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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-08-10
(54)【発明の名称】等角/全方向差動分割アパーチャ
(51)【国際特許分類】
   H01Q 13/08 20060101AFI20220803BHJP
   H01Q 3/30 20060101ALI20220803BHJP
   H01Q 23/00 20060101ALI20220803BHJP
   H01Q 15/14 20060101ALI20220803BHJP
   H01Q 21/06 20060101ALI20220803BHJP
【FI】
H01Q13/08
H01Q3/30
H01Q23/00
H01Q15/14 Z
H01Q21/06
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021577573
(86)(22)【出願日】2020-04-24
(85)【翻訳文提出日】2021-12-27
(86)【国際出願番号】 US2020070004
(87)【国際公開番号】W WO2020220055
(87)【国際公開日】2020-10-29
(31)【優先権主張番号】62/839,122
(32)【優先日】2019-04-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】591072086
【氏名又は名称】バテル メモリアル インスティチュート
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 夏樹
(72)【発明者】
【氏名】ウェルシュ, ラファエル ジョゼフ
(72)【発明者】
【氏名】ソーントン, ダグラス エー.
【テーマコード(参考)】
5J020
5J021
5J045
【Fターム(参考)】
5J020BC04
5J021AA08
5J021DB03
5J021FA34
5J045EA07
5J045LA01
(57)【要約】
無線周波数(RF)アパーチャは、半円筒開口面のような湾曲した開口面を画定するように配置された導電性テーパ状突起のアレイ、またはシリンダ開口面(シリンダ開口面を画定するように相互に配置された(2つ)の半円形開口面として構成されてもよい)を含む。RFアパーチャは、頂部開口面を画定するように配置された導電性のテーパ状突起の頂部アレイをさらに含むことができる。頂部開口面は平面であってもよく、シリンダ開口面のシリンダ軸は平面上開口面の平面に対して垂直であってもよい。RFアパーチャは、アレイの隣接する2つの導電性テーパ状突起と電気的に接続され、さらに不平衡ポートを有する平衡ポートを有する、少なくとも1つのプリント回路基板上に搭載されたバラストをさらに含むことができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線周波数(RF)アパーチャであって、
湾曲した開口面を画定するように配置された導電性のテーパ状突起のアレイを備える、RFアパーチャ。
【請求項2】
導電性テーパ状突起のアレイが、半円筒開口面を画定するように配置されている、請求項1に記載のRFアパーチャ。
【請求項3】
導電性テーパ状突起のアレイが、シリンダ開口面を画定するように配置される、請求項1に記載のRFアパーチャ。
【請求項4】
請求項3に記載のRFアパーチャであって、前記導電性テーパ状突起のアレイが、
第1の半円筒開口面を画定するように配置された導電性のテーパ状突起の第1のアレイと、
第2の半円筒開口面を画定するように配置された導電性のテーパ状突起の第2のアレイと
を含み、
第1及び第2の半円筒開口面は、シリンダ開口面を画定するように相互に配置されている、請求項3に記載のアパーチャ。
【請求項5】
頂部開口面を画定するように配置された導電性テーパ状突起の頂部アレイをさらに備える、請求項3乃至4のいずれか1項に記載のRFアパーチャ。
【請求項6】
頂部開口面が平坦な頂部開口面である、請求項5に記載のRFアパーチャ。
【請求項7】
シリンダ開口面のシリンダ軸が平面上開口面の平面に垂直である、請求項6に記載のRFアパーチャ
【請求項8】
導電性のテーパ状突起のアレイが、航空機または無人航空機(UAV)の胴体の曲面または船舶または潜水艦の船体の曲面または衛星の曲面と一致する湾曲した開口面を画定するように配置される、請求項1に記載のRFアパーチャ。
【請求項9】
少なくとも1つの印刷回路基板と、
少なくとも1つのプリント回路基板上に配置され、隣接する対の導電性のテーパ状突起の間で作動RF信号を受信または印加するように導電性テーパ突起と電気的に接続される、RF回路と
を備える、請求項(1-8)のいずれか1項に記載のRFアパーチャ。
【請求項10】
導電性テーパ状突起のアレイが、半円筒開口面を画定するように配置されている、請求項9に記載のRFアパーチャ。
【請求項11】
導電性テーパ状突起のアレイが、シリンダ開口面を画定するように配置されている、請求項9に記載のRFアパーチャ。
【請求項12】
請求項1に記載のRFアパーチャであって、前記導電性テーパ状突起のアレイが、
第1の半円筒開口面を画定するように配置された導電性のテーパ状突起の第1のアレイと、
第2の半円筒開口面を画定するように配置された導電性のテーパ状突起の第2のアレイと
を含み、
第1及び第2の半円筒開口面は、シリンダ開口面を画定するように相互に配置されている、RFアパーチャ。
【請求項13】
シリンダ開口面を画定するように配置された導電性テーパ状突起のアレイを支持する円筒状支持体をさらに備え、
前記少なくとも1つのプリント回路基板は、前記円筒状支持体の内側に配置された複数のプリント回路基板を含む、請求項1乃至12のいずれか1項に記載のRFアパーチャ。
【請求項14】
前記複数のプリント回路基板は、それぞれ、前記円筒状支持体の内側表面に近接した縁部を有し、前記円筒状支持体に近接した端部において前記円筒状支持体に垂直である垂直プリント回路板を含む、請求項13に記載のRFアパーチャ。
【請求項15】
請求項14に記載のRFアパーチャであって、前記垂直プリント回路基板は、放射状に配向された垂直プリント回路基板であることを特徴とするRFアパーチャ。
【請求項16】
前記円筒状支持体の内側表面に近接する半径方向に配向された垂直印刷回路基板の端部が、前記円筒状支持体の内側表面に固定されている、請求項15に記載のRFアパーチャ。
【請求項17】
前記円筒状支持体に近接する各放射状に配向された垂直プリント回路基板の端部が、隣接する2つの隣接する導電性テーパ状突起の間に位置する、請求項15~16のいずれか1項に記載のRFアパーチャ。
【請求項18】
前記複数のプリント回路基板は、前記円筒状支持体の内側に同心状に配置され、前記円筒状支持体の内側表面に近接する円形周辺部を有する円形のプリント回路基板を含む、請求項13に記載のRFアパーチャ。
【請求項19】
前記円筒状支持体のシリンダ軸が前記円形印刷回路基板に対して垂直である、請求項18に記載のRFアパーチャ。
【請求項20】
円形のプリント回路板の円形周辺部が円筒状支持体の内側面に固定されている、請求項18~19のいずれか1項に記載のRFアパーチャ。
【請求項21】
前記円形印刷回路基板が、導電性テーパ状突起の隣接するリングの間に配置されている、請求項18~20のいずれか1項に記載のRFアパーチャ。
【請求項22】
少なくとも1つのプリント回路基板上に搭載されたバランであって、各バランは、隣接する対の導電性のテーパ状突起の間で作動RF信号を受信または印加するように、導電性テーパ状突起のアレイの隣接する2つの導電性テーパ状突起と電気的に接続された平衡ポートを有し、さらに不平衡ポートを有する、バラン
