(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-08-04
(54)【発明の名称】折り畳み式アッパー保持ウィング
(51)【国際特許分類】
B65B 11/10 20060101AFI20220728BHJP
【FI】
B65B11/10
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021569184
(86)(22)【出願日】2020-05-14
(85)【翻訳文提出日】2022-01-06
(86)【国際出願番号】 US2020032913
(87)【国際公開番号】W WO2020236519
(87)【国際公開日】2020-11-26
(32)【優先日】2019-05-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】515301030
【氏名又は名称】ウエストロック・パッケージング・システムズ・エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】ジャン-クリストフ・ボナン
(72)【発明者】
【氏名】エマニュエル・ダバイヨン
【テーマコード(参考)】
3E051
【Fターム(参考)】
3E051AA01
3E051AB02
3E051AB04
3E051BA16
3E051CA03
3E051DA08
3E051DB06
3E051EA03
3E051EB05
3E051FB08
3E051FC04
3E051KA02
3E051KA03
3E051KB05
3E051LA02
3E051LA03
(57)【要約】
方法は、カートンブランクの先頭アッパーフラップを折り畳むステップと、カートンブランクの末尾アッパーフラップを折り畳むステップと、折り畳まれた状態で先頭アッパーフラップおよび末尾アッパーフラップを一対のガイドレール間の隙間に通すステップとを含む。この方法は、先頭アッパーフラップを製品パックにおける先頭の缶に噛み合わせるステップと、末尾アッパーフラップを製品パックの末尾の缶に噛み合わせるステップと、カートンブランクを製品パックの周りに巻き付けて製品パックを一緒にパッケージ化するステップとを含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
長手方向に延在する一対のガイドレールであって、一対のガイドレールは、その間で一連のカートンブランクを受容するように構成された隙間によって互いに間隔を置いて配置され、カートンが前記一対のガイドレールに沿って運ばれながら、それぞれのカートンの先頭アッパーフラップおよび末尾アッパーフラップを折り畳み位置で保持する、一対のガイドレールと、
長手方向に対して静止して取り付けられた回転式運搬装置であって、長手方向に対して垂直に配向された回転軸を有し、前記回転軸を中心に回転するように取り付けられた回転式運搬装置と、
前記回転式運搬装置から半径方向外向きに延在する少なくとも一対のタインと、
を含んでなるシステムにおいて、
前記少なくとも一対のタインのそれぞれのペアが、
前記回転式運搬装置が回転しながら、前記一連のカートンブランクにおける通過するカートンブランクの先頭アッパーフラップに接触して折り畳むように配置された先頭タインであって、前記先頭アッパーフラップが前記一対のガイドレール間の隙間内を通過する前に前記先頭アッパーフラップが折り畳まれる、先頭タインと、
前記回転式運搬装置が回転しながら、前記通過するカートンブランクの末尾アッパーフラップに接触して折り畳むように構成された末尾タインであって、前記末尾アッパーフラップが前記一対のガイドレール間の隙間内を通過する前に前記末尾アッパーフラップが折り畳まれる、末尾タインと、
を備えていることを特徴とする、システム。
【請求項2】
前記回転式運搬装置が、第1の回転式運搬装置であり、
前記一対のガイドレールが、第1の対のガイドレールであり、
前記長手方向に対して前記第1の対のガイドレールから横方向にオフセットされた第2の対のガイドレールと、
前記長手方向に対して静止して取り付けられた第2の回転式運搬装置であって、前記第1の回転式運搬装置から横方向にオフセットされ、前記第2の対のガイドレールと位置合わせされて回転軸を中心に回転するように取り付けられた、第2の回転式運搬装置と、
をさらに含み、
