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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-08-04
(54)【発明の名称】防水装置および加湿器
(51)【国際特許分類】
   F24F 6/00 20060101AFI20220728BHJP
   F24F 6/12 20060101ALI20220728BHJP
【FI】
F24F6/00 F
F24F6/00 B
F24F6/12
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021570499
(86)(22)【出願日】2020-04-23
(85)【翻訳文提出日】2021-11-26
(86)【国際出願番号】 CN2020086440
(87)【国際公開番号】W WO2020238504
(87)【国際公開日】2020-12-03
(31)【優先権主張番号】201910454659.7
(32)【優先日】2019-05-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521502551
【氏名又は名称】深▲セン▼市晨北科技有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】▲楊▼ 琳
(72)【発明者】
【氏名】▲楊▼ ▲海▼
【テーマコード(参考)】
3L055
【Fターム(参考)】
3L055DA13
3L055DA14
(57)【要約】
本発明は、加湿器の技術分野に関し、防水装置および加湿器を提供し、当該防水装置は、加湿器のベースと水タンクアセンブリとの間に設けられ、かつ前記ベース上の空気出口を塞ぐために使用され、前記ベースに移動可能に設けられた可動柱と、前記可動柱に設けられ、かつ前記空気出口を塞ぐ防水ドアと、前記ベースに設けられ、かつ前記防水ドアを前記空気出口を塞ぐ位置に保持するためのストッパーと、を備える。防水ドアは、防水ドアを空気出口を塞ぐ状態と空気出口を塞がない状態との2つの状態に切り替えられるように、可動柱を介して前記ベースに移動可能に設けられ、さらに、ストッパーによって、防水ドアが外力を受けていない場合、防水ドアが空気出口を塞ぐようになり、これにより、ベースを洗浄する時、水が空気出口を通ってベースの内部に入ることが効果的に回避され、加湿器の洗浄効率および利用安全性が向上する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
加湿器のベースと水タンクアセンブリとの間に設けられ、かつ前記ベース上の空気出口を塞ぐための防水装置であって、前記ベースに移動可能に設けられた可動柱と、前記可動柱に設けられ、かつ前記空気出口を塞ぐための防水ドアと、前記ベースに設けられ、前記防水ドアを前記空気出口を塞ぐ位置に保持するためのストッパーと、を備えることを特徴とする防水装置。
【請求項2】
前記ベースには排気ダクトが設けられ、前記空気出口は前記排気ダクトの側面に設けられ、前記防水ドアは、前記排気ダクトの前記空気出口を有する側面に貼り付けられ、前記空気出口の一側にある前記ベースには、中空のガイド筒が設けられ、前記可動柱は、前記ガイド筒内に移動可能に設けられ、前記ストッパーは前記ガイド筒内に設けられ、外力を受けていない場合、前記ストッパーは、前記防水ドアが前記空気出口を塞ぐように、前記可動柱を前記ガイド筒から離れる軸方向に移動させることを特徴とする請求項1に記載の防水装置。
【請求項3】
前記ストッパーはバネであり、前記バネの一端は前記ガイド筒の底部に当接され、前記バネの他端は前記可動柱に当接されることを特徴とする請求項2に記載の防水装置。
【請求項4】
前記ガイド筒の内部には、前記バネが嵌設されるガイド柱が設けられ、前記可動柱には、前記バネを収容し且つ前記ガイド柱を挿入するための止まり穴が設けられることを特徴とする請求項3に記載の防水装置。
【請求項5】
前記ガイド筒の前記空気出口に近い側壁には、ガイド溝が設けられ、前記可動柱と前記防水ドアとは、前記ガイド溝に穿設されるガイド板によって接続され、前記ガイド板は、前記ガイド溝の延在方向に沿って移動することを特徴とする請求項4に記載の防水装置。
【請求項6】