をさらに備え、
少なくとも1つのプリント回路基板上に配置されたRF回路は、バラストの不平衡ポートと電気的に接続されている、請求項9~21のいずれか1項に記載のRFアパーチャ。
【請求項23】
前記少なくとも1つのプリント回路基板が、
平衡ポートが電気的に導電性のテーパ状突起の第1のアレイと電気的に接続された少なくとも1つのバランの第1のサブセットを搬送する第1の少なくとも1つのプリント回路基板と、
平衡ポートが電気的に導電性のテーパ状突起の第2のアレイと電気的に接続された、バラストの第2のサブセットを搬送する第2の少なくとも1つのプリント回路基板と
を含む、請求項22に記載のRFアパーチャ。
【請求項24】
少なくとも1つのプリント回路基板は平面であり、バランの第1のサブセットの平衡ポートは、同軸ケーブルによって導電性のテーパ状突起の第1のアレイと電気的に接続され、
第2の少なくとも1つのプリント回路基板は平面であり、バランの第2のサブセットの平衡ポートは、同軸ケーブルによって導電性のテーパ状突起の第2のアレイと電気的に接続されている、請求項23に記載のRFアパーチャ。
【請求項25】
前記導電性テーパ状突起のアレイが、
誘電体テーパ状突起部と、
前記誘電体テーパ状突起の表面に配置された導電層と
を備える、請求項1~24のいずれか1項に記載のRFアパーチャ。
【請求項26】
前記導電性テーパ状突起が中空である、請求項1~24のいずれか1項に記載のRFアパーチャ。
【請求項27】
前記導電性テーパ状突起が中実である、請求項1~24のいずれか1項に記載のRFアパーチャ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この出願は、2019年4月26日に出願された米国仮出願第62/839,122の利益を主張しており、"等角/全方向性の差動セグメント化されたアパーチャ"という名称を主張している。米国仮出願第62/839,122号第26巻2019号は、その全体を参照することにより本明細書に組み込まれる。
【0002】
本発明は、無線周波数(RF)技術、RF送信器技術、RF受信器技術、RFトランシーバ技術、広帯域RF送信機、受信機、および/またはトランシーバ技術、RF通信技術、および関連技術に関する。
【背景技術】
【0003】
steinbrecherの米国特許第5,420,522号は、電波周波数と共に使用するのに適した、広帯域RFアパーチャを開示している。表面には、複数の金属製の円錐状のブリストルが設けられている。対応する複数の終端部は、各毛が終端部で終端するように設けられている。終端部は、各剛毛が受ける電磁波エネルギーを実質的に全て捕捉するための電気抵抗を含み、それによって界面の表面からの反射を防止することができる。各終端部はまた、各毛からのエネルギーをデジタルワードに変換するためのアナログ-デジタル変換器を含んでいてもよい。ブリッスルは、複数の孔を有する地表面に取り付けられていてもよい。複数の同軸伝送線は、複数の剛毛を複数の終端部に相互接続するために接地面を貫通して延びていてもよい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】米国特許第5,420,522号明細書
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
ある種の改良がここに開示されている。
【0006】
いくつかの例示的な実施形態によれば、無線周波数(RF)アパーチャは、湾曲した開口面を画定するように配置された導電性のテーパ状突起のアレイを含む。いくつかの実施形態では、導電性テーパ突起のアレイは、半円筒開口面を画定するように配置されるいくつかの実施形態では、導電性テーパ突起のアレイは、シリンダ開口面を画定するように配置される。これらの後者の実施形態では、導電性のテーパ状突起のアレイは、第1の半円筒開口面を画定するように配置された導電性のテーパ状突起の第1のアレイと、第2の半円筒開口面を画定するように配置された導電性のテーパ状突起の第2のアレイとを含むことができる。第1の半円筒開口面と第2の半円筒開口面とが、シリンダ開口面を画定するように相互に配置されている。円筒状の開口面を使用するいくつかの実施形態では、RFアパーチャは、頂部開口面を画定するように配置された導電性のテーパ状突起の頂部アレイをさらに含むいくつかのこのような実施形態では、頂部開口面は平坦な頂部開口面であり、いくつかの特定の実施形態では、シリンダ開口面のシリンダ軸は、平面上開口面の平面に垂直である。
【0007】
本明細書に開示されるいくつかの例示的な実施形態によれば、RFアパーチャは、湾曲した開口面を画定するように配置された導電性のテーパ状突起のアレイと、少なくとも1つのプリント回路基板と、少なくとも1つのプリント回路基板上に搭載されたバランとを含み、各バランは、導電性テーパ状突起のアレイの隣接する2つの導電性テーパ状突起と電気的に接続された平衡ポートを有し、不平衡ポートと、少なくとも1つのプリント回路基板上に配置され、バラストの不平衡ポートと電気的に接続されたRF回路とを含む。いくつかの実施形態では、導電性テーパ突起のアレイは、半円筒開口面を画定するように配置される。いくつかの実施形態では、導電性テーパ突起のアレイは、シリンダ開口面を画定するように配置される。
【0008】
導電性テーパ状突起のアレイが配置された直前の段落のRFアパーチャのいくつかの実施形態は、以下のように構成される。導電性テーパ状突起のアレイは、第1の半円筒開口面を画定するように配置された導電性のテーパ状突起の第1のアレイと、第1の半円筒開口面と第2の半円筒開口面とが、シリンダ開口面を規定するように互いに配置された第2の半円筒開口面を有する。いくつかのこのような実施形態では、少なくとも1つのプリント回路基板は、平衡ポートが導電性テーパ状突起の第1のアレイと電気的に接続されているバラストの第1のサブセットを搬送する少なくとも1つのプリント回路基板を含むと、平衡ポートが電気的に導電性のテーパ状突起の第2のアレイと電気的に接続されたバラストの第2のサブセットを搬送する第2の少なくとも1つのプリント回路基板とを含む。いくつかのそのような実施形態では、第1の少なくとも1つのプリント回路基板は平面であり、バランの第1のサブセットの平衡ポートは、同軸ケーブルによって導電性のテーパ付き突起の第1のアレイと電気的に接続される第2の少なくとも1つのプリント回路基板は平面であり、バランの第2のサブセットの平衡ポートは、同軸ケーブルによって導電性のテーパ状突起の第2のアレイと電気的に接続されている。
【0009】
導電性のテーパ状突起のアレイがシリンダ開口面を画定するように配置されている直前の2つのパラグラフのいずれかの実施形態において、RFアパーチャは、任意選択的に、頂部開口面を画定するように配置された導電性のテーパ状突起の頂部アレイと、少なくとも1つの頂部プリント回路基板とをさらに備えることができると、前記少なくとも1つの上部プリント回路基板上に搭載されたバランと、を備え、前記少なくとも1つの上部プリント回路基板上に実装された各バランは、導電性テーパ状突起の頂部アレイの隣接する2つの導電性テーパ状突起と電気的に接続された平衡ポートを有し、さらに不平衡ポートを有する。いくつかのこのような実施形態では、頂部開口面は、平坦な頂部開口面であり、任意選択的に、シリンダ開口面のシリンダ軸は、平面上開口面の平面に垂直である。
【0010】
