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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-08-10
(54)【発明の名称】電動窓同期スイッチ
(51)【国際特許分類】
   E05F 15/695 20150101AFI20220803BHJP
   B60J 1/17 20060101ALI20220803BHJP
【FI】
E05F15/695
B60J1/17 A
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021532175
(86)(22)【出願日】2020-07-30
(85)【翻訳文提出日】2021-06-03
(86)【国際出願番号】 CA2020000095
(87)【国際公開番号】W WO2021022355
(87)【国際公開日】2021-02-11
(31)【優先権主張番号】16/532,792
(32)【優先日】2019-08-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.ブルートゥース
(71)【出願人】
【識別番号】521242314
【氏名又は名称】バックリー、リチャード オズワルド ネヴィル
【氏名又は名称原語表記】BUCKLEY, Richard Oswald Neville
【住所又は居所原語表記】Nasser Ashgriz 7805 Bayview Ave. #1510 Thornhill, Ontario L3T 7N1, Canada
(74)【代理人】
【識別番号】100146374
【弁理士】
【氏名又は名称】有馬 百子
(72)【発明者】
【氏名】バックリー、リチャード オズワルド ネヴィル
【テーマコード(参考)】
2E052
3D127
【Fターム(参考)】
2E052AA09
2E052BA01
2E052CA06
2E052DA02
2E052DB02
2E052EA14
2E052EB01
2E052EC02
2E052KA27
3D127CB05
3D127DF04
3D127DF34
(57)【要約】
【要約】
【課題】運転手は同時に車両内における全部の窓パネルを同様の位置に移動させることができる電動窓同期スイッチを提供する。
【解決手段】本発明は、単一の能動的なホームまたはメイン制御窓スイッチによって全部の窓を制御するようにできる車窓のための電動窓同期スイッチである。電動窓同期スイッチはスイッチ内におけるマイクロプロセッサーに信号を送信することで、作動したスイッチで選ばれた窓の位置が同時に全部の窓パネルに付与されるように指示する。その後、ウイッチ内におけるマイクロプロセッサーは続いて車両内における全部の窓昇降モーターを駆動することにより、全部の窓パネルを適当な位置に移動させることができる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
1.車窓を操作するための電動窓スイッチシステムであって、
複数の窓スイッチであって、オープンとクローズの位置の間で前記車窓のうちの選ばれた窓の組み合わせの操作を制御するように、運転手または操作者によって操作され、押圧可能な制御スイッチ、またはタップスイッチであるスイッチと、
多機能同期スイッチであって、前記複数の窓スイッチと通信し、複数の段階的な位置を有して段階的な移動機構を備え、前記複数の段階的な位置のうちの各段階的な位置はいずれも前記選ばれた窓の組み合わせのスイッチ機能の組み合わせを作動させ、前記スイッチ機能の組み合わせは完全にオープンと完全にクローズの位置の間で同時に前記選ばれた窓の組み合わせのうちの2つまたは全部の操作で、前記選ばれた窓の組み合わせは作動パターンに基づいて操作され、前記作動パターンは前記複数の窓スイッチを押す回数で、
-3/4の窓の高さに該当する、1回、
-1/2の窓の高さに該当する、2回、
-1/4の窓の高さに該当する、3回、
-完全に開いた窓に該当する、4回、および
-完全に閉まった窓に該当する、5回
を含むスイッチと、
窓移動機構であって、前記選ばれた窓の組み合わせを移動させるための機構と、
