(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-08-05
(54)【発明の名称】携帯型酸素濃縮器とともに使用するための製品マニホールドおよびそのような製品マニホールドを含む携帯型酸素濃縮器
(51)【国際特許分類】
A61M 16/10 20060101AFI20220729BHJP
B01D 53/047 20060101ALI20220729BHJP
F16L 55/00 20060101ALI20220729BHJP
【FI】
A61M16/10 B
B01D53/047
F16L55/00 H
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021572579
(86)(22)【出願日】2020-06-01
(85)【翻訳文提出日】2021-12-10
(86)【国際出願番号】 US2020035554
(87)【国際公開番号】W WO2020247310
(87)【国際公開日】2020-12-10
(32)【優先日】2019-06-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521533670
【氏名又は名称】アベンティクス コーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】110002860
【氏名又は名称】特許業務法人秀和特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ワード,ジェイムス,アール
(72)【発明者】
【氏名】リー,ペイツェン
【テーマコード(参考)】
3H025
4D012
【Fターム(参考)】
3H025BA03
3H025BB05
4D012CA05
4D012CB16
4D012CD07
4D012CJ01
4D012CJ03
(57)【要約】
携帯型酸素濃縮器とともに使用するための製品マニホールドおよびそのような製品マニホールドを含む携帯型酸素濃縮器。携帯型酸素濃縮器(100)とともに使用するための製品マニホールド(110)は、第1の製品ポート(130)、第2の製品ポート(132)、アキュムレータポート(134)、出力ポート(135)、および流路(136)を含む。流路は、第1の製品ポート、第2の製品ポート、アキュムレータポート、および出力ポートの各々を互いに動作可能に結合する。製品マニホールドは、複数の制御ポート(138、140、142)を含む。制御ポートの各々は、流路を流体的に結合する。製品マニホールドは、流路の第1の部分(162)に配置された第1のオリフィス(156)、流路の第2の部分(164)に配置された第2のオリフィス(158)、および流路の第3の部分(166)に配置された第3のオリフィス(160)を含む。第1のオリフィス、第2のオリフィス、および第3のオリフィスの各々は、電気形成プロセスによって形成され、約0.0625mm~約0.1mmの厚さを有する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯型酸素濃縮器とともに使用するための製品マニホールドであって、
第1の製品ポート、第2の製品ポート、アキュムレータポート、および出力ポートと、
前記第1の製品ポート、前記第2の製品ポート、前記アキュムレータポート、および前記出力ポートの各々を互いに動作可能に結合する流路と、
複数の制御ポートであって、前記制御ポートの各々が、前記流路を流体的に結合する、複数の制御ポートと、
前記流路の第1の部分に配置された第1のオリフィスと、
前記流路の第2の部分に配置された第2のオリフィスと、
前記流路の第3の部分に配置された第3のオリフィスと、を備え、
前記第1のオリフィス、前記第2のオリフィス、および前記第3のオリフィスの各々が、電気形成プロセスによって形成され、約0.0025インチ~約0.004インチの厚さを有する、製品マニホールド。
【請求項2】
前記第1のオリフィス、前記第2のオリフィス、および前記第3のオリフィスの各々が、おおよそ+/-2.5%の双方向のフロー許容差を提供するように適合されている、請求項1に記載の製品マニホールド。
【請求項3】
前記第1のオリフィスが酸素保存デバイス(OCD)オリフィスであり、前記第2のオリフィスがパージオリフィスであり、前記第3のオリフィスが均等化オリフィスである、請求項1または2に記載の製品マニホールド。
【請求項4】
複数の電磁弁アセンブリをさらに備え、前記製品マニホールドが本体を備え、前記電磁弁アセンブリの各々が、前記制御ポートの対応する1つに隣接する前記製品マニホールドの前記本体に固定されている、請求項1から3のいずれか一項に記載の製品マニホールド。
【請求項5】
前記流路の前記第1の部分が第1のオリフィスボアを備え、前記流路の前記第2の部分が第2のオリフィスボアを備え、前記流路の前記第3の部分が第3のオリフィスボアを備える、請求項1から4のいずれか一項に記載の製品マニホールド。
【請求項6】
ガスケットトラックおよびガスケットをさらに備え、前記ガスケットトラックが前記第1のオリフィスボア、前記第2のオリフィスボア、および前記第3のオリフィスボアに結合され、前記ガスケットが、前記ガスケットトラック、ならびに前記第1のオリフィスボア、前記第2のオリフィスボア、および前記第3のオリフィスボア内に配置される、請求項1から5のいずれか一項に記載の製品マニホールド。
【請求項7】
前記ガスケットトラックが対向する壁を備え、前記第1のオリフィスボアが第1の開口部を介して前記ガスケットトラックに結合され、前記第2のオリフィスボアが第2の開口部および第3の開口部を介して前記ガスケットトラックに結合され、前記第3のオリフィスボアが第4の開口部、第5の開口部、および第6の開口部を介して前記ガスケットトラックに結合され、前記ガスケットが、前記第1、第2、第3、第4、第5、および第6の開口部に隣接する前記ガスケットトラックの前記対向する壁を密封係合するように適合される、請求項1から6のいずれか一項に記載の製品マニホールド。
