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特表2022-537219表示画面アセンブリ、アンテナアセンブリ、及び電子デバイス
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-08-24
(54)【発明の名称】表示画面アセンブリ、アンテナアセンブリ、及び電子デバイス
(51)【国際特許分類】
   G09F 9/30 20060101AFI20220817BHJP
   H01Q 15/10 20060101ALI20220817BHJP
   H04B 1/38 20150101ALI20220817BHJP
   G02F 1/1333 20060101ALI20220817BHJP
   G02F 1/1368 20060101ALI20220817BHJP
   G09F 9/00 20060101ALN20220817BHJP
【FI】
G09F9/30 338
H01Q15/10
H04B1/38
G02F1/1333
G02F1/1368
G09F9/30 348A
G09F9/30 365
G09F9/30 310
G09F9/30 349C
G09F9/30 349A
G09F9/00 302
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021576354
(86)(22)【出願日】2020-06-19
(85)【翻訳文提出日】2021-12-21
(86)【国際出願番号】 CN2020096942
(87)【国際公開番号】W WO2021000746
(87)【国際公開日】2021-01-07
(31)【優先権主張番号】201910588888.8
(32)【優先日】2019-06-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.3GPP
(71)【出願人】
【識別番号】516227559
【氏名又は名称】オッポ広東移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGDONG OPPO MOBILE TELECOMMUNICATIONS CORP., LTD.
【住所又は居所原語表記】No. 18 Haibin Road,Wusha, Chang’an,Dongguan, Guangdong 523860 China
(74)【代理人】
【識別番号】100091487
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 行孝
(74)【代理人】
【識別番号】100120031
【弁理士】
【氏名又は名称】宮嶋 学
(74)【代理人】
【識別番号】100107582
【弁理士】
【氏名又は名称】関根 毅
(74)【代理人】
【識別番号】100152205
【弁理士】
【氏名又は名称】吉田 昌司
(74)【代理人】
【識別番号】100137523
【弁理士】
【氏名又は名称】出口 智也
(74)【代理人】
【識別番号】100120385
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 健之
(72)【発明者】
【氏名】チア、ユーフー
【テーマコード(参考)】
2H189
2H192
5C094
5G435
5J020
5K011
【Fターム(参考)】
2H189HA16
2H189LA02
2H189LA24
2H192AA24
2H192CB05
2H192EA43
2H192GD51
5C094BA03
5C094BA27
5C094BA43
5C094CA19
5C094DA13
5C094DA15
5C094EA04
5C094EA07
5C094EB02
5C094ED02
5C094ED15
5G435BB05
5G435BB12
5G435HH05
5J020AA04
5J020BA05
5J020BC02
5J020BC04
5J020BC13
5K011AA06
5K011BA04
5K011JA01
(57)【要約】
本出願の実施形態は、表示画面アセンブリ、アンテナアセンブリ、及び電子デバイスを提供する。表示画面アセンブリは表示画面本体と電波透過構造を含む。表示画面本体は、予め設定された周波数帯の無線周波数(RF)信号に対して第一透過率を有する。電波透過構造は表示画面本体に載せられ、少なくとも表示画面本体の一部をカバーする。表示画面アセンブリは、電波透過構造に対応するところにおいて、予め設定された周波数帯のRF信号に対して第二透過率を有し、第二透過率は第一透過率より大きい。本出願に係る表示画面アセンブリは、電波透過構造が表示画面本体に載せられることによって、電波透過構造の働きで、予め設定された周波数帯のRF信号に対する透過率を上げることができる。表示画面アセンブリは電子デバイスに応用される場合、電子デバイスの内部に配置されたアンテナモジュールの放射性能に対する表示画面アセンブリの影響を低減することができる。これで、電子デバイスの通信性能を高めることができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示画面アセンブリであって、
予め設定された周波数帯の無線周波数(RF)信号に対して第一透過率を有する表示画面本体と、
前記表示画面本体に載せられ、少なくとも前記表示画面本体の一部をカバーする電波透過構造とを含み、
前記表示画面アセンブリは、前記電波透過構造に対応するところにおいて、前記予め設定された周波数帯のRF信号に対して第二透過率を有し、前記第二透過率は前記第一透過率より大きい、
ことを特徴とする表示画面アセンブリ。
【請求項2】
前記表示画面アセンブリは、積層配置されている表示画面とカバープレートを含み、
前記電波透過構造は前記カバープレートの上に配置されている、
ことを特徴とする請求項1に記載の表示画面アセンブリ。
【請求項3】
前記表示画面本体はアレイ基板を含み、前記アレイ基板は基板と、前記基板にアレイ状に配置された複数の薄膜トランジスタとを含み、
前記薄膜トランジスタは、ゲート、ゲート絶縁層、チャネル層、ソース及びドレインを含み、前記ゲートは前記基板の片側に配置されており、前記ゲート絶縁層は前記ゲートをカバーし、前記チャネル層は前記ゲート絶縁層の上に配置され且つ前記ゲートに対応し、前記ソース及び前記ドレインは、前記チャネル層の対向する両側に隔てて配置され且ついずれも前記チャネル層とつながり、
前記電波透過構造は単層構造であり、前記電波透過構造は前記ゲートと同じ層に配置されており、又は、前記電波透過構造は前記ソース及び前記ドレインと同じ層に配置されている、
ことを特徴とする請求項1に記載の表示画面アセンブリ。
【請求項4】
前記表示画面本体はアレイ基板を含み、前記アレイ基板は基板と、前記基板にアレイ状に配置された複数の薄膜トランジスタとを含み、
前記薄膜トランジスタは、ゲート、ゲート絶縁層、チャネル層、ソース及びドレインを含み、前記ゲートは前記基板の片側に配置されており、前記ゲート絶縁層は前記ゲートをカバーし、前記チャネル層はゲート絶縁層の上に配置され且つ前記ゲートに対応し、前記ソース及びドレインは、前記チャネル層の対向する両側に隔てて配置され且ついずれも前記チャネル層とつながり、
前記電波透過構造は隔てて積層配置されている第一電波透過層と第二電波透過層を含み、前記第一電波透過層は前記ゲートと同じ層に配置されており、前記第二電波透過層は前記ソース及び前記ドレインと同じ層に配置されている、
ことを特徴とする請求項1に記載の表示画面アセンブリ。
【請求項5】
前記表示画面本体はアレイ基板を含み、前記アレイ基板は基板と、前記基板にアレイ状に配置された複数の薄膜トランジスタとを含み、
前記薄膜トランジスタは、遮光層、第一絶縁層、チャネル層、ソース、ドレイン、第二絶縁層、ゲート、及び平坦化層を含み、前記遮光層は前記基板の片側に配置されており、前記第一絶縁層は前記遮光層をカバーし、前記チャネル層は前記第一絶縁層の上に配置され且つ前記遮光層に対応し、前記ソース及び前記ドレインは、前記チャネル層の対向する両側に隔てて配置され且ついずれも前記チャネル層とつながり、前記第二絶縁層は前記ソース及び前記ドレインをカバーし、前記ゲートは前記第二絶縁層の上に配置されており、
前記電波透過構造は単層構造であり、前記電波透過構造は前記遮光層と同じ層に配置されており、又は、前記電波透過構造は前記ゲートと同じ層に配置されており、又は、前記電波透過構造は前記ソース及び前記ドレインと同じ層に配置されている、
ことを特徴とする請求項1に記載の表示画面アセンブリ。
【請求項6】
前記表示画面本体はアレイ基板を含み、前記アレイ基板は基板と、前記基板にアレイ状に配置された複数の薄膜トランジスタとを含み、
前記薄膜トランジスタは、遮光層、第一絶縁層、チャネル層、ソース、ドレイン、第二絶縁層、ゲート、及び平坦化層を含み、前記遮光層は前記基板の片側に配置されており、前記第一絶縁層は前記遮光層をカバーし、前記チャネル層は前記第一絶縁層の上に配置され且つ前記遮光層に対応し、前記ソース及び前記ドレインは、前記チャネル層の対向する両側に隔てて配置され且ついずれも前記チャネル層とつながり、前記第二絶縁層は前記ソース及び前記ドレインをカバーし、前記ゲートは前記第二絶縁層の上に配置されており、
前記電波透過構造は隔てて積層配置されている第一電波透過層と第二電波透過層を含み、前記第一電波透過層及び前記第二電波透過層は前記遮光層、ゲート、ソースのうちの任意の2つと同じ層に配置されている、
ことを特徴とする請求項1に記載の表示画面アセンブリ。
【請求項7】
前記表示画面本体はアレイ基板を含み、前記アレイ基板は基板と、前記基板にアレイ状に配置された複数の薄膜トランジスタとを含み、
前記薄膜トランジスタは、遮光層、第一絶縁層、チャネル層、ソース、ドレイン、第二絶縁層、ゲート、及び平坦化層を含み、前記遮光層は前記基板の片側に配置されており、前記第一絶縁層は前記遮光層をカバーし、前記チャネル層は前記第一絶縁層の上に配置され且つ前記遮光層に対応し、前記ソース及び前記ドレインは、前記チャネル層の対向する両側に隔てて配置され且ついずれも前記チャネル層とつながり、前記第二絶縁層は前記ソース及び前記ドレインをカバーし、前記ゲートは前記第二絶縁層の上に配置されており、
前記電波透過構造は、隔てて積層配置されている第一電波透過層、第二電波透過層と第三電波透過層を含み、前記第一電波透過層は前記遮光層と同じ層に配置されており、前記第二電波透過層は前記ゲートと同じ層に配置されており、前記第三電波透過層は前記ソースと同じ層に配置されている、
ことを特徴とする請求項1に記載の表示画面アセンブリ。
【請求項8】
前記表示パネルはアレイ基板を含み、前記アレイ基板は画素電極を含み、前記画素電極の材料は透明の金属酸化物半導体であり、
前記電波透過構造の少なくとも一部は、前記画素電極と同じ層に配置されており、且つ前記画素電極と同じ材質を有する、
ことを特徴とする請求項1に記載の表示画面アセンブリ。
【請求項9】
前記表示パネルはアレイ基板とカラーフィルター基板を含み、前記アレイ基板は前記カラーフィルター基板と隔てて対向配置されており、
前記電波透過構造は第一電波透過層と第二電波透過層を含み、前記第一電波透過層は前記アレイ基板に配置されており、前記第二電波透過層は前記カラーフィルター基板に配置されている、
ことを特徴とする請求項1に記載の表示画面アセンブリ。
【請求項10】
前記カラーフィルター基板は画素電極を含み、前記アレイ基板は共通電極を含み、前記第一電波透過層は前記画素電極と同じ層に配置されており、前記第二電波透過層は前記共通電極と同じ層に配置されている、
ことを特徴とする請求項9に記載の表示画面アセンブリ。
【請求項11】
前記表示画面本体は基板及び前記基板にアレイ状に配置された発光素子を含み、
前記発光素子は第一電極、発光層及び第二電極を含み、前記発光層と前記第二電極より、前記第一電極は前記基板に隣接して配置されており、前記発光層は、前記基板から遠い前記第一電極の片側に配置されており、前記第二電極は前記第一電極から遠い前記発光層の片側に配置されており、
前記第一電極は第一電圧をロードするように構成されており、前記第二電極は第二電圧をロードするように構成されており、前記発光層は前記第一電圧及び前記第二電圧の働きで発光するように構成されており、
前記電波透過構造は単層構造であり、前記電波透過構造は前記第一電極又は第二電極と同じ層に配置されている、
ことを特徴とする請求項1に記載の表示画面アセンブリ。
【請求項12】
前記表示画面本体は基板及び前記基板にアレイ状に配置された発光素子を含み、
前記発光素子は第一電極、発光層及び第二電極を含み、前記発光層と前記第二電極より、前記第一電極は前記基板に隣接して配置されており、前記発光層は、前記基板から遠い前記第一電極の片側に配置されており、前記第二電極は前記第一電極から遠い前記発光層の片側に配置されており、
前記第一電極は第一電圧をロードするように構成されており、前記第二電極は第二電圧をロードするように構成されており、前記発光層は前記第一電圧及び前記第二電圧の働きで発光するように構成されており、
前記電波透過構造は第一電波透過層と第二電波透過層を含み、前記第一電波透過層は前記第一電極と同じ層に配置されており、前記第二電波透過層は前記第二電極と同じ層に配置されている、
ことを特徴とする請求項1に記載の表示画面アセンブリ。
【請求項13】
前記第一電極は陽極であり、前記第二電極は陰極であり、
又は、第一電極は陰極であり、第二電極は陽極である、
ことを特徴とする請求項11又は請求項12に記載の表示画面アセンブリ。
【請求項14】
前記第一電波透過構造はスルーホールを有し、前記第二電波透過構造の前記第一電波透過構造における正投影は前記スルーホール内に入る、
ことを特徴とする請求項4、又は請求項6、請求項9、請求項12に記載の表示画面アセンブリ。
【請求項15】
前記表示画面本体は内表面と、内表面に対向する外表面とを含み、前記電波透過構造は、前記表示画面本体の内表面の上に配置されている、
ことを特徴とする請求項1に記載の表示画面アセンブリ。
【請求項16】
前記表示画面本体は画面本体と、画面本体の外縁から曲げられて延長された延長部とを含み、前記電波透過構造は前記画面本体に対応して配置されており、又は、前記電波透過構造は前記延長部に対応して配置されている、
ことを特徴とする請求項1に記載の表示画面アセンブリ。
【請求項17】
アンテナアセンブリであって、アンテナモジュールと請求項1~16のいずれか一項に記載の表示画面アセンブリを含み、
前記アンテナモジュールは予め設定された範囲内で、予め設定された周波数帯の無線周波数(RF)信号を受送信するように構成されており、前記表示画面アセンブリにおける電波透過構造の少なくとも一部は前記予め設定された範囲内に位置する、
ことを特徴とするアンテナアセンブリ。
【請求項18】
請求項17に記載のアンテナアセンブリを含む、
ことを特徴とする電子デバイス。
【請求項19】
電子デバイスであって、
第一アンテナモジュール、表示画面本体、及び第一電波透過構造を含み、
前記第一アンテナモジュールは、第一予め設定された方向範囲内で、第一周波数帯の第一無線周波数(RF)信号を受送信するように構成されており、
前記表示画面本体は前記第一アンテナモジュールと隔てて配置されており、且つ前記表示画面本体の少なくとも一部は、前記第一予め設定された方向範囲内に位置し、予め設定された周波数帯のRF信号に対して第一透過率を有し、
前記第一電波透過構造は前記表示画面本体に載せられ、また、前記第一電波透過構造は少なくとも前記表示画面本体の一部をカバーし、且つ前記第一電波透過構造の少なくとも一部は前記第一予め設定された範囲内に位置し、前記電子デバイスは前記第一電波透過構造に対応するところで、前記第一周波数帯の第一RF信号に対して第二透過率を有し、前記第二透過率は前記第一透過率より大きい、
ことを特徴とする電子デバイス。
【請求項20】
前記電子デバイスは第二アンテナモジュールと第二電波透過構造をさらに含み、
前記第二アンテナモジュールは前記第一アンテナモジュールと隔てて配置されており、且つ第二アンテナモジュールは前記第一予め設定された方向範囲以外のところに位置し、前記第二アンテナモジュールは第二予め設定された方向範囲内で、第二周波数帯の第二RF信号を受送信するように構成されており、
前記表示画面本体は前記第二アンテナモジュールと隔てて配置されており、且つ前記表示画面本体の少なくとも一部は、前記第二予め設定された方向範囲内に位置し、第二予め設定された方向範囲内に位置する一部の表示画面本体は、前記第二周波数帯の第二RF信号に対して第三透過率を有し、
前記第二電波透過構造は前記表示画面本体に載せられ、また、前記第二電波透過構造の少なくとも一部は前記第二予め設定された方向範囲内に位置し、前記電子デバイスは前記第二電波透過構造に対応するところで、前記第一周波数帯の第二RF信号に対して第四透過率を有し、前記第四透過率は前記第三透過率より大きい、
ことを特徴とする請求項19に記載の電子デバイス。
