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特表2022-536835植物化学物質のバイオアベイラビリティを増強させるための組成物及びその調製方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-08-19
(54)【発明の名称】植物化学物質のバイオアベイラビリティを増強させるための組成物及びその調製方法
(51)【国際特許分類】
   A61K 36/9066 20060101AFI20220812BHJP
   A61K 36/21 20060101ALI20220812BHJP
   A61K 36/81 20060101ALI20220812BHJP
   A61K 36/886 20060101ALI20220812BHJP
   A61K 36/23 20060101ALI20220812BHJP
   A61K 36/22 20060101ALI20220812BHJP
   A61K 36/47 20060101ALI20220812BHJP
   A61K 36/889 20060101ALI20220812BHJP
   A61K 31/047 20060101ALI20220812BHJP
   A61K 31/122 20060101ALI20220812BHJP
   A61K 31/192 20060101ALI20220812BHJP
   A61K 31/12 20060101ALI20220812BHJP
   A61K 31/164 20060101ALI20220812BHJP
   A61K 31/4741 20060101ALI20220812BHJP
   A61K 31/593 20060101ALI20220812BHJP
   A61P 29/00 20060101ALI20220812BHJP
   A61P 11/00 20060101ALI20220812BHJP
   A61P 9/00 20060101ALI20220812BHJP
   A61P 15/00 20060101ALI20220812BHJP
   A61P 25/00 20060101ALI20220812BHJP
   A61P 27/02 20060101ALI20220812BHJP
   A61P 17/00 20060101ALI20220812BHJP
   A61P 43/00 20060101ALI20220812BHJP
【FI】
A61K36/9066
A61K36/21
A61K36/81
A61K36/886
A61K36/23
A61K36/22
A61K36/47
A61K36/889
A61K31/047
A61K31/122
A61K31/192
A61K31/12
A61K31/164
A61K31/4741
A61K31/593
A61P29/00
A61P11/00
A61P9/00
A61P15/00
A61P25/00
A61P27/02
A61P17/00
A61P43/00 121
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021573253
(86)(22)【出願日】2020-06-21
(85)【翻訳文提出日】2022-02-08
(86)【国際出願番号】 IN2020050545
(87)【国際公開番号】W WO2020255174
(87)【国際公開日】2020-12-24
(31)【優先権主張番号】201941024774
(32)【優先日】2019-06-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521193326
【氏名又は名称】オレーヌ ライフ サイエンシズ プライベート リミテッド
【氏名又は名称原語表記】OLENE LIFE SCIENCES PRIVATE LIMITED
【住所又は居所原語表記】A-Block,4th Floor,Prince Info Park,81-B,2nd Main Road,Opposite Ambit Park,Ambattur Industrial Estate,Chennai,Tamil Nadu 600058(IN)
(74)【代理人】
【識別番号】110000659
【氏名又は名称】弁理士法人広江アソシエイツ特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ソマシェカラ,ニルヴァナシェティ
(72)【発明者】
【氏名】パンダ,サンジブ クマール
(72)【発明者】
【氏名】パラチュル,ヴィヴェク アナンド
【テーマコード(参考)】
4C086
4C088
4C206
【Fターム(参考)】
4C086AA01
4C086AA02
4C086CB22
4C086DA14
4C086GA17
4C086MA02
4C086MA04
4C086MA16
4C086MA28
4C086MA35
4C086MA37
4C086MA43
4C086MA52
4C086NA11
4C086ZA15
4C086ZA33
4C086ZA36
4C086ZA59
4C086ZA81
4C086ZA89
4C086ZB11
4C086ZC75
4C088AB12
4C088AB21
4C088AB40
4C088AB46
4C088AB48
4C088AB81
4C088AB83
4C088AB86
4C088AC04
4C088AC05
4C088AC11
4C088AC13
4C088BA08
4C088CA02
4C088MA02
4C088MA03
4C088MA16
4C088MA28
4C088MA35
4C088MA37
4C088MA43
4C088MA52
4C088NA11
4C088ZA15
4C088ZA33
4C088ZA36
4C088ZA59
4C088ZA81
4C088ZA89
4C088ZB11
4C088ZC75
4C206AA01
4C206AA02
4C206CA10
4C206CA13
4C206CB25
4C206CB27
4C206DA13
4C206GA03
4C206GA26
4C206KA01
4C206KA04
4C206KA18
4C206MA02
4C206MA04
4C206MA36
4C206MA48
4C206MA55
4C206MA57
4C206MA63
4C206MA72
4C206NA11
4C206ZA15
4C206ZA33
4C206ZA36
4C206ZA59
4C206ZA81
4C206ZA89
4C206ZB11
4C206ZC75
(57)【要約】