スイッチ制御システムであって、プロセッサーを有し、前記多機能同期スイッチによって提供される前記操作を前記窓移動機構に伝達するためのシステムと
を含むシステム。
【請求項2】
前記多機能同期スイッチは前記複数の窓スイッチに隣接する箇所に位置する、請求項1に記載の電動窓スイッチシステム。
【請求項3】
前記スイッチ制御システムの前記プロセッサーは、前記運転手または前記操作者による前記作動パターンに基づいて前記選ばれた窓の組み合わせを操作するように設計されていることで、請求項1に記載の電動窓スイッチシステム。
前記作動パターンにより、前記選ばれた窓の組み合わせは、完全に閉まった窓の位置、完全に開いた窓の位置、半分に閉まった窓の位置、3/4に開いた窓の位置または3/4に閉まった窓の位置に該当する窓の高さに調整される、
【請求項4】
前記複数の窓スイッチは前記運転手または前記操作者のドアのパネルに配置されている、請求項1に記載の電動窓スイッチシステム。
【請求項5】
前記複数の窓スイッチはハンドルに配置されている、請求項1に記載の電動窓スイッチシステム。
【請求項6】
前記複数の窓スイッチは前記運転手または前記操作者のドアのパネルおよびハンドルに配置されている、請求項1に記載の電動窓スイッチシステム。
【請求項7】
前記複数の窓スイッチは前記ハンドルにおけるその中心に対する反対側に配置されており、前記多機能同期スイッチと通信する、請求項5に記載の電動窓スイッチシステム。
【請求項8】
前記多機能同期スイッチは押圧可能な制御スイッチまたはスライドスイッチである、請求項1に記載の電動窓スイッチシステム。
【請求項9】
さらに、ディスプレイスクリーンを有し、前記ディスプレイスクリーンは前記運転手または前記操作者の視野内に位置し、前記選ばれた窓の組み合わせの窓の高さを表示する、請求項1に記載の電動窓スイッチシステム。
【請求項10】
前記ディスプレイスクリーンは前記窓の高さを示す、発光ダイオード(LED)発光ラインの組み合わせを含む、請求項9に記載の電動窓スイッチシステム。
【請求項11】
前記複数の窓スイッチのうちの各スイッチはそれぞれ前記選ばれた窓の組み合わせの前記窓の高さを示す、発光ダイオード(LED)カラー発光ラインを有する、請求項9に記載の電動窓スイッチシステム。
【請求項12】
前記窓移動機構は電源と電気的に通信する昇降モーターである、請求項1に記載の電動窓スイッチシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、全体的に自動車工業に関し、特に、電動窓機能に関する。
【背景技術】
【0002】
現代の自動車の運転手は、多くの機能を考えながら、日々複雑化している交通様態に従わなくてならない。いま、自動車は心地よさや安全性に関連する先進的な装置(たとえば携帯電話、インターネット、電子メール、テレビ/動画、ナビゲーション、地図表示など)が搭載されたハイテック装置になっている。これらの技術は道路安全を考慮する面において衝突することがある。世界中の権威ある機構は皆道路安全に注目し、特に、どのようにより安全な手段でこれらの技術が役立つかに注目してきた。
【0003】
自動車は電動装置によって電動窓の上下が実現するものが多い。運転手や乗客は電動窓のスイッチを起動させ、そして窓が所望の位置に達するまで、スイッチを起動位置に維持する必要がある。一部のスイッチは、運転手がスイッチをある位置にすることにより、ガラスパネルが完全に降下または上昇する位置に達するように窓モーターを駆動し続けるか、あるいは、単回の短い接触によりウイッチを完全に降下または上昇する位置以外のほかの位置にすることができるような自動モードを提供する。
【0004】
自動車の電動窓のコントロール部材によって操作者は窓の移動を起動するできるができる。これらのシステムの一つの欠点は、車両を操作する際に所望の高さに調節するために窓(たとえば、後部窓)をチェックするため、運転者は道路への注意を怠る可能性があることである。これらのシステムのもう一つの欠点は、車両に前部と後部の窓がある場合、後部窓が下ろされる可能性があることである。それは、後部窓が閉まった位置にあるか、操作者や使用者が自分の視線の範囲内にある窓を閉める際に後部窓のチェックを忘れたからと推測される。
【0005】
