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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-08-08
(54)【発明の名称】膨張可能なスタンド脚
(51)【国際特許分類】
   G09F 17/00 20060101AFI20220801BHJP
   A47G 25/12 20060101ALI20220801BHJP
【FI】
G09F17/00 R
A47G25/12 Z
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021571852
(86)(22)【出願日】2020-05-29
(85)【翻訳文提出日】2022-01-07
(86)【国際出願番号】 DE2020100455
(87)【国際公開番号】W WO2020244707
(87)【国際公開日】2020-12-10
(31)【優先権主張番号】102019114893.6
(32)【優先日】2019-06-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521527543
【氏名又は名称】グロヴァッキー・ミヒャエル
(71)【出願人】
【識別番号】521527554
【氏名又は名称】ヴェーダースホーフェン・ティーモ
(74)【代理人】
【識別番号】100069556
【弁理士】
【氏名又は名称】江崎 光史
(74)【代理人】
【識別番号】100111486
【弁理士】
【氏名又は名称】鍛冶澤 實
(74)【代理人】
【識別番号】100191835
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 真介
(74)【代理人】
【識別番号】100221981
【弁理士】
【氏名又は名称】石田 大成
(72)【発明者】
【氏名】グロヴァッキー・ミヒャエル
(72)【発明者】
【氏名】ヴェーダースホーフェン・ティーモ
【テーマコード(参考)】
3K099
【Fターム(参考)】
3K099AA24
3K099BA14
3K099CA25
3K099DA13
3K099EA01
3K099EA12
(57)【要約】
【解決手段】スタンド脚1であって、このスタンド脚が、膨張させられた状態において、ロッドを収容するための上方へと開口した端部を有するスリーブを形成する、膨張可能な中央チャンバー2と、底部要素6と、前記中央チャンバー2を前記底部要素6と結合する、少なくとも1つの膨張可能な結合チャンバー3、4、5とを備えている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
スタンド脚(1)であって、このスタンド脚が、
膨張させられた状態において、ロッドを収容するための上方へと開口した端部を有するスリーブを形成する、膨張可能な中央チャンバー(2)と、
底部要素(6)と、
前記中央チャンバー(2)を前記底部要素(6)と結合する、少なくとも1つの膨張可能な結合チャンバー(3、4、5)と、
を備えていることを特徴とするスタンド脚。
【請求項2】
前記スタンド脚(1)は、それぞれに、前記中央チャンバー(2)を前記底部要素(6)と結合する、少なくとも2つの、有利には少なくとも3つの膨張可能な結合チャンバー(3、4、5)を備えていることを特徴とする請求項1に記載のスタンド脚。
【請求項3】
前記底部要素(6)は、有利には膨張させられた状態において底部リングを形成する、膨張可能な底部チャンバー(8)を備えていることを特徴とする請求項1または2に記載のスタンド脚。
【請求項4】
中央チャンバー(2)、結合チャンバー(3、4、5)、および、底部チャンバー(8)から成るグループから選択された、1つ、複数、または、全てのチャンバーは、気密なチャンバーを形成することを特徴とする請求項1から3のいずれか一つに記載のスタンド脚。
【請求項5】
中央チャンバー(2)、結合チャンバー(3、4、5)、および、底部チャンバー(8)から成るグループから選択された、1つ、複数、または、全てのチャンバーは、空気を入れることによって膨張され得ることを特徴とする請求項1から4のいずれか一つに記載のスタンド脚。
【請求項6】
前記底部要素(6)は、底部マット(7)、特に底部フィルムを備えており、
この底部マット(7)が、有利には、膨張可能な前記底部チャンバー(8)と水密に結合されていることを特徴とする請求項1から5のいずれか一つに記載のスタンド脚。
【請求項7】
