(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-08-18
(54)【発明の名称】携帯式コップとその蓋体構造
(51)【国際特許分類】
B65D 51/28 20060101AFI20220810BHJP
B65D 47/06 20060101ALI20220810BHJP
B65D 65/46 20060101ALI20220810BHJP
【FI】
B65D51/28
B65D47/06 110
B65D65/46
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021573439
(86)(22)【出願日】2019-06-12
(85)【翻訳文提出日】2021-12-09
(86)【国際出願番号】 CN2019090908
(87)【国際公開番号】W WO2020248162
(87)【国際公開日】2020-12-17
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521540841
【氏名又は名称】林 明徳
(74)【代理人】
【識別番号】100076831
【氏名又は名称】伊藤 捷雄
(72)【発明者】
【氏名】林 明徳
【テーマコード(参考)】
3E084
3E086
【Fターム(参考)】
3E084AA06
3E084AB01
3E084BA02
3E084CB02
3E084DB13
3E084GA08
3E084GB12
3E084HA07
3E084HB08
3E084HD01
3E084JA20
3E084KA20
3E084LB02
3E084LD01
3E086AD06
3E086AD23
3E086BA15
3E086BA33
3E086BB41
3E086BB49
3E086CA01
3E086CA11
(57)【要約】
【課題】 従来の携帯式コップにおける欠点を解決し、飲み物に使う携帯式コップと食用可能な蓋体構造を提供する。
【解決手段】 本発明の蓋体構造は食用可能な第一部材を含む。第一部材は底部と環状壁を含み、環状壁は底部の周縁から底部と夾角を有する方向へ延伸し、底部と環状壁の間は収容空間が形成され、環状壁の外縁には少なくとも第一開口を有する。蓋体構造はさらに第三開口を有する第二部材を含み、第二部材は第一部材を覆って収容空間は第二部材に向かい、少なくとも第一開口と第三開口はそれぞれ底部の相対する側に位置する。本発明はほかに携帯式コップが容器部と蓋体構造を有することを開示し、第一部材は容器部に近い口縁の内縁に蓋をし、第二部材は口縁の外縁に蓋をする。本発明はほかに携帯式コップが容器部と蓋体構造を有することを開示し、第一部材は第二部材の内表面に連結し、第二部材は容器部の口縁の外縁に蓋をする。
【選択図】
図1B
【特許請求の範囲】
【請求項1】
食用可能な第一部材を含む携帯式コップの蓋体構造であって、
前記第一部材は底部と環状壁を含み、前記環状壁は底部の周縁から底部と夾角を有する方向へ延伸し、前記底部と前記環状壁の間は収容空間が形成され、前記環状壁の外縁に少なくとも第一開口を有することを特徴とする携帯式コップの蓋体構造。
【請求項2】
前記第一部材は少なくとも食用可能または溶解可能な一つの調味部を含み、前記少なくとも一つの調味部は前記収容空間に面する前記底部及び/または前記環状壁の少なくとも一部分の内表面に設置されることを特徴する請求項1に記載の蓋体構造。
【請求項3】
前記第一部材は少なくとも一つの凹部を含み、前記少なくとも一つの凹部は前記収容空間に面する前記前記底部及び/または前記環状壁の内表面に設置され、少なくとも一つの調味部は前記凹部に設置されることを特徴する請求項2に記載の蓋体構造。
【請求項4】
前記第一部材はさらに溝部を含み、前記収容空間と前記底部から離れた前記環状壁の少なくとも一部分の外縁に設置されることを特徴する請求項2に記載の蓋体構造。
【請求項5】
前記第一部材はさらに仕切り部を含み、前記仕切り部は前記収容空間に面する前記底部の内表面に設置され、また前記仕切り部の両端はそれぞれ環状壁を連接するため、前記収容空間を第一収容空間と第二収容空間に分けることを特徴する請求項2に記載の蓋体構造。
【請求項6】
前記第一部材には少なくとも二つの調味部を有し、前記少なくとも二つの調味部をそれぞれ第一収容空間と第二収容空間に設置することを特徴する請求項5に記載の蓋体構造。
【請求項7】
前記環状壁の外縁には第一開口を有し、前記第一開口は前記仕切り部に対応して設置し、または前記環状壁の外縁には二つの第一開口を有し、前記第一開口をそれぞれ前記第一収容空間と前記第二収容空間に対応して設置することを特徴する請求項6に記載の蓋体構造。
【請求項8】
前記環状壁の外縁は少なくとも第二開口を有することを特徴する請求項2に記載の蓋体構造。
【請求項9】
前記蓋体構造は第二部材を含み、前記第二部材は第三開口を有し、前記第二部材は前記第一部材を覆って前記収容空間は前記第二部材に向かい、前記少なくとも第一開口と前記第三開口はそれぞれ前記底部の相対する側に位置することを特徴とする請求項1から請求項8いずれかに記載の蓋体構造。
【請求項10】
容器部と、請求項9に記載の蓋体構造とを含む携帯式コップであって、
前記第一部材は前記容器部に近い口縁の内縁に蓋をし、前記第二部材は前記口縁の外縁に蓋をすることを特徴とする携帯式コップ。
【請求項11】
容器部と、請求項9に記載の蓋体構造とを含む携帯式コップであって、
