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特表2022-537002安全地帯の未承認モバイル機器を検出及び報告する方法及びシステム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-08-23
(54)【発明の名称】安全地帯の未承認モバイル機器を検出及び報告する方法及びシステム
(51)【国際特許分類】
   H04W 12/08 20210101AFI20220816BHJP
   H04W 12/63 20210101ALI20220816BHJP
   H04W 64/00 20090101ALI20220816BHJP
   H04W 4/40 20180101ALI20220816BHJP
   H04L 12/28 20060101ALI20220816BHJP
   H04W 12/71 20210101ALI20220816BHJP
   H04W 12/79 20210101ALI20220816BHJP
【FI】
H04W12/08
H04W12/63
H04W64/00 110
H04W4/40
H04L12/28 200Z
H04W12/71
H04W12/79
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021549467
(86)(22)【出願日】2020-02-20
(85)【翻訳文提出日】2021-10-20
(86)【国際出願番号】 US2020019069
(87)【国際公開番号】W WO2020172429
(87)【国際公開日】2020-08-27
(31)【優先権主張番号】62/809,278
(32)【優先日】2019-02-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521466965
【氏名又は名称】SOMPO Light Vortex株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】230109841
【弁護士】
【氏名又は名称】岩瀬 ひとみ
(74)【代理人】
【識別番号】230119769
【弁護士】
【氏名又は名称】水島 淳
(74)【代理人】
【識別番号】230130513
【弁護士】
【氏名又は名称】高山 陽太郎
(74)【代理人】
【識別番号】230130524
【弁護士】
【氏名又は名称】相澤 賢
(74)【代理人】
【識別番号】100188721
【弁理士】
【氏名又は名称】齊藤 良平
(74)【代理人】
【識別番号】100213610
【弁理士】
【氏名又は名称】大坂 尚輝
(72)【発明者】
【氏名】マイケル ジェイ.マッカレン
(72)【発明者】
【氏名】マイケル トラン
(72)【発明者】
【氏名】カール ムレル
(72)【発明者】
【氏名】スーザン スプラドリー
(72)【発明者】
【氏名】マーワン ハノン
(72)【発明者】
【氏名】ゴードン クィン
(72)【発明者】
【氏名】プレンティス スプラドリー
(72)【発明者】
【氏名】ローラ パウエル タッカー ジョンストン
(72)【発明者】
【氏名】ロバート マーク アッジ
【テーマコード(参考)】
5K033
5K067
【Fターム(参考)】
5K033AA08
5K033BA06
5K033DA19
5K033EA03
5K067AA35
5K067DD44
5K067EE02
5K067EE12
5K067FF03
5K067HH22
5K067HH23
5K067HH32
5K067JJ54
(57)【要約】
未承認モバイル機器を識別するシステムは、モバイル機器用のスキャナを有する。スキャナを、未承認モバイル機器の場所を検出するために車両又は建物内に配置してもよい。スキャナは、スキャナの範囲内にあるモバイル機器からRF送信の受信を行ってもよい。そのようなモバイル機器を、車両又は建物の内部、外部又は近位に配置してもよい。固有の識別信号に基づいて、スキャナは、機器を、承認済機器、未承認機器又は一時的な承認機器として分類してもよい。スキャナは、スキャナ内に配置されたデータストレージ容量とデータ通信を行ってよい又はスキャナ内に配置されたデータストレージ容量に無線通信を介してアクセス可能であってもよい。承認モバイル機器は、環境内の送信をスキャンするとともに情報をスキャナに中継してもよい。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
未承認モバイル機器の存在を検出するためのスキャナであって、
モバイル機器からのRF送信の受信を行うように構成される一つ以上のアンテナと、
前記一つ以上のアンテナと電気通信を行うとともにプロセッサメモリコンポーネントとデータ通信を行うプロセッサを備えるコントローラと、
を備え、前記プロセッサメモリコンポーネントは、前記プロセッサによって実行されるとき、
前記モバイル機器からの前記RF送信の受信を、定義された環境内で行うことと、
前記RF送信から、前記モバイル機器に固有の一意の識別データを取得することと、
前記モバイル機器に固有の一意の識別データに基づいて、前記モバイル機器の承認状況を判定することと、
を前記プロセッサによって行わせる命令を格納するように構成された、スキャナ。
【請求項2】
ローカルデータベースにデータを格納するように構成されたデータベースメモリコンポーネントを更に備え、前記ローカルデータベースは、複数の識別されたモバイル機器のそれぞれの識別子と、前記複数の識別されたモバイル機器のそれぞれに固有の一意の識別データと、前記複数の識別されたモバイル機器のそれぞれの承認状況と、を備える、請求項1に記載のスキャナ。
【請求項3】
前記プロセッサメモリコンポーネントは、前記プロセッサによって実行されるとき、前記モバイル機器に固有の一意の識別データと前記ローカルデータベースに保存されている識別されたモバイル機器の一意の識別データとの比較に基づいて前記モバイル機器の承認状況を判定することを前記プロセッサによって行わせる命令を格納するように構成された、請求項2に記載のスキャナ。
【請求項4】
前記コントローラは、サーバデータベースにデータを格納するように構成されたサーバメモリコンポーネントを有するサーバと無線データ通信を行い、前記サーバデータベースは、複数の識別されたモバイル機器のそれぞれの識別子と、前記複数の識別されたモバイル機器のそれぞれに固有の一意の識別データと、前記複数の識別されたモバイル機器のそれぞれの承認状況と、を備える、請求項1に記載のスキャナ。
【請求項5】
前記プロセッサメモリコンポーネントは、前記プロセッサによって実行されるとき、前記モバイル機器に固有の一意の識別データと前記サーバデータベースに保存されている識別されたモバイル機器の一意の識別データとの比較に基づいてモバイル機器の承認状況を判定することを前記プロセッサによって行わせる命令を格納するように構成された、請求項4に記載のスキャナ。
【請求項6】
ローカルデータベースにデータを格納するように構成されたデータベースメモリコンポーネントを更に備え、前記プロセッサメモリコンポーネントは、前記プロセッサによって実行されるとき、前記ローカルデータベースを前記サーバデータベースに格納されたデータで更新することを前記プロセッサによって行わせる命令を格納するように構成された、請求項4に記載のスキャナ。
【請求項7】
ローカルデータベースにデータを格納するように構成されたデータベースメモリコンポーネントを更に備え、前記プロセッサメモリコンポーネントは、前記プロセッサによって実行されるとき、前記サーバデータベースを前記ローカルデータベースに格納されたデータで更新することを前記プロセッサによって行わせる命令を格納するように構成された、請求項4に記載のスキャナ。
【請求項8】
前記プロセッサメモリコンポーネントは、前記プロセッサによって実行されるとき、前記モバイル機器からの前記RF送信のスキャンを前記プロセッサによって行わせる命令を格納するように構成された、請求項1に記載のスキャナ。
【請求項9】
前記プロセッサメモリコンポーネントは、前記プロセッサによって実行されるとき、前記RF送信の断続的なスキャンを前記プロセッサによって行わせる命令を格納するように構成された、請求項8に記載のスキャナ。
【請求項10】
前記断続的なスキャンを定義する期間が調整可能である、請求項9に記載のスキャナ。
【請求項11】
前記定義された環境は、閾値と前記RF送信に関連する電力との間の比較に基づいて決定される、請求項1に記載のスキャナ。
【請求項12】
前記閾値が調整可能である、請求項11に記載のスキャナ。
【請求項13】
前記プロセッサメモリコンポーネントは、前記プロセッサによって実行されるとき、モバイル機器承認状況レポートの利害関係者への送信を前記プロセッサによって行わせる命令を格納するように構成された、請求項1に記載のスキャナ。
【請求項14】
前記スキャナは、車両内に配置された、請求項1に記載のスキャナ。
【請求項15】
前記定義された環境は、前記車両の物理的範囲を備える、請求項14に記載のスキャナ。
【請求項16】
前記モバイル機器の承認状況は、承認されている、ドライバ位置について承認されている、未承認である又は前記ドライバ位置について未承認である、請求項15に記載のスキャナ。
【請求項17】
前記定義された環境は、前記車両の物理的範囲を更に超えて延びる、請求項15に記載のスキャナ。
【請求項18】
前記車両の物理的範囲を超えて配置されたモバイル機器は、一時的な承認状況を有する、請求項17に記載のスキャナ。
【請求項19】
前記スキャナが、建物内の部屋内に配置されている、請求項1に記載のスキャナ。
【請求項20】
前記定義された環境は、前記部屋の物理的範囲を含む、請求項19に記載のスキャナ。
【請求項21】
前記定義された環境は、前記建物の物理的範囲を含む、請求項19に記載のスキャナ。
【請求項22】
前記モバイル機器の承認状況は、承認済又は未承認である、請求項19に記載のスキャナ。
【請求項23】
前記定義された環境は、前記建物の物理的範囲を更に超えて延びる、請求項21に記載のスキャナ。
【請求項24】
前記建物の物理的範囲を超えて配置されたモバイル機器は、一時的な承認状況を有する、請求項23に記載のスキャナ。
【請求項25】
未承認モバイル機器の存在を検出するためのシステムであって、
サーバデータベースにデータを格納するように構成されたサーバメモリコンポーネントを有するサーバであって、前記サーバデータベースは、複数の識別されたモバイル機器のそれぞれの識別子、前記複数の識別されたモバイル機器のそれぞれに固有の一意の識別データ及び前記複数の識別されたモバイル機器のそれぞれの承認状況を備える、サーバと、