電動窓スイッチのための様々なシステムおよび装置が公開されている。使用可能な装置(たとえば「キーフォブ」)は全部の窓を制御するが、窓をキーフォブで操作して機能させるのは運転手が車両に入る前のみかもしれない。この機能は車両外でのみ操作可能であるため、実用性がない。
【0006】
電動窓は、さらに、車両の相応する窓を制御する独立の機能も可能である。電動窓スイッチで複数の窓を操作するために、使用者は2本またはそれ以上の指で当該機能を実現させる必要がある。そのため、単一のスイッチで複数の窓を調節するシステムが切望されている。
【発明の概要】
【0007】
本発明は、単一の能動的なホームまたはメイン制御窓スイッチによって車両内における全部の窓を制御するようにできる電動窓同期スイッチである。これによって運転手は同時に車両内における全部の窓パネルを同様の位置に移動させることができる。このような構成は電動窓スイッチを多機能にする。電動窓同期スイッチは、信号をウイッチ内におけるマイクロプロセッサーに送信する手段を含んでもよい。当該信号は駆動されたスイッチで選ばれた窓の位置が全部の窓パネルに付与されるように指示することができる。その後、ウイッチ内におけるマイクロプロセッサーは続いて車両内における全部の窓昇降モーターを駆動することにより、全部の窓パネルを適当な位置に移動させることができる。現在の使用可能なスイッチ技術によって本発明の当該実施形態を様々な様態で構成することができる。
【0008】
本発明では、一つの制御窓スイッチで車両における前窓を、もう一つの制御窓スイッチで後窓を制御することで、運転手は同時に車両における前窓パネルを同様の位置に移動させながら、同時に後窓パネルを同様の位置に移動させることができる。メインスイッチはスイッチ内におけるマイクロプロセッサーに信号を送信する手段を含んでもよいが、当該信号は作動したタッチ位置によって選択された窓の位置が同時に前窓パネルまたは後窓パネルに実施されるように指示する。
【0009】
スイッチにより、運転手・操作者は車両を操作しながら、窓に気を取られることなく、より道路に集中するようになり、一瞬でも目的が実現することができる。「電動窓同期スイッチ」は、運転手・操作者が熟知の空間内で簡単に操作することができるように、電動窓スイッチに隣接してもよい。機械またはタッチ式スイッチを使用することで、運転手の需要によって当該装置を設置することができる。車両を離れる前、運転手・操作者は一つのスイッチのみによって簡単に同時にすべての窓を閉めることができる。「電動窓同期スイッチ」は、あらゆる電動窓を有する車両に適するが、自動車、トラック、バン、高級車、中級車または一般車が含まれる。
【0010】
本発明は「電動窓同期スイッチ」機能を操作するためのシステムであって、各窓の高さと開閉に気を取られないように車両を操作することができるシステムである。車両の操作者またはスイッチの使用者は所望の窓操作設定を選択するだけで、運転席の窓スイッチ、たとえばホームボタンのみですべての窓を制御することができるようになる。当該スイッチはすべての窓を制御し、そして運転手または使用者が前窓または後窓を制御するようにさせ、ここで、運転手の窓スイッチで前窓を、運転手側の後窓スイッチで後窓を制御する。
【0011】
そのため、本発明の一つの目的は、各窓の高さと開閉に気を取られないように車両を操作しながら、「電動窓同期スイッチ」機能を操作することを可能にすることである。
本発明のもう一つの目的は、運転手が窓の調節ではなく、道路に集中するようにする、より安全なシステムを提供することである。
本発明のもう一つの目的は、後窓が下がったままにならないように、車両を離れる前に窓を上げるか閉めるためのシステムを提供することである。
【0012】
本発明のもう一つの目的は、電動窓スイッチ、電動ロック、窓ロックなどを含む一般的なドアパネル領域を改良し、そして操作者または使用者にもっと便利さを提供することである。既存技術に対する優勢は、操作者または使用者には窓機能が使いやすくなり、運転手が道路にもっと集中できることである。
【0013】