【請求項21】
前記表示画面本体は画面本体と、前記画面本体の外縁から曲げられて延長された延長部とを含み、
前記第一アンテナモジュールと前記第二アンテナモジュールはいずれも前記画面本体に対応して配置されており、又は、
前記第一アンテナモジュールと前記第二アンテナモジュールはいずれも前記延長部に対応して配置されており、又は、
前記第一アンテナモジュールは前記画面本体に対応して配置されており、前記第二アンテナモジュールは前記延長部に対応して配置されている、
ことを特徴とする請求項20に記載の電子デバイス。
【発明の詳細な説明】
【関連出願の参照】
【0001】
本出願は、出願日が2019年6月30日で、出願番号が201910588888.8で、出願名称が「表示画面アセンブリ、アンテナアセンブリ、及び電子デバイス」で、特許出願の優先権を主張し、且つ参照のためそれらの全文が本出願に組み込まれる。
【技術分野】
【0002】
本出願は、電子デバイスの技術分野に関し、さらに具体的には、表示画面アセンブリ、アンテナアセンブリ、及び電子デバイスに関する。
【背景技術】
【0003】
移動通信技術の発展に伴い、従来の第4世代(4th-Generation、4G)移動通信技術は既に人々のニーズを満たせない。第5世代(5th-Generation、5G)移動通信技術は高い通信速度を有するため、ユーザーに好まれている。例えば、5G移動通信におけるデータ送信速度は、4G移動通信におけるデータ送信速度より百倍速い。ミリ波信号は5G移動通信技術を実現する主な手段である。しかしながら、ミリ波アンテナが電子デバイスに応用される場合、ミリ波アンテナは通常、電子デバイスの内部の収容空間に配置されており、ミリ波信号アンテナが電子デバイスのスクリーンを透過して放射されるとき、電子デバイスのスクリーンの透過率が低く、アンテナ放射の要求を満たせない。又は、外部のミリ波信号が電子デバイスのスクリーンを透過するとき、電子デバイスのスクリーンの透過率が低い。従って、従来の技術では、5Gミリ波通信の性能が悪い。
【発明の概要】
【0004】
ミリ波信号が電子デバイスのスクリーンを透過するとき、電子デバイスのスクリーンの透過率が低いという従来の技術課題を解決するために、本出願は表示画面アセンブリ(display screen assembly)、アンテナアセンブリ(antenna assembly)、及び電子デバイスを提供する。
【0005】
第一態様は表示画面アセンブリを提供する。表示画面アセンブリは表示画面本体と電波透過構造を含む。表示画面本体は、予め設定された周波数帯の無線周波数(Radio Frequency、RF)信号に対して第一透過率を有する。電波透過構造は表示画面本体に載せられ、少なくとも表示画面本体の一部をカバーする。表示画面アセンブリは、電波透過構造に対応するところにおいて、予め設定された周波数帯のRF信号に対して第二透過率を有し、第二透過率は第一透過率より大きい。
【0006】
第二様態では、本出願はアンテナアセンブリを提供する。アンテナアセンブリはアンテナモジュールと表示画面アセンブリを含む。アンテナモジュールは予め設定された範囲内で、予め設定された周波数帯の無線周波数(RF)信号を受送信するように構成されている。表示画面アセンブリにおける電波透過構造の少なくとも一部は予め設定された範囲内に位置する。
【0007】
第三様態では、本出願は電子デバイスを提供する。電子デバイスは第二様態に係るアンテナアセンブリを含む。
【0008】
第四様態では、本出願は電子デバイスを提供する。電子デバイスは第一アンテナモジュール、表示画面本体、及び第一電波透過構造を含む。第一アンテナモジュールは、第一予め設定された方向範囲内で、第一周波数帯の第一無線周波数(RF)信号を受送信するように構成されている。表示画面本体は第一アンテナモジュールと隔てて配置されており、且つ表示画面本体の少なくとも一部は、第一予め設定された方向範囲内に位置し、予め設定された周波数帯のRF信号に対して第一透過率を有する。第一電波透過構造は表示画面本体に載せられる。また、第一電波透過構造は少なくとも表示画面本体の一部をカバーし、且つ第一電波透過構造の少なくとも一部は第一予め設定された範囲内に位置する。電子デバイスは第一電波透過構造に対応するとことで、第一周波数帯の第一RF信号に対して第二透過率を有する。第二透過率は第一透過率より大きい。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本出願の実施形態の技術方案を明らかに説明するために、以下、実施形態の説明に必要な図面を簡単に紹介する。明らかに、説明される図面は本出願のいくつかの実施形態にすぎず、当業者にとって、創造的な努力なしに、これらの図面によって他の図面を得ることができる。
図1図1は、本出願の第一実施形態に係る表示画面アセンブリの構造を示す概略図である。
図2図2は、本出願の第二実施形態に係る表示画面アセンブリの構造を示す概略図である。
図3図3は、図2に示されるアレイ基板の断面構造図である。
図4図4は、本出願の第三実施形態に係る表示画面アセンブリにけるアレイ基板の断面構造図である。
図5図5は、本出願の第四実施形態に係る表示画面アセンブリにけるアレイ基板の断面構造図である。
図6図6は、本出願の第五実施形態に係る表示画面アセンブリにけるアレイ基板の断面構造図である。
図7図7は、本出願の第五実施形態に係る表示画面アセンブリにけるアレイ基板の断面構造図である。
図8図8は、本出願の第六実施形態に係る表示画面アセンブリにけるアレイ基板の断面構造図である。
図9図9は、本出願の第七実施形態に係る表示画面アセンブリの構造を示す概略図である。
図10図10は、本出願の第八実施形態に係る表示画面アセンブリの構造を示す概略図である。
図11図11は、本出願の第九実施形態に係る表示画面アセンブリの構造を示す概略図である。
図12図12は、図11に示される表示画面アセンブリの断面構造図である。
図13図13は、本出願の第十実施形態に係る表示画面アセンブリの構造を示す概略図である。
図14図14は、図13に示される表示画面アセンブリの断面構造図である。
図15図15は、本出願の第十一実施形態に係る表示画面アセンブリの構造を示す概略図である。
図16図16は、本出願の第十二実施形態に係る表示画面アセンブリの構造を示す概略図である。
図17図17は、本出願の第一実施形態に係る電波透過構造を示す概略図である。
図18図18は、本出願の第二実施形態に係る電波透過構造を示す概略図である。
図19図19は、本出願の第三実施形態に係る電波透過構造を示す概略図である。
図20図20は、本出願の第四実施形態に係る電波透過断面構造図である。
図21図21は、本出願の第四実施形態に係る電波透過構造における第一電波透過層の構造を示す概略図である。
図22図22は、本出願の第四実施形態に係る電波透過構造における第二電波透過層の構造を示す概略図である。
図23図23は、本出願の第四実施形態に係る電波透過構造の等価回路図を示す図である。
図24図24は、本出願の第五実施形態に係る電波透過構造における第一電波透過層を示す概略図である。
図25図25は、本出願の第六実施形態に係る電波透過構造における第一電波透過層の構造を示す概略図である。
図26図26は、本出願の第七実施形態に係る電波透過構造における第一電波透過層の構造を示す概略図である。
図27図27は、本出願の第八実施形態に係る電波透過構造における第一電波透過層の構造を示す概略図である。
図28図28は、本出願に係るアンテナアセンブリの構造を示す概略図である。
図29図29は、本出願の第一実施形態に係る電子デバイスの構造を示す概略図である。
図30図30は、本出願の第二実施形態に係る電子デバイスの構造を示す概略図である。
図31図31は、図30のIII-III線に沿った断面構造図である。
図32図32は、本出願の第三実施形態に係る電子デバイスの構造を示す概略図である。
図33図33は、図32のIV-IV線に沿った断面構造図である。
図34図34は、本出願の一つの実施形態に係るアンテナモジュールの断面構造図である。
図35図35は、本出願の別の実施形態に係るアンテナモジュールの断面構造図である。
図36図36は、本出願の一つの実施形態に係るM×N個のアンテナアセンブリで構築された無線周波数アンテナアレイを示す概略図である。
図37図37は、本出願の一つの実施形態に係るパッケージ化されたアンテナモジュールで構築された無線周波数アンテナアレイの構造を示す概略図である。
図38図38は、本出願の第四実施形態に係る電子デバイスの構造を示す概略図である。
図39図39は、本出願の第五実施形態に係る電子デバイスの構造を示す概略図である。
図40図40は、本出願の第六実施形態に係る電子デバイスの構造を示す概略図である。
図41図41は、本出願の第七実施形態に係る電子デバイスの構造を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
第一態様は表示画面アセンブリを提供する。表示画面アセンブリは表示画面本体と電波透過構造を含む。表示画面本体は、予め設定された周波数帯のRF信号に対して第一透過率を有する。電波透過構造は表示画面本体に載せられ、少なくとも表示画面本体の一部をカバーする。表示画面アセンブリは、電波透過構造に対応するところにおいて、予め設定された周波数帯のRF信号に対して第二透過率を有し、第二透過率は第一透過率より大きい。
【0011】
第一態様の第一実施形態では、表示画面アセンブリは、積層配置されている表示画面とカバープレートを含む。電波透過構造はカバープレートの上に配置されている。
【0012】
第一態様の第二実施形態では、表示画面本体はアレイ基板を含む。アレイ基板は基板と、基板にアレイ状に配置された複数の薄膜トランジスタとを含む。薄膜トランジスタは、ゲート、ゲート絶縁層、チャネル層、ソース及びドレインを含む。ゲートは基板の片側に配置されている。ゲート絶縁層はゲートをカバーする。チャネル層はゲート絶縁層の上に配置されており、且つゲートに対応する。ソース及びドレインは、チャネル層の対向する両側に隔てて配置されており、且ついずれもチャネル層とつながる。電波透過構造は単層構造であり、且つゲートと同じ層に配置されている。又は、電波透過構造はソース及びドレインと同じ層に配置されている。
【0013】
第一態様の第三実施形態では、表示画面本体はアレイ基板を含む。アレイ基板は基板と、基板にアレイ状に配置された複数の薄膜トランジスタとを含む。薄膜トランジスタは、ゲート、ゲート絶縁層、チャネル層、ソース及びドレインを含む。ゲートは基板の片側に配置されている。ゲート絶縁層はゲートをカバーする。チャネル層はゲート絶縁層の上に配置されており、且つゲートに対応する。ソース及びドレインは、チャネル層の対向する両側に隔てて配置されており、且ついずれもチャネル層とつながる。電波透過構造は隔てて積層配置されている第一電波透過層と第二電波透過層を含む。第一電波透過層はゲートと同じ層に配置されており、且つ第二電波透過層はソース及びドレインと同じ層に配置されている。
【0014】
第一態様の第四実施形態では、表示画面本体はアレイ基板を含む。アレイ基板は基板と、基板にアレイ状に配置された複数の薄膜トランジスタとを含む。薄膜トランジスタは、遮光層、第一絶縁層、チャネル層、ソース、ドレイン、第二絶縁層、ゲート、及び平坦化層を含む。遮光層は基板の片側に配置されている。第一絶縁層は遮光層をカバーする。チャネル層は第一絶縁層の上に配置されており、且つ遮光層に対応する。ソース及びドレインは、チャネル層の対向する両側に隔てて配置されており、且ついずれもチャネル層とつながる。第二絶縁層はソース及びドレインをカバーする。ゲートは第二絶縁層の上に配置されている。電波透過構造は単層構造であり、且つ遮光層と同じ層に配置されている。電波透過構造はゲートと同じ層に配置されている。電波透過構造はソース及びドレインと同じ層に配置されている。
【0015】
第一態様の第五実施形態では、表示画面本体は、アレイ基板を含み、アレイ基板は基板と、基板にアレイ状に配置された複数の薄膜トランジスタとを含み、薄膜トランジスタは、遮光層、第一絶縁層、チャネル層、ソース、ドレイン、第二絶縁層、ゲート、及び平坦化層を含み、遮光層は基板の片側に配置されている。第一絶縁層は遮光層をカバーする。チャネル層は第一絶縁層の上に配置されており、且つ遮光層に対応する。ソース及びドレインは、チャネル層の対向する両側に隔てて配置されており、且ついずれもチャネル層とつながる。第二絶縁層はソース及びドレインをカバーする。ゲートは第二絶縁層の上に配置されている。電波透過構造は隔てて積層配置されている第一電波透過層と第二電波透過層を含む。第一電波透過層及び第二電波透過層は遮光層、ゲート、ソースのうちの任意の2つと同じ層に配置されている。
【0016】
第一態様の第六実施形態では、表示画面本体は、アレイ基板を含み、アレイ基板は基板と、基板にアレイ状に配置された複数の薄膜トランジスタとを含み、薄膜トランジスタは、遮光層、第一絶縁層、チャネル層、ソース、ドレイン、第二絶縁層、ゲート、及び平坦化層を含み、遮光層は基板の片側に配置されている。第一絶縁層は遮光層をカバーする。チャネル層は第一絶縁層の上に配置されており、且つ遮光層に対応する。ソース及びドレインは、チャネル層の対向する両側に隔てて配置されており、且ついずれもチャネル層とつながる。第二絶縁層はソース及びドレインをカバーする。ゲートは第二絶縁層の上に配置されている。電波透過構造は、隔てて積層配置されている第一電波透過層、第二電波透過層と第三電波透過層を含む。第一電波透過層は遮光層と同じ層に配置されており、第二電波透過層はゲートと同じ層に配置されており、第三電波透過層はソースと同じ層に配置されている。
【0017】
第一態様の第七実施形態では、表示パネルはアレイ基板を含む。アレイ基板は画素電極を含む。画素電極の材料は透明の金属酸化物半導体である。電波透過構造の少なくとも一部は、画素電極と同じ層に配置されており、且つ画素電極と材質が同じである。
【0018】
第一態様の第八実施形態では、表示パネルはアレイ基板とカラーフィルター基板を含む。アレイ基板はカラーフィルター基板と隔てて対向配置されている。電波透過構造は第一電波透過層と第二電波透過層を含む。第一電波透過層はアレイ基板に配置されており、第二電波透過層はカラーフィルター基板に配置されている。
【0019】
第一態様の第八実施形態と結びつけて、第一態様の第九実施形態では、カラーフィルター基板は画素電極を含む。アレイ基板は共通電極を含む。第一電波透過層は画素電極と同じ層に配置されており、第二電波透過層は共通電極と同じ層に配置されている。
【0020】
第一態様の第十実施形態では、表示画面本体は基板及び基板にアレイ状に配置された発光素子を含む。発光素子は第一電極、発光層及び第二電極を含む。発光層と第二電極より、第一電極は基板に隣接して配置されている。発光層は、基板から遠い第一電極の片側に配置されている。第二電極は第一電極から遠い発光層の片側に配置されている。第一電極は第一電圧をロードするように構成されている。第二電極は第二電圧をロードするように構成されている。発光層は第一電圧及び第二電圧の働きで発光するように構成されている。電波透過構造は単層構造であり、電波透過構造は第一電極又は第二電極と同じ層に配置されている。
【0021】
第一態様の第十一実施形態では、表示画面本体は基板及び基板にアレイ状に配置された発光素子を含む。発光素子は第一電極、発光層及び第二電極を含む。発光層と第二電極より、第一電極は基板に隣接して配置されている。発光層は、基板から遠い第一電極の片側に配置されている。第二電極は第一電極から遠い発光層の片側に配置されている。第一電極は第一電圧をロードするように構成されている。第二電極は第二電圧をロードするように構成されている。発光層は第一電圧及び第二電圧の働きで発光するように構成されている。電波透過構造は第一電波透過層と第二電波透過層を含む。第一電波透過層は第一電極と同じ層に配置されており、第二電波透過層は第二電極と同じ層に配置されている。
【0022】
第一態様の第十実施形態又は第十一実施形態に基づいて、第十二実施形態では、第一電極は陽極であり、第二電極は陰極である。又は、第一電極は陰極であり、第二電極は陽極である。
【0023】
第一態様の第三実施形態、又は第五実施形態、第八実施形態、第十一実施形態に基づいて、第十三実施形態では、第一電波透過構造はスルーホールを有する。第二電波透過構造の第一電波透過構造における正投影はスルーホール内に入る。
【0024】
第一態様の第十四実施形態では、表示画面本体は内表面と、内表面に対向する外表面とを含む。電波透過構造は、表示画面本体の内表面の上に配置されている。
【0025】
第一態様の第十五実施形態では、表示画面本体は画面本体と、画面本体の外縁から曲げられて延長されたと延長部を含む。電波透過構造は画面本体に対応して配置されている。又は、電波透過構造は延長部に対応して配置されている。
【0026】
