(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-08-25
(54)【発明の名称】下部の保持フラップを折り畳むための装置および方法
(51)【国際特許分類】
B65B 49/08 20060101AFI20220818BHJP
【FI】
B65B49/08
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021576110
(86)(22)【出願日】2020-05-22
(85)【翻訳文提出日】2022-02-15
(86)【国際出願番号】 US2020034178
(87)【国際公開番号】W WO2020256888
(87)【国際公開日】2020-12-24
(32)【優先日】2019-06-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】515301030
【氏名又は名称】ウエストロック・パッケージング・システムズ・エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】ジャン-クリストフ・ボナン
(72)【発明者】
【氏名】エマニュエル・ダバイヨン
【テーマコード(参考)】
3E051
【Fターム(参考)】
3E051AA01
3E051AB04
3E051BA03
3E051BA15
3E051EA03
3E051EB05
3E051FB05
3E051FC02
(57)【要約】
システムには、カートンブランクおよび製品容器を受け、カートンブランクの保持フラップに折り目を付けるように構成された隙間によって互いに離隔された、横方向に延在する一対のプロングであって、各プロングがカム経路に沿って進む、プロングと、製品容器を支持し保持フラップをガイドするように構成された、プロングの対の中間で縦方向に延在するパネルと、カートンブランクの第1の主フラップと第2の主フラップとに交互に折り目を付けるように構成された、パネルの下の非対称の一対のガイドレールと、パネルに沿って製品容器およびカートンブランクを移動させるように構成された、パネルに最も近いコンベア機構と、を含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
カートンブランクおよび製品容器を受け、前記カートンブランクの保持フラップに折り目を付けるように構成された隙間によって互いに離隔された、横方向に延在する一対のプロングであって、各プロングがカム経路に沿って進む、プロングと、
前記製品容器を支持し前記保持フラップをガイドするように構成された、前記プロングの対の中間で縦方向に延在するパネルと、
前記カートンブランクの第1の主フラップと第2の主フラップとに交互に折り目を付けるように構成された、前記パネルの下の非対称の一対のガイドレールと、
前記パネルに沿って前記製品容器および前記カートンブランクを移動させるように構成された、前記パネルに最も近いコンベア機構と、
を備えるシステム。
【請求項2】
前記プロングの各々が複数の歯を含み、各歯が前記カム経路に対してスライド可能に取り付けられており、前記カム経路が、各歯を、前記パネルに近づく方向および前記パネルから離れる方向へ個々に導くように構成された横向きの部分を含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記プロングの各々が、互いに対して取り付けられて一緒に横方向へ移動するように構成されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記プロングの各々が、連続したチェーンに取り付けられ、前記チェーンによって前記カム経路に沿って駆動される、請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記パネルが、
前記製品容器を支持するように構成された頂面と、
それぞれが前記プロングのうちの1つと前記保持フラップのうちの1つとを受け入れるように構成されている主溝をそれぞれ含む一対の対向面と、
前記主フラップが前記非対称のガイドレールに到達するまで前記保持フラップを保持するよう構成されている補助溝をそれぞれが形成する前記主溝の各々の内部のブロッカと、
を含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
前記ブロッカの各々が前記主溝の各々の内部で部分的にのみ延在する、請求項5に記載のシステム。
【請求項7】
前記パネルが、その長手方向に沿って単一の経路から3分岐経路へと遷移する、請求項1に記載のシステム。
【請求項8】
前記パネルの幅が前記パネルの長手方向に沿って一定である、請求項7に記載のシステム。
【請求項9】