少なくとも1つの膨張可能な前記結合チャンバー(3、4、5)は、膨張可能な前記中央チャンバー(2)を、膨張可能な前記底部チャンバー(8)と結合することを特徴とする請求項3から6のいずれか一つに記載のスタンド脚。
【請求項8】
少なくとも1つの前記結合チャンバー(3、4、5)は、円周状に、前記中央チャンバー(2)を中心として分配されて配置されていること、
有利には、これら結合チャンバー(3、4、5)が、円周状に、規則的に、前記中央チャンバー(2)を中心として分配されて配置されていること、
を特徴とする請求項1から7のいずれか一つに記載のスタンド脚。
【請求項9】
膨張させられた状態における、少なくとも1つの膨張可能な前記結合チャンバー(3、4、5)は、膨張させられた状態における、膨張可能な前記中央チャンバー(2)の少なくとも半分ほどの長さであることを特徴とする請求項1から8のいずれか一つに記載のスタンド脚。
【請求項10】
前記中央チャンバー(2)の、前記開口した端部に対して反対の端部は、前記底部要素(6)、有利には前記底部マット(7)と結合されていることを特徴とする請求項1から9のいずれか一つに記載のスタンド脚。
【請求項11】
前記中央チャンバー(2)の前記上方へと開口する端部は、開口部(9)を形成し、
この開口部が、平面眺望において、スリット形、円形、長円形、または、多角形、有利には三角形、四角形、五角形、または、六角形を形成し、
有利には、この多角形の側面が、平面眺望において、中央への方向に半円形の窪み部を形成していることを特徴とする請求項1から10のいずれか一つに記載のスタンド脚。
【請求項12】
前記底部要素(6)は、カバー(12)を備えていることを特徴とする請求項1から11のいずれか一つに記載のスタンド脚。
【請求項13】
膨張可能な前記底部チャンバーと、膨張可能な少なくとも1つの前記結合チャンバーとは、繋がっているチャンバーを形成することを特徴とする請求項3から12のいずれか一つに記載のスタンド脚。
【請求項14】
膨張可能な前記中央チャンバーは、別個のチャンバーを形成することを特徴とする請求項1から13のいずれか一つに記載のスタンド脚。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、膨張可能なスタンド脚に関する。
【背景技術】
【0002】
しばしば同様に傘スタンドとも称される、スタンド脚は、例えば、日傘、または、広告旗の小さな旗竿の保持のために使用される。
【0003】
重く、且つ、多くのスペースを占めるスタンド脚は公知されており、従って、輸送は、ただ困難に可能なだけである。
【0004】
それに加えて、移動可能なスタンド脚が公知であり、このスタンド脚は、これらスタンド脚がより少なくかさ高である輸送状態にされ得る。この様式の移動可能なスタンド脚は、通常、折り畳み可能な、脚または接地スパイクを有している。
【0005】
折り畳み可能な脚を有するモデルは、別個に輸送されるべきコンクリート板によって重しを乗せられるために形成されており、それに対して、折り畳み可能な接地スパイクを有するモデルが、手間暇をかけて、地面に固定されるべきである。
【0006】
公知の移動可能なスタンド脚において、更に、この移動可能なスタンド脚が、この移動可能なスタンド脚が輸送状態にされ得るにもかかわらず、それでも尚、この移動可能なスタンド脚自体が、輸送状態において、確かに比較的に幅狭の、しかしながらその代わりに長尺の、直方体に類似の品物を具現するので、扱いにくく、且つ、ただ困難に輸送され得るだけであることは欠点である。このような様式のスタンド脚に関して、記載すべき先行技術文献情報はない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の課題は、従来技術から周知の欠点を克服する、スタンド脚を提供することである。これに伴って、本発明の課題は、特に、容易に輸送され得、且つ、路床のそれぞれの様式において使用可能である、スタンド脚を提供することの点にある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この課題の解決のために、
スタンド脚が設けられており、このスタンド脚が、
膨張させられた状態において、ロッドを収容するための上方へと開口した端部を有するスリーブを形成する、膨張可能な中央チャンバーと、
底部要素と、
前記中央チャンバーを前記底部要素と結合する、少なくとも1つの膨張可能な結合チャンバーとを備えている。
【発明の効果】
【0009】
このスタンド脚は、非使用状態において、即ち膨張させられていない状態において、極めてコンパクトおよび軽量である。使用状態において、即ち膨張させられた状態において、このスタンド脚は、傘脚(Schirmfuss)のような、ロッドを収容し、且つ、このロッドを直立に維持する。