本発明のもう一つの目的は、快速で簡単な操作で、操作者または使用者は車両を操作する場合または車両を離れる場合、窓を下げる(開ける)か上げる(閉める)とき、当該窓機能を使用することにより、操作中において「電動窓同期スイッチ」を使用(操作)すると窓が共に開くか閉まることがわかる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
以下、図面と合わせて本明細書における実施形態を説明するが、前記図面は請求の範囲を制限するものではなく、説明のためのもので、ここで、同様の表記は同様の要素を表す。
図1】は、車両の運転席のドア、スイッチおよび窓の内部の透視図である。
図2】は、スイッチパネルおよびスイッチ位置の代替実施形態の平面図である。
図3図3Aは、本発明の第一機能のスイッチパネルの平面図を示す。 図3Bは、本発明の第二機能のスイッチパネルの平面図を示す。 図3Cは、本発明の第三機能のスイッチパネルの平面図を示す。
図4図4Aは、本発明の第一機能のスイッチパネルの平面図を示す。図4Bは、本発明の第二機能のスイッチパネルの平面図を示す。図4Cは、本発明の第三機能のスイッチパネルの平面図を示す。
図5図5Aは、本発明の一つの機能のスイッチパネルの平面図を示す。図5Bは、本発明の一つの機能のスイッチパネルの平面図を示す。
図6図6Aは、本発明の一つの機能のスイッチパネルの平面図を示す。図6Bは、本発明の一つの機能のスイッチパネルの平面図を示す。
図7図7Aは、2つの電動窓を有する車両の本発明の第一機能のスイッチパネルの平面図を示す。図7Bは、2つの電動窓を有する車両の本発明の第二機能のスイッチパネルの平面図を示す。
図8図8Aは、2つの電動窓を有する車両の本発明の第一機能のスイッチパネルの平面図を示す。図8Bは、2つの電動窓を有する車両の本発明の第二機能のスイッチパネルの平面図を示す。
図9】は、スイッチの実施形態の断面図である。
図10】は、ハンドルに取り付けられた電動窓スイッチの本発明のもう一つの実施形態の透視図を示す。
図11図11Aは、ハンドルにおける電動窓スイッチが電動窓同期スイッチと組み合わせた機能を示す。図11Bは、ハンドルにおける電動窓スイッチが電動窓同期スイッチと組み合わせた機能を示す。図11Cは、ハンドルにおける電動窓スイッチが電動窓同期スイッチと組み合わせた機能を示す。
図12図12Aは、ハンドルにおける電動窓スイッチが電動窓同期スイッチと組み合わせた機能を示す。図12Bは、ハンドルにおける電動窓スイッチが電動窓同期スイッチと組み合わせた機能を示す。
図13図13Aは、ハンドルにおける電動窓スイッチが電動窓同期スイッチと組み合わせた機能を示す。図13Bは、ハンドルにおける電動窓スイッチが電動窓同期スイッチと組み合わせた機能を示す。
図14】は、本発明の特徴の配置および前記配置の操作モードを示す。
【発明を実施するための形態】
【0015】
図1は、車窓を開閉するための電動窓同期スイッチシステム10を示す。当該システムは、パネル11に取り付けられ、移動機構によって窓13をオープンおよびクローズ位置にする、複数のスイッチを含む。一つの実施形態において、細長い連続した入力パッドに複数のスイッチが設けられ、各スイッチは相応する窓と関連する。スイッチパネル11は複数のタッチ位置を有し、車両の相応する窓13の移動を制御する。複数の入力パッドを有するスイッチパネル11は、運転手が車両内におけるすべての窓の状態を制御できるように、運転席のドアのアームレストあるいはドライブシフターおよび/またはカップホルダーに近いコンソールに位置してもよい。
【0016】
図2のように、本発明のスイッチパネル11は電動窓同期スイッチ12および4つの電動窓スイッチA、B、CおよびDを提供し、それぞれ特定のタッチ位置および相応する窓の状態を示す。スイッチAは運転席の窓を、スイッチBは助手席の窓を、スイッチCは後部の運転席側の窓、そしてスイッチDは後部の助手席側の窓を駆動する。窓の移動は本分野でよく知られている機構によって実現される。
【0017】
各スイッチは移動機構と電気的に通信する複数のタッチ位置を有する。タッチ位置の一つが作動すると、窓がタッチ位置に相応する特定の位置に移動される。タッチ位置は、好ましくは、使用者に便利で各窓に相応するスイッチに配置されている。
【0018】