ローカルデータベースにデータを格納するように構成されたデータベースメモリコンポーネントであって、前記ローカルデータベースは、複数の識別されたモバイル機器のそれぞれの識別子と、前記複数の識別されたモバイル機器のそれぞれに固有の一意の識別データと、前記複数の識別されたモバイル機器のそれぞれの承認状況と、を備える、データベースメモリコンポーネントと、
前記モバイル機器からのRF送信の受信を行うように構成される一つ以上のアンテナと、
前記一つ以上のアンテナと電気通信を行うとともにプロセッサメモリコンポーネントとデータ通信を行うプロセッサを備えるコントローラと、
を備え、前記プロセッサメモリコンポーネントは、前記プロセッサによって実行されるとき、
前記モバイル機器からの前記RF送信の受信を、定義された環境内で行うことと、
前記RF送信から、前記モバイル機器に固有の一意の識別データを取得することと、
前記モバイル機器に固有の一意の識別データに基づいて、前記モバイル機器の承認状況を判定することと、
を前記プロセッサによって行わせる命令を格納するように構成された、スキャナと、
を備え、前記プロセッサは、前記ローカルデータベース及び前記サーバデータベースとのデータ通信を行う、システム。
【請求項26】
前記プロセッサメモリコンポーネントは、前記プロセッサによって実行されるとき、前記モバイル機器に固有の一意の識別データと前記ローカルデータベースに保存されている識別されたモバイル機器の一意の識別データとの比較に基づいて前記モバイル機器の承認状況を判定することを前記プロセッサによって行わせる命令を格納するように構成された、請求項25に記載のシステム。
【請求項27】
前記プロセッサメモリコンポーネントは、前記プロセッサによって実行されるとき、前記モバイル機器に固有の一意の識別データと前記サーバデータベースに保存されている識別されたモバイル機器の一意の識別データとの比較に基づいてモバイル機器の承認状況を判定することを前記プロセッサによって行わせる命令を格納するように構成された、請求項25に記載のシステム。
【請求項28】
前記プロセッサメモリコンポーネントは、前記プロセッサによって実行されるとき、前記ローカルデータベースを前記サーバデータベースに格納されたデータで更新することを前記プロセッサによって行わせる命令を格納するように構成された、請求項25に記載のシステム。
【請求項29】
前記プロセッサメモリコンポーネントは、前記プロセッサによって実行されるとき、前記サーバデータベースを前記ローカルデータベースに格納されたデータで更新することを前記プロセッサによって行わせる命令を格納するように構成された、請求項25に記載のシステム。
【請求項30】
既知の承認モバイル機器を更に備える、請求項25に記載のシステム。
【請求項31】
前記既知の承認モバイル機器は、
一つ以上のモバイル機器アンテナであって、第2のモバイル機器からのRF送信の受信を行うように構成されている一つ以上のモバイル機器アンテナと、
前記一つ以上のモバイル機器アンテナと電気通信を行うとともにモバイル機器プロセッサメモリコンポーネントとデータ通信を行うモバイル機器プロセッサを備えるモバイル機器コントローラと、
を備え、前記モバイル機器プロセッサメモリコンポーネントは、前記モバイル機器プロセッサによって実行されるとき、
前記第2のモバイル機器からの前記RF送信の受信を、定義された環境内で行うことと、
前記RF送信から、前記第2のモバイル機器に固有の一意の識別データを取得することと、
前記第2のモバイル機器に固有の一意の識別データを前記スキャナに送信することと、
を前記モバイル機器プロセッサによって行わせる命令を格納するように構成された、請求項30に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本願は、2019年2月22日に出願された「安全地帯の未承認モバイル機器を検出及び報告する方法及びシステム」の表題の米国仮出願第62/809,278号の優先権を主張し、その開示は、参照によりその全体及びすべての目的のために本明細書に組み込まれる。
【背景技術】
【0002】
通信機能を有するモバイル電子機器は、至る所に存在する。そのような機器は、小型携帯移動電話機(携帯電話)、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、ノートブックコンピュータ及びワイヤレスプリンタを含むが、それに限定されない。そのような機器は、他のデバイス及びインターネットのような通信ネットワークにワイヤレスで接続する機能を有する。利害関係者によって安全であると見なされるエリア又はゾーンに機器が配置されるときにそのような機器の一つ以上の機能を制限することが望ましい場合がある。そのような機能の非限定的な例は、テキストメッセージの送受信、画像記録(静止画又はビデオ)、音声記録、ソーシャルメディアアプリケーションへのアクセス及びストリーミングビデオの表示を含むことがある。いくつかの態様において、安全エリアは、車両の運転席側のゾーンを含んでもよい。利害関係者は、特に車両の移動中に、車両のドライバが使用するモバイルデバイスの機能を制限(例えば、運転中のテキストメッセージの送受信を制限)したいフリートマネージャーを含むことがある。いくつかの態様では、利害関係者は、子供が友人又は他の非世帯員に自家用車の運転を許可しないことを保証したい親を含むことがある。他のいくつかの態様において、安全地帯は、企業の会議室又は企業施設内の他の場所を含むことがある。利害関係者は、企業の会議室又は他の企業の会場にアクセスできる非従業員が所有するモバイル機器の機能を制限したい企業経営者を含むことがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
いくつかの態様において、フリート車両のドライバによって使用される通信装置は、運転中にドライバがテキストメッセージの送受信を防止するために携帯電話上のソフトウェア(アプリケーション)を含んでもよい。そのようなアプリケーションを、フリートドライバに提供される企業が支給した携帯電話に予めロードしてもよい。代替的には、そのようなアプリケーションを、ドライバの個人用の携帯電話にロードしてもよい。そのような携帯電話を、「信頼できる」と見なしてもよい。このように、携帯電話に予めロードされたアプリケーションのために、運転中のドライバがテキストメッセージを送受信できないようにすることができる。しかしながら、そのような携帯電話の使用制限がソフトウェアの予めロードされた携帯電話でのみ有効であることが認識されている。信頼できない携帯電話又は未承認携帯電話は、そのような保護手段がないために運転中にドライバが不適切な通信を行う可能性がある。企業施設で使用される通信機器に関連する態様では、従業員は、雇用条件に基づいて不適切に通信装置を使用しないと信頼されていることがある。しかしながら、企業施設に入る非従業員は、携帯電話の使用に関する制限がないことがある。
【0004】
したがって、セキュリティで保護されたエリア又はゾーンでの未承認モバイル機器の存在に対処する必要があることは明らかである。本明細書の開示は、利害関係者又はその代表者が適切な是正措置を講じることができるように利害関係者又はその代表者に未承認モバイル機器の存在を警告するために使用できるシステム及び方法を説明する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
一態様では、未承認モバイル機器の存在を検出するためのスキャナは、モバイル機器からのRF送信の受信を行うように構成される一つ以上のアンテナと、一つ以上のアンテナと電気通信を行うとともにプロセッサメモリコンポーネントとデータ通信を行うプロセッサを備えるコントローラと、を有してもよい。プロセッサメモリコンポーネントは、プロセッサによって実行されるとき、モバイル機器からのRF送信の受信を、定義された環境内で行うことと、RF送信から、モバイル機器に固有の一意の識別データを取得することと、モバイル機器に固有の一意の識別データに基づいて、モバイル機器の承認状況を判定することと、をプロセッサによって行わせる命令を格納するように構成されてもよい。
【0006】
一態様では、未承認モバイル機器の存在を検出するためのシステムは、サーバデータベースにデータを格納するように構成されたサーバメモリコンポーネントを有するサーバを有してもよい。サーバデータベースは、複数の識別されたモバイル機器のそれぞれの識別子、複数の識別されたモバイル機器のそれぞれに固有の一意の識別データ及び複数の識別されたモバイル機器のそれぞれの承認状況を有してもよい。スキャナは、ローカルデータベースにデータを格納するように構成されたデータベースメモリコンポーネントと、モバイル機器からのRF送信の受信を行うように構成される一つ以上のアンテナと、一つ以上のアンテナと電気通信を行うとともにプロセッサメモリコンポーネントとデータ通信を行うプロセッサを備えるコントローラと、を有してもよい。ローカルデータベースは、複数の識別されたモバイル機器のそれぞれの識別子と、複数の識別されたモバイル機器のそれぞれに固有の一意の識別データと、複数の識別されたモバイル機器のそれぞれの承認状況と、を有してもよい。プロセッサメモリコンポーネントは、プロセッサによって実行されるとき、モバイル機器からのRF送信の受信を、定義された環境内で行うことと、RF送信から、モバイル機器に固有の一意の識別データを取得することと、モバイル機器に固有の一意の識別データに基づいて、モバイル機器の承認状況を判定することと、をプロセッサによって行わせる命令を格納するように構成されてもよい。プロセッサは、ローカルデータベース及びサーバデータベースとのデータ通信を行ってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本開示の少なくとも一つの態様による車両内の一つ以上のモバイル機器の検出を示す。
図2】本開示の少なくとも一つの態様による一つ以上のモバイル機器をスキャンするように構成されたスキャン装置を示す。
図3】本開示の少なくとも一つの態様によるローカルデータリポジトリと中央のクラウドベースのデータリポジトリとの間の関係を示す。
図4】本開示の少なくとも一つの態様によるスキャン機能を組み込んだモバイル機器を示す。
図5】本開示の少なくとも一つの態様による2台の車両間に分散された一つ以上のモバイル機器の検出を示す。
図6】本開示の少なくとも一つの態様によるオフィススペース内の一つ以上のモバイル機器の検出を示す。
【発明を実施するための形態】
【0008】
上述したように、モバイル機器の使用の制限が望ましい場合がある状況が生じることがある。そのような状況は、さまざまな車両のドライバによる又は安全な情報処理が必要な場所でのモバイル機器の使用を含むことがある。特定の機器の使用が許可されるか否かについて機器間で区別を行うことがある。そのような機器を、特定の状況下で「承認済」機器と見してもよい。未承認機器を、その状況下で使用に問題があると考えられる機器と見してもよい。企業の利害関係者は、未承認機器の使用に介入するために機器と未承認機器とを区別したい場合がある。