本明細書に開示されるいくつかの例示的な実施形態によれば、RFアパーチャは、湾曲した開口面を画定するように配置された導電性のテーパ状突起のアレイと、少なくとも1つのプリント回路基板と、少なくとも1つのプリント回路基板上に配置され、導電性テーパ状突起と電気的に接続されたRF回路とを含む。いくつかのこのような実施形態では、導電性テーパ突起のアレイは、シリンダ開口面を画定するように配置される。シリンダ開口部を実施するいくつかのこのような実施形態は、シリンダ開口面を画定するように配置された導電性テーパ突起のアレイを支持する円筒状支持体をさらに含み、少なくとも1つのプリント回路基板は、円筒状支持体の内側に配置された複数のプリント回路基板を備えるいくつかの実施形態では、複数のプリント回路基板は、それぞれ、円筒状支持体の内側表面に近接した端部を有し、各々が円筒状支持体に近接した端部で円筒状支持体に垂直である垂直印刷回路基板を含むいくつかの実施形態では、複数の印刷回路基板は、円筒状支持体の内側に同心状に配置され、円筒状支持体の内側表面に近接する円形周辺部を有する円形印刷回路基板を含む。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図面に示されている任意の定量的寸法は、非限定的な例示的な例として理解されるべきである。特に明記されていない限り、図面は原寸に比例していません。図面のいずれかの側面が縮尺どおりであると示されている場合、図示された縮尺は、非限定的な例示的な例として理解されるべきである。
【0012】
図1】例示的な差動分割開口(DSA)の正面及び側断面図を模式的に示す。
図2】例示的な差動分割開口(DSA)の正面及び側断面図を模式的に示す。
【0013】
図3図1-図4のDSAの単一クワッドサブアセンブリのブロック図を模式的に示す。
【0014】
図4】ビアおよび取り付け穴を含む、図1~3のDSAのインターフェースプリント回路基板(i-PCB)の正面図、及び、バラスト及び抵抗パッドの概略的に示された位置を概略的に示す。
【0015】
図5】概略的に示されたRF接続、制御および電力コネクタを含む、図(1-4)のDSAのエンクロージャの背面図を概略的に示す。
【0016】
図6】隣接する2つの導電性テーパ状突起の間のチップバランの平衡ポートの接続の線図表示と共に、導電性テーパ突起の一実施形態の側断面図を概略的に示す。
【0017】
図7図7-10は、導電性テーパ状突起の追加の実施形態を概略的に示す。
図8図7-10は、導電性テーパ状突起の追加の実施形態を概略的に示す。
図9図7-10は、導電性テーパ状突起の追加の実施形態を概略的に示す。
図10図7-10は、導電性テーパ状突起の追加の実施形態を概略的に示す。
【0018】
図11】更なる実施形態に係る全方向性DSAの斜視図である。
【0019】
図12図12は、外側ハウジングを省略して、低仰角結合用の導電性テーパ状突起(CADSA)の円筒状アレイと、高仰角結合用の導電性テーパ状突起(TADSA)のアレイの頂部アレイとを明らかにする、図11の全方向性DSAの斜視図である。
【0020】
図13】CADSAの上面図(TADSA省略)を模式的に示す図である。
【0021】
図14】CADSAの一方の半円筒セグメントの側面図である。
【0022】
図15】TADSAの上面図である。
【0023】
図16】CADSA(TADSAを省略した)CADSAの1つの半円筒セグメントの詳細な概略上面図を詳細に示した図である。
【0024】
図17】TADSAのより詳細な概略側面図を示す。
【0025】
図18】CADSAの他の実施形態を示す図である。
【0026】
図19】CADSAの他の実施形態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
図1及び図2を参照すると、正面側12及び背面側14を有するインターフェースプリント回路基板(i-PCB)10と、前側に配置されたベース22を有する導電性のテーパ状突起20のアレイとを含む例示的な無線周波数(RF)アパーチャの正面及び側断面図がそれぞれ示されている。12i-PCB 10の前方側12から離れる方向に延在する例示的なi-PCB10は、5インチ×5インチ×5インチの寸法を有する図1に示されており、これは単に小型RF開口の非限定的な例示的な例である。[図1]1つの導電性テーパ状突起20の斜視図を示す左上に挿入されたRFアパーチャの正面図である導電性テーパ突起20のこの例示的な実施形態は、正方形の基部22と、完全な先端まで延びていないが平坦化された頂部24(換言すれば、挿入図の導電性のテーパ状突起20が円錐台形状である)とを有する正方形の断面を有する。これは単なる例示的な例であり、より一般的には導電性のテーパ状突起20を有することができる。任意の種類の断面(例えば、挿入図、円形、六角形、八角形等)。頂部24は、挿入図の例のように平坦であってもよいし、鋭利な点になっていてもよいし、丸みを帯びていてもよいし、他の頂点形状を有していてもよい。高さの関数としてのテーパ率(すなわち、ベース22の上の距離)は、挿入図の例のように、一定にすることができ、またはテーパの割合は、例えば、高さで可変とすることができる。先端が尖った凸部を形成するように高さを高くしてテーパ率を大きくすることができ、先端が尖った凸部を形成するように高さを高くして減少させることができる。同様に、図1に最もよく示されるように、導電性テーパ状突起20の例示的なアレイは、規則的な行および直交する規則的な列を有する直線状のアレイであるが、アレイは、他の対称性、例えば、六角形対称、八角形の対称性などを有することができる挿入図の例示的な例では、正方形の基部22及び正方形の頂部24は、4つの平坦な傾斜側壁(26)を有する導電性のテーパ状突起20に通じるが、例えば、基部および頂部が円形(または基部が円形であり、頂部が点になる)ならば、側壁は傾斜またはテーパ付きシリンダであり、六角形の基部及び六角形または尖った頂部は、6個の傾斜側壁を有する。
【0028】
図1および図2を参照し、さらに図3を参照すると、RFアパーチャは、RF回路をさらに含み、これは、例示的な実施形態では、i-PCB 10の裏側14に取り付けられたチップバラン30を含み、別のアプローチでは、RFアパーチャを駆動する信号チェーンは、完全に差動信号チェーンであってもよく、その場合、バラストを省略することができる。各チップバラン30は、i-PCB 10を通る電気的フィードスルー32を介して導電性のテーパ状突起のアレイの隣接する2つの導電性テーパ状突起と電気的に接続された平衡ポートpb(図3、6を参照)を有し、各チップバラン30は、RF回路の残りの部分と接続する不平衡ポートpu(図3図6を参照)をさらに有する例示的なRF回路は、チップバラスト30の不平衡ポートpuからの出力を結合するためのRFパワースプリッタ/結合器40をさらに含み、図3に示されるように、RF回路の例示的な電気的構成は、第1レベルのRFパワースプリッタ/結合器(40i)の対の出力を結合する第1レベル1x 2RFパワースプリッタ/結合器(40i)と、第1レベルRFパワースプリッタ/結合器(40i)の対の出力を結合する第2レベル1x 2RFパワースプリッタ/結合器402とを使用する。これは単に例示的なアプローチであり、1×3(3本の線を結合する)、1×4(4本の線)を使用するか、または高結合RFパワースプリッタ/結合器、またはそれらの様々な組み合わせを使用するなど、他の構成が考えられる。例示的なRF回路は、チップバラスト30の各不平衡ポートpuと第1レベル1c 2パワースプリッタ(40i)との間に介在する信号調整回路42をさらに含む。各不平衡ポートに接続された信号調整回路42は、RF送信増幅器tと、RF受信増幅器rと、RF送信増幅器tと不平衡ポートとを動作可能に接続する送信モードと、RF受信増幅器rと不平衡ポートとを動作可能に接続する受信モードとを切り替えるように構成されたスイッチRFsを含むRFスイッチング回路とを含む。
【0029】