第二様態では、本出願はアンテナアセンブリを提供する。アンテナアセンブリはアンテナモジュールと第一態様、又は第一態様の第一実施形態から第十五実施形態までの任意の一つの実施形態に係る表示画面アセンブリを含む。アンテナモジュールは予め設定された範囲内で、予め設定された周波数帯のRF信号を受送信するように構成されている。表示画面アセンブリにおける電波透過構造の少なくとも一部は予め設定された範囲内に位置する。
【0027】
第三様態では、本出願は電子デバイスを提供する。電子デバイスは第二様態に係るアンテナアセンブリを含む。
【0028】
第四様態では、本出願は電子デバイスを提供する。電子デバイスは第一アンテナモジュール、表示画面本体、及び第一電波透過構造を含む。第一アンテナモジュールは、第一予め設定された方向範囲内で、第一周波数帯の第一RF信号を受送信するように構成されている。表示画面本体は第一アンテナモジュールと隔てて配置されており、且つ表示画面本体の少なくとも一部は、第一予め設定された方向範囲内に位置し、予め設定された周波数帯のRF信号に対して第一透過率を有する。第一電波透過構造は表示画面本体に載せられる。また、第一電波透過構造は少なくとも表示画面本体の一部をカバーし、且つ第一電波透過構造の少なくとも一部は第一予め設定された範囲内に位置する。電子デバイスは第一電波透過構造に対応するとことで、第一周波数帯の第一RF信号に対して第二透過率を有する。第二透過率は第一透過率より大きい。
【0029】
第四様態の第一実施形態に係る電子デバイスは、第二アンテナモジュールと第二電波透過構造をさらに含む。第二アンテナモジュールは第一アンテナモジュールと隔てて配置されており、且つ第二アンテナモジュールは第一予め設定された方向範囲以外のところに位置する。第二アンテナモジュールは第二予め設定された方向範囲内で、第二周波数帯の第二RF信号を受送信するように構成されている。表示画面本体は第二アンテナモジュールと隔てて配置されており、且つ表示画面本体の少なくとも一部は、第二予め設定された方向範囲内に位置する。第二予め設定された方向範囲内に位置する一部の表示画面本体は、第二周波数帯の第二RF信号に対して第三透過率を有する。第二電波透過構造は表示画面本体に載せられる。また、第二電波透過構造の少なくとも一部は第二予め設定された範囲内に位置する。電子デバイスは第二電波透過構造に対応するとことで、第一周波数帯の第二RF信号に対して第四透過率を有する。第四透過率は第三透過率より大きい。
【0030】
第四様態の第一実施形態に基づいて、第二実施形態では、表示画面本体は画面本体と、画面本体の外縁から曲げられて延長された延長部とを含む。第一アンテナモジュールと第二アンテナモジュールはいずれも画面本体に対応して配置されている。又は、第一アンテナモジュールと第二アンテナモジュールはいずれも延長部に対応して配置されている。又は、第一アンテナモジュールは画面本体に対応して配置されており、第二アンテナモジュールは延長部に対応して配置されている。
【0031】
以下、本出願の実施形態の図面を参照しながら本出願の実施形態の技術方案を明晰に、全面的に説明する。明らかに、説明される実施形態は、本出願の一部の実施形態だけのものであり、全ての実施形態ではない。本出願に記載された実施形態に基づいて、当業者が創造的な努力なしに得ることができるすべての別の実施形態は、皆本出願の保護範囲に属する。
【0032】
図1を参照すると、図1は、本出願の第一実施形態に係る表示画面アセンブリの構造を示す概略図である。表示画面アセンブリ100は、表示画面本体110と電波透過構造120を含む。表示画面本体110は、予め設定された周波数帯の無線周波数(Radio Frequency、RF)信号に対して第一透過率を有する。電波透過構造120は表示画面本体110に載せられ、少なくとも表示画面本体110の一部をカバーする。表示画面アセンブリ100は、電波透過構造120に対応するところにおいて、予め設定された周波数帯のRF信号に対して第二透過率を有し、第二透過率は第一透過率より大きい。
【0033】
電波透過構造120は、直接に表示画面本体110の上に配置されてもよく、ベアリングフィルム(bearing film)を介して表示画面本体110の上に配置されてもよく、又は表示画面本体110の中に埋め込まれてもよい。電波透過構造120はベアリングフィルムを介して表示画面本体110の上に配置されている場合、ベアリングフィルムは、プラスチック(例えば、ポリエチレンテレフタレート(Polyethylene terephthalate、PET))フィルム、フレキシブル回路基板(flexible circuit board)、プリント回路基板(printed circuit board)であることができるが、これらに限られていない。PETフィルムはカラーフィルム(color film)、防爆フィルム(explosion-proof film)であることができるが、これらに限られていない。電波透過構造120は表示画面本体110の一部をカバーしてもよく、電波透過構造120は表示画面本体110の全部をカバーしてもよい。表示画面本体110は内表面と、内表面に対向する外表面とを含む。電波透過構造120は、表示画面本体110の内表面の上に配置されてもよく、又は表示画面本体110の外表面の上に配置されてもよい。
【0034】
上記表示画面本体110は、電子デバイスにおけるディスプレイ機能を実行するコンポーネントである。表示画面本体110は一般的に、表示画面100aと、表示画面100aと積層配置されているカバープレート100bとを含む。表示画面100aは、液晶ディスプレイであってもよく、有機発光ダイオード(organic light emitting diode、OLED)ディスプレイであってもよい。カバープレート100bは表示画面100aの上に配置されており、表示画面100aを保護するために用いられる。本実施形態では、電波透過構造120はカバープレート100bの上に配置されている。電波透過構造120は、表示画面100aに近いカバープレート100bの表面に配置されてもよい。又は、電波透過構造120は、表示画面100aから遠いカバープレート100bの表面に配置されてもよい。又は、電波透過構造120は、カバープレート100bに埋め込まれてもよい。カバープレート100bが独立なコンポーネントであるため、電波透過構造120はカバープレート100bの上に配置されており、且つ電波透過構造120は、表示画面100aに近いカバープレート100bの表面に配置されており、又は電波透過構造120は、表示画面100aから遠いカバープレート100bの表面に配置されている場合、電波透過構造120と表示画面本体110を結びつける難易度は下げられることができる。図1では、例示として、電波透過構造120は表示画面本体110の全部をカバーし、且つ電波透過構造120は、表示画面100aに近いカバープレート100bの表面に直接に配置されている。
【0035】
電波透過構造120は単一周波数単一偏波(single-frequency single-polarization)、単一周波数二重偏波(single-frequency dual-polarization)、二周波数二重偏波(dual-frequency dual-polarization)、二周波数単一偏波(dual-frequency single-polarization)、広帯域単一偏波(wide-band single-polarization)、広帯域二重偏波(wide-band dual-polarization)などの特性のうちの任意の一つを有することができる。従って、電波透過構造120は、二周波数共振応答(dual-frequency resonance response)、又は単一周波数共振応答(single-frequency resonance respons)、又は広帯域共振応答(wide-frequency resonance response)、又は多重周波数共振応答(multi-frequency resonance response)のうちの任意の一つを有することができる。電波透過構造120は、金属材料で作られてもよく、非金属の導電性材料で作られてもよい。
【0036】
一方、表示画面本体110の上にある電波透過構造120は、予め設定された周波数帯のRF信号に励磁され、電波透過構造120は、予め設定された周波数帯のRF信号に基づいて、予め設定された周波数帯と同じ周波数帯のRF信号を生成する。電波透過構造120によって生成されるRF信号は、表示画面本体110を透過して自由空間に放射される。電波透過構造120は励磁され、且つ予め設定された周波数帯と同じ周波数帯のRF信号を生成するため、表示画面本体110を透過して自由空間に放射される予め設定された周波数帯のRF信号の量が増え、即ち、電波透過構造120を配置することで、表示画面アセンブリ100の予め設定された周波数帯のRF信号に対する透過率を上げることができる。
【0037】
他方、表示画面アセンブリ100は電波透過構造120及び表示画面本体110を含む。そのため、表示画面アセンブリ100の誘電率は、予め設定された材料の誘電率に相当する。誘電率を有する予め設定された材料は予め設定された周波数帯のRF信号に対する透過率が高く、且つ予め設定された材料の等価波動インピーダンス(equivalent wave impedance)は自由空間の等価波動インピーダンスに等しい又はほぼ等しい。
【0038】
RF信号は、ミリ波周波数帯のRF信号、又はテラヘルツ周波数帯のRF信号であることができるが、これらに限られていない。現在、第五世代無線通信システム(5th generation wireless systems)では、3GPP TS38.101プロトコルの規定において、5Gニューラディオ(new radio、NR)は主に、周波数帯(frequency range、FR)1と周波数帯(frequency range、FR)2を用いる。FR1はサブ6GHz帯とも呼ばれ、周波数帯の範囲が450MHz~6GHzである。FR2はミリ波(mm Wave)周波数帯に属し、周波数帯の範囲が24.25GHz~52.6GHzである。3GPPリリース15バージョンに、5Gミリ波周波数帯は現在、n257(26.5~29.5GHz)、n258(24.25~27.5GHz)、n261(27.5~28.35GHz)とn260(37~40GHz)を含むと定められている。
【0039】
本出願に係る表示画面アセンブリ100は、電波透過構造120が表示画面本体110に載せられることによって、電波透過構造120の働きで、予め設定された周波数帯のRF信号に対する透過率を上げることができる。表示画面アセンブリ100は電子デバイス1に応用される場合、電子デバイスの内部に配置されたアンテナモジュールの放射性能に対する表示画面アセンブリ100の影響を低減することができる。これで、電子デバイス1の通信性能を高めることができる。
【0040】
さらに、表示画面本体110が正常に表示できるように、電波透過構造120の可視光透過率を予め設定された透過率より大きく設定する。予め設定された透過率は80%であることができるが、これに限られていない。電波透過構造120が表示画面本体110に応用され、電波透過構造120の可視光透過率が予め設定された透過率より大きいため、電波透過構造120が配置された表示画面アセンブリ100の透過率が高く、表示画面アセンブリ100の正常な表示に対して大きな影響が出ない。
【0041】
図2図3を参照すると、図2は、本出願の第二実施形態に係る表示画面アセンブリの構造を示す概略図であり、図3は、図2に示されるアレイ基板(array substrat)の断面構造図である。便利に示すために、図には、ただ一つの薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor、TFT)111bを示した。表示画面本体110はアレイ基板111を含む。アレイ基板111は基板111aと、基板111aにアレイ状に配置された複数の薄膜トランジスタ111bとを含む。薄膜トランジスタ111bは、ゲート510、ゲート絶縁層520、チャネル層530、ソース540及びドレイン550を含む。ゲート510は基板111aの片側に配置されている。ゲート絶縁層520はゲート510をカバーする。チャネル層530はゲート絶縁層520の上に配置されており、且つゲート510に対応する。ソース540及びドレイン550は、チャネル層530の対向する両側に隔てて配置されており、且ついずれもチャネル層530とつながる。電波透過構造120は単層構造であり、且つゲート510と同じ層に配置されている。
【0042】
さらに、薄膜トランジスタ111bは平坦化層580を含む。平坦化層580は、ソース540及びドレイン550をカバーする。
【0043】
本出願に係る表示画面アセンブリ100は、電波透過構造120が表示画面本体110に載せられることによって、電波透過構造120の働きで、予め設定された周波数帯のRF信号に対する透過率を上げることができる。表示画面アセンブリ100は電子デバイス1に応用される場合、電子デバイスの内部に配置されたアンテナモジュールの放射性能に対する表示画面アセンブリ100の影響を低減することができる。これで、電子デバイス1の通信性能を高めることができる。さらに、本出願に係る表示画面アセンブリ100では、電波透過構造120はゲート510と同じ層に配置されているため、製造するとき、電波透過構造120はゲート510と同じ工程で製造されることができる。これで、製造工程を減らすことができる。
【0044】
図4を参照すると、図4は、本出願の第三実施形態に係る表示画面アセンブリにけるアレイ基板の断面構造図である。本実施形態に係る表示画面アセンブリ100は、本出願の第二実施形態に係る表示画面アセンブリ100と大体同じ構造を有する。しかしながら、本実施形態では、電波透過構造120はソース540及びドレイン550と同じ層に配置されているというところが違う。
【0045】
さらに、薄膜トランジスタ111bは平坦化層580を含む。平坦化層580は、ソース540、ドレイン550、及び電波透過構造120をカバーする。
【0046】
本出願に係る表示画面アセンブリ100は、電波透過構造120が表示画面本体110に載せられることによって、電波透過構造120の働きで、予め設定された周波数帯のRF信号に対する透過率を上げることができる。表示画面アセンブリ100は電子デバイス1に応用される場合、電子デバイスの内部に配置されたアンテナモジュールの放射性能に対する表示画面アセンブリ100の影響を低減することができる。これで、電子デバイス1の通信性能を高めることができる。さらに、本出願に係る表示画面アセンブリ100では、電波透過構造120はゲート510と同じ層に配置されているため、製造するとき、電波透過構造120はソース540及びドレイン550と同じ工程で製造されることができる。これで、製造工程を減らすことができる。
【0047】
図5を参照すると、図5は、本出願の第四実施形態に係る表示画面アセンブリにけるアレイ基板の断面構造図である。表示画面本体110はアレイ基板111を含む。アレイ基板111は基板111aと、基板111aにアレイ状に配置された複数の薄膜トランジスタ111bとを含む。薄膜トランジスタ111bは、ゲート510、ゲート絶縁層520、チャネル層530、ソース540及びドレイン550を含む。ゲート510は基板111aの片側に配置されている。ゲート絶縁層520はゲート510をカバーする。チャネル層530はゲート絶縁層520の上に配置されており、且つゲート510に対応する。ソース540及びドレイン550は、チャネル層530の対向する両側に隔てて配置されており、且ついずれもチャネル層530とつながる。電波透過構造120は隔てて積層配置されている第一電波透過層121と第二電波透過層122を含む。第一電波透過層121はゲート510と同じ層に配置されており、且つ第二電波透過層122は、ソース540及びドレイン550と同じ層に配置されている。
【0048】
本出願に係る表示画面アセンブリ100は、電波透過構造120が表示画面本体110に載せられることによって、電波透過構造120の働きで、予め設定された周波数帯のRF信号に対する透過率を上げることができる。表示画面アセンブリ100は電子デバイス1に応用される場合、電子デバイスの内部に配置されたアンテナモジュールの放射性能に対する表示画面アセンブリ100の影響を低減することができる。これで、電子デバイス1の通信性能を高めることができる。さらに、本出願に係る表示画面アセンブリ100では、電波透過構造120はゲート510と同じ層に配置されているため、製造するとき、第一電波透過層121はゲート510と同じ工程で製造されることができ、第二電波透過層122はソース540及びドレイン550と同じ工程で製造されることができる。これで、製造工程を減らすことができる。
【0049】
