IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ マザーソン・イノベーションズ・カンパニー・リミテッドの特許一覧

特表2022-535711光に対して少なくとも部分的に透過性があるクロム系反射コーティングを有する車両構成部品
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-08-10
(54)【発明の名称】光に対して少なくとも部分的に透過性があるクロム系反射コーティングを有する車両構成部品
(51)【国際特許分類】
   F21S 41/275 20180101AFI20220803BHJP
   F21S 41/50 20180101ALI20220803BHJP
   F21S 43/20 20180101ALI20220803BHJP
   F21S 43/14 20180101ALI20220803BHJP
   F21S 41/141 20180101ALI20220803BHJP
   F21S 41/162 20180101ALI20220803BHJP
   F21S 43/50 20180101ALI20220803BHJP
   F21V 7/00 20060101ALI20220803BHJP
   F21V 7/28 20180101ALI20220803BHJP
   F21W 102/13 20180101ALN20220803BHJP
   F21W 105/00 20180101ALN20220803BHJP
   F21Y 101/00 20160101ALN20220803BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20220803BHJP
【FI】
F21S41/275
F21S41/50
F21S43/20
F21S43/14
F21S41/141
F21S41/162
F21S43/50
F21V7/00 570
F21V7/28 220
F21V7/28 250
F21W102:13
F21W105:00
F21Y101:00 100
F21Y115:10
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021569390
(86)(22)【出願日】2020-06-10
(85)【翻訳文提出日】2022-01-21
(86)【国際出願番号】 EP2020066137
(87)【国際公開番号】W WO2020249640
(87)【国際公開日】2020-12-17
(31)【優先権主張番号】16/439,674
(32)【優先日】2019-06-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519331224
【氏名又は名称】マザーソン・イノベーションズ・カンパニー・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100118902
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 修
(74)【代理人】
【識別番号】100106208
【弁理士】
【氏名又は名称】宮前 徹
(74)【代理人】
【識別番号】100196508
【弁理士】
【氏名又は名称】松尾 淳一
(74)【代理人】
【識別番号】100117640
【弁理士】
【氏名又は名称】小野 達己
(72)【発明者】
【氏名】ヘルマン,アンドレアス
(72)【発明者】
【氏名】ハイブ,サッシャ・ビョルン
(72)【発明者】
【氏名】フィールド,サイモン・デビッド
(57)【要約】
車両構成部品(100、300、600、800)であって、車両構成部品の内部(604、804)に少なくとも部分的に配置され、少なくとも電源から電力を受け取ることに基づいて光を発するように構成された少なくとも1つの光源(104、106、108、110、304、305、306、307、502、504、702、704、706、708)と、内部(604、804)および少なくとも1つの光源(104、106、108、110、304、305、306、307、502、504、702、704、706、708)を実質的に囲み、内面(114、310、508、712)と、内面(114、310、508、712)の反対側に配置された外面(116、312、510、714)と、外面(116、312、510、714)にコーティングされたクロム系反射コーティング(118、314、512、716)とを有する透明なポリマー部分(112、308、506、710)とを備え、少なくとも1つの光源(104、106、108、110、304、305、306、307、502、504、702、704、706、708)が電源から電力を受け取っている状態で、クロム系反射コーティング(118、314、512、716)が、少なくとも1つの光源(104、106、108、110、304、305、306、307、502、504、702、704、706、708)によって発せられ、透明なポリマー部分(112、308、506、710)を通過させられる少なくとも一部の光に対して少なくとも部分的に透過性があり、透明なポリマー部分(112、308、506、710)の外面(116、312、510、714)の少なくとも1つの領域(122、318)には、クロム系反射コーティング(118、204、314、404、512、716)がない、車両構成部品(100、300、600、800)。
【選択図】図2A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両構成部品(100、300、600、800)において、
前記車両構成部品の内部(604、804)に少なくとも部分的に配置され、少なくとも電源から電力を受け取ることに基づいて光を発するように構成された少なくとも1つの光源(104、106、108、110、304、305、306、307、502、504、702、704、706、708)と、
前記内部(604、804)および前記少なくとも1つの光源(104、106、108、110、304、305、306、307、502、504、702、704、706、708)を実質的に囲み、内面(114、310、508、712)と、前記内面(114、310、508、712)の反対側に配置された外面(116、312、510、714)と、前記外面(116、312、510、714)にコーティングされたクロム系反射コーティング(118、314、512、716)とを有する透明なポリマー部分(112、308、506、710)とを備え、
前記少なくとも1つの光源(104、106、108、110、304、305、306、307、502、504、702、704、706、708)が前記電源から電力を受け取っている状態で、前記クロム系反射コーティング(118、314、512、716)が、前記少なくとも1つの光源(104、106、108、110、304、305、306、307、502、504、702、704、706、708)によって発せられ、前記透明なポリマー部分(112、308、506、710)を通過させられる少なくとも一部の光に対して少なくとも部分的に透過性があり、
前記透明なポリマー部分(112、308、506、710)の前記外面(116、312、510、714)の少なくとも1つの領域(122、318)には、前記クロム系反射コーティング(118、204、314、404、512、716)がない、車両構成部品(100、300、600、800)。
【請求項2】
前記クロム系反射コーティング(118、314、512、716)がない前記透明なポリマー部分(112、308、506、710)の前記外面(116、312、510、714)の前記少なくとも1つの領域(122、318)が少なくとも1つのエッチング部(514、516、518、718、720、722)を備え、
前記少なくとも1つのエッチング部(514、516、518、718、720、722)が、前記少なくとも1つのエッチング部(514、516、518、718、720、722)によって画定された少なくとも1つのエッチングされた隙間(520、724、726)内に前記透明なポリマー部分(112、308、506、710)の前記外面(116、312、510、714)を露出させる、請求項1に記載の車両構成部品。
【請求項3】
前記少なくとも1つの光源(104、106、108、110、304、305、306、307、502、504、702、704、706、708)が、点灯しておらず光を発していない間は、前記透明なポリマー部分の前記外面にコーティングされた前記クロム系反射コーティングの背後に隠される、請求項1または2に記載の車両構成部品。
【請求項4】
前記少なくとも1つの光源(104、106、108、110、304、305、306、307、502、504、702、704、706、708)が複数の光源を含み、
前記複数の光源(104、106、304、305、306、307)のうちの第1の数の光源が、点灯しておらず光を発していない間は、前記透明なポリマー部分(112、308)の前記外面にコーティングされた前記クロム系反射コーティング(118、314)の背後に隠され、
前記複数の光源のうちの第2の数の光源(108、110、306、307)が、点灯して光を発していても、点灯しておらず光を発していなくても、前記クロム系反射コーティングがない、前記透明なポリマー部分(112、308)の前記外面(116、312)の前記少なくとも1つの領域(122、318)によって、前記透明なポリマー部分(112、308)を通して見ることができる、請求項1~3のいずれか一項に記載の車両構成部品。
【請求項5】
前記少なくとも1つの光源(104、106、108、110、304、305、306、307、502、504、702、704、706、708)が、白熱光源、発光ダイオード(LED)光源、または白熱光源と発光ダイオード(LED)光源の組合せのうちの少なくとも1つを備える、請求項1~4のいずれか一項に記載の車両構成部品。
【請求項6】
前記車両構成部品(100、300、600、800)が車両(200、400)に取り付けられるように構成され、前記車両構成部品(100、300、600、800)が前記車両(200、400)に取り付けられた状態で、前記透明なポリマー部分(112、308、506、710)の前記外面(116、312、510、714)にコーティングされた前記クロム系反射コーティング(118、314、512、716)が、前記車両構成部品にすぐ隣接して前記車両に取り付けられた別の車両構成部品の少なくとも一部分にコーティングされた金属反射コーティング(204、404)に美的に対応し、実質的に融合して見えるよう配置された、請求項1~5のいずれか一項に記載の車両構成部品。
【請求項7】
前記車両構成部品(100、300、600、800)にすぐ隣接して前記車両(200、400)に取り付けられた前記他の車両構成部品(206、406)が、トリムピース、車両外装構成部品、フロントグリル、フロントバンパー、リアバンパー、ヘッドランプベゼル、およびテールランプベゼルからなる群から選択される、請求項6に記載の車両構成部品。
【請求項8】
前記車両構成部品(100、300、600、800)が、照明モジュール、車両外装構成部品、トリムピース、フロントバンパー、リアバンパー(600、800)、ランプ組立体、ヘッドランプ組立体(100)、およびテールランプ組立体(300)からなる群から選択される、請求項1~7のいずれか一項に記載の車両構成部品。
【請求項9】
前記透明なポリマー部分(112、308、506、710)が、ポリアクリレート、ポリエステル、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリイミド、ポリカーボネート、エポキシ、フェノール、アクリロニトリル-ブタジエン-スチレン、アクリロニトリル-スチレン-アクリレート、アセタール、およびこれらの混合物からなる群から選択される材料から形成される、または
前記透明なポリマー部分(112、308、506、710)が、ポリカーボネート、ポリ(2,2′―ジヒドロキシフェニルプロパン)カーボネート、ポリジエチレングリコールビス(アリルカーボネート)、ポリメチルメタクリレート、ポリスチレン、およびこれらの混合物からなる群から選択される材料から形成される、あるいは
前記透明なポリマー部分(112、308、506、710)が、ハードコート、シリコンハードコート、無機酸化物、薄い金属フィルム、またはこれらのプレコートフィルムの組合せの形態のプレコートフィルムを含む、請求項1~8のいずれか一項に記載の車両構成部品。
【請求項10】
前記クロム系反射コーティング(118、314、512、716)が、クロムとドーパント材料との合金であり、前記ドーパント材料が、六方最密充填遷移金属の群から選択され、前記合金が、一次体心立方相と二次オメガ六方最密充填相とが共存する結晶構造を有する、請求項1~9のいずれか一項に記載の車両構成部品。
【請求項11】
前記合金が、前記クロムと前記ドーパント材料との二元合金であり、特に、前記二元合金中の前記ドーパント材料の原子百分率が、約1.9at.%~約5.8at.%の範囲である、請求項10に記載の車両構成部品。
【請求項12】
六方最密充填遷移金属の前記群が、ジルコニウム、チタン、コバルト、ハフニウム、ルビジウム、イットリウム、およびオスミウムのうちの少なくとも1つを含む、請求項10または11に記載の車両構成部品。
【請求項13】
