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特表2022-535354外科用ステープラのためのノズル流体流入防止機構
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-08-08
(54)【発明の名称】外科用ステープラのためのノズル流体流入防止機構
(51)【国際特許分類】
   A61B 17/068 20060101AFI20220801BHJP
【FI】
A61B17/068
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021570444
(86)(22)【出願日】2020-05-12
(85)【翻訳文提出日】2021-12-28
(86)【国際出願番号】 IB2020054495
(87)【国際公開番号】W WO2020240317
(87)【国際公開日】2020-12-03
(31)【優先権主張番号】16/423,841
(32)【優先日】2019-05-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】506157570
【氏名又は名称】シラグ・ゲーエムベーハー・インターナショナル
【氏名又は名称原語表記】Cilag GMBH International
(74)【代理人】
【識別番号】100088605
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 公延
(74)【代理人】
【識別番号】100130384
【弁理士】
【氏名又は名称】大島 孝文
(72)【発明者】
【氏名】コルセット・ローラ・アール
(72)【発明者】
【氏名】ファネッリ・ニコラス
(72)【発明者】
【氏名】バーバー・ダニエル・エル
(72)【発明者】
【氏名】アロンホルト・テイラー・ダブリュ
(72)【発明者】
【氏名】レクター・ジェイソン・エム
(72)【発明者】
【氏名】オグゼワラ・ジェイムズ・ベルナール
【テーマコード(参考)】
4C160
【Fターム(参考)】
4C160CC40
4C160DD03
(57)【要約】
外科用器具は、本体アセンブリと、エンドエフェクタと、シャフトアセンブリと、を含む。本体アセンブリは、少なくとも1つの電気的接続部を含む。エンドエフェクタは、組織を処理するように動作可能である。シャフトアセンブリは、シャフト軸に沿って本体アセンブリとエンドエフェクタとの間に延在している。シャフトアセンブリは、ノズルと、閉鎖チューブと、流体ブロッカと、を含む。ノズルは、少なくとも1つのハウジングを含む。少なくとも1つのハウジングは、凹部を含む。閉鎖チューブは、シャフト軸を中心に本体アセンブリに対して回転するように構成されている。流体ブロッカは、ノズルの凹部内に配置される。流体ブロッカは、閉鎖チューブに接触して、流体がノズルに進入して、本体アセンブリ内に配置された少なくとも1つの電気的接続部に到達することを防止するように構成されている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
外科用器具であって、
(a)少なくとも1つの電気的接続部を含む、本体アセンブリと、
(b)組織を治療するように動作可能なエンドエフェクタと、
(c)シャフト軸に沿って前記本体アセンブリと前記エンドエフェクタとの間に延在しているシャフトアセンブリであって、
(A)少なくとも1つのハウジングを含むノズルであって、前記少なくとも1つのハウジングが、凹部を含む、ノズルと、
(B)前記シャフト軸を中心に前記本体アセンブリに対して回転するように構成された閉鎖チューブと、
(C)前記ノズルの前記凹部内に配置された流体ブロッカであって、前記閉鎖チューブに接触して、流体が前記ノズルに進入し、前記本体アセンブリ内に配置された前記少なくとも1つの電気的接続部に到達することを防止するように構成された、流体ブロッカと、を備える、シャフトアセンブリと、を備える、外科用器具。
【請求項2】
前記流体ブロッカが、前記閉鎖チューブを完全に取り囲む環状部材を含む、請求項1に記載の外科用器具。
【請求項3】
前記環状部材が、前記閉鎖チューブが前記シャフト軸に沿って長手方向に移動するときに前記閉鎖チューブの外周を拭き取るように構成されている、請求項2に記載の外科用器具。
【請求項4】
前記環状部材が、単一部品としてともに一体的に形成されている、請求項2に記載の外科用器具。
【請求項5】
前記少なくとも1つのハウジングが、前記凹部内に前記環状部材を保持するように構成された第1の保持機構及び第2の保持機構を含む、請求項2に記載の外科用器具。
【請求項6】
前記第1の保持機構が、第1及び第2の対向するホルダを含み、前記第1及び第2の対向するホルダが、それらの間に前記環状部材の第1の部分を受容するように構成されており、前記第2の保持機構が、第3及び第4の対向するホルダを含み、前記第3及び第4の対向するホルダが、それらの間に前記環状部材の第2の部分を受容するように構成されている、請求項5に記載の外科用器具。
【請求項7】
前記少なくとも1つのハウジングが、前記環状部材を受容するように構成された前記凹部を集合的に形成する第1の近位ハウジング及び第2の近位ハウジングを含む、請求項2に記載の外科用器具。
【請求項8】
前記環状部材が、互いに完全に分離可能である第1の部分及び第2の部分を含み、前記ノズルの前記第1の近位ハウジングが、前記環状部材の前記第1の部分を捕捉し、前記ノズルの前記第2の近位ハウジングが、前記環状部材の前記第2の部分を捕捉する、請求項7に記載の外科用器具。
【請求項9】
前記第1の近位ハウジングが、前記凹部内に前記環状部材を保持するように構成された第1の保持機構及び第2の保持機構を含む、請求項7に記載の外科用器具。
【請求項10】
前記第1の保持機構が、第1及び第2の対向するホルダを含み、前記第1及び第2の対向するホルダが、それらの間に前記環状部材の第1の部分を受容するように構成されており、前記第2の保持機構が、第3及び第4の対向するホルダを含み、前記第3及び第4の対向するホルダが、それらの間に前記環状部材の第2の部分を受容するように構成されている、請求項9に記載の外科用器具。
【請求項11】
前記環状部材が、前記閉鎖チューブと前記ノズルとの間にシールを提供して、前記流体が前記本体アセンブリ内に配置された前記少なくとも1つの電気的接続部に到達することを防止するように構成されている、請求項2に記載の外科用器具。
【請求項12】
前記環状部材が、前記流体を逃がして、前記流体が前記本体アセンブリ内に配置された前記少なくとも1つの電気的接続部に到達することを防止するように構成されている、請求項2に記載の外科用器具。
【請求項13】
前記環状部材が、生体適合性流体吸収リングを含み、前記生体適合性流体吸収リングが、前記流体を吸収して、前記流体が前記本体アセンブリ内に配置された前記少なくとも1つの電気的接続部に到達することを防止するように構成されている、請求項2に記載の外科用器具。
【請求項14】
前記ノズルが、前記流体が前記本体アセンブリ内に配置された前記少なくとも1つの電気的接続部に到達することを防止するために、前記ノズル上の外装を含み、前記流体ブロッカが、前記ノズルと前記外装との間で圧縮されるように構成されている、請求項1に記載の外科用器具。
【請求項15】
前記エンドエフェクタが、対向する第1のジョー及び第2のジョーを含み、前記第1のジョーが、ステープルカートリッジを受容するように構成された細長いチャネルを含み、前記第2のジョーが、アンビルを含み、前記アンビルが、前記アンビルと前記ステープルカートリッジとの間で組織をクランプするために、開位置と閉位置との間でチャネルに対して枢動するように構成されている、請求項1に記載の外科用器具。
【請求項16】
外科用器具であって、
(a)少なくとも1つの電気的接続部を含む、本体アセンブリと、
(b)組織を治療するように動作可能なエンドエフェクタと、
(c)シャフト軸に沿って前記本体アセンブリと前記エンドエフェクタとの間に延在しているシャフトアセンブリであって、
(A)少なくとも1つのハウジングを含むノズルであって、前記少なくとも1つのハウジングが、第1及び第2の保持機構を含む、ノズルと、
(B)前記シャフト軸を中心に前記本体アセンブリに対して回転するように構成された閉鎖チューブであって、前記ノズルに対して並進するように構成された、閉鎖チューブと、
(C)前記ノズル内に配置された環状部材であって、前記閉鎖チューブを完全に取り囲み、前記第1及び第2の保持機構によって保持され、前記閉鎖チューブに接触して、流体が前記ノズルに進入し、前記本体アセンブリ内に配置された前記少なくとも1つの電気的接続部に到達することを防止するように構成された、環状部材と、を備える、シャフトアセンブリと、を備える、外科用器具。
【請求項17】
前記環状部材が、前記流体をシールすること、逃がすこと、又は吸収することのうちの少なくとも1つを行って、前記流体が前記本体アセンブリ内に配置された前記少なくとも1つの電気的接続部に到達することを防止するように構成されている、請求項16に記載の外科用器具。
【請求項18】
外科用器具であって、
(a)少なくとも1つの電気的接続部を含む、本体アセンブリと、
(b)組織を治療するように動作可能なエンドエフェクタと、
(c)シャフト軸に沿って前記本体アセンブリと前記エンドエフェクタとの間に延在しているシャフトアセンブリであって、
(A)凹部を集合的に形成する第1の近位ハウジング及び第2の近位ハウジングを含むノズルであって、前記第1の近位ハウジングが、第1の保持機構及び第2の保持機構を含み、前記第2の近位ハウジングが、第3及び第4の保持機構を含む、ノズルと、
(B)前記シャフト軸を中心に前記本体アセンブリに対して回転するように構成された閉鎖チューブであって、前記ノズルに対して並進するように構成された、閉鎖チューブと、
(C)前記ノズルの前記凹部内に配置された環状部材であって、前記閉鎖チューブを完全に取り囲み、第1、第2、第3、及び第4の保持機構によって前記凹部内に保持され、前記閉鎖チューブが前記シャフト軸に沿って移動するときに、前記閉鎖チューブを拭き取って、流体が前記ノズルに進入し、前記本体アセンブリ内に配置された前記少なくとも1つの電気的接続部に到達することを防止するように構成されている、環状部材と、を備える、シャフトアセンブリと、を備える、外科用器具。
【請求項19】
前記第1の保持機構が、第1及び第2の対向するホルダを含み、前記第1及び第2の対向するホルダが、それらの間に前記環状部材の第1の部分を受容するように構成されており、前記第2の保持機構が、第3及び第4の対向するホルダを含み、前記第3及び第4の対向するホルダが、それらの間に前記環状部材の第2の部分を受容するように構成されている、請求項18に記載の外科用器具。
【請求項20】
前記環状部材が、前記流体をシールすること、逃がすこと、又は吸収することのうちの少なくとも1つを行って、前記流体が前記本体アセンブリ内に配置された前記少なくとも1つの電気的接続部に到達することを防止するように構成されている、請求項19に記載の外科用器具。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
内視鏡外科用器具は、より小さい外科切開部を患者に作成し、それによって手術後の回復時間及び合併症を低減させるための特定の場合に、従来の切開外科用装置よりも好ましくなり得る。内視鏡外科用器具の例として、外科用ステープラが挙げられる。いくつかのかかるステープラは、組織層をクランプし、クランプされた組織層を切断し、組織層を通してステープルを打ち込むことによって、組織層の切断された端部の近くで、切断された組織層を互いに実質的にシールするように動作可能である。単なる例示的な外科用ステープラは、2008年7月29日発行の「Surgical Stapling and Cutting Device」と題する米国特許第7,404,508号、2010年5月25日発行の「Disposable Cartridge with Adhesive for Use with a Stapling Device」と題する米国特許第7,721,930号、2013年4月2日発行の「Surgical Stapling Instrument with An Articulatable End Effector」と題する米国特許第8,408,439号、2013年6月4日発行の「Motor-Driven Surgical Cutting Instrument with Electric Actuator Directional Control Assembly」と題する米国特許第8,453,914号、2015年11月17日発行の「Surgical Instrument End Effector Articulation Drive with Pinion and Opposing Racks」と題する米国特許第9,186,142号、及び2017年10月24日発行の「Surgical Instrument with Multi-Diameter Shaft」と題する米国特許第9,795,379号に開示されている。上に引用した米国特許の各々の開示内容は、参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
上述した外科用ステープラは、内視鏡処置において使用されるものとして記載されているが、このような外科用ステープラはまた、開口処置及び/又は他の非内視鏡処置においても使用することができる。単なる例として、トロカールをステープラの導管として使用しない胸部外科手術では、外科用ステープラを開胸術によって患者の肋骨の間に挿入し、1つ又は2つ以上の臓器に到達させることができる。当然のことながら、外科用ステープラは、様々な他の設定及び処置において使用され得る。
【0003】
いくつかの外科用器具及びシステムが作製及び使用されているが、本発明者らよりも前に、添付の特許請求の範囲に記載する本発明を作製又は使用した者は存在しないと考えられている。
【図面の簡単な説明】
【0004】
本明細書に組み込まれ、かつその一部をなす添付の図面は、本発明の実施形態を例示するものであり、上記の本発明の一般的な説明、及び以下の実施形態の詳細な説明とともに、本発明の原理を説明する役割を果たすものである。
図1】ハンドルアセンブリと、交換式シャフトアセンブリと、を有する、例示的な外科用器具の斜視図を示す。
図2】ハンドルアセンブリから分離される交換式シャフトアセンブリを示し、シャフトアセンブリがノズルを含む、図1の外科用器具の部分分解斜視図を示す。
図3A】ハンドルアセンブリの本体を省略した、非作動位置にあるハンドルアセンブリの閉鎖トリガを示す、図1の外科用器具の側面図を示す。
図3B】ハンドルアセンブリの本体を省略した、作動位置にあるハンドルアセンブリの閉鎖トリガを示す、図1の外科用器具の側面図を示す。
図4】ハンドルアセンブリの遠位端及び交換式シャフトアセンブリの噛合近位端の追加の詳細を示す、分離した状態の図1の外科用器具の別の斜視図を示す。
図5】ノズルが、上部遠位ノズルハウジングと、下部遠位ノズルハウジングと、近位ノズルハウジングと、を含む、図1のノズルの分解斜視図を示す。
図6】第1の例示的な代替のノズルと、ノズルの上部及び下部遠位ノズルハウジングの間に配置された第1の例示的な流体ブロッカと、を含む、第1の例示的な代替のシャフトアセンブリの斜視図を示す。
図7図6の上部遠位ノズルハウジングの拡大底面図を示す。
図8】流体ブロッカが下部遠位ノズルハウジングの凹部内に配置された、図6の流体ブロッカ及び下部遠位ノズルハウジングの拡大平面図を示す。
図9図6の流体ブロッカの斜視図を示す。
図10図6の下部遠位ノズルハウジングの凹部内に配置された第2の例示的な流体ブロッカの上面図を示す。
図11図10の流体ブロッカの第1の部分及び第2の部分の斜視図を示す。
図12】第2の例示的な代替のノズル及び第3の例示的な流体ブロッカを含む、第2の例示的な代替のシャフトアセンブリを示す。
図13】上部及び下部遠位ノズルハウジングを露出させるために流体ブロッカが断面で示されている、図12のシャフトアセンブリの部分断面斜視図を示す。
図13A図13の線13A-13Aに沿って切断した、図12のシャフトアセンブリの断面図を示す。
図14】第3の例示的な代替のノズルと、ノズルの上部及び下部遠位ノズルハウジングの間の第4の例示的な流体ブロッカと、を含み、上部遠位ノズルハウジングを透過して示している、第3の例示的な代替のシャフトアセンブリの斜視図を示す。
図15図14の下部遠位ノズルハウジング及び流体ブロッカの斜視図を示す。
図16】流体ブロッカが近位ノズルハウジングとノズルの上部及び下部遠位ノズルハウジングとの間に配置された、第4の例示的な代替のノズル及び第5の例示的な流体ブロッカの斜視図を示す。
図17】流体ブロッカが近位ノズルハウジングと結合された、図16の流体ブロッカ及び近位ノズルハウジングの斜視図を示す。
図18】第5の例示的な代替のノズルと、ノズルの少なくとも一部分を覆う第6の例示的な流体ブロッカと、を含む、第4の例示的な代替のシャフトアセンブリの斜視図を示す。
図19】流体ブロッカが断面で示されている、図18のノズルの斜視図を示す。
図19A図19の線19A-19Aに沿って切断した、図19のノズルの断面図を示す。
図20】第6の例示的な代替のノズル、並びにノズルの上部と下部遠位ノズルハウジングとの間に配置された第7の例示的な流体ブロッカの斜視図を示す。
図20A図20の流体ブロッカ並びに上部及び下部遠位ノズルハウジングの拡大部分の斜視図を示す。
図21】流体ブロッカがノズルの上部と下部遠位ノズルハウジングとの間に配置された、第7の例示的な代替のノズル及び第8の例示的な流体ブロッカの斜視図を示す。
図22A】流体ブロッカが下部遠位ノズルハウジングに係合する前の、図21の流体ブロッカ並びに上部及び下部遠位ノズルハウジングの拡大部分の概略断面図を示す。
図22B】流体ブロッカが下部遠位ノズルハウジングに係合した後の、図22Aの流体ブロッカ並びに上部及び下部遠位ノズルハウジングの拡大部分の概略断面図を示す。
