(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-08-18
(54)【発明の名称】カテーテル製品と共に使用するための尿収集バッグ、及び尿収集バッグを製造する方法
(51)【国際特許分類】
A61M 1/00 20060101AFI20220810BHJP
A61M 25/00 20060101ALI20220810BHJP
【FI】
A61M1/00 160
A61M25/00
【審査請求】未請求
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2021573349
(86)(22)【出願日】2020-06-10
(85)【翻訳文提出日】2022-02-03
(86)【国際出願番号】 US2020036933
(87)【国際公開番号】W WO2020251979
(87)【国際公開日】2020-12-17
(32)【優先日】2019-06-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】509146126
【氏名又は名称】コンバテック・テクノロジーズ・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】CONVATEC TECHNOLOGIES INC
(74)【代理人】
【識別番号】100145403
【氏名又は名称】山尾 憲人
(74)【代理人】
【識別番号】100111039
【氏名又は名称】前堀 義之
(74)【代理人】
【識別番号】100184343
【氏名又は名称】川崎 茂雄
(72)【発明者】
【氏名】ケンドリック,ドリュー エイ
(72)【発明者】
【氏名】ランブレスセン,ジュリー
【テーマコード(参考)】
4C077
4C267
【Fターム(参考)】
4C077AA19
4C077CC02
4C077CC04
4C077DD21
4C077DD24
4C267AA03
4C267CC26
(57)【要約】
本明細書には、尿収集バッグ、尿収集バッグを含むキット、尿収集方法、及び尿収集バッグの製造方法が開示されている。尿収集バッグは、外側側面、内側側面、及び第1及び第2外層を含む。第1及び第2外層は、第1周辺部の周りに密封され内側側面を形成する。内側側面は、容器部分及び細長い部分を有する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
外側側面と、
内側側面と、
内側側面を形成するために第1周辺部周りで密封される第1及び第2外層と、を備え、
ここで、内側側面は、尿を保持するための容器部分と、細長い部分であってこの細長い部分の開口部を通してカテーテルを受け入れる細長い部分と、を含む、
尿収集バッグ。
【請求項2】
第1外層及び第2外層は、第1周辺部で溶着されて内側側面を形成する、請求項1に記載の尿収集バッグ。
【請求項3】
第1外層及び第2外層は、外側側面を形成するために第2周辺部周りで密封され、ここで第1外層及び第2外層は、第2周辺部で溶着されて外側側面を形成する、請求項1に記載の尿収集バッグ。
【請求項4】
内側側面と外側側面との間に位置する第1ウェビングセクションをさらに備え、ここで第1ウェビングセクションは、第1外層及び第2外層の共に溶着された領域を含む、請求項1に記載の尿収集バッグ。
【請求項5】
第1ウェビングセクションは、第1開口部を含む、請求項4に記載の尿収集バッグ。
【請求項6】
第1開口部をさらに備え、ここで第1開口部は、内側側面と外側側面との間に位置する、請求項1に記載の尿収集バッグ。
【請求項7】
細長い部分及び第1開口部は、細長い部分の少なくとも一部が第1開口部を通り装着することができるように配置されている、請求項6に記載の尿収集バッグ。
【請求項8】
内側側面と外側側面との間に位置する第2ウェビングセクションをさらに備え、第2ウェビングセクションは、第1外層及び第2外層の共に溶着された領域を含む、請求項5に記載の尿収集バッグ。
【請求項9】
第2ウェビングセクションは、第2開口部を含む、請求項8に記載の尿収集バッグ。
【請求項10】
第2開口部をさらに備え、ここで第2開口部は、内側側面と外側側面との間に位置する、請求項1に記載の尿収集バッグ。
【請求項11】
内側側面と外側側面との間に位置する第3ウェビングセクションをさらに備え、ここで第3ウェビングセクションは、第1外層及び第2外層の共に溶着された領域を含む、請求項8に記載の尿収集バッグ。
【請求項12】
第3ウェビングセクションは、穿孔を含む、請求項11に記載の尿収集バッグ。
【請求項13】
穿孔をさらに備え、ここで穿孔は、内側側面と外側側面との間に位置する、請求項1に記載の尿収集バッグ。
【請求項14】
バルブをさらに備え、ここでバルブは、一方向バルブである、請求項1に記載の尿収集バッグ。
【請求項15】
バルブは、細長い部分内に位置する第1内層及び第2内層を含む、請求項14に記載の尿収集バッグ。
【請求項16】
第1内層及び第2内層は、第1外層と第2外層との間に溶着されている、請求項15に記載の尿収集バッグ。
【請求項17】
使用において、カテーテルは、第1内層と第2内層との間に位置する、請求項16に記載の尿収集バッグ。
【請求項18】
第1内層は、1つ又は複数の溶着部を含む、請求項17に記載の尿収集バッグ。
【請求項19】
第1内層、第2内層、第1外層、及び第2外層は、各層の2つ以上の側面において共に密封され、ここで密封は溶着部を含む、請求項18に記載の尿収集バッグ。
【請求項20】
細長い部分へのカテーテルの挿入を容易にするために開口部にノッチをさらに備える、請求項1に記載の尿収集バッグ。
【請求項21】
第1外層は、ノッチを生成するため開口部において第2外層よりも短い、請求項20に記載の尿収集バッグ。
【請求項22】
細長い部分は、先細りの側面を含み、ここで先細りの側面は、第1外層を第2外層に溶着することによって形成されている、請求項1に記載の尿収集バッグ。
【請求項23】
細長い部分における内側側面と外側側面との間に位置する第4ウェビングセクションをさらに備える、請求項11に記載の尿収集バッグ。
【請求項24】
第4ウェビングセクションは、第1外層及び第2外層の互いに溶着された領域を含む、請求項23に記載の尿収集バッグ。
【請求項25】
容器部分の底部は、折り畳まれている、請求項1に記載の尿収集バッグ。
【請求項26】
尿収集バッグは、少なくとも20%の充填容量で充填されたときに直立することができる、請求項1に記載の尿収集バッグ。
【請求項27】
容器部分は、少なくとも4つの側面を含み、ここで少なくとも4つの側面の1つが少なくとも4つの側面の別の1つと平行ではなく、ここで少なくとも4つの側面の少なくとも2つは、少なくとも実質的に真っ直ぐである、請求項1に記載の尿収集バッグ。
【請求項28】
請求項1から27のいずれか一項に記載の尿収集バッグ及びカテーテルを備えたキットであって、ここで、カテーテルは、遠位端、近位端、及びそれらの間の長さを含み、遠位端は、膀胱から排泄するため尿道に挿入されるように構成されている、
キット。
【請求項29】
尿を収集する方法であって、
カテーテルの第1端部を、請求項1から27のいずれか一項に記載の尿収集バッグに接続すること、
カテーテルの第2端部を尿道に挿入すること、
カテーテルを通して尿を尿収集バッグに集めること、
尿収集バッグからカテーテルを取り外すこと、
尿収集バッグの細長い部分を尿収集バッグの開口部に装着すること、
を備えた、尿を収集する方法。
【請求項30】
尿収集バッグを穿孔で引き裂くこと、及び尿を容器に排出すること、をさらに備える、請求項29に記載の方法。
【請求項31】
尿収集バッグを製造する方法であって、
第1アセンブリを生成するため第1外層を第1内層に溶着すること、
第2アセンブリを生成するため第2外層を第2内層に溶着すること、
結合されたアセンブリを生成するため第1アセンブリを第2アセンブリに溶着すること、
尿収集バッグを生成するため結合されたアセンブリを切断すること、
を備えた、尿収集バッグを製造する方法。
【請求項32】
第1外層を第1内層に溶着すること、及び第2外層を第2内層に溶着することは、同時に実行される、請求項31に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願との相互参照
この出願は、2019年6月11日に出願された、「カテーテル製品と共に使用するための尿収集バッグ」と題された米国仮特許出願番号62/860,173の優先権及び利益を主張する。その仮出願は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
開示の分野
本開示は、一般的に、尿道カテーテルシステム、より具体的には、尿道カテーテルシステムに含まれる尿収集バッグに関する。
【背景技術】
【0002】
尿道カテーテルシステムは、入院中の、寝たきりの、又は尿失禁に苦しむ患者によって使用されることができる。そのようなシステムは、一般に、尿道カテーテル及び尿収集バッグを含む。
【発明の概要】
【0003】
本開示は、以下の特徴及びそれらの組み合わせのうちの1つ又は複数を含み得る。
【0004】
本開示の一態様によれば、尿収集バッグは、外側側面、内側側面、及び内側側面を形成するために第1周辺部周りで密封される第1及び第2外層を含み得る。内側側面は、尿を保持するための容器部分と、細長い部分であって、この細長い部分の開口部を通してカテーテルを受け入れることができる細長い部分と、を含み得る。
【0005】
いくつかの実施形態では、細長い部分は、男性用カテーテル、又は男性の尿道への挿入及び男性の尿道からの収集用に設計された他の尿道カテーテルを受け入れることができ得る。さらに、いくつかの実施形態では、細長い部分は、女性用カテーテル、又は女性の尿道への挿入及び女性の尿道からの収集用に設計された他の尿道カテーテルを受け入れることができ得る。
【0006】
いくつかの実施形態では、第1外層及び第2外層は、内側側面を形成するために第1周辺部で溶着され得る。
【0007】
いくつかの実施形態では、第1外層及び第2外層は、外側側面を形成するために第2周辺部の周りで密封され得る。
【0008】
いくつかの実施形態では、第1外層及び第2外層は、外側側面を形成するために第2周辺部で溶着され得る。
【0009】
いくつかの実施形態では、尿収集バッグは、内側側面と外側側面との間に位置する第1ウェビングセクション(webbing section)を含み得る。
【0010】
いくつかの実施形態では、第1ウェビングセクションは、第1外層及び第2外層の共に溶着された領域を含み得る。
【0011】
いくつかの実施形態では、第1ウェビングセクションは、第1開口部を含み得る。
【0012】
いくつかの実施形態では、尿収集バッグは、第1開口部を含み得る。
【0013】
いくつかの実施形態では、第1開口部は、内側側面と外側側面との間に配置され得る。
【0014】
いくつかの実施形態では、細長い部分及び第1開口部は、細長い部分の少なくとも一部が第1開口部を通して装着可能(threadable)であるように配置され得る。
【0015】
いくつかの実施形態では、尿収集バッグは、内側側面と外側側面との間に位置する第2ウェビングセクションを含み得る。
【0016】
いくつかの実施形態では、第2ウェビングセクションは、第1外層及び第2外層の共に溶着された領域を含み得る。
【0017】
いくつかの実施形態では、第2ウェビングセクションは、第2開口部を含み得る。
【0018】
いくつかの実施形態では、尿収集バッグは、第2開口部を含み得る。
【0019】
いくつかの実施形態では、第2開口部は、内側側面と外側側面との間に位置され得る。
【0020】
いくつかの実施形態では、尿収集バッグは、内側側面と外側側面との間に位置する第3ウェビングセクションを含み得る。
【0021】
いくつかの実施形態では、第3ウェビングセクションは、第1外層及び第2外層の共に溶着された領域を含み得る。
【0022】
いくつかの実施形態では、第3ウェビングセクションは、穿孔を含み得る。
【0023】
いくつかの実施形態では、尿収集バッグは、穿孔を含み得る。
【0024】
いくつかの実施形態では、穿孔は、内側側面と外側側面との間に位置し得る。
【0025】
いくつかの実施形態では、尿収集バッグは、バルブを含み得る。
【0026】
いくつかの実施形態では、バルブは、一方向バルブであり得る。
【0027】
いくつかの実施形態では、バルブは、ポリ塩化ビニルを含み得る。
【0028】
