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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-08-16
(54)【発明の名称】クッション用のクッション性カバー
(51)【国際特許分類】
   A47G 9/10 20060101AFI20220808BHJP
【FI】
A47G9/10 Z
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021573767
(86)(22)【出願日】2020-06-15
(85)【翻訳文提出日】2022-02-08
(86)【国際出願番号】 US2020037777
(87)【国際公開番号】W WO2020252468
(87)【国際公開日】2020-12-17
(31)【優先権主張番号】62/861,138
(32)【優先日】2019-06-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521542889
【氏名又は名称】パープル イノベーション,エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100118902
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 修
(74)【代理人】
【識別番号】100106208
【弁理士】
【氏名又は名称】宮前 徹
(74)【代理人】
【識別番号】100196508
【弁理士】
【氏名又は名称】松尾 淳一
(74)【代理人】
【識別番号】100211236
【弁理士】
【氏名又は名称】道下 浩治
(72)【発明者】
【氏名】テイラー,ロバート・ウェイン
(72)【発明者】
【氏名】ワットコット,ラッセル・ビー
(72)【発明者】
【氏名】ロジャース,マシュー・エクルズ
(72)【発明者】
【氏名】アチャーヤ,ディーイ・ワイ
(72)【発明者】
【氏名】サルダナ,リディア
【テーマコード(参考)】
3B102
【Fターム(参考)】
3B102AA02
3B102AB07
3B102AB10
3B102AC01
(57)【要約】
クッション用カバーは、第1のパネルと、第2のパネルと、第1のパネルと第2のパネルとの間に画定される1次受容部と、を含む。1次受容部は、枕、枕インサート、又は充填材料などの1次クッション要素を受容できる。第1のパネル及び第2のパネルの少なくとも一方は、2次クッション要素を含む。2次クッション要素は、圧縮可能な弾力的なエラストマー材料から画定でき、エラストマー材料は複数の薄い相互連結壁を画定し、次に相互連結壁はアレイ状の開放セル又はカラムを画定する。各セル又はカラムは、六角形の形状を有することができ、アレイ状の開放セル又はカラムにハニカムの外観を与える。そういったカバーを備えた1次クッション要素を組み立てるための方法も開示される。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
外層、内層、及び、前記外層と前記内層との間の2次クッション要素、を含む第1のパネルと、
前記第1のパネルが重ねられる第2のパネルであって、前記第2のパネルが外層及び内層を含み、前記第2のパネルの外周縁が前記第1のパネルの対応する外周縁に固定される、第2のパネルと、
前記第1のパネルと前記第2のパネルとの間に画定される1次クッション要素を受容する1次受容部と、
を含む、クッション用のカバー。
【請求項2】
前記2次クッション要素は、アレイ状のセルを画定する複数の相互連結壁を画定する圧縮可能な弾力的なエラストマー材料を含む、請求項1に記載のカバー。
【請求項3】
前記2次クッション要素の中央領域は、前記2次クッション要素の外周よりも厚い、請求項2に記載のカバー。
【請求項4】
前記2次クッション要素は、
2次クッション要素の第1の主要面を画定し、第1のアレイ状のセルを画定する第1の複数の相互連結壁を含む第1の半体と、
前記2次クッション要素の第2の主要面を画定し、第2のアレイ状のセルを画定する第2の複数の相互連結壁を含む第2の半体と、
を含む、請求項1又は2に記載のカバー。
【請求項5】
前記第2の複数の相互連結壁及び前記第2のアレイ状のセルは、前記第1の複数の相互連結壁及び前記第1のアレイ状のセルから横方向にオフセットする、請求項4に記載のカバー。
【請求項6】
前記第2の複数の相互連結壁及び前記第2のアレイ状のセルは、前記第1の複数の相互連結壁及び前記第1のアレイ状のセルと整合する、請求項4に記載のカバー。
【請求項7】
前記2次クッション要素は、前記第1の半体と前記第2の半体との間に位置するスクリムを更に含む、請求項4~6のいずれかに記載のカバー。
【請求項8】
前記第2のパネルは、内層と、外層と、前記内層と前記外層との間の別の2次クッション要素と、を含む、請求項1~7のいずれかに記載のカバー。
【請求項9】
前記1次受容部へのアクセスを提供する1次開口を更に含み、前記1次開口は、前記1次受容部の中への前記1次クッション要素の導入を可能にする、請求項1~8のいずれかに記載のカバー。
【請求項10】
前記第1のパネル、前記第2のパネル、前記1次クッション要素、及び前記2次クッション要素は、形状が実質上矩形である、請求項9に記載のカバー。
【請求項11】