【0009】
モバイル機器は、いくつかのワイヤレス通信プロトコルのいずれかを利用してもよい。そのようなプロトコルは、WiFi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、Bluetooth Low Energy(登録商標)、3G、4G、5G又はLTE(登録商標)を有してもよいが、それに限定されない。いくつかの態様では、各ワイヤレスモバイル機器は、一意のメディアアクセス制御(MAC)アドレスによって識別されてもよい。通信セッション中に、モバイル機器は、受信ネットワークがネットワーク全体の通信パケットを適切に識別して受信側にルーティングするとともに送信デバイスに戻すことができるようにするために、モバイル機器のMACアドレスを宣言する。通信デバイスに固有の追加情報を通信セッション中に宣言してもよい。いくつかの非限定的な態様では、そのようなデータは、機器の製造元及びモデル、機器のシリアル番号並びにモバイル機器のオペレーティングシステムの現在のバージョンに関連する一つ以上のデータを有してもよい。後に開示するように、未承認モバイル機器を識別するためのシステム及び方法は、モバイル機器によって送信されたMACアドレス又は他の一意の識別情報の検出に少なくとも部分的に基づく。
【0010】
システム及び方法の二つの可能な使用例をここに示す。しかしながら、安全なゾーン内の無許可モバイル機器の検出からも利益を得る代替の使用例が存在しうることを、当該技術の当業者によって認識することができる。
【0011】
ケース1:車両内の未承認モバイル機器の検出
上述したように、フリートオペレータによる安全性及び責任の懸念は、フリート車両のドライバが運転中にモバイル機器の特定の機能を使用することを防止すべきであることを示唆してもよい。その結果、フリートオペレータは、車両が動いている間にテキストメッセージの送受信のような特定のモバイル機器機能を防止又は制限するアプリケーションを有する各ドライバに承認モバイル機器を支給してもよい。代替的には、フリート管理者は、ドライバにそのようなアプリケーションを個人のモバイル機器にロードするように要求してもよい。フリートオペレータは、制限アプリケーションがない未承認個人用機器の使用をドライバの運転中に思いとどまらせたい場合がある。フリートオペレータは、フリートドライバがビジネス使用中に追加の乗客が車両に入るのを許可しないようにしたいと思うこともある。フリートオペレータは、承認機器を制御できるが、モバイル機器(承認済又は未承認)を故意に妨害する製品は禁止されている。したがって、代替的な動作を行うために、そのような未承認機器の存在をフリートオペレータに通知する必要がある。
【0012】
図1は、車両110におけるスキャナ105の使用の態様100を示す。図1に示す車両110が乗用車であるように見えるが、車両110が自動車、軽トラック、パネルトラック、セミトラクタートレーラー、列車、飛行機、ジェット機、ヘリコプター又は他の車両を含むがそれに限定されない任意の種類の車両であってもよいことが理解される。いくつかの態様では、車両110は、一つ以上のモバイル機器115a、115b、117からの送信を検出するように構成された検出器又は走査デバイス105を装備してもよい。三つのそのようなモバイル機器を図1に示すが、任意の数又はタイプのモバイル機器が車両内に見出されてもよいことを認識することができる。モバイル機器の非限定的な例は、携帯電話、スマートフォン、タブレット又はラップトップコンピュータを含んでもよい。そのような検出器若しくはスキャナ105は車両110内に組み込まれてもよい又は検出器若しくはスキャナ105は市販の車両ヘッドユニット装置に含まれてもよい。いくつかの態様では、そのような検出器又はスキャナ105を、任意の通信プロトコルに基づいて送信を検出するために広範囲の通信周波数に亘ってスキャンするように構成されてもよい。そのような通信周波数の非限定的な例は、Bluetooth(登録商標)周波数、携帯電話周波数(例えば、600MHzから3.8GHzの範囲)、3G、4G、5G、Bluetooth(登録商標) WiFi(登録商標)帯域又は他の消費者がアクセス可能な通信周波数を含んでもよいがそれに限定されない。そのような検出器又はスキャナ105は、モバイル機器の送信を検出するとともにモバイル機器115a、115b、117に関連する一意の識別データを決定することができるようにしてもよい。いくつかの態様では、一意に識別するデータは、一つ以上のMACアドレス、デバイスの製造元及びモデルに関連するデータ、デバイスのシリアル番号及びモバイル機器のオペレーティングシステムの現在のバージョンを含んでもよい。いくつかの追加の態様において、種々の情報を、モバイル機器のMACアドレスならびに信号強度(RSSI)及びベンダーを提供することができるBT及びWiFi(登録商標)のようなスキャン技術によって取得してもよい。タイムスタンプがデータと一緒に記録される。LTE及び5Gのようなセルラー技術を、各機器からの一意に識別可能なRF署名を使用して一意の機器を識別するために利用することができる。そのようなシステムは、承認モバイル機器115a、115b又は未承認モバイル機器117のいずれかである任意のモバイル機器からの送信を検出することができる。
【0013】
検出器又はスキャナ105は、一つ以上のプロセッサ、一つ以上のメモリデバイス及び一つ以上のデータストレージデバイスを含むそれに限定されない必要な計算要素を更に有してもよい。メモリデバイスは、一つ以上のプロセッサによって実行されるとき、通信送信120に関連するデータを(例えば、アンテナを介して)受信することと、(MACアドレスのような)送信機器に特徴的な一つ以上の一意に識別可能なデータ要素について通信送信120を解析することとを一つ以上のプロセッサによって行わせる命令を有してもよい。
【0014】
図2は、検出器又はスキャナ205の例を示す。検出器又はスキャナ205は、一つのアンテナ213でのBluetooth(登録商標)送信、第2のアンテナ217でのWiFi(登録商標)送信及び第3のアンテナ219での5G送信を含むがそれに限定されない任意の数のモバイル機器送信を監視する能力を有してもよい。例えば4G又は4G/LTE(登録商標)送信のような他の周波数での送信を監視するために追加のアンテナを含んでもよいことを認識することができる。いくつかの態様において、複数の送信を単一のアンテナによって監視することができる。検出器又はスキャナ205は、モバイル機器送信のために環境を継続的にスキャンするように構成されてもよい。代替的には、検出器又はスキャナ205は、モバイル機器送信のために環境を断続的にスキャンするように構成されてもよい。断続的なスキャンを、一時的なモバイル機器の存在を検出するために使用してもよい。一態様によれば、一時的なモバイル機器は、車両内に配置されるとともに一時的に電源がオンにされてからオフになる機器であってもよい。別の態様では、一時的なモバイル機器は、車両の外側に配置されるとともにスキャナの範囲内からスキャナの範囲外に車両から移動する機器(例えば、駐車の間に車両のそばを通り過ぎる歩行者によって使用される携帯電話)であってもよい。
【0015】
スキャナの計算要素は、識別情報をデータストレージデバイスにローカルに格納してもよい及び/又はそのようなデータを図3に示すようにインターネットを介してアクセス可能な受信サーバ(クラウドサーバ)に送信してもよい。したがって、いくつかのデータストレージ容量300は、スキャナに配置されたローカルデータストレージ容量320を有してもよい。追加のデータストレージ容量を、サーバストレージファシリティ325又は他のリモートストレージファシリティに配置してもよい。例えば、検出器とサーバ記憶設備325との間の無線通信が中断された場合、ローカルデータ記憶設備320は、無線通信が回復されるまで現在の情報を局所的に格納してもよい。インターネット通信が回復すると、ローカルデータストレージファシリティ320は、そのデータをサーバストレージファシリティ325と同期させることができる。ローカルデータ記憶設備320とサーバ記憶設備325の両方は、スキャンされたモバイル機器から取得したデータが記憶することができるデータベースを有してもよい。いくつかの態様において、登録された全ての機器は、データベースのレコードとして存在してもよい。非限定的な例では、データベースレコードは、登録された機器に関連付けられたID、MAC、RF署名及びタイムスタンプを含んでもよい。永続的(非一時的)である未登録機器を、ローカルデータストレージファシリティ320のデータベースに記録してもよく、取るべき任意の動作のために通知をサーバストレージファシリティ325に送信してもよい。サーバストレージファシリティ325は、承認された日付、承認された方法/人、機器のタイプ、タイムスタンプ、MAC及びRF署名を含むがこれらに限定されない承認機器情報を予め格納してもよい。機器が承認されると、その登録情報を、車両のローカルデータストレージ設備320に送信してもよい。未登録のデバイス通知は、一つ以上の動作を実行することを要求する。いくつかの例では、動作は、デバイスの承認、未承認の情報(検出のタイムスタンプ、存在する期間等)の保存、サーバストレージ設備325、スーパーバイザーへの通知等を含んでもよい。
【0016】
図1に戻ると、いくつかの態様では、スキャナ105は、図1に示すように、(フリートオペレーション支給携帯電話のような)承認モバイル機器115a、bに属すると識別された識別データ要素のリスト又は部分リストを格納してもよい。検出器又はスキャナ105からクラウドサーバへの通信は、識別データ要素が検出されるとともに承認機器に属するものとしてタグ付けされていることを示すインジケータを含んでもよい。いくつかの更なる態様では、モバイル機器115a、b、117に関連する追加のデータは、(モバイル機器GPSシステムから導出された)位置データ又はモバイル機器115a、b、117の送信120に関連するタイムスタンプを含んでもよい。
【0017】
モバイル機器の検出器及びキャラクタライザ(characterizer)に基づくシステムが承認モバイル機器と未承認モバイル機器との区別が必要とされる多くの状況において有用性を有することができることが認識される。本明細書で説明されるシステムが物理的なモバイル機器それ自体の識別のみを対象としていることに留意されたい。機器データのアプリケーション及び分析は、モバイル機器から個人情報を抽出することを目的としたものではない。したがって、テキストメッセージ、保存された画像、インターネットページのキャッシュデータ、音声データ、保存されたパスワード及びモバイル機器通信のコンテンツ-物理的なモバイル機器それ自体に特に関連するデータ以外-は、ここに開示されているシステムでは利用できない。
