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特表2022-536912電気道路システムのトラックラインから電力を収集する車両の集電器を制御するための方法、制御回路及び制御システム
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  • 特表-電気道路システムのトラックラインから電力を収集する車両の集電器を制御するための方法、制御回路及び制御システム 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-08-22
(54)【発明の名称】電気道路システムのトラックラインから電力を収集する車両の集電器を制御するための方法、制御回路及び制御システム
(51)【国際特許分類】
   B60L 5/38 20060101AFI20220815BHJP
   B60L 50/53 20190101ALI20220815BHJP
   B60L 53/37 20190101ALI20220815BHJP
   B60M 7/00 20060101ALN20220815BHJP
【FI】
B60L5/38 Z
B60L50/53
B60L53/37
B60M7/00 U
【審査請求】未請求
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2021573786
(86)(22)【出願日】2020-06-11
(85)【翻訳文提出日】2021-12-10
(86)【国際出願番号】 EP2020066214
(87)【国際公開番号】W WO2020249680
(87)【国際公開日】2020-12-17
(31)【優先権主張番号】1950714-4
(32)【優先日】2019-06-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】SE
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521543163
【氏名又は名称】エロンロード、アクチボラグ
【氏名又は名称原語表記】ELONROAD AB
(74)【代理人】
【識別番号】100091487
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 行孝
(74)【代理人】
【識別番号】100120031
【弁理士】
【氏名又は名称】宮嶋 学
(74)【代理人】
【識別番号】100107582
【弁理士】
【氏名又は名称】関根 毅
(74)【代理人】
【識別番号】100118843
【弁理士】
【氏名又は名称】赤岡 明
(72)【発明者】
【氏名】ダン、ゼスラエウス
(72)【発明者】
【氏名】アンドレアス、セレンセン
【テーマコード(参考)】
5H105
5H125
【Fターム(参考)】
5H105AA01
5H105BA09
5H105BB05
5H105CC02
5H105DD15
5H105EE15
5H105GG06
5H105GG15
5H125AA01
5H125AC01
5H125AC12
5H125BE02
5H125DD02
5H125EE61
(57)【要約】
本発明は、道路(10)に沿って配置された電気道路システムのトラックライン(30)から電力を収集するように構成された集電器(70)の制御方法に関連する。前記トラックライン(30)上に配置された作動可能な光インジケータ(40)を備える前記トラックライン(30)。車両(20)に搭載された前記集電器(70)。前記車両(20)が走行している間に、前記車両(20)に搭載されたカメラ(60)を用いて、前記トラックライン(30)を示すビデオストリームを取得すること(S310)と、前記取得されたビデオストリームにおける作動状態の光インジケータを識別することと、作動状態の光インジケータ(40)を識別すると、前記集電器(70)の摺動接点(50)が前記トラックライン(30)に摺接するように、前記集電器(70)を作動させること(S330)と、を備える前記方法。また、制御回路及び制御システムが提示される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
道路(10)に沿って配置された電気道路システムのトラックライン(30)から電力を収集するように構成された集電器(70)の制御方法であって、
前記トラックライン(30)は、前記トラックライン(30)上に配置された作動可能な光インジケータ(40)を備え、前記集電器(70)は、車両(20)に搭載されており、前記方法は、
前記車両(20)が走行している間に、
前記車両(20)に搭載されたカメラ(60)を用いて、前記トラックライン(30)を示すビデオストリームを取得すること(S310)と、
前記取得されたビデオストリームにおける作動中の光インジケータを識別することと、
作動中の光インジケータ(40)を識別すると、前記集電器(70)の摺動接点(50)が前記トラックライン(30)に摺接するように、前記集電器(70)を作動させること(S330)と、
を備える方法。
【請求項2】
前記ビデオストリームのイメージにおいて、前記トラックライン(30)上に配置された前記作動中の光インジケータ(40)の位置を識別すること(S320)と、
識別された前記作動中の光インジケータ(40)の前記識別された位置に基づいて、前記トラックライン(30)の長手方向に対して横方向に、前記摺動接点(50)をガイドすること(S340)と、
をさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記摺動接点(50)をガイドする前記ステップは、前記摺動接点(50)を前記車両の長手方向に対して横方向に移動させることを備える、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記摺動接点(50)をガイドする前記ステップは、前記車両(20)を前記トラックライン(30)の長手方向に対して横方向に操縦することを備える、請求項2又は3に記載の方法。
【請求項5】
前記車両(20)が前記電気道路システムの一部分に接近していることを特定し(S300)、それに応答して、その一部分の前記光インジケータ(40)を作動することをさらに備える、請求項1-4のいずれかに記載の方法。
【請求項6】
前記車両(20)が前記一部分を離れていることを特定し(S370)、それに応答して、その一部分の前記光インジケータ(40)を停止することをさらに備える、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記車両(20)の横方向の移動を観測し(S350)、
前記横方向の移動が所定の閾値を超える場合には、前記摺動接点(50)が前記道路(10)の路面に摺接することを防止するように、前記集電器(70)を停止する、
ことをさらに備える、請求項1-6のいずれかに記載の方法。
【請求項8】
前記取得されたビデオストリームにおいて作動中の光インジケータ(40)を識別しないとき、前記摺動接点(50)が前記トラックライン(30)又は前記道路(10)の路面と摺接しないように、前記集電器(70)を停止させることをさらに備える、請求項1-7のいずれかに記載の方法。
【請求項9】
道路(10)に沿って配置された電気道路システムのトラックライン(30)から電力を収集するように構成された集電器(70)を制御する制御回路(100)であって、
前記トラックライン(30)は、前記トラックライン(30)上に配置された作動可能な光インジケータ(40)を備え、前記集電器(70)及び前記制御回路(100)は、車両(20)に搭載され、前記制御回路(100)は、
前記トラックライン(30)を示すビデオストリームを取得するように構成されたカメラ(60)と、
前記ビデオストリームのイメージにおける作動中の光インジケータを識別し、
作動中の光インジケータ(40)を識別すると、集電器作動信号を生成する、
ように構成された光インジケータ検出機能、
を実行するように構成されたプロセッサ(80)と、
を備える制御回路。
【請求項10】