本明細書に開示される発明は、(i)カロテノイド、スチルベノイド、イソフラボン、テルペン、イソキノリンアルカロイド、フェノール化合物、サポニン、フラボノイド、キノン、脂肪酸、及びそれらの誘導体から選択される植物化学物質と、(ii)ウコン(Curcuma longa)、ビート(Beta vulgaris)、バレイショ(Solanum tuberosum)、アロエベラ(Aloe barbadensis)、ノラニンジン(Daucus carota)、マンゴー(Mangifera indica)、キャッサバ(Manihot esculenta)、及びココナッツ(Cocos nucifera)から選択される新鮮な植物部分の抽出物に由来するバイオアベイラビリティ増強剤/自己分散剤と、を含む組成物であって、植物化学物質のバイオアベイラビリティを増強させる組成物である。本発明はまた、そのような組成物の調製方法を開示している。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
植物化学物質のバイオアベイラビリティを増強させるための組成物であって、
a)カロテノイド、スチルベノイド、イソフラボン、テルペン、イソキノリンアルカロイド、フェノール化合物、サポニン、フラボノイド、キノン、脂肪酸、及びそれらの誘導体の単独又は混合物からなる群から選択される植物化学物質と、
b)ウコン(Curcuma longa)、ビート(Beta vulgaris)、バレイショ(Solanum tuberosum)、アロエベラ(Aloe barbadensis)、ノラニンジン(Daucus carota)、マンゴー(Mangifera indica)、キャッサバ(Manihot esculenta)、及びココナッツ(Cocos nucifera)の単独又は混合物から選択される新鮮な植物部分の抽出物に由来するバイオアベイラビリティ増強剤/自己分散剤と、
を含む、組成物。
【請求項2】
前記植物化学物質が、例えばルテイン、ゼアキサンチン、リコペン、アスタキサンチン、β-カロテンなどのカロテノイド、ベルベリンなどのイソキノリンアルカロイド、カンナビノイド、レスベラトロールなどのスチルベノイド、ゲニステインなどのイソフラボン、コエンザイムQ10、パルミトイルエタノールアミド(PEA)、ピペリン、ボスウェル酸、クロロゲン酸、シリマリン、シリビニン、カテキン、ギンゲロール、ショウガオール、エラグ酸、ケルシチン、カフェイン、コーヒー酸誘導体、鉄、カルシウム、エクジステロイド/エクジステロン、ロザビン、サリドロシド、クルクリゴシドω-3-脂肪酸、エキナセア、ギムネマ酸、S-アリル-システイン、メラトニン、フォルスコリン、フペルジン、ヒペリシン、ハイパフォリン、フィトエストロゲン、ジンセノシド、バレレン酸、ビタミンD、ビタミンE、メントール、及びテアクリンから選択される、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
前記新鮮な植物部分が、ウコン(Curcuma longa)の根茎、ビート(Beta vulgaris)の主根、バレイショ(Solanum tuberosum)の塊茎、アロエベラ(Aloe barbadensis)の葉、ノラニンジン(Daucus carota)の主根、マンゴー(Mangifera indica)の果実、キャッサバ(Manihot esculenta)の根、及びココナッツ(Cocos nucifera)の果実から選択される、請求項1に記載の組成物。
【請求項4】
前記植物化学物質が、好ましくは、ルテイン、アスタキサンチン、ピペリン、カンナビノイド、ボスウェル酸、コエンザイムQ10、パルミトイルエタノールアミド、ベルベリン、及びビタミンDを含み、バイオアベイラビリティ増強剤/自己分散剤が、好ましくは、ウコン(Curcuma longa)の根茎、ビート(Beta vulgaris)の主根、及びバレイショ(Solanum tuberosum)の塊茎を含む、請求項1から3に記載の組成物。
【請求項5】
前記植物化学物質が、前記組成物全体の5%~95%の範囲の量で存在し、バイオアベイラビリティ増強剤/自己分散剤が、前記組成物全体の5%~95%の範囲の量で存在する、請求項1から4に記載の組成物。
【請求項6】
前記組成物が、錠剤、カプセル剤、丸剤、液剤、ペースト剤、ロゼンジ剤、インスタントミックス及び飲料などの剤形に製剤化される、請求項1から5に記載の組成物。
【請求項7】
新鮮な植物部分からの前記抽出物が、鉄及びビタミンDなどの植物化学物質、ミネラル及びビタミンのバイオアベイラビリティを増強させるための自己分散剤として作用する、請求項1に記載の組成物。
【請求項8】
請求項1に記載の植物化学物質のバイオアベイラビリティを増強させるための組成物の調製方法であって、
a)前記新鮮なウコン(Curcuma longa)の根茎、ビート(Beta vulgaris)の主根、バレイショ(Solanum tuberosum)の塊茎、アロエベラ(Aloe barbadensis)の葉、ノラニンジン(Daucus carota)の主根、マンゴー(Mangifera indica)の果実、キャッサバ(Manihot esculenta)の根、及びココナッツ(Cocos nucifera)の果実の単独又は混合物を小片にスライスし、0.5mm~1mmのメッシュ/フィルタプレスを有する低rpmスクリュ押出機を使用して前記新鮮な抽出物を抽出して、バイオアベイラビリティ増強剤/自己分散剤の前記抽出物を得る工程と、
b)100~500ミクロンフィルタを使用して工程(a)の前記抽出物を濾過して沈降性粒子を除去し、続いてホモジナイザを使用して連続撹拌しながら30~60℃で30分間、前記抽出物を加熱する工程と、
c)カロテノイド、スチルベノイド、イソフラボン、テルペン、イソキノリンアルカロイド、サポニン、フラボノイド、キノン、脂肪酸及びそれらの誘導体の単独又は混合物からなる前記群から選択される植物化学物質を工程b)の前記抽出物に添加する工程と、
d)工程(c)の前記混合物を200~10000RPMで30~60分間、25℃~80℃で均質化し、続いて60℃~85℃で真空乾燥し、粉末化して、自己分散性組成物の自由流動性粉末(粒径>120メッシュ)を得る工程と、
を含む、方法。
【請求項9】
請求項1から6に記載の組成物の治療上有効量を、前記組成物を必要とする対象に投与することによって、炎症性疾患、呼吸器疾患、心疾患、性的疾患、認知疾患、眼疾患、皮膚疾患及びストレスを治療する方法。
【請求項10】
炎症性疾患、呼吸器疾患、心疾患、性的疾患、認知疾患、眼疾患、皮膚疾患及びストレスの治療に有用である、請求項1から6に記載の組成物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、植物化学物質と、新鮮な植物抽出物に由来するバイオアベイラビリティ増強剤/自己分散剤とを含む組成物であって、植物化学物質のバイオアベイラビリティを増強させる組成物に関する。本発明は、そのような組成物の調製方法にも関する。
【背景技術】
【0002】
生薬は、その治療効果及び現代医薬と比較して少ない有害作用のために、創薬プロセスに大きく貢献し、その使用は世界的に増加している。しかしながら、多くの生薬及び薬草抽出物は、インビトロ所見が有効であるにもかかわらず、溶解度が低いために、インビボ活性が弱いか又は僅かであり、その結果、吸収性、ひいてはバイオアベイラビリティが低く、このために、有効性が低いか又は少ない。
【0003】
