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特表2022-536634GISポイントデータをレンダリングする方法、装置、コンピュータ設備、および記憶媒体
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  • 特表-GISポイントデータをレンダリングする方法、装置、コンピュータ設備、および記憶媒体 図1
  • 特表-GISポイントデータをレンダリングする方法、装置、コンピュータ設備、および記憶媒体 図2
  • 特表-GISポイントデータをレンダリングする方法、装置、コンピュータ設備、および記憶媒体 図3
  • 特表-GISポイントデータをレンダリングする方法、装置、コンピュータ設備、および記憶媒体 図4
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-08-18
(54)【発明の名称】GISポイントデータをレンダリングする方法、装置、コンピュータ設備、および記憶媒体
(51)【国際特許分類】
   G06T 17/05 20110101AFI20220810BHJP
【FI】
G06T17/05
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021572479
(86)(22)【出願日】2020-08-28
(85)【翻訳文提出日】2021-12-06
(86)【国際出願番号】 CN2020111978
(87)【国際公開番号】W WO2021135325
(87)【国際公開日】2021-07-08
(31)【優先権主張番号】202010733018.8
(32)【優先日】2020-07-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517406065
【氏名又は名称】平安科技(深▲せん▼)有限公司
【氏名又は名称原語表記】PING AN TECHNOLOGY (SHENZHEN) CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】23F,Ping’an Financial Center,No.5033 Yitian Road,Fu’an Community of Futian Street,Futian District Shenzhen,Guangdong 518000 China
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】侯 ▲麗▼
(72)【発明者】
【氏名】▲劉▼ 翔
【テーマコード(参考)】
5B050
【Fターム(参考)】
5B050AA10
5B050BA17
5B050EA09
5B050FA05
(57)【要約】
GISポイントデータをレンダリングする方法であって、それは人工知能の分野に属し、レンダリングされる地理領域範囲を運ぶレンダリング命令を受信することと、前記地理領域範囲に応じて、対応するGISポイントデータを選択することと、選択されたGISポイントデータに応じて、キャンバスオブジェクト生成スレッドで対応するキャンバスオブジェクトを生成することと、生成されたキャンバスオブジェクトを表示スレッドで現在の画面に表示し、かつ前記キャンバスオブジェクトが表示される時、または表示された後に、前記キャンバスオブジェクト生成スレッドで残りのGISポイントデータを引き続き取得して対応するキャンバスオブジェクトを生成することと、を含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
レンダリングされる地理領域範囲を運ぶレンダリング命令を受信することと、
前記地理領域範囲に応じて、対応するGISポイントデータを選択することと、
選択されたGISポイントデータに応じて、キャンバスオブジェクト生成スレッドで対応するキャンバスオブジェクトを生成することと、
生成されたキャンバスオブジェクトを表示スレッドで現在の画面に表示し、かつ前記キャンバスオブジェクトが表示される時、または表示された後に、前記キャンバスオブジェクト生成スレッドで残りのGISポイントデータを引き続き取得して対応するキャンバスオブジェクトを生成することと、を含むGISポイントデータをレンダリングする方法。
【請求項2】
上述した、前記キャンバスオブジェクト生成スレッドで残りのGISポイントデータを引き続き取得して対応するキャンバスオブジェクトを生成することは、
前記キャンバスオブジェクト生成スレッドで、残りのGISポイントデータから、前記地理領域範囲に近い順に新たなGISポイントデータを取得することと、
取得された新たなGISポイントデータに応じて新たなキャンバスオブジェクトを生成することと、を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記キャンバスオブジェクトの生成方法は、
取得されたGISポイントデータを所定の階層に応じて分類することと、
関連する分類に対応する集合を取得し、かつ取得された集合に対応するグラフィックスファイルを選択することと、
前記グラフィックスファイル、および対応する集合における各GISポイントデータをカプセル化してキャンバスオブジェクトを得ることと、を含む、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
上述した生成されたキャンバスオブジェクトを表示スレッドで現在の画面に表示するステップの後、前記方法はさらに、
現在の画面に表示されたキャンバスオブジェクトを内部メモリに記憶することを含み、
上述した前記地理領域範囲に応じて対応するGISポイントデータを選択するステップの後に、さらに、
前記地理領域範囲に対応するGISポイントデータが、内部メモリに記憶されたキャンバスオブジェクトに対応するか否かを判断することと、
前記地理領域範囲に対応するGISポイントデータが、内部メモリに記憶されたキャンバスオブジェクトに対応する場合、前記内部メモリから対応するキャンバスオブジェクトを直接読み取り、そうでない場合、引き続き選択されたGISポイントデータに応じて、キャンバスオブジェクト生成スレッドで対応するキャンバスオブジェクトを生成することと、を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
上述した前記地理領域範囲に対応するGISポイントデータが、内部メモリに記憶されたキャンバスオブジェクトに対応するか否かを判断するステップは、
前記地理領域範囲と記憶されたキャンバスに対応する地理領域範囲とを比較して重畳領域を得ることと、
前記重畳領域にGISポイントデータが存在するか否かを判断することと、
前記重畳領域にGISポイントデータが存在する場合、前記内部メモリから重畳領域のGISポイントデータに対応するキャンバスオブジェクトを抽出し、引き続き、前記内部メモリに非重畳領域のGISポイントデータに対応するキャンバスオブジェクトが存在するか否かを照会することと、を含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
上述した前記地理領域範囲に対応するGISポイントデータが、内部メモリに記憶されたキャンバスオブジェクトに対応するか否かを判断するステップの前に、前記方法はさらに、
全てのGISポイントデータに対応するキャンバスオブジェクトが生成されたか否かを判断することと、
生成された場合、内部メモリから前記GISポイントデータに対応するキャンバスオブジェクトを直接読み取ることと、を含む、請求項4に記載の方法。
【請求項7】
前記方法はさらに、
縮小・拡大命令を受信すると、前記縮小・拡大命令に対応する調整度を計算することと、
各集合に対応するグラフィックスファイルのオリジナルグラフィックスのサイズを取得することと、
調整度に応じて前記オリジナルグラフィックスのサイズを調整して新たなグラフィックスファイルを得ることと、
元のグラフィックスファイルを前記新たなグラフィックスファイルで置き換えることと、を含む、請求項3に記載の方法。
【請求項8】
レンダリングの地理領域範囲を運ぶレンダリング命令を受信するための受信モジュールと、
前記地理領域範囲に応じて、対応するGISポイントデータを選択するための選択モジュールと、
選択されたGISポイントデータに応じて、キャンバスオブジェクト生成スレッドで対応するキャンバスオブジェクトを生成するための生成モジュールと、
生成されたキャンバスオブジェクトを表示スレッドで現在の画面に表示し、かつ前記キャンバスオブジェクトが表示される時、または表示された後に、前記キャンバスオブジェクト生成スレッドで残りのGISポイントデータを引き続き取得して対応するキャンバスオブジェクトを生成するための表示モジュールと、を含む、GISポイントデータをレンダリングする装置。
