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特表2022-535715自転車シミュレータ、及びそれを利用するブロックチェーンネットワークシステム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-08-10
(54)【発明の名称】自転車シミュレータ、及びそれを利用するブロックチェーンネットワークシステム
(51)【国際特許分類】
   A63B 22/06 20060101AFI20220803BHJP
   A63B 71/06 20060101ALI20220803BHJP
   G06T 19/00 20110101ALI20220803BHJP
   G06Q 20/06 20120101ALI20220803BHJP
   G06Q 20/38 20120101ALI20220803BHJP
   A63B 69/16 20060101ALI20220803BHJP
   G09B 9/058 20060101ALI20220803BHJP
   A63F 13/24 20140101ALI20220803BHJP
【FI】
A63B22/06 L
A63B71/06 M
G06T19/00 A
G06Q20/06 300
G06Q20/38 310
A63B69/16
G09B9/058 A
A63F13/24
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021569924
(86)(22)【出願日】2020-05-20
(85)【翻訳文提出日】2021-11-24
(86)【国際出願番号】 KR2020006565
(87)【国際公開番号】W WO2020242115
(87)【国際公開日】2020-12-03
(31)【優先権主張番号】10-2019-0061456
(32)【優先日】2019-05-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2019-0108934
(32)【優先日】2019-09-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】520030109
【氏名又は名称】株式会社リアルデザインテック
【氏名又は名称原語表記】REAL DESIGN TECH CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】19F, 8, Seongnam-daero 331beon-gil Bundang-gu, Seongnam-si,Gyeonggi-do 13558 Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100103872
【弁理士】
【氏名又は名称】粕川 敏夫
(74)【代理人】
【識別番号】100088856
【弁理士】
【氏名又は名称】石橋 佳之夫
(74)【代理人】
【識別番号】100149456
【弁理士】
【氏名又は名称】清水 喜幹
(74)【代理人】
【識別番号】100194238
【弁理士】
【氏名又は名称】狩生 咲
(74)【代理人】
【識別番号】100205648
【弁理士】
【氏名又は名称】森田 真一
(72)【発明者】
【氏名】李 仲 植
【テーマコード(参考)】
5B050
5L055
【Fターム(参考)】
5B050AA10
5B050BA08
5B050BA18
5B050BA20
5B050CA01
5B050EA24
5B050EA26
5B050FA02
5L055AA15
5L055AA72
(57)【要約】
【課題】自転車据え置き台に支持された自転車の走行状態により、ディスプレイに具現される自転車アバターの走行状態が変化することにより、室内においても、室外走行環境で走行するところと同一走行経験を体験することができる自転車シミュレータを提供すること。
【解決手段】
ベース部、ベース部に一方向に沿って移動自在に連結され、据え置かれた自転車の前輪と後輪とを連結する自転車のフレームを支持するフレーム支持部、一方向に沿うフレーム支持部の移動距離及び移動方向を感知する第1センサ部、第1センサ部で感知されたフレーム支持部の移動距離及び移動方向を受信する通信回路、通信回路から送信されたフレーム支持部の移動距離及び移動方向によって走行方向が変化する自転車アバターを生成するプロセッサ、及び自転車アバターの走行状態を表示するディスプレイを含む自転車シミュレータを提供する。
【選択図】図1

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベース部と、
前記ベース部に一方向に沿って移動自在に連結され、据え置かれた自転車の前輪と後輪とを連結する前記自転車のフレームを支持するフレーム支持部と、
前記一方向に沿う前記フレーム支持部の移動距離及び移動方向を感知する第1センサ部と、
前記第1センサ部で感知された前記フレーム支持部の移動距離及び移動方向を受信する通信回路と、
前記通信回路から送信された前記フレーム支持部の移動距離及び移動方向によって走行方向が変化する自転車アバターを生成するプロセッサと、
前記自転車アバターの走行状態を表示するディスプレイと、を含む、自転車シミュレータ。
【請求項2】
前記ベース部の両側部間に固定されるように配され、一方向に沿って延長されたスライドガイドと、
前記フレーム支持部の一端部に固定され、前記一方向に沿って前記スライドガイド上で移動自在に連結されるスライド部と、をさらに含み、
前記第1センサ部は、前記スライドガイド上で移動する前記スライド部の移動方向及び移動距離を感知する、請求項1に記載の自転車シミュレータ。
【請求項3】
前記プロセッサは、
前記フレーム支持部の移動方向により、前記自転車アバターの走行方向を決定し、前記フレーム支持部の移動距離によって走行経路において、前記自転車アバターの位置を決定する、請求項1に記載の自転車シミュレータ。
【請求項4】
前記自転車の前輪を支持し、前記前輪の回転によって共に回転する前輪ローラーと、
前記自転車の後輪を支持し、前記後輪の回転によって共に回転する後輪ローラーと、
前記前輪ローラー及び前記後輪ローラーのうち1以上の回転速度及び回転距離を感知する第2センサ部と、をさらに含む、請求項1に記載の自転車シミュレータ。
【請求項5】
前記プロセッサは、
前記第2センサ部によって感知された前記前輪ローラー及び前記後輪ローラーのうち1以上の回転速度により、前記自転車アバターの走行速度を決定し、
前記第2センサ部によって感知された前記前輪ローラー及び前記後輪ローラーのうち1以上の回転距離により、前記自転車アバターの走行距離を決定する、請求項4に記載の自転車シミュレータ。
【請求項6】
前記自転車に乗るライダーの重さを測定する重さ測定部と、
前記自転車のモデル、及び前記自転車に乗るライダーの情報のうち1以上を入力する入力部と、をさらに含む、請求項1に記載の自転車シミュレータ。
【請求項7】
前記プロセッサは、
前記重さ測定部及び前記入力部によって入力された前記ライダー及び前記自転車の情報により、自転車アバターを生成する、請求項6に記載の自転車シミュレータ。
【請求項8】
前記ベース部の両側面にそれぞれ配され、前記スライド部と、前記ベース部の一側面との接触を感知する第3センサ部と、をさらに含む、請求項2に記載の自転車シミュレータ。
【請求項9】
前記プロセッサは、
前記第3センサ部により、前記スライド部と、前記ベース部の両側面のうちいずれか一つとの接触が感知される場合、前記自転車アバターが、特定経路に沿って走行するように、前記自転車アバターの走行経路を調整する、請求項8に記載の自転車シミュレータ。
【請求項10】
前記特定経路は、分かれ道を含む走行環境であり、前記スライド部と接触した前記ベース部の側面により、分かれ道の走行方向が決定される、請求項9に記載の自転車シミュレータ。
【請求項11】
前記プロセッサは、
前記自転車アバターが、障害物、または他のアバターと所定間隔以下に互いに隣接するように配される場合、前記ディスプレイに警告文を表示する、請求項1に記載の自転車シミュレータ。
【請求項12】
前記プロセッサは、
前記第2センサ部によって感知された前記前輪ローラー及び前記後輪ローラーのうち1以上の回転速度により、前記自転車アバターが走行する平地走行路及び傾斜走行路において、前記自転車アバターの走行状態を決定する、請求項4に記載の自転車シミュレータ。
【請求項13】
前記自転車アバターが分かれ道を含む走行環境で走行する場合、前記第1センサ部によって感知された移動方向変化により、分かれ道の走行方向が決定される、請求項1に記載の自転車シミュレータ。
【請求項14】
請求項1に記載の自転車シミュレータから獲得された運動量データにより、暗号通貨を生成する暗号通貨発行装置と、
前記暗号通貨発行装置とブロックチェーンネットワークを形成するノードコンピュータと、を含む、ブロックチェーンネットワークシステム。