前記第1のパネルの3つの外周縁のうちの少なくとも一部は、前記第2のパネルの3つの対応する外周縁のうちの少なくとも一部に固定される、請求項10に記載のカバー。
【請求項12】
前記第1のパネルの前記外周縁は、前記第2のパネルの前記対応する外周縁に縫い付けられる、請求項1~11のいずれかに記載のカバー。
【請求項13】
外面、内面、及び、前記外面と前記内面との間の2次クッション要素、を含む第1のパネルと、
前記第1のパネルが重ねられる第2のパネルであって、前記第1のパネルの周縁が前記第2のパネルの対応する周縁に固定される、第2のパネルと、
前記第1のパネルと前記第2のパネルとの間に画定される1次受容部と、
前記1次受容部の内部に位置可能である1次クッション要素と、
を含むカバーを含むクッション。
【請求項14】
枕を含む、請求項13に記載のクッション。
【請求項15】
前記1次クッション要素は、前記1次受容部から除去可能及びその内部に交換可能な標準枕を含む、請求項14に記載のクッション。
【請求項16】
前記2次クッション要素は、アレイ状のセルを画定する複数の相互連結壁を画定する圧縮可能な弾力的なエラストマー材料を含む、請求項13~15のいずれかに記載のクッション。
【請求項17】
前記複数の相互連結壁の少なくとも幾つかの壁は、座屈セルを画定する座屈壁を含む、請求項16に記載のクッション。
【請求項18】
前記2次クッション要素は、
2次クッション要素の第1の主要面を画定し、第1のアレイ状のセルを画定する第1の複数の相互連結壁を含む第1の半体と、
前記2次クッション要素の第2の主要面を画定し、第2のアレイ状のセルを画定する第2の複数の相互連結壁を含む第2の半体と、
を含む、請求項16又は17に記載のクッション。
【請求項19】
前記第2の複数の相互連結壁及び前記第2のアレイ状のセルは、前記第1の複数の相互連結壁及び前記第1のアレイ状のセルから横方向にオフセットする、請求項18に記載のクッション。
【請求項20】
前記第2の複数の相互連結壁及び前記第2のアレイ状のセルは、前記第1の複数の相互連結壁及び前記第1のアレイ状のセルと整合する、請求項18に記載のクッション。
【請求項21】
前記2次クッション要素は、前記第1の半体と前記第2の半体との間に位置するスクリムを更に含む、請求項18~20のいずれかに記載のクッション。
【請求項22】
前記カバーの前記第2のパネルは、外面、内面、及び、前記外面と前記内面との間の2次クッション要素を含む、請求項13~21のいずれかに記載のクッション。
【請求項23】
請求項1~12のいずれかに記載のカバーの1次受容部の内部に1次クッション要素を導入するステップを含み、
前記1次受容部は、前記カバーの第1のパネルと前記カバーの第2のパネルとの間に画定され、前記第1のパネルの2次クッション要素を前記1次クッション要素の第1の面上に重ねることを含む、クッションを組み立てるための方法。
【請求項24】
導入するステップは、前記第2のパネルの別の2次クッション要素を前記1次クッション要素の第2の面上に重ねることを更に含む、請求項23又は24に記載の方法。
【請求項25】
前記1次クッション要素を前記1次受容部から除去するステップと、
別の1次クッション要素を前記1次受容部の中に導入するステップと、
を更に含む、請求項23に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
「PILLOWS AND COVERS」と題する米国仮特許出願第62/861,138号(「138仮出願」)の出願日2019年6月13日についての優先権の主張が、これによってなされる。138出願の開示全体は、これによって本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示は、一般に枕や他の1次クッション要素のためのカバーに関し、より詳細には、2次クッション要素を含むパネルを備えたカバーに関する。さらにより詳細には、本開示は、カバーの一対の2次クッション要素間に枕や枕インサートなどのクッション要素を受容する中央ポケットを備えたカバーに関する。本開示は、そういったカバーを含む枕などのクッションにも関し、並びに、枕や他の1次クッション要素のためのカバーを製造する及び使用する方法にも関する。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
本開示に係るカバーは、枕インサートや枕などの1次クッション要素をそれが受容するのを可能にする構成を有することができる。カバーは、2次クッション要素を担持する第1のパネルと、第2のパネルと、第1のパネルと第2のパネルとの間に画定される1次受容部又はポケットと、を含むことができる。ポケットは、1次クッション要素を受容できる。幾つかの実施形態では、第2のパネルも2次クッション要素を担持できる。
【0004】
第1のパネルの2次クッション要素は、任意の適切なタイプのクッション要素を含むことができる。特定の実施形態では、2次クッション要素は、アレイ状のセル又はカラムを画定する複数の薄い相互連結壁を画定する圧縮可能な弾力的なエラストマー材料を含むことができる。さらにより具体的には、圧縮可能な弾力的なエラストマー材料は、複数の薄い壁を画定でき、次に複数の薄い壁はいわゆる「ハニカム」構造におけるアレイ状の六角形セルを画定する。そういった2次クッション要素は、第1のパネルの一部に固定(例えば、形成、結合、接着等々)できる。
【0005】
