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特表2022-537192メモリデバイス内の投機的セクション選択
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-08-24
(54)【発明の名称】メモリデバイス内の投機的セクション選択
(51)【国際特許分類】
   G11C 29/00 20060101AFI20220817BHJP
【FI】
G11C29/00 462
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021575214
(86)(22)【出願日】2020-05-12
(85)【翻訳文提出日】2022-02-17
(86)【国際出願番号】 US2020032503
(87)【国際公開番号】W WO2020256857
(87)【国際公開日】2020-12-24
(31)【優先権主張番号】16/446,467
(32)【優先日】2019-06-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】595168543
【氏名又は名称】マイクロン テクノロジー,インク.
(74)【代理人】
【識別番号】100121083
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 宏義
(74)【代理人】
【識別番号】100138391
【弁理士】
【氏名又は名称】天田 昌行
(74)【代理人】
【識別番号】100074099
【弁理士】
【氏名又は名称】大菅 義之
(72)【発明者】
【氏名】ファッケントホール リチャード イー.
(72)【発明者】
【氏名】ジャバニファルド ジャハンシル
(72)【発明者】
【氏名】ミルズ デュアン アール.
【テーマコード(参考)】
5L206
【Fターム(参考)】
5L206AA28
5L206CC17
5L206CC31
5L206EE02
5L206FF04
5L206FF05
(57)【要約】
投機的メモリセクション選択のための方法、システム、およびデバイスが説明される。1つのメモリセクション内の欠陥メモリコンポーネントは、別のメモリセクション内の修復コンポーネントを使用して修復されてよい。メモリセクションの投機的選択が有効にされてよく、それによって、複数のメモリセクション内のアクセス線が、1つのメモリセクション内のアドレスを示すメモリコマンドが受信されたときに選択され得る。複数のメモリセクション内のアクセス線が選択されている間、別のメモリセクション内の修復コンポーネントがアクセス可能であるかどうかの決定が実行される。決定に基づいて、メモリセクションのうちの1つにおけるアクセス線が維持されてよく、他のメモリセクション内のアクセス線が選択解除されてよい。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のメモリセクション内のメモリセルに対応するメモリアドレスを受信することと、
前記メモリアドレスを受信することに少なくとも部分的に基づいて、前記第1のメモリセクション内の第1のアクセス線および第2のメモリセクション内の第2のアクセス線を選択することと、
前記メモリセルに対応する修復セルの場所に少なくとも部分的に基づいて前記第1のアクセス線または前記第2のアクセス線のうちの1つを選択解除することであって、前記修復セルが、前記第1のメモリセクションまたは前記第2のメモリセクションのうちの1つに位置する、選択解除することと
を含む方法。
【請求項2】
前記メモリアドレスに少なくとも部分的に基づいて前記修復セルを識別することと、
前記識別することに少なくとも部分的に基づいて、前記第1のメモリセクションまたは前記第2のメモリセクションのうちの前記1つにおいて、前記メモリセルではなく前記修復セルにアクセスすることと
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記メモリアドレスを受信することに少なくとも部分的に基づいて、前記メモリアドレスを、欠陥と識別されたメモリセルのアドレスと比較することと、
前記メモリアドレスを、欠陥と識別された前記メモリセルの前記アドレスのうちの1つとマッチングすることと
をさらに含み、前記修復セルを識別することが、
前記マッチングすることに少なくとも部分的に基づいて前記修復セルのアドレスを決定すること
を含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記修復セルが前記第1のメモリセクション内に位置し、前記方法が、
前記修復セルが前記第1のメモリセクション内に位置することを前記第2のメモリセクションに示すこと
をさらに含み、
前記第2のアクセス線が、前記示すことに少なくとも部分的に基づいて選択解除され、
前記修復セルにアクセスすることが、前記第2のアクセス線が選択解除された後、前記修復セルと結合された前記第1のメモリセクション内の第3のアクセス線を選択することを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記修復セルが前記第2のメモリセクション内に位置し、前記方法が、
前記修復セルが前記第2のメモリセクション内に位置することを前記第1のメモリセクションに示すこと
をさらに含み、
前記第1のアクセス線が、前記示すことに少なくとも部分的に基づいて選択解除され、
前記修復セルにアクセスすることが、前記第1のアクセス線が選択解除された後、前記修復セルと結合された前記第2のメモリセクション内の第3のアクセス線を選択することを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項6】
複数のメモリセクションのうちの1つにおけるすべての修復セルが、前記複数のメモリセクションのうちの前記1つにおける対応するメモリセルを置き換えるようにプログラムされていることを決定することであって、前記複数のメモリセクションが、前記第1のメモリセクションと、前記第2のメモリセクションとを備える、決定することと、
前記決定することに少なくとも部分的に基づいて、前記複数のメモリセクションのうちの1つの第2のメモリアドレスが前記複数のメモリセクションのいずれかにおいて受信されることに少なくとも部分的に基づいて前記複数のメモリセクションの各々が選択されるように構成される動作モードを有効にすることと
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記第1のメモリセクション内の第2のメモリセルに対応する第2のメモリアドレスを受信することと、
前記第2のメモリアドレスを受信することに少なくとも部分的に基づいて、前記第1のメモリセクション内の前記第1のアクセス線および前記第2のメモリセクション内の前記第2のアクセス線を選択することと、
前記第1のメモリセクション内の前記第2のメモリセルが欠陥でないことを決定することに少なくとも部分的に基づいて、前記第2のアクセス線を選択解除することと
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記第1のアクセス線を選択することが、前記第1のメモリセクション内の第1のプレート線および第1のディジット線を活動化することを含み、
前記第2のアクセス線を選択することが、前記第2のメモリセクション内の第2のプレート線および第2のディジット線を活動化することを含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記第1のアクセス線を選択解除することが、前記修復セルが前記第2のメモリセクション内に位置することに少なくとも部分的に基づいて前記第1のプレート線および前記第1のディジット線を非活動化することを含む、または
前記第2のアクセス線を選択解除することが、前記修復セルが前記第1のメモリセクション内に位置することに少なくとも基づいて前記第2のプレート線および前記第2のディジット線を非活動化することを含む、
請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記第1のメモリセクションまたは前記第2のメモリセクションのうちの1つにおける前記修復セルにアクセスすることが、
前記第2のプレート線および前記第2のディジット線を非活動化した後、前記第1のメモリセクション内の第1のワード線を活動化することであって、前記第1のワード線が、前記修復セルのための第1の選択デバイスと結合される、活動化すること、または
前記第1のプレート線および前記第1のディジット線を非活動化した後、前記第2のメモリセクション内の第2のワード線を活動化することであって、前記第2のワード線が、前記修復セルのための第2の選択デバイスと結合される、活動化すること
を含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記メモリアドレスを受信することが、前記メモリアドレスを示すメモリコマンドを受信することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
複数のメモリセクションのうちの第1のメモリセクション内の修復セルの量が、前記第1のメモリセクション内の欠陥メモリセルを修復するように構成されていることを決定することと、
前記決定することに少なくとも部分的に基づいて、前記第1のメモリセクション内のメモリセルに対応するメモリアドレスに少なくとも部分的に基づいて活動化されるように前記複数のメモリセクションの各々を構成することと、
前記複数のメモリセクションのうちの少なくとも1つによって、前記第1のメモリセクション内の前記メモリセルに対応するメモリアドレスを示すメモリコマンドを受信することと、
前記複数のメモリセクションの各々において、前記メモリコマンドを受信することに少なくとも部分的に基づいて少なくとも1つのアクセス線を選択することと、
前記複数のメモリセクションのサブセット内で、前記第1のメモリセクション内の前記メモリセルに対応する修復セルの場所に少なくとも部分的に基づいて前記少なくとも1つのアクセス線を選択解除することと
を含む方法。
【請求項13】
前記複数のメモリセクションが、前記第1のメモリセクションと、修復セルに専用である第2のメモリセクションとを備え、前記メモリセルに対応する前記修復セルが前記第2のメモリセクション内に位置し、前記少なくとも1つのアクセス線を選択解除することが、
前記第1のメモリセクションの第1のアクセス線を選択解除することと、
前記第2のメモリセクションの第2のアクセス線の選択を維持することと
を含む、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記複数のメモリセクションが、前記第1のメモリセクションと、前記第1のメモリセクションにすぐ隣接する第2のメモリセクションとを備え、前記メモリセルに対応する前記修復セルが、前記第2のメモリセクション内に位置し、前記少なくとも1つのアクセス線を選択解除することが、
前記第1のメモリセクションの第1のアクセス線を選択解除することと、
前記第2のメモリセクションの第2のアクセス線の選択を維持することと
を含む、請求項12に記載の方法。
【請求項15】
前記修復セルが、前記メモリアドレスに少なくとも部分的に基づいて第2のメモリセクション内に位置することを識別すること、
をさらに含み、前記少なくとも1つのアクセス線を選択解除することが、
前記複数のメモリセクションの他のメモリセクションの各々において、前記修復セルが前記第2のメモリセクション内に位置することを識別することに少なくとも部分的に基づいて前記少なくとも1つのアクセス線を選択解除すること
を含む、請求項12に記載の方法。
【請求項16】
前記複数のメモリセクションの各々内の少なくとも1つのアクセス線を選択することと少なくとも部分的に同時に、前記メモリアドレスを欠陥メモリセルのアドレスと比較することと、
前記メモリアドレスを前記欠陥メモリセルのアドレスのうちの1つとマッチングすることと
をさらに含み、前記修復セルの前記場所が、前記マッチングすることに少なくとも部分的に基づいて識別される、請求項12に記載の方法。
【請求項17】
前記修復セルが、前記複数のメモリセクションの第2のメモリセクション内に位置すると識別され、前記方法が、
前記修復セルが前記第2のメモリセクション内に位置することを前記第1のメモリセクションに示すこと
をさらに含み、前記少なくとも1つのアクセス線を選択解除することが、
前記修復セルが前記第2のメモリセクション内に位置することに少なくとも部分的に基づいて前記第1のメモリセクションの第1のアクセス線を選択解除することと、
前記修復セルが前記第2のメモリセクション内に位置することに少なくとも部分的に基づいて前記第2のメモリセクションの第2のアクセス線の選択を維持することと
を含む、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記修復セルが前記第1のメモリセクション内に位置すると識別され、前記方法が、
前記修復セルが前記第1のメモリセクション内に位置することを前記複数のメモリセクションの第2のメモリセクションに示すこと
をさらに含み、前記少なくとも1つのアクセス線を選択解除することが、
前記修復セルが前記第1のメモリセクション内に位置することに少なくとも部分的に基づいて前記第1のメモリセクションの第1のアクセス線の選択を維持することと、
前記修復セルが前記第1のメモリセクション内に位置することに少なくとも部分的に基づいて前記第2のメモリセクションの第2のアクセス線を選択解除することと
を含む、請求項16に記載の方法。
【請求項19】
第1のアクセス線と、前記第1のアクセス線と結合された第1のメモリセルと、第1のメモリセクションに対応する受信されたメモリアドレスに少なくとも部分的に基づいて前記第1のアクセス線を選択するように構成された第1の復号回路とを備える前記第1のメモリセクションと、
第2のアクセス線と、前記第1のメモリセクションに対応する前記受信されたメモリアドレスに少なくとも部分的に基づいて前記第2のアクセス線を選択するように構成された第2の復号回路とを備える第2のメモリセクションと
を備え、
前記第1の復号回路が、前記第1のメモリセルのための修復セルの場所が前記第2のメモリセクション内にあることに少なくとも部分的に基づいて前記第1のアクセス線を選択解除するようにさらに構成される、
装置。
【請求項20】
前記第1のメモリセクションが、受信されたメモリアドレスを欠陥メモリセルのための第1の複数のメモリアドレスと比較するように構成された第1の論理回路をさらに備え、
前記第2のメモリセクションが、受信されたメモリアドレスを欠陥メモリセルのための第2の複数のメモリアドレスと比較するように構成された第2の論理回路をさらに備える、
請求項19に記載の装置。
【請求項21】
前記第1の論理回路と前記第2の復号回路との間で、前記受信されたメモリアドレスが欠陥メモリセルのための前記第1の複数のメモリアドレスのうちの1つにマッチングするかどうかの第1の標識を伝達するように構成された第1の信号経路であって、前記第2の復号回路が、前記第1の標識に少なくとも部分的に基づいて前記第2のアクセス線を選択解除するように構成される、第1の信号経路と、
前記第2の論理回路と前記第1の復号回路との間で、前記受信されたメモリアドレスが欠陥メモリセルのための前記第2の複数のメモリアドレスのうちの1つにマッチングするかどうかの第2の標識を伝達するように構成された第2の信号経路であって、前記第1の復号回路が、前記第2の標識に少なくとも部分的に基づいて前記第1のアクセス線を選択解除するように構成される、第2の信号経路と
をさらに備える、請求項20に記載の装置。
【請求項22】
前記第1のメモリセクションが第1の修復セルをさらに備え、前記第1のアクセス線が、前記第1のメモリセルおよび前記第1の修復セルと結合され、
前記第2のメモリセクションが、第2のメモリセルと、第2の修復セルとをさらに備え、前記第2のアクセス線が、前記第2のメモリセルおよび前記第2の修復セルと結合される、
請求項20に記載の装置。
【請求項23】
前記第1のメモリセクションが、前記第1の修復セルと結合された第3のアクセス線と、前記受信されたメモリアドレスが欠陥メモリセルのための前記第1の複数のメモリアドレスのうちの1つにマッチングするかどうかに少なくとも部分的に基づいて前記第3のアクセス線を選択するように構成された第3の復号回路とをさらに備え、
前記第2のメモリセクションが、前記第2の修復セルと結合された第4のアクセス線と、前記受信されたメモリアドレスが欠陥メモリセルのための前記第2の複数のメモリアドレスのうちの1つにマッチングするかどうかに少なくとも部分的に基づいて前記第4のアクセス線を選択するように構成された第4の復号回路とをさらに備える、
請求項22に記載の装置。
【請求項24】
メモリセクションのグループのうちの1つのメモリアドレスがメモリセクションの前記グループのうちのいずれか1つまたは複数において受信されるときに各々が選択されるように構成されたメモリセクションの前記グループであって、前記第1のメモリセクションと前記第2のメモリセクションとを備える、メモリセクションの前記グループ
をさらに備える、請求項19に記載の装置。
【請求項25】
前記第2のメモリセクションが第2のメモリセルを備え、前記第2のメモリセルの各々が、別のメモリセクション内の欠陥メモリセルを修復するようにプログラムされる、請求項19に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[クロスリファレンス]
本特許出願は、本出願の譲受人に譲渡され、参照により本明細書に明示的に組み込まれる、2019年6月19日に出願された、Fackenthalらによる「SPECULATIVE SECTION SELECTION WITHIN A MEMORY DEVICE」という名称の米国特許出願第16/446,467号の優先権を主張する。
【0002】
以下は、一般に、少なくとも1つのメモリデバイスを含むシステムに関し、より詳細には、メモリデバイス内の投機的セクション選択に関する。
【背景技術】
【0003】
メモリデバイスは、コンピュータ、ワイヤレス通信デバイス、カメラ、デジタルディスプレイなどの様々な電子デバイス内に情報を記憶するために、幅広く使用される。情報は、メモリデバイスの異なる状態をプログラミングすることによって記憶される。たとえば、バイナリデバイスは、ほとんどの場合、しばしば論理1または論理0によって示される2つの状態のうちの1つを記憶する。他のデバイスでは、2つより多くの状態を記憶できる。記憶された情報にアクセスするために、デバイスのコンポーネントは、メモリデバイス内に記憶された少なくとも1つの状態を、読み出すかまたは感知することができる。情報を記憶するために、デバイスのコンポーネントは、状態をメモリデバイス内に書き込むかまたはプログラミングすることができる。
【0004】
磁気ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、ダイナミックRAM(DRAM)、同期型ダイナミックRAM(SDRAM)、強誘電体RAM(FeRAM)、磁気RAM(MRAM)、抵抗RAM(RRAM)、フラッシュメモリ、相変化メモリ(PCM)、およびその他を含む、様々なタイプのメモリデバイスが存在する。メモリデバイスは、揮発性または不揮発性であってよい。不揮発性メモリ、たとえばFeRAMは、外部電源がない場合であっても、長時間の間、それらの記憶された論理状態を維持することができる。揮発性メモリデバイス、たとえばDRAMは、外部電源から切断されたとき、それらの記憶された状態を失う可能性がある。FeRAMは、揮発性メモリに類似した密度を達成することができ得るが、記憶デバイスとしての強誘電体キャパシタの使用により不揮発性の性質を有してよい。
【0005】
いくつかの場合、メモリデバイスは、不良である、またはメモリストレージに使用不可能である、メモリストレージの部分(たとえば、何らかの量のメモリセル)を含むことがある。このことは、利用可能なメモリストレージの量を減少させることがある、または他の問題(たとえば、信頼性の問題)を引き起こすことがある。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】本明細書で開示される実施例による、メモリデバイス内の投機的セクション選択をサポートするシステムの実施例を示す図である。
図2】本明細書で開示される実施例による、メモリデバイス内の投機的セクション選択をサポートするメモリダイの実施例を示す図である。
図3A】本明細書で開示される実施例による、メモリデバイス内の投機的セクション選択をサポートするヒステリシス曲線の例を示す図である。
図3B】本明細書で開示される実施例による、メモリデバイス内の投機的セクション選択をサポートするヒステリシス曲線の例を示す図である。
図4】本明細書で開示される実施例による、メモリデバイス内の投機的セクション選択をサポートするメモリデバイスの実施例を示す図である。
図5】本明細書で開示される実施例による、メモリデバイス内の投機的セクション選択をサポートするメモリ構造の実施例を示す図である。
図6】本明細書で開示される実施例による、メモリデバイス内の投機的セクション選択をサポートするタイミング図の例を示す図である。
図7】本明細書で開示される実施例による、メモリデバイス内の投機的セクション選択をサポートするプロセスフローの例を示す図である。
図8】本明細書で開示される実施例による、メモリデバイス内の投機的セクション選択をサポートするプロセスフローの例を示す図である。
図9】本明細書で開示される実施例による、メモリデバイス内の投機的セクション選択をサポートするプロセスフローの例を示す図である。
図10】本明細書で開示される実施例による、メモリデバイス内の投機的セクション選択をサポートするプロセスフローの例を示す図である。
図11】本開示の態様による、メモリデバイス内の投機的セクション選択をサポートする例示的なメモリコントローラを示す図である。
図12】本開示の態様による、メモリデバイス内の投機的セクション選択をサポートするメモリアレイのブロック図である。
図13】本明細書で開示される実施例による、メモリデバイス内の投機的セクション選択をサポートする方法を示すフローチャートである。
図14】本明細書で開示される実施例による、メモリデバイス内の投機的セクション選択をサポートする方法を示すフローチャートである。
図15】本明細書で開示される実施例による、メモリデバイス内の投機的セクション選択をサポートする方法を示すフローチャートである。
図16】本明細書で開示される実施例による、メモリデバイス内の投機的セクション選択をサポートする方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0007】
いくつかの場合、不完全または欠陥が、(たとえば、製造中に)メモリデバイスにもたらされることがある。たとえば、メモリデバイスは、欠陥または破損した(たとえば、使用できないまたは信頼できない)メモリストレージコンポーネント(たとえば、欠陥メモリセル、行など)を含んでよい。メモリストレージコンポーネントは、メモリコンポーネントと呼ばれてもよい。したがって、メモリデバイスは、欠陥メモリストレージコンポーネントではなく(または、その代わりに)使用されてよいメモリストレージコンポーネントを含む1つまたは複数のメモリストレージ修復セクションを含んでよい。メモリストレージ修復セクション内に位置するメモリストレージコンポーネントは、「修復コンポーネント」または「冗長なコンポーネント」とも呼ばれてよい。
【0008】
メモリストレージは、メモリセクションに分割されてよく、いくつかの場合、メモリセクション内の欠陥メモリストレージコンポーネントは、同じメモリセクション内の修復コンポーネントと(たとえば、テストフェーズ中に)関連付けられてよい。たとえば、欠陥メモリストレージコンポーネントのメモリアドレス(「欠陥メモリアドレス」)は、修復コンポーネントのメモリアドレス(「修復アドレス」)と関連付けられて(これにマップされて)よい。いくつかの場合、メモリセクション内の欠陥メモリコンポーネントを同じメモリセクション内の修復コンポーネントとのみ関連付けることによって、メモリデバイスの歩留まりの減少が引き起こされることがある。たとえば、メモリセクション内に修復コンポーネントよりも多くの欠陥メモリコンポーネントがある場合、メモリセクションのいくつかまたはすべてが使用できないことがある。追加的または代替的に、1つのメモリセクション内の修復コンポーネントが消耗した(すべてが、同じセクション内の欠陥メモリコンポーネントを修復するために利用される)場合であっても、別のメモリセクション内に未使用の修復コンポーネントがあることがある。
【0009】
したがって、1つのメモリセクション内の欠陥メモリコンポーネントが同じメモリセクション内および/または別のメモリセクション内の修復コンポーネントを使用して修復され得る、本明細書において説明されるシステムおよび技法(そのような技法は、「断面修復(cross-section repair)」と呼ばれることがある)は、歩留まりを増加させ、メモリデバイス内のリソースをより効率的に利用し得る。断面修復をサポートするために、どのメモリセクションが、欠陥メモリコンポーネントに対応する修復コンポーネントを含むかの決定は、(修復コンポーネントが、メモリデバイスの異なるセクション内にあることがあるので)関連付けられたメモリ動作が実行される前に行われてよい。しかしながら、メモリ動作を実行する前にどのメモリセクションが修復コンポーネントを含むかを決定することによって、メモリ動作の実効時間(待ち時間)が増加され得る-たとえば、実効時間は、アクセスするために適切な修復アドレスを決定するための時間期間を含むことがある。
【0010】
したがって、本明細書において説明されるように、メモリデバイスは、-たとえば、1つまたは複数のメモリセクション内の回路を介して、メモリコントローラを介して、など-投機的選択動作モードを有効にし得る。複数のメモリセクションは、メモリセクションのうちの1つのためのメモリアドレスを含むコマンドを受信したことに応答して選択され得る(複数のメモリセクションが選択されるとき、複数のメモリセクションのうちのどれが関連する修復コンポーネントを含むかがまだ知られていないことがあり、したがって、選択が投機的であることがある)。複数のメモリセクションを選択することは、複数のメモリセクション内のアクセス線(たとえば、ディジット線)を選択および/またはプリチャージすることを含むことがある。プリチャージ中、受信されたメモリアドレスが欠陥であるかどうか、およびそうである場合は、メモリアドレスに対応する修復アドレスが、-たとえば、論理回路を使用して、メモリコントローラからの命令を使用して、など-決定されてよい。修復アドレスを識別した後、1つまたは複数の関連する修復コンポーネントを含むメモリセクションが決定されてよく、修復アドレスまたは冗長なアドレスを含まないメモリセクション内のアクセス線が選択解除されてよい(これは、たとえば、以前に選択された(たとえば、プリチャージされた)アクセス線を放電することを含むことがある)。また、適切な修復アドレスを含むメモリセクションは、適切なアクセス線(たとえば、ディジット線および/またはプレート線)の選択(活動化、プリチャージ)を維持することがあり、メモリ動作に対応するそのセクション内の1つまたは複数の追加のアクセス線を選択する(たとえば、ワード線を選択する)などによって、メモリ動作を他の手段で継続することがある。
【0011】
いくつかの実施例では、マッピング(または「修復マッピング」)が、-たとえば、テストフェーズ中に-メモリセクション内の欠陥と識別されるメモリストレージコンポーネントのメモリアドレスを、メモリストレージコンポーネントと同じメモリセクション内に含まれる修復コンポーネントおよび/または異なるメモリセクション内に含まれる修復コンポーネントの修復アドレスと関係付けるために使用されることがある。1つのメモリセクション内の欠陥メモリストレージコンポーネントが、同じおよび他のメモリセクション内の修復コンポーネントと関連付けられるとき、投機的選択動作モードが、修復コンポーネントの効率的な選択を有効にするために、複数のメモリセクション-たとえば、欠陥メモリストレージコンポーネントをもつ少なくともメモリセクションおよび関連付けられた修復コンポーネントをもつ他のメモリセクション、ならびに断面修復をサポートする可能な他のメモリセクショングループ-に対して有効にされてよい。いくつかの場合、メモリセクションの外部にある修復コンポーネントが使用される場合、投機的選択動作モードが、メモリセクションのうちの1つにおける修復コンポーネントのすべてが欠陥メモリコンポーネントを修復するために用いられていることを決定した後、複数のメモリセクションにおいて有効にされる。
【0012】
投機的選択動作モードに従って、1つまたは複数のメモリセクションが、1つのメモリセクションに向けたメモリ動作と関連付けられたメモリアドレスを受信したとき、複数のメモリセクションは各々、それぞれのメモリセクション内の1つまたは複数のアクセス線(たとえば、ディジット線および/またはプレート線)を選択または活動化し得る。受信されたメモリアドレスは、関連付けられたメモリコンポーネントが欠陥であるかどうかを決定するために、および修復コンポーネントが、関連付けられたメモリコンポーネントと同じメモリセクションまたは異なるメモリセクション内に含まれるかどうかを(たとえば、また修復マッピングを使用して)決定するために、(たとえば、修復マッピングを使用して)既知の欠陥メモリアドレスと比較されることがある。
【0013】
いくつかの場合、修復マッピングの一部分が、メモリセクション内に記憶されてもよいし、またはメモリセクションにとって利用可能(これによってアクセス可能)であってよい。1つの実施例では、メモリセクションのための既知の欠陥メモリアドレスおよび対応する修復アドレスのみが、メモリセクション内に記憶されることがある。別の実施例では、メモリセクションのグループ(たとえば、一緒に投機的に選択するように構成されたメモリセクション)のための既知の欠陥メモリアドレスおよび対応する修復アドレスのみが、メモリセクション内に記憶されることがある。いくつかの場合、修復マッピング全体が、メモリセクション内に記憶されるおよび/またはこれにとって利用可能であることがある-たとえば、各メモリセクションは、既知の欠陥メモリアドレスおよび対応する修復アドレスのすべてを記憶してもよいし、または(たとえば、メモリデバイスのコントローラまたは他の態様と情報を交換することによって)既知の欠陥メモリアドレスおよび対応する修復アドレスのすべてにアクセスしてもよい。
【0014】
1つの実施例では、メモリセクション内の回路(たとえば、論理回路)が、受信されたメモリアドレスが既知の欠陥メモリアドレスをマッチングすることを識別し、欠陥メモリアドレスと関連付けられた修復コンポーネントがメモリセクション内に含まれることを決定し得る。修復コンポーネントがメモリセクション内に位置することを決定した後、回路は、修復コンポーネントがメモリセクション内に位置することを、受信されたメモリアドレスに基づいて投機的に選択されている他のメモリセクションに通知してよい。通知を-たとえば、他のメモリセクション内の回路における-メモリセクションから受信した後、他のメモリセクション内のアクセス線(たとえば、ディジット線および/またはプレート線)が選択解除されることがある。追加的または代替的に、他の投機的に選択されたメモリセクションの各々内の回路が、修復コンポーネントがそれぞれのメモリセクション内に含まれないことをそれ自体で決定することがあり、他のメモリセクション内のアクセス線が選択解除されることがある。
【0015】
本開示の特徴は、最初は、図1図3を参照して説明されるメモリシステムおよびメモリダイの文脈で説明される。本開示の特徴は、図4図10を参照して説明されるメモリデバイス、メモリ構造、タイミング図、およびプロセスフローの文脈で説明される。本開示のこれらおよび他の特徴は、図11図16を参照して説明されせるメモリデバイス内の投機的セクション選択に関係する装置図およびフローチャートによってさらに示され、これらを参照して説明される。
