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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-08-18
(54)【発明の名称】尿道カテーテル
(51)【国際特許分類】
   A61M 1/00 20060101AFI20220810BHJP
【FI】
A61M1/00 160
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021573358
(86)(22)【出願日】2020-06-09
(85)【翻訳文提出日】2022-02-07
(86)【国際出願番号】 US2020036859
(87)【国際公開番号】W WO2020251961
(87)【国際公開日】2020-12-17
(31)【優先権主張番号】16/436,773
(32)【優先日】2019-06-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.BLUETOOTH
(71)【出願人】
【識別番号】521539889
【氏名又は名称】スパイナル・シンギュラリティ・インコーポレーテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100118902
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 修
(74)【代理人】
【識別番号】100106208
【弁理士】
【氏名又は名称】宮前 徹
(74)【代理人】
【識別番号】100196508
【弁理士】
【氏名又は名称】松尾 淳一
(74)【代理人】
【識別番号】100211236
【弁理士】
【氏名又は名称】道下 浩治
(72)【発明者】
【氏名】ヘレラ,デレク
(72)【発明者】
【氏名】カサルコ,ジェフリー・エス
【テーマコード(参考)】
4C077
【Fターム(参考)】
4C077AA19
4C077HH06
4C077JJ05
(57)【要約】
長期間身体の内部に保持できる尿道カテーテル10が記載されている。カテーテル雌雄嵌合デバイスは、身体の内部でカテーテルを動かすか又はそれを身体から除去するためにカテーテルに連結できる。カテーテルは、(1)外側カバー22、内部空洞23、及び外側カバーに外向きの力を及ぼす内部空洞の少なくとも1つの構造、を有する保持部分20と、(2)カテーテルの遠位端部の拡大可能フラップ19、のうちの1つ又は複数を含む。保持部分及び/又は拡大可能フラップは、個々が使用者の身体の内部の適切な位置にカテーテルを保持するように構成される。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)管であって、前記管は、
(i)外面を備えた壁であって、前記外面が第1の断面積を有する、壁と、
(ii)内腔と、
(iii)前記内腔と連通する1つ又は複数の開口を備えた遠位端部と、
(iv)前記内腔と連通する開口を備えた近位端部と、を有する、管と、
(b)弁であって、
(i)流体が前記近位端部の外に流れない閉構成、又は、
(ii)流体が前記近位端部の外に流れる開構成、となるように動作する弁と、
(c)前記遠位端部及び前記近位端部間の保持器部分と、
を含む尿道カテーテルであって、
前記保持器部分は、
(i)外面と、内面と、陰茎尿道に嵌入するように構成される第1の圧縮位置と、前記第1の断面積の少なくとも2倍の最大断面積を有し、陰茎尿道に嵌入しないように構成される第2の拡張位置と、を有する外壁と、
(ii)前記外壁の内側の空洞と、
(iii)前記空洞の内側のコアであって、前記コアは、前記管が位置する通路を有する、コアと、
(iv)前記空洞の内側に位置する少なくとも1つの拡張構造であって、前記少なくとも1つの拡張構造は、前記コアに連結され、前記外壁の内面に接触して前記外壁に外向きの力を及ぼすように構成される、少なくとも1つの拡張構造と、を有する、
尿道カテーテル。
【請求項2】
前記保持器部分は、前記第1の断面積よりも2~3倍大きい最大断面積を有する、請求項1に記載の尿道カテーテル。
【請求項3】
前記保持器部分は、前記第1の断面積よりも1.5~4倍大きい最大断面積を有する、請求項1に記載の尿道カテーテル。
【請求項4】
前記最大断面積は、(24mm)πから(25mm)π又は(4mm)πから(25mm)πの面積である、請求項1に記載の尿道カテーテル。
【請求項5】
前記保持器部分は、それの最大断面積での断面が円形であり、前記最大断面積の位置で5mmから10mmの直径を有する、請求項1、2、3、又は4に記載の尿道カテーテル。
【請求項6】
前記保持器部分は、1から70ショアA、又は、5~15ショアA、又は、10~20ショアA、又は、5~15ショアA、又は、10~15ショアAの量のうちの硬度を有する、請求項1、2、3、4、又は5に記載の尿道カテーテル。
【請求項7】
前記保持器部分は、シリコーンで構成される、請求項1に記載の尿道カテーテル。
【請求項8】
前記保持器部分の前記外壁は、最大断面積の1/2以下に物理的に圧縮でき、そのとき前記外壁に沿って均一に適用される圧縮力にさらされ、その量は、1.36~2.27kg(3~5ポンド)、又は、0.91~1.81kg(2~4ポンド)、又は、0.45~2.72kg(1~6ポンド)、又は、1.81~2.72kg(4~6ポンド)、又は、2.27~4.54kg(5~10ポンド)、又は、3.18~4.54kg(7~10ポンド)、又は、2.27~9.98kg(5~22ポンド)である、請求項1~6のいずれかに記載の尿道カテーテル。
【請求項9】
前記外壁は、前記第2の拡張位置から前記第1の圧縮位置まで圧縮でき、そのとき前記外壁が前記外壁に沿って均一に適用される圧縮力にさらされ、その量は、1.36~2.27kg(3~5ポンド)、又は、0.91~1.81kg(2~4ポンド)、又は、0.45~2.72kg(1~6ポンド)、又は、1.81~2.72kg(4~6ポンド)、又は、2.27~4.54kg(5~10ポンド)、又は、3.18~4.54kg(7~10ポンド)、又は、2.27~9.98kg(5~22ポンド)である、請求項1~6のいずれかに記載の尿道カテーテル。
【請求項10】
前記保持器部分は、前記第1の圧縮位置にあるときに0.3mmから8.0mmの最大直径を有するように構成され、前記第2の拡張位置にあるときに4.0mmから15mmの最大直径を有するように構成される、請求項1~6のいずれか又は7又は8に記載の尿道カテーテル。
【請求項11】
前記カテーテルの上又は中に1つ又は複数のセンサを更に含む、請求項1~10のいずれかに記載の尿道カテーテル。
【請求項12】
前記尿道カテーテルが人間の男性の下部尿路に位置するとき、前記1つ又は複数のセンサが膀胱に位置するように構成される、請求項11に記載の尿道カテーテル。
【請求項13】
前記1つ又は複数のセンサは、少なくとも部分的に前記内腔に位置する、請求項11に記載の尿道カテーテル。
【請求項14】
前記1つ又は複数のセンサは、患者のデータを収集するように構成され、前記データは、膀胱の内側の流体圧力、膀胱の内側の流体体積、膀胱の内側の温度、尿の酸性度、尿の細菌レベル及びタイプ、尿の化学組成、患者の動き、患者の場所、及び、膀胱を空にするときの流体の流れ、のうちの1つ又は複数を含む、請求項11、12、又は13に記載の尿道カテーテル。
【請求項15】
第2の内腔と、前記第2の内腔に位置する1つ又は複数のアンテナと、を更に含む、請求項1~14のいずれかに記載の尿道カテーテル。
【請求項16】
1つ又は複数のセンサ及び1つ又は複数のアンテナのうちの1つ又は複数を含む第2の内腔を更に含む、請求項1~14のいずれかに記載の尿道カテーテル。
【請求項17】
前記第2の内腔は、長さを有し、前記内腔の前記長さの少なくとも半分である1つのアンテナを含む、請求項16に記載の尿道カテーテル。
【請求項18】
前記第2の内腔は、長さを有し、前記長さの少なくとも10%延びる1つのアンテナを含む、請求項16に記載の尿道カテーテル。
【請求項19】
前記1つ又は複数のセンサと電気的に接触するアンテナを更に含む、請求項11~14のいずれかに記載の尿道カテーテル。
【請求項20】
前記アンテナは、前記1つ又は複数のセンサに物理的に連結される、請求項19に記載の尿道カテーテル。
【請求項21】
前記少なくとも1つの拡張構造は、ウイング形状である、請求項1~20のいずれかに記載の尿道カテーテル。
【請求項22】
前記保持器部分は、前記空洞に2つの拡張構造を含み、各構造は、前記外側カバーに外向きの力を適用するように構成される、請求項1~20のいずれかに記載の尿道カテーテル。
【請求項23】
各拡張構造は、ウイング形状である、請求項22に記載の尿道カテーテル。
【請求項24】
各拡張構造は、外方に延び、前記コアの内壁に対して押圧する、請求項22に記載の尿道カテーテル。
【請求項25】
前記少なくとも1つの拡張構造は、中間セクションを有する、請求項1に記載の尿道カテーテル。
【請求項26】
前記少なくとも1つの拡張構造は、前記外側カバーの内壁の円周の少なくとも50%である長さを有する、請求項1~21のいずれかに記載の尿道カテーテル。
【請求項27】
前記少なくとも1つの拡張構造は、前記外側カバーの内壁の円周の50%よりも大きい長さを有する、請求項1~21のいずれかに記載の尿道カテーテル。
【請求項28】
前記少なくとも1つの拡張構造は、前記外側カバーの厚さの25%以上、又は、30%以上、又は、40%以上である厚さを有する中間セクションを有する、請求項1~21のいずれかに記載の尿道カテーテル。
【請求項29】
前記遠位端部の拡大可能フラップを更に含み、前記拡大可能フラップは、前記管の外壁に対して位置する第1の収縮位置と、前記管の前記外壁から外方に延びる第2の拡大位置と、を有する、請求項1~28のいずれかに記載の尿道カテーテル。
【請求項30】
前記拡大可能フラップは、前記管の外周の少なくとも30%、又は、少なくとも40%、又は、少なくとも50%、又は、少なくとも60%、又は、少なくとも70%である長さを有する、請求項29に記載の尿道カテーテル。
【請求項31】
前記拡大可能フラップは、前記管壁の厚さの少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、又は、少なくとも100%である厚さを有する、請求項29に記載の尿道カテーテル。
【請求項32】
前記遠位端部の2重拡大可能フラップを更に含み、前記2重拡大可能フラップは、第1のフラップと、第2のフラップと、前記第1のフラップ及び第2のフラップの個々が前記管の外壁に対して位置する第1の収縮位置と、前記第1のフラップ及び第2のフラップの個々が前記管の前記外壁から外方に延びる第2の拡大位置と、を有する、請求項1~28のいずれかに記載の尿道カテーテル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
[0001]本出願は、2019年6月10日に提出された「URINARY CATHETER」と題する米国特許出願シリアル番号第16/436,773号の優先権を主張し、参照によってそれの全体が本明細書に組み込まれる。
【0002】
[0002]本開示は、長時間それが身体に保持されるのを可能にする非対称な保持特徴部を備えた長期使用カテーテルに関する。
【背景技術】
【0003】
[0003]多くの人々は、神経因性膀胱としても知られる下位尿路機能障害に悩まされている。神経因性膀胱は、脊髄損傷(SCI)などの神経の損傷又は疾患に起因した障害性の尿機能と定義できる。神経因性膀胱や他の慢性尿保持障害を管理するための幾つかの知られている方法は、(a)間欠的カテーテル挿入(IC)や(b)留置式フォーリーカテーテルを用いて膀胱をドレン排出することである。しかしながら、これらの方法は、比較的高い割合の尿路感染や泌尿生殖器(GU)損傷に関連し、それらの個々は、患者の生活の質を減殺する。更に、神経因性膀胱を有する人によっては、膀胱感覚を欠き、斯くして膀胱の充満を正確に知覚できないという理由で、膀胱の過剰な充満の影響を受け易い。これは、尿「事故」及び/又は尿逆流をもたらす可能性があり、尿逆流は、上部尿路への感染及び組織損傷のリスクを提示する。
【0004】
[0004]これらの課題を回避するために、ICプログラム上の神経因性膀胱を有する人は、一般に時間を決めたカテーテル挿入の予定に依存する。このアプローチは、不正確であり、必要以上に頻繁にカテーテル挿入を導くことがあり、感染やGU損傷のリスクを増大させる危険性がある。それ故に、先行する課題のうちの1つ又は全てを軽減するのに役立つ改善された尿プロテーゼを提供することが望ましい。
【0005】
[0005]本出願は、参照によって次のもの、即ち、2016年3月16日に提出された「Extended-Use Valved Urinary Catheter」と題するHerreraらの米国出願シリアル番号15/072,345号、2016年1月23日に提出された「Bladder Management Systems」と題するPCT出願シリアル番号PCT/US2016/014648号、2017年7月27日に提出された「Bladder Management System」と題するHerreraらの米国出願シリアル番号15/545,903号、2017年9月29日に提出された「Urinary Prosthesis Systems」と題するHerreraらの米国出願シリアル番号15/721,096号、「Urinary Prosthesis Systems」と題する米国特許第9,775,698号、2017年10月16日に提出された「Extended-Use Catheters」と題するHerreraの米国出願シリアル番号15/785,403号、2017年10月16日に提出された「Catheter Mating Devices」と題するDerek Herreraの米国出願第15/785,405号、2017年10月16日に提出された「Catheters and Catheter Mating Devices and Systems」と題するDerek Herreraの米国出願第15/785,398号を組み込む。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
[0006]本開示は、人間や他の動物のための膀胱管理と尿機能の制御の長期使用のためのデバイス、システム及び方法に関する。開示されたデバイス、システム、及び方法は、同じく他の身体器官、例えば、腎臓のための流体の流れ制御用に或いは膿瘍や流体を身体からドレン排出するために使用でき、膀胱制御の用途のための本明細書の説明は、限定ではない。
【0007】
[0007]開示されるような長期使用カテーテルは、身体の内部に保持されるように構成される。カテーテルは、例えば、人間の男性又は人間の女性の尿路で使用できる。使用時に、尿道及び膀胱に、十分に内側に位置して保持されることが好ましい。1つの実施形態では、カテーテルは、外面を備えた壁と、尿などの流体がそれを通って通行できる内腔と、を有する細長い管を含む。管壁に位置するか又はその一部として形成されるのは、保持器部分であって、管壁の外面の断面積よりも大きい断面積を備える。保持器部分は、外壁と、外壁の内側の内部空洞と、外壁に外向きの力を及ぼす内部空洞の少なくとも1つの構造と、を有する。内部空洞の少なくとも1つの構造は、ウイング形状であるか又は任意の適切な形状にできる。保持器部分は、陰茎尿道に嵌入するように構成される第1の圧縮位置まで圧縮できる。圧縮されていないとき、保持器部分は、陰茎尿道や外尿道括約筋に嵌入できない第2の拡張位置を有する。保持器部分は、陰茎尿道の中にそれを押す又は引くための十分な力を適用することによって、第2の拡張位置から第1の圧縮位置まで移動できる。保持器部分に加えて、或いは、保持器部分に代えて、カテーテルは、それの遠位端部の拡大可能フラップを含むことができる。拡大可能フラップは、カテーテル管の外面に逆らって陰茎尿道に嵌入できる第1の位置を有する。拡大可能フラップは、カテーテル管の外面から外方に延びていて陰茎尿道を通って通行できない第2の拡大位置を有する。拡大可能フラップは、陰茎尿道の中にそれを押す又は引く目的で、カテーテルの近位端部に十分な押す力又は引く力を適用することによって、第2の拡大位置から第1の位置まで移動できる。
【0008】
[0008]カテーテルが尿路に適切に位置するとき、保持器部分は、球部尿道に位置し、そこでは、それの第2の拡張位置にあり、カテーテルの適切な位置付けを助け、また、カテーテルが不用意に前方又は後方に移動することの防止に役立つ。拡大可能フラップが利用される場合、カテーテルが尿路に適切に位置するとき、拡大可能フラップは、膀胱又は前立腺尿道に位置でき、また、それの第2の拡大位置にある。この位置では、拡大可能フラップは、カテーテルの適切な位置付けを助け、また、カテーテルが不用意に前方に尿路外に移動することの防止に役立つ。
【0009】
[0009]カテーテルは、弁を含むことが好ましく、弁は、(a)流体がカテーテルの近位端部から出るのを可能にし、身体から出ることができる、又は、(b)カテーテルの近位端部の外への流体の流れを防止する、ように動作できる。弁は、開閉するための弁への無線信号を生成する無線制御器を用いる、身体の外側から制御される電磁弁であることが最も好ましい。
【0010】
[0010]本開示のカテーテルは、使用者による定期的な挿入、除去、及び置換が可能であり、医療補助や他人の助けを必要とせず、これは都合が良く、時間と医療費を節約する。そういったカテーテルは、除去されずに、数日や数週間の間、身体内に残存でき、これは1日当たり複数回のカテーテル挿入の問題を軽減する。
【0011】
[0011]カテーテルは、1つ又は複数のセンサを含むように構成でき、それらはカテーテルを形成する材料の上、材料の内側にするか、又は、材料の中に埋め込むか、或いは、部分的若しくは全体的に内腔の内部にすることができる。1つ又は複数のセンサは、カテーテル上の任意の適切な位置にすることができ、例えば、或る位置において、それらは、カテーテルが人間の男性の下部尿路内に適切に位置するときに、膀胱内に位置する。1つ又は複数のセンサは、膀胱内の流体圧力、流体のpHレベル、膀胱内の尿の温度、体積、及び/又は、尿中の血量若しくは細菌量など、任意の関連性のあるデータを収集できる。1つ又は複数のセンサは、CTスキャナ、超音波デバイス、X線機械、電子データ記憶デバイス、コンピュータ、携帯電話、無線制御器、カテーテル雌雄嵌合デバイス、及び/又は、トイレや病院ベッドに配置されたセンサなどの他のデバイスと通信できる。センサによって収集されるデータは、デバイスによって、記憶、分析及び/又は送信され、このデバイスはこれらの機能のために構成されたソフトウエアを含む。