前記光インジケータ検出機能は、さらに、前記ビデオストリームのイメージにおいて、前記トラックライン(30)上に配置された作動中の光インジケータ(40)の位置を識別するように構成され、
前記プロセッサ(80)は、さらに、前記作動中の光インジケータ(40)の前記識別された位置に基づいてガイド信号を生成するように構成された摺動接点ガイド機能を実行するように構成された、
請求項9に記載の制御回路(100)。
【請求項11】
前記制御回路(100)は、前記ガイド信号に基づいて、前記集電器(70)の摺動接点(50)を前記車両の長手方向に対して横方向に移動させ、それにより摺動接点(50)をガイドするように構成されたアクチュエータ(90)をさらに備える、請求項10に記載の制御回路(100)。
【請求項12】
前記プロセッサ(80)は、さらに、前記ガイド信号に基づいて、前記車両(20)を前記トラックライン(30)の長手方向に対して横方向に操縦し、それにより前記集電器(70)の摺動接点(50)をガイドするように構成された車両操縦機能を実行するように構成された、請求項10又は11に記載の制御回路(100)。
【請求項13】
前記プロセッサは、さらに、
前記車両(20)の横方向の移動を観測し、
前記横方向の移動が所定の閾値を超える場合に、集電器停止信号を生成する、
ように構成された車両移動検出機能を実行するように構成されている、
請求項9-12のいずれかに記載の制御回路。
【請求項14】
前記光インジケータ検出機能は、さらに、
前記ビデオストリームのイメージにおいて作動中の光インジケータ(40)が無いことを識別し、
作動中の光インジケータ(40)が無いことを識別すると、集電器停止信号を生成する、
ように構成されている、
請求項9-13のいずれかに記載の制御回路(100)。
【請求項15】
道路(10)に沿って配置された電気道路システムのトラックライン(30)から電力を収集するように構成された集電器(70)を制御するための制御システムであって、
前記集電器(70)は車両(20)に搭載され、
前記制御システムは、
前記トラックライン(30)に沿って配置された複数の作動可能な光インジケータ(40)と、
請求項9-14のいずれかに記載の制御回路(100)と、
を備える制御システム。
【請求項16】
前記複数の光インジケータ(40)のそれぞれを作動/停止するように構成された光インジケータ制御機能(120)を実行するように構成されたサーバ制御回路(114)を備える制御サーバ(110)をさらに備える、請求項15に記載の制御システム。
【請求項17】
前記サーバ制御回路(114)は、さらに、前記車両(20)の位置を特定するように構成された車両位置特定機能(140)を実行するように構成され、
前記光インジケータ制御機能(120)は、さらに、前記車両(20)の前記位置に基づいて、前記車両(20)が特定のトラックセグメント(30a)を備える前記トラックライン(30)の一部分に接近しているか否かを特定し、且つ、前記車両(20)が接近した前記トラックライン(30)の前記一部分の光インジケータ(40)を作動させるように構成された、
請求項16に記載の制御システム(200)。
【請求項18】
前記サーバ制御回路(114)は、さらに、前記車両(20)の位置を決定するように構成された車両位置決定機能(140)を実行するように構成され、
前記光インジケータ制御機能(120)は、さらに、前記車両(20)の前記位置に基づいて、前記車両(20)が特定のトラックセグメント(30a)を備える前記トラックライン(30)の一部分を離れているか否かを特定し、且つ、前記車両(20)が離れた前記トラックライン(30)の前記一部分の光インジケータ(40)を停止させるように構成された、請求項16に記載の制御システム(200)。
【請求項19】
作動状態において、前記光インジケータ(40)が緑色の光を発するように構成された、請求項15-18のいずれかに記載の制御システム(200)。
【請求項20】
停止状態において、前記光インジケータ(40)が赤色の光を発するように構成された、請求項15-19のいずれかに記載の制御システム(200)。
【請求項21】
前記複数の光インジケータ(40)のそれぞれは、2つ以上の個別の光源を備える、請求項15-20のいずれかに記載の制御システム(200)。
【請求項22】
道路(10)に沿って配置された電気道路システムのトラックライン(30)から電力を収集するように構成された集電器(70)の摺動接点(50)をガイドする方法であって、前記集電器(70)は車両(20)に搭載され、前記方法は、
前記車両(20)が走行している間に、
前記車両(20)に搭載されたカメラ(60)を用いて、前記トラックライン(30)を示すビデオストリームを取得すること(S310)と、
前記ビデオストリームのイメージにおいて、前記トラックライン(30)上に配置された、作動中の光インジケータ(40)の位置を識別すること(S320)と、
前記ビデオストリームのイメージにおいて、前記作動中の光インジケータ(40)の前記識別された位置に基づいて前記摺動接点(50)をガイドすること(S340)と、
を備える方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の構想は、道路に沿って配置された電気道路システム上を走行し、電気道路システムのトラックラインから電力を収集する車両の集電器の制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
過去数年にわたり、電気自動車等の電動車両(electric vehicle)が急速に開発されている。現在の殆どの電動車両は、リチウムイオンバッテリによって給電されている。リチウムイオン電池は、鉛又はニッケルバッテリのような従来の電池と比較して、より安定しており、より高い充電容量を提供する。
【0003】
しかし、電動車両の利用は、バッテリの容量によって、また、電動車両充電インフラによっても制限される。加えて、電動車両の需要の拡大を考慮すると、今後数年に、電動車両充電インフラの需要はなおいっそう高くなるだろう。
【発明の概要】
【0004】
本発明の構想の目的は、この要求に対処することである。さらなる別の目的が以下からわかるであろう。
【0005】
第1の観点によれば、集電器の制御方法が提供される。集電器は、摺動接点を介して、道路に沿って配置された電気道路システムのトラックラインから電力を収集するように構成されている。トラックライン上に配置された作動可能な光インジケータを備えるトラックライン。集電器は車両に搭載されている。この方法は、車両が走行している間に、車両に搭載されたカメラを使用して、トラックラインを示すビデオストリームを取得することと、取得されたビデオストリームにおける作動中の光インジケータを識別し、作動中の光インジケータを識別することと、摺動接点がトラックラインに摺接するように、集電器を作動させることと、を備える。
【0006】
作動中の光インジケータを識別するために、カメラによってビデオストリームを取得することは、集電器を作動させる便利で効率的な方法を提供する。さらに、摺動接点の摩耗を低減することができる。これは、集電器がトラックラインの状態に基づいて制御され得るためで、光インジケータは作動中のトラックラインか否かを示す。
【0007】
ここで、電気道路システムとは、例えば、その道路を走行する車両に、電力を供給するように構成された、道路に沿って配置された電気システムを意味する。
【0008】
ここで、車両とは、電気モータによって走行する電動車両を意味する。例えば、電動車両は、電気自動車、電気トラック又は電気バスであってもよい。電動車両は、電気モータに電力を供給する1つ以上の充電可能なバッテリを備えてもよい。
【0009】
ここで、トラックラインとは、道路に沿って配置されたラインを意味する。トラックラインは、電気道路システムの一部を形成してもよい。トラックラインは、道路の路面上に配置されてもよい。トラックラインは、道路の路面内に配置されてもよい。トラックラインは、道路の車線の中央部分に沿って配置されてもよい。
【0010】
