(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-08-25
(54)【発明の名称】電子組立体及び端末機器
(51)【国際特許分類】
G06F 1/16 20060101AFI20220818BHJP
G06F 1/20 20060101ALI20220818BHJP
H05K 7/20 20060101ALI20220818BHJP
H04B 5/02 20060101ALI20220818BHJP
H04M 1/02 20060101ALI20220818BHJP
【FI】
G06F1/16 312G
G06F1/20 C
H05K7/20 F
H04B5/02
H04M1/02 C
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021574992
(86)(22)【出願日】2020-05-22
(85)【翻訳文提出日】2021-12-16
(86)【国際出願番号】 CN2020091730
(87)【国際公開番号】W WO2021057052
(87)【国際公開日】2021-04-01
(31)【優先権主張番号】201910910791.4
(32)【優先日】2019-09-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】511151662
【氏名又は名称】中興通訊股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】ZTE CORPORATION
【住所又は居所原語表記】ZTE Plaza,Keji Road South,Hi-Tech Industrial Park,Nanshan Shenzhen,Guangdong 518057 China
(74)【代理人】
【識別番号】100112656
【氏名又は名称】宮田 英毅
(74)【代理人】
【識別番号】100089118
【氏名又は名称】酒井 宏明
(72)【発明者】
【氏名】黄竹隣
【テーマコード(参考)】
5E322
5K012
5K023
【Fターム(参考)】
5E322AA03
5E322AB08
5E322AB11
5E322EA02
5E322FA04
5E322FA05
5K012AA01
5K012AB02
5K012AC06
5K023AA07
5K023BB28
5K023LL04
5K023LL05
5K023LL06
5K023RR03
(57)【要約】
本願の実施例は電子機器の技術分野に関し、電子組立体(10)を開示する。前記電子組立体(10)は、電磁モジュール(11)と、前記電磁モジュール(11)の一方側に設置されたハウジング(12)と、を含み、さらに、前記ハウジング(12)に設けられた熱伝導シート(13)を含み、前記熱伝導シート(13)には、前記電磁モジュール(11)に対応する貫通孔(130)と、前記熱伝導シート(13)を厚み方向に貫通しかつ前記貫通孔(130)と前記熱伝導シート(13)の縁部とを連通する溝(131)とが開けられている。本願はまた、前記電子組立体を有する端末機器を提供する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電磁モジュールと、前記電磁モジュールの一方側に設置されたハウジングと、を含む電子組立体であって、さらに、前記ハウジングに設けられた熱伝導シートを含み、前記熱伝導シートには、前記電磁モジュールに対応する貫通孔と、前記熱伝導シートの厚み方向に前記熱伝導シートを貫通しかつ前記貫通孔と前記熱伝導シートの縁部とを連通する溝とが開けられている
電子組立体。
【請求項2】
前記電磁モジュールは、電磁場を生成するための環状コイルを含み、前記コイルの幾何中心は前記貫通孔の幾何中心と一致する
請求項1に記載の電子組立体。
【請求項3】
前記貫通孔の前記ハウジングへの正投影は、前記コイルの内縁部の、前記ハウジングへの正投影内に収まる
請求項2に記載の電子組立体。
【請求項4】
前記コイルの内縁部の、前記ハウジングへの正投影は、前記貫通孔の縁部の、前記ハウジングへの正投影に接している