【0012】
[0012]カテーテルが長期間、身体内に残存できるという理由で、カテーテルのセンサは、カテーテルが身体内にある全期間にわたってデータを収集及び送信でき、患者が医師の診療室や病院に居るときなどの特定の時間にだけデータを収集するのとは対照的である。
【0013】
[0013]本発明の態様に係るカテーテルは、1つ又は複数のセンサと通信し、1つ又は複数のセンサによって収集されるデータを伝達するための1つ又は複数のアンテナを含むこともできる。カテーテルは、1つ又は複数のアンテナと1つ又は複数のカテーテルとを含む第2の内腔を有することができ、また、カテーテル自体の内部に相互押出成形できる。
【0014】
[0014]カテーテルに係合及び移動させるように構成されたカテーテル雌雄嵌合デバイスも、開示されており、本発明の態様に係るシステムの一部とすることができる。カテーテル雌雄嵌合デバイスは、遠位端部及び近位端部を有する。遠位端部は、カテーテルの近位端部に連結するように構成されており、(a)装置が退縮される第1の位置と、(b)装置が拡張される第2の位置と、の間で移動可能な装置を含む。第1の位置にあるとき、装置は、カテーテルの近位端部で内腔(又はカテーテルの雌雄嵌合室)に嵌入するように構成される。いったん内腔に配置されると、装置は、それの第2の位置まで移動でき、装置は、それが内腔の壁(又は雌雄嵌合室の内壁)に対して押圧及び係合するまで拡張する。これは、カテーテル雌雄嵌合デバイスをカテーテルに連結し、カテーテルは、その後にそれぞれカテーテル雌雄嵌合デバイスを押すこと又は引くことによって、膀胱や尿道などの身体構造の中に押し込むか又はそこから取り除くことができる。斯くして、カテーテル雌雄嵌合デバイスは、(a)カテーテルを身体の内部に正確に配置する、及び/又は、(b)カテーテルを身体から取り除く、ように使用できる。
【0015】
[0015]本明細書で使用されるとき、用語「使用者」は、本明細書に開示されるようなカテーテルを挿入及び/又は除去できる任意の人を意味し、患者、医師、介護者、及び看護婦を含む。「患者」は、本明細書に開示されるようなカテーテルを体内で使用する人を意味する。「下部尿路」は、膀胱及び尿道をまとめて指す。「長期使用」は、2日以上ごとに1回を超えて身体から除去する必要がなく使用できるカテーテルを意味する。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】[0016]例示的な尿道カテーテルの側面図である。
図1A】[0017]線1A-1Aに沿って取った図1の尿道カテーテルの管の断面図である。
図1B】[0018]拡大可能フラップ19がそれの拡大位置にある図1の尿道カテーテルの側面図である。
図1C】[0019]図1Bの尿道カテーテルの後方端部部分斜視図である。
図1D】[0020]線D-Dを通して取った図1Cの尿道カテーテルの端部断面図である。
図1E】[0021]図1C及び図1Dの尿道カテーテルの一部の側面図である。
図1F】[0022]2重拡大可能フラップ190がそれの拡大位置にある図1の尿道カテーテルの上面図である。
図1G】[0023]図1Fの尿道カテーテルの後方端部分斜視図である。
図1H】[0024]線H-Hを通して取った図1Fの尿道カテーテルの端部断面図である。
図1I】[0025]図1F図1Hの尿道カテーテルの一部の斜視的側面図である。
図2】[0026]人間の男性の下部尿路に位置する図1B図1Eの尿道カテーテルを示す図である。
図2A】[0027]人間の男性の下部尿路に位置する図1F図1Iの尿道カテーテルを示す図である。
図3A】[0028]本発明の態様に係る尿道カテーテル保持器部分の例示的な実施形態の側面図である。
図3B】[0029]線3A-3Aに沿って取った図3Aの保持器部分の断面図である。
図3C】[0030]線3A-3Aに沿って取った保持器の外壁の断面図である。
図3D】[0031]図3Bに示された拡張構造の断面図である。
図3D】[0032]複数の保持器部分を有する本発明の態様に係る尿道カテーテルの代替例示的な実施形態の側部斜視図である。
図3E】[0033]複数の保持器部分を有する本発明の態様に係る尿道カテーテルの例示的な実施形態の側部斜視図である。
図4】[0034]弁を示す図1の尿道カテーテルの近位端部の接写開放図である。
図4A】[0035]図4の弁及び弁の構成要素を示す図である。
図4B図4の弁及び弁の構成要素を示す図である。
図4C図4の弁及び弁の構成要素を示す図である。
図5】[0036]弁を動作させるための無線制御器の例示的な実施形態の図である。
図6】[0037]例示的なカテーテル雌雄嵌合デバイスの上面図である。
図7】[0038]図6のカテーテル雌雄嵌合デバイスの分解図である。
図8】[0039]図6のカテーテル雌雄嵌合デバイスのステムの遠位端部の側部斜視的接写図である。
図8A】[0040]図6のカテーテル雌雄嵌合デバイスのステムの遠位端部の前面図である。
図8B図6のカテーテル雌雄嵌合デバイスのステムの遠位端部の前面図である。
図8C】[0041]図6のカテーテル雌雄嵌合デバイスのステムの遠位端部の部分側面図である。
図8D図6のカテーテル雌雄嵌合デバイスのステムの遠位端部の部分側面図である。
図9】[0042]図1のカテーテルと整合する(装置がそれの第1の退縮位置にある)図6のカテーテル雌雄嵌合デバイスの上面図である。
図10】[0043]図1のカテーテルと整合する(装置がそれの第1の退縮位置にある)図6のカテーテル雌雄嵌合デバイスの別の上面図である。
図11】[0044]図1のカテーテルの近位端部の内腔にそれの遠位端部が位置する(装置がそれの第1の退縮位置にある)図6のカテーテル雌雄嵌合デバイスの側部開放図である。
図12】[0045]開放図をそれの近位端部に備えた1つ又は複数のセンサを有する例示的なカテーテルの側面図である。
図13】[0046]開放図をそれの近位端部に備えた2つの内腔を有する例示的なカテーテルの側面図である。
図14A】[0047]2つの内腔を備えた例示的なカテーテルの断面図である。
図14B】2つの内腔を備えた例示的なカテーテルの断面図である。
図15】[0048]図1のカテーテルと係合する(装置がそれの第2の拡張位置にある)図6のカテーテル雌雄嵌合デバイスを示す図である。
図16】[0049]カテーテルが人間の男性の下部尿路に位置するときに図1の尿道カテーテルと整列する図6のカテーテル雌雄嵌合デバイスを示す図である。
図17】[0050]カテーテル雌雄嵌合デバイスと共に使用できる代替の遠位ステムの部分側部斜視図である。
図18】[0051]図17の遠位端部の部分側面図である。
図19】[0052]図17の遠位端部の部分代替側面図である。
図20】[0053]図17の遠位端部の部分断面側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
長期使用カテーテル
[0054]ここで図面に目を向けると、目的は、好適な実施形態を説明することであり、本発明の範囲を限定することではなく、図1は、本発明の態様に係る例示的なカテーテル10を示す。カテーテル10は、長期使用カテーテルであり、人間の男性の下部尿路の中に導入して保持するために形状付け及びサイズ決めができる。図2に示されるように、カテーテル10は、膀胱2050から前立腺の遠位及び球部尿道の遠位の尿道2600の部分まで延びることができる。図2に示されるようなカテーテル10は、前立腺及び外尿道括約筋を過ぎて延びている。女性の解剖学的構造では、保持器部分は、尿道内の内尿道口及び外尿道口間に位置することが好ましい。保持器部分は、その後に、尿道内の導管及び外尿道括約筋間にあるように位置できる。カテーテル10は、いったん適切に設置されると、身体に対して完全に内在することが好ましい。
【0018】
[0055]図1及び図1Aに目を向けると、カテーテル10は、外面12Bを有する壁12Aを備えた管12と、内腔壁14Aを備えた内腔14と、弁100と、保持器部分20と、近位先端16A及び係合室16Bを備えた近位端部16と、開口18A及び遠位先端18Bを備えた遠位端部18と、を含むことができる。カテーテル管12は、図1Aに断面で示されており、円形の断面形状を有することが好ましいが、カテーテル10の意図的使用に適した任意の形状にできる。人間の男性の下部尿路に使用されるとき、図2に示されるように、管12は、尿道2600の最大拡張寸法とほぼ同じか又はそれより小さい、約1フレンチ(0.3mm)から20フレンチ(6.6mm)に及ぶ外径(外面12Bを横切って測ったとき)を有することが好ましい。壁12は、約30ショアAから55ショアD、又は約60ショアA、或いは、約30から70ショアA、又は約20から50ショアAのうちの任意の数の硬度を有することができるが、とはいえ、カテーテル10の意図的使用に適した任意の硬度が満たすであろう。
【0019】
[0056]内腔14は、任意の適切な断面幾何形状(例えば、円形(最も好ましい)、長円形、半円形、矩形、三角形、台形、又は三日月形)を有することがあり、0.1mm直径円の領域から5.5mm直径円の領域と同等の断面表面積(断面で見たときの内腔壁14Aの内側領域である)を有することができる。内腔14の断面形状が円形である場合、内腔14は、0.1mmから5.5mmのうちの任意の数の直径を有することが好ましい。内腔14は、それの長さに沿って異なった断面積を含むこともできる。例えば、内腔の断面積は、弁100が位置するところで大きめにでき、及び/又は、近位端部16で大きめの断面積にできる。或いは、内腔の断面積は、弁100の遠位でそれの全長に沿って大きめにできる。
【0020】
[0057]先端16Aは、外壁12Bの直径よりも大きいか又は小さい外径を有することができる。例えば、先端16Aは、外壁12Bよりも0.5mm~1mm大きいか又は小さい直径を有することができる。僅かに異なった直径を有する先端16Aの目的は、先端16Aが陰茎尿道に位置するときに接触(例えば、皮膚を押圧すること及び先端16Aでリッジを触知すること)によって使用者がそれを配置できることである。
【0021】
[0058]係合室16Bは、カテーテル10の近位端部16に又はその近くにある場合がある。係合室16Bは、近位先端16A及び弁100間に配置でき、或いは、近位先端16Aから弁100まで又は弁100に近位の位置まで延びることができる。係合室16Bは、図9図11に概して示され下で説明されるように、装置1172と係合するように構成される空間を含む。係合室16Bは、円形断面を備えた環状のシリンダ形状を有することができるが、とはいえ、任意の適切な形状が使用できる。示されるように、係合室16Bは、好ましくは、0.1mmから5.5mmの直径を備えた円形断面形状を有する。係合室16Bは、管12の硬度よりも高い硬度を有することができる。例えば、硬度は、管12よりも硬い10ショアAから55ショアD、或いは、10ショアA~20ショアA硬さ、又は、20ショアA~50ショアA硬さ、又は、50ショアA~55ショアD硬さ、の任意の硬度であることがある。管12よりも硬い係合室16Bの目的は、係合室16Bで装置1172をより良好に固定することである。しかしながら、カテーテル10が雌雄嵌合室16Bを有することは必要とされない。例えば、装置1172は、内腔壁14A又は別の構造と係合できるであろう。
【0022】
[0059]図1及び図2に示されるように、遠位端部18及び先端18Bは、患者の身体に、尿道口2700を通して尿道2600の中に進入するように構成され、そのときカテーテル10は、下部尿路の内側に位置する。本実施形態に示されるように、遠位先端18Bは、テーパ付け、丸み付け及び閉塞される。遠位先端18Bは、壁12Aの硬度よりも高い硬度を有する材料を含むことができる。遠位端部18は、膀胱や他の身体部分から内腔14の中への尿などの体液の流入を可能にし、それは任意の適切な方法で達成できる。1つ又は複数(示されているのは2つ)の開口18Aは、尿などの体液が内腔14に進入するのを可能にする。示されるように、開口18Aは、管12の両側にあり、そういうことで、それが身体組織に対して位置するという理由で一方の開口18Aがブロックされる場合、他方の開口18Aは、その後もブロックされていないはずである。しかしながら、必要なのはただ1つの開口であり、又は、3つ以上の開口があってもよく、また、開口は、任意の適切なサイズ、構成又は場所にでき、そういうことで、それらは尿などの流体が膀胱から内腔14に進入するのを可能にする。
【0023】
[0060]カテーテル10が人間の男性の下部尿路に位置するときに、1つ又は複数の開口18Aは、図2に示されるように、膀胱2500に位置する。
【0024】
保持器部分
[0061]保持器部分20は、カテーテル10が人間の男性の下部尿路に適切に位置するときに、球部尿道2300に位置する。保持器部分20は、カテーテル10が身体内に適切に位置するときの前方又は後方のいずれかへのカテーテル10の不用意な移動を防止するように構成される。球部尿道に位置する場合、保持器部分20は、不用意な逆行性移動を防止するために、外尿道括約筋によってブロックされ、また、不用意な順行性移動を防止するために、尿道2600の陰茎部分によってブロックされる。十分な引張力又は押圧力がカテーテル10に適用されるとき、保持器部分20は、それの第2の拡張位置からそれの第1の圧縮位置まで圧縮され、したがって、尿道2600の陰茎部分を通過できる。このように、カテーテル10は、下部尿路から除去又はそこに配置できる。
【0025】
[0062]保持器部分20は、遠位端部18及び近位端部10間に位置する。図3B図3Dに目を向けると、示された実施形態では、保持器部分20は、(1)外面22Aを有する外壁22と、(2)内面22Bと、(3)陰茎尿道に嵌入するように構成される第1の圧縮位置と、(4)外面22Aのまわりを測った最大断面積を有し、それがカテーテル管12の第1の断面積よりも少なくとも30%大きい、第2の拡張位置と、を有する。第2の拡張位置にあるとき、保持器部分20は、陰茎尿道2600に嵌入できないように構成される。保持器部分20は、第1の圧縮位置にあるとき、0.3mmから8.0mmの最大直径を有するように構成され、第2の拡張位置にあるとき、4.0mmから20mmの最大直径を有するように構成される。保持器部分20は、外壁22の内側の空洞23を有する。
【0026】
[0063]空洞23の内側の内部構造は、コア27及び少なくとも1つの拡張構造25を含む。コア27は、管12が位置する通路28と壁27Bとを有する。示されるように、少なくとも1つの拡張構造25は、コア27の壁27Bに連結され、そこから延び、また、外壁22の内面22Bに接触し、外壁22に外向きの力を及ぼしてそれの第2の拡張位置に向けて付勢するように構成される。
【0027】
[0064]示された実施形態では、コア27及び少なくとも1つの拡張構造25を含む内部構造は、成形、オーバーモールディング、又は押出などの任意の適切な方法で作られた単一のピースである。この実施形態では、内部構造は、外壁22を備えて形成されないが、別個に形成され、外壁22は、それの上に位置する。例えば、管12は、コア27の通路28の内側に位置でき、次いで外側カバー22は、管12及び拡張構造25の上に位置できる。
【0028】
[0065]示されるような保持器部分20は、空洞23に2つの拡張構造25を含み、各拡張構造25は、外側カバー22に外向きの力を適用するように構成される。示されるように、各拡張構造25は、ウイング形状であり、コア27から外方に延びる。各拡張構造25は、コア27に連結又は一体形成される第1の端部25Aと、拡大した球体25Cで終端する第2の端部25Bと、を有する。各膨張構造25は、外向きの圧力を適用する目的で外側カバー22の内壁22Bに接触する中間セクション28Dを有する。
【0029】
[0066]各拡大構造25は、外側カバー22の内壁25Bの円周の少なくとも30%、少なくとも40%、又は、少なくとも50%である長さ(第1の端部25Aから第2の端部25Bまで測ったとき)を有し、或いは、円周の少なくとも60%、又は、少なくとも70%、又は、少なくとも80%など、外側カバー22の内壁22Bの円周の50%よりも大きい長さを有する。
【0030】
[0067]各拡大構造25は、外側カバー22の壁の厚さ(即ち、外壁22Aから内壁22Bの間で測った厚さ)の25%以上、又は30%以上、又は40%以上の厚さを有する中間セクション25Dを有する。
【0031】
[0068]保持器部分20の外壁22は、最大断面積の1/2以下に物理的に圧縮でき、そのとき外壁22に沿って均一に適用される圧縮力にさらされ、その量は、0.45~2.27kg(1~5ポンド)、又は、0.91~1.81kg(2~4ポンド)、又は、0.91~2.72kg(2~6ポンド)、又は、1.81~2.72kg(4~6ポンド)、又は、2.27~4.54kg(5~10ポンド)、又は、3.18~4.54kg(7~10ポンド)、又は、2.27~9.98kg(5~22ポンド)である。
【0032】
[0069]或いは、外壁22は、第2の拡張位置から第1の圧縮位置まで圧縮でき、そのとき外壁22は、外壁22に沿って均一に適用される圧縮力にさらされ、その量は、0.45~2.27kg(1~5ポンド)、又は、0.91~1.81kg(2~4ポンド)、又は、0.91~2.72kg(2~6ポンド)、又は、1.81~2.72kg(4~6ポンド)、又は、2.27~4.54kg(5~10ポンド)、又は、3.18~4.54kg(7~10ポンド)、又は、2.27~9.98kg(5~22ポンド)である。
【0033】
[0070]保持器部分20の外側カバー22は、リブ、ディンプル、ステープル、或いは、球部尿道又は他の身体領域にそれを保持するのに役立つためのそれの外面上の他の構造を含むことができる。
【0034】