ここで、集電器は、電力を収集するように構成された電気部品を意味する。集電器は、電動車両に搭載されていてもよい。集電器は、電動車両の電気モータを駆動するための電力を提供してもよい。集電器は、電動車両のバッテリを充電するための電力を提供してもよい。
【0011】
ここで、摺動接点とは、トラックラインから電力を収集する接点を意味する。摺動接点は、電動車両がトラックラインに沿って走行している間に、トラックラインから電力を収集するために、トラックラインと摺接するように設定されてもよい。
【0012】
この方法は、さらに、ビデオストリームのイメージにおいて、トラックライン上に配置された作動中の光インジケータの位置を識別することと、作動中の光インジケータの識別された位置に基づいて、トラックラインの長手方向に対して横方向に、摺動接点をガイドすることと、を備えてもよい。作動中の光インジケータの位置の識別のためにカメラによってビデオストリームを取得することは、電気道路システムのトラックラインに対する車両の位置に関する入力を提供する。得られた入力は、トラックラインに対する車両の摺動接点をガイドすることを可能にし、これによりトラックラインからの電力を収集することを可能にする。これにより、車両が走行している間に、車両は電気道路システムのトラックラインから電力を収集する。これは、同様に、駐車場等における電動車両充電ステーションの需要を減少させ、また充電されたバッテリが電力を供給するより長い時間車両が走行することを可能にする。さらに、トラックラインに対する車両の摺動接点をガイドすることにより、トラックラインは道路の路面に統合されてもよい。特に、車両の摺動接点と接触するトラックラインの接触面は、路面と同じ高さであってもよい。
【0013】
摺動接点をガイドするステップは、電動車両の長手方向に対して横方向に摺動接点を移動させることを備えてもよい。これにより、電動車両がトラックラインに沿って走行している間に、摺動接点がトラックラインから電力を収集することを可能にするように、トラックラインに対する摺動接点の位置が調整されてもよい。摺動接点は、トラックラインの幅、即ちトラックラインの横方向の寸法に対応する、電動車両の横方向の幅、寸法を有していてもよい。
【0014】
ここで、車両の長手方向とは、車両の走行方向を意味する。ここで、車両の横方向とは、車両の長手方向と直交する方向を意味する。ここで、トラックラインの長手方向とは、トラックラインに沿う方向を意味する。ここで、トラックラインの横方向とは、トラックラインの長手方向と直交する方向を意味する。
【0015】
摺動接点をガイドするステップは、トラックラインの長手方向に対して横方向に電動車両を操縦することを備えてもよい。これにより、トラックラインに対する摺動接点の位置の調整は、電動車両がトラックラインに沿って走行している間にトラックラインから電力を収集することができるように、調整されてもよい。電動車両を操縦することにより、摺動接点の複雑さを低減することができる。例えば、摺動接点自体は、電動車両の横方向に移動可能である必要はなくともよい。
【0016】
この方法は、車両が電気道路システムの一部分に接近していることを特定し、それに応答して、その一部分の光インジケータを作動させることをさらに備えてもよい。これにより、光インジケータは、常に作動中である必要がなくともよい。従って、エネルギーを節約することができる。
【0017】
この方法は、車両が電気道路システムの一部分を離れていることを特定し、それに応答してその一部分の光インジケータを停止することをさらに備えてもよい。車両が電気道路システムの一部分を離れるときに光インジケータを停止することは、光インジケータの電力消費を減少させ得る。
【0018】
この方法は、車両の横方向の動きを観測し、且つ、横方向の移動が所定の閾値を超える場合には、摺動接点が道路の路面に摺接することを防止するように、集電器を停止することをさらに備えてもよい。摺動接点が何かと摺接するということは、車両の移動中に摺動接点がこの何かと物理的に接触していることを意味する。従って、例えば、車線変更又は電気道路システムを備える道路からの離脱に関して、車両がトラックラインから離れるように操縦されたとき、集電器は停止されてもよい。摺動接点が道路の路面に摺接することを防止することによって、集電器を停止することは、電動車両に向かって、即ち道路の路面から離れるように、摺動接点を持ち上げ、及び/又は、傾斜させることによって実行されてもよい。摺動接点が道路の路面と摺接することを防止することにより、摺動接点の望ましくない摩耗を防ぎ、それによって摺動接点の寿命を向上できる。
【0019】
ここで、所定の閾値とは、横方向の動きの所定の値を意味する。所定の閾値は、運転者の好みに基づいて運転者によって設定されてもよい。所定の閾値は、工場設定値であってもよい。所定の閾値は、電動車両の無線アップデートを介してアップデートされてもよい。
【0020】
この方法は、取得されたビデオストリームにおいて作動中の光インジケータを識別しない場合、摺動接点がトラックライン又は道路の路面と摺接しないように、集電器を停止させることをさらに備えてもよい。これにより、集電器を停止させる便利で効率的な方法が提供される。さらに、摺動接点の寿命を向上させることができる。これは、例えば、摺動接点が道路の路面に摺接することによる摩耗を防止することができるためである。
【0021】
第2の観点によれば、道路に沿って配置された電気道路システムのトラックラインから電力を収集するように構成された集電器を制御するための制御回路が提供される。トラックライン上に配置された作動可能な光インジケータを備えるトラックライン。車両に搭載されている集電器及び制御回路。制御回路は、トラックラインを示すビデオストリームを取得するように構成されたカメラと、ビデオストリームのイメージにおける作動中の光インジケータを識別し、且つ、作動中の光インジケータを識別すると、集電器作動信号を生成する、ように構成された光インジケータ検出機能を実行するように構成されたプロセッサと、を備える。
【0022】
作動中の光インジケータを識別することにより、集電器を作動させる便利且つ効率的な方法が提供される。さらに、集電器の摺動接点の摩耗を低減することができる。これは、トラックラインの状態に基づいて集電器の作動が制御されているためであり、光インジケータは作動中のトラックラインか否かを示す。
【0023】
制御回路は、集電器と一緒に、電気道路システムのトラックラインから電力を収集することを可能にする、車両にインストールされるパッケージとしてもよい。
【0024】
光インジケータ検出機能は、さらに、ビデオストリームのイメージにおいて、トラックライン上に配置された作動中の光インジケータの位置を識別してもよい。プロセッサは、さらに、作動中の光インジケータの識別された位置に基づいてガイド信号を生成するように構成された摺動接点ガイド機能を実行するように構成されてもよい。これにより、制御回路は、車両が走行している間に、道路に沿って配置された電気道路システムのトラックラインから電力を収集するように集電器の摺動接点をガイドしてもよい。
【0025】
第1の観点に係る方法の上記特徴は、適用可能である場合には、この第2の観点にも適用される。過度の繰り返しを回避するために、上記を参照されたい。
【0026】
制御回路は、ガイド信号に基づいて、車両の長手方向に対して横方向に摺動接点を移動させ、これによって摺動接点をガイドするように構成されたアクチュエータをさらに備えてもよい。これにより、アクチュエータは、ガイド信号に基づいて摺動接点を移動させることができる。これは、同様に、車両がトラックラインに沿って走行している間に、摺動接点が道路に沿って配置された電気道路システムのトラックラインから電力を収集することを可能にしてもよい。
【0027】
プロセッサは、さらに、ガイド信号に基づいて、トラックラインの長手方向に対して横方向に車両を操縦するように構成された車両操縦機能を実行するように構成されてもよく、それによって、摺動接点をガイドする。これにより、車両がトラックラインに沿って走行している間に、摺動接点が道路に沿って配置された電気道路システムの線路から電力を収集することを可能にする。
【0028】