請求項3に記載の電子組立体。
【請求項5】
前記コイルの外縁部の、前記ハウジングへの正投影は、前記熱伝導シートの前記ハウジングへの正投影内に収まる
請求項2に記載の電子組立体。
【請求項6】
前記貫通孔の形状は円形である
請求項1に記載の電子組立体。
【請求項7】
前記貫通孔の直径の範囲は15ミリメートル~25ミリメートルである
請求項6に記載の電子組立体。
【請求項8】
前記貫通孔の直径は20ミリメートルである
請求項7に記載の電子組立体。
【請求項9】
前記ハウジングは、前記電磁モジュールに面する内面と、前記電磁モジュールに対し背を向けてかつ前記内面に対向して設けられた外面とを有し、前記熱伝導シートは前記内面に設置されている
請求項1に記載の電子組立体。
【請求項10】
前記ハウジングは、前記電磁モジュールに面する内面と、前記電磁モジュールに対し背を向けてかつ前記内面に対向して設けられた外面とを有し、前記熱伝導シートが前記ハウジング内に嵌設されており、かつ前記内面と前記外面との間に位置する
請求項1に記載の電子組立体。
【請求項11】
前記ハウジングは、前記電磁モジュールに面する内面と、前記電磁モジュールに対し背を向けてかつ前記内面に対向して設けられた外面とを有し、前記熱伝導シートの一部は前記ハウジング内に嵌設されており、かつ前記内面と前記外面との間に位置し、前記熱伝導シートの他の部分は前記内面と前記電磁モジュールとの間に位置する
請求項1に記載の電子組立体。
【請求項12】
電池と、請求項1~11の何れか一項に記載の電子組立体と、を含み、前記電池は前記電磁モジュールに電気的に接続され、前記ハウジングは前記電池を上方から覆っている
端末機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願の実施例は電子機器の技術分野に関し、特に電子組立体及びこの種の電子組立体を備える端末機器に関する。
【背景技術】
【0002】
電子技術の絶え間ない発展に伴い、各種端末機器に集積される機能がますます多くなり、無線通信の常用技術として、近接場通信(NFC)が市場の各種端末機器に徐々に普及し、端末機器に集積されたNFC通信モジュールは、電磁場結合を通じて電子機器間の非接触式ポイントツーポイントデータ伝送を実現する。
【0003】
しかし、各種の技術と機能の応用に伴い、端末機器の消費電力もますます大きくなり、使用中に、端末機器のハウジングの局部的な箇所の温度が過度に高くなり、ユーザの使用体験に影響を与えることがよくある。端末機器のハウジングの局部的な過熱を回避するために、通常、ハウジングにグラファイトシートや銅箔などの熱伝導材を貼り付け、熱伝導材の良好な熱伝導性を利用してハウジング上の温度の高い箇所の熱をハウジングの他の領域に分散させ、均熱効果を得る。グラファイトシート、銅箔などの材料は良好な熱伝導ができるが、それらはNFC通信モジュールの電磁伝送に対してシールド作用があるので、端末機器の設計は均熱と電磁伝送性能を両立させることが不可能で、電子技術の発展にとっての大きな難題となっている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本願の実施形態の目的は、電子組立体及び端末機器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本願の実施形態は電子組立体を提供し、前記電子組立体は電磁モジュールと、前記電磁モジュールの一方側に配置されたハウジングとを含み、さらに、前記ハウジングに設けられた熱伝導シートを含み、前記熱伝導シートには、前記電磁モジュールに対応する貫通孔と、前記熱伝導シートを厚み方向に貫通しかつ前記貫通孔と前記熱伝導シートの縁部とを連通する溝とが開けられている。
【0006】
本願の実施形態はさらに、電池と、前記電子組立体とを含む端末機器を提供し、前記電池は前記電磁モジュールに電気的に接続され、前記ハウジングは前記電池を上方から覆っている。
【図面の簡単な説明】
【0007】