図23】流体ブロッカが近位ノズルハウジングとノズルの上部及び下部遠位ノズルハウジングとの間に配置された、第8の例示的な代替のノズル及び第9の例示的な流体ブロッカの斜視図を示す。
図23A図23の線23A-23Aに沿って切断した、図23のノズル及び流体ブロッカの一部分の拡大断面図を示す。
図24A】シャフトアセンブリの閉鎖チューブが、エンドエフェクタを開構成にさせる近位位置にある、第9の例示的な代替のノズルと、第10の例示的な流体ブロッカと、を含む、第5の例示的な代替のシャフトアセンブリの概略断面図を示す。
図24B】シャフトアセンブリの閉鎖チューブが、エンドエフェクタを閉構成にさせる遠位位置にある、図24Aのシャフトアセンブリの概略断面図を示す。
図25図24Aの線25-25に沿って切断した、図24Aのシャフトアセンブリの概略断面図を示す。
図26A】シャフトアセンブリの閉鎖チューブが、エンドエフェクタを開構成にさせる近位位置にある、第10の例示的な代替のノズルと、第11の例示的な流体ブロッカと、を含む、第6の例示的な代替のシャフトアセンブリの概略断面図を示す。
図26B】シャフトアセンブリの閉鎖チューブが、エンドエフェクタを閉構成にさせる遠位位置にある、図26Aのシャフトアセンブリの概略断面図を示す。
図27】第11の例示的な代替のノズル、及びノズルの遠位端部分と回転可能に係合する第12の例示的な流体ブロッカの底面図を示す。
図28図27の流体ブロッカの正面図を示す。
図29図27の流体ブロッカの斜視図を示す。
図30図27の流体ブロッカの別の斜視図を示す。
【0005】
図面は、いかなる方式でも限定することを意図しておらず、本発明の様々な実施形態は、図面に必ずしも描写されていないものを含め、他の様々な方式で実施し得ることが企図される。本明細書に組み込まれ、かつその一部をなす添付図面は、本発明のいくつかの態様を例示するものであり、説明とともに本発明の原理を説明する役割を果たすものである。しかしながら、本発明が、示される正確な配置に限定されない点は理解される。
【発明を実施するための形態】
【0006】
本発明の特定の実施例の以下の説明文は、本発明の範囲を限定する目的で用いられるべきではない。本発明の他の実施例、特徴、態様、実施形態、及び利点は、本発明を実施するために想到される最良の形態の1つを実例として示す以下の説明文より、当業者には明らかとなろう。理解されるように、本発明は、いずれも本発明から逸脱することなく、他の異なるかつ明白な態様が可能である。したがって、図面及び説明は、限定的な性質のものではなく、例示的な性質のものとみなされるべきである。
【0007】
本開示の明瞭さのために、「近位」及び「遠位」という用語は、遠位外科用エンドエフェクタを有する外科用器具を握持する外科医、臨床医、又は他の操作者に対して本明細書で定義される。「近位」という用語は、外科医のより近くに配置された要素の位置を指し、「遠位」という用語は、外科用器具の外科用エンドエフェクタのより近くにかつ外科医からより遠くに配置された要素の位置を指す。更に、図面を参照して「上部」、「下部」、「垂直」、「水平」などの空間的用語が本明細書で使用される限り、このような用語は、例示的な記述目的にのみ使用されて、限定も絶対も意図していないことが理解されるであろう。その点において、本明細書に開示されるものなどの外科用器具を、本明細書で図示及び記載するものに限定されない様々な配向及び位置で使用してもよいことが理解される。
【0008】
本明細書で使用される場合、任意の数値又は範囲の「約」又は「およそ」という用語は、構成要素の部分又は集合が、本明細書で記載されているその本来の目的のために機能することを可能とするような好適な寸法の許容範囲を示すものである。
【0009】
I.例示的な外科ステープリング器具
図1図2は、様々な外科処置における使用に適したモータ駆動の外科用器具(10)を示す。例示する実施例では、器具(10)は、ハンドルアセンブリ(12)と、ハンドルアセンブリ(12)に着脱可能に結合されてそこから遠位に延在している交換式シャフトアセンブリ(14)と、を含む。交換式シャフトアセンブリ(14)は、その遠位端に配置され、かつ1つ又は2つ以上の外科タスク又は処置を行うように構成された、外科用エンドエフェクタ(16)を含む。いくつかの用途では、交換式シャフトアセンブリ(14)は、ロボット制御式又は自動外科システムのツール駆動アセンブリとともに効果的に用いられ得る。例えば、交換式シャフトアセンブリ(14)は、その開示が参照により本明細書に組み込まれる、2015年7月7日発行の「Surgical Stapling Instruments With Rotatable Staple Deployment Arrangements」と題される米国特許第9,072,535号に開示されているものなどの、様々なロボットシステム、器具、構成要素、及び方法とともに用いられ得る。
【0010】
A.外科ステープリング器具のハンドルアセンブリ
下で更に詳細に説明するように、ハンドルアセンブリ(12)は、臨床医によって把持されるように構成されたピストルグリップ(22)と、エンドエフェクタ(16)を選択的に開閉するためにピストルグリップ(22)に向かって、及びそこから離れて枢動するように構成された閉鎖トリガ(24)とを含む、本体(20)を備える。本実施例では、エンドエフェクタ(16)は、エンドエフェクタ(16)によって捕捉された組織を切断してステープル留めするように構成されている。他の実施例では、エンドエフェクタ(16)は、様々な他のタイプの移動及びエネルギー、例えば無線周波数(radio frequency、RF)エネルギー及び/又は超音波エネルギーを介して、組織を治療するように構成され得る。
【0011】
図2図4に見られるように、本体(20)は、交換式シャフトアセンブリ(14)の対応する部分に様々な制御運動を生成して適用するように構成された複数の駆動システムを支持するハンドルフレーム(26)の形態で、支持構造を収容する。具体的には、ハンドルフレーム(26)は、エンドエフェクタ(16)を選択的に開閉し、それによって組織を捕捉及び解放するように動作可能である閉鎖駆動システム(30)の形態で、第1の駆動システムを支持する。閉鎖具駆動システム(30)は、閉鎖トリガ(24)の形態でアクチュエータを含み、閉鎖トリガ(24)は、ハンドルフレーム(26)によって枢動可能に支持され、下で説明するシャフトアセンブリ(14)の構成要素を介してエンドエフェクタ(16)と動作可能に結合される。閉鎖トリガ(24)は、組織を解放するための開状態でエンドエフェクタ(16)を提供する非作動位置(図3A)から、組織をクランプするための閉状態でエンドエフェクタ(16)を提供する作動位置(図3B)へと、ピストルグリップ(22)に向かって臨床医によって握り締められるように構成されている。閉鎖トリガ(24)は、弾性部材(図示せず)によって非作動位置に向かって付勢され得る。図4に最も良く見られるように、閉鎖具駆動システム(30)は、閉鎖トリガ(24)をエンドエフェクタ(16)と結合する、リンクアセンブリを更に備える。リンクアセンブリは、閉鎖リンク(32)と、閉鎖リンク(32)の遠位端に結合された横断方向に延在する取り付けピン(34)と、を含む。取り付けピン(34)、及び閉鎖リンク(32)の遠位端は、ハンドルアセンブリ(12)の遠位開口部を通してアクセス可能である。
【0012】
ハンドルアセンブリ本体(20)は、交換式シャフトアセンブリ(14)の対応する部分及びそのエンドエフェクタ(16)に発射運動を適用するように構成された発射駆動システム(40)(図2を参照されたい)の形態で、第2の駆動システムを更に支持する。本実施例では、発射駆動システム(40)は、下で説明するように、ハンドルアセンブリ(12)のピストルグリップ(22)内に収容され、かつ動作可能にエンドエフェクタ(16)と結合された、電気モータ(42)を用いる。電気モータ(42)は、DCブラシ付きモータ、ブラシレスモータ、コードレスモータ、同期モータ、ステッパモータ、又は任意の他の適切なタイプの電気モータなどの、任意の好適なタイプであり得る。電気モータ(42)は、ハンドルアセンブリ本体(20)の近位部分に取り外し可能に結合された電力パック(44)の形態で示される電力源によって給電される。電動パック(44)は、任意の好適なタイプの1つ又は2つ以上の電池(図示せず)を含み、電池は、再充電可能又は交換可能であり得る。
【0013】
図4に見られるように、電気モータ(42)は、ハンドルフレーム(26)によってハンドルアセンブリ本体(20)内で支持された回路基板(46)に電気的に結合され、回路基板(46)によって制御される。回路基板(46)は、マイクロコントローラを含み得、電動パック(44)から電気モータ(42)へと電力を指向し、それによってモータ(42)にエネルギー付与してエンドエフェクタ(16)に発射するように構成される。電気モータ(42)は、モータ(42)の起動に応答して、細長い駆動部材(48)をハンドルフレーム(26)に対して軸方向に作動させように動作可能である、駆動ギヤ配置(図示せず)とインターフェースするように構成されている。図5に最も良く示されるように、駆動部材(48)の遠位端は、以下で説明するように、ハンドルアセンブリ(12)の遠位開口部を通して露出されており、かつ、シャフトアセンブリ(14)の並進部材に結合し、それによってモータ(42)をエンドエフェクタ(16)と動作可能に結合するように構成されている。
【0014】
電気モータ(42)は、図3A及び図3Bに最も良く見られるように、ハンドルアセンブリ(12)によって枢動可能に支持された発射トリガ(50)の作動に応答して、電池パック(44)によってエネルギー付与される。本実施例では、発射トリガ(50)は、閉鎖トリガ(24)の「外側」に位置付けられる。閉鎖トリガ(24)と同様に、発射トリガ(50)は、非作動位置(図3B)から作動位置(図示せず)へと、ピストルグリップ(22)に向かって臨床医によって握り締められるように構成されている。発射トリガ(50)は、弾性部材(図示せず)によって非作動位置に向かって付勢され得る。発射トリガ(50)が非作動位置から作動位置まで押下されると、発射トリガ(50)は、電池パック(44)に、モータ(42)にエネルギー付与させて、駆動部材(48)を長手方向に作動させ、それによってエンドエフェクタ(16)を発射する。図3A及び図3Bに示されるように、ハンドルアセンブリ(12)は、発射トリガ(50)の不用意な作動を防止するために、安全位置と発射位置との間で選択的に枢動可能である発射トリガ安全ボタン(52)を更に含む。
【0015】
B.外科ステープリング器具の交換式シャフトアセンブリ
図1図2に示されるように、本実施例の交換式シャフトアセンブリ(14)は、ノズル(60)と、ノズル(60)から遠位に延在している閉鎖チューブ(62)と、閉鎖チューブ(62)の遠位端に配置された関節運動ジョイント(64)と、関節運動ジョイント(64)の遠位端に結合された遠位閉鎖チューブセグメント(66)と、そこから遠位に延在しているエンドエフェクタ(16)と、を含む。
【0016】
エンドエフェクタ(16)は、カートリッジ(72)を受容する細長いチャネル(70)を備える第1のジョーと、アンビル(74)とカートリッジ(72)との間で組織をクランプするために開位置と閉位置との間でチャネル(70)に対して枢動するように構成されたアンビル(74)を備える第2のジョーと、を含む。カートリッジ(72)は、下で更に詳細に説明する特徴を有する従来のステープルカートリッジの形態で示されており、複数のステープルをエンドエフェクタ(16)によってクランプされた組織に発射するように構成されている。他の実施例では、エンドエフェクタ(16)は、様々な他のタイプの運動及び無線周波数(RF)エネルギー及び/又は超音波エネルギーなどのエネルギーを、エンドエフェクタ(16)によって捕捉された組織に印加するように好適に構成され得る。例えば、カートリッジ(72)は、その開示が参照により本明細書に組み込まれる、2019年1月3日に公開された「Surgical System Couplable With Staple Cartridge And Radio Frequency Cartridge,And Method Of Using Same」と題する米国特許出願公開第2019/0000478号に概して開示されているように、RFを組織に印加するように構成され得る。
【0017】
エンドエフェクタ(16)のアンビル(74)は、ハンドルアセンブリ(12)の閉鎖駆動システム(30)と動作可能に結合され、閉鎖トリガ(24)の作動に応答して、シャフト軸(shaft axis、SA)に直角に延在している枢動軸を中心に開位置と閉位置との間で枢動するように構成されている。具体的には、アンビル(74)は、閉鎖トリガ(24)が非作動位置にある場合には開位置をとり、閉鎖トリガ(24)が作動位置に押下された場合には閉位置をとるように構成されている。アンビル(74)は、下で説明される他の構成要素の中でも、閉鎖チューブ(62)及び遠位閉鎖チューブセグメント(66)を介して、閉鎖駆動システム(30)と結合される。閉鎖チューブ(62)及び遠位閉鎖チューブセグメント(66)は、ノズル(60)に対して近位及び遠位に並進するように構成され、それによって閉鎖トリガ(24)の作動に応答してアンビル(74)をその枢動軸を中心に作動させるように構成されている。
【0018】
関節運動ジョイント(64)は、シャフト軸(SA)に直角に延在している関節運動軸(AA)を中心に、閉鎖チューブ(62)及びシャフトアセンブリ(14)の対応する構成要素に対するエンドエフェクタ(16)の関節運動を提供するように構成されている。いくつかの実施例では、エンドエフェクタ(16)は、エンドエフェクタ(16)を患者の体内の軟組織及び/又は骨に押し当てることによって、所望の配向に関節動作され得る。他の実施例では、エンドエフェクタ(16)は、関節運動ドライバ(図示せず)によって関節動作され得る。
【0019】
図4に最も良く見られるように、交換式シャフトアセンブリ(14)のノズル(60)は、ノズル(60)を回転可能に支持するツールシャーシ(80)の形態で支持構造を収容する。図1に示されるように、ノズル(60)及びエンドエフェクタ(16)は、シャフト軸(SA)を中心にツールシャーシ(80)に対して回転するように構成されている。ツールシャーシ(80)は、ツールシャーシ(80)に対して近位及び遠位に並進するように構成された閉鎖シャトル(84)を更に支持する。閉鎖シャトル(84)の遠位端は、閉鎖チューブ(62)の近位端に結合されて、それを回転可能に支持する。閉鎖シャトル(84)の近位端は、ハンドルアセンブリ(12)の閉鎖駆動システム(30)と結合するように構成された一対の近位に延在しているフック(86)を含む。具体的には、フック(86)は、交換式シャフトアセンブリ(14)がハンドルアセンブリ(12)と結合されたときに、閉鎖駆動システム(30)の取り付けピン(34)を着脱可能に捕捉するように構成されている。したがって、閉鎖トリガ(24)の作動位置(図3Bを参照されたい)への作動は、閉鎖シャトル(84)を遠位に駆動し、これが次に、閉鎖チューブ(62)及び遠位閉鎖チューブセグメント(66)を遠位に駆動し、それによってアンビル(74)をエンドエフェクタ(16)によって組織をクランプするための閉位置へと作動させる。トリガを非作動位置(図3Aを参照されたい)に戻すことで、これらの構成要素を近位に作動させ、それによってアンビル(74)を開位置に戻す。
【0020】
図4に最も良く見られるように、交換式シャフトアセンブリ(14)は、シャフトアセンブリ(14)がハンドルアセンブリ(12)に結合されたときにハンドルアセンブリ(12)の発射駆動システム(40)と動作可能に結合するように構成された、内部発射システムを更に含む。発射システムは、中間発射シャフト(92)と、閉鎖チューブ(62)と、を含む。中間発射シャフト(92)は、発射駆動システム(40)の駆動部材(48)の取り付けクレードル(56)内に回転可能に着座するように構成された取り付けラグ(94)を有する近位端と、細長いナイフバー(96)に結合するように構成される遠位端と、を含む。ナイフバー(96)は、その遠位端においてナイフ部材(98)に接続されており、ナイフ部材(98)は、ナイフ部材がステープルカートリッジ(72)を通って遠位に前進するときに、エンドエフェクタ(16)によってクランプされた組織を切断するように構成された鋭利な刃先(99)を含む。したがって、以下で説明するように、発射トリガ(50)の作動は、駆動部材(48)を遠位に作動させ、これが次に、中間発射シャフト(92)、ナイフバー(96)、及びナイフ部材(98)を遠位に駆動し、それによって組織を切断して、同時にステープルカートリッジ(72)を発射する。ナイフ部材(98)は、組織の切断及びステープル留めの全体を通してアンビル(74)に係合して、閉状態に維持するように構成された、1つ又は2つ以上のアンビル係合機構を含むことができる。
【0021】
C.外科用器具の電気的接続部
交換式シャフトアセンブリ(14)、及びハンドルアセンブリ(12)との使用に好適であるその変形例は、ハンドルアセンブリ(12)のハンドル回路基板(46)との電気通信を必要とする1つ又は2つ以上のセンサ及び/又は様々なその他電気的構成要素を用い得る。例えば、シャフトアセンブリ(14)及び/又はエンドエフェクタ(16)の近位部分は、ハンドル回路基板(46)と電気的に結合してその動作を可能にするように構成された、1つ又は2つ以上のセンサ及び/又は1つ又は2つ以上のRF電極(図示せず)を含み得る。以下で説明するように、シャフトアセンブリ(14)は、電気的結合部をシャフトアセンブリ(14)とハンドルアセンブリ(12)との間で維持しながら、ハンドルアセンブリ(12)に対して、シャフトアセンブリ(14)の他の構成要素の中でも、エンドエフェクタ(16)の回転を可能にするように好適に構成されている。
【0022】