前記合金が二元合金であり、前記ドーパント材料がジルコニウムであり、前記二元合金中の前記ジルコニウムの原子百分率が約4.5at.%~約5.8at.%の範囲である、請求項10~12のいずれか一項に記載の車両構成部品。
【請求項14】
前記合金が二元合金であり、前記ドーパント材料がチタンであり、前記二元合金中の前記チタンの原子百分率が約1.9at.%~約5.8at.%の範囲である、または、前記合金が二元合金であり、前記ドーパント材料がコバルトであり、前記二元合金中の前記コバルトの原子百分率が約1.9at.%~約5.7at.%の範囲である、請求項10~13のいずれか一項に記載の車両構成部品。
【請求項15】
前記クロム系反射コーティング(118、314、512、716)が200nm以下の厚さを有する、あるいは
前記クロム系反射コーティング(118、314、512、716)が、200nm、100nm、40nm~80nm、50nm~70nm、または約60nmの厚さを有する、請求項1~14のいずれか一項に記載の車両構成部品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は一般に車両用照明に関し、より詳細には、少なくとも1つの光源を含み、少なくとも1つの光源によって発せられる少なくとも一部の光に対して少なくとも部分的に透過性があるクロム系反射コーティングがコーティングされた車両構成部品に関する。
【背景技術】
【0002】
乗用車、バン、およびトラックなどの車両は、様々な目的のために光を発することができる様々な内部および外部車両用照明構成部品をしばしば含む。加えて、このような前述の車両は、クロムまたは鏡面仕上げを示す金属反射コーティングがコーティングされた様々な内部および外部車両構成部品をしばしば含む。
【0003】
車両メーカーは、車両の照明の全体的な機能性と車両のデザインを高める方法を模索し続けているが、様々な車両用照明構成部品の外観を、クロムまたは鏡面仕上げを示す金属反射コーティングがコーティングされた車両構成部品など、車両に取り付けられた他の周囲の車両構成部品と美的に調和させる、かつ/または、融合させることはしばしば困難である。例えば、少なくとも、外装形状、材料、外装表面仕上げ、パッケージング、および他の要因のそれぞれの違いにより、様々なヘッドランプ、テールランプ、方向指示灯、昼間走行灯、後進灯、および他の車両用照明構成部品の外観を、クロムまたは鏡面仕上げを示す金属反射コーティングがコーティングされた外装トリムピース、グリル、バンパー、および他の車両構成部品など、車両に取り付けられた他の周囲の車両構成部品と美的に調和させる、かつ/または、融合させることはしばしば困難である。
【0004】
加えて、バンパーまたは他の車両構成部品に取り付けられるなど、車両に取り付けられる目に見える車両用照明構成部品の総数を減らすことは、より滑らかでより優雅な外観を車両に与えるために、いくつかの車両メーカーによって望まれる場合がある。しかしながら、車両が運転される様々な管区の様々な照明および/または安全規則を満たすために、様々な車両用照明構成部品はそのまま保つことが必要な場合があるため、車両に取り付けられる目に見える車両用照明構成部品の総数を減らすことはしばしば困難である。
【0005】
少なくとも前述の課題および制限を念頭に置いて、意図された目的を効果的に果たすために十分な光量を発することができ、しかも、車両に取り付けられた他の周囲の車両構成部品、特にクロムまたは鏡面仕上げを示す金属反射コーティングがコーティングされた車両構成部品と美的に調和し、かつ/または、融合する外観を有することができる車両構成部品、特に車両用照明構成部品に対する必要性が未対処のままになっている。加えて、意図された目的を効果的に果たすために十分な光量を発することができ、しかも、特に点灯しておらず光を発していない間は、実質的に隠すことができて、車両により滑らかでより優雅な外観を与える車両構成部品、特に車両用照明構成部品に対する必要性が未対処のままになっている。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示は少なくとも上記の必要性に合致する。本開示の一態様は、車両に取り付けられるように構成されたランプ組立体を対象にする。ランプ組立体は、ランプ組立体を車両に取り付けるために、車両に結合されるように構成されたハウジングを含む。加えて、ランプ組立体は、ハウジングの内部に少なくとも部分的に配置された少なくとも1つの光源を含む。少なくとも1つの光源は、車両に電気的に接続され、少なくとも車両から電力を受け取ることに基づいて光を発するように構成される。加えて、ランプ組立体は、ハウジングの内部および少なくとも1つの光源を実質的に囲むようにハウジングに結合された透明なポリマーレンズを含む。透明なポリマーレンズは、内面と、内面の反対側に配置された外面と、外面の少なくとも第1の領域にコーティングされたクロム系反射コーティングとを有する。少なくとも1つの光源が車両に電気的に接続された状態で、クロム系反射コーティングは、少なくとも1つの光源によって発せられ、透明ポリマーレンズを通過する少なくとも一部の光に対して少なくとも部分的に透過性がある。さらに、透明ポリマーレンズの外面の少なくとも第2の領域は、クロム系反射コーティングがない。
【0007】
本開示の別の態様は、車両バンパーの照明モジュールを対象とする。照明モジュールは少なくとも1つの光源を含む。少なくとも1つの光源は、照明モジュールを含む車両バンパーを有する車両に電気的に接続されるように構成される。少なくとも1つの光源は、少なくとも車両から電力を受け取ることに基づいて光を発するようにさらに構成される。加えて、照明モジュールは、車両バンパーの外側部分の少なくとも一部を形成するように車両バンパーに結合されるように構成された透明なポリマー部分を含む。透明なポリマー部分は、内面と、内面の反対側に配置された外面と、外面にコーティングされたクロム系反射性コーティングとを有する。クロム系反射コーティングは、少なくとも1つの光源によって発せられる光に対して少なくとも部分的に透過性があるように構成される。透明なポリマー部分は、クロム系反射コーティングに少なくとも1つのエッチング部をさらに有し、少なくとも1つのエッチング部によって画定された少なくとも1つのエッチングされた隙間内に透明なポリマー部分の外面を露出させるように、少なくとも1つのエッチング部にはクロム系反射コーティングがない。加えて、照明モジュールは、透明なポリマー部分に隣接して配置された少なくとも1つの光反射部を含む。少なくとも、少なくとも1つの光反射部と透明なポリマー部分とが一緒になって、少なくとも1つの光源を少なくとも部分的に含むための少なくとも1つの光チャンバを画定する。少なくとも1つの光源が車両に電気的に接続された状態で、少なくとも1つの光源によって発せられた光は、少なくとも1つの光反射部によって実質的に少なくとも1つの光チャンバ内に反射および分配され、透明なポリマー部分に向かい、その結果、透明なポリマー部分の外面にコーティングされたクロム系反射コーティングとクロム系反射コーティングの少なくとも1つのエッチング部とを同時に通過する。
【0008】
本開示のさらに別の態様は車両構成部品を対象とする。車両構成部品は、車両構成部品の内部に少なくとも部分的に配置された少なくとも1つの光源を含む。少なくとも1つの光源は、少なくとも電源から電力を受け取ることに基づいて光を発するように構成される。加えて、車両構成部品は、内部および少なくとも1つの光源を実質的に囲む透明なポリマー部分を含む。透明なポリマー部分は、内面と、内面の反対側に配置された外面と、外面にコーティングされたクロム系反射コーティングとを有する。少なくとも1つの光源が電源から電力を受け取っている状態で、クロム系反射コーティングは、少なくとも1つの光源によって発せられ、透明なポリマー部分を通過させられる少なくとも一部の光に対して少なくとも部分的に透過性がある。さらに、透明なポリマー部分の外面の少なくとも1つの領域には、クロム系反射コーティングがない。
【0009】
本開示の1つまたは複数の例示的な実施形態は、添付の特許請求の範囲で特に指摘される。しかしながら、1つまたは複数の実施形態の他の特徴は、添付の図面と併せて以下の詳細な説明を参照することによってより明らかになり、最もよく理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】車両に取り付けられた例示的なヘッドランプ組立体を示す例示的な車両の前面斜視図であり、ヘッドランプ組立体は、ヘッドランプ組立体の様々な光源をよりよく示すために、透明なポリマーレンズの外面からクロム系反射コーティングが除去された状態で示された透明なポリマーレンズを含む。
図2A図1に示した車両の前部の前面斜視図であり、図1に示したヘッドランプ組立体の前面斜視図をさらに示す。
図2B図2Aに示したヘッドランプ組立体の前面斜視図であり、ヘッドランプ組立体の透明なポリマーレンズの外面の少なくとも第1の領域にコーティングされたクロム系反射コーティングをさらに示す。
図2C図2Bに示したヘッドランプ組立体の前面斜視図であり、ヘッドランプ組立体の様々な光源のいくつかが、ヘッドランプ組立体の透明なポリマーレンズの外面の少なくとも第1の領域にコーティングされたクロム系反射コーティングを通る光を発しているところをさらに示す。
図3】車両に取り付けられた例示的なテールランプ組立体を示す別の例示的な車両の後面図であり、テールランプ組立体は、テールランプ組立体の様々な光源をよりよく示すために、透明なポリマーレンズの外面からクロム系反射コーティングが除去された状態で示された透明なポリマーレンズを含む。
図4A図3に示した車両の後部の後面斜視図であり、図3に示したテールランプ組立体の後面斜視図をさらに示す。
図4B図4Aに示したテールランプ組立体の後面斜視図であり、テールランプ組立体の透明なポリマーレンズの外面の少なくとも第1の領域にコーティングされたクロム系反射コーティングをさらに示す。
図4C図4Bに示したテールランプ組立体の後面斜視図であり、テールランプ組立体の様々な光源のいくつかが、テールランプ組立体の透明なポリマーレンズの外面の少なくとも第1の領域にコーティングされたクロム系反射コーティングを通る光を発しているところをさらに示す。
図5A】例示的な照明モジュールを含む例示的な車両バンパーの正面を示す概略図である。
図5B】照明モジュールを含む図5Aに示した車両バンパーの拡大断面端部をさらに示す概略図である。
図6A】別の例示的な照明モジュールを含む別の例示的な車両バンパーの正面を示す概略図である。
図6B】照明モジュールを含む図6Aに示した車両バンパーの拡大断面端部をさらに示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
必要に応じて、本開示の1つまたは複数の詳細な実施形態が本書に開示されるが、開示される実施形態は、様々な代替の形態に具現化することができる本開示の単なる例示であることを理解されたい。図は必ずしも原寸に比例したものではなく、いくつかの特徴は、特定の構成部品の詳細を示すために、誇張または最小化される場合がある。したがって、本書に開示される特定の構造的および機能的な詳細は、限定するものとして解釈されるのではなく、単に、当業者に教示して本開示を様々に使用するための代表的な基礎として解釈されたい。さらに、「1つの(a)」のような単数形の用語の使用は、構成部品の数または特定の構成部品の詳細を限定するものとして解釈すべきではない。加えて、限定するものではないが、「上(top)」、「下(bottom)」、「前(front)」、「後(rear)」、「前方(forward)」、「後方(rearward)」、「端(end)」、「外側(outer)」、「内側(inner)」、「左(left)」、「右(right)」、「鉛直(vertical)」、「水平(horizontal)」などの位置または方向の関係を説明または示す様々な用語および/または句は、使用または操作時に使用者の視点から全体的に見たときに1つまたは複数の特定の構成部品に関連することがあり、そのような用語および/または句は、限定するものとして解釈されるべきでなく、単に当業者に本開示を説明するための代表的な基礎として解釈されるべきである。
【0012】
図1図4Cを全体的に参照すると、本開示による例示的なランプ組立体100、300が示され説明されている。ランプ組立体100、300はそれぞれ、車両に取り付けられるように構成される。非限定的な例として、ランプ組立体100、300を使用することができるそのような車両は、様々な自動車(例えば、乗用車、バン、トラック、および重機)、ならびに内部の運転者(操縦者)および/または乗客を輸送することができる任意の他の車両を含むことができる。
【0013】
図1図2Cは、例示的な車両200の前部202において車両200に取付け可能な例示的なヘッドランプ組立体100を集合的に示す複数の図である。車両200は、ヘッドランプ組立体100を使用することができるいかなる種類の車両であってもよく、本書に示すような例に限定されるものではない。ヘッドランプ組立体100は、任意の適切な態様の形状および/または大きさであってもよく、本書に示され説明されるような例に限定されるものではない。ヘッドランプ組立体100は、ヘッドランプ組立体100を車両200の前部202に取り付けるために、1つまたは複数の車両取付機能部(図示せず)を有するハウジング102を含んで、ハウジング102を車両200に結合しやすくすることができる。非限定的な例として、ハウジング102は、(例えば、プレス法による)金属材料、(例えば、熱成形または射出成形法による)プラスチック材料、または任意の他の適切な材料のうちの少なくとも1つから作られてもよい。さらに、非限定的な例として、ハウジング102の1つまたは複数の車両取付機能部は、当業者であれば理解することができるように、係止タブ、ネジ付きまたはネジなし締結具、クリップ、あるいは他の適切な車両取付機能部のうちの1つまたは複数を含んでもよい。