一つ又は複数の実施例をそれに対応する添付図面中の画像によって例示的に示し、これらの例示的な説明は、実施例に対する限定を構成せず、添付図面中の同じ参照符号を有する素子は同様の素子であることを示し、特に明記されていない限り、図面中の画像は比例に対する限定を構成しない。
【
図1】本願の第1実施形態に係る電子組立体の概略立体構造図である。
【
図2】本願の第1実施形態に係る電子組立体の熱伝導シートの概略構造図である。
【
図3】
図1に示したコイル全体が貫通孔のない熱伝導シートで覆われた模式図である。
【
図4】
図1に示したコイル全体が貫通孔を有する熱伝導シートで覆われた模式図である。
【
図5】
図1に示したコイル全体が貫通孔を有する熱伝導シートで覆われた模式図である。
【
図6】本願の第2実施形態に係る電子組立体の概略立体構造図である。
【
図7】本願の第3実施形態に係る電子組立体の概略立体構造図である。
【
図8】本願の第4実施形態に係る端末機器の構造構成ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本願は2019年09月25日に提出された、名称が「電子組立体及び端末機器」である第201910910791.4号の中国特許出願を援用し、その全ての内容を援用により本願に組み入れる。
【0009】
本願実施例の目的、技術案及び利点をより明らかにするために、以下では、添付図面を組み合わせて本願の各実施形態を詳しく説明する。しかしながら、当業者であれば、本願の各実施形態において、読み手に本願をよりよく理解してもらうために多くの技術的詳細が提示されていることを理解することができる。しかし、これらの技術的詳細及び以下の各実施形態に基づく様々な変更及び修正がなくとも、本願の保護を求める技術案を実現することができる。
【0010】
本願の第1実施形態は、
図1に示すような電子組立体10に関する。本実施形態の中核は、電子組立体10が電磁モジュール11と、前記電磁モジュール11の一方側に配置されたハウジング12とを含み、さらに、前記ハウジング12に設けられた熱伝導シート13を含み、前記熱伝導シート13には、前記電磁モジュール11に対応する貫通孔130と、前記熱伝導シート13の厚み方向に前記熱伝導シート13を貫通しかつ前記貫通孔130と前記熱伝導シート13の縁部とを連通する溝131とが開けられたことにある。ここで、ハウジング12に設けられた熱伝導シート13は、ハウジング12に近い正面と、この正面に対向しかつハウジング12から遠く離れた背面とを有して、「前記熱伝導シート13の厚み方向に前記熱伝導シート13を貫通する」とは、前記溝131が熱伝導シート13の正面と背面とを連通することを指す。
【0011】
この電子組立体は、熱伝導シートに電磁モジュールに対応する貫通孔、及び貫通孔と熱伝導シートの縁部とを連通する溝を設けて、熱伝導シートの一体性を破り、電磁モジュールが発生する電磁エネルギーが貫通孔及び溝の縁部に沿って集まり、比較的強い電磁効果を形成して、電磁伝送性能を確保することができる。また、貫通孔及び溝が開けられた熱伝導シートは依然としてハウジングの比較的大きな面積をカバーできるので、ハウジング上の比較的温度の高い位置の熱をハウジングの大部分の領域に分散させ、良好な均熱効果を達成するので、均熱と電磁伝送性能を両立させることができる。
【0012】
以下では、本実施形態の非接触式検出装置の実現の詳細について具体的に説明するが、以下の内容は、提供される実現の詳細への理解を容易にするためのもので、本願を実施するための必須条件ではない。
図1を参照し、本実施形態における電子組立体10は、フレーム体14に設けられた電磁モジュール11と、ハウジング12と、熱伝導シート13とを含む。フレーム体14は通常、電子機器(例えば携帯電話、コンピュータ、タブレットなど)のミドルフレームであり、フレーム体14には、プロセッサ、コントローラ、回路基板などのデバイスが配置され、フレーム体14上にある電磁モジュール11は、回路基板を介してコントローラ、プロセッサなどと接続できる。
【0013】
