱、たとえば汗や体の熱を伝達させることができる。そのような実施形態において、スペーサ材料は、使用者を涼しく乾燥した状態に保つのを助けるために、少なくとも少量の空気の流れを可能にする。いくつかの実装形態では、マットレスカバー100はまた、ストレッチ生地108とストレッチ生地110との間に配置されたストレッチ生地112を含む。ストレッチ生地112は、ストレッチ生地エッジ113とストレッチ生地エッジ115との間で一定の方向に伸縮可能である。図示されているように、ストレッチ生地112は、少なくとも部分的にマットレス頂部102上にあり、部分的にマットレス周囲部106に沿っている。ストレッチ生地112は、使用者がマットレス10を離れた後、マットレスカバー100がもとの形状に戻るのを助ける。
【0047】
生地の異なるパネルは、縫う又はステッチによる等の、一つ又は二つ以上の継ぎ目で互いに取付けられることができる。例えば、ストレッチ生地108、ストレッチ生地110、ストレッチ生地112は、複数の継ぎ目を形成して一緒に縫い合わせることができる。同じ種類の生地のパネルをともにステッチすることにより、複数の継ぎ目が含められることもできる。例えば、マットレス頂部102上のストレッチ生地110は、
図1に示されるように、中央部で下におろされる縫い目により一緒に縫い合わされたストレッチ生地110の2つのパネルから形成され得る。あるいは、ストレッチ生地110は、マットレス100の中央部でおろされる継ぎ目がない単一の部材パネルにより形成されてもよい。さらなる代替の実施形態では、生地パネルの数及び形状は、図示の例からさらに変えることができる。
【0048】
マットレスカバー100は、左側部116及び右側部114を含む。いくつかの実施形態では、ストレッチ生地112がマットレス10の上部コーナーの周りに「滝(ウォーターフォール)」すなわちウイング117を含み、ウイング117は、マットレス頂部102上に部分的に及びマットレス周囲部106に沿って部分的に伸縮する。ストレッチ生地108は、マットレスの高さよりも幅が狭い左側部116に沿った第1の部分(図示せず)と、マットレスの高さよりも幅が狭い右側部114に沿った第2の部分118とを有している。第1の部分及び第2の部分118は、(標準的な製造公差内で)同じ高さとできる。ストレッチ生地112は、ストレッチ生地110とストレッチ生地エッジ115との間で延びる。ストレッチ生地112は、マットレス頂部102上にあると共に、左側部116及び右側部114に少なくとも部分的に沿っている。ストレッチ生地108の一部が、マットレスのヘッド122及びマットレス10のフット124において、マットレス頂部102とマットレス底部104との間に延在する。第1の部分及び第2の部分118はそれぞれ、ベッドのヘッド122の近くのヘッドセクション123と、ベッドのフット124に近いフットセクション125とを含み。ヘッドセクション123及びフットセクション125の各々は、マットレス10の高さと(標準的な製造公差内で)実質的に同様の高さを有する。
【0049】
底部生地120は、ストレッチ生地108の底エッジからマットレス10の底部まで延びる。底部生地120は、実質的に伸縮に抵抗するか、又は伸縮を防止するように構成された実質的に非伸縮の織物部材でありうる。伸縮に抵抗することにより、底部生地120は、マットレス10の底部に剛性をもたらすのを助けることができ、この剛性は、逆さまのフォーム又はスプリングタブを有するマットレス10の実施形態において有益であり得、さらに、実質的に非伸縮の織物部材から利益を得るマットレス10の他の実施形態において有益であり得る。いくつかの実施形態では、底部生地120は、ある程度の剛性並びに耐火性をもたらすことができる積層材料と組み合わせた実質的に非伸縮性の織物材料を含むことができる。
【0050】
使用されている実質的に非伸縮性の織物材料から利益を得ていない実施形態では、底部生地120は、異なる材料を含むことができる。 例えば、いくつかの実施形態では、底部生地120は、ニット材料又はストレッチニット材料を含むことができる。ストレッチニット材料は、少量又は大量でさえも伸縮可能である底部生地120を有することから利益を得る実施形態において使用できる。いくつかの実施形態では、底部生地120は、伸ばす能力が小さい又は全くないニット材料であってもよい。
【0051】
