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特表2022-537098温度制御アセンブリ及びバッテリパック
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-08-24
(54)【発明の名称】温度制御アセンブリ及びバッテリパック
(51)【国際特許分類】
   H01M 10/6557 20140101AFI20220817BHJP
   H01M 10/613 20140101ALI20220817BHJP
   H01M 10/6563 20140101ALI20220817BHJP
   H01M 50/291 20210101ALI20220817BHJP
   H01M 50/262 20210101ALI20220817BHJP
   H01M 10/647 20140101ALN20220817BHJP
【FI】
H01M10/6557
H01M10/613
H01M10/6563
H01M50/291
H01M50/262 E
H01M10/647
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021568932
(86)(22)【出願日】2020-05-29
(85)【翻訳文提出日】2021-11-29
(86)【国際出願番号】 CN2020093512
(87)【国際公開番号】W WO2020253507
(87)【国際公開日】2020-12-24
(31)【優先権主張番号】201920919814.3
(32)【優先日】2019-06-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】513196256
【氏名又は名称】寧徳時代新能源科技股▲分▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】Contemporary Amperex Technology Co., Limited
【住所又は居所原語表記】No.2,Xingang Road,Zhangwan Town,Jiaocheng District,Ningde City,Fujian Province,P.R.China 352100
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】宿永強
(72)【発明者】
【氏名】王増忠
(72)【発明者】
【氏名】呉布維
(72)【発明者】
【氏名】周霊剛
【テーマコード(参考)】
5H031
5H040
【Fターム(参考)】
5H031CC01
5H031HH08
5H031KK08
5H040AA28
5H040AA36
5H040AY08
5H040NN01
5H040NN03
(57)【要約】
本願は温度制御アセンブリ及びバッテリパックを提供し、温度制御アセンブリは温度制御管を含む。温度制御管は、第1の側壁と、第1の側壁と共に空洞を形成する第2の側壁とを含む。第1の側壁の外面の少なくとも一部は第2の側壁に凹む円弧状面として形成され、及び/又は、第2の側壁の外面の少なくとも一部は第1の側壁に凹む円弧状面として形成される。外部空気が温度制御管を流れる時、バッテリに対する放熱処理を実現することができる。バッテリが膨張変形すると、隣接する2つのバッテリは第1の側壁と第2の側壁をプレスし、第1の側壁の外面の少なくとも一部は円弧状面として形成され、及び/又は第2の側壁の外面の少なくとも一部は円弧状面として形成され、この円弧状面構造は、第1の側壁及び/又は第2の側壁とバッテリ大きな面との接触面積を増大させ、バッテリの大きな面が突出した後の形状と一致するので、温度制御管のバッテリへの作用力を低下させ、バッテリの耐用年数を向上させる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
温度制御アセンブリであって、温度制御管(11)を含み、前記温度制御管(11)は、
第1の側壁(111)と、
縦方向(Y)に沿って第1の側壁(111)に対向して設置され、第1の側壁(111)に接続され、第1の側壁(111)と共に空洞を形成する第2の側壁(112)と、を含み、
第1の側壁(111)の外面の少なくとも一部は、縦方向(Y)に沿って第2の側壁(112)に凹む円弧状面として形成され、及び/又は
第2の側壁(112)の外面の少なくとも一部は、縦方向(Y)に沿って第1の側壁(111)に凹む円弧状面として形成される、
ことを特徴とする温度制御アセンブリ。
【請求項2】
温度制御管(11)はさらに、縦方向(Y)に沿って延びて第1の側壁(111)と第2の側壁(112)に接続され、前記空洞を複数のチャネル(F)に分割する仕切り壁(113)を有する、
ことを特徴とする請求項1に記載の温度制御アセンブリ。
【請求項3】
第1の側壁(111)は、縦方向(Y)に沿って第2の側壁(112)に凹む円弧状面として形成される第1の本体部(111A)、及び、第1の本体部(111A)の一端に接続され、上下方向(Z)に延びる第1の延伸部(111B)を有し、
第2の側壁(112)は、縦方向(Y)に沿って第1の側壁(111)に凹む円弧状面として形成される第2の本体部(112A)、及び、第2の本体部(112A)の一端に接続され、上下方向(Z)に延び、且つ縦方向(Y)に沿って第1の延伸部(111B)に対向して設置される第2の延伸部(112B)を有する、
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の温度制御アセンブリ。
【請求項4】
温度制御アセンブリ(1)はさらに、第1の延伸部(111B)と第2の延伸部(112B)の外側に套設される第1の絶縁部品(12)を含む、
ことを特徴とする請求項3に記載の温度制御アセンブリ。
【請求項5】
第1の絶縁部品(12)は、第1の本体部(121)、及び、第1の本体部(121)に設けられる第1の開口溝(122)を有し、第1の開口溝(122)の溝深度方向は上下方向(Z)に設けられ、且つ第1の開口溝(122)は、第1の延伸部(111B)と第2の延伸部(112B)を挿入するためのものである、
ことを特徴とする請求項4に記載の温度制御アセンブリ。
【請求項6】
第1の本体部(121)は、上下方向(Z)に第1の延伸部(111B)と第2の延伸部(112B)の片側に位置する第1の上壁(121A)、及び、縦方向(Y)に第1の延伸部(111B)と第2の延伸部(112B)を挟む2つの第1のクランプ壁(121B)を有し、各第1のクランプ壁(121B)は第1の上壁(121A)に接続され、上下方向(Z)に延び、且つ各第1のクランプ壁(121B)の厚さは、上下方向(Z)に沿って第1の上壁(121A)から第1の上壁(121A)から離れる方向に徐々に減少している、
ことを特徴とする請求項5に記載の温度制御アセンブリ。
【請求項7】
第1の側壁(111)はさらに、第1の本体部(111A)の他端に接続され、上下方向(Z)に延びる第3の延伸部(111C)を有し、
第2の側壁(112)はさらに、第2の本体部(112A)の他端に接続され、上下方向(Z)に延び、且つ縦方向(Y)に沿って第3の延伸部(111C)に対向して設置される第4の延伸部(112C)を有し、
温度制御アセンブリ(1)はさらに、第3の延伸部(111C)と第4の延伸部(112C)の外側に套設される第2の絶縁部品(13)を含む、
