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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-08-09
(54)【発明の名称】ソファのアームレスト
(51)【国際特許分類】
   A47C 7/54 20060101AFI20220802BHJP
【FI】
A47C7/54 Z
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021512264
(86)(22)【出願日】2020-10-20
(85)【翻訳文提出日】2021-02-25
(86)【国際出願番号】 CN2020122032
(87)【国際公開番号】W WO2021223374
(87)【国際公開日】2021-11-11
(31)【優先権主張番号】202020726885.4
(32)【優先日】2020-05-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521082868
【氏名又は名称】鋭邁機械科技(呉江)有限公司
【氏名又は名称原語表記】REMACRO MACHINERY & TECHNOLOGY (WUJIANG) CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】West Side, Tongjin Road, Wujiang Economic Development Zone Suzhou City, Jiangsu 215200, China
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】李 暁鴻
(72)【発明者】
【氏名】陳 偉明
(57)【要約】
本発明は、ソファのアームレストに関し、ブロー成形により製造された本体を備え、前記本体の内側面の上端が内側に窪んでアームレスト生地を装着するための生地装着溝が形成され、前記本体の内側面の下端にはソファ下部フレームの連結部材と連結するための係止溝が設けられている。当該ソファのアームレストは、ブロー成形プロセスにより製造され、従来のソリッドソファのアームレストと比べて、重量が軽く、生産速度が速く、必要な製造素材が少ないという利点がある。アームレスト生地がソファのアームレストの内側面から突出しないように制御するために、生地装着溝によりアームレスト生地を装着し、ソファのアームレストとソファ下部フレームとの間のシームレス連結を達成するために、係止溝によりソファ下部フレームの連結部材を取り付け、アームレスト生地が押しつぶされて変形すると、生地装着溝の下壁又はシートカバー生地に雑物が積み重ねられ、ホコリや雑物の掃除が容易になり、ソファの全体的な衛生状態が維持される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ブロー成形により製造された本体を備え、前記本体の内側面の上端が内側に窪んでアームレスト生地を装着するための生地装着溝が形成され、前記本体の内側面の下端にはソファ下部フレームの連結部材と連結するための係止溝が設けられていることを特徴とするソファのアームレスト。
【請求項2】
前記生地装着溝には、制御装置を取り付けるための取付座が外側に突出して形成されていることを特徴とする請求項1に記載のソファのアームレスト。
【請求項3】
前記係止溝には、ソファ下部フレームの連結部材を固定するための連結貫通孔が設けられ、前記連結貫通孔は前記本体を貫通していることを特徴とする請求項2に記載のソファのアームレスト。
【請求項4】
蓋体をさらに備え、前記本体は、外側に開口し電線を収納するための収納キャビティを有し、前記蓋体は、前記収納キャビティをカバーし、前記取付座には、前記収納キャビティに連通される取付孔が設けられ、前記本体(1)の内側面には、前記収納キャビティに連通され電線を導入するための配線導入孔がさらに設けられていることを特徴とする請求項3に記載のソファのアームレスト。
【請求項5】
前記係止溝は、対応して2つ設けられ、前記配線導入孔は、ソファ背もたれに近い側の一方の前記係止溝内に位置し、前記本体には、前記配線導入孔に連通する配線用トランキングがさらに設けられていることを特徴とする請求項4に記載のソファのアームレスト。
【請求項6】
前記本体には、前記本体の支持力を高めるための少なくとも1つの凹穴が設けられ、前記蓋体は、前記収納キャビティ及び凹穴を共にカバーすることを特徴とする請求項4に記載のソファのアームレスト。
【請求項7】
前記収納キャビティ内には、前記本体の支持力を高めるための少なくとも1つの突起が設けられ、前記突起が垂直に配置されていることを特徴とする請求項4に記載のソファのアームレスト。