【0018】
承認機器又は未承認機器が車両110のドライバに関連付けられているか否かを判定するために、検出器又はスキャナ105は、送信の相対信号強度(RSSI)を判定してもよい。検出器によって受信される相対信号強度が送信機と受信機との間の距離に関連しているので、検出器105は、運転席に対するモバイル機器の位置を判定することができるようにしてもよい。いくつかの態様では、複数の検出器又はスキャナ105を車両の異なる部分に配置してもよい。このようにして、複数の検出器又はスキャナ105は、送信モバイル機器の位置を三角測量することができ、それにより、改善された位置特定機能を可能にすることができる。いくつかの態様において、測定された相対信号強度は、モバイル機器が車両の前部座席、車両の後部座席、車両トランク又は車両スリーピングキャブ(セミトレーラートラックの場合)にあることを示すことができる。車両の前部座席に配置された未承認モバイル機器117は、モバイル機器の使用を制限するための適切なアプリケーションがそのようなモバイル機器にロードされていない場合に安全上のリスクをもたらすおそれがある。
【0019】
別の態様では、承認モバイル機器は、承認機器がローカル環境をスキャンするとともに他のローカルモバイル機器を識別することを可能にするアプリケーション(検出器アプリケーション)を更に有してもよい。車両に組み込まれた若しくは車両に追加された一つ以上のスキャナ又はスキャナとして機能する承認モバイル機器のいずれかからの距離によって定義される領域に関して、ローカル環境を定義してもよいことが理解される。いくつかの態様では、ローカル環境は、運転席エリアを有してもよい。いくつかの態様において、ローカル環境は、乗用車の長さについてであってもよい。例えば、ローカル環境は、検出器又はスキャナから約5~6フィート(約1.5~1.8m)に及んでもよい。別の態様において、ローカル環境は、ほぼ軽トラックの長さであってもよい。別の態様では、ローカル環境は、ほぼセミトラクタートレーラーの長さであってもよい。別の態様では、ローカル環境は、ほぼ鉄道車両の長さであってもよい。いくつかの例では、ローカル環境の範囲は、検出器又はスキャナにプログラムすることができる調整可能なパラメータであってもよい。
【0020】
図4は、一つ以上の検出器アンテナ435及び送信機アンテナ430を有する承認モバイル機器405の使用を示す。承認機器405の検出器アプリケーションは、車両検出器と同様に機能するとともに一つ以上のスキャナアンテナ435を介して他のモバイル機器の一意の識別データを決定してもよい。次に、承認モバイル機器405は、未承認機器を識別するための冗長な方法として、送信機アンテナ430を介してこの追加のデータを車両に送信してもよい。車両検出器は、承認モバイル機器から受信した送信を、インターネットを介してサーバストレージ設備に中継してもよい。
【0021】
更に別の態様では、承認モバイル機器405の検出器アプリケーションは、承認モバイル機器405に電力が供給されたときに車両検出器に直接対処する機能を有してもよい。直接対処機能は、車両検出器に固有のデバイス署名を提供することができ、それにより、車両ベースの検出器に対する承認モバイル機器405を識別する。ビーコン信号は、車両検出器に対する承認移動体を識別するためのデータを有してもよい。車両検出器は、モバイル機器が支給された承認機器であると判定する手段としてビーコン信号を使用してもよい。
【0022】
車両検出器又は承認機器ベースの検出器がフリート車両内に配置することができるモバイル機器の他に追加のモバイル機器の通信距離内にあることが理解される。図5は、そのような例を示す。フリート車両510内のセンサ又はスキャナ505に設定された検出距離に応じて、フリート車両510内に配置されたモバイル機器515a、bに加えてフリート車両外のモバイル機器も検出してもよい。例えば、約5フィートから約10フィートのスキャナ検出距離は、フリート車両の隣を歩く歩行者によって運ばれるモバイル機器又はフリート車両の隣に駐車された若しくはフリート車両のそばを通過する車両に位置するモバイル機器を検出してもよい。例えば、フリート車両510は、ドライバ及び/又は乗客がモバイル機器517a、b、cを使用している第2の車両560の隣に駐車又は停止することがある。代替的には、フリート車両510を停止し、歩行者は、モバイル機器を使用しながら通り過ぎることがある。フリート車両510のドライバは、フリート車両510を運転している間に食べ物を手に入れるために(例えば、ファーストフード店の)ピックアップウィンドウを通過してもよい。これらの例のそれぞれにおいて、スキャナ又はセンサ505は、車両の外側の環境内の人々のモバイル機器を検出してもよい。(517a、b、cのような)そのようなモバイル機器は、検出器の近くに存在する期間が限られている可能性があるために「一時的」と称してもよい。これらのモバイル機器517a、b、cのそれぞれを検出器505によって検出してもよく、それらの一意の識別情報をメモリに記憶してもよい。しかしながら、検出器505は、一時的なモバイル機器517a、b、cのRSSIを記録するとともにこの情報をクラウドサーバにも提供してもよい。一時的なモバイル機器517a、b、cをそれらのRSSI(信号強度は、検出器から車内までの距離に関連する閾値よりも低い)に基づいて特徴付けてもよいことを認識できる。いくつかの態様において、一時的なモバイル機器の特徴付けは構成可能であってもよい。したがって、一時的なデバイスを特徴付けるためのRSSI閾値を調整してもよい。代替的には、一時的な機器が検出される時間を調整することもできる。例えば、センサ又はスキャナが30秒ごとに承認済/未承認機器について環境をスキャンする場合、一時的な機器は、最初のスキャン中に検出され、次のスキャンでは検出されない機器として定義してもよい。スキャンレートは、例えば、30秒の期間、1分の期間、2分の期間で構成可能であってもよい。
【0023】
いくつかの態様において、(例えば、車両検出器が車両ヘッドユニットの一部である又は承認機器に対する場合、)車両検出器又は(検出器としての)承認モバイル機器は、検出器が最初に電力を供給されるときにモバイル機器について環境をスキャンしてもよい。場合によっては、(検出器が車両へのアドオンユニットである場合、)車両検出器は、車両が動いている間に環境をスキャンしてもよい。動きを、例えば、車両又は検出器の加速度計から検出してもよい。そのような環境スキャンを「アクティブ」スキャンと称してもよい。代替的には、車両検出器又は(検出器としての)承認モバイル機器は、定期的に(例えば、毎分、2分ごと、5分ごと、10分ごと又は他のタイミングパラメータに基づいて)モバイル機器の環境をスキャンしてもよい。そのような環境スキャンを「パッシブ」スキャンと称してもよい。
【0024】
いくつかの態様では、一意に識別するデータは、特定のモバイル機器に関連付けられたデータで構成される一意の署名で構成されてもよい。一部の態様では、一意の署名は、モバイル機器のMACアドレスを有してもよい。代替の態様では、固有の署名データは、RF信号送信の僅かなシフトとなる電子部品--例えば、非限定的な例としての抵抗器、コンデンサ、発振器、ダイオード--の自然な変動に基づくRF信号送信特性の僅かな変動を反映してもよい。一意の署名データを、例えば、MACアドレスが別のモバイル機器によってなりすまされていないことを確認するために又はMACアドレスを含まない若しくはMACアドレスが暗号化された送信プロトコルを使用してデバイスを識別するために使用してもよい。一態様では、ローカルデータリポジトリ又はクラウドベースのデータリポジトリのいずれか(又はその両方)に存在するデータベースは、登録されたモバイル機器を一つ以上の一意の署名データ(MACアドレスなど)と関連付けるエントリを含んでもよい。
【0025】
一態様では、車両検出器が、検出された全てのモバイル機器から識別情報を受信すると、モバイル機器の承認状況を特徴付けるためにデータを検出器のローカルデータストアと比較してもよい。承認状況の非限定的な例は、承認されている、ドライバのゾーン内で承認されている、承認されていない、ドライバゾーン内で承認されていない又は一時的(車外)であってもよい。次に、車両検出器は、この情報を、他のデータ(車両識別子、日時スタンプ、GPSを介した車両位置等)と共にクラウドサーバに送信してもよい。
【0026】
クラウドサーバは、車両検出器からデータを受信するとともに追加的に情報をフィルタリング及び格納してもよい。データを、クライアントの要件又はインテリジェントなデータ分析に基づいてフィルタリングしてもよい。そのような情報を、将来の参照のためにデータベースに組み込んでもよい。いくつかの態様では、サーバは、データベースのデータを新しく受信したデータで更新してもよい。データベースは、同一のサーバの一部である又は特定の一つ以上のデータサーバの一部であるデータリポジトリに存在してもよい。例えば、モバイル機器の一時的な性質を検証するために、一意の識別情報及び信号強度を含む一時的なデバイスからの情報を格納してもよい。サーバは、一時的な機器に1回だけ又は繰り返し出くわしたか否かをデータベースの格納データに基づいて判定してもよい。いくつかの態様において、一時的な機器に関連するデータは、限られた保持期間を有することがある。したがって、一定期間後、特定の一時的な機器が再度検出されない場合、元のデータをパージしてもよい。保持時間を、車両の操作に関心のあるクライアント又は利害関係者によって決定してもよい。同様に、未承認機器を認識してもよく、サーバは、同一の未承認機器が複数回検出されたか否かを判定するためにデータベースを使用してもよい。
【0027】
クラウドサーバは、サードパーティのデータベースからデータを受信してもよい。サードパーティは、フリート所有者、フリートインテグレータ、保険会社等を含んでもよい。そのようなデータベース化の一例は、企業データベースを含んでもよい。いくつかの態様において、企業データベースは、企業クライアントのみが利用可能なデータを含んでもよい。いくつかの代替的な態様では、企業データベースのデータの一部が利用可能であってもよい。企業データベースは、以前にクリアされるとともに承認されたと見なされるモバイル機器識別子のリストを含んでもよい。例えば、車両にワイヤレスプリンタをインストールしてもよく、それは、インストールされる追加のアプリケーションを有しない。一例では、ワイヤレスプリンタのMACアドレスは、承認機器の「ホワイトリスト」の企業データベースに含まれてもよい。別の例では、修理技術者が使用する無線診断機器のMACアドレスを「ホワイトリスト」に追加してもよい。
【0028】
