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特表2022-537250製造制約に基づくカスタム製品の役割ベース共同設計のためのシステム及び方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-08-25
(54)【発明の名称】製造制約に基づくカスタム製品の役割ベース共同設計のためのシステム及び方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/10 20120101AFI20220818BHJP
   G06Q 50/04 20120101ALI20220818BHJP
【FI】
G06Q10/10 300
G06Q50/04
【審査請求】未請求
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2021565963
(86)(22)【出願日】2020-05-06
(85)【翻訳文提出日】2021-12-28
(86)【国際出願番号】 US2020031705
(87)【国際公開番号】W WO2020227428
(87)【国際公開日】2020-11-12
(31)【優先権主張番号】62/844,249
(32)【優先日】2019-05-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】510116679
【氏名又は名称】ザズル インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100073184
【弁理士】
【氏名又は名称】柳田 征史
(74)【代理人】
【識別番号】100123652
【弁理士】
【氏名又は名称】坂野 博行
(74)【代理人】
【識別番号】100175042
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 秀明
(72)【発明者】
【氏名】ビーヴァー,ロバート アイ ザ サード
(72)【発明者】
【氏名】ビーヴァー,ジェフリー ジェイ
(72)【発明者】
【氏名】ナーヴァサ,ショーン
(72)【発明者】
【氏名】ハーヴィル,レスリー ヤング
(72)【発明者】
【氏名】イヴァノフ,ペーター エス
(72)【発明者】
【氏名】ボージャー,パーカー エイチ
(72)【発明者】
【氏名】コレット,クリストファー
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049AA11
5L049CC03
(57)【要約】
幾つかの実施形態では、製造制約に基づく役割ベース共同設計のためのシステム及びコンピュータ実行方法が開示される。本方法は、コンピュータ共同システムにおいて第1ユーザーに関連する第1ユーザー装置で動作する第1ユーザーインターフェースから電子デジタル編集招待を受信するステップであって、前記編集招待は第2ユーザーがデジタル電子対話式デザインで編集者として共同するよう招待することからなり、前記対話式デザインは複数の可変製品属性を有しカスタム製造可能な物理的製品の図形視覚表現からなる、ステップと、前記第2ユーザーの第2ユーザー装置へ前記第2ユーザー装置で動作する第2ユーザーインターフェースで前記対話式デザインを描画するために前記製品記述データを送信するステップと、前記第2ユーザーインターフェースから前記対話式デザインへの第1変更を受信するステップと、前記第1変更に基づいて第1更新された製品記述データを自動的に生成するステップとを含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータ実行方法であって、
コンピュータ共同システムにおいて第1ユーザーに関連する第1ユーザー装置で動作する第1ユーザーインターフェースから電子デジタル編集招待を受信するステップであって、前記編集招待は第2ユーザーがデジタル電子対話式デザインで編集者として共同するよう招待することからなり、前記対話式デザインは製品記述データに関連し、複数の可変製品属性を有しカスタム製造可能な物理的製品の図形視覚表現からなる、ステップと、
前記第2ユーザーに前記製品記述データへの編集者としてのアクセスを許可するステップと、
前記コンピュータ共同システムから前記第2ユーザーに関連する第2ユーザー装置へ前記第2ユーザー装置で動作する第2ユーザーインターフェースで前記対話式デザインを描画するために前記製品記述データを送信するステップと、
前記第2ユーザーインターフェースから前記対話式デザインへの第1変更を受信するステップであって、前記対話式デザインへの前記第1変更は前記編集者であるユーザーアカウントだけに許可される、ステップと、
前記第1変更に基づいて前記製品記述データを更新することで、第1更新された製品記述データを自動的に生成し、前記第1更新された製品記述データを前記第1ユーザーインターフェース及び前記第2ユーザーインターフェースへ送信し、前記第1ユーザーインターフェース及び前記第2ユーザーインターフェースに前記対話式デザインの表示を更新させるステップと
を含む方法。
【請求項2】
前記コンピュータ共同システムにおいて、前記第1ユーザーに関連する前記第1ユーザー装置で動作する前記第1ユーザーインターフェースから観察者招待を受信するステップであって、前記観察者招待は前記第2ユーザーが前記対話式デザインで観察者として共同するよう招待する、ステップと、
前記第2ユーザーに前記製品記述データへの観察者としてのアクセスを許可するステップと、
前記第1ユーザーインターフェースから前記対話式デザインへの第2変更を受信するステップと、
前記第2変更に基づいて前記製品記述データを更新することで、第2更新された製品記述データを自動的に生成し、前記第2更新された製品記述データを前記第1ユーザーインターフェース及び前記第2ユーザーインターフェースへ送信し、前記第1ユーザーインターフェース及び前記第2ユーザーインターフェースに前記対話式デザインの表示を更新させるステップと
を更に含む請求項1記載の方法。
【請求項3】
前記製品記述データへのアクセスを許可することは、ユーザーに割り当てられた役割に基づき、前記役割は顧客役割、顧客支援者役割、図形設計者役割、顧客仲間役割、又はカスタム製品芸術家役割のうち1つ以上から選択される、請求項2記載の方法。
【請求項4】
前記第1変更及び前記第2変更のそれぞれは、シリアル化されたキー・値ペア及び変更の詳細を表す関連データとして送信され、
前記第1変更及び前記第2変更のそれぞれは、前記対話式デザイン及び製品記述の製品記述データを管理する製品オプション枠組みに送信され、
前記第1変更及び前記第2変更のそれぞれは、前記製品記述に関連する記録リストに記憶され、
前記第1変更及び前記第2変更のそれぞれは、前記対話式デザインの単一の製品属性を変更するのに使用される、請求項3記載の方法。
【請求項5】
前記製品オプション枠組みに特定の変更に関連する特定のキー・値ペア及び特定のデータを前記記録リストから除去させることで前記記録リストからその特定の変更を除去するステップを更に含み、
前記記録リストは縮小されて前記対話式デザインの最終形態に直接は寄与しない1つ以上のキー・値ペア及び関連データが除去され、
前記記録リストに記憶されている1つ以上のキー・値ペア及び関連データは並べ換えられ前記対話式デザインの最終形態を保存する、請求項4記載の方法。
【請求項6】
前記製品記述に記憶された1つ以上のキー・値ペア及び関連データを、属性種類、設計領域、又は位置ベース属性のうち1つ以上に従って特定のグループにまとめるステップと、
編集操作を前記特定のグループに及ぼすステップと、
テキスト、音声、又は映像コメントを前記特定のグループ又は前記特定のグループ内の個別オブジェクトに関連付けさせることで、前記編集操作を前記特定のグループに及ぼすステップと、
編集操作を及ぼして前記特定のグループを将来使用するためメモリに記憶させるステップと
を更に含む請求項5記載の方法。
【請求項7】
前記製品記述に記憶された1つ以上のキー・値ペア及び関連データのそれぞれに画像種類、ベクトル図形、3Dモデル、又は他の属性のうち1つ以上に従ってタグ付けするステップと、
編集操作を及ぼしてオブジェクトをタグに従って編集させるステップと
を更に含む請求項6記載の方法。
【請求項8】
前記製品記述に記憶された1つ以上のキー・値ペア及び関連データのそれぞれにテキスト、色、表面品質、又はグループ属性のうち1つ以上に従ってタグ付けするステップと、
編集操作を及ぼしてオブジェクトをタグに従って編集させるステップと
を更に含む請求項7記載の方法。
【請求項9】
前記第1ユーザー、前記第2ユーザー、又は前記製品記述の内容に適合する操作を提供するように構成されたソースのうち1つ以上によって提供された前記編集操作を前記製品記述にアップロードするステップと、
前記編集操作を前記第1ユーザーインターフェース及び前記第2ユーザーインターフェースに表示させることで前記編集操作を前記第1ユーザー及び前記第2ユーザーに公開するステップと、
前記第1ユーザーインターフェース及び前記第2ユーザーインターフェースのそれぞれに前記編集操作への変更を受け付けさせるステップであって、前記変更は操作の編集、キー・値ペアの編集、グループの編集、又はタグの編集のうち1つ以上を含む、ステップと
を更に含む請求項8記載の方法。
【請求項10】
1つ以上の命令を記憶する1つ以上の持続性コンピュータ読取可能記憶媒体であって、前記命令は1つ以上のプロセッサによって実行された時に前記1つ以上のプロセッサに、
コンピュータ共同システムにおいて第1ユーザーに関連する第1ユーザー装置で動作する第1ユーザーインターフェースから電子デジタル編集招待を受信するステップであって、前記編集招待は第2ユーザーがデジタル電子対話式デザインで編集者として共同するよう招待することからなり、前記対話式デザインは製品記述データに関連し、複数の可変製品属性を有しカスタム製造可能な物理的製品の図形視覚表現からなる、ステップと、
前記第2ユーザーに前記製品記述データへの編集者としてのアクセスを許可するステップと、
前記コンピュータ共同システムから前記第2ユーザーに関連する第2ユーザー装置へ前記第2ユーザー装置で動作する第2ユーザーインターフェースで前記対話式デザインを描画するために前記製品記述データを送信するステップと、
前記第2ユーザーインターフェースから前記対話式デザインへの第1変更を受信するステップであって、前記対話式デザインへの前記第1変更は前記編集者であるユーザーアカウントだけに許可される、ステップと、
前記第1変更に基づいて前記製品記述データを更新することで、第1更新された製品記述データを自動的に生成し、前記第1更新された製品記述データを前記第1ユーザーインターフェース及び前記第2ユーザーインターフェースへ送信し、前記第1ユーザーインターフェース及び前記第2ユーザーインターフェースに前記対話式デザインの表示を更新させるステップと
