(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-08-24
(54)【発明の名称】自動吐液構造及び美容マッサージ器
(51)【国際特許分類】
A61H 15/02 20060101AFI20220817BHJP
A61H 15/00 20060101ALI20220817BHJP
【FI】
A61H15/02 B
A61H15/00 320B
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021560102
(86)(22)【出願日】2020-04-16
(85)【翻訳文提出日】2021-11-25
(86)【国際出願番号】 CN2020085189
(87)【国際公開番号】W WO2020211821
(87)【国際公開日】2020-10-22
(31)【優先権主張番号】201910317539.2
(32)【優先日】2019-04-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】518436504
【氏名又は名称】厦門松霖科技股▲ふん▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】王秋華
(72)【発明者】
【氏名】陳▲ボ▼仁
(72)【発明者】
【氏名】劉汀科
(72)【発明者】
【氏名】張明富
【テーマコード(参考)】
4C100
【Fターム(参考)】
4C100AA13
4C100AA34
4C100AF03
4C100BB01
4C100BB02
4C100CA01
4C100DA02
4C100EA07
(57)【要約】
自動吐液構造及び美容マッサージ器は、転動マッサージ機構(2)、貯液機構(4)及び液体吸着機構(5)を含む。液体吸着機構(5)は、転動マッサージ機構(2)と貯液機構(4)の間に設置されている。且つ、液体吸着機構(5)は、一方の側が貯液機構(4)と連通しており、他方の側が転動マッサージ機構(2)と接触している。貯液機構(4)内の液体は液体吸着機構(5)に吸着され、転動マッサージ機構(2)の転動過程で、液体が液体吸着機構(5)から転動マッサージ機構(2)に移動する。マッサージ中に液体が自動的に流れ出す構造によって、マッサージ過程におけるエッセンスの均一な流出が実現される。且つ、エッセンスの流出速度はマッサージ器の傾斜角度に関係しない。美容マッサージ器は、マッサージ中に液体が自動的に流れ出す構造を使用する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
転動マッサージ機構、貯液機構及び液体吸着機構を含み、
前記液体吸着機構は、前記転動マッサージ機構と前記貯液機構との間に設置されており、且つ、前記液体吸着機構は、一方の側が前記貯液機構と連通しており、他方の側が前記転動マッサージ機構と接触しており、
前記貯液機構内の液体は前記液体吸着機構に吸着され、前記転動マッサージ機構の転動過程で、液体が前記液体吸着機構から前記転動マッサージ機構に移動することを特徴とする自動吐液構造。
【請求項2】
前記転動マッサージ機構は、転動過程で前記液体吸着機構を押圧し、前記液体吸着機構内の液体を押し出して、前記転動マッサージ機構の表面に付着させることを特徴とする請求項1に記載の自動吐液構造。
【請求項3】
前記転動マッサージ機構はボール及びリテーナを含み、前記ボールは転動過程で自転することを特徴とする請求項1又は2に記載の自動吐液構造。
【請求項4】
前記液体吸着機構はスポンジ体であることを特徴とする請求項3に記載の自動吐液構造。
【請求項5】
前記貯液機構は、タンク、可視化窓及び給液口、並びに、前記給液口を密封する密封プラグを含むことを特徴とする請求項4に記載の自動吐液構造。
【請求項6】
前記液体吸着機構としてのスポンジ体はタンク内に設置され、リテーナはスポンジ体の上方に設置され、ボールは、転動過程でスポンジ体を押圧し、スポンジ体内の液体を押し出してボールの表面に付着させることを特徴とする請求項5に記載の自動吐液構造。
