(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-08-18
(54)【発明の名称】髪および睫毛エクステンションゲルを硬化させるデバイス
(51)【国際特許分類】
A41G 5/00 20060101AFI20220810BHJP
A41G 5/02 20060101ALI20220810BHJP
【FI】
A41G5/00
A41G5/02
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021573826
(86)(22)【出願日】2020-06-19
(85)【翻訳文提出日】2021-12-10
(86)【国際出願番号】 US2020038769
(87)【国際公開番号】W WO2020252492
(87)【国際公開日】2020-12-17
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】521543565
【氏名又は名称】コスモ スパ ラウンジ アンド サプライ,インコーポレイテッド ディービーエー イルミノ
(74)【代理人】
【識別番号】100114775
【氏名又は名称】高岡 亮一
(74)【代理人】
【識別番号】100121511
【氏名又は名称】小田 直
(74)【代理人】
【識別番号】100202751
【氏名又は名称】岩堀 明代
(74)【代理人】
【識別番号】100208580
【氏名又は名称】三好 玲奈
(74)【代理人】
【識別番号】100191086
【氏名又は名称】高橋 香元
(72)【発明者】
【氏名】ヤン,ソ-ジン
(57)【要約】
睫毛および髪のエクステンションに使用される接着ゲルを硬化させるための装置。ハウジングは、ハウジングの前部から延びる可撓性チューブを含む。可撓性チューブ内には、チューブの前方にある標的領域を照らすためのLEDランプが取り付けられている。回路は、LEDランプを駆動するように構成されている。ハウジングの底部には、標的領域で操作するためのピンセットを保持して案内するための前部ウェッジが取り付けられ、ハウジングの底部には、ピンセットの後端を保持するための後部ウェッジが、第1のウェッジと整列した状態で取り付けられている。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
長手方向軸の周りに位置合わせされ、前部、後部、上部および底部を有するハウジングと、
前記ハウジングの前部に取り付けられた近位端を有し、前記ハウジングから遠位端まで延びる中空チューブと、
前記中空チューブの遠位端内に取り付けられ、前記中空チューブの遠位端に近接した標的領域を照らすように適合されたLEDランプと、
前記ハウジングとともに取り付けられ、前記LEDランプを駆動するように構成および接続された回路と、
前記ハウジングの底部に結合され、前記長手方向軸と平行に向けられた第1のチャネルを有する第1のウェッジであって、前記第1のチャネルは、前記標的領域でピンセットを操作するために、ピンセットの少なくとも一方のアームを受け入れるように適合されている、第1のウェッジと、
前記ピンセットの前記少なくとも一方のアームを前記第1のチャネル内の所定の位置に磁気的に保持するための、前記第1のウェッジの前記第1のチャネルに取り付けられた磁石と
を備える装置。
【請求項2】
前記ハウジングが、前記ハウジングの底部に沿って形成されたトラックをさらに含み、前記第1のウェッジが前記トラック内に移動可能に結合される、
請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記ハウジングの底部に結合され、前記第1のウェッジの後方に配置された第2のウェッジをさらに備え、前記第2のウェッジは、前記長手方向軸と平行に向けられ、前記第1のチャネルと整列された第2のチャネルを有し、前記第2のチャネルは、前記ピンセットの後部を収容するようにサイズ決めされる、
請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記第2のウェッジが前記トラック内に移動可能に結合される、請求項1に記載の装置。
【請求項5】
前記LEDランプが紫外線を発する、請求項1に記載の装置。
【請求項6】
前記LEDランプがUV-A波長またはその近傍の紫外線を発する、請求項5に記載の装置。
【請求項7】
前記回路が、前記LEDランプを駆動するための命令でプログラムされたマイクロプロセッサをさらに含む、請求項1に記載の装置。
【請求項8】
前記第1のウェッジに取り付けられ、前記ピンセットの開動作および閉動作を検出するように構成された少なくとも1つのセンサをさらに備え、前記回路は、前記ピンセットの前記開閉に基づいて、プログラムされた光サイクルを開始するように構成される、
請求項1に記載の装置。
【請求項9】