植物抽出物中のバイオアベイラビリティが低い植物化学物質は、他の多くの医薬活性の中でも特に、抗炎症、抗酸化、加齢黄斑変性、抗がん性、記憶増強などの種々の治療上の利点を有することが証明されている、フェノール化合物、キサントフィル系カロテノイド、カロテノイド、ベンジルイソキノリンアルカロイドのプロトベルベリン基、スチルベノイド、イソフラボン、モノアミンアルカロイド、フラボノール、クルクミノイド、及び他の多くに属する。しかし、これらの植物化学物質での疾患の予防及び治療は、これらの植物化学物質のバイオアベイラビリティが低く、体内で持続的に放出されないために、ほとんど達成されていない。
【0004】
当技術分野のさらなる発展により、植物化学物質に関して対処すべき主な問題は、バイオアベイラビリティだけではなく、植物化学物質が体循環内で生物学的に活性な形で長期間にわたって有効性を持続できる利用能でもあることが明らかとなった。これは、投与量を減らすことで治療の費用効率を向上させるのにも役立ち、薬物毒性を最小限に抑え、患者に適合する。
【0005】
天然化合物のバイオアベイラビリティ増強活性は、種々の作用機序を有し、主に、P-糖タンパク質(P-gp)阻害活性、胃腸管への血液供給の増加などの薬物の迅速な吸収を促進する非特異的機序、塩酸分泌の減少、薬物の代謝に関与する酵素を阻害する非特異的機序などの機序に起因する。
【0006】
「バイオアベイラビリティ増強剤」は、使用される用量でそれ自体のいかなる典型的な薬理学的活性も伴わずに、腸吸収を増加させ、それが組み合わされる特定の薬物又は植物化学物質のバイオアベイラビリティ及び生物学的有効性を増強することができる促進剤である。
【0007】
「バイオアベイラビリティ増強剤」という用語は、1979年にピペリンを世界で最初のバイオアベイラビリティ増強剤として発見し科学的に検証した、JammuのRegional Research Laboratory(RRL、現在はインド統合医療研究所(Jammu)として知られている。)のインド人科学者らによって最初に作出された[非特許文献1]。
【0008】
薬草バイオアベイラビリティ増強剤は、安全で、非毒性で、経済的で、調達が容易で、薬理学的に不活性であり、本質的に非アレルギー性であるので、その使用はバイオアベイラビリティ増強のための手段として広く認識されている。
【0009】
特許文献1は、植物ショウガ(Zingiber officinale)からの抽出物及び/又は生物活性画分/単離物を、薬物、栄養剤、栄養補助食品、微量栄養素及び生薬/薬草製品と組み合わせて含有し、場合により、コショウ(Piper nigrum)、ヒハツ(Piper longum)又はその含油樹脂から得られる抽出物/活性画分としてのピペリンをバイオアベイラビリティ増強剤として含有するバイオアベイラビリティ増強組成物、並びに植物源から抽出物又は画分を製造するためのそのプロセスに関する。
【0010】
特許文献2は、栄養化合物のバイオアベイラビリティを増加させるためのピペリンの使用を開示している。特許文献2は、栄養剤及び栄養補助食品の胃腸吸収の改善並びに全身利用のための組成物であって、最低98%の純粋なアルカロイドであるピペリンを含有するコショウ属(Piper)の果実からの抽出物を含む組成物及び方法をさらに開示している。
【0011】
特許文献3は、血中のクルクミンの吸収を増加させ、経口摂取時により良好な分散性をもたらし、様々な疾患の治療に有用な、ウコン由来の可溶性タンパク質、食物繊維、固定油及び精油と共にクルクミンを含有する組成物を開示している。
【0012】
非特許文献2には、薬物のバイオアベイラビリティを改善するための天然化合物、例えばケルセチン、ゲニステイン、ナリンギン、シノメニン、ピペリン、グリチルリチン及びニトリルグリコシドが開示されている。
【0013】
薬物送達におけるバイオアベイラビリティ増強剤が知られているが、非毒性かつ非刺激性であり、予測可能な活性で迅速に作用する薬草由来/植物化学物質のバイオアベイラビリティを増強させるための安全な薬草バイオアベイラビリティ増強剤を提供するための課題は依然として残っている。当技術分野で遭遇する別の問題は、薬草化合物及びバイオアベイラビリティ増強剤を含有するそのような製剤の大規模生産である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0014】
【特許文献1】国際公開第03/049753号パンフレット
【特許文献2】米国特許第5536506号明細書
【特許文献3】国際公開第2015/025263号パンフレット
【非特許文献】
【0015】
【非特許文献1】Atal CK.A breakthrough in drug bioavailability-a clue from age old wisdom of Ayurveda.IDMA Bulletin.1979;10:483-484
【非特許文献2】Journal of Medicinal Plants Research Vol.3(13),pp.1204-1211に2009年12月に掲載されたMyung Joo Kangらによる「Bioavailability enhancing activities of natural compounds from medicinal plants」と題する論文
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0016】
当技術分野の欠点を考慮して、本発明は、新鮮な植物部分の抽出物に由来するバイオアベイラビリティ増強剤/自己分散剤を使用して植物化学物質のバイオアベイラビリティを増強させることの可能な解決策を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0017】
上述の目的を達成するために、一態様では、本発明は、植物化学物質のバイオアベイラビリティを増強させるための組成物であって、
a)カロテノイド、スチルベノイド、イソフラボン、テルペン、イソキノリンアルカロイド、フェノール化合物、サポニン、フラボノイド、キノン、脂肪酸、及びそれらの誘導体の単独又は混合物からなる群から選択される植物化学物質と、
b)ウコン、ビート、バレイショ、アロエベラ、ノラニンジン、マンゴー、キャッサバ、及びココナッツの単独又は混合物から選択される新鮮な植物部分の抽出物に由来するバイオアベイラビリティ増強剤/自己分散剤と、
を含む、組成物を提供する。
【0018】
別の一態様では、本発明は、植物化学物質のバイオアベイラビリティを増強するための組成物の調製方法であって、
a)ウコン、ビート、バレイショ、アロエベラ、ノラニンジン、マンゴー、キャッサバ及びココナッツの単独又は混合物から選択される新鮮な植物部分を小片にスライスし、それらから新鮮な液体抽出物を抽出して、バイオアベイラビリティ増強剤/自己分散剤を得、続いて、液体抽出物を濾過して沈降性粒子を除去する工程と、
b)カロテノイド、スチルベノイド、イソフラボン、テルペン、イソキノリンアルカロイド、フェノール化合物、サポニン、フラボノイド、キノン、脂肪酸及びそれらの誘導体からなる群から選択される植物化学物質を工程(a)の液体抽出物に添加する工程と、
c)工程(b)の混合物を25℃~80℃で30~60分間、200~10000RPMで均質化してスラリーを得る工程と、