確実な直立状態を保証するために、底部要素は、例えば、水、砂、または、配置場所において使用可能なその他の重量要素によって、重しを乗せられ得る。
【0010】
スタンド脚のチャンバーは膨張可能である。このことは、チャンバーの容積が、膨張させられていない状態における小さな容積から、膨張させられた状態におけるより大きな容積へと変化され得ることを意味する。
【0011】
1つの実施形態において、膨張可能なチャンバーは、発泡物質のような膨張可能な充填物質によって充填され、または、部分的に充填され、その際、この充填物質が、膨張させられていない状態において圧縮されており、且つ、膨張させられた状態において、拡張されている。
充填された、または、部分的に充填されたチャンバーの使用の際に、このチャンバーが、通気的または非通気的に構成されていることは可能である。通気的なチャンバーのもとで1つのチャンバーが理解され、このチャンバーの包被体は通気的である。非通気的なチャンバーのもとで、1つのチャンバーが理解され、このチャンバーの包被体は非通気的である。非通気的なチャンバーの使用の際に、しかしながら、少なくとも1つの開口部、特に弁が設けられており、この弁を通って、空気は、チャンバー内へと、もしくは、充填物質内へと到達可能である。
【0012】
本発明に従い、同様に、混合形態が意図され、これら混合形態において、充填物質を有する1つまたは複数のチャンバーは、充填物質無しの1つまたは複数のチャンバーと、1つのスタンド脚内において組み合わされている。
【0013】
有利には、中央チャンバー及び/または少なくとも1つの結合チャンバーは、気密な、即ち非通気的なチャンバーである。1つよりも多くの結合チャンバーの存在の際に、これに伴って、有利には、1つの結合チャンバーが、気密なチャンバーとして形成されていることは可能であり、特に有利には、全ての結合チャンバーが、気密なチャンバーとして形成されている。
【0014】
有利な実施形態において、中央チャンバー及び/または少なくとも1つの結合チャンバーは、空気を入れることによって膨張され得る。1つよりも多くの結合チャンバーの存在の際に、これに伴って、1つ、複数、または、全ての結合チャンバーが空気を入れることが可能に構成されていることは可能である。
【0015】
有利には、膨張可能なスタンド脚は、如何なる剛性の材料も備えてなく、特に有利には、この膨張可能なスタンド脚が、合成物質、特にPVCから成っている。
【0016】
中央チャンバーは、膨張させられた状態において、ロッドの収容のための上方へと開口する端部を有するスリーブを形成する。中央チャンバーは、膨張させられた状態において、これに伴って、垂直方向の長手方向軸線を有する縦長のスリーブを形成し、このスリーブの上方へと開口する端部内へと、ロッド、ステッキ、パイプ、または、その他の棒に類似の品物が挿入され得る。
【0017】
有利には、中央チャンバーの上方へと開口する端部は、膨張させられた状態において、開口部を形成し、この開口部が、平面眺望において、スリット形、円形、長円形、または、多角形、特に有利には三角形、四角形、五角形、または、六角形を形成する。有利には、この多角形の側面は、平面眺望において、中央への方向に窪み部、有利には半円形の窪み部を形成している。
これら窪み部に基づいて、種々の横断面形状および種々の横断面サイズを有するロッドは、確実に保持され得る。
【0018】
スタンド脚は、少なくとも1つの結合チャンバーを有しており、前記結合チャンバーが、中央チャンバーを底部要素と結合する。
本発明の有利な実施形態において、空気を入れることが可能なスタンド脚は、それぞれに、中央チャンバーを底部要素と結合する、少なくとも2つの、有利には少なくとも3つの膨張可能な結合チャンバーを備えている。これら結合チャンバーは、有利には、横方向支柱を形成し、これら横方向支柱が、中央チャンバーから、有利には中央チャンバーの上側の3分の1から、底部要素へと延びている。
【0019】
結合チャンバーは、有利には、円周状に、中央チャンバーを中心として分配されて配置されている。特に有利には、これら結合チャンバーは、円周状に、規則的に、中央チャンバーを中心として分配されて配置されている。
これら結合チャンバーは、膨張させられた状態において、中央チャンバーが、この結合チャンバーにほぼ向かい合う方向に傾倒可能ではないことを生じさせる。これに伴って、結合チャンバーが、円周状に、中央チャンバーを中心として分配されている場合に特に有利であり、従って、それぞれの方向への中央チャンバーの傾倒は防止され得る。