【請求項9】
コンピュータ可読命令が記憶されたメモリと、1つ以上のプロセッサとを含み、前記コンピュータ可読命令が前記1つ以上のプロセッサによって実行されると、前記1つ以上のプロセッサに、
レンダリングされる地理領域範囲を運ぶレンダリング命令を受信するステップと、
前記地理領域範囲に応じて、対応するGISポイントデータを選択するステップと、
選択されたGISポイントデータに応じて、キャンバスオブジェクト生成スレッドで対応するキャンバスオブジェクトを生成するステップと、
生成されたキャンバスオブジェクトを表示スレッドで現在の画面に表示し、かつ前記キャンバスオブジェクトが表示される時、または表示された後に、前記キャンバスオブジェクト生成スレッドで残りのGISポイントデータを引き続き取得して対応するキャンバスオブジェクトを生成するステップと、を実行させる、コンピュータ設備。
【請求項10】
前記プロセッサが前記コンピュータ可読命令を実行する時に実現された、上述した前記キャンバスオブジェクト生成スレッドで残りのGISポイントデータを引き続き取得して対応するキャンバスオブジェクトを生成するステップは、
前記キャンバスオブジェクト生成スレッドで、残りのGISポイントデータから、前記地理領域範囲に近い順に新たなGISポイントデータを取得することと、
取得された新たなGISポイントデータに応じて新たなキャンバスオブジェクトを生成することと、を含む、請求項9に記載のコンピュータ設備。
【請求項11】
前記プロセッサが前記コンピュータ可読命令を実行する時に実現された、前記キャンバスオブジェクトの生成方法は、
取得されたGISポイントデータを所定の階層に応じて分類することと、
関連する分類に対応する集合を取得し、かつ取得された集合に対応するグラフィックスファイルを選択することと、
前記グラフィックスファイル、および対応する集合における各GISポイントデータをカプセル化してキャンバスオブジェクトを得ることと、を含む、請求項9または10に記載のコンピュータ設備。
【請求項12】
前記プロセッサが前記コンピュータ可読命令を実行する時に実現された、上述した生成されたキャンバスオブジェクトを表示スレッドで現在の画面に表示するステップの後に、前記方法はさらに、
現在の画面に表示されたキャンバスオブジェクトを内部メモリに記憶することを含み、
上述した前記地理領域範囲に応じて対応するGISポイントデータを選択するステップの後に、さらに、
前記地理領域範囲に対応するGISポイントデータが、内部メモリに記憶されたキャンバスオブジェクトに対応するか否かを判断することと、
前記地理領域範囲に対応するGISポイントデータが、内部メモリに記憶されたキャンバスオブジェクトに対応する場合、前記内部メモリから対応するキャンバスオブジェクトを直接読み取り、そうでない場合、引き続き選択されたGISポイントデータに応じて、キャンバスオブジェクト生成スレッドで対応するキャンバスオブジェクトを生成することと、を含む、請求項9に記載のコンピュータ設備。
【請求項13】
前記プロセッサが前記コンピュータ可読命令を実行する時に実現された、上述した前記地理領域範囲に対応するGISポイントデータが、内部メモリに記憶されたキャンバスオブジェクトに対応するか否かを判断するステップは、
前記地理領域範囲と記憶されたキャンバスに対応する地理領域範囲とを比較して重畳領域を得ることと、
前記重畳領域にGISポイントデータが存在するか否かを判断することと、
前記重畳領域にGISポイントデータが存在する場合、前記内部メモリから重畳領域のGISポイントデータに対応するキャンバスオブジェクトを抽出し、引き続き、前記内部メモリに非重畳領域のGISポイントデータに対応するキャンバスオブジェクトが存在するか否かを照会することと、を含む、請求項12に記載のコンピュータ設備。
【請求項14】
前記プロセッサが前記コンピュータ可読命令を実行する時に実現された、上述した前記地理領域範囲に対応するGISポイントデータが、内部メモリに記憶されたキャンバスオブジェクトに対応するか否かを判断するステップの前に、前記方法はさらに、
全てのGISポイントデータに対応するキャンバスオブジェクトが生成されたか否かを判断することと、
生成された場合、内部メモリから前記GISポイントデータに対応するキャンバスオブジェクトを直接読み取ることと、を含む、請求項12に記載のコンピュータ設備。
【請求項15】
前記プロセッサが前記コンピュータ可読命令を実行する時に、さらに、
縮小・拡大命令を受信すると、前記縮小・拡大命令に対応する調整度を計算するステップと、
各集合に対応するグラフィックスファイルのオリジナルグラフィックスのサイズを取得するステップと、
調整度に応じて前記オリジナルグラフィックスのサイズを調整して新たなグラフィックスファイルを得るステップと、
元のグラフィックスファイルを前記新たなグラフィックスファイルで置き換えるステップと、を実行する、請求項11に記載のコンピュータ設備。
【請求項16】
コンピュータ可読命令が1つ以上のプロセッサによって実行されると、前記1つ以上のプロセッサに、
レンダリングされる地理領域範囲を運ぶレンダリング命令を受信するステップと、
前記地理領域範囲に応じて、対応するGISポイントデータを選択するステップと、
選択されたGISポイントデータに応じて、キャンバスオブジェクト生成スレッドで対応するキャンバスオブジェクトを生成するステップと、
生成されたキャンバスオブジェクトを表示スレッドで現在の画面に表示し、かつ前記キャンバスオブジェクトが表示される時、または表示された後に、前記キャンバスオブジェクト生成スレッドで残りのGISポイントデータを引き続き取得して対応するキャンバスオブジェクトを生成するステップと、を実行させる、コンピュータ可読命令が記憶された1つ以上のコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項17】
前記コンピュータ可読命令が前記プロセッサによって実行される時に実現された、上述した前記キャンバスオブジェクト生成スレッドで残りのGISポイントデータを引き続き取得して対応するキャンバスオブジェクトを生成するステップは、
前記キャンバスオブジェクト生成スレッドで、残りのGISポイントデータから、前記地理領域範囲に近い順に新たなGISポイントデータを取得することと、
取得された新たなGISポイントデータに応じて新たなキャンバスオブジェクトを生成することと、を含む、請求項16に記載の記憶媒体。
【請求項18】
前記コンピュータ可読命令が前記プロセッサによって実行される時に実現された前記キャンバスオブジェクトの生成方法は、
取得されたGISポイントデータを所定の階層に応じて分類することと、
関連する分類に対応する集合を取得し、かつ取得された集合に対応するグラフィックスファイルを選択することと、
前記グラフィックスファイル、および対応する集合における各GISポイントデータをカプセル化してキャンバスオブジェクトを得ることと、を含む、請求項16または17に記載の記憶媒体。
【請求項19】
前記コンピュータ可読命令が前記プロセッサによって実行される時に実現された、上述した生成されたキャンバスオブジェクトを表示スレッドで現在の画面に表示するステップの後に、前記方法はさらに、
現在の画面に表示されたキャンバスオブジェクトを内部メモリに記憶することを含み、
上述した前記地理領域範囲に応じて対応するGISポイントデータを選択するステップの後に、さらに、
前記地理領域範囲に対応するGISポイントデータが、内部メモリに記憶されたキャンバスオブジェクトに対応するか否かを判断することと、
前記地理領域範囲に対応するGISポイントデータが、内部メモリに記憶されたキャンバスオブジェクトに対応する場合、前記内部メモリから対応するキャンバスオブジェクトを直接読み取り、そうでない場合、引き続き選択されたGISポイントデータに応じて、キャンバスオブジェクト生成スレッドで対応するキャンバスオブジェクトを生成することと、を含む、請求項16に記載の記憶媒体。
【請求項20】
前記コンピュータ可読命令が前記プロセッサによって実行される時に実現された、上述した前記地理領域範囲に対応するGISポイントデータが、内部メモリに記憶されたキャンバスオブジェクトに対応するか否かを判断するステップは、
前記地理領域範囲と記憶されたキャンバスに対応する地理領域範囲とを比較して重畳領域を得ることと、
前記重畳領域にGISポイントデータが存在するか否かを判断することと、