d)工程(c)のスラリーを60℃~85℃で8時間真空乾燥した後、フレークを粉砕して、組成物の自由流動性粉末(粒径>120メッシュ)を得る工程と、
を含む方法を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】実施例1のルテイン組成物と製剤化されていないルテイン抽出物との放出プロファイルを比較した図である。
図2】実施例1のルテイン抽出物組成物と標準的な製剤化されていないルテイン抽出物との自己分散性プロファイルを比較した図である。
図3】実施例13のルテイン抽出物組成物と標準的な製剤化されていないボスウェル抽出物との自己分散性プロファイルを比較した図である。
図4】実施例16のコショウ抽出物組成物と標準的な製剤化されていないコショウ抽出物(95%ピペリン)との放出プロファイルを比較した図である。
図5】実施例16のコショウ抽出物組成物と標準的な製剤化されていないコショウ抽出物との自己分散性プロファイルを比較した図である。
図6】実施例22のコエンザイムQ10組成物と標準的な製剤化されていないコエンザイムQ10抽出物との自己分散性プロファイルを比較した図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
発明の詳細な説明
ここで、本発明の様々な態様を完全に理解し把握することが可能となるように、本発明をいくつかの実施形態に関連して詳細に説明する。
【0021】
本発明で使用される植物化学物質の供給源:
【0022】
本発明で使用される植物化学物質は、供給業者から調達される。その詳細は以下の通りである。
【0023】
ルテイン:Plant Lipids Private Limited Kolenchery,Cochin-682 311,Kerala,Indiaから入手。
【0024】
リコペン:SV Agrofood,India C-9/150,Yamuna Vihar,Delhi-53,Indiaから入手。
【0025】
アスタキサンチン:Bio-gen Extracts Pvt.Ltd.Plot No.57,1st Stage,Sompura Industrial Area,Dobaspet,Bangalore-562111,Karnataka,Indiaから入手。
【0026】
ピペリン:Plant Lipids Private Limited Kolenchery,Cochin-682 311,Kerala,Indiaから入手。
【0027】
ボスウェル:Sami Labs Limited,19/1,1st Main Rd,2nd Phase,Nalagadderanahalli,Peenya,Bengaluru,Karnataka-560058,Indiaから入手。
【0028】
β-カロテン:SV Agrofood,India C-9/150,Yamuna Vihar,Delhi-53,Indiaから入手。
【0029】
ベルベリン:Kuber Impex Ltd304-5/The Magnate tower16/1 New Palasia Indore Madhya Pradesh-452001,Indiaから入手。
【0030】
レスベラトロール:Kuber Impex Ltd304-5/The Magnate tower16/1 New Palasia Indore Madhya Pradesh-452001,Indiaから入手。
【0031】
ゲニステイン:Kuber Impex Ltd304-5/The Magnate tower16/1 New Palasia Indore Madhya Pradesh-452001,Indiaから入手。
【0032】
コエンザイムQ10:SV Agrofood,India C-9/150,Yamuna Vihar,Delhi-53,Indiaから入手。
【0033】
パルミトイルエタノールアミド(PEA):Wuxi Cima Science Co.Ltd,288,Shi Ba Wan Road,Wuxi214064,Jiangsu,Chinaから入手。
【0034】
ビタミンD:Supreme Pharmaceuticals Mysore Pvt.Ltd.#73,74&48 P-1KIADB Industrial Area,Nanjangud-571302,Indiaから入手。
【0035】
本発明で使用される生物学的材料(植物)の供給源及び原産地:
【0036】
ウコン(Curcuma Longa)
原産地:インド亜大陸及び東南アジア原産
インドのタミル・ナードゥ州の現地供給元から調達
【0037】
ビート(Beta Vulgaris)
原産地:地中海及びヨーロッパ沿岸原産
インドのタミル・ナードゥ州の現地供給元から調達
【0038】
バレイショ(Solanum tuberosum)
原産地:南ペルー及び最北西部ボリビア原産
インドのタミル・ナードゥ州の現地供給元から調達
【0039】
アロエベラ(Aloe barbadensis)
原産地:アラビア半島原産
インドのタミル・ナードゥ州の現地供給元から調達
【0040】
ノラニンジン(Daucus carota)
原産地:南西アジア及びヨーロッパ原産
インドのタミル・ナードゥ州の現地供給元から調達
【0041】
マンゴー(Mangifera indica)
原産地:インド、パキスタン、南アジア原産
インドのタミル・ナードゥ州の現地供給元から調達
【0042】
キャッサバ(Manihot esculenta)
原産地:アジア、アフリカ、北部及び中西部ブラジル、南アメリカ原産
インドのタミル・ナードゥ州の現地供給元から調達
【0043】
ココナッツ(Cocos nucifera)
原産地:インド亜大陸及び東南アジア原産
インドのタミル・ナードゥ州の現地供給元から調達
【0044】
「植物化学物質」という用語は、本明細書では、植物に見られる様々な生物学的に活性な化合物のいずれかを指す。
【0045】
「バイオアベイラビリティ増強剤」又は「自己分散剤」という用語は、本明細書では、植物化学物質を水相に自発的に分散させ、外力を加えずに均一な懸濁液を形成して組成物中の植物化学物質のバイオアベイラビリティを増強させる新鮮な植物部分に由来する抽出物を指す。
【0046】
本発明は、植物由来の植物化学物質のバイオアベイラビリティを天然の自己分散剤を使用して増強させて、植物化学物質が体循環に容易に吸収され、生物学的に活性な形態で長期間残存できるようにすることで、動物及びヒトに様々な治療的、予防的及び一般的な健康補助剤として使用する際により高い安全プロファイルで有効性を持続させる必要性から生じた。
【0047】
従って、好適な一態様では、本発明は、植物化学物質のバイオアベイラビリティを増強させるための組成物であって、
a)カロテノイド、スチルベノイド、イソフラボン、テルペン、イソキノリンアルカロイド、フェノール化合物、サポニン、フラボノイド、キノン、脂肪酸、及びそれらの誘導体の単独又は混合物からなる群から選択される植物化学物質と、
b)ウコン(Curcuma longa)、ビート(Beta vulgaris)、バレイショ(Solanum tuberosum)、アロエベラ(Aloe barbadensis)、ノラニンジン(Daucus carota)、マンゴー(Mangifera indica)、キャッサバ(Manihot esculenta)、及びココナッツ(Cocos nucifera)の単独又は混合物から選択される新鮮な植物部分の抽出物に由来するバイオアベイラビリティ増強剤/自己分散剤と、
