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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-08-17
(54)【発明の名称】支払い処理方法、装置及びシステム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 20/40 20120101AFI20220809BHJP
   H04L 9/32 20060101ALI20220809BHJP
【FI】
G06Q20/40
H04L9/32 200B
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022503835
(86)(22)【出願日】2020-11-26
(85)【翻訳文提出日】2022-01-18
(86)【国際出願番号】 CN2020131906
(87)【国際公開番号】W WO2021135753
(87)【国際公開日】2021-07-08
(31)【優先権主張番号】201911424827.4
(32)【優先日】2019-12-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.ANDROID
(71)【出願人】
【識別番号】520402616
【氏名又は名称】ネッツユニオン クリアリング コーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】100114775
【弁理士】
【氏名又は名称】高岡 亮一
(74)【代理人】
【識別番号】100121511
【弁理士】
【氏名又は名称】小田 直
(74)【代理人】
【識別番号】100202751
【弁理士】
【氏名又は名称】岩堀 明代
(74)【代理人】
【識別番号】100208580
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 玲奈
(74)【代理人】
【識別番号】100191086
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 香元
(72)【発明者】
【氏名】ジャオ,シャンビン
【テーマコード(参考)】
5L055
【Fターム(参考)】
5L055AA72
(57)【要約】
支払い処理方法、装置及びシステムであって、当該方法は、清算システムに適用されるものであり、マーチャントエンドからアクワイアラシステムを介して送信された支払い要求を受信するステップ(S101)と、支払い要求に対してデジタル署名し、アクワイアラシステムを介してマーチャントエンドに応答結果を返すステップであって、アカウントエンドに対応するルーティングジャンプアドレスが応答結果に含まれることで、マーチャントエンドが、ルーティングジャンプアドレスに従ってアカウントエンドにジャンプして、デジタル署名された支払い要求を、アカウントエンドを介してアカウントバックエンドシステムに送信して検証を行わせ、検証に合格した後、支払い要求に対応する支払い操作を行い、支払い操作結果を得るようにするステップ(S103)と、アカウントバックエンドシステムから送信された支払い操作結果を受信して、アクワイアラシステムを介してマーチャントエンドに支払い操作結果を返すステップ(S105)と、を含む。当該方法は、清算システムによって、アクワイアラシステム、マーチャントエンド及びアカウントエンドの相互接続及び相互通信が実現され、システム間のインタラクションリンクが簡素化され、複雑度が低減され、システム全体の安全性が向上され、全体的な支払い処理効率が向上される。
【選択図】図1

【特許請求の範囲】
【請求項1】
清算システムに適用される支払い処理方法であって、
マーチャントエンドからアクワイアラシステムを介して送信された支払い要求を受信するステップと、
前記支払い要求に対してデジタル署名し、前記アクワイアラシステムを介して前記マーチャントエンドに応答結果を返すステップであって、アカウントエンドに対応するルーティングジャンプアドレスが前記応答結果に含まれることで、前記マーチャントエンドが、前記ルーティングジャンプアドレスに従って前記アカウントエンドにジャンプして、デジタル署名された支払い要求を、前記アカウントエンドを介してアカウントバックエンドシステムに送信して検証を行わせ、デジタル署名の検証に合格した後、前記アカウントバックエンドシステムが、前記支払い要求に対応する支払い操作を行い、支払い操作結果を得るようにするステップと、
前記アカウントバックエンドシステムから送信された前記支払い操作結果を受信して、前記アクワイアラシステムを介して前記マーチャントエンドに前記支払い操作結果を返すステップと、を含む、支払い処理方法。
【請求項2】
前記の、前記支払い要求に対してデジタル署名し、前記アクワイアラシステムを介して前記マーチャントエンドに応答結果を返すステップの前に、
アカウントエンドに対応するアカウントバックエンドシステムによって報告されたルーティングジャンプアドレスを受信するステップと、
前記ルーティングジャンプアドレスを保存し、前記ルーティングジャンプアドレスと前記アカウントエンドとの間の対応関係を確立するステップと、をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ルーティングジャンプアドレスのフォーマットは、国際標準フォーマットである、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記の、アカウントエンドに対応するアカウントバックエンドシステムによって報告されたルーティングジャンプアドレスを受信するステップの後に、
複数のオペレーティングシステムのタイプ、及び、前記タイプに1対1で対応するインジケータを取得するステップと、
前記ルーティングジャンプアドレス内に前記インジケータをそれぞれ添加して、前記タイプにそれぞれ対応する複数の強化後ルーティングジャンプアドレスを得るステップと、をさらに含み、
それに対応して、前記ルーティングジャンプアドレスを保存し、前記ルーティングジャンプアドレスと前記アカウントエンドとの間の対応関係を確立するステップは、具体的に、
前記強化後ルーティングジャンプアドレスを保存し、前記強化後ルーティングジャンプアドレスと前記アカウントエンド及びオペレーティングシステムのタイプとの間の対応関係を確立することとなる、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記アクワイアラシステムを介して前記マーチャントエンドに応答結果を返すことは、
前記マーチャントエンドのインストールされた端末機器のオペレーティングシステムのタイプを取得し、前記タイプを応答待ちタイプとすることと、
前記応答待ちタイプに従って、前記アカウントエンドの対応関係を照会し、前記の応答待ちタイプ及び前記アカウントエンドとの対応関係が確立された強化後ルーティングジャンプアドレスを取得して、応答待ち強化後ルーティングジャンプアドレスとすることと、
前記応答待ち強化後ルーティングジャンプアドレスを前記応答結果に添加して前記マーチャントエンドに返すことと、を含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記の、前記支払い要求に対してデジタル署名し、前記アクワイアラシステムを介して前記マーチャントエンドに応答結果を返すステップは、
アカウントバックエンドシステムの公開鍵を用いて前記支払い要求を暗号化し、清算システムの秘密鍵を用いて、暗号化された支払い要求に対してデジタル署名し、前記アクワイアラシステムを介してマーチャントエンドに応答結果を返すことで、マーチャントエンドが、デジタル署名された支払い要求を、アカウントエンドを介してアカウントバックエンドシステムに送信した後、アカウントバックエンドシステムが、清算システムの公開鍵を用いて、デジタル署名された支払い要求を署名検証し、アカウントバックエンドシステムの秘密鍵を用いて、署名検証された支払い要求を復号化し、復号化が成功すると、検証の合格が確定されるようにすることを含む、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