ことを特徴とする請求項3~請求項6のいずれか1項に記載の温度制御アセンブリ。
【請求項8】
第2の絶縁部品(13)は、第2の本体部(131)、及び、第2の本体部(131)に設けられる第2の開口溝(132)を有し、第2の開口溝(132)の溝深度方向は上下方向(Z)に設けられ、且つ第2の開口溝(132)は、第3の延伸部(111C)と第4の延伸部(112C)を挿入するためのものである、
ことを特徴とする請求項7に記載の温度制御アセンブリ。
【請求項9】
第2の本体部(131)は、上下方向(Z)に第3の延伸部(111C)と第4の延伸部(112C)の片側に位置する第2の上壁(131A)、及び、縦方向(Y)に第3の延伸部(111C)と第4の延伸部(112C)を挟む2つの第2のクランプ壁(131B)を有し、各第2のクランプ壁(131B)は第2の上壁(131A)に接続され、上下方向(Z)に延び、且つ各第2のクランプ壁(131B)の厚さは、上下方向(Z)に沿って第2の上壁(131A)から第2の上壁(131A)から離れる方向に徐々に減少している、
ことを特徴とする請求項8に記載の温度制御アセンブリ。
【請求項10】
バッテリパックであって、複数のバッテリ(2)及び請求項1~請求項9のいずれか1項に記載の温度制御アセンブリ(1)を含み、前記複数のバッテリ(2)は第1のバッテリ(2A)及び第2のバッテリ(2B)を含み、温度制御アセンブリ(1)は第1のバッテリ(2A)と第2のバッテリ(2B)の間に設けられる、
ことを特徴とするバッテリパック。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、バッテリ技術分野に関し、特に、温度制御アセンブリ及びバッテリパックに関する。
【背景技術】
【0002】
バッテリパックは通常、グループになっている複数のバッテリを含む。グループ技術では、構造自体の強度と性能を保証する以外に、バッテリ寿命に対する構造の影響も考慮しなければならない。ここで、温度と膨張力はバッテリ寿命に大きな影響を与えるので、設計時に熱管理と膨張力設計を考慮する必要がある。
【0003】
熱管理設計について、現在は主に水冷と風冷の2つの方式がある。ここで、水冷方式のコストが高いため、バッテリパックは一般的に風冷方式で放熱する。
【0004】
膨張力設計について、バッテリパックが充電や放電中に、バッテリは徐々に膨張し、固定構造との相互作用力(即ち膨張力)を生じる。ここで、適切な膨張力はバッテリ自身の反応に有益であるが、大きすぎる膨張力はバッテリに過度の圧力を与え、リチウムが析出する現象を起こし、さらには不可逆的な容量損失を引き起こし、バッテリの寿命を大きく減らす。
【0005】
膨張力を緩和するために、現在は主に以下のような方法がある。(1)バッテリ間で直接に密着し、外部構造を強化し、膨張力に直接抵抗し、この方法の欠点は、バッテリ容量とバッテリパック直列数がだんだん高くなると、バッテリパックの膨張力がますます大きくなり、これによりバッテリの耐用年数が低下することである。(2)バッテリ間にクッションなどの構造を増やし、材料自体の伸縮特性によって膨張力を吸収し、パックになった後の膨張力を低下させ、この方法の欠点は、バッテリの広い表面にクッションを密着させ、バッテリの側面と底部のみが放熱に使用できるため、放熱効率を低減することである。(3)バッテリとバッテリを分離し、間には隙間を空けて、バッテリを自由に膨張させ、この方法の欠点は、バッテリが最初は自由に膨張するので、無圧力では反応が不十分で、耐用年数を低下させ、同時にバッテリ膨張量が大きくし、予備隙間が大きすぎると、パックの体積に影響することである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
背景技術に存在する問題を鑑みて、本願の目的は、温度制御アセンブリ及びバッテリパックを提供し、温度制御アセンブリがバッテリパックに適用されると、温度制御アセンブリは、バッテリに対する熱管理要件を満たしながら、温度制御アセンブリのバッテリ表面への作用力を効果的に低減し、これによりバッテリの耐用年数を大きく向上させる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の目的を実現するために、本願は、温度制御管を含む温度制御アセンブリを提供する。前記温度制御管は、第1の側壁と、縦方向に沿って第1の側壁に対向して設置された第2の側壁とを有し、且つ第2の側壁は第1の側壁に接続され、第1の側壁と共に空洞を形成する。第1の側壁の外面の少なくとも一部は、縦方向に沿って第2の側壁に凹む円弧状面として形成され、及び/又は、第2の側壁の外面の少なくとも一部は、縦方向に沿って第1の側壁に凹む円弧状面として形成される。
【0008】
温度制御管はさらに、縦方向に延びて第1の側壁と第2の側壁に接続され、前記空洞を複数のチャネルに分割するための仕切り壁を有する。
【0009】
第1の側壁は、縦方向に沿って第2の側壁に凹む円弧状面として形成される第1の本体部、及び第1の本体部の一端に接続され、上下方向に延びる第1の延伸部を有する。第2の側壁は、縦方向に沿って第1の側壁に凹む円弧状面として形成される第2の本体部、及び、第2の本体部の一端に接続され、上下方向に延びる第2の延伸部を有し、且つ第2の延伸部は、縦方向に沿って第1の延伸部に対向して設置される。
【0010】
温度制御アセンブリはさらに、第1の延伸部と第2の延伸部の外側に套設される第1の絶縁部品を含む。
【0011】
第1の絶縁部品は、第1の本体部、及び第1の本体部に設けられる第1の開口溝を有し、第1の開口溝の溝深度方向は上下方向に設けられ、且つ第1の開口溝は、第1の延伸部と第2の延伸部を挿入するためのものである。
【0012】
第1の本体部は、上下方向に第1の延伸部と第2の延伸部の片側に位置する第1の上壁、及び、縦方向に第1の延伸部と第2の延伸部を挟む2つの第1のクランプ壁を有し、各第1のクランプ壁は、第1の上壁に接続され、上下方向に延び、且つ各第1のクランプ壁の厚さは、上下方向に沿って第1の上壁から第1の上壁から離れる方向に徐々に減少している。
【0013】
第1の側壁はさらに、第1の本体部の他端に接続され、上下方向に延びる第3の延伸部を有する。第2の側壁はさらに、第2の本体部の他端に接続され、上下方向に延びる第4の延伸部を有し、且つ第4の延伸部は、縦方向に沿って第3の延伸部に対向して設置される。温度制御アセンブリはさらに、第3の延伸部と第4の延伸部の外側に套設される第2の絶縁部品を含む。
【0014】
第2の絶縁部品は、第2の本体部、及び、第2の本体部に設けられる第2の開口溝を有し、第2の開口溝の溝深度方向は上下方向に設けられ、且つ第2の開口溝は、第3の延伸部と第4の延伸部を挿入するためのものである。
【0015】
第2の本体部は、上下方向に第3の延伸部と第4の延伸部の片側に位置する第2の上壁、及び、縦方向に第3の延伸部と第4の延伸部を挟む2つの第2のクランプ壁を有し、各第2のクランプ壁は、第2の上壁に接続され、上下方向に延び、且つ各第2のクランプ壁の厚さは、上下方向に沿って第2の上壁から第2の上壁から離れる方向に徐々に減少している。
【0016】
本願はまた、複数のバッテリ及び上記の温度制御アセンブリを含むバッテリパックを提供し、前記複数のバッテリは、第1のバッテリ及び第2のバッテリを含み、温度制御アセンブリは、第1のバッテリと第2のバッテリの間に設けられる。
【発明の効果】
【0017】
本願の有益な効果は、以下の通りである。
