(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-08-09
(54)【発明の名称】電子機器の制御方法及び電子機器
(51)【国際特許分類】
G01S 7/481 20060101AFI20220802BHJP
G02B 7/40 20210101ALI20220802BHJP
G03B 17/04 20210101ALI20220802BHJP
H04N 5/225 20060101ALI20220802BHJP
H04N 5/232 20060101ALI20220802BHJP
G01S 17/894 20200101ALI20220802BHJP
G01S 7/484 20060101ALI20220802BHJP
【FI】
G01S7/481 Z
G02B7/40
G03B17/04
H04N5/225 600
H04N5/225 100
H04N5/232
G01S17/894
G01S7/484
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021571488
(86)(22)【出願日】2020-04-21
(85)【翻訳文提出日】2021-11-30
(86)【国際出願番号】 CN2020085819
(87)【国際公開番号】W WO2020238482
(87)【国際公開日】2020-12-03
(31)【優先権主張番号】201910472716.4
(32)【優先日】2019-05-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】516227559
【氏名又は名称】オッポ広東移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGDONG OPPO MOBILE TELECOMMUNICATIONS CORP., LTD.
【住所又は居所原語表記】No. 18 Haibin Road,Wusha, Chang’an,Dongguan, Guangdong 523860 China
(74)【代理人】
【識別番号】100091487
【氏名又は名称】中村 行孝
(74)【代理人】
【識別番号】100120031
【氏名又は名称】宮嶋 学
(74)【代理人】
【識別番号】100107582
【氏名又は名称】関根 毅
(74)【代理人】
【識別番号】100152205
【氏名又は名称】吉田 昌司
(74)【代理人】
【識別番号】100137523
【氏名又は名称】出口 智也
(72)【発明者】
【氏名】チャン、シュエイォン
(72)【発明者】
【氏名】ルー、シャンナン
(72)【発明者】
【氏名】チャオ、ビン
【テーマコード(参考)】
2H101
2H151
5C122
5J084
【Fターム(参考)】
2H101BB08
2H151BB28
2H151CE31
5C122EA42
5C122GE01
5C122GE04
5C122GE11
5C122GG04
5C122GG05
5C122HA75
5C122HA86
5C122HA88
5C122HB01
5J084AA05
5J084AC08
5J084AD01
5J084BA03
5J084BA20
5J084CA03
5J084CA65
(57)【要約】
電子機器(100)及び電子機器(100)の制御方法であって、制御方法は、レーザ投射機(14)の向きを決定するステップ(041)と、レーザ投射機(14)がディスプレイ(12)の存在する側に向く場合、レーザ投射機(14)が第1のモードでレーザを投射するステップ(042)と、レーザ投射機(14)が、ディスプレイ(12)に背向する側に向く場合、第2のモードでレーザを投射するステップであって、第2のモードによって送信されたレーザのエネルギーが第1のモードによって送信されたレーザのエネルギーより大きいステップ(043)と、を含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子機器の制御方法であって、前記電子機器はハウジング、ディスプレイ及び回転コンポーネントを含み、前記ディスプレイは、前記ハウジングの片側に設けられ、前記回転コンポーネントは本体及び本体に設けられたレーザ投射機を含み、前記本体は回転可能に前記ハウジングに取り付けられて、それによって前記レーザ投射機は、前記ディスプレイの存在する側、または、前記ディスプレイに背向する側に選択的に向くことができ、前記制御方法は、
前記レーザ投射機の向きを決定するステップと、
前記レーザ投射機が、前記ディスプレイの存在する側に向く場合、第1のモードでレーザを投射するステップと、
前記レーザ投射機が、前記ディスプレイに背向する側に向く場合、第2のモードでレーザを投射するステップであって、前記第2のモードによって送信された前記レーザのエネルギーが前記第1のモードによって送信された前記レーザのエネルギーより大きいステップと、を含む、
ことを特徴とする電子機器の制御方法。
【請求項2】
前記電子機器はホールセンサコンポーネントをさらに含み、前記ホールセンサコンポーネントは第1のセンサと第2のセンサを含み、前記第1のセンサは前記本体に設けられ、前記第2のセンサは前記ハウジングに設けられて前記第1のセンサに対応し、前記レーザ投射機の向きを決定するステップは、
前記ホールセンサコンポーネントを介して前記レーザ投射機の向きを決定するステップを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の制御方法。
【請求項3】
前記ホールセンサコンポーネントを介して前記レーザ投射機の向きを決定するステップは、
前記ホールセンサコンポーネントのホール値を取得するステップと、
前記ホール値が第1のプリセット値より小さい場合、前記レーザ投射機が前記ディスプレイの存在する側に向いていると決定するステップと、
前記ホール値が第2のプリセット値より大きい場合、前記レーザ投射機が前記ディスプレイに背向する側に向いていると決定するステップと、を含む、
ことを特徴とする請求項2に記載の制御方法。
【請求項4】
前記電子機器は状態選択ボタンをさらに含み、前記レーザ投射機の向きを決定するステップは、
前記状態選択ボタンを介して前記レーザ投射機の向きを決定するステップを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の制御方法。
【請求項5】
前記レーザ投射機が前記第1のモードで前記レーザを投射するパワーは前記第2のモードで前記レーザを投射するパワーより小さく、及び/又は、
前記レーザ投射機は複数の点光源を含み、複数の点光源は独立して制御され、前記レーザ投射機が前記第1のモードで作動させた前記点光源の数は、前記第2のモードで作動させた点光源の数より少ない、
ことを特徴とする請求項1~4のいずれか一項に記載の制御方法。
【請求項6】
前記電子機器は画像収集装置をさらに含み、前記画像収集装置は前記本体に設けられて前記レーザ投射機の存在する側面に位置し、
前記レーザ投射機はレーザを投射する時、第1の作動周波数でシーンに前記レーザを投射し、
前記制御方法は、
前記画像収集装置は第2の作動周波数で収集画像を取得するステップであって、前記第2の作動周波数は前記第1の作動周波数より大きいステップと、
収集画像において、レーザ投射機がレーザ光を投射していない時に収集された第1の画像及び前記レーザ投射機がレーザを投射している時に収集された第2の画像を区別するステップと、
前記第1の画像、前記第2の画像及び参照画像に基づいて深度画像を算出するステップと、をさらに含む、
ことを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載の制御方法。
【請求項7】
電子機器であって、前記電子機器は、ハウジング、ディスプレイ、回転コンポーネント及びプロセッサを含み、前記ディスプレイは、前記ハウジングの片側に設けられ、前記回転コンポーネントは本体及び本体に設けられたレーザ投射機を含み、前記本体は回転可能に前記ハウジングに取り付けられて、それによって前記レーザ投射機は、前記ディスプレイの存在する側、または、前記ディスプレイに背向する側に選択的に向くことができ、前記プロセッサは前記レーザ投射機の向きを決定し、前記レーザ投射機は、前記レーザ投射機が前記ディスプレイの存在する側に向く時に第1のモードでレーザを投射し、前記レーザ投射機が前記ディスプレイに背向する側に向く時に第2のモードでレーザを投射し、前記第2のモードによって送信された前記レーザのエネルギーは前記第1のモードによって送信された前記レーザのエネルギーより大きい、
ことを特徴とする電子機器。
【請求項8】
前記電子機器はホールセンサコンポーネントをさらに含み、前記ホールセンサコンポーネントは第1のセンサと第2のセンサを含み、前記第1のセンサは前記本体に設けられ、前記第2のセンサは前記ハウジングに設けられて前記第1のセンサに対応し、前記プロセッサはさらに、前記ホールセンサコンポーネントを介して前記レーザ投射機の向きを決定する、
ことを特徴とする請求項7に記載の電子機器。
【請求項9】
前記プロセッサは、
前記ホールセンサコンポーネントのホール値を取得し、
前記ホール値が第1のプリセット値より小さい場合、前記レーザ投射機が前記ディスプレイの存在する側に向いていると決定し、
前記ホール値が第2のプリセット値より大きい場合、前記レーザ投射機が前記ディスプレイに背向する側に向いていると決定する、
ことを特徴とする請求項8に記載の電子機器。
【請求項10】
前記電子機器は状態選択ボタンをさらに含み、前記プロセッサは、前記状態選択ボタンを介して前記レーザ投射機の向きを決定する、
ことを特徴とする請求項7に記載の電子機器。
【請求項11】
前記レーザ投射機が前記第1のモードで前記レーザを投射するパワーは前記第2のモードで前記レーザ投射するパワーより小さく、及び/又は、
前記レーザ投射機は複数の点光源を含み、複数の点光源は独立して制御され、前記レーザ投射機が前記第1のモードで作動させた前記点光源の数は、前記第2のモードで作動させた点光源の数より少ない、
ことを特徴とする請求項7~10のいずれか一項に記載の電子機器。
【請求項12】
前記電子機器は画像収集装置をさらに含み、前記画像収集装置は前記本体に設けられて前記レーザ投射機の存在する側面に位置し、前記レーザ投射機はレーザを投射する時、第1の作動周波数でシーンに前記レーザを投射し、前記画像収集装置は第2の作動周波数で画像を収集し、前記第2の作動周波数は前記第1の作動周波数より大きく、前記プロセッサは、
収集画像において、レーザ投射機がレーザ光を投射していない時に収集された第1の画像及び前記レーザ投射機がレーザを投射している時に収集された第2の画像を区別し、
前記第1の画像、前記第2の画像及び参照画像に基づいて深度画像を算出する、
ことを特徴とする請求項7~10のいずれか一項に記載の電子機器。
【請求項13】
前記ハウジングは端面及び前記ディスプレイに背向する背面を含み、前記背面には、前記端面を貫通する収容溝が設けられ、前記回転コンポーネントは前記収容溝内に回転可能に取り付けられることができ、前記レーザ投射機が前記ディスプレイの存在する側に向く場合、前記本体は前記端面から突出し、前記レーザ投射機が前記ディスプレイの存在する側に背向する場合、前記本体の片面は前記端面と面一になる、
ことを特徴とする請求項7に記載の電子機器。
【請求項14】
前記ハウジングは前面、背面及び端面を含み、前記前面と前記背面は前記ハウジングの背向する両側に位置し、前記端面は前記前面と前記背面を接続し、前記ディスプレイは前記前面に設けられ、前記ディスプレイの端面に近い一端には切り欠きが形成され、前記ハウジングには前記前面、前記背面及び前記端面を貫通する収容溝が設けられ、前記収容溝は前記切り欠きに連通し、前記回転コンポーネントは前記収容溝内に回転可能に取り付けられる、
ことを特徴とする請求項7に記載の電子機器。
【請求項15】
前記ハウジングは前面、背面及び端面を含み、前記ディスプレイは前記ハウジングの前記前面に取り付けられ、前記ディスプレイは、前記前面の面積の85%以上をカバーする、
ことを特徴とする請求項7~10のいずれか一項に記載の電子機器。
【請求項16】
前記レーザ投射機はレーザ光源を含み、前記レーザ光源は複数の点光源を含み、複数の点光源は複数の発光アレイを形成し、複数の前記発光アレイは環状に配列されている、
ことを特徴とする請求項7~10のいずれか一項に記載の電子機器。
【請求項17】
前記発光アレイの作動形態は、前記レーザの中心から遠くなるほど、発光アレイが先に作動する、
ことを特徴とする請求項16に記載の電子機器。
【請求項18】
前記レーザ投射機はレーザ光源と第1の駆動装置を含み、前記第1の駆動装置は、前記レーザ光源を測定対象の物にレーザを投射するように駆動する、
ことを特徴とする請求項7~10のいずれか一項に記載の電子機器。
【請求項19】
前記ハウジングは前面、背面及び端面を含み、前記ディスプレイは前記ハウジングの前記前面に設けられ、前記ディスプレイの端面に近い一端には切り欠きが形成される、
ことを特徴とする請求項7~10のいずれか一項に記載の電子機器。
【請求項20】
前記電子機器は、本体に設けられた投光器をさらに含み、前記投光器と前記レーザ投射機は前記本体の同じ面に位置する、
ことを特徴とする請求項7~10のいずれか一項に記載の電子機器。
【発明の詳細な説明】
【優先権情報】
【0001】
本出願は、2019年5月31日に中国国家知識産権局に提出された特許出願番号が201910472716.4である中国特許出願の優先権を主張するものであり、当該中国特許出願の全内容は参照により本明細書に組み入れられる。
【技術分野】
【0002】
本出願はコンシューマーエレクトロニクス製品技術の分野に関し、特に電子機器の制御方法及び電子機器に関する。
【背景技術】
【0003】
既存のレーザ投射機を備えた携帯電話では、レーザ投射機は一般的に携帯電話のフロントハウジングに設けられ、レーザ投射器は、撮影距離が近いフロント使用状態にのみ使用され、例えば、レーザ投射機は、フロント深度画像取得のための使用状態にのみ使用され、これによって携帯電話の使用者がレーザ投射機を使用できるシーンは少なくなる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本出願の実施形態は電子機器の制御方法及び電子機器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本出願の電子機器の制御方法では、前記電子機器はハウジング、ディスプレイ及び回転コンポーネントを含み、前記ディスプレイは、前記ハウジングの片側に設けられ、前記回転コンポーネントは本体及び本体に設けられたレーザ投射機を含み、前記本体は回転可能に前記ハウジングに取り付けられて、それによって前記レーザ投射機は、前記ディスプレイの存在する側、または、前記ディスプレイに背向する側に選択的に向くことができる。前記制御方法は、前記レーザ投射機の向きを決定するステップと、前記レーザ投射機が、前記ディスプレイの存在する側に向く場合、第1のモードでレーザを投射するステップと、前記レーザ投射機が、前記ディスプレイに背向する側に向く場合、第2のモードでレーザを投射するステップであって、前記第2のモードによって送信された前記レーザのエネルギーが前記第1のモードによって送信された前記レーザのエネルギーより大きいステップと、を含む。
【0006】
本出願の電子機器はハウジング、ディスプレイ、回転コンポーネント及びプロセッサを含み、前記ディスプレイは、前記ハウジングの片側に設けられ、前記回転コンポーネントは本体及び本体に設けられたレーザ投射機を含み、前記本体は回転可能に前記ハウジングに取り付けられて、それによって前記レーザ投射機は、前記ディスプレイの存在する側、または、前記ディスプレイに背向する側に選択的に向くことができる。前記プロセッサは前記レーザ投射機の向きを決定する。前記レーザ投射機は、前記レーザ投射機が前記ディスプレイの存在する側に向く時に第1のモードでレーザを投射し、前記レーザ投射機が前記ディスプレイに背向する側に向く時に第2のモードでレーザを投射し、前記第2のモードによって送信された前記レーザのエネルギーは前記第1のモードによって送信された前記レーザのエネルギーより大きい。
【0007】
本出願の実施形態の追加の態様及び利点は、以下の説明において部分的に示され、一部が以下の説明により明らかになり、又は本出願の実践により理解されることになる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本出願の上記および/または追加の態様及び利点は、以下の添付図面と合わせて、実施例に対する説明によって明らかになり、且つ理解しやすくなる。
【
図1】本出願のいくつかの実施形態に係る電子機器の概略構成図である。
【
図2】本出願のいくつかの実施形態に係る電子機器の概略構成図である。
【
図3】本出願のいくつかの実施形態に係る電子機器の概略構成図である。
【
図4】本出願のいくつかの実施形態に係る電子機器の制御方法のフローチャートである。
【
図5】本出願のいくつかの実施形態に係る電子機器の立体概略構成図である。
【
図6】本出願のいくつかの実施形態に係る電子機器のレーザ投射機のレーザ光源の概略構成図である。
【
図7】本出願のいくつかの実施形態に係る電子機器の制御方法のフローチャートである。
【
図8】本出願の別の実施形態に係る電子機器の立体概略構成図である。
【
図9】本出願の別の実施形態に係る電子機器の立体概略構成図である。
【
図10】本出願のいくつかの実施形態に係る電子機器のシステムアーキテクチャの概略図である。
【
図11】本出願のいくつかの実施形態に係る電子機器の制御方法のフローチャートである。
【
図12】本出願のいくつかの実施形態に係る電子機器の制御方法の原理図である。
【
図13】本出願のいくつかの実施形態に係る電子機器の制御方法のフローチャートである。
【
図14】本出願のいくつかの実施形態に係る電子機器の制御方法のフローチャートである。
【
図15】本出願のいくつかの実施形態に係る電子機器の制御方法のフローチャートである。
【
図16】本出願のいくつかの実施形態に係る電子機器の制御方法のフローチャートである。
【
図17】本出願のいくつかの実施形態に係る電子機器の制御方法の原理図である。
【
図18】本出願のいくつかの実施形態に係る電子機器の制御方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本出願の実施形態について詳細に説明し、前記実施形態の例は添付図面に示され、最初から最後まで同じまたは同様の符号は同じまたは同様の要素、または同じまたは同様の機能を備えた素子を表す。以下、添付図面を参照して説明する実施形態は例示的であり、本出願を説明するためのものであり、本出願の実施形態に対する制限としては理解してはいけない。
【0010】
図1~
図4を参照すると、本出願の電子機器100の制御方法は電子機器100に適応し、電子機器100はハウジング11、ディスプレイ12及び回転コンポーネント13を含み、ディスプレイ12はハウジング11の片側に設けられ、回転コンポーネント13は、本体131及び本体131に設けられたレーザ投射機14を含み、本体131はハウジング11に回転可能に取り付けられて、それによってレーザ投射機14がディスプレイ12の存在する側、またはディスプレイ12に背向する側に選択的に向くことができる。
図4を参照すると、制御方法は、
041、レーザ投射機14の向きを決定するステップと、
042、レーザ投射機14が、ディスプレイ12の存在する側に向く場合(
図3に示すように)、第1のモードでレーザを投射するステップと、
043、レーザ投射機14が、ディスプレイ12に背向する側に向く場合(
図2に示すように)、第2のモードでレーザを投射するステップであって、第2のモードによって送信されたレーザのエネルギーが第1のモードによって送信されたレーザのエネルギーより大きいステップと、を含む。
【0011】
図2を参照すると、いくつかの実施形態では、電子機器100はホールセンサコンポーネント16をさらに含み、ホールセンサコンポーネント16は第1のセンサ161と第2のセンサ162を含み、第1のセンサ161は本体131に設けられ、第2のセンサ162はハウジング11に設けられ、且つ第1のセンサ161に対応し、レーザ投射機14の向きを決定する(041)ステップは、
ホールセンサコンポーネント16を介してレーザ投射機14の向きを決定する。
【0012】
図2及び
図7を参照すると、いくつかの実施形態では、ホールセンサコンポーネント16を介してレーザ投射機14の向きを決定するステップは、
0711、ホールセンサコンポーネント16のホール値を取得するステップと、
0712、ホール値が第1のプリセット値より小さい場合、レーザ投射機14がディスプレイ12の存在する側に向いていると決定するステップと、
0713、ホール値が第2のプリセット値より大きい場合、レーザ投射機14がディスプレイ12に背向する側に向いていると決定するステップと、を含む。
【0013】
図5を参照すると、いくつかの実施形態では、電子機器100は状態選択ボタン17をさらに含み、レーザ投射機14の向きを決定する(041)ステップは、
状態選択ボタン17を介してレーザ投射機14の向きを決定するステップを含む。
【0014】
図1~
図3を参照すると、いくつかの実施形態では、レーザ投射機14は第1のモードでレーザを投射したパワーが第2のモードで投射したレーザのパワーより小さい。及び/又はレーザ投射機14は、複数の点光源141を含み、複数の点光源141は独立して制御され、レーザ投射機14は第1のモードで作動させた点光源141の数量が第2のモードで作動させた点光源141の数量より少ない。
【0015】
いくつかの実施形態では、電子機器100は画像収集装置15をさらに含み、画像収集装置15は、本体131に設けられ、且つレーザ投射機14の存在する面に位置し、レーザ投射機14はレーザを投射する時、第1の作動周波数でシーンにレーザを投射する。制御方法は、
0114、画像収集装置15は第2の作動周波数で収集画像を取得するステップであって、第2の作動周波数は第1の作動周波数より大きいステップと、
0115、収集画像においてレーザ投射機14がレーザを投射していない時に収集された第1の画像及びレーザ投射機14がレーザを投射している時に収集された第2の画像を区別するステップと、
0116、第1の画像、第2の画像及び参照画像に基づいて深度画像を算出するステップと、をさらに含む。
【0016】
図1~
図4を参照すると、本出願の実施形態の電子機器100は、ハウジング11、ディスプレイ12、回転コンポーネント13及びプロセッサ20を含む。ディスプレイ12はハウジング11の片側に設けられる。回転コンポーネント13は、本体131及び本体131に設けられたレーザ投射機14を含む。本体131はハウジング11に回転可能に取り付けられて、それによってレーザ投射機14がディスプレイ12の存在する側、またはディスプレイ12に背向する側に選択的に向くことができる。プロセッサ20はレーザ投射機14の向きを決定する。レーザ投射機14は、レーザ投射機14がディスプレイ12の存在する側に向く時に第1のモードでレーザを投射し、レーザ投射機14がディスプレイ12に背向する側に向く時に第2のモードでレーザを投射する。第2のモードによって送信されたレーザのエネルギーは第1のモードによって送信されたレーザのエネルギーより大きい。
【0017】
図2を参照すると、いくつかの実施形態では、電子機器100はホールセンサコンポーネント16をさらに含み、ホールセンサコンポーネント16は第1のセンサ161と第2のセンサ162を含み、第1のセンサ161は本体131に設けられ、第2のセンサ162はハウジング11に設けられ、且つ第1のセンサ161に対応する。プロセッサ20は、さらに、ホールセンサコンポーネント16を介してレーザ投射機14の向きを決定する。
【0018】
図2及び
図7を参照すると、いくつかの実施形態では、プロセッサ20は、さらに、
0711、ホールセンサコンポーネント16のホール値を取得し、
0712、ホール値が第1のプリセット値より小さい場合、レーザ投射機14がディスプレイ12の存在する側に向いていると決定し、
0713、ホール値が第2のプリセット値より大きい場合、レーザ投射機14がディスプレイ12に背向する側に向いていると決定する。
【0019】
図5を参照すると、いくつかの実施形態では、電子機器100は状態選択ボタン17をさらに含み、プロセッサ20は状態選択ボタン17を介してレーザ投射機14の向きを決定する。
【0020】
図1~