【0014】
本書でさらに説明するように、ヘッドランプ組立体100は、図1図2Cに示すように、ハウジング102の内部に少なくとも部分的に配置された少なくとも1つの光源104、106、108、110をさらに含む。少なくとも1つの光源104、106、108、110は、任意の適切なタイプの光源であってもよい。非限定的な例として、少なくとも1つの光源104、106、108、110は、白熱光源、発光ダイオード(LED:light-emitting diode)光源、または白熱光源と発光ダイオード(LED)光源との組合せのうちの少なくとも1つを含んでもよい。少なくとも1つの光源104、106、108、110は、車両200に電気的に接続されてもよく、車両200の電源(例えば、車両電気システム、バッテリーなど)からなど、少なくとも車両200から電力を受け取ることに基づいて光を発するように構成される。非限定的な例として、少なくとも1つの光源104、106、108、110は、当業者であれば理解することができるように、1つまたは複数のワイヤハーネスあるいは他の適切な電気コネクタ(図示せず)によって車両200に電気的に接続されてもよい。
【0015】
図1図2Cに示すように、ヘッドランプ組立体100は、ハウジング102の内部と、少なくとも1つの光源104、106、108、110とを実質的に囲むようにハウジング102に結合された透明なポリマーレンズ112をさらに含む。したがって、ハウジング102の内部と、少なくとも1つの光源104、106、108、110とは、車両200の周りの外部環境から実質的に密閉し保護することができる。透明なポリマーレンズ112は、内面114と、内面114の反対側に配置された外面116と、透明なポリマーレンズ112の外面116の少なくとも第1の領域120にコーティングされたクロム系反射コーティング118とを有する。図1図2Cに示すように、透明なポリマーレンズ112の外面116の大部分を構成することがある透明なポリマーレンズ112の外面116の少なくとも第2の領域122は、クロム系反射コーティング118がまったくなくてもよい。透明なポリマーレンズ112の外面116の少なくとも第2の領域122に、クロム系反射コーティング118がまったくないことは、本書でさらに説明するように、ヘッドランプ組立体100が、動作中に特定の機能または目的を効果的に実行し続けるために有利な場合がある。さらに、本書でさらに説明するように、少なくとも1つの光源104、106、108、110が車両200に電気的に接続された状態では、図2Cに示すように、クロム系反射コーティング118は、少なくとも1つの光源104、106、108、110(例えば、この例では光源104、106)によって発せられる少なくとも一部の光に対して少なくとも部分的に透過性がある。加えて、図1図2Cに示すように、1つまたは複数の内部光反射部(例えば、箔または他の金属光反射部)および/または内部の透明なポリマーレンズ(例えば、透明な、および/または着色されたプラスチックレンズ)は、透明なポリマーレンズ112の背後のヘッドランプ組立体100のハウジング102内に配置されて、少なくとも1つの光源104、106、108、110によって発せられた光を外向きの方向に均質化、反射、および案内しやすくして、透明なポリマーレンズ112、および、光を発する特定の光源に応じて、透明なポリマーレンズ112の外面116の少なくとも第1の領域120にコーティングされたクロム系反射コーティング118を通過させることができる。
【0016】
特に図2A図2Cに示すように、少なくとも1つの光源104、106、108、110は、複数の光源104、106、108、110を含んでもよい。図2Bおよび図2Cに示すように、複数の光源104、106、108、110のうちの第1の数の光源(例えば、この例では、光源104、106)は、点灯しておらず光を発していない間は、透明なポリマーレンズ112の外面116の少なくとも第1の領域120にコーティングされたクロム系反射コーティング118の背後に隠れていることが有利である。さらに、複数の光源104、106、108、110のうちの第2の数の光源(例えば、この例では、光源108、110)は、点灯して光を発していても、点灯しておらず光を発していなくても、クロム系反射コーティング118のない、透明なポリマーレンズ112の外面116の少なくとも第2の領域122によって、透明なポリマーレンズ112を通して見ることができることが有利である。非限定的な例として、複数の光源104、106、108、110のうちの第1の数の光源は、昼間走行灯ユニット104(例えば、特定の管区の規制を満たすために白色の光を発することができる)、および車両方向指示灯ユニット106(例えば、特定の管区の規制を満たすために琥珀色の光を発することができる)の少なくとも1つを備えてもよい。さらに、非限定的な例として、複数の光源104、106、108、110のうちの第2の数の光源は、ハイビーム灯ユニット108およびロービーム灯ユニット110(例えば、キセノン、ハロゲン、または発光ダイオード(LED)光ユニット)の少なくとも1つを備えてもよい。クロム系反射コーティング118のない透明なポリマーレンズ112の外面116の第2の領域122は、透明なポリマーレンズ112の十分に大きな、より高い透明度の領域を画定して提供して、車両の運転中にハイビーム光またはロービーム光がそれを通って車両200の前方に安全に有効に投射することができることが有利であることが認識されよう。
【0017】
図2A図2Cに示すように、ヘッドランプ組立体100が車両200の前部202に取り付けられた状態で、透明なポリマーレンズ112の外面116の少なくとも第1の領域120にコーティングされたクロム系反射コーティング118は、ヘッドランプ組立体100にすぐ隣接して車両200に取り付けられた少なくとも1つの車両構成部品206の少なくとも一部分にコーティングされた金属反射コーティング204など(装飾的なクロムまたは鏡面仕上げを示すものなど)に美的に対応し、有利には、実質的に融合して見えるように配置される。非限定的な例として、ヘッドランプ組立体100にすぐ隣接して車両200に取り付けられる少なくとも1つの車両構成部品206は、外装トリムピース、フロント外装トリムピース、フロントグリル、フロントバンパー、およびヘッドランプベゼルからなる群から選択される。当業者であれば認識することができるように、透明なポリマーレンズ112の外面116の少なくとも第1の領域120にコーティングされたクロム系反射コーティング118は、ヘッドランプ組立体100にすぐ隣接して車両200に取り付けられた少なくとも1つの車両構成部品206の少なくとも一部分にコーティングされた金属反射コーティング204などと外観上、美的にマッチすることができ、または実質的に美的にマッチすることができる装飾的なクロムまたは鏡面仕上げを示すことができる。この点に関しては、クロム系反射コーティング118が、透明なポリマーレンズ112の外面116(例えば、ヘッドランプ組立体100が車両200に取り付けられた状態で人が触れることができる透明なポリマーレンズ112の最も外側の面)、例えば、この例では、透明なポリマーレンズ112の外面116の少なくとも第1の領域120にコーティングされることは、非常に理想的であり有利である。言い換えれば、透明なポリマーレンズ112の内面114など、異なる面にコーティングされたクロム系反射コーティング118は、ヘッドランプ組立体100にすぐ隣接して車両200に取り付けられた少なくとも1つの車両構成部品206の少なくとも一部分にコーティングされた金属反射コーティング204などと外観上、美的にマッチさせる、または実質的に美的にマッチさせることができる装飾的なクロムまたは鏡面仕上げを、許容可能なレベルまたは望ましいレベルで示すことができないことがある。したがって、少なくともその材料成分(本書でより詳細にさらに説明する)、および透明なポリマーレンズ112(例えば、透明な基板)にコーティングされていることにより、クロム系反射コーティング118は、少なくとも(i)少なくとも1つの光源104、106、108、110(例えば、この例では、車両昼間走行灯ユニット104、および車両方向指示灯ユニット106)によって発せられた十分な光量を通過させることができて、少なくとも1つの光源104、106、108、110(例えば、この例では、車両昼間走行の光ユニット104、および車両方向指示灯ユニット106)が、その意図された目的を効果的に果たすことができることが有利であり、(ii)ヘッドランプ組立体100にすぐ隣接して車両200に取り付けられた少なくとも1つの車両構成部品206の外観(例えば、装飾的な外観)と美的に調和し、かつ/または、実質的に融合する外観(例えば、装飾的な外観)をヘッドランプ組立体100に提供することが可能である。
【0018】
図3図4Cは、例示的な車両400の後部402において車両400に取付け可能な例示的なテールランプ組立体300を集合的に示す複数の図である。車両400は、テールランプ組立体300を使用することができるいかなる種類の車両であってよく、本書に示し説明するような例に限定されるものではない。テールランプ組立体300は、任意の適切な態様の形状および/または大きさであってもよく、本書に示されるような例に限定されるものではない。加えて、テールランプ組立体300は、車両400の後部ハッチ、後部トランクリッド、または後部ドアに対するテールランプ組立体300の取付け位置などの要因に応じて、一体組立体、または(この例に示すような)分割された多部品組立体であってもよい。テールランプ組立体300は、テールランプ組立体300を車両400の後部402に取り付けるために、1つまたは複数の車両取付機能部(図示せず)を有するハウジング302を含んで、ハウジング302を車両400に結合しやすくすることができる。非限定的な例として、ハウジング302は、(例えば、プレス法による)金属材料、(例えば、熱成形または射出成形法)プラスチック材料、または任意の他の適切な材料のうちの少なくとも1つから作られてもよい。さらに、非限定的な例として、ハウジング302の1つまたは複数の車両取付機能部は、当業者であれば理解することができるように、係止タブ、ネジ付きまたはネジなし締結具、クリップ、および他の適切な車両取付機能部のうちの1つまたは複数を含んでもよい。
【0019】
本書でさらに説明するように、テールランプ組立体300は、図3図4Cに示すように、ハウジング302の内部に少なくとも部分的に配置された少なくとも1つの光源304、305、306、307をさらに含む。少なくとも1つの光源304、305、306、307は、任意の適切なタイプの光源であってもよい。非限定的な例として、少なくとも1つの光源304、305、306、307は、白熱光源、発光ダイオード(LED)光源、または白熱光源と発光ダイオード(LED)光源との組合せのうち少なくとも1つを含んでもよい。少なくとも1つの光源304、305、306、307は、車両400に電気的に接続されてもよく、車両400の電源(例えば、車両電気システム、バッテリーなど)からなど、少なくとも車両400から電力を受け取ることに基づいて光を発するように構成される。非限定的な例として、少なくとも1つの光源304、305、306、307は、当業者であれば理解することができるように、1つまたは複数のワイヤハーネスあるいは他の適切な電気コネクタ(図示せず)によって車両400に電気的に接続されてもよい。
【0020】
図3図4Cに示すように、テールランプ組立体300は、ハウジング302の内部と、少なくとも1つの光源304、305、306、307とを実質的に囲むようにハウジング302に結合された透明なポリマーレンズ308をさらに含む。したがって、ハウジング302の内部と、少なくとも1つの光源304、305、306、307とは、車両400の周りの外部環境から実質的に密閉し保護することができる。透明なポリマーレンズ308は、内面310と、内面310の反対側に配置された外面312と、透明なポリマーレンズ308の外面312の少なくとも第1の領域316にコーティングされたクロム系反射コーティング314とを有する。図3図4Cに示すように、透明なポリマーレンズ308の外面312の大部分を構成することがある透明なポリマーレンズ308の外面312の少なくとも第2の領域318は、クロム系反射コーティング314がまったくなくてもよい。透明なポリマーレンズ308の外面312の少なくとも第2の領域318に、クロム系反射コーティング314がまったくないことは、本書でさらに説明するように、テールランプ組立体300が、動作中に特定の機能または目的を効果的に実行し続けるために有利な場合がある。さらに、本書でさらに説明するように、少なくとも1つの光源304、305、306、307が車両400に電気的に接続された状態では、図4Cに示すように、クロム系反射コーティング314は、少なくとも1つの光源304、305、306、307(例えば、この例では光源304、305)によって発せられる少なくとも一部の光に対して少なくとも部分的に透過性がある。加えて、図3~4Cに示すように、1つまたは複数の内部光反射部(例えば、箔または他の金属光反射部)および/または内部の透明なポリマーレンズ(例えば、透明な、および/または着色されたプラスチックレンズ)は、透明なポリマーレンズ308の背後のテールランプ組立体300のハウジング302内に配置されて、少なくとも1つの光源304、305、306、307によって発せられた光を外向きの方向に均質化、反射、および案内しやすくして、透明なポリマーレンズ308、および、光を発する特定の光源に応じて、透明なポリマーレンズ308の外面312の少なくとも第1の領域316にコーティングされたクロム系反射コーティング314を通過させることができる。