[0071]図1及び図3Aに最良に示されるように、保持器部分20は、外面22Aと、近位テーパ面24と、遠位テーパ面26と、を含むことができる。近位テーパ面24は、外面22Aから管12の外面12Bのまわりまでテーパ付けできる。遠位テーパ面26は、外面22Aから管12の外面12Aのまわりまでテーパ付けできる。保持器部分は、カテーテル10の長手軸線Xに沿って測った長さを有する。1つの実施形態では、保持器部分20は、約1cmから10cm、又は、2cmから8cm、又は、3cmから7cm、又は、4cmから6cm、のうちの任意の数の全長を有し、上面22は、約1cmから10cm、或いは、保持器部分20の全長の約10%、約20%、約30%、又は、約40%、又は、約50%、又は、約60%、又は、約70%、又は、約80%、又は、約90%、又は、約95%、又は、約5%から95%、のうちの任意の数の長さを有する。
【0035】
[0072]1つの例示的な実施形態では、保持器部分20の全長は、約40mmであり、それの中心における非圧縮幅全体は、約22mmであり、壁25Cの厚さは、約0.75mm、或いは、約0.70から0.90mmの間、又は、約0.75から0.85mmの間の任意の厚さであり、端部25Bの半径は、約2.0mm、或いは、約0.5mmから2.1mmのうちの任意の数である。
【0036】
[0073]人間の男性の下部尿路での使用に適した実施形態では、外面22Aの内側から測ったときの(通路28の断面積を含む)最大断面積は、(a)外尿道括約筋の断面積よりも大きく、(b)陰茎尿道2600の断面積よりも大きく、(c)球部尿道2300の断面寸法よりも小さい。最大断面積(保持器部分20がそれの第2の拡張位置にあるときに測ったとき)は、管12の外面12Bの内側で測った断面積と比べて、1.2倍大きい、1.5から2倍大きい、3倍大きい、4倍大きい、5倍大きい、6倍大きい、7倍大きい、8倍大きい、9倍大きい、10倍大きい、或いは、1.2から5倍大きい又は1.5から10倍大きい、のうちの任意の量にできる。最大断面積(保持器部分20が圧縮されていないときに測ったとき)は、(24mm)πから(25mm)π、(4mm)πから(25mm)π、又は、(6mm)πから(20mm)π、又は、(8mm)πから(16mm)π、又は、(10mm)πから(15mm)π、又は、(12mm)πから(15mm)π、又は、(5mm)πから(10mm)π、のうちの任意の数にできる。1つの実施形態では、外面22Aは、円形の断面形状を有し、5mmから10mm、又は、5mmから7mm、又は、4mmから8mm、又は、6mmから15mm、又は、8mmから15mm、又は、6mmから20mm、又は、8mmから22mm、のうちの任意の数の直径を有する。面12Bの直径(管12の外径である)は、約2.0mmから6.0mm、又は、4.6から6.0mm、或いは、1.5mmから6.5mmのうちの任意の数にできる。
【0037】
[0074]例1
【0038】
[0075]本明細書に開示されたカテーテルの保持特徴部は、カテーテルがシリコーンモデルを通して引かれている間に、較正済み力ゲージ(E-00002、較正期日:2019年11月30日)を利用して引張力を評価することによって定量的に比較された。カテーテルの設計は、順方向(除去に近い)と逆方向(挿入及び内向き移動に近い)に引かれた。
【0039】
[0076]シリコーン試験モデルは、尿道(陰茎尿道、球部尿道及び外尿道括約筋)の異なった部分を近似するために可変の内径を備えて製造された。モデルは、高度に準拠した内径を作り出すために、低デュロメータのシリコーン及びシリコーンゲルから構成される複数のシリコーン層で成形された。モデルは、摩擦力をできる限り低く維持するために、試験中、鉱油を使用して潤滑された。
【0040】
[0077]順方向(即ち、膀胱の中)の本開示に係る(人間の成人男性の膀胱内に適切に位置された後の)カテーテルの平均保持力は、約(1)0.52kg(1.15ポンド)から0.68kg(1.5ポンド)、又は、約0.52kg(1.15ポンド)及び0.77kg(1.70ポンド)であった。逆方向(即ち、膀胱から外方)の本開示に係る(人間の成人男性の膀胱内に適切に位置された後の)カテーテルの平均保持力は、約0.59kg(1.30ポンド)から約0.91kg(2.0ポンド)、又は、約0.59kg(1.3ポンド)から約0.91kg(2.0ポンド)、又は、約0.59kg(1.3ポンド)から約0.82kg(1.8ポンド)であった。
【0041】
[0078]代替的な実施形態では、カテーテル10は、カテーテル10’のための図3Dに示されるような2つ以上の保持器部分20Aを含むことができ、又は、壁12に沿った任意の適切な幾つかの保持器部分を有することができ、複数の保持器部分は、異なった形状及び/又はサイズにできる。例えば、カテーテル10は、第1の保持器部分20Aと、第2の保持器部分20Aと、を含むことができ、(カテーテル10が人間の男性の下部尿路で使用されている場合に)双方は、カテーテル10が身体に位置するとき、球部尿道に位置する。保持器部分20Aは、それらの意図的使用のために球部尿道などの身体領域に適合するのに適したそれぞれの長さを有するであろう。
【0042】
[0079]図3Eは、異なった形状及びサイズの複数の保持器部分21、21A、2IB、及び21Cを有するカテーテル10Bを示す。保持器部分は、球部尿道などの1つ又は複数の身体領域に適合するために適切な形状及びサイズを有するであろう。
【0043】
[0080]利用される保持器部分の構造や個数にかかわらず、任意の保持器部分は、固体材料で構成でき、ガスポケットを含むか又は本明細書に記載されたものなどの少なくとも1つの拡張構造を有する内部構造を含むことができる。各保持器部分は、非外傷性であるべきであり、比較的軟質の非外傷性表面を有することが好ましい。保持器部分は、可撓性シリコーンで構成でき、及び/又は、軟質のシリコーン表面コーティングを有することができる。保持器部分は、1から70、又は、5から60、又は、10から25、又は、35から70ショアAのうちの任意の量のデュロメータを有することが好ましい。保持器部分は、圧縮可能であることが好ましい。例えば、保持器部分は、保持器部分の最大断面積よりも小さな断面積を通過するために圧縮する材料を含むことができる。人間の男性の下部尿路に使用されるとき、保持器部分は、少なくとも或る寸法まで圧縮すべきであり、したがって、尿道2600の最大拡張寸法を通して押すか又は引くことができ、それは約6mmから12mm、又は、約10mmにできるであろう。保持器部分は、いったん制限されなくなると、拡張する。人間の男性の下部尿路に使用されるとき、保持器部分は、尿道2600を通して牽引されるときに圧縮され、いったん球部尿道2300に進入すると拡張する。
【0044】
[0081]幾つかの実施形態では、保持器部分は、最大断面積の、約80%、75%、70%、60%、50%、40%、30%、25%、10%、又は、約10%~80%のうちの任意の量まで圧縮できる。保持器部分20は、合計力が、0.91kg(2ポンド)、1.36kg(3ポンド)、1.81kg(4ポンド)、2.27kg(5ポンド)、2.72kg(6ポンド)、3.18kg(7ポンド)、3.63kg(8ポンド)、4.08kg(9ポンド)、4.54kg(10ポンド)、4.99kg(11ポンド)、5.44kg(12ポンド)、5.90kg(13ポンド)、6.35kg(14ポンド)、6.80kg(15ポンド)、7.26kg(16ポンド)、7.71kg(17ポンド)、8.16kg(18ポンド)、8.61kg(19ポンド)、9.07kg(20ポンド)、又は、0.45kg~4.54kg(1~10ポンド)、0.91kg~9.07kg(2~20ポンド)、又は、0.23kg~2.27kg(0.5~5.0ポンド)の範囲内の任意の力の量で、最大断面積で保持器部分の外面に実質上均等に適用されるときに、そういった量まで圧縮される。
【0045】
拡大可能フラップ
[0082]尿道カテーテルは、図1B図1E及び図2に示されるように、遠位端部18の拡大可能フラップ19を含むことができる。拡大可能フラップ19は、管12の外面12Bに対して位置する第1の収縮位置と、管12の外面12Bから外方に延びる第2の拡大位置(図1Bから図1Eに示された)と、を有する。拡大可能フラップ19は、シリコーンや他の適切な医療グレード材料で構成できる。
【0046】
[0083]拡大可能フラップ19は、外面12Bのまわりを測ったときの管12の外周の、少なくとも20%、又は、少なくとも30%、又は、少なくとも40%、又は、少なくとも50%、又は、少なくとも60%、又は、少なくとも70%、又は、少なくとも80%、又は、少なくとも90%、又は、少なくとも100%、又は、少なくとも120%、又は、少なくとも150%、或いは、20%から150%のうちの任意の量である長さ(最外側の縁部19Dへの管12の外壁12Bにそれが連結する位置から測ったとき)を有することが好ましい。拡大可能フラップ19は、外面12Bから内面12Aに測ったときの管壁の厚さの、少なくとも10%、少なくとも20%、少なくとも30%、少なくとも40%、少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも100%、少なくとも110%、少なくとも120%、少なくとも130%、少なくとも1540%、少なくとも150%、又は、10%から150%のうちの任意の量である厚さを有することが好ましい。
【0047】
[0084]拡大可能フラップ19は、カテーテルの使用に適した適切な厚さ、長さ、及び硬度を有することができる。例えば、フラップは、図1Dに示されるようにフラップ19の一方の縁部から他方までの長さLに沿って測ったときに0.6mmの壁厚を有する70Aショア硬度を利用できる。フラップ19は、19Aから19Bまで測ったときの軸方向長さを有し、好ましくは、その長さにおよそ等しいか、又は、その長さの約50%からその長さの約200%までのうちの任意の量、例えば、少なくとも10%、少なくとも20%、少なくとも30%、少なくとも40%、少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも100%、少なくとも110%、少なくとも120%、少なくとも130%、少なくとも1540%、少なくとも150%、少なくとも160%、少なくとも170%、少なくとも180%、少なくとも190%、又は、少なくとも200%である。
【0048】
[0085]拡大可能フラップ19は、2重拡大可能フラップ19の残部の厚さと比較して、各縁部19Aに沿った厚めの部分又は厚めのリッジを含むことができる。例えば、その場所での厚さは、10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、又は、100%など、10%から100%のうちの任意の量だけ、中央の部分190Cで測った厚さよりも厚めにできる。その場所でのこの追加された厚さは、挿入のために2重拡大可能フラップ19を使用者が圧潰させるときに助成でき、また、適切な定着を支持するために追加の剛性を提供できる。
【0049】
[0086]拡大可能フラップ19は、管12と一体形成するか又は別々に形成して管12に取り付けできる。本実施形態に示されるように、拡大可能フラップ19は、管12を越えて引かれる分離構成要素であり、本体部分19Fを有する。
【0050】
2重拡大可能フラップ
[0087]尿道カテーテルは、図1F図1I及び図2Aに示されるように、遠位端部18の2重拡大可能フラップ190を含むことができる。示されるような2重拡大可能フラップ190は、管12上で互いに180度に位置する2つの同一のフラップ191、191Aを有する。しかしながら、フラップ191、191Aは、任意の適切な場所に位置でき、同じにサイズ決め及び形状付けする必要がない。2重拡大可能フラップ190は、シリコーンや他の適切な医療グレード材料で構成できる。
【0051】
[0088]各フラップ191、191Aは、管12の外面12Bに対して位置する第1の収縮位置と、フラップ191、191Aが管12の外面12Bから外方に延びる第2の拡大位置(図1Fから図1Hに示された)と、を有する。
【0052】
[0089]2重拡大可能フラップ190の各フラップ191、191Aは、外壁12Bのまわりを測ったときの管12の外周の、少なくとも20%、又は、少なくとも30%、又は、少なくとも40%、又は、少なくとも50%、又は、少なくとも60%、又は、少なくとも70%、又は、少なくとも80%、又は、少なくとも90%、又は、少なくとも100%、又は、少なくとも120%、又は、少なくとも150%、或いは、20%から150%のうちの任意の量である長さ(最外側の縁部190Dへの管12の外面12Bにそれが連結する位置から測ったとき)を有することが好ましい。各フラップ191、191Aは、外面12Bから内面12Aに測ったときの管壁の厚さの、少なくとも10%、少なくとも20%、少なくとも30%、少なくとも40%、少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも100%、少なくとも110%、少なくとも120%、少なくとも130%、少なくとも1540%、少なくとも150%、又は、10%から150%のうちの任意の量である部分190Cでの厚さを有することが好ましい。
【0053】
[0090]各フラップ191、191Aは、カテーテル10の使用に適した適切な厚さ、長さ、及び硬度を有することができる。例えば、2重拡大可能フラップ190は、セクション190Cの長さLに沿って測ったときに0.6mmの壁厚を有する70Aショア硬度を利用できる。各フラップ191、191Aは、190Aから190Bまで測ったときの軸方向長さを有し、好ましくは、その長さにおよそ等しいか、又は、その長さの約50%からその長さの約200%までのうちの任意の量、例えば、少なくとも10%、少なくとも20%、少なくとも30%、少なくとも40%、少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも100%、少なくとも110%、少なくとも120%、少なくとも130%、少なくとも1540%、少なくとも150%、少なくとも160%、少なくとも170%、少なくとも180%、少なくとも190%、又は、少なくとも200%である。
【0054】
[0091]2重拡大可能フラップ190は、2重拡大可能フラップ190の残部の厚さと比較して、各縁部190Aに沿った厚めの部分又は厚めのリッジを含むことができる。例えば、その場所での厚さは、10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、又は、100%など、10%から100%のうちの任意の量だけ、中央の部分190Cで測った厚さよりも厚めにできる。その場所でのこの追加された厚さは、挿入のために2重拡大可能フラップ190を使用者が圧潰させるときに助成でき、また、適切な定着を支持するために追加の剛性を提供できる。
【0055】
[0092]更に、示されるような各拡大可能フラップ191、191Aは、それらのそれぞれの先端にバルブ190Eを有する。示されるようなバルブ190Eは、断面が円形であり、セクション190Cの厚さよりも大きな直径を有する。例えば、各バルブ190Eは、セクション190Cの厚さよりも、少なくとも10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、100%、100%、120%、130%、140%、150%、160%、170%、180%、190%、又は、200%だけ大きいなど、10%から200%のうちの任意の量だけ大きな直径を有することができる。
【0056】
[0093]2重拡大可能フラップ190は、管12と一体形成するか又は別々に形成して管12に取り付けできる。本実施形態に示されるように、2重拡大可能フラップ190は、管12を越えて引かれる分離構成要素であり、本体部分190Fを有する。
【0057】

[0094]弁100は、膀胱2000(又は他の身体部分)からカテーテル10の近位端部16の外に流体が流れるのを制限又は可能にするように構成されることが好ましい。示された実施形態では、弁100は、近位端部16及び保持器部分20間の内腔14に位置するが、とはいえ、弁が近位端部16の外に流体が流れるのを可能にするために開くこと及びそれを防止するために閉じることができる限りにおいて、弁100は、内腔14の任意の適切な場所又はカテーテル10の遠位端部18若しくは近位端部16に位置できる。本実施形態に示されるように、弁100は、電磁弁であり、無線制御器6000(下で説明)は、弁100を作動させるために患者の身体の外側から弁100に又はその近くに配置できる。
【0058】
[0095]弁100は、シリンダ状本体を含むことが好ましい。図4に示されるように、弁100は、ハウジング5050と、ねじ部分5100と、弁磁石5150と、弁先端5200と、スピンドル5250と、アライメント管5300と、を含む。ハウジング5050は、シリンダ状本体を含むことができる。ねじ部分5100は、ねじ山付き本体を含むことができる。弁先端5200は、スピンドル5250に連結できる。弁先端5200は、弁を開閉するように構成できる。例えば、弁先端5200は、弁開口5400の着座構造に対応する円錐面を含むことができる。
【0059】
[0096]ねじ部分5100は、ハウジング5050の内側で移動可能にできる。ハウジング5050及びねじ部分5100は、ねじ連結にできる。磁石は、ねじ部分5100及びスピンドル5250に連結できる。磁石5150を移動することによって、弁100は、開閉できる。例えば、磁石5150は、弁100を作動して流体の流れを促進及び/又は制御する目的で、スピニング磁石5150などによって弁100を開閉するために無線制御器6000(下で説明)を用いて移動させられ得る。弁100及び無線制御器6000は、使用者が、弁100に信号伝達する無線制御器6000によって、膀胱2500からの尿の流量を増加又は減少させるのを可能にするように構成できる。
【0060】