外部の空気が温度制御管を流れるとき、バッテリに対する放熱処理を実現することができ、温度制御アセンブリがバッテリの熱管理要求を満たすことを保証する。また、バッテリパックの作業中に、バッテリが膨張変形すると、隣接する2つのバッテリの大きな面は第1の側壁と第2の側壁をプレスし、第1の側壁の外面の少なくとも一部は円弧状面として形成され、及び/又は第2の側壁の外面の少なくとも一部は円弧状面として形成されるので、この円弧状面構造は、第1の側壁及び/又は第2の側壁と対応するバッテリの大きな面との接触面積を増大させ、且つ対応するバッテリの大きな面が突出した後の形状と一致することができ、これにより温度制御管のバッテリへの作用力を効果的に低減させることで、バッテリの耐用年数を大幅に向上させる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本願のバッテリパックの斜視図である。
図2図1における隣接する2つのバッテリ及び対応する温度制御アセンブリの位置関係を示す模式図である。
図3図1における温度制御アセンブリの分解図である。
図4図3における温度制御管の正面図である。
図5】バッテリパックのエアダクトアセンブリ及び下箱体の組立図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本願の目的、技術的解決手段及び利点をより明確に分かりやすくするために、以下では、実施例及び図面を組み合わせて、本願をさらに詳細に説明する。理解すべきものとして、本明細書に記載される具体的な実施例は、本願を解釈するためにのみ使用され、本願を限定するためのものではない。
【0020】
本願の記載では、明示的な規定及び限定がない限り、用語「第1」、「第2」は説明の目的にのみ使用され、相対的重要性を示すか又は示唆すると理解できない。用語「複数」は、2つ以上(2つを含む)を意味する。別段の規定又は説明がない限り、用語「接続」は、一般的な理解を行うべきであり、例えば、「接続」は固定接続であってもよいし、着脱可能な接続であってもよく、又は一体的な接続、電気的な接続、又は信号接続であってもよい。「接続」は、直接接続であってもよいし、中間媒体を介する間接的な接続であってもよい。当業者にとっては、上記用語の本願における具体的な意味を、具体的な状況に応じて理解することができる。
【0021】
本明細書の説明において、理解すべきものとして、本願の実施例で説明した「上」、「下」、等の方位語は図面の観点から記述されており、本願の実施例を限定するものと理解されるべきではない。以下、本願は、具体的な実施例により、図面に関連してさらに詳細に説明される。
【0022】
図1図5を参照して、本願のバッテリパックは、温度制御アセンブリ1、複数のバッテリ2、下箱体3、エアダクトアセンブリ4、ファン5、ケーブルタイ6、上箱蓋7、エンドプレート8、取付パネル9及びハーネス分離板(図示せず)を含む。
【0023】
図1図2を参照して、前記複数のバッテリ2は、第1のバッテリ2A及び第2のバッテリ2Bを含み、温度制御アセンブリ1は、第1のバッテリ2Aと第2のバッテリ2Bとの間に設けられる。さらに、第1のバッテリ2A及び第2のバッテリ2Bの数はどちらも複数であってもよく、第1のバッテリ2Aと第2のバッテリ2Bは順に交互に配置され、且つ縦方向Yに隣接する各第1のバッテリ2Aと第2のバッテリ2Bの間にいずれも温度制御アセンブリ1を設けることができる。
【0024】
図2図4を参照して、温度制御アセンブリ1は、温度制御管11、第1の絶縁部品12及び第2の絶縁部品13を含んでもよい。ここで、第1の絶縁部品12と第2の絶縁部品13は、それぞれ温度制御管11の上下方向Zの両端に套設される。
【0025】
温度制御管11はバッテリ2を放熱処理するために使用され、温度制御管11の強度及び熱伝導性を保証するために、温度制御管11は、金属材料、例えばアルミニウムプロファイルで構成されてもよい。
【0026】
温度制御管11は、第1の側壁111、第2の側壁112、仕切り壁113、第1の接続壁114及び第2の接続壁115を有してもよい。ここで、第1の側壁111、第2の側壁112、仕切り壁113、第1の接続壁114及び第2の接続壁115は、アルミニウム押出プロセスによって一体成形されてもよい。
【0027】
第1の側壁111は、第2の側壁112と縦方向Yに対向して設置され、且つ第2の側壁112は、第1の接続壁114と第2の接続壁115を介して第1の側壁111に接続され、これにより、第1の側壁111、第2の側壁112、第1の接続壁114及び第2の接続壁115は共に空洞付き囲み構造を形成する。ここで、第1の側壁111と第2の側壁112は、対応するバッテリ2の大きな面に直接向けて設けられ、外部の空気が温度制御管11の空洞を流れるとき、バッテリ2に対する放熱処理を実現することができ、温度制御アセンブリ1がバッテリ2の熱管理要求を満たすことを保証する。
【0028】
第1の側壁111の外面の少なくとも一部は、縦方向Yに沿って第2の側壁112に凹む円弧状面として形成される。温度制御アセンブリ1とバッテリ2が組立てられた後、第1の側壁111と対応するバッテリ2との間に隙間Sが形成され、前記隙間Sは、バッテリ2の膨張変形のための膨張空間を提供する。
【0029】
バッテリパックの作業中に、バッテリ2が膨張変形するとき、バッテリ2の大きな面は徐々に前記隙間Sに突出して第1の側壁111の外面を押し出すが、第1の側壁111の外面の少なくとも一部は円弧状面として形成され、この円弧状面構造は、第1の側壁111と対応するバッテリ2の大きな面との接触面積を増大させ、対応するバッテリ2の大きな面が突出した後の形状と一致するので、温度制御管11のバッテリ2への作用力を効果的に低下させ、さらにバッテリ2の耐用年数を大幅に向上させる。
【0030】
具体的に、図4を参照して、第1の側壁111は、縦方向Yに沿って第2の側壁112に凹む円弧状面として形成される第1の本体部111A、第1の本体部111Aの一端に接続され、上下方向Zに延びる第1の延伸部111B、及び、第1の本体部111Aの他端に接続され、上下方向Zに延びる第3の延伸部111Cを有してもよい。
【0031】
説明すべきものとして、第1の本体部111Aは、対応するバッテリ2の中部位置に対応し、第1の延伸部111Bと第3の延伸部111Cは、対応するバッテリ2の上下方向Zにおける両端位置に対応する。バッテリ2の膨張中に、バッテリ2の上下方向Zでの両端に発生する変形が小さいが、バッテリ2の中部に発生する変形が大きいため、バッテリ2の上下両端に対応する第1の延伸部111Bと第3の延伸部111Cは、直接平面構造として形成されることができる。
【0032】
第2の側壁112の外面の少なくとも一部は、縦方向Yに沿って第1の側壁111に凹む円弧状面として形成される。温度制御アセンブリ1とバッテリ2が組立てられた後、第2の側壁112と対応するバッテリ2との間に隙間Sが形成され、前記隙間Sは、バッテリ2の膨張変形のための膨張空間を提供する。
【0033】
バッテリパックの作業中に、バッテリ2が膨張変形するとき、バッテリ2の大きな面は徐々に前記隙間Sに突出して第2の側壁112の外面を押し出すが、第2の側壁112の外面の少なくとも一部は円弧状面として形成され、この円弧状面構造は、第2の側壁112と対応するバッテリ2の大きな面との接触面積を増大させ、且つ対応するバッテリ2の大きな面が突出した後の形状と一致することができ、温度制御管11のバッテリ2への作用力を効果的に低下させ、さらにバッテリ2の耐用年数を大幅に向上させる。