電動窓同期スイッチは様々な形状および配置になれる。図3A~4Cに示すように、電動窓同期スイッチは3つのタッチスイッチを有するか、あるいは図5A~8Bに示すように、電動窓同期スイッチは2つのタッチスイッチを有する。図3Aに示すように、電動窓同期スイッチ12は3つのタッチ位置:0、1、2を有する。スイッチの0が作動状態にある場合、電動窓同期スイッチはオフ状態になっている。これによって、すべての4つの電動窓スイッチが機能するようになり、すなわち、運転席の窓のスイッチA、助手席の窓のスイッチB、後部の運転席側の窓のスイッチCおよび後部の助手席側の窓のスイッチDは正常に機能する。図3Bを参照すると、スイッチの1が作動状態にある場合、電動窓同期スイッチはオン状態になっている。これによって、すべての4つの電動窓スイッチ、すなわち、運転席の窓のスイッチA、助手席の窓のスイッチB、後部の運転席側の窓のスイッチCおよび後部の助手席側の窓のスイッチDが機能するようになる。これらがすべて同時に機能し、機能(1)を選択すると、(ABCD)と表記されたスイッチが相応する電動窓を制御する。もちろん、車両が電動窓を2つのみ有する(たとえば、クーペやトラック)場合、図7A~8Bに示すように、当該機能を(AB)に減少してもよい。
【0019】
図3Cを参照すると、スイッチの2が作動状態にある場合、電動窓同期スイッチはオン状態になっている。これによって、すべての2つの電動窓スイッチ、すなわち、運転席の窓のスイッチAおよび助手席の窓のスイッチBが同時に機能し、そして後部の運転席側の窓のスイッチCおよび後部の助手席側の窓のスイッチDが同時に機能するようになる。そのため、機能(2)を選択すると、(AB)および(CD)と表記されたスイッチが相応する窓を制御する。
【0020】
電動窓スイッチは様々な形状になれる。図4A、4Bおよび4Cは本発明のもう一つの実施形態を示すが、ここで、電動窓同期スイッチはスライドスイッチの形状で、電動窓同期スイッチが機能する方法を選択するものである。
【0021】
図5Aおよび5Bには、2つの範囲の機能を有する電動窓同期スイッチが書かれている。図5Aの電動窓同期スイッチ12は2つのタッチ位置:0、1を有する。スイッチの0が作動状態にある場合、電動窓同期スイッチはオフ状態になっている。これによって、すべての4つの電動窓スイッチが機能し、すなわち、運転席の窓のスイッチA、助手席の窓のスイッチB、後部の運転席側の窓のスイッチCおよび後部の助手席側の窓のスイッチDが正常に機能するようになる。図5Bを参照すると、スイッチの(1)が作動状態にある場合、電動窓同期スイッチはオン状態になっている。これによって、すべての4つの電動窓スイッチが機能し、すなわち、運転席の窓のスイッチA、助手席の窓のスイッチB、後部の運転席側の窓のスイッチCおよび後部の助手席側の窓のスイッチDが同時に機能するようになる。そのため、機能(1)を選択すると、(ABCD)と表記されたスイッチが相応する電動窓を制御する。
【0022】
図6Aおよび6Bは、2つの機能を有し、そして各機能を選択するためのスライドボタンを有する電動窓同期スイッチのもう一つの実施形態を示す。図6Aの電動窓同期スイッチ12は2つのタッチ位置:0、1を有する。スイッチが(0)にある場合、電動窓同期スイッチはオフ状態になっている。この場合、すべての窓が正常に(単独に)機能する。図6Bを参照すると、スライドボタンが(1)にある場合、電動窓同期スイッチはオン状態になっている。これによって、すべての4つの電動窓スイッチが同時に機能する。そのため、スイッチが(1)にある場合、運転席の窓のスイッチA、助手席の窓のスイッチB、後部の運転席側の窓のスイッチCおよび後部の助手席側の窓のスイッチDが同時に機能し、(ABCD)が相応する電動窓を制御するようになる。
【0023】
図7A~8Bは、2つの電動窓を有する車両(たとえば、クーペ、トラックなど)のための電動窓同期スイッチを示す。電動窓同期スイッチは(AB)に減少することができる。図7Aおよび7Bに示すように、電動窓同期スイッチは2つの異なる機能を有する。図7Aの電動窓同期スイッチ12は2つのタッチ位置:0、1を有する。スイッチが0にある場合、電動窓同期スイッチはオフ状態になっている。これによって、電動窓スイッチが機能し、すなわち、運転席の窓のスイッチAおよび助手席の窓のスイッチBが正常に機能するようになる。図7Bを参照すると、スイッチが1にある場合、電動窓同期スイッチはオン状態になっている。これが機能し、すなわち、運転席の窓のスイッチAおよび助手席の窓のスイッチBが同時に機能し、これは、機能(1)を選択すると、(AB)と表記されたスイッチが相応する電動窓を制御することを意味する。