【0016】
図1は、本明細書で開示される実施例による、1つまたは複数のメモリデバイスを利用するシステム100の実施例を示す。システム100は、外部メモリコントローラ105と、メモリデバイス110と、外部メモリコントローラ105をメモリデバイス110と結合する複数のチャネル115とを含んでよい。システム100は、1つまたは複数のメモリデバイスを含んでよいが、説明を簡単にするために、1つまたは複数のメモリデバイスが、単一のメモリデバイス110として説明されることがある。
【0017】
システム100は、コンピューティングデバイス、モバイルコンピューティングデバイス、ワイヤレスデバイス、またはグラフィックス処理デバイスなどの電子デバイスの部分を含んでよい。システム100は、ポータブル電子デバイスの実施例であってよい。システム100は、コンピュータ、ラップトップコンピュータ、タブレットコンピュータ、スマートフォン、セルラー電話、ウェアラブルデバイス、インターネット接続されたデバイスなどの実施例であってよい。メモリデバイス110は、システム100の1つまたは複数の他のコンポーネントのためのデータを記憶するように構成されたシステムのコンポーネントであってよい。いくつかの実施例では、システム100は、マシンタイプ通信(MTC)、マシンツーマシン(M2M)通信、またはデバイスツーデバイス(D2D)通信が可能である。
【0018】
少なくともシステム100の部分は、ホストデバイスの実施例であってよい。そのようなホストデバイスは、コンピューティングデバイス、モバイルコンピューティングデバイス、ワイヤレスデバイス、グラフィックス処理デバイス、コンピュータ、ラップトップコンピュータ、タブレットコンピュータ、スマートフォン、セルラー電話、ウェアラブルデバイス、インターネット接続されたデバイス、何らかの他の固定された電子デバイスまたはポータブル電子デバイスなどの、メモリを使用してプロセスを実行するデバイスの実施例であってよい。いくつかの場合、ホストデバイスは、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、または外部メモリコントローラ105の機能を実施するそれらの組み合わせを指すことがある。いくつかの場合、外部メモリコントローラ105は、ホストまたはホストデバイスと呼ばれることがある。ホストデバイスまたは外部メモリコントローラ105は、情報を読み出すことおよび情報をメモリデバイスに書き込むことなどのメモリ動作を制御することがある。たとえば、ホストデバイスは、情報をメモリデバイスに送ってよく、この情報は、読み出し動作中にアクセスされるアドレス、書き込み動作中にアクセスされるアドレス、または書き込み動作中にメモリデバイスに書き込まれるデータを含んでよい。次いで、ホストデバイスは、確認または要求されたデータをメモリデバイスから受信してよい。
【0019】
いくつかの場合、メモリデバイス110は、システム100の他のコンポーネントと通信し、システム100によって潜在的に使用または参照される物理メモリアドレス/空間を提供するように構成された独立したデバイスまたはコンポーネントであってよい。いくつかの実施例では、メモリデバイス110は、少なくとも1つまたは複数の異なるタイプのシステム100と連携するように構成可能であってよい。システム100のコンポーネントとメモリデバイス110との間のシグナリングは、信号を変調する変調方式、信号を通信するための異なるピン設計、システム100およびメモリデバイス110の異なるパッケージング、システム100とメモリデバイス110との間のクロックシグナリングおよび同期、タイミングの慣例、ならびに/または他の要因をサポートするように動作可能であってよい。
【0020】
メモリデバイス110は、システム100のコンポーネントのためのデータを記憶するように構成されてよい。いくつかの場合、メモリデバイス110は、システム100に対するスレーブタイプデバイスとして機能してよい(たとえば、外部メモリコントローラ105を通じてシステム100によって提供されたコマンドに応答して実行する)。そのようなコマンドは、書き込み動作のための書き込みコマンド、読み出し動作のための読み出しコマンド、リフレッシュ動作のためのリフレッシュコマンド、または他のコマンドなどの、アクセス動作のためのアクセスコマンドを含んでよい。メモリデバイス110は、データ記憶のための所望のまたは指定の容量をサポートする2つ以上のメモリダイス160(たとえば、メモリチップ)を含んでよい。2つ以上のメモリダイスを含むメモリデバイス110は、マルチダイメモリまたはパッケージと呼ばれる(マルチチップメモリまたはパッケージとも呼ばれる)ことがある。
【0021】
システム100は、プロセッサ120と、基本入力/出力システム(BIOS)コンポーネント125と、1つまたは複数の周辺コンポーネント130と、入力/出力(I/O)コントローラ135とをさらに含んでよい。システム100のコンポーネントは、バス140を使用して互いと電子通信してよい。
【0022】
プロセッサ120は、少なくともシステム100の部分を制御するように構成され得る。プロセッサ120は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)または他のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートなゲートまたはトランジスタ論理、ディスクリートなハードウェアコンポーネントであってもよいし、これらのタイプのコンポーネントの組み合わせであってもよい。そのような場合、プロセッサ120は、様々な実施例の中でもとりわけ、中央処理ユニット(CPU)、グラフィックス処理ユニット(GPU)、汎用グラフィック処理ユニット(GPGPU)、またはシステムオンチップ(SoC)の実施例であってよい。
【0023】
BIOSコンポーネント125は、ファームウェアとして動作されるBIOSを含むソフトウェアコンポーネントであってよく、システム100の様々なハードウェアコンポーネントを初期化し、走らせることができる。BIOSコンポーネント125はまた、プロセッサ120とシステム100の様々なコンポーネント、たとえば、周辺コンポーネント130、I/Oコントローラ135などとの間のデータフローを管理してよい。BIOSコンポーネント125は、読み出し専用メモリ(ROM)、フラッシュメモリ、または他の任意の不揮発性メモリ内に記憶されるプログラムまたはソフトウェアを含んでよい。
【0024】
周辺コンポーネント130は、システム100へとまたはそれと統合され得る、任意の入力デバイスもしくは出力デバイス、またはそのようなデバイスのためのインタフェースであってよい。実施例としては、ディスクコントローラ、サウンドコントローラ、グラフィックスコントローラ、イーサネットコントローラ、モデム、ユニバーサルシリアルバス(USB)コントローラ、シリアルポートもしくはパラレルポート、またはperipheral component interconnect(PCI)などの周辺カードスロット、もしくは専用グラフィックスポートがあり得る。周辺コンポーネント130は、当業者によって周辺機器と理解される他のコンポーネントであってよい。
【0025】
I/Oコントローラ135は、プロセッサ120と周辺コンポーネント130、入力デバイス145、または出力デバイス150との間のデータ通信を管理し得る。I/Oコントローラ135は、システム100へとまたはこれと統合されていない周辺機器を管理し得る。いくつかの場合、I/Oコントローラ135は、外部周辺コンポーネントへの物理的接続またはポートを表すことがある。
【0026】
入力デバイス145は、情報、信号、またはデータをシステム100またはそのコンポーネントに提供するシステム100の外部にあるデバイスまたは信号を表すことがある。これは、ユーザインタフェースまたは他のデバイスとのまたはこれらの間のインタフェースを含んでよい。いくつかの場合、入力デバイス145は、1つまたは複数の周辺コンポーネント130を介してシステム100とインタフェースする周辺機器であってもよいし、I/Oコントローラ135によって管理されてもよい。
【0027】
出力デバイス150は、システム100またはそのコンポーネントのいずれかから出力を受信するように構成されたシステム100の外部にあるデバイスまたは信号を表すことがある。出力デバイス150の実施例としては、ディスプレイ、オーディオスピーカ、印刷デバイス、またはプリント回路基板上の別のプロセッサなどがあり得る。いくつかの場合、出力デバイス150は、1つまたは複数の周辺コンポーネント130を介してシステム100とインタフェースする周辺機器であってもよいし、I/Oコントローラ135によって管理されてもよい。
【0028】
システム100のコンポーネントは、機能を行うように設計された汎用回路または特殊目的回路から構成されてよい。これは、本明細書において説明される機能を行うように構成された、様々な回路素子、たとえば、導電線、トランジスタ、キャパシタ、インダクタ、抵抗、増幅器、または他の能動素子もしくは受動素子を含んでよい。たとえば、システム100のコンポーネントは、メモリセルの1つまたは複数のメモリセクションと、可能な欠陥メモリセルを修復するための冗長なメモリを含む1つまたは複数の修復セクションとをもつメモリデバイスを含んでよい。いくつかの場合、1つまたは複数のメモリセクションの各々は、様々なメモリ動作(たとえば、読み出し、書き込みなど)を実行するためにセクション内のメモリセルを選択するために使用され得る、論理回路とデコーダ回路も含んでよい。
【0029】
メモリデバイス110は、デバイスメモリコントローラ155と、1つまたは複数のメモリダイス160とを含んでよい。各メモリダイ160は、ローカルメモリコントローラ165(たとえば、ローカルメモリコントローラ165-a、ローカルメモリコントローラ165-b、および/またはローカルメモリコントローラ165-N)と、メモリアレイ170(たとえば、メモリアレイ170-a、メモリアレイ170-b、および/またはメモリアレイ170-N)とを含んでよい。メモリアレイ170は、メモリセルの集合(たとえば、グリッド)であってよく、各メモリセルは、デジタルデータの少なくとも1つのビットを記憶するように構成される。メモリアレイ170および/またはメモリセルの特徴は、図2および図4を参照してより詳細に説明される。いくつかの場合、メモリアレイは、様々なメモリセクションを含んでよく、その各々は、メモリストレージセルと、メモリストレージセルにアクセスするための回路とを含む。
【0030】
メモリデバイス110は、メモリセルの2次元(2D)配列の実施例であってもよいし、メモリセルの3次元(3D)配列の実施例であってもよい。たとえば、2Dメモリデバイスは、単一のメモリダイ160を含んでよい。3Dメモリデバイスは、2つ以上のメモリダイス160(たとえば、メモリダイ160-a、メモリダイ160-b、および/または任意の量のメモリダイス160-N)を含んでよい。3Dメモリデバイスでは、複数のメモリダイス160-Nが、互いの上または互いの隣に積み重ねられる。いくつかの場合、3Dメモリデバイス内のメモリダイス160-Nは、デッキ、レベル、層、またはダイと呼ばれることがある。3Dメモリデバイスは、任意の量の積み重ねられたメモリダイス160-N(たとえば、2つの高さ、3つの高さ、4つの高さ、5つの高さ、6つの高さ、7つの高さ、8つの高さ)を含んでよい。これによって、単一の2Dメモリデバイスと比較して基板上に位置決めされ得るメモリセルの量が増加することがあり、このことによって、生産コストが減少する、またはメモリアレイの性能が増加する、または両方が起こり得る。いくつかの3Dメモリデバイスでは、いくつかのデッキがワード線、ディジット線、および/またはプレート線のうちの少なくとも1つを共有し得るように、異なるデッキが、少なくとも1つの共通アクセス線を共有してよい。
【0031】
デバイスメモリコントローラ155は、メモリデバイス110の動作を制御するように構成された回路またはコンポーネントを含んでよい。したがって、デバイスメモリコントローラ155は、メモリデバイス110がコマンドを実行することを可能にする、ハードウェアと、ファームウェアと、ソフトウェアとを含んでよく、コマンド、データ、またはメモリデバイス110に関連する制御情報を受信、送信、または実行するように構成されてよい。デバイスメモリコントローラ155は、外部メモリコントローラ105、1つもしくは複数のメモリダイス160、またはプロセッサ120と通信するように構成されてよい。いくつかの場合、メモリデバイス110は、データおよび/またはコマンドを外部メモリコントローラ105から受信し得る。たとえば、メモリデバイス110は、メモリデバイス110がシステム100のコンポーネント(たとえば、プロセッサ120)に代わってあるデータを記憶可能であることを示す書き込みコマンド、またはメモリデバイス110がメモリダイ160内に記憶されたあるデータをシステム100のコンポーネント(たとえば、プロセッサ120)に提供可能であることを示す読み出しコマンドを受信することがある。いくつかの場合、デバイスメモリコントローラ155は、本明細書においてメモリダイ160のローカルメモリコントローラ165に関連して説明されるメモリデバイス110の動作を制御し得る。デバイスメモリコントローラ155および/またはローカルメモリコントローラ165内に含まれるコンポーネントの実施例としては、外部メモリコントローラ105から受信された信号を復調するための受信機、信号を変調して外部メモリコントローラ105に送信するためのデコーダ、論理、デコーダ、増幅器、フィルタなどがあり得る。いくつかの場合、デバイスメモリコントローラ155は、メモリ動作コマンド(たとえば、読み出し、書き込みなど)をメモリの1つまたは複数のセクションに送ってよく、確認または要求されたデータをメモリの1つまたは複数のセクションから受信してよい。
【0032】
ローカルメモリコントローラ165(たとえば、メモリダイ160にとってローカルである)は、メモリダイ160の動作を制御するように構成されてよい。また、ローカルメモリコントローラ165は、デバイスメモリコントローラ155と通信する(たとえば、データおよび/またはコマンドを受信および送信する)ように構成されてよい。ローカルメモリコントローラ165は、本明細書において説明されるメモリデバイス110の動作を制御するためにデバイスメモリコントローラ155をサポートし得る。いくつかの場合、メモリデバイス110は、デバイスメモリコントローラ155を含まず、ローカルメモリコントローラ165または外部メモリコントローラ105が、本明細書において説明される様々な機能を実行することがある。したがって、ローカルメモリコントローラ165は、デバイスメモリコントローラ155と通信するように構成されてもよいし、他のローカルメモリコントローラ165と通信するように構成されてもよいし、外部メモリコントローラ105またはプロセッサ120と直接的に通信するように構成されてもよい。いくつかの場合、ローカルメモリコントローラ165は、メモリ動作コマンド(たとえば、読み出し、書き込みなど)をメモリの1つまたは複数のセクションに送ってよく、確認または要求されたデータをメモリの1つまたは複数のセクションから受信してよい。
【0033】
外部メモリコントローラ105は、システム100のコンポーネント(たとえば、プロセッサ120)とメモリデバイス110との間での情報、データ、および/またはコマンドの通信を可能にするように構成されてよい。外部メモリコントローラ105は、システム100のコンポーネントがメモリデバイスの動作の詳細を知る必要がないことがあるように、システム100のコンポーネントとメモリデバイス110との間の連絡役として機能してよい。システム100のコンポーネントは、外部メモリコントローラ105が満足する要求(たとえば、読み出しコマンドまたは書き込みコマンド)を外部メモリコントローラ105に提示してよい。外部メモリコントローラ105は、システム100のコンポーネントとメモリデバイス110との間の通信を変換または翻訳してよい。いくつかの場合、外部メモリコントローラ105は、共通(ソース)システムクロック信号を生成するシステムクロックを含んでよい。いくつかの場合、外部メモリコントローラ105は、共通(ソース)データクロック信号を生成する共通データクロックを含んでよい。
【0034】
いくつかの場合、外部メモリコントローラ105もしくはシステム100の他のコンポーネント、または本明細書において説明されるその機能は、プロセッサ120によって実装され得る。たとえば、外部メモリコントローラ105は、プロセッサ120もしくはシステム100の他のコンポーネントによって実装される、ハードウェア、ファームウェア、もしくはソフトウェア、またはそれらの何らかの組み合わせであってよい。外部メモリコントローラ105は、メモリデバイス110の外部にあると示されているが、いくつかの場合、外部メモリコントローラ105、または本明細書において説明されるその機能は、メモリデバイス110によって実装されてよい。たとえば、外部メモリコントローラ105は、デバイスメモリコントローラ155または1つもしくは複数のローカルメモリコントローラ165によって実装される、ハードウェア、ファームウェア、もしくはソフトウェア、またはそれらの何らかの組み合わせであってよい。いくつかの場合、外部メモリコントローラ105は、外部メモリコントローラ105の部分がプロセッサ120によって実装され、他の部分はデバイスメモリコントローラ155またはローカルメモリコントローラ165によって実装されるように、プロセッサ120およびメモリデバイス110にわたって分散されてよい。同様に、いくつかの場合、本明細書においてデバイスメモリコントローラ155またはローカルメモリコントローラ165に帰される1つまたは複数の機能は、いくつかの場合、外部メモリコントローラ105によって実行されてよい(プロセッサ120とは別個である、またはプロセッサ120に含まれる、のどちらかである)。
【0035】
いくつかの場合、メモリコントローラ(たとえば、外部メモリコントローラ105、デバイスメモリコントローラ155、またはローカルメモリコントローラ165)は、メモリの1つまたは複数のセクションにアクセスするように構成されてよい。たとえば、メモリコントローラは、メモリセクション(メモリアレイ170またはそのサブセット(部分))内のメモリアドレスに位置する読み出しメモリコンポーネントまたは書き込みメモリコンポーネントにコマンドを送ってよい。しかし、いくつかの場合、アドレス指定されたメモリコンポーネントが損傷しているまたは欠陥があることがある。損なわれたメモリコンポーネントの影響を軽減するために、修復コンポーネントが、1つまたは複数のメモリセクションに含まれてよく、損なわれたメモリコンポーネントの代わりにアクセスされてよい。たとえば、メモリコントローラが、欠陥メモリコンポーネントにアクセスするためにコマンドを発行する場合、メモリセクションは、代わりに、メモリセクションまたは別のメモリセクション内に位置する修復コンポーネントにアクセスしてよい。
【0036】
メモリセクション内の回路は、要求されたメモリアドレスにあるメモリコンポーネントが欠陥であるかどうかを決定することがあり、欠陥メモリコンポーネントと関連付けられた修復コンポーネントのための対応する修復アドレスをさらに決定することがある。いくつかの実施例では、メモリデバイスは、-たとえば、テスト手順中またはその後で-修復メモリアドレスをもつマッピング関係欠陥メモリアドレスとともに構成されてよく、修復メモリアドレスは、欠陥メモリアドレスによってアドレス指定されるメモリコンポーネントと同じメモリセクション内または異なるメモリセクション内のどちらかに含まれる修復コンポーネントを指してよい。そのような場合、メモリセクションまたはメモリコントローラは、1つまたは複数のメモリセクション内の投機的選択動作モードが、損傷したコンポーネントと関連付けられた修復コンポーネントの効率的な選択を可能にすることを可能にしてよい。したがって、1つまたは複数のメモリセクションが、メモリ動作と関連付けられたメモリアドレスを受信するとき、1つまたは複数のメモリセクションは各々、それ自体のメモリセクション内のアクセス線(たとえば、ディジット線および/またはプレート線)を選択してよい。さらに、1つまたは複数のセクションはまた、関連付けられたメモリコンポーネントが欠陥であるかどうかを決定するために、受信されたメモリアドレスを既知の欠陥メモリアドレスと比較してよい。いくつかの場合、修復マッピングは、欠陥メモリアドレスと、欠陥メモリアドレスと修復アドレスとの間のマッピングを記憶することがある。
【0037】
受信されたメモリアドレスを既知の欠陥メモリアドレスと比較した後、メモリセクションは、関連付けられた修復コンポーネントが、当初アドレス指定されたメモリコンポーネントと同じメモリセクション内に含まれるかどうかを決定し得る。いくつかの場合、特定の修復マッピングは、各メモリセクションにとって利用可能であることがあり、その場合、各メモリセクションは、それぞれのセクションのみにおける欠陥メモリアドレスおよび関連付けられた修復メモリアドレスに関する情報を含む修復マッピングを有することがある。代替的に、各メモリセクションは、メモリの複数のセクション(たとえば、特定のメモリセクショングループまたはすべてのメモリセクション)内の欠陥メモリアドレスおよび関連付けられた修復メモリアドレスに関する情報を含む拡張された修復マッピングを含んでよい。
【0038】
1つの実施例では、メモリセクション内の回路(たとえば、論理回路)は、要求されたアドレスと関連付けられた修復コンポーネントがメモリセクション内に含まれることを決定することがあり、修復コンポーネントがメモリセクション内に位置することを他のメモリセクションに通知することがある。通知を受信した後、他のメモリセクション(またはメモリセクション内の回路)は、メモリアドレスをメモリコントローラから受信したことに応答して投機的に選択されたそれぞれのアクセス線(たとえば、ディジット線)を選択解除してよい。
【0039】
システム100のコンポーネントは、複数のチャネル115を使用して情報をメモリデバイス110と交換し得る。いくつかの実施例では、チャネル115は、外部メモリコントローラ105とメモリデバイス110との間の通信を可能にしてよい。各チャネル115は、システム100のコンポーネントと関連付けられた端子間に1つまたは複数の信号経路または伝送媒体(たとえば、導体)を含んでよい。たとえば、チャネル115は、外部メモリコントローラ105にある1つまたは複数のピンまたはパッドとメモリデバイス110にある1つまたは複数のピンまたはパッドとを含む第1の端子を含んでよい。ピンは、システム100のデバイスの導電性入力点または出力点の実施例であってよく、ピンは、チャネルの一部として機能するように構成されてよい。いくつかの場合、端子のピンまたはパッドは、チャネル115の信号経路への一部であってよい。追加の信号経路は、システム100のコンポーネント内の信号をルーティングするためにチャネルの端子と結合されてよい。たとえば、メモリデバイス110は、チャネル115の端子からメモリデバイス110の様々なコンポーネント(たとえば、デバイスメモリコントローラ155、メモリダイス160、ローカルメモリコントローラ165、メモリアレイ170)に信号をルーティングする信号経路(たとえば、メモリデバイス110またはメモリダイ160の内部にあるなどのそのコンポーネントの内部にある信号経路)を含んでよい。
【0040】
チャネル115(ならびに関連付けられた信号経路および端子)は、特定のタイプの情報を通信することに専用であってよい。いくつかの場合、チャネル115は、集約されたチャネルであってよく、したがって、複数の個々のチャネルを含んでよい。たとえば、データチャネル190は、×4(たとえば、4つの信号経路を含む)、×8(たとえば、8つの信号経路を含む)、×16(16の信号経路を含む)などであってよい。チャネル上で通信された信号は、ダブルデータレート(DDR)タイミング方式を使用してよい。たとえば、信号のいくつかのシンボルは、クロック信号の立ち上がりエッジ上に登録されてよく、信号の他のシンボルは、クロック信号の立ち下りエッジ上に登録されてよい。チャネル上で通信された信号は、シングルデータレート(SDR)シグナリングを使用してよい。たとえば、信号の1つのシンボルは、クロックサイクルごとに登録されてよい。
【0041】
いくつかの場合、チャネル115は、1つまたは複数のコマンドおよびアドレス(CA)チャネル186を含んでよい。CAチャネル186は、コマンド(たとえば、アドレス情報)と関連付けられた制御情報を含むコマンドを外部メモリコントローラ105とメモリデバイス110との間で通信するように構成されてよい。たとえば、CAチャネル186は、所望のデータのアドレスをもつ読み出しコマンドを含んでよい。いくつかの場合、CAチャネル186は、立ち上がりクロック信号エッジおよび/または立ち下がりクロック信号エッジ上に登録されてよい。いくつかの場合、CAチャネル186は、アドレスおよびコマンドデータを復号するために任意の量の信号経路(たとえば、8つまたは9つの信号経路)を含んでよい。
【0042】
いくつかの場合、チャネル115は、1つまたは複数のクロック信号(CK)チャネル188を含んでよい。CKチャネル188は、外部メモリコントローラ105とメモリデバイス110との間で1つまたは複数の共通クロック信号を通信するように構成されてよい。各クロック信号は、高状態と低状態との間で振動し、外部メモリコントローラ105とメモリデバイス110の行為を協調させるように構成されてよい。いくつかの場合、クロック信号は、差動出力(たとえば、CK_t信号およびCK_c信号)であってよく、CKチャネル188の信号経路は、それに応じて構成されてよい。いくつかの場合、クロック信号は、シングルエンドであってよい。CKチャネル188は、任意の量の信号経路を含んでよい。いくつかの場合、クロック信号CK(たとえば、CK_t信号およびCK_c信号)は、コマンドおよびアドレス動作のためのタイミング基準をメモリデバイス110に、または他のシステム規模の動作をメモリデバイス110に提供することがある。したがって、クロック信号CKは、制御クロック信号CK、コマンドクロック信号CK、またはシステムクロック信号CKと様々に呼ばれることがある。システムクロック信号CKは、システムクロックによって生成されてよく、システムクロックは、1つまたは複数のハードウェアコンポーネント(たとえば、発振器、水晶、論理ゲート、トランジスタなど)を含んでよい。
【0043】
いくつかの場合、チャネル115は、1つまたは複数のデータ(DQ)チャネル190を含んでよい。データチャネル190は、外部メモリコントローラ105とメモリデバイス110との間でデータおよび/または制御情報を通信するように構成されてよい。たとえば、データチャネル190は、メモリデバイス110に書き込まれることになる情報(たとえば、双方向性)またはメモリデバイス110から読み出される情報を通信してよい。
【0044】
いくつかの場合、チャネル115は、他の目的に専用であってよい1つまたは複数の他のチャネル192を含んでよい。これらの他のチャネル192は、任意の量の信号経路を含んでよい。
【0045】
いくつかの場合、他のチャネル192は、1つまたは複数の書き込みクロック信号(WCK)チャネルを含んでよい。WCK内の「W」は名目上、「書き込み」を表すが、書き込みクロック信号WCK(たとえば、WCK_t信号およびWCK_c信号)は、一般的にアクセス動作のためのタイミング基準をメモリデバイス110に提供し得る(たとえば、読み出し動作と書き込み動作の両方のためのタイミング基準)。したがって、書き込みクロック信号WCKは、データクロック信号WCKとも呼ばれることがある。WCKチャネルは、外部メモリコントローラ105とメモリデバイス110との間で共通データクロック信号を通信するように構成されてよい。データクロック信号は、外部メモリコントローラ105とメモリデバイス110のアクセス動作(たとえば、書き込み動作または読み出し動作)を協調させるように構成されてよい。いくつかの場合、書き込みクロック信号は、差動出力(たとえば、WCK_t信号およびWCK_c信号)であってよく、WCKチャネルの信号経路は、それに応じて構成されてよい。WCKチャネルは、任意の量の信号経路を含んでよい。データクロック信号WCKは、データクロックによって生成されてよく、データクロックは、1つまたは複数のハードウェアコンポーネント(たとえば、発振器、水晶、論理ゲート、トランジスタなど)を含んでよい。
【0046】
いくつかの場合、他のチャネル192は、1つまたは複数の誤り検出コード(EDC)チャネルを含んでよい。EDCチャネルは、システム信頼性を改善するために、チェックサムなどの誤り検出信号を通信するように構成されてよい。EDCチャネルは、任意の量の信号経路を含んでよい。
【0047】
チャネル115は、様々な異なるアーキテクチャを使用して外部メモリコントローラ105をメモリデバイス110と結合してよい。様々なアーキテクチャの例としては、バス、ポイントツーポイント接続、クロスバー、シリコンインタポーザなどの高密度インタポーザ、もしくは有機基板内に形成されたチャネル、またはそれらの何らかの組み合わせがあり得る。たとえば、いくつかの場合、信号経路は、シリコンインタポーザまたはガラスインタポーザなどの高密度インタポーザを少なくとも部分的に含んでよい。
【0048】
チャネル115上で通信される信号は、様々な異なる変調方式を使用して変調されてよい。いくつかの場合、2値シンボル(または2値レベル)変調方式は、外部メモリコントローラ105とメモリデバイス110との間で通信された信号を変調するために使用されることがある。2値シンボル変調方式は、M-ary変調方式の実施例であってよく、ここで、Mは2に等しい。2値シンボル変調方式の各シンボルは、デジタルデータの1ビットを表すように構成されてよい(たとえば、シンボルは、論理1または論理0を表してよい)。2値シンボル変調方式の実施例としては、限定するものではないが、非ゼロ復帰(NRZ)、ユニポーラ符号化、バイポーラ符号化、マンチェスタ符号化、2つのシンボルを有するパルス振幅変調(PAM)(たとえば、PAM2)、および/またはその他がある。
【0049】
いくつかの場合、マルチシンボル(またはマルチレベル)変調方式は、外部メモリコントローラ105とメモリデバイス110との間で通信される信号を変調するために使用されてよい。マルチシンボル変調方式は、M-ary変調方式の実施例であってよく、ここで、Mは、3よりも大きいかそれに等しい。マルチシンボル変調方式の各シンボルは、デジタルデータの複数のビットを表すように構成されてよい(たとえば、シンボルは、論理00、論理01、論理10、または論理11を表してよい)。マルチシンボル変調方式の実施例としては、限定するものではないが、PAM3、PAM4、PAM8など、直交振幅変調(QAM)、4位相シフトキーイング(QPSK)、および/またはその他があり得る。マルチシンボル信号(たとえば、PAM3信号またはPAM4信号)信号は、情報の複数のビットを符号化するために少なくとも3つのレベルを含む変調方式を使用して変調される信号であってよい。マルチシンボル変調方式およびシンボルは、代替的に、非バイナリ、マルチビット、または高次変調方式およびシンボルと呼ばれることがある。
【0050】
図2は、本明細書で開示される実施例によるメモリダイ200の実施例を示す。メモリダイ200は、図1を参照して説明されるメモリダイス(dice)160の実施例であってよい。いくつかの場合、メモリダイ200は、メモリチップ、メモリデバイス、または電子メモリ装置と呼ばれることがある。メモリダイ200は、異なる論理状態を記憶するようにプログラム可能な1つまたは複数のメモリセル205を含んでよい。各メモリセル205は、2つまたはそれ以上の状態を記憶するようにプログラム可能であってよい。たとえば、メモリセル205は、一度に1ビットのデジタル論理(たとえば、論理0および論理1)を記憶するように構成されてよい。いくつかの場合、単一のメモリセル205(たとえば、マルチレベルメモリセル)は、一度に1ビットより多くのデジタル論理(たとえば、論理00、論理01、論理10、または論理11)を記憶するように構成されてよい。