前記排気ダクトには制限カバーが設けられ、前記空気出口の上方の前記制限カバーにはU字溝が設けられ、前記ストッパーによって、前記防水ドアの一端が前記U字溝内に組み立てられて、前記空気出口を塞ぐようになることを特徴とする請求項2-5のいずれか一項に記載の防水装置。
【請求項7】
前記制限カバーは、互いに接続されてU字形状を呈するように囲まれる3つの側板と、3つの側板の同じ端面に設けられた天板とを備え、前記U字溝は前記天板の内側に設けられ、3つの前記側板は、前記排気ダクトの対応する側面にそれぞれ貼り付けられることを特徴とする請求項6に記載の防水装置。
【請求項8】
前記制限カバーは制限板であり、前記制限板は、前記排気ダクトの上部に設けられ、前記U字溝は、前記制限板の前記空気出口に近い側に設けられることを特徴とする請求項6に記載の防水装置。
【請求項9】
対向する二つの前記側板の前記空気出口に近い一端には、曲げエッジが設けられ、前記曲げエッジと前記排気ダクトの側壁との間には制限溝が形成され、前記防水ドアは前記制限溝内に部分的に収容されることを特徴とする請求項7に記載の防水装置。
【請求項10】
水タンクアセンブリ、ベース、霧化装置、ファン及び回路基板を備え、前記回路基板および前記ファンは前記ベース内に設けられ、前記ベースには空気出口が設けられ、前記ベースにはさらに、請求項1-9のいずれか一項に記載の防水装置が設けられ、前記防水装置は前記空気出口を塞ぐために使用されることを特徴とする加湿器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、加湿器の技術分野に関し、特に、防水装置および加湿器に関する。
【背景技術】
【0002】
人々の生活水準の向上に伴い、室内空気の快適性に対する要求がますます高まっており、室内空気の温度だけでなく、空気の湿度も適切かつ快適な範囲内にすることも求められている。そこで、超音波式、電気加熱式、空気清浄型など、様々な加湿器が市場に登場し、これらの加湿器は、空気の湿度を制御できるため、人々の生活に不可欠な必需品となっている。
【0003】
現在、加湿器は、一般に、水タンクアセンブリ、ベース、霧化装置、ファンや回路基板などの部品を備える。そのうち、水タンクアセンブリはベースに設けられ、ファンと回路基板はベース内に設けられ、ベースには、水タンクアセンブリ内の換気ダクトと連通する空気出口が設けられる。加湿器の使用中に、関連部品は、水と頻繁に接触してスケールを形成するため、よく洗浄する必要があり、しかし、洗浄する際、空気出口の存在で、慎重に洗浄しなければならず、このため、加湿器の洗浄速度が遅くなり、注意しないと、水が空気出口を経由してベースの内部に入り、その結果、回路基板が切断され、加湿器が作動しない、または他の深刻な設置リスクを引き起こす。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、防水装置を提供することを目的とし、従来技術における空気出口の非防水によって加湿器を便利に洗浄できず、また、安全上のリスクを引き起こすという技術的課題を解決することを旨とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、本発明で採用される技術的解決手段は、加湿器のベースと水タンクアセンブリとの間に設けられ、かつ前記ベース上の空気出口を塞ぐための防水装置であって、前記ベースに移動可能に設けられた可動柱と、前記可動柱に設けられ、かつ前記空気出口を塞ぐための防水ドアと、前記ベースに設けられ、かつ前記防水ドアを前記空気出口を塞ぐ位置に保持するためのストッパーと、を備える。
【0006】
好ましくは、前記ベースには排気ダクトが設けられ、前記空気出口は前記排気ダクトの側面に設けられ、前記防水ドアは、前記排気ダクトの前記空気出口を有する側面に貼り付けられ、前記空気出口の一側にある前記ベースには、中空のガイド筒が設けられ、前記可動柱は、前記ガイド筒内に移動可能に設けられ、前記ストッパーは前記ガイド筒内に設けられ、外力を受けていない場合、前記ストッパーは、前記防水ドアが前記空気出口を塞ぐように、前記可動柱を前記ガイド筒から離れる軸方向に移動させる。
【0007】
好ましくは、前記ストッパーはバネであり、前記バネの一端は前記ガイド筒の底部に当接し、前記バネの他端は前記可動柱に当接する。
【0008】
好ましくは、前記ガイド筒の内部には、前記バネが嵌設されるガイド柱が設けられ、前記可動柱には、前記バネを収容し且つ前記ガイド柱を挿入するための止まり穴が設けられる。
【0009】