清算システムに適用される支払い処理装置であって、
マーチャントエンドからアクワイアラシステムを介して送信された支払い要求を受信するための受信モジュールと、
前記支払い要求に対してデジタル署名し、前記アクワイアラシステムを介して前記マーチャントエンドに応答結果を返すための署名モジュールであって、アカウントエンドに対応するルーティングジャンプアドレスが前記応答結果に含まれることで、前記マーチャントエンドが、前記ルーティングジャンプアドレスに従って前記アカウントエンドにジャンプして、デジタル署名された支払い要求を、前記アカウントエンドを介してアカウントバックエンドシステムに送信して検証を行わせ、デジタル署名の検証に合格した後、前記アカウントバックエンドシステムが、前記支払い要求に対応する支払い操作を行い、支払い操作結果を得るようにする署名モジュールと、
前記アカウントバックエンドシステムから送信された前記支払い操作結果を受信して、前記アクワイアラシステムを介して前記マーチャントエンドに前記支払い操作結果を返すための返しモジュールと、を含む、支払い処理装置。
【請求項8】
保存モジュールをさらに含み、
前記受信モジュールは、前記アカウントエンドに対応するアカウントバックエンドシステムによって報告されたルーティングジャンプアドレスを受信するために更に用いられ、
前記保存モジュールは、前記ルーティングジャンプアドレスを保存し、前記ルーティングジャンプアドレスと前記アカウントエンドとの間の対応関係を確立するために用いられる、請求項7に記載の装置。
【請求項9】
前記ルーティングジャンプアドレスのフォーマットは、国際標準フォーマットである、請求項7又は8に記載の装置。
【請求項10】
取得モジュール及び添加モジュールをさらに含み、
前記取得モジュールは、複数のオペレーティングシステムのタイプ、及び、前記タイプに1対1で対応するインジケータを取得するために用いられ、
前記添加モジュールは、前記ルーティングジャンプアドレス内に前記インジケータをそれぞれ添加して、前記タイプにそれぞれ対応する複数の強化後ジャンプアドレスを得るために用いられ、
それに対応して、前記保存モジュールは、具体的に、前記強化後ルーティングジャンプアドレスを保存し、前記強化後ルーティングジャンプアドレスと前記アカウントエンド及びオペレーティングシステムのタイプとの間の対応関係を確立するために用いられる、請求項8に記載の装置。
【請求項11】
前記返しモジュールは、具体的に、
前記マーチャントエンドのインストールされた端末機器のオペレーティングシステムのタイプを取得し、前記タイプを応答待ちタイプとし、
前記応答待ちタイプに従って、前記アカウントエンドの対応関係を照会し、前記の応答待ちタイプ及び前記アカウントエンドとの対応関係が確立された強化後ルーティングジャンプアドレスを取得して、応答待ち強化後ルーティングジャンプアドレスとし、
前記応答待ち強化後ルーティングジャンプアドレスを前記応答結果に添加して前記マーチャントエンドに返すために用いられる、請求項10に記載の装置。
【請求項12】
前記署名モジュールは、具体的に、
アカウントバックエンドシステムの公開鍵を用いて前記支払い要求を暗号化し、清算システムの秘密鍵を用いて、暗号化された支払い要求に対してデジタル署名し、前記アクワイアラシステムを介してマーチャントエンドに応答結果を返すことで、マーチャントエンドが、デジタル署名された支払い要求を、アカウントエンドを介してアカウントバックエンドシステムに送信した後、アカウントバックエンドシステムが、清算システムの公開鍵を用いて、デジタル署名された支払い要求を署名検証し、アカウントバックエンドシステムの秘密鍵を用いて、署名検証された支払い要求を復号化し、復号化が成功すると、検証の合格が確定されるようにするために用いられる、請求項7~11のいずれか一項に記載の装置。
【請求項13】
支払い処理システムであって、
端末機器にインストールされたマーチャントエンド、アクワイアラシステム、清算システム、アカウントバックエンドシステム、及びアカウントエンドを含み、
前記アクワイアラシステムは、前記マーチャントエンド及び前記清算システムにそれぞれ接続され、前記アカウントバックエンドシステムは、前記清算システム及び前記アカウントエンドにそれぞれ接続されており、
前記マーチャントエンドは、ユーザがアカウントエンドを選択して注文の支払いを行う時、前記アクワイアラシステムを介して前記清算システムに支払い要求を送信し、
前記清算システムは、前記支払い要求に対してデジタル署名し、前記アクワイアラシステムを介して前記マーチャントエンドに応答結果を返すために用いられ、前記応答結果には、アカウントエンドに対応するルーティングジャンプアドレスが含まれ、
前記マーチャントエンドは、前記ルーティングジャンプアドレスに従って前記アカウントエンドにジャンプして、デジタル署名された支払い要求を、前記アカウントエンドを介してアカウントバックエンドシステムに送信して検証を行わせるために用いられ、
前記アカウントバックエンドシステムは、デジタル署名された支払い要求に対して検証を行い、デジタル署名の検証に合格した後、支払い要求に対応する支払い操作を行い、支払い操作結果を得て清算システムに返すために用いられ、
前記清算システムは、アクワイアラシステムを介して前記マーチャントエンドに前記支払い操作結果を返すために更に用いられる、支払い処理システム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、網聯清算有限会社によって2019年12月31日にて提出された、発明名称が「支払い処理方法、装置及びシステム」である中国特許出願第「201911424827.4」号の優先権を主張する。
【背景技術】
【0002】
本開示は、オンライン支払いの技術分野に関し、特に、支払い処理方法、装置及びシステムに関する。
【0003】
現在、ユーザは、主にモバイル端末のマーチャントソフトウェアを使用してモバイルオンラインショッピングを行い、アカウントソフトウェアを介して支払いを行っている。そのうち、支払い処理方法としては、主に、ユーザがマーチャントソフトウェアにてアカウントソフトウェアを選択してマーチャントへの注文の支払いを行う時、マーチャントソフトウェアが、アクワイアラシステム、清算システム及びアカウントバックエンドシステムのインタラクションによって、支払い受付結果及び取引証憑を取得し、マーチャントソフトウェアが、アカウントソフトウェアルーティングジャンプ方式で取引証憑をアカウントバックエンドシステムに提供して検証を行わせ、検証に合格した後、アカウントバックエンドシステムが、支払い処理を行い、支払い処理結果をモバイル端末に返す。
上記方法では、インタラクションのプロセスリンクが冗長であり、支払い処理効率が悪く、また、マーチャントソフトウェアは通常、SDK(Software Development Kit、ソフトウェア開発キット)方式によってアカウントソフトウェアへルーティングされており、SDKへの依存度が高く、マーチャントソフトウェアがバージョンアップされた場合などでは、ルーティングの失敗、支払い処理の失敗、支払い処理効率の低下が引き起こされやすい。
【発明の概要】
【0004】
本開示の目的は、上記の技術的問題の1つを少なくともある程度に解決することである。
そこで、本開示の1つ目の目的は、支払い処理方法を提供することにある。当該方法によれば、マーチャントエンドとアカウントエンドは、清算システム及びその統一された署名、ルーティングジャンプアドレスによるルーティングジャンプを介して、アクワイアラシステム、マーチャントエンド及びアカウントエンドの相互接続及び相互通信が実現され、清算システムによるアカウントバックエンドシステムへの支払い要求送信過程及び受付結果取得過程が減少され、システム間のインタラクションリンクが簡素化され、複雑度が低減され、システム全体の安全性が向上され、全体的な支払い処理効率が向上される。
【0005】