交換式シャフトアセンブリ(14)は、ノズル(60)内に収容されたスリップリングアセンブリ(図示せず)を含み得る。スリップリングアセンブリは、エンドエフェクタ(16)とハンドル回路基板(46)との間で電力及び/又はセンサ信号を通信するために、シャフトアセンブリ(14)をハンドルアセンブリ(12)と電気的に結合するように構成されている。スリップリングアセンブリは、シャフト軸(SA)を中心に、ツールシャーシ(80)及びハンドルアセンブリ(12)に対して、シャフトアセンブリ(14)の他の回転構成要素の中でも、ノズル(60)及びエンドエフェクタ(16)の回転を容易しながら、かかる電気通信を提供するように構成されている。図4に概略的に示されるシャフト回路基板(134)は、シャフトシャーシ(80)に装着され得、かつマイクロコントローラを含み得る。
【0023】
D.交換式シャフトアセンブリのハンドルアセンブリへの取り付け
下で更に詳細に説明するように、交換式シャフトアセンブリ(14)は、ハンドルアセンブリ(12)と着脱可能に結合されるように構成されている。様々なタイプの外科処置のために構成されたエンドエフェクタを有する様々な他のタイプの交換式シャフトアセンブリは、上で説明したハンドルアセンブリ(12)と組み合わせて使用され得ることが理解されるであろう。
【0024】
図4に最も良く示されるように、交換式シャフトアセンブリ(14)のツールシャーシ(80)の近位端は、シャフト軸(SA)に直角に延在している一対のテーパ状取り付け部材(150)と、それらの間に位置付けられたシャフト側電気コネクタ(152)と、を含む。例えば、シャフト側電気コネクタ(152)及び他のシャフト回路は、2014年9月18日(現在放棄されている)に公開された「Articulatable Surgical Instrument Comprising An Articulation Lock」と題する米国特許出願公開第2014/0263541号、及び/又は2018年3月13日に発行された「Surgical System Comprising A Sensor System」と題する米国特許第9,913,642号の少なくともいくつかの教示に従って構築され、動作可能であり得、これらの開示は、参照により本明細書に組み込まれる。
【0025】
シャフト電気コネクタ(152)は、シャフトアセンブリ(14)のシャフト回路基板(134)と電気通信する。ハンドルアセンブリ(12)のハンドルフレーム(26)の遠位端は、一対のダブテール受容スロット(154)と、それらの間に配置されたハンドル側面電気コネクタ(156)と、を含む。ハンドル側電気コネクタ(156)は、ハンドルアセンブリ(12)のハンドル回路基板(46)と電気通信する。下で説明するように、シャフトアセンブリ(14)のハンドルアセンブリ(12)への取り付け中に、テーパ状取り付け部材(150)は、シャフト軸(SA)に直角である設置軸(installation axis、IA)に沿って、ダブテール受容スロット(154)内で受容される。追加的に、シャフト電気コネクタ(152)は、ハンドル側電気コネクタ(156)と電気的に結合される。交換式シャフトアセンブリ(14)の近位端は、シャフトアセンブリ(14)がハンドルアセンブリ(12)と結合されたときに、ツールシャーシ(80)をハンドルアセンブリ(12)のハンドルフレーム(26)に着脱可能にラッチするように構成されたラッチアセンブリ(158)を追加的に含む。
【0026】
図4に示されるように、交換式シャフトアセンブリ(14)をハンドルアセンブリ(12)に取り付けるために、臨床医は、最初に、ツールシャーシ(80)のテーパ状取り付け部材(150)をハンドルフレーム(26)のダブテール受容スロット(154)と整列させる。次いで、臨床医は、設置軸(IA)に沿ってハンドルアセンブリ(12)に向かってシャフトアセンブリ(14)を移動させ、それによってダブテール受容スロット(154)内にテーパ状取り付け部材(150)を着座させて、ラッチアセンブリ(158)をハンドルアセンブリ(12)の遠位部分と係止的に係合する。その際に、中間発射シャフト(92)は、長手方向に移動可能な駆動部材(48)のクレードル(56)内に着座され、それによってシャフトアセンブリ(14)の発射システム(90)をハンドルアセンブリ(12)の発射駆動システム(40)と動作可能に結合する。追加的に、閉鎖シャトル(84)の近位フック(86)は、閉鎖リンク(32)から延在している取り付けピン(34)の対向する横方向端部の上を摺動してそれらを捕捉し、それによってシャフトアセンブリ(14)のアンビル閉鎖構成要素をハンドルアセンブリ(12)の閉鎖駆動システム(30)と動作可能に結合する。追加的に、シャフトアセンブリ(14)のハンドルアセンブリ(12)との取り付け中に、ツールシャーシ(80)のシャフト電気コネクタ(152)が、ハンドルフレーム(26)のハンドル側電気コネクタ(156)と電気的に結合され、それによってハンドルアセンブリ(12)のハンドル回路基板(46)と電気通信するシャフトアセンブリ(14)のシャフト回路基板(134)を配置する。
【0027】
様々な実施例では、外科用器具(10)は、2016年5月24日発行の「Staple Cartridge Tissue Thickness Sensor System」と題する米国特許第9,345,481号、2013年12月17日発行の「Powered Surgical Cutting and Stapling Apparatus With Manually Retractable Firing System」と題する米国特許第8,608,045号、2019年1月3日公開の「Method For Articulating A Surgical Instrument」と題する米国特許出願公開第2019/0000465号、2019年1月3日公開の「Surgical Instrument With Axially Moveable Closure Member」と題する米国特許出願公開第2019/0000464号、2019年1月3日公開の「Surgical Instrument Comprising An Articulation System Lockable To A Frame」と題する米国特許出願公開第2019/0000472号、2018年11月20日発行の「Smart Cartridge Wake Up Operation And Data Retention」と題する米国特許第10,135,242号、2018年3月13日発行の「Surgical Instrument Comprising A Sensor System」と題する米国特許第9,913,642号、2014年9月18日公開の(現在放棄されている)「Staple Cartridge Tissue Thickness Sensor System」と題する米国特許出願公開第2014/0263552号、及び/又は2014年9月18日公開の(現在放棄されている)「Articulatable Surgical Instrument Comprising An Articulation Lock」と題する米国特許出願公開第2014/0263541号、のうちの1つ又は2つ以上の教示に従って更に構成され得、これらの開示は、本書にその開示が参考として内含されている)。
【0028】
E.ノズル
図5は、ノズル(60)が、上部遠位ノズルハウジング(160)と、下部遠位ノズルハウジング(162)と、近位ノズルハウジング(164)と、を含む、図1のノズル(60)の分解斜視図を示す。上部遠位ノズルハウジング(160)は、本体(166)を含む。示されるように、本体(166)は、本体(166)を補強するように構成された複数のリブ(168)を含む。本体(166)はまた、本体(166)の第1の側面(172)に配置された第1の凹部(170a)及び第2の凹部(170b)と、本体(166)の第2の側面(176)に配置された第1の突出部(174a)及び第2の突出部(174b)と、を含む。本体(166)はまた、閉鎖チューブ(62)の一部分を受容するように構成された半円形凹部(178)も含む。本体(166)は、近位ノズルハウジング(164)と結合するように構成された本体(166)のフランジ(182)内に配置された、ピン(180)を含む。本体(166)は、内面(184)と、外面(186)と、を含む。
【0029】
下部遠位ノズルハウジング(162)は、上部遠位ノズルハウジング(160)と同一であるように示されている。このように、下部遠位ノズルハウジング(162)は、本体(188)を含み、本体(188)は、本体(188)を補強するように構成された複数のリブ(190)を含む。本体(188)はまた、本体(188)の第1の側面(194)に配置された第1の凹部(192a)及び第2の凹部(192b)と、本体(188)の第2の側面(198)に配置された第1の突出部(196a)及び第2の突出部(196b)と、を含む。本体(188)はまた、閉鎖チューブ(62)の別の部分を受容するように構成された半円形凹部(200)と、近位ノズルハウジング(164)と結合するように構成された本体(188)のフランジ(204)内に配置されたピン(202)と、を含む。本体(188)は、内面(206)と、外面(208)と、を含む。
【0030】
近位ノズルハウジング(164)は、フランジ(214)に配置された第1の凹部(212a)及び第2の凹部(212b)を含む、本体(210)を含む。本体(210)はまた、複数の外向きに延在しているフィン(216)も含む。外向きに延在しているフィン(216)は、環状配列で離間される。本体(210)は、内面(218)と、外面(220)と、を含む。図5に破線を使用して示されるように、上部遠位ノズルハウジング(160)の第1の側面(172)に配置された第1凹部(170a)及び第2の凹部(170b)は、下部遠位ノズルハウジング(162)の第1の突出部(196a)及び第2の突出部(196b)と結合する。同様に、上部遠位ノズルハウジング(160)の第1突出部(174a)及び第2の突出部(174b)は、下部遠位ノズルハウジング(162)の第1の凹部(192a)及び第2の凹部(192b)と結合する。半円形凹部(178、200)は、閉鎖チューブ(62)を受容するために、360度の開口(222)(図1図2に示される)を集合的に形成する。
【0031】
II.例示的なシャフトアセンブリ、例示的なノズル、及び例示的な流体ブロッカ
ノズル(60)のいくつかの変形形態は、いくつかの場合では、流体がノズル(60)を通って進入することを可能にする。3つの流体流入方法を説明する。しかしながら、考慮される特定のシャフトアセンブリに応じて、より多い又はより少ない方法が想定される。第一に、流体は、閉鎖チューブ(62)の外面(226)(図1図2に示される)に沿って、ノズル(60)の開口(222)と閉鎖チューブ(62)の外面(226)との間でノズル(60)の中へ近位に進行することによって、ノズル(60)に進入し得る。第二に、流体はまた、上部遠位ノズルハウジング(160)と下部遠位ノズルハウジング(162)との間の第1の長手方向に延在している継ぎ目(224a)及び第2の長手方向に延在している継ぎ目(224b)(図1図2に示される)内のノズル(60)に進入し得る。第三に、流体は、上部遠位ノズルハウジング(160)及び下部遠位ノズルハウジング(162)のフランジ(182、204)と近位ノズルハウジング(164)のフランジ(214)との間に垂直に延在している継ぎ目(228)(図1図2に示される)内のノズル(60)に、進入し得る。本体アセンブリ(ハンドルアセンブリ(12)として示される)の内部は、(例えば、ハンドルアセンブリ(12)内に収容された及び/又はハンドルアセンブリ(12)の外部にあるセンサ及び/又は電気的構成要素に電気的に接続するために)感湿電気的接続部を含み得るので、流体流入は、望ましくない。流体は、これらの感湿電気的接続部に悪影響を及ぼし得る。
【0032】
その結果、図6図30を参照して下で説明するように、1つ又は2つ以上の流体ブロッカ(314、514、614、646、714、814、914、1014、1114、1214、1314、1414、1514)をノズル(312、612、712、812、912、1012、1112、1212、1312、1412、1512)の中に組み込むことによって、流体がノズル(60)に進入することを防止すること、又は少なくとも最小にすることが望ましい。流体がノズル(312、612、712、812、912、1012、1112、1212、1312、1412、1512)に進入することを更に防止する、又は更に最小にするために、複数の流体ブロッカ(314、514、614、646、714、814、914、1014、1114、1214、1314、1414、1514)が使用され得ること、及び流体ブロッカ(314、514、614、646、714、814、914、1014、1114、1214、1314、1414、1514)が互いに組み合わせて使用され得ることが想定される。
【0033】
図6図30を参照して下で更に詳細に説明するように、外科用器具(10)は、ハンドルアセンブリ(12)と、シャフトアセンブリ(310、610、710、910、1310、1410)と、エンドエフェクタ(16)と、を含む。ハンドルアセンブリ(例えば、ハンドルアセンブリ(12))は、少なくとも1つの電気的接続部を含む。エンドエフェクタ(16)は、組織を治療するように動作可能である。シャフトアセンブリ(310、610、710、1310、1410)は、シャフト軸(SA)に沿ってハンドルアセンブリ(12)とエンドエフェクタ(16)との間に延在している。図1図2を参照して上で説明したように、エンドエフェクタ(16)は、対向する第1のジョー及び第2のジョーを含む。第1のジョーは、ステープルカートリッジ(72)を受容するように構成された細長いチャネル(70)を含む。第2のジョーは、アンビル(74)とステープルカートリッジ(72)との間で組織をクランプするために、開位置と閉位置との間で、細長いチャネル(70)に対して枢動するように構成されたアンビル(74)を含む。下でより詳細に説明するように、シャフトアセンブリ(310、610、710、910、1,310、1,410)は、ノズル(312、612、712、812、912、1012、1112、1212、1312、1412、1512)と、1つ又は2つ以上の流体ブロッカ(314、514、614、646、714、814、914、1014、1114、1214、1314、1414、1514)と、を含む。
【0034】
A.第1の例示的な代替のノズル及び第1の例示的な流体ブロッカを有する第1の例示的な代替のシャフトアセンブリ、
図6図9は、環状部材として示される、第1の例示的な代替のノズル(312)と、第1の例示的な流体ブロッカ(314)と、を含む、第1の例示的な代替のシャフトアセンブリ(310)の様々な図を示す。別段の説明がない限り、シャフトアセンブリ(310)は、交換式シャフトアセンブリ(14)と同様であり、ノズル(312)は、ノズル(60)と同様である。ノズル(312)は、少なくとも1つのハウジングを含む。例えば、ノズル(312)は、第1の遠位ハウジング及び第2の遠位ハウジング(上部遠位ノズルハウジング(316)及び下部遠位ノズルハウジング(318)として示される)と、近位ノズルハウジング(320)と、を含み得る。上部遠位ノズルハウジング(316)及び下部遠位ノズルハウジング(318)は、互いに同一であるように示されている。しかしながら、上部遠位ノズルハウジング(316)及び下部遠位ノズルハウジング(318)は、所望に応じて、異なり得る。上部遠位ノズルハウジング(316)及び下部遠位ノズルハウジング(318)は、近位ノズルハウジング(320)と一緒にともに結合されて(例えば、ともにスナップ留めされて)、ノズル(312)のハウジングを形成し得る。
【0035】
図6に示されるように、流体ブロッカ(314)は、ノズル(312)の上部遠位ノズルハウジング(316)と下部遠位ノズルハウジング(318)との間に配置される。図7は、図6のノズル(312)の上部遠位ノズルハウジング(316)の底部拡大図を示す。シャフトアセンブリ(310)は、閉鎖チューブ(62)と同様である閉鎖チューブ(322)を含み、これは、(ハンドルアセンブリ(12)又は別の好適なハンドルアセンブリと同様に)シャフト軸(SA)を中心にハンドルアセンブリに対して回転するように構成されている。閉鎖チューブ(322)は、シャフト軸(SA)に沿ってノズル(312)に対して並進するように構成され得る。示されるように、流体ブロッカ(314)は、環状体(326)を含む。図9に示されるように、環状体(326)は、単一部品としてともに一体的に形成され、(例えばノズルプレスステーションにおいて)上部遠位ノズルハウジング(316)及び下部遠位ノズルハウジング(318)がともに結合される前に、閉鎖チューブ(322)の外面(324)の周囲に配置され得る。流体ブロッカ(314)の環状体(326)は、閉鎖チューブ(322)を完全に取り囲み得る。流体ブロッカ(314)の環状体(326)は、閉鎖チューブ(322)がシャフト軸(SA)に沿って長手方向に移動するときに、閉鎖チューブ(322)の外面(324)を拭き取るように構成されている。閉鎖チューブ(62)と同様に、閉鎖チューブ(322)は、シャフト軸(SA)に沿って近位方向(proximal direction、PD)(図1に示される)に長手方向近位に、又はシャフト軸(SA)に沿って遠位方向(distal direction、DD)(図1に示される)に遠位に移動し得る。
【0036】