【請求項8】
前記突起には、電線をクランプして固定するための固定溝が設けられていることを特徴とする請求項7に記載のソファのアームレスト。
【請求項9】
前記本体の下方には、前記本体から一体成形及びブロー成形して製造された遮蔽板が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のソファのアームレスト。
【請求項10】
前記本体の下方には、支持足が取り外し可能に配置され、前記支持足には、位置決めブロックが設けられ、前記本体には、前記位置決めブロックに合わせる位置決め溝が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のソファのアームレスト。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ソファの付属品の技術分野に関し、特に、ソファのアームレストに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、ソファにはアームレストが設けられており、ソファに座っている人がアームレストに腕を乗せることができる。そのため、ソファのアームレストは腕を支えるのに十分な支持力を発揮できる必要がある。ソファのアームレストが十分な支持力を発揮できるようにするために、従来技術では、ソファのアームレストの多くは木質構造を採用し、ソリッドアームレストであるか、又は鉄製フレームを採用しているが、このようにすれば、アームレストに使用する材料が多く、重量が重くなり、移動しにくい。また、設置制作時間が長く、コストが高い。さらに、アームレストの内側面はいずれも平らな平面で、アームレストにアームレスト生地を引っ張って装着する場合、アームレスト生地はアームレストの内側面から突き出すことができ、ソファの使用中に、アームレスト生地は押しつぶされて変形する。それによって、雑物がアームレスト生地の隙間からソファ下部フレーム又はアームレスト生地とシートカバー生地との間に漏れて、雑物が積み重ねやすく、掃除しにくくて、保護や衛生するのに不利である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、上記従来技術に記載の少なくとも1つの欠点を克服するためのソファのアームレストを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明が上記の技術問題を解決するために採用する技術案は以下の通りである。
【0005】
ソファのアームレストは、ブロー成形により製造された本体を備え、前記本体の内側面の上端が内側に窪んでアームレスト生地を装着するための生地装着溝が形成され、前記本体の内側面の下端にはソファ下部フレームの連結部材と連結するための係止溝が設けられている。
【0006】
本発明が提供するソファのアームレストは、ブロー成形プロセスにより製造され、従来のソリッドソファのアームレストと比べて、重量が軽く、生産速度が速く、必要な製造素材が少ないという利点がある。本体の内側面に設けられた生地装着溝と係止溝によって、生地装着溝を利用してアームレスト生地を装着することで、アームレスト生地がソファのアームレストの内側面から突き出さないように制御し、係止溝を利用してソファ下部フレームの連結部材を取り付けることで、ソファのアームレストとソファ下部フレームとの間を容易にシームレスに連結し、アームレスト生地が押しつぶされて変形すると、生地装着溝の下壁又はシートカバー生地に雑物が積み重ねられ、ホコリや雑物の掃除が容易になり、ソファの全体的な衛生状態が維持される。
【0007】
さらに、前記生地装着溝には、制御装置を取り付けるための取付座が外側に突出して形成されている。
【0008】
それによって、制御装置を取り付けるために取付座を採用することで、制御装置はアームレスト生地内に窪む必要がなく、当該制御装置の取り付けが容易になり、使用者による制御装置の操作が容易になる。
【0009】
さらに、前記係止溝には、ソファ下部フレームの連結部材を固定するための連結貫通孔が設けられ、前記連結貫通孔は前記本体を貫通している。
【0010】
それによって、当該ソファのアームレストがソファ下部フレームに連結される場合、ボルトは本体の外側から内側に向けて連結貫通孔を通過して、ソファ下部フレーム上の連結部材を係止溝内に固定することができ、当該ソファのアームレストとソファ下部フレームとの固定連結を完了し、本体を破壊することがなく、本体全体の強度を維持し、当該ソファのアームレストの使用寿命を延ばすことができる。
【0011】