前記電磁モジュール11は、電子組立体10の非接触式無線周波数識別機能を実現するように、電磁エネルギーを放出するように構成されている。本実施形態では、前記電磁モジュール11は、近接場通信を実現するために電磁場を生成するように構成された環状コイル110、すなわちNFCコイルを含む。通常、NFCコイルは、円形、矩形等にできる異なる形状及び仕様を有し、その囲む面積は通常、400平方ミリメートル~1000平方ミリメートルであり、実際の生産過程において、具体的な制限をすることなく、異なる構造及びパラメータ設計のニーズに応じて、前記コイル110の形状及び仕様を柔軟に選択することができる。本実施形態では、
図1に示す前記コイル110は矩形である。
【0014】
前記ハウジング12は、前記電磁モジュール11を覆って保護し、前記ハウジング12の材質としては、プラスチック、樹脂、金属等とすることが可能である。局所の熱が速やかに拡散して均熱効果が得られることを確保するために、本実施形態では、前記ハウジング12は、金属ハウジングである。前記ハウジング12は、前記電磁モジュール11に面する内面120と、前記電磁モジュール11に対し背を向けてかつ内面120に対向して設けられた外面121とを有する。
【0015】
熱伝導シート13はハウジング12の内面120に設置されており、通常の電子組立体の構造では、ハウジング12の内面120が電池、電子部品などの発熱ユニットに近いので、熱伝導シート13が熱源により近接しており、熱をより直接的に受け、ハウジング12の各箇所に迅速に分散するのに有利である。なお、熱伝導シート13は、熱伝導シート13が容易に脱落することなくハウジング12に固定できることが確保されていれば、例えば内面120に貼り付けたり、スナップ構造によって内面120に固定したりするなど、様々な方法でハウジング12に設けられてもよい。
【0016】
熱伝導シート13は、グラファイトシートや銅箔等であってもよく、良好な熱伝導性を有するため、熱を受けて、受けた熱をハウジング12の各箇所に速やかに伝導して、均熱効果を達成できる。
図2も併せて参照すると、熱伝導シート13には、電磁モジュール11に対応する貫通孔130と、貫通孔130と熱伝導シート13の縁部とを連通する溝131とが開けられており、溝131は熱伝導シート13を厚み方向に貫通している。
【0017】
貫通孔130及び溝131は、熱伝導シート13の一体性を破るため、コイル110が発生する電磁エネルギーは、貫通孔130及び溝131の縁部に沿って集まり、比較的強い電磁効果を形成することができ、電磁伝送性能に影響を与えないように確保することができる。また、貫通孔130及び溝131が開けられた熱伝導シート13は依然としてハウジング12の比較的大きな面積をカバーできるので、ハウジング12上の比較的温度の高い位置の熱をハウジング12の他の大部分の領域に分散させ、良好な均熱効果を達成するので、均熱と電磁伝送性能を両立させることができる。
【0018】
なお、貫通孔130の形状は、方形、円形、楕円形等であってもよい。一実施形態では、貫通孔130は円形であり、熱伝導シート13に円形の貫通孔を切り出すことにより、楕円形、多角形又はその他の形状の貫通孔に比べて、過大な応力による熱伝導シートの破損を回避することができ、熱伝導シートの寿命及び信頼性を向上させることができる。なお、貫通孔130の大きさが大きいほど電磁伝送性能は良いが、均熱効果はその分低下するので、貫通孔130の大きさは、電子組立体10の大きさ、電磁伝送性能の要求、均熱効果の要求に応じて、適切に設定することができる。一実施形態では、貫通孔130の直径は15ミリメートル~25ミリメートルである。一実施形態では、貫通孔の直径は20ミリメートルである。
【0019】
一実施形態では、貫通孔130の幾何中心とコイル110の幾何中心とが互いに一致しており、すなわち、貫通孔130の幾何中心の、ハウジング12上への正投影と、コイル110の幾何中心の、ハウジング12上への正投影とが互いに重なり合っている。このように構成することで、貫通孔130をコイル110の発生する電磁場の中心に一致させて、貫通孔130の縁部に集まる電磁場の強度をより均一にして、電磁伝送性能を向上させることが可能である。