前記3分岐経路が、2つの狭くなる分岐の間に、一定幅を有する中央の分岐を含み、それぞれの狭くなる分岐と、前記保持フラップを受け取るように構成された前記中央の分岐との間に、広がるチャネルが配設さている、請求項7に記載のシステム。
【請求項10】
前記単一の経路から前記3分岐経路への前記遷移の下流に、前記非対称のガイドレールの対が配置されている、請求項7に記載のシステム。
【請求項11】
前記コンベア機構が、前記製品容器を経路に沿って押し進めるためのアームを含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項12】
カートンブランクにより部分的に囲まれた製品容器のパックを、経路に沿ってガイドするステップと、
リトラクタブルプロングを使用して、前記カートンブランクの第1の下フラップの先頭の保持フラップを折り畳むステップと、
リトラクタブルプロングを使用して、前記カートンブランクの第2の下フラップの先頭の保持フラップを折り畳むステップと、
リトラクタブルプロングを使用して、前記カートンブランクの第1の下フラップの後続の保持フラップを折り畳むステップと、
リトラクタブルプロングを使用して、前記カートンブランクの第2の下フラップの後続の保持フラップを折り畳むステップと、
第1のレールガイドを使用して、カートンブランクの前記第1の下フラップを折り畳むステップと、
第2のレールガイドを使用して、前記カートンブランクの前記第2の下フラップを折り畳むステップと、
前記第1の下フラップおよび第2の下フラップの先頭および後続の上部の保持フラップを、折り畳んだ状態で、一対のガイドレールの間の隙間に通すステップと、
前記先頭の保持フラップを、容器のパックの先頭の製品容器に連結するステップと、
前記後続の保持フラップを、前記容器のパックの後続の製品容器に連結するステップと、
前記容器のパックのまわりに前記カートンブランクを巻き付けて、前記製品容器を一緒にパッケージ化するステップと、
を含む方法。
【請求項13】
前記カートンブランクの第1の下フラップの中央の保持フラップを折り畳むステップと、前記カートンブランクの第2の下フラップの中央の保持フラップを折り畳むステップと、をさらに含む請求項12に記載の方法。
【請求項14】
保持フラップを折り畳むステップが、対応するプロングを駆動することによって前記保持フラップの各々を押し進めるステップと、各プロングを引っ込めるステップと、経路の溝の中に配置されたブロッカにより前記保持フラップの各々を折り畳まれた位置に保持するステップと、を含む、請求項12に記載の方法。
【請求項15】
前記カートンブランクの前記第1の下フラップを折り畳むステップと、前記カートンブランクの前記第2の下フラップを折り畳むステップとが、各プロングを引っ込めた後に生じる、請求項13に記載の方法。
【請求項16】
連結するステップが、前記保持フラップの各々を製品容器の下側の空洞へと押し進めるステップを含む、請求項12に記載の方法。
【請求項17】
製品のパックが缶の2×3の6つのパックである、請求項12に記載の方法。
【請求項18】
前記第1の下フラップおよび第2の下フラップを折り畳むステップは、前記製品容器が前記カートンブランクの下にあるとき、前記カートンブランクの下からアクセスすることによって実行される、請求項12に記載の方法。
【請求項19】
前記後続の保持フラップが前記先頭の保持フラップの後に折り畳まれる、請求項12に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示はパッケージングに関し、より詳細には、缶または瓶など複数の製品単位を一緒にパッケージ化するためのシステムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0002】
複数の瓶または缶を一緒にパッケージ化するやり方の1つには、グループ化した缶または瓶の6つの側のうち4つのまわりに巻き付ける板紙の包み紙を利用するものがある。たとえば、板紙の包み紙またはカートンは、2×2の4つの缶のグループの上側、左側、下側、および右側を包むことができる。2×3の6つの缶のパックをパッケージ化するために、同じ技術を用いて類似の板紙カートンが使用され得る。
【0003】
従来の技術は、意図された目的に対して満足すべきものと見なされている。しかしながら、パッケージングのためのシステムおよび方法を改善することが常に必要とされている。本開示は、この必要性に対する解決策を提供するものである。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
システムには、カートンブランクおよび製品容器を受け、カートンブランクの保持フラップに折り目を付けるように構成された隙間によって互いに離隔された、横方向に延在する一対のプロングであって、各プロングがカム経路に沿って進む、プロングと、製品容器を支持し保持フラップをガイドするように構成された、プロングの対の中間で縦方向に延在するパネルと、カートンブランクの第1の主フラップと第2の主フラップとに交互に折り目を付けるように構成された、パネルの下の非対称の一対のガイドレールと、パネルに沿って製品容器およびカートンブランクを移動させるように構成された、パネルに最も近いコンベア機構と、が含まれる。