【0034】
具体的に、図4を参照して、第2の側壁112は、縦方向Yに沿って第1の側壁111に凹む円弧状面として形成される第2の本体部112A、第2の本体部112Aの一端に接続されて上下方向Zに延び、且つ縦方向Yに沿って第1の延伸部111Bに対向して設置される第2の延伸部112B、及び、第2の本体部112Aの他端に接続されて上下方向Zに延び、且つ縦方向Yに沿って第3の延伸部111Cに対向して設置される第4の延伸部112Cを有してもよい。
【0035】
説明すべきものとして、第2の本体部112Aは、対応するバッテリ2の中部位置に対応し、第2の延伸部112Bと第4の延伸部112Cは、対応するバッテリ2の上下方向Zにおける両端位置に対応する。バッテリ2の膨張中に、バッテリ2の上下方向Zでの両端に発生する変形が小さいが、バッテリ2の中部に発生する変形が大きいため、バッテリ2の上下両端に対応する第2の延伸部112Bと第4の延伸部112Cは、平面構造として直接形成することができる。
【0036】
第1の側壁111の外面の少なくとも一部は、縦方向Yに沿って第2の側壁112に凹む円弧状面として形成され、且つ第2の側壁112の外面の少なくとも一部も、縦方向Yに沿って第1の側壁111に凹む円弧状面として形成されるとき、第1の側壁111及び第2の側壁112は、どちらも対応するバッテリ2と隙間Sを形成する。
【0037】
バッテリパックの作業中に、バッテリ2が膨張変形するとき、隣接する2つのバッテリ2(即ち第1のバッテリ2A及び第2のバッテリ2B)の大きな面は、それぞれ対応する隙間Sに突出して第1の側壁111と第2の側壁112を押し出す。第1の側壁111の円弧状面構造が対応するバッテリ2の大きな面が突出した後の形状と一致し、第2の側壁112の円弧状面構造も対応するバッテリ2の大きな面が突出した後の形状と一致することができるので、温度制御管11のバッテリ2への作用力を効果的に低下させ、さらにバッテリ2の耐用年数を大幅に向上させる。
【0038】
図2図4を参照して、仕切り壁113は、縦方向Yに沿って延び、第1の側壁111と第2の側壁112に接続されて、前記空洞を複数のチャネルFに分割する。ここで、仕切り壁113の配置は、温度制御管11の強度を高めるだけでなく、温度制御管11が外部空気の流れに十分な空間を持つことを保証し、温度制御アセンブリ1がバッテリ2に対する熱管理要求を満たすようにする。
【0039】
図3及び図4を参照して、第1の接続壁114は、第1の延伸部111Bの第1の本体部111Aから離れる端及び第2の延伸部112Bの第2の本体部112Aから離れる端に接続され、且つ第1の接続壁114と第1の延伸部111B、第2の延伸部112Bとともに第1の絶縁部品12に収容される。ここで、第1の接続壁114は、平板状構造又は円弧状構造として形成されてもよい。
【0040】
図3及び図4を参照して、第2の接続壁115は、第3の延伸部111Cの第1の本体部111Aから離れる端及び第4の延伸部112Cの第2の本体部112Aから離れる端に接続され、且つ第2の接続壁115と第3の延伸部111C、第4の延伸部112Cとともに第2の絶縁部品13に収容される。ここで、第2の接続壁115は、平板状構造又は円弧状構造として形成されてもよい。
【0041】
図2及び図3を参照して、第1の絶縁部品12は、第1の側壁111の第1の延伸部111Bと第2の側壁112の第2の延伸部112Bの外側に套設され、隣接する2つのバッテリ2と直接接触する。バッテリ2の上下方向Zでの両端に発生する変形が小さいが、温度制御アセンブリ1のバッテリ2への作用力を効果的に低減して、絶縁作用を果たすために、第1の絶縁部品12は絶縁緩衝材で構成されることが好ましい。
【0042】
具体的に、第1の絶縁部品12は、第1の本体部121、及び、第1の本体部121に設けられる第1の開口溝122を有してもよく、第1の開口溝122の溝深度方向は上下方向Zに設けられ、且つ第1の開口溝122は、第1の延伸部111B、第2の延伸部112B及び第1の接続壁114を挿入するためのものである。
【0043】
第1の本体部121は、上下方向Zに第1の延伸部111Bと第2の延伸部112Bの片側に位置する第1の上壁121A、及び、縦方向Yに第1の延伸部111Bと第2の延伸部112Bを挟む2つの第1のクランプ壁121Bを有してもよく、各第1のクランプ壁121Bは、第1の上壁121Aに接続され、上下方向Zに延び、且つ各第1のクランプ壁121Bの厚さは、上下方向Zに沿って第1の上壁121Aから第1の上壁121Aから離れる方向に徐々に減少している。
【0044】
図2及び図3を参照して、第2の絶縁部品13は、第1の側壁111の第3の延伸部111Cと第2の側壁112の第4の延伸部112Cの外側に套設され、隣接する2つのバッテリ2と直接接触する。バッテリ2の上下方向Zでの両端に発生する変形が小さいが、温度制御アセンブリ1のバッテリ2への作用力を効果的に低減して、絶縁作用を果たすために、第2の絶縁部品13も絶縁緩衝材で構成されることが好ましい。
【0045】
具体的に、第2の絶縁部品13は、第2の本体部131、及び、第2の本体部131に設けられる第2の開口溝132を有してもよく、第2の開口溝132の溝深度方向は上下方向Zに設けられ、且つ第2の開口溝132は、第3の延伸部111C、第4の延伸部112C及び第2の接続壁115を挿入するためのものである。
【0046】
第2の本体部131は、上下方向Zに第3の延伸部111Cと第4の延伸部112Cの片側に位置する第2の上壁131A、及び、縦方向Yに第3の延伸部111Cと第4の延伸部112Cを挟む2つの第2のクランプ壁131Bを有してもよく、各第2のクランプ壁131Bは、第2の上壁131Aに接続され、上下方向Zに延び、且つ各第2のクランプ壁131Bの厚さは、上下方向Zに沿って第2の上壁131Aから第2の上壁131Aから離れる方向に徐々に減少している。
【0047】
図1を参照して、下箱体3は、前記複数のバッテリ2を支持するために用いられる。前記複数のバッテリ2は、横方向Xに少なくとも2列のバッテリ列に配列されてもよく、エアダクトアセンブリ4は、2列のバッテリ列の間に設けられ、下箱体3に固定される。エアダクトアセンブリ4は、対応するバッテリ列とエアダクトが形成され、且つ前記エアダクトは、対応する温度制御アセンブリ1の複数のチャネルF及びファン5に連通される。
【0048】
具体的に、図5を参照して、エアダクトアセンブリ4は、風量調整板41、第1の支持板42、第2の支持板43、取付板44及びシールストリップ45を含んでもよい。
【0049】
風量調整板41は、前記エアダクト内に設けられ、第1の支持板42と第2の支持板43は、縦方向Yに間隔を置いて設けられ、且つ第1の支持板42はファン5に近接する。ここで、風量調整板41の高さは、第1の支持板42から第2の支持板43に向かう方向に沿って順次減少し、前記エアダクトを縦方向Yに沿ってファン5に近い側からファン5から離れる側に拡張させる。
【0050】
取付板44は、縦方向Yに沿って延び、第1の支持板42と第2の支持板43に接続され、且つ風量調整板41は取付板44に固定的に取り付けられる。シールストリップ45は、第1の支持板42、第2の支持板43及び取付板44に設けられる。エアダクトアセンブリ4と複数のバッテリ2が組み立てられた後、シールストリップ45は、対応するバッテリ列に接着されて、当該バッテリ列に密封されて接続される。