前記第一部材は前記第二部材の内表面に連結し、前記第二部材は前記容器部の口縁の外縁に蓋をすることを特徴とする携帯式コップ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯式コップとその蓋体構造に関し、特に飲み物に使う携帯式コップと食用可能な蓋体構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、市販される再利用できるコップ(携帯式コップ)の多くは水または飲み物を入れ、飲用に提供される。再利用できるコップを使ってお茶またはコーヒーを飲む時、多くの人は携帯用ティーパックまたはコーヒーパックを入れて飲む。このような方式は再利用できるコップと、ティーパックまたはコーヒーパックを同時に買わないといけない上、入れ方はティーパックまたはコーヒーパックの袋を取り外した後、袋内のティーパックまたはコーヒーを再利用できるコップに入れるか、注ぎ込むかにし、そして冷たい水またはお湯を注ぎ、お茶またはコーヒーを入れる目的を達する。しかし、このような方式はステップが多く、不便であり、そして携帯も保存もしにくい。そのほか、このような方式は使用者が入れたまたは作った液体しか飲めず、一つの再利用できるコップの中において同時に異なる風味の飲み物を味わえない。もし使用者が飲み物を飲みながら、おやつを食べたい時はさらにおやつを携帯しなければならない。
【0003】
さらに、入れたばかりまたは注いだばかりの飲み物は冷たすぎたり、または熱すぎたりする状況があり、冷たすぎる、または熱すぎる飲み物をコップの中に入れると、使用者がコップを触るだけで飲み物の確かな温度を知らないため、不意にやけどになりやすい。また、使用者は飲み物が冷たすぎる、または熱すぎることを分かっていたら少しずつしか飲めず、または時間を置いて、飲み物の温度が適温に上がったり、或いは適温に下がったりした時にしか飲めない。もし待ち時間が長すぎたら、飲み物の温度が変わりすぎて、使用者が飲みたい温度の飲み物にならず、かなり不便である。
【0004】
それに、再利用できるコップを使用する時、もし携帯する時に不注意があったり、または衝撃を受けた時、中の液体をこぼしてしまう可能性があり、もったいないだけでなく、使用者にとって不便である。
【0005】
このため、本発明は携帯式コップとその蓋体構造を提供し、蓋体構造の設計によって容器内の飲み物の温度と風味を調節すると、使用者が適温において異なる風味の飲み物を飲めて、飲む時の利便性を増加させるだけでなく、おやつも提供できて、飲む時の面白みを増加させる。また、蓋体構造の設計によって、携帯式コップの構造を強化し、液体がこぼれることを防止し、携帯しやすくさせることは重要な課題である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は携帯式コップとその蓋体構造を提供し、従来技術に比べ、本発明は蓋体構造の設計によって、個人の好みで飲み物の一部分を蓋体構造に留めさせ、さらに留めさせる時間の長さによって容器内の飲み物の風味と温度を調節することで、使用者が適温において一口ずつ、一段階ずつ異なる風味の飲み物を飲めて、飲む時の利便性と面白さを増加できる。また、蓋体構造の一部は食用可能とし、使用者が飲んだ後におやつとして食べられるため、飲む時の面白さを増す。さらに、蓋体構造は携帯式コップの構造を強化でき、液体がこぼれることを防止し、携帯しやすくする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述の目的を達するために、本発明は携帯式コップの蓋体構造を提供し、食用可能な第一部材を含む。第一部材は底部と環状壁を含み、環状壁は底部の周縁から底部と夾角を有する方向へ延伸し、底部と環状壁の間は収容空間が形成され、環状壁の外縁には少なくとも第一開口を有する。
【0008】
その中の一つの実施例において、第一部材は少なくとも食用可能または溶解可能な一つの調味部を含み、少なくとも一つの調味部は収容空間に面する底部及び/または環状壁の少なくとも一部分の内表面に設置される。
【0009】
その中の一つの実施例において、第一部材は少なくとも一つの凹部を含み、少なくとも一つの凹部は収容空間に面する底部及び/または環状壁の内表面に設置され、少なくとも一つの調味部は凹部に設置される。
【0010】
その中の一つの実施例において、第一部材はさらに溝部を含み、収容空間と底部から離れた環状壁の少なくとも一部分の外縁に設置される。
【0011】
その中の一つの実施例において、第一部材はさらに仕切り部を含み、仕切り部は収容空間に面する底部の内表面に設置される。また、仕切り部の両端はそれぞれ環状壁を連接するため、収容空間を第一収容空間と第二収容空間に分ける。
【0012】
その中の一つの実施例において、第一部材には少なくとも二つの調味部を有し、少なくとも二つの調味部をそれぞれ第一収容空間と第二収容空間に設置する。
【0013】
その中の一つの実施例において、環状壁の外縁には第一開口を有し、第一開口は仕切り部に対応して設置する。または、環状壁の外縁には二つの第一開口を有し、該第一開口をそれぞれ第一収容空間と第二収容空間に対応して設置する。
【0014】
その中の一つの実施例において、環状壁の外縁は少なくとも第二開口を有する。
【0015】
その中の一つの実施例において、蓋体構造は第二部材を含み、第二部材は第三開口を有し、第二部材は第一部材を覆って収容空間は第二部材に向かい、少なくとも第一開口と第三開口はそれぞれ底部の相対する側に位置する。
【0016】
上述の目的を達するために、本発明は携帯式コップを提供し、容器部と上述の蓋体構造を含み、第一部材は容器部に近い口縁の内縁に蓋をし、第二部材は口縁の外縁に蓋をする。
【0017】
上述の目的を達するために、本発明は携帯式コップを提供し、容器部と上述の蓋体構造を含み、第一部材は第二部材の内表面に連結し、第二部材は容器部の口縁の外縁に蓋をする。
【発明の効果】
【0018】
以上をまとめると、本発明は蓋体構造の設計によると、個人の好みで飲み物の一部分を蓋体構造に留めさせ、さらに留めさせる時間の長さによって容器内の飲み物の風味と温度を調節することで、使用者が適温において一口ずつ、一段階ずつ異なる風味の飲み物を飲めて、飲む時の利便性と面白さを増加できる。また、蓋体構造の一部は食用可能とし、使用者が飲んだ後におやつとして食べられるため、飲む時の面白さを増す。さらに、蓋体構造は携帯式コップの構造を強化でき、液体がこぼれることを防止し、携帯しやすくする。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1A】本発明の第一実施例の携帯式コップの蓋体構造を容器部に応用する図である。