さらに、蓋体をさらに備え、前記本体は、外側に開口し電線を収納するための収納キャビティを有し、前記蓋体は、前記収納キャビティをカバーし、前記取付座には、前記収納キャビティに連通される取付孔が設けられ、前記本体(1)の内側面には、前記収納キャビティに連通され電線を導入するための配線導入孔がさらに設けられている。
【0012】
それによって、本体と蓋体を組み合わせることで、電線を本体の収納キャビティ内に収納することができ、本体の内部空間を有効活用し、電線の収納や、点検修理を容易にし、電気使用上の安全レベルを向上させることができる。
【0013】
さらに、前記係止溝は、対応して2つ設けられ、前記配線導入孔は、ソファ背もたれに近い側の一方の前記係止溝内に位置し、前記本体には、前記配線導入孔に連通する配線用トランキングがさらに設けられている。
【0014】
それによって、配線時に電線を配線用トランキングに沿って配置して、電線が本体の側面及び係止溝の表面から隆起しないようにすることができ、当該ソファのアームレストをソファ下部フレームにより密着させることができる。また、ソファ下部フレーム上の連結部材が係止溝に取り付けられると、連結部材は配線導入孔及び配線用トランキングをカバーして、ホコリや小昆虫が配線導入孔から本体の収納キャビティ内に入るのを防止することができる。
【0015】
さらに、前記本体には、前記本体の支持力を高めるための少なくとも1つの凹穴が設けられ、前記蓋体は、前記収納キャビティ及び凹穴を共にカバーする。
【0016】
それによって、凹穴で本体の支持力を高め、蓋体が収納キャビティ及び凹穴を共にカバーするため、ソファのアームレストの外面の平坦性を維持し、ソファのアームレストの使用体験感を向上させる。
【0017】
さらに、前記収納キャビティ内には、前記本体の支持力を高めるための少なくとも1つの突起が設けられ、前記突起が垂直に配置されている。
【0018】
それによって、垂直に配置された突起で本体の支持力を高めることで、収納キャビティの配置によって本体の支持力が低下するという問題を回避する。
【0019】
さらに、前記突起には、電線をクランプして固定するための固定溝が設けられている。
【0020】
それによって、固定溝で電線がクランプして固定され、電線が収納キャビティ内で揺れることによる異音を防止し、配線の管理が容易になる。
【0021】
さらに、前記本体の下方には、前記本体から一体成形及びブロー成形して製造された遮蔽板が設けられている。
【0022】
それによって、ソファのアームレストの底部をソファに吊り下げて取り付けると、遮蔽板によって底部のソファの支持下部フレームを遮ることができ、異物の侵入を防止し、美化効果がある。本体から一体成形及びブロー成形して製造された遮蔽板は、強度がより向上し、再取付が不要であり、組立工程を削減する。
【0023】
さらに、前記本体の下方には、支持足が取り外し可能に配置され、前記支持足には、位置決めブロックが設けられ、前記本体には、前記位置決めブロックに合わせる位置決め溝が設けられている。
【0024】
それによって、当該ソファのアームレストは鉄製フレーム接地型及びアームレスト接地型のソファに適用可能であり、位置決めブロックと位置決め溝との嵌合により、支持足の位置決め設置が容易になり、支持足が揺れにくくなる。
【発明の効果】
【0025】
従来技術と比較して、本発明の利点は以下の通りである。
【0026】
本発明のソファのアームレストは、ブロー成形プロセスにより製造され、従来のソリッドソファのアームレストと比べて、重量が軽く、生産速度が速く、必要な製造素材が少ないという利点がある。本体の内側面に設けられた生地装着溝と係止溝によって、生地装着溝を利用してアームレスト生地を装着することで、アームレスト生地がソファのアームレストの内側面から突き出さないように制御し、係止溝を利用してソファ下部フレームの連結部材を取り付けることで、ソファのアームレストとソファ下部フレームとの間を容易にシームレスに連結し、アームレスト生地が押しつぶされて変形すると、生地装着溝の下壁又はシートカバー生地に雑物が積み重ねられ、ホコリや雑物の掃除が容易になり、ソファの全体的な衛生状態が維持される。また、制御装置を取り付けるために取付座を採用することで、制御装置はアームレスト生地内に窪む必要がなく、当該制御装置の取り付けが容易になり、使用者による制御装置の操作が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
図1】本発明により提供されるソファのアームレストの分解模式図である。
図2】本発明により提供されるソファのアームレストの別の角度の分解模式図である。
図3図1に示す本体と遮蔽板の構造模式図である。