図3を参照すると、いくつかの実施形態では、レーザ投射機14は第1のモードでレーザを投射したパワーが第2のモードで投射したレーザのパワーより小さい。及び/又はレーザ投射機14は、複数の点光源141を含み、複数の点光源141は独立して制御される。レーザ投射機14は第1のモードで作動させた点光源141の数量が第2のモードで作動させた点光源141の数量より少ない。
【0021】
図3を参照すると、いくつかの実施形態では、電子機器100は画像収集装置15をさらに含み、画像収集装置15は、本体131に設けられ、且つレーザ投射機14の存在する面に位置し、レーザ投射機14はレーザを投射する時、第1の作動周波数でシーンにレーザを投射する。画像収集装置15は第2の作動周波数で画像を収集し、第2の作動周波数は第1の作動周波数より大きい。プロセッサ20は収集画像においてレーザ投射機14がレーザを投射していない時に収集された第1の画像及びレーザ投射機14がレーザを投射している時に収集された第2の画像を区別し、及び第1の画像、第2の画像及び参照画像に基づいて深度画像を算出する。
【0022】
図1~
図3を参照すると、いくつかの実施形態では、ハウジング11は端面113及びディスプレイ12に背向する背面112を含み、背面112には端面113を貫通した収容溝114が設けられ、回転コンポーネント13は収容溝114内に回転可能に取り付けられる。レーザ投射機14がディスプレイ12の存在する側に向く場合、本体131は端面113から突出する。レーザ投射機14がディスプレイ12の存在する側に背向する場合、本体131の片面は端面113と面一になる。
【0023】
図1~
図3を参照すると、いくつかの実施形態では、ハウジング11は前面111、背面112及び端面113を含み、前面111と背面112はハウジング11の背向する両側に位置し、端面113は前面111と背面112を接続し、ディスプレイ12は前面111に設けられ、ディスプレイ12の端面113には近い一端には切り欠き121が形成され、ハウジング11には前面111、背面112及び端面113を貫通する収容溝115が設けられ、収容溝115は切り欠き121に連通し、回転コンポーネント13は収容溝115内に回転可能に取り付けられる。
【0024】
図1~
図3を参照すると、いくつかの実施形態では、ハウジング11は前面111、背面112及び端面113を含み、ディスプレイ12はハウジング11の前面111に取り付けられ、ディスプレイ12は前面111の面積の85%以上をカバーすることができる
【0025】
図6と
図10を参照すると、いくつかの実施形態では、レーザ投射機14はレーザ光源140を含み、レーザ光源140は複数の点光源141を含む。複数の点光源141は複数の発光アレイ142を形成する。複数の発光アレイ142は環状に配列されている。
【0026】
図6と
図10を参照すると、いくつかの実施形態では、発光アレイ142の作動形態は、レーザ光源140の中心から遠いほど発光アレイ142は先に作動することである。
【0027】
図6と
図10を参照すると、いくつかの実施形態では、レーザ投射機14はレーザ光源140と第1の駆動装置147を含み、第1の駆動装置147はレーザ光源140を測定対象にレーザを投射するように駆動する。
【0028】
図8を参照すると、いくつかの実施形態では、ハウジング11は前面111、背面112及び端面113を含み、ディスプレイ12はハウジング11の前面111に設けられ、ディスプレイ12の端面113には近い一端には切り欠き121が形成される。
【0029】
図5と
図8を参照すると、いくつかの実施形態では、電子機器100は本体131に設けられた投光器50をさらに含み、投光器50とレーザ投射機14とは本体131の同じ面に位置する。
【0030】
図1~
図3を参照すると、本出願の電子機器100の制御方法では、電子機器100はハウジング11、ディスプレイ12及び回転コンポーネント13を含み、ディスプレイ12はハウジング11の片側に設けられ、回転コンポーネント13は、本体131及び本体131に設けられたレーザ投射機14を含み、本体131はハウジング11に回転可能に取り付けられて、それによってレーザ投射機14がディスプレイ12の存在する側、またはディスプレイ12に背向する側に選択的に向くことができる。
図4を参照すると、制御方法は、
041、レーザ投射機14の向きを決定するステップと、
042、レーザ投射機14が、ディスプレイ12の存在する側に向く場合(
図3に示すように)、第1のモードでレーザを投射するステップと、
043、レーザ投射機14が、ディスプレイ12に背向する側に向く場合(
図2に示すように)、第2のモードでレーザを投射するステップであって、第2のモードによって送信されたレーザのエネルギーが第1のモードによって送信されたレーザのエネルギーより大きいステップと、を含む。
【0031】
本出願の電子機器100は上記制御方法を実現するために適用することができ、具体的に、電子機器100はプロセッサ20をさらに含み、ステップ041はプロセッサ20によって実現することができ、ステップ042とステップ043はいずれもレーザ投射機14によって実現することができる。つまり、プロセッサ20はレーザ投射機14の向きを決定することができ、レーザ投射機14は、ディスプレイ12の存在する側に向く時に第1のモードでレーザを投射し、及びディスプレイ12に背向する側に向く時に第2のモードでレーザを投射することができる。
【0032】
電子機器100は、携帯電話、タブレット、ノートパソコン、スマートウェア装置(スマート腕時計、スマートブレスレット、スマートヘルメット、スマートメガネなど)、仮想現実装置などであってもよい。本出願は、電子機器100が携帯電話であることを例として説明するが、電子機器100の形態は携帯電話に限定されない。
【0033】
図1及び
図5を参照すると、ハウジング11は前面111、背面112と端面113を含み、前面111と背面112はハウジング11の背向する両側に位置し、端面113は前面111と背面113を接続する。本出願の実施形態では、背面112には端面113を貫通した収容溝114が設けられる。
【0034】
ディスプレイ12はハウジング11の前面111に取り付けられ、ディスプレイ12は前面111の面積の85%以上をカバーすることができる、例えば85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、95%に達し、さらには100%に達することもできる。ディスプレイ12は、画像の表示に使用してもよく、画像は、文字、画像、ビデオ、アイコンなどの情報であってもよい。
【0035】
回転コンポーネント13は収容溝114内に回転可能に取り付けられる。具体的に、回転コンポーネント13は本体131とレーザ投射機14を含み、本体131の2つの回転軸132(
図2に示すように)はそれぞれ収容溝114の対向する2つの側壁に取り付けられ、回転軸132を通過する軸線は前面111、背面112、端面113に平行である。レーザ投射器14は、本体131に取り付けられ、本体131の一表面から露出する。本体131が回転すると、レーザ投射器14を回転させることができて、それによって投射機14がディスプレイ12の存在する側、またはディスプレイ12に背向する側に選択的に向くことができ、レーザ投射機14がディスプレイ12の存在する側に向く場合、本体131は端面113から突出する。レーザ投射機14がディスプレイ12に背向する側に向く場合、本体131の片面は端面113と面一になり、この時、本体14は端面113から突出していない。
【0036】
電子機器100は画像収集装置15をさらに含み、画像収集装置15は、本体131に設けられ、レーザ投射機14の存在する面に位置し、つまり、レーザ投射機14と画像収集装置15は本体131の同じ表面から露出する。レーザ投射器14は、3次元モデリング、3次元画像の生成、測距などのために、画像収集装置15と併せて使用され、測定対象物の深度情報を取得する。レーザ投射器14と画像収集装置15は、ブラケットに取り付けられた後、ブラケット、レーザ投射器14と画像収集装置15を本体131に一緒に取り付けることができる。または、本体131はブラケットであり、レーザ投射器14及び画像収集装置15はいずれも本体131に取り付けられる。
【0037】
一般的には、電子機器100の使用者が電子機器100を使用する時、ディスプレイ12は使用者に向く。レーザ投射機14がディスプレイ12の存在する側に向く場合(
図3に示すように)、レーザ投射機14はフロント使用状態であり、ディスプレイ12とレーザ投射機はいずれも電子機器100の使用者に向き、この時、レーザ投射機14はフロントレーザ投射機として使用されてもよく、使用者は、ディスプレイ12に表示された内容を見ることができ、レーザ投射機14を使用して使用者側にレーザを投射することができ、使用者は、用レーザ投射機14(及び画像収集装置15)を使用して顔認識、虹彩認識などを行うことができる。レーザ投射機14がディスプレイ12に背向する場合、レーザ投射機14はアウト使用状態であり(
図2に示すように)、ディスプレイ12は電子機器100の使用者に向き、レーザ投射機14は電子機器100の使用者に背向し、この時、レーザ投射機14はアウトレーザ投射機として使用されてもよく、使用者はディスプレイ12に表示された内容を見ることができ、レーザ投射器14を使用して、使用者から離れた側にレーザを投射することができ、例えば、使用者はレーザ投射機14(及び画像収集装置15)を使用して、電子機器100に背向する側の測定対象の深度画像を取得することができる。
【0038】
本出願の実施形態では、レーザ投射機14がレーザを投射するモードは、第1のモードと第2のモードを含み、第1のモードはレーザ投射機14がフロント使用状態であることに対応し、第2のモードはレーザ投射機14がアウト使用状態であることに対応し、第2のモードでレーザを投射したエネルギーは第1のモードでレーザを投射したエネルギーより大きい。具体的に、第2のモードでレーザを投射したエネルギーが第1のモードでレーザを投射したエネルギーより大きくなるように、レーザ投射機14が第1のモードでレーザを投射したパワーは第2のモードでレーザを投射したパワーより小さいであってもよく、この時、レーザ投射器14が第2のモードで投射したレーザの到達できる最大距離(投射距離)は、第1のモードで投射したレーザの到達できる最大距離(投射距離)より大きい。同時に、アウト使用状態レーザ投射機14が画像収集装置15に協力して検出できるアウト距離範囲は、フロント使用状態でレーザ投射機14が画像収集装置15に協力して検出できるフロント距離範囲より大きく、例えば、レーザ投射機14及び画像収集装置15を合わせて検出できるフロント距離範囲は25cm以内であるが、レーザ投射機14及び画像収集装置15を合わせて検出できるアウト距離範囲は25cmを超過する(25cm以内の距離範囲精度が悪い)。または、フロント距離範囲とアウト距離範囲は一部が重なり、例えばレーザ投射機14及び画像収集装置15を合わせて検出できるフロント距離範囲は25cm以内であるが、レーザ投射機14及び画像収集装置15を合わせて検出できるアウト距離範囲は20cmを超過する。
【0039】
本出願の電子機器100及び電子機器100の制御方法では、回転コンポーネント13はハウジング11に回転可能に取り付けられて、それによってレーザ投射機14がディスプレイ12の存在する側、またはディスプレイ12に背向する側に選択的に向くことができ、レーザ投射器14がディスプレイ12に背向する側に向く際に投射できる最大距離は、ディスプレイ12の存在する側に向く際に投射できる最大距離より大きく、これによってレーザ投射器14はフロントレーザ投射機とアウトレーザ投射機として同時に使用されることができ、使用者が電子機器100を使用できるシーンが増えたことになる。同時に、電子機器100には、それぞれフロントレーザ投射機及びアウトレーザ投射機として使用される2つのレーザ投射器14を設ける必要がなく、電子機器100のコストを削減する。
【0040】
図6を参照すると、いくつかの実施形態では、レーザ投射機14はレーザ光源140を含み、レーザ光源140は複数の点光源141を含み、複数の点光源141は独立して制御されることができ、具体的に、各点光源141は、独立してオンおよびオフされることができる。レーザ投射機14が第1のモードで作動させた点光源141の数量は第2のモードで作動させた点光源141の数量より少なく、この時、各点光源141がレーザを投射したパワーは同じであってもよいため、第2のモードでレーザを投射したエネルギーが第1のモードでレーザを投射したエネルギーより大きくなるようにし、レーザ投射機14が第2のモードで投射したレーザは到達できる最大距離は第1のモードで投射したレーザが到達できる最大距離よりも大きい。
【0041】
図6を参照すると、いくつかの実施形態では、複数の点光源141は複数の発光アレイ142を形成し、複数の発光アレイ142は独立して制御される。具体的に、各発光アレイ142内の複数の点光源141は同時にオンとオフされることができ、この時、各発光アレイ142内の複数の点光源141のパワーは同じであってもよい。他の実施形態では、各発光アレイ142内の複数の点光源141は独立して制御されてもよい。
【0042】
本実施形態では、複数の発光アレイ142は環状に配列されている。環状に配列された発光アレイ142内の点光源141から出されたレーザは、より広い視野をカバーすることができ、このように、より多くの測定対象の深度情報を取得することができる。環状は方環形状または円環状であってもよい。
【0043】
図6を参照すると、いくつかの実施形態では、投射距離が増加するにつれて、発光アレイ142の作動形態は、レーザ光源140の中心から遠いほど発光アレイ142は先に作動することである。例えば、
図6と合わせて、発光アレイ142の総数は6個であり、6つの発光アレイ142は、5つの環状サブアレイ143と1つの正方形サブアレイ144とを含み、レーザ光源140の中心に近い方向に、5つの環状サブアレイ143が順次配置され、順次配置された5つの環状サブアレイ143の番号はA、B、C、D、Eである。本実施形態では、レーザ投射器14がディスプレイ12の存在する側に向く場合、番号がAとBである環状サブアレイ143内の点光源141を作動させる。レーザ投射機14がディスプレイ12に背向する側に向く場合、番号がA、BとCである環状サブアレイ143内の点光源141を作動させ、または番号がA、B、CとDである環状サブアレイ143内の点光源141を作動させ、番号がA、B、C、DとEである環状サブアレイ143内の点光源141を作動させ、番号A、B、C、DとEである環状サブアレイ143内の点光源141及び方形サブアレイ144内の点光源141を作動させる。
【0044】
本実施形態では、レーザ投射機14が第1のモードで作動させた点光源141の数量は第2のモードで作動させた点光源141の数量より少ないため、レーザ投射機14がディスプレイ12の存在する側にレーザを投射したエネルギーがディスプレイ12に背向する側にレーザを投射したエネルギーより小さいようにする。
【0045】
レーザ投射機14の回折光学素子(図示せず)の回折能力には限界があり、レーザ光源140から射出された部分レーザは回折ではなく直接射出され、直接射出されたレーザは回折光学素子の回折減衰作用を受けない。レーザを直接射出したエネルギーは大きく、使用者の目に危害を及ぼす可能性が高い。そのため、レーザ投射機14がディスプレイ12の存在する側に向く時に第1のモードでレーザを投射し、つまり、レーザ投射器14は、投射距離が小さい場合、レーザ光源140の中心から離れた環状サブアレイ143を先に作動させることにより、レーザ光源140によって投射されたレーザが、回折光学素子の回折減衰作用を受けずに、使用者の目に直接投射されることを回避でき、したがってレーザ投射機14の安全性を向上させる。レーザ投射機14は、ディスプレイ12に背向する側に向く場合、第2のモードでレーザを投射し、つまり、レーザ投射器14は、投射距離が大きい場合、レーザ光源140の中心から離れた環状サブアレイ143と、レーザ光源140の中心に近い環状サブアレイ143とを同時に作動させ、これによって、レーザ投射機14によって投射されたレーザが到達できる最大距離を増加させる。
【0046】
図2及び
図7を参照すると、いくつかの実施形態では、電子機器100はホールセンサコンポーネント16をさらに含み、ホールセンサコンポーネント16は第1のセンサ161と第2のセンサ162を含み、第1のセンサ161は本体131に設けられ、第2のセンサ162はハウジング11に設けられ且つ第1のセンサ161に対応する。前記レーザ投射機14の向きを決定することは、ホールセンサコンポーネント16によって実現でき、具体的に、制御方法は、
0711、ホールセンサコンポーネント16のホール値を取得するステップと、
0712、ホール値が第1のプリセット値より小さい場合、レーザ投射機14がディスプレイ12の存在する側に向いていると決定するステップと、
0713、ホール値が第2のプリセット値より大きい場合、レーザ投射機14がディスプレイ12に背向する側に向いていると決定するステップと、
072、レーザ投射機14が、ディスプレイ12の存在する側に向く場合、第1のモードでレーザを投射ステップと、
073、レーザ投射機14が、ディスプレイ12に背向する側に向く場合、第2のモードでレーザを投射するステップであって、第2のモードによって送信されたレーザのエネルギーが第1のモードによって送信されたレーザのエネルギーより大きいステップと、を含む。
【0047】
上記制御方法は、電子機器100によって実現されることができ、ステップ0711、ステップ0712とステップ0713は前文に記載されたステップ041のサブステップであってもよく、ステップ072は前文に記載されたステップ042とほぼ同じであり、ステップ073は前文に記載されたステップ043とほぼ同じである。具体的に、プロセッサ20はホールセンサコンポーネント16に電気的に接続され、プロセッサ20は、さらにホールセンサコンポーネント16を介してレーザ投射機14の向きを決定することができ、プロセッサ20はさらにステップ0711、ステップ0712、及びステップ0713を実現することができる。つまり、プロセッサ20はさらにホールセンサコンポーネント16のホール値を取得することができ、ホール値が第1のプリセット値より小さい場合レーザ投射機14がディスプレイ12の存在する側に向いていると決定し、及びホール値が第2のプリセット値より大きい場合レーザ投射機14がディスプレイ12に背向する側に向いていると決定する。
【0048】
本実施形態では、第1のセンサ161は磁石161であってもよく、第2のセンサ162はホールセンサ162であってもよい。ホールセンサ162はガウスメーターまたはディジタルホールセンサであってもよく、ホール値はガウス値である。レーザ投射機14がディスプレイ12に背向する側に向く場合(すなわち回転コンポーネント13が初期状態である場合)、磁石161のN極は、磁石161のホールセンサ162に近い一端に位置し、磁石161のS極は、磁石161のホールセンサ162から離れた一端に位置する。レーザ投射機14がディスプレイ12の存在する側に向く場合、磁石161のS極は磁石161のホールセンサ162に近い一端に位置し、磁石161のN極は磁石161のホールセンサ162から離れた一端に位置する。磁石16のS極がホールセンサ162に近い場合、ホールセンサ162の存在する磁場が強いほど、ホールセンサ162が収集したホール値は大きくなり、正値である。磁石16のN極がホールセンサ162に近いほど、ホールセンサ162が収集したホール値は小さくなり、負値である。
【0049】
ホールセンサ162が収集したホール値が第1のプリセット値より小さく、例えば、プロセッサ20が取得したホールセンサ162のホール値が-90で、第1のプリセット値-85より小さい場合、レーザ投射機14がディスプレイ12の存在する側に向いていると決定する。ホールセンサ162が収集したホール値が第2のプリセット値より大きく、例えば、プロセッサ20が取得したホールセンサ162のホール値が40であり、第2のプリセット値35より大きい場合、レーザ投射機14がディスプレイ12に背向する側に向いていると決定する。もちろん、第1のプリセット値と第2のプリセット値は、磁石161の特性、磁石161とホールセンサ162との距離などの要素に関する。磁石161の特性は、磁石161の材料、形状及び大きさを含む。磁石161とホールセンサ162との距離が小さいほど、ホールセンサ162が収集したホール値は大きい。
【0050】
本出願の実施形態の電子機器100及び制御方法は、ホールセンサコンポーネント16を介してレーザ投射機14の向きを決定し、これによって使用者がレーザ投射機14の向きを手動で選択せずにレーザ投射機14を用いて対応するモードでレーザを投射することができ、電子機器100の使用体験を向上させる。
【0051】
図5を参照すると、いくつかの実施形態では、電子機器100はプロセッサ20に電気的に接続された状態選択ボタン17をさらに含み、前記レーザ投射機14の向きを決定することは、状態選択ボタン17によって実現されることができ、具体的に、プロセッサ20はさらに状態選択ボタン17を介してレーザ投射機14の向きを決定することができる。状態選択ボタン17はエンティティボタンであってもよく、第1の状態ボタン171と第2の状態ボタン172を含む。プロセッサ20は、第1の状態ボタン171がトリガーされたことを検出した時、レーザ投射機14がディスプレイ12の存在する側に向いていると決定する。プロセッサ20は、第2の状態ボタン172がトリガーされたことを検出した時、レーザ投射機14がディスプレイ12に背向する側に向いていると決定する。他の実施形態では、状態選択ボタン17は仮想ボタンであってもよい、状態選択ボタン17はディスプレイ12によって表示されることができ、例えば、状態選択ボタン17はディスプレイ12によって表示された向き変換ボタンであってもよい。
【0052】
本出願の実施形態の電子機器100及び制御方法は、状態選択ボタン17を介してレーザ投射機14の向きを決定し、これによって使用者が必要に応じて必要な向きを正確に選択できるようにする。
【0053】
図2を参照すると、いくつかの実施形態では、電子機器100は可視光カメラ40をさらに含み、可視光カメラ40は主カメラ41と副カメラ42を含み、主カメラ41と副カメラ42はいずれも本体131に取り付けられ、主カメラ41と副カメラ42はレーザ投射機14の存在する面に位置する。主カメラ41は広角カメラであってもよく、広角カメラは運動に対しての敏感度が低く、比較的低いシャッタースピードは撮影の鮮明度を保障でき、さらに、広角カメラは視覚範囲が広く、幅広い範囲の景物をカバーでき、前景及び遠近比較を強調することができる。副カメラ42は望遠カメラであってもよく、望遠カメラの望遠レンズはより遠い物体を認識することができる。または主カメラ41はカラーカメラであり、副カメラ42はモノクロカメラである。ここのカメラは複数であり、2つ、3つ、4つ、またはそれ以上である。本実施形態では、レーザ投射機14、副カメラ42、主カメラ41、及び画像収集装置15は、順次離間して配列され且つ同じ直線に位置する。
【0054】
図8及び
図9を参照すると、いくつかの実施形態では、ディスプレイ12は前面111に設けられ、ディスプレイ12の端面113には近い一端には切り欠き121が形成され、ハウジング11には前面111、背面112及び端面113を貫通する収容溝115が設けられ、収容溝115は切り欠き121に対応して連通し、回転コンポーネント13は収容溝115内に回転可能に取り付けられる。
【0055】
本実施形態では、本体131のサイズは、本体131が収容溝115内で回転できるように、少々収容溝115のサイズより小さい。レーザ投射機14がディスプレイ12に背向する側に向く場合、本体131の対向する2つの表面(前後の2つの表面)は、それぞれ背面112及びディスプレイ12の最外側の出光面に平行である。レーザ投射機14がディスプレイ12の存在する側に向く場合、本体131の対向する2つの表面(前後の2つの表面)は、それぞれ背面112及びディスプレイ12の最外側の出光面に平行である。
【0056】