【0005】
プロングの各々が複数の歯を含み、各歯がカム経路に対してスライド可能に取り付けられ得、カム経路は、各歯を、パネルに近づく方向/パネルから離れる方向へ個々に導くように構成された横向きの部分を含み得る。プロングの各々が、互いに対して取り付けられ、一緒に横方向へ移動するように構成され得る。プロングの各々が、連続したチェーンに取り付けられて、チェーンによって、カム経路に沿って駆動され得る。
【0006】
パネルは、製品容器を支持するように構成された頂面と、それぞれがプロングのうちの1つと保持フラップのうちの1つとを受け入れるように構成されている主溝をそれぞれ含む一対の対向面と、主フラップが非対称のガイドレールに到達するまで保持フラップを保持するように構成されている補助溝をそれぞれが形成する主溝の各々の内部のブロッカとを含み得る。ブロッカの各々は、主溝の各々の内部で部分的にのみ延在することができる。
【0007】
パネルは、その長手方向に沿って、単一の経路から3分岐経路へと遷移することができる。パネルの幅は、その長手方向に沿って一定であり得る。3分岐経路は、2つの狭くなる分岐の間に、一定幅を有する中央の分岐を含み、それぞれの狭くなる分岐と、保持フラップを受け取るように構成された中央の分岐との間に、広がるチャネルが配設され得る。単一の経路から3分岐経路への遷移の下流に、非対称のガイドレールの対が配置され得る。
【0008】
コンベア機構は、カートンブランクによって部分的に囲まれた製品容器のパックを、経路に沿ってガイドするステップと、リトラクタブルプロングを使用して、カートンブランクの第1の下フラップの先頭の保持フラップを折り畳むステップと、リトラクタブルプロングを使用して、カートンブランクの第2の下フラップの先頭の保持フラップを折り畳むステップと、リトラクタブルプロングを使用して、カートンブランクの第1の下フラップの後続の保持フラップを折り畳むステップと、リトラクタブルプロングを使用して、カートンブランクの第2の下フラップの後続の保持フラップを折り畳むステップと、第1のレールガイドを使用して、カートンブランクの第1の下フラップを折り畳むステップと、第2のレールガイドを使用して、カートンブランクの第2の下フラップを折り畳むステップと、第1および第2の下フラップの先頭および後続の上部の保持フラップを、折り畳んだ状態で、一対のガイドレールの間の隙間に通すステップと、先頭の保持フラップを、容器のパックの先頭の製品容器に連結するステップと、後続の保持フラップを、容器のパックの後続の製品容器に連結するステップと、容器のパックのまわりにカートンブランクを巻き付けて、製品容器を一緒にパッケージ化するステップとを含む方法を実行するために、経路に沿って製品容器を押し進めるためのアームを含む。
【0009】
この方法は、カートンブランクの第1の下フラップの中央の保持フラップを折り畳むステップと、カートンブランクの第2の下フラップの中央の保持フラップを折り畳むステップとを含み得る。保持フラップを折り畳むステップは、対応するプロングを駆動してフラップの各々を押し進めるステップと、各プロングを引っ込めるステップと、経路の溝の中に配置されたブロッカによって、フラップの各々を、折り畳まれた位置に保持するステップとを含み得る。カートンブランクの第1の下フラップを折り畳むステップと、カートンブランクの第2の下フラップを折り畳むステップとは、各プロングを引っ込めた後に可能になる。
【0010】
連結するステップは、保持フラップの各々を製品容器の下側の空洞へと押し進めるステップを含み得る。製品のパックは、缶の2×3の6つのパックであり得る。第1および第2の下フラップを折り畳むステップは、製品容器がブランクの下にあるとき、カートンブランクの下から接近することによって実行され得る。後続の保持フラップは、先頭の保持フラップの後に折り畳まれ得る。
【0011】
当業者には、主題開示のシステムおよび方法のこれらおよび他の特徴が、図面に関連して理解される好ましい実施形態の以下の詳述から、より容易に明らかになるであろう。
【0012】
主題開示が属する技術分野の当業者が、必要以上の実験なしで、主題開示のデバイスおよび方法を作製したり使用したりするやり方を容易に理解するように、その好ましい実施形態が、本明細書において、ある特定の図を参照しながら以下で詳細に説明される。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】カートンブランクの上の視点からアンビルを示す、本開示に従って構築されたシステムの一実施形態の斜視図である。