いくつかの実施形態では、バルブは、細長い部分内に位置する第1内層及び第2内層を含み得る。
【0029】
いくつかの実施形態では、第1内層及び第2内層は、第1外層と第2外層との間に溶着され得る。
【0030】
いくつかの実施形態では、使用中、カテーテルは、第1内層と第2内層との間に位置し得る。
【0031】
いくつかの実施形態では、第1内層は、1つ又は複数の溶着を含み得る。
【0032】
いくつかの実施形態では、第1内層、第2内層、第1外層、及び第2外層は、各層の2つ以上の側面において共に密封され得る。
【0033】
いくつかの実施形態では、密封は、溶着を含み得る。
【0034】
いくつかの実施形態では、第1内層は、ポリ塩化ビニルを含み得る。
【0035】
いくつかの実施形態では、第2内層は、ポリ塩化ビニルを含み得る。
【0036】
いくつかの実施形態では、尿収集バッグは、細長い部分へのカテーテルの挿入を容易にするため開口部にノッチを含み得る。
【0037】
いくつかの実施形態では、ノッチを作成するために、第1外層は、開口部で第2外層よりも短くてもよい。
【0038】
いくつかの実施形態では、細長い部分は、先細りの側面を含み得る。
【0039】
いくつかの実施形態では、先細りの側面は、第1外層を第2外層と共に溶着することによって形成され得る。
【0040】
いくつかの実施形態では、尿収集バッグは、細長い部分において内側側面と外側側面との間に位置する第4ウェビングセクションを含み得る。
【0041】
いくつかの実施形態では、第4ウェビングセクションは、第1外層及び第2外層の共に溶着された領域を含み得る。
【0042】
いくつかの実施形態では、第1外層は、約75ミクロンから約225ミクロンの厚さを有し得る。
【0043】
いくつかの実施形態では、第2外層は、約75ミクロンから約225ミクロンの厚さを有し得る。
【0044】
いくつかの実施形態では、第1外層は、ポリ塩化ビニル、ポリプロピレン、ポリエチレン、エチレン酢酸ビニル、又はそれらの組み合わせを含み得る。
【0045】
いくつかの実施形態では、第1外層は、ポリ塩化ビニルを含み得る。
【0046】
いくつかの実施形態では、第2外層は、ポリ塩化ビニル、ポリプロピレン、ポリエチレン、エチレン酢酸ビニル、又はそれらの組み合わせを含み得る。
【0047】
いくつかの実施形態では、第2外層は、ポリ塩化ビニルを含み得る。
【0048】
いくつかの実施形態では、容器部分の底部は、折り畳まれてもよい。
【0049】
いくつかの実施形態では、尿収集バッグは、少なくとも約20%の充填容量で満たされたとき、直立することができてもよい。
【0050】
いくつかの実施形態では、容器部分は、少なくとも約500mLの尿を保持でき得る。
【0051】
いくつかの実施形態では、容器部分は、少なくとも4つの側面を含み得て、少なくとも4つの側面のうちの1つは、少なくとも4つの側面のうちの別の1つと平行ではないかもしれない。
【0052】
いくつかの実施形態では、少なくとも4つの側面のうちの少なくとも2つは、少なくとも実質的に真っ直ぐであり得る。
【0053】
いくつかの実施形態では、少なくとも4つの側面のそれぞれは、少なくとも約1cmの長さ及び約2度未満の曲率を有し得る。
【0054】
いくつかの実施形態では、少なくとも4つの側面のそれぞれは、少なくとも約5cmの長さ及び約2度未満の曲率を有し得る。
【0055】
本開示の別の態様によれば、キットは、本明細書に開示される任意の尿収集バッグ及びカテーテルを含み得る。
【0056】
いくつかの実施形態では、カテーテルは、遠位端、近位端、及びそれらの間の長さを含み得て、遠位端は、膀胱から排泄するために尿道へ挿入されるように構成され得る。
【0057】
いくつかの実施形態では、カテーテルは、男性用カテーテルであり得る。
【0058】
いくつかの実施形態では、カテーテルは、女性用カテーテルであり得る。
【0059】
いくつかの実施形態では、キットは、尿道カテーテル及びカテーテルケースを有するカテーテルアセンブリを含み得て、尿道カテーテルは、膀胱から排泄するために尿道に挿入されるように構成された遠位端、近位端、及び、遠位端と近位端との間の長さを有し得て、カテーテルケースは、カテーテルケースに長さ及び幅を提供するために共に結合された最上部及び底部、カテーテルケースからの及びカテーテルケースへの尿道カテーテルの除去及び/又は再挿入のために最上部を通る開口部、並びに、最上部及び底部の少なくとも1つに配置されたガイド要素を含み得て、ガイド要素は、使用するまで尿道カテーテルの少なくとも一部を湾曲した形態に維持するように構成され得て、ガイド要素は、カテーテルケースからの及びカテーテルケースへの尿道カテーテルの除去及び/又は再挿入中の尿道カテーテルの経路を制御するように構成され得る。
【0060】
いくつかの実施形態では、キットは、カテーテルチューブ及びロケーター先端を有するカテーテルアセンブリを含むことができ、カテーテルチューブは、女性対象の尿道へ挿入される、カテーテルチューブ遠位開口部を有する遠位先端、及び少なくとも1つのカテーテルチューブ近位先端を有する近位先端を有し得て、ロケーター先端は、カテーテルチューブの遠位先端の近位に配置され得、またロケーター先端は、女性の尿道の外側に留まるようなサイズであり、カテーテルチューブがそこを通過できるように構成され得る。
【0061】
本開示のさらに別の態様によれば、尿を収集する方法は、カテーテルの第1端部を本明細書に開示される任意の尿収集バッグに接続すること、カテーテルの第2端部を尿道に挿入すること、カテーテルを通して尿を尿収集バッグに収集すること、尿収集バッグからカテーテルを取り外すこと、及び、尿収集バッグの開口部を通して尿収集バッグの細長い部分を装着すること、を含み得る。
【0062】
いくつかの実施形態では、この方法は、穿孔で尿収集バッグを引き裂くこと、及び尿を容器に排出することを含み得る。
【0063】
本開示のさらに別の態様によれば、尿収集バッグを製造する方法は、第1アセンブリを生成するために第1外層を第1内層に溶着すること、第2アセンブリを生成するために第2外層を第2内層に溶着すること、結合アセンブリを生成するために第1アセンブリを第2アセンブリに溶着すること、及び、尿収集バッグを生成するために結合アセンブリを切断すること、を含み得る。
【0064】
いくつかの実施形態では、第1外層を第1内層に溶着すること、及び第2外層を第2内層に溶着することは、同時に実行され得る。
【0065】
いくつかの実施形態では、溶着は、熱及び圧力の使用を含む。
【0066】
いくつかの実施形態では、溶着工具及び切断工具を含む装置が溶着及び切断にそれぞれ利用され得る。
【0067】
いくつかの実施形態では、装置は、単一物であり得る。
【0068】
いくつかの実施形態では、第1外層及び/又は第2外層は、ポリ塩化ビニルを含み得る。
【0069】
いくつかの実施形態では、第1内層及び/又は第2内層は、ポリ塩化ビニルを含み得る。
【0070】
いくつかの実施形態では、第1外層及び/又は第2外層は、約75ミクロンから約225ミクロンの厚さを有し得る。
【0071】
いくつかの実施形態では、第1内層及び/又は第2内層は、約75ミクロンから約225ミクロンの厚さを有し得る。
【0072】
いくつかの実施形態では、尿収集バッグは、少なくとも4つの側面を含み得て、少なくとも4つの側面のうちの1つは、少なくとも4つの側面のうちの別の1つと平行でなくてもよい。
【0073】
本開示のこれら及び他の特徴は、例示的な実施形態の以下の説明からより明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0074】
本明細書に記載されている発明は、添付の図における限定のものとしてではなく、例として示されている。図示を簡潔かつ明確にするために、図に示されている要素は、必ずしも縮尺通りに描かれているわけではない。例えば、幾つかの要素の寸法は、明確さのため、他の要素に対して誇張されているかもしれない。さらに、適切であると考えられる場合、参照符号は、対応の又は類似の要素を示すために、図間で繰り返されている。
【
図1】
図1は、尿収集バッグの一実施形態の正面図を示す。
【
図2】
図2は、女性用尿道カテーテルの一実施形態の斜視図を示す。
【
図3】
図3は、キャップが取り外されてその遠位端のロケーター先端が露出した状態の例示的な女性用尿道カテーテルの部分的な斜視図(すなわち、左側)及び断面図(すなわち、右側)を示す。
【
図4】
図4は、キャップ(図示せず)が取り外された状態の、ロケーター先端を含む例示的な女性用尿道カテーテルの断面図を示す。
【
図5】
図5は、ロケーター先端を有する女性用カテーテルを使用する例示的な順序を示す。
【
図6】
図6は、挿入前に尿道を目標とする位置にロケーター先端を有する例示的な女性用カテーテル装置の斜視図を示す。
【
図7】
図7は、例示的な女性用尿道カテーテルのキャップ部分の分解図を示す。
【
図8】
図8は、湿潤装置及びケース(図示せず)が除去されたロケーター先端を含む例示的な女性用尿道カテーテルを示す。
【
図9】
図9は、カテーテルのチューブに渡るスリーブ及びロケーター先端の伸長後の、伸長状態におけるロケーター先端を有する例示的な女性用尿道カテーテルを示す。
【
図10】
図10は、収縮状態のロケーター先端を有する例示的な女性用尿道カテーテルを示す。
【発明を実施するための形態】
【0075】
詳細な説明
本開示の概念は、様々な変更及び代替の形態を受け入れる余地があるが、それらの具体的な実施形態は、例によって図に示され、本明細書において詳細に記述されるだろう。しかしながら、本開示の概念を開示した特定の形態に限定する意図はないが、逆にその意図は、本開示及び添付の請求範囲と一致する全ての変更、等価物、及び代替手段をカバーするものであることが理解されるべきである。
【0076】
本明細書における「一実施形態」、「ある実施形態」、「例示的実施形態」などの言及は、記述された実施形態が特定の特徴、構造、又は特性を含み得るが、各実施形態は、その特定の特徴、構造、又は特性を含んでもよいし、必ずしも含まなくてもよいことを示す。さらに、そのような文言は、必ずしも同じ実施形態を参照するものでもない。さらに、ある実施形態に関連して特定の特徴、構造、又は特性が記述されるとき、明確に記述されているか否かに関わりなく、他の実施形態に関連してそのような特徴、構造、又は特性を達成することは、当業者の知識の範囲内であることと考えられる。さらに、「A、B、及びCの少なくとも1つ」の形態におけるリストに含まれる項目は、(A)、(B)、(C)、(A及びB)、(A及びC)、(B及びC)、又は(A、B、及びC)を意味することができることを理解されたい。同様に、「A、B、又はCの少なくとも1つ」の形態においてリストされた項目は、(A)、(B)、(C)、(A及びB)、(A及びC)、(B及びC)、又は(A、B、及びC)を意味することができる。
【0077】
図面では、いくつかの構造的又は方法の特徴は、具体的な配置及び/又は順序で示され得る。しかしながら、そのような具体的な配置及び/又は順序は、必要とされないかもしれないことを理解されたい。むしろ、いくつかの実施形態では、そのような特徴は、例示的な図に示されているもの以外の異なる方法及び/又は順序で配置され得る。さらに、特定の図における構造的又は方法の特徴を含むことは、そのような特徴がすべての実施形態において必要とされることを暗示することを意味するものではなく、及び、いくつかの実施形態では含まれないかもしれず、あるいは他の特徴と組み合わせることができる。
【0078】
以下に記述する多くの特徴は、図において実体のないもので示されるかもしれない。実体のないものにおけるある特徴の描写は、それらの特徴が1つ又は複数の実施形態において隠されているか又は存在し得るが、他の実施形態において必ずしも存在しなくてもよいことを伝えることを意図している。さらに、これらの特徴が存在し得る1つ又は複数の実施形態では、実体のないものにおける特徴の図示は、その特徴が、示された場所及び/又は位置とは異なる場所及び/又は位置を有し得ることを伝えることを意図している。
【0079】
図における装置及びその特徴は、理解を助けるための目的だけのものであり、本開示の尿収集バッグは、追加の特徴を含むことができ、及び/又は示される1つ又は複数の特徴を欠き得ることが意図されている。例えば、以下の特徴、つまり穿孔、グラフィック要素、ウェビングセクション、バルブ、又は開口部、の1つ又は複数は、本開示の1つ又は複数の尿収集バッグの実施形態に存在しない場合がある。
【0080】