前記プログラムされた光サイクルは、前記センサが、前記ピンセットが開かれ、次に閉じられ、そして再び開かれたことを検出したときに開始される、請求項8に記載の装置。
【請求項10】
前記ハウジングに取り付けられた区画をさらに備え、前記回路が前記区画内に収容され、前記LEDランプと結合される、
請求項1に記載の装置。
【請求項11】
前記中空チューブが可撓性である、請求項1に記載の装置。
【請求項12】
ハウジングと、
前記ハウジングの前部に取り付けられ、前記ハウジングの前部から延びる可撓性中空チューブと、
前記可撓性中空チューブの遠位端内に取り付けられたLEDランプと、
前記ハウジングとともに取り付けられ、前記LEDランプをUV-A波長またはその近傍で駆動するように構成および接続された回路と、
前記ハウジングの底部に取り付けられ、前記可撓性中空チューブの前記遠位端に近接した標的領域で操作するためのピンセットを受け入れて保持するように適合された第1のウェッジと
を備える装置。
【請求項13】
前記ハウジングが、前記ハウジングの底部に沿って形成されたトラックをさらに含み、前記第1のウェッジは前記トラックに結合され、前記トラックに沿って移動可能である、
請求項12に記載の装置。
【請求項14】
前記トラックが磁気要素を含み、前記第1のウェッジは前記トラックの前記磁気要素と結合するための第1の磁気コネクタを含む、請求項13に記載の装置。
【請求項15】
前記第1のウェッジと整列した状態で前記ハウジングの底部に取り付けられた第2のウェッジをさらに備え、前記第2のウェッジは、前記ピンセットの後部を受け入れて保持するように適合され、前記トラックに結合され、前記トラックに沿って移動可能である、
請求項13に記載の装置。
【請求項16】
前記回路が、前記LEDランプを駆動するための命令でプログラムされたマイクロプロセッサをさらに含む備える、
請求項12に記載の装置。
【請求項17】
前記第1のウェッジに取り付けられ、前記ピンセットの動きを検出するように構成された少なくとも1つのセンサをさらに備え、前記回路は、前記ピンセットの動きに基づいて、プログラムされた光サイクルを開始するように構成される、
請求項12に記載の装置。
【請求項18】
前記回路が、前記LEDランプを405nmの波長で駆動するように構成される、請求項12に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、米国特許出願第16/442,317号に付与された優先権を主張するものであり、この米国特許出願は、米国特許出願第15/143,118号に関連するものであり、この米国特許出願は、米国仮特許出願第62/155,902号の利益を主張するものであり、両方とも「A Chemically Minimized System for Time Reduced Application of Eyelash Extensions」と題されたものであり、両出願の内容は参照により明示的に組み込まれる。
【0002】
本出願は、一般に、エクステンションのステージ設定、および髪、睫毛および眉毛への取り付けに関するものであり、より詳細には、エクステンションを標的領域に結合するために使用される取り付け用ゲルを硬化させるためのデバイス、および当該デバイスを使用する方法に関するものである。
【背景技術】
【0003】
髪、睫毛および眉毛用のエクステンションの取り付けは一般に知られている。しかしながら、そのようなエクステンションを配置するための接着剤化合物の使用は、化合物が十分に速く乾燥しないか、またはそれを使用すると見苦しく許容できない塊が形成されるため、問題となっている。そのため、このような化合物を素早く効率的に乾燥させる手段を有することが望まれている。
【図面の簡単な説明】
【0004】
【
図1】
図1は、ゲル硬化デバイスの左前方からの斜視図である。
【
図2】
図2は、
図1のゲル硬化デバイスの右後方からの斜視図である。
【
図3】
図3は、
図1に示したゲル硬化デバイスの分解図である。
【
図4】
図4は、
図2に示したゲル硬化デバイスの分解図である。
【
図5B】
図5Bは、
図5Aのグルーキャップと共に使用するためのモールドを示す斜視図である。
【
図6A-6B】
図6Aおよび6Bは、それぞれ、デバイスにピンセットを組み込んだ、
図1および2のゲル硬化デバイスの斜視図である。
【
図6B】
図6Bは、ピンセットを組み込んだゲル硬化デバイスの上面図である。
【
図7】
図7は、取り付け用ゲルを硬化させるために
図1のデバイスを使用するためのプロセスのフローチャートである。
【
図8A】
図8Aは、代替のピンセット保持デバイスの斜視図である。
【
図8B】
図8Bは、代替のピンセット保持デバイスの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0005】