第1のパネルは、外層及び内層を含むことができ、それらの間に画定される2次受容部を備える。幾つかの実施形態では、内層の周縁は、外層の内面に、及び/又は、外層の周縁に、固定できる。内層は、外層に直接固定できる。代替として、内層は、ガセットの内縁に固定でき、ガセットの外縁は、次に外層に固定され、ガセットは、内層及び外層を相互から離隔させる。内層と外層との間の2次受容部は、2次クッション要素を受容又は担持できる。幾つかの実施形態では、2次クッション要素は、第1のパネルの外層及び内層の一方又は双方に固定できる。2次クッション要素は、2次クッション要素へのアクセスを防止する様式で、2次受容部内に永続的に固定できる。
【0006】
第2のパネルが2次クッション要素を含む実施形態では、第2のパネルの2次クッション要素は、同じく任意の適切なタイプのクッション要素を含むことができ、限定を伴わずに、クッション要素を含み、圧縮可能な弾力的なエラストマー材料は、複数の薄い相互連結壁を画定し、次に相互連結壁はアレイ状のセル又はカラムを画定する。そういった実施形態では、第2のパネルは、同じく、外層及び内層と、外層と内層との間に画定される2次受容部と、を含むことができる。そういった実施形態では、内層の周縁は、外層の内面に、及び/又は、外層の周縁に、固定できる。内層は、外層に直接固定できる。代替として、内層は、ガセットの内縁に固定でき、ガセットの外縁は、次に外層に固定され、ガセットは、内層及び外層を相互から離隔させる。内層と外層との間の2次受容部は、第2のパネルの2次クッション要素を受容又は担持できる。第2のパネルの2次クッション要素は、第2のパネルの外層及び内層の一方又は双方に固定できる。2次クッション要素は、2次受容部内に永続的に固定でき、2次クッション要素へのアクセスを防止する。
【0007】
カバーの第1のパネル及び第2のパネルの周縁は、第1のパネル及び第2のパネル間に1次受容部を画定する様式で相互に固定できる。幾つかの実施形態では、相互に不可分に固定される第1のパネル及び第2のパネルの周縁の部分は、相互に直接固定できる。他の実施形態では、相互に不可分に固定される第1のパネル及び第2のパネルの周縁の部分は、相互に間接的に固定できる。一例として、カバーの第1のパネル(例えば、上部パネル等々)の周縁は、ガセットの第1の縁(例えば、上縁等々)に固定でき、カバーの第2のパネル(例えば、底部パネル等々)の周縁は、ガセットの第2の縁(例えば、底縁等々)に固定でき、ガセットは、カバーの周囲を画定し、斯くして、本明細書では「周辺ガセット」と呼ぶ。第1のパネルが内層及び外層を含み、第2のパネルが内層及び外層を含む実施形態では、第1のパネル及び第2のパネルの内層は、1次受容部を少なくとも部分的に画定できる。カバーが周辺ガセットを更に含む実施形態では、周辺ガセットも1次受容部の一部を画定できる。
【0008】
カバーは、1次開口を同じく含むことができ、1次受容部へのアクセスを提供する。1次開口は、相互に分離できるカバーの縁によって画定できる。例えば、1次開口を画定する縁の部分は、1次開口を開放し、カバーの1次受容部へのアクセスを提供するために、相互に分離できる。別の例として、1次開口を画定する縁の部分間のジッパは、1次開口を1次受容部に開放するために、選択的にジップ留め解除できる。更に別の例では、1次開口を画定する縁の部分を相互に固定するボタンや他のファスナは、1次開口を開放し、1次受容部へのアクセスを提供するために、ボタン留め解除そうでなければファスナ留め解除できる。
【0009】
カバーの1次開口が開いている場合、1次受容部は、1次クッション要素を受容できる。より具体的には、カバーの1次開口は、1次受容部の中(又はそこから外)への枕用の充填物、枕インサート、枕、又は同種のものなどの1次クッション要素の導入(及び除去)を容易にできる。1次受容部は、各2次クッション要素が1次クッション要素の対応する面を少なくとも部分的に又はもっと完全にカバーするように、1次クッション要素を受容できる。
【0010】
別の態様では、本開示に係るカバー並びにカバーの内部内のクッション要素を含む枕などのクッションが開示される。
【0011】
クッション要素のクッションを高めるための方法も開示される。枕用の充填物、枕インサート、既存の枕、又は同種のものなどの1次クッション要素は、それの一方又は双方のパネル(即ち、主要面)に2次クッション要素を含むカバーの1次受容部の中に導入できる。1次クッション要素を1次受容部の中に導入すると、カバーの各2次クッション要素は、枕又は充填物が少なくとも部分的に重ねることができる。得られるクッションは、その後に身体部分(例えば、個人の頭部、背中、脚等々)を支持するために使用できる。1次クッション要素の少なくとも一部の上への2次クッション要素の重ね合わせは、1次クッション要素が身体部分をクッショニングする様式を変える又は高めることができる。
【0012】
開示された主題の他の態様、並びに、開示された主題の様々な態様の特徴及び利点は、後に続く開示、添付する図面、及び添付された特許請求の範囲の考察を通して当業者には明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】カバーが2次クッション要素を担持する第1のパネルと2次クッション要素を担持する第2のパネルとを含み、1次クッション要素が第1のパネル及び第2のパネル間に配置できる、本開示に係るクッション及びクッションのカバーの実施形態の分解斜視図である。