【0021】
特に図4A図4Cに示すように、少なくとも1つの光源304、305、306、307は、複数の光源304、305、306、307を含んでもよい。図4Bおよび図4Cに示すように、複数の光源304、305、306、307のうちの第1の数の光源(例えば、この例では、光源304、305)は、点灯しておらず光を発していない間は、透明なポリマーレンズ308の外面312の少なくとも第1の領域316にコーティングされたクロム系反射コーティング314の背後に隠れていることが有利である。さらに、複数の光源304、305、306、307のうちの第2の数の光源(例えば、この例では、光源306、307)は、点灯して光を発していても、点灯しておらず光を発していなくても、クロム系反射コーティング314のない、透明なポリマーレンズ308の外面312の少なくとも第2の領域318によって、透明なポリマーレンズ308を通して見ることができることが有利である。非限定的な例として、複数の光源304、305、306、307のうちの第1の数の光源は、車両後進灯ユニット304(例えば、特定の管区の規制を満たすために白色の光を発することができる)、および車両方向指示灯ユニット305(例えば、特定の管区の規制を満たすために琥珀色の光を発することができる)の少なくとも1つを備えてもよい。さらに、非限定的な例として、複数の光源304、305、306、307のうちの第2の数の光源は、少なくとも1つの車両尾灯および停止灯ユニット306、307(例えば、テールランプ組立体300の赤色の着色レンズを通して最終的には赤色の着色光を発することができ、この例では、クロム系反射コーティング314のない透明なポリマーレンズ308の外面312の第2の領域318を実質的に画定する)を備えてもよい。クロム系反射コーティング314のない透明なポリマーレンズ308の外面312の第2の領域318は、透明ポリマーレンズ308の十分に大きな、より高い透明度の領域を画定して提供し、車両の運転中に(例えば、この例では、少なくとも1つの尾灯および停止灯ユニット306、307によって発せられた)テールランプの十分に大きな、見ることができる光量がそれを通って車両400の後方に有効に投射することができることが有利であることが認識されよう。
【0022】
図4A図4Cに示すように、テールランプ組立体300が車両400の後部402に取り付けられた状態で、透明なポリマーレンズ308の外面312の少なくとも第1の領域316にコーティングされたクロム系反射コーティング314は、テールランプ組立体300にすぐ隣接して車両400に取り付けられた少なくとも1つの車両構成部品406の少なくとも一部分にコーティングされた金属反射コーティング404など(装飾的なクロムまたは鏡面仕上げを示すものなど)に美的に対応し、有利には、実質的に融合して見えるよう配置される。非限定的な例として、テールランプ組立体300にすぐ隣接して車両400に取り付けられる少なくとも1つの車両構成部品406は、外装トリムピース、リア外装トリムピース、リアバンパー、およびテールランプベゼルからなる群から選択される。当業者であれば認識することができるように、透明なポリマーレンズ308の外面312の少なくとも第1の領域316にコーティングされたクロム系反射コーティング314は、テールランプ組立体300にすぐ隣接して車両400に取り付けられた少なくとも1つの車両構成部品406の少なくとも一部分にコーティングされた金属反射コーティング404などと外観上、美的にマッチすることができ、または実質的に美的にマッチすることができる装飾的なクロムまたは鏡面仕上げを示すことができる。この点に関しては、クロム系反射コーティング314が、透明なポリマーレンズ308の外面312(例えば、テールランプ組立体300が車両400に取り付けられた状態で人が触れることができる透明なポリマーレンズ308の最も外側の面)、例えば、この例では、透明なポリマーレンズ308の外面312の少なくとも第1の領域316にコーティングされることは、非常に理想的であり有利である。言い換えれば、透明なポリマーレンズ308の内面310など、異なる面にコーティングされたクロム系反射コーティング314は、テールランプ組立体300にすぐ隣接して車両400に取り付けられた少なくとも1つの車両構成部品406の少なくとも一部分にコーティングされた金属反射コーティング404などと外観上、美的にマッチさせる、または実質的に美的にマッチさせることができる装飾的なクロムまたは鏡面仕上げを、許容可能なレベルまたは望ましいレベルで示すことができないことがある。したがって、少なくともその材料成分(本書でより詳細にさらに説明する)および透明なポリマーレンズ308(例えば、透明な基板)にコーティングされていることにより、クロム系反射コーティング314は、少なくとも(i)少なくとも1つの光源304、305、306、307(例えば、この例では、車両後進灯ユニット304、および車両方向指示灯ユニット305)によって発せられた十分な光量を通過させることができて、少なくとも1つの光源304、305、306、307(例えば、この例では、車両後進灯ユニット304、および車両方向指示灯ユニット305)が、その意図された目的を効果的に果たすことができることが有利であり、(ii)テールランプ組立体300にすぐ隣接して車両400に取り付けられた少なくとも1つの車両構成部品406の外観(例えば、装飾的な外観)と美的に調和し、かつ/または、実質的に融合する外観(例えば、装飾的な外観)をテールランプ組立体300に提供することが可能である。
【0023】
図5A図6Bを全体的に参照すると、本開示による例示的な車両バンパー600、800(それぞれ、車両のフロントバンパーであってもよいが、これに限定されるものではない)用の2つのそれぞれの例示的な照明モジュール500、700が概略的に示され説明されている。非限定的な例として、照明モジュール500、700の少なくとも1つを含む車両バンパー(例えば、車両バンパー600、800の少なくとも1つ)を有するそのような車両は、様々な自動車(例えば、乗用車、バン、トラック、および重機)、ならびに内部の運転者(操縦者)および/または乗客を輸送することができる任意の他の車両を含むことができる。
【0024】
図5A図6Bに示すように、例示的な車両バンパー600、800用の2つのそれぞれの例示的な照明モジュール500、700を集合的に示す複数の概略図が提供されている。車両バンパー600、800は、任意の適切な態様の形状および/または大きさであってもよく、本書に概略的に示され説明されるような例に限定されるものではない。非限定的な例として、車両バンパー600、800は、(例えば、プレス法による)金属材料、(例えば、熱成形または射出成形法による)プラスチック材料、あるいは任意の他の適切な材料、または適切な材料(例えば、金属材料、プラスチック材料、複合材料、エネルギー/衝撃吸収材料など)の組合せのうちの少なくとも1つから作られてもよい。加えて、当業者であれば理解することができるように、車両バンパー600、800は、車両バンパー600、800のいずれかを車両(図示せず)に結合しやすくするために、様々な車両取付機能部(例えば、クリップ、ボルト、および/または他の適切な締結具)を含んでもよい。照明モジュール500、700はそれぞれ、少なくとも1つの光源502、504;702、704、706、708を含む。非限定的な例として、少なくとも1つの光源502、504;702、704、706、708は、白熱光源、発光ダイオード(LED)光源、または白熱光源と発光ダイオード(LED)光源の組合せのうちの少なくとも1つを含んでもよい。少なくとも1つの光源502、504;702、704、706、708は、照明モジュール500、700を含むそれぞれの車両バンパー600、800の少なくとも1つを有する車両(図示せず)に電気的に接続されてもよい。少なくとも1つの光源502、504;702、704、706、708は、当業者であれば理解することができるように、1つまたは複数のワイヤハーネスまたは他の適切な電気コネクタ(図示せず)によって車両に電気的に接続されてもよい。本書でさらに説明するように、少なくとも1つの光源502、504;702、704、706、708は、当業者であれば理解することができるように、車両の電源(例えば、車両電気システム、バッテリーなど)からなど、少なくとも車両から電力を受け取ることに基づいて光を発するように構成される。
【0025】
図5A図6Bに示すように、車両バンパー600、800用のそれぞれの照明モジュール500、700のそれぞれは、それぞれの車両バンパー600、800の外側部分602、802の少なくとも一部を形成するようにそれぞれの車両バンパー600、800に結合されるように構成された透明なポリマー部分506、710をさらに含む。非限定的な例として、透明なポリマー部分506、710のそれぞれは、当業者であれば理解することができるように、適切な締結具、1つまたは複数の接着剤、または製造方法(例えば、超音波溶接、マルチショット射出成形など)のうちの少なくとも1つを使用することによって、それぞれの車両バンパー600、800に結合されてもよい。いずれにしても、それぞれの車両バンパー600、800に結合されると、透明なポリマー部分506、710のそれぞれは、本書で前に説明したように、最終的には、それぞれの車両バンパー600、800の外側部分602、802の少なくとも一部を形成する。特に図5Bおよび図6Bに示すように、本書でさらに説明する透明なポリマー部分506、710はそれぞれ、内面508、712と、内面508、712の反対側に配置された外面510、714と、外面510、714にコーティングされたクロム系反射コーティング512、716とを有する。また、本書でさらに説明するようにも、クロム系反射コーティング512、716は、それぞれの照明モジュール500、700の少なくとも1つの光源502、504;702、704、706、708によって発せられる光に対して少なくとも部分的に透過性があるように構成される。透明なポリマー部分506、710のそれぞれは、それぞれのクロム系反射コーティング512、716に少なくとも1つのエッチング部514、516、518;718、720、722をさらに有する。図5Bおよび図6Bに示すように、少なくとも1つのエッチング部514、516、518;718、720、722によって画定された少なくとも1つのエッチングされた隙間520;724、726内に透明なポリマー部分506、710のそれぞれの外面510、714を露出させるように、少なくとも1つのエッチング部514、516、518;718、720、722にはそれぞれのクロム系反射コーティング512、716がない。非限定的な例として、クロム系反射コーティング512、716の少なくとも1つのそれぞれのエッチング部514、516、518;718、720、722は、レーザーエッチングまたはレーザー彫刻などの製造方法によって製造されてもよい。さらに、クロム系反射コーティング512、716の少なくとも1つのそれぞれのエッチング部514、516、518;718、720、722は、様々な図形、模様、形状の輪郭、印、または他の所望のエッチング部を形成するような形状および/または大きさであってもよい。したがって、クロムベース系反射コーティング512、716の少なくとも1つのそれぞれのエッチング部514、516、518;718、720、722の形状および/または大きさは、本書に概略的に示し説明するような例に限定されず、任意の所望の形状および/または大きさのものであってもよい。加えて、図5Aおよび図6Aに示すように、非限定的な例として、透明なポリマー部分506、710のそれぞれの少なくとも大部分は、それぞれの車両バンパー600、800の端から端までの方向L1、L2にそれぞれの車両の用バンパー600、800の長さに沿って延在するように細長くてもよい。このようにして、透明なポリマー部分506、710はそれぞれ、(例えば、コーティングされたそれぞれのクロム系反射コーティング512、716から与えられる)クロムまたは鏡のような装飾的な外観を有する連続的に延在する一片の形状を形成または示してもよく、これは他の周囲の車両構成部品および/またはそれぞれの車両バンパー600、800の他の部分にコーティングされた他の金属反射コーティングと溶け合って調和してもよく、またははっきりと区別されてもよい。いずれにしても、当業者であれば理解することができるように、透明なポリマー部分506、710はそれぞれ、任意の所望の態様の形状でもよく、大きさでもよく、かつ/または、任意の所望の態様で分割されてもよく、本書に概略的に示され説明される例に限定されるものではない。
【0026】