【0024】
図8Aおよび8Bは、2つの範囲の機能を有し、そして当該機能を選択するためのスライドボタンを有する電動窓同期スイッチのもう一つの実施形態を示す。図8Aの電動窓同期スイッチ12は2つのスイッチ:0、1を有する。スイッチが0にある場合、電動窓同期スイッチはオフ状態になっている。これによって、運転席の窓のスイッチAおよび助手席の窓のスイッチBが正常の単独モードで機能するようになる。図8Bを参照すると、スライドボタンが(1)にある場合、電動窓同期スイッチはオン状態になっている。これによって、運転席の窓のスイッチAおよび助手席の窓のスイッチBが同時に機能するようになる。そのため、設定(1)を選択すると、(AB)と表記されたスイッチが相応する電動窓を制御する。
【0025】
好適な実施形態において、電動窓同期スイッチ12は窓を所要の位置に調節する制御システムを提供する。本発明の原理によれば、使用者は窓を完全に開いた状態に下げるか、窓を完全に閉まった状態、半分または3/4に閉まった状態に上げることができる。たとえば、図3Bでは、スイッチが1にある場合、電動窓同期スイッチ12は「オン」状態になっている。これによって、すべての4つの電動窓スイッチ(運転席の窓のスイッチA、助手席の窓のスイッチB、後部の運転席側の窓のスイッチCおよび後部の助手席側の窓のスイッチD)が共に機能するようになる。そのため、(1)を選択すると、(ABCD)と表記されたスイッチが相応する電動窓を制御する。
【0026】
使用者は窓および各窓の所要の位置を選択することができる。多くのタッチ位置またはスイッチ押し構成を使用してもよいが、ここで、各タッチ位置またはスイッチ押し構成は電源スイッチに信号を送信し、当該信号がモーターを作動させ、たとえば、窓を上下して完全に閉まった状態、完全に開いた状態、半分または3/4に閉まった状態にする。選択された機能により、運転手・操作者は窓スイッチを押す回数で窓の調整を制御することができる。たとえば:
・選ばれた窓ウイッチを1回押すことにより、相応する窓を3/4の高さに下げる。
・選ばれた窓ウイッチを2回押すことにより、相応する窓を1/2の高さに下げる。
・選ばれた窓ウイッチを3回押すことにより、相応する窓を1/4の高さに下げる。
・選ばれた窓ウイッチを4回押すことにより、相応する窓を完全に開いた位置に下げる。
・選ばれた窓ウイッチを5回押すことにより、相応する窓を完全に閉まった位置に下げる。
スイッチの操作に関連するすべての情報は車両のダッシュボード60の表示パネル40に表示されてもよい。
【0027】
当業者に既知の様々な構成で電気信号をスイッチに送信することができる。図9は電動窓同期スイッチ12の機構を示す。もちろん、本分野でよく知られている、ウイッチを作動させるための任意のほかの機構を提供してもよい。各スイッチ12は入力表面20を含み、当該入力表面20は電力素子25に接続している。電力素子25はモーターおよび電源に接続している。入力表面20は任意の既知の方法(すなわち、押すか引く)によって作動させるか、あるいは使用者が便利に窓の移動を制御することができるように、表面20に沿うタッチ位置を有してもよい。
【0028】
電動窓同期スイッチ12は可撓性導電膜21、空隙22および抵抗器23を含む。膜21は電源に電気接続している。使用者がスイッチまたは入力表面20におけるタッチ位置を押すと、可撓性膜21が押されることにより、空隙22を横切って抵抗層23に接触することで、閉回路になって結果信号が電力素子25に送信される。各スイッチまたは入力表面20のタッチ位置はそれぞれ唯一の結果信号を生成する。システムにおいてほかの既知のスイッチ技術を提供してもよい。
【0029】
電力素子25は好適にマイクロプロセッサーを含み、当該マイクロプロセッサーに出力信号が保存され、当該出力信号は入力表面20に生成しうる結果信号の可能な範囲に相応する。電力素子25は結果信号を受け取り、どの出力信号が当該結果信号に該当するか確認し、出力信号を窓昇降モーターに送信し、スイッチからの出力信号で当該窓昇降モーターを作動させる。その後、モーターは使用者が接触したタッチ位置に相応する位置に窓を上下する。