図1A図1に示されたクッション及びカバーの上面図である。
図1B】その側面からの図1に示されたクッション及びカバーを示す図である。
図2】カバーの第1のパネル及びカバーの第2のパネルの2次クッション要素が互いに対してオフセットする、図1のカバーの変形例の断面図である。
図3】2次クッション要素がそれの外周におけるよりもそれの中心においてより厚いことを示す、図2に示されたカバーの変形例のパネルの2次クッション要素の実施形態の断面図である。
図3A図3に示された実施形態の2次クッション要素の面の実施形態を示す図である。
図4】カバーの第1のパネル及びカバーの第2のパネルの2次クッション要素が相互に実質上整合する、図1のカバーの別の変形例の断面図である。
図5】カバーの第1のパネル及びカバーの第2のパネルの個々の2次クッション要素が半体を含み、それらが2次クッション要素の対向面を画定し互いに対してオフセットするパターンを有する、図1のカバーの更に別の変形例の断面図である。
図6】2次クッション要素の一方の半体がその外周におけるよりもその中心においてより厚く、他方、2次クッション要素の他方の半体が実質上均一な厚さを有する、図5に示されたカバーの変形例の2次クッション要素のための第1の選択肢の断面図である。
図7】2次クッション要素の両半体がそれらの外周におけるよりもそれらの中心においてより厚い、図5に示されたカバーの変形例の2次クッション要素のための第2の選択肢の断面図である。
図8】カバーの第1のパネル及びカバーの第2のパネルの2次クッション要素が実質上均一な厚さを有する、図1のカバーの更に別の変形例の断面図である。
図9図8に示されたカバーの変形例のパネルの2次クッション要素の断面図である。
図10】第1のパネル及び第2のパネルが、周辺ガセットを介して、相互に固定されるが、相互に離隔される、本開示に係るクッション用のカバーの別の実施形態の断面図である。
図11】本開示に係るカバーを備えたクッションの実施形態の斜視図である。
図12】上部パネル、底部パネル、クッションインサート、及び、第1のクッション要素を備えた枕又は枕カバーの代替的な実施形態の図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
図1図1A、及び図1Bを参照すると、本開示に係るクッション10の一実施形態が示される。クッション10は、枕又は任意の他のタイプのクッションを含むことができる。クッション10は、第1のパネル40と、第2のパネル60と、第1のパネル40及び第2のパネル60間の1次受容部80と、を備えるカバー20を含む。第1のパネル40及び第2のパネル60は、カバー20の向かい合う側部(例えば、上部及び底部等々)を含むことができる。1次受容部80は、本明細書で「ポケット」と呼ばれることもあり、1次クッション要素100を受容するように構成される。
【0015】
第1のパネル40は、2次クッション要素50を支持するか、そうでなければ、含むことができる。第2のパネル60は、同じく2次クッション要素70を支持するか、そうでなければ、含むことができる。各2次クッション要素50、70は、任意の適切なクッション材料を含むことができる。2次クッション要素50及び70は、比較的薄くできる。様々な実施形態では、2次クッション要素50及び70は、最大厚さ及び最小厚さを有することができ、最大厚さは、2次クッション要素50、70の中心56、76(図3)に向かうことがあり、最小厚さは、2次クッション要素50、70の外周58、78に向かうことがある。
【0016】
非限定の例として、各2次クッション要素50、70は、圧縮可能な弾力的なエラストマー材料(例えば、それらの開示全体がここに参照によって本明細書に組み込まれる米国特許第5,994,450号、第6,797,765号、及び第7,964,664号によって説明される材料等々)を含むことができ、エラストマー材料は複数の薄い相互連結壁52、72を画定し、次に相互連結壁52、72はアレイ状のセル又はカラム54、74(例えば、それらの開示全体がここに本明細書に組み込まれる米国特許第5,749,111号及び第6,026,527号によって説明されるクッション要素等々)を画定する。各2次クッション要素50、70のセル又はカラム54、74は、図3及び図3Aによって例証されたように、六角形の形状にできるが、任意の円形状又は多角形状(例えば、正方形、菱形、三角形等々)は、本開示の範囲内であると企図される。他の形状又は構成を備えた2次クッション要素50、70は、本開示の範囲内にある(例えば、固体シート、接着型多成分構造体等々)。他の材料は、各2次クッション要素50、70を画定するために同じく使用でき、限定を伴わずに、他の油展ブロックコポリマ、発泡ゴム(例えば、天然ラテックス、ポリウレタン、粘弾性発泡体等々)、及び同種のものを含む。
【0017】
幾つかの実施形態では、1次受容部80は、消費者が1次クッション要素100を1次受容部80内に配置すること及び1次クッション要素100を1次受容部80から除去することを可能にする構成を有することができる。そういった1次受容部80は、カバー20の1次開口90を通してアクセス可能にすることができ、斯くして、1次クッション要素100の、1次受容部80の中への挿入、並びに、1次クッション要素100の、1次受容部80からの除去を可能にする。他の実施形態では、1次クッション要素100は、1次受容部80内に永続的に固定されることがある。