【
図1B】
図1Aに示す携帯式コップの蓋体構造と容器部の分解図である。
【
図1C】
図1Aに示す携帯式コップを組み合わせた後の立体断面図である。
【
図1D】
図1Cに示す携帯式コップの飲む状態の連続動作を示す図である。
【
図1E】
図1Cに示す携帯式コップの飲む状態の連続動作を示す図である。
【
図1F】
図1Bに示す携帯式コップの蓋体構造のほかの実施方法を示す図である。
【
図1G】
図1Bに示す携帯式コップの蓋体構造のほかの実施方法を示す図である。
【
図1H】
図1Bに示す携帯式コップの蓋体構造のほかの実施方法を示す図である。
【
図1I】
図1Bに示す携帯式コップの蓋体構造のほかの実施方法を示す図である。
【
図2A】本発明の第二実施例の携帯式コップの蓋体構造を容器部に応用する図である。
【
図2B】
図2Aに示す携帯式コップの蓋体構造と容器部の分解図である。
【
図2C】
図2Aに示す携帯式コップを組み合わせた後の立体断面図である。
【
図3A】本発明の第三実施例の携帯式コップの蓋体構造を容器部に応用する分解図である。
【
図3B】
図3Aに示す携帯式コップを組み合わせた後の立体断面図である。
【
図4A】本発明の第四実施例の携帯式コップの蓋体構造を容器部に応用する図である。
【
図4B】
図4Aに示す携帯式コップを組み合わせた後の立体断面図である。
【
図4C】
図4Aに示す携帯式コップのもう一つの実施形態の立体断面図である。
【
図5A】本発明の第五実施例の携帯式コップの蓋体構造を容器部に応用する図である。
【
図5B】
図5Aに示す携帯式コップを組み合わせた後の透視図である。
【
図5C】
図5Bに示す携帯式コップの飲む状態の連続動作を示す図である。
【
図5D】
図5Bに示す携帯式コップの飲む状態の連続動作を示す図である。
【
図5E】
図5Bに示す携帯式コップのもう一つの飲む状態を示す図である。
【
図6A】本発明の第六実施例の携帯式コップの蓋体構造を容器部に応用する分解図である。
【
図6B】
図6Aに示す携帯式コップを組み合わせた後の透視図である。
【
図6C】
図6Bに示す携帯式コップの飲む状態の連続動作を示す図である。
【
図6D】
図6Bに示す携帯式コップの飲む状態の連続動作を示す図である。
【
図7A】本発明の第七実施例の携帯式コップの蓋体構造を容器部に応用する図である。
【
図7B】
図7Aに示す携帯式コップを組み合わせた後の立体断面図である。
【
図8A】本発明の第八実施例の携帯式コップの蓋体構造を容器部に応用する図である。
【
図8B】
図8Aに示す携帯式コップを組み合わせた後の立体断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下にて本発明に係る図面を参照して、本発明の携帯式コップと蓋体構造の好ましい実施例について説明する。その中、同じ要素は同じ符号で説明する。
【0021】
本発明の携帯式コップと蓋体構造は、蓋体構造の設計によって、個人の好みで飲み物の一部分を蓋体構造に留めさせ、さらに留めさせる時間の長さによって容器内の飲み物の風味と温度を調節することで、使用者が適温において一口ずつ、一段階ずつ異なる風味の飲み物を飲めて、飲む時の利便性と面白さを増加できる。また、蓋体構造の一部は食用可能とし、使用者が飲んだ後におやつとして食べられるため、飲む時の面白さを増す。さらに、蓋体構造は携帯式コップの構造を強化でき、液体がこぼれることを防止し、携帯しやすくする。
【0022】
図1Aと
図1Bを参照されたい。
図1Aは本発明の第一実施例の携帯式コップの蓋体構造を容器部に応用する図である。
図1Bは
図1Aに示す携帯式コップの蓋体構造と容器部の分解図である。
図1Aに示すように、本発明の携帯式コップ1は容器部2と蓋体構造3とを含む。蓋体構造3は食用可能な第一部材31を含み、蓋体構造3はさらに第二部材32を含み、第二部材32は第一部材31を覆う。
【0023】
図1Cを参照されたい。
図1Cは
図1Aに示す携帯式コップを組み合わせた後の立体断面図である。第一部材31は容器部2に近い口縁の内縁に蓋をし、第二部材32は容器部2の口縁の外縁に蓋をする。携帯式コップは例として挙げられ、再利用できるコップなど使い捨てまたは繰り返し使えるコップに限定されるものではない。
【0024】
同時に
図1Aから
図1C、及び
図1Iを参照されたい。
図1Iは
図1Bに示す携帯式コップの蓋体構造のほかの実施方法を示す図である。本実施例の中、第一部材31は底部311と環状壁312を含み、環状壁312は底部311の周縁から底部311と夾角θを有する方向D2に向かって延伸し、底部311と環状壁312の間は収容空間Sが形成され、環状壁312の外縁に少なくとも第一開口3121を有する。
図1Bに示すように、環状壁312の外縁には第一開口3121を凹設し、第一開口3121を凹設する部分の環状壁312は第一開口3121を凹設していない部分の環状壁312より薄い(即ち第一開口3121の設置方法は環状壁312の外縁の一部分を切り取って形成される)。或いは、
図1Iに示すように、第一部材31’の環状壁312’の外縁に第一開口3121aを設置し、環状壁312’の厚みは同じである(即ち第一開口3121aの設置方法は環状壁312’の一部分を収容空間Sに向かって延伸して形成される)。また、
図1Cに示すように、底部311の延伸方向は方向D1であり、環状壁312は底部311の周縁における方向D1と夾角θを挟んで方向D2に向かって延伸する。底部311と環状壁312には収容空間Sが形成され、収容空間Sは第二部材32に向ける。特に、
図1Cでは夾角θは90度を表しているが、底部311と環状壁312が収容空間Sに形成されれば、夾角θは制限されるものではなく、45度、60度、70度、80度などでも例えられる。また、