ストレッチ生地108、ストレッチ生地110、及びストレッチ生地112のいくつか又はすべては、異なる特性を有する異なる生地とできる。例えば、ストレッチ生地108、ストレッチ生地110、及びストレッチ生地112はそれぞれ、伸縮し、弾性によりもとの形状に戻る/回復するように構成されたニット材料を含むことができるが、ニットの厚さ、伸縮のための能力等の異なる特性を有することもできる。いくつかの実施形態では、ストレッチ生地108は、比較的厚い重量のニット及び比較的限定された伸縮能力を有するニット材料を含むことができる。ストレッチ生地108は、マットレス10の側部上である程度の伸縮を可能にするが、また、マットレス10に望ましいレベルの剛性及び支持を提供できる。ストレッチ生地110は、比較的薄い重量のニット及び比較的大きい伸縮能力を有するニット材料を含むことができる。ストレッチ生地110は、マットレス10の上に横たわっているユーザが、ストレッチ生地110が望ましくない量の張力を提供することなく、ストレッチ生地110の下のフォーム又は他の材料に沈みこむことを可能にするのに十分に伸びるように構成できる。ストレッチ生地110は、スペーサ材料を含むことができる、又はスペーサ材料なしで作られる。ストレッチ生地112は、比較的薄い重量のニット及び比較的大きな伸縮能力を有するニット材料を含むことができる。ストレッチ生地112は、マットレス10の頂部のストレッチ生地110をマットレス10の側面のストレッチ生地108に弾性的に接続するように構成されることができる。ストレッチ生地112は、望ましくないほどの高い量の張力で引っ張られることのない張力下に、ストレッチ生地110及び108をほぼ保つように、ストレッチ生地110及び108の両方もよりも多く伸びるように構成できる。他の実施形態では、ストレッチ生地108、ストレッチ生地110、及びストレッチ生地112のニットの厚さ、伸縮能力、及び他の材料特性は、用途に適したものとして変えることができる。
【0052】
いくつかの実施形態では、ストレッチ生地108、ストレッチ生地110、及びストレッチ生地112は、多方向(例えば、四方向)伸縮特性を有することができる。そのような実施形態のいくつかでは、ストレッチ生地108、ストレッチ生地110、及びストレッチ生地112のうちの1つ又は2つ以上が、支配的な伸縮方向を有することができる。例えば、ストレッチ生地108は、主にマットレス10の周囲部の周りの方向に主として伸びることができ、垂直方向においてはより少なく伸びるようにできる。ストレッチ生地112は、主にストレッチ生地108からストレッチ生地110に延びる方向に主として伸びることができ、垂直方向においてはより少なく伸びるようにできる。ストレッチ生地110は、各方向に等しく又は実質的に等しく伸びることができる。
【0053】
いくつかの実施形態では、ストレッチ生地108、ストレッチ生地110、及びストレッチ生地112のうちの1つ又は2つ以上が、単一方向(例えば、二方向)の伸縮特性を有することができる。例えば、そのような実施形態のいくつかでは、ストレッチ生地108は、マットレス10の周囲部の周りの方向にのみ延びることができ、垂直方向においては伸びないようにできる。ストレッチ生地112は、ストレッチ生地108からストレッチ生地110に延びる方向においてのみ伸びることができ、垂直方向においては伸びないようにできる。ストレッチ生地110は、各方向に等しく又は実質的に等しく伸びるように、多方向伸縮特性を有することができる。
【0054】
以下の段落において、本開示の態様で使用することができるマットレスカバーの特定の実施形態が説明される。以下の実施形態は単なる例である。ここに説明される特徴事項は、多くの実施形態に適用できる。つまり、特定の特徴事項を異なる実施形態間で混在させることができる。以下の実施形態は、本開示によって記載されるマットレスカバーのすべての可能な実施形態の完全なリストとして考えられるべきではなく、むしろ、いくつかの可能な実施形態の例である。
【0055】
図2A~
図2Fは、マットレス20の上に取り付けられた例示的なマットレスカバー200を有するマットレス20の複数の図面及び斜視概略図である。
図2Aは、マットレスカバー200のフット124の側面図である。
図2Bは、マットレスカバー200の上面図である。
図2Cは、マットレスカバー200のヘッド122の側面図である。
図2Dは、マットレスカバー200の底面図である。
図2Eは、ベッド基礎150上に置かれたマットレスの周りに取付けられているマットレスカバー200の右側の側面図である。