図4】本発明により提供されるソファのアームレストの構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下では、本発明の実施例の添付図面を参照しながら、本発明の実施例の技術的解決手段を明確かつ完全に説明する。当然のことながら、ここで説明する実施例は本発明の実施例の全てではなく一部にすぎない。当業者が創造的な作業なしに本発明の実施例に基づいて得られる全ての他の実施例は、本発明の保護範囲に含まれるべきである。
【0029】
なお、本発明の実施例におけるすべての方向性の指示(上、下、左、右、前、後、外、内など)は、ある特定の姿勢(図面に示すように)での各部材間の相対的な位置関係や運動状況等を解釈するためにのみ使用され、当該特定の姿勢が変化すると、それに応じて当該方向性の指示も変化する。
【0030】
図1乃至図4を参照すると、本発明により開示されるソファのアームレストは、本体1と蓋体2とを備える。前記本体1はブロー成形により製造され、前記本体1は、外側に開口し電線を収納するための収納キャビティ11を有し、前記本体1には、電線を導入するための配線導入孔12及び制御装置を取り付けるための取付孔13が設けられ、前記配線導入孔12及び取付孔13はいずれも前記収納キャビティ11と連通している。前記蓋体2は、前記本体1に取り外し可能に連結されて前記収納キャビティ11をカバーする。また、前記配線導入孔12は、前記本体1の下端でソファの後端に近接するように位置しており、前記取付孔13は、前記本体1の上端でソファの前端に近接するように位置している。当該ソファのアームレストの本体1がブロー成形プロセスにより作られているため、本体1の内部に空洞があり、さらに従来のソリッドソファのアームレストと比べて、重量が軽く、生産速度が速く、必要な製造素材が少ないという利点がある。一方、本体1と蓋体2を組み合わせにより本体1における収納キャビティ11をカバーするため、電線を収納キャビティ11内に収納することができ、本体1の内部空間を有効活用し、電線の収納や、点検修理を容易にし、電気使用上の安全レベルを向上させることができる。
【0031】
本実施例では、前記蓋体2も同様にブロー成形により製造されている。確かに、好ましい他の実施例では、前記蓋体2は射出成形によって製造されてもよい。本発明では前記蓋体2の製造方法及び材質について特に限定しない。
【0032】
図1及び図2を参照すると、前記蓋体2と本体1との取り外し可能な連結を実現するために、前記本体1の外側面の上端には係合溝113が設けられ、前記蓋体2の内側面の上端には前記係合溝113に挿入して係合される係合ブロック22が設けられ、前記蓋体2の下端には皿穴21がさらに設けられ、取付時に、前記蓋体2を下方から上方に移動させ、前記係合ブロック22を上方に向いて前記係合溝113内に挿入させ、前記蓋体2を前記本体1に対して予め位置決めした後、前記皿穴21にネジを通して前記本体1に螺着することにより、前記蓋体2と本体1との相対的な固定を実現する。
【0033】
本実施例において、前記蓋体2と本体1とのブロー成形精度の問題により、前記係合溝113に係合ブロック22を挿入して係合すると、前記蓋体2と本体1との間に大きな隙間が保持され、前記蓋体2の下端に揺れが生じやすくなり、前記皿穴21が前記本体1の対応するネジ穴に対応しにくくなり、最終的なネジの固定が困難になる。これに基づいて、前記本体1の外側面の下端には、さらに2つの位置決めボール溝17が設けられ、前記蓋体2の内側面の下端には、前記位置決めボール溝17と協働する半球形ヘッド23が設けられ、前記位置決めボール溝17は半球形ヘッド23と協働することで、前記蓋体2と本体1の相対的な位置決め、その後のネジ固定を容易にする。
【0034】
図1及び図3を参照すると、本実施例では、前記本体1には、前記本体1の支持力を高めるための少なくとも1つの凹穴14が設けられ、前記蓋体2は前記収納キャビティ11及び凹穴14を共にカバーする。具体的には、前記凹穴14を4つ並設し、4つの前記凹穴14はいずれも前記収納キャビティ11の上方に位置され、前記本体1の上端のソファのアームレスト面に十分な支持力を与えることができる。
【0035】
好ましくは、前記凹穴14は円錐状であり、その横断面は本体1の外側から内側に向かって徐々に小さくなる。これにより、前記凹穴14は前記本体1の空洞内に螺旋体を形成し、当該螺旋体は前記本体1の硬度をさらに高めることができ、前記本体1が外部物体によって押しつぶされるようになった場合、螺旋体の底部は前記本体1のさらなる変形を防止することができる。例えば、前記本体1の外側面が物体によって押しつぶされるようになった場合、外側面は前記本体1の内側面の方向に変形し、変形の過程で、外側面は螺旋体の底部に接触して変形が妨げられることにより、前記本体1のさらなる変形を防止する。