【0051】
バッテリパックの使用中に、ファン5の作用により、外部空气が温度制御アセンブリ1の複数のチャネルFに入り、バッテリ2の放熱を実現することができる。同時に、風量調整板41の設置に基づいて、外部空气が異なる温度制御アセンブリ1に入る量が異なるため、全てのバッテリ2に対して均一な放熱を実現する。
【0052】
図1を参照して、エンドプレート8は、縦方向Yに各バッテリ列の両端に設けられる。ケーブルタイ6は、対応するバッテリ列における全てのバッテリ2、対応する温度制御アセンブリ1及び対応する2つのエンドプレート8を円周方向に締める。取付パネル9は、縦方向Yで対応するエンドプレート8の外側に位置し、下箱体3及び対応するエンドプレート8に固定的に接続され、ファン5に固定的に取り付けられる。
【0053】
図1を参照して、ハーネス分離板は、前記複数のバッテリ2の上方に設けられ、エンドプレート8に直接固定されることにより、バッテリパックのグループ化効率及び一体化の度合いを向上させることができる。上箱蓋7は、ハーネス分離板の上方に設けられ、留め具(例えばリベット)によってハーネス分離板と固定的に接続される。ここで、上箱蓋7の周側にはバックルなどの複雑な構造が設けられていないため、ブリスタープロセスを用いて直接加工することができ、これにより加工コストを削減する。
【0054】
本願は、2019年06月18日に中国特許局に提出した、出願番号が201920919814.3であり、発明の名称が「温度制御アセンブリ及びバッテリーパック」である中国特許発明の優先権を主張し、その内容の全ては援用により本願に組み合わせられる。
図1
図2
図3
図4
図5
【手続補正書】
【提出日】2021-11-29
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、バッテリ技術分野に関し、特に、温度制御アセンブリ及びバッテリパックに関する。
【背景技術】
【0002】
バッテリパックは通常、グループになっている複数のバッテリを含む。グループ技術では、構造自体の強度と性能を保証する以外に、バッテリ寿命に対する構造の影響も考慮しなければならない。ここで、温度と膨張力はバッテリ寿命に大きな影響を与えるので、設計時に熱管理と膨張力設計を考慮する必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
背景技術に存在する問題を鑑みて、本願の目的は、温度制御アセンブリ及びバッテリパックを提供し、温度制御アセンブリがバッテリパックに適用されると、温度制御アセンブリは、バッテリに対する熱管理要件を満たしながら、温度制御アセンブリのバッテリ表面への作用力を効果的に低減し、これによりバッテリの耐用年数を大きく向上させる。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記の目的を実現するために、本願は、温度制御管を含む温度制御アセンブリを提供する。前記温度制御管は、第1の側壁と、縦方向に沿って第1の側壁に対向して設置された第2の側壁とを有し、且つ第2の側壁は第1の側壁に接続され、第1の側壁と共に空洞を形成する。第1の側壁の外面の少なくとも一部は、縦方向に沿って第2の側壁に凹む円弧状面として形成され、及び/又は、第2の側壁の外面の少なくとも一部は、縦方向に沿って第1の側壁に凹む円弧状面として形成される。
【0005】
温度制御管はさらに、縦方向に延びて第1の側壁と第2の側壁に接続され、前記空洞を複数のチャネルに分割するための仕切り壁を有する。
【0006】
第1の側壁は、縦方向に沿って第2の側壁に凹む円弧状面として形成される第1の本体部、及び第1の本体部の一端に接続され、上下方向に延びる第1の延伸部を有する。第2の側壁は、縦方向に沿って第1の側壁に凹む円弧状面として形成される第2の本体部、及び、第2の本体部の一端に接続され、上下方向に延びる第2の延伸部を有し、且つ第2の延伸部は、縦方向に沿って第1の延伸部に対向して設置される。
【0007】
温度制御アセンブリはさらに、第1の延伸部と第2の延伸部の外側に套設される第1の絶縁部品を含む。
【0008】
第1の絶縁部品は、第1の本体部、及び第1の本体部に設けられる第1の開口溝を有し、第1の開口溝の溝深度方向は上下方向に設けられ、且つ第1の開口溝は、第1の延伸部と第2の延伸部を挿入するためのものである。
【0009】
第1の本体部は、上下方向に第1の延伸部と第2の延伸部の片側に位置する第1の上壁、及び、縦方向に第1の延伸部と第2の延伸部を挟む2つの第1のクランプ壁を有し、各第1のクランプ壁は、第1の上壁に接続され、上下方向に延び、且つ各第1のクランプ壁の厚さは、上下方向に沿って第1の上壁から第1の上壁から離れる方向に徐々に減少している。
【0010】
第1の側壁はさらに、第1の本体部の他端に接続され、上下方向に延びる第3の延伸部を有する。第2の側壁はさらに、第2の本体部の他端に接続され、上下方向に延びる第4の延伸部を有し、且つ第4の延伸部は、縦方向に沿って第3の延伸部に対向して設置される。温度制御アセンブリはさらに、第3の延伸部と第4の延伸部の外側に套設される第2の絶縁部品を含む。
【0011】
第2の絶縁部品は、第2の本体部、及び、第2の本体部に設けられる第2の開口溝を有し、第2の開口溝の溝深度方向は上下方向に設けられ、且つ第2の開口溝は、第3の延伸部と第4の延伸部を挿入するためのものである。
【0012】
第2の本体部は、上下方向に第3の延伸部と第4の延伸部の片側に位置する第2の上壁、及び、縦方向に第3の延伸部と第4の延伸部を挟む2つの第2のクランプ壁を有し、各第2のクランプ壁は、第2の上壁に接続され、上下方向に延び、且つ各第2のクランプ壁の厚さは、上下方向に沿って第2の上壁から第2の上壁から離れる方向に徐々に減少している。
【0013】
本願はまた、複数のバッテリ及び上記の温度制御アセンブリを含むバッテリパックを提供し、前記複数のバッテリは、第1のバッテリ及び第2のバッテリを含み、温度制御アセンブリは、第1のバッテリと第2のバッテリの間に設けられる。
【発明の効果】
【0014】
本願の有益な効果は、以下の通りである。
外部の空気が温度制御管を流れるとき、バッテリに対する放熱処理を実現することができ、温度制御アセンブリがバッテリの熱管理要求を満たすことを保証する。また、バッテリパックの作業中に、バッテリが膨張変形すると、隣接する2つのバッテリの大きな面は第1の側壁と第2の側壁をプレスし、第1の側壁の外面の少なくとも一部は円弧状面として形成され、及び/又は第2の側壁の外面の少なくとも一部は円弧状面として形成されるので、この円弧状面構造は、第1の側壁及び/又は第2の側壁と対応するバッテリの大きな面との接触面積を増大させ、且つ対応するバッテリの大きな面が突出した後の形状と一致することができ、これにより温度制御管のバッテリへの作用力を効果的に低減させることで、バッテリの耐用年数を大幅に向上させる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本願のバッテリパックの斜視図である。
図2図1における隣接する2つのバッテリ及び対応する温度制御アセンブリの位置関係を示す模式図である。
図3図1における温度制御アセンブリの分解図である。
図4図3における温度制御管の正面図である。