【請求項8】
前記ガスケットが第1の半径方向延長部を備え、前記第1の半径方向延長部が前記第1の開口部を通って延在し、前記第1の開口部に隣接する前記対向する壁を密封係合する、請求項1から7のいずれか一項に記載の製品マニホールド。
【請求項9】
前記製品マニホールドが第1の製品本体部分および第2の製品本体部分を備え、前記ガスケットが前記第1の製品本体部分と前記第2の製品本体部分との間に配置され、前記第1の半径方向延長部が凹部を備え、前記凹部は、前記第1の製品本体部分が前記第2の製品本体部分に結合されたときに、前記ガスケットが前記ガスケットトラックを満たすことを可能にするように適合される、請求項1から8のいずれか一項に記載の製品マニホールド。
【請求項10】
前記第1の部分が、第1の側壁を有する第1のオリフィスボアを備え、さらに環状シールを含み、前記環状シールが前記第1のオリフィスボア内に配置され、前記第1のオリフィスおよび前記第1の側壁を密封係合する、請求項1から9のいずれか一項に記載の製品マニホールド。
【請求項11】
前記第1の部分が、第1の側壁を有する第1のオリフィスボアを備え、前記第1のオリフィスの周囲と前記第1の側壁との間に隙間が画成される、請求項1から10のいずれか一項に記載の製品マニホールド。
【請求項12】
携帯型酸素濃縮器であって、
圧縮器と、
供給/廃棄マニホールドであって
前記圧縮器に結合された入口ポート、
一対の三方弁であって、各三方弁が、第1のポート、第2のポート、および第3のポートを有し、前記第1のポートが、前記圧縮器に結合されている、一対の三方弁、ならびに
排気ポートであって、前記三方弁の各々の前記第2のポートが、前記排気ポートに流体的に結合されている、排気ポートを備える、供給/廃棄マニホールドと、
第1のシーブベッドおよび第2のシーブベッドであって、前記シーブベッドの各々が、前記三方弁のうちの1つの前記第3のポートに結合されている、第1のシーブベッドおよび第2のシーブベッドと、
製品マニホールドであって、
第1の製品ポートおよび第2の製品ポートであって、前記第1の製品ポートは前記第1のシーブベッドに結合され、前記第2の製品ポートは第2のシーブベッドに結合される、第1の製品ポートおよび第2の製品ポート、
アキュムレータポート、
出力ポート、
流路であって、前記第1の製品ポート、前記第2の製品ポート、前記アキュムレータポート、および前記出力ポートを互いに流体的に結合する流路、
前記流路を流体的に結合する第1の制御ポート、第2の制御ポート、および第3の制御ポート、
第1の電磁弁アセンブリ、第2の電磁弁アセンブリ、および第3の電磁弁アセンブリであって、前記第1、第2、および第3電磁弁アセンブリの各々が、前記第1、第2、または第3の制御ポートの対応する1つに隣接して固定されている、第1の電磁弁アセンブリ、第2の電磁弁アセンブリ、および第3の電磁弁アセンブリ、ならびに
第1のオリフィス、第2のオリフィス、および第3のオリフィスであって、前記第1のオリフィス、前記第2のオリフィス、および前記第3のオリフィスが、前記流路の対応する第1の部分、第2の部分、または第3の部分に配置され、前記第1のオリフィス、前記第2のオリフィス、および前記第3のオリフィスの各々が、電気形成プロセスによって形成されている、第1のオリフィス、第2のオリフィス、および第3のオリフィスを備える、製品マニホールドと、を備える、携帯型酸素濃縮器。
【請求項13】
前記第1のオリフィスが、約0.0025インチ~約0.004インチの厚さを有する、請求項12に記載の携帯型酸素濃縮器。
【請求項14】
前記第1のオリフィスが、おおよそ+/-2.5%の双方向のフロー許容差を提供するように適合されている、請求項12または13に記載の携帯型酸素濃縮器。
【請求項15】
前記第1のオリフィスが、第1のフロー孔、第1の表面、および前記第1の表面の反対側の第2の表面を備え、第1のエッジが、前記第1のフロー孔と前記第1の表面との間に画成され、第2のエッジが、前記第1のフロー孔と前記第2の表面との間に画成され、前記第1のエッジが前記第2のエッジと実質的に同じである、請求項12から14のいずれか一項に記載の携帯型酸素濃縮器。
【請求項16】
前記流路の前記第1の部分が第1の側壁を有する第1のオリフィスボアを備え、前記流路の前記第2の部分が第2の側壁を有する第2のオリフィスボアを備え、前記流路の前記第3の部分が第3の側壁を有する第3のオリフィスボアを備え、第1の環状シール、第2の環状シール、および第3の環状シールをさらに備え、前記第1、第2、および第3の環状シールが、前記第1、第2、または第3のオリフィスボアのうちの対応する1つに配置され、前記第1、第2、または第3のオリフィスの対応する1つと、前記オリフィスボアの前記第1、第2、または第3の側壁の対応する1つとを密封係合する、請求項12から15のいずれか一項に記載の携帯型酸素濃縮器。
【請求項17】
ガスケットをさらに備え、前記ガスケットが、前記第1の環状シール、前記第2の環状シール、および前記第3の環状シールを備え、第1の製品マニホールドが、ガスケットトラックを備え、前記ガスケットトラックが、前記第1のオリフィスボア、前記第2のオリフィスボア、および前記第3のオリフィスボアに結合され、前記ガスケットが、前記ガスケットトラック内に配置される、請求項12から16のいずれか一項に記載の携帯型酸素濃縮器。
【請求項18】