【請求項15】
前記ノードコンピュータは、
前記自転車シミュレータを使用するライダーが利用し、前記暗号通貨発行装置から生成された前記暗号通貨を受領する1以上のユーザノードを含む、請求項14に記載のブロックチェーンネットワークシステム。
【請求項16】
前記ノードコンピュータは、
前記ユーザノードと前記暗号通貨を取り引きする1以上の取り引き者ノードを含む、請求項15に記載のブロックチェーンネットワークシステム。
【請求項17】
前記ブロックチェーンネットワークの範囲は、
前記1以上のユーザノード、及び前記1以上の取り引き者ノードのうち、前記ブロックチェーンネットワークに参与する参与者の範囲によって異なるように設定される、請求項16に記載のブロックチェーンネットワークシステム。
【請求項18】
前記自転車シミュレータを利用して達成された運動量データを検証し、前記暗号通貨発行装置に伝送する運動量証明装置をさらに含む、請求項14に記載のブロックチェーンネットワークシステム。
【請求項19】
ベース部と、
前記ベース部に一方向に沿って移動自在に連結され、据え置かれた自転車の前輪と後輪とを連結する前記自転車のフレームを支持するフレーム支持部と、
前記一方向に沿う前記フレーム支持部の移動距離及び移動方向を感知する第1センサ部と、
前 記第1センサ部で感知された前記フレーム支持部の移動距離及び移動方向を受信する通信回路と、
前記通信回路から送信された前記フレーム支持部の移動距離及び移動方向によって走行方向が変化するキャラクタを生成するプロセッサと、
前記キャラクタの走行状態を表示するディスプレイと、を含む、自転車シミュレータ。
【請求項20】
前記ベース部の両側部間に固定されるように配され、一方向に沿って延長されたスライドガイドと、
前記フレーム支持部の一端部に固定され、前記一方向に沿って前記スライドガイド上で移動自在に連結されるスライド部と、をさらに含み、
前記第1センサ部は、前記スライドガイド上で移動する前記スライド部の移動方向及び移動距離を感知する、請求項19に記載の自転車シミュレータ。
【請求項21】
前記プロセッサは、
前記フレーム支持部の移動方向により、前記キャラクタの移動方向を決定し、前記フレーム支持部の移動距離により、前記キャラクタの位置を決定する、請求項19に記載の自転車シミュレータ。
【請求項22】
前記自転車の前輪を支持し、前記前輪の回転によって共に回転する前輪ローラーと、
前記自転車の後輪を支持し、前記後輪の回転によって共に回転する後輪ローラーと、
前記前輪ローラー及び前記後輪ローラーのうち1以上の回転速度及び回転距離を感知する第2センサ部と、をさらに含む、請求項19に記載の自転車シミュレータ。
【請求項23】
前記プロセッサは、
前記第2センサ部によって感知された前記前輪ローラー及び前記後輪ローラーのうち1以上の回転速度により、前記キャラクタの前方移動または後方移動を決定する、請求項22に記載の自転車シミュレータ。
【請求項24】
前記プロセッサは、
前記第2センサ部によって感知された前記前輪ローラー及び前記後輪ローラーのうち1以上の回転速度により、前記キャラクタから発射される発射体の発射の有無または発射速度を決定する、請求項22に記載の自転車シミュレータ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、仮想走行のための自転車シミュレータ、及びそれを利用するブロックチェーンネットワークシステムに係り、さらに詳細には、室内空間において、多様な走行経路を仮想的に体験することができ、互いに異なる空間に存在するライダーが、同一サイバー空間において、自転車走行経験を仮想的に体験することができる自転車シミュレータ、及びそれを利用し、暗号通貨を生成し、取り引きするブロックチェーンネットワークシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、自転車トレーナーまたは自転車ローラーという名称の自転車運動器具は、ランニングマシンと共に、最も汎用される室内運動用ヘルス器具であり、回転ローラーや据え置き台に載置された自転車に乗ったライダーをして、ペダルを利用し、回転抵抗力(磁力など)が加えられたホイールを回転させる方式で、下半身筋力の強化を図るようにする。
【0003】
そのような従来の自転車運動器具は、天候にかかわらず、ホイールに加えられる回転抵抗力の調節を介し、相対的に短時間の運動だけでも、ライダーにかなり高い運動効果を提供することができるという長所がある。
【0004】
しかしながら、従来の自転車運動器具は、密閉された室内空間内において、壁面などと向き合ったまま、単に回転抵抗力が加えられたペダリング運動のみを持続させるために、実際の自転車ライディング時の楽しさを、ライダーに全く提供することができないことによる退屈さや嫌気により、連続性あるペダリング運動を持続させ難いという問題があった。
【0005】
また、従来の自転車運動器具は、密閉された室内空間内において、ライダーが一人で自転車ペダリングのみを行うことにより、他のライダーと共に、自転車走行経験を体験することができないという問題がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、自転車据え置き台に支持された自転車の走行状態により、ディスプレイに具現される自転車アバターの走行状態が変化することにより、室内においても、室外走行環境で走行するところと同一走行経験を体験することができる自転車シミュレータを提供することである。
【0007】
また、本発明の目的は、他の空間に位置したライダーと、サイバー空間で共に自転車走行経験を共有することができる自転車シミュレータを提供することである。
【0008】
また、本発明の目的は、自転車シミュレータを利用して獲得された運動量データを利用し、暗号通貨を生成し、それを取り引きするブロックチェーンネットワークシステムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一実施形態による自転車シミュレータは、ベース部と、前記ベース部に一方向に沿って移動自在に連結され、据え置かれた自転車の前輪と後輪とを連結する前記自転車のフレームを支持するフレーム支持部と、前記一方向に沿う前記フレーム支持部の移動距離及び移動方向を感知する第1センサ部と、前記第1センサ部で感知された前記フレーム支持部の移動距離及び移動方向を受信する通信回路と、前記通信回路から送信された前記フレーム支持部の移動距離及び移動方向によって走行方向が変化する自転車アバターを生成するプロセッサと、前記自転車アバターの走行状態を表示するディスプレイと、を含むことにもなる。
【0010】
前記ベース部に固定され、一方向に沿って延長されたスライドガイドと、前記フレーム支持部の一端部に固定され、前記一方向に沿って前記スライドガイド上で移動自在に連結されるスライド部と、をさらに含み、前記第1センサ部は、前記スライドガイド上で移動する前記スライド部の移動方向及び移動距離を感知することができる。
【0011】
前記プロセッサは、前記フレーム支持部の移動方向により、前記自転車アバターの走行方向を決定し、前記フレーム支持部の移動距離によって走行経路において、前記自転車アバターの位置を決定することができる。
【0012】
前記自転車の前輪を支持し、前記前輪の回転によって共に回転する前輪ローラーと、前記自転車の後輪を支持し、前記後輪の回転によって共に回転する後輪ローラーと、前記前輪ローラー及び前記後輪ローラーのうち1以上の回転速度及び回転距離を感知する第2センサ部と、をさらに含んでもよい。
【0013】
前記プロセッサは、前記第2センサ部によって感知された前記前輪ローラー及び前記後輪ローラーのうち1以上の回転速度により、前記自転車アバターの走行速度を決定し、前記第2センサ部によって感知された前記前輪ローラー及び前記後輪ローラーのうち1以上の回転距離により、前記自転車アバターの走行距離を決定することができる。
【0014】
前記自転車に乗るライダーの重さを測定する重さ測定部と、前記自転車のモデル、及び前記自転車に乗るライダーの情報のうち1以上を入力する入力部をさらに含んでもよい。
前記プロセッサは、前記重さ測定部及び前記入力部によって入力された前記ライダー及び前記自転車の情報により、自転車アバターを生成することができる。
前記ベース部の両側面にそれぞれ配され、前記スライド部と、前記ベース部の一側面との接触を感知する第3センサ部をさらに含んでもよい。
【0015】
前記プロセッサは、前記第3センサ部により、前記スライド部と、前記ベース部の両側面のうちいずれか一つとの接触が感知される場合、前記自転車アバターが、特定経路に沿って走行するように、前記自転車アバターの走行経路を調整することができる。
前記特定経路は、分かれ道を含む走行環境であり、前記スライド部と接触した前記ベース部の側面により、分かれ道の走行方向が決定されうる。