図6は、シャフトアセンブリ(310)の内部構成要素を示す。示されるように、シャフトアセンブリ(310)は、ラッチアセンブリ(328)を含み、これは、ラッチアセンブリ(158)と同様であり、シャフトアセンブリ(310)がハンドルアセンブリ(12)と結合されたときに、(ツールシャーシ(80)と同様の)ツールシャーシ(330)をハンドルアセンブリ(12)のハンドルフレーム(26)(図2に示される)に着脱可能にラッチするように構成されている。追加的に、シャフトアセンブリ(310)は、ノズル(312)内に収容される、スリップリングアセンブリ(120)と同様である、スリップリングアセンブリ(332)を含む。スリップリングアセンブリ(332)は、エンドエフェクタ(16)とハンドル回路基板(46)との間で電力及び/又はセンサ信号を通信するために、シャフトアセンブリ(310)をハンドルアセンブリ(12)と電気的に結合するように構成されている。スリップリングアセンブリ(332)は、シャフト軸(SA)を中心に、ツールシャーシ(330)及びハンドルアセンブリ(12)に対して、シャフトアセンブリ(310)の他の回転構成要素の中でも、ノズル(312)及びエンドエフェクタ(16)の回転を容易にしながら、かかる電気通信を提供するように構成されている。スリップリングアセンブリ(332)は、ツールシャーシ(330)から遠位に延在しているシャーシフランジ(336)に装着された近位コネクタフランジ(334)と、ノズル(312)の内部に固定された遠位コネクタフランジ(338)と、を備える。
【0037】
遠位コネクタフランジ(338)は、ツールシャーシ(330)及びシャーシフランジ(336)に対して、ノズル(312)とともに回転するように構成されている。したがって、遠位コネクタフランジ(338)の近位面は、近位コネクタフランジ(334)の遠位面に面して、シャフト軸(SA)を中心に、遠位面に対して回転するように構成されている。スリップリングアセンブリ(332)の近位コネクタフランジ(334)の遠位面は、実質的に同心状に配置された複数の環状導体(340)を含む。遠位コネクタフランジ(338)の近位面は、各々が複数の電気接点(図示せず)を支持する1つ又は2つ以上の電気的結合部材(342)を支持する。各電気接点は、近位コネクタフランジ(334)のそれぞれの環状導体(340)に接触するように位置付けられる。かかる配置は、電気接点が近位コネクタフランジ(334)と遠位コネクタフランジ(338)との間で維持されている間、それらの間の相対回転を可能にする。近位コネクタフランジ(334)は、近位コネクタフランジ(334)の近位面から近位に延在している電気コネクタ(344)を含む。電気コネクタ(344)は、環状導体(340)をシャフト回路基板(図示せず)と電気的に結合するように構成されているが、シャフト回路基板(134)と同様であり、ツールシャーシ(80)に装着され得、かつマイクロコントローラを含み得る。
【0038】
図6図7に示されるように、及び上部遠位ノズルハウジング(160)と同様に、上部遠位ノズルハウジング(316)は、本体(346)を含む。本体(346)は、本体(346)を補強するように構成された複数のリブ(348)を含む。本体(346)はまた、本体(346)の第1の側面(352)に配置された第1の凹部(350a)及び第2の凹部(350b)と、本体(346)の第2の側面(356)に配置された第1の突出部(354a)及び第2の突出部(354b)と、を含む。第1の凹部(350a)及び第2の凹部(350b)並びに第1の突出部(354a)及び第2の突出部(354b)以外の係合機構も想定される。また、より多い又はより少ない係合機構も想定される。示されるように、本体(346)はまた、閉鎖チューブ(322)の一部分を受容するように構成された半円形凹部(358)も含む。本体(346)はまた、近位ノズルハウジング(320)と結合するように構成された本体(346)のフランジ(362)内に配置されたピン(360)も含む。本体(346)は、内面(364)と、外面(366)と、を含む。
【0039】
上部遠位ノズルハウジング(160)とは異なり、上部遠位ノズルハウジング(316)は、上部遠位ノズルハウジング(316)及び下部遠位ノズルハウジング(318)によって集合的に形成されたキャビティ(372)の凹部(371)内で環状体(326)を保持するように構成された、第1の保持機構(368)及び第2の保持機構(370)を含む。図7に示されるように、第1の保持機構(368)は、第1及び第2の対向するホルダ(374a-b)を含み、第1及び第2の対向するホルダ(374a-b)は、それらの間に環状体(326)の第1の部分(376a)を受容するように構成されている。同様に、第2の保持機構(370)は、第3及び第4の対向するホルダ(374c-d)を含み、第3及び第4の対向するホルダ(374c-d)は、それらの間に環状体(326)の第2の部分(376b)を受容するように構成されている。環状体(326)の第1の部分(376a)及び第2の部分(376b)は、第1のホルダ(374a)、第2のホルダ(374b)、第3のホルダ(374c)、及び第4のホルダ(374d)によって、キャビティ(372)の凹部(371)内で保持される。
【0040】
図6及び図8に示されるように、並びに下部遠位ノズルハウジング(162)と同様に、下部遠位ノズルハウジング(318)は、本体(378)を含む。図8は、流体ブロッカ(314)の一部分が下部遠位ノズルハウジング(318)内に配置された、図6の流体ブロッカ(314)及び下部遠位ノズルハウジング(318)の拡大平面図を示す。示されるように、本体(378)は、本体(378)を補強するように構成された複数のリブ(380)を含む。本体(378)は、本体(378)第1の側面(384)に配置された第1の凹部(382a)及び第2の凹部(382b)と、本体(378)の第2の側面(388)に配置された第1の突出部(386a)及び第2の突出部(386b)と、を含む。第1の凹部(382a)及び第2の凹部(382b)並びに第1の突出部(386a)及び第2の突出部(386b)以外の係合機構も想定される。また、より多い又はより少ない係合機構も想定される。図8に示されるように、本体(378)はまた、閉鎖チューブ(322)の一部分を受容するように構成された半円形凹部(390)も含む。本体(378)はまた、近位ノズルハウジング(320)と結合するように構成された本体(378)の(示されていないが、フランジ(362)と同様の)フランジ内に配置された(示されていないが、ピン(360)と同様の)ピンも含む。本体(378)は、内面(396)と、外面(398)と、を含む。
【0041】
下部遠位ノズルハウジング(162)とは異なり、下部遠位ノズルハウジング(318)は、キャビティ(372)の凹部(403)内で環状体(326)を保持するように構成された、第1の保持機構(400)及び第2の保持機構(402)を含む。キャビティ(372)は、上部遠位ノズルハウジング(316)及び下部遠位ノズルハウジング(318)の半円形凹部(358、390)及び凹部(371、403)によって集合的に形成されている。半円形凹部(358、390)及び凹部(371、403)は、同じ又は異なる形状及びプロファイルを有し得る。示されるように、第1の保持機構(400)は、第1及び第2の対向するホルダ(404a-b)を含み、第1及び第2の対向するホルダ(404a-b)は、それらの間に環状体(326)の第3の部分(376c)を受容するように構成されている。同様に、第2の保持機構(370)は、第3及び第4の対向するホルダ(404c-d)を含み、第3及び第4の対向するホルダ(404c-d)は、それらの間に環状体(326)の第4の部分(376d)を受容するように構成されている。環状体(326)の第3の部分(376c)及び第4の部分(376d)は、第1のホルダ(376a)、第2のホルダ(376b)、第3のホルダ(376c)、及び第4のホルダ(376d)によって、キャビティ(372)の凹部(403)内で保持される。換言すれば、ノズル(312)の上部遠位ノズルハウジング(316)は、環状体(326)の上部分(例えば、第1の部分(376a)及び第2の部分(376b))をキャビティ(372)の凹部(371)内で捕捉し、ノズル(312)の下部遠位ノズルハウジング(318)は、環状体(326)の下部分(例えば、第3の部分(376c)及び第4の部分(376d))をキャビティ(372)の凹部(403)内で捕捉する。
【0042】
図6に示されるように、近位ノズルハウジング(320)は、近位ノズルハウジング(164)と同様である。近位ノズルハウジング(320)は、フランジ(410)に配置された少なくとも1つの凹部(408)を含む、本体(406)を含む。本体(406)はまた、複数の外向きに延在しているフィン(412)も含む。外向きに延在しているフィン(412)は、環状配列で離間される。本体(406)は、内面(414)と、外面(416)と、を含む。示されるように、上部遠位ノズルハウジング(316)の第1の側面(352)に配置された第1の凹部(408a)及び第2の凹部(408b)は、下部遠位ノズルハウジング(318)の第1の突出部(386a)及び第2の突出部(386b)と結合する。同様に、上部遠位ノズルハウジング(316)の第1の突出部(354a)及び第2の突出部(354b)は、下部遠位ノズルハウジング(318)の第1の凹部(382a)及び第2の凹部(382b)と結合する。
【0043】
図9は、図6の流体ブロッカ(314)の斜視図を示す。図9に示されるように、環状体(326)は、単一部品としてともに一体的に形成されている。流体ブロッカ(314)の環状体(326)は、ノズル(312)のキャビティ(372)の凹部(371、403)内に配置され、環状体(326)は、閉鎖チューブ(322)に接触して、流体がノズル(312)に進入して、ハンドルアセンブリ(12)内に配置された少なくとも1つの電気的接続部に到達することを防止するように構成されている。環状体(326)は、閉鎖チューブ(322)とノズル(312)との間にシールを提供して、流体が、ハンドルアセンブリ(12)に配置された少なくとも1つの電気的接続部に到達することを防止するように構成されている。例えば、環状体(326)は、エラストマー材料で形成され得る。閉鎖チューブ(322)とノズル(312)との間にシールを提供する代わりに、又はそれに加えて、環状体(326)は、流体を逃がして、流体が、ハンドルアセンブリ(12)に配置された少なくとも1つの電気的接続部に到達することを防止する。外側チューブとノズルとの間にシールを提供するか、又は閉鎖チューブ(322)から流体を逃がす代わりに、又はそれに加えて、環状体(326)は、流体を吸収して、流体が、ハンドルアセンブリ(12)に配置された少なくとも1つの電気的接続部に到達することを防止するように構成された、生体適合性流体吸収性材料から形成され得る。
【0044】
シャフトアセンブリ(310)は、シャフトアセンブリ(310)内の内部構成要素が、流体がノズル(312)に(例えば、閉鎖チューブ(322)と上部遠位ノズルハウジング(316)と下部遠位ノズルハウジング(318)との間に)潜在的に進入することから保護することを含む、多くの利益を提供し得る。例えば、流体ブロッカ(314)は、上部遠位ノズルハウジング(160)及び下部遠位ノズルハウジング(162)の閉鎖チューブ(322)と半円形凹部(358、390)との間の空間への流体流入を防止し得るか、又は少なくとも最小にし得る。追加的に、シャフトアセンブリ(310)は、同様の内部シャフト構成要素をシャフトアセンブリ(14)として含み、最小限の構成要素(例えば、流体ブロッカ(314))の追加を伴う、シャフトアセンブリ(14)と同様の組み立てプロセスを利用し得る。追加的に、シャフトアセンブリ(310)の内部幾何学形状は、キャビティ(372)の凹部(371、403)内に流体ブロッカ(314)に適合するので、上部遠位ノズルハウジング(316)及び下部遠位ノズルハウジング(318)のこの幾何学形状の修正例は、閉鎖チューブ(322)をノズル(312)内で安定させる、及び/又はセンタリングするといった、追加の利益を有し得る。これは、閉鎖チューブ(322)が負荷を受けている間の、スイッチカラーとノズル(312)とのより一貫したシフト及び/又は干渉の低減をもたらし得る。また、ノズル(312)の閉鎖チューブ(322)と上部遠位ノズルハウジング(316)及び下部遠位ノズルハウジング(318)との間のノズル(60)に対する界面間隙が低減され得る。
【0045】
図12図13Aを参照して下で更に詳細に説明するように、ノズル(312)は、流体が、ハンドルアセンブリ(12)内に配置された少なくとも1つの電気的接続部に到達することを防止するために、上部遠位ノズルハウジング(316)及び下部遠位ノズルハウジング(318)の外面(366、398)と結合された流体ブロッカ(614)を随意に含み得る。流体ブロッカ(314)は、ノズル(312)と下で説明する流体ブロッカ(614)との間で圧縮され得る。流体ブロッカ(614)の包含は、随意である。
【0046】
B.第2の例示的な流体ブロッカ
図10図11は、分離した環状部材として示される、第2の例示的な流体ブロッカ(514)を示す。図10は、図6の下部遠位ノズルハウジング(318)のキャビティ(372)の凹部(403)内に配置された流体ブロッカ(514)の上面図を示す。図11は、図10の流体ブロッカ(514)の斜視図を示す。図10図11に示されるように、流体ブロッカ(514)は、互いに完全に分離可能である、第1の部分(516)と、第2の部分(518)と、を含む。特に、第1の部分(516)及び第2の部分(518)は、各々が流体ブロッカ(514)の約半分を形成する。しかしながら、第1の部分(516)及び第2の部分(518)が異なり得、第1の部分(516)及び第2の部分(518)が、第1の部分(516)及び第2の部分(518)の他方よりも多く備え得ることが想定される。流体ブロッカ(514)を第1の部分(516)及び第2の部分(518)に分割することは、組み立てをより迅速に及び/又はより容易にし得る。例えば、上で説明したように第1の部分(316)及び第2の部分(318)がともに結合される前に、第1の部分(516)が上部遠位ノズルハウジング(316)の凹部(371)の中へ設置され得、第2の部分(518)が下部遠位ノズルハウジング(318)の凹部(403)に設置され得る。第1の部分(516)及び第2の部分(518)の端面(520、522)は、設置された時点で、第1の部分(516)が第2の部分(518)に対して移動することを防止するためにともに結合する、係合機構を含み得る。
【0047】
C.第2の例示的な代替のノズル及び第3の例示的な流体ブロッカを有する第2の例示的な代替のシャフトアセンブリ、
図12図13は、第2の例示的な代替のノズル(612)と、第3の例示的な流体ブロッカ(614)と、を含む、第2の例示的な代替のシャフトアセンブリ(610)を示す。図13は、図12の線13-13に沿って切断した、図12のシャフトアセンブリ(610)の断面図を示す。下で別段の説明がない限り、シャフトアセンブリ(610)は、交換式シャフトアセンブリ(14)と同様であり、ノズル(612)は、ノズル(60)と同様である。示されるように、流体ブロッカ(614)は、上部遠位ノズルハウジング(616)及び下部遠位ノズルハウジング(618)と結合される、モノリシック外側本体(626)を含む。
【0048】
ノズル(612)は、少なくとも1つのハウジングを含む。例えば、ノズル(612)は、第1の遠位ハウジング及び第2の遠位ハウジング(上部遠位ノズルハウジング(616)及び下部遠位ノズルハウジング(618)として示される)を含み得る。シャフトアセンブリ(610)は、閉鎖チューブ(62)と同様である閉鎖チューブ(622)を含み、これは、シャフト軸(SA)を中心にハンドルアセンブリ(例えば、ハンドルアセンブリ(12)又は別の好適なハンドルアセンブリ)に対して回転するように構成されている。閉鎖チューブ(622)は、シャフト軸(SA)に沿ってノズル(612)に対して並進するように構成され得る。上部遠位ノズルハウジング(616)及び下部遠位ノズルハウジング(618)は、様々な適切な方法を使用してともに押圧され得る。上部遠位ノズルハウジング(616)及び下部遠位ノズルハウジング(618)は、シャフトアセンブリ(610)の内部構成要素を収容して位置付け得る。例えば、シャフトアセンブリ(610)のこれらの内部構成要素は、スイッチカラー(620)と、トーションばねと、センサ基板(621)と、トップキャップと、を含み得る。シャフトアセンブリ(14)と同様に、シャフトアセンブリ(610)は、(ラッチアセンブリ(158)と同様の)ラッチアセンブリ(628)と、(ツールシャーシ(80)と同様の)ツールシャーシ(630)と、(スリップリングアセンブリ(120)と同様の)スリップリングアセンブリ(632)と、(近位コネクタフランジ(122)と同様の)近位コネクタフランジ(634)と、(シャーシフランジ(126)と同様の)シャーシフランジ(636)と、(遠位コネクタフランジ(124)と同様の)遠位コネクタフランジ(638)と、(電気的結合部材(130)と同様の)1つ又は2つ以上の電気的結合部材(642)と、を含む。
【0049】
流体ブロッカ(614)のモノリシック外側本体(626)は、内面(648)と、外面(650)と、を含む。モノリシック外側本体(626)は、上部遠位ノズルハウジング(616)及び下部遠位ノズルハウジング(618)の上へオーバーモールドされ得る。代替的に、モノリシック外側本体(626)は、上部遠位ノズルハウジング(616)及び下部遠位ノズルハウジング(618)と結合され得る。モノリシック外側本体(626)の内面(648)は、上部遠位ノズルハウジング(616)及び下部遠位ノズルハウジング(618)に係合するように構成された、上部結合機構(652)及び下部結合機構(654)を含む。示されるように、上部結合機構(656)は、上部遠位ノズルハウジング(616)の外面(658)に配置される。同様に、下部結合機構(660)は、下部遠位ノズルハウジング(618)の外面(662)に配置される。流体ブロッカ(614)並びに上部遠位ノズルハウジング(616)及び下部遠位ノズルハウジング(618)について、より多い又はより少ない結合機構が想定される。上部遠位ノズルハウジング(616)及び下部遠位ノズルハウジング(618)は、半円形凹部(664、666)を含む。
【0050】