【0030】
好適な実施形態において、モーターはさらにマイクロコントローラーを含み当該マイクロコントローラーは窓の位置を感知し、そして電力素子25からの出力信号を受け取ると、窓の位置を所望の位置と比較して窓を移動して所望の位置に調節する。
【0031】
図10A~13に示すような本発明のもう一つの実施形態において、窓スイッチ15および16は窓の機能を制御するように車両のハンドル30に配置され、これによって運転手が手をハンドル30から話すか、道路から視線を逸らすことなく、すべての関連する機能および指令を制御するようになる。これらのスイッチはほかのスイッチとともに運転の過程において各機能を操作するようにハンドルで実現される。スイッチ15および16はシステムの電動窓同期スイッチ12と交互に車窓を操作または制御することができる。車両の運転手・操作者は常に左側の機能スイッチ15および右側の機能スイッチ16によって機能を操作することができる。操作システムは機械・電子的解決策およびこの接続において信号伝達を行う装置を含む。スイッチEおよびGは段階的に機能を操作する。
【0032】
スイッチ15および16は、運転手・操作者が目視することなく親指で指令を執行することができ、そして安全性が高まるように、人間工学的にハンドル30の自然な距離内に配置される。
【0033】
電動窓同期スイッチ12はそれぞれ窓の状態に相応する電動窓スイッチ15および16の機能を制御する。タッチ位置の一つが作動すると、窓がタッチ位置に相応する特定の位置に移動される。
【0034】
図11Aに示すように、電動窓同期スイッチ12が(0)にある場合、電動窓同期スイッチは非作動の状態になっている。これによって、すべての4つの電動窓スイッチが正常モードで機能する。図11Bを参照すると、スイッチが1にある場合、電動窓同期スイッチ12がオンになり、電動窓同期スイッチ12が作動の状態になっている。これによって、すべての4つの電動窓スイッチが共に機能する。
【0035】
図11Cを参照すると、スイッチが2にある場合、電動窓同期スイッチが多重作動の状態になっている。これによって、すべての2つの前部の電動窓スイッチが共に機能する。そのため、スイッチが2にある場合、システムが多重作動モードになっている。
【0036】
図12Aおよび12Bには、2つの異なる機能を有する電動窓同期スイッチ12が書かれている。図12Aでは、電動窓同期スイッチ12は2つのタッチ位置:0、1を有する。(0)にある場合、電動窓同期スイッチは非作動の状態になっている。これによって、すべての4つの電動窓スイッチが正常な単独モードで機能する。図12Bを参照すると、スイッチが(1)にある場合、電動窓同期スイッチ12が作動の状態になっている。これによって、すべての4つの電動窓スイッチが共に機能する。
【0037】
図13A~13Bは、2つの窓を有する車両(たとえば、クーペ、トラックなど)のための電動窓同期スイッチ12を示す。電動窓同期スイッチ12は2つのタッチ位置:(0)および(1)を有する。スイッチの(0)が作動状態にある場合、電動窓同期スイッチ12が非作動の状態になっている。これによって機能し、すなわち、電動窓スイッチ、運転席の窓のスイッチEおよび助手席の窓のスイッチFが正常に機能するようになる。図13Bを参照すると、スイッチの(1)が作動状態にある場合、電動窓同期スイッチが作動の状態になっている。これによって機能し、すなわち、運転席の窓のスイッチEおよび助手席の窓のスイッチFが同時に機能するようになる。
【0038】
図14によれば、電動窓スイッチ15および16はさらに窓を所望の位置に調節する機能を提供する。選択された機能により、運転手・操作者はスイッチ15および16をタップする回数で窓の調節を制御することができる。本発明の原理によれば、使用者は窓を完全に開いた状態に下げるか、窓を完全に閉まった状態、半分または3/4に閉まった状態に上げることができる。使用者は窓および各窓の所要の位置を選択することができる。スイッチの操作に関連するすべての情報は車両のダッシュボード60における表示パネル40に表示されてもよい。