【0016】
前記プロセッサは、前記自転車アバターが、障害物、または他のアバターと所定間隔以下に互いに隣接するように配される場合、前記ディスプレイに警告文を表示することができる。
【0017】
前記プロセッサは、前記第2センサ部によって感知された前記前輪ローラー及び前記後輪ローラーのうち1以上の回転速度により、前記自転車アバターが走行する平地走行路及び傾斜走行路において、前記自転車アバターの走行状態を決定することができる。
【0018】
前記自転車アバターが分かれ道を含む走行環境で走行する場合、前記第1センサ部によって感知された移動方向変化により、分かれ道の走行方向が決定されうる。
【0019】
一実施形態によるブロックチェーンネットワークシステムは、前記自転車シミュレータから獲得された運動量データによって暗号通貨を生成する暗号通貨発行装置と、前記暗号通貨発行装置とブロックチェーンネットワークを形成するノードコンピュータと、を含んでもよい。
【0020】
前記ノードコンピュータは、前記自転車シミュレータを使用するライダーが利用し、前記暗号通貨発行装置から生成された前記暗号通貨を受領する1以上のユーザノードを含んでもよい。
前記ノードコンピュータは、前記ユーザノードと前記暗号通貨を取り引きする1以上の取り引き者ノードを含んでもよい。
【0021】
前記ブロックチェーンネットワークの範囲は、前記1以上のユーザノード、及び前記1以上の取り引き者ノードのうち、前記ブロックチェーンネットワークに参与する参与者の範囲によって異なるようにも設定される。
前記自転車シミュレータを利用して達成された運動量データを検証し、前記暗号通貨発行装置に伝送する運動量証明装置をさらに含んでもよい。
【0022】
一実施形態による自転車シミュレータは、ベース部と、前記ベース部に一方向に沿って移動自在に連結され、据え置かれた自転車の前輪と後輪とを連結する前記自転車のフレームを支持するフレーム支持部と、前記一方向に沿う前記フレーム支持部の移動距離及び移動方向を感知する第1センサ部と、前記第1センサ部で感知された前記フレーム支持部の移動距離及び移動方向を受信する通信回路と、前記通信回路から送信された前記フレーム支持部の移動距離及び移動方向によって走行方向が変化するキャラクタを生成するプロセッサと、前記キャラクタの走行状態を表示するディスプレイと、を含んでもよい。
【0023】
前記ベース部の両側部間に固定されるように配され、一方向に沿って延長されたスライドガイドと、前記フレーム支持部の一端部に固定され、前記一方向に沿って前記スライドガイド上で移動自在に連結されるスライド部と、をさらに含み、前記第1センサ部は、前記スライドガイド上で移動する前記スライド部の移動方向及び移動距離を感知することができる。
【0024】
前記プロセッサは、前記フレーム支持部の移動方向により、前記キャラクタの移動方向を決定し、前記フレーム支持部の移動距離により、前記キャラクタの位置を決定することができる。
【0025】
前記自転車の前輪を支持し、前記前輪の回転によって共に回転する前輪ローラーと、前記自転車の後輪を支持し、前記後輪の回転によって共に回転する後輪ローラーと、前記前輪ローラー及び前記後輪ローラーのうち1以上の回転速度及び回転距離を感知する第2センサ部と、をさらに含んでもよい。
【0026】
前記プロセッサは、前記第2センサ部によって感知された前記前輪ローラー及び前記後輪ローラーのうち1以上の回転速度により、前記キャラクタの前方移動または後方移動を決定することができる。
【0027】
前記プロセッサは、前記第2センサ部によって感知された前記前輪ローラー及び前記後輪ローラーのうち1以上の回転速度により、前記キャラクタから発射される発射体の発射の有無または発射速度を決定することができる。
【発明の効果】
【0028】
本発明によれば、自転車据え置き台に支持された自転車の走行状態により、ディスプレイに具現される自転車アバターの走行状態が変化することにより、室内においても、室外走行環境と同一状態を仮想的に体験することができるようになり、それによりライダーは、室内においても、さらに臨場感あるライディングを楽しむことができる。
【0029】
また、他の空間に位置したライダーとサイバー空間で共に自転車走行経験を共有することにより、ライダーは、さらに臨場感があって興味あふれる仮想的ライディング環境を提供されうることになる。
【0030】
また、自転車シミュレータを利用して獲得された運動量データを利用し、暗号通貨を生成し、それを取り引きするブロックチェーンネットワークシステムを形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
図1】本発明の一実施形態による自転車シミュレータの斜視図である。
図2】本発明の一実施形態による自転車シミュレータのブロック図である。
図3A】一実施形態による入力部の概路図である。
図3B】一実施形態による自転車アバターを表示するディスプレイ画面である。
図4A】一実施形態による自転車シミュレータの部分斜視図である。
図4B】一実施形態による自転車シミュレータの拡大図である。
図5A】自転車の走行経路変化により、自転車アバターの走行経路変化を表示するディスプレイ画面である。
図5B】自転車の走行経路変化により、自転車アバターの走行経路変化を表示するディスプレイ画面である。
図6A】自転車の操向による自転車シミュレータの平面概路図である。
図6B】自転車の操向による自転車シミュレータの平面概路図である。
図7】一実施形態による自転車シミュレータの部分斜視図である。
図8A】自転車の走行速度変化により、自転車アバターの走行経路変化を表示するディスプレイ画面である。
図8B】一実施形態による、傾斜走行路を走行する自転車アバターを表示するディスプレイ画面である。
図9】一実施形態による、自転車アバターの走行経路変化を表示するディスプレイ画面である。
図10】一実施形態による自転車シミュレータの部分斜視図である。
図11】一実施形態による自転車シミュレータの平面図である。
図12】自転車アバターの走行状態を表示するディスプレイ画面である。
図13A】一実施形態によるゲーム進行状態を表示するディスプレイ画面である。
図13B】一実施形態によるゲーム進行状態を表示するディスプレイ画面である。
図13C】一実施形態によるゲーム進行状態を表示するディスプレイ画面である。
図14】一実施形態による、自転車シミュレータに係わるブロックチェーンネットワークシステムを図示するブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
以下、添付図面を参照し、以下の実施形態について詳細に説明するが、図面を参照して説明するとき、同一であるか、あるいは対応する構成要素は、同一図面符号を付し、それらに係わる重複説明は、省略する。
【0033】
本実施形態は、多様な変換を加えることができるが、特定実施形態を図面に例示し、詳細な説明によって詳細に説明する。本実施形態の効果、特徴、及びそれらを達成する方法は、図面と共に詳細に後述されている内容を参照すれば、明確になるであろう。しかし、本実施形態は、以下で開示される実施形態に限定されるものではなく、多様な形態にも具現される。
【0034】
以下の実施形態において、第1、第2のような用語は、限定的な意味ではなく、1つの構成要素を他の構成要素と区別する目的に使用されている。
【0035】
以下の実施形態において、単数の表現は、文脈上明白に異なって意味しない限り、複数の表現を含む。
【0036】
以下の実施形態において、方向を指称する上(上側)、下(下側)、左右(横または側方)、先(正、前)、後(背、後)などは、権利の限定の用途ではなく、説明の便宜のために、図面及び構成間の相対的位置を基準に定められたものであり、以下で説明される各方向は、それと異なるように特別に限定する場合を除いては、それに基づくものである。
【0037】
以下の実施形態において、「含む」または「有する」というような用語は、明細書上に記載された特徴または構成要素が存在するということを意味するものであり、1以上の他の特徴または構成要素が付加される可能性を事前に排除するものではない。
【0038】
図面においては、説明の便宜のために、構成要素の大きさが誇張されてもあり、縮小されてもいる。例えば、図面に示された各構成の大きさ及び厚みは、説明の便宜のために、任意に示されているので、以下の実施形態は、必ずしも図示されたところに限定されるものではない。
【0039】