追加的に、シャフトアセンブリ(610)は、第2の流体ブロッカ(646)を含み得る。第2の流体ブロッカ(646)は、上で説明した流体ブロッカ(314)と同様に機能し得る。第2の流体ブロッカ(646)は、外側ノズル(例えば、流体ブロッカ(614))と内側ノズル(例えば、上部遠位ノズルハウジング(616)及び下部遠位ノズルハウジング(618))との間で圧縮され得る。例えば、上部遠位ノズルハウジング(616)及び下部遠位ノズルハウジング(618)の上部結合機構(656)及び下部結合機構(660)は、モノリシック外側本体(626)の上部結合機構(652)及び下部結合機構(654)に安全に係合し、第2の流体ブロッカ(646)をそれらの間で圧縮する。第2の流体ブロッカ(646)は、環状部材(例えば、Oリング)として示される。第2の流体ブロッカ(646)は、モノリシック外側本体(626)の遠位内面に対してモノリシック外側本体(626)に設置され得る。第2の流体ブロッカ(646)がモノリシック外側本体(626)に設置されると、次いで、このアセンブリが、閉鎖チューブ(622)を下方へ摺動して、上部遠位ノズルハウジング(616)及び下部遠位ノズルハウジング(618)に固定可能に係合し得る。流体ブロッカ(614)及び第2の流体ブロッカ(646)は、第1のジョー及び第2のジョーをともに閉じるために閉鎖力を加えることなく、流体がノズル(612)に進入することを防止するか、又は少なくとも最小にする。
【0051】
シャフトアセンブリ(610)は、多くの利益を提供し得る。例えば、流体ブロッカ(614)及び/又は第2の流体ブロッカ(646)を含むことによって、内部構成要素は、閉鎖チューブ(622)と上部遠位ノズルハウジング(616)及び下部遠位ノズルハウジング(618)との間に、又は上部遠位ノズルハウジング(616)と下部遠位ノズルハウジング(618)との間に流入することに起因する、シャフトアセンブリ(610)内の流体を防止するか、又は少なくとも低減することによって、保護される。示されるように、流体ブロッカ(614)のモノリシック外側本体(626)は、流体流入を可能にし得る継ぎ目を有しない。第2の流体ブロッカ(646)は、流体ブロッカ(614)と上部遠位ノズルハウジング(616)及び下部遠位ノズルハウジング(618)との間で圧縮される閉鎖チューブ(622)の周囲にシールを提供する。その結果、流体ブロッカ(614)及び第2の流体ブロッカ(646)は、上部遠位ノズルハウジング(616)及び下部遠位ノズルハウジング(618)の閉鎖チューブ(322)と半円形凹部(358、390)との間の空間への流体流入を低減させ得るか、又は完全に防止する。追加的に、所望に応じて、様々なシール材料及び幾何学形状が利用され得る。追加的に、上部遠位ノズルハウジング(616)及び下部遠位ノズルハウジング(618)の外面(658、662)の少なくとも一部分が、露出される代わりに、モノリシック外側本体(626)の外面(650)によって覆われるので、流体ブロッカ(614)を含むことは、上部遠位ノズルハウジング(616)及び下部遠位ノズルハウジング(618)を、より容易に製造(例えば、プレス成形)することを可能にする機構及び表面とともに設計することを可能にする。
【0052】
D.第3の例示的な代替のノズル及び第4の例示的な流体ブロッカを有する第3の例示的な代替のシャフトアセンブリ
図14図15は、第3の例示的な代替のノズル(712)と、第4の例示的な流体ブロッカ(714)と、を含む、第3の例示的な代替のシャフトアセンブリ(710)の斜視図を示す。下で別段の説明がない限り、シャフトアセンブリ(710)は、交換式シャフトアセンブリ(14)と同様であり、ノズル(712)は、ノズル(60)と同様である。ノズル(712)は、少なくとも1つのハウジングを含む。示されるように、ノズル(712)は、上部遠位ノズルハウジング(716)と、下部遠位ノズルハウジング(718)と、近位ノズルハウジング(720)と、を含む。上部遠位ノズルハウジング(716)は、上部遠位ノズルハウジング(160)と同様であり得、下部遠位ノズルハウジング(718)は、下部遠位ノズルハウジング(162)と同様であり得、近位ノズルハウジング(720)は、近位ノズルハウジング(164)と同様であり得る。
【0053】
図14に示されるように、流体ブロッカ(714)は、ノズル(712)の上部遠位ノズルハウジング(716)と下部遠位ノズルハウジング(718)との間に配置され、内部構成要素を明らかにするために上部遠位ノズルハウジング(716)を透過して示している。図15は、図14の下部遠位ノズルハウジング(718)及び流体ブロッカ(714)の斜視図を示す。示されるように、流体ブロッカ(714)は、ノズル(712)と結合される、第1の長手方向に延在しているシール(726a)及び第2の長手方向に延在しているシール(726b)を含む。例えば、第1の長手方向に延在しているシール(726a)及び第2の長手方向に延在しているシール(726b)は、ノズル(712)の上へオーバーモールドされ得るか、又は第1の長手方向に延在しているシール(726a)及び第2の長手方向に延在しているシール(726b)は、別々の部品から形成され得、続いて、ノズル(712)と結合される(例えば、スナップ留めされる)。図14図15に示されるように、第1の長手方向に延在しているシール(726a)は、上部遠位ノズルハウジング(716)と結合され、第2の長手方向に延在しているシール(726b)は、下部遠位ノズルハウジング(718)と結合される。シャフトアセンブリ(710)は、閉鎖チューブ(62)と同様である閉鎖チューブ(722)を含み、これは、シャフト軸(SA)を中心にハンドルアセンブリ(例えば、ハンドルアセンブリ(12)又は別の好適なハンドルアセンブリ)に対して回転するように構成されている。閉鎖チューブ(722)は、シャフト軸(SA)に沿ってノズル(712)に対して並進させるように構成され得る。閉鎖チューブ(722)は、外面(724)を含む。
【0054】
下部遠位ノズルハウジング(718)は、図15を参照してより詳細に説明する。下部遠位ノズルハウジング(718)は、(本体(188)と同様の)本体(728)を含む。本体(728)は、本体(728)を補強するように構成された(リブ(190)と同様の)複数のリブ(730)を含む。本体(728)はまた、本体(728)の第1の側面(734)に配置された(第1の凹部(192a)及び第2の凹部(192b)と同様の)第1の凹部(732a)及び第2の凹部(732b)も含む。本体(728)は、本体(728)の第2の側面(738)に配置された(第1の突出部(196a)及び第2の突出部(196b)と同様の)第1の突出部(736a)及び第2の突出部(736b)を含む。本体(728)はまた、閉鎖チューブ(722)の別の部分を受容するように構成された(半円形凹部(200)と同様の)半円形凹部(740)も含む。本体(728)はまた、近位ノズルハウジング(720)と結合するように構成された本体(728)のフランジ(744)内に配置されたピン(742)も含む。本体(728)は、内面(746)と、外面(748)と、を含む。下部遠位ノズルハウジング(718)は、上部遠位ノズルハウジング(716)と同一であるように示されているが、上部遠位ノズルハウジング(716)及び下部遠位ノズルハウジング(718)は、異なり得る。上部遠位ノズルハウジング(716)及び下部遠位ノズルハウジング(718)は、様々な適切な方法を使用してともに押圧され得る。上部遠位ノズルハウジング(716)及び下部遠位ノズルハウジング(718)は、シャフトアセンブリ(710)の内部構成要素を収容し、位置付け得る。ノズル(712)は、上部遠位ノズルハウジング(716)と下部遠位ノズルハウジング(718)との間に配置された、第1の長手方向に延在している継ぎ目(750a)及び第2の長手方向に延在している継ぎ目(750b)を含む。
【0055】
流体ブロッカ(714)は、上部遠位ノズルハウジング(716)及び下部遠位ノズルハウジング(718)が接触する場所によって画定される第1の長手方向に延在している継ぎ目(750a)及び第2の長手方向に延在している継ぎ目(750b)を通って、流体が上部遠位ノズルハウジング(716)と下部遠位ノズルハウジング(718)との間に進入することを防止する。示されるように、第1の長手方向に延在しているシール(726a)及び第2の長手方向に延在しているシール(726b)は、上部遠位ノズルハウジング(716)及び下部遠位ノズルハウジング(718)がともに押圧されたときに圧縮される、圧縮性材料から形成されている。例えば、圧縮性材料は、シリコーン又は別の好適な材料であり得る。上部遠位ノズルハウジング(716)及び下部遠位ノズルハウジング(718)が(例えば、組み立て中に)ともに押圧されると、第1の長手方向に延在しているシール(726a)及び第2の長手方向に延在しているシール(726b)の圧縮性材料が圧縮されて、流体が上部遠位ノズルハウジング(716)及び下部遠位ノズルハウジング(718)の第1の長手方向に延在している継ぎ目(750a)と第2の長手方向に延在している継ぎ目(750b)との間に進入することを防止するシールを作成する。
【0056】
E.第4の例示的な代替のノズル及び第5の例示的な流体ブロッカ
図16図17は、第4の例示的な代替のノズル(812)及び第5の例示的な流体ブロッカ(814)の斜視図を示す。下で別段の説明がない限り、ノズル(812)は、ノズル(60)と同様である。ノズル(812)は、少なくとも1つのハウジングを含む。示されるように、ノズル(812)は、上部遠位ノズルハウジング(816)と、下部遠位ノズルハウジング(818)と、近位ノズルハウジング(820)と、を含む。上部遠位ノズルハウジング(816)は、上部遠位ノズルハウジング(160)と同様であり得、下部遠位ノズルハウジング(818)は、下部遠位ノズルハウジング(162)と同様であり得、近位ノズルハウジング(820)は、近位ノズルハウジング(164)と同様であり得る。閉鎖チューブ(62)と同様の閉鎖チューブ(822)は、シャフト軸(SA)を中心にハンドルアセンブリ(例えば、ハンドルアセンブリ(12)又は別の好適なハンドルアセンブリ)に対して回転するように構成されている。閉鎖チューブ(822)は、シャフト軸(SA)に沿ってノズル(812)に対して並進させるように構成され得る。閉鎖チューブ(822)は、外面(824)を含む。
【0057】
図16は、流体ブロッカ(814)が近位ノズルハウジング(820)と上部遠位ノズルハウジング(816)及び下部遠位ノズルハウジング(818)との間に配置された、斜視図を示す。図17は、流体ブロッカ(814)が近位ノズルハウジング(820)と結合された、図16の流体ブロッカ(814)及び近位ノズルハウジング(820)の斜視図を示す。近位ノズルハウジング(820)は、フランジ(832)に配置された第1の凹部(830a)及び第2の凹部(830b)を含む、本体(828)を含む。本体(828)はまた、複数の外向きに延在しているフィン(834)も含む。外向きに延在しているフィン(834)は、環状配列で離間される。本体(828)は、内面(836)と、外面(838)と、を含む。示されるように、流体ブロッカ(814)は、近位ノズルハウジング(820)と結合される、垂直に延在しているシール(826)を含む。例えば、垂直に延在しているシール(826)は、近位ノズルハウジング(820)のフランジ(832)上へオーバーモールドされ得る。代替的に、垂直に延在しているシール(826)は、別々の部品から形成され得、続いて、近位ノズルハウジング(820)のフランジ(832)と結合される(例えば、スナップ留めされる)。例えば、垂直に延在しているシール(826)は、フランジ(832)の溝(図示せず)の上へ組み立てられるOリングを含み得る。示されていないが、垂直に延在しているシール(826)は、上部遠位ノズルハウジング(816)及び下部遠位ノズルハウジング(818)の一方又は両方と結合され得ることも想定される。
【0058】
流体ブロッカ(814)は、上部遠位ノズルハウジング(816)及び下部遠位ノズルハウジング(818)が近位ノズルハウジング(820)と接触する場所によって画定される垂直に延在している継ぎ目(840)を通って流体が進入することを防止する。示されるように、垂直に延在しているシール(826)は、上部遠位ノズルハウジング(816)及び下部遠位ノズルハウジング(818)が近位ノズルハウジング(820)に押圧されたときに圧縮される、圧縮性材料から形成されている。例えば、圧縮性材料は、シリコン又は別の好適な材料であり得る。組み立て中に、上部遠位ノズルハウジング(816)及び下部遠位ノズルハウジング(818)が近位ノズルハウジング(820)とともに押圧されると、垂直に延在しているシール(826)の圧縮性材料が圧縮されて、流体が垂直に延在している継ぎ目(840)を通って進入することを防止するシールを形成する。
【0059】
F.第5の例示的な代替のノズル及び第6の例示的な流体ブロッカを有する第4の例示的な代替のシャフトアセンブリ
図18図19Aは、第5の例示的な代替のノズル(912)と、ノズル(912)の少なくとも一部分を覆う第6の例示的な流体ブロッカ(914)と、を含む、第4の例示的な代替のシャフトアセンブリ(910)の様々な図を示す。図19は、流体ブロッカ(914)を透過して示している、図18のシャフトアセンブリ(910)の斜視図を示す。図19Aは、図19の線19A-19Aに沿って切断した、図19のシャフトアセンブリ(910)の断面図を示す。下で別段の説明がない限り、シャフトアセンブリ(910)は、交換式シャフトアセンブリ(14)と同様であり、ノズル(912)は、ノズル(60)と同様である。ノズル(912)は、少なくとも1つのハウジングを含む。例えば、ノズル(912)は、第1の遠位ハウジング及び第2の遠位ハウジング(上部遠位ノズルハウジング(916)及び下部遠位ノズルハウジング(918)として示される)と、近位ノズルハウジング(920)と、を含み得る。示されるように、流体ブロッカ(914)は、ノズル(912)と結合される、モノリシック外側本体(926)を含む。例えば、モノリシック外側本体(926)は、上部遠位ノズルハウジング(916)及び下部遠位ノズルハウジング(918)並びに/又は近位ノズルハウジング(920)の少なくとも一部分の上へオーバーモールドされ得るか、又は別様にそれを取り囲み得る。
【0060】
シャフトアセンブリ(910)は、閉鎖チューブ(62)と同様である閉鎖チューブ(922)を含み、これは、シャフト軸(SA)を中心にハンドルアセンブリ(例えば、ハンドルアセンブリ(12)又は別の好適なハンドルアセンブリ)に対して回転するように構成されている。閉鎖チューブ(922)は、シャフト軸(SA)に沿ってノズル(912)に対して並進するように構成され得る。上部遠位ノズルハウジング(916)及び下部遠位ノズルハウジング(918)は、様々な適切な方法(例えば、プレス成形)を使用してともに固定され得る。上部遠位ノズルハウジング(916)及び下部遠位ノズルハウジング(918)は、シャフトアセンブリ(910)の内部構成要素を収容して位置付け得る。例えば、シャフトアセンブリ(910)のこれらの内部構成要素は、スイッチカラーと、トーションばね(921)と、センサ基板(923)と、トップキャップと、を含み得る。図19Aに示されるように、及びシャフトアセンブリ(14)と同様に、シャフトアセンブリ(910)は、(ラッチアセンブリ(158)と同様の)ラッチアセンブリ(928)と、(ツールシャーシ(80)と同様の)ツールシャーシ(930)と、(スリップリングアセンブリ(120)と同様の)スリップリングアセンブリ(932)と、(近位コネクタフランジ(122)と同様の)近位コネクタフランジと、(シャーシフランジ(126)と同様の)シャーシフランジ(936)と、(遠位コネクタフランジ(124)と同様の)遠位コネクタフランジと、(電気的結合部材(130)と同様の)1つ又は2つ以上の電気的結合部材と、(電気コネクタ(132)と同様の)電気コネクタ(944)と、を含む。
【0061】
上部ノズルハウジング(916)は、本体(946)を含む。本体(946)は、内面(948)と、外面(950)と、半円形凹部(952)と、を含む。同様に、下部ノズルハウジング(918)は、本体(954)を含む。本体(954)は、内面(956)と、外面(958)と、半円形凹部(960)と、を含む。流体ブロッカ(914)のモノリシック外側本体(926)は、内面(962)と、外面(964)と、を含む。流体ブロッカ(914)のモノリシック外側本体(926)は、第1のジョー及び第2のジョーをともに閉じるために閉鎖力を加えることなく、流体がノズル(912)に進入することを防止するか、又は少なくとも最小にする。モノリシック外側本体(926)は、製造中に、上部遠位ノズルハウジング(916)及び下部遠位ノズルハウジング(918)の外面(950、958)、並びに近位ノズルハウジング(920)のフィン(966)の上に組み立てられ得る。モノリシック外側本体(926)は、フィン(966)上のソフトタッチオーバーモールドを排除し得る。追加的に、所望に応じて、様々なシール材料及び幾何学形状が利用され得る。
【0062】
シャフトアセンブリ(910)は、シャフトアセンブリ(910)内の流体を防止すること、又は少なくとも低減することによって内部構成要素を保護することなどの、多くの利益を提供し得る。示されるように、流体ブロッカ(914)のモノリシック外側本体(926)は、流体流入を可能にし得る継ぎ目を有しない。モノリシック外側本体(926)は、閉鎖チューブ(922)の外面(924)と上部遠位ノズルハウジング(916)及び下部遠位ノズルハウジング(918)の半円形凹部(952、960)との間のノズル(912)の遠位端部、上部遠位ノズルハウジング(916)と下部遠位ノズルハウジング(918)との間の第1の長手方向に延在している継ぎ目(968a)及び第2の長手方向に延在している継ぎ目(968b)、並びに上部遠位ノズルハウジング(916)及び下部遠位ノズルハウジング(918)と近位ノズルハウジング(920)との間の垂直に延在している継ぎ目(970)をシールする。モノリシック外側本体(926)は、ノズル(912)のすべての進入点からの流体を遮断し得る。その結果、流体ブロッカ(914)は、流体流入を低減し得るか、又は完全に防止し得る。