図6を参照すると、図6は、本出願の第五実施形態に係る表示画面アセンブリにけるアレイ基板の断面構造図である。表示画面本体110はアレイ基板111を含む。アレイ基板111は基板111aと、基板111aにアレイ状に配置された複数の薄膜トランジスタ111bとを含む。薄膜トランジスタ111bは、遮光層590、第一絶縁層560、チャネル層530、ソース540、ドレイン550、第二絶縁層570、ゲート510、及び平坦化層580を含む。遮光層590は基板111aの片側に配置されている。第一絶縁層560は遮光層590をカバーする。チャネル層530は第一絶縁層560の上に配置されており、且つ遮光層590に対応する。ソース540及びドレイン550は、チャネル層530の対向する両側に隔てて配置されており、且ついずれもチャネル層530とつながる。第二絶縁層570はソース540及びドレイン550をカバーする。ゲート510は第二絶縁層570の上に配置されている。電波透過構造120は単層構造であり、且つ遮光層590と同じ層に配置されている。他の実施形態において、電波透過構造120はゲート510と同じ層に配置されている。又は、他の実施形態において、電波透過構造120はソース540及びドレイン550と同じ層に配置されている。さらに、薄膜トランジスタ111bは平坦化層580を含む。平坦化層580はゲート510をカバーする。図6に示されたのは、電波透過構造120がソース540及びドレイン550と同じ層に配置されているものである。
【0050】
本出願に係る表示画面アセンブリ100は、電波透過構造120が表示画面本体110に載せられることによって、電波透過構造120の働きで、予め設定された周波数帯のRF信号に対する透過率を上げることができる。表示画面アセンブリ100は電子デバイス1に応用される場合、電子デバイスの内部に配置されたアンテナモジュールの放射性能に対する表示画面アセンブリ100の影響を低減することができる。これで、電子デバイス1の通信性能を高めることができる。電波透過構造120はゲート510と同じ層に配置され、又は、電波透過構造120はソース540及びドレイン550と同じ層に配置されることで、製造工程を減らすことができる。
【0051】
図7を参照すると、図7は、本出願の第五実施形態に係る表示画面アセンブリにけるアレイ基板の断面構造図である。表示画面本体110はアレイ基板111を含む。アレイ基板111は基板111aと、基板111aにアレイ状に配置された複数の薄膜トランジスタ111bとを含む。薄膜トランジスタ111bは、遮光層590、第一絶縁層560、チャネル層530、ソース540、ドレイン550、第二絶縁層570、ゲート510、及び平坦化層580を含む。遮光層590は基板111aの片側に配置されている。第一絶縁層560は遮光層590をカバーする。チャネル層530は第一絶縁層560の上に配置されており、且つ遮光層590に対応する。ソース540及びドレイン550は、チャネル層530の対向する両側に隔てて配置されており、且ついずれもチャネル層530とつながる。第二絶縁層570はソース540及びドレイン550をカバーする。ゲート510は第二絶縁層570の上に配置されている。電波透過構造120は隔てて積層配置されている第一電波透過層121と第二電波透過層122を含む。第一電波透過層121及び第二電波透過層122は遮光層590、ゲート510、ソース540のうちの任意の2つと同じ層に配置されている。図7では、例示として、第一電波透過層121は遮光層590と同じ層に配置されており、第二電波透過層122はソース540及びドレイン550と同じ層に配置されている。
【0052】
本出願に係る表示画面アセンブリ100は、電波透過構造120が表示画面本体110に載せられることによって、電波透過構造120の働きで、予め設定された周波数帯のRF信号に対する透過率を上げることができる。表示画面アセンブリ100は電子デバイス1に応用される場合、電子デバイスの内部に配置されたアンテナモジュールの放射性能に対する表示画面アセンブリ100の影響を低減することができる。これで、電子デバイス1の通信性能を高めることができる。さらに、第一電波透過層121及び第二電波透過層122は遮光層590、ゲート510、ソース540のうちの任意の2つと同じ層に配置されている。これによって、製造工程を減らすことができる。
【0053】
さらに、他の実施形態において、電波透過構造120は隔てて配置されている第一電波透過層121と第二電波透過層122を含む場合、第一電波透過層121は、表示画面アセンブリ100の遮光層590とされることができる。遮光層590は、遮光層590から遠い基板111aの表面からチャネル層530に入射する光線による薄膜トランジスタの性能に不具合が生じることを防止するために用いられる。
【0054】
図8を参照すると、図8は、本出願の第六実施形態に係る表示画面アセンブリにけるアレイ基板の断面構造図である。表示画面本体110はアレイ基板111を含む。アレイ基板111は基板111aと、基板111aにアレイ状に配置された複数の薄膜トランジスタ111bとを含む。薄膜トランジスタ111bは、遮光層590、第一絶縁層560、チャネル層530、ソース540、ドレイン550、第二絶縁層570、ゲート510、及び平坦化層580を含む。遮光層590は基板111aの片側に配置されている。第一絶縁層560は遮光層590をカバーする。チャネル層530は第一絶縁層560の上に配置されており、且つ遮光層590に対応する。ソース540及びドレイン550は、チャネル層530の対向する両側に隔てて配置されており、且ついずれもチャネル層530とつながる。第二絶縁層570はソース540及びドレイン550をカバーする。ゲート510は第二絶縁層570の上に配置されている。電波透過構造120は、隔てて積層配置されている第一電波透過層121、第二電波透過層122と第三電波透過層123を含む。第一電波透過層121は遮光層590と同じ層に配置されており、第二電波透過層122はソース540及びドレイン550と同じ層に配置されており、第三電波透過層123はゲート510と同じ層に配置されている。
【0055】
図9を参照すると、図9は、本出願の第七実施形態に係る表示画面アセンブリの構造を示す概略図である。表示画面アセンブリ100はアレイ基板111、カラーフィルター基板112及び液晶層113を含む。アレイ基板111はカラーフィルター基板112と隔てて対向配置されている。液晶層113はアレイ基板111とカラーフィルター基板112の間に配置されている。アレイ基板111は画素電極610を含む。画素電極610の材料は透明の金属酸化物半導体である。電波透過構造120の少なくとも一部は、画素電極610と同じ層に配置されており、且つ画素電極610と同じ材質を有する。画素電極610は薄膜トランジスタ111bにおけるドレイン550と電気的に結合する。画素電極610は上記任意の実施形態に記載された薄膜トランジスタ111bに結合することができる。図14では、例示として、画素電極610はその中の一つの薄膜トランジスタ111bに結合する。
【0056】
図10を参照すると、図10は、本出願の第八実施形態に係る表示画面アセンブリの構造を示す概略図である。表示パネルはアレイ基板111とカラーフィルター基板112を含む。アレイ基板111はカラーフィルター基板112と隔てて対向配置されている。電波透過構造120は第一電波透過層121と第二電波透過層122を含む。第一電波透過層はアレイ基板111に配置されており、第二電波透過層122はカラーフィルター基板112に配置されている。さらに、表示画面アセンブリ100は液晶層113を含む。アレイ基板111はカラーフィルター基板112と隔てて対向配置されている。液晶層113はアレイ基板111とカラーフィルター基板112の間に配置されている。
【0057】
さらに、カラーフィルター基板112は画素電極610を含む。アレイ基板111は共通電極1121を含む。第一電波透過層121は画素電極610と同じ層に配置されており、第二電波透過層122は共通電極1121と同じ層に配置されている。画素電極610は共通電極1121と協力して液晶層113における液晶分子の配向をコントロールする。
【0058】
図11図12を参照すると、図11は、本出願の第九実施形態に係る表示画面アセンブリの構造を示す概略図である。図12は、図11に示される表示画面アセンブリの断面構造図である。表示画面本体110は基板111a及び基板111aにアレイ状に配置された発光素子700を含む。発光素子700は第一電極710、発光層730及び第二電極720を含む。発光層730と第二電極720より、第一電極710は基板111aに隣接して配置されている。発光層730は、基板111aから遠い第一電極710の片側に配置されている。第二電極720は第一電極710から遠い発光層730の片側に配置されている。第一電極710は第一電圧をロード(load)するように構成されている。第二電極720は第二電圧をロードするように構成されている。発光層730は第一電圧及び第二電圧の働きで発光するように構成されている。電波透過構造120は単層構造であり、電波透過構造120は第一電極710又は第二電極720と同じ層に配置されている。図12では、例示として、電波透過構造120は第一電極710と同じ層に配置されている。
【0059】
以下、発光素子700の動作原理を説明する。一つの実施形態において、第一電極710は陽極であり、第二電極720は陰極である。この場合、第一電極710は正孔を生成するために用いられ、第二電極720は電子を生成するために用いられる。第一電極710によって生成された正孔と第二電極720によって生成された電子は、発光層730で結合されて光線を生成する。別の実施形態において、第一電極710は陰極であり、第二電極720は陽極である。発光素子700は正孔注入輸送層740と電子注入輸送層750をさらに含む。第一電極710が陽極で第二電極720が陰極である場合、正孔注入輸送層740は第一電極710と発光層730の間に配置されて、第一電極710によって生成された正孔を発光層730に輸送する。電子注入輸送層750は第二電極720と発光層730の間に配置されており、第二電極720によって生成された電子を発光層730に輸送する。
【0060】
図13図14を参照すると、図13は、本出願の第十実施形態に係る表示画面アセンブリの構造を示す概略図である。図14は、図13に係わる表示画面アセンブリの断面構造図である。表示画面本体110は基板111a及び基板111aにアレイ状に配置された発光素子700を含む。発光素子700は第一電極710、発光層730及び第二電極720を含む。発光層730及び第二電極720より、第一電極710は基板111aに隣接して配置されている。発光層730は、基板111aから遠い第一電極710の片側に配置されている。第二電極720は第一電極710から遠い発光層730の片側に配置されている。第一電極710は第一電圧をロードするように構成されている。第二電極720は第二電圧をロードするように構成されている。発光層730は第一電圧及び第二電圧の働きで発光するように構成されている。電波透過構造120は第一電波透過層121と第二電波透過層122を含む。第一電波透過層121は第一電極710と同じ層に配置されており、第二電波透過層122は第二電極720と同じ層に配置されている。
【0061】
一つの実施形態において、第一電極710は陽極であり、第二電極720は陰極である。別の実施形態において、第一電極710は陰極であり、第二電極720は陽極である。発光素子700は正孔注入輸送層740と電子注入輸送層750をさらに含む。第一電極710が陽極で第二電極720が陰極である場合、正孔注入輸送層740は第一電極710と発光層730の間に配置されて、第一電極710によって生成された正孔を発光層730に輸送する。電子注入輸送層750は第二電極720と発光層730の間に配置されており、第二電極720によって生成された電子を発光層730に輸送する。第一電波透過層121と第二電波透過層122との間に絶縁層761が配置されている。
【0062】
図15を参照すると、図15は、本出願の第十一実施形態に係る表示画面アセンブリの構造を示す概略図である。表示画面本体110は画面本体410と、画面本体410の外縁から曲げられて延長された延長部420とを含む。電波透過構造120は画面本体410に対応して配置されている。本実施形態では、例示として、表示画面本体110は積層配置されている表示画面100a及びカバープレート100bを含み、且つ電波透過構造120は表示画面100aに対向するカバープレート100bの表面に配置されている。
【0063】
図16を参照すると、図16は、本出願の第十二実施形態に係る表示画面アセンブリの構造を示す概略図である。本実施形態に係る表示画面アセンブリ100は本出願の第十一実施形態に係る表示画面アセンブリ100と大体同じ構造を有する。しかしながら、電波透過構造120は延長部420に対応して配置されているというところが違う。
【0064】
図17を参照すると、図17は、本出願の第一実施形態に係る電波透過構造を示す概略図である。本実施形態において、電波透過構造120は隔てて配置されている第一電波透過層121と第二電波透過層122を含む。第一電波透過層121と第二電波透過層122は結合する。第一電波透過構造125はスルーホール1251を有する。第二電波透過構造126の第一電波透過構造125における正投影はスルーホール1251内に入る。
【0065】
電波透過構造120は隔てて配置されている第一電波透過層121と第二電波透過層122を含む場合、第一電波透過層121と第二電波透過層122は結合する。これで、表示画面アセンブリ100は、電波透過構造120が配置されていない表示画面アセンブリより、電波透過構造120に対応するところにおける予め設定された周波数帯のRF信号に対する透過率が高い。
【0066】
図18を参照すると、図18は、本出願の第二実施形態に係る電波透過構造を示す概略図である。電波透過構造120は、上記任意の実施形態に係る表示画面アセンブリに応用されることができる。電波透過構造120は複数の共振素子120bを含む。共振素子120bは周期的に配置されている。
【0067】
図19を参照すると、図19は、本出願の第三実施形態に係る電波透過構造を示す概略図である。電波透過構造120は、上記任意の実施形態に係る表示画面アセンブリに応用されることができる。電波透過構造120は複数の共振素子120bを含む。共振素子120bは非周期的に配置されている。
【0068】
図20図21図22を参照すると、図20は、本出願の第四実施形態に係る電波透過断面構造図である。図21は、本出願の第四実施形態に係る電波透過構造における第一電波透過層の構造を示す概略図である。図22は、本出願の第四実施形態に係る電波透過構造における第二電波透過層の構造を示す概略図である。電波透過構造120は、上記任意の実施形態に係る表示画面アセンブリに応用されることができる。電波透過構造120は隔てて配置されている第一電波透過層121、第二電波透過層122と第三電波透過層123を含む。第一電波透過層121と第二電波透過層122の間に第一誘電体層111が配置されている。第二電波透過層122と第三電波透過層123の間に第二誘電体層112が配置されている。第一電波透過層121、第一誘電体層111、第二電波透過層122、第二誘電体層112と第三電波透過層123は順に積層配置されている。第一電波透過層121はアレイ状に配置された複数の第一パッチ(patch)1211を含む。第二電波透過層122は周期的に配置されたグリッド構造1221を含む。第三電波透過層123はアレイ状に配置された複数の第二パッチ1231を含む。第一パッチ1211又は第二パッチ1231のサイズL1が小さければ小さいほど、予め設定された周波数帯は低周波へ移り、且つ帯域幅が狭くなる。第二電波透過層122におけるグリッド構造1221の幅W1が小さければ小さいほど、予め設定された周波数帯は低周波へ移り、且つ帯域幅が広くなる。電波透過構造120の周期Pが大きければ大きいほど、予め設定された周波数帯は高周波へ移り、且つ帯域幅が広くなる。電波透過構造120が厚ければ厚いほど、予め設定された周波数帯は低周波へ移り、帯域幅が狭くなる。誘電体基板110(誘電体基板は表示画面本体又はカバープレートであることができる)の誘電率が大きければ大きいほど、予め設定された周波数帯は低周波へ移り、且つ帯域幅が狭くなる。本実施形態において、一つのグリッド構造1221は四つの第一パッチ1211に対応し、四つの第三パッチ1231に対応し、且つ電波透過構造120の一つの周期とされる。
【0069】
