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特表2022-535668可動のダミー要素を位置決定するためのシステム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-08-10
(54)【発明の名称】可動のダミー要素を位置決定するためのシステム
(51)【国際特許分類】
   G01M 17/007 20060101AFI20220803BHJP
   B60W 40/02 20060101ALI20220803BHJP
   B60W 60/00 20200101ALI20220803BHJP
【FI】
G01M17/007 Z
B60W40/02
B60W60/00
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021562936
(86)(22)【出願日】2020-06-04
(85)【翻訳文提出日】2021-11-19
(86)【国際出願番号】 EP2020065532
(87)【国際公開番号】W WO2020245298
(87)【国際公開日】2020-12-10
(31)【優先権主張番号】102019115535.5
(32)【優先日】2019-06-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】515345366
【氏名又は名称】4アクティブシステムズ ゲーエムベーハー
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】龍華国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】ハフェルナー、ラインハルト
(72)【発明者】
【氏名】フリッツ、マーティン
【テーマコード(参考)】
3D241
【Fターム(参考)】
3D241BA49
3D241CE05
3D241DC25Z
3D241DC30Z
3D241DC31Z
(57)【要約】
本発明は、屋根付き試験場内で、特にホール内で可動のダミー要素を位置決定するためのシステムに関する。システムは、屋根付き試験場の監視領域の画像を記録するように設置されているカメラと、監視領域を通過するように動くことができる可動のダミー要素と、カメラと連結されていて、記録画像に基づいて監視領域内のマーカー要素の位置が決定可能であるように構成されている位置決定ユニットとを備え、ダミー要素は、マーカー要素を有し、マーカー要素は、監視領域の記録画像上に見えるように配置されている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
屋根付き試験場内で、特にホール内で可動のダミー要素を位置決定するシステムにおいて、前記システムは、
前記屋根付き試験場の監視領域の画像を記録するように設置されているカメラと、
前記監視領域を通過するように動くことができる可動のダミー要素と、
前記監視領域の記録画像上に見えるように配置されている、前記ダミー要素と一緒に動くことができるマーカー要素と、
前記カメラと連結されていて、前記記録画像に基づいて、前記監視領域内での前記マーカー要素の位置が決定可能であるように構成されている位置決定ユニットと
を備える、屋根付き試験場内で可動のダミー要素を位置決定するシステム。
【請求項2】
前記マーカー要素が、前記ダミー要素上に配置されている、
請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記監視領域の前記記録画像上に見えるように、前記監視領域内に静止配置されている別のマーカー要素をさらに備える、
請求項1または2に記載のシステム。
【請求項4】
前記位置決定ユニットは、前記画像上に仮想グリッドを置くように構成されていて、
前記仮想グリッドの各グリッドフィールドは、前記監視領域内の所定の位置についての指標である、
請求項1から3までのいずれか一項に記載のシステム。
【請求項5】
前記各グリッドフィールドは、9cm未満、特に4cm未満、特に2cm未満である、
請求項4に記載のシステム。
【請求項6】
前記カメラは、前記画像から所定の時間的なずれの後に別の画像を記録するように設置されていて、
前記位置決定ユニットは、前記記録画像と前記別の画像とに基づいて、前記マーカー要素の運動速度と運動方向とを決定するように構成されている、
請求項1から5までのいずれか一項に記載のシステム。
【請求項7】
前記屋根付き試験場の別の監視領域の画像を記録するように設置されている別のカメラをさらに備え、