本開示の2つ目の目的は、支払い処理装置を提供することにある。
【0006】
本開示の3つ目の目的は、支払い処理システムを提供することにある。
【0007】
上記目的を達成するために、本開示の第一の局面の実施例では、支払い処理方法が提供されている。当該支払い処理方法は、清算システムに適用されるものであり、マーチャントエンドからアクワイアラシステムを介して送信された支払い要求を受信するステップと、前記支払い要求に対してデジタル署名し、前記アクワイアラシステムを介して前記マーチャントエンドに応答結果を返すステップであって、アカウントエンドに対応するルーティングジャンプアドレスが前記応答結果に含まれることで、前記マーチャントエンドが、前記ルーティングジャンプアドレスに従って前記アカウントエンドにジャンプして、デジタル署名された支払い要求を、前記アカウントエンドを介してアカウントバックエンドシステムに送信して検証を行わせ、デジタル署名の検証に合格した後、前記アカウントバックエンドシステムが、前記支払い要求に対応する支払い操作を行い、支払い操作結果を得るようにするステップと、前記アカウントバックエンドシステムから送信された前記支払い操作結果を受信して、前記アクワイアラシステムを介して前記マーチャントエンドに前記支払い操作結果を返すステップと、を含む。
【0008】
本開示の実施例による支払い処理方法は、清算システムに適用されるものであり、マーチャントエンドからアクワイアラシステムを介して送信された支払い要求を受信し、前記支払い要求に対してデジタル署名し、前記アクワイアラシステムを介して前記マーチャントエンドに応答結果を返し、アカウントエンドに対応するルーティングジャンプアドレスが前記応答結果に含まれることで、前記マーチャントエンドが、前記ルーティングジャンプアドレスに従って前記アカウントエンドにジャンプして、デジタル署名された支払い要求を、前記アカウントエンドを介してアカウントバックエンドシステムに送信して検証を行わせ、デジタル署名の検証に合格した後、前記アカウントバックエンドシステムが、前記支払い要求に対応する支払い操作を行い、支払い操作結果を得るようにし、前記アカウントバックエンドシステムから送信された前記支払い操作結果を受信して、前記アクワイアラシステムを介して前記マーチャントエンドに前記支払い操作結果を返す。これにより、マーチャントエンドとアカウントエンドは、清算システム及びその統一された署名、ルーティングジャンプアドレスによるルーティングジャンプを介して、アクワイアラシステム、マーチャントエンド及びアカウントエンドの相互接続及び相互通信が実現され、清算システムによるアカウントバックエンドシステムへの支払い要求送信過程及び受付結果取得過程が減少され、システム間のインタラクションリンクが簡素化され、複雑度が低減され、システム全体の安全性が向上され、全体的な支払い処理効率が向上される。
【0009】
上記目的を達成するために、本開示の第二の局面の実施例では、支払い処理装置が提供されている。当該支払い処理装置は、清算システムに適用されるものであり、マーチャントエンドからアクワイアラシステムを介して送信された支払い要求を受信するための受信モジュールと、前記支払い要求に対してデジタル署名し、前記アクワイアラシステムを介して前記マーチャントエンドに応答結果を返すための署名モジュールであって、アカウントエンドに対応するルーティングジャンプアドレスが前記応答結果に含まれることで、前記マーチャントエンドが、前記ルーティングジャンプアドレスに従って前記アカウントエンドにジャンプして、デジタル署名された支払い要求を、前記アカウントエンドを介してアカウントバックエンドシステムに送信して検証を行わせ、デジタル署名の検証に合格した後、前記アカウントバックエンドシステムが、前記支払い要求に対応する支払い操作を行い、支払い操作結果を得るようにする署名モジュールと、前記アカウントバックエンドシステムから送信された前記支払い操作結果を受信して、前記アクワイアラシステムを介して前記マーチャントエンドに前記支払い操作結果を返すための返しモジュールと、を含む。
【0010】
本開示の実施例による支払い処理装置は、清算システムに適用されるものであり、マーチャントエンドからアクワイアラシステムを介して送信された支払い要求を受信し、前記支払い要求に対してデジタル署名し、前記アクワイアラシステムを介して前記マーチャントエンドに応答結果を返し、アカウントエンドに対応するルーティングジャンプアドレスが前記応答結果に含まれることで、前記マーチャントエンドが、前記ルーティングジャンプアドレスに従って前記アカウントエンドにジャンプして、デジタル署名された支払い要求を、前記アカウントエンドを介してアカウントバックエンドシステムに送信して検証を行わせ、デジタル署名の検証に合格した後、前記アカウントバックエンドシステムが、前記支払い要求に対応する支払い操作を行い、支払い操作結果を得るようにし、前記アカウントバックエンドシステムから送信された前記支払い操作結果を受信して、前記アクワイアラシステムを介して前記マーチャントエンドに前記支払い操作結果を返す。これにより、マーチャントエンドとアカウントエンドは、清算システム及びその統一された署名、ルーティングジャンプアドレスによるルーティングジャンプを介して、アクワイアラシステム、マーチャントエンド及びアカウントエンドの相互接続及び相互通信が実現され、清算システムによるアカウントバックエンドシステムへの支払い要求送信過程及び受付結果取得過程が減少され、システム間のインタラクションリンクが簡素化され、複雑度が低減され、システム全体の安全性が向上され、全体的な支払い処理効率が向上される。
【0011】
上記目的を達成するために、本開示の第三の局面の実施例では、支払い処理システムが提供されている。当該支払い処理システムは、端末機器にインストールされたマーチャントエンド、アクワイアラシステム、清算システム、アカウントバックエンドシステム、及びアカウントエンドを含み、前記アクワイアラシステムは、前記マーチャントエンド及び前記清算システムにそれぞれ接続され、前記アカウントバックエンドシステムは、前記清算システム及び前記アカウントエンドにそれぞれ接続されており、前記マーチャントエンドは、ユーザがアカウントエンドを選択して注文の支払いを行う時、前記アクワイアラシステムを介して前記清算システムに支払い要求を送信し、前記清算システムは、前記支払い要求に対してデジタル署名し、前記アクワイアラシステムを介して前記マーチャントエンドに応答結果を返すために用いられ、前記応答結果には、アカウントエンドに対応するルーティングジャンプアドレスが含まれ、前記マーチャントエンドは、前記ルーティングジャンプアドレスに従って前記アカウントエンドにジャンプして、デジタル署名された支払い要求を、前記アカウントエンドを介してアカウントバックエンドシステムに送信して検証を行わせるために用いられ、前記アカウントバックエンドシステムは、デジタル署名された支払い要求に対して検証を行い、デジタル署名の検証に合格した後、前記支払い要求に対応する支払い操作を行い、支払い操作結果を得て清算システムに返すために用いられ、前記清算システムは、アクワイアラシステムを介して前記マーチャントエンドに前記支払い操作結果を返すために更に用いられる。
【0012】
本開示の他の局面及び利点は、以下の説明で部分的に示され、その一部は、以下の説明により明らかになるか、又は本開示の実践を通じて理解されるであろう。
【0013】
本開示の上記及び/又は他の局面及び利点は、図面と併せて実施例に対する以下の説明から明らかになり、理解しやすくなる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本開示の一実施例による支払い処理方法の流れ模式図である。
図2】本開示の別の一実施例による支払い処理方法の流れ模式図である。
図3】本開示の一実施例による支払い処理装置の構造模式図である。
図4】本開示の別の一実施例による支払い処理装置の構造模式図である。
図5】本開示のさらに別の一実施例による支払い処理装置の構造模式図である。