好ましくは、前記ガイド筒の前記空気出口に近い側壁には、ガイド溝が設けられ、前記可動柱と前記防水ドアとは、前記ガイド溝に穿設されるガイド板によって接続され、前記ガイド板は、前記ガイド溝の延在方向に沿って移動する。
【0010】
好ましくは、前記排気ダクトには制限カバーが設けられ、前記空気出口の上方の前記制限カバーにはU字溝が設けられ、前記ストッパーによって、前記防水ドアの一端が前記U字溝内に組み立てられて、前記空気出口を塞ぐようになる。
【0011】
好ましくは、前記制限カバーは、互いに接続されてU字形状を呈する3つの側板と、3つの側板の同じ端面に設けられた天板とを備え、前記U字溝は前記天板の内側に設けられ、3つの前記側板は、前記排気ダクトの対応する側面にそれぞれ貼り付けられる。
【0012】
好ましくは、前記制限カバーは制限板であり、前記制限板は、前記排気ダクトの上部に設けられ、前記U字溝は、前記制限板の前記空気出口に近い側に設けられる。
【0013】
好ましくは、対向する二つの前記側板の前記空気出口に近い一端には、曲げエッジが設けられ、前記曲げエッジと前記排気ダクトの側壁との間には制限溝が形成され、前記防水ドアは前記制限溝内に部分的に収容される。
【0014】
本発明の別の目的は、水タンクアセンブリ、ベース、霧化装置、ファンと回路基板を備える加湿器を提供することであり、前記回路基板および前記ファンは前記ベース内に設けられ、前記ベースには空気出口が設けられ、前記ベースにはさらに上記のような防水装置が設けられ、前記防水装置は、前記空気出口を塞ぐために使用される。
【発明の効果】
【0015】
本発明が提供する防水装置において、防水ドアは、防水ドアを空気出口を塞ぐ状態と空気出口を塞がない状態との2つの状態に切り替えられるように、可動柱を介して前記ベースに移動可能に設けられ、さらに、ストッパーによって、防水ドアが外力を受けていない場合、防水ドアが空気出口を塞ぐようになり、これにより、ベースを洗浄する時、水が空気出口を通ってベースの内部に入ることが効果的に回避され、加湿器の洗浄効率および利用安全が向上する。
【0016】
本発明の実施例における技術的解決手段をより明確に説明するために、以下、実施例または従来技術の説明で使用される図面を簡単に紹介し、当然のことながら、以下の説明における図面は、本発明のいくつかの実施例に過ぎず、当業者であれば、創造的労働を要することなく、これらの図面に基づいて他の図面を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明の実施例が提供する加湿器の全体構造模式図である。
図2】本発明の実施例における加湿器の、水タンクアセンブリが省略された後のベースの構造模式図である。
図3】本発明の実施例におけるファンおよび防水装置が底板に取り付けられた様子の断面構造模式図である。
図4図3のAの拡大図である。
図5】本発明の実施例における防水ドア、可動柱およびガイド板の構造模式図である。
図6】本発明の実施例における防水ドアが空気出口を塞がない状態の模式図である。
図7】本発明の実施例における取付筒および排気ダクトの構造模式図である。
図8】本発明の実施例における制限カバーの斜下面視構造模式図である。
図9】本発明の実施例における別の制限カバーの斜下面視構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の実施例について詳細に説明するが、前記実施例は添付の図面に示されており、そこで、同一または類似の番号は、同一または類似の要素、或いは同一または類似の機能を有する要素を表す。以下、図面を参照して説明する実施形態は、例示であり、本発明を解釈するためのものに過ぎず、本発明を限定するものとして解釈されるべきではない。
【0019】
本発明の説明では、「長さ」、「幅」、「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」、「鉛直」、「水平」、「頂」、「底」、「内」、「外」などの用語によって指示される配向または位置関係は、図面に示された配向または位置関係に基づき、本発明を簡略化して説明するためのものに過ぎず、言及された装置または部材が特定の配向を有し、特定の配向で構築および操作されなければならないことを指示または示唆することを意図しないので、本発明を限定するものと解釈されるべきではない。
【0020】