図1~3を参照し、さらに図4および図5を参照すると、少なくともi-PCB 10を含む1つまたは複数のプリント回路基板(PCB)を使用することによって、部品におけるコンパクトな設計が達成される(例えば、図3の非限定的な例示的な例では3インチの深さ)、チップバラスト30は、i-PCB 10の裏面14に取り付けられる。必要に応じて、電気的に導電性のテーパ状突起20のアレイが配置されたi-PCB 10の裏側に他の電子部品を実装してもよい。フローは、RF回路の全ての電子機器を取り付けるために、i-PCB 10上の不動産が不十分であってもよい。本実施形態では、i-PCB 10と平行に配置され、i-PCB 10の裏面14に対向する第2のプリント基板50を設けることにより、これを取り扱う。別の方法では、第2のプリント回路基板50は、導電性のテーパ状突起20が配置されたi-PCB10の(前面)側12とは反対側のi-PCB 10の(背面)側14に配置される。RF回路は、第2のプリント回路基板50に実装された電子部品を含み、これは、ここでは信号調整pcbまたはsc-PCB 50とも呼ばれるi-PCB 10(典型的にはi-pcbの裏側14に実装された電子部品を備えているが、電気的に導電性のテーパ状突起20の間の電界空間内のi-pcbの前側にRF回路の構成要素を取り付けることも考えられる(図示せず)SC-PCB 50が設けられている場合、図2に示すように、スタンドオフ(54)によってi-PCB 10と平行に適切に固定され、i-PCB 10とsc-PCB 50とを電気的に相互接続するシングルエンドフィードスルー52が設けられる(図3参照)。RF回路が2つのpcb 10、50の不動産に適合することができない場合、RF回路の構成要素を収容するために(必要に応じて)pcbを追加(図示せず)することができる。
【0030】
図4は、図4に示された凡例に示されるように、ビアおよび取り付け穴を含むi-PCB 10の正面図を示し、図4に示される説明図に示されるように、バラスト30及び抵抗パッドの位置を模式的に示している(抵抗器は、レーダ断面を下げるのを助けるために角錐の未使用側を終端するために使用される)。
【0031】
図2を参照し、さらに図5を参照すると、例示的なRFアパーチャは、RF回路を囲むように、例示的な例では、i-PCB 10の周囲を囲む周囲に固定されたエンクロージャ58を有する。これは単に1つの例示的な構成であり、他の設計が考えられる両PCB 10、50は、エンクロージャの内側に配置されてもよい(このようなエンクロージャは、RF開口の領域を閉塞するように前方に延びるRFシールドを備えてはならない)。図5は、RFアパーチャのエンクロージャ58の背面図を概略的に示し、概略的に示されたRFコネクタ(またはポート)60(図2および図3に示されている)、制御エレクトロニクス62(例えば、これらのエレクトロニクス62、63は、エンクロージャ58の外部に取り付けられてもよく、および/または、有益なRFシールドを提供するエンクロージャ58内に配置されてもよい)、RF回路のアクティブコンポーネントを動作させるための電力(例えば、アクティブRF送信増幅器tおよびアクティブRF受信増幅器r、およびスイッチRFs)を動作させるための電力を提供するための電力コネクタ64を含む。様々な構成要素60、62、63、64のエンクロージャの裏側の領域にわたる特定の配置は、図5に示されたものから広く変化することができ、さらに、これらの構成要素は、他の場所に配置されてもよく、例えば、RFコネクタ60は、代替的にRFアパーチャ等の端部に配置されてもよい。RFアパーチャが移動地上局のRF送信および/または受信要素として使用される場合、RFアパーチャは、例えば、移動地上局、マリータイム無線、uav胴体などのハウジングに組み込まれたRFアパーチャを有することによって、エンクロージャ58を交換することができる場合には、他のいくつかのコンポーネントまたはシステムと一体的に構成することができることも理解されるであろうこのような場合、RFコネクタ60はまた、移動地上ステーション、マリータイム無線、uav電子機器等へのハードワイヤード接続によって置換されてもよい。
【0032】
図3を特に参照すると、例示的なRF回路のための例示的な電気的構成が示されている。この非限定的な例示的な例では、導電性のテーパ状突起20のアレイは、図1及び4に示すように、導電性のテーパ状突起20の5x5アレイであると仮定され、チップバラスト30の平衡ポートpbは、隣接する(すなわち、隣接する2つの導電性テーパ状突起20間の差動RF信号(受信モード)を受けるようにアレイの導電性テーパ状突起20の対を形成するか、あるいは、隣接する2つの導電性テーパ状突起20の間に差動RF信号を送信モードで印加するように構成されている。ステインベンチャー(Steinbrecher)に詳細に記載されているように、米国特許明細書7,420,522導電性テーパ状突起20のテーパは、導電性テーパ状突起20の基部22の上方の距離に応じて変化する2つの導電性テーパ状突起20の間に分離を呈する。これは、テーパにより導入された隣接する導電性のテーパ状突起20の間の分離の範囲に対応して、RF波長の範囲を捕捉することができるので、広帯域RF捕捉を提供する。したがって、RFアパーチャは、差動セグメント化アパーチャ(DSA)であり、隣接する対の導電性テーパ状突起20に対応する差動RF受信(またはRF送信)素子を有する。これらの差動RF受信(または送信)要素は、ここでは開口ピクセルと呼ばれる。隣接する導電性テーパ状突起20の例示的な直線5x5アレイのために、これは、5個の導電性テーパ状突起20の各行(または列)に沿って4個の開口ピクセルがあることを意味する。より一般的には、n個の導電性テーパ状突起20の列(または列)を有する凸部の直線状配列に対して、行(又は列)に沿って対応するn-1画素が存在する。図3は、4画素の行(または列)の相互接続であるquadサブアセンブリを示す。4行、4列があるので、4×4または16個のこのようなクワッドサブアセンブリが得られる。抵抗パッドは、不必要な反射を防止するために、周囲ピラミッドの未使用のエッジの終端として使用される。抵抗器が抵抗パッドを介して取り付けられていないので、それらの表面は浮遊したままとなり、入射RFエネルギーを再放射することができ、レーダ断面を強化することができる。
【0033】
図3に示す例示的な実施形態では、各quadサブアセンブリの第2レベル1x2RFパワースプリッタ/コンバイナ402は、エンクロージャ58の背面でRFコネクタ60と接続しており、図5に示すように、図4および図5に示される8個のクワッドサブアセンブリ用の8つのRFコネクタが、列quadサブアセンブリN1、N2、N3、N4および列quadサブアセンブリM1、M2、M3、M4として示されているGnd(N)行およびgnd(M)列は、捕捉されたRFエネルギーからピラミッドの外周側に沿って電流を流すための共通経路を可能にするための回路グランドである。quadサブアセンブリの使用は、RF開口へのRF結合の高いレベルの柔軟性を可能にする。例えば、例示的なフェーズドアレイ。ビーム。ステアリング。エレクトロニクス63は、行quadサブアセンブリN1、N2、N3、N4のための適切な位相シフトfn、N=1、4及び位相シフトfm、M=1、4列quadサブアセンブリM1、M2、M3、M4は、送信されたRF信号ビームを所望の方向に操舵するか、またはRFアパーチャを配向させてRF信号ビームを所望の方向(信号調整回路42のスイッチRFsの設定によって制御されている)から受信するRFアパーチャによって実現され得る他のアプリケーションには、同時送信/受信、二重円偏光モード、および拡張開口サイズの組み合わせ効果を与える物理的近接度に複数のDSAを物理的に配置することによって、拡張性スケーラビリティが含まれる。図3に概略的に示された代替実施形態では、RFコネクタ60は、アナログ/デジタル(A/D)変換器(66)と、デジタル化された信号が出力されるデジタルコネクタ(68)とによって置換されてもよい。より一般的には、A/d変換は、RFチェーンのどこに挿入されてもよく、例えば、A/d変換器は、信号調整回路42の出力に配置されてもよく、アナログ第1および第2レベルRFパワースプリッタ/結合器(40i、)402は、デジタル信号処理(DSP)回路によって置換されてもよい。