本開示の一態様において、尿収集バッグは、外側側面並びに、尿を保持するための容器部分及びカテーテルに接続するための細長い部分を有する内側側面を含む。場合によっては、細長い部分は、男性用カテーテルあるいは男性の尿道への挿入及び男性の尿道からの収集のために設計された他の尿道カテーテルを受け入れることができる。他の場合において、細長い部分は、女性用カテーテルあるいは女性の尿道への挿入及び女性の尿道からの収集のために設計された他の尿道カテーテルを受け入れることができる。
【0081】
例示的な実施形態において、カテーテル接続部分を含む尿収集バッグは、非剛性材料を含む。その構造は、尿収集バッグをほぼ平らな形状又は外形に折り畳むことを可能にし、保管を容易にし、分離性(discreteness)を高め、重量を減らすことができる。いくつかの実施形態では、尿収集バッグは、尿の漏出を防止又は低減するための1つ又は複数の特徴を含む。一例では、尿収集バッグは、カテーテル接続部分内に配置された一方向バルブを含む。いくつかの実施形態では、バルブは、一方向バルブであり得る。さらに、いくつかの実施形態では、バルブは、可撓性又は非剛性であり得る。さらに他の実施形態では、カテーテル接続部分は、ルアーロック部材などを介して尿道カテーテルに取り付けることができる。
【0082】
別の例では、尿収集バッグは、開口部を有して構成されることができ、細長い部分の少なくとも一部は、収集された尿を確保(secure)するために開口部を通り装着可能(threadable)である。このような装着は、例えば、細長い部分を結び目に結ぶなどの、代替の確保方法を実行できない一部のユーザにとって、より容易になるかもしれない。しかしながら、結び目を結ぶことが要求される状況では、カテーテル接続部分は、ユーザが細長い部分の領域において結び目を結ぶことができるように引き延ばされるかもしれない。いずれにしても、本開示はまた、尿収集バッグ及びカテーテルを含む尿道カテーテルシステム、尿道カテーテルシステムを使用して尿を収集する方法、及び尿収集バッグを製造する方法を提供する。
【0083】
尿収集バッグ
尿収集バッグ100の非限定的な例が
図1に示されている。収集バッグ100は、第1外層128と、第1の周辺部138の周りに密封されて内側側面を形成する第2外層130とを含む。内側側面は、流体を保持するための容器部分122と、開口部124、及び開口部124を通してカテーテルを受け入れるための接続部分102を有する細長い部分126とを有する。第1外層128及び第2外層130はまた、第2周辺部132の周りに密封されて、内側側面を取り囲む外側側面を形成する。いくつかの実施形態では、第1外層128及び第2外層130は、溶着によって一緒に密封され得る。
【0084】
収集バッグの側面
一般に、尿収集バッグは、起伏のある縁に関する不快感を最小化するために、湾曲した外側側面を有する。しかしながら、そのようなバッグが平らな面に水平に置かれ尿で満たされたとき、バッグの動きが予測できないように膨らみ、圧迫する(pinch)可能性がある。いくつかの実施形態では、尿収集バッグ100は、バッグ100が水平又は垂直位置にあるとき(例えば、収集バッグ100が吊るされているとき)、充填された収集バッグ100の重心を制御するのに役立ち得る全体的に平坦な形状を有する。その形状は、使用前、使用中、及び使用後に、予測可能かつ制御可能な質量をユーザに提供し得る。ユーザは、充填されている間、実質的にこぼれたり、転がったり、及び/又は予期せずに移動したりすることなく、収集バッグ100を平らな面に安全に置くことができる。結果として、ユーザは、制御された形態で座位又は横臥位置にて配置している間、収集バッグ100を満たすことができ、これは、収集バッグ100からの予測できない動き及びカテーテルとの接続点での漏出の可能性を低減し得る。
【0085】
一態様では、尿収集バッグ100の外側及び内側側面は、少なくとも実質的に真っ直ぐな1つ又は複数の側面112を含む。いくつかの実施形態において、側面112の少なくとも1つは、収集バッグ100の別の側面112と平行ではない。さらに、いくつかの実施形態において、実質的に真っ直ぐな側面112は、収集バッグ100が充填されるときに、より制御された形態を提供し、それによって、他の構成(例えば、湾曲した側面)で起こり得る圧迫すること及び膨らむことを回避する。実質的に真っ直ぐな側面112は、収集バッグ100が比較的一定の厚さに充填されて、側面から平坦な外形を提供することを可能にし得る。その結果として、側面は、最大圧力点の低減を容易にし、次に、力又は圧力の比較的均一な分配に起因して破裂又は穿孔の可能性を低減し得る。
【0086】
いくつかの実施形態において、尿収集バッグは、2つ、3つ、4つ、5つ、又は6つの実質的に真っ直ぐな側面を含み得る。さらに、いくつかの実施形態では、実質的に真っ直ぐな側面は、少なくとも約1cmの長さ及び約2度未満の曲率を有し得る。さらにいくつかの実施形態では、実質的に真っ直ぐな側面は、少なくとも約5cmの長さ及び約2度未満の曲率を有し得る。さらに、いくつかの実施形態では、1つ又は複数の側面の長さは、約1cmから約20cm、約1cmから約15cm、約3cmから約20cm、約3cmから約15cm、約5cmから約20cm、又は約5cmから約15cmであり得る。さらに、いくつかの実施形態では、側面の少なくとも1つは、バッグの最長の長さの少なくとも約10%である長さを有し得る。非限定的な例として、実質的に真っ直ぐな側面の少なくとも1つの長さは、バッグの最長の長さの、約又は少なくとも約10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、又は100%であり得る。
【0087】
いくつかの実施形態において、尿収集バッグ100は、それぞれが少なくとも約90°から少なくとも約160°、少なくとも約95°から少なくとも約150°、少なくとも約100°から少なくとも約140°、少なくとも約110°から少なくとも約130°、少なくとも約115°から少なくとも約125°、又は少なくとも約120°から少なくとも約125°の角度を有する1つ又は複数の角部114を含む。他の実施形態では、各角部114の角度は、約90°、約95°、約100°、約105°、約110°、約115°、約120°、約125°、約130°、約135°、約140°、約145°、約150°、約155°、又は約160°であり得る。さらに、いくつかの実施形態では、1つ又は複数の角部114の少なくとも2つは、同じ角度を共有してもよい。しかしながら、他の実施形態では、1つ又は複数の角部114のそれぞれは、異なる角度を有し得る。
【0088】
いくつかの実施形態では、角部114は、約3/32インチから約3/4インチまでの半径を有し得る。例えば、尿収集バッグ100は、2つ、3つ、4つ、5つ、又は6つの角部を含み得、これらの角部は、それぞれ、少なくとも1つの半径を含む、さもなければ形成する。角部の半径は、収集バッグが充填されるときに角部の周り又は近くに形成される最大圧力を減じ、収集バッグの膨らみを低減し得る。
【0089】
いくつかの実施形態において、尿収集バッグは、折り畳まれた底部を含み得る。そのような実施形態では、容器部分の基部は、バッグが充填されるときに開いて信頼できるより広い基部を形成するように、内部に折り畳むことができる。場合によっては、バッグは、少なくとも約10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、又は80%の容量まで満たされたときに直立できてもよい。
【0090】
外層及びバッグ材料
いくつかの実施形態において、第1外層128及び第2外層130は、それぞれ、非剛性材料を含む。選択された非剛性材料の材料特性は、バッグ100を平らに折り畳むことを可能にすることによって、未使用の尿収集バッグ100のコンパクトな保管を容易にする。さらに、層128、130の材料特性はまた、バッグ100の使用中だけでなく、展開するときに放出されるノイズを最小化することによって個別化(discreteness)につながる。いくつかの実施形態では、第1外層128及び/又は第2外層130は、約0.5ミクロンから約3ミクロン、又は約1ミクロンから約2.5ミクロンの粗さを有する。当然のことながら、粗さは、TM-500、TM-553、又はPapyro-Tex Instr. IKO13によって測定できる。さらに、いくつかの実施形態において、第1外層128及び/又は第2外層130は、少なくとも約10MPa、少なくとも約12MPa、少なくとも約15MPa、又は約10MPaから約60MPaの引張強度を有する。さらに、いくつかの実施形態では、第1外層128及び/又は第2外層130は、少なくとも約150%、少なくとも約165%、少なくとも約175%、又は約150%から約700%の破断伸びを有する。破断伸びは、少なくともいくつかの実施形態では、ISO527-1及び/又はISO527-3によって測定できる。
【0091】
いくつかの実施形態において、第1外層128及び/又は第2外層130は、少なくとも約70N/mm、少なくとも約80N/mm、少なくとも約90N/mm、約70N/mmから約110N/mm、約70N/mmから約100N/mm、約80N/mmから約110N/mm、又は約80N/mmから約100N/mmの拡張引裂強度を有する。拡張引裂強度は、少なくともいくつかの実施形態では、DIN53363:2003-10に従って測定できる。いくつかの実施形態において、第1外層128及び/又は第2外層130は、約200ミクロン、180ミクロン、160ミクロン、140ミクロン、120ミクロン、100ミクロン、80ミクロン、又は50ミクロン以下の厚さを有する。さらに、いくつかの実施形態では、第1外層128及び/又は第2外層130は、約75ミクロンから約225ミクロン、約100ミクロンから約200ミクロン、約75ミクロンから約125ミクロン、約85ミクロンから約115ミクロン、又は約75ミクロン、約80ミクロン、約85ミクロン、約90ミクロン、約95ミクロン、約100ミクロン、約105ミクロン、約110ミクロン、約115ミクロン、約120ミクロン、又は約125ミクロンの厚さを有する。
【0092】
いくつかの実施形態において、第1外層128及び/又は第2外層130は、ポリ塩化ビニル、ポリプロピレン、ポリエチレン、エチレン-酢酸ビニル、又はそれらの組み合わせを含む。一例では、第1外層128及び/又は第2外層130は、ポリ塩化ビニルを含む。さらに、いくつかの実施形態では、第1外層128及び/又は第2外層130は、可塑剤を含む。可塑剤の非限定的な例は、di(2-ethylhexyle)terephthalate(DEHT)及びエポキシ化可塑剤が含まれる。さらに、いくつかの実施形態では、第1外層128及び/又は第2外層130は、安定剤を含む。安定剤の非限定的な例は、バリウム及び亜鉛を含む。
【0093】
いくつかの実施形態において、第1外層128及び/又は第2外層130は、フタル酸エステルを含まない。さらに、いくつかの実施形態では、第1外層128及び/又は第2外層130は、天然ゴムラテックスを含まない。さらにいくつかの実施形態では、第1外層128及び/又は第2外層130は、フタル酸ジエチルヘキシル(DEHP)を含まない。いくつかの実施形態では、さらに、第1外層128及び/又は第2外層130は、透明である。例示的な実施形態では、第1外層128及び第2外層130は、それぞれフタル酸エステルを含まず、それぞれがポリ塩化ビニル(PVC)を含み、それぞれが約100ミクロンの厚さを有し、それぞれが透明材料を含む。
【0094】
いくつかの実施形態において、第1外層128及び/又は第2外層130は、グラフィック要素を含む。グラフィック要素は、少なくともいくつかの実施形態では、あるユーザの相互作用ポイントに合う1つ又は複数の特徴を有し得る。グラフィック要素はまた、ユーザに利用可能とされるサービス及び商標(branding)要素の表示を提供し得る。いくつかの実施形態では、グラフィック要素は、目盛り120を含む。収集バッグ100が垂直に配置されるか、又は第1開口部106によって保持されるとき、目盛り120は、収集された流体の量のおおよその指標を提供する。さらに、いくつかの実施形態では、グラフィック要素は、第1開口部106、第2開口部116、及び穿孔された引裂線110などの、特定のユーザ相互作用ポイントに合うアーチ134を含む。
【0095】
内側及び外側側面間の接合部分
いくつかの実施形態では、内側側面と外側側面との間に位置するものは、1つ又は複数のウェビングセクションである。