前記重畳領域にGISポイントデータが存在する場合、前記内部メモリから重畳領域のGISポイントデータに対応するキャンバスオブジェクトを抽出し、引き続き、前記内部メモリに非重畳領域のGISポイントデータに対応するキャンバスオブジェクトが存在するか否かを照会することと、を含む、請求項18に記載の記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2020年7月27日に中国特許局に提出された、「GISポイントデータをレンダリングする方法、装置、コンピュータ設備、および記憶媒体」と題する中国特許出願第2020107330188の優先権を主張し、その内容全体が参照により本出願に組み込まれている。
【0002】
本出願は、人工知能の技術分野に関し、特に、GISポイントデータをレンダリングする方法、装置、コンピュータ設備、および記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0003】
情報技術の発展に伴い、地理情報システム技術が登場してきており、地理情報システムとは、地理データの収集、記憶、管理、処理、分析、表示および応用を行うコンピュータシステムである。ブラウザ側のキャンバスオブジェクトは、スクリプトコンピュータ言語によって画像を描画するhtml5要素であり、通常キャンバスオブジェクトと呼ばれ、ブラウザ側で画像をレンダリングするために使用され、ポイントデータは、1対以上の座標で構成される、地理座標情報を持つ離散空間のポイントの集合である。
【0004】
従来技術では、ブラウザ側のGISポイントデータのレンダリングは、各フォーマットのGISポイントデータに共通する識別IDと空間地理座標を読み取った後、対応するグラフィックスファイルを取得し、識別IDと空間地理座標、およびグラフィックスファイルをキャンバスオブジェクトとしてカプセル化することで、現在の画面範囲内のキャンバスオブジェクトのみを一括してレンダリングする。
【0005】
しかしながら、本発明者は、上記の方法では、まず全てのキャンバスオブジェクトを算出し、次にキャンバスオブジェクトが現在の画面範囲内にあるか否かを判断し、現在の画面範囲内にない場合は表示せず、現在の画面範囲内にあるキャンバスオブジェクトのみを表示し、これにより、余計なキャンバスオブジェクトの計算に時間がかかり、表示効率の低下につながることに気付いた。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
本出願が開示した各実施例によれば、GISポイントデータをレンダリングする方法、装置、コンピュータ設備、および記憶媒体を提供する。
【0007】
GISポイントデータをレンダリングする方法であって、
レンダリングされる地理領域範囲を運ぶレンダリング命令を受信することと、
前記地理領域範囲に応じて、対応するGISポイントデータを選択することと、
選択されたGISポイントデータに応じて、キャンバスオブジェクト生成スレッドで対応するキャンバスオブジェクトを生成することと、
生成されたキャンバスオブジェクトを表示スレッドで現在の画面に表示し、かつ前記キャンバスオブジェクトが表示される時、または表示された後に、前記キャンバスオブジェクト生成スレッドで残りのGISポイントデータを引き続き取得して対応するキャンバスオブジェクトを生成することと、を含む。
【0008】
GISポイントデータをレンダリングする装置であって、
レンダリングの地理領域範囲を運ぶレンダリング命令を受信するための受信モジュールと、
前記地理領域範囲に応じて、対応するGISポイントデータを選択するための選択モジュールと、
選択されたGISポイントデータに応じて、キャンバスオブジェクト生成スレッドで対応するキャンバスオブジェクトを生成するための生成モジュールと、
生成されたキャンバスオブジェクトを表示スレッドで現在の画面に表示し、かつ前記キャンバスオブジェクトが表示される時、または表示された後に、前記キャンバスオブジェクト生成スレッドで残りのGISポイントデータを引き続き取得して対応するキャンバスオブジェクトを生成するための表示モジュールと、を含む。
【0009】
コンピュータ設備であって、コンピュータ可読命令が記憶されたメモリと、1つ以上のプロセッサと、を含み、前記コンピュータ可読命令が前記プロセッサによって実行されると、前記1つ以上のプロセッサに、
レンダリングされる地理領域範囲を運ぶレンダリング命令を受信するステップと、
前記地理領域範囲に応じて、対応するGISポイントデータを選択するステップと、
選択されたGISポイントデータに応じて、キャンバスオブジェクト生成スレッドで対応するキャンバスオブジェクトを生成するステップと、
生成されたキャンバスオブジェクトを表示スレッドで現在の画面に表示し、かつ前記キャンバスオブジェクトが表示される時、または表示された後に、前記キャンバスオブジェクト生成スレッドで残りのGISポイントデータを引き続き取得して対応するキャンバスオブジェクトを生成するステップと、を実行させる。
【0010】
コンピュータ可読命令が記憶された1つ以上のコンピュータ可読記憶媒体であって、コンピュータ可読命令が1つ以上のプロセッサによって実行されると、1つ以上のプロセッサに、
レンダリングされる地理領域範囲を運ぶレンダリング命令を受信するステップと、
前記地理領域範囲に応じて、対応するGISポイントデータを選択するステップと、
選択されたGISポイントデータに応じて、キャンバスオブジェクト生成スレッドで対応するキャンバスオブジェクトを生成するステップと、
生成されたキャンバスオブジェクトを表示スレッドで現在の画面に表示し、かつ前記キャンバスオブジェクトが表示される時、または表示された後に、前記キャンバスオブジェクト生成スレッドで残りのGISポイントデータを引き続き取得して対応するキャンバスオブジェクトを生成するステップと、を実行させる。
【0011】
上記のGISポイントデータをレンダリングする方法、装置、コンピュータ設備、および記憶媒体は、現在の画面に表示しようとする地理領域範囲に応じて、対応するキャンバスオブジェクトを優先的に生成して表示し、かつ表示される時、または表示された後に、キャンバスオブジェクト生成スレッドで残りのGISポイントデータを引き続き取得して対応するキャンバスオブジェクトを生成し、これにより、表示効率を向上させることができる。
【0012】
本出願の1つ以上の実施例の詳細は、以下の図面および説明で記載されている。本出願の他の特徴および利点は、明細書、図面および特許請求の範囲から明らかになる。
【0013】
本出願の実施例における技術的解決手段をより明確に説明するために、以下において、実施例で使用される図面を簡単に紹介し、当然のことながら、以下の説明における図面は、本出願のいくつかの実施例に過ぎず、当業者であれば、創造的労力を要することなく、これらの図面に基づく他の図面を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】1つ以上の実施例によるGISポイントデータをレンダリングする方法のフローチャートである。
図2】1つ以上の実施例によるGISポイントデータの分布の概略図である。
図3】1つ以上の実施例によるGISポイントデータのレンダリング装置のブロック図である。
図4】1つ以上の実施例によるコンピュータ設備のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本出願の技術的解決手段および利点をより明らかにするために、以下において、図面と実施例を組み合わせて本出願をより詳細に説明する。ここで説明される具体的な実施例は本出願を解釈するためのものに過ぎず、本出願を限定するためのものではないことを理解すべきである。
【0016】
一実施例では、図1に示すように、GISポイントデータをレンダリングする方法が提供され、本実施例はその方法を端末に適用することによって例示され、理解されるように、その方法は、サーバーにも適用されてもよく、また、端末とサーバーを含むシステムに適用され、かつ端末とサーバーの相互作用によって実現されてもよい。本実施例では、その方法は、S102、S104、S106、およびS108を含む。
【0017】
S102では、レンダリングされる地理領域範囲を運ぶレンダリング命令を受信する。
【0018】