[0097]弁100が電磁弁である場合に、本実施形態に示されるように、それが動作するとき、遠位端部18が位置する膀胱2500又は他の身体構造の中の流体圧力の結果として流体が流れるのを単純に可能にするというより寧ろ、流体をポンプ送りする。例として膀胱2500を用いて、流体をポンプ送りすることによって、膀胱は、より完全に空にされ、所与の期間にわたって少なめの回数で膀胱の弛緩をもたらすことができる。代替的に、弁は、(a)近位端部16の外への流体の通行を防止するために及び(b)流体が近位端部16を過ぎて流れるのを可能にするために動作できる任意の構造にできる。
【0061】
カテーテル雌雄嵌合デバイス
[0098]本発明に係るシステムは、カテーテル10及びカテーテル雌雄嵌合デバイス1000を含むことができ、カテーテル雌雄嵌合デバイス1000及びカテーテル10は、カテーテル10がカテーテル雌雄嵌合デバイス1000を移動させることによって移動できるように、個々が相互連結するように構成される。図6図11及び図15図16に示されるように、カテーテル雌雄嵌合デバイス1000は、カテーテル10を患者の身体の中に配置するため及びカテーテル10を患者の身体から除去するために使用できる。カテーテル雌雄嵌合デバイス1000は、(a)外面(又は外壁)1154及び内腔1162を有する管1152、(b)遠位端部1160Aと制御部1520に連結された近位端部1160Bとを有する内側シリンダ1160、及び、(c)装置1172を備えた遠位端部1170、を含むステム1150を含む。
【0062】
[0099]装置1172は、ステムをカテーテルの近位端部に連結するために機械式に動作する構造であり、斯くして、カテーテル雌雄嵌合デバイス100をカテーテル10に連結する。装置1172は、管12の近位端部16の内側に適合できる第1の退縮位置と、近位端部16に係合してカテーテル雌雄嵌合デバイス100をカテーテル10に連結する第2の拡張位置と、を有する。
【0063】
[00100]この実施形態では、装置1172は、図9図11に最良に示されるように、先端1174が第1の退縮位置にあってそれらの間の第1の距離(先端1174が第1の退縮位置にあるときに接触し得るという理由で距離ゼロであり得る)を有するときに、(係合室16Bの内側のような)近位端部16の内側に位置するように構成される先端1174を含む。先端1174は、第1の距離よりも大きいそれらの間の第2の距離をそれらが有する第2の拡張位置に移動できる。第2の拡張位置では、先端1174は、係合室16Bの内壁に係合して、カテーテル10をカテーテル雌雄嵌合デバイス1000に連結する。いったん係合すると、カテーテル10は、カテーテル10を押して前進させるか、又は、引いて退縮させるか、のいずれかのために、カテーテル雌雄嵌合デバイス1000を使用することによって、図15に最良に示されるように、尿道2600を通って移動できる。
【0064】
[00101]それらの第2の拡張位置にあるとき、(雌雄嵌合室16Bの内壁や他構造などの構造によって制限されないときに測ったときの)先端1174は、雌雄嵌合室16B(又は、雌雄嵌合室16Bが使用を要しないという理由で、内腔14などのカテーテル10の他の内側部分)の直径と同一か又はそれより大きいそれらを横切る最大外側距離を有することができ、その目的は、先端1174が、雌雄嵌合室16B(又は他の構造)の内壁に対する締まり嵌めを作り出すことである。先端1174は、プラスチック、金属、又は熱可塑性エラストマなどの任意の適切な材料で構成できる。
【0065】
[00102]幾つかの実施形態では、遠位端部1170の先端1174は、テーパ構成を形成し、したがって、先端1774及び係合室16Bの適切な整合を容易にし、よって、先端1774は、室16B(又は、内腔14などのカテーテル10の他構造)の内側に受容できる。先端1174は、近位端部16に係合するのに役立つ丸み付けされた端部部分1175を有することができる。
【0066】
[00103]本実施形態のカテーテル雌雄嵌合デバイス1000は、外管1152の内側に位置するシリンダ1160を含む。シリンダ1160は、退縮位置から拡大位置に移動するために動作する。シリンダ1160がそれの(図8図8B、及び図8Dに示されるような)拡大位置にあるとき、シリンダ1160は、先端1174間を移動し、それらをそれらの第2の拡大位置の方に押し開く。シリンダ1160がそれの(図8図8A図8C及び図9図11に示されるような)退縮位置にあるとき、先端1174は、それらの第1の退縮位置にある。シリンダ1160は、ABSやPTFEなどの任意の適切な材料で構成でき、テーパ状の遠位端部1164を有することが好ましい。
【0067】
[00104]使用者は、制御部1520をそれの第2の位置に移動させ、装置1172をそれの第2の拡張位置に移動させることによって、また、制御部1520をそれの第1の位置に移動させ、装置1172がそれの第1の退縮位置に移動するか又は移動されることによって、カテーテル雌雄嵌合デバイス1000を動作できる。示された実施形態では、制御部1520は、シリンダ1160に直接又は間接に連結されたスライドスイッチである。制御部1520がそれの第1の位置にあるとき、シリンダ1160は、それの第1の退縮位置にある。制御部1520がそれの第2の位置に移動するとき、シリンダ1160は、それの第2の拡大位置に移動し、先端1174間を移動し、それらをそれらの第2の拡張位置の方に押し開く。
【0068】
[00105]先端1174は、装置1172として示されているが、機械的に拡張可能にできる他の構造は、(ガスや液体を拡張利用するのとは対照的に)使用できる。例えば、本明細書で説明される方法で拡張される2つ以上の先端が存在できる。或いは、先端又は他の構造は、任意の適切な方法で拡張できる。代替として、ステム1150の管1152は、外側シースとして機能でき、装置は、シリンダ1160に取り付けできる。この例では、装置は、金属メッシュ管にできる。そういった装置は、管1152の内側に収容されたときに、それの第1の退縮位置になるであろう。管は、制御部1520が近位に(即ち、カテーテル10から遠くに)移動するときに、制御部1520に連結されて、装置を露出させるために引き戻されるであろう。これは、金属メッシュ管が自動的にそれの第2の拡張位置まで拡張して近位端部16に係合するのを可能にするであろう。或いは、同じ構造を利用して、装置を含むシリンダ1160は、制御部に連結できる。このケースでは、使用者は、シリンダ1160及び金属メッシュ管を管1152の外に前進でき、金属メッシュ管は、自動的にそれの第2の拡張位置まで拡張するであろう。代替として、ステムは、(ゴム又は可撓性プラスチックで構成される)可撓性管である装置を含むことができ、管の一端は、第1のスリーブに連結され、他端は、第2のスリーブに連結される。第1のスリーブ及び第2のスリーブは、同軸であり、少なくとも一方は、他方に対して移動できる。使用者は、その後にスリーブの一方又は双方を操作でき、管を圧縮して、それが膨出、即ち、中央で拡張し、カテーテル10の(係合室16Bになるであろう)近位端部16の内壁と係合するのを引き起こす。
【0069】
[00106]この実施形態のステム1150は、使用者がカテーテル雌雄嵌合デバイス1000を用いてカテーテル10を尿路に配置するのを可能にするように構成された長さを有する。例えば、この実施形態では、ステム1150は、(a)患者の陰茎尿道の長さよりも大きい、(b)患者の膜質部分から患者の尿道口まで測ったときの長さより小さいか又は等しい、及び/又は、(c)患者の陰茎尿道の長さよりも小さい、長さを有することができる。幾つかの実施形態では、ステム1150は、長さが約10cmから26cmである。ステム1150は、流体開口1162を含むことができ、カテーテル10からの流体の流れがステム1150の内腔1164を通って管1152の近位端部1152Aの外に通行するのを可能にするように構成され、ここで流体は、収集又は処分でき、或いは、収集又は処分するためにハウジング1500を通過する。
【0070】
[00107]工具及びシリンダの先端は、拡張構成の先端の最大外側寸法がステムよりも小さいような構成に設計できる。これは、使用者がカテーテルの取付けなしで拡張構成の先端を備えた工具を挿入や除去する場合に、陰茎尿道への任意の無用な組織損傷を防止するのに役立つことがある。
【0071】
[00108]カテーテル雌雄嵌合デバイス1000は、(a)外面(又は外壁)1154’及び内腔1162を有する管1152’、(b)遠位端部1160Aと制御部1520に連結された近位端部1160Bとを有する内側シリンダ1160、及び、(c)装置1172’を備えた遠位端部1170’、を含む代替ステム1150’を含むことができる。ステム1150’の全ての構成要素は、ここで述べられたものを除いて、ステム1150についてのものと同じである。他の全ての点において、カテーテル雌雄嵌合デバイス1000の構造及び機能は、先に説明されたものと同じである。
【0072】
[00109]これから図17図20に目を向けると、カテーテル雌雄嵌合デバイス1000の代替遠位ステム1150’が示される。ステム1150’は、丸み付き端部1175’とリップ又はレッジ1177’とを備えた円錐形状を有する先端1174’を備えた装置1170’を含む。この構成は、先端1174’が管12の端部16を保持するのにより役立つ。先端1174’は、先端1174’がそれらの第1の退縮位置にあるときに、(係合室16Bの内側などの)近位端部16の内側に位置するように構成される。その位置では、先端1174’は、図17図20に最良に示されるように、それらの間の第1の距離を有する(第1の退縮位置にあるときに先端1174’が接触し得るという理由で距離ゼロであり得る)。先端1174’は、それらの第2の拡張位置(図示せず)まで移動でき、そこでは、先端1174と同様に第1の距離よりも大きい第2の距離をそれらの間に有する。第2の拡張位置では、先端1174’は、係合室16Bの内壁に係合して、カテーテル10をカテーテル雌雄嵌合デバイス1000に連結する。いったん係合すると、カテーテル10は、カテーテル10を押して前進させるか、又は、引いて退縮させるか、のいずれかのために、カテーテル雌雄嵌合デバイス1000を使用することによって、図15に最良に示されるように、尿道2600を通って移動できる。
【0073】
[00110]各先端1174’は、外方に湾曲したセクション1172’と、凹所1171’と、壁1203’と、突起1201’と、を有する。壁1152’又はステム1150’は、開口1152A’を含む。各壁1203’は、突起1201’が開口1152’に到達してその中に延びるまで、ステム1150’のチャネル1160の中に押圧される。これは、先端部1174’を定位置に機械的に保持する。
【0074】
[00111]それらの第2の拡張位置にあるとき、(雌雄嵌合室16Bの内壁や他構造などの構造によって制限されないときに測ったときの)先端1174’は、雌雄嵌合室16B(又は、雌雄嵌合室16Bが使用を要しないという理由で、内腔14などのカテーテル10の他の内側部分)の直径と同一か又はそれより大きいそれらを横切る最大外側距離を有することができ、その目的は、先端1174’が、雌雄嵌合室16B(又は他構造)の内壁に対する締まり嵌めを作り出すことである。先端1174’は、プラスチック、金属、又は熱可塑性エラストマなどの任意の適切な材料で構成できる。
【0075】
[00112]幾つかの実施形態では、遠位端部1170’の先端1174’は、テーパ構成を形成し、したがって、先端1774’及び係合室16Bの適切な整合を容易にし、よって、先端1774’は、室16B(又は、内腔14などのカテーテル10の他構造)の内側に受容できる。
【0076】
ハウジング
[00113]カテーテル保持器部分1000は、それの近位端部のハンドル(又はハウジング)1500を有することができる。ハウジング1500は、ステム1150及び/又はシリンダ1160の一部を収容でき、制御部1520を含む。ハウジング1500は、PVC又は他のプラスチックなどの任意の適切な材料で構成される。ハウジング1500は、本体部分1500Aを有し、それは図7に示されるように2つの連結部分1550及び1580で形成できる。本体部分1500Aは、遠位端部1502、近位端部1504、及び、空洞1506を有する。開口1510は、空洞1506と連通しており、面1588内にある。制御部1520は、空洞1506に位置しており、使用者によってアクセス可能である開口1510を通って延びる。
【0077】
[00114]示されるように、制御部1520は、第1の(近位)位置から第2の(遠位)位置に移動できるスライドスイッチである。制御部1520は、使用者の指によって押すことのできるリッジ1522と、開口1510を通って延びる本体部分1524と、空洞1506に位置するベース1526と、を有する。締結具1528は、制御部をハウジング150内に保持するために開口1530を通って延びる。
【0078】
[00115]示された実施形態では、シリンダ1160は、制御部1520に連結される。使用者は、シリンダ1160をそれの拡大位置まで押すために、遠位方向にスイッチ1520を移動でき、シリンダ1160は、装置をそれの第2の拡張位置に移動させる。使用者は、スイッチ1520を近位方向に移動でき、シリンダ1160は、装置1172から離れたそれの退縮位置に移動し、装置は、それの第1の退縮位置に移動する。手動スライドスイッチが本明細書で説明されているが、制御部1520は、装置をそれの第2の拡張位置に直接又は間接に移動させるために、動作できる任意の構造にできる。
【0079】
[00116]管1152の近位端部1152Aは、空洞1506の内側に保持される。流体が内腔(又は通路)1164に入る場合、それは近位端部1152Aから出て、ハウジング1500を通って流れることができ、近位端部1504で開口1504Aから出る。これは、カテーテル10が位置する身体からの流体の比較的容易な収集又は処分を可能にする。1つの実施形態では、ステム1150は、約10cmから26cmの長さを有する。
【0080】
材料
[00117]カテーテル10及びカテーテル雌雄嵌合デバイス1000のステム1170は、それぞれ所定の形状で構築され、それらの意図的使用に資する材料で作られる。例えば、カテーテル10及びステム1170は、本体に使用されるカテーテルに適した任意の材料(例えば、PVC、ラテックス、シリコーン、ポリウレタン、又はこれらの材料の任意の適切な混合物)で構成できる。
【0081】
包装及び使用
[00118]カテーテル雌雄嵌合デバイス1000及びカテーテル10は、滅菌したポーチで持ち運びできる。使用者は、カテーテル10及びカテーテル雌雄嵌合デバイス1000を含むポーチを開いて、カテーテル10を下部尿路の中に挿入でき、カテーテル10を尿道2600の口2700の中に挿入する前にカテーテル雌雄嵌合デバイス1000を使用できる。そういった包装は、耐久性があって家庭用のセッティングでの輸送に耐えるように設計することもできる。この期間は、2~180日の間どこででも持続できる。
【0082】
無線制御器
[00119]膀胱の尿(又は身体の別の領域からの流体)は、弁100を動作させて尿が内腔14を通って近位端部16を過ぎてカテーテル10の外に進行するのを可能にするために、使用者が外部の無線制御器6000(図2及び図5に示された)を利用するときに、空にできる。図5に示されるように、無線制御器6000は、無線制御器磁石6050と、電源6100と、電子回路6150と、1つ又は複数の入力装置6200、6250と、を含むことができる。幾つかの実施形態では、1つ又は複数の入力装置6200、6250は、弁100を開くための第1の入力装置と、弁100を閉じる第2の入力装置と、を含むことができる。無線制御器は、閉モード、開モード、オフモードなどの2つ以上の入力モードを含む。弁100は、無線制御器6000がそれの閉モードにあるときに閉じられ(オフにされ)、無線制御器6000がそれの開モードにあるときに開かれる(動作中である)。弁100は、無線制御器6000がそれのオフモードにあるときに、閉じたまま又は開いたままにできる。幾つかの実施形態では、回路6150は、膀胱からの流体の流れを制御するプロセスを自動化するように構成されたソフトウエアを含むことができる。使用者は、無線制御器6000を弁100の近くに、例えば、患者の陰嚢と陰茎の軸部との間の皮膚上に配置できる。使用者は、磁石6050を動作させるために入力装置6200を押圧できる。
【0083】
センサ及びデータ収集
[00120]図12に示されるように、カテーテル10Dは、患者の身体からのデータを伝達するように構成された1つ又は複数のセンサ2000を含むことができる。他の全ての点で、カテーテル10Dは、上で説明されたカテーテル10と同じである。本明細書で使用されるとき、本発明に係るカテーテルと共に使用される任意のセンサは、数字2000によって参照される。斯くして、1つ又は複数のセンサ2000は、単一のセンサ及び複数のセンサを指す。データは、膀胱及び/又は尿道の尿の流体圧力、膀胱の流体の体積、膀胱及び/又は尿道の流体の温度、膀胱及び/又は尿道の流体の酸性度、膀胱及び/又は尿道の流体の細菌タイプ及び量、膀胱及び/又は尿道の流体の化学組成、弁100が開くか又は作動するときの膀胱を空にする間の流体の流れ、のうちの1つ又は複数を含むことができる。本開示で説明されるような1つ又は複数のセンサ2000は、当業者に知られたタイプのものであるが、とはいえ、特許請求の範囲は、現在知られているセンサに限定されない。カテーテル10Dの上又は内側の1つ又は複数のセンサ2000は、センサを身体の外に取り出さずに、患者の状態をより良く監視するために、基本的に一貫したセンサ場所と、身体内部の拡大されたセンサ測定と、を有するであろう。
【0084】
[00121]1つ又は複数のセンサ2000は、カテーテル10Dの任意の適切な場所に配置できる。例えば、1つ又は複数のセンサ2000は、カテーテル10Dの遠位先端18上又はその近くに配置でき、そのケースでは、1つ又は複数のセンサ2000は、カテーテル10Dが人間の男性の下部尿路での使用のために構成される場合、膀胱に位置するであろう。カテーテル10Dは、センサ2000が適合するであろう直径を含むことができる異なった内径を含むことができ、したがって、センサは、内腔14の内部に保持され、内腔を通る流体の流れを阻止することがない。例えば、センサ2000は、開口18Aに対して遠位にできる。管12の外壁12Aは、次には、センサ2000が身体組織又は流体に接触するのを阻止するであろう。1つ又は複数のセンサ2000は、保持器部分20の上又は中に位置できる。