【0034】
Pcb 10、50、チップバラスト30、及び能動信号調整部品(例えば、能動的な送信増幅器tおよび受信増幅器rは、RFアパーチャを小型化及び軽量化することを有利に可能にする。次に説明するように、導電性テーパ状突起20の実施形態は、さらに、小型で軽量の広帯域RFアパーチャを提供することを容易にする
【0035】
図6は、各導電性テーパ状突起20が、誘電性テーパ状突起70の表面上に配置された導電層72を有する誘電性テーパ状突起70として製造されている、1つの例示的な実施形態の側断面図を示す。誘電性テーパ状突起は、例えば、電気的に絶縁性のプラスチックまたはセラミック材料、例えば、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、ポリカーボネートなどから形成されてもよく、射出成形、三次元(3D)印刷、または他の適切な技術によって製造されてもよい。導電層72は、銅、銅合金、銀、銀合金、金、金合金、アルミニウム、アルミニウム合金等の任意の適当な導電性材料であってもよく、または異なる導電性材料の積層スタックを含んでいてもよく、真空蒸着、RFスパッタリング、または他の真空蒸着技術によって誘電性テーパ状突起70上に被覆されてもよい図6は、はんだ点74が各誘電性テーパ突起20の導電層72とi-PCB 10を通過する対応する電気的フィードスルー32とを電気的に接続するために使用される例を示し、図6はまた、1つのチップバラン30の平衡ポートpbと隣接する2つの導電性テーパ突起20との間の平衡ポートpbのはんだポイント(76.)を介した接続を示す
【0036】
図7及び図8は、誘電体テーパ状突起70が誘電体プレート80に一体的に含まれる実施形態のそれぞれ分解側断面図および斜視図を示し、導電層72は、各誘電性テーパ状突起70を被覆するが、隣接する誘電性テーパ状突起20の間にガルバニック絶縁を提供する隔離ギャップ82を有する絶縁ギャップ82は、導電層72を被覆した後、導電性テーパ状突起20の間でプレート80から離れるようにコーティングをエッチングして、導電性テーパ状突起を互いに電気的に絶縁することによって形成することができるあるいは、絶縁ギャップ82は、コーティングの前に、導電性テーパ突起20の間のプレート80にマスク材料(図示せず)を堆積させ、導電性テーパ突起間の隔離ギャップ82にプレートを被覆しないようにして、導電性テーパ突起が互いに電気的に絶縁されるようにすることにより、コーティングの前に画定することができる図8の斜視図に見られるように、誘電体プレート80は、誘電体プレート80から離れるように延在する導電性のテーパ状突起20によって、i-PCB 10の表面を覆っている(従って、閉塞する)。
【0037】
特に、図7を参照すると、電気的相互接続のための1つのアプローチにおいて、貫通孔82は、例示的なプレート80および下にあるi-PCB 10を貫通し、リベット、ねじ、または他の導電性ファスナ32'は、貫通孔82(図7は分解図)を通過し、かつ、設置されたときに、i-PCB 10を通過する電気的フィードスルー32'を形成する。なお、図8の斜視図は簡略化されており、締結具32'を図示していない。誘電体プレート80を一体化された誘電性テーパ状突起70および結合されたファスナ/フィードスルー32'で使用することにより、導電性のテーパ状突起20を正確に位置決めし、はんだ付けすることなく設置することができる。
【0038】
図6-図8の実施形態では、導電性コーティング72は、誘電性テーパ状突起70の外面上に配置され、この場合、誘電性テーパ状突起70は、中空であっても固体であってもよい。
【0039】
図9および図10を参照すると、誘電体材料がRF放射に対して実質的に透明であるので、導電性コーティング72は、代わりに、(中空)誘電性テーパ状突起の内面にコーティングされてもよく、図9は、そのような実施形態の側断面図を示し、図10は、斜視図を示す。図9および図10の実施形態は、誘電性テーパ状突起70を含む誘電体プレート80を再び使用する。図10に見られるように、導電性コーティング72を中空誘電性テーパ状突起70の内面にコーティングすることにより、この結果、導電性コーティング72は、一体の誘電性テーパ状突起70を含む誘電体プレート80によって外部から保護され、風化が問題となる環境において有用である。
【0040】
様々な開示された態様は例示的な実施例であり、開示された特徴は、特定の実施形態において様々に組み合わされ又は省略され得ることが理解されるべきである。例えば、図2-図5のquadサブアセンブリ回路構成なしに、導電性テーパ突起20の例示的な例の1つまたはその変種を使用することができる。逆に、図(2-5)のquadサブアセンブリ回路構成またはその変形は、導電性テーパ突起20のための誘電体/コーティング構成なしに使用されてもよく、同様に、チップバラスト30は、特定の実施形態において使用されてもよいし、使用されなくてもよい。
【0041】
図(1-10)のRF開口設計は、例示的な平面i-PCB 10を採用しており、この設計は、一般に、180°(固体)の視野(FOV)以下に制限される。より大きな(固体)角fovを得るために、2つ以上のこのような平面RFアパーチャを異なる方向に配置することができ、例えば、120°の方位角間隔で配向された(3つ)の平面DSAsが360°まで潜在的に角度範囲を提供することができる。同様に、4つの平面DSAsは、90°の方位角(例えば、同様に360°カバーすることができる。しかしながら、このようなアプローチは、高度に高度化することが困難である場合がある。さらに、これらの配置はかさばることが可能であり、被覆品質は、角度的に隣接する平面DSAsのfovの間の重なりにおいて不均一な挙動を示すことが予想される。
【0042】
図11-図17を参照して、小型の全方向DSA 100を説明する。例示的な全方向性DSA 100は、限定されない例示的な寸法を有し、これらは単なる例であり、全方向性DSA 100は、より一般的に任意のアスペクト比およびサイズを有することができる。図11は、化粧料及び/又は保護筐体(101)に収容された全方向DSA 100の斜視図であるDSA 100は、低仰角結合用の導電性テーパ状突起(CADSA)(102)の円筒状アレイと、高仰角結合用の導電性テーパ状突起(TADSA)(104)の頂部アレイとを含む。図11はまた、偏波無依存動作および/または多重入力/多重出力(MIMO)RF送信および/または受信動作を可能にするための取り付けサポート(例えば、ポール)106および外部ポート108を示す。図12は、筐体または筐体(101)を省略した図11のDSA 100の斜視図であり、CADSA 102の円筒状RF結合面とTADSA 1043の平面RF結合面とを明らかにし、これらの表面は、本明細書で既に説明した導電性のテーパ状突起20のアレイを含む。
【0043】