前記位置決定ユニットは、前記別のカメラと連結されていて、前記別のカメラの前記記録画像に基づいて、前記別の監視領域内の前記マーカー要素の位置が決定可能であるように構成されている、
請求項1から6までのいずれか一項に記載のシステム。
【請求項8】
前記別の監視領域は前記監視領域の隣に位置し、
前記監視領域の少なくとも一つの縁部領域と、前記別の監視領域の別の縁部領域とが重複している、
請求項7に記載のシステム。
【請求項9】
前記監視領域および/または前記別の監視領域を通過するように動くことができる別の可動のダミー要素と、
前記監視領域の前記記録画像または前記別の監視領域の前記画像上に見えるように配置されている、前記ダミー要素と一緒に可動である別のマーカー要素と
をさらに備える、請求項7または8に記載のシステム。
【請求項10】
前記位置決定ユニットは、前記ダミー要素と前記別のダミー要素との衝突点を決定するように構成されている、
請求項9に記載のシステム。
【請求項11】
前記ダミー要素は、二輪車、オートバイまたは自転車、自動車、特に乗用車(Pkw)またはトラック(Lkw)、人型ダミーまたは動物型ダミーである、
請求項1から10までのいずれか一項に記載のシステム。
【請求項12】
走行可能なプラットフォームをさらに備え、
前記ダミー要素は、前記走行可能なプラットフォーム上に配置されている、
請求項1から10までのいずれか一項に記載のシステム。
【請求項13】
前記マーカー要素は、前記プラットフォーム上に配置されている、
請求項12に記載のシステム。
【請求項14】
電磁線により前記監視領域を照明するための少なくとも一つの照明手段をさらに備え、
前記カメラは、前記照明手段が前記監視領域を照明する前記電磁線を前記画像内に記録するように設置されている、
請求項1から13までのいずれか一項に記載のシステム。
【請求項15】
前記電磁線は、380~750nmの波長を有する可視スペクトル内で生成されるか、または
前記電磁線は、非可視スペクトル内で、特に赤外線、紫外線もしくはテラヘルツ線として生成される、
請求項14に記載のシステム。
【請求項16】
前記マーカー要素は蛍光性である、
請求項1から15までのいずれか一項に記載のシステム。
【請求項17】
前記マーカー要素は、照明手段、特にLEDを有し、前記照明手段は、前記カメラにより記録可能な可視光または非可視光を生成する、
請求項1から16までのいずれか一項に記載のシステム。
【請求項18】
前記カメラは、10メガピクセル未満の解像度を有し、
前記カメラは、特に画像を4:3フォーマットで記録するように形成されている、
請求項1から17までのいずれか一項に記載のシステム。
【請求項19】
前記マーカー要素は、円形または矩形の範囲を有し、
前記マーカー要素は、特に二つの色領域、特に白色と黒色とを有する、
請求項1から18までのいずれか一項に記載のシステム。
【請求項20】
前記マーカー要素は、対象の向きを示す方向指示部を有する、
請求項6に記載のシステム。
【請求項21】
前記方向指示部は、前記運動方向を規定するために、少なくとも二つ、特に三つの点の配置を有するかまたは少なくとも2色パターンの特別な配置を有する矢印を表す、
請求項20に記載のシステム。
【請求項22】
前記マーカー要素は、前記監視領域の前記記録画像上に見えるように配置されている情報フィールドを有し、
前記情報フィールドは、前記記録画像上での前記情報フィールドの図版に基づき、特に前記ダミー要素の、特別なデータが読み取り可能であるように形成されていて、
前記情報フィールドは、特にバーコードまたは識別番号を有する、
請求項1から21までのいずれか一項に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、特に、屋根付き試験場内で可動のダミー要素を位置決定するためのシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
今日では、運転支援システムの試験のために、特に自動運転の観点で、複雑な交通状況を写し取り、シミュレートすることが必要である。この場合、多数の多様なダミー要素が、相互に動き、特にGPSデータに基づき制御される。したがって、GISデータを受信するために、屋外で試験運転を行わなければならない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の課題は、屋根付き試験場内で位置決定を実施することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