【0063】
G.第6の例示的な代替のノズル及び第7の例示的な流体ブロッカ
図20図20Aは、第6の例示的な代替のノズル(1012)及び第7の例示的な流体ブロッカ(1014)の斜視図を示す。ノズル(1012)は、少なくとも1つのハウジングを含む。例えば、ノズル(1012)は、第1の遠位ハウジング及び第2の遠位ハウジング(上部遠位ノズルハウジング(1016)及び下部遠位ノズルハウジング(1018)として示される)を含み得る。示されるように、上部遠位ノズルハウジング(1016)及び下部遠位ノズルハウジング(1018)は、同一であり、また、ともに結合されて(例えば、ともにスナップ留めされて)、ノズル(1012)を形成し得る。図20Aは、図20のノズル(1012)の上部遠位ノズルハウジング(1016)と下部遠位ノズルハウジング(1018)との間に配置された流体ブロッカ(1014)の拡大部分を示す。流体ブロッカ(1014)は、上部遠位ノズルハウジング(1016)と下部遠位ノズルハウジング(1018)との間でインターロック機構を使用して、流体がノズル(1012)の内部に進入することを防止するか、又は少なくとも最小にする、蛇行経路を作成する。例えば、第1の長手方向に延在している継ぎ目(1020a)及び第2の長手方向に延在している継ぎ目(1020b)をシールするために、蛇行流体経路が、第1の長手方向に延在している継ぎ目(1020a)と第2の長手方向に延在している継ぎ目(1020b)との間に作成され得る。
【0064】
図20に示されるように、流体ブロッカ(1014)は、第1の実矧ぎアセンブリ(1022a)と、第2の実矧ぎアセンブリ(1022b)と、を含む。第1の実矧ぎアセンブリ(1022a)の場合、上部遠位ノズルハウジング(1016)は、わずかに内向きにテーパ状である突出部(1024)、すなわち舌状部を含む。下部遠位ノズルハウジング(1018)は、突出部(1024)を受容するようにサイズ決定及び構成された凹部(1026)、すなわち溝を含む。第2の実矧ぎアセンブリ(1022b)の場合、下部遠位ノズルハウジング(1018)は、わずかに内向きにテーパ状である突出部(1028)、すなわち舌状部を含む。上部遠位ノズルハウジング(1016)は、突出部(1028)を受容するようにサイズ決定及び構成された凹部(1030)、すなわち溝を含む。上部遠位ノズルハウジング(1016)及び下部遠位ノズルハウジング(1018)は、突出部(1024、1028)と凹部(1026、1030)との間で交互するので、上部遠位ノズルハウジング(1016)及び下部遠位ノズルハウジング(1018)は、同一であり得る。間隙(1034、1036)は、第1の実矧ぎアセンブリ(1022a)及び第2の実矧ぎアセンブリ(1022b)のために、上部遠位ノズルハウジング(1016)及び下部遠位ノズルハウジング(1018)の外面(1038、1040)に沿って延在し得る。示されるように、流体ブロッカ(1014)は、第1の実矧ぎアセンブリ(1022a)及び第2の実矧ぎアセンブリ(1022b)が位置付けられる側面を交互させることによって、上部遠位ノズルハウジング(1016)及び下部遠位ノズルハウジング(1018)の幾何学形状を補償するが、それでも、上部遠位ノズルハウジング(1016)及び下部遠位ノズルハウジング(1018)をともにスナップ留めすることを可能にする。
【0065】
ノズル(1012)は、流体ブロッカ(1014)を加えることで、ノズルのアーキテクチャ及びアセンブリに対する変化を最小にする。流体ブロッカ(1014)の第1の実矧ぎアセンブリ(1022a)及び第2の実矧ぎアセンブリ(1022b)を第1の長手方向に延在している継ぎ目(1020a)及び第2の長手方向に延在している継ぎ目(1020b)に含むことは、流体がノズル(1012)の中へ更に移動することを防止するか、又は少なくとも最小にする。流体ブロッカ(1014)は、ノズル(1012)を気密封止する場合、又はしない場合がある。流体ブロッカ(1014)は、大量の流体がノズル(1012)に進入することを防止するための十分な遮断を生じさせることが望ましい。示されていないが、上部遠位ノズルハウジング(1016)及び下部遠位ノズルハウジング(1018)と近位ノズルハウジング(示されていないが、近位ノズルハウジング(164)と同様)との間の垂直に延在している継ぎ目は、外周の少なくとも一部分の周り又は外周全体に配置された、上部遠位ノズルハウジング(1016)及び下部遠位ノズルハウジング(1018)を近位ノズルハウジングと噛合させる機構を含み得る。
【0066】
H.第7の例示的な代替のノズル及び第8の例示的な流体ブロッカ
図21図22Bは、流体ブロッカ(1114)とは異なり、少なくとも部分的に変形可能である、第7の例示的な代替のノズル(1112)及び第8の例示的な流体ブロッカ(1114)の様々な図を示す。ノズル(1112)は、少なくとも1つのハウジングを含む。例えば、ノズル(1112)は、第1の遠位ハウジング及び第2の遠位ハウジング(上部遠位ノズルハウジング(1116)及び下部遠位ノズルハウジング(1118)として示される)を含み得る。示されるように、上部遠位ノズルハウジング(1116)及び下部遠位ノズルハウジング(1118)は、同一であり、また、ともに結合されて(例えば、ともにスナップ留めされて)、ノズル(1112)を形成し得る。図21は、ノズル(1112)の上部遠位ノズルハウジング(1116)及び下部遠位ノズルハウジング(1118)の間に配置された流体ブロッカ(1114)を示す。
【0067】
流体ブロッカ(1114)は、上部遠位ノズルハウジング(1116)と下部遠位ノズルハウジング(1118)との間で変形可能なインターロック機構を使用して、流体がノズル(1112)に入ることを防止する、又は少なくとも最小にする蛇行経路を作成する。例えば、第1の長手方向に延在している継ぎ目(1120a)及び第2の長手方向に延在している継ぎ目(1120b)をシールするために、蛇行経路が、第1の長手方向に延在している継ぎ目(1120a)と第2の長手方向に延在している継ぎ目(1120b)との間に作成され得る。図22Aは、流体ブロッカ(1114)が下部遠位ノズルハウジング(1118)に係合する前の、図21の流体ブロッカ(1114)並びに上部遠位ノズルハウジング(1116)及び下部遠位ノズルハウジング(1118)の拡大概略断面図を示す。図22Bは、流体ブロッカ(1114)の一部分が下部遠位ノズルハウジング(1118)に係合した後の、図23Aの流体ブロッカ(1114)の並びに上部遠位ノズルハウジング(1116)及び下部遠位ノズルハウジング(1118)の拡大部分を示す。示されるように、流体ブロッカ(1114)は、第1の実矧ぎアセンブリ(1122a)と、第2の実矧ぎアセンブリ(1122b)と、を含む。第1の実矧ぎアセンブリ(1122a)の場合、上部遠位ノズルハウジング(1116)は、わずかに内向きにテーパ状である変形可能な突出部(1124)、すなわち舌状部を含む。下部遠位ノズルハウジング(1118)は、変形可能な突出部(1124)を受容するようにサイズ決定及び構成された凹部(1126)、すなわち溝を含む。図22Bに示されるように、変形可能な突出部(1124)は、組み立て中に潰れて、密封シールを作成する。図21に示される第2の実矧ぎアセンブリ(1122b)の場合、下部遠位ノズルハウジング(1118)は、わずかに内向きにテーパ状である変形可能な突出部(1128)、すなわち舌状部を含む。上部遠位ノズルハウジング(1116)は、変形可能な突出部(1128)を受容するようにサイズ決定及び構成された凹部(1130)、すなわち溝を含む。変形可能な突出部(1124、1128)は、様々な形状及びサイズを有し得る。
【0068】
上部遠位ノズルハウジング(1116)及び下部遠位ノズルハウジング(1118)は、変形可能な突出部(1124、1128)と凹部(1126、1130)との間で交互するので、上部遠位ノズルハウジング(1116)及び下部遠位ノズルハウジング(1118)は、同一であり得る。例えば、上部遠位ノズルハウジング(1116)は、変形可能な突出部(1124)及び凹部(1126)の両方を含み、下部遠位ノズルハウジング(1118)は、変形可能な突出部(1128)及び凹部(1130)の両方を含む。このように、流体ブロッカ(1114)は、第1の実矧ぎアセンブリ(1122a)及び第2の実矧ぎアセンブリ(1122b)が位置付けられる側面を交互させることによって、上部遠位ノズルハウジング(1116)及び下部遠位ノズルハウジング(1118)の幾何学形状を補償するが、それでも、上部遠位ノズルハウジング(1116)及び下部遠位ノズルハウジング(1118)をともにスナップ留めすることを可能にする。変形可能な突出部(1124、1128)は、ともに押圧されたときに変形し、十分なシールを維持しながら、部品の許容範囲にわたる潜在的な課題を最小にする。部品の許容範囲及び幾何学形状は、制御することが困難であり得る。流体ブロッカ(1114)は、組み立て中に部品間の完全な整列を必要とせずに、凹部(1126、1130)に押し込まれたときに変形可能な突出部(1124、1128)を変形させて、高密封シールを作成することを可能にする。上部遠位ノズルハウジング(1116)及び下部遠位ノズルハウジング(1118)は、外面(1038、1040)を含む。
【0069】
ノズル(1112)は、追加の構成要素(例えば、流体ブロッカ(1114))ほとんど加えることなく、ノズルのアーキテクチャ及びアセンブリに対する変化を最小にする。流体ブロッカ(1114)の第1の実矧ぎアセンブリ(1122a)及び第2の実矧ぎアセンブリ(1122b)を第1の長手方向に延在している継ぎ目(1120a)及び第2の長手方向に延在している継ぎ目(1120b)に含むことは、流体がノズル(1112)の中へ更に移動することを防止するか、又は少なくとも最小にする。流体ブロッカ(1114)は、ノズル(1112)を気密封止する場合、又はしない場合がある。流体ブロッカ(1114)は、大量の流体がノズル(1112)に進入することを防止するための十分な遮断を生じさせることが望ましい。示されていないが、上部遠位ノズルハウジング(1116)及び下部遠位ノズルハウジング(1118)と近位ノズルハウジングとの間に配置された垂直に延在している継ぎ目は、外周の少なくとも一部分の周り又は外周全体に、上部遠位ノズルハウジング(1116)及び下部遠位ノズルハウジング(1118)を近位ノズルハウジングと噛合させる機構を含み得る。
【0070】
I.第8の例示的な代替のノズル及び第9の例示的な流体ブロッカ
図23図23Aは、第8の例示的な代替のノズル(1212)及び第9の例示的な流体ブロッカ(1214)の斜視図を示す。別段の説明がない限り、ノズル(1212)は、ノズル(60)と同様である。ノズル(1212)は、第1の遠位ハウジング及び第2の遠位ハウジング(上部遠位ノズルハウジング(1216)及び下部遠位ノズルハウジング(1218)として示される)と、近位ノズルハウジング(1220)と、を含み得る。示されるように、上部遠位ノズルハウジング(1216)及び下部遠位ノズルハウジング(1218)は、同一であり、また、ともに結合されて(例えば、ともにスナップ留めされて)、ノズル(1212)を形成し得る。
【0071】
上部遠位ノズルハウジング(1216)は、(本体(166)と同様の)本体(1222)を含む。本体(1222)は、図5に示されるフランジ(182)と同様のフランジ(1224)を含む。下部遠位ノズルハウジング(1218)は、本体(1226)を含み、本体(1226)は、図5に示されるフランジ(204)と同様のフランジ(図示せず)を含む。近位ノズルハウジング(1220)は、(フランジ(214)と同様の)フランジ(1230)及び(フィン(216)と同様の)複数の外向きに延在しているフィン(1232)を含む、本体(1228)を含む。外向きに延在しているフィン(1232)は、環状配列で離間される。同様に、垂直に延在している継ぎ目(1234)は、上部遠位ノズルハウジング(1216)及び下部遠位ノズルハウジング(1218)と近位ノズルハウジング(1220)との間に延在している。
【0072】
流体ブロッカ(1214)は、上部遠位ノズルハウジング(1216)及び下部遠位ノズルハウジング(1218)と近位ノズルハウジング(1220)との間に配置される。図23Aは、図23の流体ブロッカ(1214)の拡大部分を示す。流体ブロッカ(1214)は、上部遠位ノズルハウジング(1216)及び下部遠位ノズルハウジング(1218)と近位ノズルハウジング(1220)との間でインターロック機構を使用して、流体がノズル(1212)に入ることを防止するか、又は少なくとも最小にする、蛇行経路を作成し得る。例えば、垂直に延在している継ぎ目(1234)をシールするために、蛇行経路が、垂直に延在している継ぎ目(1234)内に作成され得る。流体ブロッカ(1214)は、突出部(1236)を受容するようにサイズ決定及び成形された突出部(1236)及び凹部(1238)を含む。より具体的には、上部遠位ノズルハウジング(1216)のフランジ(1224)は、近位ノズルハウジング(1220)のフランジ(1224)に配置された凹部(1238)によって受容される、突出部(1236)を含む。流体ブロッカ(1214)のインターロック機構(例えば、突出部(1236)及び凹部(1238))は、外周全体に、又は外周の一部分にのみ沿って配置され得る。例えば、突出部(1236)及び凹部(1238)は、ノズル(1212)を円周方向に完全にシールするために、環状であり得る。
【0073】
ノズル(1212)は、最小限の構成要素(例えば、流体ブロッカ(1214))を加えて、変化をノズルのアーキテクチャ及びアセンブリ処置に対する変化を最小にする。流体ブロッカ(1214)のインターロック機構(例えば、突出部(1236)及び凹部(1238))を垂直に延在している継ぎ目(1234)に含むことは、流体がノズル(1212)の中へ更に移動することを防止するか、又は少なくとも最小にする。流体ブロッカ(1214)は、ノズル(1212)を気密封止する場合、又はしない場合がある。流体ブロッカ(1214)は、流体がノズル(1212)に進入することを防止するための十分な遮断を生じさせることが望ましい。示されていないが、流体ブロッカ(1214)は、上部遠位ノズルハウジング(1216)のフランジ(1224)と近位ノズルハウジング(1220)のフランジ(1230)との間が真相じゃくり加工であり得る。真相じゃくり加工と同様に、外側部分凹部(1238)は、随意であり得、十分なシールを維持しながら、より厚いセクションを可能にし得る。
【0074】
J.第9の例示的な代替のノズル及び第10の例示的な流体ブロッカを有する第5の例示的な代替のシャフトアセンブリ
図24A図25は、第9の例示的な代替のノズル(1312)と、第10の例示的な流体ブロッカ(1314)と、を含む、第5の例示的な代替のシャフトアセンブリ(1310)の断面図を示す。ノズル(1312)は、(上部遠位ノズルハウジング(1316)及び下部遠位ノズルハウジング(1318)として示される)少なくとも1つのハウジングを含み得る。示されるように、上部遠位ノズルハウジング(1316)及び下部遠位ノズルハウジング(1318)は、同一であり、また、ともに結合されて(例えば、ともにスナップ留めされて)、ノズル(1312)を形成し得る。上部遠位ノズルハウジング(1316)及び下部遠位ノズルハウジング(1318)は、所望に応じて異なり得る。示されるように、流体ブロッカ(1314)は、流体シール(1320)と、流体シールド(1322)と、を含み、流体シールド(1322)は、(閉鎖チューブ(62)と同様の)閉鎖チューブ(1324)と結合される。流体シール(1320)及び流体シールド(1322)は、環状であり得る。
【0075】
図24Aは、シャフトアセンブリ(1310)の閉鎖チューブ(1324)が、(示されていないが、エンドエフェクタ(16)と同様の)エンドエフェクタを開構成にさせる近位位置にある、シャフトアセンブリ(1310)の概略断面図を示す。図24Aに示されるように、流体シール(1320)は、伸張状態又は未伸張状態にあり、上部遠位ノズルハウジング(1316)及び下部遠位ノズルハウジング(1318)の内面(1326、1328)並びに流体シールド(1322)の外側に面する表面(1330)をシールする。図24Bは、シャフトアセンブリ(1310)の閉鎖チューブ(1324)が、(示されていないが、エンドエフェクタ(16)と同様の)エンドエフェクタを閉構成にさせる遠位位置にある、図24Aのシャフトアセンブリ(1310)の概略断面図を示す。図24Bに示されるように、流体シール(1320)は、圧縮状態にあり、上部遠位ノズルハウジング(1316)及び下部遠位ノズルハウジング(1318)の内面(1326、1328)並びに流体シールド(1322)の外側に面する表面(1330)をシールする。圧縮状態では、流体シール(1320)は、流体(1332)を環状キャビティ(1334)の外へ遠位に押し出させる。図24A図24Bは、閉鎖チューブ(1324)が中実のモノリシック材料部品であるように示しているが、図25に示されるように、閉鎖チューブ(1324)は、中空であることを意図する。
【0076】