図1Bでは環状壁312の外縁に第一開口3121を有すると表しているが、第一開口3121の数と設置方法は使用者の要求によって調整でき、第一開口3121が環状壁312の外縁より内表面までに貫通することなく、環状壁312と底部311が形成された収容空間Sには液体Lを入れるといいため、制限されるものではない。さらに、図の中では、環状壁312の上縁は円形環状壁を表しているが、底部311と収容空間Sが形成でき、容器部2に近い内縁に蓋出来れば、環状壁312の上縁は四角形、三角形、多角形の環状壁でもよく、制限されるものではない。
【0025】
引き続き
図1Aと
図1C及び
図1Iを参照されたい。本実施例では、第一部材31の環状壁312の外縁は少なくとも第二開口3122を有し、第二部材32は第三開口321を有し、少なくとも第一開口3121と第三開口321はそれぞれ底部311の相対する側に位置する。第一開口3121、第二開口3122と第三開口321の効果は後に記述するため、ここでは繰り返して説明しない。例を挙げると、
図1Bに示すように、環状壁312の外縁には二つの第二開口3122を凹設し、第二開口3122を凹設する部分の環状壁312は第二開口3122を凹設していない部分の環状壁312より薄い(即ち第二開口3122の設置方法は環状壁312の外縁の一部分を切り取って形成される)。或いは、
図1Iに示すように、第一部材31’の環状壁312’の外縁に第二開口3122’を設置し、環状壁312’の厚みは同じである(即ち第二開口3122’の設置方法は環状壁312’の一部分を収容空間Sに向かって延伸して形成される)。特に、
図1Bでは環状壁312の外縁に二つの第二開口3122を有すると表しているが、第二開口3122の数と設置方法は使用者の要求によって調整でき、第二開口3122が環状壁312の外縁より内表面までに貫通することなく、環状壁312と底部311が形成された収容空間Sには液体Lを入れる効果が確保されるといいため、制限されるものではない。
【0026】
図1Bと
図1Fから
図1Hを参照されたい。
図1Fから
図1Hは
図1Bに示す携帯式コップの蓋体構造のほかの実施方法を示す図である。本実施例では、第一部材31は少なくとも食用可能または溶解可能な調味部313を有し、少なくとも一つの調味部313は収容空間Sに面する底部311及び/または環状壁312の少なくとも一部分の内表面に設置される。説明しやすいように、調味部313を丸い点で表示する。
図1Bは第一部材31の調味部313が収容空間Sに面する底部311と環状壁312の全内表面に設置されることを表しているが、
図1Fに示すように、第一部材31aの調味部313aは収容空間Sに面する環状壁312の内表面にだけ設置できる。或いは、
図1Gに示すように、第一部材31bの調味部313bは底部311が収容空間Sの内表面にだけ設置できる。または、
図1Hに示すように、第一部材31cの調味部313cは収容空間Sに面する底部311と環状壁312の一部分の内表面にだけ設置できるが、制限されるものではない。調味部313、313a、313b、313cは溶けやすいクッキー、メレンゲ、フォンダン、調味氷、液体調味パック、固形調味パック、粉状調味パック、またはそれらの組み合わせから自由に選ばれる。調味部313、313a、313b、313cは焼き、吹き付け、塗布、プリント、シルクスクリーン、放置、嵌合、または粘着といった方法で収容空間Sに面する底部311及び/または環状壁312の少なくとも一部分の内表面に設置される。例を挙げると、食用可能かつ溶解可能の調味部313、313a、313b、313cは使用者が液体Lを飲む時の風味を加えられる(図の中で液体Lを横点線で表示する)。また、
図1Hでは第一部材31cの調味部313cは収容空間Sに面する底部311と環状壁312の一部分の内表面にだけ設置して縞模様として表しているが、調味部313cは特殊な図案にも設置でき、例えば文字、アート、花、動物、またはキャラクターなどに制限されるものではなく、さらに透明の第二部材32に合わせて使用し、飲み物の風味と温度を調節すると同時に視覚における面白さを増加させる。
【0027】
図1Cから
図1Eを参照されたい。ここでは調味部は携帯式コップに入れる液体の風味をどのように増加させるかを説明する。
図1Dから
図1Eは
図1Cに示す携帯式コップの飲む状態の連続動作を示す図である。使用者はコップ内の液体Lに調味部313の風味を加えたい時、携帯式コップ1を第一開口3121に向かって数秒間傾斜させ、液体Lを収容空間Sに流れ込ませた後(
図1Dに示すように)、携帯式コップを元の位置に戻す。この時、余った液体Lは第二開口3122(
図1Cから
図1Eは角度の関係で第二開口3122を未表示、第二開口3122の設置は
図1Bを参照されたい)から容器部2内部に流れ戻される。調味部313は食用可能かつ溶解可能であるため、液体Lを収容空間Sに流れ込ませた後、調味部313と接触し、調味部313が液体Lに溶かされることで、液体Lは調味部313の風味を有するようになる。その後、携帯式コップ1を直接に第三開口321の方向へ傾斜させると(
図1Eに示すように)、使用者が調味部313風味のある液体Lを飲める。例を挙げると、
図1Cに示すように、液体Lはホットコーヒー、調味部313はチョコレートの時、チョコレートは吹き付け、塗布、または粘着の方法で収容空間Sに面する底部311と環状壁312の内表面に設置する。使用者は上述携帯式コップの飲む状態の連続動作によって、ホットコーヒーを第一開口3121から第一部材31の収容空間Sに入り、さらに個人の好みによって、適度に振ってまたはホットコーヒーを収容空間Sに留まる時間を調整することで、チョコレートをホットコーヒーの中に溶かして、さらに第二部材32の第三開口321よりチョコレート風味のホットコーヒー(モカとも称する)を味わえる。ここでは、液体Lはホットコーヒー、調味部313はチョコレートを例として説明したが、液体Lは冷たい飲み物でもいいし、熱い飲み物でもよく、例えば水、コーヒー、牛乳、紅茶、緑茶、ミルクティー、またはそのほかの飲み物、これらに制限されるものではない。