【0039】
窓制御システムは以下の順序で構成されている。
・ハンドルの制御ボタンを1回タップすると、選ばれた窓が3/4の高さに下げられる。(1)
・ハンドルの制御ボタンを2回タップすると、選ばれた窓が1/2の高さに下げられる。(2)
・ハンドルの制御ボタンを3回タップすると、選ばれた窓が1/4の高さに下げられる。(3)
・ハンドルの制御ボタンを4回タップすると、選ばれた窓が完全に開いた位置に下げられる。(4)
・ハンドルの制御ボタンを5回タップすると、選ばれた窓が完全に閉まった位置に下げられる。(5)
【0040】
出された指令は窓の高さのレベルを示すように、LEDカラー発光ラインの形で運転手の視野内にあるスクリーン40に表示されてもよい。これは複数の発光ダイオードおよびセンサーによって光電子的に完成することができ、デコーディング後、窓の高さに関する情報を提供することができる。このような場合、運転手・操作者は、道路から目を逸らすか、後ろに向くことなく、選ばれた窓の位置を視認することができる。また、窓の位置に関連するすべての機能はカラーラインの形でディスプレイに表示されてもよい。運転手が振り向いて窓を見ることなく、窓の実際の運動を観察することができるように、ディスプレイにおいて窓に関連するすべての運動をフォローすることができる。
【0041】
図15に示すように、スイッチ15および16は、再度、たとえばハンドル30を経由してマイクロプロセッサー33との連結によってデータを伝送することができ、当該マイクロプロセッサー33はデータを処理してデータを窓に分配する各操作に適する。また、プロセッサー33はディスプレイ40と通信する。スイッチのデータ伝送は、スイッチ信号を変換することによって各機能を作動させるように、マイクロプロセッサー33で行われる。信号からのプロセッサー33への伝送は、たとえば、「ブルートゥース」技術を使用することによって光学的にまたはほかの手段で行われてもよい。
【0042】
電動窓スイッチ15および16の機能はサウンドまたはボイスのコマンドで補助することもできる。本発明はボイスコマンドの概念によってシステムを操作することができる。ボイスコマンドはハンドル30におけるスイッチ15および16のタップ機能と合わせて使用することができるが、たとえば以下の通りである。
【0043】
「・・・窓を1/4の高さに下げる」とは窓を1/4の高さに下げることである。
ボイスコマンドを出すか、運転手・操作者が手動的にハンドルの窓制御をタップすると、操作は順に行われる。
「・・・(3)または1/4、タップ(4)または完全に開く・・・」
タップ・・・順番に次は(4)である。
【0044】
ボイスコマンドは音声認識アルゴリズムおよび運転手・操作者のボイスコマンドアルゴリズムによって実現される。運転手・操作者はマイク17で指令を出し、当該マイク17はハンドルにおける各領域に取り付けられてもよい。システムの音声認識は本分野でよく知られている技術によって運転手・操作者の音声を認識し、所定の構成に従う。音声認識ソフトは使用者の音声を記憶するためのものである。音声認識システムは完全に人工知能およびロボットの技術に基づいたものである。ボイスコマンドが設定されていない場合の操作の順番は、完全にオープン-(2)-(4)-(1)-完全にクローズである。本発明は、各運転手・操作者の好みによってカスタマイズされる特徴を提供する。
【0045】
前記内容は本発明の原理を説明するものに過ぎない。また、当業者は多くの修正や変更に容易に想到することができるため、本発明が提示・記載された具体的な構造および操作に制限されることが望ましくないため、本発明の範囲に含まれるすべての適切な修正および同等物を使用することができる。
【0046】
以上の記述について、もちろん、本発明の部品のサイズ、形状、形態、材料、機能および操作形態、組み立ておよび使用における最適な関係は当業者にとって容易に想到できるもので、そして図面で示されたか、明細書で記載されたすべての同等の関係がいずれも本発明に含まれることが理解される。
図1
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【国際調査報告】