前記第1の回転式運搬装置および第2の回転式運搬装置は、前記一連のカートンブランクにおけるそれぞれのカートンブランクの2つの先頭アッパーフラップおよび2つの末尾アッパーフラップを折り畳むように構成されていることを特徴とする、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記回転式運搬装置が、前記長手方向に対して静止して取り付けられたメインホイールを備えていることを特徴とする、請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記末尾タインがカム経路を追従して前記メインホイールに対して作動し、前記先頭タインが、前記回転式運搬装置に対して作動しないように固定されていることを特徴とする、請求項3に記載のシステム。
【請求項5】
長手方向に対して静止している前記回転式運搬装置の向かいに取り付けられた二次ホイールであって、前記回転式運搬装置の回転軸からオフセットされ、前記回転軸に平行な回転軸を有する、二次ホイールをさらに備え、
前記二次ホイールは、先頭フラップおよび末尾フラップが前記一対のタインで折り畳まれた後、前記先頭フラップおよび末尾フラップが前記一対のガイドレール間の隙間に入る前に、先頭エンドフラップおよび末尾エンドフラップの折り畳み位置を維持するように構成されているホイール輪郭を含んでいることを特徴とする、請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
前記回転式運搬装置の先頭タインおよび末尾タインは、前記回転式運搬装置に対して作動しないように固定されていることを特徴とする、請求項5に記載のシステム。
【請求項7】
前記回転式運搬装置は、前記長手方向に延在する、細長い循環経路を形成するチェーン駆動を含むことを特徴とする、請求項1に記載のシステム。
【請求項8】
前記先頭タインおよび末尾タインは、カム経路を追従して前記チェーン駆動に対して作動していることを特徴とする、請求項7に記載のシステム。
【請求項9】
前記長手方向に整列されたパックコンベヤをさらに備え、前記パックコンベヤは、一連の製品パックをそれぞれのカートンブランクと位置合わせするように配置され、カートンブランクが前記回転式運搬装置よって折り畳まれながら、各パックがそれぞれのカートンブランクと位置合わせされることを特徴とする、請求項1に記載のシステム。
【請求項10】
一連の製品パックを横方向から導入して前記長手方向に整列させるように配置されたパックコンベヤをさらに備え、前記パックコンベヤは、カートンブランクがガイドレール間の隙間に入る位置より下流の位置で、パックをそれぞれのカートンブランクと位置合わせするように配置されていることを特徴とする、請求項1に記載のシステム。
【請求項11】
カートンブランクの先頭アッパーフラップを折り畳むステップと、
カートンブランクの末尾アッパーフラップを折り畳むステップと、
折り畳まれた状態の前記先頭アッパーフラップおよび末尾アッパーフラップを一対のガイドレール間の隙間に通すステップと、
製品パックの先頭の缶に前記先頭アッパーフラップを噛み合わせるステップと、
製品パックの末尾の缶に前記末尾アッパーフラップを噛み合わせるステップと、
前記カートンブランクを製品パックに巻き付けるステップであって、前記製品パックを一緒にパッケージ化するステップと、
を含んでなることを特徴とする、方法。
【請求項12】
カートンブランクの先頭アッパーフラップを折り畳むステップが、カートンブラックの2つの先頭アッパーフラップを同時に折り畳むことを含み、末尾アッパーフラップを折り畳むステップが、カートンブランクの2つの末尾アッパーフラップを同時に折り畳むことを含み、先頭アッパーフラップおよび末尾アッパーフラップを噛み合わせるステップが、前記2つの先頭アッパーフラップを製品パックにおける2つの並んだ先頭ユニットに噛み合わせること、さらに、前記2つの末尾アッパーフラップを製品パックにおける2つの並んだ先頭ユニットに噛み合わせることを含むことを特徴とする、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記製品パックが2×3の6缶パックであることを特徴とする、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記製品パックがカートンブランクの下にあるため、前記先頭アッパーフラップおよび末尾アッパーフラップを折り畳むステップが、前記カートンブランクの上からアクセスする場合にのみ実行されることを特徴とする、請求項11に記載の方法。
【請求項15】