図25は、図24Aの線25-25に沿って切断した、図24Aのシャフトアセンブリ(1310)の概略断面図を示す。図25は、閉鎖チューブ(1324)を中空で示し、閉鎖チューブ(1324)の中空内部に位置付けられる構成要素を省略している。シャフトアセンブリ(1310)のこれらの内部構成要素も想定される。流体シール(1320)は、流体シールド(1322)とノズル(1312)の上部遠位ノズルハウジング(1316)及び下部遠位ノズルハウジング(1318)との間に間置される、圧縮可能な円筒状のシール(例えば、発泡体)であり得る。流体シール(1320)は、エンドエフェクタ(例えば、エンドエフェクタ(16))を開くのを支援するばねとして作用し得る。流体シールド(1322)は、閉鎖チューブ(1324)に固着される円板形状の構成要素であり得、これは、ノズル(1312)の上部遠位ノズルハウジング(1316)及び下部遠位ノズルハウジング(1318)に対して長手方向に並進して、(示されていないが、アンビル(74)と同様の)アンビルの閉鎖を提供する。流体ブロッカ(1314)は、流体シール(1320)及び流体シールド(1322)を含むように示され、エンドエフェクタの開閉に対して摩擦又は抗力を加えることなく、ノズル(1312)の内部を流体流入から保護する。
【0077】
K.第10の例示的な代替のノズル及び第11の例示的な流体ブロッカを有する第6の例示的な代替のシャフトアセンブリ
図26A図26Bは、第10の例示的な代替のノズル(1412)と、第11の例示的な流体ブロッカ(1414)と、を含む、第6の例示的な代替のシャフトアセンブリ(1410)の断面図を示す。ノズル(1412)は、(上部遠位ノズルハウジング(1416)及び下部遠位ノズルハウジング(1418)として示される)少なくとも1つのハウジングを含み得る。示されるように、上部遠位ノズルハウジング(1416)及び下部遠位ノズルハウジング(1418)は、同一であり、また、ともに結合されて(例えば、ともにスナップ留めされて)、ノズル(1412)を形成し得る。上部遠位ノズルハウジング(1416)及び下部遠位ノズルハウジング(1418)は、所望に応じて異なり得る。示されるように、流体ブロッカ(1414)は、流体シール(1420)と、流体シールド(1422)と、を含み、流体シールド(1422)は、(閉鎖チューブ(62)と同様の)閉鎖チューブ(1424)と結合される。流体シール(1420)及び流体シールド(1422)は、環状であり得る。
【0078】
図26Aは、シャフトアセンブリ(1410)の閉鎖チューブ(1424)が、(示されていないが、エンドエフェクタ(16)と同様の)エンドエフェクタを開構成にさせる近位位置にある、シャフトアセンブリ(1410)の概略断面図を示す。図26Aに示されるように、流体シール(1420)は、伸張状態又は未伸張状態にあり、上部遠位ノズルハウジング(1416)及び下部遠位ノズルハウジング(1418)の内面(1426、1428)並びに流体シールド(1422)の外側に面する表面(1430)をシールする。上部遠位ノズルハウジング(1416)は、スイッチカラー(1438)と接触するように構成された、近位に面する内側突出部(1436)を含む。同様に、下部遠位ノズルハウジング(1418)は、スイッチカラー(1438)と接触するように構成された、近位に面する内側突出部(1440)を含む。閉鎖チューブ(1424)は、プレート(1446)のシフタピン(1444)のための切り欠き(1442)を含む。図24Aに示されるように、シフタピン(1444)は、閉鎖チューブ(1424)の切り欠き(1442)の先端面(1448)に隣接して位置付けられる。
【0079】
図26Bは、シャフトアセンブリ(1410)の閉鎖チューブ(1424)が、(示されていないが、エンドエフェクタ(16)と同様の)エンドエフェクタを閉構成にさせる遠位位置にある、図26Aのシャフトアセンブリ(1410)の概略断面図を示す。図26Bに示されるように、流体シール(1420)は、圧縮状態にあり、上部遠位ノズルハウジング(1416)及び下部遠位ノズルハウジング(1418)の内面(1426、1428)並びに流体シールド(1422)の外側に面する表面(1430)をシールする。圧縮状態では、流体シール(1420)は、流体(1432)を環状キャビティ(1434)の外へ遠位に押し出させる。図24Aに示されるように、シフタピン(1444)は、閉鎖チューブ(1424)の切り欠き(1442)の近位面(1450)に隣接して位置付けられる。
【0080】
流体シール(1420)は、流体シールド(1422)とノズル(1412)の上部遠位ノズルハウジング(1416)及び下部遠位ノズルハウジング(1418)との間に間置される、圧縮可能な円筒状のシールであり得る。流体シールド(1422)は、閉鎖チューブ(1424)に固着される円板形状の構成要素であり得、これは、ノズル(1412)の上部遠位ノズルハウジング(1416)及び下部遠位ノズルハウジング(1418)に対して長手方向に並進して、(示されていないが、アンビル(74)と同様の)アンビルの閉鎖を提供する。図26A図26Bは、閉鎖チューブ(1424)が中実のモノリシック材料部品であるように示しているが、閉鎖チューブ(1424)は、中空であることを意図する。追加的に、図26A図26Bは、閉鎖チューブ(1424)の中空内部に位置付けられる構成要素を省略している。
【0081】
L.第11の例示的な代替のノズル及び第12の例示的な流体ブロッカ
図27は、第11の例示的な代替のノズル(1512)及び第12の例示的な流体ブロッカ(1514)の底面図を示す。ノズル(1512)は、(上部遠位ノズルハウジング(1516)として示される)少なくとも1つのハウジングを含む。示されていないが、ノズル(1512)はまた、(上部遠位ノズルハウジング(1516)と同様の)下部遠位ノズルハウジング及び/又は(近位ノズルハウジング(164)と同様の)近位ノズルハウジングも含み得る。例えば、下部遠位ノズルハウジングは、上部遠位ノズルハウジング(1516)と同一であり得る。
【0082】
図27に示されるように、流体ブロッカ(1514)は、ノズル(1512)の遠位端(1520)の上に延在している本体(1518)を含む。流体ブロッカ(1514)の本体(1518)は、ノズル(1512)の遠位端(1520)と回転可能に係合する。上部遠位ノズルハウジング(1516)は、流体ブロッカ(1514)の本体(1518)の係止ラチェット(1524)に係合して、逆回転を防止するように構成された、ランプ(1522)を含む。上部遠位ノズルハウジング(1516)は、流体ブロッカ(1514)の本体(1518)のランプ(1528)に係合するように構成された位置合わせ機構(1526)を含む。位置合わせ機構(1526)は、流体ブロッカ(1514)の本体(1518)を上部遠位ノズルハウジング(1516)に整列させて、ランプ(1528)に乗り上げて、本体(1518)を上部遠位ノズルハウジング(1516)に密接させる。流体ブロッカ(1514)の本体(1518)のランプ(1528)は、上部遠位ノズルハウジング(1516)の位置合わせ機構(1526)が、流体ブロッカ(1514)の本体(1518)をノズル(1512)の上部遠位ノズルハウジング(1516)の方へ強力に引っ張ることを可能にする。流体ブロッカ(1514)の本体(1518)は、硬質ポリマー材料(例えば、プラスチック)で形成され得る。
【0083】
図28は、図27の流体ブロッカの正面図を示す。図28に示されるように、流体ブロッカ(1514)の本体(1518)はまた、アセンブリのためのスパナレンチ係止開口(1530)も含み得る。図29図30は、図27の流体ブロッカ(1514)の斜視図を示す。図6図11を参照して上で説明した流体ブロッカ(314、514)の環状体(326)は、流体ブロッカ(1514)の本体(1518)に挿入されて、本体(1518)の内面(1532)に接触し得る。
【0084】
ノズル(1512)は、多くの利益を提供し得る。例えば、流体ブロッカ(1514)は、(示されていないが、閉鎖チューブ(62)と同様の)閉鎖チューブとノズル(1512)の遠位ノズル開口との間に流入することに起因する、シャフトアセンブリ(910)内の流体を防止するか、又は少なくとも低減させることによって、内部構成要素を保護する。追加的に、ノズル(1512)は、シャフトアセンブリ(14)と同じ内部シャフト構成要素を含み得、かつ最小限の構成要素(例えば、流体ブロッカ(1514))の追加を伴う、シャフトアセンブリ(14)と同じ組み立てプロセスを利用し得る。追加的に、ノズル(1512)の内部幾何学形状は、流体ブロッカ(314)に適合するので、この幾何学形状の変化は、閉鎖チューブ(図示せず)をノズル(1512)内で安定させ、及び/又はセンタリングし得る。これは、閉鎖チューブが負荷を受けている間の、スイッチカラーとノズル(1512)とのより一貫したシフト及び干渉の低減をもたらし得る。閉鎖チューブと上部遠位ノズルハウジング(1516)と下部遠位ノズルハウジング(図示せず)との間のノズル(60)に対する界面間隙が低減される。本体(1518)は、ノズル(1512)の遠位端(1520)から流体を排出するのを補助する。
【0085】
III.例示的な組み合わせ
以下の実施例は、本明細書の教示を組み合わせるか又は適用することができる、種々の非網羅的な方法に関する。以下の実施例は、本出願における又は本出願の後の書類提出における任意の時点で提示され得るいずれの特許請求の適用範囲をも限定することを意図したものではないことを理解されたい。一切の権利放棄を意図するものではない。以下の実施例は、あくまでも例示的な目的で与えられるものに過ぎない。本明細書の種々の教示は、その他の多くの方式で構成及び適用が可能であると考えられる。また、いくつかの変形形態では、以下の実施例において言及される特定の特徴を省略してよいことも考えられる。したがって、本発明者らによって又は本発明者らの利益の承継者によって、後日そうである旨が明示的に示されない限り、以下に言及される態様又は特徴のいずれも重要なものとしてみなされるべきではない。なんらかの特許請求が、本出願において、又は以下に言及される特徴以外の更なる特徴を含む本出願に関連する後の書類提出において示される場合、それらの更なる特徴は、特許性に関連するいかなる理由によっても追加されたものとして仮定されるべきではない。
【実施例1】
【0086】
外科用器具であって、(a)少なくとも1つの電気的接続部を含む、本体アセンブリと、(b)組織を治療するように動作可能なエンドエフェクタと、(c)シャフト軸に沿って本体アセンブリとエンドエフェクタとの間に延在しているシャフトアセンブリであって、(A)少なくとも1つのハウジングを含むノズルであって、少なくとも1つのハウジングが、凹部を含む、ノズルと、(B)シャフト軸を中心に本体アセンブリに対して回転するように構成された閉鎖チューブと、(C)ノズルの凹部内に配置された流体ブロッカであって、閉鎖チューブに接触して、流体がノズルに進入し、本体アセンブリ内に配置された少なくとも1つの電気的接続部に到達することを防止するように構成された、流体ブロッカと、を備える、シャフトアセンブリと、を備える、外科用器具。
【実施例2】
【0087】
流体ブロッカが、閉鎖チューブを完全に取り囲む環状部材を含む、実施例1に記載の外科用器具。
【実施例3】
【0088】
環状部材が、閉鎖チューブがシャフト軸に沿って長手方向に移動するときに閉鎖チューブの外周を拭き取るように構成されている、実施例2に記載の外科用器具。
【実施例4】
【0089】
環状部材が、単一部品としてともに一体的に形成されている、実施例2~3のいずれか1つ又は2つ以上に記載の外科用器具。
【実施例5】
【0090】
少なくとも1つのハウジングが、凹部内に環状部材を保持するように構成された第1の保持機構及び第2の保持機構を含む、実施例2~4のいずれか1つ又は2つ以上に記載の外科用器具。
【実施例6】
【0091】
第1の保持機構が、第1及び第2の対向するホルダを含み、第1及び第2の対向するホルダが、それらの間に環状部材の第1の部分を受容するように構成されており、第2の保持機構が、第3及び第4の対向するホルダを含み、第3及び第4の対向するホルダが、それらの間に環状部材の第2の部分を受容するように構成されている、実施例5に記載の外科用器具。
【実施例7】
【0092】
少なくとも1つのハウジングが、環状部材を受容するように構成された凹部を集合的に形成する第1の近位ハウジング及び第2の近位ハウジングを含む、実施例2~6のいずれか1つ又は2つ以上に記載の外科用器具。
【実施例8】
【0093】
環状部材が、互いに完全に分離可能である第1の部分及び第2の部分を含み、ノズルの第1の近位ハウジングが、環状部材の第1の部分を捕捉し、ノズルの第2の近位ハウジングが、環状部材の第2の部分を捕捉する、実施例7に記載の外科用器具。
【実施例9】
【0094】
第1の近位ハウジングが、凹部内で環状部材を保持するように構成された第1の保持機構及び第2の保持機構を含む、実施例7~8のいずれか1つ又は2つ以上に記載の外科用器具。
【実施例10】
【0095】
第1の保持機構が、第1及び第2の対向するホルダを含み、第1及び第2の対向するホルダが、それらの間に環状部材の第1の部分を受容するように構成されており、第2の保持機構が、第3及び第4の対向するホルダを含み、第3及び第4の対向するホルダが、それらの間に環状部材の第2の部分を受容するように構成されている、実施例9に記載の外科用器具。
【実施例11】
【0096】
環状部材が、閉鎖チューブとノズルとの間にシールを提供して、流体が本体アセンブリ内に配置された少なくとも1つの電気的接続部に到達することを防止するように構成されている、実施例2~10のいずれか1つ又は2つ以上に記載の外科用器具。
【実施例12】
【0097】
環状部材が、流体を逃がして、流体が本体アセンブリ内に配置された少なくとも1つの電気的接続部に到達することを防止するように構成されている、実施例2~10のいずれか1つ又は2つ以上に記載の外科用器具。
【実施例13】
【0098】
環状部材が、生体適合性流体吸収リングを含み、生体適合性流体吸収リングが、流体を吸収して、流体が本体アセンブリ内に配置された少なくとも1つの電気的接続部に到達することを防止するように構成されている、実施例2~10のいずれか1つ又は2つ以上に記載の外科用器具。
【実施例14】
【0099】
ノズルが、流体が本体アセンブリ内に配置された少なくとも1つの電気的接続部に到達することを防止するために、ノズルの外装を含み、流体ブロッカが、ノズルと外装との間で圧縮されるように構成されている、実施例1~13のいずれか1つ又は2つ以上に記載の外科用器具。
【実施例15】
【0100】
エンドエフェクタが、対向する第1のジョー及び第2のジョーを含み、第1のジョーが、ステープルカートリッジを受容するように構成された細長いチャネルを含み、第2のジョーが、アンビルを含み、アンビルが、アンビルとステープルカートリッジとの間で組織をクランプするために、開位置と閉位置との間でチャネルに対して枢動するように構成されている、実施例1~14のいずれか1つ又は2つ以上に記載の外科用器具。
【実施例16】
【0101】
外科用器具であって、(a)少なくとも1つの電気的接続部を含む、本体アセンブリと、(b)組織を処理するように動作可能なエンドエフェクタと、(c)シャフト軸に沿って本体アセンブリとエンドエフェクタとの間に延在しているシャフトアセンブリであって、(A)少なくとも1つのハウジングを含むノズルであって、少なくとも1つのハウジングが、第1の保持機構及び第2の保持機構を含む、ノズルと、(B)シャフト軸を中心に本体アセンブリに対して回転するように構成された閉鎖チューブであって、ノズルに対して並進するように構成された、閉鎖チューブと、(C)ノズル内に配置された環状部材であって、閉鎖チューブを完全に取り囲み、第1の保持機構及び第2の保持機構によって保持され、閉鎖チューブに接触して、流体がノズルに進入し、本体アセンブリ内に配置された少なくとも1つの電気的接続部に到達することを防止するように構成された、環状部材と、を備える、シャフトアセンブリと、を備える、外科用器具。
【実施例17】
【0102】
環状部材が、流体をシールすること、逃がすこと、又は吸収することのうちの少なくとも1つを行って、流体が本体アセンブリ内に配置された少なくとも1つの電気的接続部に到達することを防止するように構成されている、実施例16に記載の外科用器具。
【実施例18】
【0103】
外科用器具であって、(a)少なくとも1つの電気的接続部を含む、本体アセンブリと、(b)組織を治療するように動作可能なエンドエフェクタと、(c)シャフト軸に沿って本体アセンブリとエンドエフェクタとの間に延在しているシャフトアセンブリであって、(A)凹部を集合的に形成する第1の近位ハウジング及び第2の近位ハウジングを含むノズルであって、第1の近位ハウジングが、第1の保持機構及び第2の保持機構を含み、第2の近位ハウジングが、第3の保持機構及び第4の保持機構を含む、ノズルと、(B)シャフト軸を中心に本体アセンブリに対して回転するように構成された閉鎖チューブであって、ノズルに対して並進するように構成された、閉鎖チューブと、(C)ノズルの凹部内に配置された環状部材であって、閉鎖チューブを完全に取り囲み、第1、第2、第3、及び第4の保持機構によって凹部内で保持され、閉鎖チューブがシャフト軸に沿って移動するときに、閉鎖チューブを拭き取って、流体がノズルに進入し、本体アセンブリ内に配置された少なくとも1つの電気的接続部に到達することを防止するように構成されている、環状部材と、を備える、シャフトアセンブリと、を備える、外科用器具。
【実施例19】
【0104】
第1の保持機構が、第1及び第2の対向するホルダを含み、第1及び第2の対向するホルダが、それらの間に環状部材の第1の部分を受容するように構成されており、第2の保持機構が、第3及び第4の対向するホルダを含み、第3及び第4の対向するホルダが、それらの間に環状部材の第2の部分を受容するように構成されている、実施例18に記載の外科用器具。
【実施例20】
【0105】
環状部材が、流体をシールすること、逃がすこと、又は吸収することのうちの少なくとも1つを行って、流体が本体アセンブリ内に配置された少なくとも1つの電気的接続部に到達することを防止するように構成されている、実施例18~19のいずれか1つ又は2つ以上に記載の外科用器具。
【0106】
IV.その他