具体的には、レンダリング命令とは、ユーザーが表示端末に入力したものであり、例えば、特定のボタンをクリックして特定のタイプの地図を表示する命令や、地図を拡大するか縮小する命令、または、地図を移動して地図の表示範囲を調整する命令がある。当該レンダリング命令は、表示される地図の地理領域範囲を運ぶ。例えば、特定のボタンをクリックして特定のタイプの地図を表示する命令である場合、全国や特定の省など、完全な地域計画地図がデフォルトで表示され、地図を拡大または縮小する命令である場合、表示端末は、拡大または縮小の命令に対応するマウス入力の変位を取得することで、領域相対変位を特定し、これにより、元の地理領域範囲およびその相対変位に応じて、新たな地理領域範囲を決定し、また、地図の表示範囲を調整するために地図を移動する命令である場合、表示端末は、マウスの変位を取得することで領域相対変位を特定し、これにより、元の地理領域範囲およびその相対変位に応じて新たな地理領域範囲を決定する。
【0019】
S104では、地理領域範囲に応じて、対応するGISポイントデータを選択する。
【0020】
具体的には、GISポイントデータは、Excel、CSVやGeoJSONなど様々なフォーマットで表示することができ、表示端末は、位置識別や地理位置座標を含む、様々なフォーマットでのGISポイントデータを読み取る。これにより、表示端末は、地理領域範囲および各GISポイントデータに対応する地理位置座標に応じて、対応するGISポイントデータ、すなわち表示範囲内のGISポイントデータを選択することができる。任意選択的に、上記の様々なフォーマットのファイルからGISポイントデータを抽出するステップは、事前に実行されてもよく、これにより、表示端末は、抽出されたGISポイントデータを保存することで、次にその地理領域範囲に応じて対応するGISポイントデータを選択できるようになる。
【0021】
上記のGISポイントデータのプライバシーとセキュリティをさらに確保するために、上記のGISポイントデータをブロックチェーンのノードに記憶してもよいことを強調する必要がある。
【0022】
S106では、選択されたGISポイントデータに応じて、キャンバスオブジェクト生成スレッドで対応するキャンバスオブジェクトを生成する。
【0023】
具体的には、キャンバスオブジェクト生成スレッドは、主に、各GISポイントデータに対応するキャンバスオブジェクトを生成するためのものであり、例えば、省都のキャンバスオブジェクトは、小さな星形のアイコンとすることができ、これにより、そのキャンバスオブジェクト生成スレッドでは、表示端末は、GISポイントデータと小さな星形のアイコンをカプセル化して省都を表すキャンバスオブジェクトを得る。任意選択的に、表示端末はさらに、現在の表示画面の大きさを取得する必要が有り、表示端末は、地理領域範囲の大きさと現在の表示画面の大きさとの比率を計算することで、キャンバスオブジェクトの大きさを決定する。
【0024】
S108では、生成されたキャンバスオブジェクトを表示スレッドで現在の画面に表示し、かつキャンバスオブジェクトが表示される時、または表示された後に、キャンバスオブジェクト生成スレッドで残りのGISポイントデータを引き続き取得して対応するキャンバスオブジェクトを生成する。
【0025】
具体的には、表示端末は、対応するキャンバスオブジェクトを生成した後、キャンバスオブジェクトを現在の画面に一括して表示する。かつ表示される時、または表示された後に、キャンバスオブジェクト生成スレッドは、残りのGISポイントデータを引き続き取得して対応するキャンバスオブジェクトを生成する。
【0026】
上記のGISポイントデータをレンダリングする方法では、現在の画面に表示しようとする地理領域範囲に応じて、対応するキャンバスオブジェクトを優先的に生成して表示し、かつ表示される時、または表示された後に、キャンバスオブジェクト生成スレッドは、残りのGISポイントデータを引き続き取得して対応するキャンバスオブジェクトを生成し、これにより、表示効率を向上させることができる。
【0027】
一実施例では、キャンバスオブジェクト生成スレッドで残りのGISポイントデータを引き続き取得して対応するキャンバスオブジェクトを生成することは、キャンバスオブジェクト生成スレッドで、残りのGISポイントデータから、地理領域範囲に近い順に新たなGISポイントデータを取得することと、取得された新たなGISポイントデータに応じて新たなキャンバスオブジェクトを生成することと、を含む。
【0028】
具体的には、キャンバスオブジェクト生成スレッドは、地理領域範囲の距離に近い順にGISポイントデータを取得し、対応するキャンバスオブジェクトを生成することができ、具体的には、表示端末は、地理領域範囲の距離に近い順にGISポイントデータを取得し、GISポイントデータが属する分類の集合を判断し、既知の分類の集合に属する場合には、その集合に対応するグラフィックスファイルを直接取得してキャンバスオブジェクトを生成し、そうでない場合には、新たな集合を作成し、かつその新たな集合に対応するグラフィックスファイルを取得して、対応するキャンバスオブジェクトを生成する。具体的には、図2を参照してもよく、例えば、現在の画面領域に対応する地理領域範囲のGISポイントデータに対応するキャンバスオブジェクトを優先的に生成し、その後、現在の画面から離れた第1の距離にある領域のGISポイントデータを取得し、こうして、第2の順序では、これらのGISポイントデータに応じて対応するキャンバスオブジェクトを生成する。画面から離れた第2の距離にある領域のGISポイントデータを引き続き取得し、こうして、第3の順序では、これらのGISポイントデータに応じて対応するキャンバスオブジェクトを生成する。最後に、画面から離れた第3の距離にある領域のGISポイントデータを取得し、こうして、第4の順序では、これらのGISポイントデータに応じて対応するキャンバスオブジェクトを生成する。
【0029】
ここでの分類の集合は、例えば、省都と非省都などに分類した後のGISポイントデータの集合である。
【0030】
上記の実施例では、キャンバスオブジェクト生成スレッドは、地理領域範囲の距離に近い順にGISポイントデータを取得してもよく、こうして、まず、地理領域範囲内のGISポイントデータに対応するキャンバスオブジェクトを生成して優先的に表示し、その後、引き続き近い順にGISポイントデータを取得して生成することで、表示が容易になる。
【0031】
一実施例では、キャンバスオブジェクトの生成方法は、取得されたGISポイントデータを所定の階層に応じて分類することと、関連する分類に対応する集合を取得して、取得された集合に対応するグラフィックスファイルを選択することと、グラフィックスファイル、および対応する集合における各GISポイントデータをカプセル化してキャンバスオブジェクトを得ることと、を含む。
【0032】
具体的には、その地理領域範囲に応じて対応するGISポイントデータを選択した後、さらに、選択されたGISポイントデータを、省都や非省都などに分類したステップを含んでもよく、他の実施例では、GISポイントデータの所定の階層に応じて分類して異なる分類集合を得ることができる。こうして、選択されたGISポイントデータに応じて、キャンバスオブジェクト生成スレッドで対応するキャンバスオブジェクトを生成するステップは、関連する分類集合を取得し、関連する分類集合に対応するグラフィックスファイルを選択し、グラフィックスファイル、および対応する分類集合における各GISポイントデータをカプセル化してキャンバスオブジェクトを得ることを含んでもよい。
【0033】
上記の実施例では、まず、GISポイントデータを分類し、こうして、分類に対応するグラフィックスファイルを取得し、キャンバスオブジェクトを生成する必要がある場合には、対応するグラフィックスファイルを直接取得すればよい。
【0034】
一実施例では、生成されたキャンバスオブジェクトを表示スレッドで現在の画面に表示した後、さらに、現在の画面に表示されたキャンバスオブジェクトを内部メモリに記憶することを含む。地理領域範囲に応じて対応するGISポイントデータを選択した後、さらに、地理領域範囲に対応するGISポイントデータが、内部メモリに記憶されたキャンバスオブジェクトに対応するか否かを判断することと、地理領域範囲に対応するGISポイントデータが、内部メモリに記憶されたキャンバスオブジェクトに対応する場合、内部メモリから対応するキャンバスオブジェクトを直接読み取り、そうでない場合、引き続き選択されたGISポイントデータに応じて、キャンバスオブジェクト生成スレッドで対応するキャンバスオブジェクトを生成することと、を含む。
【0035】
具体的には、表示終了後、表示端末は、生成されたキャンバスオブジェクトを内部メモリに記憶し、これにより、その地理領域範囲に応じて対応するGISポイントデータを選択した後、まず、地理領域範囲に対応するGISポイントデータが、内部メモリに記憶されたキャンバスオブジェクトに対応するか否かを判断し、対応する場合、内部メモリから対応するキャンバスオブジェクトを直接読み取り、そうでない場合、選択されたGISポイントデータに応じて、キャンバスオブジェクト生成スレッドで対応するキャンバスオブジェクトを生成するステップを続ける。