なお、「第一」、「第二」という用語は説明するためのものに過ぎず、相対的な重要度を指示や示唆するもの、あるいは指示される技術的特徴の数を暗示的に表示するものとして理解できない。これにより、「第一」、「第二」として限定される特徴は、1つ以上の当該特徴を明示的または暗黙的に含み得る。また、「第一」、「第二」等の単語の使用は、任意の順序を示すものではない。本発明の説明では、特に限定されていない限り、「複数」は2つ以上を意味する。
【0021】
なお、本発明において、「取付」、「連結」、「接続」、「固定」などの用語は別途の規定や限定がない限り、広義に理解されるべきであり、例えば、固定接続されてもよく、着脱可能に接続又は一体に接続されてもよいが、機械的に接続されてもよく、電気的に接続されてもよいが、直接接続されてもよく、中間媒体を介して間接的に接続されてもよいが、両要素の内部連通又は両要素の相互作用関係であってもよい。当業者であれば、場合によって本発明における上記用語の具体的な意味を理解できる。
【0022】
また、請求項において、「有する」という単語は、請求項又は詳細な説明に記載されていない要素又はステップの存在を除外するものではない。要素の単数表記は、複数の斯様な要素の存在を除外するものではない。幾つかのユニットを列挙する装置に係る請求項において、これらのユニットの幾つかは、ハードウェア又はソフトウェアの全く同一のアイテムにより具現化され得る。
【0023】
図1および図2に示すように、本発明の実施例は、加湿器を提供し、この加湿器は少なくとも、水タンクアセンブリ1、ベース2、霧化装置、ファン3および回路基板を備える。そのうち、水タンクアセンブリ1はベース2に組み立てられ、水タンクアセンブリ1は水を収容するために使用され、ベース2は、ボトムケース21および底板22を備え、ボトムケース21と底板22が組み立てられて内部空洞を形成し、回路基板およびファン3がベース2の内部空洞に取り付けられ、底板22には水槽224が設けられ、霧化装置は水槽224の底部に設けられ、かつ回路基板に電気的に接続され、水槽224は、給水弁アセンブリを介して水タンクアセンブリ1と連通し、それにより、水タンクアセンブリ1内の水が水槽224内に案内され、霧化装置によって水を霧化するようにし、水タンクアセンブリ1には、水槽224と連通する排気ダクト221が穿設され、排気ダクト221は、水タンクアセンブリ1の上部に水ミスト吐出口11を形成する。
【0024】
図2図4および図7に示すように、底板22にはさらに空気出口222が設けられ、空気出口222は、ファン3によって提供された風を水槽224に吹き込み、かつ排気ダクト221から排出し、それにより、水ミストを排出し、霧化効果を達成する。
【0025】
図2に示すように、底板22にはさらに防水装置4が設けられ、当該防水装置4は、ベース2と水タンクアセンブリ1との間に設けられ、ベース2上の空気出口222を塞ぐことが可能である。具体的には、水タンクアセンブリ1がベース2に取り付けられた場合、防水装置4は、空気出口222を塞がない状態にあり、空気出口222の通常の換気を確保するようになり、水タンクアセンブリ1がベース2から取り外された場合、防水装置4は、空気出口222を塞ぐ状態にあり、これにより、ベース2を洗浄する際、水が空気出口222を経由してベース2の内部空洞穴に入ることが効果的に回避され、回路基板の水による損傷が回避される。
【0026】
具体的には、図3および図4に示すように、本発明の実施例において、当該防水装置4は、ベース2に移動可能に設けられた可動柱41と、可動柱41に設けられ、かつ空気出口222を塞ぐための防水ドア42と、ベース2に設けられ、かつ防水ドア42を空気出口222を塞ぐ位置に保持するためのストッパー43と、を備える。可動柱41は、防水ドア42の取付と異なる位置での安定性を確保するためのガイド機能を有し、ストッパー43は、防水ドア42を空気出口222を塞ぐ位置に保持させるための動力を提供し、防水ドア42の塞ぐ効果を確保する。
【0027】
本発明の実施例が提供する防水装置4において、防水ドア42は、防水ドア42を空気出口222を塞ぐ状態と空気出口222を塞がない状態との2つの状態に切り替えられるように、可動柱41を介してベース2に移動可能に設けられ、さらに、ストッパー43によって、防水ドア42が外力を受けていない場合、防水ドア42が空気出口222を塞ぐようになり、これにより、ベース2を洗浄する時、水が空気出口222を通ってベース2の内部に入ることが効果的に回避され、加湿器の洗浄効率および利用安全が向上する。