この課題は、独立請求項の特徴により解決される。
【0005】
第一の態様によると、屋根付き試験場内で、特にホール内で可動のダミー要素を位置決定するためのシステムが記載される。システムは、屋根付き試験場の監視領域の画像を記録するように設置されているカメラと、監視領域を通過するように動くことができる可動のダミー要素とを備える。さらに、システムは、監視領域の記録画像上に見えるように配置されているダミー要素と一緒に動くことができるマーカー要素と、カメラと連結されていて、記録画像に基づいて監視領域内でのマーカー要素の位置が決定可能であるように構成されている位置決定ユニットとを備える。
【0006】
別の例示的な実施形態によると、屋根付き試験場内、特にホール内での可動のダミー要素を位置決定するための先に記載されたシステムの運転方法が記載される。この方法によると、記録画像に基づいて、監視領域内でのマーカー要素の位置が決定される。
【0007】
例示的な実施形態によると、マーカー要素は、ダミー要素上に配置されている。マーカー要素は、相応してダミー要素上に、監視領域の記録画像上に見えるように配置されている。
【0008】
例示的な実施形態によると、システムはさらに、監視領域の記録画像上に見えるように、監視領域内に静止配置されている別の(静止、不動)マーカー要素を備える。この場合、静止マーカー要素の位置は、予め規定されかつ既知であるので、例えば、静止マーカー要素に基づき監視領域の記録画像を校正することができる。
【0009】
例示的な実施形態によると、位置決定ユニットは、画像上に仮想グリッドを置くように構成されていて、このグリッドの各グリッドフィールドが、監視領域内の所定の位置についての指標である。
【0010】
例示的な実施形態によると、グリッドフィールドは、9cm未満、特に4cm未満、さらに特に2cm未満である。したがって、ダミー要素がグリッドポイント内に存在する場合、グリッドポイントの知識に基づく逆推論で、ダミー要素の位置を決定することができる。
【0011】
例示的な実施形態によると、カメラは、一つの画像から所定の時間的なずれの後に別の画像を記録するように設置されていて、位置決定ユニットは、記録画像と別の画像とに基づいて、マーカー要素の運動速度と運動方向とを決定するように構成されている。
【0012】
例示的な実施形態によると、システムは、屋根付き試験場の別の監視領域の画像を記録するように設置されている別のカメラを備え、位置決定ユニットは、別のカメラと連結されていて、別のカメラの記録画像に基づいて、別の監視領域内のマーカー要素の位置が決定可能であるように構成されている。
【0013】
例示的な実施形態によると、別の監視領域は監視領域の隣に位置し、監視領域の少なくとも一つの縁部領域と別の監視領域の別の縁部領域とが重複する。
【0014】
例示的な実施形態によると、システムは、監視領域および/または別の監視領域を通過するように動くことができる別の可動のダミー要素を備え、別のダミー要素は、別のマーカー要素を有し、この別のマーカー要素は、監視領域の記録画像または別の監視領域の画像上に見えるように配置されている。
【0015】
例示的な実施形態によると、位置決定ユニットは、ダミー要素と別のダミー要素との衝突点を決定するように構成されている。
【0016】
例示的な実施形態によると、ダミー要素は、二輪車、オートバイまたは自転車、自動車、特に乗用車(Pkw)またはトラック(Lkw)、人型ダミーまたは動物型ダミーである。
【0017】
例示的な実施形態によると、システムは、走行可能なプラットフォームを備え、ダミー要素は、走行可能なプラットフォーム上に配置されている。
【0018】
別の例示的な実施形態によると、マーカー要素は、走行可能なプラットフォーム上に配置されている。
【0019】
例示的な実施形態によると、システムは、電磁線により監視領域を照明するための少なくとも一つの照明手段を備え、カメラは、照明手段が監視領域を照明する電磁線を画像内に記録するように設置されていている。
【0020】
例示的な実施形態によると、電磁線は、380~750nmの波長を有する可視スペクトル内で生成されるか、または電磁線は、非可視スペクトル内で、特に赤外線、紫外線もしくはテラヘルツ線として生成される。
【0021】
例示的な実施形態によると、マーカー要素は蛍光性である。
【0022】
例示的な実施形態によると、マーカー要素は、特にLEDを有する照明手段であり、この照明手段は、カメラにより記録可能な可視光または非可視光を生成する。