本明細書に記述された実施形態は、全面的にハードウェアであるか、部分的にハードウェアであり、部分的にソフトウェアであるか、あるいは全面的にソフトウェアである側面を有することができる。本明細書において、「部(unit)」、「モジュール(module)」、「装置」または「システム」などは、ハードウェア、ハードウェアとソフトウェアとの組み合わせ、またはソフトウェアのようなコンピュータ関連エンティティ(entity)を指す。例えば、本明細書において、部、モジュール、装置またはシステムなどは、実行中のプロセス、プロセッサ、客体(object)、実行ファイル(executable)、実行スレッド(thread of execution)、プログラム(program)及び/またはコンピュータ(computer)でもあるが、それらに制限されるものではない。例えば、コンピュータで実行中のアプリケーション(application)及びコンピュータのいずれもが、本明細書の部、モジュール、装置またはシステムなどにも該当する。
【0040】
本明細書において、ブロックチェーンネットワークシステムは、全面的にハードウェアであるか、あるいは部分的にハードウェアであるか、または部分的にソフトウェアである側面を有することができ、1以上のサーバ、またはコンピュータ、端末機などによっても構成される。本発明の一実施形態による方法は、一連の過程を遂行するためのコンピュータプログラムの形態にも具現され、前記コンピュータプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体にも記録される。
【0041】
また、本明細書において、「ノード」は、ブロックチェーン参与者であり、サーバ、パソコン、端末機のような多様な通信可能な電子装備にもる。
【0042】
また、本明細書において、ブロックチェーン上で伝播される任意データは、一定量が累積されてブロックデータを形成し、形成されたブロックデータは、ブロックチェーン内のノードによって検証された後、先立つブロックデータに連結される。また、本明細書において、ブロックチェーンに伝播された任意データは、ブロックチェーン参与ノードに保存され、周期的/非周期的に各参与ノードのデータを比較し、データの偽変造の有無を検証することができる。
【0043】
図1は、本発明の一実施形態による自転車シミュレータの斜視図である。図2は、本発明の一実施形態による自転車シミュレータのブロック図である。
【0044】
本発明の一実施形態による自転車シミュレータ1は、自転車シミュレータ1に支持された自転車10に乗ったライダーRが、実際走行環境と同一状態を仮想的に体験することができることになり、それにより、室外走行環境と関係なく、臨場感あるライディングを楽しむことができるのである。
【0045】
前述の自転車10は、本発明の一実施形態による自転車シミュレータ1のためのみに特別に製作されたということは、言うまでもなく、現在、多様な製造会社で市販中の自転車10をいずれも包括する概念である。そのような自転車10は、自転車10の本体をなす自転車フレーム11と、自転車フレーム11に、回転自在に装着される前輪12及び後輪13と、ライダーRのペダリングを後輪13の回転力に変換する駆動系(クランク、チェーン、変速器など)を含んでもよい。
【0046】
本発明の一実施形態による自転車シミュレータ1は、前述のような機能ないし作用を具現するために、ベース部20、フレーム支持部30、前輪ローラー40、後輪ローラー50、センサモジュール60、入力部71、メモリ73、通信モジュール80、プロセッサ90及びディスプレイ95を含んでもよい。
以下においては、前述の各構成について具体的に説明する。
【0047】
図1及び図2を参照すれば、本発明の一実施形態によるベース部20は、地面に固定され、自転車10を支持することができる支持部材である。一例として、ベース部20は、後述する前輪ローラー40及び後輪ローラー50が載置されうる四角フレーム形状にも備えられる。ただし、本開示は、それに制限されるものではなく、前輪ローラー40及び後輪ローラー50が載置されうる任意の支持部材として備えられてもよい。また、一例示によるベース部20には、フレーム支持部30が連結されうる支持フレーム21が、ベース部20の両側部を横切っても配される。
【0048】
フレーム支持部30は、自転車フレーム11に脱着可能になるように結合され、自転車10の位置を安定的に固定する支持部材である。一例として、フレーム支持部30は、一方向に沿って延長された直線ロッド形状の支持部材によっても具現される。
【0049】
フレーム支持部30の一端部には、クランプ装置310が配され、自転車フレーム11一側(ダウンチューブ)を脱着可能に結合することができる。このとき、クランプ装置310は、自転車フレーム11一側(ダウンチューブ)が脱着可能に結合されうるように、分離可能な形態にも備えられる。ただし、本開示は、それに制限されるものではなく、自転車フレーム11の一側を支持することができる他類型のロッキング装置によって具現されてもよい。フレーム支持部30の他端部は、ベース部20に設けられた支持フレーム21に対し、一方向に沿って移動自在にも配される。
【0050】
前輪ローラー40は、自転車シミュレータ1上に据え置かれた自転車10の前輪12を支持し、前輪12の回転によって共に回転する円筒形状の構成要素であり、据え置かれた自転車10を基準に、前方または後方に自由回転するように、両端部がベース部20に回転自在になるようにも連結される。
【0051】
後輪ローラー50は、自転車シミュレータ1上に据え置かれた自転車10の後輪13を支持し、後輪13の回転によって共に回転する円筒形状の構成要素であり、据え置かれた自転車10を基準に、前方または後方に自由回転するように、両端部がベース部20に対して回転自在になるようにも連結される。
【0052】
センサモジュール60は、自転車シミュレータ1に据え置かれた自転車10の走行状態を感知するための感知装置である。一例として、センサモジュール60は、自転車10の走行方向を感知することができる第1センサ部610、自転車10の走行速度及び走行距離を感知することができる第2センサ部620、及び自転車10の回転走行の有無を感知することができる第3センサ部630を含んでもよい。センサモジュール60を利用し、自転車10の走行状態を感知することに係わる事項は、図4Aないし図11を参照し、さらに具体的に説明する。
【0053】
入力部71は、自転車シミュレータ1を制御するためのライダーRの命令、及びライダーRの身体情報などを受信することができる。一例として、入力部71の入力は、ボタン、キーパッド、マウス、トラックボール、ジョグスイッチ、ノップ(knop)などを操作する入力;タッチパッドやタッチスクリーンをタッチする入力;音声入力;モーション入力;生体情報入力(例えば、虹彩認識、指紋認識など)などを含んでもよいが、それらに限定されるものではない。
【0054】
メモリ73は、自転車シミュレータ1の少なくとも1つの構成要素(例:プロセッサ90またはセンサモジュール60によって使用される多様なデータ、例えば、ソフトウェア、及びそれに係わる命令に係わる入力データまたは出力データを保存することができる。メモリ73は、揮発性メモリまたは不揮発性メモリを含んでもよい。
【0055】
通信モジュール80は、自転車シミュレータ1と外部電子装置(例:他の自転車シミュレータ1-1またはサーバ2)との有線通信チャネルまたは無線通信チャネルの樹立、及び樹立された通信チャネルを介する通信遂行を支援することができる。通信モジュール80は、プロセッサ90(例:アプリケーションプロセッサ)と独立して運用される、有線通信または無線通信を支援する1以上のコミュニケーションプロセッサを含んでもよい。一実施形態によれば、通信モジュール80は、無線通信モジュール(例:セルラ通信モジュール、近距離無線通信モジュールまたはGNSS(global navigation satellite system)通信モジュール)、有線通信モジュール(例:LAN(local area network)通信モジュールまたは電力線通信モジュール)を含み、そのうち、当該通信モジュールを利用し、ネットワーク3(例:ブルートゥース(登録商標)、Wi-Fi(wireless fidelity、登録商標) directまたはIrDA(infrared data association)のような近距離通信ネットワークまたはセルラネットワーク、インターネット、あるいはコンピュータネットワーク(例:LANまたはWAN(wide area network))のような遠距離通信ネットワーク)を介し、外部電子装置と通信することができる。前述のさまざまな種類の通信モジュール80は、1つのチップによっても具現されるか、あるいはそれぞれ別途のチップによっても具現される。
【0056】
プロセッサ90は、例えば、ソフトウェアを駆動し、プロセッサ90に連結された少なくとも1つの他の構成要素(例:ハードウェア構成要素またはソフトウェア構成要素)を制御することができ、多様なデータ処理及び演算を行うことができる。プロセッサ90は、他の構成要素(例:センサモジュール60または通信モジュール80)から受信された命令またはデータを、メモリ73、例えば、揮発性メモリにロードして処理し、結果データを、メモリ73、例えば、不揮発性メモリに保存することができる。
【0057】