プロセッサは、さらに、車両の横方向の移動を観測し、横方向の移動が所定の閾値を超える場合に、集電器停止信号を生成するように構成された車両移動検出機能を実行するように構成されてもよい。これにより、車両が車線変更する、又は電気道路システムを備える道路から離れるように操縦された場合に、停止信号が生成されてもよい。停止信号は、摺動接点が道路の路面と摺接することを防ぎ、それにより、摺動接点の摩耗を低減することができる。摺動接点が道路の路面と摺接することを防ぐことは、例えば、摺動接点を車両に向かって持ち上げること、又は傾斜させること、即ち、道路の路面から離すことで実行されてもよい。
【0029】
光インジケータ検出機能は、さらに、ビデオストリームのイメージにおいて、作動中の光インジケータが無いことを識別し、作動中の光インジケータが無いことを識別すると、集電器停止信号を生成するように構成されてもよい。集電器作動又は停止信号の生成は、それぞれ、集電器を作動又は停止することができる。これは、同様に、摺動接点の寿命を向上させ得る。
【0030】
第3の観点によれば、道路に沿って配置された電気道路システムのトラックラインから電力を収集するように構成された集電器を制御するための制御システムが提供される。集電器は、車両に搭載されている。制御システムは、トラックラインに沿って配置された複数の作動可能な光インジケータと、第2の観点に係る制御回路と、を備える。
【0031】
複数の光インジケータ及び制御回路は、集電器の作動/停止といった制御を可能にする。複数の光インジケータ及び制御回路は、さらに、電気道路システムを備える道路に沿って走行する車両の集電器の摺動接点をガイドして、電気道路システムのトラックラインから電力を収集することを可能にする。第1の観点に係る方法又は第2の観点に係る制御回路の上記特徴は、適用可能な場合には、この第3の観点にも適用される。過度の繰り返しを回避するために、上記を参照されたい。
【0032】
制御システムは、複数の光インジケータのそれぞれを個別に作動/停止するように構成された光インジケータ制御機能を実行するように構成されたサーバ制御回路を備える制御サーバをさらに備えてもよい。複数の光インジケータのそれぞれの個別の作動/停止は、カメラによる作動中の光インジケータの位置の識別を容易にし得る。また、光インジケータの消費電力を低減することもできる、即ち、少なくとも光インジケータが停止されているときは、電力消費が低減される。
【0033】
サーバ制御回路は、さらに、車両の位置を特定するように構成された車両位置特定機能を実行するように構成されてもよい。光インジケータ制御機能は、さらに、車両の位置に基づいて、車両が特定のトラックセグメントを備えるトラックラインの一部分に接近しているか否かを特定するように構成されてもよい。光インジケータ制御機能は、さらに、車両が接近するトラックラインの一部分の光インジケータを作動させるように構成されてもよい。光インジケータ制御機能は、さらに、車両の位置に基づいて、車両が特定のトラックセグメントを備えるトラックラインの一部分を離れているか否かを特定するように構成されてもよい。光インジケータ制御機能は、さらに、車両が離れたトラックラインの一部分の光インジケータを停止させるように構成されてもよい。これにより、制御システムの車両位置特定デバイスからの入力に基づいて、車両が接近する又は離れる電気道路システムの一部分の光インジケータのそれぞれの作動又は停止が実行されてもよい。車両位置特定デバイスは、例えば4Gネットワークを経由して、インターネットに接続されてもよい。車両位置特定デバイスは、車両の位置を特定するために全地球測位システム(GPS:global positioning system)に接続されてもよい。車両位置特定デバイスは、車両の位置を特定するために、交通カメラのネットワークに接続されてもよい。
【0034】
作動状態において、光インジケータは、緑色の光を発するように構成されてもよい。停止状態において、光インジケータは、赤色の光を発するように構成されてもよい。光インジケータは、作動状態又は停止状態において別の光を発するように構成されてもよい。本発明者らによって行われた実験によれば、作動状態の緑色の光の使用は、カメラによる作動中の光インジケータの位置検出を容易にする。
【0035】
複数の光インジケータのそれぞれは、2つ以上の個別の光源を備えてもよい。従って、光インジケータの冗長性を高めることができる。これは、光インジケータの光源の1つが機能しなくなった場合でも、光インジケータは、摺動接点のためのガイダンスを提供することにおいてなお機能する可能性があるためである。従って、制御システムの安全性及び信頼性を向上させ得る。光インジケータの光源は、LEDをベースにしてもよい。これにより、丈夫で且つ低パワーの光源が提供される。
【0036】
本発明の更なる適用範囲は、以下の所与の詳細な説明から明らかになるであろう。しかしながら、本発明の範囲内の様々な変更及び修正は、この詳細な説明から当業者に明らかになるであろうことから、詳細な説明及び具体的な例は、本発明の好ましい実施形態を示す一方で、例示としてのみ与えられていることを理解されたい。
【0037】
従って、本発明は、説明されたデバイスの特定の構成部品に限定されず、又は、このようなデバイス及び方法として説明された方法のステップは変更し得ることは理解されたい。本明細書で使用される用語は、特定の実施形態のみを説明することを目的としており、限定することを意図するものではないことも理解されたい。本明細書及び特許請求の範囲に使用されるように、「1つの(a)」、「1つの(an)」、「前記(the)」及び「前記(said)」は、文脈が他の点で明確に示していない限り、要素の1つ以上があることを意味することを意図していることに留意されたい。従って、例えば、「カメラ」又は「前記カメラ」への参照は、いくつかのデバイスその他を含み得る。さらに、「備える」、「含む」、「包含する」、及び類似の言い回しは、他の要素又はステップを除外しない。
【図面の簡単な説明】
【0038】
本発明の上記及び他の観点が、本発明の実施形態を示す添付図面を参照して、より詳細に説明される。図面は、本発明を特定の実施形態に限定するものと解釈されるべきではなく、代わりに、本発明の説明及び理解のために使用される。
【0039】
図面に示されているように、サイズは例示の目的のために誇張されており、従って、本発明の実施形態の一般的な構造を示すために提供される。同様の参照番号は、全体を通して同様の要素を指す。
図1図1は、道路上に配置された電気道路システムの上面図である。
図2図2は、図1の電気道路システム上を走行する車両の側面図である。
図3図3は、図1の電気道路システム上を走行する車両の上面図である。
図4図4は、例えば図1の電気道路システムのトラックラインから電力を収集するように構成された集電器の摺動接点をガイドするための方法のブロックスキームである。
【図面の詳細な説明】
【0040】
本発明の現在の好ましい実施形態が示される添付図面を参照して、本発明は以下でより十分に説明される。しかしながら、本発明は、多くの異なる形態で具現化されてもよく、本明細書に記載の実施形態に限定されるものと解釈されるべきではない。寧ろ、これらの実施形態は、徹底さ、及び完全性のために、且つ本発明の範囲を当業者に十分に伝えるために提供される。
【0041】
図1に関連して、電気道路システムが示されている。電気道路システムは、道路10に関連して配置されている。図1において、ここでは電気自動車の形態の、車両20が、道路10上を走行している。車両20の長手方向LVが図1に示されている。電気道路システムの一般的な機能は、道路10に沿って走行する車両20に電力を供給することである。従って、車両20が道路10上を走行している間、車両20の電気モータは電気道路システムから電力を供給され得る。或いは、又は組み合わせて、車両20が道路10上を走行している間に、車両20のバッテリは充電され得る。
【0042】
電気道路システムは、図1に示されるように、トラック30を備えてもよい。トラック30は、車両20に電力を供給するように配置されている。トラックライン30の長手方向LTは図1に示されている。図1に示されるように、車両20の長手方向LVは、トラックライン30の長手方向LTにアライメントされている。言い換えれば、それらは互いに平行である。トラック30は、道路10の路面上に配置されてもよい。トラック30は、道路10の路面から突出していてもよい。トラック30は、道路10の路面内に配置されていてもよい。トラック30は、道路10の路面と同じ高さでもよい。