【0023】
特に、マーカー要素は、可視光および/または非可視光を生成または反射するように設置されている。カメラは、可視光または非可視光を測定するように設置されているので、可視光または非可視光は、特に変換された形態で画像上に表すことができる。したがって、夜間試験を実施するために、例えば屋根付き試験場は暗くすることができる。
【0024】
別の例示的な実施形態によると、カメラは、10メガピクセル未満の解像度を有し、カメラは、特に画像を4:3フォーマットで記録するように形成されている。ピクセルの数が少なくなればそれだけ、かつフォーマットが単純であればそれだけ、より少ないデータ量を処理する必要があるだけである。僅かなデータ量は、画像処理、ひいては位置決定の速度にとって有利である。
【0025】
換言すると、位置を計算し、調整信号を転送するために、短い待機時間を有する解像度が目指される。カメラは、例えば4:3フォーマットで10メガピクセルおよび3651×2739の解像度を有する。160m×50mの床面積のホールの場合、(10MP=>36m×27m=>5×2)約10台のカメラが必要となる。
【0026】
フルHDフォーマット1280×720を有するカメラで、かつ床面積のホールで、(10MP=>12m×7m=>13×8)既に104台のカメラが、例えばホール天井に分配される。短い応答時間を有しかつ低い解像度を有するカメラが使用される。さらに、多様な種類のカメラ、例えば迅速な初期認識位置決定のための第一のカメラと正確な位置を解釈する第二のカメラが使用されてよい。
【0027】
したがって、例示的な実施形態によると、共通の監視領域の画像を記録するために、比較的高い解像度を有するカメラと、比較的低い解像度を有するカメラとが使用されてよい。例えば、ダミー要素の正確な位置を決定するために、高解像度の第二のカメラによって、分解された画像が記録されてよい。同時に、ダミー要素の方向の情報および運動の情報を得るために、あまり高解像度ではない第一のカメラによって短い間隔で低解像度の画像が記録されてよい。したがって、位置決定ユニットは、正確な位置データならびに方向情報および運動情報を迅速に処理することができるので、遅延なしにダミー要素の正確な運動プロファイルを計算することができる。特に、低解像度画像は、比較的少ないデータ量を生じるため、迅速に多数のこのような分解されていない画像を記録し、迅速に処理することができる。したがって、ダミー要素の方向変化または速度変化が、迅速に認識可能でかつ測定可能である。
【0028】
例示的な実施形態によると、マーカー要素は、円形または矩形の範囲を有し、マーカー要素は、特に二つの色領域、特に白色と黒色とを有する。
【0029】
例示的な実施形態によると、マーカー要素は、対象の向きを示す方向指示部を有する。対象の規定された向きは、例えば、ダミー要素の前面(人型ダミーの前面もしくは顔または車両ダミーの前端)の方向を示す。対象の向きは、例えば予定の運動方向、特に前方への運動方向を示すことができる。
【0030】
したがって、ダミー要素の方向ベクトルは、唯一の画像の記録に基づいて決定されてよい。
【0031】
例示的な実施形態によると、方向指示部は、運動方向を規定するために、少なくとも二つ、特に三つの点の配置を有するかまたは少なくとも2色パターンの特別な配置を有する矢印を表す。
【0032】
例えば、マーカー要素の二つの点は、それらの間隔方向に基づき方向の情報を示すかまたはマーカー要素および相応するダミー要素の向きを示す。
【0033】
例示的な実施形態によると、マーカー要素は、監視領域の記録画像上に見えるように配置されている情報フィールドを有し、この情報フィールドは、記録画像上での情報フィールドの図版に基づき、特にダミー要素の、特別なデータが読み取り可能であるように構成されていて、情報フィールドは、特にバーコードまたは識別番号を有する。
【0034】
情報フィールドは、例えばダミー要素の種類についての情報、例えばダミー要素が車両であるかまたは歩行者であるかの情報を有してよい。さらに、情報フィールドは、ダミー要素の幾何学形状または速度に関する情報を有してよい。
【0035】
本発明により、屋根付き試験場内で、つまりGPSデータの受信なしで、可動のダミー要素の位置決定が実施されてもよい。本発明によるシステムにより、特にダミー要素の位置決定ならびに同様にダミー要素の速度の決定および方向の決定が可能である。
【0036】