を含む、組成物を開示する。
【0048】
植物化学物質/植物化学物質誘導体/生物学的に活性な化合物は、例えばルテイン、ゼアキサンチン、リコペン、アスタキサンチン、β-カロテンなどのカロテノイド、ベルベリンなどのイソキノリンアルカロイド、カンナビノイド、レスベラトロールなどのスチルベノイド、ゲニステインなどのイソフラボン、コエンザイムQ10、パルミトイルエタノールアミド(PEA)、ピペリン、ボスウェル酸、クロロゲン酸、シリマリン、シリビニン、カテキン、ギンゲロール、ショウガオール、エラグ酸、ケルシチン、カフェイン、コーヒー酸誘導体、鉄、カルシウム、エクジステロイド/エクジステロン、ロザビン、サリドロシド、クルクリゴシドω-3-脂肪酸、エキナセア、ギムネマ酸、S-アリル-システイン、メラトニン、フォルスコリン、フペルジン、ヒペリシン、ハイパフォリン、フィトエストロゲン、ジンセノシド、バレレン酸、ビタミンD、ビタミンE、メントール、及びテアクリンなどからなる。
【0049】
好ましい植物化学物質/植物化学物質誘導体/生物学的に活性な化合物としては、ルテイン、アスタキサンチン、ピペリン、カンナビノイド、ボスウェル酸、コエンザイムQ10、パルミトイルエタノールアミド、ベルベリン及びビタミンDが挙げられる。
【0050】
本発明の組成物中の植物化学物質は、天然及び/又は合成及び/又は半合成プロセスのいずれかによって得ることができ、精製分子又は抽出物のいずれかであり得る。
【0051】
本発明の組成物中のバイオアベイラビリティ増強剤/自己分散剤は、ウコン(Curcuma longa)の根茎、ビート(Beta vulgaris)の主根、バレイショ(Solanum tuberosum)の塊茎、アロエベラ(Aloe barbadensis)の葉、ノラニンジン(Daucus carota)の主根、マンゴー(Mangifera indica)の果実、キャッサバ(Manihot esculenta)の根、及びココナッツ(Cocos nucifera)の果実から選択される新鮮な植物部分の抽出物に由来する。
【0052】
バイオアベイラビリティ増強剤/自己分散剤は、自己分散によって植物化学物質のバイオアベイラビリティを増強させる。
【0053】
新鮮な植物部分の抽出物に由来する好ましいバイオアベイラビリティ増強剤/自己分散剤としては、ウコン(Curcuma longa)の根茎、ビート(Beta vulgaris)の主根及びバレイショ(Solanum tuberosum)の塊茎が挙げられる。
【0054】
新鮮な植物部分の抽出物は、いかなる溶媒も使用せずに得られる。
【0055】
別の好ましい一実施形態では、本組成物は、全組成物の1%~99%、好ましくは5%~95%の範囲の量の植物化学物質を含む。
【0056】
別の好ましい一実施形態では、本組成物は、全組成物の1%~99%、好ましくは5%~95%の範囲の量のバイオアベイラビリティ増強剤/自己分散剤を含む。
【0057】
別の一実施形態では、本発明は、新鮮な植物部分の抽出物に由来するバイオアベイラビリティ増強剤/自己分散剤を使用して植物化学物質のバイオアベイラビリティを増強させる方法であって、新鮮な植物部分を抽出し、続いて植物抽出物と植物化学物質とを高温で均質化し、乾燥させ、粉末化して、自己分散性組成物の自由流動性粉末を得ることを含む方法を開示する。
【0058】
別の好ましい一実施形態では、本発明は、植物化学物質のバイオアベイラビリティを増強するための組成物の調製方法であって、
a)新鮮なウコン(Curcuma longa)の根茎、ビート(Beta vulgaris)の主根、バレイショ(Solanum tuberosum)の塊茎、アロエベラ(Aloe barbadensis)の葉、ノラニンジン(Daucus carota)の主根、マンゴー(Mangifera indica)の果実、キャッサバ(Manihot esculenta)の根、及びココナッツ(Cocos nucifera)の果実の単独又は混合物を小片にスライスし、0.5mm~1mmのメッシュ/フィルタプレスを有する低rpmスクリュ押出機を使用して新鮮な抽出物を抽出して、バイオアベイラビリティ増強剤/自己分散剤の抽出物を得る工程と、
b)100~500ミクロンフィルタを使用して工程(a)の抽出物を濾過して沈降性粒子を除去し、続いてホモジナイザを使用して連続撹拌しながら30~60℃で30分間、抽出物を加熱する工程と、
c)カロテノイド、スチルベノイド、イソフラボン、テルペン、イソキノリンアルカロイド、サポニン、フラボノイド、キノン、脂肪酸及びそれらの誘導体の単独又は混合物からなる群から選択される植物化学物質を工程b)の抽出物に添加する工程と、
d)工程(c)の混合物を25℃~80℃で30~60分間、200~10000RPMで均質化し、続いて60℃~85℃で真空乾燥した後、粉末化して、自己分散性組成物の自由流動性粉末(粒径>120メッシュ)を得る工程と、
を含む方法を開示する。
【0059】
本方法では、ウコン(Curcuma longa)の根茎、ビート(Beta vulgaris)の主根、バレイショ(Solanum tuberosum)の塊茎、アロエベラ(Aloe barbadensis)の葉、ノラニンジン(Daucus carota)の主根、マンゴー(Mangifera indica)の果実、キャッサバ(Manihot esculenta)の根、及びココナッツ(Cocos nucifera)の果実の単独又は混合物から選択される新鮮な植物部分を小片に切断し、0.5mm~1mmのメッシュ/フィルタプレスを有する低rpmスクリュ押出機を20~35℃で使用して新鮮な抽出物を分離する。場合により、新たに生成した抽出物を4℃未満の温度に冷却して、望ましくない塩を沈殿させて除去する。
【0060】
新鮮な植物部分抽出物を濾過して、植物化学物質の分散性及びバイオアベイラビリティを増強させる。
【0061】
ルテイン、ゼアキサンチン、リコペン、アスタキサンチン、β-カロテンなどのカロテノイド、ベルベリンなどのイソキノリンアルカロイド、カンナビノイド、レスベラトロールなどのスチルベノイド、ゲニステインなどのイソフラボン、コエンザイムQ10、パルミトイルエタノールアミド(PEA)、ピペリン、ボスウェル酸、クロロゲン酸、シリマリン、シリビニン、カテキン、ギンゲロール、ショウガオール、エラグ酸、ケルシチン、カフェイン、コーヒー酸誘導体、鉄、カルシウム、エクジステロイド/エクジステロン、ロザビン、サリドロシド、クルクリゴシドω-3-脂肪酸、エキナセア、ギムネマ酸、S-アリル-システイン、メラトニン、フォルスコリン、フペルジン、ヒペリシン、ハイパフォリン、フィトエストロゲン、ジンセノシド、バレレン酸、ビタミンD、ビタミンE、メントール、及びテアクリンの単独又は混合物からなる植物化学物質を、好適な割合で抽出物に添加し、混合物を200~10000RPMで30~60分間、25℃~80℃で均質化する。次いで、混合物を真空乾燥し、粉末化して、本発明の組成物の自由流動性粉末を得る。