図6】本開示の一実施例による支払い処理システムの構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本開示の実施例を詳しく説明する。前記実施例に係る例示が図面に示されており、同じまたは類似の参照符号は、同じまたは類似の要素や、同じまたは類似の機能を有する要素を示す。図面を参照して以下に説明する実施例は例示的なものであり、本開示を解釈することを意図しているが、本開示に対する制限として理解されるべきではない。
【0016】
以下、図面を参照して、本開示の実施例による支払い処理方法、装置及びシステムを説明する。
【0017】
図1は、本開示の実施例による支払い処理方法の流れ模式図である。本開示の実施例による支払い処理方法の実行主体は、支払い処理装置であり、支払い処理装置は、支払い処理システムに適用可能であり、支払い処理システムの関与者は、ユーザ(即ち支払人)、マーチャント(即ち受取人)、端末機器にインストールされたマーチャントエンド、アクワイアラシステム、アカウントエンド、アカウントバックエンドシステム、及び、清算システムを含み得る。そのうち、ユーザは、端末機器のアカウントエンドを介して実体資金アカウント(口座)を紐付ける。マーチャントは、アクワイアラシステムにより提供されたマーチャントエンド支払いアクワイアラサービスを使用して、アカウントエンドを介したマーチャントへのユーザの支払いを受け付けて完了させる。アカウントエンド及びアカウントバックエンドシステムは、ユーザのアカウントの開設、アカウントサービスの提供、機関間アカウント代理サービスの提供、清算システムによって転送された支払い命令の受信及び処理、ユーザの資金管理の取り扱いを司る。アクワイアラシステムは、マーチャントの参入及び管理、清算機関システムの支払い命令の受信及び処理、取引処理の実行、マーチャントアクワイアラ資金決済の取り扱いを司る。清算システムは、支払い命令の受信及び処理、取引資金のクリアリング及び清算を司り、支払業務における取引仲介振替及び資金清算の役割を果たす。
【0018】
図1に示すように、当該支払い処理方法は、以下のステップを含む。
【0019】
S101、マーチャントエンドからアクワイアラシステムを介して送信された支払い要求を受信する。
【0020】
本開示の実施例において、端末機器にマーチャントエンドがインストールされており、清算システムは、マーチャントエンドからアクワイアラシステムを介して送信された支払い要求を受信する。例えば、モバイル端末にマーチャントソフトウェアがインストールされており、ユーザは、マーチャントソフトウェアを使用してオンラインショッピングを行い、ユーザがマーチャントソフトウェアにてアカウントソフトウェアを選択して商品の注文の支払いを行う時、マーチャントソフトウェアは、アクワイアラシステムを介して清算システムに支払い要求を送信し、清算システムは、アクワイアラシステムから送信された支払い要求を受信する。そのうち、マーチャントソフトウェアは、例えば「Taobao(淘宝)」、「Jingdong(京東)」などである。アカウントソフトウェアは、例えばWeChat、Alipayなどである。
【0021】
S103、支払い要求に対してデジタル署名し、アクワイアラシステムを介してマーチャントエンドに応答結果を返し、アカウントエンドに対応するルーティングジャンプアドレスが応答結果に含まれることで、マーチャントエンドが、ルーティングジャンプアドレスに従ってアカウントエンドにジャンプして、デジタル署名された支払い要求を、アカウントエンドを介してアカウントバックエンドシステムに送信して検証を行わせ、デジタル署名の検証に合格した後、アカウントバックエンドシステムが支払い要求に対応する支払い操作を行い、支払い操作結果を得るようにする。
【0022】
さらに、清算システムが、アクワイアラシステムから送信された支払い要求を受信した後、支払い要求に対してデジタル署名し、アクワイアラシステムに応答結果を返し、アクワイアラシステムが、応答結果をマーチャントエンドに返す。そのうち、応答結果には、アカウントエンドに対応するルーティングジャンプアドレスが含まれ得るが、これに限定されず、こうして、マーチャントエンドが、ルーティングジャンプアドレスに従ってアカウントエンドにジャンプして、デジタル署名された支払い要求を、アカウントエンドを介してアカウントバックエンドシステムに送信して検証を行わせ、デジタル署名の検証に合格した後、アカウントバックエンドシステムが支払い要求に対応する支払い操作を行い、支払い操作結果を得るようになる。
【0023】
そのうち、説明しておきたいのは、ルーティングジャンプアドレスのフォーマットは、国際標準フォーマットである。マーチャントエンドとアカウントエンドとの間で、清算システムを介して、統一されたフォーマットのURL(Uniform Resource Locator、ユニフォームリソースロケーター)ルーティングジャンプを実現することでソフトウェア間の相互接続及び相互通信を実現できるように、本開示の実施例において、支払い要求に対してデジタル署名し、アクワイアラシステムを介してマーチャントエンドに応答結果を返す前に、清算システムは、アカウントエンドに対応するアカウントバックエンドシステムによって報告されたルーティングジャンプアドレスを受信し、ルーティングジャンプアドレスを保存し、ルーティングジャンプアドレスとアカウントエンドとの間の対応関係を確立する。
【0024】
さらに、清算システムがアカウントエンドに対応するアカウントバックエンドシステムによって報告されたルーティングジャンプアドレスを受信した後、清算システムは、複数のオペレーティングシステムのタイプ、及び、タイプに1対1で対応するインジケータを取得し、ルーティングジャンプアドレス内にインジケータをそれぞれ添加して、タイプにそれぞれ対応する複数の強化後ルーティングジャンプアドレスを得る。それに対応して、ルーティングジャンプアドレスを保存し、ルーティングジャンプアドレスとアカウントエンドとの間の対応関係を確立することは、具体的に、強化後ルーティングジャンプアドレスを保存し、強化後ルーティングジャンプアドレスとアカウントエンド及びオペレーティングシステムのタイプとの間の対応関係を確立することとなる。
【0025】
つまり、清算システムは、アカウントエンドに対応するアカウントバックエンドシステムによって報告されたルーティングジャンプアドレスを受信した後、当該アカウントエンドのインストールされた端末機器の複数のオペレーティングシステムのタイプ、例えば、Android、IOS(iPhone Operation System、Apple社のモバイルオペレーティングシステム)等を取得することが可能であり、次に、前記オペレーティングシステムのタイプに対応するインジケータを取得し、即ち前記インジケータによれば、当該アカウントエンドのインストールされた端末機器のオペレーティングシステムのタイプを取得することができ、そして、インジケータをそれぞれルーティングジャンプアドレスに添加することで、オペレーティングシステムのタイプに対応する強化後ルーティングジャンプアドレスを得ることが可能であり、最後に、前記強化後ルーティングジャンプアドレスを保存し、強化後ルーティングジャンプアドレスとアカウントエンド及びオペレーティングシステムのタイプとの間の対応関係を確立する。
【0026】
さらに、清算システムがアクワイアラシステムを介して前記マーチャントエンドに応答結果を返す過程において、清算システムが、マーチャントエンドのインストールされた端末機器のオペレーティングシステムのタイプを取得し、そのタイプを応答待ちタイプとすることが可能であり、応答待ちタイプに従って、アカウントエンドの対応関係を照会し、応答待ちタイプ及びアカウントエンドとの対応関係が確立された強化後ルーティングジャンプアドレスを取得して、応答待ち強化後ルーティングジャンプアドレスとし、応答待ち強化後ルーティングジャンプアドレスを応答結果に添加してマーチャントエンドに返す。
【0027】