【0018】
図1Aに示されるように、カバー20は、幾つかの実施形態では、一対の長辺24及び25と、一対の短辺26及び27と、を含むことができる。図1Bに示されるように、カバー20の1次受容部80へのアクセスを提供する1次開口90は、カバー20の短辺26の全長に沿って延びることがある。代替として、1次開口80は、1次受容部80への容易なアクセスを提供できるカバー20の長辺24又は複数の縁(角を含む)に沿って延びることができ、斯くして、1次クッション要素100が、カバー20の1次受容部80の中に容易に導入すること及びそこから除去することを可能にする。幾つかの実施形態では、1次開口90は、1次開口90を画定する材料が許容(例えば、その弾性又は伸縮性等を介して)するくらいに拡張可能にできる。ファスナ95(例えば、1つ又は複数のフラップ材料の下に見られるか隠れることのあるジッパ、ボタン、VELCRO(登録商標)ファスナ等々)は、1次開口90の閉鎖並びにそれの再開放を可能にするように、1次開口90と関連付けできる。
【0019】
図1図1A、及び図1Bを引き続き参照すると、1次受容部80は、カバー20の1次開口90が(例えば、ジップ留め、ファスナ留め、折り重ね等々)閉じられたときに、アクセス不能にでき又は隠すことすらできる。1次受容部80は、第1のパネル40及び第2のパネル60の2次クッション要素50、70がそれぞれ1次クッション要素100の対応する表面を少なくとも部分的にカバーするのを可能にできる。幾つかの実施形態では、2次クッション要素50、70は、1次クッション要素100の全長及び幅にわたって延びることができ、1次クッション要素100の各表面105、107の上にそれぞれ追加のクッション層を提供する。
【0020】
カバー20は、矩形にできるが、とはいえ、任意の複数の適切な形状(例えば、正多角形、不規則な多角形、星形、丸形(例えば、円形、長円形、楕円形等々)、及び、他の形状)は、同じく本開示の範囲内にある。カバー20が矩形形状を有する実施形態では、第1のパネル40の3つの辺の周縁は、第2のパネル60の3つの対応する辺の周縁に固定でき、他方、第1のパネル40の4番目の辺、及び、第2のパネルの4番目の辺、の対応する周縁は、1次開口90を画定できる(図1B)。1次開口90は、連続的に開放したままにでき、及び/又は、選択的に閉鎖できる(例えば、閉鎖及び再開放を可能にするファスナ(例えば、ボタン、ジッパ等々)を介して等々)。そういったカバー20の第1のパネル40及び第2のパネル60の寸法は、様々であることがあるが、合理的な偏差を備えて、約20インチ(約51cm)×約26インチ(約66nm)、即ち、標準サイズの枕ケース又は枕カバーの寸法とほぼ同じにできる。しかし、他の寸法は、大きめ枕(即ち、クィーンサイズ枕(20インチ×30インチ、即ち、約51cm×約76cm)、キングサイズ枕(20インチ×36インチ、即ち、約51cm×約91cm)、ユーロ枕(26インチ×26インチ、即ち、約66cm×約66cm)、小さめ枕のために考慮及び企図される。
【0021】
1次クッション要素100は、任意の適切なクッション要素を含むことができる。クッション10(図1図1A、及び図IB)が枕を含む実施形態では、1次クッション要素100は、充填材料、枕インサート、又は、標準的な枕を含むことができる。幾つかの実施形態では、個人は、特定の又は所望のクッション効果を達成するカスタマイズされたクッション10を提供するために、カバー20の1次受容部80内に彼又は彼女が配置したい特定の1次クッション要素100を選択できる。
【0022】
図1は、1次クッション要素100の特定の実施形態を示す。1次クッション要素100は、圧縮可能な弾力的な発泡材料から形成できる。非限定の例として、1次クッション要素100は、天然ラテックス発泡体(例えば、Talalayラテックス発泡体等々)、ポリウレタン発泡体、又は同種のものなどの発泡ゴムから形成できる。チャネル102のアレイは、1次クッション要素100の厚さを通って延びることができる。チャネル102は、1次クッション要素100と、1次クッション要素100がその一部であるクッション10と、を通る空気流を容易にできる。代替として、1次クッション要素100は、圧縮可能な弾力的なエラストマー材料(例えば、それらの開示全体がここに参照によって本明細書に組み込まれる米国特許第5,994,450号、第6,797,765号、及び第7,964,664号によって説明される材料等々)を含むことができる。エラストマー材料は、複数の薄い相互連結壁を画定し、次に相互連結壁はアレイ状のセル又はカラム(例えば、それらの開示全体がここに本明細書に組み込まれる米国特許第5,749,111号及び第6,026,527号と米国特許出願公開第2018/0305199A1号とによって説明されるクッション要素等々)を画定する。
【0023】
1次クッション要素100が充填材料を含む実施形態では、充填材料は、(例えば、個人の頭部、背中、脚部等々をクッショニングするときに使用するための)枕などのクッションとして使用するのに適した任意の材料を含むことができる。充填材料は、クッション10の1次クッション要素100を画定するために、1次受容部80に直接導入できる。代替として、充填材料は、1次受容部80へのそれの配置前に、充填材料と共に、1次クッション要素100(例えば、既存の枕等々)を画定する別々のカバーの中に包含できる。
【0024】