前記先頭アッパーフラップおよび末尾アッパーフラップを折り畳むステップが、前記カートンブランクに上および下からアクセスすることによって実行され、前記先頭アッパーフラップおよび末尾アッパーフラップが折り畳まれた後、前記製品パックが下流の前記カートンブランクに対し整列されることを特徴とする、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
折り畳むステップは、前記カートンブランクの上からのみアクセスできる最初の折り畳みと、最初の折り畳み後に折り畳みを維持することを含み、
前記折り畳みを維持することは、前記先頭アッパーフラップおよび末尾アッパーフラップをガイドレール間の隙間に通す前に、前記カートンブランクの上からのみアクセスした後に前記カートンブランクの下からのみアクセスすることを含むことを特徴とする、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記先頭アッパーフラップを折り畳むステップが、前記末尾アッパーフラップを折り畳む前に行われることを特徴とする、請求項11に記載の方法。
【請求項18】
前記先頭アッパーフラップおよび末尾アッパーフラップを噛み合わせるステップが、カートンを傾斜部に下げて前記製品パックと係合させることを含むことを特徴とする、請求項11に記載の方法。
【請求項19】
前記先頭アッパーフラップおよび末尾アッパーフラップをガイドレール間の隙間に通すステップは、最初に、カートンブランクをガイドレールの一つである上部ガイドレールの下に通し、次に、カートンブランクを前記上部ガイドレールの下に維持したまま、カートンブランクをガイドレールの一つである下部ガイドレール上に通すことを含むことを特徴とする、請求項11に記載の方法。
【請求項20】
前記先頭アッパーフラップおよび末尾アッパーフラップのうちの少なくとも1つを折り畳むステップが、折り畳みをもたらすためにタインを作動させることを含むことを特徴とする、請求項11に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、包装、より具体的には、缶またはボトルなどの複数の製品ユニットを一緒にパッケージ化(包装)するためのシステムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0002】
複数のボトルまたは缶を一緒に包装する1つの方法は、缶またはボトルのグループの6つの側面のうちの4つに巻き付けられた板紙ラッパーを利用する。例えば、板紙のラッパーまたはカートンは、4つの缶の2×2のグループの上部、左側、下部、および右側に巻き付けられ得る。同様の板紙カートンを同じ手法で使用して、2×3の6缶パックを梱包できる。
【0003】
従来の技術は、意図された目的に対して満足のいくものであると考えられていた。しかしながら、包装のための改善されたシステムおよび方法に対する絶えず存在するニーズがある。本開示は、このニーズに対する解決策を提供する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
システムは、長手方向に延在する一対のガイドレールを含み、一対のガイドレールは、その間で一連のカートンブランクを受容するように構成された隙間によって互いに離間され、カートンは、一対のガイドレールに沿って運ばれながら、それぞれのカートンの先頭アッパーフラップおよび末尾アッパーフラップを折り畳み位置に保持する。回転式運搬装置は、長手方向に対して静止して取り付けられている。回転式運搬装置は、長手方向に垂直に配向された回転軸を有し、回転軸を中心に回転するように取り付けられている。少なくとも一対のタインが回転式運搬装置から半径方向外向きに延在している。少なくとも一対のタインのそれぞれのペアには、先頭タインと末尾タインが含まれる。先頭タインは、回転式運搬装置が回転しながら、一連のカートンブランクにおける通過するカートンブランクの先頭アッパーフラップに接触して折り畳むように配置され、先頭アッパーフラップが一対のガイドレール間の隙間内を通過する前に先頭アッパーフラップが折り畳まれる。末尾タインは、回転式運搬装置が回転しながら、通過するカートンの末尾アッパーフラップに接触して折り畳むように構成され、末尾アッパーフラップが一対のガイドレール間の隙間内を通過する前に末尾アッパーフラップが折り畳まれる。
【0005】