位置決定の際に、例えば監視領域の画像の記録は、監視領域内のダミー要素の正確な位置を確認するために十分であってよい。このため、位置決定ユニットは、記録画像の分析およびその記録画像上で認識可能なマーカー要素の分析に基づき、監視領域内でのダミー要素の位置を認識する。分析の際に、例えば位置決定ユニットにより監視領域の画像上に仮想グリッドを置くことができるので、第一のグリッド領域内でのマーカー要素の存在に基づき、相応してダミー要素の位置を推論することができる。
【0037】
さらに、同様に記録画像中に認識可能である別の静止マーカー要素が監視領域内に配置されてよい。別の静止マーカー要素に対する、ダミー要素と一緒に動くマーカー要素の間隔および間隔方向に基づき、同様に位置を決定することができる。さらに、例えば制御ユニットから受け取ることができるダミー要素の速度データによって、同様に、所定の時点での将来的な位置を推論することもできる。さらに、先に記載されたように、マーカー要素自体は、対象の向きまたはマーカー要素の予定の運動方向を示す方向指示部を有してよいので、同様に画像記録に基づいて、相応する運動方向を確認することができる。
【0038】
さらに、例えば、監視領域の、所定の時点での、または時間的にずれたいくつかの記録画像に基づいて、例えば別の測定パラメータを必要とせずに、ダミー要素の運動方向および運動速度を決定することができる。
【0039】
したがって、例えばダミー対象の位置決定のために、もっぱら一つのマーカー要素が必要なだけである。
【0040】
ここに記載された実施形態は、本発明の可能な実施バリエーションに関して限定された選択だけを表していることが指摘される。したがって、個々の実施形態の特徴を相互に適切に組み合わせることが可能であるので、当業者にとって、ここでの詳細な実施バリエーションによって多くの異なる実施形態が明らかに開示されていると見なすことができる。特に、本発明のいくつかの実施形態は、装置の請求項により記載され、本発明の他の実施形態は、方法の請求項により記載されている。しかしながら、本出願を読めば、他に明示的に示されていない限り、本発明の主題の一つのタイプに所属する複数の特徴の組合せに加えて、本発明の主題の他のタイプに所属する複数の特徴の任意の組合せも可能であることは、当業者には直ちに明らかとなる。
【0041】
以下に、本発明のさらなる詳細のためおよびより良い理解のために、添付図面を参照しながら実施例を詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0042】
図1A】本発明の例示的な実施形態によるシステムによる屋根付き試験場としてのホールの概略的な側面図を示す。
図1B】本発明の例示的な実施形態によるシステムによる屋根付き試験場としてのホールの概略的な平面図を示す。
図2A】本発明の例示的な実施形態によるシステムによる屋根付き試験場としてのホールの概略的な側面図を示す。
図2B】本発明の例示的な実施形態によるシステムによる屋根付き試験場としてのホールの概略的な平面図を示す。
図3】本発明の例示的な実施形態によるマーカー要素の概略図を示す。
図4】本発明の例示的な実施形態によるマーカー要素の概略図を示す。
図5】本発明の例示的な実施形態によるマーカー要素の概略図を示す。
図6】本発明の例示的な実施形態によるマーカー要素の概略図を示す。
図7】本発明の例示的な実施形態によるマーカー要素の概略図を示す。
図8】本発明の例示的な実施形態によるマーカー要素の概略図を示す。
図9】本発明の例示的な実施形態によるマーカー要素の概略図を示す。
図10】本発明の例示的な実施形態によるマーカー要素の概略図を示す。
図11】本発明の例示的な実施形態によるマーカー要素の概略図を示す。
図12】本発明の例示的な実施形態によるマーカー要素の概略図を示す。
図13】本発明の例示的な実施形態によるマーカー要素の概略図を示す。
図14】本発明の例示的な実施形態によるマーカー要素の概略図を示す。
図15】本発明の例示的な実施形態によるマーカー要素の概略図を示す。
図16】本発明の例示的な実施形態によるマーカー要素を有するダミー要素の概略図を示す。
図17】本発明の例示的な実施形態によるマーカー要素を有するダミー要素の概略図を示す。
図18】本発明の例示的な実施形態によるマーカー要素を有するダミー要素の概略図を示す。
図19】本発明の例示的な実施形態によるマーカー要素を有するダミー要素の概略図を示す。
図20】本発明の例示的な実施形態によるマーカー要素を有するダミー要素の概略図を示す。
図21】本発明の例示的な実施形態によるマーカー要素を有するダミー要素の概略図を示す。
図22】本発明の例示的な実施形態によるマーカー要素を有するダミー要素の概略図を示す。