調味部313は例えばシナモン、ナツメグ、ヘーゼルナッツ、バニラパウダー、バニラビーンズ、ココアパウダー、ブランデー、レモンピール、オレンジピール、ココナッツクリーム、ココナッツミルク、ココナッツオイル、バター、カバノアナタケ、霊芝、冬虫夏草、バナナ、藍藻、龍舌蘭ジンジャーシロップ、ターメリック、ローズマリー、はちみつ、黒糖など、或いはそのほかの調味効果があり、または飲み物の中に入れられるために作られた溶けやすいクッキー、メレンゲ、フォンダン、調味氷、液体調味パック、固形調味パック、粉状調味パック、またはそのほか溶けやすい調味の組み合わせなど、制限されるものではない。上述のような異なる風味の溶けやすいクッキー、メレンゲ、フォンダン、調味氷、液体調味パック、固形調味パック、粉状調味パック、またはそのほかの組み合わせは異なる方法で、例えば焼き、吹き付け、塗布、プリント、シルクスクリーン、放置、嵌合、または粘着といった方法で収容空間Sに面する底部311及び/または環状壁312の少なくとも一部分の内表面に設置され、本発明はこれらに制限されるものではない。即ち、液体の種類、調味部の風味と材質、調味部が収容空間Sに面する底部311及び/または環状壁312の少なくとも一部分の内表面に設置される方法と設置の範囲は使用者の要求により調整でき、これらに制限されるものではない。
【0028】
引き続き
図1Cから
図1Eを参照されたい。本実施例では、第一部材31は加工した食用可能な澱粉本体であり、焼いたハードクッキーまたは歯磨きクッキーに例えるが、制限されるものではない。詳しく説明すると、第一部材31の加工した食用澱粉本体は溶けにくいであり、第一部材31にある調味部313は溶ける(溶けやすい)であるため、液体Lは第一部材31の第一開口3121から第一部材31の収容空間S内に入ることで、調味部313を液体Lに溶かして(食用澱粉本体を保留)、使用者が第二部材32の第三開口321より飲むと、使用者が調味部313風味の液体Lが味わえる。使用者が飲み終わった後、第一部材31(食用可能澱粉本体)を手に取って直接に食べられるため、異なる風味の飲み物を味わえるだけでなく、同時に飲み物に浸されて風味を帯びたクッキーも味わえ、楽しみが増える。特に、第一部材31には調味部313があり、液体Lに風味を帯びさせる以外、自体も食用可能であり、さらに液体Lの温度を維持または調節する機能があり、液体Lは第一部材31の第一開口3121から第一部材31の収容空間Sに入る時、一部分の液体Lを収容空間Sに留めさせることで、容器部2内にある大量の液体Lと隔離させ、第一部材31の収容空間Sにある液体Lの温度を調節する効果を達成すると共に容器部2内の大量液体Lを外気と遮断して本来の温度を保つ効果がある。また、調味部313の風味を収容空間Sの液体Lに溶かすことは、使用者が第二部材32の第三開口321から飲むと、調味部313風味の適温液体L(熱すぎず、冷たすぎず)を飲める。
【0029】
引き続き
図1Cから
図1Eを参照されたい。本実施例では、調味部313は先に第一部材31の食用可能澱粉と混合した後、一緒に加工した食用可能澱粉本体に製造することもできる。即ち、調味部313は第一部材31の食用可能澱粉に混合でき、第一部材31の食用可能澱粉と共に一体成型の単一部材(食用可能澱粉本体)が形成される。液体Lが第一部材31の第一開口3121から第一部材31の収容空間Sに入る時、第一部材31に混合してある調味部313を液体Lの中に溶かし(食用可能澱粉を保留)、使用者が第二部材32の第三開口321から飲むと、使用者が調味部313風味の液体Lを飲める。特に、食用可能澱粉の成分は例えば小麦粉(メリケン粉とも称する)、キヌア粉、片栗粉、コーンスターチ、さつまいも粉、白玉粉、上新粉、タピオカ粉、レンコンパウダー、またはそのほか当業者が熟知する食用可能澱粉の成分である。
【0030】
次は、
図2Aから
図2Cを参照されたい。
図2Aは本発明の第二実施例の携帯式コップの蓋体構造を容器部に応用する図である。
図2Bは
図2Aに示す携帯式コップの蓋体構造と容器部の分解図である。
図2Cは
図2Aに示す携帯式コップを組み立てた後の立体断面図である。第二実施例の携帯式コップ1dと第一実施例の携帯式コップ1の構造、部材、機能などはほぼ同じであり、すでに上述にて詳しく説明したため、ここで繰り返して説明しない。第一実施例と第二実施例の異なるところは蓋体構造の第一部材の設置である。第二実施例において、蓋体構造3dの第一部材31dに少なくとも凹部314dを含み、少なくとも凹部314dは収容空間Sに面する底部311d及び/または環状壁312dの内表面に設置され、少なくとも調味部313dは凹部314dに設置される。特に、図の中では第一部材31dが一つの凹部314d、一つの調味部313dを含み、凹部314dは底部311dの中心に設置されることを表しているが、凹部314dの数と調味部313dの数及び設置位置は使用者の要求により調整でき、制限されるものではない。
【0031】
図3Aと
図3Bを参照されたい。
図3Aは本発明の第三実施例の携帯式コップの蓋体構造を容器部に応用する分解図である。
図3Bは
図3Aに示す携帯式コップを組み立てた後の立体断面図である。第三実施例の携帯式コップ1eと第二実施例の携帯式コップ1dの構造、部材、機能などはほぼ同じであり、すでに上述にて詳しく説明したため、ここで繰り返して説明しない。第三実施例と第二実施例の異なるところは蓋体構造の第一部材の底部の設置である。
図2Aと
図2Cに示すように、第二実施例の蓋体構造3dの第一部材31dの底部311dの厚みは平均的である。
図3Aと
図3Bに示すように、第三実施例の蓋体構造3eの第一部材31eの底部311eの厚みは平均的ではないため、底部311eの内表面の断面が円弧状を呈し、凹部314eに近い底部311eの厚みは比較的に薄いであり、このような設計は液体Lが収容空間Sに入る時、底部311eの中心(即ち凹部314e)に集中される。特に、図の中では第一部材31eは一つの凹部314e、一つの調味部313eを含み、凹部314eは底部311eの中心に設置されることを表しているが、凹部314eの数と調味部313eの数、設置位置及び底部311eの厚みは使用者の要求により調整でき、制限されるものではない。