図23を参照すると、図23は、本出願の第四実施形態に係る電波透過構造の等価回路図を示す図である。この等価回路図では、予め設定された周波数帯への影響が小さい要素を考慮に入れなかった。例えば、第一電波透過層121のインダクタンス(inductance)、第三電波透過層123のインダクタンス、及び第二電波透過層122のキャパシタンス(capacitance)が挙げられる。第一電波透過層121はキャパシタ(capacitor)C1に相当し、第二電波透過層122はキャパシタC2に相当し、第一電波透過層121と第二電波透過層122の結合容量はキャパシタC3に相当し、第三電波透過層123はインダクタ(inductor)Lに相当する。Z0は自由空間のインピーダンス(impedance)を示し、Z1は誘電体基板110のインピーダンスを示し、Z1=Z0/(Dk)1/2。予め設定された周波数帯は中心周波数f0を有し、f0=1/[2π/(LC)1/2]。帯域幅Δfと中心周波数f0の比率は、(L/C)1/2に正比例する。第一パッチ1211又は第二パッチ1231のサイズが小さければ小さいほど、予め設定された周波数帯は低周波へ移り、且つ帯域幅が狭くなる。第二電波透過層122におけるグリッド構造1221の幅が小さければ小さいほど、予め設定された周波数帯は低周波へ移り、且つ帯域幅が広くなる。電波透過層120aの周期が大きければ大きいほど、予め設定された周波数帯は高周波へ移り、且つ帯域幅が広くなる。電波透過層120aが厚ければ厚いほど、予め設定された周波数帯は低周波へ移り、帯域幅が狭くなる。誘電体基板110の誘電率が大きければ大きいほど、予め設定された周波数帯は低周波へ移り、且つ帯域幅が狭くなる。
【0070】
第一誘電体層111と第二誘電体層112の材料がガラスである場合、ガラスの誘電率は通常6~7.6の範囲にある。予め設定された周波数帯が20~35GHzの範囲にある場合、第一パッチ1211のサイズは通常0.5~0.8mmの範囲にある。第二電波透過構造128におけるグリッドの実体の部分の幅は通常0.1~0.5mmの範囲にある。一つの周期の長さは通常1.5~3.0mmの範囲にある。電波透過構造120が電子デバイスの表示画面アセンブリに応用される場合、アンテナモジュール200の上部表面と表示画面アセンブリの内表面の間の距離は通常、零以上であればいい。本出願では、通常は0.5~1.2mmの範囲にある。
【0071】
図24を参照すると、図24は、本出願の第五実施形態に係る電波透過構造における第一電波透過層を示す概略図である。本実施形態に係る電波透過構造120は第四実施形態に係る電波透過構造120と大体同じである。しかしながら、下記のところが違う。第四実施形態では、第一パッチ1211は矩形パッチであり、本実施形態では、第一電波透過層121はアレイ状に配置された複数の第一パッチ1211を含み、第一パッチ1211は円形である。選択的に、円形の第一パッチ1211の直径Dの範囲は0.5~0.8mmである。
【0072】
本実施形態において、第三電波透過層123はアレイ状に配置された複数の第二パッチ1231を含む。第二パッチ1231は円形である。選択的に、円形の第二パッチ1231の直径Dの範囲は0.5~0.8mmである。第三電波透過層123の構造は第一電波透過層121の構造と同じであることができる。
【0073】
図25を参照すると、図25は、本出願の第六実施形態に係る電波透過構造における第一電波透過層の構造を示す概略図である。本実施形態に係る電波透過構造120は第四実施形態に係る電波透過構造120と大体同じである。しかしながら、下記のところが違う。第四実施形態では、第一パッチ1211は矩形パッチであり、本実施形態では、第一電波透過層121はアレイ状に配置された複数の第一パッチ1211を含み、第一パッチ1211は環状である。第一パッチ1211は環状で且つ材料が金属である場合、電波透過構造120の透明度(可視光透過率)は上げられることができる。環状の第一パッチ1211は外径Doと内径Diを有する。外径Doは通常0.5~0.8mmの範囲にある。一般的に、外径Doと内径Diの差(即ち、Do-Di)の値が小さければ小さいほど、電波透過構造120の可視光透過率が高くなるが、挿入損失が大きくなる。電波透過構造120の可視光透過率と挿入損失のバランスを考慮に入れて、Do-Diの値は通常0.5mm以上である。第三電波透過層123の構造は第一電波透過層121の構造と同じであることができる。
【0074】
図26を参照すると、図26は、本出願の第七実施形態に係る電波透過構造における第一電波透過層の構造を示す概略図である。本実施形態に係る電波透過構造120は第四実施形態に係る電波透過構造120と大体同じである。しかしながら、下記のところが違う。第四実施形態では、第一パッチ1211は矩形パッチであり、本実施形態では、第一電波透過層121はアレイ状に配置された複数の第一パッチ1211を含み、第一パッチ1211は正方形の環状である。正方形の環状の第一パッチ1211は外側の辺長Loと内側の辺長Liを有する。外側の辺長Loは通常0.5~0.8mmの範囲にある。一般的に、外側の辺長Loと内側の辺長Liの差(即ち、Lo-Li)の値が小さければ小さいほど、電波透過構造120の可視光透過率が高くなるが、挿入損失が大きくなる。電波透過構造120の可視光透過率と挿入損失のバランスを考慮に入れて、Lo-Liの値は通常0.5mm以上である。第三電波透過層123の構造は第一電波透過層121の構造と同じであることができる。
【0075】
図27を参照すると、図27は、本出願の第八実施形態に係る電波透過構造における第一電波透過層の構造を示す概略図である。本実施形態に係る電波透過構造120はアレイ状に配置された複数の第一パッチ1211を含む。各第一パッチ1211はいずれも正方形の金属メッシュグリッド(mesh grid)パッチである。具体的に、第一パッチ1211は複数の第一ブランチ1212と複数の第二ブランチ1213を含む。複数の第一ブランチ1212は隔てて配列されており、複数の第二ブランチ1213は隔てて配列されており、且つ第二ブランチ1213と第一ブランチ1212は交差して接続される。選択的に、第一ブランチ1212は第一方向に沿って延長し、且つ複数の第一ブランチ1212は第二方向に沿って隔てて配列される。選択的に、第二ブランチ1213は第一ブランチ1212と垂直に交差する。選択的に、第一パッチ1211の辺長は0.5~0.8mmの範囲にある。
【0076】
図28を参照すると、図28は、本出願に係るアンテナアセンブリの構造を示す概略図である。アンテナアセンブリ10はアンテナモジュール200と上記任意の実施形態に係る表示画面アセンブリ100を含む。アンテナモジュール200は予め設定された範囲内で、予め設定された周波数帯のRF信号を受送信するように構成されている。表示画面アセンブリ100における電波透過構造120の少なくとも一部は予め設定された範囲内に位置する。本実施形態に係るアンテナアセンブリ10に含まれる表示画面アセンブリ100は、本出願の第一実施形態に係る表示画面アセンブリ100を例示とする。
【0077】
図29を参照すると、図29は、本出願の第一実施形態に係る電子デバイスの構造を示す概略図である。電子デバイス1はアンテナアセンブリ10を含む。アンテナアセンブリ10については、上記内容を参照することができる。ここでは繰り返さない。
【0078】
図30図31を参照すると、図30は、本出願の第二実施形態に係る電子デバイスの構造を示す概略図である。図31は、図30のIII-III線に沿った断面構造図である。電子デバイス1はアンテナアセンブリ10を含む。アンテナアセンブリ10については、上記内容を参照することができる。ここでは繰り返さない。表示画面本体110は画面本体410と、画面本体410の外縁から曲げられて延長された延長部420とを含む。電波透過構造120は画面本体410に対応して配置されている。
【0079】
図32図33を参照すると、図32は、本出願の第三実施形態に係る電子デバイスの構造を示す概略図である。図33は、図32のIV-IV線に沿った断面構造図である。電子デバイス1はアンテナアセンブリ10を含む。アンテナアセンブリ10については、上記内容を参照することができる。ここでは繰り返さない。表示画面本体110は画面本体410と、画面本体410の外縁から曲げられて延長された延長部420とを含む。電波透過構造120は延長部420に対応して配置されている。
【0080】
図34を参照すると、図34は、本出願の一つの実施形態に係るアンテナモジュールの断面構造図である。アンテナモジュール200は、無線周波数(Radio Frequency、RF)チップ230、絶縁基板240、及び一つ又は複数の第一アンテナ放射体250を含む。RFチップ230は励磁信号(RF信号とも呼ばれる)を生成するように構成されている。一つ又は複数の第一アンテナ放射体250と比べて、RFチップ230は電波透過構造120からより遠く配置されている。絶縁基板240は一つ又は複数の第一アンテナ放射体250を載せるように構成されている。RFチップ230は、絶縁基板240に埋め込まれる伝送線を介して、一つ又は複数の第一アンテナ放射体250と電気的に結合する。具体的に、絶縁基板240は第一表面240aと、第一表面240aに対向する第二表面240bとを含む。絶縁基板240は一つ又は複数の第一アンテナ放射体250を載せるように構成されている。具体的に、一つ又は複数の第一アンテナ放射体250は第一表面240aに配置されている。又は、一つ又は複数の第一アンテナ放射体250は絶縁基板240に埋め込まれる。図34では、例示として、一つ又は複数の第一アンテナ放射体250は第一表面240aに配置されており、RFチップ230は第二表面240bに配置されている。RFチップ230によって生成された励磁信号は、絶縁基板240に埋め込まれる伝送線を介して、一つ又は複数の第一アンテナ放射体250に送信される。RFチップ230は絶縁基板240にはんだ付けされることができる。これで、励磁信号は絶縁基板240に埋め込まれる伝送線を介して、第一アンテナ放射体250に送信される。第一アンテナ放射体250は励磁信号を受信し、且つ励磁信号に基づいてミリ波信号を生成する。第一アンテナ放射体250はパッチアンテナであることができるが、これに限られていない。
【0081】
さらに、第一アンテナ放射体250と比べて、RFチップ230は電波透過構造120からより遠く配置されている。且つRFチップ230が励磁信号を出力する出力端子は、電波透過構造120から遠い絶縁基板240の片側に配置されている。即ち、RFチップ230は絶縁基板240の第二表面240bに隣接して絶縁基板240の第一表面240aから遠く配置されている。
【0082】
さらに、各第一アンテナ放射体250は少なくとも一つの給電点251を含む。各給電点251は伝送線を介して、RFチップ230と電気的に結合する。各給電点251と各給電点251に対応する第一アンテナ放射体250の中心との間の距離は予め設定された距離より大きい。給電点251の位置を調整することで、第一アンテナ放射体250の入力インピーダンスを変えることができる。本実施形態において、各給電点251と各給電点251に対応する第一アンテナ放射体250の中心との間の距離を予め設定された距離より大きく設定することで、第一アンテナ放射体250の入力インピーダンスを調整する。第一アンテナ放射体250の入力インピーダンスとRFチップ230の出力インピーダンスがマッチするように、第一アンテナ放射体250の入力インピーダンスを調整する。第一アンテナ放射体250の入力インピーダンスとRFチップ230の出力インピーダンスがマッチする場合、RF信号によって生成された励磁信号の反射量が最小である。
【0083】
図35を参照すると、図35は、本出願の別の実施形態に係るアンテナモジュールの断面構造図である。本実施形態に係るアンテナモジュール200は第一実施形態に係るアンテナモジュール200と大体同じである。しかしながら、下記のところが違う。本実施形態では、アンテナモジュール200は第二アンテナ放射体260をさらに含む。即ち、本実施形態では、アンテナモジュール200は、RFチップ230、絶縁基板240、一つ又は複数の第一アンテナ放射体250、及び第二アンテナ放射体260を含む。RFチップ230は励磁信号を生成するように構成されている。絶縁基板240は第一表面240aと、第一表面240aに対向する第二表面240bとを含む。一つ又は複数の第一アンテナ放射体250は第一表面240aに配置されている。RFチップ230は第二表面240bに配置されている。RFチップ230によって生成された励磁信号は、絶縁基板240に埋め込まれる伝送線を介して、一つ又は複数の第一アンテナ放射体250に送信される。RFチップ230は絶縁基板240にはんだ付けされることができる。これで、励磁信号は絶縁基板240に埋め込まれる伝送線を介して、第一アンテナ放射体250に送信される。第一アンテナ放射体250は励磁信号を受信し、且つ励磁信号に基づいてミリ波信号を生成する。
【0084】
さらに、第一アンテナ放射体250と比べて、RFチップ230は電波透過構造120からより遠く配置されている。且つRFチップ230が励磁信号を出力する出力端子は、電波透過構造120から遠い絶縁基板240の片側に配置されている。
【0085】
さらに、各第一アンテナ放射体250は少なくとも一つの給電点251を含む。各給電点251は伝送線を介して、RFチップ230と電気的に結合する。各給電点251と各給電点251に対応する第一アンテナ放射体250の中心との間の距離は予め設定された距離より大きい。
【0086】
本実施形態において、第二アンテナ放射体260は、絶縁基板240に埋め込まれる。第二アンテナ放射体260は第一アンテナ放射体250と隔てて配置されている。且つ第二アンテナ放射体260は第一アンテナ放射体250と結合して積層アンテナを形成する。第二アンテナ放射体260が第一アンテナ放射体250と結合して積層アンテナを形成する場合、第一アンテナ放射体250はRFチップ230と電気的に結合し、且つ第二アンテナ放射体260はRFチップ230と電気的に結合しない。第二アンテナ放射体260は、第一アンテナ放射体250によって放射されるミリ波信号と結合する。また、第二アンテナ放射体260は、結合した第一アンテナ放射体250によって放射されるミリ波信号に基づいて新しいミリ波信号を生成する。
【0087】
具体的に、以下、アンテナモジュール200が高密度相互接続(high density interconnection、HDI)プロセスで製造されることを例として説明する。絶縁基板240はコア層241、及びコア層241の対向する両側に積層配置されている複数の配線層242を含む。コア層241は絶縁層であり、一般的に、各配線層242の間に絶縁層243が配置されている。電波透過構造120に隣接するコア層241の片側に、且つコア層241から一番遠く配置された配線層242の外表面は、絶縁基板240の第一表面240aを形成する。電波透過構造120から遠いコア層241の片側に、且つコア層241から一番遠く配置された配線層242の外表面は、絶縁基板240の第二表面240bを形成する。第一アンテナ放射体250は第一表面240aに配置されている。第二アンテナ放射体260は絶縁基板240に埋め込まれる。即ち、第二アンテナ放射体260は、アンテナ放射体を配列するために用いられる他の配線層242に配置されることができる。且つ第二アンテナ放射体260は、絶縁基板240の表面に配置されていない。
【0088】
本実施形態では、例示として、絶縁基板240は8層構造である。他の実施形態において、絶縁基板240は別の層数を有することができる。絶縁基板240はコア層241、第一配線層TM1、第二配線層TM2、第三配線層TM3、第四配線層TM4、第五配線層TM5、第六配線層TM6、第七配線層TM7、及び第八配線層TM8を含む。第一配線層TM1、第二配線層TM2、第三配線層TM3、及び第四配線層TM4はコア層241の一つの表面に順に積層配置されている。また、第四配線層TM4と比べて、第一配線層TM1はコア層241からより遠く配置されている。コア層241から遠い第一配線層TM1の表面は絶縁基板240的第一表面240aである。第五配線層TM5、第六配線層TM6、第七配線層TM7、及び第八配線層TM8はコア層241の一つの表面に順に積層配置されている。また、第五配線層TM5と比べて、第八配線層TM8はコア層241からより遠く配置されている。コア層241から遠い第八配線層TM8の表面は絶縁基板240の第二表面240bである。通常では、第一配線層TM1、第二配線層TM2、第三配線層TM3、及び第四配線層TM4はアンテナ放射体が配置された配線層であり、第五配線層TM5は接地電極が配置された接地層であり、第六配線層TM6、第七配線層TM7、及び第八配線層TM8はアンテナモジュール200における給電系統及び制御線が配置された配線層である。本実施形態において、第一アンテナ放射体250はコア層241から遠い第一配線層TM1の表面に配置され、第二アンテナ放射体260は第三配線層TM3に配置されることができる。図35では、例示として、第一アンテナ放射体250は第一配線層TM1の表面に配置されており、第二アンテナ放射体260は第三配線層TM3に配置されている。他の実施形態において、第一アンテナ放射体250はコア層241から遠い第一配線層TM1の表面に配置されることができ、第二アンテナ放射体260は第二配線層TM2に配置されることができ、又は第二アンテナ放射体260は第四配線層TM4に配置されることができる。
【0089】