図10を参照すると、いくつかの実施形態では、レーザ投射機14はレーザ光源140と第1の駆動装置147を含み、第1の駆動装置147は、測定対象にレーザを投射するようにレーザ光源140を駆動することができる。レーザ投射機14及び画像収集装置15はいずれもプロセッサ20に接続される。プロセッサ20は、レーザ投射機14のためにイネーブル信号を提供することができ、具体的に、プロセッサ20は、第1の駆動装置147のために、イネーブル信号を提供することができる。画像収集装置15はI2Cパスを介してプロセッサ20に接続される。レーザ投射機14は外にレーザを送信することができ、例えば赤外線レーザであり、レーザがシーンにおける物体に到達した後に反射され、反射されたレーザは画像収集装置15よって受信されることができ、プロセッサ20は、レーザ投射機14によって送信されたレーザ及び画像収集装置15によって受信されたレーザに基づいて、物体の深度情報を算出することができる。一例では、レーザ投射機14と画像収集装置15は、飛行時間(Time of flight,TOF)測距法によって深度情報を取得することができ、別の例では、レーザ投射機14と画像収集装置15は、立体照明測距原理に従って深度情報を取得することができる。本出願の明細書は、レーザ投射機14と画像収集装置15が立体照明測距原理に従って深度情報を取得することを例として説明し、この時、レーザ投射機14は赤外線レーザ送信機であり、画像収集装置15は赤外線カメラである。
【0057】
画像収集装置15はレーザ投射機14と併用する場合、一例では、画像収集装置15は、ストローブ信号(strobe信号)に基づいてレーザ投射機14の投射タイミングを制御することができ、strobe信号は、画像収集装置15が収集画像を取得するタイミングに基づいて生成されたものであり、strobe信号は高低レベルの交替された電気信号として見なすことができ、レーザ投射機14は、strobeが指示したレーザ投射タイミングに基づいてレーザを投射する。具体的に、プロセッサ20は、I2Cパスを介して画像収集命令を送信して、レーザ投射機14と画像収集装置15をイネーブルし、レーザ投射機14と画像収集装置15が作動できるようにする。画像収集装置15は、画像収集命令を受信した後、strobe信号によってスイッチデバイス30を制御し、strobe信号がハイレベルである場合、スイッチデバイス30は第1の駆動装置147に第1のパルス信号(pwn1)を送信し、第1の駆動装置147は、第1のパルス信号に基づいてレーザ光源140がシーンにレーザを投射するようにし、strobe信号が低レベルである場合、スイッチデバイス30は、第1の駆動装置147に第1のパルス信号を送信することを停止し、レーザ光源140はレーザを投射しない。または、strobe信号が低レベルである場合、スイッチデバイス30は第1の駆動装置147に第1のパルス信号を送信し、第1の駆動装置147は第1のパルス信号によってレーザ光源140がシーンにレーザを投射するように駆動し、strobe信号がハイレベルである場合、スイッチデバイス30は第1の駆動装置147に第1のパルス信号の送信を停止し、レーザ光源140はレーザを投射しないものであってもよい。別の例では、画像収集装置15は、レーザ投射機14と併用する時、strobe信号を使用する必要がなくてもよく、この時、プロセッサ20は画像収集命令を画像収集装置15に送信し、レーザ投射命令を第1の駆動装置147に同時に送信し、画像収集装置15は画像収集命令を取得した後、収集画像を取得し始め、第1の駆動装置147はレーザ投射命令を受信する時、レーザを投射するようにレーザ光源140を駆動する。レーザ投射機14がレーザを投射する時、レーザが斑点付きのレーザパターンになってシーンにおける測定対象に投射される。画像
収集装置15は、測定対象によって反射されたレーザパターンを収集し、モバイルインダストリープロセッサーインターフェース(Mobile Industry Processor Interface、MIPI)を介してスペックル画像をプロセッサ20に送信する。画像収集装置15がプロセッサ20に1フレームスペック画像を送信する毎に、プロセッサ20は1つのデータストリームを受信する。プロセッサ20は、スペックル画像とプロセッサ20に予め保存された参照画像とに基づいて、深度画像の計算を行うことができる。
【0058】
いくつかの実施形態では、可視光カメラ40もパスI2Cを介してプロセッサ20に接続され、つまり、主カメラ41と副カメラ42はいずれもパスI2Cを介してプロセッサ20に接続されることができる。可視光カメラ40は可視光画像を収集してもよい。つまり、主カメラ41と副カメラ42は両方とも可視光画像をそれぞれ収集することができ、または、主カメラ41及び副カメラ42を組み合わせて可視光画像を収集することができる。言い換えれば、主カメラ41と副カメラ42のうちのいずれかまたは両方とも可視光画像を収集することができる。可視光カメラ40(主カメラ41及び/又は副カメラ42)がプロセッサ20に1フレームの可視光画像を送信する毎に、プロセッサ20は1つのデータストリームを受信する。可視光カメラ40は単独で使用されてもよく、すなわち使用者が可視光画像だけを取得したい場合、プロセッサ20は、パスI2Cを介して可視光カメラ40(主カメラ41と副カメラ42のいずれかまたは両方)に画像収集命令を送信して、可視光カメラ40をイネーブルして作動させるようにする。可視光カメラ40は、画像収集命令を受信した後、シーンの可視光画像を収集しモバイルインダストリープロセッサーインターフェースを介してプロセッサ20に可視光画像を送信する。可視光カメラ40(主カメラ41、及び副カメラ42のうちのいずれか、または主カメラ41及び副カメラ42両方)はレーザ投射機14及び画像収集装置15と併せて使用されてもよく、すなわち使用者が可視光画像と深度画像に基づいて三次元画像を取得したい場合、画像収集装置15と可視光カメラ40との作動周波数が同じである場合、画像収集装置15は、sync信号によって可視光カメラ40とのハードウェア同期を実現する。具体的に、プロセッサ20は、パスI2Cを介して画像収集装置15に画像収集命令を送信する。画像収集装置15は、画像収集命令を受信した後、strobe信号によってスイッチデバイス30を制御して第1の駆動装置147に第1のパルス信号(pwn1)を送信することができ、それによって第1の駆動装置147は第1のパルス信号によってレーザを送信するようにレーザ光源140を駆動する。同時に、画像収集装置15と可視光カメラ40の間は、sync信号によって同期され、当該sync信号は可視光画像を収集するように可視
光カメラ40を制御する。
【0059】
図2及び
図10を参照すると、電子機器100は本体131に設けられた投光器50をさらに含むことができ、投光器50とレーザ投射機14とは本体131の同じ面に位置する。投光器50はシーンに均一な面光を送信でき、投光器50は投光光源51及び第2の駆動装置52を含み、第2の駆動装置52は均一な面光を送信するように投光光源51を駆動する。投光器50から出された光は赤外線または他の非可視光、例えば紫外線光などであってもよい。本出願は投光器50が赤外線を送信することを例として説明するが、投光器50によって送信された光の形態はこれに限定されない。投光器50はプロセッサ20に接続され、プロセッサ20は、投光ランプ50を駆動するためにイネーブル信号を提供することができ、具体的に、プロセッサ20は、第2の駆動装置52のために、イネーブル信号を提供することができる。投光器50は画像収集装置15と併せて作動して赤外画像を収集する。画像収集装置15は投光器50と併せて使用される時、一例では、画像収集装置15は、ストローブ信号(strobe信号、当該strobe信号と、画像収集装置15がレーザ投射機14を制御するstrobe信号とは独立した2つのstrobe信号である)を介して投光器50が赤外線を送信する送信タイミングを制御することができ、strobe信号は、画像収集装置15が画像を取得するタイミングに基づいて生成されたものであり、strobe信号は、高低レベルの交替された電気信号と見なされてもよく、投光器50は、strobe信号によって示された赤外線送信のタイミングに基づいて赤外線を送信する。具体的に、プロセッサ20はパスI2Cを介して画像収集装置15に画像収集命令を送信でき、画像収集装置15は、画像収集命令を受信した後、strobe信号によってスイッチデバイス30を制御し、strobe信号がハイレベルである場合、スイッチデバイス30は第2の駆動装置52に第2のパルス信号(pwn2)を送信し、第2の駆動装置52は第2のパルス信号によって、赤外線を送信するように投光光源51を制御し、strobe信号が低レベルである場合、スイッチデバイス30は第2の駆動装置52に第2のパルス信号の送信を停止し、投光光源51は赤外線を送信しない。または、strobe信号が低レベルである場合、スイッチデバイス30は第2
の駆動装置52に第2のパルス信号を送信し、第2の駆動装置52は第2のパルス信号によって、赤外線を送信するように投光光源51を制御し、strobe信号がハイレベルである場合、スイッチデバイス30は第2の駆動装置52に第2のパルス信号を送信することを停止し、投光光源51は赤外線を送信しない。投光器50が赤外線を送信する時、画像収集装置15は、シーンにおいて物体によって反射された赤外線を受信して赤外画像を形成し、モバイルインダストリープロセッサーインターフェースを介して赤外画像をプロセッサ20に送信する。画像収集装置15はプロセッサ20に1フレーム赤外画像を送信する毎に、プロセッサ20は1つのデータストリームを受信する。当該赤外画像は通常、虹彩認識や顔認識などに使用される。
【0060】
図1、
図2及び
図11を参照すると、いくつかの実施形態では、電子機器100は画像収集装置15をさらに含み、画像収集装置15は、レーザ投射機14とともに本体131の同じ面に取り付けられ、レーザ投射機14は、レーザを投射する時(レーザ投射機14が第1のモードでレーザを投射する時、またはレーザ投射機14が第2のモードでレーザを投射する時)、第1の作動周波数でシーンにレーザを投射し、制御方法は、
0114、画像収集装置15が第2の作動周波数で収集画像を取得するステップであって、第2の作動周波数が第1の作動周波数より大きいステップと、
0115、収集画像においてレーザ投射機14がレーザを投射していない時に収集された第1の画像及びレーザ投射機14がレーザを投射している時に収集された第2の画像を区別するステップと、
0116、第1の画像、第2の画像及び参照画像に基づいて深度画像を算出するステップと、をさらに含む。
【0061】
つまり、制御方法は、
0111、レーザ投射機14の向きを決定するステップと、
0112、レーザ投射機14が、ディスプレイ12の存在する側に向く場合、第1のモードでレーザを投射するステップと、
0113、レーザ投射機14が、ディスプレイ12に背向する側に向く場合、第2のモードでレーザを投射するステップであって、第2のモードによって送信されたレーザのエネルギーが第1のモードによって送信されたレーザのエネルギーより大きいステップと、
0114、レーザ投射機14が第1の作動周波数でシーンにレーザを投射する時、画像収集装置15が第2の作動周波数で収集画像を取得するステップであって、第2の作動周波数が第1の作動周波数より大きいステップと、
0115、収集画像においてレーザ投射機14がレーザを投射していない時に収集された第1の画像及びレーザ投射機14がレーザを投射している時に収集された第2の画像を区別するステップと、
0116、第1の画像、第2の画像及び参照画像に基づいて深度画像を算出するステップと、を含む。
【0062】
上記制御方法は、電子機器100によって実現されることができ、ステップ0111は前文に記載されたステップ041とほぼ同じであり、ステップ0112は前文に記載されたステップ042とほぼ同じであり、ステップ0113は前文に記載されたステップ043とほぼ同じである。画像収集装置15はステップ0114を実現することができ、プロセッサ20はさらにステップ0115とステップ0116を実現することができる。つまり、画像収集装置15は第2の作動周波数で収集画像を取得し、プロセッサ20は、さらに収集画像においてレーザ投射機14がレーザを投射していない時に収集された第1の画像及びレーザ投射機14がレーザを投射している時に収集された第2の画像を区別し、及び第1の画像、第2の画像及び参照画像に基づいて深度画像を算出する。
【0063】
具体的に、画像収集装置15とレーザ投射機14との作動周波数が異なる場合(すなわち第2の作動周波数は第1の作動周波数より大きい)、深度画像を取得する必要がある場合、例えば、ロック解除、支払い、復号、三次元モデリングなどの使用シーンでは、一例として、プロセッサ20は、パスI2Cを介して画像収集装置15と第1の駆動装置147に深度画像を取得する画像収集命令を同時に送信する。第1の駆動装置147は、画像収集命令を受信した後、第1の作動周波数でシーンに赤外レーザを送信するようにレーザ光源140を駆動する。画像収集装置15は、画像収集命令を受信した後、シーンにおいて物体によって反射された赤外レーザを第2の作動周波数で収集して収集画像を取得する。例えば
図12に示すように、実線はレーザ投射機14がレーザを送信するタイミングを表し、破線は、画像収集装置15が収集画像を取得するタイミング及び収集画像のフレーム数を表し、鎖線は第1の画像と第2の画像に基づいて得られた第3画像のフレーム数を表し、
図12は上から下まで、実線、破線、および鎖線の順であり、第2の作動周波数は第1の作動周波数の2倍である。
図12の実線と破線部分を参照すると、画像収集装置15は、レーザ投射機14がレーザを投射しない時、まず環境の赤外線(以下、赤外線と呼ぶ)を受信して、第Nフレームの収集画像(この時は第1の画像であり、背景画像と呼ぶことができる)を取得し、モバイルインダストリープロセッサーインターフェースによって第Nフレームの収集画像をプロセッサ20に送信する。その後、画像収集装置15は、レーザ投射機14がレーザ光を投射する時、環境赤外線、及び投射機14によって送信された赤外線レーザを受信して、第N+1フレームの収集画像(この時は第2の画像であり、干渉スペック画像と呼ぶことができる)を取得し、モバイルインダストリープロセッサーインターフェースによって第N+1フレームの収集画像をプロセッサ20に送信することができる。その後、画像収集装置15は、レーザ投射機14がレーザを投射しない時、環境赤外線を受信して第N+2フレームの収集画像(この時、第1の画像である)を取得し、モバイルインダストリープロセッサーインターフェースによって第N+2フレームの収集画像をプロセッサ20に送信し、このように、画像収集装置15は、第1の画像と第2
の画像を交互に取得する。
【0064】
別の例では、プロセッサ20は、パスI2Cを介して画像収集装置15に深度画像を取得する収集命令を送信する。画像収集装置15は、画像収集命令を受信した後、strobe信号制御スイッチによって第1の駆動装置147に第1のパルス信号を送信し、第1の駆動装置147は第1のパルス信号によってレーザ光源140を駆動し、第1の作動周波数でレーザを投射し(すなわちレーザ投射機14は第1の作動周波数でレーザを投射する)、同時に画像収集装置15は、第2の作動周波数でシーンにおいて物体によって反射された赤外レーザを取得し、収集画像を取得する。
図12に示すように、実線はレーザ投射機14がレーザを送信するタイミングを表し、破線は、画像収集装置15が収集画像を取得するタイミング及び収集画像のフレーム数を表し、鎖線は第1の画像と第2の画像に基づいて得られた第3画像のフレーム数を表し、
図12は上から下まで、実線、破線、および鎖線の順であり、第2の作動周波数は第1の作動周波数の2倍である。
図12の実線と破線部分を参照すると、画像収集装置15は、レーザ投射器14がレーザを投射しない時、まず環境赤外線を受信して、第Nフレームの収集画像を取得し(この時、第1の画像であり、背景画像と呼ぶことができる)、モバイルインダストリープロセッサーインターフェースによって第Nフレームの収集画像をプロセッサ20に送信する。その後、画像収集装置15は、レーザ投射機14がレーザ光を投射する時、環境赤外線、及び投射機14によって送信された赤外線レーザを受信して、第N+1フレームの収集画像(この時は第2の画像であり、干渉スペック画像と呼ぶことができる)を取得し、モバイルインダストリープロセッサーインターフェースによって第N+1フレームの収集画像をプロセッサ20に送信することができる。その後、画像収集装置15は、レーザ投射機14がレーザを投射しない時、環境赤外線を受信して第N+2フレームの収集画像(この時は第1の画像である)を取得し、モバイルインダストリープロセッサーインターフェースによって第N+2フレームの収集画像をプロセッサ20に送信し、このように、画像収集装置15は、第1の画像と第2の画像を交互に取得する。
【0065】
なお、画像収集装置15は、収集画像をプロセッサ20に送信するプロセスにおいて、収集画像の取得を同時に実行することができる。且つ、画像収集装置15は、第2の画像を先に取得してから、第1の画像を取得し、この順序に従って収集画像の取得を相互に実行してもよい。また、上記の第2の作動周波数と第1の作動周波数との倍数関係は単なる一例にすぎず、他の実施例では、第2の作動周波数と第1の作動周波数との倍数関係は3倍、4倍、5倍、6倍などであってもよい。
【0066】
プロセッサ20は、1フレームの収集画像を受信した後、受信した収集画像を区別し、収集画像が第1の画像か第2の画像かを判断する。プロセッサ20は、少なくとも1フレームの第1の画像と少なくとも1フレームの第2の画像を受信した後、第1の画像、第2の画像及び参照画像に基づいて深度画像を算出することができる。具体的に、第1の画像はレーザ投射器14がレーザを投射しない時に収集されたものであるため、第1の画像を形成する光線は環境赤外線のみを含み、第2の画像はレーザ投射機14がレーザを投射している時に収集されたものであるため、第2の画像を形成する光線は環境赤外線とレーザ投射機14によって送信された赤外線レーザを同時に含み、そのため、プロセッサ20は、第1の画像に基づいて、第2の画像において環境赤外線によって形成された収集画像という部分を除去することができ、これによって赤外線レーザのみによって形成された収集画像(すなわち赤外線レーザによって形成されたスペックル画像)を得る。
【0067】
環境光は、レーザ投射機14によって送信された赤外レーザの波長と同じである赤外線(例えば、940nmの環境赤外線を含む)を含み、画像収集装置15が収集画像を取得する時、この部分の赤外線は画像収集装置15によって受信されることができる。シーンの明るさが高い場合、画像収集装置15が受信した光線における環境赤外線の割合が大きくなり、収集画像におけるレーザスペックルが目立たなくなり、これによって深度画像の算出に影響を与える。
【0068】
【0069】
図1、
図2と
図13を参照すると、いくつかの実施形態では、制御方法は、
0131、レーザ投射機14の向きを決定するステップと、
0132、レーザ投射機14が、ディスプレイ12の存在する側に向く場合、第1のモードでレーザを投射するステップと、
0133、レーザ投射機14が、ディスプレイ12に背向する側に向く場合、第2のモードでレーザを投射するステップであって、第2のモードによって送信されたレーザのエネルギーが第1のモードによって送信されたレーザのエネルギーより大きいステップと、
0134、レーザ投射機14が第1の作動周波数でシーンにレーザを投射する時、画像収集装置15が第2の作動周波数で収集画像を取得するステップであって、第2の作動周波数が第1の作動周波数より大きいステップと、
01351、各フレームの収集画像のために画像タイプを追加するステップと、
01352、画像タイプに応じて、第1の画像と第2の画像を区別するステップと、
0136、第1の画像、第2の画像及び参照画像に基づいて深度画像を算出するステップと、を含む。
【0070】
図1、
図2と
図14を参照すると、いくつかの実施形態では、制御方法は、
0141、レーザ投射機14の向きを決定するステップと、
0142、レーザ投射機14が、ディスプレイ12の存在する側に向く場合、第1のモードでレーザを投射するステップと、
0143、レーザ投射機14が、ディスプレイ12に背向する側に向く場合、第2のモードでレーザを投射するステップであって、第2のモードによって送信されたレーザのエネルギーが第1のモードによって送信されたレーザのエネルギーより大きいステップと、
0144、レーザ投射機14が第1の作動周波数でシーンにレーザを投射する時、画像収集装置15が第2の作動周波数で収集画像を取得するステップであって、第2の作動周波数が第1の作動周波数より大きいステップと、
014511、各フレームの収集画像の収集時間に基づいて、収集時間におけるレーザ投射機144の作動状態を決定するステップと、
014512、作動状態に応じて各フレームの収集画像のために画像タイプを追加するステップと、
01452、画像タイプに応じて、第1の画像と第2の画像を区別するステップと、
0146、第1の画像、第2の画像及び参照画像に基づいて深度画像を算出するステップと、を含む。
【0071】
上記制御方法は、電子機器100によって実現されることができ、ステップ0131は前文に記載されたステップ041とほぼ同じであり、ステップ0132は前文に記載されたステップ042とほぼ同じであり、ステップ0133は前文に記載されたステップ043とほぼ同じであり、ステップ0134は前文に記載されたステップ0114とほぼ同じであり、ステップ01351とステップ01352はステップ0115のサブステップであってもよく、ステップ0136は前文に記載されたステップ0116とほぼ同じである。ステップ0141は前文に記載されたステップ041とほぼ同じであり、ステップ0142は前文に記載されたステップ042とほぼ同じであり、ステップ0143は前文に記載されたステップ043とほぼ同じであり、ステップ0144は前文に記載されたステップ0114とほぼ同じであり、ステップ014511とステップ014512は、ステップ01351のサブステップであってもよく、ステップ01452は前文に記載されたステップ01352とほぼ同じであり、ステップ0146は前文に記載されたステップ0116とほぼ同じである。ステップ01351、ステップ01352、ステップ014511、ステップ014512及びステップ01452はいずれもプロセッサ20によって実現することができる。つまり、プロセッサ20は、さらに各フレームの収集画像のために画像タイプを追加し、及び画像タイプに応じて第1の画像と第2の画像を区別してもよい。プロセッサ20は、各フレームの収集画像のために、画像タイプを追加する時、具体的に各フレームの収集画像の収集時間に基づいて、収集時間においてレーザ投射機14の作動状態を決定し、作動状態に応じて各フレームの収集画像のために、画像タイプを追加する。
【0072】
具体的に、プロセッサ20は画像収集装置15から1フレームの収集画像を受信する毎に、収集画像に画像タイプを追加して(stream_type)、後続の処理で画像タイプに応じて第1の画像と第2の画像を区別することを容易にする。具体的には、画像収集装置15が収集画像を取得する間、プロセッサ20は、パスI2Cを介してレーザ投射機14の作動状態をリアルタイムに監視する。プロセッサ20は、画像収集装置15から1フレームの収集画像を受信する毎に、まず収集画像の収集時間を取得し、収集画像の収集時間に基づいて、収集画像の収集時間において、レーザ投射機14の作動状態がレーザを投射しているか、投射していないかを判断し、その判定結果に基づいて、収集画像に画像タイプを追加する。収集画像の収集時間は、画像収集装置15が各フレームの収集画像を取得する開始時間、終了時間、開始時間から終了時間までの間の任意の時間などを取得するものであってもよい。このように、各フレームの収集画像は、レーザ投射機14が当該フレームの収集画像を取得する間の作動状態(レーザを投射している、またはレーザを投射していない)に対応し、正確に収集画像のタイプを区別することができる。一例では、画像タイプstream_typeの構造は表1に示すとおりである。
【表1】
【0073】
表1では、streamが0である場合、この時のデータストリームが赤外線と/または赤外レーザによって形成された画像であることを表す。lightが00である場合、この時のデータストリームは、赤外線及び/又は赤外レーザを投射するデバイスがない場合(環境赤外線しかない)、取得されたものであることを表し、プロセッサ20は収集画像に000の画像タイプを追加して、この収集画像を第1の画像として識別することができる。lightが01である場合、この時のデータストリームは、レーザ投射機14が赤外レーザを投射する場合(環境赤外線に加えて有赤外レーザもある)、取得されたものであることを表す。プロセッサ20は、収集画像に001の画像タイプを追加できて、この収集画像を第2の画像として識別する。後続プロセッサ20は、stream_typeによって、収集画像の画像タイプを区別することができる。