図1に示すように、コイル110は、外縁部1101と内縁部1102とを有する。一実施形態では、例えば
図4に示すように、貫通孔130のハウジング12への正投影は、コイル110の内縁部1102の、ハウジング12への正投影内に収まる。このように構成することで、貫通孔130の大きさ(面積)をコイル110の大きさ(コイルの外縁部が囲んでなる面積)よりも小さく確保することができ、電磁伝送性能が大きな影響を受けないのを確保することを前提として、熱伝導シート13の面積をできるだけ多く残すことができ(貫通孔130が小さいほど熱伝導シート13の面積が大きくなる)、より良好な均熱効果を得ることができる。
【0020】
図1に示すように、コイル110は、外縁部1101と内縁部1102とを有する。一実施形態では、コイル110の内縁部1102の、ハウジング12への正投影は、貫通孔130の縁部の、前記ハウジング12への正投影に接しており、すなわち、例えば
図5に示すように、コイル110の内縁部1102の、ハウジング12への正投影は、貫通孔130の縁部の、ハウジング12への正投影に内接する。両者が内接する場合、電磁伝送性能と均熱効果とのバランスを比較的良好に両立させることができる。
【0021】
一実施形態では、熱伝導シート13の面積は、コイル110全体を覆うのに十分な大きさであり、すなわち、コイル110の外縁部1101の、ハウジング12への正投影は、例えば
図4または
図5に示すように、熱伝導シート13のハウジング12への正投影内に収まる。
【0022】
ハウジング12は、コイル110を有する電磁モジュール11を覆っているので、ハウジング12の内面120に設けられた熱伝導シート13もコイル110を上方から覆うことになる。なお、コイル110が発生するNFC電磁場信号の減衰の程度は、熱伝導シート13がコイル110を覆う面積の大きさと相関する。
図3に示すような、コイル110全体を覆い、かつ貫通孔130がない熱伝導シート13を用いた場合、NFCの性能指標はほぼ0まで低下する。
図4または
図5に示すような、コイル110全体を覆い、かつ貫通孔130を有する熱伝導シート13を用いた場合、貫通孔130の存在により電磁エネルギーの通過が許されるため、NFCの電磁場エネルギーの、外部のNFC装置との電磁場結合能力を瞬時に向上させ、NFCの動作状態は熱伝導シート13がない場合と相当する。
【0023】
本発明の第2実施形態は、もう一つの電子組立体20に関し、
図6を参照し、第2の実施形態によって提供される電子組立体20は、第1実施形態によって提供される電子組立体10と大体同じであり、第2実施形態によって提供される電子組立体20も同様に、電磁モジュール11と、ハウジング12と、熱伝導シート13とを含む。相違点は、第2実施形態の熱伝導シート13(破線で示す)がハウジング12内に嵌設されており、かつ前記内面120と前記外面121との間に位置する点である。
【0024】
これにより、熱伝導シート13とハウジング12とが一体となり、外観の一体性に優れている。また、熱伝導シート13を嵌設することにより、ハウジング12の強度を高めて、ハウジング12の耐圧縮性、耐屈曲性を向上させ、寿命を延ばすことができる。
【0025】
なお、本願の第1実施形態で提供される各部品の構造、材質等の設計案は、第2実施形態で提供される電子組立体20にも同様に適用可能であり、ここで説明は省略する。
【0026】
本発明の第3実施形態は、もう一つの電子組立体30に関し、
図7を参照し、第3実施形態によって提供される電子組立体30は、第1実施形態によって提供される電子組立体10と大体同じであり、第3実施形態によって提供される電子組立体30も同様に、電磁モジュール11と、ハウジング12と、熱伝導シート13とを含む。相違点は、第3実施形態の熱伝導シート13の一部はハウジング12内に嵌設されており、かつ内面120と外面121との間に位置し、熱伝導シート13の他の部分は内面120からはみ出して、かつ電磁モジュール11と内面120との間に位置する点である。
【0027】