図5】バッテリパックのエアダクトアセンブリ及び下箱体の組立図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本願の目的、技術的解決手段及び利点をより明確に分かりやすくするために、以下では、実施例及び図面を組み合わせて、本願をさらに詳細に説明する。理解すべきものとして、本明細書に記載される具体的な実施例は、本願を解釈するためにのみ使用され、本願を限定するためのものではない。
【0017】
本願の記載では、明示的な規定及び限定がない限り、用語「第1」、「第2」は説明の目的にのみ使用され、相対的重要性を示すか又は示唆すると理解できない。用語「複数」は、2つ以上(2つを含む)を意味する。別段の規定又は説明がない限り、用語「接続」は、一般的な理解を行うべきであり、例えば、「接続」は固定接続であってもよいし、着脱可能な接続であってもよく、又は一体的な接続、電気的な接続、又は信号接続であってもよい。「接続」は、直接接続であってもよいし、中間媒体を介する間接的な接続であってもよい。当業者にとっては、上記用語の本願における具体的な意味を、具体的な状況に応じて理解することができる。
【0018】
本明細書の説明において、理解すべきものとして、本願の実施例で説明した「上」、「下」、等の方位語は図面の観点から記述されており、本願の実施例を限定するものと理解されるべきではない。以下、本願は、具体的な実施例により、図面に関連してさらに詳細に説明される。
【0019】
熱管理設計について、現在は主に水冷と風冷の2つの方式がある。ここで、水冷方式のコストが高いため、バッテリパックは一般的に風冷方式で放熱する。
【0020】
膨張力設計について、バッテリパックが充電や放電中に、バッテリは徐々に膨張し、固定構造との相互作用力(即ち膨張力)を生じる。ここで、適切な膨張力はバッテリ自身の反応に有益であるが、大きすぎる膨張力はバッテリに過度の圧力を与え、リチウムが析出する現象を起こし、さらには不可逆的な容量損失を引き起こし、バッテリの寿命を大きく減らす。
【0021】
膨張力を緩和するために、現在は主に以下のような方法がある。(1)バッテリ間で直接に密着し、外部構造を強化し、膨張力に直接抵抗し、この方法の欠点は、バッテリ容量とバッテリパック直列数がだんだん高くなると、バッテリパックの膨張力がますます大きくなり、これによりバッテリの耐用年数が低下することである。(2)バッテリ間にクッションなどの構造を増やし、材料自体の伸縮特性によって膨張力を吸収し、パックになった後の膨張力を低下させ、この方法の欠点は、バッテリの広い表面にクッションを密着させ、バッテリの側面と底部のみが放熱に使用できるため、放熱効率を低減することである。(3)バッテリとバッテリを分離し、間には隙間を空けて、バッテリを自由に膨張させ、この方法の欠点は、バッテリが最初は自由に膨張するので、無圧力では反応が不十分で、耐用年数を低下させ、同時にバッテリ膨張量が大きくし、予備隙間が大きすぎると、パックの体積に影響することである。
【0022】
図1図5を参照して、本願のバッテリパックは、温度制御アセンブリ1、複数のバッテリ2、下箱体3、エアダクトアセンブリ4、ファン5、ケーブルタイ6、上箱蓋7、エンドプレート8、取付パネル9及びハーネス分離板(図示せず)を含む。
【0023】
図1図2を参照して、前記複数のバッテリ2は、第1のバッテリ2A及び第2のバッテリ2Bを含み、温度制御アセンブリ1は、第1のバッテリ2Aと第2のバッテリ2Bとの間に設けられる。さらに、第1のバッテリ2A及び第2のバッテリ2Bの数はどちらも複数であってもよく、第1のバッテリ2Aと第2のバッテリ2Bは順に交互に配置され、且つ縦方向Yに隣接する各第1のバッテリ2Aと第2のバッテリ2Bの間にいずれも温度制御アセンブリ1を設けることができる。
【0024】
図2図4を参照して、温度制御アセンブリ1は、温度制御管11、第1の絶縁部品12及び第2の絶縁部品13を含んでもよい。ここで、第1の絶縁部品12と第2の絶縁部品13は、それぞれ温度制御管11の上下方向Zの両端に套設される。
【0025】
温度制御管11はバッテリ2を放熱処理するために使用され、温度制御管11の強度及び熱伝導性を保証するために、温度制御管11は、金属材料、例えばアルミニウムプロファイルで構成されてもよい。
【0026】
温度制御管11は、第1の側壁111、第2の側壁112、仕切り壁113、第1の接続壁114及び第2の接続壁115を有してもよい。ここで、第1の側壁111、第2の側壁112、仕切り壁113、第1の接続壁114及び第2の接続壁115は、アルミニウム押出プロセスによって一体成形されてもよい。
【0027】
第1の側壁111は、第2の側壁112と縦方向Yに対向して設置され、且つ第2の側壁112は、第1の接続壁114と第2の接続壁115を介して第1の側壁111に接続され、これにより、第1の側壁111、第2の側壁112、第1の接続壁114及び第2の接続壁115は共に空洞付き囲み構造を形成する。ここで、第1の側壁111と第2の側壁112は、対応するバッテリ2の大きな面に直接向けて設けられ、外部の空気が温度制御管11の空洞を流れるとき、バッテリ2に対する放熱処理を実現することができ、温度制御アセンブリ1がバッテリ2の熱管理要求を満たすことを保証する。
【0028】
第1の側壁111の外面の少なくとも一部は、縦方向Yに沿って第2の側壁112に凹む円弧状面として形成される。温度制御アセンブリ1とバッテリ2が組立てられた後、第1の側壁111と対応するバッテリ2との間に隙間Sが形成され、前記隙間Sは、バッテリ2の膨張変形のための膨張空間を提供する。
【0029】
バッテリパックの作業中に、バッテリ2が膨張変形するとき、バッテリ2の大きな面は徐々に前記隙間Sに突出して第1の側壁111の外面を押し出すが、第1の側壁111の外面の少なくとも一部は円弧状面として形成され、この円弧状面構造は、第1の側壁111と対応するバッテリ2の大きな面との接触面積を増大させ、対応するバッテリ2の大きな面が突出した後の形状と一致するので、温度制御管11のバッテリ2への作用力を効果的に低下させ、さらにバッテリ2の耐用年数を大幅に向上させる。
【0030】
具体的に、図4を参照して、第1の側壁111は、縦方向Yに沿って第2の側壁112に凹む円弧状面として形成される第1の本体部111A、第1の本体部111Aの一端に接続され、上下方向Zに延びる第1の延伸部111B、及び、第1の本体部111Aの他端に接続され、上下方向Zに延びる第3の延伸部111Cを有してもよい。
【0031】
説明すべきものとして、第1の本体部111Aは、対応するバッテリ2の中部位置に対応し、第1の延伸部111Bと第3の延伸部111Cは、対応するバッテリ2の上下方向Zにおける両端位置に対応する。バッテリ2の膨張中に、バッテリ2の上下方向Zでの両端に発生する変形が小さいが、バッテリ2の中部に発生する変形が大きいため、バッテリ2の上下両端に対応する第1の延伸部111Bと第3の延伸部111Cは、直接平面構造として形成されることができる。
【0032】
第2の側壁112の外面の少なくとも一部は、縦方向Yに沿って第1の側壁111に凹む円弧状面として形成される。温度制御アセンブリ1とバッテリ2が組立てられた後、第2の側壁112と対応するバッテリ2との間に隙間Sが形成され、前記隙間Sは、バッテリ2の膨張変形のための膨張空間を提供する。
【0033】