図13は、CADSA 102(TADSA(104)を省略した)の上面図を模式的に示す。製造性を容易にするために、例示的な円筒状CADSA 102は、2つの半円筒セグメント(102H)として構成されている(すなわち、CADSA 102のシリンダは、長手方向に分割されており、これは、長手方向結合(110)によって互いに結合されている(図(11i)に破線で示されている)。例示的な結合(110)は、スペーサ要素を含むが、接着剤結合、クリップまたは他の締結具などであることが意図される。図14は、CADSA 102の1つの半円筒セグメント(102H)の側面図を示し、図15は、TADSA 104の上面図を示す。全方向性DSA 100は、完全な(360°)方位方向全方向性RF開口を提供するCADSA 102を形成するように接続可能な2つの半円筒セグメント(102H)と、天頂まで延在する高仰角(すなわち、高度)RF開口カバレージのための上部円形TADSA 104と、から構成される。例示的なTADSA 104は平面DSAであり、CADSA 102のシリンダ軸はTADSA 104の平面に垂直である。すなわち、CADSA 102のシリンダ軸は、TADSA 104の平面の面法線と平行である。垂直度は有利な設計対称性を提供するが、垂直度からの若干の逸脱が考えられる。
【0044】
1つの変形実施形態では、TADSA 104は省略され、結果として得られるDSAは、CADSA 102。を形成するように接続された2つの半円筒セグメント(102H)のみを含み、垂直に取り付けられた場合(すなわち、CADSA 102のシリンダ軸が垂直に配向されている場合)、このDSAは、完全な(360°)方位方向全方向性RFアパーチャを提供するが、TADSA 104の省略により、より高い高さ(例えば、天頂)での感度が低下または排除されるTADSA 104を省略するこのような設計は、アプリケーションが高昇降源および/またはターゲットからのRF信号の受信および/または送信を伴うことが予期されない場合に適切であり得る。
【0045】
別の変形例(図示せず)では、平面状のTADSA 104は、導電性のテーパ状突起(20.)の頂部アレイを有する湾曲した例えば半球状の表面を有する等価な構成要素によって置き換えられてもよく、例示的な平面TADSA 104は、有利に製造に便利であり、多くの用途のために許容可能な高仰角RFアパーチャを提供する。また、導電性のテーパ状突起20の例示的なトップアレイは、正方形の周囲を有する直線状のアレイを有しているが(図15を参照)、他のアレイ構成を採用してもよいことにも留意されたい。
【0046】
図16は、CADSA 102(TADSAを省略した)の1つの半円筒セグメント(102H)のより詳細な概略上面図を示す。挿入aは、導電性のテーパ状突起20の1つの斜視図を示している(この例では、先端は円錐形であるが、より一般的には、本明細書に開示された他の導電性のテーパ付き突起設計のいずれかを仮定することができる)。図16図16に示すように、例示的な実施形態では、導電性のテーパ状突起20が半円形中空シェル(120)に取り付けられ、突起20の基部が内周面(122)に固定され、突起20の頂部が外周面(124)に固定され、例えば頂部が自立可能である。すなわち、いくつかの代替的な実施形態では、導電性テーパ状突起20は、ベースにねじまたは他のファスナ係合用ねじ付き開口部を用いて取り付けられた固体素子であってもよく、または導電性テーパ状突起20は、誘電体形成器等に取り付けられた導電性プレートを使用してもよい。例示的な半円筒セグメント(102H)は、チップバラスト(130)を支持する限り、図(1-10)の平面設計のi-PCB 10にほぼ対応する平面印刷回路基板(126)をさらに備えているが、i-PCB 10の場合とは異なり、平面印刷回路基板(126)は、導電性テーパ突起20を支持しない(中空シェル(120)に支持されているのではない)。従って、チップバラン(130)の平衡ポートと導電性テーパ突起20との間の電気的接続を提供するために、同軸ケーブル(132)は、チップバラスト(130)の平衡ポートの端子から導電性テーパ突起20に向かって延びている。挿入bは、チップバラン(130)の不平衡ポートに接続する第1の差動コネクタ(134)と、隣接する2つの導電性テーパ突起20の隣接する2つの側面(138)を接続する対向する第2の差動コネクタ(136)とを有する1つの同軸ケーブル(132)の概略図を示す。したがって、第2の差動コネクタ(136)は、例えば、図6の実施形態に示される一対のフィードスルー32と同様の機能を果たすことができる。例示的な設計では、第2の差動コネクタ(136)は、2つの隣接する突起20の隣接する辺(138)の間を接続し、同軸ケーブル(132)の同軸シールドは、いずれかの突出部(または差動コネクタ(136)に接続されていない。より一般的には、他のRFシールドされた電気ケーブル構成も考えられる。例示的な同軸ケーブル(132)は全て同じ長さであるが、これは必要ではなく、半円筒状シェル(120)とプリント回路基板(126)との間の接合部に近い接続のために短いケーブルを代替的に使用することが意図されている(ただし、ケーブルによってスパンされる距離は短い)。
【0047】
プリント回路基板(126)は平面状であるため、同軸ケーブル(132)は、プリント基板126上のチップバラスト(130)と半円筒状シェル(120)に取り付けられた突起20との間の距離にまたがるように設けられている。しかし、シェル(120)の内面(122)と内側に整合するように位置決めされたフレキシブルプリント回路基板を使用し、次いで、チップバラストが接続された突起に近接して取り付けられるような他の構成も考えられる。
【0048】
図16を参照すると、例示的な半円筒セグメント(102H)は、追加の電子機器を取り付けるためのさらなる不動産を提供する第2のプリント回路基板(140)をさらに含む。このため、第2のプリント基板(140)は、図2に示すSC-PCB 50と同様の役割を果たすことができる。既に説明したように、メインPCB 126が十分な不動産を有する場合、第2のpcb 140は必要に応じて省略されてもよく、逆に、2つのpcbが不十分である場合には、追加の不動産を提供するために第3の(またはそれ以上の)PCB(図示せず)を追加することが考えられる。図16の例示的な例では、半円筒状シェル(120)は、2つのPCB 126、(140)を分離するスタンドオフを提供し、したがって、図2の実施形態のスタンドオフ(54)の役割を果たす他の組立構成も考えられる。種々のエレクトロニクス(144)は、例えば、図2および3の実施形態のものと類似していてもよい。
【0049】
図17は、TADSA 1043のより詳細な概略側面図を示し、電子機器は、半円筒セグメント(102H)の設計と同様に構成され、2つのPCB 126、(140)と、差動コネクタ(136)を介して突起20と接続する第1のPCB 126上のチップバラスト(130)と、バラン(130)の平衡ポートと接続する差動コネクタ(134)と、様々な他の電子機器(144)とを含む。TADSA 104の導電性テーパ状突起20の平面アレイの突起20が近接することにより、半円筒セグメント(102H)の同軸ケーブル(132)は、フィードスルー(142)によって置換され得る(例えば、差動フィードスルー、または一対のシングルエンドフィードスルー)。電子機器及び突起20は、筐体(150)または筐体150内に任意に封入されている。図17に示されたTADSA 104のための例示的な物理的設計の使用は、図16に示された半円筒セグメント(102H)の物理的設計と同様であり、有利には、多くの同一部品(例えば、コネクタ(134)、(136)、潜在的に同一の回路基板(126)および/または140、および/または他)を使用して製造性を容易にする。これに代えて、例えば、図2の実施形態と同様の物理的設計(例えば、TADSAの導電性テーパ状突起20の平面アレイが、その裏面に搭載されたチップバラストをも有する回路基板に直接取り付けられている)を用いて、TADSA 104を構成することが考えられる。
【0050】
以下、図11-図17の全方向性DSA 100のRF設計の原理を説明する。
【0051】
図1乃至図10の実施形態のような正方形、平坦、開口面は、方向性のあるビームパターンをもたらす。正方形、平坦、開口DSAのビーム幅(ラジアン)の推定値は、次式で与えられる。