前記ガスケットトラックが対向する壁を備え、前記第1のオリフィスボアが第1の開口部を介して前記ガスケットトラックに結合され、前記第2のオリフィスボアが第2の開口部および第3の開口部を介して前記ガスケットトラックに結合され、前記第3のオリフィスボアが第4の開口部、第5の開口部、および第6の開口部を介して前記ガスケットトラックに結合され、前記ガスケットが、前記第1、第2、第3、第4、第5、および第6の開口部に隣接する前記ガスケットトラックの前記対向する壁を密封係合するように適合される、請求項12から17のいずれか一項に記載の携帯型酸素濃縮器。
【請求項19】
携帯型酸素濃縮器の製品マニホールドとともに使用するためのオリフィスであって、
約0.0025インチ~約0.004インチの厚さを有し、電気形成プロセスによって形成される本体であって、
第1の表面および前記第1の表面の反対側の第2の表面、
前記第1の表面と前記第2の表面との間を延在するフロー孔、
前記フロー孔と前記第1の表面との間に画成される第1のエッジ、ならびに
前記フロー孔と前記第2の表面との間に画成される第2のエッジであって、前記第1のエッジが、前記第2のエッジと実質的に同じである、第2のエッジを備える、本体を備え、
前記フロー孔が、おおよそ+/-2.5%の双方向のフロー許容差を提供するように適合される、オリフィス。
【請求項20】
前記オリフィスが、酸素保存デバイス(OCD)オリフィス、パージオリフィス、または均等化オリフィスのうちの1つである、請求項19に記載のオリフィス。
【請求項21】
第1の製品ポート、第2の製品ポート、アキュムレータポート、出力ポート、および流
路であって、前記第1の製品ポート、前記第2の製品ポート、前記アキュムレータポート、および前記出力ポートを互いに流体的に結合する流路を備える、携帯型酸素濃縮器とともに使用するための製品マニホールドを製造する方法であって、
第1のオリフィスボア、第2のオリフィスボア、および第3のオリフィスボアを備える第1の製品本体部分を提供することであって、各オリフィスボアが、前記第1の製品本体部分の側壁によって形成され、前記流路の一部を画成する、提供することと、
第1のオリフィス、第2のオリフィス、および第3のオリフィスを、前記第1のオリフィスボア、前記第2のオリフィスボア、または前記第3のオリフィスボアの対応する1つに配置することと、
前記第1、第2、または第3のオリフィスボアの対応する1つに第1の環状シール、第2の環状シール、および第3の環状シールを配置して、前記第1、第2、または第3のオリフィスの対応する1つと、対応するオリフィスボアの側壁とを密封係合することと、
第2の製品本体部分を前記第1の製品本体部分に結合することと、を含む、方法。
【請求項22】
前記第1のオリフィス、前記第2のオリフィス、および前記第3のオリフィスが、電気形成プロセスによって形成される、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記第1のオリフィスが、約0.0025インチ~約0.004インチの厚さを有する、請求項21または22に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に、製品マニホールド、特に、携帯型酸素濃縮器とともに使用するための製品マニホールドおよびそのような製品マニホールドを含む携帯型酸素濃縮器に関わる。
【背景技術】
【0002】
携帯型酸素濃縮器は、携帯型酸素タンクの代替物として使用されてもよい。動作において、携帯型酸素濃縮器は周囲の空気を圧縮して浄化することで、ユーザに酸素が豊富な空気を運ぶことが可能になる。
【発明の概要】
【0003】
第1の例によると、携帯型酸素濃縮器とともに使用するための製品マニホールドは、第1の製品ポート、第2の製品ポート、アキュムレータポート、出力ポート、および流路を含む。流路は、第1の製品ポート、第2の製品ポート、アキュムレータポート、および出力ポートの各々を互いに動作可能に結合する。製品マニホールドは、複数の制御ポートを含む。制御ポートの各々は、流路を流体的に結合する。製品マニホールドは、流路の第1の部分に配置された第1のオリフィス、流路の第2の部分に配置された第2のオリフィス、および流路の第3の部分に配置された第3のオリフィスを含む。第1のオリフィス、第2のオリフィス、および第3のオリフィスの各々は、電気形成プロセスによって形成され、約0.0025インチ~約0.004インチの厚さを有する。
【0004】
第2の例によると、携帯型酸素濃縮器は、圧縮器および供給/廃棄マニホールドを含む。供給/廃棄マニホールドは、圧縮器に結合された入口ポートと、一対の三方弁とを含む。各三方弁は、第1のポート、第2のポート、および第3のポートを有する。第1のポートは圧縮器に結合されている。供給/廃棄マニホールドは、排気ポートを含む。三方弁の各々の第2のポートは、排気ポートに流体的に結合されている。携帯型酸素濃縮器は、第1のシーブベッドおよび第2のシーブベッドを含む。シーブベッドの各々は、三方弁のうちの1つの第3のポートに結合されている。携帯型酸素濃縮器は、製品マニホールドを含む。製品マニホールドは、第1の製品ポートおよび第2の製品ポートを含む。第1の製品ポートは第1のシーブベッドに結合され、第2の製品ポートは第2のシーブベッドに結合される。製品マニホールドは、アキュムレータポート、出力ポート、および流路を含む。流路は、第1の製品ポート、第2の製品ポート、アキュムレータポート、および出力ポートを互いに流体的に結合する。製品マニホールドは、第1の制御ポート、第2の制御ポート、および第3の制御ポートも含む。第1、第2、および第3の制御ポートは、流路を流体的に結合する。携帯型酸素濃縮器は、第1の電磁弁アセンブリ、第2の電磁弁アセンブリ、および第3の電磁弁アセンブリを含む。第1、第2、および第3の電磁弁アセンブリの各々は、第1、第2、または第3の制御ポートの対応する1つに隣接して固定される。製品マニホールドは、第1のオリフィス、第2のオリフィス、および第3のオリフィスを含む。第1のオリフィス、第2のオリフィス、および第3のオリフィスは、流路の対応する第1の部分、第2の部分、または第3の部分に配置される。第1のオリフィス、第2のオリフィス、および第3のオリフィスの各々は、電気形成プロセスによって形成される。