バッテリパックの作業中に、バッテリ2が膨張変形するとき、バッテリ2の大きな面は徐々に前記隙間Sに突出して第2の側壁112の外面を押し出すが、第2の側壁112の外面の少なくとも一部は円弧状面として形成され、この円弧状面構造は、第2の側壁112と対応するバッテリ2の大きな面との接触面積を増大させ、且つ対応するバッテリ2の大きな面が突出した後の形状と一致することができ、温度制御管11のバッテリ2への作用力を効果的に低下させ、さらにバッテリ2の耐用年数を大幅に向上させる。
【0034】
具体的に、図4を参照して、第2の側壁112は、縦方向Yに沿って第1の側壁111に凹む円弧状面として形成される第2の本体部112A、第2の本体部112Aの一端に接続されて上下方向Zに延び、且つ縦方向Yに沿って第1の延伸部111Bに対向して設置される第2の延伸部112B、及び、第2の本体部112Aの他端に接続されて上下方向Zに延び、且つ縦方向Yに沿って第3の延伸部111Cに対向して設置される第4の延伸部112Cを有してもよい。
【0035】
説明すべきものとして、第2の本体部112Aは、対応するバッテリ2の中部位置に対応し、第2の延伸部112Bと第4の延伸部112Cは、対応するバッテリ2の上下方向Zにおける両端位置に対応する。バッテリ2の膨張中に、バッテリ2の上下方向Zでの両端に発生する変形が小さいが、バッテリ2の中部に発生する変形が大きいため、バッテリ2の上下両端に対応する第2の延伸部112Bと第4の延伸部112Cは、平面構造として直接形成することができる。
【0036】
第1の側壁111の外面の少なくとも一部は、縦方向Yに沿って第2の側壁112に凹む円弧状面として形成され、且つ第2の側壁112の外面の少なくとも一部も、縦方向Yに沿って第1の側壁111に凹む円弧状面として形成されるとき、第1の側壁111及び第2の側壁112は、どちらも対応するバッテリ2と隙間Sを形成する。
【0037】
バッテリパックの作業中に、バッテリ2が膨張変形するとき、隣接する2つのバッテリ2(即ち第1のバッテリ2A及び第2のバッテリ2B)の大きな面は、それぞれ対応する隙間Sに突出して第1の側壁111と第2の側壁112を押し出す。第1の側壁111の円弧状面構造が対応するバッテリ2の大きな面が突出した後の形状と一致し、第2の側壁112の円弧状面構造も対応するバッテリ2の大きな面が突出した後の形状と一致することができるので、温度制御管11のバッテリ2への作用力を効果的に低下させ、さらにバッテリ2の耐用年数を大幅に向上させる。
【0038】
図2図4を参照して、仕切り壁113は、縦方向Yに沿って延び、第1の側壁111と第2の側壁112に接続されて、前記空洞を複数のチャネルFに分割する。ここで、仕切り壁113の配置は、温度制御管11の強度を高めるだけでなく、温度制御管11が外部空気の流れに十分な空間を持つことを保証し、温度制御アセンブリ1がバッテリ2に対する熱管理要求を満たすようにする。
【0039】
図3及び図4を参照して、第1の接続壁114は、第1の延伸部111Bの第1の本体部111Aから離れる端及び第2の延伸部112Bの第2の本体部112Aから離れる端に接続され、且つ第1の接続壁114と第1の延伸部111B、第2の延伸部112Bとともに第1の絶縁部品12に収容される。ここで、第1の接続壁114は、平板状構造又は円弧状構造として形成されてもよい。
【0040】
図3及び図4を参照して、第2の接続壁115は、第3の延伸部111Cの第1の本体部111Aから離れる端及び第4の延伸部112Cの第2の本体部112Aから離れる端に接続され、且つ第2の接続壁115と第3の延伸部111C、第4の延伸部112Cとともに第2の絶縁部品13に収容される。ここで、第2の接続壁115は、平板状構造又は円弧状構造として形成されてもよい。
【0041】
図2及び図3を参照して、第1の絶縁部品12は、第1の側壁111の第1の延伸部111Bと第2の側壁112の第2の延伸部112Bの外側に套設され、隣接する2つのバッテリ2と直接接触する。バッテリ2の上下方向Zでの両端に発生する変形が小さいが、温度制御アセンブリ1のバッテリ2への作用力を効果的に低減して、絶縁作用を果たすために、第1の絶縁部品12は絶縁緩衝材で構成されることが好ましい。
【0042】
具体的に、第1の絶縁部品12は、第1の本体部121、及び、第1の本体部121に設けられる第1の開口溝122を有してもよく、第1の開口溝122の溝深度方向は上下方向Zに設けられ、且つ第1の開口溝122は、第1の延伸部111B、第2の延伸部112B及び第1の接続壁114を挿入するためのものである。
【0043】
第1の本体部121は、上下方向Zに第1の延伸部111Bと第2の延伸部112Bの片側に位置する第1の上壁121A、及び、縦方向Yに第1の延伸部111Bと第2の延伸部112Bを挟む2つの第1のクランプ壁121Bを有してもよく、各第1のクランプ壁121Bは、第1の上壁121Aに接続され、上下方向Zに延び、且つ各第1のクランプ壁121Bの厚さは、上下方向Zに沿って第1の上壁121Aから第1の上壁121Aから離れる方向に徐々に減少している。
【0044】
図2及び図3を参照して、第2の絶縁部品13は、第1の側壁111の第3の延伸部111Cと第2の側壁112の第4の延伸部112Cの外側に套設され、隣接する2つのバッテリ2と直接接触する。バッテリ2の上下方向Zでの両端に発生する変形が小さいが、温度制御アセンブリ1のバッテリ2への作用力を効果的に低減して、絶縁作用を果たすために、第2の絶縁部品13も絶縁緩衝材で構成されることが好ましい。
【0045】
具体的に、第2の絶縁部品13は、第2の本体部131、及び、第2の本体部131に設けられる第2の開口溝132を有してもよく、第2の開口溝132の溝深度方向は上下方向Zに設けられ、且つ第2の開口溝132は、第3の延伸部111C、第4の延伸部112C及び第2の接続壁115を挿入するためのものである。
【0046】
第2の本体部131は、上下方向Zに第3の延伸部111Cと第4の延伸部112Cの片側に位置する第2の上壁131A、及び、縦方向Yに第3の延伸部111Cと第4の延伸部112Cを挟む2つの第2のクランプ壁131Bを有してもよく、各第2のクランプ壁131Bは、第2の上壁131Aに接続され、上下方向Zに延び、且つ各第2のクランプ壁131Bの厚さは、上下方向Zに沿って第2の上壁131Aから第2の上壁131Aから離れる方向に徐々に減少している。
【0047】
図1を参照して、下箱体3は、前記複数のバッテリ2を支持するために用いられる。前記複数のバッテリ2は、横方向Xに少なくとも2列のバッテリ列に配列されてもよく、エアダクトアセンブリ4は、2列のバッテリ列の間に設けられ、下箱体3に固定される。エアダクトアセンブリ4は、対応するバッテリ列とエアダクトが形成され、且つ前記エアダクトは、対応する温度制御アセンブリ1の複数のチャネルF及びファン5に連通される。
【0048】
具体的に、図5を参照して、エアダクトアセンブリ4は、風量調整板41、第1の支持板42、第2の支持板43、取付板44及びシールストリップ45を含んでもよい。
【0049】
風量調整板41は、前記エアダクト内に設けられ、第1の支持板42と第2の支持板43は、縦方向Yに間隔を置いて設けられ、且つ第1の支持板42はファン5に近接する。ここで、風量調整板41の高さは、第1の支持板42から第2の支持板43に向かう方向に沿って順次減少し、前記エアダクトを縦方向Yに沿ってファン5に近い側からファン5から離れる側に拡張させる。
【0050】