図5Bおよび図6Bを参照すると、車両バンパー600、800用のそれぞれの照明モジュール500、700のそれぞれは、車両バンパー600、800のそれぞれの内部領域604、804に配置され、それぞれの照明モジュール500、700の各それぞれの透明なポリマー部分506、710のそれぞれの内面508、712に隣接して配置されてもよい少なくとも1つのそれぞれの光反射部522:728、732をさらに含む。図5Bおよび図6Bに示すように、少なくとも、少なくとも1つの光反射部522;728、732、およびそれぞれの透明なポリマー部分506、710は、少なくとも1つの光源502、504;702、704、706、708を少なくとも部分的に含むための少なくとも1つの光チャンバ526;736、738を一緒に画定する。少なくとも1つの光反射部522;728、732は、透明なポリマー部分506、710のそれぞれの外面510、714にコーティングされたそれぞれのクロム系反射コーティング512、716の少なくとも1つのエッチング部514、516、518;718、720、722を通して見ることができるよう構成された金属反射面524;730、734(例えば、発せられた光を反射および分配することができるクロムまたは鏡面仕上げ)を有する。したがって、少なくとも1つの光源502、504;702、704、706、708によって発せられた光を、特に少なくとも1つの光チャンバ526;736、738内に反射および分配することができることに加えて、少なくとも1つの光反射部522;728、732の金属反射面524;730、734は、クロム系反射コーティング512、716の少なくとも1つのエッチング部514、516、518;718、720、722を通して見ることができるように構成されているので、金属反射面524;730、734は、少なくとも1つのエッチング部514、516、518;718、720がエッチングされている周囲のクロム系反射コーティング512、716に対して、少なくとも1つのエッチング部514、516、518;718、720、722の視覚的外観を美的に溶け合わせて調和させる、かつ/または実質的に隠すことができることが有利である。加えて、当業者であれば理解することができるように、少なくとも1つの光反射部522;728、732は、少なくとも1つの光源502、504;702、704、706、708によって発せられた光を効果的に反射および分配するように任意の適切な態様の形状および/または大きさであってもよく、本書で概略的に示され説明された例に限定されるものではない。
【0027】
動作中、少なくとも1つの光源502、504;702、704、706、708が車両に電気的に接続された状態で、少なくとも1つの光源502、504;702、704、706、708によって発せられた光は、少なくとも1つの光反射部522;728、732によって実質的に少なくとも1つの光チャンバ526、736、738内に反射および分配され、透明なポリマー部分506、710に向かい、その結果、透明なポリマー部分506、710の外面510、714にコーティングされたクロム系反射コーティング512、716とクロム系反射コーティング512、716の少なくとも1つのエッチング部514、516、518;718、720、722とを同時に通過する。この態様では、少なくとも1つのエッチング部514、516、518;718、720、722が、少なくとも1つの光源502、504;702、704、706、708によって発せられた光に対して、周囲のクロム系反射コーティング512、716よりも実質的に透過性が高いことにより、車両バンパー600、800の外側部分602、802の周囲の環境から見て(例えば、図5Aおよび図6Aに概略的に示すように)、クロム系反射コーティング512、716の少なくとも1つのエッチング部514、516、518;718、720、722を通過する光は、透明なポリマー部分506、710の外面510、714にコーティングされた周囲のクロム系反射コーティング512、716を通過する光よりも明るく照らされる。したがって、複数の色合いおよび/または強度の光が、クロム系反射コーティング512、716の少なくとも1つのエッチング部514、516、518;718、720、722と、少なくとも1つのエッチング部514、516、518;718、720、722がエッチングされている周囲のクロム系反射コーティング512、716とを同時に通過するように見ることができる。その結果、少なくとも1つのエッチング部514、516、518;718、720、722によって形成することができる図形、模様、形状の輪郭、印などは、光が通過するときに同時に照らされる周囲のクロム系反射コーティング512、716よりも明るく照らされるように見え、したがって、より強く視覚的に強調することができる。加えて、少なくとも1つの光源502、504;702、704、706、708は、少なくとも点灯しておらず光を発していない間は、透明なポリマー部分506、710の外面510、714にコーティングされたクロム系反射コーティング512、716の背後に隠される。さらに、図5Bおよび図6Bに概略的に示すように、少なくとも1つの光源502、504;702、704、706、708は、クロム系反射コーティング512、716の少なくとも1つのエッチング部514、516、518;718、720、722から離れるように配置され、その結果、少なくとも1つの光源502、504;702、704、706、708は、点灯しておらず光を発していなくても、点灯して光を発していても、クロム系反射コーティング512、716の少なくとも1つのエッチング部514、516、518;718、720、722を通して直接見ることができない。少なくとも1つの光源502、504;702、704、706、708が透明なポリマー部分506、710の背後に隠されるこの態様で、透明なポリマー部分506、710の外面510、714にコーティングされたクロム系反射コーティング512、716が、車両バンパー600、800の、限定するものではないが、より滑らかでより優雅な設計または外観などの利点を与えることができることが有利である。
【0028】
図5Aおよび図5Bに概略的に示した車両バンパー600用の照明モジュール500の特定の非限定的な例では、透明なポリマー部分506の外面510にコーティングされたクロム系反射コーティング512の少なくとも1つのエッチング部514、516、518は、透明なポリマー部分506の第1の境界領域528内に配置された第1のエッチング部514と、透明なポリマー部分506の第2の境界領域530内に配置された第2のエッチング部516であって、第2の境界領域530が第1の境界領域528に隣接して配置された、第2のエッチング部516と、透明なポリマー部分506の第3の境界領域532内に配置された第3のエッチング部518であって、第3の境界領域532が第2の境界領域530に隣接して配置された、第3のエッチング部518とを含む。加えて、少なくとも1つの光源502、504は複数の光源502、504を含み、少なくとも1つの光反射部522は複数の光反射部522を含み、少なくとも1つの光チャンバ526は複数の光チャンバ526を含む。
【0029】
図5Bは、図5Aに概略的に示した車両バンパー600の拡大断面端部を主に示す概略図であるので、次に、第1の境界領域528、第2の境界領域530、第3の境界領域532、複数の光源502、504、複数の光反射部522、および複数の光チャンバ526に関するさらなる詳細がさらに明確に論じられる。図5Aに概略的に示した例では、透明なポリマー部分506の第1、第2、および第3の境界領域528、530、532はそれぞれ、透明なポリマー部分506の上縁と下縁との間と、図5Aに示すそれぞれの上方に突出する破線の測定線に対応するそれぞれの長手方向距離(すなわち、車両バンパー600の端から端までの方向L1に沿って測定された距離)の間とに画定された透明なポリマー部分506のそれぞれの領域によって画定される。加えて、複数の光源502、504は、2つの光源502、504であるように図5Bに概略的に示されているが、複数の光源502、504は、当業者であれば理解することができるように、照明モジュール500に使用されるのに適した数、および/または望ましい数の光源502、504を含んでもよく、少なくとも車両バンパー600の端から端までの方向L1(図5A)に照明モジュール500に沿って分配されてもよい。同様に、複数の光反射部522および複数の光チャンバ526は、1個の光反射部522および1個の光チャンバ526であるように図5Bに概略的に示されているが、当業者であれば理解することができるように、照明モジュール500に使用されるのに適した数、および/または望ましい数の光反射部522および光チャンバ526が、車両バンパー600の少なくとも端から端までの方向L1(図5A)に照明モジュール500に沿って分配されてもよい。非限定的な例として、照明モジュール500は、概ね平面で、透明なポリマー部分506の内面508に対して実質的に垂直であるように透明ポリマー部分506の内面508から延在してもよい複数の不透明な光チャンバ仕切り(図示せず)をさらに含んでもよい。複数の不透明な光チャンバ仕切り(図示せず)のそれぞれは、透明なポリマー部分506の内面508から延在し、図5Aに示したそれぞれの上向きに突出した破線の測定線に対応するように車両バンパー600の内部領域604内に配置されて、透明なポリマー部分506の第1、第2、および第3の境界領域528、530、532のそれぞれを互いから物理的に仕切ってもよい。加えて、この非限定的な例では、複数の光反射部522のそれぞれは、それぞれの不透明な光チャンバ仕切り(図示せず)の間に配置されてもよく、不透明な光チャンバ仕切りおよび透明なポリマー部分506と共に、車両バンパー600の少なくとも端から端までの方向L1(図5A)に照明モジュール500に沿って分配されてもよい複数の光チャンバ526を画定してもよい。同様に、複数の光源502、504は、車両バンパー600の少なくとも端から端までの方向L1に照明モジュール500に沿って少なくとも複数の光チャンバ526内に少なくとも部分的に配置されてもよい。このようにして、複数の光源502、504によって複数の光チャンバ526のそれぞれの中で発せられた光は、透明なポリマー部分506のそれぞれの分割された第1、第2、および第3の境界領域528、530、532に分離されて専用化されてもよい。
【0030】
動作中、複数の光源502、504が車両に電気的に接続された状態で、(i)複数の光源502、504のうちの第1の数の光源(例えば、第1の1個の光源、または第1の光源のグループ)によって発せられる光は、車両方向指示灯機能が(例えば、運転者の入力によって)作動されたことに応答して発せられる第1の色の光であり、第1の色の光は、複数の光反射部522のうちの第1の数の光反射部(例えば、第1の1個の光反射部)によって、実質的に、複数の光チャンバ526のうちの第1の数の光チャンバ(例えば、第1の1個の光チャンバ)内に反射および分配され、透明なポリマー部分506に向かい、その結果、透明なポリマー部分506の第1の境界領域528内に配置されたクロム系反射コーティング512と、第1の境界領域528内に配置されたクロム系反射コーティング512の第1のエッチング部514とを同時に通過し、(ii)複数の光源502、504のうちの第2の数の光源(例えば、第2の1個の光源、または第2の光源のグループ)によって発せられる光は、車両昼間走行灯機能が(例えば、車両の制御システムによって)作動されたことに応答して発せられる第2の色の光であり、第2の色の光は、複数の光反射部522のうちの第2の数の光反射部(例えば、第2の1個の光反射部)によって、実質的に、複数の光チャンバ526のうちの第2の数の光チャンバ(例えば、第2の1個の光チャンバ)内に反射および分配され、透明なポリマー部分506に向かい、その結果、透明なポリマー部分506の第2の境界領域530内に配置されたクロム系反射コーティング512と、第2の境界領域530内に配置されたクロム系反射コーティング512の第2のエッチング部516とを同時に通過し、(iii)複数の光源502、504のうちの第3の数の光源(例えば、第3の1個の光源、または第3の光源のグループ)によって発せられる光は、別の車両方向指示灯機能が(例えば、運転者の入力によって)作動されたことに応答して発せられる第3の色の光であり、第3の色の光は、複数の光反射部522のうちの第3の数の光反射部(例えば、第3の1個の光反射部)によって、実質的に、複数の光チャンバ526のうちの第3の数の光チャンバ(例えば、第3の1個の光チャンバ)内に反射および分配され、透明なポリマー部分506に向かい、その結果、透明なポリマー部分506の第3の境界領域532内に配置されたクロム系反射コーティング512と、第3の境界領域532内に配置されたクロム系反射コーティング512の第3のエッチング部518とを同時に通過する。この例では、第1の色の光は琥珀色の光であり、第2の色の光は白色の光または琥珀色の光であり、第3の色の光は琥珀色の光である(これらは、車両方向指示灯および車両昼間走行灯機能にしばしば使用される)。しかしながら、当業者であれば理解することができるように、複数の光源502、504は、任意の所望の色の光を発してもよい。
【0031】
図6Aおよび図6Bに概略的に示した車両バンパー800用の照明モジュール700の特定の非限定的な例では、透明なポリマー部分710の外面714にコーティングされたクロム系反射コーティング716の少なくとも1つのエッチング部718、720、722は、透明なポリマー部分710の第1の境界領域740の第1の細分化領域746内に配置され、透明なポリマー部分710の第2の境界領域742内にさらに配置された第1のエッチング部718を含み、第2の境界領域742は第1の境界領域740に隣接して配置され、第1のエッチング部718は、透明なポリマー部分710の第3の境界領域744の第1の細分化領域750内にさらに配置され、第3の境界領域744は第2の境界領域742に隣接して配置され、クロム系反射コーティング716の少なくとも1つのエッチング部718、720、722は、第1の境界領域740の第2の細分化領域748内に配置された第2のエッチング部720と、第3の境界領域744の第2の細分化領域752内に配置された第3のエッチング部722とをさらに含む。加えて、少なくとも1つの光源702、704、706、708は複数の光源702、704、706、708を含み、少なくとも1つの光反射部728、732は複数の光反射部728、732を含み、少なくとも1つの光チャンバ736、738は複数の光チャンバ736、738を含む。