ディスプレイ95は、ライダーRに自転車大会のコースなどに係わる走行環境や、運営体制プログラムなどを視覚的に伝達する構成要素であり、図1に図示されているように、ライダーRの前方視野角をいずれも包括する大きさの曲面型ディスプレイ、またはライダーRが着用するゴーグル型表示装置(図示せず)などにもる。一例として、ディスプレイ95には、自転車走行経路だけではなく、他のライダーR及び障害物のような対象体が多様にも表示される。
【0058】
図3Aは、一実施形態による入力部の概路図である。図3Bは、一実施形態による自転車アバターを表示するディスプレイ画面である。
【0059】
図2図3A及び図3Bを参照すれば、一実施形態による入力部71は、自転車シミュレータ1を制御するためのライダーRの命令、及びライダーRの身体情報、例えば、性別、年齢、身長、人種、毛髪色、体重のような情報を受信することができる。また、一実施形態による入力部71は、自転車シミュレータ1に据え置かれる自転車10のモデルを入力されうる。また、一実施形態による自転車シミュレータ1は、フレーム支持部30の下部に重さ測定部(図示せず)を配し、入力部71を利用した入力なしにも、ライダーRの身体情報を確保することができる。
【0060】
一実施形態として、入力部71は、自転車シミュレータ1に一体に形成されたボタン、キーパッド、マウス、トラックボール、ジョグスイッチ、ノップなどを操作する入力;タッチパッドやタッチスクリーンをタッチする入力;音声入力;モーション入力;生体情報入力(例えば、虹彩認識、指紋認識など)などを含んでもよい。また、一実施形態による入力部71は、図3Bに図示されているように、ユーザの携帯電話71-1にも具現される。ユーザの携帯電話71-1は、通信モジュール80と連結され、ユーザから入力された情報をプロセッサ90に伝達することができる。
【0061】
メモリ73には、入力部71を介して入力されたライダーRの身体情報、並びに自転車10のモデル、及びその他感知部によって感知されたライダーRの身体情報に対応する人及び自転車の形状が類型別に保存されうる。それにより、プロセッサ90は、図3Bに図示されているように、ライダーRの身体情報、及び自転車10のモデルに対応する人の形状、及び自転車の形状を含む自転車アバターTをディスプレイ95に具現することができる。本明細書においては、自転車アバターTを、自転車シミュレータ1を使用するライダーR、及び自転車シミュレータ1に据え置かれる自転車10に対応し、ディスプレイ95に表示される形状と定義する。前述のように、ライダーR及び自転車10に対応する自転車アバターTが、サイバー上に形成されることにより、ユーザは、室内においても、室外走行環境と同一状態を仮想的に体験することができるようになり、それにより、ライダーは、室内においても、さらに臨場感あるライディングを楽しむことができる。
【0062】
図4Aは、一実施形態による自転車シミュレータの部分斜視図である。図4Bは、一実施形態による自転車シミュレータの拡大図である。
【0063】
図1に図示されているように、一実施形態による自転車シミュレータ1に据え置かれた自転車のフレーム11は、フレーム支持部30に支持される。自転車シミュレータ1に据え置かれた自転車10の走行方向が変化する場合、自転車のフレーム11、及び自転車のフレーム11に支持されたフレーム支持部30は、第1方向Yに沿って左右に移動することができる。従って、フレーム支持部30の第1方向Yに沿う移動方向及び移動距離を感知する場合、自転車10の走行方向変化及び走行経路を確認することができる。以下においては、フレーム支持部30の第1方向Yに沿う移動方向及び移動距離を感知することができる第1センサ部610を利用し、自転車10の走行方向変化及び走行経路を確認する方法についてさらに具体的に説明する。
【0064】
図4A及び図4Bを参照すれば、一実施形態による自転車シミュレータ1は、ベース部20の両側部間に配されるスライドガイド210、フレーム支持部30の一端部に固定され、スライドガイド210に沿って移動自在に連結されるスライド部220、及びスライド部220の移動方向及び移動距離を感知することができる第1センサ部610をさらに含んでもよい。
【0065】
スライドガイド210は、第1方向Yに沿って延長されたスライドレールによっても形成される。一例として、スライドガイド210は、ベース部20の両側部間に固定されるようにも配される。スライド部220は、フレーム支持部30の一端部に固定され、第1方向Yに沿い、フレーム支持部30と共に移動することができる。それにより、第1センサ部610は、スライド部220の第1方向Yに沿う移動を感知することにより、フレーム支持部30の第1方向Yに沿う移動を感知することができる。このとき、スライド部220は、スライドガイド210に挿入されるようにも配され、それにより、スライド部220は、スライドガイド210に沿っても移動される。
【0066】
第1センサ部610は、スライド部220がスライドガイド210に沿って移動して生じた移動間隔を感知して追跡することができる距離センサでもある。一例として、第1センサ部610は、距離センサの一種であるToF(time-of-flight)センサでもある。例えば、第1センサ部610)がToFセンサによって具現された場合、第1センサ部610は、所定光を照射する光源611と、前記光源611から照射された光が、スライド部220の一部で反射されて戻ってくる反射光を検出(detection)する受光部612と、を含んでもよい。前述の実施形態においては、第1センサ部610の例示として、ToFセンサを開示しているが、本発明は、それに制限されるものではない。一例示による第1センサ部610は、ベース部20に対するスライド部220の移動間隔を感知して追跡することができる任意の感知装置によっても具現される。
【0067】
一例示によれば、第1センサ部610は、ベース部20の両側部のうち1以上に固定されるようにも配される。それにより、第1センサ部610は、ベース部20に対するスライド部220の移動距離及び左右移動方向を感知することができる。第1センサ部610によって感知されたスライド部220の移動方向により、自転車10の走行方向が感知され、第1センサ部610によって感知されたスライド部220の移動距離により、走行位置が感知されうる。以下においては、図5Aないし図6Bを参照し、自転車10の走行方向変化と、それを感知し、ディスプレイ95に表示される自転車アバターの走行方向とが変化する技術的特徴について説明する。
【0068】
図5A及び図5Bは、自転車の走行経路変化により、自転車アバターの走行経路変化を表示するディスプレイ画面である。図6A及び図6Bは、自転車の操向による自転車シミュレータの平面概路図である。
【0069】
図5Aを参照すれば、一実施形態によるディスプレイ95には、自転車シミュレータ1に据え置かれた自転車10、及びそれを使用するライダーRに係わる第1自転車アバターTが表示されうる。このとき、ディスプレイ95には、図2に図示されているように、ネットワーク3を利用し、他の空間で接続した自転車シミュレータ1-1に乗った第2自転車アバターTが共に表示されうる。それにより、互いに異なる空間に位置した複数のライダーは、自転車シミュレータ1,1-1を利用し、同一自転車走行経験を共有することにより、ライダーは、さらに臨場感があって興味あふれる仮想的ライディング環境を提供されうる。
【0070】
一例として、第2自転車アバターTと第1自転車アバターTとが一列に並んで走行する場合、第1自転車アバターTに対応するライダーRが速度を速め、第2自転車アバターTを追い越そうとする。このとき、ライダーRが同一方向に速度を速めて走行する場合、第2自転車アバターTと衝突してしまう。ライダーRは、第2自転車アバターTとの衝突を防止するために、図5Aに図示されているように、例えば、走行道路Dから、右側に走行経路を変形させることができ、その後、第1自転車アバターTは、図5Bに図示されているように、第2自転車アバターTとは異なる走行経路を介し、自転車走行を行うことができる。
【0071】
前述のような一実施形態による第1センサ部610は、フレーム支持部30、さらに具体的には、フレーム支持部30を支持しながら共に移動するスライド部220の第1方向Yに沿う移動を感知することにより、自転車シミュレータ1に据え置かれた自転車10の走行方向変化を認識し、ディスプレイ95に表示された第1自転車アバターTの走行方向を変化させることができる。
【0072】
一例として、再び図1を参照すれば、本発明の一実施形態による自転車シミュレータに乗ったライダーRが、自転車10の走行方向を右側に変化させる場合、図6Aに図示されているように、前輪12が時計方向に沿って回転することができる。その後、前輪12の移動方向に沿い、フレーム支持部30が第1方向Yに沿って右側に移動されうる。その後、フレーム支持部30の移動方向に沿って後輪13が移動し、図6Bに図示されているような状態に、自転車10の位置がベース部20に対して移動することができる。このとき、図4Bに図示されているように、ベース部20に固定された第1センサ部610は、ベース部20に対するフレーム支持部30の第1方向Yに沿う移動変化を感知することができる。