図1に示される尿収集バッグ100は、第1ウェビングセクション108、第2ウェビングセクション146、第3ウェビングセクション136、及び第4ウェビングセクション148a、148bを含む。1つ又は複数のウェビングセクションは、尿の収集及び排出中に収集バッグ100の形態に強度を提供できる。場合によっては、ウェビングセクションの境界は、少なくとも第1外層128及び第2外層130を一緒に溶着することによって形成される。いずれの場合でも、第1ウェビングセクション108は、第1開口部106を含む。第1開口部106は、使用前、使用中、及び使用後(例えば、収集された尿の排出中)に尿収集バッグ100を保持及び位置決めするために回転適合グリップ(rotationally compatible grip)として使用され得る。第1開口部106はまた、尿収集バッグ100を吊るすために使用され得る。尿の収集後、細長い部分126の少なくとも一部は、第1開口部106を通り装着されることができ、開口部124からの尿の漏出を防ぐことができる。そのため、第1開口部106のサイズは、細長い部分126が装着可能に十分な大きさで、さらに細長い部分126にいくらかの抵抗を加えるのに十分きつくてもよい。装着(threading)プロセスは、細長い部分126に結び目を結ぶよりも、ユーザにとってより簡単であり得る。第2ウェビングセクション146は、第2開口部116を含み、これもまた、第1開口部106に関して上述したのと同様の方法で尿収集バッグ100を保持及び/又は吊るすのに使用され得る。
【0096】
少なくともいくつかの実施形態において、収集バッグ100は、穿孔された引裂線110を含む。穿孔された引裂線110は、第3ウェビングセクション136内で少なくとも部分的に配置され、これは、穿孔された引裂線110が分離された第1外層128及び第2外層130内に完全に配置された場合よりも、より制御された引裂きを可能にし得る。いくつかの実施形態において、尿収集後、ユーザは、穿孔された引き裂き線110に沿って引き裂いて、容器部分122から細長い部分126を実質的に分離し、収集された尿を注ぎ出すことができる。穿孔された引裂線110は、細長い部分126が第1開口部106に通され装着された後、ユーザがさらに、穿孔された引裂線110で収集バッグ100を開いて収集された尿を除去できるように位置決めされ得る。
【0097】
細長い部分
尿収集バッグ100の細長い部分126は、少なくともいくつかの実施形態において、収集バッグ100を男性用及び/又は女性用のカテーテルに接続するための接続部分102を含む。いくつかの実施形態では、カテーテルは、接続部分102と摩擦嵌合接続を確立してもよい。接続部分102は、ユーザが2つの接合部分を共に押し、続いて2つの部分を引張り、接続を断ち、カテーテルを除去することを可能にするために、カテーテル端部と次第に嵌合することを提供する先細りの側面を有する。
図1に示される実施形態では、内側の先細りの側面は、溶着部140で形成されている。接続部分102は非剛性であり、接続部分102が剛性構造を有する場合よりも、収集バッグ100をよりコンパクトな形態に折り畳むことを可能にする。いくつかの実施形態では、接続部分102は、約60ショアA未満の硬度を有する。
【0098】
いくつかの実施形態において、接続部分102は、接続部分102へのカテーテルの挿入を容易にするために開口部124に配置されたノッチ144を含む。ノッチ144は、接続部分102で、第2外層130よりも短い第1外層128、又はその逆、を有することによって形成され得る。
【0099】
収集バッグ100の細長い部分126は、尿が容器部分122へ一方向に流入することを協調的に可能にし、圧力下で閉じ反対方向における尿の流れを防止または減じる第1内層及び第2内層を有する一方向バルブ104を含む。いくつかの実施形態では、バルブ104は、第1内層、第2内層、第1外層128、及び第2外層130を共に溶着することによって形成できる。さらに、いくつかの実施形態では、第1及び/又は第2内層は、溶着150を含む。
【0100】
いくつかの実施形態では、第1内層及び第2内層はそれぞれ、非剛性材料を含む。さらに、いくつかの実施形態では、第1内層及び/又は第2内層は、約0.5ミクロンから約3ミクロン、又は約1ミクロンから約2.5ミクロンの粗さを有する。粗さは、TM-500、TM-553、又はPapyro-TexInstr.IKO13によって測定できる。さらに、いくつかの実施形態では、第1内層及び/又は第2内層は、少なくとも約10MPa、少なくとも約12MPa、又は少なくとも約15MPaの引張強度を有する。さらに、いくつかの実施形態では、第1内層及び/又は第2内層は、少なくとも約150%、少なくとも約165%、又は少なくとも約175%の破断伸びを有する。破断伸びは、ISO527-1及び/又はISO527-3によって測定できる。さらに、いくつかの実施形態では、第1内層及び/又は第2内層は、少なくとも約70N/mm、少なくとも約80N/mm、又は少なくとも約90N/mmの拡張引裂強度を有する。拡張引裂強度は、DIN 53363:2003-10に従い測定できる。
【0101】
いくつかの実施形態では、第1内層及び/又は第2内層は、約200ミクロン、180ミクロン、160ミクロン、140ミクロン、120ミクロン、100ミクロン、80ミクロン、又は50ミクロン以下の厚さを有する。さらに、いくつかの実施形態では、第1内層及び/又は第2内層は、約75ミクロンから約225ミクロン、約100ミクロンから約200ミクロン、約75ミクロンから約125ミクロン、約85ミクロンから約115ミクロンの厚さを有し、又は、約75ミクロン、約80ミクロン、約85ミクロン、約90ミクロン、約95ミクロン、約100ミクロン、約105ミクロン、約110ミクロン、約115ミクロン、約120ミクロン、又は約125ミクロンの厚さを有する。
【0102】
いくつかの実施形態では、第1内層及び/又は第2内層は、ポリ塩化ビニル、ポリプロピレン、ポリエチレン、エチレン-酢酸ビニル、又はそれらの組み合わせを含む。そのような実施形態の一つにおいて、第1内層及び/又は第2内層は、ポリ塩化ビニルを含む。さらに、いくつかの実施形態では、第1内層及び/又は第2内層は、可塑剤を含む。可塑剤の非限定的な例には、di(2-ethylhexyle)terephthalate(DEHT)及びエポキシ化可塑剤が含まれる。さらに、いくつかの実施形態では、第1内層及び/又は第2内層は、安定剤を含む。安定剤の非限定的な例には、バリウム及び亜鉛が含まれる。
【0103】
いくつかの実施形態では、第1内層及び/又は第2内層は、フタル酸エステルを含まない。さらに、いくつかの実施形態では、第1内層及び/又は第2内層は、天然ゴムラテックスを含まない。さらにいくつかの実施形態では、第1内層及び/又は第2内層は、フタル酸ジエチルヘキシル(DEHP)を含まない。場合によっては、第1内層及び/又は第2内層は、透明である。例示的な実施形態では、バルブ104の第1内層及び第2内層は、フタル酸エステルを含まず、ポリ塩化ビニル(PVC)を含み、約100ミクロンの厚さを有し、透明な材料を含む。
【0104】
いくつかの実施形態において、細長い部分126の長さは、少なくとも約60mm、少なくとも約70mm、少なくとも約80mm、少なくとも約90mm、少なくとも約100mm、少なくとも約110mm、少なくとも約120mm、少なくとも約130mm、少なくとも約140mm、又は少なくとも約150mmである。さらに、いくつかの実施形態では、バッグ100の内容物の漏れに抵抗するために開口部106を通り装着されるのに十分な長さを提供するために、細長い部分126の長さは、約60mmから約100mmの間、約70mmから約90mmの間、又は約75mmから約85mmの間である。他の実施形態では、例えば、細長い部分126に結び目を結ぶことが要求される場合、例えば、細長い部分126の長さは、150mmより長くてもよい。
【0105】
容器部分
いくつかの実施形態において、容器部分122は、約200mLと約1000mLとの間の流体を保持するように構成される。さらに、いくつかの実施形態では、容器部分122は、約50-1500mL、50-1400mL、50-1300mL、50-1200mL、50-1100mL、50-1000mL、50-900mL、50-800mL、100-1500mL、100-1400mL、100-1300mL、100-1200mL、100-1100mL、100-1000mL、100-900mL、100-800mL、200-1500mL、200-1400mL、200-1300mL、200-1200mL、200-1100mL、200-1000mL、200-900mL、又は200-800mLの液体を保持するように構成される。さらに、いくつかの実施形態では、容器部分122は、約200mL、300mL、400mL、500mL、600mL、700mL、800mL、900mL、1000mL、1100mL、又は1200mLの液体を保持するように構成される。
【0106】
尿道カテーテルシステム
本開示の別の態様では、本明細書に記述の任意の尿収集バッグ及び1つ又は複数の付属部品を含むシステムが考えられる。付属部品は、次のものに限定されないが、カテーテル及びカテーテルシステムと共に使用するための部品が含まれる。いくつかの実施形態において、尿収集バッグは、外側側面、内側側面、並びに、内側側面を形成するために第1周辺部の周りに密封された第1及び第2の外層を含む。そのような実施形態では、内側側面は、流体を保持するための容器部分と、その開口部を通してカテーテルを受け入れることができる細長い部分とを含む。
【0107】
場合によっては、細長い部分は、男性用カテーテルを受け入れることができる。非限定的な例として、男性用カテーテルは、2018年12月21日に出願された国際出願番号PCT/US18/67363号に開示されているカテーテルであり得、又は、国際出願番号PCT/US18/67363号に開示されているカテーテルに類似した、男性の尿道への挿入及び男性の尿道からの収集のために設計された、他の男性用尿道カテーテルであり得る。他の場合において、細長い部分は、女性用のカテーテルを受け入れることができる。非限定的な例として、女性用カテーテルは、2018年12月21日に出願された国際出願番号PCT/US18/67366号に開示されているカテーテルであり得、又は、国際出願番号PCT/US18/67366号に開示されている女性用尿道カテーテルに類似した、女性の尿道への挿入及び女性の尿道からの収集のために設計された、他の尿道カテーテルであり得る。上述の開示は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0108】
男性用カテーテル
いくつかの実施形態において、付属部品は、男性用カテーテル及び/又は男性用カテーテルアセンブリを含む。例示的な男性用カテーテル及びアセンブリは、国際出願番号PCT/US18/67363号に開示されている。いくつかの実施形態において、尿道カテーテルアセンブリは、(i)膀胱から排泄するため尿道に挿入されるように構成された遠位端、近位端、及びそれらの間の長さを有する尿道カテーテル、及び(ii)カテーテルケースを含む。いくつかの実施形態では、カテーテルケースは、カテーテルケースに長さ及び幅を提供するために共に結合された最上部及び底部と、カテーテルケースからの尿道カテーテルの除去及び/又はカテーテルケースへの尿道カテーテルの再挿入のために最上部を通る開口部と、最上部及び底部の少なくとも1つに配置されたガイド要素とを含む。さらに、いくつかの実施形態では、ガイド要素は、使用するまで尿道カテーテルの少なくとも一部を湾曲した形態に維持するように構成され、またガイド要素は、カテーテルケースからの及びカテーテルケースへの尿道カテーテルの取り外し及び再挿入中に尿道カテーテルの経路を制御するように構成される。
【0109】
いくつかの実施形態において、尿道カテーテルの湾曲した形態の少なくとも一部は、「S」形状を有する。さらに、いくつかの実施形態では、尿道カテーテルの湾曲した形態の少なくとも一部は、「8」形状を有する。さらにいくつかの実施形態では、尿道カテーテルの湾曲した形態は、2つを超えるターンを含まない。さらに、いくつかの実施形態では、尿道カテーテルの遠位端に最も近位の領域は、真っ直ぐである。さらにいくつかの実施形態では、その領域は、約5cmから約15cmの長さである。最後に、いくつかの実施形態では、ガイド要素は、湾曲した形態の少なくとも一部と同じ構成の振る舞い(bearing)である。
【0110】