【0051】
メモリセル205は、デジタルデータを表す状態(たとえば、分極状態または誘電電荷)を記憶し得る。FeRAMアーキテクチャでは、メモリセル205は、プログラム可能な状態を表す電荷および/または分極を記憶するための強誘電体材料を含むキャパシタを含むことができる。DRAMアーキテクチャでは、メモリセル205は、プログラム可能な状態を表す電荷を記憶するための誘電材料を含むキャパシタを含むことができる。
【0052】
読み出しおよび書き込みなどの動作は、ワード線210、ディジット線215、および/またはプレート線220などのアクセス線を活動化または選択することによって、メモリセル205上で実行することができる。いくつかの場合、ディジット線215はビット線とも呼ばれることがある。アクセス線、ワード線、ディジット線、プレート線、またはそれらの類似物への言及は、理解または動作の損失なしに交換可能である。ワード線210、ディジット線215、またはプレート線220を活動化または選択することは、それぞれの線に電圧を印加することを含んでよい。
【0053】
メモリダイ200は、格子状パターンに配置されたアクセス線(たとえば、ワード線210、ディジット線215、およびプレート線220)を含んでよい。メモリセル205は、ワード線210、ディジット線215、および/またはプレート線220の交点に位置決めされてよい。ワード線210、ディジット線215、およびプレート線220をバイアスすること(たとえば、ワード線210、ディジット線215、またはプレート線220に電圧を印加すること)によって、それらの交点で単一のメモリセル205にアクセスすることができる。
【0054】
メモリセル205にアクセスすることは、行デコーダ225、列デコーダ230、およびプレートドライバ235を介して制御されてよい。たとえば、行デコーダ225は、ローカルメモリコントローラ265から行アドレスを受信し、受信した行アドレスに基づいてワード線210を活動化してよい。列デコーダ230は、ローカルメモリコントローラ265から列アドレスを受信し、受信した列アドレスに基づいてディジット線215を活動化する。プレートドライバ235は、ローカルメモリコントローラ265からプレートアドレスを受信することができ、受信したプレートアドレスに基づいてプレート線220を活動化する。たとえば、メモリダイ200は、WL_1からWL_Mと標示された複数のワード線210、DL_1からDL_Nと標示された複数のディジット線215、およびPL_1からPL_Pと標示された複数のプレート線を含むことができ、M、N、およびPはメモリアレイのサイズに依存する。したがって、ワード線210、ディジット線215、およびプレート線220、たとえば、WL_1、DL_3、およびPL_1を活動化することによって、それらの交点でメモリセル205にアクセスすることができる。
【0055】
2次元または3次元のいずれの構成においても、ワード線210とディジット線215の交点は、メモリセル205のアドレスと呼ばれることがある。いくつかの場合、ワード線210、ディジット線215、およびプレート線220の交点は、メモリセル205のアドレスと呼ばれることがある。1つまたは複数のメモリセル205は、メモリのセクションも構成することができ、メモリのセクションは、メモリセクションのアドレスまたはセクションアドレスと呼ばれることがある、セクション識別子(ID)または他のIDに割り当てられてよい。いくつかの場合、所与のメモリアドレス(たとえば、メモリセルアドレスおよび/またはメモリセクションアドレス)における1つまたは複数のセルは、欠陥または破損していることがある。したがって、メモリデバイスは、欠陥または破損したメモリコンポーネントを使用する代わりに情報を記憶するために使用され得る修復または冗長な(たとえば、予備)メモリセル205またはメモリコンポーネント(たとえば、メモリセルアドレスおよび/またはメモリセクションアドレスと関連付けられた)を含んでよい。
【0056】
メモリセル205は、キャパシタ240などの論理記憶コンポーネントと、スイッチングコンポーネント245とを含んでよい。キャパシタ240は、強誘電体キャパシタの実施例であってよい。キャパシタ240の第1のノードはスイッチングコンポーネント245と結合されてよく、キャパシタ240の第2のノードはプレート線220と結合されてよい。スイッチングコンポーネント245は、トランジスタまたは2つのコンポーネント間の電子通信を選択的に確立もしくは確立解除する他の任意のタイプのスイッチデバイスの実施例であってよい。
【0057】
メモリセル205を選択または選択解除することは、スイッチングコンポーネント245を活動化または非活動化することによって達成され得る。キャパシタ240は、スイッチングコンポーネント245を使用してディジット線215と電子通信し得る。たとえば、キャパシタ240は、スイッチングコンポーネント245が非活動化されたとき、ディジット線215から絶縁されることがあり、キャパシタ240は、スイッチングコンポーネント245が活動化されたとき、ディジット線215と結合されることがある。いくつかの場合、スイッチングコンポーネント245はトランジスタを含み、その動作は、電圧をトランジスタゲートに印加することによって制御されてよく、トランジスタゲートとトランジスタソースとの間の電圧差は、トランジスタの閾値電圧よりも大きいまたは小さい。いくつかの場合、スイッチングコンポーネント245は、p型トランジスタであってもよいし、n型トランジスタであってもよい。ワード線210は、スイッチングコンポーネント245のゲートと電子通信することができ、電圧がワード線210に印加されたことに基づいてスイッチングコンポーネント245を活動化/非活動化し得る。
【0058】
ディジット線215は、メモリセル205を感知コンポーネント250と接続する、導電線とすることができる。いくつかのアーキテクチャにおいて、メモリセル205は、アクセス動作の一部の間に、ディジット線215と選択的に結合され得る。たとえば、ワード線210、およびメモリセル205のスイッチングコンポーネント245は、メモリセル205のキャパシタ240をディジット線215と、選択されて結合および/または絶縁するように構成されてよい。いくつかのアーキテクチャにおいて、メモリセル205は、ディジット線215と電子通信する(たとえば、常時)ことがある。
【0059】
プレート線220は、メモリセル205上でアクセス動作を実行するために使用されるメモリセル205と電子通信する、導電線であってよい。プレート線220は、キャパシタ240のノード(たとえば、セル底部)と電子通信することがある。プレート線220は、メモリセル205のアクセス動作中にキャパシタ240をバイアスするためにディジット線215と協働するように構成されてよい。
【0060】
ワード線210は、メモリセル205上でアクセス動作を実行するために使用されるメモリセル205と電子通信する、導電線であってよい。いくつかのアーキテクチャにおいて、ワード線210は、メモリセル205のスイッチングコンポーネント245のゲートと電子通信することができ、メモリセルのスイッチングコンポーネント245を制御するように構成されてよい。いくつかのアーキテクチャにおいて、ワード線210は、メモリセル205のキャパシタのノードと電子通信することができ、メモリセル205は、スイッチングコンポーネントを含まないことがある。いくつかのアーキテクチャでは、メモリ動作の一部(たとえば、読み出し、書き込みなど)としてワード線210を選択するために、メモリダイ200は、最初に、示されたメモリアドレス(たとえば、1つまたは複数のメモリセル205)に対応するディジット線215およびプレート線220を充電(たとえば、プリチャージ)することがあり、これに続いて、メモリダイ200は、示されたメモリアドレスに対応するワード線210を充電することがある。いくつかの実施例では、ワード線210を充電することは、示されたメモリセル上でメモリ動作を実行するためにワード線210を定常状態電圧から活動化電圧にすることを伴うことがある。
【0061】
感知コンポーネント250は、メモリセル205のキャパシタ240上に貯蔵された状態(たとえば、分極状態または電荷)を決定し、検出された状態に基づいてメモリセル205の論理状態を決定するように構成され得る。メモリセル205によって貯蔵された電荷は、場合によっては極端に小さい可能性がある。したがって、感知コンポーネント250は、メモリセル205の信号出力を増幅するための、1つまたは複数の感知増幅器を含むことができる。感知増幅器は、読み出し動作の間に、ディジット線215の電荷における微細な変化を検出することができ、検出された電荷に基づいて、論理0または論理1のいずれかに対応して信号を生成することができる。
【0062】
読み出し動作中、メモリセル205のキャパシタ240は、その対応するディジット線215に信号を出力する(たとえば、電荷を放電する)ことができる。信号は、ディジット線215の電圧を変化させることができる。感知コンポーネント250は、ディジット線215上のメモリセル205から受信された信号を基準信号255(たとえば、基準電圧)と比較するように構成されてよい。感知コンポーネント250は、この比較に基づいて、メモリセル205の貯蔵された状態を決定することができる。たとえば、2値シグナリングでは、ディジット線215が基準信号255よりも高い電圧を有する場合、感知コンポーネント250は、メモリセル205の貯蔵された状態が論理1であることを決定することができ、ディジット線215が基準信号255よりも低い電圧を有する場合、感知コンポーネント250は、メモリセル205の貯蔵された状態が論理0であることを決定することができる。感知コンポーネント250は、信号における差を検出および増幅するための、様々なトランジスタまたは増幅器を含むことができる。
【0063】
メモリセル205の検出された論理状態は、感知コンポーネント250の出力として(たとえば、入力/出力260に)提供されてよく、検出された論理状態を、デバイスメモリコントローラ155などのメモリダイ200を含むメモリデバイス110の別のコンポーネントに(たとえば、直接的に、またはローカルメモリコントローラ265を使用して)示してよい。場合によっては、感知コンポーネント250は、行デコーダ225、列デコーダ230、および/またはプレートドライバ235と電子通信することがある。
【0064】
ローカルメモリコントローラ265は、様々なコンポーネント(たとえば、行デコーダ225、列デコーダ230、プレートドライバ235、および感知コンポーネント250)を介して、メモリセル205の動作を制御することができる。ローカルメモリコントローラ265は、図1を参照して説明されるローカルメモリコントローラ165の実施例であってよい。場合によっては、行デコーダ225、列デコーダ230、およびプレートドライバ235、および感知コンポーネント250のうちの1つまたは複数を、ローカルメモリコントローラ265と共同配置することができる。ローカルメモリコントローラ265は、1つまたは複数のコマンドおよび/またはデータを外部メモリコントローラ105(または図1を参照して説明されるデバイスメモリコントローラ155)から受信し、このコマンドおよび/またはデータを、メモリダイ200によって使用可能な情報に変換し、メモリダイ200上で1つまたは複数の動作を実行し、1つまたは複数の動作を実行したことに応答してデータをメモリダイ200から外部メモリコントローラ105(またはデバイスメモリコントローラ155)に通信するように構成されてよい。
【0065】
ローカルメモリコントローラ265は、ターゲットワード線210、ターゲットディジット線215、およびターゲットプレート線220を活動化するために、行アドレス信号、列アドレス信号、および/またはプレート線アドレス信号を生成することができる。ローカルメモリコントローラ265は、メモリダイ200の動作中に使用される様々な電圧または電流を生成および制御することもできる。一般に、本明細書で考察する印加される電圧または電流の振幅、形状、または持続時間は、調節または変更可能であり、メモリダイ200を動作する際に考察される様々な動作について、異なる可能性がある。いくつかの場合、ローカルメモリコントローラ265は、メモリ動作コマンド(たとえば、読み出し、書き込みなど)をメモリの1つまたは複数のセクションに送ってよく、確認または要求されたデータをメモリの1つまたは複数のセクションから受信してよい。
【0066】
いくつかの場合では、ローカルメモリコントローラ265は、メモリダイ200上でプリチャージ動作を実行するように構成されることがある。プリチャージ動作は、メモリダイ200の1つまたは複数のコンポーネントおよび/またはアクセス線を1つまたは複数の所定の電圧レベルにプリチャージすることを含んでよい。いくつかの例では、メモリセル205および/またはメモリダイ200の部分は、異なるアクセス動作間にプリチャージされてよい。いくつかの例では、ディジット線215および/または他のコンポーネントは、読み出し動作の前にプリチャージされてよい。たとえば、ローカルメモリコントローラ265は、ディジット線215の電圧を高にし、プレート線220の電圧を低にすることによって、またはディジット線215の電圧を低にし、プレート線220の電圧を高にすることによって、ディジット線215およびプレート線220をプリチャージすることができる。いくつかの場合、ローカルメモリコントローラ265は、メモリ動作と関連付けられたワード線210の電圧を充電または変更する前にメモリ動作(たとえば、読み出し、書き込みなど)と関連付けられたプレート線220およびディジット線215をプリチャージすることがある。いくつかの場合、ディジット線215および/またはプレート線220をプリチャージすることは、定義された量の時間(たとえば、20ナノ秒(ns))を要することがあり、これによって、ワード線210にアクセスするとき遅延がもたらされることがある。
【0067】
いくつかの場合、ローカルメモリコントローラ265は、メモリダイ200の1つまたは複数のメモリセル205上で書き込み動作(たとえば、プログラミング動作)を実行するように構成されることがある。書き込み動作の間、メモリダイ200のメモリセル205は、望ましい論理状態を記憶するようにプログラムされてよい。いくつかの場合、単一の書き込み動作の間に、複数のメモリセル205がプログラミングされ得る。ローカルメモリコントローラ265は、書き込み動作を実行するためのターゲットメモリセル205を識別することができる。ローカルメモリコントローラ265は、ターゲットメモリセル205と電子通信する、ターゲットワード線210、ターゲットディジット線215、および/またはターゲットプレート線220(たとえば、ターゲットメモリセル205のアドレス)を識別することができる。ローカルメモリコントローラ265は、ターゲットメモリセル205にアクセスするために、ターゲットワード線210、ターゲットディジット線215、および/またはターゲットプレート線220を活動化する(たとえば、ワード線210、ディジット線215、またはプレート線220に電圧を印加する)ことができる。ローカルメモリコントローラ265は、メモリセル205のキャパシタ240に特定の状態を記憶するために、書き込み動作中にディジット線215に特定の信号(たとえば、電圧)を、プレート線220に特定の信号(たとえば、電圧)を印加することができ、特定の状態は、所望の論理状態を示す。
【0068】
いくつかの場合、ローカルメモリコントローラ265は、メモリダイ200の1つまたは複数のメモリセル205上で読み出し動作(たとえば、感知動作)を実行するように構成され得る。読み出し動作の間、メモリダイ200のメモリセル205に記憶される論理状態が決定されてよい。いくつかの場合、単一の読み出し動作の間に複数のメモリセル205が感知され得る。ローカルメモリコントローラ265は、読み出し動作を実行するためのターゲットメモリセル205を識別することができる。ローカルメモリコントローラ265は、ターゲットメモリセル205と電子通信する、ターゲットワード線210、ターゲットディジット線215、および/またはターゲットプレート線220(たとえば、ターゲットメモリセル205のアドレス)を識別することができる。ローカルメモリコントローラ265は、ターゲットメモリセル205にアクセスするために、ターゲットワード線210、ターゲットディジット線215、および/またはターゲットプレート線220を活動化する(たとえば、ワード線210、ディジット線215、またはプレート線220に電圧を印加する)ことができる。ターゲットメモリセル205は、アクセス線をバイアスしたことに応答して、感知コンポーネント250に信号を転送することができる。感知コンポーネント250は、信号を増幅し得る。ローカルメモリコントローラ265は、感知コンポーネント250を発動し(たとえば、感知コンポーネントをラッチし)、それによって、メモリセル205から受信した信号を基準信号255と比較することができる。その比較に基づいて、感知コンポーネント250は、メモリセル205上に記憶される論理状態を決定することができる。ローカルメモリコントローラ265は、メモリセル205上に記憶された論理状態を、読み出し動作の一部として外部メモリコントローラ105(またはデバイスメモリコントローラ)に通信することができる。
【0069】
いくつかのメモリアーキテクチャでは、メモリセル205にアクセスすることは、メモリセル205に記憶される論理状態を劣化または破壊させ得る。たとえば、強誘電体メモリセル上で実行される読み出し動作は、強誘電体キャパシタに記憶される論理状態を破壊させ得る。別の実施例では、DRAMアーキテクチャにおいて実行される読み出し動作は、ターゲットメモリセルのキャパシタを部分的または完全に放電させてよい。ローカルメモリコントローラ265は、メモリセルをその元の論理状態に戻すために、再書き込み動作またはリフレッシュ動作を実行することができる。ローカルメモリコントローラ265は、読み出し動作の後でターゲットメモリセルに論理状態を再度書き込むことができる。いくつかの場合、再書き込み動作は、読み出し動作の一部として考えられ得る。さらに、ワード線210などの単一のアクセス線を活動化することは、そのアクセス線と電子通信するいくつかのメモリセルに記憶される状態を乱すことがある。したがって、再書き込み動作またはリフレッシュ動作は、アクセスされていない可能性のある1つまたは複数のメモリセル上で実行され得る。
【0070】
いくつかの場合、メモリコントローラ(たとえば、ローカルメモリコントローラ265)は、メモリの1つまたは複数のセクション上で動作を実行することがあり、動作は、損傷したまたは欠陥のあるメモリコンポーネント(たとえば、メモリセル205またはメモリセクション)の読み出しまたはこれへの書き込みを示すことがある。したがって、メモリセクション内の回路は、受信されたメモリアドレスが欠陥メモリコンポーネントと関連付けられるかどうかを決定することがあり、欠陥メモリコンポーネントと関連付けられた修復コンポーネントまたは冗長なコンポーネントのためのアドレスをさらに決定することがある。いくつかの実施例では、メモリダイ200は、修復メモリアドレスをもつマッピング関連欠陥メモリアドレスとともに構成されることがあり、修復メモリコンポーネントは、欠陥メモリコンポーネントと同じメモリセクション内に含まれてもよいし、異なるメモリセクション内に含まれてもよい。
【0071】
そのような場合、投機的選択動作モードが、損傷したコンポーネントと関連付けられた修復コンポーネントの効率的な選択を可能にするために、複数のメモリセクションにおいて-たとえば、メモリセクションまたはローカルメモリコントローラ265によって-可能にされることがある。投機的選択モードで動作するとき、複数のセクションは各々、メモリセクションのうちの1つまたは複数が、メモリ動作と関連付けられたメモリアドレスを受信した後、それぞれのメモリセクション内のプレート線およびディジット線を選択し得る。複数のメモリセクションは、関連付けられたメモリコンポーネントは欠陥があるかどうかを決定するために、および修復コンポーネントが、当初アドレス指定されたメモリコンポーネントと同じメモリセクション内に含まれるかどうかを決定するために、メモリアドレスを既知の欠陥メモリアドレスと比較し得る。
【0072】
いくつかの場合、既知の欠陥メモリアドレスのすべてまたは一部分およびそれぞれの修復コンポーネントへのマッピングは、メモリの各セクションにとって利用可能であることがある。他の場合、既知の欠陥メモリアドレスおよびメモリセクションのためのそれぞれの修復コンポーネントへのマッピングのみが、それぞれのメモリセクションにとって利用可能であることがある。1つの実施例では、メモリセクション内の回路(たとえば、論理回路)は、要求されたメモリアドレスと関連付けられた修復コンポーネントがメモリセクション内に含まれることを決定することがあり、他のメモリセクションに通知することがある。通知を受信した後、他のメモリセクションは、それらのメモリセクション内の選択されたアクセス線(たとえば、ディジット線)を選択解除することがある。
【0073】
一般的にFeRAMの文脈で論じられているが、本明細書において論じられる技法は、他のタイプのメモリ技術(たとえば、DRAM、抵抗RAM(RRAM)、相変化メモリ(PCM)など)によって用いられてよい。いくつかの場合、他のタイプのメモリは、FeRAMアーキテクチャに類似して構築されてよいが、たとえば、プレート線220を含まないことがある(たとえば、クロスポイントアーキテクチャなどを使用することがある)。たとえば、本明細書において説明される技法は、一般的に、別のアクセス線のアサーションによってメモリセルにわたってフルアクセス電圧が印加される前に1つまたは複数のアクセス線の充電を含む任意の技術に適用可能であってよく、または、その技法では、断面修復をサポートする1つまたは複数のメモリセクションの投機的選択が有益であってよい。
【0074】
図3Aおよび図3Bは、本明細書で開示される様々な実施例による、ヒステリシス曲線300-aおよび300-bをもつ強誘電体メモリセルの非線形電気性質の例を示す。ヒステリシス曲線300-aおよび300-bはそれぞれ、例示的な強誘電体メモリセルの書き込みプロセスおよび読み出しプロセスを示す。ヒステリシス曲線300-aおよび300-bは、電圧差Vの関数として強誘電体キャパシタ(たとえば、図2を参照して説明されるキャパシタ240)上に貯蔵される電荷Qを示す。
【0075】
強誘電体材料は、自発電気分極によって特徴づけられる、すなわち、強誘電体材料は、電界がない場合に非ゼロ電気分極を維持する。例示的な強誘電体材料としては、チタン酸バリウム(BaTiO3)、チタン酸鉛(PbTiO3)、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)、およびタンタル酸ストロンチウムビスマス(SBT)がある。本明細書において説明される強誘電体キャパシタは、これらまたは他の強誘電体材料を含んでよい。強誘電体キャパシタ内の電気分極は、強誘電体材料の表面に実効電荷をもたらし、キャパシタ端子を通して反対の電荷を引きつける。したがって、電荷は、強誘電体材料とキャパシタ端子の境界面に貯蔵される。電気分極は、比較的長い時間にわたって、無期限にすら、外部から印加される電界がない場合に維持され得るので、電荷漏洩は、たとえば、DRAMアレイ内で用いられるキャパシタと比較して、著しく減少し得る。これによって、リフレッシュ動作を実行する必要性が減少され得る。
【0076】
ヒステリシス曲線300-aおよび300-bは、キャパシタの単一端子の観点から理解され得る。例として、強誘電体材料が負の分極を有する場合、正の電荷は端子に蓄積する。同様に、強誘電体材料が正の分極を有する場合、負の電荷が端子に蓄積する。さらに、ヒステリシス曲線300-aおよび300-bにおける電圧は、キャパシタ間の電圧差を表し、指向性である。たとえば、正の電圧は、問題の端子(たとえば、セルプレート)に正の電圧を印加し、第2の端子(たとえば、セル底部)を接地(または、約ゼロボルト(0V))で維持することによって実現され得る。負の電圧は、問題の端子を接地に維持し、第2の端子に正の電圧を印加することによって印加され得る-すなわち、正の電圧は、問題の端子を負に分極させるために印加され得る。同様に、2つの正の電圧、2つの負の電圧、または正の電圧と負の電圧の任意の組み合わせが、ヒステリシス曲線300-aおよび300-bに示される電圧差を生成するために適切なキャパシタ端子に印加されてよい。
【0077】
ヒステリシス曲線300-aに示されるように、強誘電体材料は、ゼロ電圧差で正の分極または負の分極を維持し、電荷状態305および電荷状態310という2つの可能な充電状態をもたらすことができる。図3Aおよび図3Bの例によれば、電荷状態305は論理0を表し、電荷状態310は論理1を表す。いくつかの実施例では、それぞれの電荷状態の論理値は、メモリセルを動作させるための他の方式に対応するために逆にされてよい。
【0078】
論理0または1は、電圧を印加することによって、強誘電体材料の電気分極、したがってキャパシタ端子上の電荷を制御することにより、メモリセルに書き込まれ得る。たとえば、キャパシタ上に正の実効電圧315を印加することによって、電荷状態305-aに到達するまで電荷蓄積がもたらされる。電圧315を除去すると、電荷状態305-aは、ゼロ電圧で電荷状態305に到達するまで、パス320をたどる。同様に、電荷状態310は、負の実効電圧325を印加することによって書き込まれ、これは、電荷状態310-aをもたらす。負の電圧325を除去した後、電荷状態310-aは、ゼロ電圧で電荷状態310に到達するまで、パス330をたどる。電荷状態305-aおよび310-aは、残留分極(Pr)値すなわち外部バイアス(たとえば、電圧)を除去すると残る分極(または電荷)とも呼ばれることがある。抗電圧とは、電荷(または分極)がゼロである電圧である。
【0079】
強誘電体キャパシタの貯蔵された状態を読み出すすなわち感知するために、電圧がキャパシタにわたって印加されることがある。それに応答して、貯蔵された電荷Qが変化し、変化の程度は、初期電荷状態に依存する-すなわち、最終的な貯蔵電荷(Q)は、電荷状態305-bまたは310-bが最初に貯蔵されるかどうかに依存する。たとえば、ヒステリシス曲線300-bは、2つの可能な貯蔵される電荷状態305-bおよび310-bを示す。電圧335は、図2を参照して論じられるようにキャパシタ240にわたって印加されてよい。他の場合には、固定電圧がセルプレートに印加されることがあり、正の電圧として示されているが、電圧335は負であってもよい。電圧335に応答して、電荷状態305-bは、パス340をたどり得る。同様に、電荷状態310-bが最初に貯蔵された場合、電荷状態310-bは、パス345をたどる。電荷状態305-cおよび電荷状態310-cの最終位置は、特定の感知方式および回路を含む1つまたは複数の要因に依存する。
【0080】
いくつかの場合、最終電荷は、メモリセルに接続されたディジット線の固有容量に依存することがある。たとえば、キャパシタがディジット線に電気的に接続され、電圧335が印加された場合、ディジット線の電圧は、その固有容量により上昇し得る。感知コンポーネントにおいて測定される電圧は、電圧335に等しくないことがあり、代わりに、ディジット線の電圧に依存することがある。したがって、ヒステリシス曲線300-b上での最終電荷状態305-cおよび310-cの位置は、ディジット線の容量に依存することがあり、ロードライン分析を通じて決定され得る-すなわち、電荷状態305-cおよび310-cは、ディジット線容量に対して定められてよい。その結果、キャパシタの電圧、電圧350または電圧355は異なってよく、キャパシタの初期状態に依存してよい。
【0081】
ディジット線電圧を基準電圧と比較することによって、キャパシタの初期状態が決定され得る。ディジット線電圧は、電圧335とキャパシタにわたる最終電圧、電圧350または電圧355との間の差-すなわち、電圧335と電圧350との間の差または電圧335と電圧355との間の差-であってよい。基準電圧は、その大きさが、貯蔵された論理状態-すなわち、ディジット線電圧が基準電圧よりも高いか低いか-を決定するために2つの可能なディジット線電圧の2つの可能な電圧の間であるように生成されてよい。感知コンポーネントによる比較時、感知されたディジット線電圧は、基準電圧よりも高いまたは低いように決定されてよく、強誘電体メモリセルの記憶される論理値(すなわち、論理0または1)が決定されてよい。
【0082】
いくつかの場合、強誘電体メモリセルは、読み出し動作の後で初期論理状態を維持することがある。たとえば、電荷状態305-bが記憶される場合、電荷状態は、読み出し動作中に電荷状態305-cまでパス340をたどり得、電圧335を除去した後、電荷状態は、反対方向にパス340をたどることによって初期電荷状態305-bに戻ってよい。いくつかの場合、強誘電体メモリセルは、読み出し動作の後でその初期論理状態を失うことがある。たとえば、電荷状態310-bが記憶される場合、電荷状態は、読み出し動作中に電荷状態305-cまでパス345をたどり得、電圧335を除去した後、電荷状態は、パス340をたどることによって電荷状態305-bに緩和してよい。
【0083】
ヒステリシス曲線300-bは、電荷状態305-bおよび電荷状態310-bを記憶するように構成されたメモリセルを読み出す実施例を示す。読み出し電圧335は、たとえば、図2を参照して説明されるディジット線215およびプレート線220を介した電圧差として、印加されることがある。ヒステリシス曲線300-bは、読み出し電圧335が負の電圧差Vcap(たとえば、Vbottom-Vplateが負である)場合、読み出し動作を示し得る。キャパシタにわたる負の読み出し電圧は、プレート線220が最初は高電圧にされ、ディジット線215が最初は低電圧(たとえば、接地電圧)である、「プレート高」読み出し動作と呼ばれることがある。読み出し電圧335は、強誘電体キャパシタ240にわたる負の電圧として示されているが、代替動作では、読み出し電圧は、強誘電体キャパシタ240にわたる正の電圧であってよく、これは、「プレート低」読み出し動作と呼ばれることがある。
【0084】
読み出し電圧335は、メモリセル205が(たとえば、図2を参照して説明されるスイッチングコンポーネント245を活動化することによって)選択されるとき、強誘電体キャパシタ240にわたって印加されてよい。読み出し電圧335を強誘電体キャパシタ240に印加するとき、電荷が、ディジット線215およびプレート線220を介して強誘電体キャパシタ240へとまたはこれから流れることができ、異なる電荷状態が、強誘電体キャパシタ240が電荷状態305-a(たとえば、論理1)であったか電荷状態310-a(たとえば、論理0)であったかに応じて生じることがある。
【0085】
いくつかの場合、メモリデバイスは、本明細書において示されるヒステリシス曲線をたどる強誘電体メモリセルを含んでよい。いくつかの実施例では、強誘電体メモリセルは、各々が1つまたは複数のメモリコンポーネント(たとえば、メモリセル)を含む、1つまたは複数のメモリセクションおよび1つまたは複数のメモリ修復セクションを構成してよい。いくつかの場合、1つのメモリセクションからの欠陥のあるまたは損傷した強誘電体メモリセルが、同じメモリセクションまたは別のメモリセクション内の強誘電体メモリセル(たとえば、強誘電体メモリセルの冗長な行)を使用して修復されることがある。いくつかの場合、メモリセクション内の論理回路は、欠陥強誘電体メモリセルをアドレス指定するメモリコマンドを受信したことに基づいて、欠陥強誘電体メモリセルを修復するために使用される強誘電体メモリセルを識別するために使用されてよい。いくつかのデバイスでは、メモリ動作(たとえば、読み出し、書き込みなど)の一部として強誘電体セルにアクセスするために、メモリデバイスは、最初に、ディジット線およびプレート線を本明細書において説明される規定の電圧に充電(たとえば、プリチャージ)し、次いで、ワード線を本明細書において説明される規定の電圧に充電することがある。いくつかの実施例では、メモリ動作に対応するディジット線、プレート線、およびワード線を充電することは、本明細書において示されるヒステリシス曲線に基づいて電圧を印加することを伴うことがある。