【0032】
図6Bは、図6Aに概略的に示した車両バンパー800の拡大断面端部を主に示す概略図であるので、次に、第1の境界領域740、第1の境界領域740の第1および第2の細分化領域746、748、第2の境界領域742、第3の境界領域744、第3の境界領域744の第1および第2の細分化領域750、752、複数の光源702、704、706、708、複数の光反射部728、732、ならびに複数の光チャンバ736、738に関するさらなる詳細がさらに明確に論じられる。図6Aに概略的に示した例では、透明なポリマー部分710の第1、第2、および第3の境界領域740、742、744はそれぞれ、透明なポリマー部分710の上縁と下縁との間と、図6Aに示すそれぞれの上方に突出する破線の測定線に対応するそれぞれの長手方向距離(すなわち、車両バンパー800の端から端までの方向L2に沿って測定された距離)の間とに画定された透明なポリマー部分710のそれぞれの領域によって画定される。さらに、第1の境界領域740の第1の細分化領域746は、第1の境界領域740の下半分によって実質的に画定され、第1の境界領域740の第2の細分化領域748は、第1の境界領域740の上半分によって実質的に画定される。同様に、第3の境界領域744の第1の細分化領域750は、第3の境界領域744の下半分によって実質的に画定され、第3の境界領域744の第2の細分化領域752は、第3の境界領域744の上半分によって実質的に画定される。加えて、複数の光源702、704、706、708は、4つの光源702、704、706、708であるように図6Bに概略的に示されているが、複数の光源702、704、706、708は、当業者であれば理解することができるように、照明モジュール700に使用されるのに適した数、および/または望ましい数の光源702、704、706、708を含んでもよく、少なくとも車両バンパー800の端から端までの方向L2(図6A)に照明モジュール700に沿って分配されてもよい。同様に、複数の光反射部728、732および複数の光チャンバ736、738は、2つの光反射部728、732および2つの光チャンバ736、738であるように図6Bに概略的に示されているが、当業者であれば理解することができるように、照明モジュール700に使用されるのに適した数、および/または望ましい数の光反射部728、732および光チャンバ736、738が、車両バンパー800の少なくとも端から端までの方向L2(図6A)に照明モジュール700に沿って分配されてもよい。図6Bに概略的に示すように、非限定的な例として、照明モジュール700は、1つまたは複数の不透明な水平方向に延在する光チャンバ仕切り705をさらに含んでもよく、これは、光源704、706などの複数の光源を支持するプリント回路基板(PCB:printed circuit board)705であってよい。この例では、透明なポリマー部分710の第1の境界領域740の第1と第2の細分化領域746、748、ならびに透明なポリマー部分710の第3の境界領域744の第1と第2の細分化領域750、752を物理的に分割するように、複数の水平方向に延在する光チャンバ仕切り705が車両バンパー800の内部領域804に配置されてもよい。さらに、この例では、照明モジュール700は、概ね平面で、透明なポリマー部分710の内面712に対して実質的に垂直であるように透明なポリマー部分710の内面712から延在してもよい複数の鉛直方向に延在する不透明な光チャンバ仕切り(図示せず)をさらに含んでもよい。この例では、複数の不透明な光チャンバ仕切り(図示せず)のそれぞれは、(i)複数の水平方向に延在する光チャンバ仕切り705と垂直に当接または接合し、(ii)図6Aに示すそれぞれの上向きに突出した破線の測定線に対応して、第1の境界領域740の少なくとも第2の細分化領域748を第2の境界領域742からさらに物理的に分割し、第3の境界領域744の少なくとも第2の細分化領域752を第2の境界領域742からさらに物理的に分割するように、透明なポリマー部分710の内面712から延在してもよく、車両バンパー800の内部領域804内にそれぞれ配置されてもよい。加えて、この非限定的な例では、複数の光反射部728、732は、少なくともそれぞれの不透明な光チャンバ仕切り(図示せず)、および/またはそれぞれの水平方向に延在する光チャンバ仕切り705の間に配置されてもよく、透明なポリマー部分710と共に、車両バンパー800の少なくとも端から端までの方向L2(図6A)に照明モジュール700に沿って分配されてもよい複数の光チャンバ736、738を画定してもよい。同様に、複数の光源702、704、706、708は、車両バンパー800の少なくとも端から端までの方向L2に照明モジュール700に沿って少なくとも複数のそれぞれの光チャンバ736、738内に少なくとも部分的に配置されてもよい。このようにして、複数の光源702、704、706、708によって複数のそれぞれの光チャンバ736、738のそれぞれの中で発せられた光は、透明なポリマー部分710のそれぞれの第1の境界領域740の第1の細分化領域746、第2の境界領域742、第3の境界領域744の第1の細分化領域750、第1の境界領域740の第2の細分化領域748、および第3の境界領域744の第2の細分化領域752に分離されて専用化されてもよい。加えて、図6Bに概略的に示すように、複数の光源702、704、706、708の少なくとも1つによって発せられる光に対して透過性がある透明なポリマー部分710の領域をさらに画定する(例えば、増加させる、減少させる、または形作る)ために、透明なポリマー部分710の内面712に1つまたは複数の任意選択の不透明な光マスクMが含まれてもよい。
【0033】
動作中、複数の光源702、704、706、708が車両に電気的に接続された状態で、(i)複数の光源702、704、706、708のうちの第1の数の光源(例えば、第1の1個の光源、または第1の光源のグループ)によって発せられる光は、車両昼間走行灯機能が(例えば、車両の制御システムによって)作動されたことに応答して発せられる第1の色の光であり、第1の色の光は、複数の光反射部728、732のうちの第1の数の光反射部(例えば、第1の1個の光反射部)によって、実質的に、複数の光チャンバ736、738のうちの第1の数の光チャンバ(例えば、第1の1個の光チャンバ)内に反射および分配され、透明なポリマー部分710に向かい、その結果、透明なポリマー部分710の第1の境界領域740の第1の細分化領域746内に配置されたクロム系反射コーティング716と、透明なポリマー部分710の第2の境界領域742内に配置されたクロム系反射コーティング716と、透明なポリマー部分710の第3の境界領域744の第1の細分化領域750内に配置されたクロム系反射コーティング716と、第1の境界領域740の第1の細分化領域746、第2の境界領域742、および第3の境界領域744の第1の細分化領域750内に配置されたクロム系反射コーティング716の第1のエッチング部718とを同時に通過し、(ii)複数の光源702、704、706、708のうちの第2の数の光源(例えば、第2の1個の光源、または第2の光源のグループ)によって発せられる光は、車両方向指示灯機能が(例えば運転者の入力によって)作動されたことに応答して発せられる第2の色の光であり、第2の色の光は、複数の光反射部728、732のうちの第2の数の光反射部(例えば、第2の1個の光反射部)によって、実質的に、複数の光チャンバ736、738のうちの第2の数の光チャンバ(例えば、第2の1個の光チャンバ)内に反射および分配され、透明なポリマー部分710に向かい、その結果、透明なポリマー部分710の第1の境界領域740の第2の細分化領域748内に配置されたクロム系反射コーティング716と、第1の境界領域740の第2の細分化領域748内に配置されたクロム系反射コーティング716の第2のエッチング部720とを同時に通過し、(iii)複数の光源702、704、706、708のうちの第3の数の光源(例えば、第3の1個の光源、または第3の光源のグループ)によって発せられる光は、別の車両方向指示灯機能が(例えば、運転者の入力によって)作動されたことに応答して発せられる第3の色の光であり、第3の色の光は、複数の光反射部728、732のうちの第3の数の光反射部(例えば、第3の1個の光反射部)によって、実質的に、複数の光チャンバ736、738のうちの第3の数の光チャンバ(例えば、第3の1個の光チャンバ)内に反射および分配され、透明なポリマー部分710に向かい、その結果、透明なポリマー部分710の第3の境界領域744の第2の細分化領域752内に配置されたクロム系反射コーティング716と、第3の境界領域744の第2の細分化領域752内に配置されたクロム系反射コーティング716の第3のエッチング部722とを同時に通過する。この例では、第1の色の光は琥珀色または白色の光であり、第2の色の光は琥珀色の光であり、第3の色の光は琥珀色の光である(これらの色は、車両方向指示灯および車両昼間走行灯機能にしばしば使用される)。しかしながら、当業者であれば理解することができるように、複数の光源702、704、706、708は、任意の所望の色の光を発してもよい。
【0034】
次に、少なくとも上述の車両構成部品に関して、ヘッドランプ組立体100およびテールランプ組立体300のそれぞれの透明なポリマーレンズ112、308と、車両バンパー600、800用のそれぞれの照明モジュール500、700のそれぞれの透明なポリマー部分506、710がさらに説明される。非限定的な例として、ヘッドランプ組立体100およびテールランプ組立体300のそれぞれの透明なポリマーレンズ112、308、ならびに車両バンパー600、800用のそれぞれの照明モジュール500、700のそれぞれの透明なポリマー部分506、710は、ポリアクリレート、ポリエステル、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリイミド、ポリカーボネート、エポキシ、フェノール、アクリロニトリル-ブタジエン-スチレン、アクリロニトリル-スチレン-アクリレート、アセタール、およびこれらの混合物からなる群から選択されるポリマー材料から形成されてもよい。これに代えて、非限定的な例として、ヘッドランプ組立体100およびテールランプ組立体300のそれぞれの透明なポリマーレンズ112、308、ならびに車両バンパー600、800用のそれぞれの照明モジュール500、700のそれぞれの透明なポリマー部分506、710は、ポリカーボネート、ポリ(2,2’-ジヒドロキシフェニルプロパン)カーボネート、ポリジエチレングリコールビス(アリルカーボネート)、ポリメチルメタクリレート、ポリスチレン、およびこれらの混合物からなる群から選択されるポリマー材料から形成されてもよい。さらなる非限定的な例として、ヘッドランプ組立体100およびテールランプ組立体300のそれぞれの透明なポリマーレンズ112、308、ならびに車両バンパー600、800用のそれぞれの照明モジュール500、700のそれぞれの透明なポリマー部分506、710は、射出成形および/または熱成形などの方法によって形成されてもよい。加えて、ヘッドランプ組立体100およびテールランプ組立体300のそれぞれの透明なポリマーレンズ112、308、ならびに車両バンパー600、800用のそれぞれの照明モジュール500、700のそれぞれの透明なポリマー部分506、710は、ハードコート、シリコンハードコート、無機酸化物、薄い金属フォルム、またはこれらのプレコートフィルムの組合せの形態のプレコートフィルムを含んでもよい。
【0035】