以下の開示は、エクステンションを髪、睫毛、または眉毛に結合するために使用されるタイプの接着ゲルを硬化させる装置に関する。この装置は、1つまたは複数のエクステンションを扱うためのピンセットを収容し、エクステンションを結合するために使用される光活性ゲルを硬化させるために、ピンセットアーム間の標的領域に向かって光を発するように構成されている。
【0006】
例えば、
図1~4は、ゲルタイプの接着剤を硬化させるためのデバイス100の一実施形態を示しており、
図1~2はデバイスの斜視図であり、
図3~4はデバイスの対応する分解図である。デバイス100は、いくつかの構成要素部分を含んでおり、そのほとんどは、成形されたプラスチックまたは均等の材料で個々に形成され、その後、適切な接着剤または他の既知の方法を用いて一緒に取り付けられてもよいが、本明細書に記載されている構成要素または均等物の一部または全部は、単一の一体化されたデバイスとして、または単一の金型内で形成されてもよいことが考えられる。主要本体110は、長手方向軸Aと同じ直線上に延びる概ね長方形の中空の箱である。主要本体110の上には、電子回路と電池を含む回路ハウジング120が取り付けられている。光チューブ130が、主要本体110の前面に取り付けられている。好ましくは、光チューブ130は、標的領域に光をよりよく集中させるためにチューブを容易に操縦するための柔軟性を有する。主要本体110の底部には、一対のウェッジ140、145、すなわちピンセットガイドが取り付けられている。
【0007】
図3~4の分解図に最もよく示されているように、主要本体110は、長方形の主ハウジング111と、主ハウジングに取り付けられたスイッチハウジング116とを含む。主ハウジング部111は、長方形のハウジングの1つの側から前方に延びるタブ112と、タブ上に形成された、スイッチと係合するためのスイッチデテント113であって、例えば、ライトを作動させるために取られている行為を検出するためにスイッチデテントが単に押されることを可能にするU字形のカットアウト114によって形成されているスイッチデテント113とを含む。このようにして、スイッチは、デテント/カットアウト内でタブの内側に取り付けられた回路基板に結合される。
【0008】
スイッチハウジング116は、内側部分117と、その内側部分にスナップ嵌めされるカバー118とを含む。内側部分117とカバー118の両方は、光チューブ130の近位端に取り付けられているスイベルボール131を保持するように、これらの部分内に構成された対応する半球状のソケット119を含む。ソケット119内に嵌め込まれたスイベルボール131は、発せられた光を標的領域により良く集中させるために、柔軟な光チューブ130をある程度移動させることができる。光チューブ130は、LEDへの配線を通すための中空の内部を有する柔軟なものである。
【0009】
回路ハウジング120は、主要本体部110の上に取り付けられており、ベース部121と、構成要素ハウジング122と、キャップ123とを含んでいる。ベース部121は、中空の柱124を介して主要本体110に取り付けられている。コインセルタイプの電池など、実装された電池が回路基板に電力を供給し、回路基板は、構成要素ハウジング122内の回路基板から柱124を通って主要本体部110内に入り、スイッチ部116内のスイッチまで延びる制御線を有し、このスイッチは、光チューブ130の端部に取り付けられた発光ダイオード132に結合されている。
【0010】
図5Aは、キャップ123の一実施形態を示している。有利には、この実施形態では、キャップ123は、キャップの上に、グルーを保持するための中央ボウル173と、中央ボウルを取り囲む第1のキャッチベイスン174と、隆起部で形成されたトップリング175であって、グルー低減要素として機能するため、すなわち、アタッチメントをトップリングの隆起部を横切ってドラッグしてアタッチメント上のグルーを最小化するための、隆起部で形成されたトップリング175と、トップリングを取り囲む第2のキャッチベイスン176と、第2のキャッチベイスンの外周を形成する外壁177とを有するように、図示のように形成されている。
【0011】
図5Bは、プレスとしてのキャップ123とともに使用するためのモールド183を示している。例えば、アルミニウム箔の断片をモールド183内に配置することができ、プレス123は、電池キャップの上に配置するためにアルミニウム箔を切断および成形するために、モールドの特徴部とともに使用される。
【0012】
図1~4に戻ると、第1のウェッジ140および第2のウェッジ145は、メインハウジング111の底部に別々に取り付けられている。例えば、本実施形態では、メインハウジング111は、ハウジングの底部に形成され、その中に両ウェッジ140、145を引き付けて保持するための磁気要素を有するチャネル190を含むように形成されている。したがって、各ウェッジの上部は、チャネル190内に乗り、磁力によって保持されるが、チャネル内でまだ移動可能であるように構成された磁気タブ149を含む。