【0062】
一実施形態では、本発明の方法は溶媒を使用しない。
【0063】
別の一実施形態では、1つ以上の上述の植物化学物質と1つ以上の上述のバイオアベイラビリティ増強剤/自己分散剤とを含む本発明の組成物は、錠剤、カプセル剤、丸剤、液剤、ペースト剤、ロゼンジ剤、インスタントミックス及び飲料などの様々な剤形に製剤化することができる。
【0064】
別の一実施形態では、本発明は、ルテイン組成物の放出プロファイルを開示し、結果は、「製剤化されていないルテイン抽出物」と比較してルテイン組成物の溶解度及び放出プロファイルが増加したことを示す。同じことが図1に示されている。
【0065】
別の一実施形態では、本発明は、ルテイン抽出物組成物と標準的な製剤化されていないルテイン抽出物とを比較する自己分散性試験を開示し、結果は、ルテイン抽出物組成物が機械的撹拌なしで容易に分散し、水に浮く標準的な製剤化されていないルテイン抽出物と比較して自己分散性が増強されたことを示す。分散性の結果を図2に示す。
【0066】
別の一実施形態では、本発明は、ボスウェル抽出物組成物と標準的な製剤化されていないボスウェル抽出物とを比較する自己分散性試験を開示し、結果は、ボスウェル抽出物組成物が機械的撹拌なしで容易に分散し、水に浮く標準的な製剤化されていないボスウェル抽出物と比較して自己分散性が増強されたことを示す。分散性の結果を図3に示す。
【0067】
別の一実施形態では、本発明は、コショウ抽出物組成物の放出プロファイルを開示し、結果は、「製剤化されていないコショウ抽出物」と比較してコショウ抽出物組成物の溶解度及び放出プロファイルが増加したことを示す。同じことが図4に示されている。
【0068】
別の一実施形態では、本発明は、コショウ抽出物組成物と標準的な製剤化されていないコショウ抽出物とを比較する自己分散性試験を開示し、結果は、コショウ抽出物組成物が機械的撹拌なしで容易に分散し、水に浮く標準的な製剤化されていないコショウ抽出物と比較して自己分散性が増強されたことを示す。分散性の結果を図5に示す。
【0069】
別の一実施形態では、本発明は、コエンザイムQ10組成物と標準的な製剤化されていないコエンザイムQ10抽出物とを比較する自己分散性試験を開示し、結果は、コエンザイムQ10組成物が機械的撹拌なしで容易に分散し、水に浮く標準的な製剤化されていないコエンザイムQ10抽出物と比較して自己分散性が増強されたことを示す。分散性の結果を図6に示す。
【0070】
任意の一実施形態では、本発明の組成物は、酸化防止剤、湿潤剤、アスコルビン酸、二酸化ケイ素などから選択される流動化剤を含む。
【0071】
別の一実施形態では、本発明は、1つ以上の植物化学物質と、新鮮な植物部分の抽出物に由来する1つ以上のバイオアベイラビリティ増強剤/自己分散剤とを含む本発明の組成物の治療上有効量を、本発明の組成物を必要とする対象に投与することによって、炎症性疾患、呼吸器疾患、心疾患、性的疾患、認知疾患、眼疾患、皮膚疾患及びストレスを治療する方法であって、治療上有効量が5~1000mg/日である方法を開示する。
【0072】
さらに別の一実施形態では、本発明は、動物及びヒトに関連する炎症性疾患、呼吸器疾患、心疾患、性的疾患、認知疾患、眼疾患、皮膚疾患及びストレスの治療に使用される、1つ以上の植物化学物質と、新鮮な植物部分の抽出物に由来する1つ以上のバイオアベイラビリティ増強剤/自己分散剤とを含む組成物を開示する。
【0073】
さらに別の一実施形態では、本発明の組成物は、植物化学物質と、新鮮な植物部分の抽出物に由来するバイオアベイラビリティ増強剤/自己分散剤とを含み、新鮮な植物部分からの抽出物は、鉄及びビタミンDなどの植物化学物質、ミネラル及びビタミンのバイオアベイラビリティを増強させるための自己分散剤として使用/作用することができる。
【実施例
【0074】
本発明の実施形態を例示するいくつかの典型的な実施例を提供するが、これらは単なる例示であり、本発明の要素を限定するものと見なされるべきではない。
【0075】
実施例1:生物学的に利用可能なルテイン組成物
【数1】

【0076】
実施例2:実施例1の生物学的に利用可能なルテイン組成物の調製方法
a)1000gの新鮮なウコン根茎をRO水で洗浄し、続いて0.5mm~1mmのメッシュを有する低速スクリュ押出機を使用して抽出して液体抽出物を分離し、100~500ミクロンのフィルタで抽出物を濾過する;
b)工程(a)で得られた新鮮なウコン液体抽出物を、ホモジナイザを使用して連続的に撹拌しながら40℃で30分間加熱する;
c)連続的に撹拌しながら、工程(b)の液体抽出物(乾燥基準で75gの新鮮なウコン根茎抽出物)に25gのルテイン抽出物をゆっくり添加する;
d)工程(c)の新鮮なウコン液体抽出物とルテイン抽出物との混合物を2000RPM、40℃で30分間均質化して粘性スラリーを得る;
e)回転真空乾燥機(RVD)を使用して工程(d)のスラリーを40℃で8時間真空乾燥する;
f)工程(e)のフレークを粉砕して、自己分散性ルテイン組成物の自由流動性粉末(粒径>120メッシュ)を得る。
新鮮なウコン液体抽出物の収量:750g
【0077】
実施例3:ルテイン組成物の放出プロファイル
組成物を、リン酸緩衝液中でのルテイン溶解度及び放出について試験した。実施例1からの400mgのルテイン組成物を、400mlのリン酸緩衝液(pH6.8)に、37℃で断続的に撹拌しながら添加した。試料を最大4時間にわたって採取し、濾過し、UV-Vis分光光度計を使用して446nmでの吸光度について試験した。結果は、ルテイン組成物の溶解度及び放出プロファイルが「製剤化されていないルテイン抽出物」と比較して増加したことを示している。吸光度対時間のグラフを図1に示すようにプロットした。
【0078】
実施例4:「実施例1のルテイン抽出物組成物」と「標準的な製剤化されていないルテイン抽出物」との自己分散性プロファイルの比較
【0079】
「実施例1の組成物(試験生成物)」と「標準的な製剤化されていないルテイン抽出物(参照生成物)」との自己分散性の比較実験を行った。分散性プロファイルを図2に示す。結果は、「試験生成物」が機械的撹拌なしで容易に分散したのに対して、「標準的な製剤化されていないルテイン抽出物」は、水に浮くことから非分散性であったことを示している。
【0080】
実施例5:生物学的に利用可能なアスタキサンチン組成物
【数2】

【0081】
実施例6:実施例5の生物学的に利用可能なアスタキサンチン組成物の調製方法
a)1000gの新鮮なウコン根茎をRO水で洗浄し、続いて0.5mm~1mmのメッシュを有する低速スクリュ押出機を使用して抽出して液体抽出物を分離し、100~500ミクロンのフィルタで抽出物を濾過する;
b)工程(a)で得られた新鮮なウコン液体抽出物を、ホモジナイザを使用して連続的に撹拌しながら60℃で30分間加熱する;
c)連続的に撹拌しながら、工程(b)の液体抽出物(乾燥基準で75gの新鮮なウコン根茎抽出物)に25gのアスタキサンチン抽出物をゆっくり添加する;
d)工程(c)の新鮮なウコン液体抽出物とアスタキサンチン抽出物との混合物を2000RPM、40℃で30分間均質化して粘性スラリーを得る;