サードパーティデータベースの他の例は、(サードパーティサブスクリプションサービスから)個々の消費者によって提供されるデータベースを含んでもよい。個々の消費者データベースは、運転が許可されていない未成年者の未承認モバイル機器に関連付けられた追加の識別子を含んでもよい。
【0029】
クラウドサーバは、車両検出器(又は検出器として機能する承認済モバイル機器)によって検出されたモバイル機器のタイプを特徴付けるために様々なデータベース--サーバベースのデータベース及びサードパーティデータベース--からの全てのデータを使用してもよい。次に、クラウドサーバは、検出されたモバイル機器(承認済/未承認/一時的/ホワイトリスト)を車両及びドライバゾーンに対する相対的な位置及び検出時間と共に特徴付けるために、データベースに基づいて適切なルール及びフィルターを使用してもよい。データを、(フリートマネージャーのような)利害関係者、利害関係者の代表者(企業のセキュリティ担当者)又はその他のサードパーティが使用するために受信機器に送信されるレポートに組み込んでもよい。いくつかの態様では、受信機器は、モバイル機器、ラップトップデバイス又はデスクトップデバイスを含んでもよい。いくつかの態様では、レポートは、テキストレポート又はグラフィカルレポートを含んでもよい。グラフィカルレポートの非限定的な例の一つは、車両の内部を概略的に描写するコンピュータディスプレイダッシュボードを含んでもよい。ダッシュボードディスプレイは、モバイル機器の相対的な位置--運転席ゾーン、助手席ゾーン又は外部--とモバイル機器の性質(承認済、未承認、一時的又はホワイトリスト)を示す代表的な画像又はアイコンを表示してもよい。一例では、ディスプレイは、特性に従ってモバイル機器を表すアイコンを色で塗り分けてもよい。グラフィカルディスプレイは、データベースに保存されているMACアドレス又は識別テキストのような各モバイル機器の識別情報を表示してもよい。
【0030】
車両フリート組織の利害関係者は、従業員に関して確立されたルール及び手順に従ってデータを使用してもよい。例えば、特定のドライバが運転する車両に未承認機器が常に現れる場合、フリートマネージャーは、ドライバが確立されたフリートルール及び指令の範囲外で操作しているか否か(例えば、非フリート従業員が乗車しているか否か)を判定するために、未承認機器についてドライバと通信してもよい。フリートマネージャーは、特定のドライバが車両を運転しているときに特定の一時的な機器が定期的に検出されることに気付くことがあります。例えば、ドライバは、特定の時間に昼食をとるためにファーストフード店に定期的に立ち寄り、システムは、食品を配っている従業員の携帯電話を検出することがある。検出及び記録システムは、車両が盗まれた場合に(加害者の携帯電話に基づいて)車両を追跡するのに特に有用である場合がある。
【0031】
ケース2:企業会場での未承認モバイル機器の検出
企業又は他のビジネスの利害関係者のセキュリティ上の懸念は、製品、マーケティング戦略、知的財産及び潜在的な製品開発に関する秘密を維持することを所望することがある。場合によっては、非従業員が合法的なビジネスで企業の建物又はキャンパスを訪問することがある。しかしながら、利害関係者は、利害関係者が安全に保ちたいと思う事項を訪問者が見る又は聞く能力を制限することを所望することがある。したがって、訪問者は、企業の会場に関する移動の際にエスコートされるとともに制限されることがある。しかしながら、場合によっては、訪問者は、割り当てられた場所から外れるとともにアクセスを拒否する必要のある企業会場の一部に迷い込むことがある。代替的には、訪問者は、プレゼンテーションに出席するように招待される場合があるが、資料を記録しないこと又は会場の外に送信しないことが指示される。そのような場合、未承認モバイル機器を有する訪問者が会場の外に情報を送信しているか否かを判定することが適切な場合がある。
【0032】
上述したような一つ以上の携帯電話検出システムは、図6に示すように、未承認機器の存在を検出するために様々な部屋で使用してもよい。例えば、会社の建物又は施設610では、一つ以上の部屋にモバイル機器検出器又はスキャナ605を装備してもよい。このような部屋は、会議室、実験室及び試験施設を含むが、それに限定されない。いくつかの態様では、部屋ベースのモバイル機器検出器605は、専用デバイスであってもよい。他の態様では、ルータ又はRFホットスポットは、(上述したような機能を有する)モバイル機器検出器として機能することを可能にするための追加のアプリケーションを含んでもよい。
【0033】
会社の従業員は全員、管理者によって承認されたモバイル機器615を有することがある。場合によっては、承認バイル機器615は、機器にロードされた上述したものと同様の検出器アプリケーションを有するパーソナルデバイスであってもよい。そのようなアプリケーションは、例えば、写真キャプチャ機能、ビデオキャプチャ機能、テキストメッセージの送受信、インターネットアクセス又は他の機能を含むがそれに限定されない承認モバイル機器615の一つ以上の動作を制限してもよい。したがって、承認モバイル機器615は、承認モバイル機器615に電力が供給されたときに承認デバイスが部屋ベースの検出器605に対して自己識別するようにするアプリケーションを有してもよい。承認モバイル機器615は、承認モバイル機器615にその環境内の未承認モバイル機器617を検出させるとともに(一意の識別情報を含む)未承認モバイル機器617の情報を部屋ベースの検出器605に送信させるアプリケーションを有してもよい。承認モバイル機器615は、アプリケーションがインストールされたパーソナルデバイスであってもよい、又は、承認モバイル機器615は、会社によって提供されてもよい。代替的な態様では、承認モバイル機器615は、追加のアプリケーションを欠いてもよいが、上述したように事前承認機器の「ホワイトリスト」に提供された承認モバイル機器615のMACアドレスを有してもよい。
【0034】
部屋ベースの検出器605は、上述した車両検出器と略同一に動作することができる。したがって、部屋ベースの検出器605は、承認機器から自己識別信号を受信してもよい。部屋ベースの検出器605は、モバイル機器の送信に基づいて、範囲内の任意のモバイル機器のMACアドレスを判定してもよい。部屋ベースの検出器605は、無線送信の信号強度に基づいてモバイル機器の位置を判定してもよい。部屋ベースの検出器605は、モバイル機器の追加の特性情報(固有の署名)を取得してもよい。いくつかの態様では、部屋ベースの検出器605は、安全な部屋の外又は建物の外の人々によって運ばれるモバイル機器を検出してもよい。そのような機器は、車両ベースの検出に関して上述したものと同様の基準に基づく一時的な機器として特徴付けられてもよい。したがって、一時的な機器は、複数の又は連続する機器スキャン中の限られた外観によって定義されてもよい又は信号強度(RSSI)として定義されてもよい。部屋ベースの検出器605の範囲が構成可能であってもよいことが理解される。したがって、部屋ベースの検出器605は、オフィスの場合は、約20フィート、中規模の会議室の場合は60フィート又は部屋のサイズに基づいて必要とされる可能性がある他の範囲を有してもよい。
【0035】
上述したように、部屋検出器605は、モバイル機器が(615のように)承認されているか又は(617のように)承認されていないかを判定するために、モバイル機器識別データを取得するとともにモバイル機器識別データをローカルデータベースと比較する。部屋検出器605は、有線又は無線通信を介してモバイル機器データをサーバに送信してもよい。いくつかの態様において、サーバを、会社の敷地内に物理的に配置してもよく、部屋検出器とサーバとの接続は、(イーサネット(登録商標)のような)有線通信プロトコルを介してもよい。他の態様では、サーバは、クラウドベースのサーバであってもよく、部屋検出器は、無線プロトコルを介してサーバに接続してもよい。
【0036】
上述したように、サーバは、部屋検出器データを受信するとともに部屋検出器データを承認済又は未承認機器のデータベースと比較してもよい。サーバは、データベースのデータを新しく受信したデータで更新してもよい。サーバは、サードパーティのデータベースから追加のデータを取得してもよい。例えば、サードパーティのデータベースは、ワイヤレスプリンタ、ワイヤレスキーボード、ワイヤレスポインティングデバイス又はワイヤレス通信機能を有する他のオフィス機器のような既知の承認済通信機器のホワイトリストを有してもよい。
【0037】
クラウドサーバは、部屋の検出器(又は検出器として機能する承認済モバイル機器)によって検出されるモバイル機器のタイプを特徴付けるために、様々なデータベース--サーバベースのデータベース及びサードパーティデータベース--からの全てのデータを使用してもよい。次に、クラウドサーバは、検出したモバイル機器(承認済/未承認/一時的/ホワイトリスト)を部屋に対する位置及び検出時間と共に特徴付けるために、データベースに基づいて適切なルール及びフィルターを使用してもよい。データを、(企業のマネージャーのような)利害関係者、利害関係者の代表者(企業のセキュリティ担当者)又は他の第三者が使用するために受信デバイスに送信されるレポートに組み込んでもよい。いくつかの態様では、受信デバイスは、モバイル機器、ラップトップデバイス、又はデスクトップデバイスを含み得る。いくつかの態様では、レポートは、テキストレポート又はグラフィカルレポートを含んでもよい。グラフィカルレポートの非限定的な例の一つは、部屋の内部を概略的に描写するコンピュータディスプレイダッシュボードを含んでもよい。ダッシュボードディスプレイは、部屋内のモバイル機器の相対的な位置及びモバイル機器の性質(承認済、未承認、一時的又はホワイトリスト)を示す代表的な画像又はアイコンを表示してもよい。一例では、ディスプレイは、それらの特性に従ってモバイル機器を表すアイコンを色分けしてもよい。グラフィカルディスプレイは、データベースに格納されているMACアドレス又は識別テキストのような各モバイル機器の識別情報を表示してもよい。
【0038】
その後、会社の利害関係者は、従業員及び/又は訪問者に関して確立されたルール及び手順に従ってデータを使用してもよい。一つの非限定的な例では、会社の会場内の特定の場所の未承認機器の存在は、会社のセキュリティ、マネージャー、IT担当者又は他の利害関係者の代表者によって指摘されてもよい。いくつかの態様では、会社のセキュリティの代表者を、追加の問い合わせを行うために非承認モバイル機器の場所に派遣してもよい。いくつかの態様において、部屋ベースのスキャナによる未承認モバイル機器の検出の結果、部屋ベースのスキャナは、利害関係者又は利害関係者の代表によって指摘される可聴警報又は視覚警報のような一つ以上の警報にトリガをかける。いくつかの態様において、警報を、利害関係者又は利害関係者代表へのテキストメッセージとして提供してもよい。