【0036】
本実施例では、インクリメント表示を伴い、すなわち、既に表示されたGISポイントデータを内部メモリに記憶しておくことで、地図を縮小したり、位置を移動したりした後に、まず、新たな地理領域範囲に対応するGISポイントに対応するキャンバスオブジェクトが生成されているか否かを判断し、生成されている場合、再度生成する必要がなく、新たに生成されたものを直接取得すればよく、これによって、効率が向上する。
【0037】
一実施例では、地理領域範囲に対応するGISポイントデータが、内部メモリに記憶されたキャンバスオブジェクトに対応するか否かを判断することは、地理領域範囲と記憶されたキャンバスに対応する地理領域範囲とを比較して重畳領域を得ることと、重畳領域にGISポイントデータが存在するか否かを判断することと、重畳領域にGISポイントデータが存在する場合、内部メモリから重畳領域のGISポイントデータに対応するキャンバスオブジェクトを抽出し、引き続き、内部メモリに非重畳領域のGISポイントデータに対応するキャンバスオブジェクトが存在するか否かを照会することと、を含む。
【0038】
具体的には、本実施例では、地理領域範囲に対応するGISポイントデータが、内部メモリに記憶されたキャンバスオブジェクトに対応するか否かを判断するステップは、操作後の新たな地理領域範囲を取得し、2つの地理領域範囲を比較して重畳地理領域を得て、その後、重畳地理領域に対応するGISポイントデータがあるか否かを判断し、ある場合、重畳地理領域に対応するGISポイントデータに応じて、内部メモリにおける対応する、記憶されたキャンバスオブジェクトを取得すればよく、また、非重畳領域については、非重畳領域のGISポイントデータを取得した後、内部メモリに対応するキャンバスオブジェクトが存在するか否かを照会し、存在する場合は直接取得し、そうでない場合は優先的に生成する。
【0039】
上記の実施例では、重畳領域のGISポイントデータについては、対応するキャンバスオブジェクトを直接取得すればよいが、非重畳領域のGISポイントデータについては、内部メモリを照会して取得すればよいことで、効率が向上する。
【0040】
一実施例では、地理領域範囲に対応するGISポイントデータが、内部メモリに記憶されたキャンバスオブジェクトに対応するか否かを判断する前に、さらに、全てのGISポイントデータに対応するキャンバスオブジェクトが生成されたか否かを判断することと、生成された場合、内部メモリからGISポイントデータに対応するキャンバスオブジェクトを直接読み取ることと、を含む。
【0041】
具体的には、地理領域範囲に対応するGISポイントデータが、内部メモリに記憶されたキャンバスオブジェクトに対応するか否かを判断するステップは、まず、GISポイントデータに対応するキャンバスオブジェクトが生成されたか否か、すなわち、キャンバスオブジェクト生成スレッドで全てのGISポイントデータに対応するキャンバスオブジェクトが生成されたか否かを判断し、生成された場合、内部メモリを照会すれば、対応するキャンバスオブジェクトを取得でき、そうでない場合、引き続き、操作後の新たな地理領域範囲を取得し、2つの地理領域範囲を比較して重畳地理領域を得るステップであってもよい。
【0042】
上記の実施例では、まず、全てのGISポイントデータに対応するキャンバスオブジェクトが生成されたか否かを判断し、生成された場合、再度生成する必要がなく、内部メモリから直接読み取ることで、処理効率をさらに向上させる。
【0043】
一実施例では、GISポイントデータをレンダリングする方法はさらに、縮小・拡大命令を受信すると、縮小・拡大命令に対応する調整度を計算することと、各集合に対応するグラフィックスファイルのオリジナルグラフィックスのサイズを取得することと、調整度に応じてオリジナルグラフィックスのサイズを調整して新たなグラフィックスファイルを得ることと、元のグラフィックスファイルを新たなグラフィックスファイルで置き換えることと、含む。
【0044】
具体的には、地図の拡大または縮小操作があり、対応するキャンバスオブジェクト中のグラフィックスファイルにおけるグラフィックスのサイズもそれと共に変化する必要があり、したがって、表示端末は、拡大または縮小命令を受信すると、拡大または縮小命令に対応する画像調整度(具体的には、調整度=新たな表示サイズ/元の表示サイズ)を取得し、次に各分類の集合に対応するグラフィックスファイルの元のグラフィックスのサイズを取得し、こうして、画像調整度および元のグラフィックスのサイズに応じて、新たなグラフィックスファイルのサイズを得て、新たなグラフィックスファイルのサイズに応じて、新たなグラフィックスファイルを取得し、かつ関連する各分類の集合(現在の画面に表示可能な各GISポイントデータに対応する領域に関連する分類の集合)における対応するグラフィックスファイルを置き換えて表示し、それによって、効率を向上させる。
【0045】
本出願でいうブロックチェーンは、分散型データストレージ、ピアツーピア伝送、コンセンサスメカニズム、暗号アルゴリズムなどのコンピュータ技術の新しい応用モデルである。ブロックチェーン(Blockchain)は、実質的には分散型データベースであり、暗号化された相関方法を用いて生成されたデータブロックで、各データブロックには、ネットワーク取引のバッチに関する情報が含まれており、その情報の有効性(偽造防止)を検証し、次のブロックを生成するために使用される。ブロックチェーンは、基礎となるブロックチェーンプラットフォーム、プラットフォーム製品サービス層、およびアプリケーションサービス層などを含み得る。
【0046】
図1のフローチャートにおける各ステップは、矢印で示した順序で示されているが、必ずしも矢印で示した順序に従っているわけではないことを理解すべきである。本明細書で明示されていない限り、これらのステップの実行は厳密な順序ではなく、他の順序で実行してもよい。また、図1のステップの少なくとも一部は、複数のステップまたは複数の段階で構成されてもよく、これらのステップまたは段階は、必ずしも同一の時刻で実行されるわけではなく、異なる時刻で実行されてもよく、これらのステップまたは段階の実行順序も、必ずしも順に実行されるわけではなく、他のステップまたは他のステップにおけるステップや段階の少なくとも一部と交互に実行してもよい。
【0047】
一実施例では、図3に示すように、GISポイントデータをレンダリングする装置を提供し、それは、受信モジュール100、選択モジュール200、生成モジュール300、および表示モジュール400を含み、そのうち、
受信モジュール100は、レンダリングされる地理領域範囲を運ぶレンダリング命令を受信するために使用され、
選択モジュール200は、地理領域範囲に応じて、対応するGISポイントデータを選択するために使用され、
生成モジュール300は、選択されたGISポイントデータに応じて、キャンバスオブジェクト生成スレッドで対応するキャンバスオブジェクトを生成するために使用され、
表示モジュール400は、生成されたキャンバスオブジェクトを表示スレッドで現在の画面に表示し、かつキャンバスオブジェクトが表示される時、または表示された後に、キャンバスオブジェクト生成スレッドで残りのGISポイントデータを引き続き取得して対応するキャンバスオブジェクトを生成するために使用される。
【0048】
一実施例では、上記の表示モジュール400は、
キャンバスオブジェクト生成スレッドで、残りのGISポイントデータから、地理領域範囲に近い順に新たなGISポイントデータを取得するための順序取得ユニットと、
取得された新たなGISポイントデータに応じて新たなキャンバスオブジェクトを生成するための生成ユニットと、を含み得る。
【0049】
一実施例では、GISポイントデータをレンダリングする装置は、
取得されたGISポイントデータを所定の階層に応じて分類するための分類モジュールと、
関連する分類に対応する集合を取得し、かつ取得された集合に対応するグラフィックスファイルを選択するためのグラフィックスファイル取得モジュールと、
グラフィックスファイル、および対応する集合における各GISポイントデータをカプセル化してキャンバスオブジェクトを得るためのカプセル化モジュールと、を含んでもよい。
【0050】
一実施例では、GISポイントデータをレンダリングする装置は、
現在の画面に表示されたキャンバスオブジェクトを内部メモリに記憶するための記憶モジュールと、
地理領域範囲に対応するGISポイントデータが、内部メモリに記憶されたキャンバスオブジェクトに対応するか否かを判断し、地理領域範囲に対応するGISポイントデータが、内部メモリに記憶されたキャンバスオブジェクトに対応する場合、内部メモリから対応するキャンバスオブジェクトを直接読み取り、そうでない場合、引き続き選択されたGISポイントデータに応じて、キャンバスオブジェクト生成スレッドで対応するキャンバスオブジェクトを生成するための判断モジュールと、を含んでもよい。