e)回転真空乾燥機(RVD)を使用して工程(d)のスラリーを60℃で8時間真空乾燥する;
f)工程(e)のフレークを粉砕して、自己分散性アスタキサンチン組成物の自由流動性粉末(粒径>120メッシュ)を得る。
新鮮なウコン液体抽出物の収量:750g
【0082】
実施例7:生物学的に利用可能なルテイン組成物
【数3】

【0083】
実施例8:実施例7の生物学的に利用可能なルテイン組成物の調製方法
a)1000gの新鮮なビート主根をRO水で洗浄し、続いて0.5mm~1mmのメッシュを有する低速スクリュ押出機を使用して抽出して液体抽出物を分離し、100~500ミクロンのフィルタで抽出物を濾過する;
b)工程(a)で得られた新鮮なビート液体抽出物を、ホモジナイザを使用して連続的に撹拌しながら40℃で30分間加熱する;
c)連続的に撹拌しながら、工程(b)の液体抽出物(乾燥基準で75gの新鮮なビート抽出物)に25gのルテイン抽出物をゆっくり添加する;
d)工程(c)の新鮮なビート液体抽出物とルテイン抽出物との混合物を2000RPM、40℃で30分間均質化して粘性スラリーを得る;
e)回転真空乾燥機(RVD)を使用して工程(d)のスラリーを40℃で8時間真空乾燥する;
f)工程(e)のフレークを粉砕して、自己分散性ルテイン組成物の自由流動性粉末(粒径>120メッシュ)を得る。
新鮮なビート液体抽出物の収量:750g
【0084】
実施例9:生物学的に利用可能なルテイン組成物
【数4】

【0085】
実施例10:実施例9の生物学的に利用可能なルテイン組成物の調製方法
a)1500gの新鮮なバレイショ塊茎をRO水で洗浄し、続いて0.5mm~1mmのメッシュを有する低速スクリュ押出機を使用して抽出して液体抽出物を分離し、100~500ミクロンのフィルタで抽出物を濾過する;
b)工程(a)で得られた新鮮なバレイショ液体抽出物を、ホモジナイザを使用して連続的に撹拌しながら40℃で30分間加熱する;
c)連続的に撹拌しながら、工程(b)の液体抽出物(乾燥基準で75gの新鮮なバレイショ抽出物)に25gのルテイン抽出物をゆっくり添加する;
d)工程(c)の新鮮なバレイショ液体抽出物とルテイン抽出物との混合物を2000RPM、40℃で30分間均質化して粘性スラリーを得る;
e)回転真空乾燥機(RVD)を使用して工程(d)のスラリーを40℃で8時間真空乾燥する;
f)工程(e)のフレークを粉砕して、自己分散性ルテイン組成物の自由流動性粉末を得る。
新鮮なバレイショ液体抽出物の収量:1000g
【0086】
実施例11:ボスウェル抽出物組成物
【数5】

【0087】
実施例12:実施例11のボスウェル抽出物組成物の調製方法
a)1000gの新鮮なウコン根茎をRO水で洗浄し、続いて0.5mm~1mmのメッシュを有する低速スクリュ押出機を使用して抽出して液体抽出物を分離し、100~500ミクロンのフィルタで抽出物を濾過して、バイオアベイラビリティ増強/自己分散剤を得る;
b)工程(a)で得られた新鮮なウコン液体抽出物を、ホモジナイザを使用して連続的に撹拌しながら40℃で30分間加熱する;
c)連続的に撹拌しながら、工程(b)の液体抽出物(乾燥基準で68gの新鮮なウコン根茎抽出物)に32gのボスウェル抽出物をゆっくり添加する;
d)工程(c)の混合物を2000RPMで30分間、40℃で均質化して、均一な粘性スラリーを得る;
e)回転真空乾燥機(RVD)を使用して工程(d)のスラリーを60℃で8時間真空乾燥する;
f)工程(e)のフレークを粉砕ミルを使用して粉砕して、自己分散性ボスウェル抽出物組成物の自由流動性粉末を得る。
新鮮なウコン液体抽出物の収量:680g
【0088】
実施例13:ボスウェル抽出物組成物
【数6】

【0089】
実施例14:実施例13のボスウェル抽出物組成物の調製方法
a)300gの新鮮なウコン根茎をRO水で洗浄し、続いて0.5mm~1mmのメッシュを有する低速スクリュ押出機を使用して圧搾して液体抽出物を分離し、100ミクロンのフィルタで抽出物を濾過して、バイオアベイラビリティ増強/自己分散剤を得る;
b)工程(a)で得られた新鮮なウコン液体抽出物を、ホモジナイザを使用して連続的に撹拌しながら40℃で30分間加熱する;
c)連続的に撹拌しながら、工程(b)の液体抽出物(乾燥基準で25gの新鮮なウコン根茎抽出物)に75gのボスウェル抽出物をゆっくり添加する;
d)工程(c)の混合物を2000RPMで30分間、40℃で均質化して、均一なスラリーを得る;
e)回転真空乾燥機(RVD)を使用して工程(d)のスラリーを80℃で8時間真空乾燥する;
f)工程(e)のフレークを粉砕ミルを使用して粉砕して、自己分散性ボスウェル抽出物組成物の自由流動性粉末(粒径>120メッシュ)を得る。
新鮮なウコン液体抽出物の収量:250g
【0090】
実施例15:「実施例13のボスウェル抽出物組成物」と「標準的な製剤化されていないボスウェル抽出物」との自己分散性プロファイルの比較
【0091】
「実施例13の組成物(試験生成物)」と「標準的な製剤化されていないボスウェル抽出物(参照生成物)」との自己分散性の比較実験を行った。分散性プロファイルを図3に示す。結果は、「試験生成物」が機械的撹拌なしで容易に分散したのに対して、「標準的な製剤化されていないボスウェル抽出物」は、水に浮くことから非分散性であったことを示している。
【0092】
実施例16:コショウ抽出物組成物
【数7】

【0093】
実施例17:実施例16のコショウ抽出物組成物の調製方法
a)250gの新鮮なウコン根茎をRO水で洗浄し、続いて0.5mm~1mmのメッシュを有する低速スクリュ押出機を使用して抽出して液体抽出物を分離し、100~500ミクロンのフィルタで抽出物を濾過して、バイオアベイラビリティ増強/自己分散剤を得る;
b)工程(a)で得られた新鮮なウコン液体抽出物を、ホモジナイザを使用して連続的に撹拌しながら40℃で30分間加熱する;
c)連続的に撹拌しながら、工程(b)の液体抽出物(乾燥基準で15gの新鮮なウコン根茎抽出物)に85gのコショウ抽出物(95%ピペリン)をゆっくり添加する;
d)工程(c)の混合物を2000RPMで30分間、40℃で均質化して、粘性の均一なスラリーを得る;
e)回転真空乾燥機(RVD)を使用して工程(d)のスラリーを80℃で8時間真空乾燥する;
f)工程(e)のフレークを粉砕ミルを使用して粉砕して、自己分散性コショウ抽出物組成物の自由流動性粉末(粒径>120メッシュ)を得る。
新鮮なウコン液体抽出物の収量:200g
【0094】
実施例18:「実施例16のコショウ抽出物組成物の調製方法」と「標準的な製剤化されていないコショウ抽出物(95%ピペリン)」との放出プロファイルの比較
【0095】
リン酸緩衝液6.8中での「実施例16のコショウ抽出物組成物(試験組成物)」からのピペリンの溶解度を、標準的な製剤化されていないコショウ抽出物(95%ピペリン)と比較した。各試料250mgを、温度37℃に保った水槽内の別々のビーカー中の6.8緩衝液400mlに、50rpmで連続的に撹拌しながら添加した。試料を0時間、1時間、2時間、3時間、4時間及び5時間の一定の間隔で収集し、0.22μmのマイクロフィルタを用いて濾過した。UV分光光度計を使用して343nmで吸光度を読み取った。経時的な吸光度グラフを図4に示す。吸光度の増加は、組成物からのピペリンの溶解度の増加に対応する。この試験は、試験組成物が製剤化されていない抽出物よりも優れた溶解性を有することを明確に実証している。