【0032】
図4Aと
図4Bを参照されたい。
図4Aは本発明の第四実施例の携帯式コップの蓋体構造を容器部に応用する分解図である。
図4Bは
図4Aに示す携帯式コップを組み立てた後の立体断面図である。第四実施例の携帯式コップ1fと第一実施例の携帯式コップ1の構造、部材、機能などはほぼ同じであり、すでに上述にて詳しく説明したため、ここで繰り返して説明しない。第一実施例と第四実施例の異なるところは蓋体構造の第一部材の設置である。本実施例では、蓋体構造3fの第一部材31fはさらに溝部315fを含み、収容空間Sと底部311fから離れた環状壁312fの少なくとも一部分の外縁に設置される。詳しく説明すると、
図4Bに示すように、溝部315fは収容空間Sと底部311fから離れた環状壁312fの少なくとも一部分の外縁に設置される設計によると、第一部材31fが容器部2に近い口縁の内縁に蓋をする時、口縁にさらに近づけられる(第一部材31fの溝部315fは口縁より高くさせる)。また第二部材32が口縁の外縁に蓋をする時、口縁より高く設置された第一部材31fによって干渉されて蓋をしにくいことにならない。このような設置によると、第一部材31fは容器部2に占める体積を減少でき、容器部2での液体収容体積を増やせる。
【0033】
図4Cを参照すると共に
図4Bも参照されたい。
図4Cは
図4Aに示すもう一つの実施形態の立体断面図である。携帯式コップ1f’と携帯式コップ1fの構造、部材、機能などはほぼ同じであり、すでに上述にて詳しく説明したため、ここで繰り返して説明しない。異なるところは蓋体構造の第一部材の環状壁312f’と溝部315f’の高さである。本実施例では、蓋体構造3f’の第一部材31f’はさらに溝部315f’を含み、収容空間Sと底部311f’から離れた環状壁312f’の少なくとも一部分の外縁に設置される。詳しく説明すると、
図4Cに示すように、溝部315f’は収容空間Sと底部311f’から離れた環状壁312f’の少なくとも一部分の外縁に設置される設計によると、第一部材31f’が容器部2に近い口縁の内縁に蓋をする時、口縁にさらに近づけられる(第一部材31f’の溝部315f’は口縁より高くさせる)。また第二部材32が口縁の外縁に蓋をする時、口縁より高く設置された第一部材31f’によって干渉されて蓋をしにくいことにならない。また、より高い環状壁312f’を設置することによって、収容空間Sに収納できる液体L体積を増やせ、さらにより多くの液体Lの風味と温度を一気に調整でき、飲む時の利便性を向上する。
【0034】
図5Aと
図5Bを参照されたい。
図5Aは本発明の第五実施例の携帯式コップの蓋体構造を容器部に応用する分解図である。
図5Bは
図5Aに示す携帯式コップを組み立てた後の透視図である。第五実施例の携帯式コップ1gと第一実施例の携帯式コップ1の構造、部材、機能などはほぼ同じであり、すでに上述にて詳しく説明したため、ここで繰り返して説明しない。第一実施例と第五実施例の異なるところは蓋体構造の第一部材の設置である。本実施例では、蓋体構造3gの第一部材31gはさらに仕切り部316gを含み、仕切り部316gは収容空間Sに面する底部311gの内表面に設置される。また、仕切り部316gの両端はそれぞれ環状壁312gと連接することで、収容空間Sを第一収容空間S1と第二収容空間S2に分ける。本実施例では、第一部材31gは少なくとも二つの調味部313g、313g’を有し、少なくとも二つの調味部313g、313g’はそれぞれ第一収容空間S1と第二収容空間S2に設置される。本実施例では、環状壁312gの外縁には第一開口3121を有し、第一開口3121は仕切り部316gに対応して設置される。図に示すように、第一開口3121は仕切り部316gの一端に対応して設置されると共に第一収容空間S1と第二収容空間S2に対応する。
【0035】
図5Cと
図5Eを参照されたい。調味部は携帯式コップに入れる液体の風味をどのように増加させるかを説明する。
図5Cから
図5Dは
図5Bに示す携帯式コップの飲む状態の連続動作を示す図である。
図5Eは
図5Bに示す携帯式コップのもう一つの飲む状態を示す図である。例を挙げると、使用者はコップ内の液体Lに調味部313gの風味を加えたい時、携帯式コップ1gを第一開口3121と第一収容空間S1の方向に向かって数秒間傾斜させ(
図5Cに示す矢印方向D3)、液体Lを第一収容空間S1に流れ込ませた後(
図5Cに示すように)、携帯式コップを元の位置に戻す。この時、余った液体Lは第二開口3122から容器部2内部に流れ戻される。調味部313gは食用可能かつ溶解可能であるため、液体Lが第一収容空間S1に流れ込んだ後(
図5Dに示すように)、調味部313gと接触し、調味部313gが液体Lに溶かされることで、液体Lは調味部313gの風味を有するようになる。その後、携帯式コップ1gを直接に第三開口321の方向へ傾斜させると、使用者が調味部313g風味のある液体Lを飲める。類似するように、使用者はコップの液体Lに調味部313g’の風味を加えさせたい時、先に携帯式コップ1gを第一開口3121と第二収容空間S2の方向に向かって数秒間傾斜させ(図に未表示)、液体Lを第二収容空間S2に流れ込ませた後、携帯式コップを元の位置に戻す。この時、余った液体Lは第二開口3122から容器部2内部に流れ戻される。調味部313g’は食用可能かつ溶解可能なため、液体Lを第二収容空間S2に流れ込ませた後、調味部313g’と接触することで、調味部313g’を液体Lに溶かされ、液体Lは調味部313g’の風味を有する。その後、携帯式コップ1gを直接に第三開口321の方向へ傾斜させると、使用者が調味部313g’風味のある液体Lを飲める。また、使用者がコップの液体Lに同時に調味部313gと313g’の風味を加えたい時、先に携帯式コップ1gを第一開口3121の方向に向かって数秒間傾斜させ(図に未表示)、液体Lを第一収容空間S1と第二収容空間S2に流れ込ませた後、携帯式コップを元の位置に戻す(