【0005】
第3の例によると、携帯型酸素濃縮器の製品マニホールドとともに使用するためのオリフィスは、本体を含む。本体は、約0.0025インチ~約0.004インチの厚さを有し、電気形成プロセスによって形成される。本体は、第1の表面と、第1の表面の反対側の第2の表面とを含む。本体は、第1の表面と第2の表面との間を延在するフロー孔を含
む。本体は、フロー孔と第1の表面との間に画成される第1のエッジを含む。本体は、フロー孔と第2の表面との間に画成される第2のエッジを含む。第1のエッジは、第2のエッジと実質的に同じである。フロー孔は、おおよそ+/-2.5%の双方向のフロー許容差を提供するように適合される。
【0006】
第4の例によると、携帯型酸素濃縮器とともに使用するための製品マニホールドを製造する方法は、第1の製品ポート、第2の製品ポート、アキュムレータポート、出力ポートおよび流路を含む。流路は、第1の製品ポート、第2の製品ポート、アキュムレータポート、および出力ポートを互いに流体的に結合する。方法は、第1のオリフィスボア、第2のオリフィスボア、および第3のオリフィスボアを含む第1の製品本体部分を提供することを含む。各オリフィスボアは、第1の製品本体部分の側壁によって形成され、流路の一部を画成する。方法は、第1のオリフィス、第2のオリフィス、および第3のオリフィスを、第1のオリフィスボア、第2のオリフィスボア、または第3のオリフィスボアの対応する1つに配置することを含む。方法は、第1、第2、または第3のオリフィスボアの対応する1つに第1の環状シール、第2の環状シール、および第3の環状シールを配置して、第1、第2、または第3のオリフィスの対応する1つと、対応するオリフィスボアの側壁とを密封係合することを含む。この方法は、第2の製品本体部分を第1の製品本体部分に結合することを含む。
【0007】
さらに、前述の第1、第2、第3、および/または第4の例によると、装置および/または方法は、次のうちのいずれか1つ以上をさらに含んでもよい。
【0008】
一例によると、第1のオリフィス、第2のオリフィス、および第3のオリフィスの各々は、おおよそ+/-2.5%の双方向のフロー許容差を提供するように適合される。
【0009】
別の例によると、第1のオリフィスは酸素保存デバイス(OCD)オリフィスであり、第2のオリフィスはパージオリフィスであり、第3のオリフィスは均等化オリフィスである。
【0010】
別の例によると、複数の電磁弁アセンブリをさらに含む。製品マニホールドは本体を含み、電磁弁アセンブリの各々は、制御ポートの対応する1つに隣接する製品マニホールドの本体に固定される。
【0011】
別の例によると、流路の第1の部分は第1のオリフィスボアを含み、流路の第2の部分は第2のオリフィスボアを含み、流路の第3の部分は第3のオリフィスボアを含む。
【0012】
別の例によると、ガスケットトラックとガスケットをさらに含む。ガスケットトラックは、第1のオリフィスボア、第2のオリフィスボア、および第3のオリフィスボアに結合されている。ガスケットは、ガスケットトラック、ならびに第1のオリフィスボア、第2のオリフィスボア、および第3のオリフィスボア内に配置される。
【0013】
別の例によると、ガスケットトラックは対向する壁を含む。第1のオリフィスボアは、第1の開口部を介してガスケットトラックに結合され、第2のオリフィスボアは、第2の開口部および第3の開口部を介してガスケットトラックに結合され、第3のオリフィスボアは、第4の開口部、第5の開口部、および第6の開口部を介してガスケットトラックに結合される。ガスケットは、第1、第2、第3、第4、第5、および第6の開口部に隣接するガスケットトラックの対向する壁を密封係合するように適合される。
【0014】
別の例によると、ガスケットは、第1の半径方向延長部を含む。第1の半径方向延長部は、第1の開口部を通って延在し、第1の開口部に隣接する対向する壁を密封係合する。
【0015】
別の例によると、製品マニホールドは、第1の製品本体部分および第2の製品本体部分を含む。ガスケットは、第1の製品本体部分と第2の製品本体部分との間に配置される。第1の半径方向延長部は、凹部を含む。凹部は、第1の製品本体部分が第2の製品本体部分に結合されたときに、ガスケットがガスケットトラックを満たすことを可能にするように適合されている。
【0016】
別の例によると、第1の部分は第1の側壁を有する第1のオリフィスボアを含む。さらに、第1のオリフィスボア内に配置され、第1のオリフィスおよび第1の側壁を密封係合する環状シールを含む。
【0017】
別の例によると、第1の部分は、第1の側壁を有する第1のオリフィスボアを含む。第1のオリフィスの周囲と第1の側壁との間に隙間が画成される。
【0018】
別の例によると、第1のオリフィスは、約0.0025インチ~約0.004インチの厚さを有する。
【0019】
別の例によると、第1のオリフィスは、おおよそ+/-2.5%の双方向のフロー許容差を提供するように適合される。
【0020】
別の例によると、第1のオリフィスは、第1のフロー孔、第1の表面、および第1の表面の反対側の第2の表面を有する。第1のエッジは、第1のフロー孔と第1の表面との間に画成され、第2のエッジは、第1のフロー孔と第2の表面との間に画成される。第1のエッジは、第2のエッジと実質的に同じである。
【0021】