【0020】
結合チャンバーは、膨張させられた状態において、これに伴って、中央チャンバーを底部要素と結合する横方向支柱を形成可能である。
ただ1つだけまたはただ2つだけの結合チャンバーの使用の場合に、この1つまたはこれら2つの結合チャンバーが細い横方向支柱としてではなく、むしろ幅広の要素として形成されており、従って、中央チャンバーが、大部分は円周状にこの1つまたはこれら2つの結合チャンバーによって囲繞されており、且つ、この中央チャンバーの傾倒が防止され得る場合、確かに有利である。
【0021】
結合チャンバーが、それに加えて、分離壁として形成されていることは可能であり、その際、そのような分離壁が、有利には三角形の形状を有しており、この三角形が、第1の辺によって、底部要素に至るまで、有利には底部マットに至るまで、および、第2の辺によって、中央スリーブに至るまで延在している。
これら分離壁に基づいて、底部要素が、異なる重量要素によって、互いに分離されて荷積みされ得る。
【0022】
本発明の有利な実施形態において、膨張可能な中央チャンバーと少なくとも1つの膨張可能な結合チャンバーとは、膨張させられた状態において、互いに20°から60°までの範囲内における、有利には30°から50°までの範囲内における角度を形成している。そのような実施形態は、膨張させられた状態におけるスタンド脚のそれにも関わらずコンパクトな形態において、良好な安定性を提供する。
【0023】
本発明の有利な実施形態において、膨張させられた状態における、少なくとも1つの膨張可能な結合チャンバーは、膨張させられた状態における、膨張可能な中央チャンバーの少なくとも半分ほどの長さである。
【0024】
底部要素は、少なくとも1つの結合チャンバーと結合されており、且つ、1つまたは複数の重量要素によって、重しを乗せられ得る。重量要素として、特に、砂または水が考慮に値する。
有利には、結合チャンバーは、相互に離間されて配置されており、従って、これら重量要素が、2つの離間された結合チャンバーの間を通り抜けて、底部要素の上へと載置され得る。ただ1つだけの結合チャンバーの使用の際に、この結合チャンバーは、有利には、1つの重量要素の載置のための開口部を底部要素の上に有している。
【0025】
本発明の有利な実施形態において、底部要素は、底部マット、特に底部フィルムを備えている。
【0026】
有利な実施形態において、中央チャンバーの、開口した端部に対して反対の端部は、底部要素、有利には底部マットと結合されている。有利には、膨張可能な中央チャンバーは、底部要素によって、有利には底部マットによって下側で閉鎖されている。
【0027】
有利には、底部要素は、特に有利には膨張させられた状態において底部リングを形成する、膨張可能な底部チャンバーを備えている。底部リングのもとで、1つのリングが理解されるべきであり、このリングが、有利には、円形状の断面を有している。この底部チャンバーが、平面眺望において、円形状に形成されていることは可能であり、しかしながら、この底部チャンバーが、平面眺望において、同様に、多角形、有利には矩形を形成することも可能である。
底部チャンバーは、膨張させられた状態において、有利には、平面眺望において、円形状の底部リングを形成し、この底部リングの回転軸線が、軸線方向に、中央チャンバーの長手方向へと延びている。有利には、底部マットと底部チャンバーとは、互いに結合されている。有利には、底部マットは、底部チャンバーによって円周状に区画された面全体を覆っている。
有利には、底部チャンバーは、平面眺望において、底部要素の外側の閉鎖部を形成する。底部チャンバーは、使用状態において、有利には、直接的に、路床の上に載置する。
【0028】
中央チャンバーおよび少なくとも1つの結合チャンバーのように、底部チャンバーが、充填物質によって充填されていること、または、充填されていないことは可能である。
【0029】
有利には、中央チャンバー(2)、結合チャンバー(3、4、5)、および、底部チャンバー(8)から成るグループから選択された、1つ、複数、または、全てのチャンバーは、気密なチャンバーを形成する。
【0030】
有利な実施形態において、中央チャンバー(2)、結合チャンバー(3、4、5)、および、底部チャンバー(8)から成るグループから選択された、1つ、複数、または、全てのチャンバーは、空気を入れることによって膨張され得る。
【0031】
有利には、全てのチャンバーは、非通気的なチャンバーとして形成されており、これらチャンバーが空気を入れられ得る。
【0032】