図5Eに示すように)。この時、余った液体Lは第二開口3122から容器部2内部に流れ戻される。調味部313g、313g’は食用可能かつ溶解可能なため、液体Lを第一収容空間S1と第二収容空間S2に流れ込ませた後、調味部313g、313g’と接触することで、調味部313g、313g’を液体Lに溶かされ、液体Lは調味部313g、313g’の風味を有する。その後、携帯式コップ1gを直接に第三開口321の方向へ傾斜させると、使用者が調味部313g、313g’風味のある液体Lを飲める。例を挙げると、
図5Bに示すように、液体Lはホットコーヒー、調味部313gはチョコレート、調味部313g’は牛乳の場合、チョコレートと牛乳は焼き、吹き付け、塗布、プリント、シルクスクリーン、放置、嵌合、または粘着といった方法で第一収容空間S1と第二収容空間S2に面する底部311gと環状壁312gの内表面に設置される。使用者は上述の携帯式コップの飲む状態の連続動作によって、ホットコーヒーを第一開口3121から第一部材31gの第一収容空間S1及び/または第二収容空間S2に入り、チョコレート及び/または牛乳をホットコーヒーに溶かされ、第二部材32の第三開口321よりチョコレート及び/または牛乳風味のホットコーヒーを味わえる(チョコレートコーヒー、ラテまたはチョコラテ、モカ風味コーヒーとも称する)。
【0036】
図6Aと
図6Bを参照されたい。
図6Aは本発明の第六実施例の携帯式コップの蓋体構造を容器部に応用する分解図である。
図6Bは
図6Aに示す携帯式コップを組み立てた後の透視図である。第六実施例の携帯式コップ1hと第五実施例の携帯式コップ1gの構造、部材、機能などはほぼ同じであり、すでに上述にて詳しく説明したため、ここで繰り返して説明しない。第六実施例と第五実施例の異なるところは蓋体構造の第一部材の第一開口の設置である。本実施例では、環状壁312hの外縁には二つの第一開口3121、3121’を有し、第一開口3121、3121’はそれぞれ第一収納空間S1と第二収納空間S2に対応して設置され、また第一開口3121、3121’は仕切り部316hの一端に近い。
【0037】
図6Cと
図6Dを参照されたい。
図6Cと
図6Dは
図6Bに示す携帯式コップの異なる飲み状態を示す図である。例を挙げると、使用者はコップ内の液体Lに調味部313hの風味を加えたい時、携帯式コップ1hを第一開口3121と第一収容空間S1の方向に向かって数秒間傾斜させ、液体Lを第一収容空間S1に流れ込ませた後(
図6Cに示すように)、携帯式コップを元の位置に戻す。この時、余った液体Lは第二開口3122から容器部2内部に流れ戻される。調味部313hは食用可能かつ溶解可能であるため、液体Lが第一収容空間S1に流れ込んだ後(
図6Cに示すように)、調味部313hと接触し、調味部313hが液体Lに溶かされることで、液体Lは調味部313hの風味を有するようになる。その後、携帯式コップ1hを直接に第三開口321の方向へ傾斜させると、使用者が調味部313h風味のある液体Lを飲める。類似するように、使用者はコップの液体Lに調味部313h’の風味を加えさせたい時、先に携帯式コップ1hを第一開口3121’と第二収容空間S2の方向に向かって数秒間傾斜させ(図に未表示)、液体Lを第二収容空間S2に流れ込ませた後、携帯式コップを元の位置に戻す。この時、余った液体Lは第二開口3122から容器部2内部に流れ戻される。調味部313h’は食用可能かつ溶解可能なため、液体Lを第二収容空間S2に流れ込ませた後、調味部313h’と接触することで、調味部313h’を液体Lに溶かされ、液体Lは調味部313h’の風味を有する。その後、携帯式コップ1hを直接に第三開口321の方向へ傾斜させると、使用者が調味部313h’風味のある液体Lを飲める。また、使用者がコップの液体Lに同時に調味部313h、313h’の風味を加えたい時、先に携帯式コップ1hを第一開口3121、3121’の方向に向かって数秒間傾斜させ(図に未表示)、液体Lを第一収容空間S1と第二収容空間S2に流れ込ませた後、携帯式コップを元の位置に戻す(
図6Dに示すように)。この時、余った液体Lは第二開口3122から容器部2内部に流れ戻される。調味部313h、313h’は食用可能かつ溶解可能なため、液体Lを第一収容空間S1と第二収容空間S2に流れ込ませた後、調味部313h、313h’と接触することで、調味部313h、313h’を液体Lに溶かされ、液体Lは調味部313h、313h’の風味を有する。その後、携帯式コップ1hを直接に第三開口321の方向へ傾斜させると、使用者が調味部313h、313h’風味のある液体Lを飲める。第五実施例と比較すると、本実施例は二つの第一開口3121、3121’の設計により、液体Lを第一収容空間S1にだけまたは第二収容空間S2にだけ流れ込むことを比較的に制御しやすいである。
【0038】
図7Aと
図7Bを参照されたい。
図7Aは本発明の第七実施例の携帯式コップの蓋体構造を容器部に応用する分解図である。
図7Bは
図7Aに示す携帯式コップを組み立てた後の立体断面図である。第七実施例の携帯式コップ1iと第六実施例の携帯式コップ1hの構造、部材、機能などはほぼ同じであり、すでに上述にて詳しく説明したため、ここで繰り返して説明しない。第七実施例と第六実施例の異なるところは蓋体構造の第一部材の第一開口の設置位置である。本実施例では、環状壁312iの外縁には二つの第一開口3121、3121’を有し、第一開口3121、3121’はそれぞれ第一収納空間S1と第二収納空間S2に対応して設置され、また第一開口3121、3121’は仕切り部316iを離れて設置される(
図7Aに示すように)。特に、第一開口3121、3121’は液体Lを容器部2から第一収容空間S1及び/または第二収容空間S2に流れ込むだけではなく、第一収容空間S1及び/または第二収容空間S2に余った液体Lがある時、第一開口3121、3121’から容器部2内部に流れ戻れる。
【0039】
さらに