を実行させる、1つ以上の持続性コンピュータ読取可能記憶媒体。
【請求項11】
前記コンピュータ共同システムにおいて、前記第1ユーザーに関連する前記第1ユーザー装置で動作する前記第1ユーザーインターフェースから観察者招待を受信するステップであって、前記観察者招待は前記第2ユーザーが前記対話式デザインで観察者として共同するよう招待する、ステップと、
前記第2ユーザーに前記製品記述データへの観察者としてのアクセスを許可するステップと、
前記第1ユーザーインターフェースから前記対話式デザインへの第2変更を受信するステップと、
前記第2変更に基づいて前記製品記述データを更新することで、第2更新された製品記述データを自動的に生成し、前記第2更新された製品記述データを前記第1ユーザーインターフェース及び前記第2ユーザーインターフェースへ送信し、前記第1ユーザーインターフェース及び前記第2ユーザーインターフェースに前記対話式デザインの表示を更新させるステップと
のための追加の命令群を記憶する請求項10記載の1つ以上の持続性コンピュータ読取可能記憶媒体。
【請求項12】
前記製品記述データへのアクセスを許可することは、ユーザーに割り当てられた役割に基づき、前記役割は顧客役割、顧客支援者役割、図形設計者役割、顧客仲間役割、又はカスタム製品芸術家役割のうち1つ以上から選択される、請求項11記載の1つ以上の持続性コンピュータ読取可能記憶媒体。
【請求項13】
前記第1変更及び前記第2変更のそれぞれは、シリアル化されたキー・値ペア及び変更の詳細を表す関連データとして送信され、
前記第1変更及び前記第2変更のそれぞれは、前記対話式デザイン及び製品記述の製品記述データを管理する製品オプション枠組みに送信され、
前記第1変更及び前記第2変更のそれぞれは、前記製品記述に関連する記録リストに記憶され、
前記第1変更及び前記第2変更のそれぞれは、前記対話式デザインの単一の製品属性を変更するのに使用される、請求項12記載の1つ以上の持続性コンピュータ読取可能記憶媒体。
【請求項14】
前記製品オプション枠組みに特定の変更に関連する特定のキー・値ペア及び特定のデータを前記記録リストから除去させることで前記記録リストからその特定の変更を除去するステップのための追加の命令群を記憶し、
前記記録リストは縮小されて前記対話式デザインの最終形態に直接は寄与しない1つ以上のキー・値ペア及び関連データが除去され、
前記記録リストに記憶されている1つ以上のキー・値ペア及び関連データは並べ換えられ前記対話式デザインの最終形態を保存する、請求項13記載の1つ以上の持続性コンピュータ読取可能記憶媒体。
【請求項15】
前記製品記述に記憶された1つ以上のキー・値ペア及び関連データを、属性種類、設計領域、又は位置ベース属性のうち1つ以上に従って特定のグループにまとめるステップと、
編集操作を前記特定のグループに及ぼすステップと、
テキスト、音声、又は映像コメントを前記特定のグループ又は前記特定のグループ内の個別オブジェクトに関連付けさせることで、前記編集操作を前記特定のグループに及ぼすステップと、
編集操作を及ぼして前記特定のグループを将来使用するためメモリに記憶させるステップと
のための追加の命令群を記憶する請求項14記載の1つ以上の持続性コンピュータ読取可能記憶媒体。
【請求項16】
前記製品記述に記憶された1つ以上のキー・値ペア及び関連データのそれぞれに画像種類、ベクトル図形、3Dモデル、又は他の属性のうち1つ以上に従ってタグ付けするステップと、
編集操作を及ぼしてオブジェクトをタグに従って編集させるステップと
のための追加の命令群を記憶する請求項15記載の1つ以上の持続性コンピュータ読取可能記憶媒体。
【請求項17】
前記製品記述に記憶された1つ以上のキー・値ペア及び関連データのそれぞれにテキスト、色、表面品質、又はグループ属性のうち1つ以上に従ってタグ付けするステップと、
編集操作を及ぼしてオブジェクトをタグに従って編集させるステップと
のための追加の命令群を記憶する請求項16記載の1つ以上の持続性コンピュータ読取可能記憶媒体。
【請求項18】
コンピュータ共同システムであって、
メモリユニットと、
1つ以上のプロセッサと、
コンピュータ共同部であって、
コンピュータ共同システムにおいて第1ユーザーに関連する第1ユーザー装置で動作する第1ユーザーインターフェースから電子デジタル編集招待を受信するステップであって、前記編集招待は第2ユーザーがデジタル電子対話式デザインで編集者として共同するよう招待することからなり、前記対話式デザインは製品記述データに関連し、複数の可変製品属性を有しカスタム製造可能な物理的製品の図形視覚表現からなる、ステップと、
前記第2ユーザーに前記製品記述データへの編集者としてのアクセスを許可するステップと、
前記コンピュータ共同システムから前記第2ユーザーに関連する第2ユーザー装置へ前記第2ユーザー装置で動作する第2ユーザーインターフェースで前記対話式デザインを描画するために前記製品記述データを送信するステップと、
前記第2ユーザーインターフェースから前記対話式デザインへの第1変更を受信するステップであって、前記対話式デザインへの前記第1変更は前記編集者であるユーザーアカウントだけに許可される、ステップと、
前記第1変更に基づいて前記製品記述データを更新することで、第1更新された製品記述データを自動的に生成し、前記第1更新された製品記述データを前記第1ユーザーインターフェース及び前記第2ユーザーインターフェースへ送信し、前記第1ユーザーインターフェース及び前記第2ユーザーインターフェースに前記対話式デザインの表示を更新させるステップと
を実行するコンピュータ共同部と
を含むコンピュータ共同システム。
【請求項19】
前記コンピュータ共同部は
前記第1ユーザーに関連する前記第1ユーザー装置で動作する前記第1ユーザーインターフェースから観察者招待を受信するステップであって、前記観察者招待は前記第2ユーザーが前記対話式デザインで観察者として共同するよう招待する、ステップと、
前記第2ユーザーに前記製品記述データへの観察者としてのアクセスを許可するステップと、
前記第1ユーザーインターフェースから前記対話式デザインへの第2変更を受信するステップと、
前記第2変更に基づいて前記製品記述データを更新することで、第2更新された製品記述データを自動的に生成し、前記第2更新された製品記述データを前記第1ユーザーインターフェース及び前記第2ユーザーインターフェースへ送信し、前記第1ユーザーインターフェース及び前記第2ユーザーインターフェースに前記対話式デザインの表示を更新させるステップと
を更に実行する、請求項18記載のコンピュータ共同システム。
【請求項20】
コンピュータ実行方法であって、
サーバーコンピュータにおいてカスタム製品をカスタマイズしているユーザーのユーザー装置から前記カスタム製品の属性を規定する第1属性値を受信するステップと、
前記第1属性値を受信したことに応答して、前記サーバーコンピュータによって少なくとも部分的に前記カスタム製品の前記第1属性値及び1つ以上の他の属性に基づいて複数のキー属性及び値を含む特定のキー・値表現を生成するステップと、
サーバーコンピュータにおいて第1ユーザーに関連する第1ユーザー装置で動作する第1ユーザーインターフェースから編集招待を受信するステップであって、前記編集招待は第2ユーザーが対話式デザインで編集者として共同するよう招待する、ステップと、
1つ以上の描画ファイルの組みに基づき前記カスタム製品の画像を描画するステップと、
前記カスタム製品の前記描画された画像を前記第1ユーザーインターフェース及び前記第2ユーザーに関連する第2ユーザーインターフェースへ送信するステップと
を含む方法。
【発明の詳細な説明】
【関連出願】
【0001】
本出願は、2019年5月7日に出願された米国仮特許出願第62/844249号の米国特許法第119条の下の利益を主張するものであり、その内容全体を本明細書に援用する。
【0002】
本出願は、2012年1月3日に付与された米国特許第8090461号、2012年5月8日に付与された米国特許第8175931号、2014年10月7日に付与された米国特許第8856160号、2016年5月31日に付与された米国特許第9355421号、2016年7月26日に付与された米国特許第9400997号、2019年1月8日に付与された米国特許第10176617号、及び2012年8月29日に出願された米国特許出願第2013/0060654号に関連し、それぞれの内容全体を本明細書に援用する。
【技術分野】
【0003】
本開示の1つの技術分野は、製造前にカスタマイズ可能な物理的製品の多ユーザーコンピュータ支援視覚設計に適用されるコンピュータ機密保護である。別の技術分野は、製造前にカスタマイズ可能な物理的製品の多ユーザーコンピュータ支援視覚設計を支えるシステムへの同時に受信された共同入力の同期及び調和である。更に別の技術分野は、製造前にカスタマイズ可能な物理的製品の多ユーザーコンピュータ支援視覚設計を支えるシステムへのデータ入力の検証である。
【背景技術】
【0004】
コンピュータ実行共同アプリケーションの初期の例は、共同テキスト編集、テキスト・メッセージング、及び共有カレンダー・プランニングを提供するツールを含む。他の共同アプリケーションは共有スプレッドシート、ビデオ会議、及び画像共有アプリケーションを提供する。
【0005】
共同アプリケーションの開発は情報技術及び製造の革新によって刺激されうる。例えば、多くの最近の技術的進歩によって、多くの物理的製品は、製造業者へ注文され製造される前に注文システムへのオンライン対話式ユーザー入力によりカスタマイズされうる。製品のカスタマイズは、製品の属性を規定するデジタルユーザー入力を受信しその属性を、例えば製品の外観をカスタマイズするために使用することを含みうる。しかし、無数の組の属性を探索し、例えば無数のクリックを行いカスタマイズを完了することは、非常に難しく厄介である場合がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
その結果、多くの場合、製品カスタマイズの複雑さに対処するのでなく、コンピュータ・ユーザーはカスタマイズ機会を飛ばし、製品をデフォルト構成のまま注文する傾向がある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
添付の請求項は本開示の概要として働く可能性がある。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】役割ベース共同プラットフォームを提供するためのコンピュータシステム例を示すブロック図である。
図2】共同例を示すブロック図である。