【0028】
具体的には、図4および図7に示すように、本実施例において、ベース2には排気ダクト221が設けられ、空気出口222は排気ダクト221の側面に設けられ、防水ドア42は、排気ダクト221の空気出口222を有する側面に貼り付けられ、空気出口222の一側にあるベース2には、中空のガイド筒223が設けられ、可動柱41は、ガイド筒223内に移動可能に設けられ、ストッパー43はガイド筒223内に設けられ、外力を受けていない場合、ストッパー43は、防水ドア42が空気出口222を塞ぐように、可動柱41をガイド筒223から離れる軸方向に移動させる。
【0029】
具体的には、本実施例において、排気ダクト221は角型ダクトであり、空気出口222は、排気ダクト221のボトムケース21の表面から離れる一端に設けられ、こうして、空気出口222とボトムケース21の表面との間に間隔があり、ボトムケース21の表面の水が空気出口222に溢れないようにする。ガイド筒223は、可動柱41を取り付けるために使用され、防水ドア42が空気出口222を有する排気ダクト221の側面に常に貼り付けられるような位置決め機能を有するため、防水ドア42が空気出口222を塞ぐ効果が確保される。ストッパー43は、ガイド筒223内に設けられ、取り付けやすいとの利点を有する。
【0030】
より具体的には、図4に示すように、本実施例の一実施形態において、ストッパー43はバネであり、バネの一端はガイド筒223の底部に当接され、バネの他端は可動柱41に当接される。
【0031】
図2および図4に示すように、水タンクアセンブリ1をベース2から取り外す場合、バネ自体の弾性力により可動柱41をボトムケース21から離れる方向に押し出し、防水ドア42を可動柱41によって空気出口222を塞ぐように駆動し、これにより、ベース2を迅速に洗浄することができる。図6に示すように(水タンクアセンブリ1が省略され、実際には水タンクがベース2に取り付けられる)、水タンクアセンブリ1の底部は可動柱41に押し付けられ、水タンクアセンブリ1の重量により、可動柱41がガイド筒223内に収容され、この時、バネが圧縮され、可動柱41は防水ドア42を底板22の方向へ移動させるように駆動し、それにより、防水ドア42が下方へ移動して空気出口222から離れ、空気出口222が換気状態になるようにし、加湿器の換気性が実現される。水タンクアセンブリ1をベース2から取り外す場合、バネが非圧縮状態に戻ると同時に、可動柱41をベース2から離れる方向に移動させ、防水ドア42を空気出口222を塞ぐようにし、このように繰り返せば、追加の操作を必要とせず、簡単かつ実用的で、防水効果が良い。
【0032】
本実施例の他の実施形態において、ストッパー43は、互いに反発する2つの永久磁石を備え、一方の永久磁石はガイド筒223の底部に設けられ、他方の永久磁石は可動柱41に設けられる。互いに反発する2つの永久磁石を使用することで、ストッパー43の有効使用期間が延長され、防水ドア42が空気出口222を塞ぐ安定性が効果的に確保される。当然のことながら、他の実施例において、ストッパー43は、バックル構造であってもよい。
【0033】
具体的には、図4および図7に示すように、ガイド筒223の内部には、バネが嵌設されるガイド柱2231が設けられ、可動柱41には、バネを収容し且つガイド柱2231を挿入するための止まり穴411が設けられる。ガイド柱2231によって、バネの取り付け、及び圧縮または非圧縮状態でのバネのストレート状態保持を容易にし、止まり穴411とガイド柱2231との嵌合は、バネをストレート状態に保持するのに良い効果を有する。
【0034】
具体的には、図4図5および図7に示すように、ガイド筒223の空気出口222に近い側壁には、ガイド溝2232が設けられ、可動柱41と防水ドア42とは、ガイド溝2232を穿設するガイド板44によって接続され、ガイド板44は、ガイド溝2232の延在方向に沿って移動可能である。ガイド溝2232の設置により、ガイド板44の移動を制限し、可動柱41と防水ドア42の位置ずれを防止することができ、よって、防水ドア42が常に空気出口222に面してそれを塞ぐ。
【0035】