【0086】
図4は、本明細書で開示される実施例による、メモリデバイス内の投機的セクション選択をサポートするメモリデバイス400の実施例を示す図である。いくつかの実施例では、メモリデバイス400は、システム100および/またはメモリダイ200のいくつかの態様を実装し得る。たとえば、メモリデバイス400は、1つまたは複数のメモリセクション405にわたって分割された強誘電体メモリセルまたは他のタイプのメモリセルを含んでよい。いくつかの場合、メモリデバイス400は、1つまたは複数の修復セル(たとえば、冗長なもしくは予備のメモリセル、またはメモリセルの冗長な/予備の行)からなる1つまたは複数の修復領域410も含んでよく、これらは、いくつかの場合、1つまたは複数のメモリセルからなる1つまたは複数のメモリストレージ領域415に対応することがある。
【0087】
メモリセクション405は、サブセット、サブアレイ、サブ区画、1つまたは複数のサブ区画、1つまたは複数のパッチまたはユニット、メモリの1つまたは複数のバンクなどのメモリの領域を含んでよい。いくつかの場合、各メモリセクション405は、修復領域410のそれ自体の専用セット(たとえば、64の修復のセット)を有することがある。いくつかの場合、修復領域410は、メモリセクション405内に物理的に含まれることがあり、同じメモリセクション405内の欠陥のある(たとえば、損なわれた、破損した、信頼できない、など)メモリコンポーネント(たとえば、メモリストレージ領域415内の1つまたは複数のメモリセル)を修復するために使用されることがある。メモリコンポーネントは、メモリアドレスと関連付けられてよく、メモリアドレスは、メモリセクション405内の1つもしくは複数のメモリセルに対応してよい、メモリセクション405に対応してよい、および/または別の指定されたサイズのメモリストレージに対応してよい。
【0088】
いくつかの場合、修復領域410は、1つまたは複数のメモリセクション405の間で共有され(これと関連付けられた修復のために利用可能であって)てよく、修復領域410のセットは、1つのメモリセクション405内に物理的に含まれてよく、1つまたは複数の他のメモリセクション405内の使用できないメモリコンポーネント(たとえば、欠陥コンポーネント)を修復するために使用されてよい。マッピングプロセスは、メモリセクション405内の(たとえば、メモリセクション405内のメモリストレージ領域415内の)欠陥メモリコンポーネント(たとえば、行)を識別し、各欠陥アドレスを修復領域410に(たとえば、修復領域410内の冗長なまたは予備のメモリアドレスに)マッピングするために、(たとえば、テストフェーズ中に)行われることがある。修復マッピングは、欠陥メモリコンポーネントを含むメモリセクション405と関連付けられたメモリコントローラまたは論理回路にプログラムされてよく、いくつかの場合、マッピングは、メモリセクション405内に含まれてよい。
【0089】
1つの実施例では、メモリデバイス400は、N個のメモリセクション405を含んでよく、N個のセクションは、N個の修復領域410およびN個のメモリストレージ領域415と関連付けられてよい。たとえば、メモリデバイス400は、メモリセクション405-a、405-b、メモリセクション405-Nまで(たとえば、セクション_0、セクション_1、…、セクション_N)を含んでよく、修復領域410-a、410-b、修復領域410-Nまで(たとえば、修復_0、修復_1、…、修復_N)を含んでよく、メモリストレージ領域415-a、415-b、メモリストレージ領域415-Nまで(たとえば、メモリ_0、メモリ_1、…、メモリ_N)を含んでよい。いくつかの場合、メモリデバイス400は、1つのメモリセクション405(たとえば、メモリセクション405-a)内の欠陥メモリコンポーネント(たとえば、メモリストレージ領域415内の行)を、別のメモリセクション405(たとえば、メモリセクション405-b)内の修復領域410に対応するコンポーネント(たとえば、冗長なまたは予備のメモリアドレス)と関連付けることがある。いくつかの場合、いくつかのメモリセクション405が、断面修復をサポートするために一緒にグループ化されることがある。たとえば、2つ以上の隣接する(連続する、直に隣接する)メモリセクションが一緒にグループ化されることがあり、隣接するメモリセクションの各々は、グループ化されたメモリセクションのいずれか1つのためのメモリアドレスが、グループ化されたメモリセクションのうちのいずれか1つまたは複数において受信されたとき、それ自体のメモリセクション内のアクセス線を投機的選択することがある。
【0090】
修復領域410内のコンポーネントとメモリセクション405にわたる欠陥コンポーネントを関連付けることによって、修復領域410を選択する際におけるより大きい多用性が可能にされることがあり、したがって、修復領域410が同じメモリセクション405内の欠陥コンポーネントにのみ関連付けられる方式と比較して、メモリ歩留まりが増加されることがある。たとえば、メモリデバイスは、1つのメモリセクション405(たとえば、メモリセクション405-a)内の修復領域410が完全に使用される場合ですら、そのメモリセクション405内の欠陥コンポーネント(たとえば、行)が修復され得るように、修復領域410および欠陥コンポーネントが、メモリセクション405にわたって関連付けられることを可能にし得る。
【0091】
いくつかの実施例では、メモリセクション405は、完全に修復コンポーネント専用であってよい。すなわち、メモリセクション405内のメモリストレージコンポーネントのすべてが、修復領域410として割り振られてよい。そのような場合、他のメモリセクション405が、それら自身のメモリセクション405内の修復コンポーネントおよび/または修復コンポーネントに専用のメモリセクション405内の修復コンポーネントを使用して欠陥メモリコンポーネントを修復してよい。また、投機的選択モードがメモリセクション405に対して有効にされるとき、メモリセクション405と、修復コンポーネントに専用のメモリセクション405の両方が、メモリアドレスがメモリセクションのために受信されたときに選択されることがある。
【0092】
図5は、本明細書で開示される実施例による、メモリデバイス内の投機的セクション選択をサポートするメモリ構造500の実施例を示す。いくつかの実施例では、メモリ構造500は、システム100、メモリダイ200、および/またはメモリデバイス400のいくつかの態様を実装し得る。たとえば、メモリ構造500は、1つまたは複数のメモリセクション505を含んでよく、各メモリセクション505は、複数の強誘電体メモリセルまたは他のタイプのメモリセルを含んでよい。いくつかの場合、メモリセクション505は、図4を参照して説明されるように、メモリセクション405の実施例であってよい。
【0093】
メモリ構造500内の論理回路515は、入力論理線510を介して、メモリデバイスと関連付けられたメモリコントローラからメモリ動作コマンドを受信するように構成されてよい。入力論理線510は、導電性トレースまたはワイヤの実施例であってよい。論理回路515は、出力論理線520を介してデコーダ525にコマンドをさらに送ってよく、出力論理線520は、導電性トレースまたはワイヤの実施例であってよい。たとえば、論理回路515は、メモリコマンド内で指定された1つまたは複数のアクセス線を選択するためにデコーダ525のためのコマンドを送ってよい。いくつかの場合、論理回路515は、メモリコマンド内で受信されたメモリアドレスが欠陥コンポーネントに対応するかどうかを決定するように構成されてよく、任意の欠陥コンポーネントと関連付けられた修復コンポーネントのためのアドレスを決定するようにさらに構成されてよい。論理回路515は、上記で説明された特徴のうちの1つまたは複数を達成するために、NANDゲート、ANDゲートおよびNORゲートなどの論理ゲートを含んでよい。
【0094】
デコーダ525は、1つまたは複数のアクセス線を使用して様々なメモリ動作(たとえば、読み出し、書き込みなど)を実行するために、1つまたは複数のアクセス線に異なる電圧を印加するように構成されてよい。たとえば、デコーダ525は、プレート線および/またはディジット線の電圧を変化させ(たとえば、プレート線および/またはディジット線をプリチャージし)、メモリ動作のためにメモリセルにアクセスするためにワード線の電圧を変化させる(たとえば、ワード線を活動化する)ように構成されてよい。デコーダ525は、演算増幅器、ならびに選択解除コマンドがデコーダ525によって受信されたときアクセス線を非活動化または選択解除するように構成された投機的選択コンポーネントを含んでよい。
【0095】
1つまたは複数のメモリセクション505は、1つまたは複数のメモリセルに電子データを記憶するように構成されてよい。追加的に、メモリセクション505は、同じメモリセクション505内または異なるメモリセクション505内の損傷したメモリセルの機能を置き換えるために使用され得る冗長なまたは予備のメモリセル-すなわち、修復セル-とともに構成されてよい。メモリセクション505は、論理回路515および1つまたは複数のデコーダ525とも関連付けられてよい。いくつかの場合、メモリセクション505は専用修復セクションであってよく、メモリセクション505内のメモリセルのすべてが、別のメモリセクション505内に位置するメモリセルを修復するために使用されることを意味する。いくつかの場合、複数のメモリセクション505は、投機的選択動作と、複数のメモリセクション505内の欠陥メモリコンポーネントを修復するために、一緒にグループ化されてよい。たとえば、セクションは、1つのメモリセクション505内の欠陥メモリコンポーネントが修復されてよく、修復コンポーネントが、ペアにされた隣接するセクションにあるように、隣接するペアでグループ化されてよい。いくつかの場合、メモリセクション505は、1つまたは複数の専用修復セクションとグループ化またはペアにされてよい。追加的に、メモリセクション505は、メモリセクション505の第1のグループが1つまたは複数の修復メモリセクション505の第1の専用グループと関連付けられ得るようにグループ化されてよい。
【0096】
いくつかの実施例では、1つまたは複数のメモリセクション505の論理回路515は、セクションIDの形をしたメモリアドレスおよびメモリ動作(たとえば、読み出し、書き込みなど)のためにアクセスされることになる行アドレスなどの、入力論理線510上の信号を受信することがある。論理回路515は、それ自体のそれぞれのメモリセクション505内の欠陥行を識別し、欠陥メモリ行をそれ自体のメモリセクション505および/または他のメモリセクション505内の修復行にマッピングする修復情報(たとえば、修復マッピング)とともにプログラムされてよい。したがって、論理回路515は、欠陥行がメモリセクション405内でアクセスされることになる場合-たとえば、受信されたメモリアドレスがメモリセクション405の欠陥メモリアドレスにマッチングし、対応する修復行が同じメモリセクション405内に位置する場合-、セクションIDおよび修復(または冗長な)行のための行アドレスの形で出力論理線520を介して信号を送ることを可能にし得る。追加的または代替的に、メモリセクション405内の論理回路515は、メモリアドレスに対応するセクションIDおよび行アドレスを受信することがあり、メモリアドレスが有効である(または欠陥でない)ことを決定することがある-たとえば、論理回路515は、メモリアドレスがいかなる欠陥メモリアドレスにもマッチングしないことを決定することがある。受信されたメモリアドレスが有効であることを決定した後、論理回路515は、メモリセクション505内の出力論理線520上で有効なメモリアドレスを送信してよい。いずれの場合にも、アクセスされることになるメモリアドレスは、出力論理線520を介してデコーダ525に送信されてよく、メモリ動作を実行するためにアクセス線(たとえば、ディジット線)を選択するために使用されてよい。
【0097】
いくつかの場合(たとえば、メモリセクション505内の修復行のすべてが使用されているとき、メモリセクション505が、修復に専用の別個のメモリセクション505と関連付けられる場合など)、論理回路515は、-たとえば、入力論理線510上でメモリアドレスを受信する前に-1つまたは複数の他のメモリセクション505内の論理回路515に有効化コマンド530を送ることがある。有効化コマンド530は、-たとえば、メモリセクション505の受信されたメモリアドレスに対応する修復アドレスが、1つまたは複数の他のメモリセクション505内に位置し得るので-投機的選択動作モードを有効にするため、およびメモリセクション505内のメモリコンポーネントをアドレス指定するメモリコマンドが受信された後にディジット線を選択するために、1つまたは複数の他の論理回路515に示すことがある。次いで、1つまたは複数の他の論理回路515は、メモリ動作を実行するためのアクセス線(たとえば、ディジット線)を選択するために、出力論理線520上でデコーダ525にコマンドを送信することがある。
【0098】
有効化されたセクション-すなわち、選択されたアクセス線を有するセクション-内の論理回路515の各々は、受信されたメモリアドレスに対応する修復アドレスがそのそれぞれのセクション内に含まれるかどうかを決定することがある。たとえば、論理回路515は、そのそれぞれのメモリセクション505および/または他のメモリセクション505のための修復マッピングとともにプログラムされてもよいし、これにアクセスできてもよい。したがって、論理回路515は、メモリアドレスは欠陥があるまたは損なわれているかどうかを決定するために、および修復アドレスがそれ自体のメモリセクション505内または別のメモリセクション505内に含まれるかどうかをさらに決定するために、-たとえば、修復マッピングに基づいて-入力論理線510からのメモリアドレスを修復アドレスと比較することがある。所与のセクション内の論理回路515が、修復アドレスがそのそれぞれのメモリセクション505内に含まれることを決定した場合、そのメモリセクション505内の論理回路は、1つまたは複数の他のメモリセクション505内のデコーダ525に送られ得るコマンド535を生じさせることがある。コマンド535は、有効化コマンド530の結果として選択されている任意の選択されたアクセス線を選択解除するコマンドを含んでよい。さらに、修復メモリアドレスを含むメモリセクション505は、デコーダからの出力(たとえば、デコーダ出力540)を引き続き生じさせ、メモリ動作を完了するために必要とされるメモリセルに対応するアクセス線(たとえば、ワード線)を選択してよい。
【0099】
追加的または代替的に、メモリコントローラは、欠陥メモリアドレスおよび対応する修復アドレスまたは冗長なアドレスとともにプログラムされることがあり、上記で論理回路515によって実行されると説明された行為を実行することがある。たとえば、メモリコントローラは、投機的選択モードを有効にするために有効化コマンド530を送り、欠陥メモリアドレスの修復の場所を決定し、アクセス線を選択解除することを、修復コンポーネントを含まないメモリセクション505内のデコーダ525に通知するためにそれらのメモリセクション505内のデコーダ525にコマンドを送ることがある。いくつかの場合、メモリコントローラは、コントローラによって決定されるように、メモリ動作と関連付けられ得る1つまたは複数のメモリセクション505に入力論理線510を介して入力コマンド(たとえば、メモリ動作を実行するアクセスコマンド)をさらに送ることがある。たとえば、メモリコントローラは、1つまたは複数のメモリセクション505が、メモリアドレスまたはメモリ動作と関連付けられた修復メモリアドレスを含んでよく、入力論理線510を介して1つまたは複数のメモリセクション505のみにコマンド(たとえば、アクセスコマンド)を送ってよいことを決定することがある。追加的または代替的に、メモリコントローラは、1つのメモリセクション505が、メモリ動作に対応するメモリアドレス(たとえば、有効なアドレスまたは修復アドレスのどちらか)を含むことを決定することがあり、1つのメモリセクション505のみにコマンドを送ることがある。
【0100】
1つの実施例では、論理回路515-a(たとえば、メモリセクション505-a、またはセクション_0に対応する)は、入力論理線510-aおよび510-b上で、それぞれ、メモリ動作(たとえば、読み出し、書き込みなど)のために使用されることになるセクションIDの形のメモリアドレスおよび行アドレスなどの情報を受信することがある。論理回路515-aは、メモリセクション505-aおよび/または他のメモリセクション505(たとえば、メモリセクション505-b、またはセクション_1)のための欠陥メモリアドレスおよび修復アドレスと関連付けられた修復情報(たとえば、修復マッピング)とともにプログラムされることがある。いくつかの場合-たとえば、受信されたメモリアドレスが欠陥メモリセルを指すとき-、論理回路515-aは、受信されたメモリアドレスが欠陥メモリセルを指すことを識別した後で、それぞれセクションIDの形で出力論理線520-aおよび520-bを介して修復アドレスおよび行アドレスを送ることがある。追加的または代替的に、論理回路515-aは、セクションIDおよび有効なメモリアドレスに対応する行アドレス-たとえば、メモリアドレスを欠陥メモリアドレスと比較することによって決定される-を受信することがあり、したがって、有効なメモリアドレスに対応する出力論理線520-aおよび520-bを介してメモリアドレスを送ることがある。出力メモリアドレスは、デコーダ525-aおよび525-bそれぞれに送られることがあり、メモリ動作を実行するためのアクセス線(たとえば、ディジット線)を選択するために使用されることがある。
【0101】
いくつかの場合-たとえば、メモリセクション505-aがそれ自体の修復行のうちの特定の数またはすべてを使用した場合、メモリセクション505が修復に専用の別個のメモリセクション505と関連付けられる場合、投機的選択を有効にする信号が受信される場合など-、論理回路515-aは、(たとえば、1つまたは複数の他のメモリセクション505に送られる有効化コマンド530の一部として)別のメモリセクション505-b内の論理回路515-bに有効化コマンド530を送ることがある。たとえば、有効化コマンド530は、-たとえば、メモリセクション505-aの欠陥メモリアドレスがメモリセクション505-b内の修復アドレスに対応することがあるので-投機的選択動作モードを有効にするために、およびメモリセクション505-aに対してアドレス指定されたメモリコマンドを受信した後でアクセス線(たとえば、ディジット線)を投機的に選択するために、論理回路515-bをトリガすることがある。したがって、論理回路515-bは、メモリセクション505-a内のメモリセルを指す第1のメモリアドレスを受信した後でアクセス線を選択するために、それぞれ出力論理線520-cおよび520-dを介してデコーダ525-cおよび525-dに第2のコマンドを送ることがある。
【0102】
上記で説明されたように、論理回路515-aおよび515-bは、欠陥メモリアドレスに対応する修復アドレスがそれぞれのメモリセクション505-aおよび505-bのうちの1つに含まれるかどうかを決定することがある。1つの実施例では、論理回路515-aは、欠陥メモリアドレスのための修復アドレスがメモリセクション505-aに含まれることを決定することがあり、修復アドレスがメモリセクション505-aに含まれるという標識を論理回路515-bに送ることがある。したがって、論理回路515-aは、修復アドレスがメモリセクション505-aに含まれることをデコーダ525-bに通知し、選択されたアクセス線を選択解除することをデコーダ525-cのために示す、メモリセクション505-b内のデコーダ525-cに送られ得るコマンド535-bを生じさせることがある。したがって、デコーダ525-cは、任意の対応するアクセス線を選択解除することがあり、デコーダ525-aおよび525-bは、デコーダ出力540-aおよび540-bを生じさせ、修復セルに対応するアクセス線(たとえば、ワード線)を選択することによって、メモリ動作を継続することがある。
【0103】
別の実施例では、論理回路515-bは、示された欠陥アドレスのための修復アドレスがメモリセクション505-bに含まれることを決定することがあり、入力論理線510-aおよび510-bを介して受信されたメモリアドレスに応答して選択されたアクセス線を選択解除するコマンドを含む、デコーダ525-aに送られるコマンド535-aを生じさせることがある。したがって、デコーダ525-aは、任意の対応するアクセス線を選択解除することがあり、デコーダ525-cおよび525-dは、デコーダ出力540-cおよび540-dを生じさせ、修復セルに対応するアクセス線(たとえば、ワード線)を選択することによって、メモリ動作を継続することがある。
【0104】
図6は、本明細書で開示される実施例による、メモリデバイス内の投機的セクション選択をサポートするタイミング図600の例である。いくつかの実施例では、タイミング図600は、システム100、メモリダイ200、および/またはメモリデバイス400のいくつかの態様を実装し得る。たとえば、タイミング図600は、1つまたはメモリセクション605内で実施されてよく、各メモリセクション605は、複数の強誘電体メモリセルまたは他のタイプのメモリセルを含んでよい。
【0105】
タイミング図600は、メモリ構造内の信号の送信を示す。活動化コマンド610は、メモリ構造内の1つまたは複数のメモリセクション(たとえば、メモリセクション605-aおよび605-b)への情報の複数のビットの送信を表し得る。選択動作615および選択解除動作625は、メモリセクション605-a内で-たとえば、復号回路とメモリセクション605-a内のアクセス線との間で-送信される信号を表し得る。選択動作620およびワード線電圧630はそれぞれ、メモリセクション605-b内に含まれるコンポーネント間での信号の送信およびそれへの電圧の印加を表し得る。
【0106】
1つの実施例では、タイミング図600は、メモリセクション605-aおよび605-b(たとえば、それぞれセクション_0およびセクション_1)内のメモリ動作を示すことがある。tにおいて、メモリセクション605-aおよび605-bは、その後のメモリ動作(たとえば、読み出し、書き込みなど)に対応する活動化コマンド610を受信し得る。いくつかの場合、活動化コマンド610は、列もしくはディジット線のアドレスなどの、メモリ動作に対応するメモリアドレス、および/またはセクションIDを含んでよい。活動化コマンド610を受信した後、メモリセクション605-aおよび605-b内の回路(たとえば、論理回路)は、メモリコマンドが、対応するセクションにアドレス指定されるかどうかをチェックし得る。投機的選択モードが有効にされ、メモリコマンドが1つのセクション(たとえば、メモリセクション605-a)にアドレス指定される場合、そのセクション(たとえば、メモリセクション605-a)は、セクション内の1つまたは複数のアクセス線(たとえば、ディジット線および/またはプレート線)を選択してよく、メモリ動作がアドレス指定されないセクション(たとえば、メモリセクション605-b)も、活動化コマンド610を受信した後、アドレス指定されていないセクション内の1つまたは複数のアクセス線(たとえば、ディジット線および/またはプレート線)を選択してよい。投機的選択モードが無効であり、メモリコマンドが1つのセクション(たとえば、メモリセクション605-a)にアドレス指定される場合、そのセクション(たとえば、メモリセクション605-a)は、セクション内の1つまたは複数のアクセス線(たとえば、ディジット線および/またはプレート線)を選択してよいが、メモリコマンドによりアドレス指定されないセクション(たとえば、メモリセクション605-b)は、アドレス指定されていないセクション内のアクセス線(たとえば、ディジット線および/またはプレート線)を選択しなくてよい。
【0107】
メモリセクション605-aにアドレス指定されたメモリ動作の1つの実施例では、tにおいて、メモリセクション605-a内の回路(たとえば、論理回路およびデコーダ)は、活動化コマンド610を受信したことに基づいて選択動作615中にアクセス線(たとえば、ディジット線)を選択させることがある。いくつかの場合、選択動作615は、プレート線電圧を高にさせ、ディジット線電圧を低にさせてもよいし、その逆にさせてもよい。いくつかの実施例では、tにおいてまたはその前に、メモリセクション605-a内の論理回路または他の回路は、受信されたメモリコマンドがメモリセクション605-aまたはメモリセクション605-bどちらかのメモリアドレスを含むときメモリセクション605-b内のアクセス線(たとえば、修復アドレスに対応するディジット線)を選択するようにメモリセクション605-bを構成し得る投機的選択動作モードを有効にするために、メモリセクション605-bに通知することがある。いくつかの場合、投機的選択通知は、受信されたメモリアドレスのための修復アドレスがメモリセクション605-aまたは605-bのどちらかに含まれ得るという決定に基づいてよい。たとえば、メモリセクション605-bにおいて投機的選択動作モードを有効にする決定は、メモリセクション605-a内のすべての修復アドレスが使用される場合、メモリセクション605-a内の閾値数の修復アドレスが使用される場合、605-bがメモリセクション605-aのための専用修復である場合、信号がメモリコントローラから受信される場合などになされてよい。したがって、tにおいて、メモリセクション605-b内の回路(たとえば、論理回路)は、選択動作620中にアクセス線を選択させることがある。tにおいて、選択動作615および620は、メモリセクション605-aおよびメモリセクション605-b内のコンポーネントに送信されることがある。
【0108】
いくつかの実施例では、tにおいて、メモリセクション605-aと605-bの両方における回路(たとえば、論理回路)は、示されたメモリアドレスのための修復アドレスがそれぞれのメモリセクション605-aまたは605-bに含まれるかどうかを決定し始めてよい。たとえば、メモリセクション605-aおよび605-b内の回路は、対応する修復メモリアドレスに加えて、1つまたは複数のセクション内の欠陥メモリアドレスを示す修復マッピングとともにプログラムされてもよいし、またはこれにアクセスできてもよい。したがって、メモリセクション605-aおよび605-b内の回路は、活動化コマンド610内で受信されたアドレスを修復アドレスと比較することがあり、受信されたアドレスが有効であるか欠陥であるかを決定することがある。メモリセクション605-aまたは605-bの一方または両方が、受信されたアドレスが欠陥であることを決定する場合、メモリセクション605-aまたは605-bの一方または両方は、欠陥メモリアドレスに対応する修復アドレスがそれ自体のセクションまたは他のセクション内に含まれるかどうかを決定することがある。
【0109】
1つの実施例では、tにおいてまたはその前に、メモリセクション605-b内の回路(たとえば、論理回路)は、活動化コマンド610内で受信されるメモリアドレスのための修復アドレスがメモリセクション605-b内に含まれることを決定することがあり、そのようなことをメモリセクション605-aに通知することがある。通知に応答して、tにおいて、メモリセクション605-a内の回路(たとえば、論理回路)は、メモリセクション605-a内の選択されたアクセス線のための選択解除動作625を開始し得るが、メモリセクション605-b内の回路は、メモリセクション605-b内のアクセス線の選択を維持し得る。いくつかの場合、適切な修復アドレスを決定する最大時間は、trep635として説明されることがあるが、trep635は、いくつかの場合、約5nsから10nsであってよい。tにおいて、選択解除動作は処理されてよく、メモリセクション605-a内のアクセス線は選択解除されてよい-これは、アクセス線を放電することを含んでよい。tにおいてまたはその前に、メモリセクション605-a内のアクセス線は、完全に選択解除または放電されてよい。追加的に、選択動作は、アクセス線が完全に選択される(たとえば、プリチャージされる)まで、メモリセクション605-b内で継続することがある。
【0110】
におけるメモリ動作の開始から適切なアクセス線が完全に充電されるまでの合計時間は、tchargeとして表されてよく、これは、いくつかの場合、約20nsであってよい。いくつかの場合、アクセス線は、アクセス線上の電圧が、メモリセルにわたって好ましい電圧を印加することと関連付けられたしきい電圧に到達するとき、完全に充電される。tにおいて、メモリセクション605-b内のアクセス線は完全に充電されてよく、メモリセクション605-a内のアクセス線は完全に選択解除または放電されてよい。したがって、メモリセクション605-b内の回路は、ワード線電圧630(たとえば、メモリ動作において示されるメモリアドレスに対応する)を初期電圧Vから活動化電圧Vに変化させ得る。ワード線がメモリセクション605-b内で活動化された後、アクセス電圧が、メモリセクション605-b内の1つまたは複数の修復セルにわたって印加され、修復セルをそれぞれのアクセス線(たとえば、ディジット線)上に放電させることがある。次いで、アクセス線(たとえば、ディジット線)上で結果として生じる電圧が感知されてよく、メモリセルに記憶される情報が、-たとえば、メモリコントローラによって-読み出されてよい。
【0111】
タイミング図600に示されるように、trepはtchargeよりも小さくてよい。したがって、修復アドレスは、アクセス線が充電している間、決定され、待ち時間の減少を可能にし得る。たとえば、メモリセクション605-aと605-bの両方におけるディジット線を投機的に選択することおよびアクセス線が充電している間に行冗長化場所を同時に決定することは、そのような動作を順次実行することによって招かれ得る待ち時間を減少させることがある。
【0112】
図7は、本明細書で開示される実施例による、メモリデバイス内の投機的セクション選択をサポートするプロセスフロー700の例を示す。いくつかの実施例では、プロセスフロー700は、システム100、メモリダイ200、メモリデバイス400、メモリ構造500、および/またはタイミング図600の態様を実装し得る。
【0113】
いくつかの場合、デバイスメモリコントローラ155-aは、1つのメモリセクションにアドレス指定されたメモリコマンド(たとえば、活動化、読み出し、書き込みなど)を送信することがあり、1つまたは複数のメモリセクション(たとえば、セクション_0およびセクション_1)は、メモリコマンドを受信したことに基づいて各セクション内のアクセス線を投機的に選択することがある。次いで、両方のメモリセクションは、受信されたメモリアドレスが欠陥メモリセルを示すかどうかを決定してよい。受信されたメモリアドレスが欠陥メモリセルを示すことを識別するメモリセクションは、欠陥メモリセルのための修復セルを含んでよい。したがって、メモリアドレスが欠陥メモリセルを示すことを識別するメモリセクションは、メモリセクションを識別する際に修復セルが位置することを他のメモリセクションに通知してよく、他のメモリセクションがそのアクセス線を選択解除してよい。次いで、修復セルを含むメモリセクションは、修復セルにアクセスしてよい。2つのセクションがプロセスフロー700に示されているが、そのような手順は、メモリの3つ以上のセクションにわたって行われてよいことが理解されるべきである。
【0114】