【0051】
一実施例では、判断モジュールは、
地理領域範囲と記憶されたキャンバスに対応する地理領域範囲とを比較して重畳領域を得るための重畳領域取得ユニットと、
重畳領域にGISポイントデータが存在するか否かを判断するための第1の判断ユニットと、
重畳領域にGISポイントデータが存在する場合、内部メモリから重畳領域のGISポイントデータに対応するキャンバスオブジェクトを抽出し、引き続き、内部メモリに非重畳領域のGISポイントデータに対応するキャンバスオブジェクトが存在するか否かを照会するための処理ユニットと、を含んでも良い。
【0052】
一実施例では、判断モジュールは、さらに、
全てのGISポイントデータに対応するキャンバスオブジェクトが生成されたか否かを判断し、生成された場合、内部メモリからGISポイントデータに対応するキャンバスオブジェクトを直接読み取るための第2の判断ユニットを含んでもよい。
【0053】
一実施例では、GISポイントデータをレンダリングする装置は、
縮小・拡大命令を受信すると、縮小・拡大命令に対応する調整度を計算するための計算モジュールと、
各集合に対応するグラフィックスファイルのオリジナルグラフィックスのサイズを取得するためのオリジナルグラフィックスサイズ取得モジュールと、
調整度に応じてオリジナルグラフィックスのサイズを調整して新たなグラフィックスファイルを得るための調整モジュールと、
元のグラフィックスファイルを新たなグラフィックスファイルで置き換えるための置き換えモジュールと、を含んでも良い。
【0054】
GISポイントデータをレンダリングする装置についての具体的な限定は、上記で記載されたGISポイントデータをレンダリングする方法に対する限定を参考にしてもよく、ここでは繰り返して説明しない。上記のGISポイントデータをレンダリングする装置における各モジュールは、その全部または一部がソフトウェア、ハードウェア、およびそれらの組み合わせによって実現され得る。上記の各モジュールは、ハードウェアの形態でコンピュータ設備のプロセッサに埋め込まれ、またはコンピュータ設備のプロセッサから独立してもよいし、ソフトウェアの形態でコンピュータ設備のメモリに記憶されてもよく、これにより、プロセッサが上記の各モジュールに対応する操作を呼び出して実行できるようになる。
【0055】
一実施例では、コンピュータ設備を提供し、当該コンピュータ設備は端末であり得、その内部構造は、図4に示すようなものであり得る。当該コンピュータ設備は、システムバスを介して接続されたプロセッサ、メモリ、通信インターフェース、ディスプレイ、および入力装置を含む。そのうち、当該コンピュータ設備のプロセッサは、計算と制御能力を提供するために使用される。当該コンピュータ設備のメモリは、不揮発性または揮発性記憶媒体、内部メモリを含む。当該不揮発性または揮発性記憶媒体には、オペレーティングシステムとコンピュータ可読命令が記憶されている。当該内部メモリは、不揮発性記憶媒体におけるオペレーティングシステムとコンピュータ可読命令を動作させるための環境を提供する。当該コンピュータ設備の通信インターフェースは、外部の端末と有線または無線で通信するために使用され、無線の方法は、WIFI、キャリアネットワーク、NFC(近距離無線通信)や他の技術によって実現され得る。当該コンピュータ可読命令がプロセッサによって実行されると、GISポイントデータをレンダリングする方法を実現する。当該コンピュータ設備のディスプレイは、液晶ディスプレイまたは電子インクディスプレイであってもよく、当該コンピュータ設備の入力装置は、ディスプレイに重ねられたタッチレイヤーであってよく、コンピュータ設備のハウジングに設けられたボタン、トラックボールやタッチパッドであってよく、さらに外付けのキーボード、タッチパッドやマウスなどであってもよい。
【0056】
当業者に理解されるように、図4に示した構造は、本出願の解決手段に関連する部分の構造のブロック図に過ぎず、本出願の解決手段が応用されたコンピュータ設備を限定するものではなく、特定のコンピュータ設備は、図示されたものよりも多くのまたは少ない部品を含んでもよく、特定の部品を組み合わせてもよく、様々な部品の配置を備えてもよい。
【0057】
コンピュータ設備であって、コンピュータ可読命令が記憶されたメモリと、1つ以上のプロセッサとを含み、コンピュータ可読命令がプロセッサによって実行されると、1つ以上のプロセッサに、レンダリングされる地理領域範囲を運ぶレンダリング命令を受信するステップと、地理領域範囲に応じて、対応するGISポイントデータを選択するステップと、選択されたGISポイントデータに応じて、キャンバスオブジェクト生成スレッドで対応するキャンバスオブジェクトを生成するステップと、生成されたキャンバスオブジェクトを表示スレッドで現在の画面に表示し、かつキャンバスオブジェクトが表示される時、または表示された後に、キャンバスオブジェクト生成スレッドで残りのGISポイントデータを引き続き取得して対応するキャンバスオブジェクトを生成するステップと、を実行させる。
【0058】
一実施例では、プロセッサがコンピュータ可読命令を実行する時に実現された、キャンバスオブジェクト生成スレッドで残りのGISポイントデータを引き続き取得して対応するキャンバスオブジェクトを生成するステップは、キャンバスオブジェクト生成スレッドで、残りのGISポイントデータから、地理領域範囲に近い順に新たなGISポイントデータを取得することと、取得された新たなGISポイントデータに応じて新たなキャンバスオブジェクトを生成することと、を含む。
【0059】
一実施例では、プロセッサがコンピュータ可読命令を実行する時に実現された、キャンバスオブジェクトの生成方法は、取得されたGISポイントデータを所定の階層に応じて分類することと、関連する分類に対応する集合を取得し、かつ取得された集合に対応するグラフィックスファイルを選択することと、グラフィックスファイル、および対応する集合における各GISポイントデータをカプセル化してキャンバスオブジェクトを得ることと、を含む。
【0060】
一実施例では、プロセッサがコンピュータ可読命令を実行する時に実現された、生成されたキャンバスオブジェクトを表示スレッドで現在の画面に表示するステップの後、さらに、現在の画面に表示されたキャンバスオブジェクトを内部メモリに記憶することを含み、地理領域範囲選択に応じて対応するGISポイントデータを選択するステップの後、さらに、地理領域範囲に対応するGISポイントデータが、内部メモリに記憶されたキャンバスオブジェクトに対応するか否かを判断することと、地理領域範囲に対応するGISポイントデータが、内部メモリに記憶されたキャンバスオブジェクトに対応する場合、内部メモリから対応するキャンバスオブジェクトを直接読み取り、そうでない場合、引き続き選択されたGISポイントデータに応じて、キャンバスオブジェクト生成スレッドで対応するキャンバスオブジェクトを生成することと、を含む。
【0061】
一実施例では、プロセッサがコンピュータ可読命令を実行する時に実現された、地理領域範囲に対応するGISポイントデータが、内部メモリに記憶されたキャンバスオブジェクトに対応するか否かを判断するステップは、地理領域範囲と記憶されたキャンバスに対応する地理領域範囲とを比較して重畳領域を得ることと、重畳領域にGISポイントデータが存在するか否かを判断することと、重畳領域にGISポイントデータが存在する場合、内部メモリから重畳領域のGISポイントデータに対応するキャンバスオブジェクトを抽出し、引き続き、内部メモリに非重畳領域のGISポイントデータに対応するキャンバスオブジェクトが存在するか否かを照会することと、を含む。
【0062】
一実施例では、プロセッサがコンピュータ可読命令を実行する時に実現された、地理領域範囲に対応するGISポイントデータが、内部メモリに記憶されたキャンバスオブジェクトに対応するか否かを判断するステップの前に、さらに、全てのGISポイントデータに対応するキャンバスオブジェクトが生成されたか否かを判断することと、生成された場合、内部メモリからGISポイントデータに対応するキャンバスオブジェクトを直接読み取ることと、を含む。
【0063】
一実施例では、プロセッサがコンピュータ可読命令を実行する時に、さらに、縮小・拡大命令を受信すると、縮小・拡大命令に対応する調整度を計算するステップと、各集合に対応するグラフィックスファイルのオリジナルグラフィックスのサイズを取得するステップと、調整度に応じてオリジナルグラフィックスのサイズを調整して新たなグラフィックスファイルを得るステップと、元のグラフィックスファイルを新たなグラフィックスファイルで置き換えるステップと、を実現する。