【0074】
図1、
図2及び
図15を参照すると、いくつかの実施形態では、制御方法は、
0151、レーザ投射機14の向きを決定するステップと、
0152、レーザ投射機14が、ディスプレイ12の存在する側に向く場合、第1のモードでレーザを投射するステップと、
0153、レーザ投射機14が、ディスプレイ12に背向する側に向く場合、第2のモードでレーザを投射するステップであって、第2のモードによって送信されたレーザのエネルギーが第1のモードによって送信されたレーザのエネルギーより大きいステップと、
0154、レーザ投射機14が第1の作動周波数でシーンにレーザを投射する時、画像収集装置15が第2の作動周波数で収集画像を取得するステップと、第2の作動周波数が第1の作動周波数より大きいステップと、
0155、収集画像においてレーザ投射機14がレーザを投射していない時に収集された第1の画像及びレーザ投射機14がレーザを投射している時に収集された第2の画像を区別するステップと、
01561、第1の画像と第2の画像に基づいて第3画像を算出するステップであって、第1の画像の収集時間と第2の画像との収集時間の差が所定の差より小さいステップと、
01562、第3画像と参照画像に基づいて深度画像を算出するステップと、を含む。
【0075】
上記制御方法は、電子機器100によって実現されることができ、ステップ0151は前文に記載されたステップ041とほぼ同じであり、ステップ0152は前文に記載されたステップ042とほぼ同じであり、ステップ0153は前文に記載されたステップ043とほぼ同じであり、ステップ0154は前文に記載されたステップ0114とほぼ同じであり、ステップ0155は前文に記載されたステップ0115とほぼ同じであり、ステップ01561とステップ01562はステップ0116のサブステップであってもよい。ステップ01561及びステップ01562はいずれもプロセッサ20によって実現される。つまり、プロセッサ20はさらに第1の画像と第2の画像に基づいて第3画像を算出し、及び第3画像と参照画像に基づいて深度画像を算出することができ、第1の画像の収集時間と第2の画像の収集時間の差は所定の差より小さい。
【0076】
深度画像を算出するプロセスにおいて、プロセッサ20は、まず第1の画像と第2の画像を区別してから、収集時間に基づいて任意のフレームの第2の画像と、当該任意のフレームの第2の画像に対応する特定のフレームの第1の画像を選択してもよく、当該特定のフレームの第1の画像の収集時間と当該任意のフレームの第2の画像の収集時間の差は所定の差より小さい。その後、プロセッサ20は、さらに当該特定のフレームの第1の画像と任意のフレームの第2の画像に基づいて第3画像を算出し、第3画像は、レーザ投射器14によって送信された赤外レーザのみによって形成された収集画像であり、実際スペックル画像と呼ぶこともできる。具体的に、第1の画像における複数のピクセルポイントと第2の画像における複数のピクセルポイントとは一対一対応であり、第1の画像がP1であり、第2の画像がP2であり、第3画像がP3であると仮定すると、プロセッサ20は第2の画像におけるピクセルポイントP2i,jの画素値から第1の画像中におけるピクセルポイントP1i,jの画素値を引いて第3画像におけるピクセルポイントP3i,jの画素値を取得し、すなわちP3i,j=P2i,j-P1i,j、i∈N+、j∈N+である。その後、プロセッサ20は第3画像と参照画に基づいて深度画像を算出することができ、第2の画像のフレーム数、第3画像のフレーム数及び深度画像のフレーム数は等しい。第1の画像の収集時間と第2の画像の収集時間の差が小さいため、第1の画像における環境赤外線の強度は、第2の画像における環境赤外線の強度により近く、第1の画像と第2の画像に基づいて算出された第3画像の精度がより高く、環境赤外線が深度画像に対しての取得の影響をさらに低減することに有利である。
【0077】
いくつかの実施形態では、収集画像を処理して得られた各データストリームを区別するために、プロセッサ20は第3画像と深度画像に画像タイプを追加することもできる。表2に示すとおりである。
【表2】
【0078】
表2におけるstreamが0である場合、この時のデータストリームが赤外線及び/又は赤外レーザによって形成された画像であることを示し、streamが1である場合、この時のデータストリームが深度画像であることを表す。lightが11である場合、バックグラウンド除去処理を表し、バックグラウンド除去処理は、すなわち、収集画像における環境赤外線によって形成された部分を除去するものであり、プロセッサ20は、バックグラウンド除去処理後のデータストリームに011の画像タイプを追加することができ、このデータストリームを第3画像として識別することができる。LightがXXである場合、Xは値を限定しないことを表し、プロセッサ20は深度計算を行って得られたデータストリームに1XXの画像タイプを追加して、このデータストリームが深度画像であると識別することができる。
【0079】
いくつかの実施形態では、深度画像計算に関与する第1の画像と第2の画像において、第1の画像の収集時間は、第2の画像の収集時間の前であってもよいし、第2の画像の収集時間の後に位置してもよく、ここで限定されない。
【0080】
いくつかの実施形態では、第1の画像の収集時間と第2の画像の収集時間との差は所定の差より小さい場合、第1の画像と第2の画像とは隣接する画像であってもよく、隣接してない画像であってもよい。例えば、第2の作動周波数が第1の作動周波数の2倍である場合、差が所定の差より小さい第1の画像及び第2の画像は隣接する画像である。第2の作動周波数と第1の作動周波数の間の倍数が2倍より大きい場合、例えば第2の作動周波数が第1の作動周波数の3倍である場合、差が所定の差より小さい第1の画像及び第2の画像は隣接する画像であってもよく、隣接してない画像であってもよい(この時、第1の画像と第2の画像との間には1フレームの第1の画像がある)。
【0081】
いくつかの実施形態では、深度画像に関与する第1の画像のフレーム数は、複数のフレームであってもよい。例えば、第2の作動周波数が第1の作動周波数の3倍である場合、隣接する2フレームの第1の画像と、この2フレームの第1の画像に隣接する1フレームの第2の画像とを選択して、第3画像を算出することができる。この時、プロセッサ20は、まず2フレームの第1の画像を融合処理してもよく、例えば、2フレームの第1の画像に対応するピクセルポイントの画素点を加算してから、平均値を取って、融合処理後の第1の画像を取得し、さらに融合処理後の第1の画像、及び当該隣接する1フレームの第2の画像を利用して第3画像を算出する。
【0082】
いくつかの実施形態では、プロセッサ20は、複数フレームの第3画像、例えば
図12における第(N+1)-Nフレームの第3画像、第(N+3)-(N+2)フレームの第3画像、第(N+5)-(N+4)フレームの第3画像などを計算することができ、且つ複数フレームの第3画像に対応して複数フレームの深度画像を算出する。もちろん、他の実施形態では、プロセッサ20は、1フレームの第3画像のみを計算し、1フレームの第3画像に対応して1フレームの深度画像を計算してもよい。第3画像のフレーム数は、適応シーンのセキュリティレベルに応じて決定することができる。具体的に、適応シーンのセキュリティレベルが高い場合、例えば、支払いなどセキュリティレベルの高い適応シーンでは、通常、第3画像のフレーム数が多く、この時、複数フレームの深度画像と使用者の深度テンプレートとのマッチングがすべて成功しないと、支払い作動を実行できず、それによって支払いの安全性を向上させ、適応シーンに対するセキュリティレベルは低い場合、例えば深度情報に基づいてポートレートレタッチを行うという適用シーン応用シーンでは、第3画像のフレーム数が少なく、例えば、1フレームであってもよく、この時、ポートレートレタッチを行うために1フレームの深度画像だけで十分であり、このように、プロセッサ20の計算量と電力消費を低減し、画像処理の速度を向上させることができる。
【0083】
図1、
図2及び
図16を参照すると、いくつかの実施形態では、制御方法、
0167、第3の作動周波数で可視光画像を収集するステップであって、第3の作動周波数が2作動周波数より大きいまたは小さいステップと、
0168、各フレームの可視光画像と各フレームの収集画像に収集時間を追加するステップと、
0169、可視光画像の収集時間、収集画像の収集時間及び収集画像の画像タイプに基づいてフレーム同期の可視光画像と第2の画像を決定するステップと、をさらに含む。
【0084】
つまり、制御方法は、
0161、レーザ投射機14の向きを決定するステップと、
0162、レーザ投射機14が、ディスプレイ12の存在する側に向く場合、第1のモードでレーザを投射するステップと、
0163、レーザ投射機14が、ディスプレイ12に背向する側に向く場合、第2のモードでレーザを投射するステップであって、第2のモードによって送信されたレーザのエネルギーが第1のモードによって送信されたレーザのエネルギーより大きいステップと、
0164、レーザ投射機14が第1の作動周波数でシーンにレーザを投射する時、画像収集装置15が第2の作動周波数で収集画像を取得するステップであって、第2の作動周波数が第1の作動周波数より大きいステップと、
0165、収集画像においてレーザ投射機14がレーザを投射していない時に収集された第1の画像及びレーザ投射機14がレーザを投射している時に収集された第2の画像を区別するステップと、
0166、第1の画像、第2の画像及び参照画像に基づいて深度画像を算出するステップと、
0167、第3の作動周波数で可視光画像を収集するステップであって、第3の作動周波数が2作動周波数より大きいまたは小さいステップと、
0168、各フレームの可視光画像と各フレームの収集画像に収集時間を追加するステップと、
0169、可視光画像の収集時間、収集画像の収集時間及び収集画像の画像タイプに基づいてフレーム同期の可視光画像と第2の画像を決定するステップと、を含む。
【0085】
上記制御方法は、電子機器100によって実現されることができ、ステップ0161は前文に記載されたステップ041とほぼ同じであり、ステップ0162は前文に記載されたステップ042とほぼ同じであり、ステップ0163は前文に記載されたステップ043とほぼ同じであり、ステップ0164は前文に記載されたステップ0114とほぼ同じであり、ステップ0165は前文に記載されたステップ0115とほぼ同じであり、ステップ0166は前文に記載されたステップ0116とほぼ同じである。ステップ0167は可視光カメラ40(主カメラ41と副カメラ42のうちのいずれか、または主カメラ41と副カメラ42両方)によって実現されることができる。ステップ0168とステップ0169はプロセッサ20によって実現されることができる。つまり、可視光カメラ40は、第3の作動周波数で可視光画像を収集してもよく、第3の作動周波数は2作動周波数より大きいまたは小さい。プロセッサ20は、各フレームの可視光画像と各フレームの収集画像に収集時間、及び可視光画像の収集時間を追加し、且つ収集画像の収集時間及び収集画像の画像タイプに基づいてフレーム同期の可視光画像と第2の画像を決定することができる。
【0086】
いくつかの適応シーンでは、例えば、シーンにおける物体に対して3次元モデリングを行う適応シーンにおいて、画像収集装置15を介してシーンにおける物体の深度情報を取得し、可視光カメラ40を介してシーンにおける物体のカラー情報を取得することで、3次元モデリングを実現できる。この時、プロセッサ20は、画像収集装置15を開始して深度画像を取得し、視光カメラ40を開始して可視光画像を取得する必要がある。
【0087】
画像収集装置15と可視光カメラ40とが同じ作動周波数を有する場合、すなわち画像収集装置15と可視光カメラ40とがいずれも第2の作動周波数で作動する場合、プロセッサ20はパスI2Cを介して画像収集命令を画像収集装置15に送信することができ、画像収集装置15が画像収集命令を受信した後、画像収集装置15と可視光カメラ40の間は、sync信号によって同期し、当該sync信号は、可視光カメラ40を作動させて可視光画像を収集し、画像収集装置15と可視光カメラ40とのハードウェア同期を実現する。この時、収集画像のフレーム数は可視光画像のフレーム数と一致し、各フレームの収集画像と各フレームの可視光画像とは一対一対応である。
【0088】
画像収集装置15は、可視光カメラ40の作動周波数と異なり、すなわち画像収集装置15は、第2の作動周波数で作動し、可視光カメラ40は、第2の作動周波数と異なる第3の作動周波数で作動する時、画像収集装置15と可視光カメラ40とのハードウェア同期が実現されない。この時、プロセッサ20は、ソフトウェア同期の方式によって、画像収集器15と可視光カメラ40との同期を実現する必要がある。具体的に、プロセッサ20は、画像収集器15に接続されたパスI2Cを介して画像収集命令を画像収集装置15に送信し、同時に、可視光カメラ40に接続されたI2Cバスを介して可視光カメラ40に画像収集命令を送信する。プロセッサ20は、1フレームの収集画像を受信する毎に、各フレームの収集画像に画像タイプを追加し、各フレームの収集画像に収集時間も追加する。且つ、プロセッサ20は、1フレームの可視光画像を受信する毎に、各フレームの可視光画像に収集時間を追加する。可視光画像を収集する時間は、画像収集装置15が各フレームの収集画像を収集する開始時間、終了時間、開始時間から終了時間までの間の任意の時間などであってもよい。可視光画像の収集時間は、可視光カメラ40が各フレームの可視光画像を収集する開始時間、終了時間、開始時間から終了時間までの間の任意の時間などであってもよい。後続の深度画像及び可視光画像に基づいてさらなる処理(例えば、3次元モデリングは、深度情報を介してポートレートレタッチを行う時)を行う時、プロセッサ20は、まず、可視光画像の収集時間、収集画像の収集時間及び収集画像のタイプに基づいて、フレーム同期の可視光画像及び第2の画像を先に決定してもよい。フレーム同期とは、決定された第2の画像の収集時間と可視光画像の収集時間との差が予め設定された時間差より小さいことを指し、可視光画像の収集時間は、第2の画像の収集時間の前であってもよく、第2の画像の収集時間の後であってもよい。その後、プロセッサ20は、決定された第2の画像に基づいて第1の画像を選択して、さらに第2の画像、第1の画像、及び参照画像に基づいて深度画像を算出する。
【0089】
いくつかの実施形態では、プロセッサ20は、各フレームの深度画像に深度画像を追加してもよく、さらに、可視光画像の収集時間と深度画像の収集時間に基づいて、フレーム同期の可視光画像及び深度画像を決定してもよく、最後にフレーム同期の可視光画像及び深度画像に対して後続の処理を行う。各フレームの深度画像の収集時間は、当該フレームの深度画像に対応する第2の画像の収集時間である。
【0090】
図17を参照すると、いくつかの実施形態では、収集画像は赤外画像をさらに含み、赤外画像は、画像収集装置15が、投光器50によって送信された赤外線を収集して得られた画像である。プロセッサ20は、各フレームの収集画像に画像タイプを追加する時、赤外画像にも画像タイプを追加する。一例では、赤外画像に画像タイプは表3に示すとおりである。
【表3】
【0091】
表3のstreamが0である場合、この時のデータストリームが赤外線及び/又は赤外レーザによって形成された画像であることを表す。lightが10である場合、この時のデータストリームが、投光器50が赤外線を投射し且つレーザ投射機14がレーザを投射していない場合で取得されたものであることを表す。プロセッサ20が収集画像に010の画像タイプを追加する時、すなわちこのフレームの収集画像が赤外画像であると識別する。
【0092】
いくつかの適応シーン、例えば、同時に深度画像と深度テンプレートとのマッチング、並びに赤外画像と赤外テンプレートとのマッチングに基づいてアイデンティティ認証を実現する適応シーンでは、画像収集装置15は、投光器50及びレーザ投射機14を組み合わせて使用する必要があり、画像収集装置15は、タイムシェアリングで第1の画像、第2の画像及び赤外画像を取得することができる。
図17に示すように、実線はレーザ投射機14がレーザを送信するタイミングを表し、二点鎖線は投光器50が赤外線を送信するタイミングを表し、破線は、画像収集装置15が収集画像を取得するタイミング及び収集画像のフレーム数を表し、鎖線は第1の画像と第2の画像に基づいて得られた第3画像のフレーム数を表し、
図17では上から下まで実線、二点鎖線、破線及び鎖線の順になり、第2の作動周波数は第1の作動周波数の3倍であり、第2の作動周波数は第4作動周波数の3倍である。プロセッサ20は、パスI2Cを介し投光器50の作動状態をリアルタイムに監視することができる。プロセッサ20は、画像収集装置15から1フレームの収集画像を受信する毎に、収集画像の収集時間を先に取得してから、収集画像の収集時間に基づいて、収集画像の収集時間において、投光器50の作動状態が赤外線を送信することであるか、または赤外線を送信することであるかを判断し、判断結果に基づいて、収集画像に画像タイプを追加する。プロセッサ20は、その後、赤外画像の収集時間と第2の画像の収集時間とに基づいて、収集時間の差が予め設定された差より小さい赤外画像と第2の画像を決定し、さらに、プロセッサ20は、赤外画像と深度画像を決定し、当該赤外画像と当該深度画を使用してアイデンティティ認証を行うことができる。
【0093】
図1、
図2及び
図18を参照すると、いくつかの実施形態では、制御方法は、
0181、シーンの明るさ及びタイプを取得するステップと、
0182、明るさが明るさの閾値より高く、且つタイプが野外シーンであるか否かを判断するステップと、
明るさが明るさ閾値より高く、且つタイプが野外シーンである場合、レーザ投射機14の向きを決定する(ステップ0183)ステップに入るステップと、をさらに含む。
【0094】
つまり、制御方法は、
0181、シーンの明るさ及びタイプを取得するステップと、
0182、明るさが明るさ閾値より高く、且つタイプが野外シーンであるか否かを判断するステップと、
0183、明るさが明るさ閾値より高く、且つタイプが野外シーンである場合、レーザ投射機14の向きを決定するステップと、
0184、レーザ投射機14が、ディスプレイ12の存在する側に向く場合、第1のモードでレーザを投射するステップと、
0185、レーザ投射機14が、ディスプレイ12に背向する側に向く場合、第2のモードでレーザを投射するステップであって、第2のモードによって送信されたレーザのエネルギーが第1のモードによって送信されたレーザのエネルギーより大きいステップと、
0186、レーザ投射機14が第1の作動周波数でシーンにレーザを投射する時、画像収集装置15が第2の作動周波数で収集画像を取得するステップであって、第2の作動周波数が第1の作動周波数より大きいステップと、
0187、収集画像において、レーザ投射機14がレーザを投射していない時に収集された第1の画像及びレーザ投射機14がレーザを投射している時に収集された第2の画像を区別するステップと、
0188、第1の画像、第2の画像及び参照画像に基づいて深度画像を算出するステップと、を含む。
【0095】
上記制御方法は、電子機器100によって実現されることができ、ステップ0183は前文に記載されたステップ041とほぼ同じであり、ステップ0184は前文に記載されたステップ042とほぼ同じであり、ステップ0185は前文に記載されたステップ043とほぼ同じであり、ステップ0186は前文に記載されたステップ0114とほぼ同じであり、ステップ0187は前文に記載されたステップ0115とほぼ同じであり、ステップ0188は前文に記載されたステップ0116とほぼ同じである。ステップ0181とステップ0182はいずれもプロセッサ20によって実現されることができる。つまり、プロセッサ20はシーンの明るさ及びタイプを取得し、及び明るさが明るさ閾値より高く、且つタイプが野外シーンであるか否かを判断してもよい。レーザ投射機14は明るさが明るさ閾値より高く、且つタイプが野外シーンである場合、第1の作動周波数でシーンにレーザを投射する。
【0096】
具体的に、シーンの明るさは、画像収集装置15によって取得された収集画像または可視光カメラ40(主カメラ41と副カメラ42のうちのいずれか、または主カメラ41と副カメラ42両方)によって取得された可視光画像を分析して得られたものであってもよい。または、シーンの明るさは光線センサによって直接測定されてもよく、プロセッサ20は、検光線センサから読み取って信号を得てシーンの明るさを取得する。シーンのタイプは、画像収集装置15によって取得された収集画像または可視光カメラ40によって取得された可視光画像を分析して得られることができ、例えば収集画像または可視光カメラ40によって取得された可視光画像における物体を分析してシーンのタイプが野外シーンか、または室内シーンかを判断することができる。シーンのタイプは、直接地理的位置に基づいて決定でき、具体的に、プロセッサ20は、全地球測位システムを介してシーンを位置決めした結果を取得し、さらに位置決め結果に基づいてシーンのタイプを判断することができ、例えば、位置決め結果が○○オフィスビルである場合は、シーンが野外シーンであることを示す。位置決めしてシーンが○○公園であると場合、シーンが野外シーンであることを示す。位置決めしてシーンが○○街道である場合、シーンが野外シーンであることを示す。
【0097】
シーンの明るさが高い(例えば明るさが閾値より高い)場合、収集画像における環境赤外線の割合が多くて、斑点の認識に大きな影響を与え、この時、環境赤外線の干渉を除去する必要がある。しかしながら、シーンの明るさが低い場合、収集画像における環境赤外線の割合はより少なくて、斑点の認識に与える影響はより小さく、無視してもよく、この時、画像収集装置15とレーザ投射機14は、同じ作動周波数で作動してもよく、プロセッサ20は、画像収集装置15によって取得された収集画像(すなわち第2の画像)と参照画像に基づいて深度画像を算出する。また、シーンの明るさが高いことは、野外の照明光が強いということが原因である可能性があり、照明光は赤外線を含まないため、斑点の認識に大きな影響を与えず、この時、画像収集装置15とレーザ投射機14は同じ作動周波数で作動し、プロセッサ20は画像収集装置15によって取得された収集画像(すなわち第2の画像)と参照画像に基づいて深度画像を算出する。このように、画像収集装置15の作動周波数を低減し、画像収集装置15の電力消費を低減することができる。
【0098】
もちろん、いくつかの実施形態では、制御方法はシーンの明るさのみに基づいてステップ0183を実行するかどうかを判断してもよい。具体的に、プロセッサ20は、シーンの明るさのみを取得して、シーンの明るさが明るさ閾値より高いかどうかを判断し、レーザ投射機14は、明るさが明るさ閾値より高い場合、第1の作動周波数でシーンにレーザを投射する。
【0099】
いくつかの実施形態では、プロセッサ20は各データストリームのために状態情報(status)を追加することができる。その一例は表4に示すとおりである。
【表4】
【0100】
状態情報statusが0である場合、当該データストリームにバックグラウンド除去処理が施されなかったことを表し、状態情報statusが1である場合、当該データストリームにバックグラウンド除去処理が施されたことを表す。表4の0000は第1の画像を表す。0010は第2の画像を表す。0100は、投光器50が作動する時、画像収集装置15によって取得された赤外画像を表す。0111は第3画像を表す。1XX1はバックグラウンド除去処理が施された深度画像を表す。1XX0はバックグラウンド除去処理が施されなかった深度画像を表す。このように、プロセッサ20は、各データストリームにバックグラウンド除去処理が施されたか否かを見分けることを容易にするために、各データストリームに状態情報を追加する。
【0101】
いくつかの実施形態では、プロセッサ20は第1の記憶領域、第2の記憶領域及び論理減算回路を含み、論理減算回路は、第1の記憶領域及び第2の記憶領域の両方に接続される。第1の記憶領域は第1の画像を記憶し、第2の記憶領域は第2の画像を記憶し、論理減算回路は第1の画像と第2の画像を処理して第3画像を取得する。具体的に、論理減算回路は、第1の記憶領域から第1の画像を読み取り、第2の記憶領域から第2の画像を読み取り、第1の画像と第2の画像を取得した後、第1の画像と第2の画像に対して減算処理を行って、第3画像を得る。論理減算回路はさらにプロセッサ20における深度計算モジュール(例えば、専門的に深度の計算に使用される集積回路ASICなどであってもよい)に接続され、論理減算回路は、第3画像を深度計算モジュールに送信し、深度計算モジュールは第3画像及び参照画像に基づいて深度画像を算出する。