いくつかの実施形態において、本開示の尿道カテーテルアセンブリは、開口部124へのアクセスを提供するための蓋を含む。さらに、いくつかの実施形態では、蓋は、開口部124を閉じて、カテーテルケースに液密密封を提供するように構成される。さらに、いくつかの実施形態では、蓋は、ヒンジによってカテーテルケースの最上部に接続される。そのような実施形態では、ヒンジは、アセンブリの中心線又は軸に対して時計回り又は反時計回りにオフセットされ得る。例えば、少なくともいくつかの実施形態において、ヒンジは、中心線又は軸から、少なくとも15度、少なくとも30度、少なくとも45度、少なくとも60度、少なくとも75度、又は少なくとも90度にてオフセットされ得る。
【0111】
いくつかの実施形態において、本開示の尿道カテーテルアセンブリは、遠位端が尿道に挿入されている間、保持されるように構成された近位端に接続された中空漏斗を含む。さらに、いくつかの実施形態では、中空漏斗は、近位端で実質的に円形の構成を有し、反対側の端で、吐出口(spout)を形成する、平坦で実質的に楕円形の形態に先細りになっている。さらに、いくつかの実施形態では、中空漏斗は、近位端で実質的に円形の構成を有し、反対側の端で吐出口(注ぎ口)を形成する実質的に円形の構成を有する。一例では、中空漏斗の吐出口(注ぎ口)端は、実質的に等しい長半径及び短半径を有する。さらにいくつかの実施形態では、尿道カテーテルアセンブリは、漏斗に接続された第1スリーブ端部及び漏斗から離れて配置された第2スリーブ端部を有する、カテーテルの周りに配置された拡張可能なスリーブを含む。それらの実施形態では、拡張可能なスリーブは、尿道カテーテルの使用前に、拡張されていない状態に圧縮され得る。いくつかの実施形態では、さらに、尿道カテーテルアセンブリは、第2スリーブ端部に接続される第1グリッパー端部及び自由な第2グリッパー端部を有する、カテーテルの周りに配置されたスライド可能なグリッパーを含む。
【0112】
いくつかの実施形態では、本開示の尿道カテーテルアセンブリは、それらの間に容積を形成する前部及び後部で、それらのそれぞれが、カテーテルがそこを通過可能なように配置及び構成された開口部を有する前部及び後部を有する湿潤装置を含む。さらに、いくつかの実施形態において、尿道カテーテルアセンブリは、上記容積内に配置された、液体がそこに吸収された湿潤アプリケータを含む。そのような実施形態では、湿潤アプリケータは、それを通り延在する開口部を有し、尿道カテーテルが湿潤装置の前部及び後部における開口部を通過するときに、尿道カテーテルの表面に液体を供給するように構成される。いくつかの実施形態では、湿潤装置は、使用前の非拡張状態に拡張可能スリーブの圧縮を維持するために、スライド可能グリッパーの自由グリッパー端部に隣接して配置される。さらにいくつかの実施形態では、湿潤アプリケータにおける開口部は、湿潤装置の前部及び後部における開口部よりも小さい。さらに、いくつかの実施形態では、使用前に、中空漏斗は、湿潤アプリケータの開口部を通過し、湿潤装置の前部及び後部の開口部を通過して、湿潤装置に液密密封を提供する。
【0113】
いくつかの実施形態では、本開示の尿道カテーテルアセンブリは、O-リングを含む。少なくともいくつかの実施形態では、O-リングは、最上部及び底部の外側縁間に位置することができ、使用するまでカテーテルチューブの無菌状態を維持する密封を提供することができる。さらに、いくつかの実施形態では、尿道カテーテルアセンブリは、カテーテルケースにおけるハンドルの最上部及び底部の内側縁間に配置されたO-リングを含む。
【0114】
いくつかの実施形態では、カテーテルアセンブリの無菌状態を維持するために、アセンブリの最上部及び底部の外側縁は、レーザー溶着を使用して密封され得る。一旦溶着されると、得られた密封は、使用するまでカテーテルチューブの無菌状態を維持する。さらに、いくつかの実施形態では、溶着に続いて、得られた密封は、尿道カテーテルアセンブリの殺菌後、殺菌バリアを維持する。そのような実施形態では、レーザー溶着と組み合わせて使用される材料は、1つ又は複数のレーザー溶着が必要とされる場所の近くのアセンブリ領域をレーザーが通過できるように選択され得ることが理解されるだろう。レーザー周波数は、少なくともいくつかの実施形態では、850から1100nmの波長、900から1050nmの波長、960から1010nmの波長、又は980nmの波長で動作するように構成されたダイオードレーザーであり得る。
【0115】
一例では、カテーテルアセンブリがレーザー溶着を使用して密封される場合、カテーテルケースの最上部は、レーザー吸収であり得、ケースの底部は、レーザー半透明であり得る。別の例では、カテーテルアセンブリがレーザー溶着を使用して密封される場合、カテーテルケースの底部は、レーザー吸収であり得、ケースの最上部は、レーザー半透明であり得る。レーザー溶着を達成し、無菌状態を達成するためにレーザーを通過させることができる材料は、次のものに限定されないが、例えば、有機顔料を含むポリプロピレン(PP)、有機顔料を含むポリフェニレンエーテル(PPE)、有機顔料を含むポリカーボネート(PC)、又は有機顔料を含むアクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)などの、レーザー透明又はレーザー半透明のプラスチック又は樹脂を含む。いくつかの実施形態では、レーザーは、レーザー半透明プラスチックを通過できる。さらに、いくつかの実施形態では、レーザーを通過可能にする材料はまた、減じられた量の(又はゼロの)黒色又はレーザー吸収顔料(例えば、酸化鉄又はカーボンブラック)を含み得る。黒色又はレーザー吸収顔料の除去は、材料によって吸収されるレーザーエネルギー量を減じ、それによって、レーザー溶着されるアセンブリ領域を通過するエネルギーを増加することができる。
【0116】
レーザー吸収カテーテルケースのいくつかの実施形態では、最上部及び/又は底部は、プラスチック又は樹脂を含み得る。プラスチック又は樹脂は、例えば、無機顔料(例えば、酸化鉄)又はカーボンブラックを含むポリプロピレン(PP)、無機顔料又はカーボンブラックを含むポリフェニレンエーテル(PPE)、有機顔料又はカーボンブラックを含むポリカーボネート(PC)、又は、有機顔料又はカーボンブラックを含むアクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)などを含むことができる。典型的に、尿道カテーテルアセンブリは、製造後に電子ビーム又はガンマ線への曝露によって殺菌できる。殺菌は、通常、尿道カテーテルアセンブリが梱包されて出荷の準備ができたときに行うことができる。
【0117】
いくつかの実施形態では、尿道カテーテルは、例えば、親水性ポリマーなどのポリマーを含む、又はそれと統合される。さらに、いくつかの実施形態では、尿道カテーテルは、例えば、親水性ポリマーなどのポリマーでコーティングされる。さらにいくつかの実施形態では、尿道カテーテルは、熱可塑性又は熱硬化性ポリマー基材の材料及び両親媒性ブロック共重合体(例えば、WIPO公開番号2011/051439号に開示されるような。これは、2010年10月29日に出願され、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。)のポリマー混合物を含む、又はそれらと統合される。さらに、いくつかの実施形態では、尿道カテーテルは、熱可塑性又は熱硬化性ポリマー基材の材料と両親媒性ブロック共重合体(例えば、上述のWIPO刊行物に開示されているような)とのポリマー混合物でコーティングされている。
【0118】
いくつかの実施形態において、本開示の付属部品は、尿道カテーテル及び湿潤装置を保管及び分配(dispensing)するためのカテーテルケースを含む。そのような実施形態では、カテーテルケースは、長さ及び幅をカテーテルケースに提供するために共に結合された最上部及び底部、カテーテルケースからの及びカテーテルケースへの尿道カテーテルの除去及び/又は再挿入のために最上部を通る開口部、並びに、最上部及び底部の少なくとも1つに配置されたガイド要素を含む。少なくともいくつかの実施形態では、ガイド要素は、尿道カテーテルの少なくとも一部を使用するまで湾曲した形態に維持するように構成され、ガイド要素は、カテーテルケースからの及びカテーテルケースへの尿道カテーテルの除去及び/又は再挿入中に、尿道カテーテルの経路を制御するように構成される。いくつかの実施形態では、本明細書に開示されるカテーテルケースは、開口部124を閉じて、上述のようにカテーテルケースに流体密封を提供するように構成された蓋を含む。
【0119】
いくつかの実施形態において、蓋は、ジョイントによって蓋に接続されたタブを含む。そのような実施形態では、タブは、蓋を開くためのグリップを作り出すために、カテーテルケースから離れて曲げられるように構成され得る。さらに、いくつかの実施形態では、タブの曲げは、ジョイントにおいて目に見える開封明示表示(tamper-evident indication)を提供する疲労マーク(fatigue mark)を作り出してもよい。さらにいくつかの実施形態では、蓋は、カテーテルケースの最上部の第2係合部材と相互作用する第1係合部材を含む。第1及び/又は第2の係合部材は、バンプ、クリップ、ノッチ、又は、カテーテルの蓋を閉じるために他の係合部材と相互作用するように構成された任意の突起又はくぼみを含み得る。例示的な実施形態において、尿道カテーテルをカテーテルケースに再挿入した後、蓋の第1係合部材をカテーテルケースの最上部に押し付けることによって蓋は閉じられ、尿道カテーテルをカテーテルケース内に封入する。いくつかの実施形態では、蓋が閉じられたときに、カテーテルから最小限の液体が又は実質的にゼロの液体がカテーテルケースから放出されることが理解されるだろう。さらに、いくつかの実施形態では、タブは、超音波溶着を使用してカテーテルケースに接続され、そのような実施形態では、カテーテルケースから離れてタブを移動することは、超音波溶着を不可逆的かつ顕著に損傷し、目に見える開封明示表示が提供される。
【0120】
いくつかの実施形態において、カテーテルケースは、開口部124を覆う密封部(seal)と、この密封部の上面に配置された接続タブで、蓋が開かれたときに密封部が剥がされ開き、それによって目に見える開封明示表示を提供するように、蓋の下側に接着される接続タブ(connecting tab)とを含む。他の実施形態では、カテーテルケースは、開口部124を覆う密封部を含み、接続タブを含まない。そのような実施形態では、ユーザは、蓋とは別に密封部を手動で開かなければならない場合があり、密封部は、目に見える開封明示表示を提供し続ける。さらにいくつかの実施形態では、蓋及び最上部は、例えば、蓋のクリップ機能及び最上部のノッチ機能などの嵌合要素(mating elements)を含むことができ、これは、閉じられた又は再び閉じられたカテーテルケースからの液滴の流出に抵抗する入り組んだ経路(labyrinthine pathway)を協調的に提供する。さらにいくつかの実施形態では、蓋は、アセンブリの外部上面又は底面のいずれかに配置された外部紙タイプ密封部を使用して、密封することができる。一例では、蓋は、アセンブリの上面及び底面の重なり部を共にロックする位置にぴったりと収まる、アセンブリの上面及び底面の重なり部を使用して密封することができる。
【0121】
いくつかの実施形態では、上述のように、カテーテルケースは、尿道カテーテルの使用後に閉鎖又は再閉鎖されたケースからの液滴の流出を防ぐために、入り組んだ経路を含むことができる。入り組んだ経路は、蓋から開口部に向かって突出する複数の突起によって形成され得る。さらに、いくつかの実施形態では、複数の突起のうちの1つは、密封部に接触し得、また複数の突起のうちの別のものは、開口部に隣接する経路(channel)へ突出してもよい。さらにいくつかの実施形態では、ガイド要素の少なくとも一部は、概して「S」字型の湾曲した形態を形成し得る。いくつかの実施形態では、さらにガイド要素は、それ自体をわずか1回交差し、2回未満方向を反転することができる。さらに、いくつかの実施形態では、ケースの最上部及び底部はそれぞれ、ほぼ楕円形を有し、開口部は、ほぼ円形を有する。さらにまた、いくつかの実施形態では、ガイド要素は、実質的に互いに一致する、ケースの最上部及び底部のそれぞれに配置された第1の複数のリブを含むことができる。
【0122】