プロセスフロー700の以下の説明では、デバイスメモリコントローラ155-aと、第1のセクション705-a(すなわち「セクション_0」)と、第2のセクション705-b(すなわち「セクション_1」)との間の動作は、示される順序とは異なる順序で送信されてよく、または、デバイスメモリコントローラ155-a、セクション_0、およびセクション_1によって実行される動作は、異なる順序で、または異なる時間に、実行されてよい。また、いくつかの動作がプロセスフロー700から省略されてもよいし、他の動作(たとえば、図4図6または図8図10において説明される動作)がプロセスフロー700に追加されてもよい。プロセスフロー700のいくつかの動作を実行するデバイスメモリコントローラ155-a、セクション_0、およびセクション_1が示されているが、任意の回路が、示される動作を実行してよいことが理解されるべきである。
【0115】
710では、いくつかの場合、第1のセクション705-a内の回路(たとえば、論理回路)は、第1のセクション705-a内の修復セルのすべてが使用される-すなわち、修復セルのすべてが対応する欠陥メモリセルのための電子データを記憶するようにプログラムされている-ことを決定し得る。いくつかの場合、第1のセクション705-a内の修復アドレスのすべてが、-たとえば、ヒューズ負荷手順を使用して前回の修復がなされたことを調べることによって-テストフェーズ中に使用されていることが決定されることがある。1つの実施例では、欠陥メモリセルは、テストプロセス中に識別されることがあり、第1のセクション705-a内の利用可能な修復セルにマッピングされることがある。いくつかの場合、テストフェーズは、-たとえば、第1のセクション705-a内のすべての修復アドレスが使用される場合-第1のセクション705-a内の欠陥メモリセルを第2のセクション705-bなどの別のセクション内の修復セルにマッピングすることも含むことがある。テストフェーズは、第1のセクション705-a内の修復セルのすべてまたはいくつかが(たとえば、ヒューズを飛ばすことによって)欠陥セルを修復するために使用されているという情報とともに第1のセクション705-aをプログラムすることも含んでよい。テストフェーズでは、第1のセクション705-a内の各メモリセルおよび/またはメモリセルの行は、データが-たとえば、各メモリセルまたはメモリセルのグループにデータを記憶して読み出すことによって-それらのメモリセルに適切に記憶されることを保証するためにテストされることがある。
【0116】
715では、第1のセクション705-aおよび/または第2のセクション705-bは、第1のセクション705-aまたは第2のセクション705-bのどちらかのためのメモリアドレスを受信したことに応答してどのセクションがアクセスされるかを決定する前に両方のセクション内のアクセス線が選択され得る投機的選択動作モードを有効にし得る。追加的または代替的に、デバイスメモリコントローラ155-aは、セクション705-aおよび705-b内で投機的選択動作モードを有効にしてよい。いくつかの場合、第1のセクション705-aおよび/または第2のセクション705-bは、第1のセクション705-aが、第1のセクション705-a内に位置する修復のすべてが使用されていることを決定したことに基づいて、投機的選択動作モードを有効にすることがある。他の場合には、第1のセクション705-aおよび/または第2のセクション705-bは、投機的選択のための別の要件が満たされたことを決定したことに基づいて投機的選択動作モードを有効にすることがある。たとえば、投機的選択は、第1のセクション705-a内の閾値数の修復アドレスが使用される場合、705-bが第1のセクション705-aのための専用修復である場合、信号がメモリコントローラから受信される場合などに、有効にされることがある。
【0117】
720では、デバイスメモリコントローラ155-aは、セクション705-aおよび705-bに1つまたは複数のメモリコマンドを送り、アクセスされることになる1つまたは複数のメモリアドレスを指定し得る。いくつかの場合、1つまたは複数のメモリコマンドとしては、活動化コマンド、読み出しコマンド、書き込みコマンド、および/またはプリチャージコマンドがある。1つまたは複数のメモリコマンドに含まれるメモリアドレスは、1つまたは複数のメモリセルを参照してよく、1つまたは複数のメモリコマンドに含まれるメモリアドレスは、メモリのセクションを参照してよく、または、この両方である。
【0118】
725では、第1のセクション705-a内の回路(たとえば、論理回路およびデコーダ)は、第1のセクション705-aにアドレス指定されたメモリコマンドを受信したことに応答して、第1のセクション705-aを選択/充電し得る-たとえば、第1のセクション705-aは、第1のセクション705-a内の1つまたは複数のディジット線を充電し得る。次いで、第1のセクション705-aは、メモリアドレスが有効なアドレスと関連付けられるかまたは第1のセクション705-a内の欠陥アドレスと関連付けられるかを検証するためにメモリコマンド内で受信されるメモリアドレスをチェックし得る。たとえば、第1のセクション705-a内の回路は、コマンドからのメモリアドレスを既知の欠陥メモリアドレスと比較し得る。いくつかの場合、第1のセクション705-aは、メモリアドレスを、第1のセクション705-aの修復アドレスに対応する欠陥メモリアドレスのみと比較することがある。他の場合には、第1のセクション705-aは、メモリアドレスを、セクション705-aおよび705-bの修復アドレスに対応する欠陥メモリアドレスと比較することがある。メモリアドレスが有効である-すなわち、機能メモリセルをアドレス指定する-場合、第1のセクション705-a内の回路は、メモリコマンドに従って受信されたメモリアドレスによってアドレス指定されるメモリセルにアクセスしてよい。
【0119】
同様に、730では、第2のセクション705-b内の回路(たとえば、論理回路およびデコーダ)は、第1のセクション705-aにアドレス指定されたメモリコマンドを受信したことに応答して、または第1のセクション705-aから信号を受信したことに応答して、第2のセクション705-bを選択/充電-たとえば、第2のセクション705-b内の1つまたは複数のディジット線を充電-し得る。次いで、第2のセクション705-bは、メモリアドレスが有効なメモリアドレスであるかどうかおよび/または第2のセクション705-b内の修復アドレスと関連付けられるかどうかを検証するためにメモリコマンドからのアドレスをチェックし得る。たとえば、第2のセクション705-b内の回路は、コマンドからのメモリアドレスを既知の欠陥メモリアドレスと比較し得る。いくつかの場合、第2のセクション705-bは、メモリアドレスを、第2のセクション705-bの修復アドレスに対応する欠陥メモリアドレスのみと比較することがある。他の場合には、第2のセクション705-bは、メモリアドレスを、第1のセクション705-aおよび705-bの修復アドレスに対応する欠陥メモリアドレスと比較することがある。そのような場合、第2のセクション705-bが、-たとえば、受信されたメモリアドレスを既知の第1のセクション705-aまたは第2のセクション705-bの欠陥メモリアドレスとマッチングするのに失敗することによって-メモリアドレスが有効であることを決定した場合、第2のセクション705-b内の回路は、第2のセクション705-bを放電してよい-たとえば、第2のセクション705-b内の1つまたは複数のディジット線を放電してよい。
【0120】
735では、第1のセクション705-a内の回路(たとえば、論理回路)は、-たとえば、メモリアドレスを既知の欠陥メモリアドレスとマッチングした後-メモリコマンドと関連付けられたメモリアドレスは欠陥があるまたは破損していることを決定し得、-たとえば、欠陥メモリアドレスと対応する修復アドレスとの間のマッピングを識別することによって-修復アドレスが第1のセクション705-a内にあることをさらに決定し得る。したがって、740では、第1のセクション705-a内の回路は、第2のセクション705-bに修復アドレス場所を示し得る-たとえば、第1のセクション705-aは、修復アドレスが第1のセクション705-a内に位置することを示し得る。
【0121】
したがって、745では、第1のセクション705-a内の回路(たとえば、論理回路)は、識別された修復アドレスに対応する第1のセクション705-a内の修復セルを識別してよく、および755では、第1のセクション705-a内の回路は、修復セルに対応するワード線を活動化し得る。いくつかの場合、第1のセクション705-a内の回路は、メモリコマンドからのメモリアドレスは欠陥であることを(たとえば、735の一部として)決定するとき、修復セルを識別することがある。ワード線が活動化された後、アクセス電圧が、1つまたは複数の修復セルにわたって印加され、修復セルをそれぞれのアクセス線(たとえば、ディジット線)上に放電させることがある。次いで、アクセス線(たとえば、ディジット線)上で結果として生じる電圧が感知されてよく、メモリセルに記憶される情報が、-たとえば、ローカルメモリコントローラによって-読み出されてよい。
【0122】
750では、第2のセクション705-b内の回路(たとえば、論理回路およびデコーダ)は、修復場所の標識に応答して、第2のセクション705-bを選択解除し得る-これは、印加電圧を除去することおよび/または第2のセクション705-b内の1つもしくは複数の充電されたディジット線を放電することを伴ってよい。すなわち、第2のセクション705-b内の任意の充電されたアクセス線は、受信されたメモリアドレスに対応する修復セルが第1のセクション705-a内に位置することを決定したことに基づいて選択解除され得る。
【0123】
760では、第1のセクション705-aは、メモリコマンドに示されるように、要求されたデータをデバイスメモリコントローラ155-aに送り得る。たとえば、修復セルのアクセス線(たとえば、ディジット線)上に放電された電圧が感知されることがあり、結果として生じるデータは、デバイスメモリコントローラ155-aに送られることがある。
【0124】
図8は、本明細書で開示される実施例による、メモリデバイス内の投機的セクション選択をサポートするプロセスフロー800の例を示す。いくつかの実施例では、プロセスフロー800は、システム100、メモリダイ200、メモリデバイス400、メモリ構造500、および/またはタイミング図600の態様を実装し得る。
【0125】
いくつかの場合、メモリコントローラは、メモリコマンド(たとえば、読み出し、書き込みなど)を実行してよく、1つまたは複数のメモリセクション(たとえば、セクション_0およびセクション_1)は、メモリコマンドに応答し、各セクション内のアクセス線を投機的に選択してよい。次いで、両方のメモリセクションは、受信されたメモリアドレスが欠陥メモリセルを示すかどうかを決定してよい。受信されたメモリアドレスが欠陥メモリセルを示すことを識別するメモリセクションは、欠陥メモリセルのための修復セルを含んでよい。したがって、メモリアドレスが欠陥メモリセルを示すことを識別するメモリセクションは、メモリセクションを識別する際に修復セルが位置することを他のメモリセクションに通知してよく、他のメモリセクションがそのアクセス線を選択解除してよい。次いで、修復セルを含むメモリセクションは、修復セルにアクセスし得る。2つのセクションがプロセスフロー800に示されているが、そのような手順は、メモリの3つ以上のセクションにわたって行われてよいことが理解されるべきである。
【0126】
プロセスフロー800の以下の説明では、デバイスメモリコントローラ155-bと、第1のセクション805-a(すなわち「セクション_0」)と、第2のセクション805-b(すなわち「セクション_1」)との間の動作は、示される順序とは異なる順序で送信されてよく、または、デバイスメモリコントローラ155-b、セクション_0、およびセクション_1によって実行される動作は、異なる順序で、または異なる時間に、実行されてよい。いくつかの動作がプロセスフロー800から外されてもよいし、他の動作がプロセスフロー800に追加されてもよい。プロセスフロー800のいくつかの動作を実行するデバイスメモリコントローラ155-b、セクション_0、およびセクション_1が示されているが、任意の回路が、示される動作を実行してよいことが理解されるべきである。
【0127】
810では、いくつかの場合、第1のセクション805-a内の回路(たとえば、論理回路)は、第1のセクション805-a内の修復セルのすべてが使用される-すなわち、修復セルのすべてが対応する欠陥メモリセルのための電子データを記憶するようにプログラムされている-ことを決定し得る。いくつかの場合、第1のセクション805-a内の修復アドレスのすべてが、ヒューズ負荷手順を使用して前回の修復がなされたことを調べることなどによって、テストフェーズ中に使用されていることが決定されることがある。1つの実施例では、欠陥メモリセルは、テストプロセス中に識別されてよく、第1のセクション805-a内の利用可能な修復セルにマッピングされてよい。第1のセクション805-a内のすべての修復アドレスが使用される場合、テストフェーズは、第1のセクション805-a内の欠陥メモリセルを別のセクション(たとえば、第2のセクション805-b)内の修復セルにマッピングすることも含んでよい。テストフェーズは、第1のセクション805-a内の修復セルのすべてまたはいくつかが(たとえば、ヒューズを飛ばすことによって)欠陥セルを修復するために使用されているという情報とともに第1のセクション805-aをプログラムすることも含んでよい。テストフェーズでは、第1のセクション805-a内の各メモリセルおよび/またはメモリセルの行は、データがそれらのメモリセルに適切に記憶されることを保証するためにテストされることがある。
【0128】
815では、第1のセクション805-aおよび/または第2のセクション805-bは、メモリアドレスを受信したことに応答してどのセクションがアクセスされるかを決定する前に両方のセクション内のアクセス線が選択され得る投機的選択動作モードを有効にし得る。追加的または代替的に、デバイスメモリコントローラ155-aは、セクション805-aおよび805-b内で投機的選択動作モードを有効にしてよい。いくつかの場合、第1のセクション805-aおよび/または第2のセクション805-bは、第1のセクション805-aが、第1のセクション805-a内に位置する修復のすべてが使用されていることを決定したことに基づいて、投機的選択動作モードを有効にしてよい。他の場合には、第1のセクション805-aおよび/または第2のセクション805-bは、投機的選択のための別の要件が満たされることを決定したことに基づいて、投機的選択動作モードを有効にしてよい。たとえば、投機的選択は、第1のセクション805-a内の閾値数の修復アドレスが使用される場合、805-bが第1のセクション805-aのための専用修復である場合、信号がメモリコントローラから受信された場合などに、有効にされてよい。
【0129】
820では、デバイスメモリコントローラ155-bは、セクション805-aおよび805-bに1つまたは複数のメモリコマンドを送り、アクセスされることになる1つまたは複数のメモリアドレスを指定し得る。いくつかの場合、1つまたは複数のメモリコマンドとしては、活動化コマンド、読み出しコマンド、書き込みコマンド、および/またはプリチャージコマンドがある。いくつかの場合、メモリアドレスは、1つまたは複数のメモリセルを参照してよく、他の場合には、メモリアドレスは、メモリのセクションを参照してよい。
【0130】
825では、第1のセクション805-a内の回路(たとえば、論理回路およびデコーダ)は、第1のセクション805-aにアドレス指定されたメモリコマンドを受信したことに応答して、第1のセクション805-aを選択/充電し得る-たとえば、第1のセクション805-aは、第1のセクション805-a内の1つまたは複数のディジット線を充電し得る。次いで、第1のセクション805-aは、メモリアドレスが有効なアドレスと関連付けられるかまたは第1のセクション805-a内の欠陥アドレスと関連付けられるかを検証するためにメモリコマンド内で受信されるメモリアドレスをチェックし得る。たとえば、第1のセクション805-a内の回路は、コマンドからのメモリアドレスを既知の欠陥メモリアドレスと比較し得る。いくつかの場合、第1のセクション805-aは、メモリアドレスを、第1のセクション805-aの修復アドレスに対応する欠陥メモリアドレスのみと比較することがある。他の場合には、第1のセクション805-aは、メモリアドレスを、セクション805-aおよび805-bの修復アドレスに対応する欠陥メモリアドレスと比較することがある。メモリアドレスが有効である-すなわち、機能メモリセルをアドレス指定する-場合、第1のセクション805-a内の回路は、メモリコマンドに従って受信されたメモリアドレスによってアドレス指定されるメモリセルにアクセスしてよい。
【0131】
同様に、830では、第2のセクション805-b内の回路(たとえば、論理回路およびデコーダ)は、第1のセクション805-aにアドレス指定されたメモリコマンドを受信したことに応答して、または第1のセクション805-aから信号を受信したことに応答して、第2のセクション805-bを選択/充電-たとえば、第2のセクション805-b内の1つまたは複数のディジット線を充電-し得る。次いで、第2のセクション805-bは、メモリアドレスが有効なメモリアドレスであるかどうかおよび/または第2のセクション805-b内の修復アドレスと関連付けられるかどうかを検証するためにメモリコマンドからのアドレスをチェックし得る。たとえば、第2のセクション805-b内の回路は、コマンドからのメモリアドレスを既知の欠陥メモリアドレスと比較し得る。いくつかの場合、第2のセクション805-bは、メモリアドレスを、第2のセクション805-bの修復アドレスに対応する欠陥メモリアドレスのみと比較することがある。他の場合には、第2のセクション805-bは、メモリアドレスを、第1のセクション805-aおよび805-bの修復アドレスに対応する欠陥メモリアドレスと比較することがある。そのような場合、第2のセクション805-bが、-たとえば、受信されたメモリアドレスを既知の第1のセクション805-aまたは第2のセクション805-bの欠陥メモリアドレスとマッチングするのに失敗することによって-メモリアドレスが有効であることを決定した場合、第2のセクション805-b内の回路は、第2のセクション805-bを放電してよい-たとえば、第2のセクション805-b内の1つまたは複数のディジット線を放電してよい。
【0132】
835では、第2のセクション805-b内の回路(たとえば、論理回路)は、-たとえば、メモリアドレスを既知の欠陥メモリアドレスと比較することによって-メモリコマンドと関連付けられたメモリアドレスは欠陥があるまたは破損していることを決定し得、-たとえば、欠陥メモリアドレスと対応する修復アドレスを識別することによって-修復アドレスが第2のセクション805-b内にあることをさらに決定し得る。したがって、840では、第2のセクション805-b内の回路は、第1のセクション805-aに修復アドレス場所を示し得る-たとえば、修復アドレスが第2のセクション805-b内に位置することを示し得る。
【0133】
したがって、845では、第2のセクション805-b内の回路(たとえば、論理回路)は、メモリコマンドからのメモリアドレスに対応する第2のセクション805-b内の修復セルを識別してよく、および850では、修復セルに対応するワード線を活動化してよい。いくつかの場合、第2のセクション805-b内の回路は、メモリコマンドからのメモリアドレスは欠陥であることを(たとえば、835の一部として)決定するとき、修復セルを識別することがある。ワード線が活動化された後、アクセス電圧が、1つまたは複数の修復セルにわたって印加され、修復セルをそれぞれのアクセス線(たとえば、ディジット線)上に放電させることがある。次いで、アクセス線(たとえば、ディジット線)上で結果として生じる電圧が感知されてよく、メモリセルに記憶される情報が、-たとえば、メモリコントローラによって-読み出されてよい。
【0134】
855では、第1のセクション805-a内の回路(たとえば、論理回路およびデコーダ)は、修復アドレス場所の標識に応答して、第1のセクション805-aを選択解除(たとえば、第1のセクション805-a内の1つまたは複数の充電されたディジット線を選択解除)することを伴ってよい。
【0135】
860では、第2のセクション805-bは、メモリコマンドに示されるように、要求されたデータをデバイスメモリコントローラ155-bに送り得る。たとえば、修復セルのアクセス線(たとえば、ディジット線)上に放電された電圧が感知されることがあり、結果として生じるデータは、デバイスメモリコントローラ155-bに送られることがある。
【0136】
図9は、本明細書で開示される実施例による、メモリデバイス内の投機的セクション選択をサポートするプロセスフロー900の例を示す。いくつかの実施例では、プロセスフロー900は、システム100、メモリダイ200、メモリデバイス400、メモリ構造500、および/またはタイミング図600の態様を実装し得る。
【0137】
いくつかの場合、メモリコントローラは、メモリコマンド(たとえば、読み出し、書き込みなど)を実行してよく、1つまたは複数のメモリセクション(たとえば、セクション_0およびセクション_1)は、メモリコマンドに応答し、各セクション内のアクセス線を投機的に選択してよい。次いで、両方のメモリセクションは、受信されたメモリアドレスが欠陥メモリセルを示すかどうかを決定してよい。メモリアドレスが欠陥メモリセルを示すことを決定した後、両方のメモリセクションは、どのメモリセクションが修復セルを含むかを識別してよく、修復セルを含まないメモリセクションは、そのアクセス線を選択解除してよい。次いで、修復セルを含むメモリセクションは、修復セルにアクセスしてよい。2つのセクションがプロセスフロー900に示されているが、そのような手順は、メモリの3つ以上のセクションにわたって行われてよいことが理解されるべきである。
【0138】
プロセスフロー900の以下の説明では、デバイスメモリコントローラ155-cと、第1のセクション905-a(すなわち「セクション_0」)と、第2のセクション905-b(すなわち「セクション_1」)との間の動作は、示される順序とは異なる順序で送信されてよく、または、デバイスメモリコントローラ155-c、セクション_0、およびセクション_1によって実行される動作は、異なる順序で、または異なる時間に、実行されてよい。いくつかの動作がプロセスフロー900から外されてもよいし、他の動作がプロセスフロー900に追加されてもよい。プロセスフロー900のいくつかの動作を実行するデバイスメモリコントローラ155-c、セクション_0、およびセクション_1が示されているが、任意の回路が、示される動作を実行してよいことが理解されるべきである。
【0139】
910では、いくつかの場合、第1のセクション905-a内の回路(たとえば、論理回路)は、第1のセクション905-a内の修復セルのすべてが使用される-すなわち、修復セルのすべてが対応する欠陥メモリセルのための電子データを記憶するようにプログラムされている-ことを決定し得る。いくつかの場合、第1のセクション905-a内の修復アドレスのすべてが、ヒューズ負荷手順を使用して前回の修復がなされたことを調べることなどによって、テストフェーズ中に使用されていることが決定されることがある。1つの実施例では、欠陥メモリセルは、テストプロセス中に識別されてよく、第1のセクション905-a内の利用可能な修復セルにマッピングされてよい。第1のセクション905-a内のすべての修復アドレスが使用される場合、テストフェーズは、第1のセクション905-a内の欠陥メモリセルを別のセクション(たとえば、第2のセクション905-b)内の修復セルにマッピングすることも含んでよい。テストフェーズは、第1のセクション905-a内の修復セルのすべてまたはいくつかが(たとえば、ヒューズを飛ばすことによって)欠陥セルを修復するために使用されているという情報とともに第1のセクション905-aをプログラムすることも含んでよい。テストフェーズでは、第1のセクション905-a内の各メモリセルおよび/またはメモリセルの行は、データがそれらのメモリセルに適切に記憶されることを保証するためにテストされることがある。
【0140】
915では、第1のセクション905-aおよび/または第2のセクション905-bは、メモリアドレスを受信したことに応答してどのセクションがアクセスされるかを決定する前に両方のセクション内のアクセス線が選択され得る投機的選択動作モードを有効にし得る。追加的または代替的に、デバイスメモリコントローラ155-aは、セクション905-aおよび905-b内で投機的選択動作モードを有効にしてよい。いくつかの場合、第1のセクション905-aおよび/または第2のセクション905-bは、第1のセクション905-aが、第1のセクション905-a内に位置する修復のすべてが使用されていることを決定したことに基づいて、投機的選択動作モードを有効にしてよい。他の場合には、第1のセクション905-aおよび/または第2のセクション905-bは、投機的選択のための別の要件が満たされることを決定したことに基づいて、投機的選択動作モードを有効にしてよい。たとえば、投機的選択は、第1のセクション905-a内の閾値数の修復アドレスが使用される場合、905-bが第1のセクション905-aのための専用修復である場合、信号がメモリコントローラから受信された場合などに、有効にされてよい。
【0141】
920では、デバイスメモリコントローラ155-cは、セクション905-aおよび905-bに1つまたは複数のメモリコマンドを送り、アクセスされることになる1つまたは複数のメモリアドレスを指定し得る。いくつかの場合、1つまたは複数のメモリコマンドとしては、活動化コマンド、読み出しコマンド、書き込みコマンド、および/またはプリチャージコマンドがある。いくつかの場合、メモリアドレスは、1つまたは複数のメモリセルを参照してよく、他の場合には、メモリアドレスは、メモリのセクションを参照してよい。
【0142】
925では、第1のセクション905-a内の回路(たとえば、論理回路およびデコーダ)は、第1のセクション905-aにアドレス指定されたメモリコマンドを受信したことに応答して、第1のセクション905-aを選択/充電し得る-たとえば、第1のセクション905-aは、第1のセクション905-a内の1つまたは複数のディジット線を充電し得る。次いで、第1のセクション905-aは、メモリアドレスが有効なアドレスと関連付けられるかまたは第1のセクション905-a内の欠陥アドレスと関連付けられるかを検証するためにメモリコマンド内で受信されるメモリアドレスをチェックし得る。たとえば、第1のセクション905-a内の回路は、コマンドからのメモリアドレスを既知の欠陥メモリアドレスと比較し得る。いくつかの場合、第1のセクション905-aは、メモリアドレスを、第1のセクション905-aの修復アドレスに対応する欠陥メモリアドレスのみと比較することがある。他の場合には、第1のセクション905-aは、メモリアドレスを、セクション905-aおよび905-bの修復アドレスに対応する欠陥メモリアドレスと比較することがある。メモリアドレスが有効である-すなわち、機能メモリセルをアドレス指定する-場合、第1のセクション905-a内の回路は、メモリコマンドに従って受信されたメモリアドレスによってアドレス指定されるメモリセルにアクセスしてよい。
【0143】
同様に、930では、第2のセクション905-b内の回路(たとえば、論理回路およびデコーダ)は、第1のセクション905-aにアドレス指定されたメモリコマンドを受信したことに応答して、または第1のセクション905-aから信号を受信したことに応答して、第2のセクション905-bを選択/充電-たとえば、第2のセクション905-b内の1つまたは複数のディジット線を充電-し得る。次いで、第2のセクション905-bは、メモリアドレスが有効なメモリアドレスであるかどうかおよび/または第2のセクション905-b内の修復アドレスと関連付けられるかどうかを検証するためにメモリコマンドからのアドレスをチェックし得る。たとえば、第2のセクション905-b内の回路は、コマンドからのメモリアドレスを既知の欠陥メモリアドレスと比較し得る。いくつかの場合、第2のセクション905-bは、メモリアドレスを、第2のセクション905-bの修復アドレスに対応する欠陥メモリアドレスのみと比較することがある。他の場合には、第2のセクション905-bは、メモリアドレスを、第1のセクション905-aおよび905-bの修復アドレスに対応する欠陥メモリアドレスと比較することがある。そのような場合、第2のセクション905-bが、-たとえば、受信されたメモリアドレスを既知の第1のセクション905-aまたは第2のセクション905-bの欠陥メモリアドレスとマッチングするのに失敗することによって-メモリアドレスが有効であることを決定した場合、第2のセクション905-b内の回路は、第2のセクション905-bを放電してよい-たとえば、第2のセクション905-b内の1つまたは複数のディジット線を放電してよい。
【0144】
935では、第1のセクション905-a内の回路(たとえば、論理回路)は、-たとえば、メモリアドレスを第1のセクション905-aおよび第2のセクション905-bのための既知の欠陥メモリアドレスと比較することによって-メモリコマンドと関連付けられたメモリアドレスは欠陥があるまたは破損していることを決定してよく、-たとえば、欠陥メモリアドレスに対応する修復アドレスを識別することによって-修復アドレスが第2のセクション905-b内にあることをさらに決定してよい。
【0145】
940では、第2のセクション905-b内の回路(たとえば、論理回路)は、-たとえば、メモリアドレスを第1のセクション905-aおよび第2のセクション905-bのための既知の欠陥メモリアドレスと比較することによって-メモリコマンドと関連付けられたメモリアドレスは欠陥があるまたは破損していることを決定してよく、-たとえば、欠陥メモリアドレスに対応する修復アドレスを識別することによって-修復アドレスが第2のセクション905-b内にあることをさらに決定してよい。いくつかの場合、945では、したがって、第2のセクション905-b内の回路は、第1のセクション905-aに修復アドレス場所を示し得る-たとえば、修復アドレスが第2のセクション905-b内に位置することを示し得る。
【0146】
したがって、950では、第1のセクション905-a内の回路は、修復アドレスの標識/または決定に応答して、第1のセクション905-aを選択解除-たとえば、第1のセクション905-a内の1つまたは複数の充電されたディジット線を選択解除-し得る。
【0147】
955では、第2のセクション905-b内の回路(たとえば、論理回路)は、欠陥メモリアドレスに対応する第2のセクション905-b内の修復セルを識別してよく、960では、修復セルに対応するワード線を活動化し得る。いくつかの場合、第2のセクション905-b内の回路は、メモリコマンドからのメモリアドレスは欠陥であることを(たとえば、940の一部として)決定するとき、修復セルを識別することがある。ワード線が活動化された後、アクセス電圧が、1つまたは複数の修復セルにわたって印加され、修復セルをそれぞれのアクセス線(たとえば、ディジット線)上に放電させることがある。次いで、アクセス線(たとえば、ディジット線)上で結果として生じる電圧が感知されてよく、メモリセルに記憶される情報が、-たとえば、メモリコントローラによって-読み出されてよい。
【0148】
970では、第2のセクション905-bは、メモリコマンドに示されるように、要求されたデータをデバイスメモリコントローラ155-cに送り得る。たとえば、修復セルのアクセス線(たとえば、ディジット線)上に放電された電圧が感知されることがあり、結果として生じるデータは、デバイスメモリコントローラ155-cに送られることがある。
【0149】
図10は、本明細書で開示される実施例による、メモリデバイス内の投機的セクション選択をサポートするプロセスフロー1000の例を示す。いくつかの実施例では、プロセスフロー1000は、システム100、メモリダイ200、メモリデバイス400、メモリ構造500、および/またはタイミング図600の態様を実装し得る。