【0096】
実施例19:「実施例16のコショウ抽出物組成物」と「標準的な製剤化されていないコショウ抽出物」との自己分散性プロファイルの比較
【0097】
「実施例16の組成物(試験生成物)」と「標準的な製剤化されていないコショウ抽出物(参照生成物)」との自己分散性の比較実験を行った。分散性プロファイルを図5に示す。結果は、「試験生成物」が機械的撹拌なしで容易に分散したのに対して、「標準的な製剤化されていないコショウ抽出物」は、水に浮くことから非分散性であったことを示している。
【0098】
実施例20:コショウ抽出物組成物
【数8】

【0099】
実施例21:実施例20のコショウ抽出物組成物の調製方法
a)300gの新鮮なウコン根茎をRO水で洗浄し、続いて0.5mm~1mmのメッシュを有する低速スクリュ押出機を使用して抽出して液体抽出物を分離し、100~500ミクロンのフィルタで抽出物を濾過して、バイオアベイラビリティ増強/自己分散剤を得る;
b)工程(a)で得られた新鮮なウコン液体抽出物を、ホモジナイザを使用して連続的に撹拌しながら40℃で30分間加熱する;
c)連続的に撹拌しながら、工程(b)の液体抽出物(20gの新鮮なウコン根茎抽出物)に80gのコショウ抽出物(95%ピペリン)をゆっくり添加する;
d)工程(c)の混合物を2000RPMで30分間、40℃で均質化して、粘性の均一なスラリーを得る;
e)回転真空乾燥機(RVD)を使用して工程(d)のスラリーを80℃で8時間真空乾燥する;
f)工程(e)のフレークを粉砕ミルを使用して粉砕して、自己分散性コショウ抽出物組成物の自由流動性粉末(粒径>120メッシュ)を得る。
新鮮なウコン液体抽出物の収量:200g
【0100】
実施例22:コエンザイムQ10組成物
【数9】

【0101】
実施例23:実施例22のコエンザイムQ10組成物の調製方法
a)1000gの新鮮なウコン根茎をRO水で洗浄し、続いて0.5mm~1mmのメッシュを有する低速スクリュ押出機を使用して抽出して液体抽出物を分離し、100~500ミクロンのフィルタで抽出物を濾過して、バイオアベイラビリティ増強/自己分散剤を得る;
b)工程(a)で得られた新鮮なウコン液体抽出物を、ホモジナイザを使用して連続的に撹拌しながら60℃で30分間加熱する;
c)23gのコエンザイムQ10(99%に標準化)を工程(b)の液体抽出物(乾燥基準で73gの新鮮なウコン根茎抽出物)に添加し、続いて4gのアスコルビン酸を連続的に撹拌しながら添加する;
d)工程(c)の混合物を2000RPMで30分間、40℃で均質化して、粘性の均一なスラリーを得る;
e)回転真空乾燥機(RVD)を使用して工程(d)のスラリーを50℃で8時間真空乾燥する;
f)工程(e)のフレークを粉砕ミルを使用して粉砕して、自己分散性コエンザイムQ10組成物の自由流動性粉末を得る。
新鮮なウコン抽出液の収量:730g
【0102】
実施例24:「実施例22のコエンザイムQ10組成物」と「標準的な製剤化されていないコエンザイムQ10抽出物」との自己分散性プロファイルの比較
【0103】
「実施例22の組成物(試験生成物)」と「標準的な製剤化されていないコエンザイムQ10抽出物(参照生成物)」との自己分散性の比較実験を行った。分散性プロファイルを図6に示す。結果は、「試験生成物」が機械的撹拌なしで容易に分散したのに対して、「標準的な製剤化されていないコエンザイムQ10抽出物」は、水に浮くことから非分散性であったことを示している。
【0104】
実施例25:パルミトイルエタノールアミド組成物
【数10】

【0105】
実施例26:実施例25のパルミトイルエタノールアミド組成物の調製方法
a)200gの新鮮なウコン根茎をRO水で洗浄し、続いて0.5mm~1mmのメッシュを有する低速スクリュ押出機を使用して抽出して液体抽出物を分離し、100~500ミクロンのフィルタで抽出物を濾過して、バイオアベイラビリティ増強/自己分散剤を得る;
b)工程(a)で得られた新鮮なウコン液体抽出物を、ホモジナイザを使用して連続的に撹拌しながら60℃で30分間加熱する;
c)連続的に撹拌しながら、工程(b)の液体抽出物(乾燥基準で15gの新鮮なウコン根茎抽出物)に85gのパルミトイルエタノールアミドを添加する;
d)工程(c)の混合物を2000RPMで30分間、40℃で均質化して、粘性の均一なスラリーを得る;
e)回転真空乾燥機(RVD)を使用して工程(d)のスラリーを60℃で8時間真空乾燥する;
f)工程(e)のフレークを粉砕ミルを使用して粉砕して、自己分散性パルミトイルエタノールアミド組成物の自由流動性粉末(粒径>120メッシュ)を得る。
新鮮なウコン液体抽出物の収量:150g
【0106】
実施例27:ベルベリン抽出物組成物
【数11】

【0107】
実施例28:実施例27のベルベリン抽出物組成物の調製方法
a)600gの新鮮なウコン根茎をRO水で洗浄し、続いて0.5mm~1mmのメッシュを有する低速スクリュ押出機を使用して抽出して液体抽出物を分離し、100~500ミクロンのフィルタで抽出物を濾過して、バイオアベイラビリティ増強/自己分散剤を得る;
b)工程(a)で得られた新鮮なウコン液体抽出物を、ホモジナイザを使用して連続的に撹拌しながら60℃で30分間加熱する;
c)連続的に撹拌しながら、工程(b)の液体抽出物(50gの新鮮なウコン根茎抽出物)に50gのベルベリン抽出物をゆっくり添加する;
d)工程(c)の混合物を2000RPMで30分間、40℃で均質化して、粘性の均一なスラリーを得る;
e)回転真空乾燥機(RVD)を使用して工程(d)のスラリーを40℃で8時間真空乾燥する;
f)工程(e)のフレークを粉砕ミルを使用して粉砕して、自己分散性ベルベリン抽出物組成物の自由流動性粉末を得る。
新鮮なウコン液体抽出物の収量:500g
【0108】
実施例29:ビタミンD組成物
【数12】

【0109】
実施例30:実施例29のビタミンD組成物の調製方法
a)300gの新鮮なウコン根茎をRO水で洗浄し、続いて0.5mm~1mmのメッシュを有する低速スクリュ押出機を使用して抽出して液体抽出物を分離し、100~500ミクロンのフィルタで抽出物を濾過して、バイオアベイラビリティ増強/自己分散剤を得る;
b)工程(a)で得られた新鮮なウコン液体抽出物を、ホモジナイザを使用して連続的に撹拌しながら60℃で30分間加熱する;
c)連続的に撹拌しながら、工程(b)の液体抽出物(乾燥基準で20gの新鮮なウコン根茎抽出物)に80gのビタミンDをゆっくり添加する;
d)工程(c)の混合物を2000RPMで30分間、40℃で均質化して、粘性の均一なスラリーを得る;
e)回転真空乾燥機(RVD)を使用して工程(d)のスラリーを60℃で8時間真空乾燥する;
f)工程(e)のフレークを粉砕ミルを使用して粉砕して、自己分散性ビタミンD組成物の自由流動性粉末を得る。
新鮮なウコン液体抽出物の収量:200g
図1
図2
図3
図4
図5
図6
【国際調査報告】