本明細書に記載の教示、表現、実施形態、実施例などのうちのいずれか1つ又は2つ以上を、本明細書に記載の他の教示、表現、実施形態、実施例などのうちのいずれか1つ又は2つ以上と組み合わせることができる点が理解されるべきである。したがって、上記の教示、表現、実施形態、実施例などは、互いに対して独立して考慮されるべきではない。本明細書の教示を組み合わせることができる種々の好適な方法が、本明細書の教示を考慮することにより当業者には容易に明らかとなるであろう。このような修正及び変形形態は、特許請求の範囲に含まれるものとする。
【0107】
本明細書に参照により組み込まれると言及されるあらゆる特許、公報、又はその他の開示内容は、全体的に又は部分的に、組み込まれる内容が現行の定義、見解、又は本開示に記載されるその他の開示内容とあくまで矛盾しない範囲でのみ本明細書に組み込まれることを理解されたい。それ自体、また必要な範囲で、本明細書に明瞭に記載される開示内容は、参照により本明細書に組み込まれるあらゆる矛盾する記載に優先するものとする。参照により本明細書に組み込まれると言及されているが、現行の定義、見解、又は本明細書に記載される他の開示内容と矛盾する任意の内容、又はそれらの部分は、組み込まれた内容と現行の開示内容との間に矛盾が生じない範囲においてのみ、組み込まれるものとする。
【0108】
上記の装置の変形形態は、医療専門家により行われる従来の治療及び処置における用途のみではなく、ロボット支援された治療及び処置における用途をも有することができる。ほんの一例として、本明細書の種々の教示は、ロボット外科用システム、例えばIntuitive Surgical,Inc.(Sunnyvale,California)によるDAVINCI(商標)システムなどに容易に組み込まれてもよい。同様に、当業者であれば、本明細書における様々な教示を、以下のうちのいずれかの様々な教示と容易に組み合わせることができることを認識するであろう:その開示が参照により本明細書に組み込まれる、1998年8月11日発行の「Articulated Surgical Instrument For Performing Minimally Invasive Surgery With Enhanced Dexterity and Sensitivity」と題する米国特許第5,792,135号、その開示が参照により本明細書に組み込まれる、1998年10月6日発行の「Remote Center Positioning Device with Flexible Drive」と題する米国特許第5,817,084号、その開示が参照により本明細書に組み込まれる、1999年3月2日発行の「Automated Endoscope System for Optimal Positioning」と題する米国特許第5,878,193号、その開示が参照により本明細書に組み込まれる、2001年5月15日発行の「Robotic Arm DLUS for Performing Surgical Tasks」と題する米国特許第6,231,565号、その開示が参照により本明細書に組み込まれる、2004年8月31日発行の「Robotic Surgical Tool with Ultrasound Cauterizing and Cutting Instrument」と題する米国特許第6,783,524号、その開示が参照により本明細書に組み込まれる、2002年4月2日発行の「Alignment of Master and Slave in a Minimally Invasive Surgical Apparatus」と題する米国特許第6,364,888号、その開示が参照により本明細書に組み込まれる、2009年4月28日発行の「Mechanical Actuator Interface System for Robotic Surgical Tools」と題する米国特許第7,524,320号、その開示が参照により本明細書に組み込まれる、2010年4月6日発行の「Platform Link Wrist Mechanism」と題する米国特許第7,691,098号、その開示が参照により本明細書に組み込まれる、2010年10月5日発行の「Repositioning and Reorientation of Master/Slave Relationship in Minimally Invasive Telesurgery」と題する米国特許第7,806,891号、その開示が参照により本明細書に組み込まれる、2014年9月に30日発行の「Automated End Effector Component Reloading System for Use with a Robotic System」と題する米国特許第8,844,789号、その開示が参照により本明細書に組み込まれる、2014年9月2日発行の「Robotically-Controlled Surgical Instruments」と題する米国特許第8,820,605号、その開示が参照により本明細書に組み込まれる、2013年12月31日発行の「Shiftable Drive Interface for Robotically-Controlled Surgical Tool」と題する米国特許第8,616,431号、その開示が参照により本明細書に組み込まれる、2013年11月5日発行の「Surgical Stapling Instruments with Cam-Driven Staple Deployment Arrangements」と題する米国特許第8,573,461号、その開示が参照により本明細書に組み込まれる、2013年12月10日発行の「Robotically-Controlled Motorized Surgical End Effector System with Rotary Actuated Closure Systems Having Variable Actuation Speeds」と題する米国特許第8,602,288号、その開示が参照により本明細書に組み込まれる、2016年4月5日発行の「Robotically-Controlled Surgical Instrument with Selectively Articulatable End Effector」と題する米国特許第9,301,759号、その開示が参照により本明細書に組み込まれる、2014年7月22日発行の「Robotically-Controlled Surgical End Effector System」と題する米国特許第8,783,541号、その開示が参照により本明細書に組み込まれる、2013年7月9日発行の「Drive Interface for Operably Coupling a Manipulatable Surgical Tool to a Robot」と題する米国特許第8,479,969号、その開示が参照により本明細書に組み込まれる、2014年8月12日発行の「Robotically-Controlled Cable-Based Surgical End Effectors」と題する米国特許第8,800,838号、及び/又はその開示が参照により本明細書に組み込まれる、2013年11月5日発行の「Robotically-Controlled Surgical End Effector System with Rotary Actuated Closure Systems」と題する米国特許第8,573,465号。
【0109】
上述の装置の変形例は、1回の使用後に処分するように設計することができ、又はそれらは、複数回使用するように設計することができる。変形形態は、一方又はその両方の場合においても、少なくとも1回の使用後に再利用のために再調整されてもよい。再調整は、装置の分解工程、それに続く特定の部品の洗浄又は交換工程、及びその後の再組み立て工程の、任意の組み合わせを含んでもよい。特に、装置のいくつかの変形形態は分解することができ、また、装置の任意の数の特定の部分若しくは部品を、任意の組み合わせで選択的に交換又は取り外してもよい。特定の部品の洗浄及び/又は交換後、装置のいくつかの変形例を、再調整用の施設において、又は処置の直前にユーザによってのいずれかで、その後の使用のために再組み立てすることができる。装置の再調整において、分解、洗浄/交換、及び再組み立てのための種々の技術を利用してもよいことが当業者には理解されよう。かかる技術の使用、及び結果として得られる再調整された装置は、すべて本出願の範囲内にある。
【0110】
ほんの一例として、本明細書に記載される変形形態は、処置の前及び/又は後に滅菌されてもよい。1つの滅菌技術では、装置をプラスチック製又はTYVEK製のバックなど、閉鎖及び封止された容器に入れる。次に、容器及び装置を、γ線、X線、又は高エネルギー電子線などの、容器を透過し得る放射線場に置いてもよい。放射線は、装置上及び容器内の細菌を死滅させ得る。次に、滅菌された装置を、後の使用のために、滅菌容器内に保管してもよい。β線若しくはγ線、エチレンオキシド、又は水蒸気が挙げられるがこれらに限定されない、当該技術分野で周知のその他の任意の技術を用いて、装置を滅菌してもよい。
【0111】
以上、本発明の種々の実施形態を示し、記載したが、当業者による適切な修正により、本発明の範囲から逸脱することなく、本明細書に記載の方法及びシステムの更なる適合化を実現してもよい。このような可能な修正のうちのいくつかについて述べたが、その他の修正が当業者には明らかとなるであろう。例えば、上記の実施例、実施形態、形状、材料、寸法、比率、工程などは例示的なものであって、必須のものではない。したがって、本発明の範囲は、以下の特許請求の範囲の観点から考慮されるべきものであり、本明細書及び図面に示され記載された構造及び動作の細部に限定されないものとして理解される。
【0112】
〔実施の態様〕
(1) 外科用器具であって、
(a)少なくとも1つの電気的接続部を含む、本体アセンブリと、
(b)組織を治療するように動作可能なエンドエフェクタと、
(c)シャフト軸に沿って前記本体アセンブリと前記エンドエフェクタとの間に延在しているシャフトアセンブリであって、
(A)少なくとも1つのハウジングを含むノズルであって、前記少なくとも1つのハウジングが、凹部を含む、ノズルと、
(B)前記シャフト軸を中心に前記本体アセンブリに対して回転するように構成された閉鎖チューブと、
(C)前記ノズルの前記凹部内に配置された流体ブロッカであって、前記閉鎖チューブに接触して、流体が前記ノズルに進入し、前記本体アセンブリ内に配置された前記少なくとも1つの電気的接続部に到達することを防止するように構成された、流体ブロッカと、を備える、シャフトアセンブリと、を備える、外科用器具。
(2) 前記流体ブロッカが、前記閉鎖チューブを完全に取り囲む環状部材を含む、実施態様1に記載の外科用器具。
(3) 前記環状部材が、前記閉鎖チューブが前記シャフト軸に沿って長手方向に移動するときに前記閉鎖チューブの外周を拭き取るように構成されている、実施態様2に記載の外科用器具。
(4) 前記環状部材が、単一部品としてともに一体的に形成されている、実施態様2に記載の外科用器具。
(5) 前記少なくとも1つのハウジングが、前記凹部内に前記環状部材を保持するように構成された第1の保持機構及び第2の保持機構を含む、実施態様2に記載の外科用器具。
【0113】
(6) 前記第1の保持機構が、第1及び第2の対向するホルダを含み、前記第1及び第2の対向するホルダが、それらの間に前記環状部材の第1の部分を受容するように構成されており、前記第2の保持機構が、第3及び第4の対向するホルダを含み、前記第3及び第4の対向するホルダが、それらの間に前記環状部材の第2の部分を受容するように構成されている、実施態様5に記載の外科用器具。
(7) 前記少なくとも1つのハウジングが、前記環状部材を受容するように構成された前記凹部を集合的に形成する第1の近位ハウジング及び第2の近位ハウジングを含む、実施態様2に記載の外科用器具。
(8) 前記環状部材が、互いに完全に分離可能である第1の部分及び第2の部分を含み、前記ノズルの前記第1の近位ハウジングが、前記環状部材の前記第1の部分を捕捉し、前記ノズルの前記第2の近位ハウジングが、前記環状部材の前記第2の部分を捕捉する、実施態様7に記載の外科用器具。
(9) 前記第1の近位ハウジングが、前記凹部内に前記環状部材を保持するように構成された第1の保持機構及び第2の保持機構を含む、実施態様7に記載の外科用器具。
(10) 前記第1の保持機構が、第1及び第2の対向するホルダを含み、前記第1及び第2の対向するホルダが、それらの間に前記環状部材の第1の部分を受容するように構成されており、前記第2の保持機構が、第3及び第4の対向するホルダを含み、前記第3及び第4の対向するホルダが、それらの間に前記環状部材の第2の部分を受容するように構成されている、実施態様9に記載の外科用器具。
【0114】
(11) 前記環状部材が、前記閉鎖チューブと前記ノズルとの間にシールを提供して、前記流体が前記本体アセンブリ内に配置された前記少なくとも1つの電気的接続部に到達することを防止するように構成されている、実施態様2に記載の外科用器具。
(12) 前記環状部材が、前記流体を逃がして、前記流体が前記本体アセンブリ内に配置された前記少なくとも1つの電気的接続部に到達することを防止するように構成されている、実施態様2に記載の外科用器具。
(13) 前記環状部材が、生体適合性流体吸収リングを含み、前記生体適合性流体吸収リングが、前記流体を吸収して、前記流体が前記本体アセンブリ内に配置された前記少なくとも1つの電気的接続部に到達することを防止するように構成されている、実施態様2に記載の外科用器具。
(14) 前記ノズルが、前記流体が前記本体アセンブリ内に配置された前記少なくとも1つの電気的接続部に到達することを防止するために、前記ノズル上の外装を含み、前記流体ブロッカが、前記ノズルと前記外装との間で圧縮されるように構成されている、実施態様1に記載の外科用器具。
(15) 前記エンドエフェクタが、対向する第1のジョー及び第2のジョーを含み、前記第1のジョーが、ステープルカートリッジを受容するように構成された細長いチャネルを含み、前記第2のジョーが、アンビルを含み、前記アンビルが、前記アンビルと前記ステープルカートリッジとの間で組織をクランプするために、開位置と閉位置との間でチャネルに対して枢動するように構成されている、実施態様1に記載の外科用器具。
【0115】
(16) 外科用器具であって、
(a)少なくとも1つの電気的接続部を含む、本体アセンブリと、
(b)組織を治療するように動作可能なエンドエフェクタと、
(c)シャフト軸に沿って前記本体アセンブリと前記エンドエフェクタとの間に延在しているシャフトアセンブリであって、
(A)少なくとも1つのハウジングを含むノズルであって、前記少なくとも1つのハウジングが、第1及び第2の保持機構を含む、ノズルと、
(B)前記シャフト軸を中心に前記本体アセンブリに対して回転するように構成された閉鎖チューブであって、前記ノズルに対して並進するように構成された、閉鎖チューブと、
(C)前記ノズル内に配置された環状部材であって、前記閉鎖チューブを完全に取り囲み、前記第1及び第2の保持機構によって保持され、前記閉鎖チューブに接触して、流体が前記ノズルに進入し、前記本体アセンブリ内に配置された前記少なくとも1つの電気的接続部に到達することを防止するように構成された、環状部材と、を備える、シャフトアセンブリと、を備える、外科用器具。
(17) 前記環状部材が、前記流体をシールすること、逃がすこと、又は吸収することのうちの少なくとも1つを行って、前記流体が前記本体アセンブリ内に配置された前記少なくとも1つの電気的接続部に到達することを防止するように構成されている、実施態様16に記載の外科用器具。
(18) 外科用器具であって、
(a)少なくとも1つの電気的接続部を含む、本体アセンブリと、
(b)組織を治療するように動作可能なエンドエフェクタと、
(c)シャフト軸に沿って前記本体アセンブリと前記エンドエフェクタとの間に延在しているシャフトアセンブリであって、
(A)凹部を集合的に形成する第1の近位ハウジング及び第2の近位ハウジングを含むノズルであって、前記第1の近位ハウジングが、第1の保持機構及び第2の保持機構を含み、前記第2の近位ハウジングが、第3及び第4の保持機構を含む、ノズルと、
(B)前記シャフト軸を中心に前記本体アセンブリに対して回転するように構成された閉鎖チューブであって、前記ノズルに対して並進するように構成された、閉鎖チューブと、
(C)前記ノズルの前記凹部内に配置された環状部材であって、前記閉鎖チューブを完全に取り囲み、第1、第2、第3、及び第4の保持機構によって前記凹部内に保持され、前記閉鎖チューブが前記シャフト軸に沿って移動するときに、前記閉鎖チューブを拭き取って、流体が前記ノズルに進入し、前記本体アセンブリ内に配置された前記少なくとも1つの電気的接続部に到達することを防止するように構成されている、環状部材と、を備える、シャフトアセンブリと、を備える、外科用器具。
(19) 前記第1の保持機構が、第1及び第2の対向するホルダを含み、前記第1及び第2の対向するホルダが、それらの間に前記環状部材の第1の部分を受容するように構成されており、前記第2の保持機構が、第3及び第4の対向するホルダを含み、前記第3及び第4の対向するホルダが、それらの間に前記環状部材の第2の部分を受容するように構成されている、実施態様18に記載の外科用器具。
(20) 前記環状部材が、前記流体をシールすること、逃がすこと、又は吸収することのうちの少なくとも1つを行って、前記流体が前記本体アセンブリ内に配置された前記少なくとも1つの電気的接続部に到達することを防止するように構成されている、実施態様19に記載の外科用器具。
図1
図2
図3A
図3B
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図13A
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図19A
図20
図20A
図21
図22A
図22B
図23
図23A
図24A
図24B
図25
図26A
図26B
図27
図28
図29
図30
【国際調査報告】