【0043】
トラック30は、2つの異なるタイプのトラックセグメント30a、30bにセグメント化されている。各トラックセグメントの長さは、25cm-200cm、好ましくは30-150cmの範囲内でもよい。各セグメントの幅は、4cm-40cmの範囲内でもよい。トラックセグメント30a、30bは、電気的に絶縁な部材(図1に示されず)によってトラック30に沿って分離されてもよい。第1タイプのトラックセグメント30aは、その作動状態において電位をキャリーするために個別に作動/停止されてもよい。第2タイプのトラックセグメント30bは、電気的に接地されたトラックセグメントであってもよい。トラックライン30の1つおきのトラックセグメントは、第1タイプのトラックセグメント30aであってもよい。トラックライン30の1つおきのトラックセグメントは、第2タイプのトラックセグメント30bであってもよい。
【0044】
トラックライン30は、トラックライン30に沿って配置された複数の光インジケータ40をさらに備える。トラックライン30の各トラックセグメント30a、30bは、光インジケータ40を備えてもよい。或いは、第1タイプのトラックセグメント30aは、光インジケータ40を備えてもよい。各光インジケータ40は、2つ以上の個別の光源を備えてもよい。各光源は、1つ以上のLEDを備えてもよい。光源は、緑色の光、赤色の光、又は任意の他の色の光を発してもよい。光インジケータ40の色は、光インジケータ40に関連する第1タイプのトラックセグメント30aが作動状態にあるか、又は停止状態にあるかに基づいて変化してもよい。例えば、光インジケータ40は、光インジケータ40に関連するトラックセグメント30aが作動状態にあるとき、緑色の光を発してもよい。光インジケータ40に関連する第1タイプのトラックセグメント30aが作動状態にあることに応答して光を発するように設定されたときに、光インジケータ40は作動状態にあるとされる。光インジケータ40に関連する第1タイプのトラックセグメント30aが停止状態にあるときに、光インジケータ40は赤色の光を発してもよい。或いは、光インジケータ40に関連する第1タイプのトラックセグメント30aが停止状態にあるとき、光インジケータ40はオフになってもよい、つまり、光を発しなくてもよい。光インジケータ40に関連する第1タイプのトラックセグメント30aが停止状態にあることに応答して、光を発するように設定されるとき、又はオフに設定されるとき、光インジケータ40は停止状態にあるとされる。光インジケータ40は、トラックライン30に沿って1メートルの間隔で配置されていてもよい。
【0045】
電気道路システムは、制御サーバ110をさらに備えてもよい。制御サーバ110は、トランシーバ112、サーバ制御回路114、及びメモリ116を備える。
【0046】
トランシーバ112は、車両20と通信するように構成されている。車両との通信は通常、無線で行われる。長距離及び短距離の両方の無線通信に対して適切なプロトコルは、当業者によく知られており、詳細には論じない。トランシーバ112は、さらに、複数の光インジケータ40と個別に通信するように構成されている。これは、それぞれの光インジケータ40に作動/停止信号を送信するためである。通信は、無線又は有線で行われてもよい。トランシーバ112は、さらに、第1タイプのトラックセグメント30aと個別に通信するように構成されている。これは、それぞれの第1タイプのトラックセグメント30aに作動/停止信号を送信するためである。通信は、無線又は有線で行われてもよい。
【0047】
制御回路114は、制御サーバ110の機能及び動作の全体的な制御を実行するように構成される。サーバ制御回路114は、中央処理装置(CPU:central processing unit)、マイクロコントローラ、又はマイクロプロセッサのようなプロセッサ118を含んでもよい。プロセッサ118は、制御サーバ110の機能及び動作を実行するために、メモリ116に記憶されたプログラムコードを実行するように構成されている。
【0048】
メモリ116は、バッファ、フラッシュメモリ、ハードドライブ、リムーバブルメディア、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、ランダムアクセスメモリ(RAM:random access memory)、又はその他の適切なデバイスの1つ以上であってもよい。典型的な構成では、メモリ116は、長期データストレージのための不揮発性メモリ、及び制御回路116のためのシステムメモリとして機能する揮発性メモリを含んでもよい。メモリ116は、データバスを介してサーバ制御回路114とデータを交換してもよい。付随する制御線、及び、メモリ116とサーバ制御回路114との間のアドレスバスが存在してもよい。
【0049】
制御サーバ110の機能及び動作は、制御サーバ110の非一時的なコンピュータ可読媒体(例えば、メモリ116)に記憶され、且つ、サーバ制御回路114によって実行される(例えば、プロセッサ118を使用して)、実行可能な論理ルーチン(例えば、コード行、ソフトウェアプログラム等)の形態で具現化されてもよい。さらに、制御サーバ110の機能及び動作は、スタンドアロンソフトウェアアプリケーションであってもよく、又は、制御サーバ110に関連する追加のタスクを実行するソフトウェアアプリケーションの一部を構成してもよい。説明された機能及び動作は、対応するデバイスが実行するように構成された方法であると解釈されてもよい。また、説明された機能及び動作は、ソフトウェアにおいて実行されてもよく、そのような機能は、専用のハードウェア若しくはファームウェア、又は、ハードウェア、ファームウェア及び/又はソフトウェアの何らかの組み合わせを介して実行されてもよい。
【0050】
サーバ制御回路114は、光インジケータ制御機能120を実行してもよい。光インジケータ制御機能120は、複数の光インジケータ40のそれぞれを個別に作動/停止させるように構成される。サーバ制御回路114は、さらに、トラックセグメント制御機能130を実行してもよい。トラックセグメント制御機能130は、第1タイプのトラックセグメント30aを作動/停止させるように構成される。光インジケータ制御機能120及びトラックセグメント制御機能130は、同期されるように設定されてもよい。即ち、トラックセグメント制御機能130が第1タイプのトラックセグメント30aを作動させると、光インジケータ制御機能120は、第1タイプの作動中のトラックセグメント30aに関連する1つ以上の光インジケータ40を作動させるように設定されてもよい。
【0051】
サーバ制御回路114は、車両位置特定機能140を実行してもよい。車両位置特定機能140は、車両20の位置を特定するように構成されている。
【0052】
トラックセグメント制御機能130は、車両位置特定機能140によって特定された車両20の位置に基づいて、車両20が特定の第1タイプのトラックセグメント30aを備えるトラックライン30の一部分に接近しているか否かを特定するように構成されてもよい。車両20が特定の第1タイプのトラックセグメント30aを備えるトラックライン30の一部分に接近すると、トラックセグメント制御機能130は、特定の第1タイプのトラックセグメント30aを作動させるように構成されてもよい。
【0053】
光インジケータ制御機能120は、車両位置特定機能140によって特定された車両20の位置に基づいて、車両20が特定の第1タイプのトラックセグメント30aを備えるトラックライン30の一部分に接近しているかを特定するように構成されてもよい。あるいは、又は組み合わせて、光インジケータ制御機能120は、車両20がトラックセグメント制御機能130によって提供される情報から特定の第1タイプのトラックセグメント30aを備えるトラックライン30の一部分に接近しているかを特定するように構成されてもよい。車両20が特定の第1タイプのトラックセグメント30aを備えるトラックライン30の一部分に接近すると、光インジケータ制御機能120は、複数の光インジケータ40のうち特定の第1タイプのトラックセグメント30aに関連付けられた光インジケータ40を作動させるように構成されてもよい。