つまり、清算システムが、マーチャントエンドのインストールされた端末機器のオペレーティングシステムのタイプに従って、アカウントエンドとの対応関係を照会し、当該対応関係に従って、保存された強化後ルーティングジャンプアドレスから、当該オペレーティングシステムのタイプ及びアカウントエンドとの対応関係が確立された強化後ルーティングジャンプアドレスを取得し、前記強化後ルーティングジャンプアドレスを応答結果に添加してマーチャントエンドに返す。
【0028】
本開示において、強化後ルーティングジャンプアドレスの使用により、マーチャントエンドは、強化後ルーティングジャンプアドレスに従ってアカウントエンドに直接にジャンプ可能となり、未強化時のルーティングジャンプアドレスに従ってジャンプする際にブラウザ等を介してジャンプしなければならないという欠陥を回避し、ジャンプ速度を向上させることができる。
【0029】
本開示において、ルーティングジャンプアドレスの使用及び提供により、アクワイアラシステム及びマーチャントエンドは、1種のみのルーティングジャンプ方式によってすべてのアカウントエンドをサポート可能となり、集積及び運用保守コストが削減される。また、ルーティングジャンプアドレスのフォーマットは、国際標準フォーマットであり、一般的に使用されるオペレーティングシステムがサポートされ、互換性が高く、全体的な支払い成功率が向上される。
【0030】
また、説明しておきたいのは、マーチャントエンドとアカウントエンドは、1つの端末機器にインストールされてもよいし、異なる端末機器にインストールされてもよい。
支払い情報のプライバシーセキュリティを保証するために、支払い要求に対してデジタル署名する時に、アカウントバックエンドシステムの公開鍵を用いて支払い要求を暗号化し、清算システムの秘密鍵を用いて、暗号化された支払い要求に対してデジタル署名し、アクワイアラシステムを介してマーチャントエンドに応答結果を返すことで、マーチャントエンドが、デジタル署名された支払い要求を、アカウントエンドを介してアカウントバックエンドシステムに送信した後、アカウントバックエンドシステムが、清算システムの公開鍵を用いて、デジタル署名された支払い要求を署名検証し、アカウントバックエンドシステムの秘密鍵を用いて、署名検証された支払い要求を復号化し、復号化が成功すると、検証の合格が確定されるようにする。これにより、支払い情報のプライバシーセキュリティが保証される。説明しておきたいのは、アカウントバックエンドシステムがネットワークにアクセスした時に、清算システムの公開鍵を取得することができる。
【0031】
S105、アカウントバックエンドシステムから送信された支払い操作結果を受信して、アクワイアラシステムを介してマーチャントエンドに支払い操作結果を返す。
【0032】
具体的に、清算システムがアカウントバックエンドシステムから送信された支払い操作結果を受信した後、ユーザが支払い操作結果を閲覧できるように、アクワイアラシステムを介してマーチャントエンドに支払い操作結果を返す。
【0033】
以上をまとめて、マーチャントエンドとアカウントエンドは、清算システム及びその統一された署名、ルーティングジャンプアドレスによるルーティングジャンプを介して、アクワイアラシステム、マーチャントエンド及びアカウントエンドの相互接続及び相互通信が実現され、システム間のインタラクションリンクが簡素化され、複雑度が低減され、システム全体の安全性が向上され、全体的な支払い処理効率が向上される。
【0034】
上記実施例をより分かりやすく説明するために、ここで、例を挙げて説明する。
【0035】
例えば、図2は、本開示の一実施例による支払い処理方法であり、図2に示すように、その具体的な実現プロセスは次のとおりである。
【0036】
ステップ1、ユーザが端末機器のマーチャントAPP(Application、アプリケーション)にてアカウントAPPを選択してマーチャントへの注文の支払いを行う。
【0037】
ステップ2、マーチャントAPPが支払い請求(支払い要求と記してもよい)をアクワイアラシステムに送信する。
【0038】
ステップ3、アクワイアラシステムが支払い請求を清算システムに送信する。
【0039】
ステップ4、清算システムが支払い請求を受け付けてデジタル署名した後、受付結果(応答結果と記してもよい)、署名内容、統一されたAPPルーティングジャンプURL(Universal Resource Locater)をアクワイアラシステムに返す。アカウントバックエンドシステムは、事前に清算機関へURLを届け出ておく。アカウントバックエンドシステムは、URLに対して、Universal Links(ユニバーサルリンク)、App Links(アプリケーションリンク)等の技術を用いてユーザエクスペリエンス強化処理を行ってもよく、清算システムは、強化処理後のルーティングジャンプアドレスを保存し、強化後ルーティングジャンプアドレスとアカウントエンド及び操作タイプとの間の対応関係を確立する。
【0040】
ステップ5、マーチャントAPPのオペレーティングシステムのタイプに従って、当該システム操作タイプとの対応関係を持つ強化後ルーティングジャンプアドレスを取得して、アクワイアラシステムが当該強化後ルーティングジャンプURL及び支払い情報をマーチャントAPPに返す。
【0041】
ステップ6、マーチャントAPPが、URLルーティングに従ってアカウントAPPにジャンプして、アクワイアラシステムの支払い要求及び清算システムのデジタル署名内容を伝送し、アカウントバックエンドシステムが、支払い要求の署名を検証した後、ユーザに注文情報を提示する。
【0042】
ステップ7、ユーザが、引き落としを行う権限をアカウント機関に授ける。
【0043】
ステップ8、アカウントAPPが、引き落とし処理を行うようにアカウントバックエンドシステムに通知する。
【0044】
ステップ9、アカウントバックエンドシステムが、引き落とし処理結果を清算システムに通知する。
【0045】
ステップ10、清算システムが、支払い結果(支払い操作結果と記してもよい)をアクワイアラシステムに通知する。
【0046】
ステップ11、アクワイアラシステムが、支払い結果をマーチャントAPPに通知する。
【0047】
本開示の実施例による支払い処理方法は、清算システムに適用されるものであり、マーチャントエンドからアクワイアラシステムを介して送信された支払い要求を受信し、支払い要求に対してデジタル署名し、アクワイアラシステムを介してマーチャントエンドに応答結果を返し、アカウントエンドに対応するルーティングジャンプアドレスが応答結果に含まれることで、マーチャントエンドが、ルーティングジャンプアドレスに従ってアカウントエンドにジャンプして、デジタル署名された支払い要求を、アカウントエンドを介してアカウントバックエンドシステムに送信して検証を行わせ、デジタル署名の検証に合格した後、アカウントバックエンドシステムが支払い要求に対応する支払い操作を行い、支払い操作結果を得るようにし、アカウントバックエンドシステムから送信された支払い操作結果を受信して、アクワイアラシステムを介してマーチャントエンドに支払い操作結果を返す。これにより、マーチャントエンドとアカウントエンドは、清算システム及びその統一された署名、ルーティングジャンプアドレスによるルーティングジャンプを介して、アクワイアラシステム、マーチャントエンド及びアカウントエンドの相互接続及び相互通信が実現され、統一されたインターフェイス標準、統一されたソフトウェアルーティングジャンプ仕様によって、マーチャントソフトウェア、アカウントソフトウェア機能のワンポイントアクセス、及び、業務の相互接続及び相互通信の能力を実現し、互換性が高く、システム間のインタラクションリンクが簡素化され、複雑度が低減され、システム全体の安全性が向上され、全体的な支払い処理効率が向上される。
【0048】
上記いくつかの実施例による支払い処理方法に対応して、本開示の1つの実施例では、支払い処理装置がさらに提供されている。本開示の実施例による支払い処理装置が上記いくつかの実施例による支払い処理方法に対応しているため、前記支払い処理方法の実施形態が本実施例による支払い処理装置にも適用し、本実施例では詳しく説明しない。図3は、本開示の一実施例による支払い処理装置の構造模式図である。図3に示すように、当該支払い処理装置は、受信モジュール310、署名モジュール320、及び返しモジュール330を含む。