【0073】
一例として、前輪12が時計方向に沿って回転した後、前輪12の移動方向に沿い、フレーム支持部30が第1方向Yに沿って右側に移動する場合、フレーム支持部30に固定されたスライド部220も、ベース部20に対し、第1方向Yに沿って右側に移動することができる。このとき、第1センサ部610は、スライド部220が、第1方向Yに沿って右側に移動することを感知することができ、それにより、自転車10の走行方向が右側に変化することを感知することができる。
【0074】
また、第1センサ部610は、スライド部220が、第1方向Yに沿って右側に移動する移動状態が完了する場合、変化された走行経路を感知することができる。一例として、図6Bに図示されているように、スライド部220の移動が完了した場合、第1センサ部610は、スライド部220の移動距離を感知することができ、プロセッサ90は、図5Bに図示されているように、変化された走行経路を認識し、第2自転車アバターTと異なる走行経路に、第1自転車アバターTを表示することができる。
【0075】
従って、自転車10に乗ったライダーRの走行方向変化、及びそれによる走行経路変化は、第1センサ部610によってリアルタイムに感知され、自転車10の走行方向及び走行経路変化に対応する第1自転車アバターT1の走行方行及び走行経路変化も、リアルタイムに反映され、ディスプレイ95にも具現される。
【0076】
図7は、一実施形態による自転車シミュレータの部分斜視図である。図8Aは、自転車の走行速度変化により、自転車アバターの走行経路変化を表示するディスプレイ画面である。図8Bは、一実施形態による、傾斜走行路を走行する自転車アバターを表示するディスプレイ画面である。
【0077】
図1に図示されているように、一実施形態による自転車シミュレータ1に据え置かれた自転車の前輪12及び後輪13は、前輪ローラー40及び後輪ローラー50にそれぞれ支持される。前輪12及び後輪13が回転することにより、前輪ローラー40及び後輪ローラー50も回転することができるので、自転車シミュレータ1に据え置かれた自転車10の前輪12及び後輪13の回転速度及び回転距離が変化する場合、前輪ローラー40及び後輪ローラー50の回転速度及び回転距離も変化されうる。従って、前輪ローラー40及び後輪ローラー50の回転速度及び回転距離を感知する場合、自転車10の走行速度及び走行距離を確認することができる。以下においては、前輪ローラー40及び後輪ローラー50のうち1以上の回転速度及び回転距離を感知することができる第2センサ部620を利用し、自転車10の走行速度変化及び走行距離を確認する方法について、さらに具体的に説明する。
【0078】
図7を参照すれば、一実施形態による自転車シミュレータ1は、前輪ローラー40及び後輪ローラー50のうち1以上の回転速度及び回転距離を感知することができる第2センサ部620をさらに含んでもよい。
【0079】
本発明の一実施形態による第2センサ部620は、磁束センサを含む磁気式エンコーダによっても具現され、複数個の永久磁石621,622、及び回転速度感知部623を含むものでもある。一例として、互いに異なる極を有する永久磁石621,622が、前輪ローラー40の外周面に沿って相互着磁される。このとき、永久磁石621,622は、前輪ローラー40の半分がN極に形成され、他の半分がS極に形成された一体型に形成されるか、あるいは該周面に沿い、一定間隔に配される多数の独立した永久磁石によっても形成される。一例として、第2センサ部620は、前輪ローラー40が回転することによって規則的に変わる回転速度感知部623に対する永久磁石621,622の鎖交磁束を感知し、電気的な信号として出力することができる。その後、該出力信号は、プロセッサ90に印加され、前輪ローラー40の回転速度及び回転距離を感知することができる。本発明の一実施形態において、第2センサ部620は、磁束センサを含む磁気式エンコーダとして例示されているが、本発明は、それに制限されるものではない。一例として、第2センサ部620は、光源と受光部とを具備する光学式エンコーダによっても具現され、このとき、前輪ローラー40の外周面には、光源から入射された光を反射させることができる反射部材が配されうる。また、一例示による第2センサ部620は、前輪ローラー40だけに配されるものではなく、後輪ローラー50に配されるか、あるいは前輪ローラー40及び後輪ローラー50にも配される。
【0080】
前述のように、第2センサ部620は、前輪ローラー40及び後輪ローラー50のうち1以上の回転速度及び回転距離を感知し、それをプロセッサ90に伝達することができ、プロセッサ90は、前輪12及び後輪13の円周サイズ、及び単位時間当たり前輪12及び後輪13の回転数から、自転車10の走行速力及び走行距離を算出することができる。
【0081】
図8Aを参照すれば、一実施形態によるディスプレイ95には、第1自転車アバターT及び第2自転車アバターTが共に表示されうる。第1自転車アバターT及び第2自転車アバターTに係わる事項は、図5A及び図5Bにおいて説明された事項と実質的に同一であるので、ここでは、説明を省略する。
【0082】
一例として、第2自転車アバターTと第1自転車アバターTとが一列に並んで走行する場合、第1自転車アバターT及び第2自転車アバターTに対応する自転車10の走行速度により、第1自転車アバターT及び第2自転車アバターTの隣接した距離が異なるようにも表示される。例えば、第2センサ部620により、第1自転車アバターTに対応する自転車10の走行速度が、第1自転車アバターTに対応する自転車10の走行速度より速い場合、第1自転車アバターTは、第2自転車アバターTにさらに隣接するように近づいて走行するように、ディスプレイ95に表示されうる。併せて、ライダーRの運動量確認のために、ディスプレイ95には、現在自転車10の走行速度及び走行距離がリアルタイムにも表示される。
【0083】
図8Bを参照すれば、一実施形態によるディスプレイ95には、所定傾斜角度θを具備する傾斜走路に配された自転車アバターTが表示されうる。一例として、自転車アバターTが、所定傾斜角度θを具備する上り坂走行路を走行する場合、自転車アバターTに対応する自転車10の走行速度により、上り坂走行路を走行する自転車アバターTの走行状態が異なるようにも表示される。
【0084】
例えば、ディスプレイ95上において、平地から、所定傾斜角度θを具備する上り坂に走行路が変更される場合、平地において、第2感知部620によって感知された前輪ローラー40及び後輪ローラー60の回転速度より、上り坂において、第2感知部620によって感知された前輪ローラー40及び後輪ローラー60の回転速度がさらに速ければ、ディスプレイ95上で自転車アバターTは、上り坂走行路を上っていくようにも表示される。ただし、平地において、第2感知部620によって感知された前輪ローラー40及び後輪ローラー60の回転速度より、上り坂において、第2感知部620によって感知された前輪ローラー40及び後輪ローラー60の回転速度がさらに遅ければ、ディスプレイ95上において、自転車アバターTは、上り坂走行路を上ることができないか、あるいは後に押し返されるようにも表示される。
【0085】
また、例えば、ディスプレイ95上において、平地から、所定傾斜角度(図示せず)を具備する下り坂に走行路が変更される場合、平地において、第2感知部620によって感知された前輪ローラー40及び後輪ローラー60の回転速度と、下り坂において、第2感知部620によって感知された前輪ローラー40及び後輪ローラー60の回転速度とが同一である場合にも、ディスプレイ95上において、自転車アバターTは、さらに速い速度で下り坂走行路を下がるようにも表示される。前述のように、第2センサ部620を利用し、自転車10の走行速度を感知し、それをディスプレイ95上に反映させることにより、ユーザは、実際の傾斜角度を具備する傾斜走路を走行せずとも、実際の傾斜走路を走行するところと同一走行体験を経験することができる。
【0086】
図9は、一実施形態による自転車アバターの走行経路変化を表示するディスプレイ画面である。図10は、一実施形態による自転車シミュレータの部分斜視図である。図11は、一実施形態による自転車シミュレータの平面図である。
【0087】