いくつかの実施形態では、本開示のカテーテルケースは、間に容積を形成する前部及び後部を有する湿潤装置を含み得、前部及び後部のそれぞれは、カテーテルがそこを通過できるように配置及び構成された開口部を有する。さらに、いくつかの実施形態では、本開示のカテーテルケースは、最上部及び底部の少なくとも1つに配置され、湿潤装置を保持するように構成された保持要素を含む。さらにいくつかの実施形態では、保持要素は、実質的に互いに一致する、ケースの最上部及び底部のそれぞれに配置された第2の複数のリブを含み得る。
【0123】
本明細書で使用されるように、「第1」、「第2」、「第3」、「上部」、「下部」、「最上部」及び「底部」などの用語は、様々な要素の名称であり、及び/又は変更することに留意されたい。しかしながら、これらの用語は、特に明記されていない限り、空間的、順次的、又は階層的な順序を暗示するものではない。
【0124】
女性用カテーテル
いくつかの実施形態では、本開示の付属部品は、女性用カテーテル及び/又はカテーテルアセンブリを含む。例示的な女性用カテーテルは、国際出願番号PCT/US18/67366号に開示されている。いくつかの実施形態において、カテーテルアセンブリは、(i)女性対象の尿道への挿入に適合したカテーテルチューブ遠位開口部を有する遠位先端、及び少なくとも1つのカテーテルチューブ近位開口部を有する近位先端を有するカテーテルチューブ、並びに、(ii)カテーテルチューブの遠位先端の近位に位置するロケーター先端、を含む。さらに、いくつかの実施形態では、ロケーター先端は、女性の尿道の外側に保持されるようにサイズ設定され、カテーテルチューブがロケーター先端を通過できるように構成されている。
【0125】
いくつかの実施形態では、ロケーター先端は、カテーテルアセンブリの側面図から円錐形に見える。しかしながら、他の実施形態では、ロケーター先端は、カテーテルアセンブリの側面図から丸みを帯びているように見える。さらにいくつかの実施形態では、ロケーター先端は、カテーテルアセンブリの端面図から円形に見える。いずれの場合でも、いくつかの実施形態では、ロケーター先端は、カテーテルチューブの長さに平行な高さ、及びカテーテルチューブが延在するときのカテーテルチューブの長さに垂直である幅によって特徴付けられる。一例では、幅は、2cm以上である。別の例では、幅は、1.5cm以上である。さらに別の例では、幅は、1cm以上である。さらに別の例では、高さは、1cm以下である。
【0126】
いくつかの実施形態において、カテーテルチューブは、外側本体、及び外側本体内の空洞を有するハウジングに配置される。ハウジングは、ロケーター先端に近接する遠位端、及び近位端を含む。いくつかの実施形態では、本開示のカテーテルアセンブリは、アクチュエータがカテーテルチューブをハウジングの外へロケーター先端を通って尿道へ押し出すように、ユーザが関わるように構成されたアクチュエータを有する。さらに、いくつかの実施形態では、ハウジングは、近位端に近位開口部を有し、これは、それを通るアクチュエータの移動を許可するように構成される。さらにいくつかの実施形態では、本明細書に開示されるカテーテルアセンブリは、尿道が見つけられているときにユーザによって保持されるように構成されたスリーブを含む。さらに、いくつかの実施形態では、本開示のカテーテルアセンブリは、使用するまでロケーター先端を覆うように構成されたキャップを含む。そのような実施形態では、キャップはまた、使用後にカテーテルチューブ近位開口部を覆うように構成され得る。最後に、いくつかの実施形態では、カテーテルチューブは、近位先端に漏斗を含み、キャップはまた、使用後に漏斗を覆うように構成される。
【0127】
いくつかの実施形態において、本開示のカテーテルアセンブリは、ロケーター先端の後ろに配置され、それを通してカテーテルの少なくとも一部を受け入れるように構成された湿潤装置を含む。さらに、いくつかの実施形態では、本開示のカテーテルアセンブリは、ロケーター先端に接続されるスリーブを含む。さらにいくつかの実施形態では、スリーブは、使用前に圧縮される。さらにいくつかの実施形態では、スリーブ及びロケーター先端は、使用前にカテーテルアセンブリの近位領域に圧縮される。
【0128】
いくつかの実施形態では、本明細書に開示されるカテーテルアセンブリは、カテーテルアセンブリを保管するためのケースを含む。さらに、いくつかの実施形態では、ロケーター先端は、ケースに係合又は接続されている。さらに、いくつかの実施形態では、ケースからカテーテルアセンブリを取り外すと、スリーブは、カテーテルチューブ上に伸長される。場合によっては、カテーテルアセンブリの遠位端がケースから取り外されると、ロケーター先端は、ケースから離される。さらにいくつかの実施形態では、本明細書に開示されるカテーテルアセンブリは、湿潤装置を含む。いくつかの実施形態では、さらに、カテーテルアセンブリの除去の際に、カテーテルチューブは、湿潤剤で湿潤される。
【0129】
図2を参照すると、本明細書に開示されるカテーテルアセンブリ(例えば、カテーテルアセンブリ2100)は、小型のコンパクトなケース内に、存在するように構成され得る、あるいはそうでなければ収容され得る。ケースは、一般に、外側本体2102、及びカテーテルチューブの遠位先端に近接するキャップ2104を有し得る。ケースは、遠位端2106、及びカテーテルチューブの遠位先端近くのロケーター先端を通してカテーテルチューブを動かすために、キャップ2104が取り外された後、キャップ2104の方向に押される近位端2108を有し得る。
【0130】
図3は、カテーテルアセンブリ2100の外観(すなわち、左側)及びカテーテルアセンブリ2100の断面側面図(すなわち、右側)を示している。左側において、カテーテルアセンブリ2100は、キャップが取り外されてロケーター先端2134を露出した状態で示されている。ロケーター先端2134は、ロケーター先端2134の基部に向かって徐々に増加し得る傾斜により先細りとして描写され得る。ロケーター先端2134は、少なくともいくつかの実施形態では、円錐形状として描写され得る。中空であるが、ロケーター先端2134はまた、平坦な端部及び/又は鈍い端部を有するとして描写されてもよい。いずれの場合も、ロケーター先端2134の端部は、デバイスハウジングに取り付けられるロケーター先端2134の基部よりも小さい直径を有する。右側では、カテーテルチューブ2110は、ロケーター先端2134によって露出から保護されているように描かれている。さらに、事例的な実施形態では、カテーテルチューブ2110は、組織と接触する前に、湿潤装置2126及びロケーター先端2134を通り押し進まねばならない。
【0131】
図4は、遠位先端2112を有するカテーテルチューブ2110、カテーテルチューブ2110の経路を案内し得る細長い部分2138、そこを通り延在するコネクタ2152を有する湿潤アプリケータ2150、ハウジングリップ2172、2174、及び、ロケーター先端2134をハウジングに取り付けるロケーター先端リング2170、2176を含む、カテーテルアセンブリ2100の断面の追加の側面図を示す。いくつかの実施形態において、コネクタ2152は、湿潤アプリケータ2150における湿潤剤用の密封を維持するためにプラグ2162、2164を有し得る。ロケーター先端2134は、ロケーター先端開口部2168の近くに先細りの領域を有し得る。
【0132】
湿潤装置2126は、後方セクション2124と、ロケーター先端2134を含む前方セクション2122とによって形成されたチャンバを含み得る。湿潤装置2126は、前方セクション2122を通る開口部2136と、後方セクション2124を通るハウジング開口部2142とを有し得る。開口部2136、2142は、カテーテルがその中心軸に沿って湿潤装置2126を通り押し出されることができるように、カテーテルチューブ2110と同心に並んで配置され得る。一般に、カテーテルチューブ2110は、尿道がロケーター先端2134によって位置づけられた後、ハウジング開口部2142を通って移動し、湿潤アプリケータ2150によって湿潤され、ロケーター先端2134の遠位端を通って移動する。
【0133】
図5は、上から下へ、本明細書に開示されるカテーテルアセンブリの使用中の一連の事象(出来事)を示している。最初に、デバイスの遠位端からキャップを取り除き、ロケーター先端を見せることができる。場合によっては、キャップは、引き抜いたり、ねじったりすることができる。次に、キャップは、カテーテルアセンブリの近位端に固定することができる。アクチュエータが格納され(引っ込められ)、ロケーター先端が尿道を目標にするために使用される。尿道が見つかると、アクチュエータは、カテーテルハウジング及びロケーター先端を通り押し進められる。その後、ユーザは、自分自身から採尿することができる。キャップは、少なくとも場合によっては、採尿前又は後に取り外すことができる。さらに、キャップは、廃棄前にカテーテルチューブをハウジングへ押し戻すために使用することができる。
【0134】
図6は、女性対象者への尿道カテーテルチューブ(図示せず)の挿入前における女性用尿道カテーテルシステム2200を示している。女性用カテーテルシステム2200は、近位端2208と、カテーテルシステム2200の遠位部分に配置されたロケーター先端2234とを含む。
図6に示されるカテーテルシステム2200は、少なくともいくつかの実施形態において、
図2-
図5に示されるカテーテルシステムの代替として使用され得る。
【0135】
図7-
図9を参照すると、いくつかの実施形態において、カテーテルアセンブリは、使用するまでカテーテルチューブを無菌状態に保つ小型でコンパクトなデバイスに梱包され得る。
図7は、ロケーター先端を有する女性用尿道カテーテルを含むケースを有するカテーテルアセンブリ2300におけるキャップの分解図を示す。ケースは、蓋2306、密封部2316、及びカテーテルチューブハウジング2302を有する。密封部2316は、O-リングとして具現化され得る、あるいはそうでなければ、O-リングを含み得る。使用に際し蓋2306が取り外されると、漏斗2380が露出する。ユーザは、カテーテルチューブが
図8に示されるように現れることができるように(例えば、カテーテルチューブ2310を参照のこと)、カテーテルチューブハウジング2302からカテーテルチューブを引き抜くことができる。使用後、カテーテルチューブは、カテーテルチューブハウジング2302に再挿入でき、蓋2306は、交換されることができる。密封部2316は、アセンブリ2300を廃棄するまで流体が漏れるのを防止又は抵抗するために設けられる。
【0136】
図8は、カテーテルチューブ2310及び漏斗2380が覆われていない、使用前のカテーテルチューブアセンブリ(例えば、アセンブリ2300)を示している。ロケーター先端2334、及び折り畳み式又は蛇腹式のスリーブアセンブリ2312は、カテーテルチューブアセンブリの近位部分に配置され得る。
図8は、見る人が、
図7のカテーテルアセンブリ2300の内部内容物がどのように現れるかを理解するのを補助することができることを理解されるだろう。ケースから取り外されるとき、湿潤装置2320は、カテーテルチューブ2310が湿潤装置2320を通り引き抜かれ、カテーテルチューブアセンブリ2300がケースから引き抜かれるときに湿潤され得るように、ケース内に留まる。スリーブ2312がカテーテルチューブ上に伸長されたときに、ロケーター先端の基部2368と共にカテーテルを保持する手段だけでなく、そのケースからカテーテルを引き抜く手段として機能させるために、グリッパー2358は、漏斗2380に取り付けることができる。
【0137】
図9は、スリーブ2312がロケーター先端2334と共にカテーテルチューブ2310上でその遠位端まで引っ張られている伸長状態において、ケースから取り出されたときのカテーテルチューブを示している。いくつかの実施形態では、スリーブ2312は、ロケーター先端2334に直接又は間接的に接続されている。さらに、いくつかの実施形態では、スリーブ2312は、ロケーター先端基部2368を介してロケーター先端2334に接続されている。
【0138】
図10は、例えば、
図8に示されるカテーテルアセンブリ2300などのカテーテルアセンブリの近位端の詳細図を示す。しかしながら、
図8は、湿潤装置の筐体が表示されていないことを理解しておく必要がある。その代わりに、
図8は、湿潤装置を通って移動し、カテーテルチューブ2310(図示せず)及び漏斗アセンブリ2380に連結できるコネクタ2330を示している。コネクタ2330は、少なくともいくつかの実施形態では、典型的にはカテーテルチューブに接続されている。コネクタ2330は、ダンベルの外観を有し得、コネクタ2330のより広い端部は、湿潤装置の湿潤アプリケータに圧力を加えて、カテーテルチューブが湿潤装置を通りコネクタ2330に進むときに、湿潤剤をカテーテルチューブに放出し得る。したがって、