図23】本発明の例示的な実施形態によるマーカー要素を有するダミー要素の概略図を示す。
図24】本発明の例示的な実施形態によるマーカー要素を有するダミー要素の概略図を示す。
図25】本発明の例示的な実施形態によるマーカー要素を有するダミー要素の概略図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0043】
異なる図面内の同じまたは類似の構成要素は、同じ参照符号が付けられている。図内の描写は概略的である。
【0044】
図1A図2Bは、本発明の例示的な実施形態によるシステム100による屋根付き試験場としてのホールの概略図を示し、図1A図2Aは、ホールの側面図を示し、図1B図2Bは、ホールの平面図を示す。
【0045】
システム100は、屋根付き試験場130の監視領域103の画像を記録するように設置されているカメラ101と、監視領域103を通過するように動くことができる可動のダミー要素110と、カメラ101と連結されていて、記録画像に基づき監視領域102内のマーカー要素120の位置が決定可能であるように構成されている位置決定ユニット106とを備え、ダミー要素110は、マーカー要素120を有し、マーカー要素は、監視領域103の記録画像上に見えるように配置されている。
【0046】
システム100は、屋根付き試験場130の別の監視領域104の画像を記録するように設置されている別のカメラ102を備え、位置決定ユニット106は、別のカメラ102と連結されていて、別のカメラ102の記録画像に基づき、別の監視領域内のマーカー要素130の位置が決定可能であるように構成されている。
【0047】
カメラ101、102は、監視領域103の少なくとも一つの縁部領域と、別の監視領域104の別の縁部領域とが、重複領域105内で重複するように配置されている。
【0048】
これらの図に示されているように、相応するマーカー要素120を備えた多数の異なるダミー要素110が、屋根付き試験場130内に存在することができ、それらの運動経路111に沿って相応して動くことができる。記録画像に基づき、個々のダミー要素110の相応する位置を決定することができる。
【0049】
例示的な実施形態によると、位置決定ユニットは、ダミー要素と別のダミー要素との衝突点を決定するように構成されている。
【0050】
さらに、システム100は、監視領域103、104を電磁線で照明するための照明手段107を備え、カメラ101、102は、照明手段107が監視領域103、104を照明する電磁線を画像内に記録するように設置されている。
【0051】
図3図15は、本発明の例示的な実施形態によるマーカー要素の概略図を示す。
【0052】
これらのマーカー要素120は、円形または矩形の範囲を有してよく、マーカー要素120は、特に二つの色領域、特に白色と黒色とを有する。
【0053】
図9中では、バーコードとして情報フィールド901を有するマーカー要素が示される。
【0054】
図10中では、さらに矢印1001としての方向指示部を有するマーカー要素が示され、方向指示部は、対象の向きを示す。
【0055】
図11中では、矢印1001としての方向指示部の他に、三つの点からなる方向指示部1101も示される。さらに、運動方向を規定するための少なくとも2色パターンの特別な配置1201が使用されてよい(図12参照)。
【0056】
図16図25は、本発明の例示的な実施形態による多様なマーカー要素120を有するダミー要素110の概略図を示す。
【0057】
補足的に、「含む(umfassend)」は、他の要素またはステップを除外するものではなく、かつ「一つ(eine)」または「一つ(ein)」は複数を除外するものではないことを指摘すべきである。さらに、上述の実施例の一つを参照して記載されている特徴またはステップは、別の上述の実施例の別の特徴またはステップと組み合わせて使用することができることに留意すべきである。特許請求の範囲内の符号は、制限と見なされるべきではない。
【符号の説明】
【0058】
100 システム
101 カメラ
102 別のカメラ
103 監視領域
104 別の監視領域
105 重複領域
106 位置決定ユニット
107 照明手段
110 ダミー要素
111 運動経路
120 マーカー要素
901 情報フィールド
1001 矢印
1101 三つの点からなる方向指示部
1201 2色パターンからなる配置
図1A
図1B
図2A
図2B
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
【国際調査報告】