ガイドレールの第2の対は、長手方向に対して第1の対のガイドレールから横方向にオフセットされ得る。第2の回転式運搬装置は、長手方向に対して静止して取り付けられ、第1の回転式運搬装置から横方向にオフセットされ、第2の対のガイドレールと位置合わせされ得る。第2の回転式運搬装置は、回転軸を中心に回転するように取り付けられ得る。第1および第2の回転式運搬装置は、一連のカートンブランクにおけるそれぞれのカートンブランクの2つの先頭アッパーフラップおよび2つの末尾アッパーフラップを折り畳むように構成され得る。
【0006】
回転式運搬装置は、長手方向に対して静止して取り付けられたメインホイールを含み得る。末尾タインは、カム経路を追従してメインホイールに対して作動し得る。先頭タインは、回転式運搬装置に対して作動しないように固定され得る。
【0007】
二次ホイールは、長手方向に対して静止している回転式運搬装置の向かい側に取り付けられ得る。二次ホイールは、回転式運搬装置の回転軸からオフセットされ、回転軸に平行な回転軸を有し得る。二次ホイールは、先頭フラップおよび末尾フラップが一対のタインで折り畳まれた後、先頭フラップおよび末尾フラップが一対のガイドレール間の隙間に入る前に、先頭エンドフラップおよび末尾エンドフラップの折り畳み位置を維持するように構成されているホイール輪郭を含み得る。回転式運搬装置の先頭タインおよび末尾タインは、回転式運搬装置に対して作動しないように固定され得る。
【0008】
回転式運搬装置は、長手方向に延在する、細長い循環経路を形成するチェーン駆動を含み得る。先頭タインおよび末尾タインは、カム経路を追従してチェーン駆動に対して作動し得る。
【0009】
パックコンベヤは長手方向に整列され得る。パックコンベヤは、一連の製品パックをそれぞれのカートンブランクと位置合わせするように配置され、カートンブランクが回転式運搬装置によって折り畳まれながら、各パックがそれぞれのカートンブランクと位置合わせされ得る。
【0010】
パックコンベヤは、一連の製品パックを横方向から導入して長手方向に整列させるように配置され、パックコンベヤは、カートンブランクが、ガイドレール間の隙間に入る位置より下流の位置で、パックをそれぞれのカートンブランクと位置合わせするように配置され得る。
【0011】
方法は、カートンブランクの先頭アッパーフラップを折り畳むステップと、カートンブランクの末尾アッパーフラップを折り畳むステップと、折り畳まれた状態で先頭アッパーフラップおよび末尾アッパーフラップを一対のガイドレールの間の隙間に通すステップとを含み得る。この方法は、製品パックの先頭の缶に先頭アッパーフラップを噛み合わせるステップと、製品パックの末尾の缶に末尾アッパーフラップを噛み合わせるステップと、カートンブランクを製品パックに巻き付けるステップであって、製品パックを一緒にパッケージ化するステップとを含み得る。
【0012】
カートンブランクの先頭アッパーフラップを折り畳むステップが、カートンブラックの2つの先頭アッパーフラップを同時に折り畳むことを含み、末尾アッパーフラップを折り畳むステップが、カートンブランクの2つの末尾アッパーフラップを同時に折り畳むことを含み、先頭アッパーフラップおよび末尾アッパーフラップを噛み合わせるステップが、2つの先頭アッパーフラップを製品パックにおける2つの並んだ先頭ユニットに噛み合わせること、さらに、2つの末尾アッパーフラップを製品パックにおける2つの並んだ先頭ユニットに噛み合わせることを含み得る。製品パックは、2×3の6缶パックにされ得る。
【0013】
製品パックがブランクの下にあるため、先頭アッパーフラップおよび末尾アッパーフラップを折り畳むステップは、カートンブランクの上からアクセスする場合にのみ実行され得る。先頭アッパーフラップおよび末尾アッパーフラップを折り畳むステップは、上および下からカートンブランクにアクセスすることによって実行でき、先頭アッパーフラップおよび末尾アッパーフラップが折り畳まれた後、製品パックが下流のカートンブランクに対し整列されることも意図される。折り畳むステップは、カートンブランクの上からのみアクセスできる最初の折り畳みと、最初の折り畳み後に折り畳みを維持することを含み、折り畳みを維持することは、先頭アッパーフラップおよび末尾アッパーフラップをガイドレール間の隙間に通す前に、カートンブランクの上からのみアクセスした後にカートンブランクの下からのみアクセスすることを含み得る。
【0014】