図3】製造制約に基づいてカスタム製品の役割ベース共同設計を可能にするように構成された例としての図形ユーザーインターフェースを示す。
図4】顧客と顧客支援者の間の役割ベース共同を実施するプロセス例を示すフロー図である。
図5】顧客と顧客仲間の間の役割ベース共同を実施するプロセス例を示すフロー図である。
図6】本手法の実施形態が実施されてよいコンピュータシステムのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
下記の記載では、説明のために、本書に記載された方法の完全な理解を提供するために多数の具体的詳細が明らかにされる。しかし、これらの具体的詳細なしで本手法を実施してもよいことは明白であろう。幾つかの例では、不必要に本手法を不明瞭にするのを避けるために、周知の構造及び装置がブロック図で示される。
【0010】
実施形態は下記の概要に従い項に分けて開示される:
1. 総論
2. 役割ベース共同プラットフォーム例
2.1. コンピュータ共同システム
2.2. 共同構成要素
2.2.1. 属性表現
2.2.2. ユーザーインターフェース要素の表現
2.2.3. 設計領域のためのユーザーインターフェース
要素の表現
2.2.4. 完成したカスタマイズされた製品の表現
2.2.5. カスタマイズ段階中の製品の表現
2.2.6. 製品ビューの表現
2.3. 製品オプション枠組み
2.4. 属性エンジン
2.5. ユーザー装置
3. ユーザー役割
4. 共同例
4.1. 顧客・支援者共同
4.2. 顧客・仲間共同
4.3. 教育及び管理共同
4.4. 直列ストリームを使用する共同
4.5. 公開
4.6. 再生共同
4.7. 記録リスト共同
4.8. タグ付け
5. 図形ユーザーインターフェース例
5.1. 共同要求セレクタ
5.2. GUIの他の部品例
5.3. GUI機能
5.4. 対話式デザインの作成と変更
6. 顧客・支援者共同例
7. 顧客・仲間共同例
8. ある実施形態によって提供される改善
9. 実施機構
【0011】
1.総論
1つの実施形態では、コンピュータ実行データ処理方法、コンピュータシステム又はコンピュータプログラムが、製品の対話式デザインをカスタマイズするのに複数のコンピュータ・ユーザー間の共同を可能にし、自動化するために実行される。1つの実施形態では、第1ユーザーアカウントは他のユーザーアカウントに対話式デザインを編集する、そのデザインを見る、及びそのデザインへの提示された修正を公開するよう要請しうる。幾つかの実施形態では、ユーザーアカウントのデザインとの対話は、別のユーザーアカウントが提示した1つ以上の修正を見直す、元に戻す、及び/又は削除する操作を含みうる。ユーザーアカウントが係る共同の種類は、ユーザーアカウントに割り当てられた役割に依存する場合がある。例えば、顧客は自身の対話式デザインを編集し眺め、他のアカウントはその顧客のデザインを眺めるだけかも知れない。ユーザーアカウントに割り当てられた役割に関する情報はユーザーアカウント・プロファイルに記憶されうる。
【0012】
1つの実施形態では、コンピュータベース共同システムは複数のユーザーアカウントが、製品カスタマイズプロセスを効果的及び効率的に乗り切るのを許しうる。様々な共同機能を提供することで、このシステムは、ユーザーアカウントが、例えば従来の共同ツールに入力した場合より少ないクリックを使用してカスタマイズプロセスを完了するのを許すようにプログラムされる。
【0013】
明らかな例を提供するために、本手法のある特徴が第1ユーザーアカウント及び第2ユーザーアカウントに関して記述されるが、他の実施形態は任意の数のユーザーアカウントに対して実施されてもよく、どんなユーザーアカウントも多くの他のユーザーアカウントと共同しうる。
【0014】
幾つかの実施形態では、コンピュータ共同システムは第1ユーザーアカウントから第2ユーザーアカウントが対話式デザインを編集するのを許す要求を受信する。その要求は第1ユーザーアカウントからコンピュータ共同システムへデジタル電子メッセージ、通知、コンピュータサーバーに記憶された要求データを指すポインター、又はその要求を指定する問合せとして通信されてもよい。
【0015】
対話式デザインに特定的なデータは、そのデザインの1つ以上の属性及び属性に割り当てられた対応する値を含んでよい。属性及び値はコンピュータメモリに表、連結リスト、又は配列などのデータ構造を使ってデジタル記憶されてよい。対話式デザインに特定的なデータは、製品記述データと呼ばれる。製品記述データへのアクセスは、ユーザーアカウントにそのユーザーアカウントに割り当てられた役割に応じて許可され、役割に対応する制約又は制限を受けることがある。例えば、幾つかのユーザーアカウントは製品記述データを編集できるが、他のユーザーアカウントはそのデータを見るだけができる。
【0016】
幾つかの実施形態では、第1ユーザーアカウントから第2ユーザーアカウントが対話式デザインを編集するのを許す要求を受信すると、コンピュータ共同システムは第2ユーザーアカウントに対話式デザインに関連する製品記述データへの編集者としてのアクセスを許可し、製品記述データを第2ユーザーアカウントへ送信し、第2ユーザーアカウントの装置上で動作するユーザーインターフェースに対話式デザインの描画を表示させる。
【0017】
対話式デザインへの1つ以上の変更を第2ユーザー装置上で動作する第2インターフェースから受信すると、コンピュータ共同システムは受信した変更を使用してその対話式デザインの更新された製品記述データを自動的に生成しうる。更新された製品記述データはコンピュータ共同システムから第1及び第2ユーザーアカウントのユーザー装置へ自動的に送信され、第1及び第2ユーザーアカウントのユーザー装置によって生成されたユーザーインターフェースに示された対話式デザインの表示を自動的に更新するのに使用されてよい。
【0018】
幾つかの実施形態では、コンピュータ共同システムは、第2ユーザーアカウントに対話式デザインで観察者として共同するように要請する観察者要請を第1ユーザーアカウントから受信する。観察者要請を受信すると、コンピュータ共同システムは、第2ユーザーアカウントにその対話式デザインの製品記述データへの観察者としてのアクセスを許可してよい。
【0019】
第1ユーザーアカウントから対話式デザインへの1つ以上の変更を受信すると、コンピュータ共同システムは、受信した変更に基づいてその対話式デザインの更新された製品記述データを自動的に生成してよい。更新された製品記述データは第1及び第2インターフェースへ自動的に送信され、それらインターフェースにその対話式デザインの表示を自動的に更新させてよい。
【0020】
2.役割ベース共同プラットフォーム例
図1は役割ベース共同プラットフォームを提供するためのコンピュータ共同システム例を示すブロック図である。図1及び他の図と本開示の記載及び請求項の全ては、特殊用途分散コンピュータシステム構成を使用する特別にプログラムされたコンピュータが以前利用できなかった機能を実行して機械学習モデル開発、検証、及び配備の問題へのコンピュータ技術の実際の適用を提供する技術システム及び技術方法を提示、開示、及び権利主張するように意図されている。このように、本開示は技術問題への解決策を提示し、特許適格性への司法例外、例えば抽象的概念、心的プロセス、人的活動の編成方法、又は数学アルゴリズムを訴える本開示又は請求項のどんな解釈も本開示では支持されず、誤りである。
【0021】
図1では、コンピュータ共同システム100はユーザープロファイル102、製品データ規定104、共同構成要素106、製品オプション枠組み110、属性エンジン108、1つ以上のプロセッサ120、及び1つ以上のメモリユニット122を含んでよい。コンピュータ共同システム100は直接又は1つ以上の通信ネットワーク130を介して1つ以上のユーザー装置140A、140B、140C、140Dと通信してよい。
【0022】
図1に示したコンピュータ共同システム100は明確な例を示すために提示され、限定すると決して考えられるべきでない。他のコンピュータ共同システムは追加の構成要素、例えばコンピュータサーバー、様々な入力/出力装置、及び追加のソフトウェア、及び/又は図1に描かれていないハードウェア構成要素を含んでもよい。他のコンピュータ共同システムはクラウドベースシステム、分散コンピュータネットワークなどで実現されてよい。他のコンピュータ共同システムは図1に示した例としてのコンピュータ共同システム100より少ない構成要素を含んでもよい。
【0023】
2.1.コンピュータ共同システム
コンピュータ共同システム100は、ユーザープロファイル102を記憶するための1つ以上の記憶装置を含んでもよい。ユーザープロファイル102は個々のユーザーに割り当てられた役割を示す情報、ユーザーに割り当てられたアクセスコード又はキー、ユーザーに割り当てられた識別名及びパスワードなどを含んでよい。
【0024】
コンピュータ共同システム100はまた、製品データ規定104を記憶するための1つ以上の記憶装置を含んでもよい。製品データ規定104は、コンピュータ共同システム100によって提供された1つ以上の対話式デザインの製品記述を含んでよい。対話式デザインの製品記述は、そのデザインと関連する1組の属性と、それらの属性に割り当てられたデファルト値とを含んでよい。
【0025】
対話式デザインは、カスタム製品製造のために変更、追加、製造、又は装飾されてよいカスタム製品属性の部分集合として規定されうる。製品属性は、製品に特定であるが、その製品の一領域の基体色又は材料選択肢、製品の装飾材又は色、印刷された、彫られた、又は縫い込まれた装飾、及び/又はデザインに適用される色パレットを含んでもよい。
【0026】
属性規定及び種類と対話式デザインの属性のデフォルト値とは、製造者又はそのデザインの設計者によって提供されてよい。属性及びデフォルト値はユーザーによってそのユーザーに割り当てられた役割に応じて変更されてよい。例えば、意匠設計者の役割を割り当てられたユーザーはそのデザインに関連する属性を編集/変更し、属性のデフォルト値を編集し、属性に割り当てられうる値の範囲を編集するのを許可されてよい。
【0027】
例えば、対話式デザインがマグカップである場合、意匠設計者は、マグカップの幾つかの属性を規定し属性のデフォルト値を規定してよい。属性は色、サイズ、ラベル、及びマグカップに印刷される装飾的意匠を含んでよい。属性のデフォルト値は、色については赤、サイズについては大きい、ラベルについてはハロー、及び装飾的意匠については白い縞を含んでよい。意匠設計者はまた、顧客がマグカップの色を赤か青を選択することで変更でき、マグカップのサイズを大か小を選択することで変更できると規定してもよい。
【0028】