加えて、次に、少なくとも上述の車両構成部品に関して、ヘッドランプ組立体100およびテールランプ組立体300にコーティングされるそれぞれのクロム系反射コーティング118、314、ならびに車両バンパー600、800用のそれぞれの照明モジュール500、700にコーティングされるそれぞれのクロム系反射コーティング512、716がさらに説明される。少なくとも一部の光に対して少なくとも部分的に透過性があるように構成されたクロム系反射コーティング118、314、512、716は、米国特許第9,656,601(B2)号、米国特許第9,181,616(B2)号、米国特許第9,176,256(B2)号、米国特許第9,819,343(B2)号、および米国特許出願公開第2017/0267179(A1)号に開示され、それぞれ、あらゆる目的でその内容全体が参照によって本書に援用される。非限定的な例として、クロム系反射コーティング118、314、512、716は、クロムとドーパント材料との合金である。ドーパント材料は、六方最密充填遷移金属の群から選択されてもよい。六方最密充填遷移金属の群は、ジルコニウム、チタン、コバルト、ハフニウム、ルビジウム、イットリウム、およびオスミウムのうちの少なくとも1つを含んでもよい。これに代えて、六方最密充填遷移金属の群は、ジルコニウム、チタン、およびコバルトのうちの少なくとも1つを含んでもよい。合金は、一次体心立方相と二次オメガ六方最密充填相とが共存する結晶構造を有してもよい。合金は、クロムとドーパント材料との二元合金であってもよい。二元合金中のドーパント材料の原子百分率は、約1.9at.%~約5.8at.%の範囲であってよい。例えば、ドーパント材料はジルコニウムであってもよく、二元合金中のジルコニウムの原子百分率は約4.5at.%~約5.8at.%の範囲であってもよい。これに代えて、ドーパント材料はチタンであってもよく、二元合金中のチタンの原子百分率は約1.9at.%~約5.8at.%の範囲であってもよい。これに代えて、ドーパント材料はコバルトであってもよく、二元合金中のコバルトの原子百分率は約1.9at.%~約5.7at.%の範囲であってもよい。加えて、非限定的な例として、クロム系反射コーティング118、314、512、716は、200nm、100nm、40nm~80nm、50nm~70nm、または約60nmなどの200nm以下の厚さを有してもよい。したがって、非限定的な例として、クロム系反射コーティング118、314、512、716は、ポリマー基材(例えば、ヘッドランプ組立体100およびテールランプ組立体300のそれぞれの透明なポリマーレンズ112、308、および/または、車両バンパー600、800用のそれぞれの照明モジュール500、700のそれぞれの透明なポリマー部分506、710)にコーティングされると、それに対して(例えば、ヘッドランプ組立体100の光源104、106によって、テールランプ組立体300の光源304、305によって、車両バンパー600用の照明モジュール500の光源502、504によって、または車両バンパー800用の照明モジュール700の光源702、704、706、708によって)発せられる光の約6%~約21%がそれを通過することができるように、光に対して少なくとも部分的に透過性があるように構成されてもよい。したがって、当業者であれば理解することができるように、少なくともクロム系反射コーティング118、314、512、716を通過させようとする光の所望の輝度および/または強度に応じて、十分な光出力を有する光源(例えば、ヘッドランプ組立体100の光源104、106、テールランプ組立体300の光源304、305、車両バンパー600用の照明モジュール500の光源502、504、または車両バンパー800用の照明モジュール700の光源702、704、706、708)が理想的には選択され使用される。
【0036】
したがって、開示されるヘッドランプ組立体100およびテールランプ組立体300は、本書に示され説明されるように、意図された目的を効果的に果たすために十分な光量を発することができ、しかも、車両に取り付けられた他の周囲の車両構成部品、特にクロムまたは鏡面仕上げを示す金属反射コーティングがコーティングされた車両構成部品と美的に調和し、かつ/または、融合する外観を有することができることが有利である。
【0037】
さらに、開示される車両バンパー600、800用のそれぞれの照明モジュール500、700は、本書に示され説明されるように、意図された目的を効果的に果たすために十分な光量を発することができ、しかも、実質的に隠された照明を提供して、特に点灯しておらず光を発していない間は、より滑らかでより優雅な外観を車両に与えることができることが有利である。
【0038】
1つまたは複数の例示的な実施形態が上で説明されているが、これらの実施形態が本開示のすべての可能な形態を説明することは意図されていない。むしろ、本明細書に使用される言葉は、限定ではなく説明の言葉であり、本開示の趣旨および範囲から逸脱することなく、様々な変更がなされ得ることが理解される。
【0039】
本書で説明したプロセス、システム、方法、発見的手法などに関して、このようなプロセスなどのステップは、特定の順序にしたがって起きるものとして説明されたが、説明されたステップが本書で説明された順序以外の順序で実行されて、このようなプロセスを実施することができることは理解すべきである。特定の複数のステップを同時に実行することができること、他のステップを追加することができること、または本書で説明した特定のステップを省略することができることをさらに理解すべきである。言い換えれば、上述のプロセスの説明は、特定の実施形態を例示するために提供され、決して特許請求の範囲を限定するように解釈されるべきではない。
【0040】
この明細書、特許請求の範囲、および図面に開示される本開示の特徴は、その様々な例示的な実施形態で本開示を実施するために、個別に、また任意の可能な組合せでともに使用することができる。特に、請求項の依存関係に関係なく、すべての請求項の特徴の組合せは本出願に包含される。
【0041】
本明細書および特許請求の範囲で使用される場合、用語「例えば(for example)」/(「例えば(e.g.)」)、「例えば(for instance)」、「など(such as)」、および「のような(like)」、ならびに動詞「備える(comprising)」、「有する(having)」、「含む(including)」、およびそれらの他の動詞形態は、1つまたは複数のキャリア、あるいは他の項目のリストと関連して使用される場合、それぞれ、非限定的として、リストが他の追加のキャリアまたは項目を除外するとは見なされないことを意味するものとして解釈されるべきである。他の用語は、異なる解釈を必要とする文脈で使用されていない場合、最も広い合理的な意味を用いて解釈されるべきである。
【符号の説明】
【0042】
100 例示的なヘッドランプ組立体
102 ヘッドランプ組立体のハウジング
104 光源/昼間走行灯ユニット
106 光源/車両方向指示灯ユニット
108 光源/ハイビーム灯ユニット
110 光源/ロービーム灯ユニット
112 透明なポリマーレンズ
114 透明なポリマーレンズの内面
116 透明なポリマーレンズの外面
118 クロム系反射コーティング
120 クロム系反射コーティングがコーティングされた第1の領域
122 クロム系反射コーティングがない第2の領域
200 例示的な車両
202 車両の前部
204 車両構成部品にコーティングされた金属反射コーティングなど
206 車両の前部に取り付けられた車両構成部品
300 例示的なテールランプ組立体
302 テールランプ組立体のハウジング
304 光源/車両後進灯ユニット
305 光源/車両方向指示灯ユニット
306 光源/車両尾灯および停止灯ユニット
307 光源/車両尾灯および停止灯ユニット
308 透明なポリマーレンズ
310 透明なポリマーレンズの内面
312 透明なポリマーレンズの外面
314 クロム系反射コーティング
316 クロム系反射コーティングがコーティングされた第1の領域
318 クロム系反射コーティングがない第2の領域
400 別の例示的な車両
402 車両の後部
404 車両構成部品にコーティングされた金属反射コーティングなど
406 車両の後部に取り付けられた車両構成部品
500 車両バンパー用の例示的な照明モジュール
502 光源
504 光源
506 透明なポリマー部分
508 透明なポリマー部分の内面
510 透明なポリマー部分の外面
512 クロム系反射コーティング
514 第1のエッチング部
516 第2のエッチング部
518 第3のエッチング部
520 エッチングされた隙間
522 光反射部
524 光反射部の金属反射面
526 光チャンバ
528 透明なポリマー部分の第1の境界領域
530 透明なポリマー部分の第2の境界領域
532 透明なポリマー部分の第3の境界領域
600 例示的な車両バンパー
602 車両バンパーの外側部分
604 車両バンパーの内部領域
L1 車両バンパーの端から端までの方向
700 車両バンパー用の別の例示的な照明モジュール
702 光源
704 光源
705 水平方向に延在する光チャンバ仕切り/プリント回路基板(PCB)
706 光源
708 光源
710 透明なポリマー部分
712 透明なポリマー部分の内面
714 透明なポリマー部分の外面
716 クロム系反射コーティング
718 第1のエッチング部
720 第2のエッチング部
722 第3のエッチング部
724 エッチングされた隙間
726 エッチングされた隙間
728 光反射部
730 光反射部の金属反射面
732 光反射部
734 光反射部の金属反射面
736 光チャンバ
738 光チャンバ
740 透明なポリマー部分の第1の境界領域
742 透明なポリマー部分の第2の境界領域
744 透明なポリマー部分の第3の境界領域
746 透明なポリマー部分の第1の境界領域の第1の細分化領域
748 透明なポリマー部分の第1の境界領域の第2の細分化領域
750 透明なポリマー部分の第3の境界領域の第1の細分化領域
752 透明なポリマー部分の第3の境界領域の第2の細分化領域
800 別の例示的な車両バンパー
802 車両バンパーの外側部分
804 車両バンパーの内部領域
L2 車両バンパーの端から端までの方向
M 不透明な光マスク
図1
図2A
図2B
図2C
図3
図4A
図4B
図4C
図5A
図5B
図6A
図6B
【手続補正書】
【提出日】2022-01-31
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両構成部品(100、300、600、800)において、
前記車両構成部品の内部(604、804)に少なくとも部分的に配置され、少なくとも電源から電力を受け取ることに基づいて光を発するように構成された少なくとも1つの光源(104、106、108、110、304、305、306、307、502、504、702、704、706、708)と、
前記内部(604、804)および前記少なくとも1つの光源(104、106、108、110、304、305、306、307、502、504、702、704、706、708)を実質的に囲み、内面(114、310、508、712)と、前記内面(114、310、508、712)の反対側に配置された外面(116、312、510、714)と、前記外面(116、312、510、714)にコーティングされたクロム系反射コーティング(118、314、512、716)とを有する透明なポリマー部分(112、308、506、710)とを備え、
前記少なくとも1つの光源(104、106、108、110、304、305、306、307、502、504、702、704、706、708)が前記電源から電力を受け取っている状態で、前記クロム系反射コーティング(118、314、512、716)が、前記少なくとも1つの光源(104、106、108、110、304、305、306、307、502、504、702、704、706、708)によって発せられ、前記透明なポリマー部分(112、308、506、710)を通過させられる少なくとも一部の光に対して少なくとも部分的に透過性があり、
前記透明なポリマー部分(112、308、506、710)の前記外面(116、312、510、714)の少なくとも1つの領域(122、318)には、前記クロム系反射コーティング(118、204、314、404、512、716)がない、車両構成部品(100、300、600、800)であり、
前記少なくとも1つの光源(104、106、108、110、304、305、306、307、502、504、702、704、706、708)が複数の光源を含み、
前記複数の光源(104、106、304、305、306、307)のうちの第1の数の光源が、点灯しておらず光を発していない間は、前記透明なポリマー部分(112、308)の前記外面にコーティングされた前記クロム系反射コーティング(118、314)の背後に隠され、
前記複数の光源(108、110、306、307)うちの第2の数の光源が、点灯して光を発していても、点灯しておらず光を発していなくても、前記クロム系反射コーティングがない、前記透明なポリマー部分(112、308)の前記外面(116、312)の前記少なくとも1つの領域(122、318)によって、前記透明なポリマー部分(112、308)を通して見ることができ、前記クロム系反射コーティング(118、314、512、716)がない前記透明なポリマー部分(112、308、506、710)の前記外面(116、312、510、714)の前記少なくとも1つの領域(122、318)が少なくとも1つのエッチング部(514、516、518、718、720、722)を備え、前記少なくとも1つのエッチング部(514、516、518、718、720、722)が、前記少なくとも1つのエッチング部(514、516、518、718、720、722)によって画定された少なくとも1つのエッチングされた隙間(520、724、726)内に前記透明なポリマー部分(112、308、506、710)の前記外面(116、312、510、714)を露出させる
ことを特徴とする車両構成部品(100、300、600、800)。
【請求項2】
前記少なくとも1つの光源(104、106、108、110、304、305、306、307、502、504、702、704、706、708)が、白熱光源、発光ダイオード(LED)光源、または白熱光源と発光ダイオード(LED)光源の組合せのうちの少なくとも1つを備える、請求項1に記載の車両構成部品。
【請求項3】
前記車両構成部品(100、300、600、800)が車両(200、400)に取り付けられるように構成され、前記車両構成部品(100、300、600、800)が前記車両(200、400)に取り付けられた状態で、前記透明なポリマー部分(112、308、506、710)の前記外面(116、312、510、714)にコーティングされた前記クロム系反射コーティング(118、314、512、716)が、前記車両構成部品にすぐ隣接して前記車両に取り付けられた別の車両構成部品の少なくとも一部分にコーティングされた金属反射コーティング(204、404)に美的に対応し、実質的に融合して見えるよう配置された、請求項1または2に記載の車両構成部品。
【請求項4】