末尾アッパーフラップを折り畳む前に、先頭アッパーフラップを折り畳むことができる。先頭アッパーフラップおよび末尾アッパーフラップを噛み合わせるステップが、カートンを傾斜部に下げて製品パックと係合させることを含み得る。先頭アッパーフラップおよび末尾アッパーフラップをガイドレール間の隙間に通すステップは、最初に、カートンブランクをガイドレールの一つである上部ガイドレールの下に通し、次に、カートンブランクを上部ガイドレールの下に維持したまま、カートンブランクをガイドレールの一つである下部ガイドレール上に通すことを含み得る。先頭アッパーフラップおよび末尾アッパーフラップのうちの少なくとも1つを折り畳むステップが、折り畳みをもたらすためにタインを作動させることを含み得る。
【0015】
開示された主題に基づくシステムおよび方法におけるこれらおよび他の特徴は、図面を参照して説明された実施形態に基づく、以下の詳細な説明から当業者にはより容易に明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0016】
開示された主題に関係する当業者が、過度の実験なしに開示された主題の装置および方法を作成および使用する方法を容易に理解できるように、その好ましい実施形態を、特定の図を参照して以下に詳細に説明する。
【0017】
【
図1】本開示に従って構築されたシステムの実施形態の概略斜視図であって、カートンブランクの上の視点からのメインホイールを示す、概略斜視図である。
【
図2】カートンブランクの下の視点からのカートンの1つの先頭するアッパーフラップの折り畳みを示す、
図1のシステムの概略斜視図である。
【
図3】カートンブランクの下の視点からガイドレール間の隙間に入る先頭アッパーフラップを示す、
図1のシステムの概略斜視図である。
【
図4】カートンブランクの下の視点からの末尾アッパーフラップの折り畳みを示す、
図1のシステムの概略斜視図である。
【
図5】末尾タインを作動させるためのカム経路を示す、
図1のシステムの一部の概略斜視図である。
【
図6】メインホイールの1つを示す、
図1のシステムの一部の概略斜視図である。
【
図7】両方のメインホイールを示す、
図6のシステムの一部の概略端面図である。
【
図8】メインホイールの代わりにチェーン駆動を示す、
図1のシステムの一部の概略斜視図である。
【
図9】タインとカートンブランクとを示す、
図8のチェーン駆動の一部の概略平面図である。
【
図10】ラグを作動させるためのカム経路を示す、
図8のチェーン駆動の一部の概略斜視図である。
【
図11】上下からカートンブランクにアクセスする別の回転式運搬装置を示す、
図1のシステムの概略斜視図である。
【
図12】カートンブランクの上の位置から見た、
図11の回転式運搬装置の概略斜視図である。
【
図13】
図11に示されているものとは異なるホイール輪郭を有する二次ホイールを示す、回転式運搬装置の概略斜視図である。
【
図14】アッパーフラップがそれぞれの缶と係合している缶のパックの周りにカートンブランクが巻き付けられていることを示す、本開示による製品を包装するプロセスの概略図である。
【
図15】カートンブランクの下の点から見た、
図14のプロセスの概略図である。
【
図16】
図11の回転式運搬装置が取り付けられていることと、回転式運搬装置の下流に製品パックを導入するパックコンベヤが示す、
図1のシステムの一部の概略斜視図である。
【
図17】メインホイールと二次ホイールを示す、
図16のシステムの側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
ここで、同様の参照番号が開示された主題に関する同様の構造的特徴または態様を識別している図面を参照する。説明および例示の目的で、限定ではなく、本開示によるシステムの実施形態を示す部分図が
図1に示され、概して、参照符号100によって示されている。本開示によるシステムの他の実施形態、またはその態様は、以下に説明するように、
図2~
図17により提供されている。本明細書に記載のシステムおよび方法を使用して、飲料缶などの製品ユニットと係合させるためにカートンブランクのアッパーフラップを折り畳み、製品ユニットのパックの周りにカートンを巻き付けた後、製品ユニットをカートンにロックすることができる。
【0019】
システム100は、長手方向Dに延在する一対のガイドレール102、104を含む。上部ガイドレール102は、一連のカートンブランク106をその中に受容するように構成された隙間Gによって下部ガイドレール104(