幾つかの実施形態では、製品記述は、対話式デザインに対してユーザーが提示した変更の記録リストを含んでも、又はと関連付けられてもよい。リストは他の情報、例えば変更を提示したユーザーの識別名、受け付けられた、元に戻された、又は削除された変更の履歴記録、ユーザーが提供したコメントなども含んでよい。例えばリストに記憶された1つ以上の変更は、従来のカスタマイズプラットフォームにおけるように無数のクリックを実行してカスタマイズを取り消し又はやり直しするのでなく、数回のクリックで取り消し又はやり直しされうる。
【0029】
2.2.共同構成要素
コンピュータ共同システム100は、共同構成要素106を実現するように構成された1つ以上のソフトウェアアプリケーションを含んでよい。共同構成要素106はユーザー間の役割ベース共同を実現するのに使用されるモジュールを含んでよい。共同構成要素106に含まれたモジュールの種類は、様々であり、プラットフォーム10の実施形態に依存してよい。図1に描かれた例では、共同構成要素106は複数の表現を生成するように構成された構成要素を含む。表現の例は図1に示されていないが、下記に説明される。
【0030】
2.2.1.属性表現
共同構成要素106は、対話式デザインの属性の表現を記憶するのに使用される構成要素を含んでよい。属性は製品の特徴に対応し、製品の製造者によって選択又は提供されてもよい。属性は割り当てられたデフォルト値を有し、デフォルト値は製造者、コンピュータ共同システム100又はプラットフォーム10を管理するシステム管理者、又は上述のように意匠設計者によって割り当てられてよい。
【0031】
各対話式デザイン又はデザイン群の属性の記述は、共同構成要素106の一部として又は、共同構成要素106がアクセス可能なデータ表又は記憶空間として構成されうる別のデータ構造に記憶されてよい。製品に関連する属性の記述及び属性の値はコンピュータ共同システム100の他の構成要素、例えば製品オプション枠組み110(後述される)によって提供及び/又は要求されてよい。
【0032】
プラットフォーム10を使用するカスタマイズ可能な各対話式デザインについて、製品に関連する属性のデフォルト値は、ユーザーに割り当てられた役割及び製造者によって提供された製造制約に応じてユーザーによって変更されてもよい。例えば、カスタマイズされた製品がTシャツである場合、そのデフォルト色は赤であるが、ユーザーは色を3色(例えば、赤、緑、又は青)のいずれかを選択することで変更してもよい。変更は、例えば製品データ規定104に記憶されてよい。
【0033】
2.2.2.ユーザーインターフェース要素の表現
共同構成要素106は、ユーザーが互いに共同して対話式デザインをカスタマイズするのに使用するユーザーインターフェース要素の表現を記憶するのに使用される構成要素を含んでよい。
【0034】
ユーザーは対話式デザインについて規定された属性の値を、ユーザーのためにユーザーインターフェースに提示及び表示されたユーザーインターフェース要素を使うことで変更してもよい。ユーザーインターフェースの例は図形ユーザーインターフェース、コマンドラインインターフェースなどを含みうる。ユーザーはユーザーインターフェース要素を使用して対話式デザインのスタイル、色、サイズ、ラベル、装飾的意匠、表面品質、材料種類などをカスタマイズ/変更してよい。また、ユーザーはカスタマイズ可能な製品の個々の部分又は部分群をカスタマイズしてもよい。
【0035】
ユーザーに提供されるユーザーインターフェース要素の種類及び選択は、ユーザーに割り当てられた役割に依存してもよい。例えば、ユーザーが顧客である場合、ユーザーは自身の対話式デザインを編集し、従って、その顧客は、ユーザーがデザインを編集し眺め、他人にデザインの編集でユーザーを助けるように要請し、他人にデザインを見るように要請するのを許すインターフェース要素を含むユーザーインターフェースを提供されてもよい。
【0036】
ユーザーインターフェース要素はユーザーに割り当てられた役割にだけでなく対話式デザインにも特定的であってよい。例えば、プラットフォーム10がカスタマイズ可能なネクタイ及びカスタマイズ可能なスカーフを提供し、及びユーザーのユーザープロファイルがそのユーザーが男性であることを示す情報を含む場合、そのユーザーはスカーフではなくネクタイをカスタマイズするのを望むかも知れないと想定する。また、そのユーザーはネクタイの色、材料、及び形をカスタマイズするのを望むと想定してもよい。その情報に基づいて、共同構成要素106は、ネクタイ及びネクタイ属性の選択に特定的なユーザーインターフェース要素を選択してもよい。
【0037】
2.2.3.設計領域のためのユーザーインターフェース要素の表現
共同構成要素106は、カスタマイズ可能な製品の設計領域に関連する図形ユーザーインターフェース要素の表現を記憶するのに使用される構成要素を含んでよい。設計領域はカスタマイズされる製品内に画定されユーザーがカスタマイズ及び/又は変更しうる1つ以上の領域を含んでもよい。例えば、プラットフォーム10がカスタマイズ可能なマグカップを提供する場合、設計領域はマグカップの外面を示すための領域、マグカップの内面を示すための領域、及びマグカップ取っ手の表面を示すための領域を含んでもよい。そのデザインの製品記述は、ユーザーは各表面の外観を個別に変更してもよいと又はユーザーはそれら表面をグループにまとめそのグループを変更してもよいと規定しうる。
【0038】
2.2.4.完成したカスタマイズされた製品の表現
共同構成要素106は、完全に描画された画像として完成したカスタマイズされた製品の表現を記憶するのに使用される構成要素を含んでよい。画像の描画はユーザーが設計共同時に提供した全ての変更を順次適用することの効果を反映してよい。完成したカスタマイズされた製品の表現は、カスタマイズプロセス完了後にその製品が見えるであろうようにカスタマイズされた製品を描画することを含んでもよい。
【0039】
2.2.5. カスタマイズ段階中の製品の表現
共同構成要素106は、ユーザーが対話式デザインをカスタマイズする間、カスタマイズ段階中の製品の表現を記憶するのに使用される構成要素を含んでよい。例えば、ユーザーがデザインに関連する属性を変更すると、それらの変更はシリアル化されたカスタマイズ操作に翻訳され、対応するシリアル化されたカスタマイズデータが変更の記録リストに記憶されてもよい。それらの変更は、製品のカスタマイズが進行する間、デザインの1つ以上の表現を描画するのに使用されてよい。描画された表現は、ユーザーのために生成されたユーザーインターフェースに表示されてよい。
【0040】
2.2.6.製品ビューの表現
共同構成要素106は、ユーザーがそのデザインが更新する間、対話式デザインの1つ以上のビューの1つ以上の表現を記憶するのに使用される構成要素を含んでよい。ビューはまた、ユーザーが実行しているタスク及び/又はユーザーに割り当てられた役割に従って分類される製品属性群の特定のビューを含んでもよい。
【0041】
2.3.製品オプション枠組み
製品オプション枠組み110は、描画枠組み130、付属品枠組み132、束ねる枠組み134、及びデフォルト枠組み136と通信するように構成されてもよい。例えば、製品オプション枠組み110は描画枠組み130から入力を受け取り、共同構成要素106に記憶された現在表現に少なくとも部分的に基づいて対話式デザインの描画を生成するように構成されてもよい。
【0042】
製品オプション枠組み110はまた、付属品枠組み132から入力を受け取り、対話式デザインのための1つ以上の付属品を決定し決定した付属品を製品のカスタマイズに含めるように構成されてもよい。
【0043】
また、製品オプション枠組み110は、束ねる枠組み134から入力を受け取り、対話式デザインのカスタマイズに関する制約を決定するように構成されてもよい。これはデザインに関連しユーザーによってカスタマイズされうる1つ以上の属性を決定することを含んでもよい。これはまた、デフォルト値を決定された属性に割り当てること、属性の値の範囲を決定すること、及び/又は属性に割り当てられうる数組の値を決定することを含みうる。
【0044】
製品オプション枠組み110はまた、デフォルト枠組み136から入力を受け取り、対話式デザインのデフォルトデザインを決定し、ユーザーに割り当てられうるデフォルト役割を決定し、デザイン及び共同セッションに関連する様々なパラメータ及び属性の初期値を決定するように構成されてもよい。
【0045】
2.4.属性エンジン
属性エンジン108は、ユーザーに割り当てられた役割と製品に対して規定された製造制約に応じてカスタマイズ可能な製品の役割ベース共同を可能にするように構成されてもよい。
【0046】
属性エンジン108は、例えば共同構成要素106、製品オプション枠組み110、枠組み130~136、及びユーザー装置140A~140Dと対話して装置140A~140Dを使用するユーザーがプラットフォーム10によって提示される対話式デザインをカスタマイズするのに共同するのを許すように構成されてよい。
【0047】
幾つかの実施形態では、属性エンジン108はユーザー装置140A~140Dのユーザーと直接対話するように構成されてもよい。他の実施形態では、属性エンジン108は、図1に示すようにユーザー装置140A~140Dのユーザーとコンピュータネットワーク130を介して対話するように構成されてもよい。
【0048】
コンピュータネットワーク130は、ローカルエリア・ネットワーク(LAN)、広域ネットワーク(WAN)、無線ネットワーク、セキュア仮想LAN(vLAN)、セキュア仮想WAN(vWAN)などを含むどんな種類の通信ネットワークとしても実現されてもよい。
【0049】
2.5.ユーザー装置
ユーザー装置140A~140Dは、ユーザー装置140A~140Dのユーザーとコンピュータ共同システム110の間の通信を可能にするように構成されたどんな種類の通信装置も含んでよい。図1に描かれた例では、ユーザー装置140Aはラップトップ、ユーザー装置140Bはパーソナルコンピュータ、ユーザー装置140Cは携帯情報端末、ユーザー装置140Dはスマートフォンなどの携帯装置である。ユーザー装置140A~140Dの種類及び数は図1に示す例に限定されない。例えば、図1は1つだけのラップトップ140A、1つのパーソナルコンピュータ140B、1つの携帯情報端末140C、及び1つのスマートフォン140Dを描いているが、プラットフォーム10は複数のラップトップ140A、複数のパーソナルコンピュータ140B、複数の携帯情報端末140C、及び/又は複数のスマートフォン140Dを含んでもよい。他の例では、ユーザー装置は図1に描かれているより少ない装置であってもよい。
【0050】
3.ユーザー役割