【数1】
ここで、lはRF信号の波長であり、aeffはRF開口の有効面積である。有効領域(Aeff)が増加すると、ビーム幅が減少し、ボアサイトのより高い利得が得られる。周波数範囲の低端では、ビーム幅パターンは180度(略半球)に近づくことができる。
【0052】
RFモデリングは、TADSA 104と一緒にCADSA 102の湾曲した(例えば、円筒形の)開口面が、半球状(方位方向の全方位+天頂方向のカバレージ)トランシーバ機能性を提供することを示している。典型的には、低角度(地上リンク)をグレージングするためには、水平偏波電界がより速く減衰する傾向があるので、優勢な伝搬モードは垂直偏波電界である。地盤の電気的特性に応じて。この場合、垂直方向の寸法は、追加のピラミッド型感知要素を必要とし、一次偏光とすることができる。ピラミッド型感知素子は、交差偏光実施のために水平方向を横切って接続することもできる。より一般的には、CADSA 102の半円筒状セグメント(102H)は、垂直偏光に割り当てられたより高い感度で両偏光を実現するオプションを提供する。頂部セグメント(すなわち、TADSA 104)は、例示的な例では、直交偏光の両方に応答する方形DSAとして構成されており、従って、偏波無依存である。このセグメントは、高仰角およびオーバーヘッド(近天頂)カバレージを提供する。
【0053】
先に述べたように、TADSA 104は、高い高度のカバレージが重要である用途のために省略されてもよい。同様に、1つの半円筒状セグメント(102H)のみを使用して(TADSAなしに、または無しで)、広い方位角(しかし360°未満)が望まれる。さらに、例示的なCADSA 102は円形断面を有する円筒形であるが、他の実施形態では、表面の曲率は円形断面とは異なっていてもよい。例えば、セグメント(102H)の曲面は、航空機または無人航空機(UAV)の胴体の曲面に適合するように製造されてもよいし、海洋船舶または海底の船体とコンフォーマルであってもよいし、または円形または円筒状の周回衛星の表面と共形であるように製造されてもよいさらに、前述したように、全方向性RF開口が記載されているが、設計は音響開口または磁気開口に同様に適用することができる。
【0054】
次に、図18を参照すると、導電性のテーパ状突起(CADSA)の実施形態の別の円筒状アレイが示されている。本実施形態では、導電性のテーパ状突起20は、RF開口のための構造支持体を形成する円筒状の支持体160(例えば、プラスチックまたは他の電気的に非導電性の材料で作られた誘電体シリンダ)に取り付けられている。例示的な突起20は、本実施形態では自立可能であり、その基部が円筒状支持体160上に取り付けられている。例えば、導電性テーパ状突起20は、ねじ又は他の適当なねじ付きファスナによって円筒状支持体160に固定された基部にねじ付き開口部を有する中実突起であってもよく、または、導電性テーパ状突起20は、中空突起の内側に中央ポストを介して固定された中空突起であってもよい。または、導電性のテーパ状突起20は、円筒状支持体160にはんだ付けまたは他の方法で固定される基端部によって基部が画定された中空突起であってもよい。これは、適当な円筒状支持体の単なる例示的な例であり、別の例として、図16を参照して説明したように、円筒状支持体は、シェル(120)の内周面(122)、(124)の間に突出部20が支持された一対の半円形中空シェル(120)のようなものであってもよい。
【0055】
図18の実施形態では、図16の実施形態の平面印刷回路基板(126)、(140)は、平面が円筒状支持体160の円筒軸から外向きに延びる放射線と平行な半径方向に配向された垂直印刷回路基板162のセットによって置き換えられ、各半径方向に配向された印刷回路基板162の一方の端部は、円筒状支持体160の内側表面に固定されたいくつかの実施形態では、近接している。各放射状に配向された垂直印刷回路基板162は、円筒状支持体160に近接した端部において円筒状支持体160に対して垂直に配向され、コレクタ印刷回路基板164は、円筒状支持体160内に配置され、半径方向に配向された垂直印刷回路基板162と電気的に結合される受信モードでは、突起20によって捕捉されたRF信号は、放射状に配向された垂直プリント回路板162に配置されたRF回路を介してコレクタプリント回路基板164に伝達され、RF回路はRF開口からポートされる。送信モードでは、送信されるRF信号は、放射状に配向された垂直印刷回路基板162を介して、コレクタ印刷回路基板164から突起20に送達される(図18の設計による所与のRFアパーチャは、RF受信機として、またはRF送信機として、または受信および送信の両方が可能なRFトランシーバとして動作するように構成されてもよいことが理解されるであろう。半径方向に向いた垂直プリント回路基板162とコレクタボード164との間の電気的接続は、同軸ケーブル(図16を参照して先に述べた同軸ケーブル(132)のような)を介してもよい、または電気コネクタ等で構成されている。RF回路を収容するために必要に応じて1つより多くのコレクタボードが使用される1つ、2つまたはそれ以上のコレクタボード164があることも理解されるであろう。さらに、半径方向に配向された垂直プリント回路板162は、構造的支持を強化するために、必要に応じてコレクタボード164と固定されてもよく、2つ以上のコレクタボード164を有することは、強化された構造的支持のために有益であり得る。図18には示されていないが、図17の導電性テーパ状突起(TADSA)(104)の頂部アレイは、図18の実施形態と組み合わせて、高仰角結合のために任意に使用されてもよい。
【0056】
図18の設計の一つの利点は、半径方向に配向された垂直プリント回路板162が、導電性テーパ突起20が配置された円筒状支持体160に対して垂直に配向されていることである。ここで、この構成は、以下のような利点を有することが認識される。RF回路を支持するプリント回路基板は、典型的には、接地面、すなわち導電性シート(例えば、シールド)を含む。印刷回路基板の内部または底部に配置された銅シートを含む。このような接地面は、RF回路性能に実質的な利点を有することがよく知られている。ここでは、接地面が導電性のテーパ状突起20の下にある場合には、例えば、円筒状支持体160と平行または平行に配向されていることが認識される地表面は、RFアパーチャの性能を妨害することができる望ましくないRF反射を生成することができる。放射状に配向された垂直印刷回路板162を円筒状支持体160に垂直に配置することにより、放射状に配向された垂直印刷回路板162の接地面は突起20の下に位置しない。図18の配置のさらなる利点は、図18に見られるように、円筒状支持体160と接触する半径方向に配向された各垂直プリント回路基板162の端部が、隣接する2つの列の導電性テーパ状突起20の間に位置し、隣接する2つの突起20を差動的に電気的に接続することを容易にすることである。図16の実施例で使用されるような長い同軸ケーブル(132)を必要とせずに、図18のセクションs-sに示すように、バラン30の平衡ポートを使用する。
【0057】