【0013】
第1のウェッジ140は、ピンセットアームの1つを側壁および底部リップに対して引き付けて所定の位置に保持するために、側壁に埋め込まれた磁石141を含む。これにより、デバイスのオペレータは、自由なピンセットアーム上の1本の指だけを使用してピンセットを閉じることができる。別の実施形態では、第1のウェッジ140は、開いた側を持たず、(第2のウェッジのように)閉じられ、ピンセットを受け入れるための開口部を有し、その開口部の大きさはピンセットが完全に開くことを制限する。第2のウェッジ145は、閉じた側面を有し、ウェッジを貫通する開口部146を有し、ピンセットの後端が開口部に保持されることを可能にする。したがって、ウェッジ140、145の位置は、オペレータの快適さおよび/または異なるサイズのピンセットに備えるために、チャネル190内で調整することができる。
【0014】
図1~4に示された実施形態の1つの可能な実践において、デバイス100は以下の概算寸法を有する。メインハウジング111は、長さ135mm、幅12mmである。スイッチ部116は、幅15mmである。構成要素区画122は、直径29mmであり、グルーキャップ123を装着すると、高さ23.5mmとなる。柱124の高さは5mmである。付属のボールジョイントを含む光チューブ130は、長さ35mmで、先端が45度の角度で傾いている。ボールジョイントは、直径8mmであり、光チューブ130をチューブの中心線から少なくとも15度旋回させることができる。ウェッジ140、145は、高さが18mmである。チャネル190は、全長が85mmであり、チャネルの前部から後部までの調整範囲は65mmである。
【0015】
発光ダイオード(「LED」)132は、光開始を介して取り付け用ゲルを硬化させるための好ましい手段であり、本実施形態では、LEDは、光がチューブの開放端から発せられるように、光チューブ130内に取り付けられている。好ましくは、LEDは、約315~400nmの範囲内のUV-A波長またはその近傍での発光を引き起こす電力入力で動作し、ピーク波長範囲は約395~405nmであり、平均波長は400nmである。好ましい一実施形態では、LEDは405nmで駆動される。しかしながら、用途に応じて他の波長を使用してもよい。
【0016】
LED制御回路の一部としてマイクロプロセッサを組み込むことにより、UV-A周波数でLEDを駆動し、エネルギーを適用する各インスタンスの間にLEDを遮断し、駆動スキームでパルス幅変調を使用してエネルギーフローの密度を制御するようにシステムをプログラムすることができる。一例として、プログラムされた動作は、選択された取り付けのための所定の露光および遅延期間を可能にし、それによってオペレータがシステムを操作しながら適切な露光および休息の期間を決定しようとする必要がなくなる。このようなプログラミングは、操作効率とLEDの寿命を向上させ、標的領域への過剰な発光の可能性を低減する。あるいは、オペレータは、経験に基づいて、適用される光の持続時間および強度を手動で制御および調整することができる。
【0017】
マイクロプロセッサを、構成要素区画122内に収容されたワイヤレス充電回路および電池に接続することができ、Bluetooth送受信機、マイクロコントローラ、および安全遮断継電器とリンクさせることができる。また、マイクロプロセッサを採用することで、無線でシステムを操作することも可能である。
【0018】
エクステンションの結合は、エチレングリコールジメタクリレートなどのモノマーと、トリメチルベンゾイルフェニルホスフィネートなどの光開始剤との組み合わせを使用して配合した取り付け用ゲルを使用して達成される。好ましい配合において、取り付け用ゲル中の光開始剤の量は1%から5%の範囲である。他のタイプの有用なゲル接着剤には、UVおよび非UV蛍光シアノアクリレート接着剤組成物、ビスフェノールAジグリシジルエーテルベースの接着剤、およびエポキシ基が含まれる。取り付け用ゲルは、各取り付け対象物を意図された標的領域の所定の位置に保持し、LED発光への曝露によって粘性状態から硬化状態へと硬化可能である。
【0019】
図6A~6Cでは、デバイス100が、ピンセット102が組み込まれた状態で示されている。
図6Aでは、ピンセット102は、ウェッジ140、145によって所定の位置に保持され、光チューブ130は、ピンセットの先端の間の標的領域に向けられている。
図6Bでは、ピンセット102の後端が後部ウェッジ145の開口部146を通って配置され、ピンセットの一方のアームが前部ウェッジ140で所定の位置に保持されている。後部ウェッジ145は、ピンセット102の保持を圧迫したり緩めたりするために、チャネル190内で移動させることができる。後部ウェッジ146の開口部146は、ピンセットのアームがどれだけ開くことができるかを制限することができ、例えば、10mmの静止状態のギャップ開口部を有する通常のピンセットの先端間のギャップ103を、2mm~4mmの間のギャップ範囲に制限することができる。