図2Fは、調節可能なベッド基礎150上に載っているマットレス20の周りに取付けられたマットレスカバー200の斜視図である。マットレス20及びマットレスカバー200は、本明細書に記載された相違点を除いて、マットレス10及びマットレスカバー100とほぼ同様である。この実施形態では、ストレッチ生地110はマットレス頂部102全体にわたって延びる一方、ストレッチ生地112はマットレス20の側面に沿ってのみ延び、ストレッチ生地110のエッジからストレッチ生地108のエッジまでの間で延びている。
図2Fに示されるように、ウイング217が存在しない場合よりもマットレス20が調整可能なベッド基礎150によりよく輪郭をあわせるように、ウイング217が配置されている。また、ウイング217は、調整可能なベッド基礎150の使用による永久的な摩耗及び変形を低減する。
【0056】
図3A~3Fは、マットレス30の上に取り付けられた例示的なマットレスカバー300を有するマットレス30の複数の図及び概略斜視図である。
図3Aは、マットレスカバー300のフット124の側面図である。
図3Bは、マットレスカバー300の上面図である。
図3Cは、マットレスカバー300のヘッド122の側面図である。
図3Dは、マットレスカバー300の底面図である。
図3Eは、ベッド基礎150上に置かれたマットレス30の周りに取付けられているマットレスカバー300の右側の側面図である。
図3Fは、調節可能なベッド基礎150上に載っているマットレス30の周りに取付けられたマットレスカバー300の斜視図である。マットレス30及びマットレスカバー300は、本明細書に記載された相違点を除いて、マットレス10及びマットレスカバー100と実質的に同様である。
【0057】
マットレス30は、マットレス30の頂部及び両側部の両方に配置されるストレッチ生地112を有し、ストレッチ生地112はストレッチ生地110からストレッチ生地108まで延びる。したがって、ストレッチ生地112は、マットレス40の頂部からマットレス40の両側部の上にかけてある程度の滝形状を形成する。
【0058】
この実施形態では、ウイング部分317は、ストレッチ生地108のエッジ315に沿った緩やかな曲線を含む異なる形状である。
図3Fに示すように、マットレス30が、ウイング317が存在しない場合よりもマットレス30が調整可能なベッド基礎150によりよく輪郭をあわせるように、ウイング317が配置されている。また、ウイング317は、調整可能なベッド基礎150の使用による永久的な摩耗及び変形を低減する。
【0059】
図4A~
図4Fは、マットレス40の上に取り付けられた例示的なマットレスカバー400を有するマットレス40の複数の図及び概略斜視図である。
図4Aは、マットレスカバー400のフット124の側面図である。
図4Bは、マットレスカバー400の上面図である。
図4Cは、マットレスカバー400のヘッド122の側面図である。
図4Dは、ベッド基礎150上に置かれたマットレス40の周りに取付けられているマットレスカバー400の右側の側面図である。マットレス40及びマットレスカバー400は、本明細書に記載された相違点を除いて、マットレス10及びマットレスカバー100と実質的に同様である。
図3A~
図3Fに示される例のように、マットレス40は、マットレス40の頂部及び両側部の両方に配置されるストレッチ生地112を有し、ストレッチ生地112はストレッチ生地110からストレッチ生地108まで延びる。従って、ストレッチ生地112は、マットレス40の頂部からマットレス40の両側部の上にかけてある程度の滝形状を形成する。
【0060】
図5A~
図5Dは、マットレス50上に取り付けられた例示的なマットレスカバー500、及び例示的なマットレス50の様々なコーナー構成を有するマットレス50の概略斜視図である。
図5Aは、マットレスカバー500の斜視図である。マットレス50及びマットレスカバー500は、本明細書に記載された相違点を除いて、マットレス10及びマットレスカバー100と実質的に同様である。マットレスカバー500は、マットレス50の左側部116、マットレス50のフット124、及びマットレス50の右側部114の周りに延びるウイングセクション517を含む。ストレッチ生地108は、マットレス50のヘッド122の近く(すなわち、ヘッド122の2フィートから3フィート以内)で各側部に沿う狭い割れ目502を含む。