【0064】
コンピュータ可読命令が記憶された1つ以上のコンピュータ可読記憶媒体であって、コンピュータ可読命令が1つ以上のプロセッサによって実行されると、1つ以上のプロセッサに、レンダリングされる地理領域範囲を運ぶレンダリング命令を受信するステップと、地理領域範囲に応じて、対応するGISポイントデータを選択するステップと、選択されたGISポイントデータに応じて、キャンバスオブジェクト生成スレッドで対応するキャンバスオブジェクトを生成するステップと、生成されたキャンバスオブジェクトを表示スレッドで現在の画面に表示し、かつキャンバスオブジェクトが表示される時、または表示された後に、キャンバスオブジェクト生成スレッドで残りのGISポイントデータを引き続き取得して対応するキャンバスオブジェクトを生成するステップと、を実行させる。
【0065】
一実施例では、コンピュータ可読命令がプロセッサによって実行される時に実現された、キャンバスオブジェクト生成スレッドで残りのGISポイントデータを引き続き取得して対応するキャンバスオブジェクトを生成するステップは、キャンバスオブジェクト生成スレッドで、残りのGISポイントデータから、地理領域範囲に近い順に新たなGISポイントデータを取得することと、取得された新たなGISポイントデータに応じて新たなキャンバスオブジェクトを生成することと、を含む。
【0066】
一実施例では、コンピュータ可読命令がプロセッサによって実行される時に実現されたキャンバスオブジェクトの生成方法は、取得されたGISポイントデータを所定の階層に応じて分類することと、関連する分類に対応する集合を取得して、取得された集合に対応するグラフィックスファイルを選択することと、グラフィックスファイル、および対応する集合における各GISポイントデータをカプセル化してキャンバスオブジェクトを得ることと、を含む。
【0067】
一実施例では、コンピュータ可読命令がプロセッサによって実行される時に実現された、生成されたキャンバスオブジェクトを表示スレッドで現在の画面に表示するステップの後、さらに、現在の画面に表示されたキャンバスオブジェクトを内部メモリに記憶することを含み、地理領域範囲に応じて対応するGISポイントデータを選択するステップの後、さらに、地理領域範囲に対応するGISポイントデータが、内部メモリに記憶されたキャンバスオブジェクトに対応するか否かを判断することと、地理領域範囲に対応するGISポイントデータが、内部メモリに記憶されたキャンバスオブジェクトに対応する場合、内部メモリから対応するキャンバスオブジェクトを直接読み取り、そうでない場合、引き続き選択されたGISポイントデータに応じて、キャンバスオブジェクト生成スレッドで対応するキャンバスオブジェクトを生成することと、を含む。
【0068】
一実施例では、コンピュータ可読命令がプロセッサによって実行される時に実現された、地理領域範囲に対応するGISポイントデータが内部メモリに記憶されたキャンバスオブジェクトに対応するか否かを判断するステップは、地理領域範囲と記憶されたキャンバスに対応する地理領域範囲とを比較して重畳領域を得ることと、重畳領域にGISポイントデータが存在するか否かを判断することと、重畳領域にGISポイントデータが存在する場合、内部メモリから重畳領域のGISポイントデータに対応するキャンバスオブジェクトを抽出し、引き続き、内部メモリに非重畳領域のGISポイントデータに対応するキャンバスオブジェクトが存在するか否かを照会することと、を含む。
【0069】
一実施例では、コンピュータ可読命令がプロセッサによって実行される時に実現された、地理領域範囲に対応するGISポイントデータが内部メモリに記憶されたキャンバスオブジェクトに対応するか否かを判断するステップの前に、さらに、全てのGISポイントデータに対応するキャンバスオブジェクトが生成されたか否かを判断することと、生成された場合、内部メモリからGISポイントデータに対応するキャンバスオブジェクトを直接読み取ることと、を含む。
【0070】
一実施例では、コンピュータ可読命令がプロセッサによって実行される時に、さらに、縮小・拡大命令を受信すると、縮小・拡大命令に対応する調整度を計算するステップと、各集合に対応するグラフィックスファイルのオリジナルグラフィックスのサイズを取得するステップと、調整度に応じてオリジナルグラフィックスのサイズを調整して新たなグラフィックスファイルを得るステップと、元のグラフィックスファイルを新たなグラフィックスファイルで置き換えるステップと、を実現する。
【0071】
当業者であれば理解されるように、上記の実施例の方法におけるプロセスの全部または一部は、コンピュータ可読命令によって関連するハードウェアに指示を出すことで完了するようにしてもよく、前記コンピュータ可読命令は、コンピュータ可読取記憶媒体に記憶されてもよく、当該コンピュータ可読命令が実行される時、上記各方法の実施例に記載したようなプロセスを含み得る。ここで、本出願で提供される各実施例で使用されるメモリ、データベースまたは他の媒体は、いずれも不揮発性および揮発性メモリのうちの少なくとも1つを含み得る。不揮発性メモリは、読み取り専用メモリ(Read-Only Memory、ROM)、磁気テープ、フロッピーディスク、フラッシュメモリや光メモリなどを含み得る。揮発性メモリは、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)または外部キャッシュメモリを含み得る。限定ではなく例示として、RAMは、例えば、スタティックランダムアクセスメモリ(Static Random Access Memory、SRAM)またはダイナミックランダムアクセスメモリ(Dynamic Random Access Memory、DRAM)などの様々な形態のものであってもよい。
【0072】
上記の実施例の各技術的特徴は、任意に組み合わせてもよく、説明の便宜上、上記の実施例における各技術的特徴の全ての可能な組み合わせを説明していないが、これらの技術的特徴の組み合わせが矛盾していない限り、いずれも本明細書の範囲内にあると考えられるべきである。
【0073】
上述した実施例は、本出願のいくつかの実施形態のみを表現し、その説明は詳しく具体的であるが、本発明の特許請求の範囲を限定するものと解釈してはならない。指摘されるように、当業者であれば、本出願の構想を逸脱することなく、いくつかの変形や改良を行うことが可能であるが、これらの変形や改良はいずれも、本出願の保護範囲に属する。したがって、本出願の特許請求の範囲は、請求項に準ずるものとする。
【符号の説明】
【0074】
100 受信モジュール
200 選択モジュール
300 生成モジュール
400 表示モジュール
図1
図2
図3
図4
【手続補正書】
【提出日】2021-12-06
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
レンダリングされる地理領域範囲を運ぶレンダリング命令を受信することと、
前記地理領域範囲に応じて、対応するGISポイントデータを選択することと、
選択されたGISポイントデータに応じて、キャンバスオブジェクト生成スレッドで対応するキャンバスオブジェクトを生成することと、
生成されたキャンバスオブジェクトを表示スレッドで現在の画面に表示し、かつ前記キャンバスオブジェクトが表示される時、または表示された後に、前記キャンバスオブジェクト生成スレッドで残りのGISポイントデータを引き続き取得して対応するキャンバスオブジェクトを生成することと、を含むGISポイントデータをレンダリングする方法。
【請求項2】
上述した、前記キャンバスオブジェクト生成スレッドで残りのGISポイントデータを引き続き取得して対応するキャンバスオブジェクトを生成することは、
前記キャンバスオブジェクト生成スレッドで、残りのGISポイントデータから、前記地理領域範囲に近い順に新たなGISポイントデータを取得することと、
取得された新たなGISポイントデータに応じて新たなキャンバスオブジェクトを生成することと、を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記キャンバスオブジェクトの生成方法は、
取得されたGISポイントデータを所定の階層に応じて分類することと、
関連する分類に対応する集合を取得し、かつ取得された集合に対応するグラフィックスファイルを選択することと、
前記グラフィックスファイル、および対応する集合における各GISポイントデータをカプセル化してキャンバスオブジェクトを得ることと、を含む、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