【0150】
いくつかの場合、メモリコントローラは、メモリコマンド(たとえば、読み出し、書き込みなど)を実行してよく、1つまたは複数のメモリセクション(たとえば、セクション_0およびセクション_1)は、メモリコマンドに応答し、各セクション内のアクセス線を投機的に選択してよい。次いで、両方のメモリセクションは、受信されたメモリアドレスが欠陥メモリセルを示すかどうかを決定してよい。メモリアドレスが有効なメモリセルを示すことを決定した後、アドレス指定されたメモリセクションはメモリセルにアクセスしてよく、アドレス指定されていないメモリセクションは、そのアクセス線を選択解除してよい。2つのセクションがプロセスフロー1000に示されているが、そのような手順は、メモリの3つ以上のセクションにわたって行われてよいことが理解されるべきである。
【0151】
プロセスフロー1000の以下の説明では、デバイスメモリコントローラ155-dと、第1のセクション1005-a(すなわち「セクション_0」)と、第2のセクション1005-b(すなわち「セクション_1」)との間の動作は、示される順序とは異なる順序で送信されてよく、または、デバイスメモリコントローラ155-d、セクション_0、およびセクション_1によって実行される動作は、異なる順序で、または異なる時間に、実行されてよい。いくつかの動作がプロセスフロー1000から外されてもよいし、他の動作がプロセスフロー1000に追加されてもよい。プロセスフロー1000のいくつかの動作を実行するデバイスメモリコントローラ155-d、セクション_0、およびセクション_1が示されているが、任意の回路が、示される動作を実行してよいことが理解されるべきである。
【0152】
1010では、いくつかの場合、第1のセクション1005-a内の回路(たとえば、論理回路)は、第1のセクション1005-a内の修復セルのすべてが使用される-すなわち、修復セルのすべてが対応する欠陥メモリセルのための電子データを記憶するようにプログラムされている-ことを決定し得る。いくつかの場合、第1のセクション1005-a内の修復アドレスのすべてが、ヒューズ負荷手順を使用して前回の修復がなされたことを調べることなどによって、テストフェーズ中に使用されていることが決定されることがある。1つの実施例では、欠陥メモリセルは、テストプロセス中に識別されてよく、第1のセクション1005-a内の利用可能な修復セルにマッピングされてよい。第1のセクション1005-a内のすべての修復アドレスが使用される場合、テストフェーズは、第1のセクション1005-a内の欠陥メモリセルを別のセクション(たとえば、第2のセクション1005-b)内の修復セルにマッピングすることも含んでよい。テストフェーズは、第1のセクション1005-a内の修復セルのすべてまたはいくつかが(たとえば、ヒューズを飛ばすことによって)欠陥セルを修復するために使用されているという情報とともに第1のセクション1005-aをプログラムすることも含んでよい。テストフェーズでは、第1のセクション1005-a内の各メモリセルおよび/またはメモリセルの行は、データがそれらのメモリセルに適切に記憶されることを保証するためにテストされることがある。
【0153】
1015では、第1のセクション1005-aおよび/または第2のセクション1005-bは、メモリアドレスを受信したことに応答してどのセクションがアクセスされるかを決定する前に両方のセクション内のアクセス線が選択され得る投機的選択動作モードを有効にし得る。追加的または代替的に、デバイスメモリコントローラ155-aは、セクション1005-aおよび1005-b内で投機的選択動作モードを有効にしてよい。いくつかの場合、第1のセクション1005-aおよび/または第2のセクション1005-bは、第1のセクション1005-aが、第1のセクション1005-a内に位置する修復のすべてが使用されていることを決定したことに基づいて、投機的選択動作モードを有効にしてよい。他の場合には、第1のセクション1005-aおよび/または第2のセクション1005-bは、投機的選択のための別の要件が満たされることを決定したことに基づいて、投機的選択動作モードを有効にしてよい。たとえば、投機的選択は、第1のセクション1005-a内の閾値数の修復アドレスが使用される場合、1005-bが第1のセクション1005-aのための専用修復である場合、信号がメモリコントローラから受信された場合などに、有効にされてよい。
【0154】
1020では、デバイスメモリコントローラ155-dは、セクション1005-aおよび1005-bに1つまたは複数のメモリコマンドを送り、アクセスされることになる1つまたは複数のメモリアドレスを指定し得る。いくつかの場合、1つまたは複数のメモリコマンドとしては、活動化コマンド、読み出しコマンド、書き込みコマンド、および/またはプリチャージコマンドがある。いくつかの場合、メモリアドレスは、1つまたは複数のメモリセルを参照してよく、他の場合には、メモリアドレスは、メモリのセクションを参照してよい。
【0155】
1025では、第1のセクション1005-a内の回路(たとえば、論理回路およびデコーダ)は、第1のセクション1005-aにアドレス指定されたメモリコマンドを受信したことに応答して、第1のセクション1005-aを選択/充電し得る-たとえば、第1のセクション1005-aは、第1のセクション1005-a内の1つまたは複数のディジット線を充電し得る。次いで、第1のセクション1005-aは、メモリアドレスが有効なアドレスと関連付けられるかまたは第1のセクション1005-a内の欠陥アドレスと関連付けられるかを検証するためにメモリコマンド内で受信されるメモリアドレスをチェックし得る。たとえば、第1のセクション1005-a内の回路は、コマンドからのメモリアドレスを既知の欠陥メモリアドレスと比較し得る。いくつかの場合、第1のセクション1005-aは、メモリアドレスを、第1のセクション1005-aの修復アドレスに対応する欠陥メモリアドレスのみと比較することがある。他の場合には、第1のセクション1005-aは、メモリアドレスを、セクション1005-aおよび1005-bの修復アドレスに対応する欠陥メモリアドレスと比較することがある。メモリアドレスが有効である-すなわち、機能メモリセルをアドレス指定する-場合、第1のセクション1005-a内の回路は、メモリコマンドに従って受信されたメモリアドレスによってアドレス指定されるメモリセルにアクセスしてよい。
【0156】
同様に、1030では、第2のセクション1005-b内の回路(たとえば、論理回路およびデコーダ)は、第1のセクション1005-aにアドレス指定されたメモリコマンドを受信したことに応答して、または第1のセクション1005-aから信号を受信したことに応答して、第2のセクション1005-bを選択/充電-たとえば、第2のセクション1005-b内の1つまたは複数のディジット線を充電-し得る。次いで、第2のセクション1005-bは、メモリアドレスが有効なメモリアドレスであるかどうかおよび/または第2のセクション1005-b内の修復アドレスと関連付けられるかどうかを検証するためにメモリコマンドからのアドレスをチェックし得る。たとえば、第2のセクション1005-b内の回路は、コマンドからのメモリアドレスを既知の欠陥メモリアドレスと比較し得る。いくつかの場合、第2のセクション1005-bは、メモリアドレスを、第2のセクション1005-bの修復アドレスに対応する欠陥メモリアドレスのみと比較することがある。他の場合には、第2のセクション1005-bは、メモリアドレスを、第1のセクション1005-aおよび1005-bの修復アドレスに対応する欠陥メモリアドレスと比較することがある。そのような場合、第2のセクション1005-bが、-たとえば、受信されたメモリアドレスを既知の第1のセクション1005-aまたは第2のセクション1005-bの欠陥メモリアドレスとマッチングするのに失敗することによって-メモリアドレスが有効であることを決定した場合、第2のセクション1005-b内の回路は、第2のセクション1005-bを放電してよい-たとえば、第2のセクション1005-b内の1つまたは複数のディジット線を放電してよい。
【0157】
1035では、第1のセクション1005-a内の回路(たとえば、論理回路)は、-たとえば、メモリアドレスを既知の欠陥メモリアドレスとマッチングするのに失敗することによって-メモリコマンドと関連付けられたメモリアドレスは欠陥がない(または有効でない)ことを決定してよく、-たとえば、メモリコマンド内で受信されるアドレス情報を使用して-有効なアドレスが第1のセクション1005-a内にあることをさらに決定してよい。
【0158】
いくつかの実施例では、1040では、第2のセクション1005-b内の回路(たとえば、論理回路)は、-たとえば、メモリアドレスを既知の欠陥メモリアドレスにマッチングするのに失敗することによって-メモリコマンドと関連付けられたメモリアドレスは欠陥がない(または有効でない)ことを決定してよく、-たとえば、メモリコマンド内のアドレス情報を使用して-有効なアドレスが第1のセクション1005-a内にあることをさらに決定してよい。
【0159】
いくつかの場合、1045では、第1のセクション1005-a内の回路(たとえば、論理回路)は、第1のセクション1005-a内の有効なメモリアドレスに対応するメモリセルを識別してよく、1060では、有効なアドレスに対応するワード線を活動化してよい。いくつかの場合、第1のセクション1005-a内の回路は、メモリコマンドからのメモリアドレスは欠陥でないことを(たとえば、1035の一部として)決定するとき、有効なアドレスを識別することがある。いくつかの実施例では、1055では、第1のセクション1005-a内の回路は、有効なアドレスによってアドレス指定されるメモリセルが第1のセクション1005-a内に位置することを示し得る-たとえば、有効なアドレスが第1のセクション1005-a内に位置することを示し得る。ワード線が活動化された後、アクセス電圧が、1つまたは複数のメモリセルにわたって印加され、メモリセルをそれぞれのアクセス線(たとえば、ディジット線)上に放電させることがある。次いで、アクセス線(たとえば、ディジット線)上で結果として生じる電圧が感知されてよく、メモリセルに記憶される情報が、-たとえば、メモリコントローラによって-読み出されてよい。
【0160】
同様に、1050では、第2のセクション1005-b内の回路(たとえば、論理回路)は、第1のセクション1005-a内の有効なメモリアドレスに対応するメモリセルを識別し得る。いくつかの場合、第2のセクション1005-b内の回路は、メモリコマンドからのメモリアドレスは欠陥であることを(たとえば、1040の一部として)決定するとき、有効なメモリアドレスを識別することがある。したがって、第2のセクション1005-b内の回路は、-たとえば、セクションID/アドレスが、第1のセクションはメモリアドレス内に含まれることを示すことに基づいて-メモリアドレスが第1のセクション1005-a内のメモリセルを指すことを決定し得る。
【0161】
1065では、第2のセクション1005-b内の回路は、有効なメモリアドレス場所の標識または決定に応答して、第2のセクション1005-bを選択解除-たとえば、印加電圧を除去するおよび/または放電電圧を第2のセクション1005-b内の1つまたは複数の充電されたディジット線に印加-してよい。
【0162】
1070では、第1のセクション1005-aは、メモリコマンドに示されるように、要求されたデータをデバイスメモリコントローラ155-dに送り得る。たとえば、修復セルのアクセス線(たとえば、ディジット線)上に放電された電圧が感知されることがあり、結果として生じるデータは、デバイスメモリコントローラ155-dに送られることがある。
【0163】
図11は、本明細書で開示される実施例による、メモリデバイス内の投機的セクション選択をサポートするメモリコントローラ1105のブロック図1100を示す。メモリコントローラ1105は、図1図10を参照して説明されるメモリコントローラの態様の実施例であってよい。メモリコントローラ1105は、メモリアドレスマネージャ1110と、メモリ選択コンポーネント1115と、メモリ選択解除コンポーネント1120と、メモリ修復コンポーネント1125と、メモリアクセスコンポーネント1130と、投機的選択コンポーネント1135とを含んでよい。これらのモジュールの各々は、直接的または間接的に、(たとえば、1つまたは複数のバスを介して)互いと通信してよい。
【0164】
メモリアドレスマネージャ1110は、第1のメモリセクション内のメモリセルに対応するメモリアドレスを受信し得る。いくつかの実施例では、メモリアドレスマネージャ1110は、第1のメモリセクション内の第2のメモリセルに対応する第2のメモリアドレスを受信し得る。いくつかの実施例では、メモリアドレスを受信することは、メモリアドレスを示すメモリコマンドを受信することを含む。
【0165】
メモリ選択コンポーネント1115は、メモリアドレスを受信することに基づいて、第1のメモリセクション内の第1のアクセス線および第2のメモリセクション内の第2のアクセス線を選択し得る。いくつかの実施例では、メモリ選択コンポーネント1115は、メモリセクションのセットの各々において、メモリコマンドを受信することに基づいて少なくとも1つのアクセス線を選択してよい。いくつかの実施例では、メモリ選択コンポーネント1115は、第2のメモリアドレスを受信することに基づいて、第1のメモリセクション内の第1のアクセス線および第2のメモリセクション内の第2のアクセス線を選択してよい。いくつかの実施例では、第1のアクセス線を選択することは、第1のメモリセクション内の第1のプレート線および第1のディジット線を活動化することを含む。いくつかの実施例では、第2のアクセス線を選択することは、第2のメモリセクション内の第2のプレート線および第2のディジット線を活動化することを含む。
【0166】
投機的選択コンポーネント1135は、-たとえば、メモリセクションのセットが第1のメモリセクションと第2のメモリセクションとを含む場合-メモリセクションのセットの1つのメモリセクション内のすべての修復セルが、メモリセクションのセットの1つのメモリセクション内の対応するメモリセルを置き換えるようにプログラムされていることを決定し得る。いくつかの実施例では、投機的選択コンポーネント1135は、決定することに基づいて、第1のメモリセクション内のメモリセルに対応するメモリアドレスに基づいて活動化されるようにメモリセクションのセットの各々を構成してよい。いくつかの実施例では、投機的選択コンポーネント1135は、決定することに基づいて、メモリセクションのセットのいずれかにおいて第2のメモリアドレスが受信されたことに基づいてメモリセクションのセットの各々が選択されるように構成される動作モードを有効にしてよい。投機的選択コンポーネント1135は、メモリセクションのセットの第1のメモリセクション内の修復セルの量が、第1のメモリセクション内の欠陥メモリセルを修復するように構成されていることも決定してよく、決定に基づいて動作モードを有効にしてよい。
【0167】
メモリ修復コンポーネント1125は、メモリアドレスに基づいて修復セルを識別し得る。いくつかの実施例では、メモリ修復コンポーネント1125は、メモリアドレスを受信したことに基づいて、メモリアドレスを、欠陥と識別される/知られるメモリセルのアドレスと比較してよい。いくつかの実施例では、メモリ修復コンポーネント1125は、メモリセクションのセットの各々における少なくとも1つのアクセス線を選択するのと少なくとも部分的に同時に、メモリアドレスを欠陥メモリセルのアドレスと比較してよい。いくつかの実施例では、メモリ修復コンポーネント1125は、メモリアドレスを欠陥メモリセルのアドレスのうちの1つとマッチングすることがあり、修復セルの場所は、マッチングに基づいて識別される。いくつかの場合、メモリ修復コンポーネント1125は、欠陥と識別されるメモリセルのアドレスのうちの1つとメモリアドレスをマッチングしてよく、修復セルを識別することは、マッチングに基づいて修復セルのアドレスを決定することを含む。いくつかの場合、メモリ修復コンポーネント1125は、メモリアドレスに基づいて修復セルが第2のメモリセクション内に位置することを識別してよい。
【0168】
いくつかの場合、メモリ修復コンポーネント1125は、修復セルが第2のメモリセクション内に位置することを第1のメモリセクションに示してよい。したがって、いくつかの場合、メモリ選択解除コンポーネント1120は、修復セルが第2のメモリセクション内に位置することに基づいて第1のメモリセクションの第1のアクセス線を選択解除することがある。いくつかの場合、メモリ選択コンポーネント1115はまた、修復セルが第2のメモリセクション内に位置することに基づいて第2のメモリセクションの第2のアクセス線の選択を維持することがある。さらに、いくつかの場合、メモリ選択コンポーネント1115は、第1のアクセス線が選択解除された後で、修復セルと結合された第2のメモリセクション内の第3のアクセス線を選択することがある。いくつかの場合、標識は、メモリ選択解除コンポーネント1120に、メモリセクションのセットの他のメモリセクションの各々において、修復セルが第2のメモリセクション内に位置することを識別したことに基づいて少なくとも1つのアクセス線を選択解除させることがある。
【0169】
いくつかの場合、メモリ修復コンポーネント1125は、修復セルが第1のメモリセクション内に位置することを、メモリセクションのセットの第2のメモリセクションに示すことがある。いくつかの場合、標識は、メモリ選択コンポーネント1115に、修復セルが第1のメモリセクション内に位置することに基づいて第1のメモリセクションの第1のアクセス線の選択を維持させることがある。いくつかの場合、標識は、メモリ選択解除コンポーネント1120に、修復セルが第1のメモリセクション内に位置することに基づいて第2のメモリセクションの第2のアクセス線を選択解除させることもある。さらに、いくつかの場合、メモリ選択コンポーネント1115は、第2のアクセス線が選択解除された後で、修復セルと結合された第1のメモリセクション内の第3のアクセス線を選択することがある。
【0170】
メモリ選択解除コンポーネント1120は、メモリセルに対応する修復セルの場所に基づいて第1のアクセス線または第2のアクセス線のうちの1つを選択解除してよく、修復セルは、第1のメモリセクションまたは第2のメモリセクションのうちの1つに位置する。いくつかの実施例では、メモリ選択解除コンポーネント1120は、メモリセクションのセットのサブセット内で、第1のメモリセクション内のメモリセルに対応する修復セルの場所に基づいて少なくとも1つのアクセス線を選択解除することがある。いくつかの実施例では、メモリ選択解除コンポーネント1120は、第1のメモリセクション内の第2のメモリセルが欠陥でないことを決定したことに基づいて第2のアクセス線を選択解除することがある。いくつかの実施例では、メモリ選択解除コンポーネント1120は、第1のメモリセクションの第1のアクセス線を選択解除することがある。いくつかの実施例では、第1のアクセス線を選択解除することは、修復セルが第2のメモリセクション内に位置することに基づいて第1のプレート線および第1のディジット線を非活動化することを含む。いくつかの実施例では、第2のアクセス線を選択解除することは、修復セルが第1のメモリセクション内に位置することに基づいて第2のプレート線および第2のディジット線を非活動化することを含む。
【0171】
メモリアクセスコンポーネント1130は、第1のメモリセクションまたは第2のメモリセクションのうちの1つにおいて、メモリアドレスが欠陥メモリセルを示すことを識別したことに基づいてメモリセルではなく修復セルにアクセスし得る。いくつかの実施例では、メモリアクセスコンポーネント1130は、第2のプレート線および第2のディジット線を非活動化した後、第1のメモリセクション内の第1のワード線を活動化することがあり、第1のワード線は、修復セルのための第1の選択デバイスと結合される。いくつかの実施例では、メモリアクセスコンポーネント1130は、第1のプレート線および第1のディジット線を非活動化した後、第2のメモリセクション内の第2のワード線を活動化することがあり、第2のワード線は、修復セルのための第2の選択デバイスと結合される。メモリアクセスコンポーネント1130は、第1のメモリセクションまたは第2のメモリセクションのうちの1つにおいて、メモリアドレスが機能メモリセルを示すことを識別したことに基づいてメモリコマンドによってアドレス指定されたメモリセルにアクセスすることもある。
【0172】
図12は、本開示の態様による、メモリデバイス内の投機的セクション選択をサポートする例示的なシステムを示す。システム1200はデバイス1205を含み、デバイス1205は、様々なコンポーネントを接続または物理的にサポートするプリント回路基板であってもよいし、これを含んでもよい。デバイス1205はメモリアレイ1250を含み、メモリアレイ1250は、図1図4を参照して説明されるメモリアレイの実施例であってよい。メモリアレイ1250はメモリコントローラ1260とメモリセル1255とを含んでよく、メモリコントローラ1260およびメモリセル1255は、図1図10を参照して説明されるメモリコントローラおよびメモリセルの実施例であってよい。デバイス1205は、プロセッサ1210と、BIOSコンポーネント1215と、周辺コンポーネント1220と、入力/出力制御コンポーネント1225も含んでよい。デバイス1205のコンポーネントは、バス1230を通じて互いと電子通信してよい。
【0173】
プロセッサ1210は、メモリコントローラ1260を通してメモリアレイ1250を動作させるように構成されてよい。いくつかの場合、プロセッサ1210は、図1図10を参照して説明されるメモリコントローラ1260の機能を実行してよい。他の場合には、メモリコントローラ1260は、プロセッサ1210に統合されることがある。プロセッサ1210は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)または他のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートなゲートまたはトランジスタ論理、ディスクリートなハードウェアコンポーネントであってもよいし、これらのタイプのコンポーネントの組み合わせであってもよく、プロセッサ1210は、本明細書において説明される様々な機能を実行し得る。プロセッサ1210は、たとえば、デバイス1205に様々な機能またはタスクを実行させるためにメモリアレイ1250に記憶されたコンピュータ可読命令を実行するように構成されてよい。
【0174】
BIOSコンポーネント1215は、ファームウェアとして動作される基本入力/出力システム(BIOS)を含むソフトウェアコンポーネントであってよく、システム1200の様々なハードウェアコンポーネントを初期化し、走らせることができる。BIOSコンポーネント1215はまた、プロセッサ1210と様々なコンポーネント、たとえば、周辺コンポーネント1220、入力/出力制御コンポーネント1225などとの間のデータフローを管理してよい。BIOSコンポーネント1215は、読み出し専用メモリ(ROM)、フラッシュメモリ、または他の任意の不揮発性メモリ内に記憶されるプログラムまたはソフトウェアを含んでよい。
【0175】
周辺コンポーネント1220は、デバイス1205に統合される、任意の入力デバイスもしくは出力デバイス、またはそのようなデバイスのためのインタフェースであってよい。実施例としては、ディスクコントローラ、サウンドコントローラ、グラフィックスコントローラ、イーサネットコントローラ、モデム、ユニバーサルシリアルバス(USB)コントローラ、シリアルポートもしくはパラレルポート、またはperipheral component interconnect(PCI)スロットもしくはアクセラレーテッドグラフィックスポート(AGP)スロットなどの周辺カードスロットがあり得る。
【0176】
入力/出力制御コンポーネント1225は、プロセッサ1210と周辺コンポーネント1220、入力デバイス1235、または出力デバイス1240との間のデータ通信を管理し得る。入力/出力制御コンポーネント1225は、デバイス1205に統合されていない周辺機器も管理し得る。いくつかの場合、入力/出力制御コンポーネント1225は、外部周辺機器への物理的接続またはポートを表すことがある。
【0177】
入力デバイス1235は、入力をデバイス1205またはそのコンポーネントに提供するデバイス1205の外部にあるデバイスまたは信号を表すことがある。これは、ユーザインタフェースまたは他のデバイスとのまたはこれらの間のインタフェースを含んでよい。いくつかの場合、入力デバイス1235は、周辺コンポーネント1220を介してデバイス1205とインタフェースする周辺機器であってもよいし、入力/出力制御コンポーネント1225によって管理されてもよい。
【0178】
出力デバイス1240は、デバイス1205またはそのコンポーネントのいずれかから出力を受け取るように構成されたデバイス1205の外部にあるデバイスまたは信号を表すことがある。出力デバイス1240の実施例としては、ディスプレイ、オーディオスピーカ、印刷デバイス、または別のプロセッサもしくはプリント回路基板などがあり得る。いくつかの場合、出力デバイス1240は、周辺コンポーネント1220を介してデバイス1205とインタフェースする周辺機器であってもよいし、入力/出力制御コンポーネント1225によって管理されてもよい。
【0179】
メモリコントローラ1260、デバイス1205、およびメモリアレイ1250のコンポーネントは、それらの機能を行うように設計された回路から構成されてよい。これは、本明細書において説明される機能を行うように構成された、様々な回路素子、たとえば、導電線、トランジスタ、キャパシタ、インダクタ、抵抗、増幅器、または他の能動素子もしくは非能動素子を含んでよい。
【0180】
図13は、本開示の態様による、メモリデバイス内の投機的セクション選択をサポートする1つまたは複数の方法1300を示すフローチャートを示す。方法1300の動作は、本明細書で説明するメモリアレイまたはそのコンポーネントによって実施可能である。たとえば、方法1300の動作は、図12を参照して説明されるメモリアレイによって実行されてよい。いくつかの実施例では、メモリアレイは、説明された機能を実行するために、メモリアレイの機能要素を制御するための命令のセットを実行することができる。追加または代替として、メモリアレイは、特定用途向けハードウェアを使用して、説明される機能の態様を実行することができる。
【0181】
1305では、メモリアレイは、第1のメモリセクション内のメモリセルに対応するメモリアドレスを受信し得る。1305の動作は、本明細書で説明する方法に従って実行され得る。いくつかの例において、1305の動作の態様は、図12を参照しながら説明するようなメモリアレイによって実行されてよい。
【0182】
1310では、メモリアレイは、メモリアドレスを受信することに基づいて、第1のメモリセクション内の第1のアクセス線および第2のメモリセクション内の第2のアクセス線を選択し得る。1310の動作は、本明細書で説明する方法に従って実行され得る。いくつかの例において、1310の動作の態様は、図12を参照しながら説明するようなメモリアレイによって実行されてよい。
【0183】
1315では、メモリアレイは、メモリセルに対応する修復セルの場所に基づいて第1のアクセス線または第2のアクセス線のうちの1つを選択解除してよく、修復セルは、第1のメモリセクションまたは第2のメモリセクションのうちの1つに位置する。1315の動作は、本明細書で説明する方法に従って実行され得る。いくつかの例において、1315の動作の態様は、図12を参照しながら説明するようなメモリアレイによって実行されてよい。
【0184】
いくつかの例において、本明細書で説明される装置は、方法1300などの1つまたは複数の方法を実行することができる。装置は、第1のメモリセクション内のメモリセルに対応するメモリアドレスを受信し、メモリアドレスを受信することに基づいて第1のメモリセクション内の第1のアクセス線および第2のメモリセクション内の第2のアクセス線を選択し、メモリセルに対応する修復セルの場所に基づいて第1のアクセス線または第2のアクセス線のうちの1つを選択解除するための特徴、手段、または命令(たとえば、プロセッサによって実行可能な命令を記憶する非一時的なコンピュータ可読媒体)を含んでよく、修復セルは、第1のメモリセクションまたは第2のメモリセクションのうちの1つに位置する。
【0185】
方法1300および本明細書において説明される装置のいくつかの実施例は、メモリアドレスに基づいて修復セルを識別し、第1のメモリセクションまたは第2のメモリセクションのうちの1つにおいて、識別することに基づいてメモリセルではなく修復セルにアクセスするための動作、特徴、手段、または命令をさらに含んでよい。
【0186】
方法1300および本明細書において説明される装置のいくつかの実施例は、メモリアドレスを受信することに基づいて、欠陥と識別されたメモリセルのアドレスとメモリアドレスを比較することと、メモリアドレスを欠陥と識別されたメモリセルのアドレスのうちの1つとマッチングすることのための動作、特徴、手段、または命令をさらに含むことができ、この場合、修復セルを識別することは、マッチングすることに基づいて修復セルのアドレスを決定することを含む。
【0187】
方法1300および本明細書において説明される装置のいくつかの実施例は、修復セルが第1のメモリセクションに位置し得ることを第2のメモリセクションに示すことであって、第2のアクセス線は、示すことに基づいて選択解除され、修復セルにアクセスすることは、第2のアクセス線が選択解除された後、修復セルと結合された第1のメモリセクション内の第3のアクセス線を選択することを含む、示すことのための動作、特徴、手段、または命令をさらに含んでよい。
【0188】
方法1300および本明細書において説明される装置のいくつかの実施例は、修復セルが第2のメモリセクションに位置する得ることを第1のメモリセクションに示すことであって、第1のアクセス線は、示すことに基づいて選択解除され、修復セルにアクセスすることは、第1のアクセス線が選択解除された後、修復セルと結合された第2のメモリセクション内の第3のアクセス線を選択することを含む、示すことのための動作、特徴、手段、または命令をさらに含んでよい。
【0189】
方法1300および本明細書において説明される装置のいくつかの実施例は、メモリセクションのセットのうちの1つにおけるすべての修復セルが、メモリセクションのセットのうちの1つにおける対応するメモリセルを置き換えるようにプログラムされていることを決定することであって、メモリセクションのセットは、第1のメモリセクションと第2のメモリセクションとを含む、決定することと、決定することに基づいて、メモリセクションのセットの各々が、メモリセクションのセットのうちの1つの第2のメモリアドレスがメモリセクションのセットのいずれかにおいて受信されていることに基づいて選択されるように構成され得る動作モードを有効にすることのための動作、特徴、手段、または命令をさらに含んでよい。
【0190】
方法1300および本明細書において説明される装置のいくつかの実施例は、第1のメモリセクション内の第2のメモリセルに対応する第2のメモリアドレスを受信し、第2のメモリアドレスを受信することに基づいて第1のメモリセクション内の第1のアクセス線および第2のメモリセクション内の第2のアクセス線を選択し、第1のメモリセクション内の第2のメモリセルが欠陥でないことがあることを決定することに基づいて第2のアクセス線を選択解除するための動作、特徴、手段、または命令をさらに含んでよい。
【0191】
方法1300および本明細書において説明される装置のいくつかの実施例では、第1のアクセス線を選択することは、第1のメモリセクション内の第1のプレート線および第1のディジット線を活動化するための動作、特徴、手段、または命令を含んでよく、第2のアクセス線を選択することは、第2のメモリセクション内の第2のプレート線および第2のディジット線を活動化するための動作、特徴、手段、または命令を含んでよい。