【0102】
本明細書の説明では、「一実施例」、「いくつかの実施例」、「例示的な実施例」、「一例」、「例」、「具体的な例」、または「いくつかの例」などの用語を参照する説明は、前記実施形態または例を併せて説明した具体的な特徴、構造、材料、または特性は、本出願の少なくとも1つの実施形態または例に含まれることを意味する。本明細書では、上記用語の概略表現は必ずしも同じ実施形態または例を指すものではない。且つ、説明された具体的な特徴、構造、材料または特性は、任意の1つまたは複数の実施形態または例において適切な方法で結合されてもよい。また、互いに矛盾しない場合、当業者は、本明細書に記載される異なる実施例または例及び異なる実施例または例の特徴を結合したり組み合わせたりすることができる。
【0103】
フローチャートにおける方法、又はここで他の形態で説明された任意のプロセスまたは方法は、特定の論理機能またはプロセスのステップの実行可能な命令のコードを実現するため1つまたはそれ以上のモジュール、セグメントまたは部分を含むことを表し、かつ本出願の好ましい実施形態の範囲は、別の態様で実現されてもよい。示されまたは議論された順序に従わなくてもよく、関連する機能に従って、機能を基本的に同時に実行するか、又は逆の順序で実行してもよいということは、当業者に理解されるべきである。
【0104】
以上は本出願の実施形態を示し且つ説明したが、上記実施例は例示的なものであり、本出願に対する制限として理解すべきではなく、当業者は、本出願の範囲内で上記実施形態を変更、修正、置換、変形することができる。
【手続補正書】
【提出日】2021-11-30
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の詳細な説明】
【優先権情報】
【0001】
本出願は、2019年5月31日に中国国家知識産権局に提出された特許出願番号が201910472716.4である中国特許出願の優先権を主張するものであり、当該中国特許出願の全内容は参照により本明細書に組み入れられる。
【技術分野】
【0002】
本出願はコンシューマーエレクトロニクス製品技術の分野に関し、特に電子機器の制御方法及び電子機器に関する。
【背景技術】
【0003】
既存のレーザ投射機を備えた携帯電話では、レーザ投射機は一般的に携帯電話のフロントハウジングに設けられ、レーザ投射器は、撮影距離が近いフロント使用状態にのみ使用され、例えば、レーザ投射機は、フロント深度画像取得のための使用状態にのみ使用され、これによって携帯電話の使用者がレーザ投射機を使用できるシーンは少なくなる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本出願の実施形態は電子機器の制御方法及び電子機器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本出願の電子機器の制御方法では、前記電子機器はハウジング、ディスプレイ及び回転コンポーネントを含み、前記ディスプレイは、前記ハウジングの片側に設けられ、前記回転コンポーネントは本体及び本体に設けられたレーザ投射機を含み、前記本体は回転可能に前記ハウジングに取り付けられて、それによって前記レーザ投射機は、前記ディスプレイの存在する側、または、前記ディスプレイに背向する側に選択的に向くことができる。前記制御方法は、前記レーザ投射機の向きを決定するステップと、前記レーザ投射機が、前記ディスプレイの存在する側に向く場合、第1のモードでレーザを投射するステップと、前記レーザ投射機が、前記ディスプレイに背向する側に向く場合、第2のモードでレーザを投射するステップであって、前記第2のモードによって送信された前記レーザのエネルギーが前記第1のモードによって送信された前記レーザのエネルギーより大きいステップと、を含む。
【0006】
本出願の電子機器はハウジング、ディスプレイ、回転コンポーネント及びプロセッサを含み、前記ディスプレイは、前記ハウジングの片側に設けられ、前記回転コンポーネントは本体及び本体に設けられたレーザ投射機を含み、前記本体は回転可能に前記ハウジングに取り付けられて、それによって前記レーザ投射機は、前記ディスプレイの存在する側、または、前記ディスプレイに背向する側に選択的に向くことができる。前記プロセッサは前記レーザ投射機の向きを決定する。前記レーザ投射機は、前記レーザ投射機が前記ディスプレイの存在する側に向く時に第1のモードでレーザを投射し、前記レーザ投射機が前記ディスプレイに背向する側に向く時に第2のモードでレーザを投射し、前記第2のモードによって送信された前記レーザのエネルギーは前記第1のモードによって送信された前記レーザのエネルギーより大きい。
【0007】
本出願の実施形態の追加の態様及び利点は、以下の説明において部分的に示され、一部が以下の説明により明らかになり、又は本出願の実践により理解されることになる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本出願の上記および/または追加の態様及び利点は、以下の添付図面と合わせて、実施例に対する説明によって明らかになり、且つ理解しやすくなる。
【
図1】本出願のいくつかの実施形態に係る電子機器の概略構成図である。
【
図2】本出願のいくつかの実施形態に係る電子機器の概略構成図である。
【
図3】本出願のいくつかの実施形態に係る電子機器の概略構成図である。
【
図4】本出願のいくつかの実施形態に係る電子機器の制御方法のフローチャートである。
【
図5】本出願のいくつかの実施形態に係る電子機器の立体概略構成図である。
【
図6】本出願のいくつかの実施形態に係る電子機器のレーザ投射機のレーザ光源の概略構成図である。
【
図7】本出願のいくつかの実施形態に係る電子機器の制御方法のフローチャートである。
【
図8】本出願のいくつかの実施形態に係る電子機器の立体概略構成図である。
【
図9】本出願のいくつかの実施形態に係る電子機器の立体概略構成図である。
【
図10】本出願のいくつかの実施形態に係る電子機器のシステムアーキテクチャの概略図である。
【
図11】本出願のいくつかの実施形態に係る電子機器の制御方法のフローチャートである。
【
図12】本出願のいくつかの実施形態に係る電子機器の制御方法の原理図である。
【
図13】本出願のいくつかの実施形態に係る電子機器の制御方法のフローチャートである。
【
図14】本出願のいくつかの実施形態に係る電子機器の制御方法のフローチャートである。
【
図15】本出願のいくつかの実施形態に係る電子機器の制御方法のフローチャートである。
【
図16】本出願のいくつかの実施形態に係る電子機器の制御方法のフローチャートである。
【
図17】本出願のいくつかの実施形態に係る電子機器の制御方法の原理図である。
【
図18】本出願のいくつかの実施形態に係る電子機器の制御方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本出願の実施形態について詳細に説明し、前記実施形態の例は添付図面に示され、最初から最後まで同じまたは同様の符号は同じまたは同様の要素、または同じまたは同様の機能を備えた素子を表す。以下、添付図面を参照して説明する実施形態は例示的であり、本出願を説明するためのものであり、本出願の実施形態に対する制限としては理解してはいけない。
【0010】
図1~
図4を参照すると、本出願の電子機器100の制御方法は電子機器100に適応し、電子機器100はハウジング11、ディスプレイ12及び回転コンポーネント13を含み、ディスプレイ12はハウジング11の片側に設けられ、回転コンポーネント13は、本体131及び本体131に設けられたレーザ投射機14を含み、本体131はハウジング11に回転可能に取り付けられて、それによってレーザ投射機14がディスプレイ12の存在する側、またはディスプレイ12に背向する側に選択的に向くことができる。
図4を参照すると、制御方法は、
041、レーザ投射機14の向きを決定するステップと、
042、レーザ投射機14が、ディスプレイ12の存在する側に向く場合(
図3に示すように)、第1のモードでレーザを投射するステップと、
043、レーザ投射機14が、ディスプレイ12に背向する側に向く場合(
図2に示すように)、第2のモードでレーザを投射するステップであって、第2のモードによって送信されたレーザのエネルギーが第1のモードによって送信されたレーザのエネルギーより大きいステップと、を含む。
【0011】
図2を参照すると、いくつかの実施形態では、電子機器100はホールセンサコンポーネント16をさらに含み、ホールセンサコンポーネント16は第1のセンサ161と第2のセンサ162を含み、第1のセンサ161は本体131に設けられ、第2のセンサ162はハウジング11に設けられ、且つ第1のセンサ161に対応し、レーザ投射機14の向きを決定する(041)ステップは、
ホールセンサコンポーネント16を介してレーザ投射機14の向きを決定する。
【0012】
図2及び
図7を参照すると、いくつかの実施形態では、ホールセンサコンポーネント16を介してレーザ投射機14の向きを決定するステップは、
0711、ホールセンサコンポーネント16のホール値を取得するステップと、
0712、ホール値が第1のプリセット値より小さい場合、レーザ投射機14がディスプレイ12の存在する側に向いていると決定するステップと、
0713、ホール値が第2のプリセット値より大きい場合、レーザ投射機14がディスプレイ12に背向する側に向いていると決定するステップと、を含む。
【0013】
図5を参照すると、いくつかの実施形態では、電子機器100は状態選択ボタン17をさらに含み、レーザ投射機14の向きを決定する(041)ステップは、
状態選択ボタン17を介してレーザ投射機14の向きを決定するステップを含む。
【0014】
図1~
図3を参照すると、いくつかの実施形態では、レーザ投射機14は第1のモードでレーザを投射したパワーが第2のモードで投射したレーザのパワーより小さい。及び/又はレーザ投射機14は、複数の点光源141を含み、複数の点光源141は独立して制御され、レーザ投射機14は第1のモードで作動させた点光源141の数量が第2のモードで作動させた点光源141の数量より少ない。
【0015】
いくつかの実施形態では、電子機器100は画像収集装置15をさらに含み、画像収集装置15は、本体131に設けられ、且つレーザ投射機14の存在する面に位置し、レーザ投射機14はレーザを投射する時、第1の作動周波数でシーンにレーザを投射する。制御方法は、
0114、画像収集装置15は第2の作動周波数で収集画像を取得するステップであって、第2の作動周波数は第1の作動周波数より大きいステップと、
0115、収集画像においてレーザ投射機14がレーザを投射していない時に収集された第1の画像及びレーザ投射機14がレーザを投射している時に収集された第2の画像を区別するステップと、
0116、第1の画像、第2の画像及び参照画像に基づいて深度画像を算出するステップと、をさらに含む。
【0016】
図1~
図4を参照すると、本出願の実施形態の電子機器100は、ハウジング11、ディスプレイ12、回転コンポーネント13及びプロセッサ20を含む。ディスプレイ12はハウジング11の片側に設けられる。回転コンポーネント13は、本体131及び本体131に設けられたレーザ投射機14を含む。本体131はハウジング11に回転可能に取り付けられて、それによってレーザ投射機14がディスプレイ12の存在する側、またはディスプレイ12に背向する側に選択的に向くことができる。プロセッサ20はレーザ投射機14の向きを決定する。レーザ投射機14は、レーザ投射機14がディスプレイ12の存在する側に向く時に第1のモードでレーザを投射し、レーザ投射機14がディスプレイ12に背向する側に向く時に第2のモードでレーザを投射する。第2のモードによって送信されたレーザのエネルギーは第1のモードによって送信されたレーザのエネルギーより大きい。
【0017】
図2を参照すると、いくつかの実施形態では、電子機器100はホールセンサコンポーネント16をさらに含み、ホールセンサコンポーネント16は第1のセンサ161と第2のセンサ162を含み、第1のセンサ161は本体131に設けられ、第2のセンサ162はハウジング11に設けられ、且つ第1のセンサ161に対応する。プロセッサ20は、さらに、ホールセンサコンポーネント16を介してレーザ投射機14の向きを決定する。
【0018】
図2及び
図7を参照すると、いくつかの実施形態では、プロセッサ20は、さらに、
0711、ホールセンサコンポーネント16のホール値を取得し、
0712、ホール値が第1のプリセット値より小さい場合、レーザ投射機14がディスプレイ12の存在する側に向いていると決定し、
0713、ホール値が第2のプリセット値より大きい場合、レーザ投射機14がディスプレイ12に背向する側に向いていると決定する。
【0019】
図5を参照すると、いくつかの実施形態では、電子機器100は状態選択ボタン17をさらに含み、プロセッサ20は状態選択ボタン17を介してレーザ投射機14の向きを決定する。
【0020】
図1~
図3を参照すると、いくつかの実施形態では、レーザ投射機14は第1のモードでレーザを投射したパワーが第2のモードで投射したレーザのパワーより小さい。及び/又はレーザ投射機14は、複数の点光源141を含み、複数の点光源141は独立して制御される。レーザ投射機14は第1のモードで作動させた点光源141の数量が第2のモードで作動させた点光源141の数量より少ない。
【0021】
図3を参照すると、いくつかの実施形態では、電子機器100は画像収集装置15をさらに含み、画像収集装置15は、本体131に設けられ、且つレーザ投射機14の存在する面に位置し、レーザ投射機14はレーザを投射する時、第1の作動周波数でシーンにレーザを投射する。画像収集装置15は第2の作動周波数で画像を収集し、第2の作動周波数は第1の作動周波数より大きい。プロセッサ20は収集画像においてレーザ投射機14がレーザを投射していない時に収集された第1の画像及びレーザ投射機14がレーザを投射している時に収集された第2の画像を区別し、及び第1の画像、第2の画像及び参照画像に基づいて深度画像を算出する。
【0022】
図1~
図3を参照すると、いくつかの実施形態では、ハウジング11は端面113及びディスプレイ12に背向する背面112を含み、背面112には端面113を貫通した収容溝114が設けられ、回転コンポーネント13は収容溝114内に回転可能に取り付けられる。レーザ投射機14がディスプレイ12の存在する側に向く場合、本体131は端面113から突出する。レーザ投射機14がディスプレイ12の存在する側に背向する場合、本体131の片面は端面113と面一になる。
【0023】
図1~
図3を参照すると、いくつかの実施形態では、ハウジング11は前面111、背面112及び端面113を含み、前面111と背面112はハウジング11の背向する両側に位置し、端面113は前面111と背面112を接続し、ディスプレイ12は前面111に設けられ、ディスプレイ12の端面113には近い一端には切り欠き121が形成され、ハウジング11には前面111、背面112及び端面113を貫通する収容溝115が設けられ、収容溝115は切り欠き121に連通し、回転コンポーネント13は収容溝115内に回転可能に取り付けられる。
【0024】
図1~
図3を参照すると、いくつかの実施形態では、ハウジング11は前面111、背面112及び端面113を含み、ディスプレイ12はハウジング11の前面111に取り付けられ、ディスプレイ12は前面111の面積の85%以上をカバーすることができる
【0025】
図6と
図10を参照すると、いくつかの実施形態では、レーザ投射機14はレーザ光源140を含み、レーザ光源140は複数の点光源141を含む。複数の点光源141は複数の発光アレイ142を形成する。複数の発光アレイ142は環状に配列されている。
【0026】
図6と
図10を参照すると、いくつかの実施形態では、発光アレイ142の作動形態は、レーザ光源140の中心から遠いほど発光アレイ142は先に作動することである。
【0027】
図6と
図10を参照すると、いくつかの実施形態では、レーザ投射機14はレーザ光源140と第1の駆動装置147を含み、第1の駆動装置147はレーザ光源140を測定対象にレーザを投射するように駆動する。
【0028】
図8を参照すると、いくつかの実施形態では、ハウジング11は前面111、背面112及び端面113を含み、ディスプレイ12はハウジング11の前面111に設けられ、ディスプレイ12の端面113には近い一端には切り欠き121が形成される。
【0029】
図5と
図8を参照すると、いくつかの実施形態では、電子機器100は本体131に設けられた投光器50をさらに含み、投光器50とレーザ投射機14とは本体131の同じ面に位置する。
【0030】
図1~
図3を参照すると、本出願の電子機器100の制御方法では、電子機器100はハウジング11、ディスプレイ12及び回転コンポーネント13を含み、ディスプレイ12はハウジング11の片側に設けられ、回転コンポーネント13は、本体131及び本体131に設けられたレーザ投射機14を含み、本体131はハウジング11に回転可能に取り付けられて、それによってレーザ投射機14がディスプレイ12の存在する側、またはディスプレイ12に背向する側に選択的に向くことができる。
図4を参照すると、制御方法は、
041、レーザ投射機14の向きを決定するステップと、
042、レーザ投射機14が、ディスプレイ12の存在する側に向く場合(
図3に示すように)、第1のモードでレーザを投射するステップと、
043、レーザ投射機14が、ディスプレイ12に背向する側に向く場合(
図2に示すように)、第2のモードでレーザを投射するステップであって、第2のモードによって送信されたレーザのエネルギーが第1のモードによって送信されたレーザのエネルギーより大きいステップと、を含む。
【0031】
本出願の電子機器100は上記制御方法を実現するために適用することができ、具体的に、電子機器100はプロセッサ20をさらに含み、ステップ041はプロセッサ20によって実現することができ、ステップ042とステップ043はいずれもレーザ投射機14によって実現することができる。つまり、プロセッサ20はレーザ投射機14の向きを決定することができ、レーザ投射機14は、ディスプレイ12の存在する側に向く時に第1のモードでレーザを投射し、及びディスプレイ12に背向する側に向く時に第2のモードでレーザを投射することができる。
【0032】
電子機器100は、携帯電話、タブレット、ノートパソコン、スマートウェア装置(スマート腕時計、スマートブレスレット、スマートヘルメット、スマートメガネなど)、仮想現実装置などであってもよい。本出願は、電子機器100が携帯電話であることを例として説明するが、電子機器100の形態は携帯電話に限定されない。
【0033】
図1及び
図5を参照すると、ハウジング11は前面111、背面112と端面113を含み、前面111と背面112はハウジング11の背向する両側に位置し、端面113は前面111と背面112を接続する。本出願の実施形態では、背面112には端面113を貫通した収容溝114が設けられる。
【0034】
ディスプレイ12はハウジング11の前面111に取り付けられ、ディスプレイ12は前面111の面積の85%以上をカバーすることができる、例えば85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、95%に達し、さらには100%に達することもできる。ディスプレイ12は、画像の表示に使用してもよく、画像は、文字、画像、ビデオ、アイコンなどの情報であってもよい。
【0035】
回転コンポーネント13は収容溝114内に回転可能に取り付けられる。具体的に、回転コンポーネント13は本体131とレーザ投射機14を含み、本体131の2つの回転軸132(
図2に示すように)はそれぞれ収容溝114の対向する2つの側壁に取り付けられ、回転軸132を通過する軸線は前面111、背面112、端面113に平行である。レーザ投射器14は、本体131に取り付けられ、本体131の一表面から露出する。本体131が回転すると、レーザ投射器14を回転させることができて、それによって投射機14がディスプレイ12の存在する側、またはディスプレイ12に背向する側に選択的に向くことができ、レーザ投射機14がディスプレイ12の存在する側に向く場合、本体131は端面113から突出する。レーザ投射機14がディスプレイ12に背向する側に向く場合、本体131の片面は端面113と面一になり、この時、本体14は端面113から突出していない。
【0036】
電子機器100は画像収集装置15をさらに含み、画像収集装置15は、本体131に設けられ、レーザ投射機14の存在する面に位置し、つまり、レーザ投射機14と画像収集装置15は本体131の同じ表面から露出する。レーザ投射器14は、3次元モデリング、3次元画像の生成、測距などのために、画像収集装置15と併せて使用され、測定対象物の深度情報を取得する。レーザ投射器14と画像収集装置15は、ブラケットに取り付けられた後、ブラケット、レーザ投射器14と画像収集装置15を本体131に一緒に取り付けることができる。または、本体131はブラケットであり、レーザ投射器14及び画像収集装置15はいずれも本体131に取り付けられる。
【0037】
一般的には、電子機器100の使用者が電子機器100を使用する時、ディスプレイ12は使用者に向く。レーザ投射機14がディスプレイ12の存在する側に向く場合(
図3に示すように)、レーザ投射機14はフロント使用状態であり、ディスプレイ12とレーザ投射機はいずれも電子機器100の使用者に向き、この時、レーザ投射機14はフロントレーザ投射機として使用されてもよく、使用者は、ディスプレイ12に表示された内容を見ることができ、レーザ投射機14を使用して使用者側にレーザを投射することができ、使用者は、用レーザ投射機14(及び画像収集装置15)を使用して顔認識、虹彩認識などを行うことができる。レーザ投射機14がディスプレイ12に背向する場合、レーザ投射機14はアウト使用状態であり(
図2に示すように)、ディスプレイ12は電子機器100の使用者に向き、レーザ投射機14は電子機器100の使用者に背向し、この時、レーザ投射機14はアウトレーザ投射機として使用されてもよく、使用者はディスプレイ12に表示された内容を見ることができ、レーザ投射器14を使用して、使用者から離れた側にレーザを投射することができ、例えば、使用者はレーザ投射機14(及び画像収集装置15)を使用して、電子機器100に背向する側の測定対象の深度画像を取得することができる。
【0038】
本出願の実施形態では、レーザ投射機14がレーザを投射するモードは、第1のモードと第2のモードを含み、第1のモードはレーザ投射機14がフロント使用状態であることに対応し、第2のモードはレーザ投射機14がアウト使用状態であることに対応し、第2のモードでレーザを投射したエネルギーは第1のモードでレーザを投射したエネルギーより大きい。具体的に、第2のモードでレーザを投射したエネルギーが第1のモードでレーザを投射したエネルギーより大きくなるように、レーザ投射機14が第1のモードでレーザを投射したパワーは第2のモードでレーザを投射したパワーより小さいであってもよく、この時、レーザ投射器14が第2のモードで投射したレーザの到達できる最大距離(投射距離)は、第1のモードで投射したレーザの到達できる最大距離(投射距離)より大きい。同時に、アウト使用状態レーザ投射機14が画像収集装置15に協力して検出できるアウト距離範囲は、フロント使用状態でレーザ投射機14が画像収集装置15に協力して検出できるフロント距離範囲より大きく、例えば、レーザ投射機14及び画像収集装置15を合わせて検出できるフロント距離範囲は25cm以内であるが、レーザ投射機14及び画像収集装置15を合わせて検出できるアウト距離範囲は25cmを超過する(25cm以内の距離範囲精度が悪い)。または、フロント距離範囲とアウト距離範囲は一部が重なり、例えばレーザ投射機14及び画像収集装置15を合わせて検出できるフロント距離範囲は25cm以内であるが、レーザ投射機14及び画像収集装置15を合わせて検出できるアウト距離範囲は20cmを超過する。
【0039】