【0039】
いくつかの形態を図示するとともに説明したが、添付の特許請求の範囲をそのような詳細に制限又は限定することは出願人の意図ではない。それらの形態に対する多数の修正、変形、変更、置換、組合せ及び均等物が実施されてもよく、かつ、本開示の範囲から逸脱することなく当業者に生じるであろう。さらに、記載された形態に関連する各要素の構造は、要素によって実行される機能を提供するための手段として代替的に説明することができる。また、特定の要素の材料が開示されている場合は、他の材料を使用することもできる。したがって、上述した説明及び添付の特許請求の範囲が開示された形態の範囲内にあるような全てのそのような修正、組合せ及び変形をカバーすることを意図していることを理解されたい。添付の特許請求の範囲は、そのような全ての修正、変形、変更、置換、修正及び均等物を網羅することを意図している。
【0040】
開示した様々な態様を実行するように論理をプログラムするために使用される命令を、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)、キャッシュ、フラッシュメモリ又は他のストレージのようなシステムのメモリに格納することができる。さらに、命令を、ネットワークを介して又は他のコンピュータ可読媒体を介して配布することができる。したがって、機械可読媒体は、機械(例えば、コンピュータ)によって読取り可能な形式で情報を格納又は送信するための任意のメカニズム、フロッピーディスク(登録商標)、光ディスク、コンパクトディスクリードオンリーメモリ(CD-ROM)、磁気光学ディスク、リードオンリーメモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、消去可能プログラム可能リードオンリーメモリ(EPROM)、電気的消去可能プログラム可能リードオンリーメモリ(EEPROM)、磁気カード若しくは光学カード、フラッシュメモリ、又は、電気的、光学的、音響的若しくは他の形式の伝搬信号(例えば、キャリア波、赤外線信号、デジタル信号等)を介するンターネットを介した情報の送信に使用される有形の機械可読ストレージを含むがそれに限定されない。したがって、非一時的なコンピュータ可読媒体は、機械(例えば、コンピュータ)によって読取り可能な形式で電子命令又は情報を格納又は送信するのに適した任意のタイプの有形の機械可読媒体を含む。
【0041】
ここで任意の態様で使用される場合、用語「制御回路」又は「コントローラ」は、例えば、ハードワイヤード回路、プログラマブル回路(例えば、一つ以上の個別の命令処理コアを含むコンピュータプロセッサ、処理ユニット、プロセッサ、マイクロコントローラ、マイクロコントローラーユニット、コントローラ、デジタルシグナルプロセッサー(DSP)、プログラマブルロジックデバイス(PLD)、プログラマブルロジックアレイ(PLA)又はフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA))、ステートマシン回路、プログラマブル回路によって実行される命令を格納するファームウェア及びその組合せを意味する。制御回路は、集合的又は個別に、更に大きいシステムの一部を形成する回路、例えば、集積回路(IC)、特定用途向け集積回路(ASIC)、システムオンチップ(SOC)、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、タブレットコンピュータ、サーバ、スマートフォン等として実施してもよい。したがって、ここで使用される「制御回路」は、少なくとも一つの個別の電気回路を有する電気回路、少なくとも一つの集積回路を有する電気回路、少なくとも一つの用途固有の集積回路を有する電気回路、コンピュータプログラムによって構成された汎用コンピュータデバイス(例えば、ここに記載されたプロセス及び/又はデバイスを少なくとも部分的に実行するコンピュータプログラムによって構成された汎用コンピュータ又はここに記載されたプロセス及び/又はデバイスを少なくとも部分的に実行するコンピュータプログラムによって構成されたマイクロプロセッサ)を形成する電気回路、記憶装置(例えば、ランダムアクセスメモリの形態)を形成する電気回路、及び/又は、通信デバイス(例えば、モデム、通信スイッチ又は光電気機器)を形成する電気回路を含むが、それに限定されない。当業者は、ここに記載された主題をアナログ又はデジタルの方法又はその一部の組合せで実現してもよいことを認識するであろう。
【0042】
ここで任意の態様で使用される場合、「論理」という用語は、上述した動作のいずれかを実行するように構成されたアプリ、ソフトウェア、ファームウェア及び/又は回路を意味する。ソフトウェアを、ソフトウェアパッケージ、コード、命令、命令セット及び/又は非一時的なコンピュータ可読記憶媒体に記録されたデータとして具体化してもよい。ファームウェアを、メモリデバイスにハードコードされた(例えば、不揮発性)コード、命令又は命令セット及び/又はデータとして具体化してもよい。
【0043】
ここで任意の態様で使用される場合、用語「コンポーネント」、「システム」、「モジュール」等は、ハードウェア、ハードウェアとソフトウェアの組み合わせ、ソフトウェア、又は実行中のソフトウェアのいずれかであるコンピュータ関連エンティティを意味する。
【0044】
ここで任意の態様で使用される場合、「アルゴリズム」は、所望の結果につながる首尾一貫した一連のステップを意味し、「ステップ」は、必ずしも必要ではないが保存、転送、結合、比較及び他の操作が可能な電気信号又は磁気信号の形式を取る物理量及び/又は論理状態の操作を意味する。これらの信号をビット、値、要素、記号、文字、用語、数字等と呼ぶのが一般的な使用法である。これらの用語及び同様の用語は、適切な物理量に関連付けられている場合があり、これらの量及び/又は状態に適用される便利なラベルにすぎない。
【0045】
ネットワークは、パケット交換ネットワークを含んでもよい。通信デバイスは、選択されたパケット交換ネットワーク通信プロトコルを使用して互いに通信してもよい。一例の通信プロトコルは、伝送制御プロトコル/インターネットプロトコル(TCP/IP)を使用する通信を可能にするイーサネット(登録商標)通信プロトコルを含んでもよい。イーサネット(登録商標)プロトコルは、2008年12月に米国電気電子学会(IEEE)によって発行された“IEEE802.3標準”というタイトルのイーサネット(登録商標)標準及び/又はこの標準のそれ以降のバージョンに準拠してもよい又はそれと互換性があってもよい。代替的又は追加的には、通信機器は、X.25通信プロトコルを使用して相互に通信できるようにしてもよい。X.25通信プロトコルは、電気通信標準化部門(ITU-T)によって公布された標準に準拠してもよい又はそれと互換性があってもよい。代替的又は追加的には、通信機器は、フレームリレー通信プロトコルを使用して互いに通信することができるようにしてもよい。フレームリレー通信プロトコルは、国際電信電話諮問委員会(CCITT)及び/又は米国規格協会(ANSI)によって公布された標準に準拠してもよい又はそれと互換性があってもよい。代替的又は追加的には、トランシーバは、非同期転送モード(ATM)通信プロトコルを使用して互いに通信することができるようにしてもよい。ATM通信プロトコルは、2001年8月にATMフォーラムによって発行された「ATMMPLSネットワークインターワーキング2.0」というタイトルのATM標準及び/又はこの標準のそれ以降のバージョンに準拠してもよい又はそれと互換性があってもよい。当然、異なる及び/又は開発後のコネクション型ネットワーク通信プロトコルは、ここでも同様に考えられる。
【0046】
特に別段の定めがない限り、上述した開示から明らかであるように、上述した開示全体を通して、用語「処理」、「計算」、「計算」、「判定」、「表示」等を使用する議論は、コンピュータシステムのレジスタ及びメモリ内の物理(電子)量として表されるデータを処理するとともにコンピュータシステムのレジスタ若しくはメモリ又は送信装置又は表示装置のそのような情報記憶装置内の物理(電子)量として同様に表される他のデータに変換するコンピュータシステム又は同様な電子コンピュータデバイスの動作及び処理を意味する。
【0047】
ここでは、一つ以上の構成要素を、「構成された」、「構成可能である」、「動作可能である/動作する」、「適応する/適応可能である」、「可能である」、「適合可能である/適合した」等と称することができる。当業者は、文脈上別段の定めがない限り、「構成された」が、一般には、アクティブ状態コンポーネント及び/又は非アクティブ状態コンポーネント及び/又はスタンバイ状態コンポーネントを包含することができることを認識するであろう。
【0048】
当業者は、一般には、ここで使用される用語、特に、添付の特許請求の範囲で使用される用語(例えば、添付の特許請求の範囲の本文)は、一般には「オープン」用語として意図されている(例えば、用語「含む」は「含むがこれに限定されない」として解釈されるべきであり、用語「有する」は「少なくとも有する」と解釈されるべきであり、用語「含む」は「含むがこれに限定されない」などと解釈されるべきである。)ことを認識するであろう。特定の数の導入された請求項の記載が意図されている場合、そのような意図は請求項に明示的に記載され、そのような記載がない場合、そのような意図は存在しないことが当業者によって更に理解されるであろう。例えば、理解を助けるために、以下の添付の特許請求の範囲は、請求項の列挙を紹介するための導入句「少なくとも一つ」及び「一つ以上」の使用法を含んでもよい。しかしながら、同一の請求項が導入句「一つ以上」又は「少なくとも一つ」及び「一つ」(“a” or “an”)のような不定冠詞を含むとしても、そのような表現の使用を、不定冠詞「一つ」(“a” or “an”)による特許請求の範囲の列挙の導入がそのように導入した特許請求の範囲の列挙を含む特定の請求項を一つのそのような列挙を含む請求項に限定することを包含すると解釈すべきでない(例えば、「一つ」(“a” and/or “an”)は、通常、「少なくとも一つ」及び「一つ以上」と解釈されるべきである。)。同じことがクレームの列挙を導入するために使用される定冠詞の使用にも当てはまる。
【0049】