様々な役割がコンピュータ共同システム110とユーザー装置140A~140Dを介して対話するユーザーに割り当てられてよい。役割の例は顧客役割、顧客支援者役割、図形設計者役割、顧客仲間役割、及び顧客製品芸術家役割を含んでもよい。割り当てられた役割に基づいてユーザーは対話式デザインの製品記述への編集者、観察者、管理者などとしてのアクセスを許可されてよい。
【0051】
顧客役割は顧客でありプラットフォーム10によって提示された1つ以上の対話式デザインをカスタマイズしたいユーザーに割り当てられてよい。顧客は、例えば対話オブジェクトの属性を編集/変更し、カスタマイズされたデザインの描画を眺め、カスタマイズされたデザインを公開し、別のユーザー(設計者又は顧客支援者)にそのユーザーの説明に従ってその対話式デザインを変更するように要求し、そのユーザーがその対話式デザインに対して提示した変更のリストを要求し、及び/又はそのリストに含まれる変更の幾つかを削除又は元に戻してよい。
【0052】
顧客支援者役割は対話式デザインのカスタマイズについて他のユーザーを支援するユーザーに割り当てられてよい。顧客支援者は、例えば対話式デザインを変更するのを助ける、描画されたデザインの様々な画像を提示する、描画されたデザインをユーザーに代わって公開するなどしてもよい。
【0053】
図形設計者役割は対話式デザインの属性を規定するのを、デザインの属性のデフォルトを規定するのを、デザインの属性値の範囲を規定するのを、及び/又は対話式デザインをカスタマイズするのを支援するユーザーに割り当てられてよい。例えば、図形設計者は1組の属性・デフォルト値ペアを規定しそれらのペアを製品データ規定104に記憶してもよい。図形設計者はまた、ユーザーに割り当てられうる1組の役割を規定し、その1組の役割をユーザープロファイル102に記憶してもよい。
【0054】
顧客仲間役割は他の誰かによってカスタマイズされた対話式デザインを見てもよいユーザーに割り当てられてもよい。顧客仲間は、顧客が対話式デザインをカスタマイズしながら、例えばそのデザインを見てデザインについてコメント又はフィードバックをその顧客に提供してもよい。顧客仲間はカスタマイズされたデザインの製品記述へのアクセスを許可され、幾つかの実施形態では、そのデザインに関連する属性を変更してもよい。
【0055】
顧客製品芸術家役割は対話式デザインのカスタマイズについて指導及びオンラインヘルプを提供しうるユーザーに割り当てられてよい。顧客製品芸術家はデザインの属性を規定し、属性のデフォルト値を決定し、属性値の範囲を決定し、対話式デザインをカスタマイズするのを許されうるユーザーの役割を決定し、及び/又はカスタマイズ機能の使い方を実演してもよい。
【0056】
4.共同例
共同プラットフォーム10は様々な共同セッションを支持しうる。共同セッションは2人以上のユーザー間で確立されてよい。共同セッションの種類はセッションに参加するユーザーに割り当てられた役割に依存してもよい。例えば、顧客は、顧客支援者と共同し、図形設計者と創造的作業に従事し、カスタム製品テンプレートの修正について支援者又は設計者に助けを求め、顧客仲間と共同し、顧客製品設計者がデザインを作成するのをリアルタイムで眺め、顧客製品設計者がデザインを作成する仕方をオフラインで実演するのを眺め、特定のカスタム製品を作成する仕方の試写を眺め、及び/又は図形芸術家によって実行され記録編集された一組の操作を眺めて特定のデザイン問題を解決する仕方を学んでもよい。
【0057】
4.1.顧客・支援者共同
顧客は顧客支援者及び/又は設計者と共同してもよい。例えば、顧客は、顧客支援者がその顧客が対話式デザインをカスタマイズするのを助け、支援者がその対話式デザインを変更しその顧客が見たいデザインを実現する仕方をその顧客に示すように要求してもよい。
【0058】
顧客と顧客支援者及び/又は設計者の間の共同セッションの例は、顧客が市場サイトの製品ウェブページを探索し、パーティー招待状、マグデザインなどのデザインを微調整するのに助けを必要とする状況を含んでもよい。別の例は、顧客が市場サイトのマグカップの画像を描く製品ウェブページを探索し、そのデザインを微調整するのを望む状況を含んでもよい。他の例は、顧客が結婚式招待状、祝祭カード、カスタム毛布などの興味深いデザインを見つけたが、デザインを修正する仕方を知らない状況を含んでもよい。幾つかの他の状況では、顧客は顧客サービスと接触又はヘルプデスクに電話し共同ツールの使用について支援を求めることを望む。
【0059】
図2は共同例を示すブロック図である。図2において、顧客・支援者共同セッションの例は、顧客202と顧客支援者216の間のセッション252、顧客208と顧客支援者210の間のセッション254、顧客214と設計者212の間のセッション264、顧客208と設計者212の間のセッション266、顧客214と設計者212の間のセッション268、顧客214と顧客支援者216の間のセッション270、及び顧客202と設計者212の間のセッション272を含む。
【0060】
幾つかの実施形態では、顧客は電子メール、テキスト、電話、及び任意の他の種類の通信手段を使用して顧客支援者にその顧客が実現したいデザインを説明してもよい。顧客が支援者に所望のデザインを説明すると、顧客は、支援者が顧客に代わって対話式デザインを編集できるように編集者役割を支援者に設定するのを許すユーザーインターフェース要素をユーザーインターフェースから選択してもよい。これは支援者に対話式デザインに関連する製品記述への編集者としてのアクセスを許可することを含むであろう。
【0061】
それに応答して、支援者は支援者が対話式デザインを修正するのを許す更新された又は新しいユーザーインターフェースを提供されてもよい。例えば、支援者はユーザーインターフェースから位置ベース属性を選択しその属性に関連する値を変更し、別の属性を選択しそれを変更するなどしうる。各変更はシリアル化されたキー・値ペアとして自動的に保存されてよく、これは、従来のカスタマイズプラットフォームで要求されるように無数の組の属性を扱い、例えば無数のクリックを行いカスタマイズを完了するという技術問題を解決する。これらのペアは製品オプション枠組みに送られてよく、製品オプション枠組みはその対話式デザインの製品記述を更新する。次に製品オプション枠組みはその対話式デザインの変更された表現を描画し、その描画をユーザー装置へ送り対応するユーザーインターフェースに描いてよい。顧客と顧客支援者(又は設計者)の間の共同の例は図4に詳細に説明される。
【0062】
4.2.顧客・仲間共同
顧客は顧客仲間と共同してもよい。例えば、顧客は、仲間にその顧客が取り組んでいる対話式デザインを眺め、例えばフィードバックを顧客に提供するように要求してもよい。図2を参照すると、この種類の共同セッションの例は、顧客202と仲間204の間のセッション256、顧客202と仲間206の間のセッション260、及び顧客208と仲間206の間のセッション262を含む。
【0063】
共同セッションに仲間を関与させるために、顧客は、その顧客がデザインを変更しながら仲間がその対話式デザインを見れるように観察者役割を仲間に設定するのを可能にするユーザーインターフェース要素をユーザーインターフェースから選択してもよい。これは仲間に対話式デザインに関連する製品記述への観察者としてのアクセスを許可することを含むであろう。
【0064】
それに応答して、仲間は対話式デザインを見るのを許す更新された又は新しいユーザーインターフェースを提供されてもよい。顧客がユーザーインターフェースから位置ベース属性を選択しその属性に関連する値を変更するなどすると、各変更はその仲間に対して表示されたユーザーインターフェースに反映されるであろう。顧客によって行われた各変更はシリアル化されたキー・値ペアとして保存されてよく、これらのペアは製品オプション枠組みに送られてよく、製品オプション枠組みはその対話式デザインの製品記述を更新する。次に製品オプション枠組みはその対話式デザインの変更された表現を描画し、その描画をユーザー装置へ送り対応するユーザーインターフェースに描いてよい。
【0065】
仲間が、自分のユーザーインターフェースで対話式デザインの描画を眺める機会があると、その仲間はフィードバック及びコメントをその顧客に提供してもよい。仲間はフィードバック/コメントを顧客に電子メール、テキスト、電話などで提供してもよい。顧客と仲間の間の共同の例は図5に詳細に説明される。
【0066】
4.3.教育及び管理共同
設計者、芸術家、及び顧客サービス者は、製品カスタマイズに関連する指導及び講義と製品をカスタマイズするように構成されたツールとを準備し放送してもよい。例えば、設計者は指導共同セッションを一群のユーザーに告知しユーザーに共同セッションに特定の日及び特定の時間に参加するのを許してもよい。
【0067】
市場ウェブサイトの管理者及び製品カスタマイズサイトの開発者は、サイトにアクセスするユーザー間に確立された共同セッションを監視してもよい。例えば、顧客支援チームが顧客に支援を提供するのに使用する共同セッションを視聴することでサイト管理者は顧客支援チームの品質を監視することを望んでもよい。
【0068】
市場ウェブサイトの管理者及び開発者は、サイト、顧客サービス、及び製品取扱い選択肢の改善を議論するために共同セッションを介して互いに通信してもよい。
【0069】
社会メディア調整者は、共同セッションを介して市場ウェブサイトの管理者及び開発者に接触してイベントチラシ、イベント招待状、宣伝資料、ブランド身の回り品及び記章などの製品の設計に関して助言を求めてもよい。調整者は共同セッションを介して市場ウェブサイトに関するフィードバック、顧客サービス、及び可能性のある改善を提供してもよい。
【0070】
4.4.直列ストリームを使用する共同
2人以上のユーザーは、側チャネルなどの直列ストリームを使用して互いに通信し共同してもよい。直列ストリームはテキストメッセージ、音声通信、及び映像通信などの多当事者通信を支えるように構成されてもよい。図2を参照すると、この種類の共同セッションの例は、仲間204と仲間206の間のセッション258及び設計者212と顧客支援者210の間のセッション274を含む。
【0071】
例えば、顧客は対話式デザインの初期バージョンを設計し、上記手法を使って仲間をそのデザインを見るように招待してもよい。追加の通信側チャネルを使用して、仲間はデザインに関してコメントを提供するか、デザインの修正を提案するか、又はデザインに関して質問してもよい。顧客は同じ側チャネルを使用してコメント、質問、及び/又は提案を仲間に提供してもよい。顧客及び仲間は側チャネルを介してテキストメッセージ、音声メッセージ、及び/又は映像通信を交わすことで互いに通信してもよい。
【0072】
4.5.公開