前記車両構成部品(100、300、600、800)にすぐ隣接して前記車両(200、400)に取り付けられた前記他の車両構成部品(206、406)が、トリムピース、車両外装構成部品、フロントグリル、フロントバンパー、リアバンパー、ヘッドランプベゼル、およびテールランプベゼルからなる群から選択される、請求項3に記載の車両構成部品。
【請求項5】
前記車両構成部品(100、300、600、800)が、照明モジュール、車両外装構成部品、トリムピース、フロントバンパー、リアバンパー(600、800)、ランプ組立体、ヘッドランプ組立体(100)、およびテールランプ組立体(300)からなる群から選択される、請求項1~4のいずれか一項に記載の車両構成部品。
【請求項6】
前記透明なポリマー部分(112、308、506、710)が、ポリアクリレート、ポリエステル、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリイミド、ポリカーボネート、エポキシ、フェノール、アクリロニトリル-ブタジエン-スチレン、アクリロニトリル-スチレン-アクリレート、アセタール、およびこれらの混合物からなる群から選択される材料から形成される、または
前記透明なポリマー部分(112、308、506、710)が、ポリカーボネート、ポリ(2,2′―ジヒドロキシフェニルプロパン)カーボネート、ポリジエチレングリコールビス(アリルカーボネート)、ポリメチルメタクリレート、ポリスチレン、およびこれらの混合物からなる群から選択される材料から形成される、あるいは
前記透明なポリマー部分(112、308、506、710)が、ハードコート、シリコンハードコート、無機酸化物、薄い金属フィルム、またはこれらのプレコートフィルムの組合せの形態のプレコートフィルムを含む、請求項1~5のいずれか一項に記載の車両構成部品。
【請求項7】
前記クロム系反射コーティング(118、314、512、716)が、クロムとドーパント材料との合金であり、前記ドーパント材料が、六方最密充填遷移金属の群から選択され、前記合金が、一次体心立方相と二次オメガ六方最密充填相とが共存する結晶構造を有する、請求項1~6のいずれか一項に記載の車両構成部品。
【請求項8】
前記合金が、前記クロムと前記ドーパント材料との二元合金であり、特に、前記二元合金中の前記ドーパント材料の原子百分率が、約1.9at.%~約5.8at.%の範囲である、請求項7に記載の車両構成部品。
【請求項9】
六方最密充填遷移金属の前記群が、ジルコニウム、チタン、コバルト、ハフニウム、ルビジウム、イットリウム、およびオスミウムのうちの少なくとも1つを含む、請求項7または8に記載の車両構成部品。
【請求項10】
前記合金が二元合金であり、前記ドーパント材料がジルコニウムであり、前記二元合金中の前記ジルコニウムの原子百分率が約4.5at.%~約5.8at.%の範囲である、請求項7~9のいずれか一項に記載の車両構成部品。
【請求項11】
前記合金が二元合金であり、前記ドーパント材料がチタンであり、前記二元合金中の前記チタンの原子百分率が約1.9at.%~約5.8at.%の範囲である、または、前記合金が二元合金であり、前記ドーパント材料がコバルトであり、前記二元合金中の前記コバルトの原子百分率が約1.9at.%~約5.7at.%の範囲である、請求項7~10のいずれか一項に記載の車両構成部品。
【請求項12】
前記クロム系反射コーティング(118、314、512、716)が200nm以下の厚さを有する、あるいは
前記クロム系反射コーティング(118、314、512、716)が、200nm、100nm、40nm~80nm、50nm~70nm、または約60nmの厚さを有する、請求項1~11のいずれか一項に記載の車両構成部品。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0041
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0041】
本明細書および特許請求の範囲で使用される場合、用語「例えば(for example)」/(「例えば(e.g.)」)、「例えば(for instance)」、「など(such as)」、および「のような(like)」、ならびに動詞「備える(comprising)」、「有する(having)」、「含む(including)」、およびそれらの他の動詞形態は、1つまたは複数のキャリア、あるいは他の項目のリストと関連して使用される場合、それぞれ、非限定的として、リストが他の追加のキャリアまたは項目を除外するとは見なされないことを意味するものとして解釈されるべきである。他の用語は、異なる解釈を必要とする文脈で使用されていない場合、最も広い合理的な意味を用いて解釈されるべきである。
(項目1)
車両構成部品(100、300、600、800)において、
前記車両構成部品の内部(604、804)に少なくとも部分的に配置され、少なくとも電源から電力を受け取ることに基づいて光を発するように構成された少なくとも1つの光源(104、106、108、110、304、305、306、307、502、504、702、704、706、708)と、
前記内部(604、804)および前記少なくとも1つの光源(104、106、108、110、304、305、306、307、502、504、702、704、706、708)を実質的に囲み、内面(114、310、508、712)と、前記内面(114、310、508、712)の反対側に配置された外面(116、312、510、714)と、前記外面(116、312、510、714)にコーティングされたクロム系反射コーティング(118、314、512、716)とを有する透明なポリマー部分(112、308、506、710)とを備え、
前記少なくとも1つの光源(104、106、108、110、304、305、306、307、502、504、702、704、706、708)が前記電源から電力を受け取っている状態で、前記クロム系反射コーティング(118、314、512、716)が、前記少なくとも1つの光源(104、106、108、110、304、305、306、307、502、504、702、704、706、708)によって発せられ、前記透明なポリマー部分(112、308、506、710)を通過させられる少なくとも一部の光に対して少なくとも部分的に透過性があり、
前記透明なポリマー部分(112、308、506、710)の前記外面(116、312、510、714)の少なくとも1つの領域(122、318)には、前記クロム系反射コーティング(118、204、314、404、512、716)がない、車両構成部品(100、300、600、800)。
(項目2)
前記クロム系反射コーティング(118、314、512、716)がない前記透明なポリマー部分(112、308、506、710)の前記外面(116、312、510、714)の前記少なくとも1つの領域(122、318)が少なくとも1つのエッチング部(514、516、518、718、720、722)を備え、
前記少なくとも1つのエッチング部(514、516、518、718、720、722)が、前記少なくとも1つのエッチング部(514、516、518、718、720、722)によって画定された少なくとも1つのエッチングされた隙間(520、724、726)内に前記透明なポリマー部分(112、308、506、710)の前記外面(116、312、510、714)を露出させる、項目1に記載の車両構成部品。
(項目3)
前記少なくとも1つの光源(104、106、108、110、304、305、306、307、502、504、702、704、706、708)が、点灯しておらず光を発していない間は、前記透明なポリマー部分の前記外面にコーティングされた前記クロム系反射コーティングの背後に隠される、項目1または2に記載の車両構成部品。
(項目4)
前記少なくとも1つの光源(104、106、108、110、304、305、306、307、502、504、702、704、706、708)が複数の光源を含み、
前記複数の光源(104、106、304、305、306、307)のうちの第1の数の光源が、点灯しておらず光を発していない間は、前記透明なポリマー部分(112、308)の前記外面にコーティングされた前記クロム系反射コーティング(118、314)の背後に隠され、
前記複数の光源のうちの第2の数の光源(108、110、306、307)が、点灯して光を発していても、点灯しておらず光を発していなくても、前記クロム系反射コーティングがない、前記透明なポリマー部分(112、308)の前記外面(116、312
)の前記少なくとも1つの領域(122、318)によって、前記透明なポリマー部分(112、308)を通して見ることができる、項目1~3のいずれか一項に記載の車両構成部品。
(項目5)
前記少なくとも1つの光源(104、106、108、110、304、305、306、307、502、504、702、704、706、708)が、白熱光源、発光ダイオード(LED)光源、または白熱光源と発光ダイオード(LED)光源の組合せのうちの少なくとも1つを備える、項目1~4のいずれか一項に記載の車両構成部品。
(項目6)
前記車両構成部品(100、300、600、800)が車両(200、400)に取り付けられるように構成され、前記車両構成部品(100、300、600、800)が前記車両(200、400)に取り付けられた状態で、前記透明なポリマー部分(112、308、506、710)の前記外面(116、312、510、714)にコーティングされた前記クロム系反射コーティング(118、314、512、716)が、前記車両構成部品にすぐ隣接して前記車両に取り付けられた別の車両構成部品の少なくとも一部分にコーティングされた金属反射コーティング(204、404)に美的に対応し、実質的に融合して見えるよう配置された、項目1~5のいずれか一項に記載の車両構成部品。
(項目7)
前記車両構成部品(100、300、600、800)にすぐ隣接して前記車両(200、400)に取り付けられた前記他の車両構成部品(206、406)が、トリムピース、車両外装構成部品、フロントグリル、フロントバンパー、リアバンパー、ヘッドランプベゼル、およびテールランプベゼルからなる群から選択される、項目6に記載の車両構成部品。
(項目8)
前記車両構成部品(100、300、600、800)が、照明モジュール、車両外装構成部品、トリムピース、フロントバンパー、リアバンパー(600、800)、ランプ組立体、ヘッドランプ組立体(100)、およびテールランプ組立体(300)からなる群から選択される、項目1~7のいずれか一項に記載の車両構成部品。
(項目9)
前記透明なポリマー部分(112、308、506、710)が、ポリアクリレート、ポリエステル、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリイミド、ポリカーボネート、エポキシ、フェノール、アクリロニトリル-ブタジエン-スチレン、アクリロニトリル-スチレン-アクリレート、アセタール、およびこれらの混合物からなる群から選択される材料から形成される、または
前記透明なポリマー部分(112、308、506、710)が、ポリカーボネート、ポリ(2,2′―ジヒドロキシフェニルプロパン)カーボネート、ポリジエチレングリコールビス(アリルカーボネート)、ポリメチルメタクリレート、ポリスチレン、およびこれらの混合物からなる群から選択される材料から形成される、あるいは
前記透明なポリマー部分(112、308、506、710)が、ハードコート、シリコンハードコート、無機酸化物、薄い金属フィルム、またはこれらのプレコートフィルムの組合せの形態のプレコートフィルムを含む、項目1~8のいずれか一項に記載の車両構成部品。
(項目10)
前記クロム系反射コーティング(118、314、512、716)が、クロムとドーパント材料との合金であり、前記ドーパント材料が、六方最密充填遷移金属の群から選択され、前記合金が、一次体心立方相と二次オメガ六方最密充填相とが共存する結晶構造を有する、項目1~9のいずれか一項に記載の車両構成部品。
(項目11)
前記合金が、前記クロムと前記ドーパント材料との二元合金であり、特に、前記二元合
金中の前記ドーパント材料の原子百分率が、約1.9at.%~約5.8at.%の範囲である、項目10に記載の車両構成部品。
(項目12)
六方最密充填遷移金属の前記群が、ジルコニウム、チタン、コバルト、ハフニウム、ルビジウム、イットリウム、およびオスミウムのうちの少なくとも1つを含む、項目10または11に記載の車両構成部品。
(項目13)
前記合金が二元合金であり、前記ドーパント材料がジルコニウムであり、前記二元合金中の前記ジルコニウムの原子百分率が約4.5at.%~約5.8at.%の範囲である、項目10~12のいずれか一項に記載の車両構成部品。
(項目14)
前記合金が二元合金であり、前記ドーパント材料がチタンであり、前記二元合金中の前記チタンの原子百分率が約1.9at.%~約5.8at.%の範囲である、または、前記合金が二元合金であり、前記ドーパント材料がコバルトであり、前記二元合金中の前記コバルトの原子百分率が約1.9at.%~約5.7at.%の範囲である、項目10~13のいずれか一項に記載の車両構成部品。
(項目15)
前記クロム系反射コーティング(118、314、512、716)が200nm以下の厚さを有する、あるいは
前記クロム系反射コーティング(118、314、512、716)が、200nm、100nm、40nm~80nm、50nm~70nm、または約60nmの厚さを有する、項目1~14のいずれか一項に記載の車両構成部品。
【国際調査報告】