【0192】
方法1300および本明細書において説明される装置のいくつかの実施例では、第1のアクセス線を選択解除することは、修復セルが第2のメモリセクションに位置することに基づいて第1のプレート線および第1のディジット線を非活動化するための動作、特徴、手段、または命令を含んでよく、または、および第2のアクセス線を選択解除することは、修復セルが第1のメモリセクションに位置することに少なくとも基づいて第2のプレート線および第2のディジット線を非活動化するための動作、特徴、手段、または命令を含んでよい。
【0193】
方法1300および本明細書において説明される装置のいくつかの実施例では、第1のメモリセクションまたは第2のメモリセクションのうちの1つにおける修復セルにアクセスすることは、第2のプレート線および第2のディジット線を非活動化した後で第1のメモリセクション内の第1のワード線を活動化するためであって、第1のワード線は修復セルのための第1の選択デバイスと結合され得る、活動化するため、または、ならびに第1のプレート線および第1のディジット線を非活動化した後で第2のメモリセクション内の第2のワード線を活動化するためであって、第2のワード線は修復セルのための第2の選択デバイスと結合され得る、活動化するための動作、特徴、手段、または命令を含んでよい。
【0194】
方法1300および本明細書において説明される装置のいくつかの実施例では、メモリアドレスを受信することは、メモリアドレスを示すメモリコマンドを受信するための動作、特徴、手段、または命令を含んでよい。
【0195】
図14は、本開示の態様による、メモリデバイス内の投機的セクション選択をサポートする1つまたは複数の方法1400を示すフローチャートを示す。方法1400の動作は、本明細書で説明するメモリアレイまたはそのコンポーネントによって実施可能である。たとえば、方法1400の動作は、図12を参照して説明されるメモリアレイによって実行されてよい。いくつかの実施例では、メモリアレイは、説明された機能を実行するために、メモリアレイの機能要素を制御するための命令のセットを実行することができる。追加または代替として、メモリアレイは、特定用途向けハードウェアを使用して、説明される機能の態様を実行することができる。
【0196】
1405では、メモリアレイは、第1のメモリセクション内のメモリセルに対応するメモリアドレスを受信し得る。1405の動作は、本明細書で説明する方法に従って実行され得る。いくつかの例において、1405の動作の態様は、図12を参照しながら説明するようなメモリアレイによって実行されてよい。
【0197】
1410では、メモリアレイは、メモリアドレスを受信することに基づいて、第1のメモリセクション内の第1のアクセス線および第2のメモリセクション内の第2のアクセス線を選択し得る。1410の動作は、本明細書で説明する方法に従って実行され得る。いくつかの例において、1410の動作の態様は、図12を参照しながら説明するようなメモリアレイによって実行されてよい。
【0198】
1415では、メモリアレイは、メモリアドレスに基づいて修復セルを識別し得る。1415の動作は、本明細書で説明する方法に従って実行され得る。いくつかの例において、1415の動作の態様は、図12を参照しながら説明するようなメモリアレイによって実行されてよい。
【0199】
1420では、メモリアレイは、メモリセルに対応する修復セルの場所に基づいて第1のアクセス線または第2のアクセス線のうちの1つを選択解除してよく、修復セルは、第1のメモリセクションまたは第2のメモリセクションのうちの1つに位置する。1420の動作は、本明細書で説明する方法に従って実行され得る。いくつかの例において、1420の動作の態様は、図12を参照しながら説明するようなメモリアレイによって実行されてよい。
【0200】
1425では、メモリアレイは、第1のメモリセクションまたは第2のメモリセクションのうちの1つにおいて、識別することに基づいてメモリセルではなく修復セルにアクセスし得る。1425の動作は、本明細書で説明する方法に従って実行され得る。いくつかの例において、1425の動作の態様は、図12を参照しながら説明するようなメモリアレイによって実行されてよい。
【0201】
図15は、本開示の態様による、メモリデバイス内の投機的セクション選択をサポートする1つまたは複数の方法1500を示すフローチャートを示す。方法1500の動作は、本明細書で説明するメモリアレイまたはそのコンポーネントによって実施可能である。たとえば、方法1500の動作は、図12を参照して説明されるメモリアレイによって実行されてよい。いくつかの実施例では、メモリアレイは、説明された機能を実行するために、メモリアレイの機能要素を制御するための命令のセットを実行することができる。追加または代替として、メモリアレイは、特定用途向けハードウェアを使用して、説明される機能の態様を実行することができる。
【0202】
1505では、メモリアレイは、第1のメモリセクション内の第1の論理回路および第2のメモリセクション内の第2の論理回路において、第1のメモリセクション内のメモリセルに対応する第1のメモリアドレスを受信し得る。1505の動作は、本明細書で説明する方法に従って実行され得る。いくつかの例において、1505の動作の態様は、図12を参照しながら説明するようなメモリアレイによって実行されてよい。
【0203】
1510では、メモリアレイは、第1のメモリアドレスを受信することに基づいて、第1の論理回路によって、第1のメモリセクション内の第1のアクセス線を、第2の論理回路によって、第2のメモリセクション内の第2のアクセス線を選択し得る。1510の動作は、本明細書で説明する方法に従って実行され得る。いくつかの例において、1510の動作の態様は、図12を参照しながら説明するようなメモリアレイによって実行されてよい。
【0204】
1515では、メモリアレイは、第1の論理回路または第2の論理回路のうちの少なくとも1つによって、第1のメモリアドレスに基づいて修復セルを識別してよく、修復セルは、第1のメモリセクションまたは第2のメモリセクションのうちの1つに位置する。1515の動作は、本明細書で説明する方法に従って実行され得る。いくつかの例において、1515の動作の態様は、図12を参照しながら説明するようなメモリアレイによって実行されてよい。
【0205】
1520では、メモリアレイは、第1の論理回路または第2の論理回路のうちの1つによって、修復セルの場所に基づいて第1のアクセス線または第2のアクセス線のうちの1つを選択解除し得る。1520の動作は、本明細書で説明する方法に従って実行され得る。いくつかの例において、1520の動作の態様は、図12を参照しながら説明するようなメモリアレイによって実行されてよい。
【0206】
1525では、メモリアレイは、第1の論理回路または第2の論理回路のうちの1つによって、識別することに基づいて、選択解除した後に、メモリセルではなく第1のメモリセクションまたは第2のメモリセクションのどちらかにおける修復セルにアクセスし得る。1525の動作は、本明細書で説明する方法に従って実行され得る。いくつかの例において、1525の動作の態様は、図12を参照しながら説明するようなメモリアレイによって実行されてよい。
【0207】
いくつかの例において、本明細書で説明される装置は、方法1500などの1つまたは複数の方法を実行することができる。装置は、第1のメモリセクション内の第1の論理回路および第2のメモリセクション内の第2の論理回路において、第1のメモリセクション内のメモリセルに対応する第1のメモリアドレスを受信すること、第1のメモリアドレスを受信することに基づいて、第1の論理回路によって、第1のメモリセクション内の第1のアクセス線を、第2の論理回路によって、第2のメモリセクション内の第2のアクセス線を選択すること、第1の論理回路または第2の論理回路のうちの少なくとも1つによって、第1のメモリアドレスに基づいて修復セルを識別することであって、修復セルは、に第1のメモリセクションまたは第2のメモリセクションのうちの1つに位置する、識別すること、第1の論理回路または第2の論理回路のうちの1つによって、修復セルの場所に基づいて第1のアクセス線または第2のアクセス線のうちの1つを選択解除することと、第1の論理回路または第2の論理回路のうちの1つによって、識別することに基づいて、選択解除した後に、メモリセルではなく第1のメモリセクションまたは第2のメモリセクションのどちらかにおける修復セルにアクセスすることのための特徴、手段、または命令(たとえば、プロセッサによって実行可能な命令を記憶する非一時的なコンピュータ可読媒体)を含んでよい。
【0208】
方法1500および本明細書において説明される装置のいくつかの実施例は、第1のメモリアドレスを受信することに基づいて、第1の論理回路によって、欠陥と識別される第1のメモリアドレスと第1のメモリアドレスを、第2の論理回路によって、欠陥と識別される第2のメモリアドレスと第1のメモリアドレスを比較するための動作、特徴、手段、または命令をさらに含んでよい。
【0209】
方法1500および本明細書において説明される装置のいくつかの実施例は、第1の論理回路によって、第1のメモリアドレスと欠陥と識別された第1のメモリアドレスのメモリアドレスとの間のマッチングを決定することであって、修復セルは、決定することに基づいて第1のメモリセクションに位置すると第1の論理回路によって識別され得る、決定することと、修復セルが第1のメモリセクション内に位置し得ることを第1の論理回路によって第2の論理回路に示すことであって、第2のアクセス線は、示すことに基づいて第2の論理回路によって選択解除され得てよく、第1のメモリセクション内の修復セルは、第2のアクセス線が選択解除され得る後で、第1の論理回路によってアクセスされてよい、示すことのための動作、特徴、手段、または命令をさらに含んでよい。
【0210】
方法1500および本明細書において説明される装置のいくつかの実施例は、第2の論理回路によって、第1のメモリアドレスと欠陥と識別される第2のメモリアドレスのメモリアドレスとの間のマッチングを決定することであって、修復セルは、決定することに基づいて第2のメモリセクション内に位置すると第2の論理回路によって識別され得る、決定することと、修復セルは第2のメモリセクション内に位置し得ることを第2の論理回路によって第1の論理回路に示すことであって、第1のアクセス線は、示すことに基づいて第1の論理回路によって選択解除されてよく、第2のメモリセクション内の修復セルは、第1のアクセス線が選択解除され得る後、第2の論理回路によってアクセスされてよい、示すことのための動作、特徴、手段、または命令をさらに含んでよい。
【0211】
方法1500および本明細書において説明される装置のいくつかの実施例は、第1の論理回路によって、第1のメモリアドレスと欠陥と識別された第1のメモリアドレスのメモリアドレスとの間のマッチングを決定することであって、修復セルは、決定することに基づいて第1のメモリセクション内に位置すると第1の論理回路によって識別されてよい、決定することと、第2の論理回路によって、第1のメモリアドレスと欠陥と識別された第2のメモリアドレスとの間のマッチングを決定するのに失敗することであって、第2のアクセス線は、第1のメモリアドレスと欠陥と識別される第2のメモリアドレスのうちの1つとの間のマッチングを決定するのに失敗することに基づいて第2の論理回路によって選択解除されてよい、失敗することのための動作、特徴、手段、または命令をさらに含んでよい。
【0212】
方法1500および本明細書において説明される装置のいくつかの実施例は、第1のメモリアドレスを受信することに基づいて第1の論理回路および第2の論理回路によって、第1のメモリアドレスを欠陥と識別されたメモリアドレスと比較することと、第1の論理回路および第2の論理回路によって、比較することに基づいて第1のメモリアドレスと欠陥と識別されたメモリアドレスのメモリアドレスとの間のマッチングを決定することと、第1の論理回路および第2の論理回路によって、決定することに基づいて修復セルの第2のメモリアドレスを識別することであって、第2のメモリアドレスは、修復セルが第2のメモリセクション内に位置し得ることを示し、第1のアクセス線は、決定することに基づいて第1の論理回路によって選択解除され得る、識別することのための動作、特徴、手段、または命令をさらに含んでよい。
【0213】
方法1500および本明細書において説明される装置のいくつかの実施例では、第1のアクセス線および第2のアクセス線を選択することは、第1の論理回路によって、第1のメモリアドレスを受信することに基づいて第1のメモリセクション内の第1の復号回路に第1の信号を送信することであって、第1の復号回路は、第1の信号を受信することに基づいて第1のアクセス線を活動化する、送信することと、第2の論理回路によって、第1のメモリアドレスを受信することに基づいて第2のメモリセクション内の第2の復号回路に第2の信号を送信することであって、第2の復号回路は、第2の信号を受信することに基づいて第2のアクセス線を活動化する、送信することのための動作、特徴、手段、または命令を含んでよい。
【0214】
方法1500および本明細書において説明される装置のいくつかの実施例では、第1のアクセス線または第2のアクセス線のうちの1つを選択解除することは、第1の論理回路によって、第2の復号回路に第3の信号を送信することであって、第2の復号回路は、第3の信号を受信することに基づいて第2のアクセス線を非活動化する、送信することと、または、および第2の論理回路によって、第1の復号回路に第4の信号を送信することであって、第1の復号回路は、第4の信号を受信することに基づいて第1のアクセス線を非活動化する、送信することのための動作、特徴、手段、または命令を含んでよい。
【0215】
方法1500および本明細書において説明される装置のいくつかの実施例では、修復セルにアクセスすることは、第1の論理回路によって、第2のアクセス線が無効にされ得る後、第1のメモリセクション内の第3の復号回路に第5の信号を送信することであって、第3の復号回路は、第1のアクセス線および修復セルと結合され得る第3のアクセス線を活動化する、送信することと、または、および第2の論理回路によって、第1のアクセス線が無効にされ得る後、第2のメモリセクション内の第4の復号回路に第6の信号を送信することであって、第4の復号回路は、第2のアクセス線および修復セルと結合され得る第4のアクセス線を活動化する、送信することのための動作、特徴、手段、または命令を含んでよい。
【0216】
図16は、本開示の態様による、メモリデバイス内の投機的セクション選択をサポートする1つまたは複数の方法1600を示すフローチャートを示す。方法1600の動作は、本明細書で説明するメモリアレイまたはそのコンポーネントによって実施可能である。たとえば、方法1600の動作は、図12を参照して説明されるメモリアレイによって実行されてよい。いくつかの実施例では、メモリアレイは、説明された機能を実行するために、メモリアレイの機能要素を制御するための命令のセットを実行することができる。追加または代替として、メモリアレイは、特定用途向けハードウェアを使用して、説明される機能の態様を実行することができる。
【0217】
1605では、メモリアレイは、メモリセクションのセットの第1のメモリセクション内の修復セルの量が、第1のメモリセクション内の欠陥メモリセルを修復するように構成されていることを決定し得る。1605の動作は、本明細書で説明する方法に従って実行され得る。いくつかの例において、1605の動作の態様は、図12を参照しながら説明するようなメモリアレイによって実行されてよい。
【0218】
1610では、メモリアレイは、決定することに基づいて、第1のメモリセクション内のメモリセルに対応するメモリアドレスに基づいて活動化されるようにメモリセクションのセットの各メモリセクションを構成し得る。1610の動作は、本明細書で説明する方法に従って実行され得る。いくつかの例において、1610の動作の態様は、図12を参照しながら説明するようなメモリアレイによって実行されてよい。
【0219】
1615では、メモリアレイは、メモリセクションのセットの少なくとも1つのメモリセクションによって、第1のメモリセクション内のメモリセルに対応するメモリアドレスを示すメモリコマンドを受信し得る。1615の動作は、本明細書で説明する方法に従って実行され得る。いくつかの例において、1615の動作の態様は、図12を参照しながら説明するようなメモリアレイによって実行されてよい。
【0220】
1620では、メモリアレイは、メモリセクションのセットの各々において、メモリコマンドを受信することに基づいて少なくとも1つのアクセス線を選択し得る。1620の動作は、本明細書で説明する方法に従って実行され得る。いくつかの例において、1620の動作の態様は、図12を参照しながら説明するようなメモリアレイによって実行されてよい。
【0221】
1625では、メモリアレイは、メモリセクションのセットのサブセット内で、第1のメモリセクション内のメモリセルに対応する修復セルの場所に基づいて少なくとも1つのアクセス線を選択解除し得る。1625の動作は、本明細書で説明する方法に従って実行され得る。いくつかの例において、1625の動作の態様は、図12を参照しながら説明するようなメモリアレイによって実行されてよい。
【0222】
いくつかの例において、本明細書で説明される装置は、方法1600などの1つまたは複数の方法を実行することができる。装置は、メモリセクションのセットの第1のメモリセクション内の修復セルの量が、第1のメモリセクション内の欠陥メモリセルを修復するように構成されていることを決定し、決定することに基づいて、第1のメモリセクション内のメモリセルに対応するメモリアドレスに基づいて活動化されるようにメモリセクションのセットの各々を構成し、メモリセクションのセットのうちの少なくとも1つによって、第1のメモリセクション内のメモリセルに対応するメモリアドレスを示すメモリコマンドを受信し、メモリコマンドを受信することに基づいてメモリセクションのセットの各々において、少なくとも1つのアクセス線を選択し、メモリセクションのセットのサブセット内で、第1のメモリセクション内のメモリセルに対応する修復セルの場所に基づいて少なくとも1つのアクセス線を選択解除するための特徴、手段、または命令(たとえば、プロセッサによって実行可能な命令を記憶する非一時的なコンピュータ可読媒体)を含んでよい。
【0223】
方法1600および本明細書において説明される装置のいくつかの実施例では、メモリセクションのセットは、第1のメモリセクションの第1のアクセス線を選択解除し、第2のメモリセクションの第2のアクセス線の選択を維持するための動作、特徴、手段、または命令を含んでよい。
【0224】
方法1600および本明細書において説明される装置のいくつかの実施例では、メモリセクションのセットは、第1のメモリセクションの第1のアクセス線を選択解除し、第2のメモリセクションの第2のアクセス線の選択を維持するための動作、特徴、手段、または命令を含んでよい。
【0225】
方法1600および本明細書において説明される装置のいくつかの実施例は、修復セルが、メモリアドレスに基づいて第2のメモリセクション内に位置し得ることを識別することであって、少なくとも1つのアクセス線を選択解除することは、複数のメモリセクションの他のメモリセクションの各々において、修復セルが第2のメモリセクション内に位置することを識別することに基づいて少なくとも1つのアクセス線を選択解除することを含む、識別することのための動作、特徴、手段、または命令をさらに含んでよい。
【0226】
方法1600および本明細書において説明される装置のいくつかの実施例は、メモリセクションのセットの各々において少なくとも1つのアクセス線を選択することと部分的に少なくとも同時に、メモリアドレスを欠陥メモリセルのアドレスと比較することと、メモリアドレスを欠陥メモリセルのアドレスのうちの1つとマッチングすることのための動作、特徴、手段、または命令をさらに含むことができ、この場合、修復セルの場所は、マッチングに基づいて識別され得る。
【0227】
方法1600および本明細書において説明される装置のいくつかの実施例は、修復セルが第2のメモリセクション内に位置し得ることを第1のメモリセクションに示すことであって、少なくとも1つのアクセス線を選択解除することは、第2のメモリセクション内に修復セルが位置することに基づいて第1のメモリセクションの第1のアクセス線を選択解除することと、修復セルが第2のメモリセクション内に位置することに基づいて第2のメモリセクションの第2のアクセス線の選択を維持することとを含む、示すことのための動作、特徴、手段、または命令をさらに含んでよい。
【0228】
方法1600および本明細書において説明される装置のいくつかの実施例は、修復セルが第1のメモリセクション内に位置し得ることをメモリセクションのセットの第2のメモリセクションに示すことであって、少なくとも1つのアクセス線を選択解除することは、修復セルが第1のメモリセクション内に位置することに基づいて第1のメモリセクションの第1のアクセス線の選択を維持することと、修復セルが第1のメモリセクション内に位置することに基づいて第2のメモリセクションの第2のアクセス線を選択解除することとを含む、示すことのための動作、特徴、手段、または命令をさらに含んでよい。
【0229】
上記で説明された方法は、可能な実施例を説明するものであり、動作およびステップは並べ替えされてよいまたは他の方法で修正されてよく、他の実施例も可能であることに留意されたい。さらに、方法のうちの2つ以上からの部分が組み合わされてもよい。
【0230】
装置が説明される。いくつかの場合、装置は、本明細書において説明される方法の態様の実行を実行またはサポートするために使用されてよい。この装置は、第1のアクセス線と、この第1のアクセス線と結合された第1のメモリセルと、第1のメモリセクションに対応する受信されたメモリアドレスに基づいて第1のアクセス線を選択するように構成された第1の復号回路とを含む第1のメモリセクションと、第2のアクセス線と、第1のメモリセクションに対応する受信されたメモリアドレスに基づいて第2のアクセス線を選択するように構成された第2の復号回路とを含む第2のメモリセクションとを含んでよく、第1の復号回路は、第1のメモリセルのための修復セルの場所が第2のメモリセクション内にあることに基づいて第1のアクセス線を選択解除するようにさらに構成される。
【0231】
いくつかの実施例では、第1のメモリセクションは、受信されたメモリアドレスを欠陥メモリセルのためのメモリアドレスの第1のセットと比較するように構成された第1の論理回路をさらに含み、第2のメモリセクションは、受信されたメモリアドレスを欠陥メモリセルのためのメモリアドレスの第2のセットと比較するように構成された第2の論理回路をさらに含む。
【0232】
装置のいくつかの実施例は、第1の論理回路と第2の復号回路との間で記受信されたメモリアドレスが欠陥メモリセルのためのメモリアドレスの第1のセットのうちの1つにマッチングするかどうかの第1の標識を伝達するように構成された第1の信号経路であって、第2の復号回路は、第1の標識に基づいて第2のアクセス線を選択解除するように構成され得る、第1の信号経路と、第2の論理回路と第1の復号回路との間で、受信されたメモリアドレスが欠陥メモリセルのためのメモリアドレスの第2のセットのうちの1つにマッチングするどうかの第2の標識を伝達するように構成された第2の信号経路であって、第1の復号回路は、第2の標識に基づいて第1のアクセス線を選択解除するように構成され得る、第2の信号経路とを含んでよい。
【0233】
いくつかの実施例では、第1のメモリセクションは第1の修復セルをさらに含み、第1のアクセス線は、第1のメモリセルおよび第1の修復セルと結合されてよく、第2のメモリセクションは、第2のメモリセルと第2の修復セルとをさらに含み、第2のアクセス線は、第2のメモリセルおよび第2の修復セルと結合されてよい。
【0234】
いくつかの実施例では、第1のメモリセクションは、第1の修復セルと結合された第3のアクセス線と、受信されたメモリアドレスが欠陥メモリセルのためのメモリアドレスの第1のセットのうちの1つにマッチングするかどうかに基づいて第3のアクセス線を選択するように構成された第3の復号回路とをさらに含み、第2のメモリセクションは、第2の修復セルと結合された第4のアクセス線と、受信されたメモリアドレスが欠陥メモリセルのためのメモリアドレスの第2のセットのうちの1つにマッチングするかどうかに基づいて第4のアクセス線を選択するように構成された第4の復号回路とをさらに含む。
【0235】
装置のいくつかの実施例は、メモリセクションのグループのうちの1つのメモリセクションのメモリアドレスがメモリセクションのグループのうちの任意の1つまたは複数のメモリセクションにおいて受信され得るときに各々が選択されるように構成されたメモリセクションのグループを含んでよく、メモリセクションのグループは、第1のメモリセクションと、第2のメモリセクションとを含む。
【0236】
いくつかの実施例では、第2のメモリセクションは第2のメモリセルを含み、第2のメモリセルの各々は、別のメモリセクション内の欠陥メモリセルを修復するようにプログラムされる。
【0237】
本明細書で説明される情報および信号は、様々な異なる技術および技法のうちのいずれかを使用して表されてよい。たとえば、上記の説明全体を通じて参照され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、電圧、電流、電磁波、磁界もしくは磁性粒子、光場もしくは光学粒子、またはこれらの任意の組み合わせによって表され得る。いくつかの図面は、信号を単一の信号として示すことができるが、当業者であれば、信号は信号のバスを表すことができ、バスは様々なビット幅を有することができることを理解されよう。
【0238】
本明細書で使用する「仮想接地」という用語は、およそゼロボルト(0V)の電圧で保持されるが、接地と直接結合されていない、電気回路のノードを指す。したがって、仮想接地の電圧は一時的に変動し、定常状態で約0Vに戻ることができる。仮想接地は、演算増幅器およびレジスタからなる分圧器などの、様々な電子回路素子を使用して実施され得る。他の実施例も可能である。「仮想接地」または「仮想的に接地された」は、約0Vに接続されることを意味する。
【0239】
「電子通信」、「導電接触」、「接続された」、および「結合された」という用語は、構成要素間の信号の流れをサポートする構成要素間の関係を指すことがある。構成要素は、いつでも構成要素間の信号の流れをサポートすることができる構成要素間の任意の導電経路が存在する場合、互いに電子通信している(あるいは、導電接触または接続または結合している)ものと見なされる。任意の所与の時点で、互いに電子通信している(あるいは、導電接触または接続または結合している)構成要素間の導電経路は、接続された構成要素を含むデバイスの動作に基づいて、開回路または閉回路とすることができる。接続された構成要素間の導電経路は、構成要素間の直接導電経路とすることができるか、あるいは、接続された構成要素間の導電経路は、スイッチ、トランジスタ、または他の構成要素などの、中間構成要素を含むことができる、間接的導電経路とすることができる。いくつかの場合、接続された構成要素間の信号の流れは、たとえば、スイッチまたはトランジスタなどの1つまたは複数の中間構成要素を使用して、一時的に中断することができる。
【0240】
「結合」という用語は、信号が現在、導電経路を介して構成要素間で通信することができない、構成要素間の開回路関係から、信号が導電経路を介して構成要素間で通信可能である、構成要素間の閉回路関係へと、移動する状態を指す。コントローラなどの構成要素が他の構成要素をまとめて結合するとき、構成要素は、以前には信号が流れることができなかった導電経路を介して、信号が他の構成要素間を流れるようにすることができる変更を開始する。
【0241】
「絶縁された」という用語は、信号が現在、構成要素間を流れることができない、構成要素間の関係を指す。構成要素間に開回路が存在する場合、構成要素は互いに絶縁される。たとえば、構成要素間に位置決めされたスイッチによって分離される2つの構成要素は、スイッチが開のとき、互いに絶縁される。コントローラが2つの構成要素を互いから絶縁するとき、コントローラは、以前は信号を流すことができた導電経路を使用して信号が構成要素間を流れないようにする変更に影響を与える。
【0242】
本明細書で使用される「層」という用語は、幾何学的構造の層(stratum)またはシートを指す。各層は、3つの次元(たとえば、高さ、幅、および奥行き)を有してよく、表面の少なくとも一部分を覆ってよい。たとえば、層は、2つの次元が第3の次元よりも大きい3次元構造、たとえば、薄膜であってよい。層は、異なる要素、構成要素、および/または材料を含んでよい。いくつかの場合、1つの層は、2つ以上の副層から構成されてよい。添付の図のうちのいくつかでは、3次元層の2つの次元は、例示の目的で示される。
【0243】
本明細書で使用されるとき、「実質的に」という用語は、修飾された特性(たとえば、実質的にという用語によって修飾された動詞または形容詞)は絶対的である必要はないが、この特性の利点を達成するのに十分なほど近いことを意味する。
【0244】
本明細書で使用されるとき、「電極」という用語は、電気導体を指してよく、いくつかの場合、メモリセルまたはメモリアレイの他のコンポーネントへの電気的接点として用いられることがある。電極は、トレース、ワイヤ、導電ライン、導電層、またはメモリアレイの要素もしくはコンポーネント間の導電経路を提供する同様のものを含んでよい。
【0245】
本明細書で論じられるメモリアレイを含むデバイスは、シリコン、ゲルマニウム、シリコン・ゲルマニウム合金、ガリウムヒ素、窒化ガリウムなどの、半導体基板上に形成可能である。いくつかの場合、基板は半導体ウェーハである。他の場合には、基板は、シリコンオンガラス(SOG)またはシリコンオンサファイア(SOP)などのシリコンオンインシュレータ(SOI)基板であってもよいし、別の基板上の半導体材料のエピタキシャル層であってもよい。基板、または基板のサブ領域の導電性は、リン、ホウ素、またはヒ素を含むが限定されない様々な化学種を使用したドーピングを介して制御可能である。ドーピングは、基板の初期形成または成長の間に、イオン注入または任意の他のドーピング手段によって実行可能である。
【0246】
本明細書で論じられるスイッチングコンポーネントまたはトランジスタは、電界効果トランジスタ(FET)を表すことができ、ソース、ドレイン、およびゲートを含む3端末デバイスを含む。端子は、導電材料、たとえば金属を介して、他の電子素子に接続され得る。ソースおよびドレインは導電性とすることができ、高濃度にドープされた、たとえば縮退半導体領域を含むことができる。ソースおよびドレインは、低濃度にドープされた半導体領域またはチャネルによって分離することができる。チャネルがn形(すなわち、多数のキャリアが電子である)の場合、FETはn形FETと呼ぶことができる。チャネルがp形(すなわち、多数のキャリアがホールである)の場合、FETはp形FETと呼ぶことができる。チャネルは絶縁ゲート酸化物によって覆うことができる。チャネルの導電性は、ゲートに電圧を印加することによって制御可能である。たとえば、n形FETまたはp形FETにそれぞれ正の電圧または負の電圧を印加すると、結果としてチャネルは導電性となることができる。トランジスタは、トランジスタの閾値電圧より大きいかまたは閾値電圧に等しい電圧がトランジスタゲートに印加されるとき、「オン」となるかまたは「活動化」されることになる。トランジスタは、トランジスタの閾値電圧より小さい電圧がトランジスタゲートに印加されるとき、「オフ」となるかまたは「非活動化」されることになる。
【0247】