【0085】
[00122]1つの実施形態では、1つ又は複数のセンサ2000は、膀胱の内部の尿の圧力を決定し、情報を計算デバイスに送信するプロセッサに信号を送信でき、或いは、1つ又は複数のセンサ2000は、データを直接計算デバイスに送信できる。計算デバイスは、任意のデバイスにでき、例えば、PCや他のコンピュータ、携帯電話、専用のカテーテルデバイス、無線制御器、又は、カテーテル雌雄嵌合デバイスであり、(尿などの)流体が膀胱からドレン排出する必要の有無及び日時を決定するソフトウエアを有することができる。計算デバイスは、使用者に、任意の方法で、膀胱から尿をドレン排出すべきことを通知できる。幾つかの実施形態では、1つ又は複数のセンサ2000は、膀胱の内部の圧力レベルが或るレベルの下に降下したのを決定するなどによって、尿が膀胱から十分にドレン排出されたときを決定するために使用できる。この情報は、弁100を閉じて膀胱から流れ去る尿を停止させるために、使用できる。幾つかの実施形態では、1つ又は複数のセンサ2000は、膀胱の尿の体積を決定するために音響効果を含むことができる。異なったタイプのセンサは、膀胱の健康などの身体の領域の健康に関する測定基準を決定するためにカテーテル10の中又は上に配置できる。
【0086】
[00123]幾つかの実施形態では、センサ2000は、弁100を通る尿の流量を検出するように構成できる。例えば、カテーテルシステム10Dは、無線制御器6000による弁モータの電流の引きを測定することによって、弁100を通る尿の流量を検出するように構成されたソフトウエアを含むことができる。カテーテルシステム10Dは、1つ又は複数のセンサ2000によって測定されたデータを記録、記憶及び/又は送信するために、無線制御器6000の電子回路6150と無線通信(間欠的又は連続的のいずれかで)するメモリを含む外部計算デバイスを含むことができる。
【0087】
[00124]幾つかの実施形態では、1つ又は複数のセンサ2000は、電源なしで機能できる。センサを特定の方法で構築することによって、外部ユニットは、共振周波数特性の変化を観察できる。
【0088】
[00125]1つ又は複数のセンサ2000によって収集されるデータは、1つ又は複数のセンサ2000が位置する身体の外側のデバイスに常駐のソフトウエアを介して、記憶、分析、及び/又は、伝達できる。ソフトウエアは、測定値を予測及び解釈するために機械学習アルゴリズムを利用できる。
【0089】
[00126]センサは、膀胱の内側の圧力変化に基づいてそれの機械的特性(例えば、サイズ又は形状)を変化させるように構成できる。使用者は、例えば、磁気信号や電子信号を送信及び/又は受信することによって、センサの機械的特性の変化を検出するために、外部デバイスを使用できる。
【0090】
[00127]図13に示された別の実施形態では、カテーテル10Eは、本明細書で説明されるような内腔14と、第2の内腔14’と、を有する。他の全ての点で、カテーテル10Eは、先に説明されたカテーテル10Dと同じである。第2の内腔14’は、任意の適切な方法で1つ又は複数のセンサ2000或いは変換器や外部コンピュータデバイスなどの1つ又は複数の外部デバイスと通信する1つ又は複数のアンテナ2002を収容できる。アンテナ2002は、データを、1つ又は複数のセンサ2000から1つ又は複数の外部デバイスに、また、信号を、1つ又は複数の外部デバイスから1つ又は複数のセンサ2000のどれかに、送信できる。アンテナ2100は、電源2004を有することができる。1つ又は複数のセンサ2000のうちの1つ、幾つか、又は全ては、第2の内腔14’の中に部分的に又は全体的にあってもよい。
【0091】
[00128]プログラム可能マイクロコントローラ(「PMC」)3000は、カテーテル10、10’、10”の中、又は、カテーテル雌雄嵌合デバイス1000の中に含めることができる。プログラム可能マイクロコントローラ3000は、本明細書に開示されるようなシステムの全ての又は任意の他の電子コンポーネントと通信できる。例えば、PMCは、センサ、アンテナ、及び外部コンピュータ若しくは他のコントローラのうちの1つ又は複数と通信でき、情報を中継し、情報を記憶し、或いは、センサやアンテナをオン又はオフにする。PMCは、所望の機能に応じて、使用者によって再プログラムできる。
【0092】
[00129]PMCは、可撓性回路基板を含むか、又は、それに物理的若しくは電気的に接続でき、使用者の身体の内部での幾らかの動きを可能にするであろう。回路基板に物理的若しくは電気的に接続できるコンポーネントは、(a)別個のプロセッサ、(b)1つ又は複数のセンサ、(c)無線伝送モジュール(例えば、ブルートゥース(登録商標)やWIFIなど)、及び、(d)アンテナ、のうちの1つ又は複数を含む。
【0093】
信号伝達
[00130]1つ又は複数のセンサ2000は、データを計算デバイスに送信するために基本無線伝達プロトコルを利用できる。これは、Bluetooth,802.11 WIFI,SONAR,Ultrasound,Med Radio又は他の無線通信プロトコルを利用して達成できる。例えば、センサは、CT、超音波、X線、及び/又は、電子データ記憶デバイスとインターフェース接続するように構成できる。
【0094】
[00131]1つ又は複数のセンサ2000は、異なった製品とインターフェース接続及び/又は通信するように構成されるパーツを含むことができる。例えば、1つ又は複数のセンサ2000は、Amazon Echo(登録商標)又はGoogle Home(登録商標)とインターフェース接続するように構成できる。1つ又は複数のセンサ2000は、病院や他の場所の患者データベースとインターフェース接続するように構成することもできる。センサ2000によって提供される情報は、要望通りフォーマットできる。例えば、動きに関係するアナログデータは、(例えば、アナログ/デジタル変換器を使用して)デジタルフォーマットに変換され、続いて、1つ又は複数のデータ値が続くデータヘッダを含むデータパケットにフォーマットされる。
【0095】
[00132]任意の量のデータは、任意の方法で伝達できる。例えば、1つ又は複数のセンサ2000からのデータは、データが測定されるときに別のデバイスに伝達され得、或いは、データは、別のデバイスに伝達される前の期間中に記憶(メモリ記憶デバイスなどに)され得る。幾つかのケースでは、例えば、より効率的であり得るのは、データが利用可能であるたびに別のデバイスとの通信を開始するというより寧ろ、データのブロックを一挙に伝達することである。他のケースでは、デバイスは、1つ又は複数のセンサ2000からデータを受信するために、範囲の外にあるか、そうでなければ利用可能でないことがある。データは、任意の所望の時間の間、及び/又は、特定の出来事が起こるまで、記憶され得る。例えば、データは、カテーテル雌雄嵌合デバイス1000がカテーテル10’又は10”に連結されるまで、又は、無線制御器6000が動作するまで、1つ又は複数のセンサ2000によって記憶され得る。データは、無線制御器6000、カテーテル雌雄嵌合デバイス1000、又は携帯電話などの任意の装置に、1つ又は複数のセンサ2000によって伝達されることもできる。データは、デバイスが1つ又は複数のセンサ2000の所与の範囲(よって、利用できるなら、アンテナ2002の所与の範囲)の範囲内にあるときに、そういったデバイスに伝達され得る。
【0096】
[00133]データは、センサ2000のデータ記憶が所定の記憶時間を超えるとき、及び/又は、最古のデータ記憶が、所定の記憶サイズ限界が達せられた後で、最初に削除されるとき、削除され得る。
【0097】
外部コンピュータデバイス
[00134]カテーテルシステム1000は、患者の身体の外部の計算デバイスを含むことができる。外部計算デバイスは、下部尿路の動作パラメータを受信するために電子回路6150に無線接続されたメモリを含むことができる。幾つかの実施形態では、計算デバイスは、1つ又は複数のセンサ2000によって収集されるデータを解釈するために使用できるソフトウエアを有することができる。例えば、1つ又は複数のセンサ2000は、圧力センサであることがあり、計算デバイスは、使用者の膀胱が収縮して空になりそうなときを使用者に警告するために使用されるセンサ2000から受信したデータ圧力を解析できる。
【0098】
本開示の幾つかの非限定の例
[00135]次の例1~145は、第1のセットの例として本明細書で時々呼ばれる。
【0099】
[00136]例1:カテーテルシステムであって、
(a)カテーテルであって、
(i)管であって、管は、(A)外面を備えた壁であって、外面が第1の断面積を有する、壁と、(B)内腔と、(C)内腔と連通する1つ又は複数の開口を備えた遠位端部と、(D)内腔と連通する開口を備えた近位端部と、を有する、管と、
(ii)弁であって、(A)流体が近位端部の外に流れない閉構成、又は、(B)流体が近位端部の外に流れる開構成、となるように動作する弁と、
(iii)遠位端部及び近位端部間の保持器部分と、
を含み、
保持器部分は、
(A)外面と、内面と、第1の断面積の少なくとも2倍の最大断面積と、を有する外壁と、
(B)外壁の内側の空洞と、
(C)空洞の内側のコアであって、コアは、管が位置する通路を有する、コアと、
(D)空洞の内側に位置する少なくとも1つの拡張構造であって、少なくとも1つの構造は、外壁の内面に接触してそれに外向きの力を及ぼすように構成される、少なくとも1つの拡張構造と、を有する、
カテーテルと、
(b)近位端部及び遠位端部を有するステムを含むカテーテル雌雄嵌合デバイスであって、
遠位端部は、(i)第1の遠位断面積を備えた第1の構成、及び、(ii)第1の遠位断面積よりも大きい第2の遠位断面積を備えた第2の構成、を有する装置を含み、
装置は、それの第1の構成であるときにカテーテルの近位端部に受容されるように構成され、それの第2の構成であるときにカテーテルの近位端部に係合するように構成される、
カテーテル雌雄嵌合デバイスと、
を含むカテーテルシステム。
【0100】
[00137]例2:例1のカテーテルシステムであって、保持器部分は、第1の断面積よりも3~5倍大きい最大断面積を有する、カテーテルシステム。
【0101】
[00138]例3:例1のカテーテルシステムであって、保持器部分は、第1の断面積よりも1.5~3倍大きい最大断面積を有する、カテーテルシステム。
【0102】
[00139]例4:例1~3のいずれかのカテーテルシステムであって、保持器部分は、長さを有し、最大断面積は、長さの中央である、カテーテルシステム。
【0103】
[00140]例5:例1~4のいずれかのカテーテルシステムであって、保持器部分は、長さを有し、最大断面積は、長さの一部に沿っている、カテーテルシステム。
【0104】
[00141]例6:例1~3のいずれかのカテーテルシステムであって、上面と上面全体に沿った最大断面長さを有する、カテーテルシステム。
【0105】
[00142]例7:例1~6のいずれかのカテーテルシステムであって、保持器部分の長さは、1cmから10cmの間である、カテーテルシステム。
【0106】
[00143]例8:例1~7のいずれかのカテーテルシステムであって、最大断面積は、(4mm)πから(25mm)πの間である、カテーテルシステム。
【0107】
[00144]例9:例1~7のいずれかのカテーテルシステムであって、保持器部分は、それの最大断面積での円形断面と、最大断面積での5mmから10mmの直径と、を有する、カテーテルシステム。
【0108】
[00145]例10:例1~9のいずれかのカテーテルシステムであって、保持器部分は、1から70ショアAの間の硬度を有する、カテーテルシステム。
【0109】
[00146]例11:例1~10のいずれかのカテーテルシステムであって、カテーテルの壁は、30ショアAから55ショアDの間の硬度を有する、カテーテルシステム。
【0110】
[00147]例12:例1~11のいずれかのカテーテルシステムであって、保持器部分は、シリコーンで構成される、カテーテルシステム。
【0111】
[00148]例13:例1~12のいずれかのカテーテルシステムであって、保持器部分は、弁及び遠位端部間に位置する、カテーテルシステム。
【0112】
[00149]例14:例1~12のいずれかのカテーテルシステムであって、保持器部分は、1つ又は複数の溝及びマウンドを含む、カテーテルシステム。
【0113】
[00150]例15:例1~14のいずれかのカテーテルシステムであって、人間の男性の尿路の内側に完全に保持されるように構成される、カテーテルシステム。
【0114】
[00151]例16:例1~15のいずれかのカテーテルシステムであって、保持器部分は、壁の外面から外方に延びる、カテーテルシステム。
【0115】
[00152]例17:例1~16のいずれかのカテーテルシステムであって、保持器部分は、陰茎尿道を通して移動されるときに0.3mmから8.0mmの最大断面積を有するために圧縮されるように構成される、カテーテルシステム。
【0116】
[00153]例18:例1~17のいずれかのカテーテルシステムであって、保持器部分の少なくとも一部は、カテーテルが人間の男性の尿路の内側に位置するときに、患者の球部尿道の内部に位置するように構成される、カテーテルシステム。
【0117】
[00154]例19:例1~18のいずれかのカテーテルシステムであって、保持器部分は、管に位置する、カテーテルシステム。
【0118】
[00155]例20:例19のカテーテルシステムであって、保持器部分は、中を貫く通路を含み、管の一部は、通路に位置する、カテーテルシステム。
【0119】
[00156]例21:例1のカテーテルシステムであって、
保持器部分は、(a)最大断面積よりも小さい断面積を有する遠位セクションと、(b)最大断面積よりも小さい断面積を有する近位セクションと、を有する、カテーテルシステム。
【0120】
[00157]例22:例1~21のいずれかのカテーテルシステムであって、弁は、電磁弁である、カテーテルシステム。
【0121】
[00158]例23:例1~22のいずれかのカテーテルシステムであって、弁は、内腔に位置する、カテーテルシステム。
【0122】
[00159]例24:例1~23のいずれかのカテーテルシステムであって、近位端部の係合室を更に含み、係合室は、壁よりも硬い約10ショアAから55ショアDである、カテーテルシステム。
【0123】
[00160]例25:例1~23のいずれかのカテーテルシステムであって、内腔の直径と同じである直径を有する係合室を更に含む、カテーテルシステム。
【0124】
[00161]例26:例1~25のいずれかのカテーテルシステムであって、カテーテルの上又は中に1つ又は複数のセンサを更に含む、カテーテルシステム。
【0125】
[00162]例27:例26のカテーテルシステムであって、センサハウジングを含み、1つ又は複数のセンサは、センサハウジングの内側に位置する、カテーテルシステム。
【0126】
[00163]例28:例26のカテーテルシステムであって、1つ又は複数のセンサは、内腔の内側に位置する、カテーテルシステム。
【0127】
[00164]例29:例26のカテーテルシステムであって、1つ又は複数のセンサは、カテーテルが人間の男性の下部尿路に位置するときに、膀胱に位置する、カテーテルシステム。
【0128】
[00165]例30:例26のカテーテルシステムであって、カテーテルは、遠位先端を含み、1つ又は複数のセンサの少なくとも一部は、遠位先端の内側に位置する、カテーテルシステム。
【0129】
[00166]例31:例26のカテーテルシステムであって、1つ又は複数のセンサは、内腔に少なくとも部分的に位置する、カテーテルシステム。
【0130】
[00167]例32:例26~31のいずれかのカテーテルシステムであって、1つのセンサを有する、カテーテルシステム。
【0131】
[00168]例33:例26~31のいずれかのカテーテルシステムであって、複数のセンサを有する、カテーテルシステム。
【0132】
[00169]例34:例26~33のいずれかのカテーテルシステムであって、1つ又は複数のセンサは、患者のデータを収集するように構成され、データは、膀胱の内側の流体圧力、膀胱の内側の流体体積、膀胱の内側の温度、尿の酸性度尿の細菌レベル及びタイプ、尿の化学組成、患者の動き、患者の場所、及び、膀胱を空にするときの流体の流れ、のうちの1つ又は複数を含む、カテーテルシステム。
【0133】
[00170]例35:例1~34のいずれかのカテーテルシステムであって、カテーテル雌雄嵌合デバイスは、ステムの近位端部に連結されたハウジングを更に含む、カテーテルシステム。
【0134】
[00171]例36:例35のカテーテルシステムであって、ステムの近位端部は、ハウジングの内側に位置する、カテーテルシステム。
【0135】
[00172]例37:例1~36のいずれかのカテーテルであって、ステムは、体液を輸送するように構成された内部通路を有する、カテーテルシステム。
【0136】
[00173]例38:例37のカテーテルシステムであって、内部通路は、外壁の内側にある、カテーテルシステム。
【0137】
[00174]例39:例38のカテーテルシステムであって、外壁は、透明又は半透明である、カテーテルシステム。
【0138】
[00175]例40:例37のカテーテルシステムであって、内部通路は、外壁と同軸である、カテーテルシステム。
【0139】
[00176]例41:例35のカテーテルシステムであって、ハウジングは、第1の位置及び第2の位置を有する制御部を含み、ステムの遠位端部は、制御部がそれの第1の位置にあるときに、それの第1の位置にあり、ステムの遠位端部は、制御部がそれの第2の位置にあるときに、それの第2の位置にある、カテーテルシステム。
【0140】
[00177]例42:例41のカテーテルシステムであって、制御部は、ハウジングの外面のスライドボタンであり、スライドボタンは、制御部の第1の位置と、制御部の第2の位置と、の間で移動可能である、カテーテルシステム。
【0141】
[00178]例43:例42のカテーテルシステムであって、スライドボタンは、シリンダに連結される、カテーテルシステム。