【請求項7】
前記ボールは2つであり、対応するリテーナは橢円盤であり、橢円盤は、盤面の長軸方向に2つの支持孔が対称に開設されるとともに、短軸方向に下方へ延伸する2つの係接片が設けられており、
前記スポンジ体はリテーナの形状に対応しており、長軸方向に2つの接触面を有するとともに、短軸方向に2つの凹溝が開設されており、
2つのボールは、リテーナの2つの支持孔内にそれぞれ位置規制されて、スポンジ体の接触面と密着し、リテーナの2つの係接片はスポンジ体の凹溝内に係接することを特徴とする請求項6に記載の自動吐液構造。
【請求項8】
前記係接片は中空の柱体であることを特徴とする請求項7に記載の自動吐液構造。
【請求項9】
前記液体は美容エッセンスであることを特徴とする請求項8に記載の自動吐液構造。
【請求項10】
前記ボールは1つ又は3つであり、これに対応するリテーナは橢円盤又は円盤であって、1つ又は3つの支持孔が開設されており、
前記スポンジ体はリテーナの形状に対応していることを特徴とする請求項6に記載の自動吐液構造。
【請求項11】
請求項1又は2又は4又は6又は7又は8又は9に記載の自動吐液構造を使用することを特徴とする美容マッサージ器。
【請求項12】
前記美容マッサージ器は、マイクロカレント美容マッサージ器であることを特徴とする請求項11に記載の美容マッサージ器。
【請求項13】
更に、持ち手と、持ち手内に設置された電源を含むことを特徴とする請求項12に記載の美容マッサージ器。
【請求項14】
前記転動マッサージ機構が人体の肌に接触すると、電源、転動マッサージ機構及び人体の肌が閉回路を形成することを特徴とする請求項12に記載の美容マッサージ器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パーソナルケアデバイスに関し、特にマッサージ器に関する。
【背景技術】
【0002】
社会の発展や生活水準の向上に伴って、人々は、衣食住や移動手段だけでなく、美しさにも関心を寄せるようになっている。美への欲求は古来より存在し、人間の本性でもある。また、現代人の美意識や瓜実顔の流行から、大多数の人は小顔や尖った顎を好むようになっている。そのため、現在は、スキンケア用品にマイクロカレント等を組み合わせる方法で、皮膚を刺激したり、皮膚に張りを持たせたり、皮膚を運動させたりする小顔関連製品が比較的多い。
【0003】
また、マッサージの効果を増大させるために、現在市販されている美容マッサージ器にはエッセンス吐出機能も付加されている。つまり、マッサージの最中に、皮膚にエッセンスを自動的に塗布しつつ、マッサージ過程の全般にわたって皮膚に圧をかけることでエッセンスの吸収を加速させている。しかし、従来技術におけるエッセンス吐出構造は、一般的に、ボールを利用して吐液口を密封しており、マッサージ器が傾斜したときにボールが転動して吐液口を開放することでエッセンスの流出が実現される。こうした構造は、マッサージ器の傾斜角度に対する要求がやや高く、マッサージ器の傾斜角度の変化に伴って吐液口の開放度合も異なってくる。これにより、エッセンスの塗布にムラができ、部分的にエッセンスが塗布されたりされなかったりする。或いは、いずれかの部位のエッセンスが明らかに過剰となる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明が解決しようとする主な技術的課題は、マッサージ中にエッセンスが均一に流れ出し、且つ、エッセンスの流出速度がマッサージ器の傾斜角度に関係しないパーソナルケア過程における自動吐液構造を提供することである。
【0005】
本発明が解決しようとするもう1つの主な技術的課題は、上述したマッサージ中に液体が自動的に流れ出す構造を使用する美容マッサージ器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の技術的課題を解決するために、本発明は、転動マッサージ機構、貯液機構及び液体吸着機構を含む自動吐液構造を提供する。
【0007】