図10によれば、ユーザは、漏斗2380を把持し、コネクタ2330及びカテーテルチューブ2310を含むカテーテルチューブアセンブリをケースから引き抜くことができる。カテーテルチューブアセンブリがケースから取り外されたとき、カテーテルチューブ2310は、湿潤剤で湿らされ、スリーブ2312は、コネクタ2330及びカテーテルチューブ2310上に同時に又は実質的に同時に引かれる(例えば、
図9を参照)。カテーテルチューブ2310がケース及び湿潤装置から取り外された後、ユーザは、スリーブ2312、ロケーター先端基部2368、及びスリーブ2312によって覆われたロケーター先端グリップ2378を保持し続けることができる。いくつかの実施形態では、彼/彼女の他方の手で、ユーザは、カテーテルチューブ2310を無菌状態に保ちながら、ロケーター先端を尿道に案内することができる。尿道が見つけられたとき、ユーザは、漏斗2380に力を加えて、それをロケーター先端の方へ移動させ、それによって、カテーテルチューブ2310をロケーター先端を通して尿道へ移動することができる。
【0139】
カテーテル湿潤装置
いくつかの実施形態では、付属部品は、湿潤装置を有する尿道カテーテルアセンブリを含む。そのようなアセンブリの1つは、国際出願番号PCT/US18/67363号に開示されている。
【0140】
いくつかの実施形態では、本開示の尿道カテーテルアセンブリは、(i)膀胱から排泄するために尿道に挿入されるように構成された遠位端、近位端、及びそれらの間の長さを有する尿道カテーテル、及び(ii)カテーテルケースを含む。いくつかの実施形態において、カテーテルケースは、カテーテルケースに長さ及び幅を設けるために互いにつながれた最上部及び底部、カテーテルケースからの及びカテーテルケースへの尿道カテーテルの除去及び/又は再挿入のために最上部を通る開口部、及び、使用するまで尿道カテーテルの少なくとも一部を湾曲した形態に維持するように構成された、最上部及び底部の少なくとも1つに配置されたガイド要素を含む。さらに、いくつかの実施形態では、ガイド要素は、カテーテルケースからの尿道カテーテルの取り外し及びカテーテルケースへの尿道カテーテルの再挿入中に、尿道カテーテルの経路を制御するように構成される。
【0141】
いくつかの実施形態において、尿道カテーテルの湾曲した形態の少なくとも一部は、「S」字形状を有する。さらに、いくつかの実施形態では、尿道カテーテルの湾曲した形態の少なくとも一部は、「8」字形状を有する。さらにいくつかの実施形態では、尿道カテーテルの湾曲した形態は、2ターンを超えたものを含まない。いくつかの実施形態では、さらにまた、尿道カテーテルの遠位端に最も近位の尿道カテーテルの領域は、直線である。場合によっては、その領域の長さは、約5cmから約15cmである。さらに、いくつかの実施形態では、ガイド要素は、尿道カテーテルの湾曲した形態の少なくとも一部と同じ構成の挙動(bearing)である。
【0142】
いくつかの実施形態において、本開示の尿道カテーテルアセンブリは、カテーテルケースに液密密封を提供するために開口部を閉じるように構成された蓋を含む。さらに、いくつかの実施形態では、蓋は、ヒンジによって最上部に接続されている。さらに、いくつかの実施形態では、ヒンジは、アセンブリの中心線に対して時計回り又は反時計回りにオフセットされている。例えば、ヒンジは、中心線に対して少なくとも15度、少なくとも30度、少なくとも45度、少なくとも60度、少なくとも75度、又は少なくとも90度、オフセットされ得る。さらにいくつかの実施形態では、本明細書に開示される尿道カテーテルアセンブリは、遠位端が尿道に挿入されている間保持されるように構成された、その近位端に接続される中空漏斗を含む。いくつかの実施形態では、さらにまた、中空漏斗は、その近位端で実質的に円形の構成を有し、その反対側の端で、吐出口(注ぎ口)を形成する、平坦にされ実質的に楕円形の形態に先細りになる。そのような実施形態において、中空漏斗は、近位端で実質的に円形の構成を有し得、反対側の端で吐出口(注ぎ口)を形成する実質的に円形の構成を有し得る。場合によっては、中空漏斗の吐出口の端は、実質的に等しい長半径及び短半径を有し得る。
【0143】
いくつかの実施形態において、本開示の尿道カテーテルアセンブリは、漏斗に接続される第1スリーブ端部と漏斗から離れて配置される第2スリーブ端部とを有するカテーテルの周りに配置される拡張可能な(伸びることができる)スリーブを含む。さらに、いくつかの実施形態では、拡張可能なスリーブは、尿道カテーテルを使用する前に、拡張されていない状態に圧縮される。さらにいくつかの実施形態では、尿道カテーテルアセンブリは、第2スリーブ端部に接続された第1グリッパー端部及び自由な第2グリッパー端部を有する、カテーテルの周りに配置されるスライド可能なグリッパーを含む。
【0144】
いくつかの実施形態において、本開示の尿道カテーテルアセンブリは、それらの間に容積を形成し、カテーテルがそこを通過できるように配置及び構成された開口部をそれぞれが有する前部及び後部を有する湿潤装置を含む。さらに、いくつかの実施形態では、尿道カテーテルアセンブリは、そこに吸収された液体を有し上記容積に配置された湿潤アプリケータを含む。そのような実施形態では、湿潤アプリケータは、尿道カテーテルが湿潤装置の前部及び後部の開口部を通過するとき、尿道カテーテルの表面に液体を供給するように構成された、そこを通り延在する開口部を有する。さらにいくつかの実施形態では、湿潤装置は、使用前に、拡張可能スリーブの圧縮を非拡張状態に維持するために、自由なグリッパー端部に隣接して配置される。いくつかの実施形態では、さらにまた、湿潤アプリケータの開口部は、湿潤装置の前部及び後部の開口部よりも小さい。さらに、いくつかの実施形態では、使用前に、中空漏斗は、湿潤アプリケータの開口部を通過し、湿潤装置の前部及び後部の開口部を通過して、湿潤装置に液密密封を提供する。場合によっては、尿道カテーテルアセンブリは、使用するまでカテーテルチューブの無菌状態を維持する密封を提供するために、最上部及び底部の外側縁間に位置するO-リングを含む。しかしながら、他の場合では、尿道カテーテルアセンブリは、カテーテルケースにおけるハンドルの最上部及び底部の内側縁間に位置するO-リングを含む。
【0145】
いくつかの実施形態では、本明細書に開示されるカテーテルアセンブリの無菌状態を維持するために、アセンブリの最上部及び底部の外側縁は、レーザー溶着を使用して密封され得る。溶着されると、得られた密封は、少なくともいくつかの実施形態において、使用するまでカテーテルチューブの無菌状態を維持する。さらに、いくつかの実施形態では、溶着されると、得られた密封は、尿道カテーテルアセンブリの殺菌後、殺菌バリアを維持する。そのような実施形態では、レーザー溶着と組み合わせて使用される材料は、レーザー溶着が必要とされる場所の近くのアセンブリ領域をレーザーが通過できるように選択される。
【0146】
いくつかの実施形態では、レーザー溶着は、850から1100nm、900から1050nm、960から1010nmの波長、又は980nmの波長のダイオードレーザーにより実施することができる。一例では、カテーテルアセンブリがレーザー溶着を使用して密封される場合、カテーテルケースの最上部は、レーザー吸収性であり得、ケースの底部は、レーザー半透明であり得る。しかしながら、別の例では、レーザー溶着が行われる場合、カテーテルケースの底部は、レーザー吸収性であり得、ケースの最上部は、レーザー半透明であり得る。
【0147】
本開示によって熟考されるように、殺菌を容易にするためにレーザーを通過させてレーザー溶着を生成するのを可能にする材料は、次のものに限定されないが、例えば、有機顔料を含むポリプロピレン(PP)、有機顔料を含むポリフェニレンエーテル(PPE)、有機顔料を含むポリカーボネート(PC)、又は有機顔料を含むアクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)などの、レーザー透明又はレーザー半透明のプラスチック又は樹脂を含む。いくつかの実施形態では、レーザーは、レーザー半透明プラスチックを通過する。さらに、いくつかの実施形態では、レーザーを通過可能にする材料はまた、減じた量の(又はゼロの)黒色又はレーザー吸収顔料(例えば、酸化鉄又はカーボンブラック)を含み得る。黒色又はレーザー吸収顔料の除去は、材料によって吸収されるレーザーエネルギー量を減じ、それによって、レーザー溶着されるアセンブリ領域を通過するエネルギーの増加を可能にする。いくつかの実施形態では、レーザー吸収カテーテルケースの最上部及び/又は底部は、プラスチック又は樹脂を含み得て、これは、例えば、無機顔料(例えば、酸化鉄)又はカーボンブラックを含むポリプロピレン(PP)、無機顔料又はカーボンブラックを含むポリフェニレンエーテル(PPE)、有機顔料又はカーボンブラックを含むポリカーボネート(PC)、又は有機顔料又はカーボンブラックを含むアクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)であることができる。
【0148】
いくつかの実施形態において、本開示の尿道カテーテルアセンブリは、製造後に、電子ビーム又はガンマ線への曝露によって殺菌され得る。少なくともいくつかの実施形態では、尿道カテーテルアセンブリが包装された、及び/又は出荷の準備がされたときに、殺菌がなされてもよい。
【0149】
いくつかの実施形態において、本明細書に開示される任意の尿道カテーテルは、例えば、親水性ポリマーなどのポリマーを含む、又はそれと統合される。さらに、いくつかの実施形態では、尿道カテーテルは、一例では、親水性ポリマーなどのポリマーでコーティングされる。さらにいくつかの実施形態では、尿道カテーテルは、熱可塑性又は熱硬化性ポリマー基材の材料、及び両親媒性ブロック共重合体のポリマー混合物で、例えば、2010年10月29日に出願され、その全体が参照により本明細書に組み込まれる、WIPO公開番号2011/051439号に開示された混合物を含む、又はそれらと統合される。さらに、いくつかの実施形態では、尿道カテーテルは、熱可塑性又は熱硬化性ポリマー基材の材料と両親媒性ブロック共重合体とのポリマー混合物(例えば、WIPO公開番号2011/051439号に開示されている)でコーティングされている。
【0150】
いくつかの実施形態において、本開示の付属部品は、尿道カテーテル及び湿潤装置を保管及び分配(dispensing)するためのカテーテルケースを含む。いくつかの実施形態では、カテーテルケースは、カテーテルケースに長さ及び幅を提供するために互いに接合された最上部及び底部、カテーテルケースからの及びカテーテルケースへの尿道カテーテルの除去及び/又は再挿入のために最上部を通る開口部、及び最上部及び底部の少なくとも1つに配置されたガイド要素を含む。いくつかの実施形態では、ガイド要素は、使用するまで尿道カテーテルの少なくとも一部を湾曲した形態に維持するように構成される。さらに、いくつかの実施形態では、ガイド要素は、カテーテルケースからの尿道カテーテルの取り外し及びカテーテルケースへの尿道カテーテルの再挿入中に、尿道カテーテルの経路を制御するように構成される。
【0151】
いくつかの実施形態において、本明細書に開示されるカテーテルケースは、カテーテルケースからの及びカテーテルケースへの尿道カテーテルの除去及び/又は再挿入のための開口部へのアクセスを選択的に提供するように構成された蓋を含む。さらに、いくつかの実施形態では、蓋は、ヒンジによって最上部に接続される。さらに、いくつかの実施形態では、ヒンジは、カテーテルケースの中心線に対して時計回り又は反時計回りにオフセットされている(例えば、少なくとも15度によって、少なくとも30度によって、少なくとも45度によって、少なくとも60度によって、少なくとも75度によって、又は少なくとも90度によって)。さらに、いくつかの実施形態では、蓋は、開口部を閉じて、カテーテルケースに液密密封を提供するように構成される。場合によっては、蓋は、ジョイントによって蓋に接続されたタブを含む。さらに、場合によっては、タブは、カテーテルケースから離れて曲げられ、蓋を開くためにグリップを生成するように構成される。さらに場合によっては、タブを曲げることは、ジョイントに、目に見える開封明示表示を提供する疲労マークを生成する。