今から図2に転じると、カバー20の特定の実施形態の第1のパネル40及び第2のパネル60は、更に詳細に例証される。第1のパネル40は、外層42及び内層46を含むことができる。外層42及び内層46は、それらの外周44、48の近辺にそれぞれ相互に固定される薄い層を含むことができる。図2に例証されたように、外層42、内層46のそれぞれの外周44、48は、相互に直接(例えば、ステッチ糸、接合等々で)固定できる。代替として、外層42、内層46のそれぞれの外周44、48は、外層42及び内層46を相互に間接的に固定するガセット(図2に示されない)の対応する縁に固定できる。
【0025】
第2のパネル60は、同様に外層62及び内層66を含むことができる。外層62及び内層66は、それらの外周64、68の近辺にそれぞれ相互に固定される薄い層を含むことができる。図2に例証されたように、外層62、内層66のそれぞれの外周64、68は、相互に直接(例えば、ステッチ糸、接合等々で)固定できる。代替として、外層62及び内層66は、それらの外周64、68をそれぞれガセット(図2に示されない)の対応する縁に固定することによって、相互に間接的に固定できる。
【0026】
幾つかの実施形態では、外層42、62と内層46、66は、通気性を有することができ、或いは、空気がそれらを通って流れることができる。外層42、62と内層46、66は、布地などの可撓性材料から形成できる。布地は、弾力的に伸縮するのを可能にできる(例えば、布地は、10%までのスパンデックス、又はエラスティン等々を含むことができる)。布地は、湿気芯材料を含むことができ、それは本体部分がそれに接して配置されるときに冷却効果を提供できる。限定を伴わずに、外層42、62は、伸縮性ナイロンから形成でき、それは可視的なそれを貫く穿孔(即ち、ナイロンメッシュ)を含むことができ、他方、内層46、66は、綿や綿ポリエステル混紡など柔軟で軽くロフティングされた布地から形成できる。外層42、62と内層46、66を画定するために使用できる布地の他の例は、それらに限定されないが、ほんの僅か名前を挙げて、綿布地、綿混紡布地、レーヨン、ポリエステル、他の合成布地、及び、竹布地を含む。
【0027】
カバー20の第1のパネル40では、2次クッション要素50は、外層42及び内層46間に位置できる。カバー20の第2のパネル60は、同様に、第2のパネル60の外層62及び内層66間に位置する2次クッション要素70を含むことができる。各2次クッション要素50、70は、圧縮可能な弾力的なエラストマー材料を含むことができ、エラストマー材料は複数の薄い相互連結壁52、72を画定し、次に相互連結壁52、72はアレイ状のセル又はカラム54、74を画定する。第1のパネル40の2次クッション要素50の薄い相互連結壁52とアレイ状のセル又はカラム54とは、第2のパネル60の2次クッション要素70の薄い相互連結壁72とアレイ状のセル又はカラム74とに対してオフセットできる。
【0028】
図3によって描かれるように、各2次クッション要素50、70は、より大きいプロファイル中心56、76と、より小さいプロファイル外周58、78と、を含むことができる。クッション要素50、70は、より長い又はより高いセル又はカラム54、74を、中心56、76に及びそのまわりに、また、より短いセル又はカラム54、74を、外周58、78に及びその付近に、有することができる。幾つかの実施形態では、2次クッション要素50、70の外面51、71は、その中心56、76又は中央部分57、77から下方にその外周58、78まで徐々にテーパ付けできる。そういったテーパは、直線状や曲線状にできる。別のやり方で述べると、セル又はカラム54、74の長さ又は高さは、勾配を形成でき、それは中心56、76から外周58、78に向けて減少するか、或いは、外周58、78から中心56、76に向けて増加する。そういったクッションの実施形態は、米国意匠特許出願第29/694,846号及び第29/694,851によって例証され、それらの開示全体がここに本明細書に組み込まれる。そういった構成は、2次クッション要素50、70の中心56、76又は中央部分57、77が、2次クッション要素50、70の外周場所及び外周58、78によって提供されるよりも、より大きな支持とクッション性を提供するのを可能できる。非限定の例として、その中心56、76での各2次クッション要素50、70の厚さは、約1/2インチ(約1と1/4cm)から約2インチ(約5cm)にでき、他方、その外周58、78での各2次クッション要素50、70の厚さは、約1/16インチ(約1.5875mm)から約1インチ(約2.54cm)にできる。より具体的な実施形態では、その中心56、76での各2次クッション要素50、70の厚さは、約1インチ(約2.54cm)にでき、他方、それの外周58、78での各2次クッション要素50、70の厚さは、約1/8インチ(約3.175mm)にできる。そういった2次クッション要素50、70は、外周58、78の任意の場所から中心56、76に向けて、約5と3/4インチ(約14.6cm)の距離にわたって外向きにテーパ付けできる。斯くして、実質上均一な厚さを有する2次クッション要素50、70の中央部分57、77は、幅よりも長さをより大きくでき、それは最大厚さの領域が2次クッション要素50、70と実質上同じ形状を有し得ることを意味する。約20インチ×26インチ(約51cm×約66cm)の寸法を有する標準サイズの枕でさえ、実質上均一な厚さを有する中央部分57、77は、2次クッション要素50、70の領域の大部分を含むことができる。