さらに、導入された請求項の特定の数が明示的に記載されている場合でも、当業者は、そのような記載は、通常、少なくとも記載された数を意味すると解釈されるべきであることを認識するであろう(例えば、「2回の列挙」の最小限の列挙は、他の修飾子がない場合には、通常、少なくとも2回の列挙又は2回以上の列挙を意味する。)。さらに、「A、B、C等の少なくとも一つ」に類似した表現を使用する場合、一般には、そのような表現は、当業者が表現を理解するという意味で意図されている(例えば、「A、B及びCの少なくとも一つを有するシステム」は、Aのみ、Bのみ、Cのみ、A及びBを一緒に、A及びCを一緒に、B及びCを一緒に及び/又はA、B及びCを一緒に等を有するシステムを含むがそれに限定されない。)。「A、B又はC等の少なくとも一つ」に類似した表現がある場合、一般には、そのような表現は、当業者が表現を理解するという意味で意図されている(例えば、「A、B又はCの少なくとも一つを有するシステム」は、Aのみ、Bのみ、Cのみ、A及びBを一緒に、A及びCを一緒に、B及びCを一緒に及び/又はA、B及びCを一緒に等を有するが、それに限定されない。)。文脈で別段の定めがない限り、明細書、特許請求の範囲又は図面のいずれにおいても、典型的には二つ以上の代替的な用語を提示する離接的な単語及び/又は句が用語の一つ、いずれかの用語又は両方の用語を含む可能性を企図するために理解されるべきであることが当業者によって更に理解される。例えば、「A又はB」という句は、通常、「A」若しくは「B」又は「A及びB」の可能性を含むと理解されるであろう。
【0050】
添付の特許請求の範囲に関して、当業者は、列挙された動作が一般には任意の順序で実行されてもよいことを理解するであろう。また、様々な動作フロー図が順番に提示されているが、様々な動作は、図示されたもの以外の順序で実行されてもよいこと又は同時に実行されてもよいことを理解されたい。そのような代替の順序付けの例は、文脈で別段の定めがない限り、重複、交互配置、中断、再順序付け、増分、準備、補足、同時、逆又は他の変形順序付けを含んでもよい。さらに、「応答する」、「関連する」又は他の過去形容詞のような用語は、文脈で別段の定めがない限り、通常、そのような変形を除外することを意図しない。
【0051】
「一つの態様」、「態様」、「例示」、「一つの例示」等の言及は、態様に関連して説明した特定の特徴、構造又は特性が少なくとも一つの態様に含まれることを意味する。したがって、本明細書全体の様々な場所での「一態様で」、「態様で」、「例示で」及び「一例示で」という句の出現は、必ずしも全てが同一の態様を指すとは限らない。さらに、特定の特徴、構造又は特性を、一つ以上の態様において任意の適切な方法で組み合わせてもよい。
【0052】
本明細書で言及されている及び/又は出願データシートに挙げられている特許出願、特許、非特許文献又は他の開示資料は、組み込まれた資料が本明細書と矛盾しない範囲で、参照により本明細書に組み込まれる。したがって、必要な範囲で、ここに明示的に記載されている開示は、参照により本明細書に組み込まれている矛盾する資料に優先する。参照によりここに組み込まれると言われているがここに記載されている既存の定義、ステートメント又は他の開示資料と矛盾する資料又はその一部は、その組み込まれた資料と既存の開示資料の間に生じる矛盾が生じない程度でのみ組み込まれる。
【0053】
要約すると、ここに記載されている概念を採用することから生じる多くの利点を説明した。一つ以上の形態の上述した説明を、例示及び説明の目的で提示した。開示された正確な形式の網羅又は限定を意図しない。上述教示に照らして、修正又は変形が可能である。一つ以上の形態は、原理及び実際の適用を説明するために選択及び説明され、それにより、当業者は、様々な形態を利用し、企図される特定の用途に適した様々な修正を加えることができる。ここに提出した特許請求の範囲は、全体的な範囲を定義することを意図している。
【0054】
ここに記載した主題の様々な態様を、以下の番号を付した例に示す。
【0055】
例1 未承認モバイル機器の存在を検出するためのスキャナであって、
モバイル機器からのRF送信の受信を行うように構成される一つ以上のアンテナと、
一つ以上のアンテナと電気通信を行うとともにプロセッサメモリコンポーネントとデータ通信を行うプロセッサを備えるコントローラと、
を備え、プロセッサメモリコンポーネントは、プロセッサによって実行されるとき、
モバイル機器からのRF送信の受信を、定義された環境内で行うことと、
RF送信から、モバイル機器に固有の一意の識別データを取得することと、
モバイル機器に固有の一意の識別データに基づいて、モバイル機器の承認状況を判定することと、
をプロセッサによって行わせる命令を格納するように構成された、スキャナ。
【0056】
例2 ローカルデータベースにデータを格納するように構成されたデータベースメモリコンポーネントを更に備え、ローカルデータベースは、複数の識別されたモバイル機器のそれぞれの識別子と、複数の識別されたモバイル機器のそれぞれに固有の一意の識別データと、複数の識別されたモバイル機器のそれぞれの承認状況と、を備える、例1に記載のスキャナ。
【0057】
例3 プロセッサメモリコンポーネントは、プロセッサによって実行されるとき、モバイル機器に固有の一意の識別データとローカルデータベースに保存されている識別されたモバイル機器の一意の識別データとの比較に基づいてモバイル機器の承認状況を判定することをプロセッサによって行わせる命令を格納するように構成された、例2に記載のスキャナ。
【0058】
例4 コントローラは、サーバデータベースにデータを格納するように構成されたサーバメモリコンポーネントを有するサーバと無線データ通信を行い、サーバデータベースは、複数の識別されたモバイル機器のそれぞれの識別子と、複数の識別されたモバイル機器のそれぞれに固有の一意の識別データと、複数の識別されたモバイル機器のそれぞれの承認状況と、を備える、例1~3のいずれか一つに記載のスキャナ。
【0059】
例5 プロセッサメモリコンポーネントは、プロセッサによって実行されるとき、モバイル機器に固有の一意の識別データとサーバデータベースに保存されている識別されたモバイル機器の一意の識別データとの比較に基づいてモバイル機器の承認状況を判定することをプロセッサによって行わせる命令を格納するように構成された、例4に記載のスキャナ。
【0060】
例6 ローカルデータベースにデータを格納するように構成されたデータベースメモリコンポーネントを更に備え、プロセッサメモリコンポーネントは、プロセッサによって実行されるとき、ローカルデータベースをサーバデータベースに格納されたデータで更新することをプロセッサによって行わせる命令を格納するように構成された、例4に記載のスキャナ。
【0061】
例7 ローカルデータベースにデータを格納するように構成されたデータベースメモリコンポーネントを更に備え、プロセッサメモリコンポーネントは、プロセッサによって実行されるとき、サーバデータベースをローカルデータベースに格納されたデータで更新することをプロセッサによって行わせる命令を格納するように構成された、例4に記載のスキャナ。
【0062】
例8 プロセッサメモリコンポーネントは、プロセッサによって実行されるとき、モバイル機器からのRF送信のスキャンをプロセッサによって行わせる命令を格納するように構成された、例1~7のいずれか一つに記載のスキャナ。
【0063】
例9 プロセッサメモリコンポーネントは、プロセッサによって実行されるとき、RF送信の断続的なスキャンをプロセッサによって行わせる命令を格納するように構成された、例8に記載のスキャナ。
【0064】
例10 断続的なスキャンを定義する期間が調整可能である、例9に記載のスキャナ。
【0065】
例11 定義された環境は、閾値とRF送信に関連する電力との間の比較に基づいて決定される、例1~10のいずれか一つに記載のスキャナ。
【0066】
例12 閾値が調整可能である、例11に記載のスキャナ。
【0067】
例13 プロセッサメモリコンポーネントは、プロセッサによって実行されるとき、モバイル機器承認状況レポートの利害関係者への送信をプロセッサによって行わせる命令を格納するように構成された、例1~12のいずれか一つに記載のスキャナ。
【0068】
例14 スキャナは、車両内に配置された、例1~13のいずれか一つに記載のスキャナ。
【0069】
例15 定義された環境は、車両の物理的範囲を備える、例14に記載のスキャナ。
【0070】
例16 モバイル機器の承認状況は、承認されている、ドライバ位置について承認されている、未承認である又はドライバ位置について未承認である、例15に記載のスキャナ。
【0071】
例17 定義された環境は、車両の物理的範囲を更に超えて延びる、例15~16のいずれか一つに記載のスキャナ。
【0072】
例18 車両の物理的範囲を超えて配置されたモバイル機器は、一時的な承認状況を有する、例17に記載のスキャナ。
【0073】
例19 スキャナが、建物内の部屋内に配置されている、例1~13のいずれか一つに記載のスキャナ。
【0074】
例20 定義された環境は、部屋の物理的範囲を含む、例19に記載のスキャナ。
【0075】
例21 定義された環境は、建物の物理的範囲を含む、例19に記載のスキャナ。
【0076】
例22 モバイル機器の承認状況は、承認済又は未承認である、例19に記載のスキャナ。
【0077】
例23 定義された環境は、建物の物理的範囲を更に超えて延びる、例21~22のいずれか一つに記載のスキャナ。
【0078】
例24 建物の物理的範囲を超えて配置されたモバイル機器は、一時的な承認状況を有する、例23に記載のスキャナ。
【0079】
例25 未承認モバイル機器の存在を検出するためのシステムであって、
サーバデータベースにデータを格納するように構成されたサーバメモリコンポーネントを有するサーバであって、サーバデータベースは、複数の識別されたモバイル機器のそれぞれの識別子、複数の識別されたモバイル機器のそれぞれに固有の一意の識別データ及び複数の識別されたモバイル機器のそれぞれの承認状況を備える、サーバと、
ローカルデータベースにデータを格納するように構成されたデータベースメモリコンポーネントであって、ローカルデータベースは、複数の識別されたモバイル機器のそれぞれの識別子と、複数の識別されたモバイル機器のそれぞれに固有の一意の識別データと、複数の識別されたモバイル機器のそれぞれの承認状況と、を備える、データベースメモリコンポーネントと、
モバイル機器からのRF送信の受信を行うように構成される一つ以上のアンテナと、
一つ以上のアンテナと電気通信を行うとともにプロセッサメモリコンポーネントとデータ通信を行うプロセッサを備えるコントローラと、
を備え、プロセッサメモリコンポーネントは、プロセッサによって実行されるとき、
モバイル機器からのRF送信の受信を、定義された環境内で行うことと、
RF送信から、モバイル機器に固有の一意の識別データを取得することと、
モバイル機器に固有の一意の識別データに基づいて、モバイル機器の承認状況を判定することと、
をプロセッサによって行わせる命令を格納するように構成された、スキャナと、
を備え、プロセッサは、ローカルデータベース及びサーバデータベースとのデータ通信を行う、システム。
【0080】