有利には、底部マットは、液密に、膨張可能な底部チャンバーと結合されている。そのような実施形態において、底部要素は、底部チャンバーの上側エッジ部に至るまで、重量要素としての水によって充填され得る。
【0033】
本発明の有利な実施形態において、底部マットは、弁を有しており、この弁を通って、水が、底部チャンバーとこの底部マットとによって区画された室内へと流入及び/または流出され得る。
【0034】
使用される底部マットが、しかしながら、同様に穿孔の形態における切欠き部を有することも可能であり、または、中央チャンバーの下側の端部から、底部チャンバーへと延びる、条片として形成されていることは可能である。そのような実施形態において、底部マットが確かに水によってではないが、しかしながら、その他の重量要素によって重しを乗せられることは可能である。
【0035】
底部要素は、有利には、カバーを備えており、このカバーが、底部要素の上側の区画を具現する。これに伴って、底部要素は、中空室を形成し、この中空室が、下方で底部マットによって、側方で底部チャンバーによって、および、上側でこのカバーによって区画されている。カバーは、有利には、弁を有しており、この弁を通って、水が、中空室内へと流入及び/または流出され得る。
【0036】
有利な実施形態において、底部要素は、底部マットと底部チャンバーとから成っており、更に別の有利な実施形態において、この底部要素が、底部マット、底部チャンバー、および、カバーから成っている。
【0037】
本発明の有利な実施形態において、少なくとも1つの膨張可能な前記結合チャンバーは、膨張可能な前記中央チャンバーを、膨張可能な前記底部チャンバーと結合する。平面眺望において、これら結合チャンバーは、有利には、中央チャンバーから、半径方向に底部チャンバーへと延びている。
【0038】
有利には、結合チャンバーは、膨張させられた状態において、管体形状、有利には、円形管体形状に形成されており、且つ、中央チャンバーから底部チャンバーへと延びている。
【0039】
1つ、複数、または、全ての膨張可能なチャンバーが、分離されたチャンバー、または、繋がっているチャンバーとして、形成されていることも可能であり、従って、これらが、膨張され得、特に空気を入れられ得る。
【0040】
有利には、膨張可能な底部チャンバーと、膨張可能な少なくとも1つの結合チャンバーとは、繋がっているチャンバーを形成する。
そのような実施形態において、これらチャンバーが、共に膨張させられることは可能であり、このことによって、膨張可能な中央チャンバー自体が、膨張させられていない状態において、既に垂直方向に整向され、且つ、ロッドを収容可能である。
【0041】
有利には、膨張可能な中央チャンバーは、別個のチャンバーを形成する。そのような実施形態において、有利には、膨張させられていない状態における、既に垂直方向に整向された、膨張可能な中央チャンバー内へのロッドを挿入は、少ない摩擦に基づいて容易化される。引き続いて、ロッドの確実な保持を保証するために、中央チャンバーが膨張させられることは可能である。
【0042】
有利には、膨張可能なスタンド脚は、膨張させられるために設けられている分離されたチャンバー毎に、チャンバー内への空気の流入のための少なくとも1つの弁を備えている。
【0043】
本発明を、以下で、図に基づいて更に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0044】
図1】本発明に従うスタンド脚の例示的な実施形態を、透視図において示している図である。
図2】本発明に従うスタンド脚の例示的な実施形態を、平面図において示している図である。
図3】本発明に従うスタンド脚の例示的な実施形態を、下方からの透視図において示している図である。
図4】本発明に従うスタンド脚の例示的な実施形態の断面図を示している図である。
図5】本発明に従うスタンド脚の例示的な実施形態の断面図を示している図である。
図6】本発明に従うスタンド脚の中央チャンバーの例示的な実施形態を、平面図において示している図である。
【発明を実施するための形態】
【0045】
図1は、本発明に従うスタンド脚1の例示的な実施形態を、透視図において示している。このスタンド脚は、傘ロッドの収容のための上側に配置された開口部9を有する、膨張させられた中央チャンバー2を備えており、この傘ロッドが、長手方向にこの中央チャンバー2内へと挿入され得、従って、この中央チャンバー2が、このロッドを包被する。
中央チャンバー2は、横方向支柱として形成された、膨張させられた結合チャンバー3、4、5によって、垂直方向の整向状態において保持される。これら結合チャンバー3、4、5は、中央チャンバー2の上側の端部から、膨張させられた底部チャンバー8へと延びており、この底部チャンバーが、中央チャンバー2の下側の端部を、円形状の底部リングとして囲繞している。