【0029】
図2に戻って参照すると、各2次クッション要素50、70は、その対応するパネル(即ち、それぞれ第1のパネル40又は第2のパネル60)の対応する内層46、66に固定できる。2次クッション要素50及び70は、布地又はスクリムの重複層を型の2つの側面間に配置すること、次いで、各2次クッション要素50、70を対応するスクリム上に成形すること、によって同時に製造できる。いったん2次クッション要素50、70が成形されると、各スクリムは、そのそれぞれの2次クッション要素50、70への付着を継続でき、他方、対応する内層46、66の個々は、相互の付着から除去され、斯くして、カバー20のパネル(即ち、それぞれ第1のパネル40及び第2のパネル60)の内層46、66として機能できる。代替として、2次クッション要素50、70は、任意の他の適切な技術(例えば、エラストマー材料の加熱と溶融、超音波溶接、接着、ステッチング等々)によって、それのそれぞれの外層42、62と内層46、66の一方又は双方に固定できる。更にまた、第1クッション要素14は、上部パネル18に類似手段を介して固定できる。理解されるであろうことは、オープンニット又は製織布地が、通気性及び空気流れを可能にするために、スクリム又は他の布地部分として、利用できる、ということである。
【0030】
図2によって示されたものなどの幾つかの実施形態では、2次クッション要素50の複数の相互連結壁52とアレイ状のセル又はカラム54とは、2次クッション要素70の複数の相互連結壁72とアレイ状のセル又はカラム74とから横方向にオフセットできる。そういった2次クッション要素の実施形態は、米国意匠特許出願第29/694,846号及び第29/694,851号に例証されている。
【0031】
図4は、カバー20’の実施形態を示しており、図2に示されたカバー20の実施形態と同じ特徴及び要素のうちの多数又は全てを含むことができる。カバー20’及びカバー20間の主要な差異は、カバー20’の第1のパネル40’の2次クッション要素50’の複数の相互連結壁52’とアレイ状のセル又はカラム54’が、カバー20’の第2のパネル60’の2次クッション要素70’の、それぞれ、複数の相互連結壁72’、アレイ状のセル又はカラム74’と実質上整合する、ということである。
【0032】
図5は、カバー20”の実施形態を示しており、各2次クッション要素50”、70”は、第1の半体50a”、70a”と第2の半体50b”、70b”とを含む。半体50a”及び50b”、70a”及び70b”は、2次クッション要素50”、70”の対向面を画定する。第1の半体50a”、70a”は、圧縮可能な弾力的なエラストマー材料を含み、エラストマー材料は複数の薄い相互連結壁52a”、72a”を画定し、次に相互連結壁52a”、72a”はアレイ状のセル又はカラム54a”、74a”と第2の半体50b”、70b”とを画定する。第2の半体50b”、70b”は、同じく圧縮可能な弾力的なエラストマー材料を含み、エラストマー材料は別の複数の薄い相互連結壁52b”、72b”を画定し、次に相互連結壁52b”、72b”は別のアレイ状のセル又はカラム54b”、74b”を画定する。第1の半体50a”、70a”と第2の半体50b”、70b”は、相互にオフセットしているパターンを有する。より具体的には、第1の半体50a”、70a”の複数の薄い相互連結壁52a”、72a”は、第2の半体50b”、70b”の他方の複数の薄い相互連結壁52b”、72b”から横方向にオフセットでき、斯くして、第1の半体50a”、70a”のアレイ状のセル又はカラム54a”、74a”は、第2の半体50b”、70b”の他方のアレイ状のセル又はカラム54b”、74b”から横方向にオフセットでき、図5によって、並びに、図3A、及び、米国意匠特許出願第29/694,846号及び第29/694,851号によって、例証される通りである。代替として、第1の半体50a”、70a”の複数の薄い相互連結壁52a”、72a”とアレイ状のセル又はカラム54a”、74a”は、第2の半体50b”、70b”の他方の複数の薄い相互連結壁52b”、72b”、他方のアレイ状のセル又はカラム54b”、74b”と整合できる。
【0033】
図6は、2次クッション要素50”、70”の例を示し、第1の半体50a”、70a”は、先に本明細書で図3を参照して説明されたテーパなど、それの中心位置57a”、77a”からそれの外周58a”、78a”までの可変の厚さを有する。そういった2次クッション要素50”、70”の第2の半体50b”、70b”は、第2の半体50b”、70b”の占有する領域の全体にわたって実質上均一な厚さを有することができる。
【0034】
図7は、2次クッション要素50”、70”の別の例を示し、第1の半体50a”、70a”は、先に本明細書で図3を参照して説明されたテーパなど、それの中心位置57a”、77a”からそれの外周58a”、78a”までの可変の厚さを有する。そういった2次クッション要素50”、70”の第2の半体50b”、70b”は、同じく、それの中心位置57b”、77b”からそれの外周58b”、78b”までの可変の厚さを有する。斯くして、カバー20”の各2次クッション要素50”、70”の両半体50a”及び50b”、70a”及び70b”は、それらの外周におけるよりも中央において厚くできる。
【0035】