本出願の電子機器100及び電子機器100の制御方法では、回転コンポーネント13はハウジング11に回転可能に取り付けられて、それによってレーザ投射機14がディスプレイ12の存在する側、またはディスプレイ12に背向する側に選択的に向くことができ、レーザ投射器14がディスプレイ12に背向する側に向く際に投射できる最大距離は、ディスプレイ12の存在する側に向く際に投射できる最大距離より大きく、これによってレーザ投射器14はフロントレーザ投射機とアウトレーザ投射機として同時に使用されることができ、使用者が電子機器100を使用できるシーンが増えたことになる。同時に、電子機器100には、それぞれフロントレーザ投射機及びアウトレーザ投射機として使用される2つのレーザ投射器14を設ける必要がなく、電子機器100のコストを削減する。
【0040】
図6を参照すると、いくつかの実施形態では、レーザ投射機14はレーザ光源140を含み、レーザ光源140は複数の点光源141を含み、複数の点光源141は独立して制御されることができ、具体的に、各点光源141は、独立してオンおよびオフされることができる。レーザ投射機14が第1のモードで作動させた点光源141の数量は第2のモードで作動させた点光源141の数量より少なく、この時、各点光源141がレーザを投射したパワーは同じであってもよいため、第2のモードでレーザを投射したエネルギーが第1のモードでレーザを投射したエネルギーより大きくなるようにし、レーザ投射機14が第2のモードで投射したレーザは到達できる最大距離は第1のモードで投射したレーザが到達できる最大距離よりも大きい。
【0041】
図6を参照すると、いくつかの実施形態では、複数の点光源141は複数の発光アレイ142を形成し、複数の発光アレイ142は独立して制御される。具体的に、各発光アレイ142内の複数の点光源141は同時にオンとオフされることができ、この時、各発光アレイ142内の複数の点光源141のパワーは同じであってもよい。他の実施形態では、各発光アレイ142内の複数の点光源141は独立して制御されてもよい。
【0042】
本実施形態では、複数の発光アレイ142は環状に配列されている。環状に配列された発光アレイ142内の点光源141から出されたレーザは、より広い視野をカバーすることができ、このように、より多くの測定対象の深度情報を取得することができる。環状は方環形状または円環状であってもよい。
【0043】
図6を参照すると、いくつかの実施形態では、投射距離が増加するにつれて、発光アレイ142の作動形態は、レーザ光源140の中心から遠いほど発光アレイ142は先に作動することである。例えば、
図6と合わせて、発光アレイ142の総数は6個であり、6つの発光アレイ142は、5つの環状サブアレイ144と1つの正方形サブアレイ143とを含み、レーザ光源140の中心に近い方向に、5つの環状サブアレイ144が順次配置され、順次配置された5つの環状サブアレイ144の番号はA、B、C、D、Eである。本実施形態では、レーザ投射器14がディスプレイ12の存在する側に向く場合、番号がAとBである環状サブアレイ144内の点光源141を作動させる。レーザ投射機14がディスプレイ12に背向する側に向く場合、番号がA、BとCである環状サブアレイ144内の点光源141を作動させ、または番号がA、B、CとDである環状サブアレイ144内の点光源141を作動させ、番号がA、B、C、DとEである環状サブアレイ144内の点光源141を作動させ、番号A、B、C、DとEである環状サブアレイ144内の点光源141及び方形サブアレイ143内の点光源141を作動させる。
【0044】
本実施形態では、レーザ投射機14が第1のモードで作動させた点光源141の数量は第2のモードで作動させた点光源141の数量より少ないため、レーザ投射機14がディスプレイ12の存在する側にレーザを投射したエネルギーがディスプレイ12に背向する側にレーザを投射したエネルギーより小さいようにする。
【0045】
レーザ投射機14の回折光学素子(図示せず)の回折能力には限界があり、レーザ光源140から射出された部分レーザは回折ではなく直接射出され、直接射出されたレーザは回折光学素子の回折減衰作用を受けない。レーザを直接射出したエネルギーは大きく、使用者の目に危害を及ぼす可能性が高い。そのため、レーザ投射機14がディスプレイ12の存在する側に向く時に第1のモードでレーザを投射し、つまり、レーザ投射器14は、投射距離が小さい場合、レーザ光源140の中心から離れた環状サブアレイ144を先に作動させることにより、レーザ光源140によって投射されたレーザが、回折光学素子の回折減衰作用を受けずに、使用者の目に直接投射されることを回避でき、したがってレーザ投射機14の安全性を向上させる。レーザ投射機14は、ディスプレイ12に背向する側に向く場合、第2のモードでレーザを投射し、つまり、レーザ投射器14は、投射距離が大きい場合、レーザ光源140の中心から離れた環状サブアレイ144と、レーザ光源140の中心に近い環状サブアレイ144とを同時に作動させ、これによって、レーザ投射機14によって投射されたレーザが到達できる最大距離を増加させる。
【0046】
図2及び
図7を参照すると、いくつかの実施形態では、電子機器100はホールセンサコンポーネント16をさらに含み、ホールセンサコンポーネント16は第1のセンサ161と第2のセンサ162を含み、第1のセンサ161は本体131に設けられ、第2のセンサ162はハウジング11に設けられ且つ第1のセンサ161に対応する。前記レーザ投射機14の向きを決定することは、ホールセンサコンポーネント16によって実現でき、具体的に、制御方法は、
0711、ホールセンサコンポーネント16のホール値を取得するステップと、
0712、ホール値が第1のプリセット値より小さい場合、レーザ投射機14がディスプレイ12の存在する側に向いていると決定するステップと、
0713、ホール値が第2のプリセット値より大きい場合、レーザ投射機14がディスプレイ12に背向する側に向いていると決定するステップと、
072、レーザ投射機14が、ディスプレイ12の存在する側に向く場合、第1のモードでレーザを投射ステップと、
073、レーザ投射機14が、ディスプレイ12に背向する側に向く場合、第2のモードでレーザを投射するステップであって、第2のモードによって送信されたレーザのエネルギーが第1のモードによって送信されたレーザのエネルギーより大きいステップと、を含む。
【0047】
上記制御方法は、電子機器100によって実現されることができ、ステップ0711、ステップ0712とステップ0713は前文に記載されたステップ041のサブステップであってもよく、ステップ072は前文に記載されたステップ042とほぼ同じであり、ステップ073は前文に記載されたステップ043とほぼ同じである。具体的に、プロセッサ20はホールセンサコンポーネント16に電気的に接続され、プロセッサ20は、さらにホールセンサコンポーネント16を介してレーザ投射機14の向きを決定することができ、プロセッサ20はさらにステップ0711、ステップ0712、及びステップ0713を実現することができる。つまり、プロセッサ20はさらにホールセンサコンポーネント16のホール値を取得することができ、ホール値が第1のプリセット値より小さい場合レーザ投射機14がディスプレイ12の存在する側に向いていると決定し、及びホール値が第2のプリセット値より大きい場合レーザ投射機14がディスプレイ12に背向する側に向いていると決定する。
【0048】
本実施形態では、第1のセンサ161は磁石161であってもよく、第2のセンサ162はホールセンサ162であってもよい。ホールセンサ162はガウスメーターまたはディジタルホールセンサであってもよく、ホール値はガウス値である。レーザ投射機14がディスプレイ12に背向する側に向く場合(すなわち回転コンポーネント13が初期状態である場合)、磁石161のS極は、磁石161のホールセンサ162に近い一端に位置し、磁石161のN極は、磁石161のホールセンサ162から離れた一端に位置する。レーザ投射機14がディスプレイ12の存在する側に向く場合、磁石161のN極は磁石161のホールセンサ162に近い一端に位置し、磁石161のS極は磁石161のホールセンサ162から離れた一端に位置する。磁石161のS極がホールセンサ162に近い場合、ホールセンサ162の存在する磁場が強いほど、ホールセンサ162が収集したホール値は大きくなり、正値である。磁石161のN極がホールセンサ162に近いほど、ホールセンサ162が収集したホール値は小さくなり、負値である。
【0049】
ホールセンサ162が収集したホール値が第1のプリセット値より小さく、例えば、プロセッサ20が取得したホールセンサ162のホール値が-90で、第1のプリセット値-85より小さい場合、レーザ投射機14がディスプレイ12の存在する側に向いていると決定する。ホールセンサ162が収集したホール値が第2のプリセット値より大きく、例えば、プロセッサ20が取得したホールセンサ162のホール値が40であり、第2のプリセット値35より大きい場合、レーザ投射機14がディスプレイ12に背向する側に向いていると決定する。もちろん、第1のプリセット値と第2のプリセット値は、磁石161の特性、磁石161とホールセンサ162との距離などの要素に関する。磁石161の特性は、磁石161の材料、形状及び大きさを含む。磁石161とホールセンサ162との距離が小さいほど、ホールセンサ162が収集したホール値は大きい。
【0050】
本出願の実施形態の電子機器100及び制御方法は、ホールセンサコンポーネント16を介してレーザ投射機14の向きを決定し、これによって使用者がレーザ投射機14の向きを手動で選択せずにレーザ投射機14を用いて対応するモードでレーザを投射することができ、電子機器100の使用体験を向上させる。
【0051】
図5を参照すると、いくつかの実施形態では、電子機器100はプロセッサ20に電気的に接続された状態選択ボタン17をさらに含み、前記レーザ投射機14の向きを決定することは、状態選択ボタン17によって実現されることができ、具体的に、プロセッサ20はさらに状態選択ボタン17を介してレーザ投射機14の向きを決定することができる。状態選択ボタン17はエンティティボタンであってもよく、第1の状態ボタン171と第2の状態ボタン172を含む。プロセッサ20は、第1の状態ボタン171がトリガーされたことを検出した時、レーザ投射機14がディスプレイ12の存在する側に向いていると決定する。プロセッサ20は、第2の状態ボタン172がトリガーされたことを検出した時、レーザ投射機14がディスプレイ12に背向する側に向いていると決定する。他の実施形態では、状態選択ボタン17は仮想ボタンであってもよい、状態選択ボタン17はディスプレイ12によって表示されることができ、例えば、状態選択ボタン17はディスプレイ12によって表示された向き変換ボタンであってもよい。
【0052】
本出願の実施形態の電子機器100及び制御方法は、状態選択ボタン17を介してレーザ投射機14の向きを決定し、これによって使用者が必要に応じて必要な向きを正確に選択できるようにする。
【0053】
図2を参照すると、いくつかの実施形態では、電子機器100は可視光カメラ40をさらに含み、可視光カメラ40は主カメラ41と副カメラ42を含み、主カメラ41と副カメラ42はいずれも本体131に取り付けられ、主カメラ41と副カメラ42はレーザ投射機14の存在する面に位置する。主カメラ41は広角カメラであってもよく、広角カメラは運動に対しての敏感度が低く、比較的低いシャッタースピードは撮影の鮮明度を保障でき、さらに、広角カメラは視覚範囲が広く、幅広い範囲の景物をカバーでき、前景及び遠近比較を強調することができる。副カメラ42は望遠カメラであってもよく、望遠カメラの望遠レンズはより遠い物体を認識することができる。または主カメラ41はカラーカメラであり、副カメラ42はモノクロカメラである。ここのカメラは複数であり、2つ、3つ、4つ、またはそれ以上である。本実施形態では、レーザ投射機14、副カメラ42、主カメラ41、及び画像収集装置15は、順次離間して配列され且つ同じ直線に位置する。
【0054】
図8及び
図9を参照すると、いくつかの実施形態では、ディスプレイ12は前面111に設けられ、ディスプレイ12の端面113には近い一端には切り欠き121が形成され、ハウジング11には前面111、背面112及び端面113を貫通する収容溝115が設けられ、収容溝115は切り欠き121に対応して連通し、回転コンポーネント13は収容溝115内に回転可能に取り付けられる。
【0055】
本実施形態では、本体131のサイズは、本体131が収容溝115内で回転できるように、少々収容溝115のサイズより小さい。レーザ投射機14がディスプレイ12に背向する側に向く場合、本体131の対向する2つの表面(前後の2つの表面)は、それぞれ背面112及びディスプレイ12の最外側の出光面に平行である。レーザ投射機14がディスプレイ12の存在する側に向く場合、本体131の対向する2つの表面(前後の2つの表面)は、それぞれ背面112及びディスプレイ12の最外側の出光面に平行である。
【0056】
図10を参照すると、いくつかの実施形態では、レーザ投射機14はレーザ光源140と第1の駆動装置147を含み、第1の駆動装置147は、測定対象にレーザを投射するようにレーザ光源140を駆動することができる。レーザ投射機14及び画像収集装置15はいずれもプロセッサ20に接続される。プロセッサ20は、レーザ投射機14のためにイネーブル信号を提供することができ、具体的に、プロセッサ20は、第1の駆動装置147のために、イネーブル信号を提供することができる。画像収集装置15はI2Cパスを介してプロセッサ20に接続される。レーザ投射機14は外にレーザを送信することができ、例えば赤外線レーザであり、レーザがシーンにおける物体に到達した後に反射され、反射されたレーザは画像収集装置15よって受信されることができ、プロセッサ20は、レーザ投射機14によって送信されたレーザ及び画像収集装置15によって受信されたレーザに基づいて、物体の深度情報を算出することができる。一例では、レーザ投射機14と画像収集装置15は、飛行時間(Time of flight,TOF)測距法によって深度情報を取得することができ、別の例では、レーザ投射機14と画像収集装置15は、立体照明測距原理に従って深度情報を取得することができる。本出願の明細書は、レーザ投射機14と画像収集装置15が立体照明測距原理に従って深度情報を取得することを例として説明し、この時、レーザ投射機14は赤外線レーザ送信機であり、画像収集装置15は赤外線カメラである。
【0057】
画像収集装置15はレーザ投射機14と併用する場合、一例では、画像収集装置15は、ストローブ信号(strobe信号)に基づいてレーザ投射機14の投射タイミングを制御することができ、strobe信号は、画像収集装置15が収集画像を取得するタイミングに基づいて生成されたものであり、strobe信号は高低レベルの交替された電気信号として見なすことができ、レーザ投射機14は、strobeが指示したレーザ投射タイミングに基づいてレーザを投射する。具体的に、プロセッサ20は、I2Cパスを介して画像収集命令を送信して、レーザ投射機14と画像収集装置15をイネーブルし、レーザ投射機14と画像収集装置15が作動できるようにする。画像収集装置15は、画像収集命令を受信した後、strobe信号によってスイッチデバイス30を制御し、strobe信号がハイレベルである場合、スイッチデバイス30は第1の駆動装置147に第1のパルス信号(pwn1)を送信し、第1の駆動装置147は、第1のパルス信号に基づいてレーザ光源140がシーンにレーザを投射するようにし、strobe信号が低レベルである場合、スイッチデバイス30は、第1の駆動装置147に第1のパルス信号を送信することを停止し、レーザ光源140はレーザを投射しない。または、strobe信号が低レベルである場合、スイッチデバイス30は第1の駆動装置147に第1のパルス信号を送信し、第1の駆動装置147は第1のパルス信号によってレーザ光源140がシーンにレーザを投射するように駆動し、strobe信号がハイレベルである場合、スイッチデバイス30は第1の駆動装置147に第1のパルス信号の送信を停止し、レーザ光源140はレーザを投射しないものであってもよい。別の例では、画像収集装置15は、レーザ投射機14と併用する時、strobe信号を使用する必要がなくてもよく、この時、プロセッサ20は画像収集命令を画像収集装置15に送信し、レーザ投射命令を第1の駆動装置147に同時に送信し、画像収集装置15は画像収集命令を取得した後、収集画像を取得し始め、第1の駆動装置147はレーザ投射命令を受信する時、レーザを投射するようにレーザ光源140を駆動する。レーザ投射機14がレーザを投射する時、レーザが斑点付きのレーザパターンになってシーンにおける測定対象に投射される。画像
収集装置15は、測定対象によって反射されたレーザパターンを収集し、モバイルインダストリープロセッサーインターフェース(Mobile Industry Processor Interface、MIPI)を介してスペックル画像をプロセッサ20に送信する。画像収集装置15がプロセッサ20に1フレームスペック画像を送信する毎に、プロセッサ20は1つのデータストリームを受信する。プロセッサ20は、スペックル画像とプロセッサ20に予め保存された参照画像とに基づいて、深度画像の計算を行うことができる。
【0058】
いくつかの実施形態では、可視光カメラ40もパスI2Cを介してプロセッサ20に接続され、つまり、主カメラ41と副カメラ42はいずれもパスI2Cを介してプロセッサ20に接続されることができる。可視光カメラ40は可視光画像を収集してもよい。つまり、主カメラ41と副カメラ42は両方とも可視光画像をそれぞれ収集することができ、または、主カメラ41及び副カメラ42を組み合わせて可視光画像を収集することができる。言い換えれば、主カメラ41と副カメラ42のうちのいずれかまたは両方とも可視光画像を収集することができる。可視光カメラ40(主カメラ41及び/又は副カメラ42)がプロセッサ20に1フレームの可視光画像を送信する毎に、プロセッサ20は1つのデータストリームを受信する。可視光カメラ40は単独で使用されてもよく、すなわち使用者が可視光画像だけを取得したい場合、プロセッサ20は、パスI2Cを介して可視光カメラ40(主カメラ41と副カメラ42のいずれかまたは両方)に画像収集命令を送信して、可視光カメラ40をイネーブルして作動させるようにする。可視光カメラ40は、画像収集命令を受信した後、シーンの可視光画像を収集しモバイルインダストリープロセッサーインターフェースを介してプロセッサ20に可視光画像を送信する。可視光カメラ40(主カメラ41、及び副カメラ42のうちのいずれか、または主カメラ41及び副カメラ42両方)はレーザ投射機14及び画像収集装置15と併せて使用されてもよく、すなわち使用者が可視光画像と深度画像に基づいて三次元画像を取得したい場合、画像収集装置15と可視光カメラ40との作動周波数が同じである場合、画像収集装置15は、sync信号によって可視光カメラ40とのハードウェア同期を実現する。具体的に、プロセッサ20は、パスI2Cを介して画像収集装置15に画像収集命令を送信する。画像収集装置15は、画像収集命令を受信した後、strobe信号によってスイッチデバイス30を制御して第1の駆動装置147に第1のパルス信号(pwn1)を送信することができ、それによって第1の駆動装置147は第1のパルス信号によってレーザを送信するようにレーザ光源140を駆動する。同時に、画像収集装置15と可視光カメラ40の間は、sync信号によって同期され、当該sync信号は可視光画像を収集するように可視
光カメラ40を制御する。
【0059】
図2及び
図10を参照すると、電子機器100は本体131に設けられた投光器50をさらに含むことができ、投光器50とレーザ投射機14とは本体131の同じ面に位置する。投光器50はシーンに均一な面光を送信でき、投光器50は投光光源51及び第2の駆動装置52を含み、第2の駆動装置52は均一な面光を送信するように投光光源51を駆動する。投光器50から出された光は赤外線または他の非可視光、例えば紫外線光などであってもよい。本出願は投光器50が赤外線を送信することを例として説明するが、投光器50によって送信された光の形態はこれに限定されない。投光器50はプロセッサ20に接続され、プロセッサ20は、投光ランプ50を駆動するためにイネーブル信号を提供することができ、具体的に、プロセッサ20は、第2の駆動装置52のために、イネーブル信号を提供することができる。投光器50は画像収集装置15と併せて作動して赤外画像を収集する。画像収集装置15は投光器50と併せて使用される時、一例では、画像収集装置15は、ストローブ信号(strobe信号、当該strobe信号と、画像収集装置15がレーザ投射機14を制御するstrobe信号とは独立した2つのstrobe信号である)を介して投光器50が赤外線を送信する送信タイミングを制御することができ、strobe信号は、画像収集装置15が画像を取得するタイミングに基づいて生成されたものであり、strobe信号は、高低レベルの交替された電気信号と見なされてもよく、投光器50は、strobe信号によって示された赤外線送信のタイミングに基づいて赤外線を送信する。具体的に、プロセッサ20はパスI2Cを介して画像収集装置15に画像収集命令を送信でき、画像収集装置15は、画像収集命令を受信した後、strobe信号によってスイッチデバイス30を制御し、strobe信号がハイレベルである場合、スイッチデバイス30は第2の駆動装置52に第2のパルス信号(pwn2)を送信し、第2の駆動装置52は第2のパルス信号によって、赤外線を送信するように投光光源51を制御し、strobe信号が低レベルである場合、スイッチデバイス30は第2の駆動装置52に第2のパルス信号の送信を停止し、投光光源51は赤外線を送信しない。または、strobe信号が低レベルである場合、スイッチデバイス30は第2
の駆動装置52に第2のパルス信号を送信し、第2の駆動装置52は第2のパルス信号によって、赤外線を送信するように投光光源51を制御し、strobe信号がハイレベルである場合、スイッチデバイス30は第2の駆動装置52に第2のパルス信号を送信することを停止し、投光光源51は赤外線を送信しない。投光器50が赤外線を送信する時、画像収集装置15は、シーンにおいて物体によって反射された赤外線を受信して赤外画像を形成し、モバイルインダストリープロセッサーインターフェースを介して赤外画像をプロセッサ20に送信する。画像収集装置15はプロセッサ20に1フレーム赤外画像を送信する毎に、プロセッサ20は1つのデータストリームを受信する。当該赤外画像は通常、虹彩認識や顔認識などに使用される。
【0060】
図1、
図2及び
図11を参照すると、いくつかの実施形態では、電子機器100は画像収集装置15をさらに含み、画像収集装置15は、レーザ投射機14とともに本体131の同じ面に取り付けられ、レーザ投射機14は、レーザを投射する時(レーザ投射機14が第1のモードでレーザを投射する時、またはレーザ投射機14が第2のモードでレーザを投射する時)、第1の作動周波数でシーンにレーザを投射し、制御方法は、
0114、画像収集装置15が第2の作動周波数で収集画像を取得するステップであって、第2の作動周波数が第1の作動周波数より大きいステップと、
0115、収集画像においてレーザ投射機14がレーザを投射していない時に収集された第1の画像及びレーザ投射機14がレーザを投射している時に収集された第2の画像を区別するステップと、
0116、第1の画像、第2の画像及び参照画像に基づいて深度画像を算出するステップと、をさらに含む。
【0061】
つまり、制御方法は、
0111、レーザ投射機14の向きを決定するステップと、
0112、レーザ投射機14が、ディスプレイ12の存在する側に向く場合、第1のモードでレーザを投射するステップと、
0113、レーザ投射機14が、ディスプレイ12に背向する側に向く場合、第2のモードでレーザを投射するステップであって、第2のモードによって送信されたレーザのエネルギーが第1のモードによって送信されたレーザのエネルギーより大きいステップと、
0114、レーザ投射機14が第1の作動周波数でシーンにレーザを投射する時、画像収集装置15が第2の作動周波数で収集画像を取得するステップであって、第2の作動周波数が第1の作動周波数より大きいステップと、
0115、収集画像においてレーザ投射機14がレーザを投射していない時に収集された第1の画像及びレーザ投射機14がレーザを投射している時に収集された第2の画像を区別するステップと、
0116、第1の画像、第2の画像及び参照画像に基づいて深度画像を算出するステップと、を含む。
【0062】