例26 プロセッサメモリコンポーネントは、プロセッサによって実行されるとき、モバイル機器に固有の一意の識別データとローカルデータベースに保存されている識別されたモバイル機器の一意の識別データとの比較に基づいてモバイル機器の承認状況を判定することをプロセッサによって行わせる命令を格納するように構成された、例25に記載のシステム。
【0081】
例27 プロセッサメモリコンポーネントは、プロセッサによって実行されるとき、モバイル機器に固有の一意の識別データとサーバデータベースに保存されている識別されたモバイル機器の一意の識別データとの比較に基づいてモバイル機器の承認状況を判定することをプロセッサによって行わせる命令を格納するように構成された、例25~26のいずれか一つに記載のシステム。
【0082】
例28 プロセッサメモリコンポーネントは、プロセッサによって実行されるとき、ローカルデータベースをサーバデータベースに格納されたデータで更新することをプロセッサによって行わせる命令を格納するように構成された、例25~27のいずれか一つに記載のシステム。
【0083】
例29 プロセッサメモリコンポーネントは、プロセッサによって実行されるとき、サーバデータベースをローカルデータベースに格納されたデータで更新することをプロセッサによって行わせる命令を格納するように構成された、例25~28のいずれか一つに記載のシステム。
【0084】
例30 既知の承認モバイル機器を更に備える、例25~28のいずれか一つに記載のシステム。
【0085】
例31 既知の承認モバイル機器は、
一つ以上のモバイル機器アンテナであって、第2のモバイル機器からのRF送信の受信を行うように構成されている一つ以上のモバイル機器アンテナと、
一つ以上のモバイル機器アンテナと電気通信を行うとともにモバイル機器プロセッサメモリコンポーネントとデータ通信を行うモバイル機器プロセッサを備えるモバイル機器コントローラと、
を備え、モバイル機器プロセッサメモリコンポーネントは、モバイル機器プロセッサによって実行されるとき、
第2のモバイル機器からのRF送信の受信を、定義された環境内で行うことと、
RF送信から、第2のモバイル機器に固有の一意の識別データを取得することと、
第2のモバイル機器に固有の一意の識別データをスキャナに送信することと、
をモバイル機器プロセッサによって行わせる命令を格納するように構成された、例30に記載のシステム。
【0086】
例32 プロセッサメモリコンポーネントは、プロセッサによって実行されるとき、モバイル機器からのRF送信のスキャンをプロセッサによって行わせる命令を格納するように構成された、例25~31のいずれか一つに記載のスキャナ。
【0087】
例33 プロセッサメモリコンポーネントは、プロセッサによって実行されるとき、RF送信の断続的なスキャンをプロセッサによって行わせる命令を格納するように構成された、例32に記載のスキャナ。
【0088】
例34 断続的なスキャンを定義する期間が調整可能である、例33に記載のスキャナ。
【0089】
例35 定義された環境は、閾値とRF送信に関連する電力との間の比較に基づいて決定される、例25~34のいずれか一つに記載のスキャナ。
【0090】
例36 閾値が調整可能である、例35に記載のスキャナ。
【0091】
例37 プロセッサメモリコンポーネントは、プロセッサによって実行されるとき、モバイル機器承認状況レポートの利害関係者への送信をプロセッサによって行わせる命令を格納するように構成された、例25~36のいずれか一つに記載のスキャナ。
【0092】
例38 スキャナは、車両内に配置された、例25~37のいずれか一つに記載のスキャナ。
【0093】
例39 定義された環境は、車両の物理的範囲を備える、例38に記載のスキャナ。
【0094】
例40 モバイル機器の承認状況は、承認されている、ドライバ位置について承認されている、未承認である又はドライバ位置について未承認である、例39に記載のスキャナ。
【0095】
例41 定義された環境は、車両の物理的範囲を更に超えて延びる、例39~40のいずれか一つに記載のスキャナ。
【0096】
例42 車両の物理的範囲を超えて配置されたモバイル機器は、一時的な承認状況を有する、例41に記載のスキャナ。
【0097】
例43 スキャナが、建物内の部屋内に配置されている、例25~37のいずれか一つに記載のスキャナ。
【0098】
例44 定義された環境は、部屋の物理的範囲を含む、例43に記載のスキャナ。
【0099】
例45 定義された環境は、建物の物理的範囲を含む、例43に記載のスキャナ。
【0100】
例46 モバイル機器の承認状況は、承認済又は未承認である、例43~44のいずれか一つに記載のスキャナ。
【0101】
例47 定義された環境は、建物の物理的範囲を更に超えて延びる、例43~44のいずれか一つに記載のスキャナ。
【0102】
例48 建物の物理的範囲を超えて配置されたモバイル機器は、一時的な承認状況を有する、例47に記載のスキャナ。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
【手続補正書】
【提出日】2021-10-20
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
モバイル機器の承認状況を検出するために、モバイル機器から離間した、スキャナであって、
前記モバイル機器からのRF送信を検出するように構成される一つ以上のアンテナであって、前記RF送信は、前記モバイル機器から前記スキャナ以外のものに向けられる、一つ以上のアンテナと、
前記一つ以上のアンテナと電気通信を行うとともにプロセッサメモリコンポーネントとデータ通信を行うプロセッサを備えるコントローラと、
を備え、前記プロセッサメモリコンポーネントは、前記プロセッサによって実行されるとき、
前記RF送信から、前記モバイル機器が定義された環境内にあることを前記RF送信の信号強度に基づいて判定することと、
前記RF送信から、前記モバイル機器に固有の一意の識別データを取得することと、
前記モバイル機器に固有の一意の識別データに基づいて、前記モバイル機器の承認状況を判定することと、
を前記プロセッサによって行わせる命令を格納するように構成された、スキャナ。
【請求項2】
ローカルデータベースにデータを格納するように構成されたデータベースメモリコンポーネントを更に備え、前記ローカルデータベースは、複数の識別されたモバイル機器のそれぞれの識別子と、前記複数の識別されたモバイル機器のそれぞれに固有の一意の識別データと、前記複数の識別されたモバイル機器のそれぞれの承認状況と、を備える、請求項1に記載のスキャナ。
【請求項3】
前記プロセッサメモリコンポーネントは、前記プロセッサによって実行されるとき、前記モバイル機器に固有の一意の識別データと前記ローカルデータベースに保存されている識別されたモバイル機器の一意の識別データとの比較に基づいて前記モバイル機器の承認状況を判定することを前記プロセッサによって行わせる命令を格納するように構成された、請求項2に記載のスキャナ。
【請求項4】
前記コントローラは、サーバデータベースにデータを格納するように構成されたサーバメモリコンポーネントを有するサーバと無線データ通信を行い、前記サーバデータベースは、複数の識別されたモバイル機器のそれぞれの識別子と、前記複数の識別されたモバイル機器のそれぞれに固有の一意の識別データと、前記複数の識別されたモバイル機器のそれぞれの承認状況と、を備える、請求項1に記載のスキャナ。
【請求項5】
前記プロセッサメモリコンポーネントは、前記プロセッサによって実行されるとき、前記モバイル機器に固有の一意の識別データと前記サーバデータベースに保存されている識別されたモバイル機器の一意の識別データとの比較に基づいてモバイル機器の承認状況を判定することを前記プロセッサによって行わせる命令を格納するように構成された、請求項4に記載のスキャナ。
【請求項6】
ローカルデータベースにデータを格納するように構成されたデータベースメモリコンポーネントを更に備え、前記プロセッサメモリコンポーネントは、前記プロセッサによって実行されるとき、前記ローカルデータベースを前記サーバデータベースに格納されたデータで更新することを前記プロセッサによって行わせる命令を格納するように構成された、請求項4に記載のスキャナ。
【請求項7】
ローカルデータベースにデータを格納するように構成されたデータベースメモリコンポーネントを更に備え、前記プロセッサメモリコンポーネントは、前記プロセッサによって実行されるとき、前記サーバデータベースを前記ローカルデータベースに格納されたデータで更新することを前記プロセッサによって行わせる命令を格納するように構成された、請求項4に記載のスキャナ。
【請求項8】
前記プロセッサメモリコンポーネントは、前記プロセッサによって実行されるとき、前記モバイル機器からの前記RF送信のスキャンを前記プロセッサによって行わせる命令を格納するように構成された、請求項1に記載のスキャナ。
【請求項9】
前記プロセッサメモリコンポーネントは、前記プロセッサによって実行されるとき、前記RF送信の断続的なスキャンを前記プロセッサによって行わせる命令を格納するように構成された、請求項8に記載のスキャナ。
【請求項10】
前記断続的なスキャンを定義する期間が調整可能である、請求項9に記載のスキャナ。
【請求項11】
前記定義された環境は、閾値と前記RF送信に関連する電力との間の比較に基づいて決定される、請求項1に記載のスキャナ。
【請求項12】
前記閾値が調整可能である、請求項11に記載のスキャナ。
【請求項13】
前記プロセッサメモリコンポーネントは、前記プロセッサによって実行されるとき、モバイル機器承認状況レポートの利害関係者への送信を前記プロセッサによって行わせる命令を格納するように構成された、請求項1に記載のスキャナ。
【請求項14】
前記スキャナは、車両内に配置された、請求項1に記載のスキャナ。
【請求項15】
前記定義された環境は、前記車両の物理的範囲を備える、請求項14に記載のスキャナ。
【請求項16】
前記モバイル機器の承認状況は、承認されている、ドライバ位置について承認されている、未承認である又は前記ドライバ位置について未承認である、請求項15に記載のスキャナ。
【請求項17】
前記定義された環境は、前記車両の物理的範囲を更に超えて延びる、請求項15に記載のスキャナ。
【請求項18】
前記車両の物理的範囲を超えて配置されたモバイル機器は、一時的な承認状況を有する、請求項17に記載のスキャナ。
【請求項19】
前記RF送信は、WiFi(登録商標)信号であり、一意の識別データは、前記モバイル機器のMACアドレスである、請求項1に記載のスキャナ。
【請求項20】
前記RF送信は、携帯電話信号であり、一意の識別データは、前記携帯電話信号のRF署名である、請求項に記載のスキャナ。
【国際調査報告】