【0142】
[00179]例44:例35、36又は41~43のいずれかのカテーテルシステムであって、ハウジングは、空洞と、ハウジング近位端部と、ハウジング遠位端部と、を含み、ハウジング近位端部は、空洞の方に開き、ハウジング近位端部は、流体が通過できる開口を有する、カテーテルシステム。
【0143】
[00180]例45:例35、36又は41~44のいずれかのカテーテルシステムであって、ハウジングは、プラスチックで構成される、カテーテルシステム。
【0144】
[00181]例46:例35、36又は41~45のいずれかのカテーテルシステムであって、ハウジングは、一方側に開口を含み、
開口は、空洞と連通し、制御部は、開口に位置する、カテーテルシステム。
【0145】
[00182]例47:例1~46のいずれかのカテーテルシステムであって、管は、35ショアAから90ショアDの間のデュロメータを有する、カテーテルシステム。
【0146】
[00183]例48:例1~47のいずれかのカテーテルシステムであって、装置は、第1の位置から第2の位置に移動可能な複数の先端を含む、カテーテルシステム。
【0147】
[00184]例49:例48のカテーテルシステムであって、装置は、2つの先端を含む、カテーテルシステム。
【0148】
[00185]例50:例49のカテーテルシステムであって、先端は、制御部がそれの第2の位置に移動したときに、離隔して第2の位置に移動する、カテーテルシステム。
【0149】
[00186]例51:例48のカテーテルシステムであって、制御部に取り付けられたシリンダを更に含み、シリンダは、退縮位置と拡大位置との間で移動可能であり、それの拡大位置のシリンダは、先端に接触し、離隔して第2の位置に移動し、そのとき、制御部は、それの第2の位置にある、カテーテルシステム。
【0150】
[00187]例52:例51のカテーテルシステムであって、それの退縮位置のシリンダは、先端と接触せず、先端は、それらの第1の位置にあり、そのとき、制御部は、それの第1の位置にある、カテーテルシステム。
【0151】
[00188]例53:例51~52のいずれかのカテーテルシステムであって、シリンダは、60ショアAから90ショアDの間のデュロメータを有する、カテーテルシステム。
【0152】
[00189]例54:例1~53のいずれかのカテーテルシステムであって、ステムの遠位端部は、ステムの外管のデュロメータよりも大きい5~65ショアAのデュロメータの先端を有する、カテーテルシステム。
【0153】
[00190]例55:例1~54のいずれかのカテーテルシステムであって、弁を作動させる無線制御器を更に含む、カテーテルシステム。
【0154】
[00191]例56:例26~34のいずれかのカテーテルシステムであって、患者のデータを処理及び記憶するように構成された外部の計算デバイスを更に含み、センサは、外部計算デバイスにデータを無線伝達するように構成される、カテーテルシステム。
【0155】
[00192]例57:例56のカテーテルシステムであって、外部計算デバイスは、弁に無線接続され、弁は、外部計算デバイスによって命令に基づいて作動するように構成される、カテーテルシステム。
【0156】
[00193]例58:例26~34のいずれかのカテーテルシステムであって、1つ又は複数のアンテナを更に含み、アンテナは、1つ又は複数のセンサから受信したデータを伝達するように構成される、カテーテルシステム。
【0157】
[00194]例59:例26~34のいずれかのカテーテルシステムであって、カテーテルは、第2の内腔を含み、1つ又は複数のアンテナは、第2の内腔に位置する、カテーテルシステム。
【0158】
[00195]例60:例56のカテーテルシステムであって、1つ又は複数のアンテナを更に含み、アンテナは、1つ又は複数のセンサから受信したデータを外部計算デバイスに伝達するように構成される、カテーテルシステム。
【0159】
[00196]例61:例58のカテーテルシステムであって、1つ又は複数のアンテナは、カテーテルに位置する電源を有する、カテーテルシステム。
【0160】
[00197]例62:例1~62のいずれかのカテーテルシステムであって、電源は、バッテリである、カテーテルシステム。
【0161】
[00198]例63:例1のカテーテルシステムであって、複数の保持器部分を含む、カテーテルシステム。
【0162】
[00199]例64:例63のカテーテルシステムであって、複数の保持器部分のうちの少なくとも1つは、複数の保持器部分のうちの他のものとは異なったサイズを有する、カテーテルシステム。
【0163】
[00200]例65:例63のカテーテルシステムであって、複数の保持器部分のうちの少なくとも1つは、複数の保持器部分のうちの他のものとは異なった形状を有する、カテーテルシステム。
【0164】
[00201]例66:カテーテルであって、
(a)管であって、管は、
(i)外面を備えた壁であって、外面が第1の断面積を有する、壁と、
(ii)内腔と、
(iii)内腔と連通する1つ又は複数の開口を備えた遠位端部と、
(iv)内腔と連通する開口を備えた近位端部と、を有する、管と、
(b)弁であって、
(i)流体が近位端部の外に流れない閉構成、又は、
(ii)流体が近位端部の外に流れる開構成、となるように動作する弁と、
(c)遠位端部及び近位端部間の保持器部分であって、保持器部分は、第1の断面積よりも少なくとも50%大きい最大断面積を有する、保持器部分と、を含む、カテーテル。
【0165】
[00202]例67:例66のカテーテルであって、173mmから253mmの長さを有する、カテーテル。
【0166】
[00203]例68:例66又は67のカテーテルであって、保持器部分は、カテーテルの遠位端部の1つ又は複数の開口のうちの最も近いものから、48mmから105mmである、カテーテル。
【0167】
[00204]例69:例66~68のいずれかのカテーテルであって、近位端部は、近位先端を有し、近位先端から1つ又は複数の開口のうちの最も近いものまでの距離は、159mmから247mmである、カテーテル。
【0168】
[00205]例70:例66~69のいずれかのカテーテルであって、保持器部分は、第1の端部と、第2の端部と、第1の端部の第1のテーパ部分と、第2の端部の第2のテーパ部分と、を有する、カテーテル。
【0169】
[00206]例71:例70のカテーテルであって、第1のテーパ部分は、管の外径から保持器部分の最大径まで延び、第2のテーパ部分は、管の外径から保持器部分の最大径まで延びる、カテーテル。
【0170】
[00207]例72:例71のカテーテルであって、第1のテーパ部分は、4mmから8mmの長さを有し、第2のテーパ部分は、10mmから25mmの長さを有する、カテーテル。
【0171】
[00208]例73:例66~72のいずれかのカテーテルであって、1つ又は複数のセンサ及び少なくとも1つのアンテナのうちの1つ又は複数を含む第2の内腔を更に含む、カテーテル。
【0172】
[00209]例74:例66~72のいずれかのカテーテルであって、アンテナを含む第2の内腔を更に含む、カテーテル。
【0173】
[00210]例75:例74のカテーテルであって、第2の内腔は、長さを有し、アンテナは、長さの少なくとも半分である、カテーテル。
【0174】
[00211]例76:例74のカテーテルであって、第2の内腔は、長さを有し、アンテナは、長さの少なくとも10%、又は、80%、又は、90%である/延びる、カテーテル。
【0175】
[00212]例77:例73のカテーテルであって、第2の内腔は、内腔の長さに等しい長さを有する、カテーテル。
【0176】
[00213]例78:例73~77のいずれかのカテーテルであって、アンテナは、カテーテルの上又は中に位置する1つ又は複数のセンサと電気的に接触する、カテーテル。
【0177】
[00214]例79:例78のカテーテルであって、アンテナは、1つ又は複数のセンサに物理的に連結される、カテーテル。
【0178】
[00215]例80:例73~79のいずれかのカテーテルであって、複数のセンサを有する、カテーテル。
【0179】
[00216]例81:例73のカテーテルであって、1つ又は複数のセンサは、カテーテルの遠位端部、カテーテルの内腔の内側、及び、保持器部分の中又は上、のうちの1つ又は複数において位置する、カテーテル。
【0180】
[00217]例82:例66~81のいずれかのカテーテルであって、保持器部分は、外面と、外面の1つ又は複数のディンプル、窪み、及びリブを有する、カテーテル。
【0181】
[00218]例83:例66~82のいずれかのカテーテルであって、近位端部は、近位先端と、近位先端の隆起リッジと、を有する、カテーテル。
【0182】
[00219]例84:例83のカテーテルであって、隆起リッジは、管の直径よりも0.5から1.0mm大きい直径を有する、カテーテル。
【0183】
[00220]例85:例66~84のいずれかのカテーテルであって、近位端部の雌雄嵌合室を更に含み、雌雄嵌合室は、管よりも硬質である、カテーテル。
【0184】
[00221]例86:例85のカテーテルであって、雌雄嵌合室は、45~65ショアD間のデュロメータを有する、カテーテル。
【0185】
[00222]例87:例85のカテーテルであって、雌雄嵌合室は、55~90ショアD間のデュロメータを有する、カテーテル。
【0186】
[00223]例88:例85のカテーテルであって、雌雄嵌合室は、55ショアDのデュロメータを有する、カテーテル。
【0187】
[00224]例89:例85~88のいずれかのカテーテルであって、管は、50~65ショアAのデュロメータを有する、カテーテル。
【0188】
[00225]例90:例85~88のいずれかのカテーテルであって、管は、60ショアAのデュロメータを有する、カテーテル。
【0189】
[00226]例91:例85~88のいずれかのカテーテルであって、管は、10~30ショアAのデュロメータを有する、カテーテル。
【0190】
[00227]例92:例66~91のいずれかのカテーテルであって、管は、シリコーンを含む、カテーテル。
【0191】
[00228]例93:例73又は78~81のいずれかのカテーテルであって、1つ又は複数のセンサは、患者のデータを収集するように構成され、
データは、膀胱の内側の流体圧力、膀胱の内側の流体体積、膀胱の内側の温度、尿の酸性度、尿の細菌レベル及びタイプ、尿の化学組成、患者の動き、患者の場所、及び、膀胱を空にするときの流体の流れ、のうちの1つ又は複数を含む、カテーテル。
【0192】
[00229]例94:例1~65のいずれかのカテーテルシステムであって、カテーテルは、173mmから223mmの長さを有する、カテーテルシステム。
【0193】
[00230]例95:例1~65のいずれかのカテーテルシステムであって、保持器部分は、カテーテルの遠位端部の1つ又は複数の開口のうちの最も近いものから、48mmから75mmである、カテーテルシステム。
【0194】
[00231]例96:例1~65のいずれかのカテーテルシステムであって、近位端部は、近位先端を有し、近位先端から1つ又は複数の開口のうちの最も近いものまでの距離は、159mmから247mmである、カテーテルシステム。
【0195】
[00232]例97:例1~65のいずれかのカテーテルシステムであって、保持器部分は、第1の端部と、第2の端部と、第1の端部の第1のテーパ部分と、第2の端部の第2のテーパ部分と、を有する、カテーテルシステム。
【0196】
[00233]例98:例97のカテーテルシステムであって、第1のテーパ部分は、管の外径から保持器部分の最大径まで延び、第2のテーパ部分は、管の外径から保持器部分の最大径まで延びる、カテーテルシステム。
【0197】
[00234]例99:例97のカテーテルシステムであって、第1のテーパ部分は、4mmから8mmの長さを有し、第2のテーパ部分は、10mmから25mmの長さを有する、カテーテルシステム。
【0198】
[00235]例100:例1~65のいずれかのカテーテルシステムであって、カテーテルは、1つ又は複数のセンサ及び少なくとも1つのアンテナのうちの1つ又は複数を含む第2の内腔を更に含む、カテーテルシステム。
【0199】
[00236]例101:例1~65のいずれかのカテーテルシステムであって、カテーテルは、1つ又は複数のアンテナを含む第2の内腔を更に含む、カテーテルシステム。
【0200】
[00237]例102:例101のカテーテルシステムであって、第2の内腔は、長さを有し、少なくとも1つのアンテナは、長さの少なくとも半分である、カテーテルシステム。
【0201】
[00238]例103:例101のカテーテルシステムであって、第2の内腔は、長さを有し、アンテナは、長さの少なくとも70%、又は、80%、又は、90%である、カテーテルシステム。
【0202】
[00239]例104:例73のカテーテルシステムであって、第2の内腔は、内腔の長さに等しい長さを有する、カテーテルシステム。
【0203】
[00240]例105:例101~104のいずれかのカテーテルシステムであって、アンテナは、カテーテルの上又は中に位置する1つ又は複数のセンサと電気的に接触する、カテーテルシステム。
【0204】
[00241]例106:例105のカテーテルシステムであって、アンテナは、1つ又は複数のセンサに物理的に連結される、カテーテルシステム。
【0205】
[00242]例107:例94~106のいずれかのカテーテルシステムであって、カテーテルの上又は中に複数のセンサを有する、カテーテルシステム。
【0206】
[00243]例108:例107のカテーテルシステムであって、1つ又は複数のセンサは、カテーテルの遠位端部、カテーテルの内腔の完全に若しくは全体的に内側、及び/又は、保持器部分の上又は中、のうちの1つ又は複数において位置する、カテーテルシステム。
【0207】
[00244]例109:例1~65又は94~108のいずれかのカテーテルシステムであって、保持器部分は、外面と、外面の1つ又は複数のディンプル、窪み、及びリブを有する、カテーテルシステム。
【0208】
[00245]例110:例1~65又は94~109のいずれかのカテーテルシステムであって、近位端部は、近位先端と、近位先端の隆起リッジと、を有する、カテーテルシステム。
【0209】
[00246]例111:例110のカテーテルシステムであって、隆起リッジは、管の直径よりも0.5から1.0mm大きい直径を有する、カテーテルシステム。
【0210】
[00247]例112:例1~65又は94~111のいずれかのカテーテルシステムであって、近位端部の雌雄嵌合室を更に含み、雌雄嵌合室は、管よりも硬質である、カテーテルシステム。
【0211】
[00248]例113:例112のカテーテルシステムであって、雌雄嵌合室は、45~65ショアD間のデュロメータを有する、カテーテルシステム。
【0212】
[00249]例114:例112のカテーテルシステムであって、雌雄嵌合室は、55~90ショアD間のデュロメータを有する、カテーテルシステム。
【0213】
[00250]例115:例112のカテーテルシステムであって、雌雄嵌合室は、55ショアDのデュロメータを有する、カテーテルシステム。
【0214】
[00251]例116:例1~65又は94~115のいずれかのカテーテルシステムであって、管は、50~65ショアAのデュロメータを有する、カテーテルシステム。
【0215】
[00252]例117:例1~65又は94~115のいずれかのカテーテルシステムであって、管は、60ショアAのデュロメータを有する、カテーテルシステム。
【0216】
[00253]例118:例1~65又は94~115のいずれかのカテーテルシステムであって、管は、10~30ショアAのデュロメータを有する、カテーテルシステム。
【0217】
[00254]例119:例1~65又は94~115のいずれかのカテーテルシステムであって、管は、シリコーンを含む、カテーテルシステム。
【0218】
[00255]例120:例1~65又は94~119のいずれかのカテーテルシステムであって、カテーテルは、患者のデータを収集するように構成された1つ又は複数のセンサを更に含み、データは、膀胱の内側の流体圧力、膀胱の内側の流体体積、膀胱の内側の温度、尿の酸性度、尿の細菌レベル及びタイプ、尿の化学組成、患者の動き、患者の場所、及び、膀胱を空にするときの流体の流れ、のうちの1つ又は複数を含む、カテーテルシステム。
【0219】
[00256]例121:例1~65又は94~120のいずれかのカテーテルシステムであって、内腔は、0.1mmから5.5mmの任意の数の直径を有する、カテーテルシステム。
【0220】
[00257]例122:例1~65又は94~121のいずれかのカテーテルシステムであって、保持器部分は、約1cmから10cm、又は、2cmから8cm、又は、3cmから7cm、又は、4cmから6cm、のうちの任意の数の長さを有する、カテーテルシステム。
【0221】
[00258]例123:例1~65又は94~122のいずれかのカテーテルシステムであって、保持器部分は、1cmから10cmのうちの任意の数の長さを有する上面を有する、カテーテルシステム。
【0222】
[00259]例124:例1~65又は94~123のいずれかのカテーテルシステムであって、保持器部分は、上面を有し、保持器部分は、長さを有し、保持器部分の長さは、保持器部分の長さの約10%、又は、約20%、又は、約30%、又は、約40%、又は、約50%、又は、約60%、又は、約70%、又は、約80%、又は、約90%、又は、約95%である、カテーテルシステム。
【0223】
[00260]例125:例1~65又は94~124のいずれかのカテーテルシステムであって、保持器部分の最大断面積は、(4mm)2πから(25mm)2π、又は、(6mm)2πから(10mm)2π、又は、(5mm)2πから(10mm)2π、のうちの任意の量である、カテーテルシステム。
【0224】
[00261]例126:例1~65又は94~126のいずれかのカテーテルシステムであって、最大断面積での保持器部分は、0.45kgから4.54kg(1ポンドから10ポンド)、又は、0.91kgから9.07kg(2ポンドから20ポンド)の範囲から選択される量の力によって圧縮でき、