これにより、熱伝導シート13とハウジング12とが一体となり、外観の一体性に優れている。また、熱伝導シート13を嵌設することにより、ハウジング12の強度を高めて、ハウジング12の耐圧縮性、耐屈曲性を向上させ、寿命を延ばすことができる。
【0028】
なお、本願の第1実施形態で提供される各部品の構造、材質等の設計案は、第3実施形態で提供される電子組立体30にも同様に適用可能であり、ここで説明は省略する。
【0029】
本発明の第4実施形態はさらに、
図8に示す端末機器40に関する。端末機器40は電池41と、前記第1実施形態に記載の電子組立体10または前記第2実施形態に記載の電子組立体20または前記第3実施形態に記載の電子組立体30、を含み、前記電池41は前記電磁モジュール11に電気的に接続され、前記電子組立体10または電子組立体20または前記電子組立体30のハウジングは、前記電池31を上方から覆っている。
【0030】
当業者であれば、上記の各実施例は、本出願を実施するための具体的な実施形態であり、実際の応用においては、本願の精神及び範囲を逸脱することなく、形式的に及び細部に様々な変更を加えることができることを理解することができる。
【手続補正書】
【提出日】2021-12-16
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電磁モジュールと、前記電磁モジュールの一方側に設置されたハウジングと、を含む電子組立体であって、さらに、前記ハウジングに設けられた熱伝導シートを含み、前記熱伝導シートには、前記電磁モジュールに対応する貫通孔と、前記熱伝導シートの厚み方向に前記熱伝導シートを貫通しかつ前記貫通孔と前記熱伝導シートの縁部とを連通する溝とが開けられている
電子組立体。
【請求項2】
前記電磁モジュールは、電磁場を生成するための環状コイルを含み、前記
環状コイルの幾何中心は前記貫通孔の幾何中心と一致する
請求項1に記載の電子組立体。
【請求項3】
前記貫通孔の前記ハウジングへの正投影は、前記
環状コイルの内縁部の、前記ハウジングへの正投影内に収まる
請求項2に記載の電子組立体。
【請求項4】
前記
環状コイルの内縁部の、前記ハウジングへの正投影は、前記貫通孔の縁部の、前記ハウジングへの正投影に接している
請求項3に記載の電子組立体。
【請求項5】
前記
環状コイルの外縁部の、前記ハウジングへの正投影は、前記熱伝導シートの前記ハウジングへの正投影内に収まる
請求項2に記載の電子組立体。
【請求項6】
前記貫通孔の形状は円形であ
り、前記貫通孔の直径の範囲は15ミリメートル~25ミリメートルである
請求項1に記載の電子組立体。
【請求項7】
前記ハウジングは、前記電磁モジュールに面する内面と、前記電磁モジュールに対し背を向けてかつ前記内面に対向して設けられた外面とを有し、前記熱伝導シートは前記内面に設置されている
請求項1に記載の電子組立体。
【請求項8】
前記ハウジングは、前記電磁モジュールに面する内面と、前記電磁モジュールに対し背を向けてかつ前記内面に対向して設けられた外面とを有し、前記熱伝導シートが前記ハウジング内に嵌設されており、かつ前記内面と前記外面との間に位置する
請求項1に記載の電子組立体。
【請求項9】
前記ハウジングは、前記電磁モジュールに面する内面と、前記電磁モジュールに対し背を向けてかつ前記内面に対向して設けられた外面とを有し、前記熱伝導シートの一部は前記ハウジング内に嵌設されており、かつ前記内面と前記外面との間に位置し、前記熱伝導シートの他の部分は前記内面と前記電磁モジュールとの間に位置する
請求項1に記載の電子組立体。
【請求項10】
電池と、請求項1~
9の何れか一項に記載の電子組立体と、を含み、前記電池は前記電磁モジュールに電気的に接続され、前記ハウジングは前記電池を上方から覆っている
端末機器。
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正方法】変更
【補正の内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正方法】変更
【補正の内容】
【国際調査報告】