【0054】
トラックセグメント制御機能130は、車両位置特定機能140によって特定された車両20の位置に基づいて、車両20が特定の第1タイプのトラックセグメント30aを備えるトラックライン30の一部分を離れているか否かを特定するように構成されてもよい。車両20が特定の第1タイプのトラックセグメント30aを備えるトラックライン30の一部分を離れると、トラックセグメント制御機能130は、特定の第1タイプのトラックセグメント30aを停止させるように構成されてもよい。
【0055】
光インジケータ制御機能120は、車両位置特定機能140によって特定された車両20の位置に基づいて、車両20が特定の第1タイプのトラックセグメント30aを備えるトラックライン30の一部分を離れているか否かを特定するように構成されてもよい。あるいは、又は組み合わせて、光インジケータ制御機能120は、車両20がトラックセグメント制御機能130によって提供される情報から特定の第1タイプのトラックセグメント30aを備えるトラックライン30の一部分を離れているかを特定するように構成されてもよい。車両20が特定の第1タイプのトラックセグメント30aを備えるトラックライン30の一部分を離れると、光インジケータ制御機能120は、複数の光インジケータ40のうち特定の第1タイプのトラックセグメント30aに関連付けられた光インジケータ40を停止させるように構成されてもよい。
【0056】
図2に関連して、図1の電気道路システム上を走行する電動車両20の側面図が示されている。電動車両20は、摺動接点50を備えている。摺動接点50は、車両20に搭載された集電器70の一部である。集電器70は、電気道路システムのトラックライン30から電力を収集するように構成されている。集電器70は、典型的には、2つ以上の摺動接点50を備えている。摺動接点50は、車両20の下に配置されてもよい。摺動接点50は、車両20の長手方向LVに対して横方向に移動してもよい。2つ以上の摺動接点50は、車両LVの長手方向に沿って配置されてもよい。摺動接点の2つの接点間の距離は、30cmから150cmまでの範囲内であってもよい。2つ以上の摺動接点50のそれぞれは、電動車両がトラックライン30に沿って走行している間に、トラックライン30のトラックセグメント30a、30bのうちの異なる1つと摺接するように構成されている。電動車両がトラックライン30に沿って走行している間、ある時点において、少なくとも1つの摺動接点50は、第1タイプのトラックセグメント30aに摺接するように構成され、且つ、少なくとも1つの摺動接点50は、第2タイプのトラックセグメント30bに摺接するように構成されている。そうすることで、集電器70は、車両20にトラックライン30からの電力を供給することができるようになる。車両20の横方向に沿った、摺動接点50の各接点の大きさは、3cmから10cmまでの範囲内であってもよい。
【0057】
集電器70は、車両20のバッテリに接続されていてもよい。集電器70は、車両20の電気モータに接続されていてもよい。集電器70は、車両20を駆動するための電力を供給してもよい。集電器70は、車両20のどこに搭載されていてもよい。集電器70は、車両20の下に搭載されていてもよい。
【0058】
車両20は、集電器70を制御するように、即ち、作動/停止させるように構成された制御回路100をさらに備える。制御回路100は、さらに、車両20がトラックライン30に沿って走行している間に、電気道路システムのトラックライン30に摺接するように、集電器70の摺動接点50をガイドするように構成されてもよい。制御回路100は、カメラ60及びプロセッサ80を備える。
【0059】
カメラ60は、ビデオストリームを取得するように構成されている。特に、カメラ60は、車両がトラックライン30に沿って走行している間に、トラックライン30を示すビデオストリームを取得するように構成されている。これは、カメラ60がトラックライン30に沿って走行している間に、トラックライン30を示すビデオストリームを取得することができるように、カメラ60を車両20に取り付けることによって達成されてもよい。カメラ60は、車両20の下に取り付けられてもよい。或いは、又は組み合わせて、カメラは、車両20の前部分、例えば、フロントバンパーに近い車両の前、又はフロントガラスの上部分の後ろに取り付けられてもよい。1台以上のカメラ60が車両20に搭載されていてもよい。
【0060】
プロセッサ80は、CPU、マイクロコントローラ又はマイクロプロセッサであってもよい。プロセッサ80は、制御回路100の動作及び機能を実行するために、制御回路100のメモリに記憶されたプログラムコードを実行するように構成されている。制御回路100の動作及び機能は、メモリに記憶され、プロセッサ80によって実行される、実行可能な論理ルーチン、例えば、コード行、ソフトウェアプログラム等、の形態で具現化されてもよい。さらに、制御回路100の動作及び機能は、スタンドアロンソフトウェアアプリケーションであってもよく、又は、制御回路100に関連する追加のタスクを実行するソフトウェアアプリケーションの一部を構成してもよい。説明された動作及び機能は、制御回路100が実行するように構成された方法と解釈されてもよい。また、説明された動作及び機能は、ソフトウェアにおいて実行されるものとして論じられるが、そのような機能は、専用のハードウェア若しくはファームウェア、又は、ハードウェア、ファームウェア及び/又はソフトウェアの何らかの組み合わせを介して実行されてもよい。
【0061】
プロセッサ80は、光インジケータ検出機能を実行するように構成されている。光インジケータ検出機能は、カメラ60によって取得されたビデオストリームを分析するように構成されている。特に、光インジケータ検出機能は、車両20がトラックライン30に沿って走行している間に、トラックライン30を示すビデオストリームを分析するように構成されている。光インジケータ検出機能は、ビデオストリームのイメージにおけるトラックライン30上に配置された作動中の光インジケータ40の位置を識別するように構成されてもよい。
【0062】
プロセッサは、さらに、摺動接点ガイド機能を実行するように構成されてもよい。摺動接点ガイド機能は、光インジケータ検出機能によって識別された作動中の光インジケータ40の識別された位置に基づいてガイド信号を生成するように構成されている。制御回路100は、ガイド信号に基づいて、車両の長手方向に対して横方向に摺動接点50を移動させ、それによって摺動接点50をガイドするように構成されたアクチュエータ90をさらに備えてもよい。或いは、又は組み合わせて、プロセッサ80は、さらに、車両操縦機能を実行するように構成されてもよい。車両操縦機能は、ガイド信号に基づいて、トラックライン30の長手方向に対して横方向に車両20を操縦し、それにより、摺動接点50をガイドするように構成されている。
【0063】
光インジケータ検出機能は、さらに、カメラによって取得されたビデオストリームにおける作動中の光インジケータ40を識別するように構成されてもよい。ビデオストリームにおける作動中の光インジケータ40を識別すると、光インジケータ検出機能は、集電器作動信号を生成してもよい。集電器作動信号は、集電器70に送信されてもよい。集電器作動信号は、集電器70を作動させてもよい。集電器70の作動は、摺動接点50がトラックライン30に摺接するように、摺動接点50を作動させてもよい。摺動接点50は、トラックライン30に摺接するように、下方に、即ち路面に向かって、動かされてもよい。
【0064】