図2で識別される)から離間されており、カートン106が一対のガイドレール102、104に沿って運ばれながら、それぞれのカートン106の末尾アッパーフラップ108および先頭アッパーフラップ110を折り畳み位置に保持している。回転式運搬装置112は、長手方向Dに対して静止して取り付けられている。回転式運搬装置112は、長手方向Dに対して垂直に向けられた回転軸Aを有する。回転式運搬装置112は、回転軸Aを中心に回転するように取り付けられている。
【0020】
第2の対のガイドレール114、116は、長手方向Dに対して第1の対のガイドレール102、104から横方向にオフセットされている。第2の回転式運搬装置118は、長手方向Dに対して静止して取り付けられ、第1の回転式運搬装置112から横方向にオフセットされ、第2の対のガイドレール114、116に対して位置合わせされている。第2の回転式運搬装置118は、第1の回転式運搬装置112と同じ速度で回転軸Aを中心に回転するように取り付けられている。わかりやすくするために、本開示は、第1の回転式運搬装置112と第1のガイドレール102および第2のガイドレール104との動作について説明するが、当業者は、第1の回転式運搬装置112およびレール102、104の構造および動作の説明が、第2の回転式運搬装置118およびその対応するレール114、116に適用できることを容易に理解するであろう。第1の回転式運搬装置112および第2の回転式運搬装置118は、一連のカートンブランク106におけるそれぞれのカートンブランク106の2つの末尾アッパーフラップ108、120および2つの先頭アッパーフラップ110、122を折り畳むように構成される。
【0021】
複数の対のタイン124、126が、回転式運搬装置112から半径方向外向きに延在する。タイン124、126のそれぞれのペアは、末尾タイン124および先頭タイン126を含む。先頭タイン126は、回転式運搬装置112が回転しながら、一連のカートンブランク106における通過するカートンブランク106の先頭アッパーフラップ110に接触して折り畳むように配置され、先頭アッパーフラップ110が一対のガイドレール102、106間の隙間G内を通過する前に先頭アッパーフラップ110が折り畳まれる。
図2は、位置P1で先頭タイン122の1つによって折り畳まれている先頭アッパーフラップ110を示している。
図3は、位置P2で隙間Gに入る同じアッパーフラップ110を示している。
図4は、位置P3にある同じアッパーフラップ110が隙間Gに捕捉され、ガイドレール102、104に沿って運ばれていることを示している。先頭アッパーフラップ110および末尾アッパーフラップ108を隙間Gに通すことは、最初にカートンブランク106をガイドレール102の一つである上部ガイドレール102の下に通し、次に、カートンブランク106を上部ガイドレール102の下に維持したまま、カートンブランク106をガイドレール104の一つである下部ガイドレール104上に通すことを含み、これは、ガイドレール102が、ガイドレール104よりも上流、つまり
図1における左側から始まるためである。
【0022】
それぞれの末尾タイン124は、回転式運搬装置112が回転しながら、通過するカートン106の末尾アッパーフラップ108に接触して折り畳むように構成され、末尾アッパーフラップ108は、末尾アッパーフラップ108が一対のガイドレール102、104間の隙間Gに入る前に折り畳まれる。
図4には、位置P4でタイン124によって折り畳まれている(上記においてアッパーフラップ110の折り畳みが説明された同じカートンの)末尾アッパーフラップ108と、位置P5で先行のカートンブランク106の末尾アッパーフラップ108が、ガイドレール102、104の間に捕捉されているのが示されている。末尾アッパーフラップ108を折りたたんだ後、末尾タイン124は、カートンブランク106が回転式運搬装置112を通過しながら、末尾アッパーフラップ108から離れるように作動してカートンブランク106をクリアする。
【0023】
回転式運搬装置112は、長手方向Dに対して静止して取り付けられたメインホイール128(
図5および
図7で識別される)を含む。末尾タイン124は、
図5の湾曲した矢印によって示されるように、メインホイール128に対して末尾タイン124を作動させるために、側壁134で画定されたカム経路130を追従する。それぞれの末尾タイン124は、カム経路130に追従する末尾タイン124のそれぞれのカムフォロア132の結果として、メインホイール128に対してそれぞれのタイン軸Tを中心に回転し、それによって、カム経路130は、メインホイール128の回転に対して静止したままである。先頭タイン126(