さらに、絶縁基板240における第一配線層TM1、第二配線層TM2、第三配線層TM3、第四配線層TM4、第六配線層TM6、第七配線層TM7、及び第八配線層TM8はいずれも第五配線層TM5における接地電極と電気的に結合する。具体的に、絶縁基板240における第一配線層TM1、第二配線層TM2、第三配線層TM3、第四配線層TM4、第六配線層TM6、第七配線層TM7、及び第八配線層TM8はいずれもスルーホールを有する。スルーホールに金属材料を配置することによって第五配線層TM5における接地電極と電気的に結合する。これで、各配線層242におけるコンポーネントが接地する。
【0090】
さらに、第七配線層TM7及び第八配線層TM8には、電力線271と制御線272が配置されている。電力線271と制御線272はそれぞれRFチップ230と電気的に結合する。電力線271はRFチップ230に必要な電力を提供するために用いられる。制御線272は、制御信号をRFチップ230に送信することによって、RFチップ230の作動をコントロールするために用いられる。
【0091】
さらに、図36を参照すると、図36は、本出願の一つの実施形態に係るM×N個のアンテナアセンブリで構築された無線周波数アンテナアレイを示す概略図である。電子デバイス1はM×N個のアンテナアセンブリ10で構築された無線周波数(Radio Frequency、RF)アンテナアレイを含む。Mは正の整数であり、Nは正の整数である。図36では、4×1個のアンテナアセンブリ10で構築されたアンテナアレイを示した。アンテナアセンブリ10におけるアンテナモジュール200において、絶縁基板240は複数の金属化ビアホールグリッド(metallized via hole grid)244をさらに含む。金属化ビアホールグリッド244が各第一アンテナ放射体250を囲んで配置されることによって、隣接する二つの第一アンテナ放射体250の間のアイソレイション(isolation)を高める。図37を参照すると、図37は、本出願の一つの実施形態に係るパッケージ化されたアンテナモジュールで構築された無線周波数アンテナアレイの構造を示す概略図である。金属化ビアホールグリッド244は複数のアンテナモジュール200でRFアンテナアレイを形成するために用いられる場合、金属化ビアホールグリッド244は隣接するアンテナモジュール200の間のアイソレイションを高めるために用いられる。これで、各アンテナモジュール200によって生成されたミリ波信号の干渉を低減し、さらに回避する。
【0092】
上記アンテナモジュール200については、アンテナモジュール200がパッチアンテナ、又は積層アンテナであることを例として説明した。アンテナモジュール200はダイポールアンテナ、磁気電気ダイポールアンテナアレイ、準八木アンテナなどをさらに含むことができる。アンテナアセンブリ10はパッチアンテナ、積層アンテナ、ダイポールアンテナ、磁気電気ダイポールアンテナアレイ、準八木アンテナのうちの少なくとも一つ又は複数の組み合わせを含む。さらに、M×N個のアンテナアセンブリ10における誘電体基板は互いに接続されて統合構造になることができる。
【0093】
本出願は電子デバイス1をさらに提供する。図38を参照すると、図38は、本出願の第四実施形態に係る電子デバイスの構造を示す概略図である。電子デバイス1は第一アンテナモジュール210、表示画面本体110、及び第一電波透過構造125を含む。第一アンテナモジュール210は、第一予め設定された方向範囲内で、第一周波数帯の第一無線周波数(Radio Frequency、RF)信号を受送信するように構成されている。表示画面本体110は第一アンテナモジュール210と隔てて配置されており、且つ表示画面本体110の少なくとも一部は、第一予め設定された方向範囲内に位置し、予め設定された周波数帯のRF信号に対して第一透過率を有する。第一電波透過構造125は表示画面本体110に載せられる。また、第一電波透過構造125は少なくとも表示画面本体110の一部をカバーし、且つ第一電波透過構造125の少なくとも一部は第一予め設定された範囲内に位置する。電子デバイス1は第一電波透過構造125に対応するところで、第一周波数帯の第一RF信号に対して第二透過率を有する。第二透過率は第一透過率より大きい。
【0094】
第一電波透過構造125は上記任意の実施形態に係る電波透過構造であることができる。さらに、電子デバイス1はミドルフレーム80及び電池蓋90を含む。ミドルフレーム80は表示画面本体110を載せるために用いられる。電池蓋90は表示画面本体110と協力して、ミドルフレーム80及び他の電子的要素を收容するために用いられる収容空間を形成する。
【0095】
図38では、例示として、表示画面本体110は積層配置されている表示画面100aとカバープレート100bを含み、且つ第一電波透過構造125はカバープレート100bから遠い表示画面100aの片側に配置されている。
【0096】
図39を参照すると、図39は、本出願の第五実施形態に係る電子デバイスの構造を示す概略図である。本実施形態に係る電子デバイス1は本出願の第四実施形態に係る電子デバイス1と大体同じである。しかしながら、下記のところが違う。本実施形態では、電子デバイス1は第二アンテナモジュール220と第二電波透過構造126をさらに含む。第二アンテナモジュール220は第一アンテナモジュール210と隔てて配置されており、且つ第二アンテナモジュール220は第一予め設定された方向範囲以外のところに位置する。第二アンテナモジュール220は第二予め設定された方向範囲内で、第二周波数帯の第二RF信号を受送信するように構成されている。表示画面本体110は第二アンテナモジュール220と隔てて配置されており、且つ表示画面本体110の少なくとも一部は、第二予め設定された方向範囲内に位置する。第二予め設定された方向範囲内に位置する一部の表示画面本体110は、第二周波数帯の第二RF信号に対して第三透過率を有する。第二電波透過構造126は表示画面本体110に載せられる。また、第二電波透過構造126の少なくとも一部は第二予め設定された範囲内に位置する。電子デバイス1は第二電波透過構造126に対応するところで、第一周波数帯の第二RF信号に対して第四透過率を有する。第四透過率は第三透過率より大きい。
【0097】
第一電波透過構造125と第二電波透過構造126はいずれも上記任意の実施形態に係る電波透過構造であることができる。さらに、表示画面本体110は画面本体410と、画面本体410の外縁から曲げられて延長された延長部420とを含む。第一アンテナモジュール210と第二アンテナモジュール220はいずれも画面本体410に対応して配置されている。
【0098】
図40を参照すると、図40は、本出願の第六実施形態に係る電子デバイスの構造を示す概略図である。本実施形態に係る電子デバイス1は本出願の第五実施形態に係る電子デバイス1と大体同じである。しかしながら、本実施形態では、第一アンテナモジュール210と第二アンテナモジュール220はいずれも延長部420に対応して配置されているというところが違う。
【0099】
図41を参照すると、図41は、本出願の第七実施形態に係る電子デバイスの構造を示す概略図である。本実施形態に係る電子デバイス1は本出願の第五実施形態に係る電子デバイス1と大体同じである。しかしながら、本実施形態では、第一アンテナモジュール210は画面本体410に対応して配置されており、第二アンテナモジュール220は延長部420に対応して配置されているというところが違う。
【0100】
以上、本出願の実施形態を示し、説明したが、上記実施形態は例示的であり、本出願を限定するものであると理解されるべきではない。当業者であれば、本出願の範囲内で、上記実施形態を変更、修正、置換及び変形することができる。これらの改善と潤色も本出願の保護範囲に属すべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
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図15
図16
図17
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図20
図21
図22
図23
図24
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図26
図27
図28
図29
図30
図31
図32
図33
図34
図35
図36
図37
図38
図39
図40
図41
【手続補正書】
【提出日】2021-12-21
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0009】
本出願の実施形態の技術方案を明らかに説明するために、以下、実施形態の説明に必要な図面を簡単に紹介する。明らかに、説明される図面は本出願のいくつかの実施形態にすぎず、当業者にとって、創造的な努力なしに、これらの図面によって他の図面を得ることができる。
図1図1は、本出願の第一実施形態に係る表示画面アセンブリの構造を示す概略図である。
図2図2は、本出願の第二実施形態に係る表示画面アセンブリの構造を示す概略図である。
図3図3は、図2に示されるアレイ基板の断面構造図である。
図4図4は、本出願の第三実施形態に係る表示画面アセンブリにけるアレイ基板の断面構造図である。
図5図5は、本出願の第四実施形態に係る表示画面アセンブリにけるアレイ基板の断面構造図である。
図6図6は、本出願の第五実施形態に係る表示画面アセンブリにけるアレイ基板の断面構造図である。
図7図7は、本出願の第実施形態に係る表示画面アセンブリにけるアレイ基板の断面構造図である。
図8図8は、本出願の第実施形態に係る表示画面アセンブリにけるアレイ基板の断面構造図である。
図9図9は、本出願の第実施形態に係る表示画面アセンブリの構造を示す概略図である。
図10図10は、本出願の第実施形態に係る表示画面アセンブリの構造を示す概略図である。
図11図11は、本出願の第実施形態に係る表示画面アセンブリの構造を示す概略図である。
図12図12は、図11に示される表示画面アセンブリの断面構造図である。
図13図13は、本出願の第十一実施形態に係る表示画面アセンブリの構造を示す概略図である。
図14図14は、図13に示される表示画面アセンブリの断面構造図である。
図15図15は、本出願の第十二実施形態に係る表示画面アセンブリの構造を示す概略図である。
図16図16は、本出願の第十三実施形態に係る表示画面アセンブリの構造を示す概略図である。
図17図17は、本出願の第一実施形態に係る電波透過構造を示す概略図である。
図18図18は、本出願の第二実施形態に係る電波透過構造を示す概略図である。
図19図19は、本出願の第三実施形態に係る電波透過構造を示す概略図である。
図20図20は、本出願の第四実施形態に係る電波透過断面構造図である。
図21図21は、本出願の第四実施形態に係る電波透過構造における第一電波透過層の構造を示す概略図である。
図22図22は、本出願の第四実施形態に係る電波透過構造における第二電波透過層の構造を示す概略図である。
図23図23は、本出願の第四実施形態に係る電波透過構造の等価回路図を示す図である。
図24図24は、本出願の第五実施形態に係る電波透過構造における第一電波透過層を示す概略図である。
図25図25は、本出願の第六実施形態に係る電波透過構造における第一電波透過層の構造を示す概略図である。
図26図26は、本出願の第七実施形態に係る電波透過構造における第一電波透過層の構造を示す概略図である。
図27図27は、本出願の第八実施形態に係る電波透過構造における第一電波透過層の構造を示す概略図である。
図28図28は、本出願に係るアンテナアセンブリの構造を示す概略図である。
図29図29は、本出願の第一実施形態に係る電子デバイスの構造を示す概略図である。
図30図30は、本出願の第二実施形態に係る電子デバイスの構造を示す概略図である。
図31図31は、図30のIII-III線に沿った断面構造図である。
図32図32は、本出願の第三実施形態に係る電子デバイスの構造を示す概略図である。
図33図33は、図32のIV-IV線に沿った断面構造図である。
図34図34は、本出願の一つの実施形態に係るアンテナモジュールの断面構造図である。
図35図35は、本出願の別の実施形態に係るアンテナモジュールの断面構造図である。
図36図36は、本出願の一つの実施形態に係るM×N個のアンテナアセンブリで構築された無線周波数アンテナアレイを示す概略図である。
図37図37は、本出願の一つの実施形態に係るパッケージ化されたアンテナモジュールで構築された無線周波数アンテナアレイの構造を示す概略図である。
図38図38は、本出願の第四実施形態に係る電子デバイスの構造を示す概略図である。
図39図39は、本出願の第五実施形態に係る電子デバイスの構造を示す概略図である。
図40図40は、本出願の第六実施形態に係る電子デバイスの構造を示す概略図である。
図41図41は、本出願の第七実施形態に係る電子デバイスの構造を示す概略図である。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0015】
第一態様の第五実施形態では、表示画面本体は、アレイ基板を含み、アレイ基板は基板と、基板にアレイ状に配置された複数の薄膜トランジスタとを含み、薄膜トランジスタは、遮光層、第一絶縁層、チャネル層、ソース、ドレイン、第二絶縁層、ゲート、及び平坦化層を含み、遮光層は基板の片側に配置されている。第一絶縁層は遮光層をカバーする。チャネル層は第一絶縁層の上に配置されており、且つ遮光層に対応する。ソース及びドレインは、チャネル層の対向する両側に隔てて配置されており、且ついずれもチャネル層とつながる。第二絶縁層はソース及びドレインをカバーする。ゲートは第二絶縁層の上に配置されている。電波透過構造は隔てて積層配置されている第一電波透過層と第二電波透過層を含む。第一電波透過層は、遮光層、ゲート、ソースのうちの1つと同じ層に配置されている。第二電波透過層は、遮光層、ゲート、ソースのうちの第一電波透過層と同じ層に配置されたものとは異なる他の1つと同じ層に配置されている。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0016】
第一態様の第六実施形態では、表示画面本体は、アレイ基板を含み、アレイ基板は基板と、基板にアレイ状に配置された複数の薄膜トランジスタとを含み、薄膜トランジスタは、遮光層、第一絶縁層、チャネル層、ソース、ドレイン、第二絶縁層、ゲート、及び平坦化層を含み、遮光層は基板の片側に配置されている。第一絶縁層は遮光層をカバーする。チャネル層は第一絶縁層の上に配置されており、且つ遮光層に対応する。ソース及びドレインは、チャネル層の対向する両側に隔てて配置されており、且ついずれもチャネル層とつながる。第二絶縁層はソース及びドレインをカバーする。ゲートは第二絶縁層の上に配置されている。電波透過構造は、隔てて積層配置されている第一電波透過層、第二電波透過層と第三電波透過層を含む。第一電波透過層は遮光層と同じ層に配置されており、第二電波透過層はソース及びドレインと同じ層に配置されており、第三電波透過層はゲートと同じ層に配置されている。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0017】
第一態様の第七実施形態では、表示画面アセンブリはアレイ基板を含む。アレイ基板は画素電極を含む。画素電極の材料は透明の金属酸化物半導体である。電波透過構造の少なくとも一部は、画素電極と同じ層に配置されており、且つ画素電極と材質が同じである。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0018】
第一態様の第八実施形態では、表示画面アセンブリはアレイ基板とカラーフィルター基板を含む。アレイ基板はカラーフィルター基板と隔てて対向配置されている。電波透過構造は第一電波透過層と第二電波透過層を含む。第一電波透過層はアレイ基板に配置されており、第二電波透過層はカラーフィルター基板に配置されている。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0020】
第一態様の第十実施形態では、表示画面本体は基板及び基板にアレイ状に配置された発光素子を含む。発光素子は第一電極、発光層及び第二電極を含む。一電極は基板の上に配置されている。発光層は、基板から遠い第一電極の片側に配置されている。第二電極は第一電極から遠い発光層の片側に配置されている。第一電極は第一電圧をロードするように構成されている。第二電極は第二電圧をロードするように構成されている。発光層は第一電圧及び第二電圧の働きで発光するように構成されている。電波透過構造は単層構造であり、電波透過構造は第一電極又は第二電極と同じ層に配置されている。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0021】