図9に図示されているように、一実施形態によるディスプレイ95に表示された自転車アバターTの走行経路において、特定経路、例えば、分かれ道が表示された場合、ライダーRは、分かれ道のうち、一方向の走行経路を選択し、自転車走行を持続させることができる。一例として、ディスプレイ95に表示された走行経路が、持続的に一方向に沿って回転する回転走行経路である場合、図6A及び図6Bに図示されているように、フレーム支持部30の一方向移動を感知する第1センサ部610により、自転車10の回転走行方向が感知されうる。また、一例として、自転車10の回転走行方向の感知は、第1センサ部610だけではなく、ベース部20の両内側部に配され、スライド部220の両側面のうちいずれか一つとの接触を感知することによって感知される接触センサによっても感知される。図10を参照すれば、一実施形態による自転車シミュレータ1は、ベース部20の上部に配されるスライドガイド210、フレーム支持部30の一端部に固定され、スライドガイド210に沿って移動自在に連結されるスライド部220、及びベース部20の両内側部に配され、スライド部220の両側面のうちいずれか一つとの接触を感知することができる第3センサ部630をさらに含んでもよい。スライドガイド210及びスライド部220に係わる事項は、図4A及び図4Bに図示された事項と同一であるので、ここにおいては、説明を省略する。
【0088】
第3センサ部630は、両内側部に配され、スライド部220の両側面のうちいずれか一つとの接触を感知することができる接触センサでもある。一例として、第3センサ部630は、2個のマイクロスイッチ状に具現され、ベース部20の両内側部にもそれぞれ配される。このとき、第3センサ部630は、スライド部220の両側面とそれぞれ対応する位置にも配される。前述の実施形態においては、第3センサ部630の例示として、マイクロスイッチを開示しているが、本発明は、それに制限されるものではない。一例示による第3センサ部630は、ベース部20の一内側面と、スライド部220の一側面とのの接触を感知して追跡することができる任意の感知装置によっても具現される。
【0089】
さらに図9及び図11を参照すれば、一実施形態によるライダーRが、分かれ道のうち右側方向の走行経路を選択する場合、ライダーRは、自転車10の走行方向を、右側方向に選択することができる。このとき、フレーム支持部30、さらに具体的には、フレーム支持部30を支持しながら、共に移動するスライド部220も、右側に移動することができる。分かれ道のような回転走行経路において、ライダーRは、持続的に自転車10の走行方向を右側方向に選択することができ、それにより、スライド部220の一側面は、ベース部20の右側に配された第3センサ部630に接触することになる。ベース部20の右側に配された第3センサ部630と、スライド部220との接触が感知された場合、プロセッサ90は、自転車10の走行経路が右側に選択されたことを確認し、分かれ道において、自転車アバターTの走行経路を右側に決定することができる。前述のような走行経路選択方法は、分かれ道走行経路だけではなく、一方向に沿って連続して回転する全ての回転走行経路にも使用される。
【0090】
前述のように、自転車の走行状態により、ディスプレイに具現される自転車アバターの走行状態が変化することにより、自転車シミュレータ1のライダーは、室内においても、室外走行環境と同一状態を仮想的に体験することができるようになり、それにより、ライダーは、室内においても、さらに臨場感あるライディングを楽しむことができる。また、他の空間に位置したライダーと、サイバー空間において、共に自転車走行経験を共有することにより、ライダーは、さらに臨場感があって興味あふれる仮想的ライディング環境を提供されうる。
【0091】
図12は、自転車アバターの走行状態を表示するディスプレイ画面である。
【0092】
図12に図示されているように、一実施形態によるディスプレイ95に表示された自転車走行経路には、自転車アバターT以外に、走行道路、木、境界石のような障害物Kが配されうる。プロセッサ90は、ディスプレイ95に表示された自転車走行経路において、自転車アバターTが配される位置を認識することができる。このとき、プロセッサ90は、自転車アバターTが配された座標と、障害物などが配された座標との距離を識別することができ、所定範囲内に障害物が配され、衝突危険が認識される場合、プロセッサ90は、警告文をディスプレイ95に表示し、ライダーRの走行体験を、さらに実感が出るように具現することができる。
【0093】
図13Aないし図13Cは、一実施形態によるゲーム進行状態を表示するディスプレイ画面である。
【0094】
図4Bに図示されているように、一実施形態による自転車シミュレータ1は、ベース部20の上部に配されるスライドガイド210、フレーム支持部30の一端部に固定され、スライドガイド210に沿って移動自在に連結されるスライド部220、及びスライド部220の移動方向を感知することができる第1センサ部610をさらに含んでもよい。スライドガイド210及びスライド部220に係わる事項は、図4A及び図4Bに図示された事項と同一であるので、ここでは、説明を省略する。
【0095】
図13Aを参照すれば、一実施形態によるディスプレイ95には、自転車10の走行方向により、左側及び右側に移動することができるキャラクタZが表示されうる。一例示として、キャラクタZが飛行機形態に表示されているが、本明細書は、それに制限されるものではない。本明細書においてキャラクタZは、ディスプレイ95に表示され、自転車10の左右移動により、共に移動することができる任意の形状とも定義される。
【0096】
一例として、図6Bに図示されているように、自転車10が第1方向Yに沿って移動する場合、第1センサ部610は、ベース部20に対するスライド部220の第1方向Yに沿う移動変化を感知することができる。プロセッサ90は、第1センサ部610により、自転車10の移動変化を伝達され、前記プロセッサ90を利用し、キャラクタは、移動前の第1位置Zから、移動後の第2位置Zに右向き移動することができる。
【0097】
また、図7に図示されているような一実施形態による自転車シミュレータ1は、前輪ローラー40及び後輪ローラー50のうち1以上の回転速度及び回転距離を感知することができる第2センサ部620をさらに含んでもよい。一例示による第2センサ部620は、前輪ローラー40及び後輪ローラー50のうち1以上の回転速度及び回転距離を感知し、それをプロセッサ90に伝達することができ、プロセッサ90は、前輪12及び後輪13の円周サイズ、及び単位時間当たり前輪12及び後輪13の回転数から、自転車10の走行速力を算出することができる。
【0098】
図13Bを参照すれば、一実施形態によるディスプレイ95には、自転車10の走行速力により、前方及び後方に移動することができるキャラクタZが表示されうる。一例として、自転車10の第1走行速力から第2走行速力に加速される場合、第2センサ部620を利用し、自転車10の加速状態を感知することができる。プロセッサ90は、第2センサ部620により、自転車10の速度変化を伝達され、前記プロセッサ90を利用し、キャラクタは、移動前の第1位置Zから、移動後の第2位置Zに前方移動することができる。
【0099】
前述のように自転車10の速度変化及び左右移動変化により、キャラクタZが、ディスプレイ95上において、上下移動及び左右移動を行うことができる。従って、一実施形態による自転車シミュレータは、自転車10の速度変化及び左右移動変化を利用し、ディスプレイ95上に表示されるキャラクタZの二次元平面上において、移動を具現することができる。それにより、一実施形態による自転車シミュレータは、ゲーム機で使用されるジョイスティックのような制御装置を代替しても使用される。ただし、本開示は、それに制限されるものではなく、一実施形態による自転車シミュレータは、ディスプレイ95上に表示されるキャラクタZの二次元移動を操縦する任意制御装置としても使用することもできる。
【0100】
前述の実施形態においては、自転車10の速度変化及び左右移動変化によるキャラクタZの移動変化を制御したが、自転車10の速度変化または左右移動変化により、キャラクタZの作動状態を制御することもできる。
【0101】
図13Cを参照すれば、一実施形態によるディスプレイ95には、自転車10の走行速力により、キャラクタZから発射される発射体Q、例えば、ミサイルが表示されうる。一例示として、発射体Qがミサイルとして表示されているが、本明細書は、それに制限されるものではない。本明細書において発射体Qは、自転車10の走行速力によって変化されうるキャラクタZの任意状態、例えば、キャラクタZからの発射体Qの発射、キャラクタZから発射される発射体Qの発射速度変化などとも定義される。
【0102】
一例として、自転車10の第1走行速力から第2走行速力に加速される場合、第2センサ部620を利用し、自転車10の加速状態を感知することができる。プロセッサ90は、第2センサ部620により、自転車10の速度変化を伝達され、前記プロセッサ90を利用し、キャラクタZから発射体Qが発射されるか、あるいは発射体Qの発射速度が増大することができる。
【0103】