【0036】
一方、前記蓋体2が前記収納キャビティ11と凹穴14を共にカバーするため、ソファのアームレストの外面の平坦性が維持され、ソファのアームレストの使用体験感を向上させる。
【0037】
図1及び図3を参照すると、本実施例では、前記収納キャビティ11内には、前記本体1の支持力を高めるための少なくとも1つの突起111が設けられ、前記突起111は垂直に配置されている。具体的に、前記突起111はアーチ状であり、前記突起111の下端は前記収納キャビティ11の下壁に連結され、前記突起111の上端は前記収納キャビティ11の上壁に連結されて、垂直に配置された前記突起111によって前記本体1の支持力をさらに高め、前記本体1の収納キャビティ11の配置によって支持力が低下する問題を回避する。一方、アーチ状の前記突起111は、十分な支持力を備えた場合、素材の使用量を低減することができ、前記本体1の横方向の支持強度を向上させることもできる。
【0038】
図1及び図3を参照すると、本実施例において、前記突起111には、電線をクランプして固定するための固定溝112が設けられている。電線が前記収納キャビティ11内に配線された場合、前記固定溝112は電線をクランプして固定することができ、この電線が収納キャビティ11内で揺れることによる異音を防止し、配線の管理が容易になる。
【0039】
図1を参照すると、本実施例において、本発明のソファのアームレストはソファに取り付けられ、ソファには、鉄製フレーム接地型とアームレスト接地型の2つの支持形態があり、当該ソファのアームレストが鉄製フレーム接地型のソファに適用される場合、当該ソファのアームレストの底部は吊り下げられて、ソファの底部のソファ支持下部フレームを露出させる。これに基づいて、本発明の前記本体1の下方には遮蔽板3が設けられている。それによって、当該ソファのアームレストの底部をソファに吊り下げて取り付けると、遮蔽板3によってソファの底部のソファ支持下部フレームを遮ることができ、異物の侵入を防止し、美化効果がある。
【0040】
また、好ましくは、前記遮蔽板3は前記本体1から一体成形及びブロー成形して製造される。それによって、本体1から一体成形及びブロー成形して製造された遮蔽板3は、強度がより向上し、再取付が不要であり、組立工程が削減される。
【0041】
図1及び図2を参照すると、本実施例では、当該ソファのアームレストをアームレスト接地型のソファに適用すると、このソファのアームレストの底部を地面に支持する必要がある。これに基づいて、本発明の前記本体1の下方には、支持足4が取り外し可能に配置されている。また、前記支持足4は2つ配置され、2つの前記支持足4は前記本体1の下端の両側に対応して連結され、前記支持足4には位置決めブロック41が設けられ、前記本体1には前記位置決めブロック41と協働する位置決め溝15が設けられている。それによって、位置決めブロック41と位置決め溝15の協働により、支持足4の位置決め設置が容易になり、支持足4が揺れにくくなる。
【0042】
具体的に、前記支持足4には貫通孔がさらに設けられ、取付時に、前記位置決めブロック41が前記位置決め溝15内に挿入されて前記支持足4の前記本体1における位置決めが完了する。その後、ネジを使用して前記支持足4における貫通孔を通過させることで前記支持足4が前記本体1に固定され、支持足4の取り付けが完了する。
【0043】
上記の遮蔽板3及び支持足4の配置により、当該ソファのアームレストは鉄製フレーム接地型及びアームレスト接地型のソファに適用できる。
【0044】
図2及び図4を参照すると、本実施例では、前記本体1の内側面が略階段状に形成され、前記本体1の内側面の上端は内側に窪んでアームレスト生地を装着するための生地装着溝8を形成し、前記生地装着溝8には制御装置を取り付けるための取付座19が外側に突出して形成され、前記取付孔13は前記取付座19に対応して設けられている。使用時に、制御装置は前記取付座19に取り付けられ、一部が前記取付孔13内に貫通され、当該制御装置を電気的に接続するための電線は前記取付孔13から前記収納キャビティ11内に延出される。
【0045】