【0049】
そのうち、受信モジュール310は、マーチャントエンドからアクワイアラシステムを介して送信された支払い要求を受信するために用いられ、署名モジュール320は、支払い要求に対してデジタル署名し、アクワイアラシステムを介してマーチャントエンドに応答結果を返し、アカウントエンドに対応するルーティングジャンプアドレスが応答結果に含まれることで、マーチャントエンドが、ルーティングジャンプアドレスに従ってアカウントエンドにジャンプして、デジタル署名された支払い要求を、アカウントエンドを介してアカウントバックエンドシステムに送信して検証を行わせ、デジタル署名の検証に合格した後、アカウントバックエンドシステムが支払い要求に対応する支払い操作を行い、支払い操作結果を得るようにするために用いられ、返しモジュール330は、アカウントバックエンドシステムから送信された支払い操作結果を受信し、アクワイアラシステムを介してマーチャントエンドに支払い操作結果を返すために用いられる。
【0050】
本開示の実施例の可能な実現態様の1つとして、図4に示すように、支払い処理装置は、図3に示されるものに加え、保存モジュール340をさらに含む。
【0051】
そのうち、保存モジュール340は、ルーティングジャンプアドレスを保存し、ルーティングジャンプアドレスとアカウントエンドとの間の対応関係を確立するために用いられる。
【0052】
本開示の実施例の可能な実現態様の1つとして、ルーティングジャンプアドレスのフォーマットは、国際標準フォーマットである。
【0053】
本開示の実施例の可能な実現態様の1つとして、図5に示すように、支払い処理装置は、図4に示されるものに加え、取得モジュール350及び添加モジュール360をさらに含む。
【0054】
そのうち、取得モジュール350は、複数のオペレーティングシステムのタイプ、及びタイプに1対1で対応するインジケータを取得するために用いられ、添加モジュール360は、ルーティングジャンプアドレス内に前記インジケータをそれぞれ添加して、タイプにそれぞれ対応する複数の強化後ジャンプアドレスを得るために用いられ、それに対応して、保存モジュール340は、具体的に、強化後ルーティングジャンプアドレスを保存し、強化後ルーティングジャンプアドレスとアカウントエンド及びオペレーティングシステムのタイプとの間の対応関係を確立するために用いられる。
【0055】
本開示の実施例の可能な実現態様の1つとして、返しモジュール330は、具体的に、マーチャントエンドのインストールされた端末機器のオペレーティングシステムのタイプを取得し、そのタイプを応答待ちタイプとし、応答待ちタイプに従って、アカウントエンドの対応関係を照会し、応答待ちタイプ及びアカウントエンドとの対応関係が確立された強化後ルーティングジャンプアドレスを取得して、応答待ち強化後ルーティングジャンプアドレスとし、応答待ち強化後ルーティングジャンプアドレスを応答結果に添加してマーチャントエンドに返すために用いられる。
【0056】
本開示の実施例の可能な実現態様の1つとして、署名モジュール320は、具体的に、アカウントバックエンドシステムの公開鍵を用いて前記支払い要求を暗号化し、清算システムの秘密鍵を用いて、暗号化された支払い要求に対してデジタル署名し、前記アクワイアラシステムを介してマーチャントエンドに応答結果を返すことで、マーチャントエンドが、デジタル署名された支払い要求を、アカウントエンドを介してアカウントバックエンドシステムに送信した後、アカウントバックエンドシステムが、清算システムの公開鍵を用いて、デジタル署名された支払い要求を署名検証し、アカウントバックエンドシステムの秘密鍵を用いて、署名検証された支払い要求を復号化し、復号化が成功すると、検証の合格が確定されるようにするために用いられる。
【0057】
本開示の実施例による支払い処理装置は、清算システムに適用されるものであり、マーチャントエンドからアクワイアラシステムを介して送信された支払い要求を受信し、支払い要求に対してデジタル署名し、アクワイアラシステムを介してマーチャントエンドに応答結果を返し、アカウントエンドに対応するルーティングジャンプアドレスが応答結果に含まれることで、マーチャントエンドが、ルーティングジャンプアドレスに従ってアカウントエンドにジャンプして、デジタル署名された支払い要求を、アカウントエンドを介してアカウントバックエンドシステムに送信して検証を行わせ、デジタル署名の検証に合格した後、アカウントバックエンドシステムが支払い要求に対応する支払い操作を行い、支払い操作結果を得るようにし、アカウントバックエンドシステムから送信された支払い操作結果を受信して、アクワイアラシステムを介してマーチャントエンドに支払い操作結果を返す。これにより、マーチャントエンドとアカウントエンドは、清算システム及びその統一された署名、ルーティングジャンプアドレスによるルーティングジャンプを介して、アクワイアラシステム、マーチャントエンド及びアカウントエンドの相互接続及び相互通信が実現され、統一されたインターフェイス標準、統一されたソフトウェアルーティングジャンプ仕様によって、マーチャントソフトウェア、アカウントソフトウェア機能のワンポイントアクセス、及び、業務の相互接続及び相互通信の能力を実現し、互換性が高く、システム間のインタラクションリンクが簡素化され、複雑度が低減され、システム全体の安全性が向上され、全体的な支払い処理効率が向上される。
【0058】
上記実施例を実現するために、本開示では、支払い処理システムがさらに提供されている。図6は、本開示の実施例による支払い処理システムの構造模式図である。当該支払い処理システムは、図6に示すように、端末機器にインストールされたマーチャントエンド610、アクワイアラシステム620、清算システム630、アカウントバックエンドシステム640、及びアカウントエンド650を含む。
【0059】
そのうち、アクワイアラシステム620は、マーチャントエンド610及び清算システム630にそれぞれ接続され、アカウントバックエンドシステム640は、清算システム630及びアカウントエンド650にそれぞれ接続されており、マーチャントエンド610は、ユーザがアカウントエンド650を選択して注文の支払いを行う時、アクワイアラシステム620を介して前記清算システム630に支払い要求を送信し、清算システム630は、支払い要求に対してデジタル署名し、アクワイアラシステム620を介して前記マーチャントエンド610に応答結果を返すために用いられ、応答結果には、アカウントエンド650に対応するルーティングジャンプアドレスが含まれ、マーチャントエンド610は、ルーティングジャンプアドレスに従ってアカウントエンド650にジャンプして、デジタル署名された支払い要求を、アカウントエンド650を介してアカウントバックエンドシステム640に送信して検証を行わせるために用いられ、アカウントバックエンドシステム640は、デジタル署名された支払い要求に対して検証を行い、デジタル署名の検証に合格した後、前記支払い要求に対応する支払い操作を行い、支払い操作結果を得て清算システム630に返すために用いられ、清算システム630は、アクワイアラシステムを介してマーチャントエンド610に支払い操作結果を返すために更に用いられる。
本明細書の説明において、「一実施例」、「いくつかの実施例」、「例示」、「具体的な例」、又は「いくつかの例」などの参考用語による記述は、当該実施例又は例示と併せて記載された具体的な特徴、構造、材料又は特性が、本開示の少なくとも一実施例又は例示に含まれる、ということを意味する。本明細書では、上記用語の概略的な表現は、必ずしも同じ実施例又は例示を指すものではない。さらに、記載された具体的な特徴、構造、材料又は特性は、いずれか1つ又は複数の実施例又は例示において適切な方法で組み合わせることができる。なお、相互に矛盾しない限り、当業者は、本明細書に記載された異なる実施例又は例示、及び、異なる実施例又は例示における特徴を結合及び組み合せることができる。
【0060】