光インジケータ検出機能は、さらに、カメラによって取得されたビデオストリームにおいて作動光インジケータ40が無いことを識別するように構成されてもよい。ビデオストリームにおいて作動中の光インジケータ40が無いことを識別すると、光インジケータ検出機能は、集電器停止信号を生成してもよい。集電器停止信号は、集電器70に送信されてもよい。集電器停止信号は、集電器70を停止させてもよい。集電器70の停止は、摺動接点50を停止させてもよい。停止された摺動接点50は、トラックライン30と摺接することを防ぐことができる。摺動接点50は、トラックライン30に摺接しないように、車両に向かって、即ち、路面から離れるように、持ち上げられてもよい。
【0065】
集電器作動/停止信号は、定義された基準に基づいて生成されてもよい。例えば、所定の時間内に作動中の光インジケータ40を識別しないときに、集電器停止信号が生成されてもよい。所定の時間は、例えば、0.5秒から3秒までの範囲内であってもよい。この所定の時間を十分短く設定することにより、摺動接点50の摩耗を低減することができる。
【0066】
プロセッサ80は、さらに、車両移動検出機能を実行するように構成されてもよい。車両移動検出機能は、車両20の横方向の動きを監視するように構成される。車両の動き検出機能は、さらに、車両20の横方向の動きが所定の閾値を超えると、集電器停止信号を生成するように構成される。車両20の典型的な横方向の動きは、0.3m/秒であってもよい。従って、所定の閾値は、0.5m/秒に設定されてもよい。従って、車両が所定の閾値を超えて、例えば、車線変更又はトラックライン30を備える道路からの離脱に関連して、横方向に移動している場合、集電器は、集電器停止信号によって通知され、且つ、摺動接点50は、トラックライン30又は路面と摺接しないように、車両20に向かって、即ち、道路の路面から離れるように持ち上げられてもよい。それにより、摺動接点50の摩耗が低減され得る。
【0067】
図3に関連して、図2の上面図が示されている。図3は、トラックライン30に対する摺動接点50の接点の位置を示している。図3の破線は、摺動接点50の接点の横方向の位置、X方向に沿った位置を示している。摺動接点50をガイドすることは、トラックライン30の長手方向LTに対して、X方向に沿って、摺動接点50を横方向に移動させることを備えてもよい。X方向に沿った摺動接点50の移動は、摺動接点50の接点がトラックライン30と摺接するように実行されてもよい。上記で論じたように、摺動接点50は、制御回路100のアクチュエータ90によって、トラックライン30の長手方向LTに対して横方向にガイドされてもよい。アクチュエータは、摺動接点ガイド機能によって生成されたガイド信号に基づいて、車両20の長手方向LVに対して横方向に、且つ、従って、またトラックライン30の長手方向LTに対して横方向にも、摺動接点50を移動させるように設定されている。或いは、又は組み合わせて、上記でも論じたように、車両20をトラックライン30の長手方向LTに対して横方向に操縦することによって、摺動接点50はトラックライン30の長手方向LTに対して横方向にガイドされ得る。摺動接点50をガイドすることは、摺動接点50がトラックライン30とのみ摺接するように実行される。
【0068】
図4に関連して、電気道路システム及び/又は電気道路システムから電力を収集する車両20を制御する方法のブロックスキームが示されている。この方法のステップは、適当な任意の順序で実行され得る。この方法は、以下のステップの1つ以上を備えてもよい。ステップは、車両20が走行している間に実行されることが好ましい。
【0069】
車両20が電気道路システムの一部分に接近していることを特定することS300、及び、それに応答して、その一部分の光インジケータ40を作動させること。この一部分の光インジケータ40の作動は、上述されたように、光インジケータコントローラ120によって実行されてもよい。
【0070】
車両20に搭載されたカメラ60を用いて、電気道路システムのトラックライン30を示すビデオストリームを取得することS310。
【0071】
取得されたビデオストリームのイメージにおいて、トラックライン上に配置された作動中の光インジケータ40を識別することS320。識別することS320の行為は、作動中の光インジケータ40の位置を識別することを備えてもよい。
【0072】
取得されたビデオストリームにおいて作動中の光インジケータ40が識別されると、摺動接点50がトラックライン30と摺接するように、集電器70を作動させることS330。
【0073】
作動中の光インジケータ40の識別された位置に基づいて、車両20の摺動接点50をガイドすることS340。摺動接点50をガイドするステップS340は、車両20の長手方向LVに対して横方向に摺動接点50を移動させることを備えてもよい。或いは、又は組み合わせて、車両20の摺動接点50をガイドするステップは、トラックライン30の長手方向LTに対して横方向に車両20を操縦することを備えてもよい。
【0074】
車両20の横方向の動きを監視することS350、及び、横方向の動きが所定の閾値を超える場合に、摺動接点50が道路10の路面と摺接することが防止されるように、車両の集電器を停止させること。
【0075】
取得されたビデオストリームにおいて作動中の光インジケータ40が識別されないとき、摺動接点50がトラックライン30又は道路10の路面と摺接しないように、集電器70を停止させることS360。
【0076】
車両20が電気道路システムの一部分から離れていることを特定することS370、及び、それに応じてその一部分の光インジケータ40を停止させること。その一部分の光インジケータ40の停止は、上述されたように、光インジケータコントローラ120によって実行されてもよい。
【0077】
当業者は、本発明が決して上述された好ましい実施形態に限定されるものではないことを理解している。それどころか、添付の特許請求の範囲において多くの修正及び変形が可能である。
【0078】
例えば、道路内又は道路上に配置されることに加えて、又は代わりに、トラック30は、トンネル、例えば、鉱山のトンネルの壁に沿って配置されてもよい。それから、トラック30は、サイドレール(side railing)の一部を形成してもよい。
【0079】
さらに、可視光、例えば緑色の光を発するように構成されていることに加えて、又は代わりに、光インジケータ40は、IR光を発するように構成されていてもよい。例えば、光インジケータ40は、作動状態においてIR光を発するように構成されていてもよい。その場合、カメラ60はIR光を取得するように構成される。
【0080】
さらに、光インジケータ40は、パルス状の光を発するように構成されていてもよい。パルスの周波数は、10-100Hzの範囲内であってもよい。光をパルス化(pulsating)させることにより、発せられた光は、例えば、強い太陽光の中で区別されやすくなるかもしれない。
【0081】
さらに、車両に電力を供給することはできないが、光インジケータ40を備える、より単純なトラックは、カメラ60が取り付けられた車両の車線維持のための操縦に使用されてもよいことも理解されたい。また、上述されたトラック30は、カメラ60が取り付けられた車両の車線維持のための操縦に用いられてもよい。
【0082】
加えて、開示された実施形態の変形は、図面、開示、及び添付の特許請求の範囲の検討から、請求項に係る発明を実施する当業者によって理解され、且つ、もたらされることができる。
図1
図2
図3
図4
【手続補正書】
【提出日】2021-12-14
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
道路(10)に沿って配置された電気道路システムのトラックライン(30)から電力を収集するように構成された集電器(70)の制御方法であって、
前記トラックライン(30)は、前記道路の路面上又は路面内に配置され、且つ、前記トラックライン(30)上に配置され、前記トラックライン(30)の作動又は非作動状態を示す、作動可能な光インジケータ(40)を備え、前記集電器(70)は、車両(20)に搭載されており、前記方法は、
前記車両(20)が走行している間に、
前記車両(20)に搭載されたカメラ(60)を用いて、前記トラックライン(30)を示すビデオストリームを取得すること(S310)と、
前記取得されたビデオストリームにおける作動中の光インジケータを識別することと、