上述した生成されたキャンバスオブジェクトを表示スレッドで現在の画面に表示するステップの後、前記方法はさらに、
現在の画面に表示されたキャンバスオブジェクトを内部メモリに記憶することを含み、
上述した前記地理領域範囲に応じて対応するGISポイントデータを選択するステップの後に、さらに、
前記地理領域範囲に対応するGISポイントデータが、内部メモリに記憶されたキャンバスオブジェクトに対応するか否かを判断することと、
前記地理領域範囲に対応するGISポイントデータが、内部メモリに記憶されたキャンバスオブジェクトに対応する場合、前記内部メモリから対応するキャンバスオブジェクトを直接読み取り、そうでない場合、引き続き選択されたGISポイントデータに応じて、キャンバスオブジェクト生成スレッドで対応するキャンバスオブジェクトを生成することと、を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
上述した前記地理領域範囲に対応するGISポイントデータが、内部メモリに記憶されたキャンバスオブジェクトに対応するか否かを判断するステップは、
前記地理領域範囲と記憶されたキャンバスに対応する地理領域範囲とを比較して重畳領域を得ることと、
前記重畳領域にGISポイントデータが存在するか否かを判断することと、
前記重畳領域にGISポイントデータが存在する場合、前記内部メモリから重畳領域のGISポイントデータに対応するキャンバスオブジェクトを抽出し、引き続き、前記内部メモリに非重畳領域のGISポイントデータに対応するキャンバスオブジェクトが存在するか否かを照会することと、を含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
上述した前記地理領域範囲に対応するGISポイントデータが、内部メモリに記憶されたキャンバスオブジェクトに対応するか否かを判断するステップの前に、前記方法はさらに、
全てのGISポイントデータに対応するキャンバスオブジェクトが生成されたか否かを判断することと、
生成された場合、内部メモリから前記GISポイントデータに対応するキャンバスオブジェクトを直接読み取ることと、を含む、請求項4に記載の方法。
【請求項7】
前記方法はさらに、
縮小・拡大命令を受信すると、前記縮小・拡大命令に対応する調整度を計算することと、
各集合に対応するグラフィックスファイルのオリジナルグラフィックスのサイズを取得することと、
調整度に応じて前記オリジナルグラフィックスのサイズを調整して新たなグラフィックスファイルを得ることと、
元のグラフィックスファイルを前記新たなグラフィックスファイルで置き換えることと、を含む、請求項3に記載の方法。
【請求項8】
レンダリングの地理領域範囲を運ぶレンダリング命令を受信するための受信モジュールと、
前記地理領域範囲に応じて、対応するGISポイントデータを選択するための選択モジュールと、
選択されたGISポイントデータに応じて、キャンバスオブジェクト生成スレッドで対応するキャンバスオブジェクトを生成するための生成モジュールと、
生成されたキャンバスオブジェクトを表示スレッドで現在の画面に表示し、かつ前記キャンバスオブジェクトが表示される時、または表示された後に、前記キャンバスオブジェクト生成スレッドで残りのGISポイントデータを引き続き取得して対応するキャンバスオブジェクトを生成するための表示モジュールと、を含む、GISポイントデータをレンダリングする装置。
【請求項9】
コンピュータ可読命令が記憶されたメモリと、1つ以上のプロセッサとを含み、前記コンピュータ可読命令が前記1つ以上のプロセッサによって実行されると、前記1つ以上のプロセッサに、
レンダリングされる地理領域範囲を運ぶレンダリング命令を受信するステップと、
前記地理領域範囲に応じて、対応するGISポイントデータを選択するステップと、
選択されたGISポイントデータに応じて、キャンバスオブジェクト生成スレッドで対応するキャンバスオブジェクトを生成するステップと、
生成されたキャンバスオブジェクトを表示スレッドで現在の画面に表示し、かつ前記キャンバスオブジェクトが表示される時、または表示された後に、前記キャンバスオブジェクト生成スレッドで残りのGISポイントデータを引き続き取得して対応するキャンバスオブジェクトを生成するステップと、を実行させる、コンピュータ設備。
【請求項10】
前記プロセッサが前記コンピュータ可読命令を実行する時に実現された、上述した前記キャンバスオブジェクト生成スレッドで残りのGISポイントデータを引き続き取得して対応するキャンバスオブジェクトを生成するステップは、
前記キャンバスオブジェクト生成スレッドで、残りのGISポイントデータから、前記地理領域範囲に近い順に新たなGISポイントデータを取得することと、
取得された新たなGISポイントデータに応じて新たなキャンバスオブジェクトを生成することと、を含む、請求項9に記載のコンピュータ設備。
【請求項11】
前記プロセッサが前記コンピュータ可読命令を実行する時に実現された、前記キャンバスオブジェクトの生成方法は、
取得されたGISポイントデータを所定の階層に応じて分類することと、
関連する分類に対応する集合を取得し、かつ取得された集合に対応するグラフィックスファイルを選択することと、
前記グラフィックスファイル、および対応する集合における各GISポイントデータをカプセル化してキャンバスオブジェクトを得ることと、を含む、請求項9または10に記載のコンピュータ設備。
【請求項12】
前記プロセッサが前記コンピュータ可読命令を実行する時に実現された、前記キャンバスオブジェクトの生成方法において、上述した生成されたキャンバスオブジェクトを表示スレッドで現在の画面に表示するステップの後に、前記方法はさらに、
現在の画面に表示されたキャンバスオブジェクトを内部メモリに記憶することを含み、
上述した前記地理領域範囲に応じて対応するGISポイントデータを選択するステップの後に、さらに、
前記地理領域範囲に対応するGISポイントデータが、内部メモリに記憶されたキャンバスオブジェクトに対応するか否かを判断することと、
前記地理領域範囲に対応するGISポイントデータが、内部メモリに記憶されたキャンバスオブジェクトに対応する場合、前記内部メモリから対応するキャンバスオブジェクトを直接読み取り、そうでない場合、引き続き選択されたGISポイントデータに応じて、キャンバスオブジェクト生成スレッドで対応するキャンバスオブジェクトを生成することと、を含む、請求項9に記載のコンピュータ設備。
【請求項13】
コンピュータ可読命令が1つ以上のプロセッサによって実行されると、前記1つ以上のプロセッサに、
レンダリングされる地理領域範囲を運ぶレンダリング命令を受信するステップと、
前記地理領域範囲に応じて、対応するGISポイントデータを選択するステップと、
選択されたGISポイントデータに応じて、キャンバスオブジェクト生成スレッドで対応するキャンバスオブジェクトを生成するステップと、
生成されたキャンバスオブジェクトを表示スレッドで現在の画面に表示し、かつ前記キャンバスオブジェクトが表示される時、または表示された後に、前記キャンバスオブジェクト生成スレッドで残りのGISポイントデータを引き続き取得して対応するキャンバスオブジェクトを生成するステップと、を実行させる、コンピュータ可読命令が記憶された1つ以上のコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項14】
前記コンピュータ可読命令が前記プロセッサによって実行される時に実現された、上述した前記キャンバスオブジェクト生成スレッドで残りのGISポイントデータを引き続き取得して対応するキャンバスオブジェクトを生成するステップは、
前記キャンバスオブジェクト生成スレッドで、残りのGISポイントデータから、前記地理領域範囲に近い順に新たなGISポイントデータを取得することと、
取得された新たなGISポイントデータに応じて新たなキャンバスオブジェクトを生成することと、を含む、請求項13に記載の記憶媒体。
【請求項15】
前記コンピュータ可読命令が前記プロセッサによって実行される時に実現された前記キャンバスオブジェクトの生成方法は、
取得されたGISポイントデータを所定の階層に応じて分類することと、
関連する分類に対応する集合を取得し、かつ取得された集合に対応するグラフィックスファイルを選択することと、
前記グラフィックスファイル、および対応する集合における各GISポイントデータをカプセル化してキャンバスオブジェクトを得ることと、を含む、請求項13または14に記載の記憶媒体。
【国際調査報告】