図5には示されていないが、
図1を参照)は、回転式運搬装置112に対して作動しないように固定されている。第2の回転式運搬装置118に対応する側壁134は、
図6、
図7に示される。
【0024】
ここで
図8を参照すると、例えば、それぞれのメインホイール128を備えた回転式運搬装置112、118の代わりに、システム100で使用される別のデバイス200は、それぞれがそれぞれのチェーン駆動228を含む回転式運搬装置212、218が使用される。それぞれのチェーン駆動228は、軸Aの周りを回転するが、長手方向Dに沿って長細く延在する回転経路を規定する。
図9は、それぞれのチェーン駆動228が、先頭タイン226および末尾タイン224を含み、当業者は、それぞれのチェーン駆動228には、任意の適切な数のタイン224、226のペアが含まれることを容易に理解できるだろう。
図8に示されるチェーン駆動の細長い形状は、タイン224、226が長時間の接触に有利である用途のために、カートン106(
図1および
図9でラベル付けされている)との長時間の接触を可能にする。長時間の接触は距離の点で延長されるが、当業者は、チェーン駆動228が高速スループットを容易にし得ることを理解するであろう。したがって、長時間の接触は必ずしも時間の観点から延長されるとは限らない。
図10を参照すると、長時間の接触は、両方のタイン224、226の作動によって促進される。先頭タイン226は、ピボット236の周りで作動し、その作動は、カム壁234のカムトラック240内のカムフォロア238によって駆動される。末尾タイン224は、ピボット242の周りで作動し、その作動は、カム壁234のカムトラック246内のカムフォロア244によって駆動される。タイン224、226の作動は、末尾タイン124に関して上述されたものと同様である。
【0025】
図1~
図10に関して上述した回転式運搬装置は、カートン106の下からのアクセスを必要とせずに、アッパーフラップ108、110を折り畳むことを可能にする。これは、製品、例えば、缶150のパック148が、例えば
図1に示されるように、回転式運搬装置がアッパーフラップ108、110を折り畳む場所の真下に運ばれる設定において、アッパーフラップ108、110を折り畳むことを可能にする。
図1では、パックコンベヤ152は、長手方向Dに整列されている。パックコンベヤ152は、一連の製品パック148をそれぞれのカートンブランク106と位置合わせするように配置され、それぞれのパック148は、カートンブランクが回転式運搬装置112、118によって折り畳まれながら、それぞれのカートンブランク106と位置合わせされる。
【0026】
図16を参照すると、他の用途では、パックコンベヤ352は、一連の製品パック(
図16には示されていないが、
図1のパック148を参照)を横方向Iから長手方向Dに整列させるように配置される。パックコンベヤ352は、カートンブランク106がガイドレール102、104および114、116間の隙間G(
図1を参照)に入る場所の下流の位置で、パック148をそれぞれのカートンブランク106(
図16に示されていないが、
図1を参照)と整列させるように配置される。言い換えれば、
図16では、カートンブランク106は、方向Dに沿って左側から入ることができ、パック148は、横方向位置から方向Iに沿って入ることができ、そして、パック148は、レール102、104、114、116の始点の下流のカートンに出会い、さらに、パック148とカートンが一緒になって、
図16の出力矢印Oで示されている領域に去る。これにより、回転式運搬装置312、318(
図17では側面から示されている)の下流に、パック148を導入することができ、これは、アッパーフラップ108、110を折り畳みながら下からカートンにアクセスできることを意味する。
【0027】
ここで
図11を参照すると、折り畳みが上および下の両方からカートン106にアクセスすることによって行われる、システム100が示されている。それぞれの二次ホイール360、362は、回転式運搬装置312、318のメインホイール328のそれぞれの向かい側に、長手方向Dに対して静止して取り付けられている。それぞれの二次ホイール360、362は、回転式運搬装置312、318の回転軸Aからオフセットされ、回転軸Aに平行な回転軸Rを有する。それぞれの二次ホイール360、362は、先頭フラップ110および末尾フラップ108が一対のタイン326、324で折り畳まれた後、先頭フラップ110および末尾フラップ108が一対のガイドレール102、104の間の隙間Gに入る前に、先頭エンドフラップ110および末尾エンドフラップ108の折り畳み位置を維持するように構成されているホイール輪郭364を含む。回転式運搬装置312、318の先頭タイン326および末尾タイン324(それぞれ)は、それらに対して作動しないように、それぞれのメインホイール328に固定されている。