ユーザーは自身の対話式デザインを共同チームに公開してもよい。例えば、ユーザーインターフェースの機能を使用して、ユーザーは、共同招待状を共同チームに公開するように構成されたユーザーインターフェース要素を選択してもよい。招待状は共同チームのユーザーがそのユーザーが自身の対話式デザインに行った一連の編集を見るのを許すキーで符号化されてもよい。共同チームは設計プロセスをリアルタイムに受動的に眺め、例えば上記追加の通信チャネルを使ってデザインについてコメントしてもよい。
【0073】
広い意味で、公開は、指令が他のユーザーにより見られるように編集指令のリストを公開すること及び他のユーザーが順に編集指令のリストに編集を行いうるように編集指令のリストを公開することを含んでよい。例えば、ユーザーは指令のリスト内の容易な置換のためにタグ付けされた幾つかのキー・値ペアを変更してもよい。
【0074】
4.6.再生共同
ユーザーは共同プラットフォームを使用して対話式デザインへの変更を記録し、記録された変更を再生してもよい。例えば、ユーザーは、記録リストに開始点を付けるように構成されたユーザーインターフェース要素をユーザーインターフェースから選択してもよい。ユーザーが対話式デザインに一連の編集を行う時、キー・値ペアを含む変更は製品オプション枠組みに送られ、製品オプション枠組みは記録リストにそれらのキー・値ペアを記憶する。ユーザーが対話式製品の変更を完了すると、ユーザーは、製品オプション枠組みに記録リストに終了点を付けるよう指示する別のユーザーインターフェース要素を選択してもよい。次に、ユーザーは、開始点から終了点まで記録された指令を再生してユーザーが対話式デザインに行った一連の変更を見るユーザーインターフェース項目を選択してもよい。
【0075】
4.7.記録リスト共同
ユーザーは他のユーザーと共同して記録リストを修正してもよい。例えば、ユーザーは、ユーザーが対話式デザインを変更する時、キー・値ペアをユーザーインターフェースから製品オプション枠組みへ送信するように構成された一組のユーザーインターフェース要素を選択してもよい。キー・値ペアを受信すると、製品オプション枠組みはそれらのペアを記録リストに記憶し、ユーザー及び仲間がそのリストに編集又は変換操作を行うのを許してもよい。
【0076】
記録リストに対して行われうる編集又は変換操作の種類は、記録リストに記憶された特定のキー・値ペア内の値を変更すること及び対話式デザインに関連する製品記述内の単一の製品属性を変更することを含んでよい。操作はまた、特定のキー・値ペアをリストから削除すること、対話式デザインの最終形態に直接寄与しない全てのキー・値ペアと関連するデータを削除すること、対話式デザインの最終形態が保存され特定の属性群への編集が順次実行されるようにキー・値ペアと関連するデータを並べ換えること、及び編集操作及び並べ換え操作を及ぼして、単一の群として編集されうるように特定の属性群、設計領域、又は位置ベース属性に関係するキー・値ペアをまとめることを含んでもよい。操作はまた、キー・値ペア群を後で使用するためメモリに記憶するように上記編集操作を及ぼすことを含んでもよい。
【0077】
4.8.タグ付け
ユーザーは、タグを作成し使用するのに他のユーザーと共同してもよい。例えば、ユーザーは、画像、ベクトル図形、3Dモデル、又は他のメディアを対話式デザインに適用するキー・値ペアに、タグ付けされた対象を将来の編集時に容易に置き換えうるようにタグ付けしてもよい。操作はまた、テキスト、色、表面品質、又は他の属性群を適用するキー・値ペアに、それらの属性を将来の編集時に容易に置き換えうるようにタグ付けすることを含んでもよい。これは、カスタマイズを完了するのに従来のプラットフォームのように無数のクリックをすることなく数回のクリックで対話式デザインをカスタマイズするのを可能にしうる。
【0078】
タグ付けすることはまた、テキスト、音声、及び/又は映像コメントを記録リスト内の特定のキー・値ペア又はキー・値群と関連付けることを含んでもよい。タグ付けすることはまた、別の適合するソースからの編集操作をアップロード、変換、解析、及び/又は変形し、その編集操作を対話式デザインと関連する製品記述に適用することを含んでもよい。
【0079】
5.図形ユーザーインターフェース例
役割ベース共同の文脈では、図形ユーザーインターフェース(GUI)は対話式デザインに関してユーザー間の共同を支援するように設計されてよい。GUIは、製品カスタマイズプロセスを向上させるのを可能にする機能を提供することで、例えば顧客、仲間、顧客支援者、設計者などの間の共同を容易にするために使用されてよい。GUIの構成及び外観は変わりうり、実施形態に依存しうる。共同を容易にするように設計されたGUIの例を下記に記載する。
【0080】
図3は、製造制約に基づいてカスタム製品の役割ベース共同設計を可能にするように構成された例としての図形ユーザーインターフェース300を示す。GUI300は設計領域310、製品属性領域320、微調整及び詳細領域330、タブ領域340、及び役割ベース共同設計に支援を提供するように構成された1つ以上の機能要求セレクタ350~362を含む。他の実施形態では、GUI300は追加の領域、要求セレクタ、スライダ、テキストボックス、及び他の対話オブジェクト及び要素を含んでもよい。他の実施形態では、GUI300はインターフェース部品の図3に示すものと異なる配置を示してもよい。
【0081】
5.1.共同要求セレクタ
1つ以上の機能要求セレクタ350~362はユーザー間の共同を容易にするように構成されてもよい。要求セレクタ350~362の配置及び外観は異なってよい。要求セレクタの幾つかは、押しボタンとして実現され、他はタッチセンサーオブジェクト、タッチスクリーン領域、選択可能オブジェクト、トグル、又はスイッチとして実現されてもよい。
【0082】
明確な例を提供するために、図3に示す要求セレクタ350~362は選択可能オブジェクトとして実現され、顧客支援者又は設計者との共同(項4.1で説明した)を要求するための要求セレクタ350、顧客仲間との共同(項4.2で説明した)を要求するための要求セレクタ352、他のユーザーと通信するために直列チャネル(項4.4で説明した)を要求するための要求セレクタ354、公開機能(項4.5で説明した)を要求するための要求セレクタ356、再生機能(項4.6で説明した)を要求するための要求セレクタ358、記録リストに関する共同(項4.7で説明した)を要求するための要求セレクタ360、及びタグ付け機能(項4.8で説明した)を要求するための要求セレクタ362を含む。GUI300の他の実施形態は追加の要求セレクタ及び追加の要求セレクタ機能を含んでもよい。
【0083】
5.2.GUIの他の部品例
設計領域310は対話式デザインの1つ以上の2次元(2D)ビューを表示するための1つ以上の領域を含んでもよい。設計領域310はまた、対話式デザインの1つ以上の3Dビュー及び/又は対話式デザインの部品の1つ以上の2D/3Dビューを含んでもよい。図3に示す例は、靴の対話式デザインの部品を示すための領域及び靴の異なるビューを示すための領域を有する設計領域310を描く。
【0084】
製品属性領域320は、対話式デザインについて規定された様々な属性、属性の値を選択するための対応するセレクタ、及び対話式デザインをカスタマイズするための異なる対話オブジェクトを表示するための1つ以上の領域を含んでもよい。
【0085】
微調整及び詳細領域330は、例えば設計領域310に示された対話式デザインに対応する製品を注文するための様々なオプションを表示するための1つ以上の領域を含んでもよい。微調整及び詳細領域330は、例えば製品を注文するための対話ボタン、出荷指令を指定するための対話ボタンなどを表示するための領域を含んでもよい。
【0086】
タブ領域340は、ユーザーが異なる組のGUI機能を選択するのを許すように構成された1つ以上の対話タブオブジェクトを含んでもよい。図3に示すタブ領域340は3つのタブオブジェクトを示すが、タブオブジェクトの数及び種類は図3に示すものに限定されない。第1タブオブジェクトは、ユーザーが、例えば対話式デザインを作成し変更するための機能を選択するのを許してもよい。第2タブオブジェクトは、ユーザーが対話式デザインに対応する製品のビューを表示するための機能を選択するのを許してもよい。第3タブオブジェクトは、ユーザーがGUI機能群内を捜すのを許してもよい。第4タブオブジェクトは、ユーザーが新しいデザインを選択する又はデフォルトデザインの修正を開始するのを許してもよい。
【0087】
5.3.GUI機能
GUI300は対話式デザインについて規定された一組の属性を表示するため及び属性の値を変更するための支援を提供してもよい。幾つかの実施形態では、属性及び属性値は、例えば図3に示す製品属性領域320に表示されてもよい。
【0088】
属性の例は基体選択肢(例えば、基体色、基体肌触り、及び基体サイズ)、カスタマイズプロセス選択肢(例えば、プロセス制約、プロセス製造情報構造体)、及び設計領域選択肢(例えば、設計領域制約、及び設計領域マッピング)を含んでもよい。
【0089】
GUI300はデザイン対話のための様々な選択肢に支援を提供してもよい。選択肢は製品選択肢、プロセス及び設計領域制約、設計領域選択肢、及び図形選択肢に分類される。図形選択肢は画像、ベクトル、形状(例えば、円、矩形、多角形の、及び曲線の)、線(例えば、太さ及び色)、及び塗りつぶし(例えば、色及び肌触り)を含んでもよい。図形選択肢はまた、切断部に基づく選択、浮き出し/引っ込み、及び表面特徴(例えば、色、反射率、屈折、回折、透明性、及び肌触り)を含んでもよい。
【0090】
GUI300はユーザーが対話オブジェクトに関して行いうる様々な編集操作に対する支援を提供してもよい。編集操作は図形又は装飾物をデザインに追加すること及びデザイン内の図形又は装飾物を変更することを含んでもよい。これは変換(例えば、並行移動、回転、拡大縮小、せん断、鏡映、変形、及び投影)を含んでもよい。編集操作はベクトル変更、切断部変更、浮き出し部変更、及び表面変更を含んでもよい。幾つかの実施形態では、編集機能は構造データストリームとして符号化されてもよい。
【0091】
幾つかの実施形態では、編集された対話式デザインは能動データモデル及び関連する編集データの形態で表される。そのモデルはデザインに制約を課し、基体選択肢に基づいて編集を阻止し、カスタマイズプロセスに基づいて編集を阻止し、入力設計領域ビューに基づいて編集を再マップしてもよい。
【0092】
能動データモデルはGUI300内で利用可能な共有ビュー毎に更新されてもよい。特定のビューの更新は装置種類、ユーザー役割、及び/又は設計ビューに基づいて実行又は阻止されてもよい。
【0093】
幾つかの実施形態では、符号化された編集データと能動データモデルは記録されてもよい。記録は、特定のカスタム製品に関係する操作、特定の共有セッションに関係する操作、及びカスタム製品の設計に関係する操作に応じて実行されてもよい。
【0094】