第一態様の第十一実施形態では、表示画面本体は基板及び基板にアレイ状に配置された発光素子を含む。発光素子は第一電極、発光層及び第二電極を含む。一電極は基板の上に配置されている。発光層は、基板から遠い第一電極の片側に配置されている。第二電極は第一電極から遠い発光層の片側に配置されている。第一電極は第一電圧をロードするように構成されている。第二電極は第二電圧をロードするように構成されている。発光層は第一電圧及び第二電圧の働きで発光するように構成されている。電波透過構造は第一電波透過層と第二電波透過層を含む。第一電波透過層は第一電極と同じ層に配置されており、第二電波透過層は第二電極と同じ層に配置されている。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0023】
第一態様の第三実施形態、又は第五実施形態、第八実施形態、第十一実施形態に基づいて、第十三実施形態では、第一電波透過はスルーホールを有する。第二電波透過の第一電波透過における正投影はスルーホール内に入る。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0029】
第四様態の第一実施形態に係る電子デバイスは、第二アンテナモジュールと第二電波透過構造をさらに含む。第二アンテナモジュールは第一アンテナモジュールと隔てて配置されており、且つ第二アンテナモジュールは第一予め設定された方向範囲以外のところに位置する。第二アンテナモジュールは第二予め設定された方向範囲内で、第二周波数帯の第二RF信号を受送信するように構成されている。表示画面本体は第二アンテナモジュールと隔てて配置されており、且つ表示画面本体の少なくとも一部は、第二予め設定された方向範囲内に位置する。第二予め設定された方向範囲内に位置する一部の表示画面本体は、第二周波数帯の第二RF信号に対して第三透過率を有する。第二電波透過構造は表示画面本体に載せられる。また、第二電波透過構造の少なくとも一部は第二予め設定された範囲内に位置する。電子デバイスは第二電波透過構造に対応するとことで、第周波数帯の第二RF信号に対して第四透過率を有する。第四透過率は第三透過率より大きい。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0046
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0046】
本出願に係る表示画面アセンブリ100は、電波透過構造120が表示画面本体110に載せられることによって、電波透過構造120の働きで、予め設定された周波数帯のRF信号に対する透過率を上げることができる。表示画面アセンブリ100は電子デバイス1に応用される場合、電子デバイスの内部に配置されたアンテナモジュールの放射性能に対する表示画面アセンブリ100の影響を低減することができる。これで、電子デバイス1の通信性能を高めることができる。さらに、本出願に係る表示画面アセンブリ100では、電波透過構造120はソース540及びドレイン550と同じ層に配置されているため、製造するとき、電波透過構造120はソース540及びドレイン550と同じ工程で製造されることができる。これで、製造工程を減らすことができる。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0048
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0048】
本出願に係る表示画面アセンブリ100は、電波透過構造120が表示画面本体110に載せられることによって、電波透過構造120の働きで、予め設定された周波数帯のRF信号に対する透過率を上げることができる。表示画面アセンブリ100は電子デバイス1に応用される場合、電子デバイスの内部に配置されたアンテナモジュールの放射性能に対する表示画面アセンブリ100の影響を低減することができる。これで、電子デバイス1の通信性能を高めることができる。さらに、本出願に係る表示画面アセンブリ100では、第一電波透過層121はゲート510と同じ層に配置されており、第二電波透過層122はソース540及びドレイン550と同じ層に配置されているため、製造するとき、第一電波透過層121はゲート510と同じ工程で製造されることができ、第二電波透過層122はソース540及びドレイン550と同じ工程で製造されることができる。これで、製造工程を減らすことができる。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0050
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0050】
本出願に係る表示画面アセンブリ100は、電波透過構造120が表示画面本体110に載せられることによって、電波透過構造120の働きで、予め設定された周波数帯のRF信号に対する透過率を上げることができる。表示画面アセンブリ100は電子デバイス1に応用される場合、電子デバイスの内部に配置されたアンテナモジュールの放射性能に対する表示画面アセンブリ100の影響を低減することができる。これで、電子デバイス1の通信性能を高めることができる。電波透過構造120はゲート510又は遮光層590と同じ層に配置され、又は、電波透過構造120はソース540及びドレイン550と同じ層に配置されることで、製造工程を減らすことができる。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0051
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0051】
図7を参照すると、図7は、本出願の第実施形態に係る表示画面アセンブリにけるアレイ基板の断面構造図である。表示画面本体110はアレイ基板111を含む。アレイ基板111は基板111aと、基板111aにアレイ状に配置された複数の薄膜トランジスタ111bとを含む。薄膜トランジスタ111bは、遮光層590、第一絶縁層560、チャネル層530、ソース540、ドレイン550、第二絶縁層570、ゲート510、及び平坦化層580を含む。遮光層590は基板111aの片側に配置されている。第一絶縁層560は遮光層590をカバーする。チャネル層530は第一絶縁層560の上に配置されており、且つ遮光層590に対応する。ソース540及びドレイン550は、チャネル層530の対向する両側に隔てて配置されており、且ついずれもチャネル層530とつながる。第二絶縁層570はソース540及びドレイン550をカバーする。ゲート510は第二絶縁層570の上に配置されている。電波透過構造120は隔てて積層配置されている第一電波透過層121と第二電波透過層122を含む。第一電波透過層121は、遮光層590、ゲート510、ソース540のうちの1つと同じ層に配置されている。第二電波透過層122は、遮光層590、ゲート510、ソース540のうちの第一電波透過層121と同じ層に配置されたものとは異なる他の1つと同じ層に配置されている。図7では、例示として、第一電波透過層121は遮光層590と同じ層に配置されており、第二電波透過層122はソース540及びドレイン550と同じ層に配置されている。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0052
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0052】
本出願に係る表示画面アセンブリ100は、電波透過構造120が表示画面本体110に載せられることによって、電波透過構造120の働きで、予め設定された周波数帯のRF信号に対する透過率を上げることができる。表示画面アセンブリ100は電子デバイス1に応用される場合、電子デバイスの内部に配置されたアンテナモジュールの放射性能に対する表示画面アセンブリ100の影響を低減することができる。これで、電子デバイス1の通信性能を高めることができる。さらに、第一電波透過層121は、遮光層590、ゲート510、ソース540のうちの1つと同じ層に配置されている。第二電波透過層122は、遮光層590、ゲート510、ソース540のうちの第一電波透過層121と同じ層に配置されたものとは異なる他の1つと同じ層に配置されている。これによって、製造工程を減らすことができる。
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0054
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0054】
図8を参照すると、図8は、本出願の第実施形態に係る表示画面アセンブリにけるアレイ基板の断面構造図である。表示画面本体110はアレイ基板111を含む。アレイ基板111は基板111aと、基板111aにアレイ状に配置された複数の薄膜トランジスタ111bとを含む。薄膜トランジスタ111bは、遮光層590、第一絶縁層560、チャネル層530、ソース540、ドレイン550、第二絶縁層570、ゲート510、及び平坦化層580を含む。遮光層590は基板111aの片側に配置されている。第一絶縁層560は遮光層590をカバーする。チャネル層530は第一絶縁層560の上に配置されており、且つ遮光層590に対応する。ソース540及びドレイン550は、チャネル層530の対向する両側に隔てて配置されており、且ついずれもチャネル層530とつながる。第二絶縁層570はソース540及びドレイン550をカバーする。ゲート510は第二絶縁層570の上に配置されている。電波透過構造120は、隔てて積層配置されている第一電波透過層121、第二電波透過層122と第三電波透過層123を含む。第一電波透過層121は遮光層590と同じ層に配置されており、第二電波透過層122はソース540及びドレイン550と同じ層に配置されており、第三電波透過層123はゲート510と同じ層に配置されている。
【手続補正16】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0055
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0055】
図9を参照すると、図9は、本出願の第実施形態に係る表示画面アセンブリの構造を示す概略図である。表示画面アセンブリ100はアレイ基板111、カラーフィルター基板112及び液晶層113を含む。アレイ基板111はカラーフィルター基板112と隔てて対向配置されている。液晶層113はアレイ基板111とカラーフィルター基板112の間に配置されている。アレイ基板111は画素電極610を含む。画素電極610の材料は透明の金属酸化物半導体である。電波透過構造120の少なくとも一部は、画素電極610と同じ層に配置されており、且つ画素電極610と同じ材質を有する。画素電極610は薄膜トランジスタ111bにおけるドレイン550と電気的に結合する。画素電極610は上記任意の実施形態に記載された薄膜トランジスタ111bに結合することができる。図では、例示として、画素電極610はその中の一つの薄膜トランジスタ111bに結合する。
【手続補正17】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0056
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0056】
図10を参照すると、図10は、本出願の第実施形態に係る表示画面アセンブリの構造を示す概略図である。表示画面アセンブリ100はアレイ基板111とカラーフィルター基板112を含む。アレイ基板111はカラーフィルター基板112と隔てて対向配置されている。電波透過構造120は第一電波透過層121と第二電波透過層122を含む。第一電波透過層はアレイ基板111に配置されており、第二電波透過層122はカラーフィルター基板112に配置されている。さらに、表示画面アセンブリ100は液晶層113を含む。アレイ基板111はカラーフィルター基板112と隔てて対向配置されている。液晶層113はアレイ基板111とカラーフィルター基板112の間に配置されている。
【手続補正18】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0057
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0057】
さらに、アレイ基板111は画素電極610を含む。カラーフィルター基板112は共通電極1121を含む。第一電波透過層121は画素電極610と同じ層に配置されており、第二電波透過層122は共通電極1121と同じ層に配置されている。画素電極610は共通電極1121と協力して液晶層113における液晶分子の配向をコントロールする。
【手続補正19】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0058
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0058】
図11図12を参照すると、図11は、本出願の第実施形態に係る表示画面アセンブリの構造を示す概略図である。図12は、図11に示される表示画面アセンブリの断面構造図である。表示画面本体110は基板111a及び基板111aにアレイ状に配置された発光素子700を含む。発光素子700は第一電極710、発光層730及び第二電極720を含む。一電極710は基板111aの上に配置されている。発光層730は、基板111aから遠い第一電極710の片側に配置されている。第二電極720は第一電極710から遠い発光層730の片側に配置されている。第一電極710は第一電圧をロード(load)するように構成されている。第二電極720は第二電圧をロードするように構成されている。発光層730は第一電圧及び第二電圧の働きで発光するように構成されている。電波透過構造120は単層構造であり、電波透過構造120は第一電極710又は第二電極720と同じ層に配置されている。図12では、例示として、電波透過構造120は第一電極710と同じ層に配置されている。
【手続補正20】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0060
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0060】
図13図14を参照すると、図13は、本出願の第十一実施形態に係る表示画面アセンブリの構造を示す概略図である。図14は、図13に係わる表示画面アセンブリの断面構造図である。表示画面本体110は基板111a及び基板111aにアレイ状に配置された発光素子700を含む。発光素子700は第一電極710、発光層730及び第二電極720を含む。一電極710は基板111aの上に配置されている。発光層730は、基板111aから遠い第一電極710の片側に配置されている。第二電極720は第一電極710から遠い発光層730の片側に配置されている。第一電極710は第一電圧をロードするように構成されている。第二電極720は第二電圧をロードするように構成されている。発光層730は第一電圧及び第二電圧の働きで発光するように構成されている。電波透過構造120は第一電波透過層121と第二電波透過層122を含む。第一電波透過層121は第一電極710と同じ層に配置されており、第二電波透過層122は第二電極720と同じ層に配置されている。
【手続補正21】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0062
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0062】
図15を参照すると、図15は、本出願の第十二実施形態に係る表示画面アセンブリの構造を示す概略図である。表示画面本体110は画面本体410と、画面本体410の外縁から曲げられて延長された延長部420とを含む。電波透過構造120は画面本体410に対応して配置されている。本実施形態では、例示として、表示画面本体110は積層配置されている表示画面100a及びカバープレート100bを含み、且つ電波透過構造120は表示画面100aに対向するカバープレート100bの表面に配置されている。
【手続補正22】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0063
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0063】
図16を参照すると、図16は、本出願の第十三実施形態に係る表示画面アセンブリの構造を示す概略図である。本実施形態に係る表示画面アセンブリ100は本出願の第十二実施形態に係る表示画面アセンブリ100と大体同じ構造を有する。しかしながら、電波透過構造120は延長部420に対応して配置されているというところが違う。
【手続補正23】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0064
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0064】