前記液体吸着機構は、転動マッサージ機構と貯液機構の間に設置されている。且つ、液体吸着機構は、一方の側が貯液機構と連通しており、他方の側が転動マッサージ機構と接触している。
【0008】
前記貯液機構内の液体は液体吸着機構に吸着され、前記転動マッサージ機構の転動過程で、液体が液体吸着機構から転動マッサージ機構に移動する。
【0009】
好ましい実施例において、前記転動マッサージ機構は、転動過程で液体吸着機構を押圧し、液体吸着機構内の液体を押し出して、転動マッサージ機構の表面に付着させる。
【0010】
好ましい実施例において、前記転動マッサージ機構はボールとリテーナを含み、ボールは転動過程で自転する。
【0011】
好ましい実施例において、前記液体吸着機構はスポンジ体である。
【0012】
好ましい実施例において、前記貯液機構は、タンク、可視化窓及び給液口、並びに、前記給液口を密封する密封プラグを含む。
【0013】
好ましい実施例において、前記液体吸着機構としてのスポンジ体はタンク内に設置され、リテーナはスポンジ体の上方に設置される。ボールは、転動過程でスポンジ体を押圧し、スポンジ体内の液体を押し出してボールの表面に付着させる。
【0014】
好ましい実施例において、前記ボールは2つである。また、対応するリテーナは橢円盤であり、盤面の長軸方向に2つの支持孔が対称に開設されるとともに、短軸方向に下方へ延伸する2つの係接片が設けられている。
【0015】
前記スポンジ体はリテーナの形状に対応しており、長軸方向に2つの接触面を有するとともに、短軸方向に2つの凹溝が開設されている。
【0016】
2つのボールは、リテーナの2つの支持孔内にそれぞれ位置規制されて、スポンジ体の接触面と密着する。また、リテーナの2つの係接片はスポンジ体の凹溝内に係接する。
【0017】
好ましい実施例において、前記係接片は中空の柱体である。
【0018】
好ましい実施例において、前記液体は美容エッセンスである。
【0019】
本発明は、更に、上述した自動吐液構造を使用することを特徴とする美容マッサージ器を提供する。
【0020】
好ましい実施例において、前記美容マッサージ器はマイクロカレント美容マッサージ器である。
【0021】
好ましい実施例において、更に、持ち手と、持ち手内に設置された電源を含む。
【0022】
好ましい実施例において、前記転動マッサージ機構が人体の肌に接触すると、電源、転動マッサージ機構及び人体の肌が閉回路を形成する。
【発明の効果】
【0023】
従来技術と比較して、本発明の技術方案は以下の有益な効果を有する。
【0024】
本発明は、自動吐液構造を提供する。当該構造は、スポンジ体を利用してエッセンスを吸着する。また、転動マッサージ機構が、転動マッサージ過程でスポンジ体を押圧することで、スポンジ体からエッセンスを押し出してボール上に吸着させる。これにより、転動マッサージ機構のボールは、マッサージ過程でエッセンスをユーザの肌に塗布可能となる。このような構造は、スポンジ体の吸着効果を利用している。エッセンスの貯液機構は常に開放されているが、流れ出すエッセンスはユーザの皮膚に直接流れるわけではなく、スポンジ体に吸収される。そのため、ユーザがどのような姿勢でマッサージ器を使用したとしても、エッセンスがスポンジ体に流れる速度、及びスポンジ体からボールに押し出される速度はほぼ同一に維持され得る。従って、エッセンスの塗布ムラや使用姿勢に対する要求といった弊害が回避される。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【
図1】
図1は、本発明の好ましい実施例2におけるマッサージ器の外観図である。
【
図2】
図2は、本発明の好ましい実施例2におけるマッサージ器の導線接続の概略図である。
【
図3】
図3は、本発明好ましい実施例1における自動吐液構造の概略図である。
【
図4】
図4は、本発明の好ましい実施例2におけるマッサージ器の構造の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