底部チャンバー8は、底部要素6の側方の区画部を具現し、この底部要素が、それに加えて、底部マット7を有しており、この底部マットが、底部チャンバー8によって区画される面を覆っている。底部マット7は、底部チャンバー8と水密に結合されており、従って、底部チャンバー8によって側方へと、および、底部マット7によって下方へと区画される室が、水によって充填され得る。
この水は、重量要素として、底部チャンバー8、および、これに伴って結合チャンバー3、4、5が、-仮に中央チャンバー2内において差し込まれたロッドの場合でも-図示された整向状態に留まり、且つ、この差し込まれたロッドが直立に維持され得ることを生起する。底部マット7、結合チャンバー3、4、5、および、底部チャンバー8は、空気を入れることが可能なチャンバーとして構成されており、その際、これらチャンバーの空気を入れるための弁または複数の弁は図示されていない。
【0046】
図2は、膨張させられた状態における、本発明に従うスタンド脚1の例示的な実施形態を、平面図において示している。このスタンド脚1は、中央チャンバー2を備えており、この中央チャンバーが、3つの結合チャンバー3、4、5と結合されており、その際、これら結合チャンバー3、4、5の下側の端部が、それぞれに底部チャンバー8と結合されている。
結合チャンバー3、4、5は、円周状に、規則的に、中央チャンバー2を中心として分配されて配置されており、且つ、この平面図内において、この中央チャンバー2から、半径方向に、底部チャンバー8へと延びている。中央チャンバー2は、1つのスリーブを形成し、このスリーブ内に1つのロッドが開口部9を通って挿入され得る。底部要素6は、底部チャンバー8と並んで底部マット7を備えており、この底部マット7が、中央チャンバーの下側の端部を、全面的に底部チャンバー8と結合する。
【0047】
図3は、膨張させられた状態における、本発明に従うスタンド脚1の例示的な実施形態を、下方からの透視図において示している。
スタンド脚1は、底部マット7を有する底部要素6を備えており、この底部マットが、この底部要素6の下側の閉鎖部を具現し、且つ、この底部マットの外側の縁部に、底部チャンバー8が配置されている。スタンド脚1は、中央チャンバー2を備えており、この中央チャンバーの下側の端部が閉鎖されており、その際、底部マット7が、中央チャンバー2と水密に結合されている。
本発明に従い、中央チャンバー2の下側の端部が、同様に底部マット7によって閉鎖されていることも可能である。
【0048】
図4は、空気を入れられた状態における本発明に従うスタンド脚1の例示的な実施形態の断面図を示している。中央チャンバー2は、垂直方向に配置されており、且つ、1つのスリーブを形成し、この中央チャンバーの開口部9を通って1本のロッドが挿入され、且つ、底部マット7に至るまで前方へと送られ得る。
中央チャンバー2は、結合チャンバー3、4、5と結合されており、これら結合チャンバーが、この中央チャンバー2から底部チャンバー8に至るまで延びている。底部チャンバー8は、底部マット7と結合されており、且つ、この底部マットを、周囲に沿って囲繞している。底部チャンバー8は、弁10を備えており、この弁を介して、底部チャンバー8並びに更に別の空気を入れることが可能なチャンバーが空気を入れられ得、もしくは、そこから空気が排出され得る。
【0049】
図5は、空気を入れられた状態における本発明に従うスタンド脚1の例示的な実施形態の断面図を示している。
底部要素6は、周囲に延在する底部チャンバー8、下側に配置された底部マット7、および、この底部マット7の上側に配置されたカバー12を備えている。このようにして、底部マット7、底部チャンバー8、および、カバー12の間の中空室が形成され、この中空室は、弁11および13を介して充填され得もしくは空にされ得る。
【0050】
図6は、本発明に従うスタンド脚1の中央チャンバー2の例示的な実施形態を、平面図において示している。中央チャンバー2は、中央への方向に半円形の窪み部を有する正方形の開口部を有している。そのような開口部は、種々の横断面形状および種々の横断面サイズを有するロッドの固定を可能にする。
【符号の説明】
【0051】
1 スタンド脚
2 中央チャンバー
3 結合チャンバー
4 結合チャンバー
5 結合チャンバー
6 底部要素
7 底部マット
8 底部チャンバー
9 開口部
10 弁
11 弁
12 カバー
13 弁
図1
図2
図3
図4
図5
図6
【国際調査報告】