なお、「第1」及び「第2」という用語は、説明の目的のみで使用され、相対的な重要性を指示したり暗示したり、指示された技術的特徴の数を暗黙的に示したりするものとして理解してはいけない。従って、「第1」及び「第2」で限定された特徴には、当該特徴が明示的または暗黙的に少なくとも1つ含まれることが可能である。本開示の説明において、「複数」とは、特に明記しない限り、少なくとも2つ、例えば2つ、3つなどを意味する。
【0061】
フローチャートで又はここで他の方式で記載された任意の過程または方法は、カスタム論理機能または過程のステップを実現するための1つまたは複数の実行可能な命令のコードを含むモジュール、セグメント又は部分を表すものとして理解され得る。また、本開示の好ましい実施形態の範囲は、別の実現態様も含み、例えば、示された又は議論された順序ではなく、関連する機能に従ってほぼ同時に又は逆の順序で機能を実行可能な態様を含む。これは、本開示の実施例の所属する技術分野の当業者によって理解されるべきである。
【0062】
フローチャートで示された、又は、ここで他の方式で記載されたロジック及び/又はステップは、例えば、論理機能を実現するための実行可能な命令の順序付けられたリストと見なすことができ、命令実行システム、装置又は機器(例えば、コンピュータに基づくシステム、プロセッサを含むシステム、又は、命令実行システム、装置又は機器から命令を取得して実行可能な他のシステム)によって使用するために、あるいは、これらの命令実行システム、装置又は機器と組み合わせて使用するために、任意のコンピュータ可読媒体に具現化することが可能である。本明細書に関して、「コンピュータ可読媒体」は、命令実行システム、装置又は機器によって使用されるために、あるいは、これらの命令実行システム、装置又は機器と組み合わせて使用するために、プログラムを包含、格納、通信、伝播又は伝送可能な任意のデバイスであり得る。コンピュータ可読メディアのより具体的な例(網羅的ではないリスト)には、1つ又は複数の配線を有する電気接続部(電子装置)、ポータブルコンピュータディスクケース(磁気装置)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAMと略称する)、読み取り専用メモリ(Read-Only Memory、ROMと略称する)、消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(Erasable Programmable Read-Only Memory、EPROM又はフラッシュメモリと略称する)、光ファイバデバイス、及び、ポータブルコンパクトディスク読み取り専用メモリ(Compact Disc Read-Only Memory、CDROMと略称する)が含まれる。さらに、コンピュータ可読媒体は、その上にプログラムを印刷可能な紙または他の適切な媒体であってもよく、これは、例えば、紙または他の媒体を光学的にスキャンし、次に編集、解釈、または必要に応じて他の適切な方式で処理することで前記プログラムを電子的に取得してから、コンピュータのメモリに格納することができるからである。
【0063】
本開示の各部分は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、又はそれらの組み合わせによって実現可能であることを理解すべきである。上記の実施形態では、複数のステップ又は方法は、メモリに格納されて適切な命令実行システムによって実行されるソフトウェア又はファームウェアを用いて実現することが可能である。例えば、別の実施形態と同じになるようにハードウェアによって実現される場合、データ信号の論理機能を実現するための論理ゲートを有するディスクリート論理回路、適切な組み合わせ論理ゲート回路を有する専用集積回路、プログラマブルゲートアレイ(Programmable Gate Array、PGAと略称する)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array、FPGAと略称する)などの、当分野で知られている技術のうちのいずれか1つ又はそれらの組み合わせによって実現することができる。
【0064】
当業者であれば、プログラムを通じて、関連するハードウェアを指示して上記実施例に係る方法に含まれるステップの全部又は一部を実現可能であるということが理解できる。前記プログラムは、コンピュータ可読記憶媒体に格納され得る。当該プログラムが実行される時、方法実施例のステップの1つ又はそれらの組み合わせが含まれる。
【0065】
なお、本開示の各実施例における各機能ユニットが1つの処理モジュールに集積されてもよいし、各ユニットが物理的に単独で存在してもよく、2つ又はそれ以上のユニットが1つのモジュールに集積されてもよい。上記集積されたモジュールは、ハードウェア又はソフトウェアの機能モジュールの形で実現され得る。上記集積されたモジュールは、ソフトウェア機能モジュールの形で実現され、独立した製品として販売又は使用される場合、コンピュータ可読記憶媒体に格納されてもよい。
【0066】
上記に記載の記憶媒体は、読み取り専用メモリ、磁気ディスク又は光ディスクなどであり得る。本開示の実施例は、以上に示され記載されていたが、上記実施例は例示的なものであり、本開示に対する制限として解釈されるべきではないことが理解され得る。当業者は、本開示の範囲内で、上記実施例に変更、修正、置換及び変形を加えることができる。


図1
図2
図3
図4
図5
図6
【手続補正書】
【提出日】2022-01-18
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
清算システムに適用される支払い処理方法であって、
マーチャントエンドからアクワイアラシステムを介して送信された支払い要求を受信するステップと、
前記支払い要求に対してデジタル署名し、前記アクワイアラシステムを介して前記マーチャントエンドに応答結果を返すステップであって、アカウントエンドに対応するルーティングジャンプアドレスが前記応答結果に含まれることで、前記マーチャントエンドが、前記ルーティングジャンプアドレスに従って前記アカウントエンドにジャンプして、デジタル署名された支払い要求を、前記アカウントエンドを介してアカウントバックエンドシステムに送信して検証を行わせ、デジタル署名の検証に合格した後、前記アカウントバックエンドシステムが、前記支払い要求に対応する支払い操作を行い、支払い操作結果を得るようにし、前記ルーティングジャンプアドレスは、複数の端末機器のオペレーティングシステムのタイプに対応するインジケータを前記ルーティングジャンプアドレス内に添加して得られた、前記オペレーティングシステムのタイプに対応する強化後ルーティングジャンプアドレスであり、前記強化後ルーティングジャンプアドレスは、前記アカウントエンド及び前記オペレーティングシステムのタイプとの間に対応関係を有するステップと、
前記アカウントバックエンドシステムから送信された前記支払い操作結果を受信して、前記アクワイアラシステムを介して前記マーチャントエンドに前記支払い操作結果を返すステップと、を含む、支払い処理方法。
【請求項2】
前記の、前記支払い要求に対してデジタル署名し、前記アクワイアラシステムを介して前記マーチャントエンドに応答結果を返すステップの前に、
アカウントエンドに対応するアカウントバックエンドシステムによって報告されたルーティングジャンプアドレスを受信するステップと、
前記ルーティングジャンプアドレスを保存し、前記ルーティングジャンプアドレスと前記アカウントエンドとの間の対応関係を確立するステップと、をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ルーティングジャンプアドレスのフォーマットは、国際標準フォーマットである、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記の、アカウントエンドに対応するアカウントバックエンドシステムによって報告されたルーティングジャンプアドレスを受信するステップの後に、
複数のオペレーティングシステムのタイプ、及び、前記タイプに1対1で対応するインジケータを取得するステップと、