上記制御方法は、電子機器100によって実現されることができ、ステップ0111は前文に記載されたステップ041とほぼ同じであり、ステップ0112は前文に記載されたステップ042とほぼ同じであり、ステップ0113は前文に記載されたステップ043とほぼ同じである。画像収集装置15はステップ0114を実現することができ、プロセッサ20はさらにステップ0115とステップ0116を実現することができる。つまり、画像収集装置15は第2の作動周波数で収集画像を取得し、プロセッサ20は、さらに収集画像においてレーザ投射機14がレーザを投射していない時に収集された第1の画像及びレーザ投射機14がレーザを投射している時に収集された第2の画像を区別し、及び第1の画像、第2の画像及び参照画像に基づいて深度画像を算出する。
【0063】
具体的に、画像収集装置15とレーザ投射機14との作動周波数が異なる場合(すなわち第2の作動周波数は第1の作動周波数より大きい)、深度画像を取得する必要がある場合、例えば、ロック解除、支払い、復号、三次元モデリングなどの使用シーンでは、一例として、プロセッサ20は、パスI2Cを介して画像収集装置15と第1の駆動装置147に深度画像を取得する画像収集命令を同時に送信する。第1の駆動装置147は、画像収集命令を受信した後、第1の作動周波数でシーンに赤外レーザを送信するようにレーザ光源140を駆動する。画像収集装置15は、画像収集命令を受信した後、シーンにおいて物体によって反射された赤外レーザを第2の作動周波数で収集して収集画像を取得する。例えば
図12に示すように、実線はレーザ投射機14がレーザを送信するタイミングを表し、破線は、画像収集装置15が収集画像を取得するタイミング及び収集画像のフレーム数を表し、鎖線は第1の画像と第2の画像に基づいて得られた第3画像のフレーム数を表し、
図12は上から下まで、実線、破線、および鎖線の順であり、第2の作動周波数は第1の作動周波数の2倍である。
図12の実線と破線部分を参照すると、画像収集装置15は、レーザ投射機14がレーザを投射しない時、まず環境の赤外線(以下、赤外線と呼ぶ)を受信して、第Nフレームの収集画像(この時は第1の画像であり、背景画像と呼ぶことができる)を取得し、モバイルインダストリープロセッサーインターフェースによって第Nフレームの収集画像をプロセッサ20に送信する。その後、画像収集装置15は、レーザ投射機14がレーザ光を投射する時、環境赤外線、及び投射機14によって送信された赤外線レーザを受信して、第N+1フレームの収集画像(この時は第2の画像であり、干渉スペック画像と呼ぶことができる)を取得し、モバイルインダストリープロセッサーインターフェースによって第N+1フレームの収集画像をプロセッサ20に送信することができる。その後、画像収集装置15は、レーザ投射機14がレーザを投射しない時、環境赤外線を受信して第N+2フレームの収集画像(この時、第1の画像である)を取得し、モバイルインダストリープロセッサーインターフェースによって第N+2フレームの収集画像をプロセッサ20に送信し、このように、画像収集装置15は、第1の画像と第2
の画像を交互に取得する。
【0064】
別の例では、プロセッサ20は、パスI2Cを介して画像収集装置15に深度画像を取得する収集命令を送信する。画像収集装置15は、画像収集命令を受信した後、strobe信号制御スイッチによって第1の駆動装置147に第1のパルス信号を送信し、第1の駆動装置147は第1のパルス信号によってレーザ光源140を駆動し、第1の作動周波数でレーザを投射し(すなわちレーザ投射機14は第1の作動周波数でレーザを投射する)、同時に画像収集装置15は、第2の作動周波数でシーンにおいて物体によって反射された赤外レーザを取得し、収集画像を取得する。
図12に示すように、実線はレーザ投射機14がレーザを送信するタイミングを表し、破線は、画像収集装置15が収集画像を取得するタイミング及び収集画像のフレーム数を表し、鎖線は第1の画像と第2の画像に基づいて得られた第3画像のフレーム数を表し、
図12は上から下まで、実線、破線、および鎖線の順であり、第2の作動周波数は第1の作動周波数の2倍である。
図12の実線と破線部分を参照すると、画像収集装置15は、レーザ投射器14がレーザを投射しない時、まず環境赤外線を受信して、第Nフレームの収集画像を取得し(この時、第1の画像であり、背景画像と呼ぶことができる)、モバイルインダストリープロセッサーインターフェースによって第Nフレームの収集画像をプロセッサ20に送信する。その後、画像収集装置15は、レーザ投射機14がレーザ光を投射する時、環境赤外線、及び投射機14によって送信された赤外線レーザを受信して、第N+1フレームの収集画像(この時は第2の画像であり、干渉スペック画像と呼ぶことができる)を取得し、モバイルインダストリープロセッサーインターフェースによって第N+1フレームの収集画像をプロセッサ20に送信することができる。その後、画像収集装置15は、レーザ投射機14がレーザを投射しない時、環境赤外線を受信して第N+2フレームの収集画像(この時は第1の画像である)を取得し、モバイルインダストリープロセッサーインターフェースによって第N+2フレームの収集画像をプロセッサ20に送信し、このように、画像収集装置15は、第1の画像と第2の画像を交互に取得する。
【0065】
なお、画像収集装置15は、収集画像をプロセッサ20に送信するプロセスにおいて、収集画像の取得を同時に実行することができる。且つ、画像収集装置15は、第2の画像を先に取得してから、第1の画像を取得し、この順序に従って収集画像の取得を相互に実行してもよい。また、上記の第2の作動周波数と第1の作動周波数との倍数関係は単なる一例にすぎず、他の実施例では、第2の作動周波数と第1の作動周波数との倍数関係は3倍、4倍、5倍、6倍などであってもよい。
【0066】
プロセッサ20は、1フレームの収集画像を受信した後、受信した収集画像を区別し、収集画像が第1の画像か第2の画像かを判断する。プロセッサ20は、少なくとも1フレームの第1の画像と少なくとも1フレームの第2の画像を受信した後、第1の画像、第2の画像及び参照画像に基づいて深度画像を算出することができる。具体的に、第1の画像はレーザ投射器14がレーザを投射しない時に収集されたものであるため、第1の画像を形成する光線は環境赤外線のみを含み、第2の画像はレーザ投射機14がレーザを投射している時に収集されたものであるため、第2の画像を形成する光線は環境赤外線とレーザ投射機14によって送信された赤外線レーザを同時に含み、そのため、プロセッサ20は、第1の画像に基づいて、第2の画像において環境赤外線によって形成された収集画像という部分を除去することができ、これによって赤外線レーザのみによって形成された収集画像(すなわち赤外線レーザによって形成されたスペックル画像)を得る。
【0067】
環境光は、レーザ投射機14によって送信された赤外レーザの波長と同じである赤外線(例えば、940nmの環境赤外線を含む)を含み、画像収集装置15が収集画像を取得する時、この部分の赤外線は画像収集装置15によって受信されることができる。シーンの明るさが高い場合、画像収集装置15が受信した光線における環境赤外線の割合が大きくなり、収集画像におけるレーザスペックルが目立たなくなり、これによって深度画像の算出に影響を与える。
【0068】
【0069】
図1、
図2と
図13を参照すると、いくつかの実施形態では、制御方法は、
0131、レーザ投射機14の向きを決定するステップと、
0132、レーザ投射機14が、ディスプレイ12の存在する側に向く場合、第1のモードでレーザを投射するステップと、
0133、レーザ投射機14が、ディスプレイ12に背向する側に向く場合、第2のモードでレーザを投射するステップであって、第2のモードによって送信されたレーザのエネルギーが第1のモードによって送信されたレーザのエネルギーより大きいステップと、
0134、レーザ投射機14が第1の作動周波数でシーンにレーザを投射する時、画像収集装置15が第2の作動周波数で収集画像を取得するステップであって、第2の作動周波数が第1の作動周波数より大きいステップと、
01351、各フレームの収集画像のために画像タイプを追加するステップと、
01352、画像タイプに応じて、第1の画像と第2の画像を区別するステップと、
0136、第1の画像、第2の画像及び参照画像に基づいて深度画像を算出するステップと、を含む。
【0070】
図1、
図2と
図14を参照すると、いくつかの実施形態では、制御方法は、
0141、レーザ投射機14の向きを決定するステップと、
0142、レーザ投射機14が、ディスプレイ12の存在する側に向く場合、第1のモードでレーザを投射するステップと、
0143、レーザ投射機14が、ディスプレイ12に背向する側に向く場合、第2のモードでレーザを投射するステップであって、第2のモードによって送信されたレーザのエネルギーが第1のモードによって送信されたレーザのエネルギーより大きいステップと、
0144、レーザ投射機14が第1の作動周波数でシーンにレーザを投射する時、画像収集装置15が第2の作動周波数で収集画像を取得するステップであって、第2の作動周波数が第1の作動周波数より大きいステップと、
014511、各フレームの収集画像の収集時間に基づいて、収集時間におけるレーザ投射機144の作動状態を決定するステップと、
014512、作動状態に応じて各フレームの収集画像のために画像タイプを追加するステップと、
01452、画像タイプに応じて、第1の画像と第2の画像を区別するステップと、
0146、第1の画像、第2の画像及び参照画像に基づいて深度画像を算出するステップと、を含む。
【0071】
上記制御方法は、電子機器100によって実現されることができ、ステップ0131は前文に記載されたステップ041とほぼ同じであり、ステップ0132は前文に記載されたステップ042とほぼ同じであり、ステップ0133は前文に記載されたステップ043とほぼ同じであり、ステップ0134は前文に記載されたステップ0114とほぼ同じであり、ステップ01351とステップ01352はステップ0115のサブステップであってもよく、ステップ0136は前文に記載されたステップ0116とほぼ同じである。ステップ0141は前文に記載されたステップ041とほぼ同じであり、ステップ0142は前文に記載されたステップ042とほぼ同じであり、ステップ0143は前文に記載されたステップ043とほぼ同じであり、ステップ0144は前文に記載されたステップ0114とほぼ同じであり、ステップ014511とステップ014512は、ステップ01351のサブステップであってもよく、ステップ01452は前文に記載されたステップ01352とほぼ同じであり、ステップ0146は前文に記載されたステップ0116とほぼ同じである。ステップ01351、ステップ01352、ステップ014511、ステップ014512及びステップ01452はいずれもプロセッサ20によって実現することができる。つまり、プロセッサ20は、さらに各フレームの収集画像のために画像タイプを追加し、及び画像タイプに応じて第1の画像と第2の画像を区別してもよい。プロセッサ20は、各フレームの収集画像のために、画像タイプを追加する時、具体的に各フレームの収集画像の収集時間に基づいて、収集時間においてレーザ投射機14の作動状態を決定し、作動状態に応じて各フレームの収集画像のために、画像タイプを追加する。
【0072】
具体的に、プロセッサ20は画像収集装置15から1フレームの収集画像を受信する毎に、収集画像に画像タイプを追加して(stream_type)、後続の処理で画像タイプに応じて第1の画像と第2の画像を区別することを容易にする。具体的には、画像収集装置15が収集画像を取得する間、プロセッサ20は、パスI2Cを介してレーザ投射機14の作動状態をリアルタイムに監視する。プロセッサ20は、画像収集装置15から1フレームの収集画像を受信する毎に、まず収集画像の収集時間を取得し、収集画像の収集時間に基づいて、収集画像の収集時間において、レーザ投射機14の作動状態がレーザを投射しているか、投射していないかを判断し、その判定結果に基づいて、収集画像に画像タイプを追加する。収集画像の収集時間は、画像収集装置15が各フレームの収集画像を取得する開始時間、終了時間、開始時間から終了時間までの間の任意の時間などを取得するものであってもよい。このように、各フレームの収集画像は、レーザ投射機14が当該フレームの収集画像を取得する間の作動状態(レーザを投射している、またはレーザを投射していない)に対応し、正確に収集画像のタイプを区別することができる。一例では、画像タイプstream_typeの構造は表1に示すとおりである。
【表1】
【0073】
表1では、streamが0である場合、この時のデータストリームが赤外線と/または赤外レーザによって形成された画像であることを表す。lightが00である場合、この時のデータストリームは、赤外線及び/又は赤外レーザを投射するデバイスがない場合(環境赤外線しかない)、取得されたものであることを表し、プロセッサ20は収集画像に000の画像タイプを追加して、この収集画像を第1の画像として識別することができる。lightが01である場合、この時のデータストリームは、レーザ投射機14が赤外レーザを投射する場合(環境赤外線に加えて有赤外レーザもある)、取得されたものであることを表す。プロセッサ20は、収集画像に001の画像タイプを追加できて、この収集画像を第2の画像として識別する。後続プロセッサ20は、stream_typeによって、収集画像の画像タイプを区別することができる。
【0074】
図1、
図2及び
図15を参照すると、いくつかの実施形態では、制御方法は、
0151、レーザ投射機14の向きを決定するステップと、
0152、レーザ投射機14が、ディスプレイ12の存在する側に向く場合、第1のモードでレーザを投射するステップと、
0153、レーザ投射機14が、ディスプレイ12に背向する側に向く場合、第2のモードでレーザを投射するステップであって、第2のモードによって送信されたレーザのエネルギーが第1のモードによって送信されたレーザのエネルギーより大きいステップと、
0154、レーザ投射機14が第1の作動周波数でシーンにレーザを投射する時、画像収集装置15が第2の作動周波数で収集画像を取得するステップと、第2の作動周波数が第1の作動周波数より大きいステップと、
0155、収集画像においてレーザ投射機14がレーザを投射していない時に収集された第1の画像及びレーザ投射機14がレーザを投射している時に収集された第2の画像を区別するステップと、
01561、第1の画像と第2の画像に基づいて第3画像を算出するステップであって、第1の画像の収集時間と第2の画像との収集時間の差が所定の差より小さいステップと、
01562、第3画像と参照画像に基づいて深度画像を算出するステップと、を含む。
【0075】
上記制御方法は、電子機器100によって実現されることができ、ステップ0151は前文に記載されたステップ041とほぼ同じであり、ステップ0152は前文に記載されたステップ042とほぼ同じであり、ステップ0153は前文に記載されたステップ043とほぼ同じであり、ステップ0154は前文に記載されたステップ0114とほぼ同じであり、ステップ0155は前文に記載されたステップ0115とほぼ同じであり、ステップ01561とステップ01562はステップ0116のサブステップであってもよい。ステップ01561及びステップ01562はいずれもプロセッサ20によって実現される。つまり、プロセッサ20はさらに第1の画像と第2の画像に基づいて第3画像を算出し、及び第3画像と参照画像に基づいて深度画像を算出することができ、第1の画像の収集時間と第2の画像の収集時間の差は所定の差より小さい。
【0076】
深度画像を算出するプロセスにおいて、プロセッサ20は、まず第1の画像と第2の画像を区別してから、収集時間に基づいて任意のフレームの第2の画像と、当該任意のフレームの第2の画像に対応する特定のフレームの第1の画像を選択してもよく、当該特定のフレームの第1の画像の収集時間と当該任意のフレームの第2の画像の収集時間の差は所定の差より小さい。その後、プロセッサ20は、さらに当該特定のフレームの第1の画像と任意のフレームの第2の画像に基づいて第3画像を算出し、第3画像は、レーザ投射器14によって送信された赤外レーザのみによって形成された収集画像であり、実際スペックル画像と呼ぶこともできる。具体的に、第1の画像における複数のピクセルポイントと第2の画像における複数のピクセルポイントとは一対一対応であり、第1の画像がP1であり、第2の画像がP2であり、第3画像がP3であると仮定すると、プロセッサ20は第2の画像におけるピクセルポイントP2i,jの画素値から第1の画像中におけるピクセルポイントP1i,jの画素値を引いて第3画像におけるピクセルポイントP3i,jの画素値を取得し、すなわちP3i,j=P2i,j-P1i,j、i∈N+、j∈N+である。その後、プロセッサ20は第3画像と参照画に基づいて深度画像を算出することができ、第2の画像のフレーム数、第3画像のフレーム数及び深度画像のフレーム数は等しい。第1の画像の収集時間と第2の画像の収集時間の差が小さいため、第1の画像における環境赤外線の強度は、第2の画像における環境赤外線の強度により近く、第1の画像と第2の画像に基づいて算出された第3画像の精度がより高く、環境赤外線が深度画像に対しての取得の影響をさらに低減することに有利である。
【0077】
いくつかの実施形態では、収集画像を処理して得られた各データストリームを区別するために、プロセッサ20は第3画像と深度画像に画像タイプを追加することもできる。表2に示すとおりである。
【表2】
【0078】
表2におけるstreamが0である場合、この時のデータストリームが赤外線及び/又は赤外レーザによって形成された画像であることを示し、streamが1である場合、この時のデータストリームが深度画像であることを表す。lightが11である場合、バックグラウンド除去処理を表し、バックグラウンド除去処理は、すなわち、収集画像における環境赤外線によって形成された部分を除去するものであり、プロセッサ20は、バックグラウンド除去処理後のデータストリームに011の画像タイプを追加することができ、このデータストリームを第3画像として識別することができる。LightがXXである場合、Xは値を限定しないことを表し、プロセッサ20は深度計算を行って得られたデータストリームに1XXの画像タイプを追加して、このデータストリームが深度画像であると識別することができる。
【0079】
いくつかの実施形態では、深度画像計算に関与する第1の画像と第2の画像において、第1の画像の収集時間は、第2の画像の収集時間の前であってもよいし、第2の画像の収集時間の後に位置してもよく、ここで限定されない。
【0080】
いくつかの実施形態では、第1の画像の収集時間と第2の画像の収集時間との差は所定の差より小さい場合、第1の画像と第2の画像とは隣接する画像であってもよく、隣接してない画像であってもよい。例えば、第2の作動周波数が第1の作動周波数の2倍である場合、差が所定の差より小さい第1の画像及び第2の画像は隣接する画像である。第2の作動周波数と第1の作動周波数の間の倍数が2倍より大きい場合、例えば第2の作動周波数が第1の作動周波数の3倍である場合、差が所定の差より小さい第1の画像及び第2の画像は隣接する画像であってもよく、隣接してない画像であってもよい(この時、第1の画像と第2の画像との間には1フレームの第1の画像がある)。
【0081】
いくつかの実施形態では、深度画像に関与する第1の画像のフレーム数は、複数のフレームであってもよい。例えば、第2の作動周波数が第1の作動周波数の3倍である場合、隣接する2フレームの第1の画像と、この2フレームの第1の画像に隣接する1フレームの第2の画像とを選択して、第3画像を算出することができる。この時、プロセッサ20は、まず2フレームの第1の画像を融合処理してもよく、例えば、2フレームの第1の画像に対応するピクセルポイントの画素点を加算してから、平均値を取って、融合処理後の第1の画像を取得し、さらに融合処理後の第1の画像、及び当該隣接する1フレームの第2の画像を利用して第3画像を算出する。
【0082】
いくつかの実施形態では、プロセッサ20は、複数フレームの第3画像、例えば
図12における第(N+1)-Nフレームの第3画像、第(N+3)-(N+2)フレームの第3画像、第(N+5)-(N+4)フレームの第3画像などを計算することができ、且つ複数フレームの第3画像に対応して複数フレームの深度画像を算出する。もちろん、他の実施形態では、プロセッサ20は、1フレームの第3画像のみを計算し、1フレームの第3画像に対応して1フレームの深度画像を計算してもよい。第3画像のフレーム数は、適応シーンのセキュリティレベルに応じて決定することができる。具体的に、適応シーンのセキュリティレベルが高い場合、例えば、支払いなどセキュリティレベルの高い適応シーンでは、通常、第3画像のフレーム数が多く、この時、複数フレームの深度画像と使用者の深度テンプレートとのマッチングがすべて成功しないと、支払い作動を実行できず、それによって支払いの安全性を向上させ、適応シーンに対するセキュリティレベルは低い場合、例えば深度情報に基づいてポートレートレタッチを行うという適用シーン応用シーンでは、第3画像のフレーム数が少なく、例えば、1フレームであってもよく、この時、ポートレートレタッチを行うために1フレームの深度画像だけで十分であり、このように、プロセッサ20の計算量と電力消費を低減し、画像処理の速度を向上させることができる。
【0083】
図1、
図2及び
図16を参照すると、いくつかの実施形態では、制御方法、
0167、第3の作動周波数で可視光画像を収集するステップであって、第3の作動周波数が2作動周波数より大きいまたは小さいステップと、
0168、各フレームの可視光画像と各フレームの収集画像に収集時間を追加するステップと、
0169、可視光画像の収集時間、収集画像の収集時間及び収集画像の画像タイプに基づいてフレーム同期の可視光画像と第2の画像を決定するステップと、をさらに含む。
【0084】
つまり、制御方法は、
0161、レーザ投射機14の向きを決定するステップと、
0162、レーザ投射機14が、ディスプレイ12の存在する側に向く場合、第1のモードでレーザを投射するステップと、
0163、レーザ投射機14が、ディスプレイ12に背向する側に向く場合、第2のモードでレーザを投射するステップであって、第2のモードによって送信されたレーザのエネルギーが第1のモードによって送信されたレーザのエネルギーより大きいステップと、
0164、レーザ投射機14が第1の作動周波数でシーンにレーザを投射する時、画像収集装置15が第2の作動周波数で収集画像を取得するステップであって、第2の作動周波数が第1の作動周波数より大きいステップと、
0165、収集画像においてレーザ投射機14がレーザを投射していない時に収集された第1の画像及びレーザ投射機14がレーザを投射している時に収集された第2の画像を区別するステップと、
0166、第1の画像、第2の画像及び参照画像に基づいて深度画像を算出するステップと、
0167、第3の作動周波数で可視光画像を収集するステップであって、第3の作動周波数が2作動周波数より大きいまたは小さいステップと、
0168、各フレームの可視光画像と各フレームの収集画像に収集時間を追加するステップと、
0169、可視光画像の収集時間、収集画像の収集時間及び収集画像の画像タイプに基づいてフレーム同期の可視光画像と第2の画像を決定するステップと、を含む。
【0085】
上記制御方法は、電子機器100によって実現されることができ、ステップ0161は前文に記載されたステップ041とほぼ同じであり、ステップ0162は前文に記載されたステップ042とほぼ同じであり、ステップ0163は前文に記載されたステップ043とほぼ同じであり、ステップ0164は前文に記載されたステップ0114とほぼ同じであり、ステップ0165は前文に記載されたステップ0115とほぼ同じであり、ステップ0166は前文に記載されたステップ0116とほぼ同じである。ステップ0167は可視光カメラ40(主カメラ41と副カメラ42のうちのいずれか、または主カメラ41と副カメラ42両方)によって実現されることができる。ステップ0168とステップ0169はプロセッサ20によって実現されることができる。つまり、可視光カメラ40は、第3の作動周波数で可視光画像を収集してもよく、第3の作動周波数は2作動周波数より大きいまたは小さい。プロセッサ20は、各フレームの可視光画像と各フレームの収集画像に収集時間、及び可視光画像の収集時間を追加し、且つ収集画像の収集時間及び収集画像の画像タイプに基づいてフレーム同期の可視光画像と第2の画像を決定することができる。
【0086】