前述のように、第1センサ部610及び第2センサ部620を利用し、自転車10の走行速度及び走行方向を感知し、それをディスプレイ95上において、キャラクタZに反映させることにより、一実施形態による自転車シミュレータを利用するライダーRは、自転車10を走行する運動をしながらも、他のキャラクタZの移動及び状態変化を操縦するところと同一仮想体験を経験することができる。
【0104】
図14は、一実施形態による自転車シミュレータに係わるブロックチェーンネットワークシステム1000を図示するブロック図である。
【0105】
図14を参照すれば、一実施形態によるブロックチェーンネットワークシステム1000は、ブロックチェーンネットワークを形成する1以上のノードコンピュータ1100、及び1以上の暗号通貨発行装置1200を含んでもよい。該ブロックチェーンネットワークは、ノードコンピュータ1100が、インターネットなどを介し、P2P(peer to peer)方式で互いに連結されているネットワークである。該ブロックチェーンネットワークを形成して管理し、各ノードコンピュータ1100が、暗号通貨取り引き機能を遂行するように支援するために、必要な場合、ブロックチェーン管理サーバ(図示せず)が該ブロックチェーンネットワークに連結されうる。該ブロックチェーンネットワークに加入するノードコンピュータ1100は、ブロックチェーン管理サーバにより、該ブロックチェーンネットワークにも登録される。暗号通貨発行装置1200は、ブロックチェーン管理サーバと同一でもあり、該ブロックチェーン管理サーバと別途にも設けられる。
【0106】
該ブロックチェーンネットワークに属するノードコンピュータ1100は、一般的なコンピュータ機能を遂行するものであるならば、特別に制限されるものではない。例えば、ノードコンピュータ1100は、移動通信またはWi-Fiにより、インターネットに接続することができるスマートフォンまたはタブレットPC(personal computer)、LANまたはWi-Fiによってインターネットに接続することができるデスクトップPC、ノート型パソコンなどを含んでもよい。
【0107】
一実施形態によるノードコンピュータ1100は、ユーザノード1110,1120,1130及び取り引き者ノード1141,1142を含んでもよい。ユーザノード1110,1120,1130は、自転車シミュレータ1を使用するライダーRが利用するサーバでもある。このとき、ブロックチェーンネットワーク1000に連結されたユーザノードは、1以上でもある。例えば、自転車シミュレータ1を使用するライターRが3人である場合、第1ユーザノード1110、第2ユーザノード1120及び第3ユーザノード1130が形成されうる。
【0108】
一例として、取り引き者ノード1141,1142は、暗号通貨生成装置1200から生成された暗号通貨を、ユーザノード1110,1120,1130と取り引きする取り引き対象が利用するサーバでもある。例えば、該取り引き者ノードは、ライダーRの運動情報に係わる取り引きを所望する公共機関ノード1141または金融機関ノード1142でもある。例えば、該公共機関は、ライダーRの運動情報を利用し、ライダーRの健康情報を利用することができる健康保険公団、保健医療国家機関、各種地方自治体に含まれた保健医療関連機関などでもあるが、それらに制限されるものではない。また、例えば、該金融機関は、ライダーRの運動情報を利用し、ライダーRの健康情報を利用することができる民間医療保険業社及び民間医療保険機関などでもあるが、それらに制限されるものではない。
【0109】
前述の実施形態においては、ノードコンピュータ1100に含まれうる対象を、ユーザノード1110,1120,1130、公共機関ノード1141及び金融機関ノード1142に設定したが、本発明は、それらに制限されるものではない。ノードコンピュータ1100に含まれうる対象は、自転車シミュレータ1を利用して生成された運動量データを使用することができる任意の当事者として、当該当事者が使用するサーバでもある。
【0110】
運動量証明装置1300は、ブロックチェーンネットワークに属するノードコンピュータ1110の所有者が有する装置であり、本発明の一実施形態による自転車シミュレータ1に設けられたり連結されたりする。自転車シミュレータ1を利用して走行したライダーRの走行経路、走行距離、走行速度、走行時間などは、運動量証明装置1300により、運動量を証明する資料としても使用される。このとき、ユーザノード1110,1120,1130の所有者、すなわち、自転車シミュレータ1を利用したライダーRは、暗号通貨発行装置1200により、新規に発行された暗号通貨を受領するために、本明細書において、暗号通貨受領者と命名される。一実施形態による運動量証明装置1300及びノードコンピュータ1100が同一所有者によって所有されるか、あるいは管理されるということが確認されるように、運動量証明装置1300は、ノードコンピュータ1100の所有者と同一の暗号通貨受領者に係わる情報、例えば、ID(identification)などを保存することができる。
【0111】
運動量証明装置1300は、自転車シミュレータ1を利用して達成された運動量データを、暗号通貨発行装置1200に伝送する。このとき、運動量証明装置1300とノードコンピュータ1100とが同一装置である場合、運動量証明装置1300とノードコンピュータ1110は、同一ブロックチェーンネットワークに属さなければならない。ただし、本開示は、それに制限されるものではなく、運動量証明装置1300とノードコンピュータ1100とが別個に形成された場合、運動量証明装置1300は、必ずしも該ブロックチェーンネットワークに属する必要はなく、他の通信網、例えば、インターネットを介し、暗号通貨発行装置1200と連結されてもよい。
【0112】
また、運動量証明装置1300は、dAPP(distributed application、すなわち、分散応用プログラム)形態に具現され、ブロックチェーンネットワークにも連結される。その場合、該ブロックチェーンネットワークに連結される特定の1ノードコンピュータだけが暗号通貨発行装置1200になるものではなく、該ブロックチェーンネットワークに連結された1以上のノードコンピュータ1100が、暗号通貨発行装置1200として作動することができる。
【0113】
暗号通貨発行装置1200は、運動量データを受信して検証した後、達成された運動量に比例する暗号通貨を新規で発行し、暗号通貨受領者に支給する。このとき、新規発行された暗号通貨が、暗号通貨受領者に支給されるというのは、暗号通貨発行装置1200またはノードコンピュータ1100により、新たなブロックが生成され、そのようなブロックが、他のノードコンピュータ1100に伝達されて検証されることにより、新規発行された暗号通貨の支給事実が確定され、ブロックチェーンネットワークに属する全てまたは一部のノードコンピュータ1100に取り引き事実が保存されることを意味する。その後、同一暗号通貨受領者は、自分のノードコンピュータ1100、または他のコンピュータ装置を使用して支給された暗号通貨の量を確認することができ、また、支給された暗号通貨を電子財布に移した後、暗号通貨取り引きに使用することができる。
【0114】
一実施形態によれば、暗号通貨発行装置1200とノードコンピュータ1100とによって形成される新たなブロックチェーンネットワークの範囲は、異なるようにも設定される。一例として、ノードコンピュータ1100に、1以上のユーザノード1110,1120,1130、及び1以上の取り引き者ノード1141,1142が含まれた場合、該ブロックチェーンネットワークに参与する参与者の範囲により、該ブロックチェーンネットワークの範囲は、異なるようにも設定される。
【0115】
例えば、暗号通貨発行装置1200によって形成される暗号通貨が、特定金融機関のみにおいて使用される場合、暗号通貨を形成する新たなブロックチェーンネットワークの範囲B1は、ユーザノード1110,1120,1130及び公共機関1141にも設定されることができる。新たなブロックチェーンネットワークの範囲B1で生成された暗号通貨は、ユーザノード1110,1120,1130及び公共機関1142の間でのみ生成されうる。また、支給された暗号通貨を電子財布に移した後、ユーザノード1110,1120,1130と公共機関1142との暗号通貨取り引きにおいてのみ使用することができる。
【0116】
以上、本発明の特定実施形態が説明されて図示されたが、本発明は、記載された実施形態に限定されるものではなく、本発明の思想及び範囲を外れずに、多様に修正されたり変形されたりするということは、当該技術の分野において当業者であるならば、自明なことであろう。従って、そのような修正例または変形例は、本発明の技術的思想や観点から個別的に理解されるものではなく、変形された実施形態は、本発明の特許請求の範囲に属するとされるのである。
図1
図2
図3A
図3B
図4A
図4B
図5A
図5B
図6A
図6B
図7
図8A
図8B
図9
図10
図11
図12
図13A
図13B
図13C
図14
【国際調査報告】