対話式デザインの符号化された編集データと能動データモデルは、ユーザー間で共有されてもよい。共有はリアルタイム又は疑似リアルタイムで行われてもよい。対話式デザインの符号化された編集データと能動データモデルは、そのデザインの編集状態を保管するために使用されてもよい。例えば、記録されたデータ及びモデルは取り消し操作、共有設計セッションバージョン制御操作、共有設計セッション再生操作などを提供してもよい。
【0095】
5.4.対話式デザインの作成と変更
図3に示す例としてのGUI300は、対話式デザインをカスタマイズするプロセスにおいてユーザー間の共同を支援するために使用されてもよい。対話式デザインのカスタマイズはデザインの作成とデザインの変更を含んでよい。デザインをカスタマイズできるために、顧客は対話式デザインに関連する製品記述データへのアクセスを要求してもよい。仲間、顧客支援者、図形設計者など他と共同できるために、顧客は、例えば図3に示す要求セレクタ350~362の機能を使って共同セッションを要求してもよい。
【0096】
変更セッションを開始するために、コンピュータ共同システムはユーザーのためのユーザーインターフェースを生成してもよい。インターフェースは少なくとも部分的にユーザープロファイルに記憶された情報に基づいて生成されてもよい。その情報はユーザーの役割を示す情報を含んでよい。ユーザーインターフェースはユーザーに特定的で、ユーザーが他と共同し、対話式デザインの属性を変更し、その変更をその対話式デザインに関連する製品記述に記憶し、対話式デザインの変更の記録リストに変更を記憶し、記録リストを整理し並べ換え、変更された対話式デザインの描画を公開するのを許す機能を含んでよい。
【0097】
幾つかの実施形態では、コンピュータ共同システムは、ユーザーのユーザー装置で動作するユーザーインターフェースに対話式デザインをコメントと共に表示させてよい。コメントは属性、属性群、及びデザイン内の属性が適用される位置を表す。属性、属性のデフォルト値、及び属性の値のデフォルト範囲は、コンピュータ共同システムの一部であってもよい属性エンジンによって提供されてもよい。属性エンジンは製造者、設計、又はシステム管理者によって提供された制約に従って属性を規定及び/又は阻止してもよい。
【0098】
コメント付き対話式デザインの描画をユーザーインターフェースで受信したことに応答して、ユーザーはユーザーインターフェースの機能を使って、対話式デザインの描画内の特定の位置にある特定の属性又は特定の属性群を選択し、その属性に関連する値を選択又は調整してよい。例えば、ユーザーは幅属性を選択しユーザーインターフェースが提供するスライダオブジェクトを使用して幅パラメータに新しい値を設定してもよい。パラメータの新しい値はシリアル化されたキー・値ペアとして製品オプション枠組みへ送信される。
【0099】
シリアル化されたキー・値ペアを受信すると、製品オプション枠組みはシリアル化されたキー・値ペアを対話式デザインの変更の記録リストに記憶してもよい。
【0100】
記録リストを見る要求をユーザーから受信すると、属性エンジンは記録リストをユーザー装置で動作するユーザーインターフェースに提供し、ユーザーインターフェースに記録リストを表示させてもよい。この時、ユーザーは記録リストに含まれる変更を見直し、リストに含まれる変更を並べ換え、リストから幾つかの変更を除去し、及び/又はリストに含まれる変更を対話オブジェクトに適用するのを要求してもよい。ユーザーはまた、現在の対話式デザインの描画を作成することを要求してもよい。現在の対話式デザインの描画が完了すると、ユーザーは複数の使用可能なビューのいずれかでその描画を見てもよい。
【0101】
幾つかの実施形態では、ユーザーは変更されたデザインの描画を受け入れそのカスタマイズされたデザインを製造者又は販売者へ送信するよう要求してもよい。次にユーザーは製造者又は販売者に提供されたカスタマイズされたデザインに基づく実際の製品を注文してもよい。
【0102】
6.顧客・支援者共同例
幾つかの実施形態では、対話式デザインをカスタマイズしようとする顧客は、顧客支援者又は図形設計者の支援を求めてもよい。顧客が対話式デザインの幾つかの属性を変更しそのデザインの特定の外観を実現しようとしていると想定すると、その顧客は顧客支援者にデザインの変更について助けを求めたいだろう。顧客は本書で第1ユーザーと呼ばれ、支援者は第2ユーザーと呼ばれる。
【0103】
図4は顧客と顧客支援者の間の役割ベース共同を実施するプロセス例を示すフロー図である。図4及び本書の他の各フロー図は、当業者が互いに通信してプログラミングを使ってアルゴリズムを記述し実行する機能レベルでの例として意図されている。フロー図は、動作するプログラムの全ての側面をプログラムするのに必要であろう全ての指令、方法オブジェクト、又はサブステップを例示するように意図されておらず、動作するプログラムの開発の要点を伝えるために当技術の高レベルで通常使用されるのと同じ例示機能レベルで提供される。
【0104】
ステップ402で、コンピュータ共同システムは、第1ユーザーに関連する第1ユーザー装置で動作する第1インターフェースから編集招待状を受信する。編集招待状は第2ユーザーが対話式デザインで編集者として共同するよう招待するために送信されてよい。招待状はまた、第1ユーザーはコンピュータ共同システムが第2ユーザーに対話式デザインに特定的なデータへのアクセスを許可するのを望むことを示してもよい。そのデータは、例えば図1に示す製品データ規定104に製品記述データとして記憶されてよい。
【0105】
ステップ404で、共同システムは第2ユーザーに対話式デザインの製品記述データへのアクセスを許可し、製品記述データを第2ユーザーのユーザー装置へ送信する。幾つかの実施形態では、共同システムはまた、第2ユーザーが対話式デザインに関連する製品記述データにアクセスするのを許すアクセスキーを第2ユーザーに送信してよい。また、第2ユーザーは対話式デザインを編集するよう招待されるので、共同システムはユーザープロファイルデータ102にアクセスし第2ユーザーに割り当てられた役割を確認し、第2ユーザーのユーザープロファイルデータ102を必要なら更新してもよい。
【0106】
第2ユーザーに編集者として対話式デザインの製品記述データへのアクセスを許可することは、第2ユーザーが対話式デザインの属性を変更するだけでなく記録リストに変更を記録することも許すだろう。例えば、第2ユーザーが対話式デザインを変更すると、変更は対話式デザインの製品記述に関連する記録リストに記憶されてよい。
【0107】
通常、変更は対話式デザインの単一製品属性を変更するのに使用される。しかし、第2ユーザーが幾つかの属性を変更すると、各キー・値ペアは記録リストに加えられうる。キー・値ペア及び関連するデータは時間順又はユーザーが定義する任意の他の順に記録リストに記憶されてよい。
【0108】
記録リストは、例えば顧客、顧客支援者、又は設計者として割り当てられた役割を持つユーザーによって変更されてもよい。ユーザーは変更を取り除き、その変更に関連する対応するキー・値ペアと対応するデータとを対話式デザインの製品記述から取り除いてもよい。
【0109】
ステップ406で、共同システムは、対話式デザインの何か変更を第2ユーザーから受信したかを判断する。変更を第2ユーザーから受信すると、共同システムはステップ408を実行する。そうでなければ、共同システムはステップ406を実行する。
【0110】
ステップ408で、共同システムは、第2ユーザーから受信した変更を解析し、解析された情報に基づいて対話式デザインの製品記述について更新された製品記述データを生成する。
【0111】
ステップ410で、共同システムは更新された製品記述データを第1及び第2ユーザーのユーザー装置で動作するユーザーインターフェースへ送信しユーザーインターフェースに変更された対話式デザインの対応する描画を生成及び表示させる。
【0112】
7.顧客・仲間共同例
幾つかの実施形態では、顧客は対話式デザインに関する仲間からのフィードバックを求めることがある。顧客がデザインの特定の外観を実現するために対話式デザインの幾つかの属性を変更しようとしていると想定すると、顧客は仲間にカスタマイズに関して意見を求めたいと思うだろう。顧客は本書では第1ユーザーと呼ばれ、仲間は第2ユーザーと呼ばれる。
【0113】
図5は顧客と顧客仲間の間の役割ベース共同を実施するプロセス例を示すフロー図である。ステップ502で、コンピュータ共同システムは、第1ユーザーに関連する第1ユーザー装置で動作する第1インターフェースから観察者招待状を受信する。観察者招待状は第2ユーザーが対話式デザインで観察者として共同するよう招待するために送信されてよい。招待状はまた、第1ユーザーはコンピュータ共同システムが第2ユーザーに対話式デザインの製品記述データへのアクセスを許可するのを望むことを示してもよい。
【0114】
ステップ504で、共同システムは第2ユーザーに対話式デザインの製品記述データへのアクセスを許可し、製品記述データを第2ユーザーのユーザー装置へ送信する。幾つかの実施形態では、共同システムはまた、第2ユーザーが対話式デザインに関連する製品記述データにアクセスするのを許すアクセスキーを第2ユーザーに送信してもよい。
【0115】
ステップ506で、共同システムは、対話式デザインの何か変更を第1ユーザーから受信したかを判断する。変更を第2ユーザーから受信すると、共同システムはステップ508を実行する。そうでなければ、共同システムはステップ506を実行する。
【0116】
ステップ508で、共同システムは、第1ユーザーから受信した変更を解析し、解析された情報に基づいて対話式デザインの製品記述について更新された製品記述を生成する。このステップで、共同システムはまた、その対話式デザインの製品記述について更新された製品記述データを生成する。
【0117】
ステップ510で、共同システムは更新された製品記述データを第1及び第2ユーザーのユーザー装置で動作するユーザーインターフェースへ送信しユーザーインターフェースに変更された対話式デザインの描画を生成及び表示させる。
【0118】
ステップ512で、共同システムは第2ユーザーから変更された対話式デザインに関してコメントを受信し、第1ユーザーにそのコメントを伝える。コメントは、例えば上記のストリームチャネルなどの別のチャネルを介して受信されてもよい。コメントはデザインの承認及び/又はデザインを改善するための提案を含んでよい。
【0119】
共同システムはまた、ストリームチャネルを介してコメントを第1ユーザーから受信し、そのコメントを第2ユーザーに伝えてもよい。第1ユーザーが対話式デザインを変更する間、ユーザーは互いに通信を続けてもよい。
【0120】
8.ある実施形態によって提供される改善