別の例によると、流路の第1の部分は、第1の側壁を有する第1のオリフィスボアを含み、流路の第2の部分は、第2の側壁を有する第2のオリフィスボアを含み、流路の第3の部分は、第3の側壁を有する第3のオリフィスボアを含む。さらに、第1の環状シール、第2の環状シール、および第3の環状シールを含む。第1、第2、および第3の環状シールは、第1、第2、または第3のオリフィスボアの対応する1つに配置され、第1、第2、または第3のオリフィスの対応する1つと、オリフィスボアの第1、第2、または第3の側壁の対応する1つとを密封係合する。
【0022】
別の例によると、第1の環状シール、第2の環状シール、および第3の環状シールを含むガスケットをさらに含む。第1の製品マニホールドは、第1のオリフィスボア、第2のオリフィスボア、および第3のオリフィスボアに結合されるガスケットトラックを含む。ガスケットはガスケットトラック内に配置される。
【0023】
別の例によると、第1のオリフィス、第2のオリフィス、および第3のオリフィスは、電気形成プロセスによって形成される。
【0024】
別の例によると、第1のオリフィスは、約0.0025インチ~約0.004インチの厚さを有する。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【
図1】本発明の第1の開示された例により組み立てられた携帯型酸素濃縮器を示している。
【
図2】
図1の携帯型酸素濃縮器の製品マニホールドの第1のオリフィスの特定例の等角図を示している。
【
図3】
図2の第1のオリフィスの拡張された断片図である。
【
図4】
図1の製品マニホールドの特定の実装の部分的に拡張された上面図を示している。
【
図5】
図4の製品マニホールドの第1のオリフィスおよび流路の第1の部分の概略的な拡大断片図を示している。
【
図6】
図4の製品マニホールドの第1オリフィスおよび流路の第1部分の拡大された断片等角図を示している。
【
図7】
図4の製品マニホールドの第1のオリフィスボア、第1のオリフィス、および流路の第1の部分の拡大された断片上面図を示している。
【
図8】
図4の製品マニホールドの第2のオリフィスボア、第2のオリフィス、および第2の環状シールの断片上面図を示している。
【
図9】
図4の製品マニホールドの第3のオリフィスボア、第3のオリフィス、および第3の環状シールの断片上面図を示している。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下の文は、例示的な方法、装置、および/または製造品の詳細な説明を開示しているが、著作権の法的範囲は、本特許の最後に記載される請求項の文言によって定義されることを理解されたい。したがって、以下の詳細な説明は、例示としてのみ解釈されるべきであり、すべての可能な例を説明しておらず、すべての可能な例を説明することは、不可能ではないにしても実用的ではない。現在の技術または本特許の出願日以降に開発された技術のいずれかを使用して、多数の代替例を実装することができる。そのような代替例は、依然として特許請求の範囲内に収まることが想定される。
【0027】
ここで図面を参照すると、
図1は、本発明の第1の開示された例により組み立てられた携帯型酸素濃縮器100を示している。開示された例によると、携帯型酸素濃縮器100は、圧縮器102と、供給/廃棄マニホールド104と、第1および第2のシーブベッド106、108と、製品マニホールド110と、アキュムレータ112と、を含む。
【0028】
圧縮器102は、周囲の空気を引き込み、その空気を圧縮し、圧縮空気を供給/廃棄マニホールド104に供給するよう適合される。
【0029】
供給/廃棄マニホールド104は、圧縮器102から圧縮空気を受け取り、圧縮された周囲空気をシーブベッド106、108に提供するよう適合される。供給/廃棄マニホールド104はまた、パージ動作中にシーブベッド106、108から窒素が豊富な空気を受け取るように適合される。
【0030】
図示される例では、供給/廃棄マニホールド104は、入口ポート114、一対の三方弁116、118、排気ポート120、および流路122を含む。供給/廃棄マニホールド104の入口ポート114は、圧縮器102に結合される。弁116、118の各々は、第1のポート124、第2のポート126、および第3のポート128を含む。供給/廃棄マニホールド104の弁116、118の各々の第1のポート124は、入口ポート114および流路122を介して圧縮器102に結合される。供給/廃棄マニホールド104の弁116、118の各々の第2のポート126は、流路122を介して排気ポート120に結合される。
【0031】
第1のシーブベッド106および第2のシーブベッド108は、各々、弁116、118のうちの1つの第3のポート128に結合されている。シーブベッド106、108は、例えば、供給/廃棄マニホールド104から受け取った、加圧された周囲の空気から窒素を吸着するように適合される。
【0032】
製品マニホールド110は、シーブベッド106、108から酸素が豊富な空気を受け
取り、酸素が豊富な空気をアキュムレータ112または患者に提供するように適合されている。製品マニホールド110は、酸素富空気の一部が、シーブベッド106、108内の蓄積された窒素を除去するためにシーブベッド106、108を通って逆流されるパージング動作を実施するよう適合されている。その後、シーブベッド106、108から除去された窒素は、供給/廃棄マニホールド104の排気ポート120を介して排気され得る。
【0033】
図示される例では、製品マニホールド110は、第1の製品ポート130、第2の製品ポート132、アキュムレータポート134、出口ポート135、および流路136を含む。第1の製品ポート130は、第1のシーブベッド106に結合され、第2の製品ポート132は、第2のシーブベッド108に結合される。流路136は、第1の製品ポート130、第2の製品ポート132、アキュムレータポート134、および出力ポート135を流体的に結合する。