力は、最大断面積での保持器部分の外面に実質上均等に適用され、それの元の断面積の、20%~75%のうちの任意の割合まで縮む、カテーテルシステム。
【0225】
[00262]例127:カテーテル雌雄嵌合デバイスであって、近位端部及び遠位端部を有するステムを含み、遠位端部は、第1の断面積を備えた第1の構成と、第1の断面積よりも大きい第2の断面積を備えた第2の構成と、を有する装置を含む、カテーテル雌雄嵌合デバイス。
【0226】
[00263]例128:例127のカテーテル雌雄嵌合デバイスであって、ステムの近位端部のハウジングを更に含み、ハウジングは、第1の位置と第2の位置との間で移動可能である制御部を有し、装置は、制御部がそれの第1の位置にあるときに、それの第1の退縮位置にあり、装置は、制御部がそれの第2の位置にあるときに、それの第2の拡張位置にある、カテーテル雌雄嵌合デバイス。
【0227】
[00264]例129:例128のカテーテル雌雄嵌合デバイスであって、制御部は、ステムの一部であるシリンダに連結される、カテーテル雌雄嵌合デバイス。
【0228】
[00265]例130:例128又は129のカテーテル雌雄嵌合デバイスであって、ハウジングは、遠位端部と、近位端部と、空洞と、近位端部の開口と、を含み、開口は、空洞と連通する、カテーテル雌雄嵌合デバイス。
【0229】
[00266]例131:例127~130のいずれかのカテーテル雌雄嵌合デバイスであって、装置は、第1の退縮位置から第2の拡張位置に移動可能である複数の先端を含む、カテーテル雌雄嵌合デバイス。
【0230】
[00267]例132:例131のカテーテル雌雄嵌合デバイスであって、装置は、2つの先端を含む、カテーテル雌雄嵌合デバイス。
【0231】
[00268]例133:例127~132のいずれかのカテーテル雌雄嵌合デバイスであって、装置は、複数の先端を含み、シリンダは、退縮位置と拡大位置との間で移動可能であり、シリンダは、それの拡大位置で、先端に接触し、それらを離隔して第2の拡張位置に移動する、カテーテル雌雄嵌合デバイス。
【0232】
[00269]例134:例133のカテーテル雌雄嵌合デバイスであって、シリンダは、退縮位置を有し、そこでは先端に接触せず、先端は、それらの第1の位置にある、カテーテル雌雄嵌合デバイス。
【0233】
[00270]例135:例128~134のいずれかのカテーテル雌雄嵌合デバイスであって、装置は、複数の先端を含み、先端は、離隔して第2の拡張位置に移動し、そのとき、制御部は、それの第2の位置に移動する、カテーテル雌雄嵌合デバイス。
【0234】
[00271]例136:例128~135のいずれかのカテーテル雌雄嵌合デバイスであって、制御部は、ハウジングの外面のスライドボタンであり、スライドボタンは、制御部の第1の位置と、制御部の第2の位置と、の間で移動可能である、カテーテル雌雄嵌合デバイス。
【0235】
[00272]例137:例128~136のいずれかのカテーテル雌雄嵌合デバイスであって、ハウジングは、第1の側部及び第2の側部を有し、第2の側部は、空洞と連通する側部開口を有し、制御部は、空洞に部分的に位置し、側部開口を通って延びる、カテーテル雌雄嵌合デバイス。
【0236】
[00273]例138:例128~137のいずれかのカテーテル雌雄嵌合デバイスであって、ステムの近位端部は、ハウジングの内側に位置する、カテーテル雌雄嵌合デバイス。
【0237】
[00274]例139:例127~138のいずれかのカテーテル雌雄嵌合デバイスであって、ステムは、体液をそれを通して輸送するように構成された内部通路を有する、カテーテル雌雄嵌合デバイス。
【0238】
[00275]例140:例139のカテーテル雌雄嵌合デバイスであって、内部通路は、外壁の内側にある、カテーテル雌雄嵌合デバイス。
【0239】
[00276]例141:例140のカテーテル雌雄嵌合デバイスであって、内部通路は、外壁と同軸である、カテーテル雌雄嵌合デバイス。
【0240】
[00277]例142:例139又は140のカテーテル雌雄嵌合デバイスであって、外壁の内部のシリンダを更に含み、内部通路は、シリンダと外壁との間にある、カテーテル雌雄嵌合デバイス。
【0241】
[00278]例143:例127~142のいずれかのカテーテル雌雄嵌合デバイスであって、装置に並置されたステムの遠位端部は、外壁のデュロメータよりも大きい5~65ショアAのデュロメータを有する、カテーテル雌雄嵌合デバイス。
【0242】
[00279]例144:例139~143のいずれかのカテーテル雌雄嵌合デバイスであって、装置がそれの第2の拡張位置にあるときに、それを通って流体が進入できる内部通路の方への開口を画定する、カテーテル雌雄嵌合デバイス。
【0243】
[00280]例145:例127~144のいずれかのカテーテル雌雄嵌合デバイスであって、装置がそれの第2の拡張位置にあるときに、カテーテルに連結される、カテーテル雌雄嵌合デバイス。
【0244】
[00281]更なる非限定の例は下にある。上の第1のセットの例のいずれかに従属すると明白に記述されない限り、下の従属例は、下の番号付けされた例だけに従属する。
【0245】
[00282]例1:尿道カテーテルであって、
(a)管であって、管は、
(i)外面を備えた壁であって、外面が第1の断面積を有する、壁と、
(ii)内腔と、
(iii)内腔と連通する1つ又は複数の開口を備えた遠位端部と、
(iv)内腔と連通する開口を備えた近位端部と、を有する、管と、
(b)弁であって、
(i)流体が近位端部の外に流れない閉構成、又は、
(ii)流体が近位端部の外に流れる開構成、となるように動作する弁と、
(c)遠位端部及び近位端部間の保持器部分と、を含み、
保持器部分は、
(i)外面と、内面と、陰茎尿道に嵌入するように構成される第1の圧縮位置と、第1の断面積の少なくとも2倍の最大断面積を有し、陰茎尿道に嵌入しないように構成される第2の拡張位置と、を有する外壁と、
(ii)外壁の内側の空洞と、
(iii)空洞の内側のコアであって、コアは、管が位置する通路を有する、コアと、
(iv)空洞の内側に位置し、コアに連結される少なくとも1つの拡張構造であって、少なくとも1つの拡張構造は、外壁の内面に接触して外壁に外向きの力を及ぼすように構成される、少なくとも1つの拡張構造と、を有する、尿道カテーテル。
【0246】
[00283]例2:例1の尿道カテーテルであって、保持器部分は、第1の断面積よりも2~3倍大きい最大断面積を有する、尿道カテーテル。
【0247】
[00284]例3:例1の尿道カテーテルであって、保持器部分は、第1の断面積よりも1.5~4倍大きい最大断面積を有する、尿道カテーテル。
【0248】
[00285]例4:例1の尿道カテーテルであって、最大断面積は、(24mm)πから(25mm)π又は(4mm)πから(25mm)πの面積である、尿道カテーテル。
【0249】
[00286]例5:例1の尿道カテーテルであって、保持器部分は、それの最大断面積での断面が円形であり、最大断面積の位置で5mmから10mmの直径を有する、尿道カテーテル。
【0250】
[00287]例6:例1の尿道カテーテルであって、保持器部分は、1から70ショアA、又は、5~15ショアA、又は、10~20ショアA、又は、5~15ショアA、又は、10~15ショアAの量のうちの硬度を有する、尿道カテーテル。
【0251】
[00288]例7:例1の尿道カテーテルであって、保持器部分は、シリコーンで構成される、尿道カテーテル。
【0252】
[00289]例8:例1の尿道カテーテルであって、保持器部分の外壁は、最大断面積の1/2以下に物理的に圧縮でき、そのとき外壁に沿って均一に適用される圧縮力にさらされ、その量は、1.36~2.27kg(3~5ポンド)、又は、0.91~1.81kg(2~4ポンド)、又は、0.91~2.72kg(2~6ポンド)、又は、1.81~2.72kg(4~6ポンド)、又は、2.27~4.54kg(5~10ポンド)、又は、3.18~4.54kg(7~10ポンド)、又は、2.27~9.98kg(5~22ポンド)である、尿道カテーテル。
【0253】
[00290]例9:例1の尿道カテーテルであって、外壁は、第2の拡張位置から第1の圧縮位置まで圧縮でき、そのとき外壁が外壁に沿って均一に適用される圧縮力にさらされ、その量は、1.36~2.27kg(3~5ポンド)、又は、0.91~1.81kg(2~4ポンド)、又は、0.91~2.72kg(2~6ポンド)、又は、1.81~2.72kg(4~6ポンド)、又は、2.27~4.54kg(5~10ポンド)、又は、3.18~4.54kg(7~10ポンド)、又は、2.27~9.98kg(5~22ポンド)である、尿道カテーテル。
【0254】
[00291]例10:例1の尿道カテーテルであって、保持器部分は、第1の圧縮位置にあるときに0.3mmから8.0mmの最大直径を有するように構成され、第2の拡張位置にあるときに4.0mmから15mmの最大直径を有するように構成される、尿道カテーテル。
【0255】
[00292]例11:例1の尿道カテーテルであって、カテーテルの上又は中に1つ又は複数のセンサを更に含む、尿道カテーテル。
【0256】
[00293]例12:例11の尿道カテーテルであって、尿道カテーテルが人間の男性の下部尿路に位置するとき、1つ又は複数のセンサが膀胱に位置するように構成される、尿道カテーテル。
【0257】
[00294]例13:例11の尿道カテーテルであって、1つ又は複数のセンサは、少なくとも部分的に内腔に位置する、尿道カテーテル。
【0258】
[00295]例14:例11の尿道カテーテルであって、1つ又は複数のセンサは、患者のデータを収集するように構成され、データは、膀胱の内側の流体圧力、膀胱の内側の流体体積、膀胱の内側の温度、尿の酸性度、尿の細菌レベル及びタイプ、尿の化学組成、患者の動き、患者の場所、及び、膀胱を空にするときの流体の流れ、のうちの1つ又は複数を含む、尿道カテーテル。
【0259】
[00296]例15:例1の尿道カテーテルであって、第2の内腔と、第2の内腔に位置する1つ又は複数のアンテナと、を含む、尿道カテーテル。
【0260】
[00297]例16:例1の尿道カテーテルであって、1つ又は複数のセンサ及び1つ又は複数のアンテナのうちの1つ又は複数を含む第2の内腔を更に含む、尿道カテーテル。
【0261】
[00298]例17:例16の尿道カテーテルであって、第2の内腔は、長さを有し、内腔の長さの少なくとも半分である1つのアンテナを含む、尿道カテーテル。
【0262】
[00299]例18:例16の尿道カテーテルであって、第2の内腔は、長さを有し、長さの少なくとも90%延びる1つのアンテナを含む、尿道カテーテル。
【0263】
[00300]例19:例1の尿道カテーテルであって、1つ又は複数のセンサと電気的に接触するアンテナを更に含む、尿道カテーテル。
【0264】
[00301]例20:例19の尿道カテーテルであって、アンテナは、1つ又は複数のセンサに物理的に連結される、尿道カテーテル。
【0265】
[00302]例21:例11の尿道カテーテルであって、複数のセンサを有する、尿道カテーテル。
【0266】
[00303]例22:例11の尿道カテーテルであって、1つ又は複数のセンサは、カテーテルの遠位端部、カテーテルの内腔の内側、カテーテルの第2の内腔の内側、及び、保持器部分の中又は上、のうちの1つ又は複数において位置する、尿道カテーテル。
【0267】
[00304]例23:例1の尿道カテーテルであって、少なくとも1つの拡張構造は、ウイング形状である、尿道カテーテル。
【0268】
[00305]例24:例1の尿道カテーテルであって、保持器部分は、空洞に2つの拡張構造を含み、各構造は、外側カバーに外向きの力を適用するように構成される、尿道カテーテル。
【0269】
[00306]例25:例24の尿道カテーテルであって、各拡張構造は、ウイング形状である、尿道カテーテル。
【0270】
[00307]例26:例30の尿道カテーテルであって、各拡張構造は、コアに連結されて外方に延びる、尿道カテーテル。
【0271】
[00308]例27:例26の尿道カテーテルであって、各拡張構造は、中間セクションを有する、尿道カテーテル。
【0272】
[00309]例28:例1の尿道カテーテルであって、各拡張構造は、外側カバーの内壁の円周の少なくとも50%である長さを有する、尿道カテーテル。
【0273】
[00310]例29:例31の尿道カテーテルであって、各拡張構造は、外側カバーの内壁の円周の50%よりも大きい長さを有する、尿道カテーテル。
【0274】
[00311]例30:例1の尿道カテーテルであって、各拡張構造は、外側カバーの厚さの25%以上、又は、30%以上、又は、40%以上である厚さを有する中間セクションを有する、尿道カテーテル。
【0275】
[00312]例31:例1の尿道カテーテルであって、遠位端部に並置された拡大可能フラップを更に含み、拡大可能フラップは、管の外壁に対して位置する第1の収縮位置と、管の外壁から外方に延びる第2の拡大位置と、を有する、尿道カテーテル。
【0276】
[00313]例32:例31の尿道カテーテルであって、拡大可能フラップは、シリコーンで構成される、尿道カテーテル。
【0277】
[00314]例33:例31の尿道カテーテルであって、拡大可能フラップは、管の外周の少なくとも30%、又は、少なくとも40%、又は、少なくとも50%、又は、少なくとも60%、又は、少なくとも70%である長さを有する、尿道カテーテル。
【0278】
[00315]例34:例31の尿道カテーテルであって、拡大可能フラップは、管壁の厚さの少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、又は、少なくとも100%である厚さを有する、尿道カテーテル。
【0279】
[00316]例35:例1~34のいずれかの尿道カテーテルであって、カテーテルが人間の男性の膀胱に適切に位置された後の順方向の保持力は、約0.52kg(1.15ポンド)から約0.68kg(1.5ポンド)、又は、約0.52kg(1.15ポンド)から0.77kg(1.70ポンド)である、尿道カテーテル。
【0280】
[00317]例36:例1~35のいずれかの尿道カテーテルであって、カテーテルが人間の男性の膀胱に適切に位置された後の逆方向の保持力は、約0.59kg(1.30ポンド)から約0.91kg(2.0ポンド)、又は、約0.59kg(1.3ポンド)から約0.91kg(2.0ポンド)、又は、約0.59kg(1.3ポンド)から約0.82kg(1.8ポンド)である、尿道カテーテル。
【0281】
[00318]例37:例1~例36のいずれかの尿道カテーテルであって、拡大可能フラップは、管の外周の、少なくとも20%、又は、少なくとも30%、又は、少なくとも40%、又は、少なくとも50%、又は、少なくとも60%、又は、少なくとも70%、又は、少なくとも80%、又は、少なくとも90%、又は、少なくとも100%、又は、少なくとも120%、又は、少なくとも150%、或いは、20%から150%のうちの任意の量である長さ(拡大可能フラップの最外側の縁部への管の外壁にそれが連結される位置から測ったとき)を有する、尿道カテーテル。
【0282】
[00319]例38:例1~例37のいずれかの尿道カテーテルであって、拡大可能フラップは、管壁の厚さの、少なくとも10%、少なくとも20%、少なくとも30%、少なくとも40%、少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも100%、少なくとも110%、少なくとも120%、少なくとも130%、少なくとも1540%、少なくとも150%、又は、10%から150%のうちの任意の量である厚さを有する、尿道カテーテル。
【0283】
[00320]例39:例1~例38のいずれかの尿道カテーテルであって、拡大可能フラップは、70Aショア硬度を有する、尿道カテーテル。
【0284】
[00321]例40:例1~例39のいずれかの尿道カテーテルであって、拡大可能フラップは、0.6mmの壁厚を有する、尿道カテーテル。
【0285】
[00322]例41:例37~例40のいずれかの尿道カテーテルであって、拡大可能フラップは、軸方向長さを有し、その長さにおよそ等しいか、又は、その長さの約50%からその長さの約200%までのうちの任意の量、例えば、少なくとも10%、少なくとも20%、少なくとも30%、少なくとも40%、少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも100%、少なくとも110%、少なくとも120%、少なくとも130%、少なくとも1540%、少なくとも150%、少なくとも160%、少なくとも170%、少なくとも180%、少なくとも190%、又は、少なくとも200%である、尿道カテーテル。
【0286】
[00323]例42:例1~例41のいずれかの尿道カテーテルであって、拡大可能フラップは、フラップの中央での厚さよりも厚い縁部を含む、尿道カテーテル。
【0287】
[00324]例43:例42の尿道カテーテルであって、縁部の厚さは、中央の厚さの、10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、又は、100%など、10%から100%のうちの任意の量である、尿道カテーテル。
【0288】
[00325]例44:例1~43のいずれかの尿道カテーテルであって、拡大可能フラップは、管に取り付けられ、管を囲む本体部分を有する、尿道カテーテル。
【0289】
[00326]例45:例1~30のいずれかの尿道カテーテルであって、遠位端部の2重拡大可能フラップを更に含み、
2重拡大可能フラップは、第1のフラップと、第2のフラップと、第1のフラップ及び第2のフラップが管の外壁に対して位置する第1の収縮位置と、第1のフラップ及び第2のフラップが管の外壁から外方に延びる第2の拡大位置と、を有する、尿道カテーテル。
【0290】
[00327]例46:例45の尿道カテーテルであって、2重拡大可能フラップは、シリコーンで構成される、尿道カテーテル。
【0291】