幾つかの実施形態では、システム及びコンピュータ実行方法は、製造制約に基づくカスタム製品の役割ベース共同設計を可能にする。本システム及び方法は、多くのユーザー、アプリケーション、及びウェブサイト間の共同を可能にし、例えば顧客及び設計者が製品カスタマイズタスクに関する作業及び知識を共有するのを許す。この手法は顧客が、例えば多くのアプリケーション及びウェブサイトにアクセスし専門家及びエキスパートに特定のタスク及び設計で助けを提供させるのを許す。
【0121】
幾つかの実施形態では、システム及びコンピュータ実行方法は、従来の製品カスタマイズプラットフォームを使って無数の組の理解するのが難しい属性及び選択肢を探索する困難を克服するのを可能にする。本システム及び方法は、無数の属性を探索し製品の所望のカスタマイズを達成する問題への解決策を効率的、効果的に提供する。
【0122】
コンピュータ共同システムはユーザー間の対話をユーザーに割り当てられた役割に応じて統率するように構成されてよい。ユーザーに割り当てられた役割に関する情報は、ユーザー及びその役割に特定的な改善されたユーザーインターフェースを生成するのに使用されてよい。
【0123】
9.実施例
本出願のフロー図は一組のステップを特定の順に描いているが、他の実施形態は図に示したものより少ないか多いステップを同じか異なる順に使用してもよい。
【0124】
1つの実施形態によれば、本書に記載した手法は1つ以上の特殊用途コンピュータ装置により実行される。特殊用途コンピュータ装置はそれらの手法を実行するように配線されていても、又はデジタル電子装置、例えば1つ以上の特定用途向け集積回路(ASIC)又はそれらの手法を実行するように永続的にプログラムされたフィールド・プログラマブル・ゲートアレイ(FPGA)を備えていても、又はファームウェア、メモリ、他の記憶装置、又は組み合わせ内のプログラマ命令群に従ってそれらの手法を実行するようにプログラマされた1つ以上の汎用ハードウェアプロセッサを備えていてもよい。このような特殊用途コンピュータ装置はまた、カスタム配線論理、ASIC、又はFPGAをカスタムプログラムと結合してそれらの手法を達成してもよい。特殊用途コンピュータ装置は卓上コンピュータシステム、携帯コンピュータシステム、ハンドヘルド装置、ネットワーク装置、又は配線及び/又はプログラム論理を内蔵しそれらの手法を実行する任意の他の装置であってもよい。
【0125】
図6は本発明の実施形態が実施されてよいコンピュータシステム600を例示するブロック図である。コンピュータシステム600は情報を通信するためのバス602又は他の通信機構と、バス602に結合され情報を処理するプロセッサ604とを備える。コンピュータシステム600はまた、バス602に結合され情報及びプロセッサ604により実行される命令群を記憶する主メモリ606、例えばランダムアクセスメモリ(RAM)又は他の動的記憶装置も備える。主メモリ606も、プロセッサ604により命令群が実行される間一時的変数又は他の中間情報を記憶するために使用されてもよい。コンピュータシステム600は読出し専用メモリ(ROM)608又はバス602に結合され静的情報及びプロセッサ604用の命令群を記憶する他の静的記憶装置を更に備える。磁気ディスク又は光ディスクなどの記憶装置610が設けられ、バス602に結合され情報及び命令群を記憶する。
【0126】
コンピュータシステム600はバス602を介して表示器612、例えばブラウン管(CRT)にコンピュータ・ユーザーに情報を表示するために結合されてもよい。バス602は単一バスとして例示されているが、バス602は1つ以上のバスを含んでもよい。例えば、バス602は、限定ではないがプロセッサ604がコンピュータシステム600内の他の装置を制御するための制御バス、プロセッサ604が実行のため命令群のメモリ位置を指定するためのアドレスバス、又はデータ又は信号をコンピュータシステム600の部品間で移送するための任意の他の種類のバスを含んでもよい。
【0127】
英数字及び他のキーを含む入力装置614はバス602に結合され情報及びコマンド選択をプロセッサ604に通信する。別のタイプのユーザー入力装置はカーソル制御616、例えばマウス、トラックボール、又は方向情報及びコマンド選択をプロセッサ604に通信し表示器612上のカーソル移動を制御するためのカーソル方向キーである。この入力装置は通常、その装置が平面内の位置を指定するのを可能にする第1軸(例えば、x)及び第2軸(例えば、y)の2軸2自由度を有する。
【0128】
コンピュータシステム600は、カスタム配線論理、1つ以上のASIC又はFPGA、ファームウェア、及び/又はコンピュータシステムと共にコンピュータシステム600を特殊用途マシンに変える又はプログラムするプログラム論理又はコンピュータソフトウェアを使用して本書に記載された手法を実行してもよい。1つの実施形態によれば、それらの手法は、プロセッサ604が主メモリ606に収容された1つ以上の命令の1つ以上のシーケンスを実行するのに応答して、コンピュータシステム600により実行される。このような命令群は主メモリ606に別のコンピュータ読取可能媒体、例えば記憶装置610から読み込まれてもよい。主メモリ606に収容された命令シーケンスの実行はプロセッサ604に本書に記載されたプロセスステップを実行させる。別の実施形態では、配線回路がソフトウェア命令群の代わりに又はと組み合わせて使用され実施形態を実施してもよい。従って、実施形態はハードウェア回路とソフトウェアの特定のどんな組み合せにも限定されない。
【0129】
本書で使用する用語「コンピュータ読取可能媒体」はコンピュータを特定のやり方で動作させるデータを提供するのに参加する任意の媒体を指す。コンピュータシステム600を使用して実施される実施形態において、様々なコンピュータ読取可能媒体が、例えばプロセッサ604に命令群を実行のために提供するのに使用される。このような媒体は限定されないが不揮発性媒体及び揮発性媒体を含む多くの形態を取りうる。不揮発性媒体は、例えば記憶装置610などの光学又は磁気ディスクを含む。揮発性媒体は動的メモリ、例えば主メモリ606を含む。コンピュータ読取可能媒体の通常の形態は、例えばフロッピー(登録商標)ディスク、フレキシブルディスク、ハードディスク、磁気テープ、又は任意の他の磁気媒体、CD-ROM、任意の他の光媒体、RAM、PROM、及びEPROM、FLASH(登録商標)‐EPROM、任意の他のメモリチップ又はメモリカートリッジ、又はコンピュータが読み出しうる任意の他の媒体を含む。
【0130】
様々な形態のコンピュータ読取可能媒体が1つ以上の命令の1つ以上のシーケンスを実行のためにプロセッサ604に運ぶのに関わってもよい。例えば、命令群は最初遠隔のコンピュータの磁気ディスク上に搭載されてもよい。遠隔のコンピュータはそれらの命令群をその動的メモリにロードして命令群を電話回線を通じてモデムを使って送信できる。コンピュータシステム600のモデムは電話回線上のそのデータを受信して赤外線送信機を使用してそのデータを赤外線信号に変換できる。赤外線検出器は赤外線信号で運ばれたデータを受信でき、適切な回路がそのデータをバス602上に載せることができる。バス602はそのデータを主メモリ606に運び、プロセッサ604は主メモリ606からその命令群を読み出し実行する。主メモリ606が受け取った命令群は、プロセッサ604による実行前か後かに選択肢として記憶装置610上に記憶されてもよい。
【0131】
コンピュータシステム600はまた、バス602に結合された通信インターフェース618を含む。通信インターフェース618はローカルネットワーク622に接続されたネットワークリンク620に結合された双方向データ通信を提供する。例えば、通信インターフェース618は総合デジタル通信網(ISDN)カード、又は対応する種類の電話回線にデータ通信接続を提供するモデムであってもよい。別の例として、通信インターフェース618は適合したLANへのデータ通信接続を提供するローカルエリア・ネットワーク(LAN)カードであってもよい。無線リンクも実施されてもよい。そのような実施形態のいずれでも、通信インターフェース618は様々なタイプの情報を表すデジタルデータストリームを運ぶ電気、電磁気、又は光信号を送受信する。
【0132】
ネットワークリンク620は通常1つ以上のネットワークを介する他のデータ装置へのデータ通信を提供する。例えば、ネットワークリンク620はローカルネットワーク622を介するホストコンピュータ624への又はインターネットサービス提供者(ISP)626が動作させるデータ機器への接続を提供してもよい。ISP626は次にデータ通信サービスを「インターネット」628と通常呼ばれる国際パケットデータ通信ネットワークを介して提供する。ローカルネットワーク622及びインターネット628両方がデジタルデータストリームを運ぶ電気、電磁気、又は光信号を使用する。
【0133】
コンピュータシステム600はネットワーク、ネットワークリンク620、及び通信インターフェース618を介してメッセージを送信しプログラムコードを含むデータを受信できる。インターネットの例では、サーバー630はアプリケーションプログラムのための要求されたコードをインターネット628、ISP626、ローカルネットワーク622、及び通信インターフェース618を介して送信してもよい。受信されるコードは受信されながらプロセッサ604により実行され、及び/又は記憶装置610又は他の不揮発性記憶装置に後で実行するために記憶されてもよい。
【0134】
上記明細書では、本発明の実施形態が、実施形態間で異なってよい多数の具体的詳細を参照しながら説明された。従って、特許請求範囲の唯一で排他的な指標及び出願人が意図する特許請求範囲は、後に続くどんな修正も含め本出願に係る一組の請求項であり、請求項の記載に具体的な形態で示されている。従って、請求項に明示的に記載されていないどんな限定、要素、特性、特徴、利点、又は属性も、その請求項の範囲を決して限定すべきでない。従って、明細書及び図面は、限定の趣旨ではなく、例示の趣旨で理解されるべきである。
【符号の説明】
【0135】
100 コンピュータ共同システム
102 ユーザープロファイル
104 製品データ規定
106 共同構成要素
108 属性エンジン
110 製品オプション枠組み
120 プロセッサ
122 メモリ
130 描画枠組み
132 付属品枠組み
134 束ねる枠組み
136 デフォルト枠組み
202、208 顧客
204、206 仲間
210、216 顧客支援者
212 設計者
602 バス
604 プロセッサ
606 主メモリ
610 記憶装置
612 表示器
614 入力装置
616 カーソル制御
618 通信インターフェース
620 ネットワークリンク
622 ローカルネットワーク
624 ホスト
628 インターネット
630 サーバー
図1
図2
図3
図4
図5
図6
【国際調査報告】