図19を参照すると、垂直に印刷された回路基板を使用する導電性のテーパ状突起(CADSA)の実施例の別の円筒状アレイが示されている。図19の実施形態は、図18を参照して既に説明したように、円筒状支持体160に取り付けられた導電性のテーパ状突起20を含む。図19の実施形態では、図18の実施形態の半径方向に向いた垂直プリント回路基板162およびコレクタボード164は、円筒状支持体160の内側に同心状に配置され、円形周辺部(174)を有する垂直円形印刷回路板172のセットによって置換されている。円筒状支持体160の円筒軸は円筒状支持体160の内側表面に固定されており、円筒状支持体160の円筒軸は円形印刷回路基板172に対して垂直であり、これにより、円筒状支持体160の内側表面と垂直円形印刷回路基板172の360°円形全周の周りに接触することができ、構造的堅牢性が容易になる。さらに、各垂直円形印刷回路基板172の円形周囲は、コンタクトにおいて円筒状支持体160に対して垂直に配向され、これは、図19のRF開口の動作中に潜在的にRF干渉を生じる可能性のあるRF反射を導入するために、垂直円形印刷回路基板172の接地面の電位を再び緩和する。図19に見られるように、2つの突起20の2つのリングの間に各垂直円形プリント回路基板172を位置決めすることにより、2つの隣接する突起20の差動電気的接続は、例えば、バラン30の平衡ポート(図19図19に概略的に示されている)を使用してアパターニングされる。これは、図16の実施形態で使用されるような長い同軸ケーブル(132)の使用を再び回避する。図19には示されていないが、図17の導電性テーパ状突起(TADSA)(104)の頂部アレイは、図19の実施例に関連して、高仰角結合のために任意に使用することができる。
【0058】
好ましい実施形態を図示し、説明してきた。明らかに、先行の詳細な説明を読んで理解する際に、他のものに修正および変更が生じる。本発明は、添付の請求の範囲またはその均等物の範囲内に入る限り、そのような修正および変更の全てを含むものと解釈されるべきである。
(項目1)
無線周波数(RF)アパーチャであって、
湾曲した開口面を画定するように配置された導電性のテーパ状突起のアレイを備える、RFアパーチャ。
(項目2)
導電性テーパ状突起のアレイが、半円筒開口面を画定するように配置されている、項目1に記載のRFアパーチャ。
(項目3)
導電性テーパ状突起のアレイが、シリンダ開口面を画定するように配置される、項目1に記載のRFアパーチャ。
(項目4)
項目3に記載のRFアパーチャであって、前記導電性テーパ状突起のアレイが、
第1の半円筒開口面を画定するように配置された導電性のテーパ状突起の第1のアレイと、
第2の半円筒開口面を画定するように配置された導電性のテーパ状突起の第2のアレイと
を含み、
第1及び第2の半円筒開口面は、シリンダ開口面を画定するように相互に配置されている、項目3に記載のアパーチャ。
(項目5)
頂部開口面を画定するように配置された導電性テーパ状突起の頂部アレイをさらに備える、項目3乃至4のいずれか1項に記載のRFアパーチャ。
(項目6)
頂部開口面が平坦な頂部開口面である、項目5に記載のRFアパーチャ。
(項目7)
シリンダ開口面のシリンダ軸が平面上開口面の平面に垂直である、項目6に記載のRFアパーチャ
(項目8)
導電性のテーパ状突起のアレイが、航空機または無人航空機(UAV)の胴体の曲面または船舶または潜水艦の船体の曲面または衛星の曲面と一致する湾曲した開口面を画定するように配置される、項目1に記載のRFアパーチャ。
(項目9)
少なくとも1つの印刷回路基板と、
少なくとも1つのプリント回路基板上に配置され、導電性テーパ突起と電気的に接続される、RF回路と
を備える、項目(1-8)のいずれか1項に記載のRFアパーチャ。
(項目10)
導電性テーパ状突起のアレイが、半円筒開口面を画定するように配置されている、項目9に記載のRFアパーチャ。
(項目11)
導電性テーパ状突起のアレイが、シリンダ開口面を画定するように配置されている、項目9に記載のRFアパーチャ。
(項目12)
項目1に記載のRFアパーチャであって、前記導電性テーパ状突起のアレイが、
第1の半円筒開口面を画定するように配置された導電性のテーパ状突起の第1のアレイと、
第2の半円筒開口面を画定するように配置された導電性のテーパ状突起の第2のアレイと
を含み、
第1及び第2の半円筒開口面は、シリンダ開口面を画定するように相互に配置されている、RFアパーチャ。
(項目13)
シリンダ開口面を画定するように配置された導電性テーパ状突起のアレイを支持する円筒状支持体をさらに備え、
前記少なくとも1つのプリント回路基板は、前記円筒状支持体の内側に配置された複数のプリント回路基板を含む、項目1乃至12のいずれか1項に記載のRFアパーチャ。
(項目14)
前記複数のプリント回路基板は、それぞれ、前記円筒状支持体の内側表面に近接した縁部を有し、前記円筒状支持体に近接した端部において前記円筒状支持体に垂直である垂直プリント回路板を含む、項目13に記載のRFアパーチャ。
(項目15)
項目14に記載のRFアパーチャであって、前記垂直プリント回路基板は、放射状に配向された垂直プリント回路基板であることを特徴とするRFアパーチャ。
(項目16)
前記円筒状支持体の内側表面に近接する半径方向に配向された垂直印刷回路基板の端部が、前記円筒状支持体の内側表面に固定されている、項目15に記載のRFアパーチャ。
(項目17)
前記円筒状支持体に近接する各放射状に配向された垂直プリント回路基板の端部が、隣接する2つの隣接する導電性テーパ状突起の間に位置する、項目15~16のいずれか1項に記載のRFアパーチャ。
(項目18)
前記複数のプリント回路基板は、前記円筒状支持体の内側に同心状に配置され、前記円筒状支持体の内側表面に近接する円形周辺部を有する円形のプリント回路基板を含む、項目13に記載のRFアパーチャ。
(項目19)
前記円筒状支持体のシリンダ軸が前記円形印刷回路基板に対して垂直である、項目18に記載のRFアパーチャ。
(項目20)
円形のプリント回路板の円形周辺部が円筒状支持体の内側面に固定されている、項目18~19のいずれか1項に記載のRFアパーチャ。
(項目21)
前記円形印刷回路基板が、導電性テーパ状突起の隣接するリングの間に配置されている、項目18~20のいずれか1項に記載のRFアパーチャ。
(項目22)
少なくとも1つのプリント回路基板上に搭載されたバランであって、各バランは、導電性テーパ状突起のアレイの隣接する2つの導電性テーパ状突起と電気的に接続された平衡ポートを有し、さらに不平衡ポートを有する、バラン
をさらに備え、
少なくとも1つのプリント回路基板上に配置されたRF回路は、バラストの不平衡ポートと電気的に接続されている、項目9~21のいずれか1項に記載のRFアパーチャ。
(項目23)
前記少なくとも1つのプリント回路基板が、
平衡ポートが電気的に導電性のテーパ状突起の第1のアレイと電気的に接続された少なくとも1つのバランの第1のサブセットを搬送する第1の少なくとも1つのプリント回路基板と、
平衡ポートが電気的に導電性のテーパ状突起の第2のアレイと電気的に接続された、バラストの第2のサブセットを搬送する第2の少なくとも1つのプリント回路基板と
を含む、項目22に記載のRFアパーチャ。
(項目24)
少なくとも1つのプリント回路基板は平面であり、バランの第1のサブセットの平衡ポートは、同軸ケーブルによって導電性のテーパ状突起の第1のアレイと電気的に接続され、
第2の少なくとも1つのプリント回路基板は平面であり、バランの第2のサブセットの平衡ポートは、同軸ケーブルによって導電性のテーパ状突起の第2のアレイと電気的に接続されている、項目23に記載のRFアパーチャ。
(項目25)
前記導電性テーパ状突起のアレイが、
誘電体テーパ状突起部と、
前記誘電体テーパ状突起の表面に配置された導電層と
を備える、項目1~24のいずれか1項に記載のRFアパーチャ。
(項目26)
前記導電性テーパ状突起が中空である、項目1~24のいずれか1項に記載のRFアパーチャ。
(項目27)
前記導電性テーパ状突起が中実である、項目1~24のいずれか1項に記載のRFアパーチャ。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11-12】
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
【国際調査報告】