【0034】
製品マニホールド110はまた、本体137、第1の制御ポート138、第2の制御ポート140、および第3の制御ポート142を含む。第1、第2、および第3の制御ポート138、140、142は、流路136の部分を流体的に結合する。図示される例では、第1の制御ポート138は酸素保存デバイス(OCD)ポートであり、第2の制御ポート140はパージポートであり、第3の制御ポート142は均等化ポートである。しかしながら、制御ポート138、140、142の配置は変更されてもよい。さらに、異なる数の制御ポート(例えば、1つの制御ポート、2つの制御ポート、4つの制御ポート)が提供されてもよい。
【0035】
製品マニホールド110は、第1の電磁弁アセンブリ144、第2の電磁弁アセンブリ146、および第3の電磁弁アセンブリ148を含む。第1、第2、および第3の電磁弁アセンブリ144、146、148の各々は、スナップフィットコネクタ150、152、154によって製品マニホールド110の本体137に固定されている。あるいは、電磁弁アセンブリ144、146、148のうちの1つ以上は、異なる方法で製品マニホールド110の本体137に固定されてもよい。例えば、ねじ山付きカップリングは、電磁弁アセンブリ144、146、148と製品マニホールド110の本体137との間に提供されてもよい。
【0036】
図示される例では、各電磁弁アセンブリ144、146、148は、第1、第2、または第3の制御ポート138、140、142の対応する1つに隣接する製品マニホールド110の本体137に固定される。したがって、電磁弁アセンブリ144、146、148は、それぞれの制御ポート138、140、142を通る流体の流れを制御するように適合されている。
【0037】
製品マニホールド110はまた、第1のオリフィス156(第1のオリフィス156は
図2において最も明確に示されている)、第2のオリフィス158(第2のオリフィス158は
図8において最も明確に示されている)、および第3のオリフィス160(第3のオリフィス160は
図9において最も明確に示されている)を含む。第1のオリフィス156は、酸素保存デバイス(OCD)オリフィスと呼ばれ得、第2のオリフィス158は、パージオリフィスと呼ばれ得、第3のオリフィス160は、均等化オリフィスと呼ばれ得る。
【0038】
第1および第3のオリフィス156、160は同様のサイズであり得、第2のオリフィス158は、第1および第3のオリフィス156、160とは異なるサイズであり得る。第1のオリフィス156は、流路136の第1の部分162内に配置され、第2のオリフィス158は、流路136の第2の部分164内に配置され、第3のオリフィス160は
、流路136の第3の部分166内に配置される。開示された例では、第1のオリフィス156、第2のオリフィス158、および第3のオリフィス160の各々は、電気形成プロセスによって形成される。一例では、オリフィス156、158、160は、おおよそ+/-2%または+/-2.5%の双方向のフロー許容差を提供し、約0.0025インチ~約0.004インチの厚さを有するよう適合される。しかしながら、オリフィス156、158、160は、異なる厚さを有してもよい。さらに、オリフィス156、158、160は、電気形成プロセスを使用して形成されるものとして開示されているが、オリフィス156、158、および/または160は、他の方法を使用して形成されてもよい。例えば、レーザー切断法、水噴射法、放電加工(EDM)法などを使用することができる。
【0039】
製品マニホールド110はまた、第1の逆止弁167および第2の逆止弁168を含む。第1の逆止弁167は、第1のシーブベッド106からの空気の受け取りに関連付けられ、第2の逆止弁168は、第2のシーブベッド108からの空気の受け取りに関連付けられている。逆止弁167、168は、シーブベッド106、108からアキュムレータ112または第1の制御ポート138に向かって酸素が豊富な空気が流れることを可能にするように適合されている。具体的には、シーブベッド106および/または108から受け取った酸素が豊富な空気が製品マニホールド110の出口ポート135から流出することを可能にするために、第1の電磁弁アセンブリ144は開位置に移動し、酸素が豊富な空気が、OCDオリフィス156、第1の制御ポート138を通って流れ、出口ポート135から、例えば、患者に向かって流れることが可能になる。
【0040】
製品マニホールド110はまた、第3の逆止弁170および第4の逆止弁172を含む。第3の逆止弁170は、パージ動作中に第1のシーブベッド106に向かって空気を流すことに関連し、第4の逆止弁172は、パージ動作中に第2のシーブベッド108に向かって空気を流すことに関連する。具体的には、パージ動作中に、第2の電磁弁アセンブリ146は開位置に移動し、酸素が豊富な空気がパージオリフィス158を通り、第2の制御ポート140を通り、第3および第4の逆止弁170、172を通ってシーブベッド106、108に向かって逆流することが可能になる。
【0041】
図示される例では、第1および第2のシーブベッド106、108の間で均等化動作を実施するために、第3の電磁弁アセンブリ148は開位置に移動し、空気が、第1のシーブベッド106と第2のシーブベッド108との間を通り、均等化オリフィス160を通って流れることが可能になる。
【0042】
図2は、
図1の製品マニホールド110のOCDオリフィス156の特定の例の等角図を示している。
図3は、
図2のOCDオリフィス156の拡張された断片図を示している。
【0043】