いくつかの適応シーンでは、例えば、シーンにおける物体に対して3次元モデリングを行う適応シーンにおいて、画像収集装置15を介してシーンにおける物体の深度情報を取得し、可視光カメラ40を介してシーンにおける物体のカラー情報を取得することで、3次元モデリングを実現できる。この時、プロセッサ20は、画像収集装置15を開始して深度画像を取得し、視光カメラ40を開始して可視光画像を取得する必要がある。
【0087】
画像収集装置15と可視光カメラ40とが同じ作動周波数を有する場合、すなわち画像収集装置15と可視光カメラ40とがいずれも第2の作動周波数で作動する場合、プロセッサ20はパスI2Cを介して画像収集命令を画像収集装置15に送信することができ、画像収集装置15が画像収集命令を受信した後、画像収集装置15と可視光カメラ40の間は、sync信号によって同期し、当該sync信号は、可視光カメラ40を作動させて可視光画像を収集し、画像収集装置15と可視光カメラ40とのハードウェア同期を実現する。この時、収集画像のフレーム数は可視光画像のフレーム数と一致し、各フレームの収集画像と各フレームの可視光画像とは一対一対応である。
【0088】
画像収集装置15は、可視光カメラ40の作動周波数と異なり、すなわち画像収集装置15は、第2の作動周波数で作動し、可視光カメラ40は、第2の作動周波数と異なる第3の作動周波数で作動する時、画像収集装置15と可視光カメラ40とのハードウェア同期が実現されない。この時、プロセッサ20は、ソフトウェア同期の方式によって、画像収集器15と可視光カメラ40との同期を実現する必要がある。具体的に、プロセッサ20は、画像収集器15に接続されたパスI2Cを介して画像収集命令を画像収集装置15に送信し、同時に、可視光カメラ40に接続されたI2Cバスを介して可視光カメラ40に画像収集命令を送信する。プロセッサ20は、1フレームの収集画像を受信する毎に、各フレームの収集画像に画像タイプを追加し、各フレームの収集画像に収集時間も追加する。且つ、プロセッサ20は、1フレームの可視光画像を受信する毎に、各フレームの可視光画像に収集時間を追加する。可視光画像を収集する時間は、画像収集装置15が各フレームの収集画像を収集する開始時間、終了時間、開始時間から終了時間までの間の任意の時間などであってもよい。可視光画像の収集時間は、可視光カメラ40が各フレームの可視光画像を収集する開始時間、終了時間、開始時間から終了時間までの間の任意の時間などであってもよい。後続の深度画像及び可視光画像に基づいてさらなる処理(例えば、3次元モデリングは、深度情報を介してポートレートレタッチを行う時)を行う時、プロセッサ20は、まず、可視光画像の収集時間、収集画像の収集時間及び収集画像のタイプに基づいて、フレーム同期の可視光画像及び第2の画像を先に決定してもよい。フレーム同期とは、決定された第2の画像の収集時間と可視光画像の収集時間との差が予め設定された時間差より小さいことを指し、可視光画像の収集時間は、第2の画像の収集時間の前であってもよく、第2の画像の収集時間の後であってもよい。その後、プロセッサ20は、決定された第2の画像に基づいて第1の画像を選択して、さらに第2の画像、第1の画像、及び参照画像に基づいて深度画像を算出する。
【0089】
いくつかの実施形態では、プロセッサ20は、各フレームの深度画像に深度画像を追加してもよく、さらに、可視光画像の収集時間と深度画像の収集時間に基づいて、フレーム同期の可視光画像及び深度画像を決定してもよく、最後にフレーム同期の可視光画像及び深度画像に対して後続の処理を行う。各フレームの深度画像の収集時間は、当該フレームの深度画像に対応する第2の画像の収集時間である。
【0090】
図17を参照すると、いくつかの実施形態では、収集画像は赤外画像をさらに含み、赤外画像は、画像収集装置15が、投光器50によって送信された赤外線を収集して得られた画像である。プロセッサ20は、各フレームの収集画像に画像タイプを追加する時、赤外画像にも画像タイプを追加する。一例では、赤外画像に画像タイプは表3に示すとおりである。
【表3】
【0091】
表3のstreamが0である場合、この時のデータストリームが赤外線及び/又は赤外レーザによって形成された画像であることを表す。lightが10である場合、この時のデータストリームが、投光器50が赤外線を投射し且つレーザ投射機14がレーザを投射していない場合で取得されたものであることを表す。プロセッサ20が収集画像に010の画像タイプを追加する時、すなわちこのフレームの収集画像が赤外画像であると識別する。
【0092】
いくつかの適応シーン、例えば、同時に深度画像と深度テンプレートとのマッチング、並びに赤外画像と赤外テンプレートとのマッチングに基づいてアイデンティティ認証を実現する適応シーンでは、画像収集装置15は、投光器50及びレーザ投射機14を組み合わせて使用する必要があり、画像収集装置15は、タイムシェアリングで第1の画像、第2の画像及び赤外画像を取得することができる。
図17に示すように、実線はレーザ投射機14がレーザを送信するタイミングを表し、二点鎖線は投光器50が赤外線を送信するタイミングを表し、破線は、画像収集装置15が収集画像を取得するタイミング及び収集画像のフレーム数を表し、鎖線は第1の画像と第2の画像に基づいて得られた第3画像のフレーム数を表し、
図17では上から下まで実線、二点鎖線、破線及び鎖線の順になり、第2の作動周波数は第1の作動周波数の3倍であり、第2の作動周波数は第4作動周波数の3倍である。プロセッサ20は、パスI2Cを介し投光器50の作動状態をリアルタイムに監視することができる。プロセッサ20は、画像収集装置15から1フレームの収集画像を受信する毎に、収集画像の収集時間を先に取得してから、収集画像の収集時間に基づいて、収集画像の収集時間において、投光器50の作動状態が赤外線を送信することであるか、または赤外線を送信することであるかを判断し、判断結果に基づいて、収集画像に画像タイプを追加する。プロセッサ20は、その後、赤外画像の収集時間と第2の画像の収集時間とに基づいて、収集時間の差が予め設定された差より小さい赤外画像と第2の画像を決定し、さらに、プロセッサ20は、赤外画像と深度画像を決定し、当該赤外画像と当該深度画を使用してアイデンティティ認証を行うことができる。
【0093】
図1、
図2及び
図18を参照すると、いくつかの実施形態では、制御方法は、
0181、シーンの明るさ及びタイプを取得するステップと、
0182、明るさが明るさの閾値より高く、且つタイプが野外シーンであるか否かを判断するステップと、
明るさが明るさ閾値より高く、且つタイプが野外シーンである場合、レーザ投射機14の向きを決定する(ステップ0183)ステップに入るステップと、をさらに含む。
【0094】
つまり、制御方法は、
0181、シーンの明るさ及びタイプを取得するステップと、
0182、明るさが明るさ閾値より高く、且つタイプが野外シーンであるか否かを判断するステップと、
0183、明るさが明るさ閾値より高く、且つタイプが野外シーンである場合、レーザ投射機14の向きを決定するステップと、
0184、レーザ投射機14が、ディスプレイ12の存在する側に向く場合、第1のモードでレーザを投射するステップと、
0185、レーザ投射機14が、ディスプレイ12に背向する側に向く場合、第2のモードでレーザを投射するステップであって、第2のモードによって送信されたレーザのエネルギーが第1のモードによって送信されたレーザのエネルギーより大きいステップと、
0186、レーザ投射機14が第1の作動周波数でシーンにレーザを投射する時、画像収集装置15が第2の作動周波数で収集画像を取得するステップであって、第2の作動周波数が第1の作動周波数より大きいステップと、
0187、収集画像において、レーザ投射機14がレーザを投射していない時に収集された第1の画像及びレーザ投射機14がレーザを投射している時に収集された第2の画像を区別するステップと、
0188、第1の画像、第2の画像及び参照画像に基づいて深度画像を算出するステップと、を含む。
【0095】
上記制御方法は、電子機器100によって実現されることができ、ステップ0183は前文に記載されたステップ041とほぼ同じであり、ステップ0184は前文に記載されたステップ042とほぼ同じであり、ステップ0185は前文に記載されたステップ043とほぼ同じであり、ステップ0186は前文に記載されたステップ0114とほぼ同じであり、ステップ0187は前文に記載されたステップ0115とほぼ同じであり、ステップ0188は前文に記載されたステップ0116とほぼ同じである。ステップ0181とステップ0182はいずれもプロセッサ20によって実現されることができる。つまり、プロセッサ20はシーンの明るさ及びタイプを取得し、及び明るさが明るさ閾値より高く、且つタイプが野外シーンであるか否かを判断してもよい。レーザ投射機14は明るさが明るさ閾値より高く、且つタイプが野外シーンである場合、第1の作動周波数でシーンにレーザを投射する。
【0096】
具体的に、シーンの明るさは、画像収集装置15によって取得された収集画像または可視光カメラ40(主カメラ41と副カメラ42のうちのいずれか、または主カメラ41と副カメラ42両方)によって取得された可視光画像を分析して得られたものであってもよい。または、シーンの明るさは光線センサによって直接測定されてもよく、プロセッサ20は、検光線センサから読み取って信号を得てシーンの明るさを取得する。シーンのタイプは、画像収集装置15によって取得された収集画像または可視光カメラ40によって取得された可視光画像を分析して得られることができ、例えば収集画像または可視光カメラ40によって取得された可視光画像における物体を分析してシーンのタイプが野外シーンか、または室内シーンかを判断することができる。シーンのタイプは、直接地理的位置に基づいて決定でき、具体的に、プロセッサ20は、全地球測位システムを介してシーンを位置決めした結果を取得し、さらに位置決め結果に基づいてシーンのタイプを判断することができ、例えば、位置決め結果が○○オフィスビルである場合は、シーンが野外シーンであることを示す。位置決めしてシーンが○○公園であると場合、シーンが野外シーンであることを示す。位置決めしてシーンが○○街道である場合、シーンが野外シーンであることを示す。
【0097】
シーンの明るさが高い(例えば明るさが閾値より高い)場合、収集画像における環境赤外線の割合が多くて、斑点の認識に大きな影響を与え、この時、環境赤外線の干渉を除去する必要がある。しかしながら、シーンの明るさが低い場合、収集画像における環境赤外線の割合はより少なくて、斑点の認識に与える影響はより小さく、無視してもよく、この時、画像収集装置15とレーザ投射機14は、同じ作動周波数で作動してもよく、プロセッサ20は、画像収集装置15によって取得された収集画像(すなわち第2の画像)と参照画像に基づいて深度画像を算出する。また、シーンの明るさが高いことは、野外の照明光が強いということが原因である可能性があり、照明光は赤外線を含まないため、斑点の認識に大きな影響を与えず、この時、画像収集装置15とレーザ投射機14は同じ作動周波数で作動し、プロセッサ20は画像収集装置15によって取得された収集画像(すなわち第2の画像)と参照画像に基づいて深度画像を算出する。このように、画像収集装置15の作動周波数を低減し、画像収集装置15の電力消費を低減することができる。
【0098】
もちろん、いくつかの実施形態では、制御方法はシーンの明るさのみに基づいてステップ0183を実行するかどうかを判断してもよい。具体的に、プロセッサ20は、シーンの明るさのみを取得して、シーンの明るさが明るさ閾値より高いかどうかを判断し、レーザ投射機14は、明るさが明るさ閾値より高い場合、第1の作動周波数でシーンにレーザを投射する。
【0099】
いくつかの実施形態では、プロセッサ20は各データストリームのために状態情報(status)を追加することができる。その一例は表4に示すとおりである。
【表4】
【0100】
状態情報statusが0である場合、当該データストリームにバックグラウンド除去処理が施されなかったことを表し、状態情報statusが1である場合、当該データストリームにバックグラウンド除去処理が施されたことを表す。表4の0000は第1の画像を表す。0010は第2の画像を表す。0100は、投光器50が作動する時、画像収集装置15によって取得された赤外画像を表す。0111は第3画像を表す。1XX1はバックグラウンド除去処理が施された深度画像を表す。1XX0はバックグラウンド除去処理が施されなかった深度画像を表す。このように、プロセッサ20は、各データストリームにバックグラウンド除去処理が施されたか否かを見分けることを容易にするために、各データストリームに状態情報を追加する。
【0101】
いくつかの実施形態では、プロセッサ20は第1の記憶領域、第2の記憶領域及び論理減算回路を含み、論理減算回路は、第1の記憶領域及び第2の記憶領域の両方に接続される。第1の記憶領域は第1の画像を記憶し、第2の記憶領域は第2の画像を記憶し、論理減算回路は第1の画像と第2の画像を処理して第3画像を取得する。具体的に、論理減算回路は、第1の記憶領域から第1の画像を読み取り、第2の記憶領域から第2の画像を読み取り、第1の画像と第2の画像を取得した後、第1の画像と第2の画像に対して減算処理を行って、第3画像を得る。論理減算回路はさらにプロセッサ20における深度計算モジュール(例えば、専門的に深度の計算に使用される集積回路ASICなどであってもよい)に接続され、論理減算回路は、第3画像を深度計算モジュールに送信し、深度計算モジュールは第3画像及び参照画像に基づいて深度画像を算出する。
【0102】
本明細書の説明では、「一実施例」、「いくつかの実施例」、「例示的な実施例」、「一例」、「例」、「具体的な例」、または「いくつかの例」などの用語を参照する説明は、前記実施形態または例を併せて説明した具体的な特徴、構造、材料、または特性は、本出願の少なくとも1つの実施形態または例に含まれることを意味する。本明細書では、上記用語の概略表現は必ずしも同じ実施形態または例を指すものではない。且つ、説明された具体的な特徴、構造、材料または特性は、任意の1つまたは複数の実施形態または例において適切な方法で結合されてもよい。また、互いに矛盾しない場合、当業者は、本明細書に記載される異なる実施例または例及び異なる実施例または例の特徴を結合したり組み合わせたりすることができる。
【0103】
フローチャートにおける方法、又はここで他の形態で説明された任意のプロセスまたは方法は、特定の論理機能またはプロセスのステップの実行可能な命令のコードを実現するため1つまたはそれ以上のモジュール、セグメントまたは部分を含むことを表し、かつ本出願の好ましい実施形態の範囲は、別の態様で実現されてもよい。示されまたは議論された順序に従わなくてもよく、関連する機能に従って、機能を基本的に同時に実行するか、又は逆の順序で実行してもよいということは、当業者に理解されるべきである。
【0104】
以上は本出願の実施形態を示し且つ説明したが、上記実施例は例示的なものであり、本出願に対する制限として理解すべきではなく、当業者は、本出願の範囲内で上記実施形態を変更、修正、置換、変形することができる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子機器の制御方法であって、前記電子機器はハウジング、ディスプレイ及び回転コンポーネントを含み、前記ディスプレイは、前記ハウジングの片側に設けられ、前記回転コンポーネントは本体及び本体に設けられたレーザ投射機を含み、前記本体は回転可能に前記ハウジングに取り付けられて、それによって前記レーザ投射機は、前記ディスプレイの存在する側、または、前記ディスプレイに背向する側に選択的に向くことができ、前記制御方法は、
前記レーザ投射機の向きを決定するステップと、
前記レーザ投射機が、前記ディスプレイの存在する側に向く場合、第1のモードでレーザを投射するステップと、
前記レーザ投射機が、前記ディスプレイに背向する側に向く場合、第2のモードでレーザを投射するステップであって、前記第2のモードによって送信された前記レーザのエネルギーが前記第1のモードによって送信された前記レーザのエネルギーより大きいステップと、を含む、
ことを特徴とする電子機器の制御方法。
【請求項2】
前記電子機器はホールセンサコンポーネントをさらに含み、前記ホールセンサコンポーネントは第1のセンサと第2のセンサを含み、前記第1のセンサは前記本体に設けられ、前記第2のセンサは前記ハウジングに設けられて前記第1のセンサに対応し、前記レーザ投射機の向きを決定するステップは、
前記ホールセンサコンポーネントを介して前記レーザ投射機の向きを決定するステップを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の制御方法。
【請求項3】
前記ホールセンサコンポーネントを介して前記レーザ投射機の向きを決定するステップは、
前記ホールセンサコンポーネントのホール値を取得するステップと、
前記ホール値が第1のプリセット値より小さい場合、前記レーザ投射機が前記ディスプレイの存在する側に向いていると決定するステップと、
前記ホール値が第2のプリセット値より大きい場合、前記レーザ投射機が前記ディスプレイに背向する側に向いていると決定するステップと、を含む、
ことを特徴とする請求項2に記載の制御方法。
【請求項4】
前記電子機器は状態選択ボタンをさらに含み、前記レーザ投射機の向きを決定するステップは、
前記状態選択ボタンを介して前記レーザ投射機の向きを決定するステップを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の制御方法。
【請求項5】
前記レーザ投射機が前記第1のモードで前記レーザを投射するパワーは前記第2のモードで前記レーザを投射するパワーより小さく、又は、
前記レーザ投射機は複数の点光源を含み、複数の点光源は独立して制御され、前記レーザ投射機が前記第1のモードで作動させた前記点光源の数は、前記第2のモードで作動させた点光源の数より少ない、
ことを特徴とする請求項1~4のいずれか一項に記載の制御方法。
【請求項6】
前記電子機器は画像収集装置をさらに含み、前記画像収集装置は前記本体に設けられて前記レーザ投射機の存在する側面に位置し、
前記レーザ投射機はレーザを投射する時、第1の作動周波数でシーンに前記レーザを投射し、
前記制御方法は、
前記画像収集装置は第2の作動周波数で収集画像を取得するステップであって、前記第2の作動周波数は前記第1の作動周波数より大きいステップと、
収集画像において、レーザ投射機がレーザ光を投射していない時に収集された第1の画像及び前記レーザ投射機がレーザを投射している時に収集された第2の画像を区別するステップと、
前記第1の画像、前記第2の画像及び参照画像に基づいて深度画像を算出するステップと、をさらに含む、
ことを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載の制御方法。
【請求項7】
電子機器であって、前記電子機器は、ハウジング、ディスプレイ、回転コンポーネント及びプロセッサを含み、前記ディスプレイは、前記ハウジングの片側に設けられ、前記回転コンポーネントは本体及び本体に設けられたレーザ投射機を含み、前記本体は回転可能に前記ハウジングに取り付けられて、それによって前記レーザ投射機は、前記ディスプレイの存在する側、または、前記ディスプレイに背向する側に選択的に向くことができ、前記プロセッサは前記レーザ投射機の向きを決定し、前記レーザ投射機は、前記レーザ投射機が前記ディスプレイの存在する側に向く時に第1のモードでレーザを投射し、前記レーザ投射機が前記ディスプレイに背向する側に向く時に第2のモードでレーザを投射し、前記第2のモードによって送信された前記レーザのエネルギーは前記第1のモードによって送信された前記レーザのエネルギーより大きい、
ことを特徴とする電子機器。
【請求項8】
前記電子機器はホールセンサコンポーネントをさらに含み、前記ホールセンサコンポーネントは第1のセンサと第2のセンサを含み、前記第1のセンサは前記本体に設けられ、前記第2のセンサは前記ハウジングに設けられて前記第1のセンサに対応し、前記プロセッサはさらに、前記ホールセンサコンポーネントを介して前記レーザ投射機の向きを決定する、
ことを特徴とする請求項7に記載の電子機器。
【請求項9】
前記プロセッサは、
前記ホールセンサコンポーネントのホール値を取得し、
前記ホール値が第1のプリセット値より小さい場合、前記レーザ投射機が前記ディスプレイの存在する側に向いていると決定し、
前記ホール値が第2のプリセット値より大きい場合、前記レーザ投射機が前記ディスプレイに背向する側に向いていると決定する、
ことを特徴とする請求項8に記載の電子機器。
【請求項10】
前記電子機器は状態選択ボタンをさらに含み、前記プロセッサは、前記状態選択ボタンを介して前記レーザ投射機の向きを決定する、
ことを特徴とする請求項7に記載の電子機器。
【請求項11】
前記レーザ投射機が前記第1のモードで前記レーザを投射するパワーは前記第2のモードで前記レーザ投射するパワーより小さく、又は、
前記レーザ投射機は複数の点光源を含み、複数の点光源は独立して制御され、前記レーザ投射機が前記第1のモードで作動させた前記点光源の数は、前記第2のモードで作動させた点光源の数より少ない、
ことを特徴とする請求項7~10のいずれか一項に記載の電子機器。
【請求項12】
前記電子機器は画像収集装置をさらに含み、前記画像収集装置は前記本体に設けられて前記レーザ投射機の存在する側面に位置し、前記レーザ投射機はレーザを投射する時、第1の作動周波数でシーンに前記レーザを投射し、前記画像収集装置は第2の作動周波数で画像を収集し、前記第2の作動周波数は前記第1の作動周波数より大きく、前記プロセッサは、
収集画像において、レーザ投射機がレーザ光を投射していない時に収集された第1の画像及び前記レーザ投射機がレーザを投射している時に収集された第2の画像を区別し、
前記第1の画像、前記第2の画像及び参照画像に基づいて深度画像を算出する、
ことを特徴とする請求項7~10のいずれか一項に記載の電子機器。
【請求項13】
前記ハウジングは端面及び前記ディスプレイに背向する背面を含み、前記背面には、前記端面を貫通する収容溝が設けられ、前記回転コンポーネントは前記収容溝内に回転可能に取り付けられることができ、前記レーザ投射機が前記ディスプレイの存在する側に向く場合、前記本体は前記端面から突出し、前記レーザ投射機が前記ディスプレイの存在する側に背向する場合、前記本体の片面は前記端面と面一になる、
ことを特徴とする請求項7に記載の電子機器。
【請求項14】
前記ハウジングは前面、背面及び端面を含み、前記前面と前記背面は前記ハウジングの背向する両側に位置し、前記端面は前記前面と前記背面を接続し、前記ディスプレイは前記前面に設けられ、前記ディスプレイの端面に近い一端には切り欠きが形成され、前記ハウジングには前記前面、前記背面及び前記端面を貫通する収容溝が設けられ、前記収容溝は前記切り欠きに連通し、前記回転コンポーネントは前記収容溝内に回転可能に取り付けられる、
ことを特徴とする請求項7に記載の電子機器。
【請求項15】
前記ハウジングは前面、背面及び端面を含み、前記ディスプレイは前記ハウジングの前記前面に取り付けられ、前記ディスプレイは、前記前面の面積の85%以上をカバーする、
ことを特徴とする請求項7~10のいずれか一項に記載の電子機器。
【請求項16】
前記レーザ投射機はレーザ光源を含み、前記レーザ光源は複数の点光源を含み、複数の点光源は複数の発光アレイを形成し、複数の前記発光アレイは環状に配列されている、
ことを特徴とする請求項7~10のいずれか一項に記載の電子機器。
【請求項17】
前記発光アレイの作動形態は、前記レーザの中心から遠くなるほど、発光アレイが先に作動する、
ことを特徴とする請求項16に記載の電子機器。
【請求項18】
前記レーザ投射機はレーザ光源と第1の駆動装置を含み、前記第1の駆動装置は、前記レーザ光源を測定対象の物にレーザを投射するように駆動する、
ことを特徴とする請求項7~10のいずれか一項に記載の電子機器。
【請求項19】
前記ハウジングは前面、背面及び端面を含み、前記ディスプレイは前記ハウジングの前記前面に設けられ、前記ディスプレイの端面に近い一端には切り欠きが形成される、
ことを特徴とする請求項7~10のいずれか一項に記載の電子機器。
【請求項20】
前記電子機器は、本体に設けられた投光器をさらに含み、前記投光器と前記レーザ投射機は前記本体の同じ面に位置する、
ことを特徴とする請求項7~10のいずれか一項に記載の電子機器。
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正の内容】
【国際調査報告】