[00328]例47:例45の尿道カテーテルであって、第1のフラップ及び第2のフラップの各個は、管の外周の少なくとも30%、又は、少なくとも40%、又は、少なくとも50%、又は、少なくとも60%、又は、少なくとも70%である長さを有する、尿道カテーテル。
【0292】
[00329]例48:例45の尿道カテーテルであって、第1のフラップ及び第2のフラップの各個は、管壁の厚さの少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、又は、少なくとも100%である厚さを有する、尿道カテーテル。
【0293】
[00330]例49:例45~48のいずれかの尿道カテーテルであって、カテーテルが人間の男性の膀胱に適切に位置された後の順方向の保持力は、約0.52kg(1.15ポンド)から約0.68kg(1.5ポンド)、又は、約0.52kg(1.15ポンド)から0.77kg(1.70ポンド)である、尿道カテーテル。
【0294】
[00331]例50:例45~49のいずれかの尿道カテーテルであって、カテーテルが人間の男性の膀胱に適切に位置された後の逆方向の保持力は、約0.59kg(1.30ポンド)から約0.91kg(2.0ポンド)、又は、約0.59kg(1.3ポンド)から約0.91kg(2.0ポンド)、又は、約0.59kg(1.3ポンド)から約0.82kg(1.8ポンド)である、尿道カテーテル。
【0295】
[00332]例51:例45~例50のいずれかの尿道カテーテルであって、第1のフラップ及び第2のフラップは、個々が、管の外周の、少なくとも20%、又は、少なくとも30%、又は、少なくとも40%、又は、少なくとも50%、又は、少なくとも60%、又は、少なくとも70%、又は、少なくとも80%、又は、少なくとも90%、又は、少なくとも100%、又は、少なくとも120%、又は、少なくとも150%、或いは、20%から150%のうちの任意の量である長さを有する、尿道カテーテル。
【0296】
[00333]例52:例45~例51のいずれかの尿道カテーテルであって、第1のフラップ及び第2のフラップは、個々が、管の厚さの、少なくとも10%、少なくとも20%、少なくとも30%、少なくとも40%、少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも100%、少なくとも110%、少なくとも120%、少なくとも130%、少なくとも1540%、少なくとも150%、又は、10%から150%のうちの任意の量である厚さを有する、尿道カテーテル。
【0297】
[00334]例53:例45~例52のいずれかの尿道カテーテルであって、2重拡大可能フラップは、70Aショア硬度を有する、尿道カテーテル。
【0298】
[00335]例54:例45~例53のいずれかの尿道カテーテルであって、第1のフラップ及び第2のフラップは、個々が、軸方向長さを有し、その長さにおよそ等しいか、又は、その長さの約50%からその長さの約200%までのうちの任意の量、例えば、少なくとも10%、少なくとも20%、少なくとも30%、少なくとも40%、少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも100%、少なくとも110%、少なくとも120%、少なくとも130%、少なくとも1540%、少なくとも150%、少なくとも160%、少なくとも170%、少なくとも180%、少なくとも190%、又は、少なくとも200%である、尿道カテーテル。
【0299】
[00336]例55:例45~例54のいずれかの尿道カテーテルであって、第1のフラップ及び第2のフラップは、個々が、フラップの中央での厚さよりも厚い縁部を有する、尿道カテーテル。
【0300】
[00337]例56:例55の尿道カテーテルであって、第1のフラップ及び第2のフラップは、個々が、10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、又は、100%など、10%から100%までのうちの任意の量である厚さを有する、尿道カテーテル。
【0301】
[00338]例57:例45~56のいずれかの尿道カテーテルであって、2重拡大可能フラップは、管に取り付けられ、管を囲む本体部分を有する、尿道カテーテル。
【0302】
[00339]例58:例45~57のいずれかの尿道カテーテルであって、第1のフラップ及び第2のフラップは、個々がそれの先端のバルブを有する、尿道カテーテル。
【0303】
[00340]例59:例58の尿道カテーテルであって、各バルブは、断面が円形である、尿道カテーテル。
【0304】
[00341]例60:例59の尿道カテーテルであって、各バルブは、第1のフラップ及び第2のフラップの中央の厚さよりも大きい直径を有する、尿道カテーテル。
【0305】
[00342]例61:例60の尿道カテーテルであって、各バルブは、中央の厚さよりも10%から200%大きい直径を有する、尿道カテーテル。
【0306】
[00343]例62:例60の尿道カテーテルであって、各バルブは、少なくとも10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、100%、100%、120%、130%、140%、150%、160%、170%、180%、190%、又は、200%だけ第1のフラップの中央の厚さよりも大きく、第2のフラップの中央の厚さよりも大きい直径を有する、尿道カテーテル。
【0307】
[00344]例63:第1のセットの例1~65のカテーテルシステム又は例1~62の尿道カテーテルであって、少なくとも1つの拡張構造は、コアに連結される、カテーテルシステム又は尿道カテーテル。
【0308】
[00345]例64:第1のセットの例131~145のいずれかのカテーテル雌雄嵌合デバイスであって、先端の個々は、半円形の断面を有する、カテーテル雌雄嵌合デバイス。
【0309】
[00346]例65:第1のセットの例131~145のいずれかのカテーテル雌雄嵌合デバイスであって、先端の個々は、円錐状の外側プロファイルを有する、カテーテル雌雄嵌合デバイス。
【0310】
[00347]例66:例65のカテーテル雌雄嵌合デバイスであって、各先端は、下側リッジを有する、カテーテル雌雄嵌合デバイス。
【0311】
[00348]例67:例66のカテーテル雌雄嵌合デバイスであって、各先端は、下側リッジにおけるよりもそれの遠位端部において狭い、カテーテル雌雄嵌合デバイス。
【0312】
[00349]例68:例67のカテーテル雌雄嵌合デバイスであって、遠位端部は、下側リッジよりも30%狭い、カテーテル雌雄嵌合デバイス。
【0313】
[00350]例69:例64~68のいずれか又は第1のセットの例127~145のいずれかのカテーテル雌雄嵌合システムであって、装置は、2つのセクションを含み、各セクションは、ステムの遠位端部の内側に受容されて突起を含む第1の端部を有し、ステムの遠位端部は、2つの開口を有し、各突起は、セクションをステムに連結する目的で2つの開口の一方に受容される、カテーテル雌雄嵌合システム。
【0314】
[00351]例70:システムであって、例1~62のいずれかの尿道カテーテルと、第1のセットの例127~145のいずれかのカテーテル雌雄嵌合デバイスと、を含む、システム。
【0315】
[00352]例71:例70のシステムであって、尿道カテーテルは、カテーテル雌雄嵌合デバイスに連結される、システム。
【0316】
[00353]例72:第1のセットの例66~93のいずれかのカテーテルであって、遠位端部に並置された拡大可能フラップを更に含み、拡大可能フラップは、管の外壁に対して位置する第1の収縮位置と、管の外壁から外方に延びる第2の拡大位置と、を有する、カテーテル。
【0317】
[00354]例73:例72のカテーテルであって、拡大可能フラップは、シリコーンで構成される、カテーテル。
【0318】
[00355]例74:例72のカテーテルであって、拡大可能フラップは、管の外周の少なくとも30%、又は、少なくとも40%、又は、少なくとも50%、又は、少なくとも60%、又は、少なくとも70%である長さを有する、カテーテル。
【0319】
[00356]例75:例72のカテーテルであって、拡大可能フラップは、管壁の厚さの少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、又は、少なくとも100%である厚さを有する、カテーテル。
【0320】
[00357]例76:例72~75のいずれかのカテーテルであって、拡大可能フラップは、管の外周の、少なくとも20%、又は、少なくとも30%、又は、少なくとも40%、又は、少なくとも50%、又は、少なくとも60%、又は、少なくとも70%、又は、少なくとも80%、又は、少なくとも90%、又は、少なくとも100%、又は、少なくとも120%、又は、少なくとも150%、或いは、20%から150%までのうちの任意の量である長さ(拡大可能フラップの最外側の縁部への管の外壁にそれが連結される位置から測ったとき)を有する、カテーテル。
【0321】
[00358]例77:例72~76のいずれかのカテーテルであって、拡大可能フラップは、管壁の厚さの、少なくとも10%、少なくとも20%、少なくとも30%、少なくとも40%、少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも100%、少なくとも110%、少なくとも120%、少なくとも130%、少なくとも1540%、少なくとも150%、又は、10%から150%までのうちの任意の量である厚さを有する、カテーテル。
【0322】
[00359]例78:例72~77のいずれかのカテーテルであって、拡大可能フラップは、70Aショア硬度を有する、カテーテル。
【0323】
[00360]例79:例72~78のいずれかのカテーテルであって、拡大可能フラップは、0.6mmの壁厚を有する、カテーテル。
【0324】
[00361]例80:例76~79のいずれかのカテーテルであって、拡大可能フラップは、軸方向長さを有し、その長さにおよそ等しいか、又は、その長さの約50%からその長さの約200%までのうちの任意の量、例えば、少なくとも10%、少なくとも20%、少なくとも30%、少なくとも40%、少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも100%、少なくとも110%、少なくとも120%、少なくとも130%、少なくとも1540%、少なくとも150%、少なくとも160%、少なくとも170%、少なくとも180%、少なくとも190%、又は、少なくとも200%である、カテーテル。
【0325】
[00362]例81:例72~80のいずれかのカテーテルであって、拡大可能フラップは、フラップの中央での厚さよりも厚い縁部を含む、カテーテル。
【0326】
[00363]例82:例81のカテーテルであって、縁部の厚さは、中央の厚さの、10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、又は、100%など、10%から100%までのうちの任意の量である、カテーテル。
【0327】
[00364]例83:例72~82のいずれかのカテーテルであって、拡大可能フラップは、管に取り付けられ、管を囲む本体部分を有する、カテーテル。
【0328】
[00365]例84:第1のセットの例66~93のいずれかのカテーテルであって、遠位端部の2重拡大可能フラップを更に含み、2重拡大可能フラップは、第1のフラップと、第2のフラップと、第1のフラップ及び第2のフラップが管の外壁に対して位置する第1の収縮位置と、第1のフラップ及び第2のフラップが管の外壁から外方に延びる第2の拡大位置と、を有する、カテーテル。
【0329】
[00366]例85:例84のカテーテルであって、2重拡大可能フラップは、シリコーンで構成される、カテーテル。
【0330】
[00367]例86:例84のカテーテルであって、第1のフラップ及び第2のフラップは、個々が管の外周の少なくとも30%、又は、少なくとも40%、又は、少なくとも50%、又は、少なくとも60%、又は、少なくとも70%である長さを有する、カテーテル。
【0331】
[00368]例87:例84のカテーテルであって、第1のフラップ及び第2のフラップは、個々が管壁の厚さの少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、又は、少なくとも100%である厚さを有する、カテーテル。
【0332】
[00369]例88:例84~87のいずれかのカテーテルであって、カテーテルが人間の男性の膀胱に適切に位置された後の順方向の保持力は、約0.52kg(1.15ポンド)から約0.68kg(1.5ポンド)、又は、約0.52kg(1.15ポンド)から0.77kg(1.70ポンド)である、カテーテル。
【0333】
[00370]例89:例84~88のいずれかのカテーテルであって、カテーテルが人間の男性の膀胱に適切に位置された後の逆方向の保持力は、約0.59kg(1.30ポンド)から約0.91kg(2.0ポンド)、又は、約0.59kg(1.3ポンド)から約0.91kg(2.0ポンド)、又は、約0.59kg(1.3ポンド)から約0.82kg(1.8ポンド)である、カテーテル。
【0334】
[00371]例90:例84~89のいずれかのカテーテルであって、第1のフラップ及び第2のフラップは、個々が管の外周の、少なくとも20%、又は、少なくとも30%、又は、少なくとも40%、又は、少なくとも50%、又は、少なくとも60%、又は、少なくとも70%、又は、少なくとも80%、又は、少なくとも90%、又は、少なくとも100%、又は、少なくとも120%、又は、少なくとも150%、或いは、20%から150%までのうちの任意の量である長さを有する、カテーテル。
【0335】
[00372]例91:例84~90のいずれかのカテーテルであって、第1のフラップ及び第2のフラップは、個々が管の厚さの、少なくとも10%、少なくとも20%、少なくとも30%、少なくとも40%、少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも100%、少なくとも110%、少なくとも120%、少なくとも130%、少なくとも1540%、少なくとも150%、又は、10%から150%までのうちの任意の量である厚さを有する、カテーテル。
【0336】
[00373]例92:例84~91のいずれかのカテーテルであって、2重拡大可能フラップは、70Aショア硬度を有する、カテーテル。
【0337】
[00374]例93:例84~92のいずれかのカテーテルであって、第1のフラップ及び第2のフラップは、個々が軸方向長さを有し、その長さにおよそ等しいか、又は、その長さの約50%からその長さの約200%までのうちの任意の量、例えば、少なくとも10%、少なくとも20%、少なくとも30%、少なくとも40%、少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも100%、少なくとも110%、少なくとも120%、少なくとも130%、少なくとも1540%、少なくとも150%、少なくとも160%、少なくとも170%、少なくとも180%、少なくとも190%、又は、少なくとも200%である、カテーテル。
【0338】
[00375]例94:例84~93のいずれかのカテーテルであって、第1のフラップ及び第2のフラップは、個々がフラップの中央での厚さよりも厚い縁部を有する、カテーテル。
【0339】
[00376]例95:例94のカテーテルであって、第1のフラップ及び第2のフラップは、個々が、10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、又は、100%など、10%から100%までのうちの任意の量である厚さを有する、カテーテル。
【0340】
[00377]例96:例84~95のいずれかのカテーテルであって、2重拡大可能フラップは、管に取り付けられ、管を囲む本体部分を有する、カテーテル。
【0341】
[00378]例97:例84~96のいずれかのカテーテルであって、第1のフラップ及び第2のフラップは、個々がそれの先端のバルブを有する、カテーテル。
【0342】
[00379]例98:例97のカテーテルであって、各バルブは、断面が円形である、カテーテル。
【0343】
[00380]例99:例98のカテーテルであって、各バルブは、第1のフラップ及び第2のフラップの中央の厚さよりも大きい直径を有する、カテーテル。
【0344】
[00381]例100:例99のカテーテルであって、各バルブは、中央の厚さよりも10%から200%大きい直径を有する、カテーテル。
【0345】
[00382]例101:例100のカテーテルであって、各バルブは、少なくとも10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、100%、100%、120%、130%、140%、150%、160%、170%、180%、190%、又は、200%だけ第1のフラップの中央及び第2のフラップの中央の厚さよりも大きい直径を有する、カテーテル。
【0346】
[00383]このように本発明の幾つかの実施形態を説明したが、本発明の精神から逸脱しない他の変形例及び実施形態は、当業者に明らかになるであろう。本発明の範囲は、斯くして任意の特定の実施形態に限定されず、代わりに、添付の特許請求の範囲及びその法的同等物に記載されている。記載された説明及び特許請求の範囲に明白に記述されない限り、特許請求の範囲に記載された任意の方法のステップは、所望の結果を産出できる任意の順序で実行できる。本明細書の言葉は、権利請求されないどんな限定も特許請求の範囲に含まれることを示していると解釈すべきではない。本発明を説明する文脈(特に、次の特許請求の範囲の文脈)で明白に使用される用語「a(1つ)」及び「an(1つ)」は、本明細書に別途示さないか又は文脈によって明確に否定されない限り、単数及び複数の双方をカバーすると解釈すべきである。
図1
図1A
図1B
図1C
図1D
図1E
図1F
図1G
図1H
図1I
図2
図2A
図3A
図3B
図3C
図3D
図3E
図3F
図4
図4A
図4B
図4C
図5
図6
図7
図8
図8A
図8B
図8C
図8D
図17
図18
図19
図20
【国際調査報告】