図示される例では、第1のオリフィス125は、本体174を含む。本体174は、約0.0025インチ~約0.004インチの厚さ176を有し、電気形成プロセスによって形成される。本体174は、第1の表面178と、第1の表面178の反対側にある第2の表面180とを有する。フロー孔182は、第1の表面178と第2の表面180との間を延在する。第1のエッジ184は、フロー孔182と第1の表面178との間に画成され、第2のエッジ186は、フロー孔182と第2の表面180との間に画成される。図示されている例では、第1のエッジ184は、第2のエッジ186と実質的に同じである。本明細書に記載されるように、「実質的に同じ」という句は、第1のエッジ184と第2のエッジ186との間の製造を説明する。したがって、第1のエッジ184および第2のエッジ186は対称的である。さらに、図示される例では、フロー孔182は、おおよそ+/-2.5%またはおおよそ+/-2.0%の双方向のフロー許容差を提供する
ように適合される。しかしながら、他のフロー許容差は、例えば、開示されたオリフィスを使用して達成され得る。+/-2.1%、+/-2.2%、+/-2.35%など。
【0044】
図3を参照すると、第1および第2のエッジ184、186は、各々、おおよそ90°の角を形成している。しかしながら、代替の例では、例えば、おおよそ0.10インチの厚さを有する第1のオリフィス125が形成される場合、第1のエッジ184は、第2のエッジ186と実質的に同じではない場合がある。例えば、第1のエッジ184は丸みを帯びてもよく、第2のエッジ186は鋭い角(例えば、おおよそ90°の角度)を形成してもよい。第1および第2のエッジ184、186が互いに異なる場合、フロー孔182を通って異なる方向に流れる空気は、異なるフロー特性を有し得る。したがって、おおよそ+/-2.5%の双方向のフロー許容差を達成できない場合がある。OCDオリフィス156が
図2および3に示されているが、第2および第3のオリフィス158、160は類似または同じでもよい。
【0045】
図4は、
図1の製品マニホールド110の特定の実装の部分的に拡張された上面図を示し、
図5は、
図4のOCDオリフィス156および流路136の第1の部分162の概略的な拡大断片図を示し、
図6は、
図4のOCDオリフィス156および流路136の第1の部分162の拡大された断片等角図を示し、
図7は、
図4のOCDオリフィス156および流路136の第1の部分162の拡大された断片上面図を示している。
【0046】
図4を参照するに、
図5、6、7、8、および9を参照すると、製品マニホールド110は、第1の製品本体部分188および第2の製品本体部分190を含む。図示されている例では、流路136の第1の部分162は、第1のオリフィスボア192として形成され(第1のオリフィスボア192は、
図5および6に最も明確に示されている)、流路136の第2の部分164は、第2のオリフィスボア194として形成され(第2のオリフィスボア194は、
図8にほとんど明確に示されている)、流路136の第3の部分166は、第3のオリフィスボア196として形成されている(第3のオリフィスボア196は、
図9に最も明確に示されている)。
【0047】
製品マニホールド110の本体137、具体的には、製品マニホールド110の第1の本体部分188は、ガスケットトラック198を画成する。ガスケットトラック198は、第1のオリフィスボア192、第2のオリフィスボア194、および第3のオリフィスボア196の各々に結合されている。ガスケット200は、ガスケットトラック198と、第1のオリフィスボア192、第2のオリフィスボア194、および第3のオリフィスボア196内に配置されている。ガスケット200はまた、第1および第2の製品本体部分188、190が一緒に結合されるとき、第1および第2の製品本体部分188、190の間に配置される。
【0048】
図示される例では、ガスケット200は、第1の環状シール202、第2の環状シール204、および第3の環状シール206を含む。第1、第2、および第3の環状シール202、204、206は、対応する第1、第2、または第3のオリフィスボア192、194、または196内に配置される。第1のオリフィスボア192は、第1の開口部208を介してガスケットトラック198に結合され、第2のオリフィスボア194は、第2の開口部210および第3の開口部212を介してガスケットトラック198に結合され、第3のオリフィスボア196は、第4の開口部214、第5の開口部216、および第6の開口部218を介してガスケットトラック198に結合される。
【0049】
ガスケットトラック198は、対向する壁220、221、222、223を含み、ガスケット200は、第1、第2、第3、第4、第5、および第6の開口部208~218に隣接する対応する対向する壁220、221、222、223を密封係合するように適
合される。図示される例では、ガスケット200は、第1の半径方向延長部224を含む(第1の半径方向延長部224は、
図7に最も明確に示されている)。第1の半径方向延長部224は、第1の環状シール202に結合され、第1の開口部208を通って延在し、第1の開口部208に隣接する対向する壁220、221を密封係合する。第1の半径方向延長部244は、第1の半径方向延長部244から延在するガスケット200の部分225よりも広い。したがって、図示される例では、ガスケット200の部分225は、ガスケットトラック198の壁220と係合し、ガスケットトラック198の対向する壁221から離間されている。あるいは、ガスケット200の部分225は、壁220、221の間に位置決めされ得るか、またはガスケットトラック198の壁221の他方の1つと係合され得る。
【0050】
第1の半径方向延長部224は、凹部226を含む。凹部226は、第1の製品本体部分188が第2の製品本体部分190に結合されたときに、ガスケット200がガスケットトラック198を満たすことを可能にするように適合されている。ノッチ228、230(ノッチ228、230は、