図5Bは、マットレスカバー500と共に使用することができる例示的なコーナーである。この実施形態では、狭い割れ目502は、マットレスのヘッド122により近い位置となっている。
図5Cは、マットレスカバー500と共に使用することができる例示的なコーナーである。この実施形態では、ストレッチ生地108は、マットレスのマットレス周囲部106の周りに均一な高さとなっており、ウイング517を除いている。
図5Dは、マットレスカバー500と共に使用できるコーナーの例である。この実施形態では、ストレッチ生地108は、マットレス50のヘッドに近い側部に沿った部分及びマットレス50のヘッドに沿った部分に限られている。このような実施形態はウイング517の長さ及び高さを増加させている。いくつかの実施形態では、ストレッチ生地108は、フット124にも使用することができる。いくつかの実施形態では、ストレッチ生地112は、マットレス周囲部106に限定されてもよく、又は完全に除かれてもよい。
【0061】
図6A~6Dは、マットレス60上に取り付けられた例示的なマットレスカバー600、及び例示的なマットレス60の様々なコーナー構成を有するマットレス60の概略斜視図である。
図6Aは、マットレスカバー600の斜視図である。マットレス60及びマットレスカバー600は、本明細書に記載された相違点を除いて、マットレス10及びマットレスカバー100と実質的に同様である。マットレスカバー600は、
図1に示されるものよりも長さが短いウイングセクション617を含む。この実施形態では、ストレッチ生地110は、マットレス60の頂部に主として配置され、マットレス60の側部の上にも部分的に延びている。ストレッチ生地108は、マットレス60の周囲の側部の周りに主に配置され、マットレス60の頂部の一部の上まで延びることができる。マットレスカバー600は、マットレス60のヘッド122とフット124との間に延びる仕切りセクション650を含む。仕切りセクション650は、ストレッチ生地108から形成でき、ストレッチ生地110を左セクション652及び右セクション654に分離できる。
【0062】
マットレス60のいくつかの実施形態では、ストレッチ生地110及びストレッチ生地108は、それぞれ多方向に延びることができ、用途に適した異なる材料特性を有することができる。マットレス60の他の実施形態では、ストレッチ生地110は多方向に延びることができ、ストレッチ生地108は、弾性的に伸縮する能力が小さい又は全くない織られた材料に取り換えられてもよい。
【0063】
図6B~
図6Dは、マットレスカバー600と共に使用できるコーナーの例である。
【0064】
図7A~
図7Dは、マットレス70上に取り付けられた例示的なマットレスカバー700、及び例示的なマットレス70の様々なコーナー構成を有するマットレス60の概略斜視図である。
図7Aは、マットレスカバー700の斜視図である。マットレス70及びマットレスカバー700は、本明細書に記載された相違点を除いて、マットレス10及びマットレスカバー100と実質的に同様である。マットレスカバー700は、マットレス70のヘッド122とフット124との間に延びる仕切りセクション750を含む。仕切りセクション750は、ストレッチ生地110を左セクション752及び右セクション754に分離する。
図7Bは、マットレスカバー700と共に使用することができる例示的なコーナーである。
図7Cは、マットレスカバー700と共に使用することができる例示的なコーナーである。
図7Bに示されるマットレス70は、
図7Cに示されるマットレス70よりも厚い。ストレッチ生地108は、両方の実施形態において、マットレス70のヘッド122及びフット124の近くでマットレス70のマットレス底部104とマットレス頂部102との間において延びる。
図7Dは、マットレスカバー700と共に使用することができる例示的なコーナーである。この実施形態では、ストレッチ生地110が延長されるが、ストレッチ生地112が減少又は除かれる。そのような実施形態は、ウイング717の長さを減少させるか又はそれらを完全に除く。いくつかの実施形態では、ストレッチ生地108は、ヘッド122上のみ、又はフット124上のみで使用されることができる。
【0065】
図8A~
図8Bは、マットレス80a及び80b上に取り付けられた例示のマットレスカバー800a及び800bを有するマットレス80a及び80bの概略側面図である。マットレス80a及び80b、並びにマットレスカバー800a及び800bは、本明細書に記載された相違点を除いて、マットレス10及びマットレスカバー100と実質的に同様である。