作動中の光インジケータ(40)を識別すると、前記集電器(70)の摺動接点(50)が前記トラックライン(30)に摺接するように、前記集電器(70)を作動させること(S330)と、
を備える方法。
【請求項2】
前記ビデオストリームのイメージにおいて、前記トラックライン(30)上に配置された前記作動中の光インジケータ(40)の位置を識別すること(S320)と、
識別された前記作動中の光インジケータ(40)の前記識別された位置に基づいて、前記トラックライン(30)の長手方向に対して横方向に、前記摺動接点(50)をガイドすること(S340)と、
をさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記摺動接点(50)をガイドする前記ステップは、前記摺動接点(50)を前記車両の長手方向に対して横方向に移動させることを備える、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記摺動接点(50)をガイドする前記ステップは、前記車両(20)を前記トラックライン(30)の長手方向に対して横方向に操縦することを備える、請求項2又は3に記載の方法。
【請求項5】
前記車両(20)が前記電気道路システムの一部分に接近していることを特定し(S300)、それに応答して、その一部分の前記光インジケータ(40)を作動することをさらに備える、請求項1-4のいずれかに記載の方法。
【請求項6】
前記車両(20)が前記一部分を離れていることを特定し(S370)、それに応答して、その一部分の前記光インジケータ(40)を停止することをさらに備える、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記車両(20)の横方向の移動を観測し(S350)、
前記横方向の移動が所定の閾値を超える場合には、前記摺動接点(50)が前記道路(10)の路面に摺接することを防止するように、前記集電器(70)を停止する、
ことをさらに備える、請求項1-6のいずれかに記載の方法。
【請求項8】
前記取得されたビデオストリームにおいて作動中の光インジケータ(40)を識別しないとき、前記摺動接点(50)が前記トラックライン(30)又は前記道路(10)の路面と摺接しないように、前記集電器(70)を停止させることをさらに備える、請求項1-7のいずれかに記載の方法。
【請求項9】
道路(10)に沿って配置された電気道路システムのトラックライン(30)から電力を収集するように構成された集電器(70)を制御する制御システムであって、
前記トラックライン(30)は前記道路(10)の路面上又は路面内に配置され、前記集電器(70)は、車両(20)に搭載され、前記制御システムは、
前記トラックライン(30)上に配置され、且つ、前記トラックラインの作動又は非作動状態を示す、複数の作動可能な光インジケータ(40)と、
前記トラックライン(30)を示すビデオストリームを取得するように構成されたカメラ(60)と、
前記ビデオストリームのイメージにおける作動中の光インジケータを識別し、
作動中の光インジケータ(40)を識別すると、集電器作動信号を生成する、
ように構成された光インジケータ検出機能、
を実行するように構成されたプロセッサ(80)と、
を備える制御回路(100)と、
を備える制御システム
【請求項10】
前記光インジケータ検出機能は、さらに、前記ビデオストリームのイメージにおいて、前記トラックライン(30)上に配置された作動中の光インジケータ(40)の位置を識別するように構成され、
前記プロセッサ(80)は、さらに、前記作動中の光インジケータ(40)の前記識別された位置に基づいてガイド信号を生成するように構成された摺動接点ガイド機能を実行するように構成された、
請求項9に記載の制御システム
【請求項11】
前記制御回路(100)は、前記ガイド信号に基づいて、前記集電器(70)の摺動接点(50)を前記車両の長手方向に対して横方向に移動させ、それにより摺動接点(50)をガイドするように構成されたアクチュエータ(90)をさらに備える、請求項10に記載の制御システム
【請求項12】
前記プロセッサ(80)は、さらに、前記ガイド信号に基づいて、前記車両(20)を前記トラックライン(30)の長手方向に対して横方向に操縦し、それにより前記集電器(70)の摺動接点(50)をガイドするように構成された車両操縦機能を実行するように構成された、請求項10又は11に記載の制御システム
【請求項13】
前記プロセッサは、さらに、
前記車両(20)の横方向の移動を観測し、
前記横方向の移動が所定の閾値を超える場合に、集電器停止信号を生成する、
ように構成された車両移動検出機能を実行するように構成されている、
請求項9-12のいずれかに記載の制御システム
【請求項14】
前記光インジケータ検出機能は、さらに、
前記ビデオストリームのイメージにおいて作動中の光インジケータ(40)が無いことを識別し、
作動中の光インジケータ(40)が無いことを識別すると、集電器停止信号を生成する、
ように構成されている、
請求項9-13のいずれかに記載の制御システム
【請求項15】
前記複数の光インジケータ(40)のそれぞれを個別に作動/停止させるように構成された光インジケータ制御機能(120)を実行するように構成されたサーバ制御回路(114)を備える制御サーバ(110)をさらに備える、
請求項9-14のいずれかに記載の制御システム。
【請求項16】
前記サーバ制御回路(114)は、さらに、前記車両(20)の位置を特定するように構成された車両位置特定機能(140)を実行するように構成され、
前記光インジケータ制御機能(120)は、さらに、前記車両(20)の前記位置に基づいて、前記車両(20)が特定のトラックセグメント(30a)を備える前記トラックライン(30)の一部分に接近しているか否かを特定し、且つ、前記車両(20)が接近した前記トラックライン(30)の前記一部分の光インジケータ(40)を作動させるように構成された、
請求項15に記載の制御システム(200)。
【請求項17】
前記サーバ制御回路(114)は、さらに、前記車両(20)の位置を決定するように構成された車両位置決定機能(140)を実行するように構成され、
前記光インジケータ制御機能(120)は、さらに、前記車両(20)の前記位置に基づいて、前記車両(20)が特定のトラックセグメント(30a)を備える前記トラックライン(30)の一部分を離れているか否かを特定し、且つ、前記車両(20)が離れた前記トラックライン(30)の前記一部分の光インジケータ(40)を停止させるように構成された、請求項15に記載の制御システム(200)。
【請求項18】
作動状態において、前記光インジケータ(40)が緑色の光を発するように構成された、請求項9-17のいずれかに記載の制御システム(200)。
【請求項19】
停止状態において、前記光インジケータ(40)が赤色の光を発するように構成された、請求項9-18のいずれかに記載の制御システム(200)。
【請求項20】
前記複数の光インジケータ(40)のそれぞれは、2つ以上の個別の光源を備える、請求項9-19のいずれかに記載の制御システム(200)。
【請求項21】
道路(10)に沿って配置された電気道路システムの前記トラックライン(30)から電力を収集するように構成された集電器(70)の摺動接点(50)をガイドする方法であって、前記道路は前記トラックライン(30)を備えており、前記トラックライン(30)は、前記道路(10)の路面上又は路面内に配置され、前記集電器(70)は車両(20)に搭載され、前記方法は、
前記車両(20)が走行している間に、
前記車両(20)に搭載されたカメラ(60)を用いて、前記トラックライン(30)を示すビデオストリームを取得すること(S310)と、
前記ビデオストリームのイメージにおいて、前記トラックライン(30)上に配置され、前記トラックライン(30)の作動又は非作動状態を示す、作動中の光インジケータ(40)の位置を識別すること(S320)と、
前記ビデオストリームのイメージにおいて、前記作動中の光インジケータ(40)の前記識別された位置に基づいて前記摺動接点(50)をガイドすること(S340)と、
を備える方法。
【国際調査報告】