図17を参照すると、図17は、本出願の第一実施形態に係る電波透過構造を示す概略図である。本実施形態において、電波透過構造120は隔てて配置されている第一電波透過層121と第二電波透過層122を含む。第一電波透過層121と第二電波透過層122は結合する。第一電波透過層121はスルーホール1251を有する。第二電波透過層122の第一電波透過層121における正投影はスルーホール1251内に入る。
【手続補正24】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0068
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0068】
図20図21図22を参照すると、図20は、本出願の第四実施形態に係る電波透過断面構造図である。図21は、本出願の第四実施形態に係る電波透過構造における第一電波透過層の構造を示す概略図である。図22は、本出願の第四実施形態に係る電波透過構造における第二電波透過層の構造を示す概略図である。電波透過構造120は、上記任意の実施形態に係る表示画面アセンブリに応用されることができる。電波透過構造120は隔てて配置されている第一電波透過層121、第二電波透過層122と第三電波透過層123を含む。第一電波透過層121と第二電波透過層122の間に第一誘電体層111が配置されている。第二電波透過層122と第三電波透過層123の間に第二誘電体層112が配置されている。第一電波透過層121、第一誘電体層111、第二電波透過層122、第二誘電体層112と第三電波透過層123は順に積層配置されている。第一電波透過層121はアレイ状に配置された複数の第一パッチ(patch)1211を含む。第二電波透過層122は周期的に配置されたグリッド構造1221を含む。第三電波透過層123はアレイ状に配置された複数の第二パッチ1231を含む。第一パッチ1211又は第二パッチ1231のサイズL1が小さければ小さいほど、予め設定された周波数帯は低周波へ移り、且つ帯域幅が狭くなる。第二電波透過層122におけるグリッド構造1221の幅W1が小さければ小さいほど、予め設定された周波数帯は低周波へ移り、且つ帯域幅が広くなる。電波透過構造120の周期Pが大きければ大きいほど、予め設定された周波数帯は高周波へ移り、且つ帯域幅が広くなる。電波透過構造120が厚ければ厚いほど、予め設定された周波数帯は低周波へ移り、帯域幅が狭くなる。誘電体基板110(誘電体基板は表示画面本体又はカバープレートであることができる)の誘電率が大きければ大きいほど、予め設定された周波数帯は低周波へ移り、且つ帯域幅が狭くなる。本実施形態において、一つのグリッド構造1221は四つの第一パッチ1211に対応し、四つの第パッチ1231に対応し、且つ電波透過構造120の一つの周期とされる。
【手続補正25】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0069
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0069】
図23を参照すると、図23は、本出願の第四実施形態に係る電波透過構造の等価回路図を示す図である。この等価回路図では、予め設定された周波数帯への影響が小さい要素を考慮に入れなかった。例えば、第一電波透過層121のインダクタンス(inductance)、第三電波透過層123のインダクタンス、及び第二電波透過層122のキャパシタンス(capacitance)が挙げられる。第一電波透過層121はキャパシタ(capacitor)C1に相当し、第二電波透過層122はキャパシタC2に相当し、第一電波透過層121と第二電波透過層122の結合容量はキャパシタC3に相当し、第三電波透過層123はインダクタ(inductor)Lに相当する。Z0は自由空間のインピーダンス(impedance)を示し、Z1は誘電体基板110のインピーダンスを示し、Z1=Z0/(Dk)1/2。予め設定された周波数帯は中心周波数f0を有し、f0=1/[2π/(LC)1/2]。帯域幅Δfと中心周波数f0の比率は、(L/C)1/2に正比例する。第一パッチ1211又は第二パッチ1231のサイズが小さければ小さいほど、予め設定された周波数帯は低周波へ移り、且つ帯域幅が狭くなる。第二電波透過層122におけるグリッド構造1221の幅が小さければ小さいほど、予め設定された周波数帯は低周波へ移り、且つ帯域幅が広くなる。電波透過構造120の周期が大きければ大きいほど、予め設定された周波数帯は高周波へ移り、且つ帯域幅が広くなる。電波透過構造120が厚ければ厚いほど、予め設定された周波数帯は低周波へ移り、帯域幅が狭くなる。誘電体基板110の誘電率が大きければ大きいほど、予め設定された周波数帯は低周波へ移り、且つ帯域幅が狭くなる。
【手続補正26】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0096
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0096】
図39を参照すると、図39は、本出願の第五実施形態に係る電子デバイスの構造を示す概略図である。本実施形態に係る電子デバイス1は本出願の第四実施形態に係る電子デバイス1と大体同じである。しかしながら、下記のところが違う。本実施形態では、電子デバイス1は第二アンテナモジュール220と第二電波透過構造126をさらに含む。第二アンテナモジュール220は第一アンテナモジュール210と隔てて配置されており、且つ第二アンテナモジュール220は第一予め設定された方向範囲以外のところに位置する。第二アンテナモジュール220は第二予め設定された方向範囲内で、第二周波数帯の第二RF信号を受送信するように構成されている。表示画面本体110は第二アンテナモジュール220と隔てて配置されており、且つ表示画面本体110の少なくとも一部は、第二予め設定された方向範囲内に位置する。第二予め設定された方向範囲内に位置する一部の表示画面本体110は、第二周波数帯の第二RF信号に対して第三透過率を有する。第二電波透過構造126は表示画面本体110に載せられる。また、第二電波透過構造126の少なくとも一部は第二予め設定された範囲内に位置する。電子デバイス1は第二電波透過構造126に対応するところで、第周波数帯の第二RF信号に対して第四透過率を有する。第四透過率は第三透過率より大きい。
【手続補正27】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示画面アセンブリであって、
予め設定された周波数帯の無線周波数(RF)信号に対して第一透過率を有する表示画面本体と、
前記表示画面本体に載せられ、少なくとも前記表示画面本体の一部をカバーする電波透過構造とを含み、
前記表示画面アセンブリは、前記電波透過構造に対応するところにおいて、前記予め設定された周波数帯のRF信号に対して第二透過率を有し、前記第二透過率は前記第一透過率より大きい、
ことを特徴とする表示画面アセンブリ。
【請求項2】
前記表示画面アセンブリは、積層配置されている表示画面とカバープレートを含み、
前記電波透過構造は前記カバープレートの上に配置されている、
ことを特徴とする請求項1に記載の表示画面アセンブリ。
【請求項3】
前記表示画面本体はアレイ基板を含み、前記アレイ基板は基板と、前記基板にアレイ状に配置された複数の薄膜トランジスタとを含み、
前記薄膜トランジスタは、ゲート、ゲート絶縁層、チャネル層、ソース及びドレインを含み、前記ゲートは前記基板の片側に配置されており、前記ゲート絶縁層は前記ゲートをカバーし、前記チャネル層は前記ゲート絶縁層の上に配置され且つ前記ゲートに対応し、前記ソース及び前記ドレインは、前記チャネル層の対向する両側に隔てて配置され且ついずれも前記チャネル層とつながり、
前記電波透過構造は単層構造であり、前記電波透過構造は前記ゲートと同じ層に配置されており、又は、前記電波透過構造は前記ソース及び前記ドレインと同じ層に配置されている、
ことを特徴とする請求項1に記載の表示画面アセンブリ。
【請求項4】
前記表示画面本体はアレイ基板を含み、前記アレイ基板は基板と、前記基板にアレイ状に配置された複数の薄膜トランジスタとを含み、
前記薄膜トランジスタは、ゲート、ゲート絶縁層、チャネル層、ソース及びドレインを含み、前記ゲートは前記基板の片側に配置されており、前記ゲート絶縁層は前記ゲートをカバーし、前記チャネル層はゲート絶縁層の上に配置され且つ前記ゲートに対応し、前記ソース及びドレインは、前記チャネル層の対向する両側に隔てて配置され且ついずれも前記チャネル層とつながり、
前記電波透過構造は隔てて積層配置されている第一電波透過層と第二電波透過層を含み、前記第一電波透過層は前記ゲートと同じ層に配置されており、前記第二電波透過層は前記ソース及び前記ドレインと同じ層に配置されている、
ことを特徴とする請求項1に記載の表示画面アセンブリ。
【請求項5】
前記表示画面本体はアレイ基板を含み、前記アレイ基板は基板と、前記基板にアレイ状に配置された複数の薄膜トランジスタとを含み、
前記薄膜トランジスタは、遮光層、第一絶縁層、チャネル層、ソース、ドレイン、第二絶縁層、ゲート、及び平坦化層を含み、前記遮光層は前記基板の片側に配置されており、前記第一絶縁層は前記遮光層をカバーし、前記チャネル層は前記第一絶縁層の上に配置され且つ前記遮光層に対応し、前記ソース及び前記ドレインは、前記チャネル層の対向する両側に隔てて配置され且ついずれも前記チャネル層とつながり、前記第二絶縁層は前記ソース及び前記ドレインをカバーし、前記ゲートは前記第二絶縁層の上に配置されており、
前記電波透過構造は単層構造であり、前記電波透過構造は前記遮光層と同じ層に配置されており、又は、前記電波透過構造は前記ゲートと同じ層に配置されており、又は、前記電波透過構造は前記ソース及び前記ドレインと同じ層に配置されている、
ことを特徴とする請求項1に記載の表示画面アセンブリ。
【請求項6】
前記表示画面本体はアレイ基板を含み、前記アレイ基板は基板と、前記基板にアレイ状に配置された複数の薄膜トランジスタとを含み、
前記薄膜トランジスタは、遮光層、第一絶縁層、チャネル層、ソース、ドレイン、第二絶縁層、ゲート、及び平坦化層を含み、前記遮光層は前記基板の片側に配置されており、前記第一絶縁層は前記遮光層をカバーし、前記チャネル層は前記第一絶縁層の上に配置され且つ前記遮光層に対応し、前記ソース及び前記ドレインは、前記チャネル層の対向する両側に隔てて配置され且ついずれも前記チャネル層とつながり、前記第二絶縁層は前記ソース及び前記ドレインをカバーし、前記ゲートは前記第二絶縁層の上に配置されており、
前記電波透過構造は隔てて積層配置されている第一電波透過層と第二電波透過層を含み、前記第一電波透過層は、前記遮光層、前記ゲート、前記ソースのうちの1つと同じ層に配置されており、前記第二電波透過層は、前記遮光層、前記ゲート、前記ソースのうちの第一電波透過層と同じ層に配置されたものとは異なる他の1つと同じ層に配置されている、
ことを特徴とする請求項1に記載の表示画面アセンブリ。
【請求項7】
前記表示画面本体はアレイ基板を含み、前記アレイ基板は基板と、前記基板にアレイ状に配置された複数の薄膜トランジスタとを含み、
前記薄膜トランジスタは、遮光層、第一絶縁層、チャネル層、ソース、ドレイン、第二絶縁層、ゲート、及び平坦化層を含み、前記遮光層は前記基板の片側に配置されており、前記第一絶縁層は前記遮光層をカバーし、前記チャネル層は前記第一絶縁層の上に配置され且つ前記遮光層に対応し、前記ソース及び前記ドレインは、前記チャネル層の対向する両側に隔てて配置され且ついずれも前記チャネル層とつながり、前記第二絶縁層は前記ソース及び前記ドレインをカバーし、前記ゲートは前記第二絶縁層の上に配置されており、
前記電波透過構造は、隔てて積層配置されている第一電波透過層、第二電波透過層と第三電波透過層を含み、前記第一電波透過層は前記遮光層と同じ層に配置されており、前記第二電波透過層は前記ソース及びドレインと同じ層に配置されており、前記第三電波透過層は前記ゲートと同じ層に配置されている、
ことを特徴とする請求項1に記載の表示画面アセンブリ。
【請求項8】
前記表示画面アセンブリはアレイ基板を含み、前記アレイ基板は画素電極を含み、前記画素電極の材料は透明の金属酸化物半導体であり、
前記電波透過構造の少なくとも一部は、前記画素電極と同じ層に配置されており、且つ前記画素電極と同じ材質を有する、
ことを特徴とする請求項1に記載の表示画面アセンブリ。
【請求項9】
前記表示画面アセンブリはアレイ基板とカラーフィルター基板を含み、前記アレイ基板は前記カラーフィルター基板と隔てて対向配置されており、
前記電波透過構造は第一電波透過層と第二電波透過層を含み、前記第一電波透過層は前記アレイ基板に配置されており、前記第二電波透過層は前記カラーフィルター基板に配置されている、
ことを特徴とする請求項1に記載の表示画面アセンブリ。
【請求項10】
前記カラーフィルター基板は画素電極を含み、前記アレイ基板は共通電極を含み、前記第一電波透過層は前記画素電極と同じ層に配置されており、前記第二電波透過層は前記共通電極と同じ層に配置されている、
ことを特徴とする請求項9に記載の表示画面アセンブリ。
【請求項11】
前記表示画面本体は基板及び前記基板にアレイ状に配置された発光素子を含み、
前記発光素子は第一電極、発光層及び第二電極を含み、記第一電極は前記基板の上に配置されており、前記発光層は、前記基板から遠い前記第一電極の片側に配置されており、前記第二電極は前記第一電極から遠い前記発光層の片側に配置されており、
前記第一電極は第一電圧をロードするように構成されており、前記第二電極は第二電圧をロードするように構成されており、前記発光層は前記第一電圧及び前記第二電圧の働きで発光するように構成されており、
前記電波透過構造は単層構造であり、前記電波透過構造は前記第一電極又は第二電極と同じ層に配置されている、
ことを特徴とする請求項1に記載の表示画面アセンブリ。
【請求項12】
前記表示画面本体は基板及び前記基板にアレイ状に配置された発光素子を含み、
前記発光素子は第一電極、発光層及び第二電極を含み、記第一電極は前記基板の上に配置されており、前記発光層は、前記基板から遠い前記第一電極の片側に配置されており、前記第二電極は前記第一電極から遠い前記発光層の片側に配置されており、
前記第一電極は第一電圧をロードするように構成されており、前記第二電極は第二電圧をロードするように構成されており、前記発光層は前記第一電圧及び前記第二電圧の働きで発光するように構成されており、
前記電波透過構造は第一電波透過層と第二電波透過層を含み、前記第一電波透過層は前記第一電極と同じ層に配置されており、前記第二電波透過層は前記第二電極と同じ層に配置されている、
ことを特徴とする請求項1に記載の表示画面アセンブリ。
【請求項13】
前記第一電波透過はスルーホールを有し、前記第二電波透過の前記第一電波透過における正投影は前記スルーホール内に入る、
ことを特徴とする請求項4、又は請求項6、請求項9、請求項12に記載の表示画面アセンブリ。
【請求項14】
前記表示画面本体は画面本体と、画面本体の外縁から曲げられて延長された延長部とを含み、前記電波透過構造は前記画面本体に対応して配置されており、又は、前記電波透過構造は前記延長部に対応して配置されている、
ことを特徴とする請求項1に記載の表示画面アセンブリ。
【請求項15】
請求項1~14のいずれか一項に記載の表示画面アセンブリと、アンテナモジュールとを含むアンテナアセンブリを含み、
前記アンテナモジュールは予め設定された範囲内で、予め設定された周波数帯の無線周波数(RF)信号を受送信するように構成されており、前記表示画面アセンブリにおける電波透過構造の少なくとも一部は前記予め設定された範囲内に位置する、
ことを特徴とする電子デバイス。
【手続補正28】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図16
【補正方法】変更
【補正の内容】
図16
【手続補正29】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図17
【補正方法】変更
【補正の内容】
図17
【手続補正30】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図30
【補正方法】変更
【補正の内容】
図30
【手続補正31】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図31
【補正方法】変更
【補正の内容】
図31
【手続補正32】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図32
【補正方法】変更
【補正の内容】
図32
【手続補正33】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図33
【補正方法】変更
【補正の内容】
図33
【国際調査報告】