図11、
図12は、それぞれ、カートン106の下および上の観点から、先頭アッパーフラップ110のうちの2つを折り畳む先頭タイン326の2つを示している。アッパーフラップ108、110の折り畳みは、カートンブランク106の上からのみアクセスできる最初の折り畳みを含み、二次ホイール360、362は、上述したように最初に折り畳まれた後、先頭フラップ110および末尾フラップ108をガイドレール102、104間の隙間Gに通す前に、カートンブランク106の下からのみアクセスすることを含む、折り畳みを維持する。
【0028】
タインの数324、326は、ホイール輪郭364と同様に、所与の用途の必要に応じて変更され得る。
図13は、より少ないタイン424、426を備えたメインホイール428と、異なるホイール輪郭464を備えた二次ホイール460、462の変更されたバージョンを示している。これらの変更は、例えば、さまざまな速度のシステムに対応するために行うことができる。ホイール輪郭464は、例えば、カートン106の2倍の速度で移動することができるが、
図11のホイール輪郭364は、カートン106と同じ速度で移動する。
【0029】
ここで、カートン106の上下の視点からそれぞれシステム100を概略的に示す
図14および
図15を参照して、カートンブランク106における包装パック148のそれぞれの段階が示されている。
図14および
図15の左側では、カートン106が、先頭アッパーフラップ110および末尾アッパーフラップ108をそれぞれ折り畳む、メインホイール428および二次ホイール460、462に接近している。アッパーフラップ110、108を折り畳んだ後、ブランク106は、
図3で識別される隙間Gを通過し、アッパーフラップ108、110は折り畳まれた状態である。次に、パック148がカートン106の下に導入され、(
図1~3に示される)ガイドレール102、104、114、116は、カートン106を下向きに傾斜させてパック148と接触させる。
図1~4のようにパック148が最初にカートン106の下に導入された場合、下からブランク106にアクセスするホイール460、462はない。カートンブランク106がパックと接触すると、2つの並んでいる先頭アッパーフラップ110が、2つの並んでいる先頭缶150の上部リム170に噛み合い、並んでいる末尾アッパーフラップ108は、並んだ上部リム170の末尾缶150に噛み合わされる。次に、
図14の右端に示されるように、カートンブランク106を製品パック148の周りに巻き付けて、製品パック148を一緒に包装(パッケージ化)する。本開示では、2×3の6缶パック150を前提として示されているが、当業者は、本開示の範囲から逸脱することなく、他の製品またはパック構成(4パックなど)が使用され得ることを容易に理解するであろう。
【0030】
本開示における方法およびシステムは、上記に記載され、図面に示されるように、使用の容易さおよび信頼性を含む優れた特性を備えたカートン内の飲料缶などの製品ユニットを包装することを可能にする。開示された主題に基づく装置および方法は、好ましい実施形態を参照して示され、説明されてきたが、当業者は、開示された主題の範囲から逸脱することなく、変更および/または修正を行うことができることを容易に理解するであろう。
【符号の説明】
【0031】
100 システム
102、104、114、116 ガイドレール
106 カートンブランク
108、120 末尾アッパーフラップ
110、122 先頭アッパーフラップ
112、212、312 第1の回転式運搬装置
118、218、318 第2の回転式運搬装置
124、224、324、424 末尾タイン
126、226、326、426 先頭タイン
128、328 メインホイール
130 カム経路
134 側壁
148 製品パック
150 缶
152 パックコンベヤ
200 デバイス
228 チェーン駆動
234 カム壁
236 ピボット
240、246 カムトラック
352 パックコンベヤ
360、362、460、462 二次ホイール
364、464 ホイール輪郭
G 隙間
T タイン軸
【国際調査報告】