図8Aは、
図8Bのマットレス80bよりもより厚いマットレス80aを示している。ストレッチ生地108は、マットレス80aがより厚いにもかかわらず、マットレス80a及び80bの両方について同じ高さのままである。図示の実施形態は、ストレッチ生地112を含むことができ、又はストレッチ生地110のみを含むことができる。図示の実施形態は、ストレッチ生地108のエッジ815に沿った緩やかな曲線によって規定される控えめなウイング817を有する。これらのウイング817は、
図1に示されるマットレスカバー100と比較して高さ及び長さがより小さい。
【0066】
図9A~
図9Bは、マットレス90a及び90b上に取り付けられた例示のマットレスカバー900a及び900bを有するマットレス90a及び90bの概略側面図である。マットレス90a及び90b、並びにマットレスカバー900a及び900bは、本明細書に記載された相違点を除いて、それぞれ、マットレス80a及び80b、並びにマットレスカバー800a及び800bと実質的に同様である。
図9Aは、
図9Bに示されるマットレス90bよりもより厚いマットレス90aを示している。ストレッチ生地108は、マットレス90aがより厚いにもかかわらず、マットレス90a及び90bの両方において同じ高さのままである。図示の実施形態は、ストレッチ生地112を含むことができ、又はストレッチ生地110のみを含むことができる。図示の実施形態は、生地のエッジ915に沿った緩やかな曲線によって規定されるウイング917を有する。これらのウイング917は、
図1に示されるマットレスカバー100と高さ及び長さが同様である。
【0067】
図10A~
図10Bは、マットレス95a及び95b上に取り付けられた例示のマットレスカバー1000a及び1000bを有するマットレス95a及び95bの概略側面図である。マットレス95a及び95b、並びにマットレスカバー1000a及び1000bは、本明細書に記載された相違点を除いて、それぞれ、マットレス90a及び90b、並びにマットレスカバー900a及び900bと実質的に同様である。
図10Aは、
図10Bに示されるマットレス95bよりもより厚いマットレス95aを示している。ストレッチ生地108は、より厚いマットレス95aを用いても、マットレス95a及び95bの両方について同じ高さのままである。図示の実施形態は、ストレッチ生地112を含むことができ、又はストレッチ生地110のみを含むことができる。図示の実施形態は、ストレッチ生地108のエッジ1015によって規定されるウイング1017を有する。これらのウイング1017は、
図1に示されるマットレスカバー100と高さ及び長さが同様である。加えて、マットレスカバー1000aと1000bとの両方は、それぞれコーナープロテクター1050aと1050bとを含む。コーナープロテクター1050a及び1050bは、垂直方向に伸びるように構成された第3の二方向伸縮生地を含む。より厚いマットレス1000aが使用されるとき、コーナープロテクター1050aの高さは、比較的短いマットレス95bと比較されるようなマットレス95aの高さと合わせるように増加する。ストレッチ生地108は、マットレス95a及び95bの両方において同じ高さに保たれている。
【0068】
本発明主題の多数の実施形態が記載されている。それにもかかわらず、本明細書に記載された主題の精神及び範囲から逸脱することなく、様々な変更を行うことができることが理解される。例えば、特にそのように記載されていないとしても、いくつかの実施形態では、コーナープロテクターが追加できる。代替的に、又は追加的に、周囲部に沿った生地における割れ目は、記載された実施形態のいくつかに含めることができる。代替的に又は追加的に、記載された例の各々は、多方向伸縮ニット、支配的な伸縮方向を有する多方向伸縮ニット、双方向伸縮ニット、及び/又は非伸縮織物材料等の織物材料を使用する1つ又は2つ以上の生地パネルであってもよい。さらに、いくつかの実施形態では、マットレスカバーの様々な構成要素が、図示されているような構成要素とは異なるように形成されることができる。加えて、上述のような、基礎、マットレス、及び他のベッドシステム構成要素の異なる実施形態の異なる態様は、用途に適した他の態様と組み合わせることができる。したがって、他の実施形態は、特許請求の範囲の範囲内にある。
【国際調査報告】