【0152】
いくつかの実施形態において、蓋は、カテーテルケースの最上部に位置する、そうでなければ設けられる第2係合部材と相互作用する第1係合部材を含む。第1及び/又は第2の係合部材は、それぞれ、バンプ、クリップ、ノッチ、又はカテーテルの蓋を閉じるために他の係合部材と相互作用するように構成された任意の突起又はくぼみ、として具現化され得る。例示的な実施形態では、カテーテルケースへの尿道カテーテルの再挿入後、蓋の第1係合部材をカテーテルケースの最上部に押し付けて尿道カテーテルをカテーテルケース内に封入することによって、蓋は閉じられる。場合によっては、蓋が閉じられるとき、カテーテルからの液体がカテーテルケースから放出されることは、最小である、あるいは全くない。
【0153】
いくつかの実施形態において、タブは、超音波溶着を使用してカテーテルケースに接続され、そして、カテーテルケースから離れてタブを移動することは、不可逆的かつ著しく超音波溶着を損傷させ、目に見える開封明示表示を提供する。場合によっては、本明細書に開示されるカテーテルケースは、開口部を覆う密封部と、蓋の下側に接着される密封部の上面に配置された接続タブとを含み、その結果、蓋が開かれるときに密封部が剥がされて開き、目に見える開封明示表示を提供する。他の例では、本明細書に開示されるカテーテルケースは、接続タブが存在せずに開口部を覆う密封部を含み、ユーザは、蓋とは別に密封部を手動で開かなければならない。密封部は、目に見える開封明示表示を提供し続ける。
【0154】
いくつかの実施形態において、カテーテルケースの蓋及び最上部は、蓋におけるクリップ機能、及び最上部におけるノッチ機能の形態の嵌合要素を含み、閉じられた又は再度閉じられたカテーテルケースからの液滴の流出を防ぐために入り組んだ経路を提供する。さらに、いくつかの実施形態では、蓋は、アセンブリの外部上面又は底面のいずれかに配置される外部紙タイプ密封部を使用して密封される。いくつかの実施形態ではさらに、蓋は、アセンブリの重なり合う上面及び底面を使用して密封され、これは、アセンブリの上面及び底面を共にロックするようにぴったりと収まる。さらに、いくつかの実施形態では、入り組んだ経路は、閉じたカテーテルケースからの液滴の流出を防止又は流出に抵抗する。場合によっては、本明細書に開示されるカテーテルケースは、蓋から開口部の方へ突出する複数の突起によって形成される、液滴の流出を防ぐための入り組んだ経路を含む。場合によっては、複数の突起の1つは、密封部に接触し、複数の突起の別のものは、開口部に隣接する経路に突出する。
【0155】
いくつかの実施形態において、ガイド要素の少なくとも一部は、概して「S」字形状の湾曲した形態を形成する。さらに、いくつかの実施形態では、ガイド要素は、それ自体を1回以下で交差し、2回以下で方向を反転する。いくつかの実施形態ではさらに、カテーテルアセンブリの最上部及び底部はそれぞれ、ほぼ楕円形を有し、開口部は、ほぼ円形を有する。いくつかの実施形態では、さらにまた、ガイド要素は、カテーテルアセンブリの最上部及び底部のそれぞれに配置された第1の複数のリブを含む。さらに、いくつかの実施形態では、最上部及び底部のそれぞれの第1の複数のリブは、互いに一致(match)する。
【0156】
場合によっては、本開示のカテーテルケースは、それらの間に容積を形成する前部及び後部を有する湿潤装置を含む。前部及び後部のそれぞれは、少なくともいくつかの実施形態において、カテーテルがそこを通過することを可能にするように配置され構成された開口部を有する。さらに、いくつかの実施形態では、本開示のカテーテルケースは、湿潤装置を保持するように構成された最上部及び底部の少なくとも1つに配置された保持要素を含む。さらにいくつかの実施形態では、保持要素は、最上部及び底部のそれぞれに配置された第2の複数のリブを含む。さらに、いくつかの実施形態では、最上部及び底部のそれぞれにおける第2の複数のリブは、互いに一致する。
【0157】
方法
さらに別の態様において、本明細書に記述の任意の尿収集バッグを使用して流体を収集するための方法が、本開示によって提供される。この方法は、尿収集バッグに接続されたカテーテルを設けること、カテーテルを尿道に挿入すること、及び尿収集バッグに尿を収集すること、を含み得る。さらに、この方法は、とりわけ、カテーテル及び尿収集バッグを設けること、カテーテルを尿道に挿入すること、カテーテルを尿収集バッグに接続すること、及び尿収集バッグに尿を収集すること、を含み得る。場合によっては、尿がバッグに引き込まれるときに、バッグは、水平面に配置される。さらに場合によっては、尿がバッグに引き込まれるときに、バッグは、垂直に配置される。尿が収集された後、少なくともいくつかの実施形態では、カテーテルが尿道から除去され、尿収集バッグから取り除かれる。さらに、いくつかの実施形態では、尿収集バッグのネックは、バッグの開口部を通り装着される。バッグは、収集された尿と共に処分され得る、又は、バッグは、穿孔ラインに沿って引き裂かれ、尿が適切な容器に分配され得る。
【0158】
さらに別の態様では、本明細書に記述の任意の尿収集バッグを製造する方法が、本開示によって考えられる。いくつかの実施形態において、この方法は、第1アセンブリを生成するために第1外層を第1内層に溶着すること、第2アセンブリを生成するために第2外層を第2内層に溶着すること、結合したアセンブリを生成するために第1アセンブリを第2アセンブリに溶着すること、及び収集バッグを生成するために結合されたアセンブリを切断すること、を含む。さらに、いくつかの実施形態では、第1アセンブリ及び第2アセンブリは、同時に準備される。さらにいくつかの実施形態では、第1アセンブリ及び第2アセンブリは、順次準備される。溶着ステップは、層を結合するために熱及び圧力の使用を含み得る。一例では、製造方法は、溶着工具及び切断工具を備えた装置を利用する。
【実施例】
【0159】
本明細書に記述される例及び実施形態は、例示のみを目的としており、特許請求の範囲を限定することを意図するものではない。当業者に明らかな様々な修正又は変更は、本出願及び添付の特許請求の範囲の精神及び範囲内にあることを理解されたい。
【0160】
例1:製造方法
図1に概ね示されるような流体収集装置が製造された。厚さ100ミクロンを有する、フタル酸エステルを含まない透明なPVC材料の第1外層には、グラフィック要素が印刷された。第1外層は、100ミクロン厚さのPVCの第1内層に溶着されて、第1アセンブリを生成した。並行して、厚さ100ミクロンを有する、フタル酸エステルを含まない透明なPVC材料の第2外層が第2内層に溶着されて、第2アセンブリを生成した。溶着は、溶着線及び切断線が整列していることを確保するために、単一ユニットにて溶着及び切断工具を含む装置を使用して実行された。アセンブリが装置内の適所にまだ配置されている間に、溶着の直後に、尿収集バッグの輪郭が切断された。材料の未使用部分が取り除かれ、尿収集バッグが装置から取り外された。
【0161】
例2:尿道カテーテルシステムを使用した尿の収集
例1の液体収集装置を使用して、患者から尿を収集した。患者は、比較的ソフトな感触を感じながらバッグの材料が丈夫で長持ちしたことに気が付いた。
【0162】
本開示は、上述の図面及び記述において詳細に図示され及び説明されているが、同じものは、例示として考えられるべきであり、特徴を限定するものではないと考えられるべきであり、その例示的な実施形態のみが示され記述されており、開示の精神の範囲内にあるすべての変更及び修正は、保護されることが切望されるということは理解される。
【手続補正書】
【提出日】2022-02-14
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
外側側面と、
内側側面と、
内側側面を形成するために第1周辺部周りで密封される第1及び第2外層と
、ここで、内側側面は、尿を保持するための容器部分と、細長い部分であってこの細長い部分の開口部を通してカテーテルを受け入れる細長い部分と、を含
む、
細長い部分へのカテーテルの挿入を容易にするため開口部におけるノッチと、
を備え、
第1外層は、ノッチを生成するため開口部において第2外層よりも短い、
尿収集バッグ。
【請求項2】
第1外層及び第2外層は、第1周辺部で溶着されて内側側面を形成する、請求項1に記載の尿収集バッグ。
【請求項3】
第1外層及び第2外層は、外側側面を形成するために第2周辺部周りで密封され、ここで第1外層及び第2外層は、第2周辺部で溶着されて外側側面を形成する、請求項1に記載の尿収集バッグ。
【請求項4】
内側側面と外側側面との間に位置する第1ウェビングセクションをさらに備え、ここで第1ウェビングセクションは、第1外層及び第2外層の共に溶着された領域を含
み、及び第1開口部を含む、請求項1に記載の尿収集バッグ。
【請求項5】
第1開口部をさらに備え、ここで第1開口部は、内側側面と外側側面との間に位置
し、ここで、細長い部分及び第1開口部は、細長い部分の少なくとも一部が第1開口部を通り装着することができるように配置されている、請求項1に記載の尿収集バッグ。
【請求項6】
内側側面と外側側面との間に位置する第2ウェビングセクションをさらに備え、第2ウェビングセクションは、第1外層及び第2外層の共に溶着された領域を含む、請求項
4に記載の尿収集バッグ。
【請求項7】
第2ウェビングセクションは、第2開口部を含む、請求項
6に記載の尿収集バッグ。
【請求項8】
第2開口部をさらに備え、ここで第2開口部は、内側側面と外側側面との間に位置する、請求項1に記載の尿収集バッグ。
【請求項9】
内側側面と外側側面との間に位置する第3ウェビングセクションをさらに備え、ここで第3ウェビングセクションは、第1外層及び第2外層の共に溶着された領域を含
み、及び穿孔を含む、請求項
6に記載の尿収集バッグ。
【請求項10】
穿孔をさらに備え、ここで穿孔は、内側側面と外側側面との間に位置する、請求項1に記載の尿収集バッグ。
【請求項11】
バルブをさらに備え、ここでバルブは、一方向バルブであ
り、
バルブは、細長い部分内に位置する第1内層及び第2内層を含み、
第1内層及び第2内層は、第1外層と第2外層との間に溶着されており、
使用において、カテーテルは、第1内層と第2内層との間に位置し、
第1内層は、1つ又は複数の溶着部を含む、
請求項1に記載の尿収集バッグ。
【請求項12】
第1内層、第2内層、第1外層、及び第2外層は、各層の2つ以上の側面において共に密封され、ここで密封は溶着部を含む、請求項
11に記載の尿収集バッグ。
【請求項13】
細長い部分は、先細りの側面を含み、ここで先細りの側面は、第1外層を第2外層に溶着することによって形成されている、請求項1に記載の尿収集バッグ。
【請求項14】
細長い部分における内側側面と外側側面との間に位置する第4ウェビングセクションをさらに備える、請求項
9に記載の尿収集バッグ。
【請求項15】
第4ウェビングセクションは、第1外層及び第2外層の互いに溶着された領域を含む、請求項
14に記載の尿収集バッグ。
【請求項16】
容器部分の底部は、折り畳まれている、請求項1に記載の尿収集バッグ。
【請求項17】
尿収集バッグは、少なくとも20%の充填容量で充填されたときに直立することができる、請求項1に記載の尿収集バッグ。
【請求項18】
容器部分は、少なくとも4つの側面を含み、ここで少なくとも4つの側面の1つが少なくとも4つの側面の別の1つと平行ではなく、ここで少なくとも4つの側面の少なくとも2つは、少なくとも実質的に真っ直ぐである、請求項1に記載の尿収集バッグ。
【請求項19】
尿収集バッグを製造する方法であって、
第1アセンブリを生成するため第1外層を第1内層に溶着すること、
第2アセンブリを生成するため第2外層を第2内層に溶着すること、
結合されたアセンブリを生成するため第1アセンブリを第2アセンブリに溶着すること、
尿収集バッグを生成するため結合されたアセンブリを切断すること、
ここで尿収集バッグは、外側側面及び内側側面を有し、第1外層及び第2外層は、第1周辺部で溶着されて内側側面を形成し、内側側面は、尿を保持するための容器部分と、細長い部分であってこの細長い部分の開口部を通してカテーテルを受け入れる細長い部分と、を含む、
細長い部分へのカテーテルの挿入を容易にするため開口部においてノッチを形成すること、
を備え、
ここで第1外層は、ノッチを生成するため開口部において第2外層よりも短い、
尿収集バッグを製造する方法。
【請求項20】
第1外層を第1内層に溶着すること、及び第2外層を第2内層に溶着することは、同時に実行される、請求項
19に記載の方法。
【国際調査報告】