従来技術において、ソファのアームレストの内側面はいずれも平らな平面であり、ソファのアームレストにアームレスト生地を引っ張って装着する場合、アームレスト生地はソファのアームレストの内側面から突き出し、ソファの使用中に、アームレスト生地は押しつぶされて変形する。それによって、雑物がアームレスト生地の隙間からソファ下部フレーム又はアームレスト生地とシートカバー生地との間に漏れて、雑物が積み重ねやすく、掃除しにくくて、保護や衛生するのに不利である。本発明では、前記本体1の内側面に生地装着溝8を配置することによって、アームレスト生地を前記生地装着溝8に装着する。好ましくは、前記生地装着溝8の深さはアームレスト生地の厚さに対応し、アームレスト生地が押しつぶされて変形する場合、雑物は前記生地装着溝8の下壁上(即ち、前記本体1の内側面の階段面)又はシートカバー生地に積み重ねられ、ホコリや雑物の掃除が容易になり、ソファの全体的な衛生状態が維持される。一方、前記取付座19が前記生地装着溝8から突出しているため、アームレスト生地は前記取付座19を回避するための回避位置を設けることができ、制御装置は前記取付座19上に取り付けることができる。制御装置は、アームレスト生地の内側に窪んで取り付ける必要がなく、当該制御装置の取り付けが容易になり、使用者による制御装置の操作が容易になる。
【0046】
図2及び図4を参照すると、本実施例では、前記本体1の内側面の下端にはソファ下部フレームの連結部材を連結するための2つの係止溝161が設けられ、2つの前記係止溝161は対応して配置され、一方の前記係止溝161は当該ソファのアームレストのソファ背もたれに近い側に位置し、他方の前記係止溝161はソファの前端に近い側に位置している。好ましくは、前記連結部材が前記係止溝161内に完全に契合できるように、前記係止溝161の深さは前記連結部材の厚さに適合し、前記係止溝161の形状は前記連結部材の形状に適合する。それによって、ソファのアームレストとソファ下部フレームとの間のシームレス連結を容易にする。
【0047】
本実施例において、各前記係止溝161内には、いずれも前記連結貫通孔16が設けられている。即ち、前記連結貫通孔16は前記係止溝161から前記本体1を貫通する。当該ソファのアームレストがソファ下部フレームに連結される場合、ボルトは本体1の外側から内側に向けて前記連結貫通孔16を通過して、ソファ下部フレーム上の連結部材を前記係止溝161内に固定することができ、当該ソファのアームレストとソファ下部フレームとの固定連結を完了する。本発明は、従来技術におけるリベット止め固定形態に比べて、前記本体1に前記連結貫通孔16を設け、ボルトを使用して前記連結貫通孔16を通過させ、ソファ下部フレームにおける連結部材と固定連結することにより、本体1を破壊することなく、本体1の全体的な強度を維持し、そのソファのアームレストの使用寿命を延ばすことができる。
【0048】
好ましくは、前記蓋体2と前記本体1に取り付けると、前記蓋体2は前記連結貫通孔16をカバーするので、前記連結貫通孔16及び前記連結貫通孔16に取り付けられるボルトが外部に露出するのを回避して、当該ソファのアームレストの表面の平坦性を維持し、使用中にボルトの錆びやボルトに付着したグリースによるアームレスト生地の汚染を防止することができる。
【0049】
本実施例では、前記配線導入孔12はソファ背もたれに近い側の一方の前記係止溝161内に位置し、前記本体1の内側面には前記配線導入孔12に連通する配線用トランキング121がさらに設けられている。具体的に、前記配線用トランキング121は、前記係止溝161から内側に窪んで形成され、前記配線導入孔12から本体1の下方に延在する。それによって、配線時に、電線を配線用トランキング121に沿って配置して、電線が本体1の側面及び係止溝161の表面から隆起しないようにすることができ、当該ソファのアームレストをソファ下部フレームにより密着させることができる。また、ソファ下部フレーム上の連結部材が前記係止溝161に取り付けられると、前記連結部材は前記配線導入孔12及び配線用トランキング121をカバーして、ホコリや小昆虫が配線導入孔12から本体1の収納キャビティ11内に入るのを防止することができる。
【0050】
本発明の解決手段に開示される技術的手段は、上記の実施形態に開示された技術的手段に限らず、以上の技術的特徴の任意の組み合わせからなる技術的解決手段も含む。なお、本技術分野の当業者であれば、本発明の原理から逸脱しない前提の下で、幾つかの改善及び修正を行うこともでき、これらの改善及び修正も本発明の保護範囲と見なされることに留意されたい。
【符号の説明】
【0051】
1 本体、11 収納キャビティ、111 突起、112 固定溝、113 係合溝、12 配線導入孔、121 配線用トランキング、13 取付孔、14 凹穴、15 位置決め溝、16 連結貫通孔、161 係止溝、17 位置決めボール溝、18 生地装着溝、19 取付座、2 蓋体、21 皿穴、22 係合ブロック、23 半球形ヘッド、3 遮蔽板、4 支持足、41 位置決めブロック。
図1
図2
図3
図4
【国際調査報告】