前記ルーティングジャンプアドレス内に前記インジケータをそれぞれ添加して、前記タイプにそれぞれ対応する複数の強化後ルーティングジャンプアドレスを得るステップと、をさらに含み、
それに対応して、前記ルーティングジャンプアドレスを保存し、前記ルーティングジャンプアドレスと前記アカウントエンドとの間の対応関係を確立するステップは、具体的に、
前記強化後ルーティングジャンプアドレスを保存し、前記強化後ルーティングジャンプアドレスと前記アカウントエンド及びオペレーティングシステムのタイプとの間の対応関係を確立することとなる、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記アクワイアラシステムを介して前記マーチャントエンドに応答結果を返すことは、
前記マーチャントエンドのインストールされた端末機器のオペレーティングシステムのタイプを取得し、前記タイプを応答待ちタイプとすることと、
前記応答待ちタイプに従って、前記アカウントエンドの対応関係を照会し、前記応答待ちタイプ及び前記アカウントエンドとの対応関係が確立された強化後ルーティングジャンプアドレスを取得して、応答待ち強化後ルーティングジャンプアドレスとすることと、
前記応答待ち強化後ルーティングジャンプアドレスを前記応答結果に添加して前記マーチャントエンドに返すことと、を含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記の、前記支払い要求に対してデジタル署名し、前記アクワイアラシステムを介して前記マーチャントエンドに応答結果を返すステップは、
アカウントバックエンドシステムの公開鍵を用いて前記支払い要求を暗号化し、清算システムの秘密鍵を用いて、暗号化された支払い要求に対してデジタル署名し、前記アクワイアラシステムを介してマーチャントエンドに応答結果を返すことで、マーチャントエンドが、デジタル署名された支払い要求を、アカウントエンドを介してアカウントバックエンドシステムに送信した後、アカウントバックエンドシステムが、清算システムの公開鍵を用いて、デジタル署名された支払い要求を署名検証し、アカウントバックエンドシステムの秘密鍵を用いて、署名検証された支払い要求を復号化し、復号化が成功すると、検証の合格が確定されるようにすることを含む、請求項に記載の方法。
【請求項7】
清算システムに適用される支払い処理装置であって、
マーチャントエンドからアクワイアラシステムを介して送信された支払い要求を受信するための受信モジュールと、
前記支払い要求に対してデジタル署名し、前記アクワイアラシステムを介して前記マーチャントエンドに応答結果を返すための署名モジュールであって、アカウントエンドに対応するルーティングジャンプアドレスが前記応答結果に含まれることで、前記マーチャントエンドが、前記ルーティングジャンプアドレスに従って前記アカウントエンドにジャンプして、デジタル署名された支払い要求を、前記アカウントエンドを介してアカウントバックエンドシステムに送信して検証を行わせ、デジタル署名の検証に合格した後、前記アカウントバックエンドシステムが、前記支払い要求に対応する支払い操作を行い、支払い操作結果を得るようにし、前記ルーティングジャンプアドレスは、複数の端末機器のオペレーティングシステムのタイプに対応するインジケータを前記ルーティングジャンプアドレス内に添加して得られた、前記オペレーティングシステムのタイプに対応する強化後ルーティングジャンプアドレスであり、前記強化後ルーティングジャンプアドレスは、前記アカウントエンド及び前記オペレーティングシステムのタイプとの間に対応関係を有する署名モジュールと、
前記アカウントバックエンドシステムから送信された前記支払い操作結果を受信して、前記アクワイアラシステムを介して前記マーチャントエンドに前記支払い操作結果を返すための返しモジュールと、を含む、支払い処理装置。
【請求項8】
保存モジュールをさらに含み、
前記受信モジュールは、前記アカウントエンドに対応するアカウントバックエンドシステムによって報告されたルーティングジャンプアドレスを受信するために更に用いられ、
前記保存モジュールは、前記ルーティングジャンプアドレスを保存し、前記ルーティングジャンプアドレスと前記アカウントエンドとの間の対応関係を確立するために用いられる、請求項7に記載の装置。
【請求項9】
前記ルーティングジャンプアドレスのフォーマットは、国際標準フォーマットである、請求項7又は8に記載の装置。
【請求項10】
取得モジュール及び添加モジュールをさらに含み、
前記取得モジュールは、複数のオペレーティングシステムのタイプ、及び、前記タイプに1対1で対応するインジケータを取得するために用いられ、
前記添加モジュールは、前記ルーティングジャンプアドレス内に前記インジケータをそれぞれ添加して、前記タイプにそれぞれ対応する複数の強化後ジャンプアドレスを得るために用いられ、
それに対応して、前記保存モジュールは、具体的に、前記強化後ルーティングジャンプアドレスを保存し、前記強化後ルーティングジャンプアドレスと前記アカウントエンド及びオペレーティングシステムのタイプとの間の対応関係を確立するために用いられる、請求項8に記載の装置。
【請求項11】
前記返しモジュールは、具体的に、
前記マーチャントエンドのインストールされた端末機器のオペレーティングシステムのタイプを取得し、前記タイプを応答待ちタイプとし、
前記応答待ちタイプに従って、前記アカウントエンドの対応関係を照会し、前記応答待ちタイプ及び前記アカウントエンドとの対応関係が確立された強化後ルーティングジャンプアドレスを取得して、応答待ち強化後ルーティングジャンプアドレスとし、
前記応答待ち強化後ルーティングジャンプアドレスを前記応答結果に添加して前記マーチャントエンドに返すために用いられる、請求項10に記載の装置。
【請求項12】
前記署名モジュールは、具体的に、
アカウントバックエンドシステムの公開鍵を用いて前記支払い要求を暗号化し、清算システムの秘密鍵を用いて、暗号化された支払い要求に対してデジタル署名し、前記アクワイアラシステムを介してマーチャントエンドに応答結果を返すことで、マーチャントエンドが、デジタル署名された支払い要求を、アカウントエンドを介してアカウントバックエンドシステムに送信した後、アカウントバックエンドシステムが、清算システムの公開鍵を用いて、デジタル署名された支払い要求を署名検証し、アカウントバックエンドシステムの秘密鍵を用いて、署名検証された支払い要求を復号化し、復号化が成功すると、検証の合格が確定されるようにするために用いられる、請求項に記載の装置。
【請求項13】
支払い処理システムであって、
端末機器にインストールされたマーチャントエンド、アクワイアラシステム、清算システム、アカウントバックエンドシステム、及びアカウントエンドを含み、
前記アクワイアラシステムは、前記マーチャントエンド及び前記清算システムにそれぞれ接続され、前記アカウントバックエンドシステムは、前記清算システム及び前記アカウントエンドにそれぞれ接続されており、
前記マーチャントエンドは、ユーザがアカウントエンドを選択して注文の支払いを行う時、前記アクワイアラシステムを介して前記清算システムに支払い要求を送信し、
前記清算システムは、前記支払い要求に対してデジタル署名し、前記アクワイアラシステムを介して前記マーチャントエンドに応答結果を返すために用いられ、前記応答結果には、アカウントエンドに対応するルーティングジャンプアドレスが含まれ、
前記マーチャントエンドは、前記ルーティングジャンプアドレスに従って前記アカウントエンドにジャンプして、デジタル署名された支払い要求を、前記アカウントエンドを介してアカウントバックエンドシステムに送信して検証を行わせるために用いられ、
前記アカウントバックエンドシステムは、デジタル署名された支払い要求に対して検証を行い、デジタル署名の検証に合格した後、支払い要求に対応する支払い操作を行い、支払い操作結果を得て清算システムに返すために用いられ、
前記清算システムは、アクワイアラシステムを介して前記マーチャントエンドに前記支払い操作結果を返すために更に用いられる、支払い処理システム。
【国際調査報告】