図7に最も明確に示されている)は、第1の半径方向延長部224と第1の環状シール202との間に画成される。ノッチ228、230は、第1の開口部208に隣接する第1の製品本体部分188を受け入れるように適合されている。
【0051】
ガスケット200はまた、第2の環状シール204に結合された第2および第3の半径方向延長部232、234を含む。第2および第3の半径方向延長部232、234は、対応する第2および第3の開口部210、212を通って延在し、第2および第3の開口部210、212に隣接する対向する壁220、221、222および220、222を密封係合する。図示されている例では、第2の半径方向延長部232は凹部226を含むが、第3の半径方向延長部234は凹部226を含まない。第2および第3の半径方向延長部232、234は、それに隣接するガスケット200の部分225よりも広い。ガスケット200の部分225の厚さの結果として、第1の製品本体部分188が第2の製品本体部分190に結合されるとき、ガスケット200は、例えば、ガスケット200が圧縮されていない場合、ガスケット200によって占有されていないガスケットトラック198の領域に拡張されてもよい。
【0052】
同様に、ガスケット200は、第3の環状シール206に結合された第4、第5、および第6の半径方向延長部236、238、240を含む。第4、第5、および第6の半径方向延長部236、238、240は、対応する第4、第5、および第6の開口部214、216、218を通って延在し、第4、第5、および第6の開口部214、216、218に隣接する対向する壁220、222、および220、223を密封係合する。
【0053】
図5を参照すると、第1のオリフィスボア192は、第1の側壁242を含む。ガスケット200の第1の環状シール202は、第1のオリフィスボア192内に配置され、OCDオリフィス156および第1の側壁242を密封係合する。結果として、流体(例えば、空気)は、第1の環状シール202と第1の側壁242との間の界面と、第1の環状シール202とOCDオリフィス156との間の界面との間を流れることが実質的に防止される。半径方向延長部224および232~240と、ガスケットトラック198の対向する壁220、221、222、223との間の密封係合は、流体が、環状シール202、204、206と対応する壁220、221、222、223との間の界面を通って流れることを実質的に防止する。
【0054】
OCDオリフィス156の周囲248と第1の側壁242との間に隙間246が設けられる。したがって、図示されている例では、OCDオリフィス156は、ガスケット200を介して第1のオリフィスボア192内に固定されている。隙間246により、OCD
オリフィス156と第1の側壁242との間の締まりばめは提供されない。
【0055】
図6は、第1のオリフィスボア192、OCDオリフィス156、および第1の環状シール202の断片断面図を示している。図示される例では、OCDオリフィス156の第1のエッジ184は、一般に矢印250によって示される方向を向き、OCDオリフィス156の第2のエッジ186は、矢印250によって示される方向とほぼ反対の方向を向いている。
【0056】
図7は、第1のオリフィスボア192、OCDオリフィス156、および第1の環状シール202の断片上面図を示している。第1の半径方向延長部224は、突起252を含む。突起は、実質的に等脚台形を形成する断面を有し得る。図示される例では、突起252および第1の半径方向延長部224の別の部分は、第1の開口部208に隣接するガスケットトラック198の壁220、221の間の空間を満たす。したがって、突起252および第1の半径方向延長部224の他の部分は、対向する壁220、221の間に位置決めされ、空気が第1の開口部208を介して第1のオリフィスボア192に流入することを実質的に防止する。しかしながら、突起252は、ガスケット200と対向する壁220、221との間の密封係合を実質的に確実にするために、異なる断面を有してもよい。
【0057】
図8は、第2のオリフィスボア194、パージオリフィス158、および第2の環状シール204の断片上面図を示している。図示されている例では、第2の半径方向延長部232は、突起254、256を含む。突起254、256は、第2の開口部210の両側の壁221、222に向かって延在し、それらと係合する。突起254、256および第2の半径方向延長部232の別の部分によって提供される密封係合は、空気が第2の開口部210を介して第2のオリフィスボア194に流入することを実質的に防止する。さらに、図示されている例では、第3の半径方向延長部234は、横方向延長部258、260を含む。横方向延長部258、260は、第3の開口部212の両側の壁220、222に向かって延在し、それらと係合する。
【0058】
図9は、第3のオリフィスボア196、均等化オリフィス160、および第3の環状シール206の断片上面図を示している。図示される例では、第4、第5、および第6の半径方向延長部236、238、240の各々は、単一の横方向延長部262、264、266を有する。横方向延長部262、264、266は、ガスケットトラック198の対応する壁222および223に向かって延在し、それらと係合して、開口部214、216、218を第3のオリフィスボア196に密封する。
【0059】
さらに、いくつかの例が本明細書で開示されてきたが、任意の例のいかなる特徴も、他の例からの他の特徴と組み合わされ、またはそれによって置き換えられることができる。さらに、いくつかの例が本明細書で開示されてきたが、特許請求の範囲の範囲から逸脱することなく、開示された例に変更を加えることができる。
【国際調査報告】