本明細書で添付の図面に関連して記載される説明は、例示的構成を示すものであり、実施可能であるかまたは特許請求の範囲内であるすべての例を表すものではない。本明細書で使用される「例示的」という用語は、「例、インスタンス、または例示としての役割を果たす」ことを意味し、「好ましい」かまたは「他の例よりも有利である」ことは意味していない。詳細な説明は、説明する技法を理解するための特定の詳細を含む。しかしながら、これらの技法は、これらの具体的な詳細なしに実施されてよい。いくつかの例では、説明する例の概念を不明瞭にするのを避けるために、周知の構造およびデバイスがブロック図の形で示される。
【0248】
添付の図面では、同様の構成要素または機構は同じ参照ラベルを有することができる。さらに、同じタイプの様々な構成要素は、参照ラベルの後にダッシュと同様の構成要素の中で区別する第2のラベルとを付けることによって、区別することができる。明細書において第1の参照ラベルのみが使用される場合、説明は、第2の参照ラベルに関係なく、同じ第1の参照ラベルを有する同様の構成要素のうちの任意の1つに適用されてよい。
【0249】
本明細書で説明される情報および信号は、様々な異なる技術および技法のうちのいずれかを使用して表されてよい。たとえば、上記の説明全体を通じて参照され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、電圧、電流、電磁波、磁界もしくは磁性粒子、光場もしくは光学粒子、またはこれらの任意の組み合わせによって表され得る。
【0250】
本明細書における開示と関係して説明されている様々な例示的なブロックおよびモジュールは、汎用のプロセッサ、DSP、ASIC、FPGAもしくは他のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートなゲートもしくはトランジスタ論理、ディスクリートなハードウェア構成要素、または本明細書に説明されている機能を実行するように設計されているこれらの任意の組み合わせにより、実装可能または実行可能であり得る。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってよいが、代替として、プロセッサは任意のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、または状態機械であってよい。プロセッサは、コンピューティングデバイスの組み合わせ(たとえば、DSPおよびマイクロプロセッサの組み合わせ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアに関連する1つまたは複数のマイクロプロセッサ、あるいは任意の他のこうした構成)として実施されてもよい。
【0251】
本明細書で説明される機能は、ハードウェア、プロセッサによって実行可能なソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組み合わせで実施されてよい。プロセッサによって実行可能なソフトウェア内で実施される場合、機能は、コンピュータ可読媒体上の1つまたは複数の命令またはコードとして、記憶または伝送することができる。他の例および実施例は、本開示および添付の特許請求の範囲に含まれる。たとえば、ソフトウェアの性質に起因して、前述の機能は、プロセッサ、ハードウェア、ファームウェア、ハードワイヤリング、またはこれらのうちの任意の組み合わせによって実行されるソフトウェアを使用して実施可能である。機能を実施する機構は、機能の一部が異なる物理的位置で実施されるように分散されることを含めて、様々な位置に物理的に位置してもよい。また、特許請求の範囲を含む本明細書で使用される場合、項目のリスト(たとえば、「のうちの少なくとも1つ」または「1つまたは複数の」などの言い回しが前置きされる項目のリスト)で使用される「または」は、たとえば、A、B、またはCのうちの少なくとも1つのリストが、A、またはB、またはC、またはAB、またはAC、またはBC、またはABC(すなわち、AおよびBおよびC)を意味するような、包括的リストを示す。また、本明細書で使用される「基づく」という語句は、条件の閉集合を言い表すものと解釈されるべきではない。たとえば、「条件Aに基づく」と説明される例示的ステップは、本開示の範囲を逸脱することなく、条件Aおよび条件Bの両方に基づくことができる。言い換えれば、本明細書で使用されるとき、「基づく」という言い回しは、「少なくとも部分的に基づく」という言い回しと同じように解釈されるべきである。
【0252】
コンピュータ可読媒体は、非一時的なコンピュータ記憶媒体と、コンピュータプログラムをある所から他の所へ移動させることを容易にする任意の媒体を含む通信媒体の、両方を含む。非一時的な記憶媒体は、汎用コンピュータまたは特定用途向けコンピュータによってアクセス可能な、任意の使用可能媒体であってよい。限定するものではないが、例として、非一時的なコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、電気的消去可能プログラム可能読み出し専用メモリ(EEPROM)、コンパクトディスク(CD)ROMまたは他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージ、または他の磁気ストレージデバイス、あるいは、命令またはデータ構造の形の望ましいプログラムコード手段を担持または記憶するために使用可能であり、汎用コンピュータまたは特定用途向けコンピュータ、あるいは汎用プロセッサまたは特定用途向けプロセッサによってアクセス可能である、任意の他の非一時的な媒体を含むことができる。また、任意の接続は、コンピュータ可読媒体と呼ばれるのが適切である。たとえば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL)、または、赤外線、無線、およびマイクロ波などの無線技術を使用して、ウェブサイト、サーバ、または他のリモートソースから伝送される場合、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL)、または、赤外線、無線、およびマイクロ波などの無線技術は、媒体の定義に含まれる。本明細書で使用されるディスク(diskおよびdisc)は、CD、レーザディスク、光ディスク、デジタル多用途ディスク(DVD)、フロッピーディスク、およびブルーレイディスクを含み、ディスク(disk)は通常、データを磁気的に再生するが、ディスク(disc)は、レーザによってデータを光学的に再生する。上記の組み合わせもコンピュータ可読媒体の範囲に含まれる。
【0253】
本明細書における説明は、当業者が本開示を作成または使用できるようにするために提供される。本開示に対する様々な修正は当業者にとって明らかであり、本明細書で定義される一般原理は、本開示の範囲を逸脱することなく他の変形形態に適用され得る。したがって、本開示は、本明細書で説明される例および設計に限定されるものではなく、本明細書で開示される原理および新規な特徴と一致する最も広い範囲が認められるものである。
図1
図2
図3A
図3B
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
【手続補正書】
【提出日】2022-02-17
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0001】
[クロスリファレンス]
本特許出願は、2019年6月19日に出願された、Fackenthalらによる「SPECULATIVE SECTION SELECTION WITHIN A MEMORY DEVICE」という名称の米国特許出願第16/446,467号の優先権を主張する、2020年5月12日に出願された、Fackenthalらによる「SPECULATIVE SECTION SELECTION WITHIN A MEMORY DEVICE」という名称のPCT出願第PCT/US2020/032503号の優先権を主張するものであり、当該米国特許出願および当該PCT出願の各々は本出願の譲受人に譲渡され、かつ当該米国特許出願および当該PCT出願の各々は参照によりその全体が本明細書に明示的に組み込まれる
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0116
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0116】
715では、第1のセクション705-aおよび/または第2のセクション705-bは、第1のセクション705-aまたは第2のセクション705-bのどちらかのためのメモリアドレスを受信したことに応答してどのセクションがアクセスされるかを決定する前に両方のセクション内のアクセス線が選択され得る投機的選択動作モードを有効にし得る。追加的または代替的に、デバイスメモリコントローラ155-aは、第1のセクション705-aおよび第2のセクション705-b内で投機的選択動作モードを有効にしてよい。いくつかの場合、第1のセクション705-aおよび/または第2のセクション705-bは、第1のセクション705-aが、第1のセクション705-a内に位置する修復のすべてが使用されていることを決定したことに基づいて、投機的選択動作モードを有効にすることがある。他の場合には、第1のセクション705-aおよび/または第2のセクション705-bは、投機的選択のための別の要件が満たされたことを決定したことに基づいて投機的選択動作モードを有効にすることがある。たとえば、投機的選択は、第1のセクション705-a内の閾値数の修復アドレスが使用される場合、第2のセクション705-bが第1のセクション705-aのための専用修復である場合、信号がメモリコントローラから受信される場合などに、有効にされることがある。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0117
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0117】
720では、デバイスメモリコントローラ155-aは、第1のセクション705-aおよび第2のセクション705-bに1つまたは複数のメモリコマンドを送り、アクセスされることになる1つまたは複数のメモリアドレスを指定し得る。いくつかの場合、1つまたは複数のメモリコマンドとしては、活動化コマンド、読み出しコマンド、書き込みコマンド、および/またはプリチャージコマンドがある。1つまたは複数のメモリコマンドに含まれるメモリアドレスは、1つまたは複数のメモリセルを参照してよく、1つまたは複数のメモリコマンドに含まれるメモリアドレスは、メモリのセクションを参照してよく、または、この両方である。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0118
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0118】
725では、第1のセクション705-a内の回路(たとえば、論理回路およびデコーダ)は、第1のセクション705-aにアドレス指定されたメモリコマンドを受信したことに応答して、第1のセクション705-aを選択/充電し得る-たとえば、第1のセクション705-aは、第1のセクション705-a内の1つまたは複数のディジット線を充電し得る。次いで、第1のセクション705-aは、メモリアドレスが有効なアドレスと関連付けられるかまたは第1のセクション705-a内の欠陥アドレスと関連付けられるかを検証するためにメモリコマンド内で受信されるメモリアドレスをチェックし得る。たとえば、第1のセクション705-a内の回路は、コマンドからのメモリアドレスを既知の欠陥メモリアドレスと比較し得る。いくつかの場合、第1のセクション705-aは、メモリアドレスを、第1のセクション705-aの修復アドレスに対応する欠陥メモリアドレスのみと比較することがある。他の場合には、第1のセクション705-aは、メモリアドレスを、第1のセクション705-aおよび第2のセクション705-bの修復アドレスに対応する欠陥メモリアドレスと比較することがある。メモリアドレスが有効である-すなわち、機能メモリセルをアドレス指定する-場合、第1のセクション705-a内の回路は、メモリコマンドに従って受信されたメモリアドレスによってアドレス指定されるメモリセルにアクセスしてよい。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0119
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0119】
同様に、730では、第2のセクション705-b内の回路(たとえば、論理回路およびデコーダ)は、第1のセクション705-aにアドレス指定されたメモリコマンドを受信したことに応答して、または第1のセクション705-aから信号を受信したことに応答して、第2のセクション705-bを選択/充電-たとえば、第2のセクション705-b内の1つまたは複数のディジット線を充電-し得る。次いで、第2のセクション705-bは、メモリアドレスが有効なメモリアドレスであるかどうかおよび/または第2のセクション705-b内の修復アドレスと関連付けられるかどうかを検証するためにメモリコマンドからのアドレスをチェックし得る。たとえば、第2のセクション705-b内の回路は、コマンドからのメモリアドレスを既知の欠陥メモリアドレスと比較し得る。いくつかの場合、第2のセクション705-bは、メモリアドレスを、第2のセクション705-bの修復アドレスに対応する欠陥メモリアドレスのみと比較することがある。他の場合には、第2のセクション705-bは、メモリアドレスを、第1のセクション705-aおよび第2のセクション705-bの修復アドレスに対応する欠陥メモリアドレスと比較することがある。そのような場合、第2のセクション705-bが、-たとえば、受信されたメモリアドレスを既知の第1のセクション705-aまたは第2のセクション705-bの欠陥メモリアドレスとマッチングするのに失敗することによって-メモリアドレスが有効であることを決定した場合、第2のセクション705-b内の回路は、第2のセクション705-bを放電してよい-たとえば、第2のセクション705-b内の1つまたは複数のディジット線を放電してよい。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0128
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0128】
815では、第1のセクション805-aおよび/または第2のセクション805-bは、メモリアドレスを受信したことに応答してどのセクションがアクセスされるかを決定する前に両方のセクション内のアクセス線が選択され得る投機的選択動作モードを有効にし得る。追加的または代替的に、デバイスメモリコントローラ155-aは、第1のセクション805-aおよび第2のセクション805-b内で投機的選択動作モードを有効にしてよい。いくつかの場合、第1のセクション805-aおよび/または第2のセクション805-bは、第1のセクション805-aが、第1のセクション805-a内に位置する修復のすべてが使用されていることを決定したことに基づいて、投機的選択動作モードを有効にしてよい。他の場合には、第1のセクション805-aおよび/または第2のセクション805-bは、投機的選択のための別の要件が満たされることを決定したことに基づいて、投機的選択動作モードを有効にしてよい。たとえば、投機的選択は、第1のセクション805-a内の閾値数の修復アドレスが使用される場合、第2のセクション805-bが第1のセクション805-aのための専用修復である場合、信号がメモリコントローラから受信された場合などに、有効にされてよい。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0129
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0129】
820では、デバイスメモリコントローラ155-bは、第1のセクション805-aおよび第2のセクション805-bに1つまたは複数のメモリコマンドを送り、アクセスされることになる1つまたは複数のメモリアドレスを指定し得る。いくつかの場合、1つまたは複数のメモリコマンドとしては、活動化コマンド、読み出しコマンド、書き込みコマンド、および/またはプリチャージコマンドがある。いくつかの場合、メモリアドレスは、1つまたは複数のメモリセルを参照してよく、他の場合には、メモリアドレスは、メモリのセクションを参照してよい。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0130
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0130】
825では、第1のセクション805-a内の回路(たとえば、論理回路およびデコーダ)は、第1のセクション805-aにアドレス指定されたメモリコマンドを受信したことに応答して、第1のセクション805-aを選択/充電し得る-たとえば、第1のセクション805-aは、第1のセクション805-a内の1つまたは複数のディジット線を充電し得る。次いで、第1のセクション805-aは、メモリアドレスが有効なアドレスと関連付けられるかまたは第1のセクション805-a内の欠陥アドレスと関連付けられるかを検証するためにメモリコマンド内で受信されるメモリアドレスをチェックし得る。たとえば、第1のセクション805-a内の回路は、コマンドからのメモリアドレスを既知の欠陥メモリアドレスと比較し得る。いくつかの場合、第1のセクション805-aは、メモリアドレスを、第1のセクション805-aの修復アドレスに対応する欠陥メモリアドレスのみと比較することがある。他の場合には、第1のセクション805-aは、メモリアドレスを、第1のセクション805-aおよび第2のセクション805-bの修復アドレスに対応する欠陥メモリアドレスと比較することがある。メモリアドレスが有効である-すなわち、機能メモリセルをアドレス指定する-場合、第1のセクション805-a内の回路は、メモリコマンドに従って受信されたメモリアドレスによってアドレス指定されるメモリセルにアクセスしてよい。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0131
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0131】
同様に、830では、第2のセクション805-b内の回路(たとえば、論理回路およびデコーダ)は、第1のセクション805-aにアドレス指定されたメモリコマンドを受信したことに応答して、または第1のセクション805-aから信号を受信したことに応答して、第2のセクション805-bを選択/充電-たとえば、第2のセクション805-b内の1つまたは複数のディジット線を充電-し得る。次いで、第2のセクション805-bは、メモリアドレスが有効なメモリアドレスであるかどうかおよび/または第2のセクション805-b内の修復アドレスと関連付けられるかどうかを検証するためにメモリコマンドからのアドレスをチェックし得る。たとえば、第2のセクション805-b内の回路は、コマンドからのメモリアドレスを既知の欠陥メモリアドレスと比較し得る。いくつかの場合、第2のセクション805-bは、メモリアドレスを、第2のセクション805-bの修復アドレスに対応する欠陥メモリアドレスのみと比較することがある。他の場合には、第2のセクション805-bは、メモリアドレスを、第1のセクション805-aおよび第2のセクション805-bの修復アドレスに対応する欠陥メモリアドレスと比較することがある。そのような場合、第2のセクション805-bが、-たとえば、受信されたメモリアドレスを既知の第1のセクション805-aまたは第2のセクション805-bの欠陥メモリアドレスとマッチングするのに失敗することによって-メモリアドレスが有効であることを決定した場合、第2のセクション805-b内の回路は、第2のセクション805-bを放電してよい-たとえば、第2のセクション805-b内の1つまたは複数のディジット線を放電してよい。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0140
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0140】
915では、第1のセクション905-aおよび/または第2のセクション905-bは、メモリアドレスを受信したことに応答してどのセクションがアクセスされるかを決定する前に両方のセクション内のアクセス線が選択され得る投機的選択動作モードを有効にし得る。追加的または代替的に、デバイスメモリコントローラ155-aは、第1のセクション905-aおよび第2のセクション905-b内で投機的選択動作モードを有効にしてよい。いくつかの場合、第1のセクション905-aおよび/または第2のセクション905-bは、第1のセクション905-aが、第1のセクション905-a内に位置する修復のすべてが使用されていることを決定したことに基づいて、投機的選択動作モードを有効にしてよい。他の場合には、第1のセクション905-aおよび/または第2のセクション905-bは、投機的選択のための別の要件が満たされることを決定したことに基づいて、投機的選択動作モードを有効にしてよい。たとえば、投機的選択は、第1のセクション905-a内の閾値数の修復アドレスが使用される場合、第2のセクション905-bが第1のセクション905-aのための専用修復である場合、信号がメモリコントローラから受信された場合などに、有効にされてよい。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0141
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0141】
920では、デバイスメモリコントローラ155-cは、第1のセクション905-aおよび第2のセクション905-bに1つまたは複数のメモリコマンドを送り、アクセスされることになる1つまたは複数のメモリアドレスを指定し得る。いくつかの場合、1つまたは複数のメモリコマンドとしては、活動化コマンド、読み出しコマンド、書き込みコマンド、および/またはプリチャージコマンドがある。いくつかの場合、メモリアドレスは、1つまたは複数のメモリセルを参照してよく、他の場合には、メモリアドレスは、メモリのセクションを参照してよい。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0142
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0142】
925では、第1のセクション905-a内の回路(たとえば、論理回路およびデコーダ)は、第1のセクション905-aにアドレス指定されたメモリコマンドを受信したことに応答して、第1のセクション905-aを選択/充電し得る-たとえば、第1のセクション905-aは、第1のセクション905-a内の1つまたは複数のディジット線を充電し得る。次いで、第1のセクション905-aは、メモリアドレスが有効なアドレスと関連付けられるかまたは第1のセクション905-a内の欠陥アドレスと関連付けられるかを検証するためにメモリコマンド内で受信されるメモリアドレスをチェックし得る。たとえば、第1のセクション905-a内の回路は、コマンドからのメモリアドレスを既知の欠陥メモリアドレスと比較し得る。いくつかの場合、第1のセクション905-aは、メモリアドレスを、第1のセクション905-aの修復アドレスに対応する欠陥メモリアドレスのみと比較することがある。他の場合には、第1のセクション905-aは、メモリアドレスを、第1のセクション905-aおよび第2のセクション905-bの修復アドレスに対応する欠陥メモリアドレスと比較することがある。メモリアドレスが有効である-すなわち、機能メモリセルをアドレス指定する-場合、第1のセクション905-a内の回路は、メモリコマンドに従って受信されたメモリアドレスによってアドレス指定されるメモリセルにアクセスしてよい。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0143
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0143】
同様に、930では、第2のセクション905-b内の回路(たとえば、論理回路およびデコーダ)は、第1のセクション905-aにアドレス指定されたメモリコマンドを受信したことに応答して、または第1のセクション905-aから信号を受信したことに応答して、第2のセクション905-bを選択/充電-たとえば、第2のセクション905-b内の1つまたは複数のディジット線を充電-し得る。次いで、第2のセクション905-bは、メモリアドレスが有効なメモリアドレスであるかどうかおよび/または第2のセクション905-b内の修復アドレスと関連付けられるかどうかを検証するためにメモリコマンドからのアドレスをチェックし得る。たとえば、第2のセクション905-b内の回路は、コマンドからのメモリアドレスを既知の欠陥メモリアドレスと比較し得る。いくつかの場合、第2のセクション905-bは、メモリアドレスを、第2のセクション905-bの修復アドレスに対応する欠陥メモリアドレスのみと比較することがある。他の場合には、第2のセクション905-bは、メモリアドレスを、第1のセクション905-aおよび第2のセクション905-bの修復アドレスに対応する欠陥メモリアドレスと比較することがある。そのような場合、第2のセクション905-bが、-たとえば、受信されたメモリアドレスを既知の第1のセクション905-aまたは第2のセクション905-bの欠陥メモリアドレスとマッチングするのに失敗することによって-メモリアドレスが有効であることを決定した場合、第2のセクション905-b内の回路は、第2のセクション905-bを放電してよい-たとえば、第2のセクション905-b内の1つまたは複数のディジット線を放電してよい。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0153
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0153】
1015では、第1のセクション1005-aおよび/または第2のセクション1005-bは、メモリアドレスを受信したことに応答してどのセクションがアクセスされるかを決定する前に両方のセクション内のアクセス線が選択され得る投機的選択動作モードを有効にし得る。追加的または代替的に、デバイスメモリコントローラ155-aは、第1のセクション1005-aおよび第2のセクション1005-b内で投機的選択動作モードを有効にしてよい。いくつかの場合、第1のセクション1005-aおよび/または第2のセクション1005-bは、第1のセクション1005-aが、第1のセクション1005-a内に位置する修復のすべてが使用されていることを決定したことに基づいて、投機的選択動作モードを有効にしてよい。他の場合には、第1のセクション1005-aおよび/または第2のセクション1005-bは、投機的選択のための別の要件が満たされることを決定したことに基づいて、投機的選択動作モードを有効にしてよい。たとえば、投機的選択は、第1のセクション1005-a内の閾値数の修復アドレスが使用される場合、第2のセクション1005-bが第1のセクション1005-aのための専用修復である場合、信号がメモリコントローラから受信された場合などに、有効にされてよい。
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0154
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0154】
1020では、デバイスメモリコントローラ155-dは、第1のセクション1005-aおよび第2のセクション1005-bに1つまたは複数のメモリコマンドを送り、アクセスされることになる1つまたは複数のメモリアドレスを指定し得る。いくつかの場合、1つまたは複数のメモリコマンドとしては、活動化コマンド、読み出しコマンド、書き込みコマンド、および/またはプリチャージコマンドがある。いくつかの場合、メモリアドレスは、1つまたは複数のメモリセルを参照してよく、他の場合には、メモリアドレスは、メモリのセクションを参照してよい。
【手続補正16】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0155
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0155】
1025では、第1のセクション1005-a内の回路(たとえば、論理回路およびデコーダ)は、第1のセクション1005-aにアドレス指定されたメモリコマンドを受信したことに応答して、第1のセクション1005-aを選択/充電し得る-たとえば、第1のセクション1005-aは、第1のセクション1005-a内の1つまたは複数のディジット線を充電し得る。次いで、第1のセクション1005-aは、メモリアドレスが有効なアドレスと関連付けられるかまたは第1のセクション1005-a内の欠陥アドレスと関連付けられるかを検証するためにメモリコマンド内で受信されるメモリアドレスをチェックし得る。たとえば、第1のセクション1005-a内の回路は、コマンドからのメモリアドレスを既知の欠陥メモリアドレスと比較し得る。いくつかの場合、第1のセクション1005-aは、メモリアドレスを、第1のセクション1005-aの修復アドレスに対応する欠陥メモリアドレスのみと比較することがある。他の場合には、第1のセクション1005-aは、メモリアドレスを、第1のセクション1005-aおよび第2のセクション1005-bの修復アドレスに対応する欠陥メモリアドレスと比較することがある。メモリアドレスが有効である-すなわち、機能メモリセルをアドレス指定する-場合、第1のセクション1005-a内の回路は、メモリコマンドに従って受信されたメモリアドレスによってアドレス指定されるメモリセルにアクセスしてよい。
【手続補正17】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0156
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0156】
同様に、1030では、第2のセクション1005-b内の回路(たとえば、論理回路およびデコーダ)は、第1のセクション1005-aにアドレス指定されたメモリコマンドを受信したことに応答して、または第1のセクション1005-aから信号を受信したことに応答して、第2のセクション1005-bを選択/充電-たとえば、第2のセクション1005-b内の1つまたは複数のディジット線を充電-し得る。次いで、第2のセクション1005-bは、メモリアドレスが有効なメモリアドレスであるかどうかおよび/または第2のセクション1005-b内の修復アドレスと関連付けられるかどうかを検証するためにメモリコマンドからのアドレスをチェックし得る。たとえば、第2のセクション1005-b内の回路は、コマンドからのメモリアドレスを既知の欠陥メモリアドレスと比較し得る。いくつかの場合、第2のセクション1005-bは、メモリアドレスを、第2のセクション1005-bの修復アドレスに対応する欠陥メモリアドレスのみと比較することがある。他の場合には、第2のセクション1005-bは、メモリアドレスを、第1のセクション1005-aおよび第2のセクション1005-bの修復アドレスに対応する欠陥メモリアドレスと比較することがある。そのような場合、第2のセクション1005-bが、-たとえば、受信されたメモリアドレスを既知の第1のセクション1005-aまたは第2のセクション1005-bの欠陥メモリアドレスとマッチングするのに失敗することによって-メモリアドレスが有効であることを決定した場合、第2のセクション1005-b内の回路は、第2のセクション1005-bを放電してよい-たとえば、第2のセクション1005-b内の1つまたは複数のディジット線を放電してよい。
【手続補正18】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正の内容】
図5
【国際調査報告】