本発明の技術方案をより明瞭とするために、本発明について、実施例と図面を組み合わせて更に説明する。
【0027】
実施例1では、
図3に示すように、自動吐液構造は、転動マッサージ機構2、貯液機構4及び液体吸着機構5を含む。
【0028】
前記液体吸着機構5は、転動マッサージ機構2と貯液機構4の間に設置されている。且つ、液体吸着機構5は、一方の側が貯液機構4と連通しており、他方の側が転動マッサージ機構2と接触している。
【0029】
前記貯液機構4内の液体は液体吸着機構5に吸着され、前記転動マッサージ機構2の転動過程で、液体が液体吸着機構5から転動マッサージ機構2に移動する。
【0030】
本実施例において、液体吸着機構5はスポンジ体51である。また、前記転動マッサージ機構2はボール21とリテーナ22を含む。前記貯液機構4は、タンク41、可視化窓42及び給液口43、並びに、前記給液口を密封する密封プラグを含む。スポンジ体51はタンク41内に設置され、リテーナ22はスポンジ体51の上方に設置される。ボール21は、転動過程でスポンジ体51を押圧し、スポンジ体51内の液体を押し出してボール21の表面に付着させる。
【0031】
本実施例では、2つのボール21を選択する。また、対応するリテーナ22は橢円盤であり、盤面の長軸方向に2つの支持孔23が対称に開設されるとともに、短軸方向に下方へ延伸する2つの係接片24が設けられている。
【0032】
前記スポンジ体51はリテーナ22の形状に対応しており、長軸方向に2つの接触面52を有するとともに、短軸方向に2つの凹溝53が開設されている。
【0033】
2つのボール21は、リテーナの2つの支持孔23内にそれぞれ位置規制されて、スポンジ体51の接触面52と密着する。また、リテーナの2つの係接片24はスポンジ体の凹溝53内に係接する。前記係接片は中空の柱体としてもよい。
【0034】
本実施例において、液体とは美容エッセンスである。
【0035】
前記貯液機構4は、更に、シールリング44と底蓋45を含む。また、タンク41の天井面には2つの貫通孔46が開設されている。ボール21、リテーナ22、スポンジ体41は、タンク41内に順に装設されており、底蓋45がシールリング44を介してタンク41に密封状に接続される。
【0036】
前記ボールは1つ又は3つとしてもよい。また、対応するリテーナには、1つ又は3つの支持孔23が設けられる。
【0037】
本発明では、スポンジ体を利用してエッセンスを吸着する。また、転動マッサージ機構が、転動マッサージ過程でスポンジ体を押圧することで、スポンジ体からエッセンスを押し出してボール上に吸着させる。これにより、転動マッサージ機構のボールは、マッサージ過程でエッセンスをユーザの肌に塗布可能となる。このような構造は、スポンジ体の吸着効果を利用している。エッセンスの貯液機構は常に開放されているが、流れ出すエッセンスはユーザの皮膚に直接流れるわけではなく、スポンジ体に吸収される。そのため、ユーザがどのような姿勢でマッサージ器を使用したとしても、エッセンスがスポンジ体に流れる速度、及びスポンジ体からボールに押し出される速度はほぼ同一に維持され得る。従って、エッセンスの塗布ムラや使用姿勢に対する要求といった弊害が回避される。
【0038】
実施例2の美容マッサージ器は、
図1、
図2、
図3、
図4を参照して、持ち手1と、実施例1における液体自動流出構造を有している。
【0039】
本実施例では、持ち手1内に電源3が備わっている。持ち手には持ち手電極11が設けられており、ボール21は、タンク41のハウジングを貫通するとともに正極を有している。電源3は、導体を介してボール21と持ち手電極11に接続される。持ち手電極11は電源3の負極32に接続され、ボール21はタンク41のハウジングを貫通するとともに電源3の正極31に接続される。ユーザが持ち手1を握ると同時に、ボール21を人体の皮膚に接触させると、人体は導体であるため、電源3と、持ち手電極11と、ボール21が有する正極と、人体とが回路を構成し、発生したマイクロカレントが人体を刺激する。続いて、ボール21が皮膚を按摩及び揉捏することで、マイクロカレント刺激とマッサージケアの相互作用によって、人体に対するケア作用が達成される。人体にとって安全な電流は10mA以下である。且つ、電流が5mA以下の場合、人体は電流を感じなくなる。分厚い上皮細胞を通過して真皮層に達し得る電流強度を保証しつつ、電流感覚の快適性にも配慮して、一般的な家庭用美容器具の範囲は0.4mAを超えることはない。よって、実施例では、マッサージ器の最大出力電流を0.28mAとし、電流感覚の快適性を保証しつつ、電流の安全性も保証する。この点は従来技術に相当し、本発明の保護の要点ではないため、簡単な説明にとどめる。