取付板44は、縦方向Yに沿って延び、第1の支持板42と第2の支持板43に接続され、且つ風量調整板41は取付板44に固定的に取り付けられる。シールストリップ45は、第1の支持板42、第2の支持板43及び取付板44に設けられる。エアダクトアセンブリ4と複数のバッテリ2が組み立てられた後、シールストリップ45は、対応するバッテリ列に接着されて、当該バッテリ列に密封されて接続される。
【0051】
バッテリパックの使用中に、ファン5の作用により、外部空气が温度制御アセンブリ1の複数のチャネルFに入り、バッテリ2の放熱を実現することができる。同時に、風量調整板41の設置に基づいて、外部空气が異なる温度制御アセンブリ1に入る量が異なるため、全てのバッテリ2に対して均一な放熱を実現する。
【0052】
図1を参照して、エンドプレート8は、縦方向Yに各バッテリ列の両端に設けられる。ケーブルタイ6は、対応するバッテリ列における全てのバッテリ2、対応する温度制御アセンブリ1及び対応する2つのエンドプレート8を円周方向に締める。取付パネル9は、縦方向Yで対応するエンドプレート8の外側に位置し、下箱体3及び対応するエンドプレート8に固定的に接続され、ファン5に固定的に取り付けられる。
【0053】
図1を参照して、ハーネス分離板は、前記複数のバッテリ2の上方に設けられ、エンドプレート8に直接固定されることにより、バッテリパックのグループ化効率及び一体化の度合いを向上させることができる。上箱蓋7は、ハーネス分離板の上方に設けられ、留め具(例えばリベット)によってハーネス分離板と固定的に接続される。ここで、上箱蓋7の周側にはバックルなどの複雑な構造が設けられていないため、ブリスタープロセスを用いて直接加工することができ、これにより加工コストを削減する。
【0054】
本願は、2019年06月18日に中国特許局に提出した、出願番号が201920919814.3であり、発明の名称が「温度制御アセンブリ及びバッテリーパック」である中国特許発明の優先権を主張し、その内容の全ては援用により本願に組み合わせられる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
温度制御アセンブリであって、温度制御管(11)を含み、前記温度制御管(11)は、
第1の側壁(111)と、
縦方向(Y)に沿って前記第1の側壁(111)に対向して設置され、前記第1の側壁(111)に接続され、前記第1の側壁(111)と共に空洞を形成する第2の側壁(112)と、を含み、
前記第1の側壁(111)の外面の少なくとも一部は、前記縦方向(Y)に沿って前記第2の側壁(112)に凹む円弧状面として形成され、及び/又は
前記第2の側壁(112)の外面の少なくとも一部は、前記縦方向(Y)に沿って前記第1の側壁(111)に凹む円弧状面として形成される、
ことを特徴とする温度制御アセンブリ。
【請求項2】
前記温度制御管(11)はさらに、前記縦方向(Y)に沿って延びて前記第1の側壁(111)と前記第2の側壁(112)に接続され、前記空洞を複数のチャネル(F)に分割する仕切り壁(113)を有する、
ことを特徴とする請求項1に記載の温度制御アセンブリ。
【請求項3】
前記第1の側壁(111)は、前記縦方向(Y)に沿って前記第2の側壁(112)に凹む円弧状面として形成される第1の本体部(111A)、及び、前記第1の本体部(111A)の一端に接続され、上下方向(Z)に延びる第1の延伸部(111B)を有し、
前記第2の側壁(112)は、前記縦方向(Y)に沿って前記第1の側壁(111)に凹む円弧状面として形成される第2の本体部(112A)、及び、前記第2の本体部(112A)の一端に接続され、前記上下方向(Z)に延び、且つ前記縦方向(Y)に沿って前記第1の延伸部(111B)に対向して設置される第2の延伸部(112B)を有する、
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の温度制御アセンブリ。
【請求項4】
前記温度制御アセンブリ(1)はさらに、前記第1の延伸部(111B)と前記第2の延伸部(112B)の外側に套設される第1の絶縁部品(12)を含む、
ことを特徴とする請求項3に記載の温度制御アセンブリ。
【請求項5】
前記第1の絶縁部品(12)は、第1の本体部(121)、及び、前記第1の本体部(121)に設けられる第1の開口溝(122)を有し、前記第1の開口溝(122)の溝深度方向は前記上下方向(Z)に設けられ、且つ前記第1の開口溝(122)は、前記第1の延伸部(111B)と前記第2の延伸部(112B)を挿入するためのものである、
ことを特徴とする請求項4に記載の温度制御アセンブリ。
【請求項6】
前記第1の本体部(121)は、前記上下方向(Z)に前記第1の延伸部(111B)と前記第2の延伸部(112B)の片側に位置する第1の上壁(121A)、及び、前記縦方向(Y)に前記第1の延伸部(111B)と前記第2の延伸部(112B)を挟む2つの第1のクランプ壁(121B)を有し、各前記第1のクランプ壁(121B)は前記第1の上壁(121A)に接続され、前記上下方向(Z)に延び、且つ各前記第1のクランプ壁(121B)の厚さは、前記上下方向(Z)に沿って前記第1の上壁(121A)から前記第1の上壁(121A)から離れる方向に徐々に減少している、
ことを特徴とする請求項5に記載の温度制御アセンブリ。
【請求項7】
前記第1の側壁(111)はさらに、前記第1の本体部(111A)の他端に接続され、前記上下方向(Z)に延びる第3の延伸部(111C)を有し、
前記第2の側壁(112)はさらに、前記第2の本体部(112A)の他端に接続され、前記上下方向(Z)に延び、且つ前記縦方向(Y)に沿って前記第3の延伸部(111C)に対向して設置される第4の延伸部(112C)を有し、
前記温度制御アセンブリ(1)はさらに、前記第3の延伸部(111C)と前記第4の延伸部(112C)の外側に套設される第2の絶縁部品(13)を含む、
ことを特徴とする請求項3~請求項6のいずれか1項に記載の温度制御アセンブリ。
【請求項8】
前記第2の絶縁部品(13)は、第2の本体部(131)、及び、前記第2の本体部(131)に設けられる第2の開口溝(132)を有し、前記第2の開口溝(132)の溝深度方向は前記上下方向(Z)に設けられ、且つ前記第2の開口溝(132)は、前記第3の延伸部(111C)と前記第4の延伸部(112C)を挿入するためのものである、
ことを特徴とする請求項7に記載の温度制御アセンブリ。
【請求項9】
前記第2の本体部(131)は、前記上下方向(Z)に前記第3の延伸部(111C)と前記第4の延伸部(112C)の片側に位置する第2の上壁(131A)、及び、前記縦方向(Y)に前記第3の延伸部(111C)と前記第4の延伸部(112C)を挟む2つの第2のクランプ壁(131B)を有し、各前記第2のクランプ壁(131B)は前記第2の上壁(131A)に接続され、前記上下方向(Z)に延び、且つ各前記第2のクランプ壁(131B)の厚さは、前記上下方向(Z)に沿って前記第2の上壁(131A)から前記第2の上壁(131A)から離れる方向に徐々に減少している、
ことを特徴とする請求項8に記載の温度制御アセンブリ。
【請求項10】
バッテリパックであって、複数のバッテリ(2)及び請求項1~請求項9のいずれか1項に記載の温度制御アセンブリ(1)を含み、前記複数のバッテリ(2)は第1のバッテリ(2A)及び第2のバッテリ(2B)を含み、前記温度制御アセンブリ(1)は前記第1のバッテリ(2A)と前記第2のバッテリ(2B)の間に設けられる、
ことを特徴とするバッテリパック。
【国際調査報告】