図5図7によって示されたものなどのオフセット配置を備えた2次クッション要素50”、70”は、2次クッション要素の他の実施形態よりも大きな支持を提供でき、同時に、空気が2次クッション要素50”、70”を通って流れるのを可能にする。布地又はスクリムは、各2次クッション要素50”、70”の第1の半体50a”、70a”と第2の半体50b”、70b”との間の定位置に成形でき、半体50a”及び50b”、70a”及び70b”をそれらのそれぞれのスクリムに固定できる。スクリムは、2次クッション要素50”、70”によって占有される領域の全体にわたって、2次クッション要素50”、70”の厚さを通って延びる単一の完全な布地片を含むことができる。スクリムは、2次クッション要素50”、70”の通気性、支持性、及び/又は、安定性を高めるために、穿孔、カット、又は修正できる。スクリムは、2次クッション要素50”、70”のクッション特性への影響を有することもでき、例えば、スクリムの伸縮性及び弾力性は、それの外面の全てにおける2次クッション要素50”、70”の感触に貢献できる。
【0036】
2次クッション要素50”’及び70”’の構成以外に、図8によって示されたカバー20”’の実施形態は、図2によって示されたカバー20の実施形態、図4によって示されたカバー20’の実施形態、及び、図5によって示されたカバー20”の実施形態と同じ要素及び特徴のうちの多数又は全てを含むことができる。図9を追加参照すると、カバー20”’の各2次クッション要素50”’、70”’は、それの占有する領域の全体にわたって、即ち、それの中心56”’、76”’からそれの中央場所57”’、77”’を横切ってそれの外周58”’、78”’まで実質上均一な厚さを有することができる。
【0037】
図10は、本開示に係るクッション用カバー120の他の実施形態の断面図を提供し、2次クッション要素150を含む第1のパネル140と、2次クッション要素170を含む第2のパネル140とは、周辺ガセット130を介して、相互に固定されるが、相互に離隔される。周辺ガセット130は、細長い可撓性要素(例えば、通気性材料のストリップ、布地のストリップ等々)を含むことができ、周辺ガセット130の長さに沿った第1の縁134と、周辺ガセット130の長さに沿った第2の縁136と、を備える。第1の縁134及び第2の縁136は、相互に対向できる。周辺ガセット130の第1の縁134は、第1のパネル140の外周縁141に固定でき、周辺ガセット130の第2の縁136は、第2のパネル160の外周縁161に固定できる。
【0038】
周辺ガセット30は、カバー120の1次開口90(図1B)への選択的アクセスを提供するために、ファスナ(図10に示されていない)の少なくとも一部を担持できる。
【0039】
図4図5図8、及び図10は、それぞれカバー20’、20”、20”’、及び120の実施形態を例証しているが、2次クッション要素50’及び70’、50”及び70”、50”’及び70”’、並びに、150及び170は、相互に実質上同じであるか又は相互に同一であり、異なったクッション要素50及び70の組合せを含むカバー20の実施形態は、同じく本開示の範囲内にあり、図2において単に限定された程度で例証された通りである。柔軟性、厚さ、材質、又は他の特性において異なったクッション要素50、70の使用は、同じクッション10で異なったクッション効果を経験する能力を備えた1次クッション要素10に対するカバー20の個別の使用を提供できる(図1図1A、及び図1B)。
【0040】
図11は、組み立てられたクッション10の実施形態を示しており、本開示に係るカバー20の任意の実施形態を含み、2次クッション要素50は、カバー20を通して目に見える。
【0041】
図12を参照すると、クッション210の別の実施形態が例証される。クッションのカバー220は、第1のパネル240及び第2のパネル260を含み、それらの間に1次受容部280を備える。カバー220の第1のパネル240だけは、2次クッション要素250を含む。第1のパネル240及びそれの2次クッション要素は、先に本明細書で説明されたものを含む任意の適切な様式で構成できる。第2のパネル260は、布地(例えば、通気性布地、湿気芯布地等々)などの可撓性材料の1つ又は複数の層を含むことができる。1次受容部280は、1次クッション要素100を受容できる。
【0042】
本明細書で説明されたクッションの実施形態は、1次クッション要素を除去可能に受容できる1次受容部と、本開示に係るカバーを含む閉鎖システムと、永続的に中に固定される1次クッション要素と、を含むが、斯くして、モジュール性を欠くことは、同じく本開示の範囲内であると考えられる。
【0043】
上の説明は、多くの特有のものを包含するが、それらは、添付の特許請求の範囲のいずれかによって記載された発明の範囲を限定するものと解釈すべきではなく、添付の特許請求の範囲内に入ることのできる幾つかの特定の実施形態に関連のある情報を単に提供するものと解釈すべきである。異なった実施形態からの特徴は、組み合わせて採用できる。加えて、他の実施形態も、添付の特許請求の範囲内にあり得る。特許請求の範囲内に入る、開示された主題の全ての追加、削除、及び修正は、特許請求の範囲に包含されるべきである。
図1
図1A
図1B
図2
図3
図3A
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
【国際調査報告】