具体的には、図4および図8に示すように、本実施例において、排気ダクト221には制限カバー5が設けられ、空気出口222の上方の制限カバー5にはU字溝521が設けられ、ストッパー43によって、防水ドア42の一端がU字溝521内に組み立てられて、空気出口222を塞ぐようになる。U字溝521と防水ドア42が組み立てられると、防水ドア42の上部と両側の二重シールが形成され、また、U字溝521はさらに、位置制限機能を有することで、可動柱41をベース2に安定して組み立て、そして、可動柱41がストッパー43の駆動でガイド筒223から外れることに起因して防水ドア42が空気出口222に面してそれを塞がないことを回避する。制限カバー5は、排気ダクト221に着脱可能に設けられ、防水ドア42の取り付けおよび取り外しを容易にする。具体的には、制限カバー5はネジを介して排気ダクト221に固定され、そのうち、制限カバー5にはスタッドが設けられ、排気ダクト221の上部にはネジ穴が設けられ、ネジはネジ穴を通してスタッドに螺合される。当然のことながら、制限カバー5はさらに、バックルによって排気ダクト221に固定することができる。
【0036】
より具体的には、本実施例の一実施形態において、制限カバー5は、互いに接続されてU字形状を呈するように囲まれる3つの側板51と、3つの側板51の同じ端面に設けられた天板52とを備え、U字溝521は前記天板52の内側に設けられ、3つの側板51は、前記排気ダクト221の対応する側面にそれぞれ貼り付けられる。本実施例において、空気出口222から離れた排気ダクト221の一側壁は、円弧状に設けられ、こうして、空気流を案内する機能を有し、空気流が排気ダクト221の側壁に直接衝突する時の騒音を効果的に低減する。
【0037】
そのうち、制限カバー5の下端面(つまり、3つの側板51の他の同じ端面)とボトムケース21の表面との間には間隔があり、つまり、制限カバー5の下端面がボトムケース21の表面よりも高いので、水が集まって上り、隙間を経由して空気出口222に入ることを効果的に回避し、洗浄時の防水機能を達成することができる。
【0038】
具体的には、図4および図8に示すように、対向する両側板51の空気出口222に近い一端には、曲げエッジ53が設けられ、曲げエッジ53と排気ダクト221の側壁との間には制限溝54が形成され、防水ドア42は制限溝54内に部分的に収容される。制限溝54とU字溝521は互いに協働して、防水ドア42の両側の二重シールを達成する。
【0039】
具体的には、図9に示すように、本実施例の他の実施形態において、制限カバー5は制限板であり、制限板は、排気ダクト221の上部に着脱可能に設けられ、U字溝521は、制限板の空気出口222に近い側に設けられる。制限カバー5を制限板として設定すると、その位置制限および防水効果を確保しながら、材料を節約するという利点も有する。具体的には、制限板はネジを介して排気ダクト221の上部に接続され、そのうち、制限板にはスタッドが設けられ、排気ダクト221の上部にはネジ穴が設けられ、ネジはネジ穴を通してスタッドに螺合される。
【0040】
本実施例において、防水ドア42、ガイド板44および可動柱41は、一体的に成形され、かつプラスチック材料で製造される。ベース2および水タンクアセンブリ1は同様に、プラスチック材料を使用して射出成形される。
【0041】
本発明の実施例が提供する加湿器の空気出口222の防水装置4は、1、空気出口222の防水効果が実現される;2、他の固定装置を個別に追加する必要がなく、コストが低く、材料の利用率が高い;3、構造の配置が簡単で規則的であるので、生産と組み立てを容易にし、生産効率を向上させる;4、構造が効果的に位置決めされ、固定が簡単で信頼性が高く、設置上の障害が発生しにくいため、その防水効果が確保されるという有益な効果を有する。
上記は本発明の好ましい実施例に過ぎず、本発明を制限するためのものではなく、本発明の精神及び原則においてなされたあらゆる変更、等価置換及び改良等は、本発明の保護範囲に含まれるはずである。
【符号の説明】
【0042】
1、水タンクアセンブリ;11、水ミスト吐出口;2、ベース;21、ボトムケース;22、底板;221、排気ダクト;222、空気出口;223、ガイド筒;2231、ガイド柱;2232、ガイド溝;224、水槽;3、ファン;4、防水装置;41、可動柱;411、止まり穴;42、防水ドア;43、ストッパー;44、ガイド板;5、制限カバー;51、側板;52、天板;521、U字溝;53、曲げエッジ;54、制限溝。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
【国際調査報告】