【0020】
代替の実施形態では、第1のウェッジ180は、ウェッジに埋め込まれたセンサを含むように構成されてもよい。センサは、ピンセットの開閉の動きを検出し、一例として、制御回路は、ピンセットが開いていて、次に閉じられ、再び開いて、エクステンションがピンセットによって配置され、解放されたことを示すことを検出すると、プログラムされた光サイクルを開始するように構成されてもよい。
【0021】
デバイス100を使用するための方法200が、
図7に示されている。ステップ202において、取り付け領域が使用に備えて準備される。例えば、1つまたは複数の保護ストリップを切断し、取り付け領域の輪郭に合わせて配置してもよい。保護ストリップには、合成材料や綿を含む任意の種類の布を使用してもよい。一実施形態では、取り付け用ゲルが保護ストリップに付着するのを防ぐために、保護ストリップの表面をプラスチックでコーティングする。
【0022】
ステップ204において、所望の量の取り付け用ゲルを都合の良い適切な場所に配置する。例えば、取り付け用ゲルは、プラスチック製の接着剤皿または別の保護ストリップ上に配置することができ、または代替的に、ゲルはアタッチメント地点に配置してもよい。ステップ206において、取り付け対象物、例えば、睫毛エクステンションのストリップのステージを、取り付け用ゲルの近くに設定する。多くの場合、ゲルとストリップは、ガラス、金属またはプラスチックで作られた単純に平らな表面である、同一の睫毛およびグルーのパレットに置かれる。
【0023】
ステップ208において、まだ行われていなければ、オペレータは、ピンセット102をデバイス100に挿入し、次に、ステップ210において、ピンセットを使用して、所望の数の取り付け対象物、例えば、睫毛または髪のストランドを把持する。ステップ212において、睫毛または髪の根元を取り付け用ゲルに浸し、標的領域、好ましくはまぶたまたは頭皮から1/2mm未満の距離に配置する。必要に応じて、ステップ214でブラシレスマイクロアプリケータを使用して、取り付け対象物上で不均一または塊になっている可能性のある取り付け用ゲルを平滑化する。さらに、
図5Aに示すようなグルーボウル123が使用される場合、浸した後に余分なゲルを拭き取るために隆起部175を使用することができる。ブラシレスアプリケータは、ピンセットに、例えばその後端にテープで留めることによって取り付けることができる。続いて、ステップ216において、取り付け用ゲルの付いた取り付け対象物を、所望のアタッチメント地点に配置する。
【0024】
ステップ218において、デバイス100を操作して、必要に応じてUV光源を作動させ、エクステンション上の取り付け用ゲルを硬化させ、これによりエクステンションを所望の標的位置に固定する。最後に、ステップ220において、所望の結果を得るために必要な回数だけプロセスを繰り返すことができる。
【0025】
代替的な実施形態が
図8Aおよび8Bに示されており、ここではウェッジは独立した方法でピンセットと共に使用される。第1のウェッジ340は、ピンセットの一方のアームを所定の位置に保持するために側壁の少なくとも1つに埋め込まれた磁石341と、ピンセットを受け入れるための開口部342とを備えたO字形である。第2のウェッジ345は、より細長く、側壁の1つに埋め込まれた磁石346と、引き綱を取り付けるための穴347とを備える。第2のウェッジは、ピンセットを保持している間に皮膚の上でより快適になるように、丸みを帯びた底部プロファイルを備えることができる。
【0026】
このように、デバイス100は、睫毛エクステンションで使用されるゲル接着剤を硬化させること、髪の個々のまたは複数のストランドを頭皮付近で髪に取り付けること、および長さを強調するために天然の睫毛の端部で毛の外観を再現するためにゲルのストリングを形成することなど、数多くの用途がある。UV硬化性のゲルを使うと、それをマスカラのように塗って、光で硬化させることができる。睫毛1本1本に硬化性ゲルをコーティングすることで、睫毛が太く長くなり、それらはより目立つようになる。また、この技術は、例えば睫毛パーマやビューラーを使用した後、睫毛のカールをより長く保つのに一役買う。エクステンションは、長さを伸ばすために、天然の睫毛の根元、もっと正確に言えば皮膚/まぶたに最も近い睫毛の根元ではなく、天然の睫毛の中間点に取り付けてもよい。
【0027】
最後に、異なる種類の光を異なる用途に使用してもよい。例えば、1つの種類の光は、取り付け用ゲルを硬化させるために伝播されてもよく、一方、別の種類の光は、標的領域の精密な照明のために伝播されてもよい。
【0028】
上述の説明は、例示と説明の目的で提示されたものであり、網羅的であることや、開示された正確な形態に本開示を限定することを意図したものではない。本開示に照らして、多くの修正および変形が可能である。
【国際調査報告】