図7Bを参照されたい。本実施例では、携帯式コップ1iの第一部材31iはさらに食用可能フィルム層318iを含み、食用可能フィルム層318iは容器部2に向かう第一部材31iの表面に設置され、または第一収容空間S1と第二収容空間S2を除く第一部材31iの表面に設置される。食用可能フィルム層318iは第一部材31iが液体Lと長時間に接触して軟化することを防ぐ。特に、上述実施例の中の第一部材31、31’、31a、31b、31c、31d、31e、31f、31f’、31g、31hも食用可能フィルム層を含める。食用可能フィルム層は動物膠、植物由来のガム、微生物ガムから作られ、成分は例えると海藻ガム、アラビアガム、もち米接着剤、アップルペクチン、キサンタンガム、ゲランガム、ゼラチン、シェラック、またはそのほかは当業者が熟知する食用可能接着剤の成分である。
【0040】
図8Aと
図8Bを参照されたい。
図8Aは本発明の第八実施例の携帯式コップの蓋体構造を容器部に応用する図である。
図8Bは
図8Aに示す携帯式コップを組み立てた後の立体断面図である。第八実施例の携帯式コップ1jと上述実施例の携帯式コップ1、1d、1e、1f、1f’、1g、1h、1iの構造、部材、機能などはほぼ同じであり、すでに上述にて詳しく説明したため、ここで繰り返して説明しない。第八実施例と上述実施例の異なるところは蓋体構造だけである。上述実施例では、第一部材31、31’、31a、31b、31c、31d、31e、31f、31f’、31g、31h、31iは先に容器部2に近い口縁の内縁に蓋をし、第二部材32は口縁の外縁に蓋をする。本実施例では、携帯式コップ1jは容器部2と蓋体構造3jとを含み、第一部材31jは先に第二部材32jの内表面に連接され、第二部材32jはさらに容器部2の口縁の外縁に蓋をする。例を挙げると、第一部材31jはロック合わせ構造317jがあり、第二部材32jはロック固定構造322jがある。ロック合わせ構造317jとロック固定構造322jは互いにロックして第一部材31jを第二部材32jの内表面と連結させ、さらに第二部材32jを口縁の外縁に蓋をする。特に、図の中では第一部材31jと第二部材32jはロック合わせ構造317jとロック固定構造322jによって互いにロックすることを例として説明したが、第一部材31jと第二部材32jはロック、ねじ締め付け、嵌合、リベットかしめ、粘着などの方法で連結し、本発明では制限していない。また第一部材31、31’、31a、31b、31c、31d、31e、31f、31f’、31g、31h、31i、31jは容器部2と対応して設置する時、容器部2の口縁構造の強度を強化でき、携帯式コップ1、1d、1e、1f、1f’、1g、1h、1i、1jを携帯する過程において押しつぶしによって容器部2が変形して液体Lが口縁から流れ出すことを防げられる。さらに、携帯式コップ1、1d、1e、1f、1f’、1g、1h、1i、1jの口縁に第一部材31、31’、31a、31b、31c、31d、31e、31f、31f’、31g、31h、31i、31jと第二部材32、32jが同時に設置されることで、容器部2内部の液体Lを外気から遮断でき、液体Lの温度を保たれる。
【0041】
さらに
図1Aから
図8Bを参照されたい。上述実施例の第二部材32、32jのどちらも第一開口3121に対応して設置する半分の開口323を有することができる(
図1Aに示すように)。本実施例では、第三開口321と相対する側に設置でき、第二部材32、32jにおいて半分切り線の方法で半分の開口323を切り出す。半分の開口323の設置位置は第一開口3121に対応するため、使用者は直接に半分の開口323を押し、完全な開口に形成された後、直接に半分の開口323から容器部2内の液体Lを飲み、調味部313、313a、313b、313c、313d、313e、313f、313f’、313g、313g’、313h、313h’、313jの風味を帯びず、オリジナルの液体Lを味わえる。また、半分の開口323は完全な開口に形成された後も通気性があり、容器部2の内外の圧力が一致することによって、容器部2内の液体Lは第三開口321からより流れ出しやすい。
【0042】
以上をまとめると、本発明の携帯式コップと蓋体構造は、蓋体構造の設計によって容器内の飲み物の風味と温度を調節することで、使用者が適温において一口ずつ、一段階ずつ異なる風味の飲み物を飲めて、飲む時の利便性を増加できる。また、蓋体構造の一部は食用可能とし、使用者が飲んだ後におやつとして食べられるため、さらに飲む時の面白さを増す。また、蓋体構造は携帯式コップの構造を強化でき、液体がこぼれることを防止でき、携帯しやすくする。
【0043】
以上は、本発明に係る実施例の一部に過ぎないため、本発明の実施範囲に制限するものではない。即ち、本発明の特許請求の範囲内で行われる変化、修飾なども本発明の範囲に属すべきである。
【符号の説明】
【0044】
1、1d、1e、1f、1f’、1g、1h、1i、1j 携帯式コップ
2 容器部
3、3d、3e、3f、3g、3h、3i、3j 蓋体構造
31、31’、31a、31b、31c、31d、31e、31f、31f’、31g、31h、31i、31j 第一部材
311、311d、311e、311f、311f’、311g、311h、311i、311j 底部
312、312’、312d、312e、312f、312f’、312g、312h、312i、312j 環状壁
3121、3121’、3121a 第一開口
3122、3122’ 第二開口
313、313a、313b、313c、313d、313e、313f、313f’、313g、313g’、313h、313h’、313i、313i’、313j 調味部
314d、314e 凹部
315f、315f’ 溝部
316g、316h 仕切り部
317j ロック合わせ構造
318i 食用可能フィルム層
32、32j 第二部材
321 第三開口
322j ロック固定構造
323 半分の開口
D1、D2、D3 方向
L 液体
S 収容空間
S1 第一収容空間
S2 第二収容空間
θ 夾角
【国際調査報告】