【0040】
本実施例において、電源3は3.7Vリチウム電池であり、0.06mA、0.13mA、0.2mA、0.28mAという全部で4段階の一定の出力電流値をそれぞれ出力可能である。定電流出力を実現するために、回路基板の電圧は、電気回路からのフィードバックデータを利用して上下に調整される。回路基板は、電気回路の負荷電流をリアルタイムで識別及びフィードバックするとともに、電圧をリアルタイムで調整することで、出力する電流が1つの区間値に維持されるようにする。
【0041】
更に、
図3及び
図4を参照して、本実施例では、マッサージ器のマッサージ過程において、ボール21の転動に伴ってエッセンスがユーザの肌に塗布されるよう、マッサージ中に液体が自動的に流れ出す構造を採用する。具体的に、当該構造は以下を含む。
【0042】
液体吸着機構5は貯液機構4と直接連通しているため、貯液機構4内のエッセンスは液体吸着機構5内に一時的に保持可能である。また、液体吸着機構5はボール2との接触も維持している。よって、ボール21は、転動過程で液体吸着機構5を押圧することで、液体吸着機構5からエッセンスを押し出してボール21に塗布する。更に、ボール21は、転動マッサージ過程で自転するため、ボール21の表面全体が液体吸着機構5と接触可能であり、当然ながら、ボール21の表面全体にエッセンスを塗布可能である。こうすることで、ボール2と人体の皮膚が接触する際に、エッセンスを均一に皮膚に塗布可能となる。
【0043】
本実施例において、前記液体吸着機構5はスポンジ体51である。また、前記貯液機構4は、タンク41、可視化窓42及び給液口43、並びに、前記給液口43を密封する密封プラグを含む。可視化窓42の役割は、液体の追加が必要か否かを判断するために、ユーザにタンク内の液体の残留度合を観察させやすくすることである。給液口43は、ユーザがエッセンスを追加する際の入口となる。密封プラグの役割は、エッセンスの追加が不要な場合に給液口43を密封及び閉止して、エッセンスが給液口43から流出しないよう保証することである。
【0044】
指摘すべき点として、本実施例では、マイクロカレント美容マッサージ器を例示したが、実際の応用において、当該構造は完全にその他の転動マッサージ器にも応用可能である。また、流出させる液体はエッセンスだけでなく、その他の各種液体としてもよい。且つ、マッサージの必要に応じてエッセンシャルオイル又はその他の液体を追加してもよい。以上はいずれも本実施例の簡単な置き換えのため、ここでは改めて詳述しない。
【0045】
以上は本発明の好ましい実施例にすぎず、本発明の範囲はこれに限らない。当業者は、本発明で開示した変形又は技術範囲を容易に想到可能である。また、代替方案は本発明の範囲に含まれる。従って、本発明の保護の範囲は特許請求の範囲により決定すべきである。
【産業上の利用可能性】
【0046】
本発明における自動吐液構造及び美容マッサージ器は、スポンジ体を利用してエッセンスを吸着する。また、転動マッサージ機構が、転動マッサージ過程でスポンジ体を押圧することで、スポンジ体からエッセンスを押し出してボール上に吸着させる。これにより、転動マッサージ機構のボールは、マッサージ過程でエッセンスをユーザの肌に塗布可能となる。また、こうすることで、エッセンスの塗布ムラや使用姿勢に対する要求といった弊害が回避され、様々な種類のハンディ美容マッサージ器に幅広く応用可能となるため、良好な産業上の利用可能性を有している。
【国際調査報告】