【
図2】カートンブランクの下の視点からの、
図1のシステムの斜視図である。
【
図3】第2の位置におけるラグを示す、本開示に従って構築されたシステムの一実施形態の斜視図である。
【
図4】第3の位置におけるラグを示す、本開示に従って構築されたシステムの一実施形態の斜視図である。
【
図5】ラグによって押し進められて主溝に入る保持フラップを示す、
図1のシステムの背面図である。
【
図6】ラグから解放されて補助溝の中のブロッカと接触している保持フラップを示す、
図1のシステムの背面図である。
【
図7】第1の位置においてガイドレールと接触している主フラップを示す、
図1のシステムの正面図である。
【
図8】第2の位置における主フラップおよび広がるチャネルの内部の保持フラップを示す、
図1のシステムの正面図である。
【
図9】第3の位置における主フラップおよび容器の下側の部分に接触している保持フラップを示す、
図1のシステムの正面図である。
【
図10】展開された位置における主フラップおよび保持フラップを示す
図1のブランクの上面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
次に図面が参照され、類似の参照数字は、主題開示の類似の構造上の特徴または態様を識別する。
図1には、限定するためではなく説明および図解のために、参照文字100で全体的に指定された本開示によるシステムの一実施形態の部分図が示されている。本開示によるシステムの他の実施形態またはその態様が
図2~
図9に提供されており、これらが説明される。本明細書で説明されたシステムおよび方法は、飲料用缶などの製品単位と係合させるようにカートンブランクの上フラップを折り畳んで、製品単位のパックのまわりにカートンを巻き付けた後に、カートンの中の製品単位を固定するために使用され得る。
【0015】
図1が示す、製品を移動したり包装したりするためのシステム100は、横方向(D1)に延びてカートンブランク106の保持フラップ110に折り目を付ける一対のプロング102を含む。カートンブランク106および製品容器108は、最も近いコンベア機構112によって駆動される。コンベア機構112は、製品容器を前方へ押し進めるためのアーム112aを含み得る。カートンブランクの最も近くに、移動させるための吸引設備またはベルトが配置され得ることも考えられる。一対のプロング102の中間において、パネル114が縦方向D2に延在する。パネル114は、製品容器108を支持し、保持フラップ110をガイドする。ブランク106がパネルの終端に向かって移動するとき、パネル114の下の非対称な一対のガイドレール116が、カートンブランクの第1の主フラップ118aと第2の主フラップ118bとに交互に折り目を付ける。
【0016】
図2~
図4は、カム経路120に取り付けられたプロング102と、カム経路120に沿ったそれらの様々な位置とを示す。プロング102はカム経路120に沿って移動する。カム経路120は、横向きの部分122を含む。プロング102は、部分122に到達したとき、パネル114の方へ導かれて(
図3)、カートンブランク106の保持フラップ110のうちの1つを押し進め、部分124に到達したとき、引っ込んでパネル114から離れるように導かれる(
図4)。プロング102は、3つの個々の歯126a~126cを含む。それぞれの歯126a~126cが、個々に、パネル114の方へ/パネル114から離れるように、導かれ得る。中央の歯126bだけが特にカム経路120に接続されて、歯126a~126cのすべてがパネル114に向かって同時に導かれることも考えられる。各プロングが、連続したチェーン128に取り付けられ、このチェーンによってカム経路120に沿って駆動される。チェーン128の加速や減速は、個々の生産ラインによって、必要に応じて制御され得る。
【0017】
図5および
図6は、保持フラップ110およびカートンブランク106がパネル114の様々な部分と相互作用する様子を示すものである。パネル114が含む頂面130に沿って製品容器が移動される。パネル114に含まれる一対の対向面132のそれぞれが、歯126a~126cおよび保持フラップ110を受け入れる主溝134を含む。主溝134に沿ってブロッカ136が配置されている。ブロッカ136が、主溝134の内部に補助溝138を形成する。保持フラップ110は、プロング102によって、最初に主溝134の中へ押し進められ、次いで補助溝138の中へ進む。プロングが部分124に到達してから引っ込むとき、保持フラップ110は、元来の性向によって、元の構成へと急速に戻ることになる。それと異なって、ブロッカ136の下側は、
図6に見られるように曲がったままである。ブロッカ136は、主溝134の各々の内部で部分的にのみ延在する。
【0018】
図7~
図9は、パネル114の下流部分に注目するものである。プロング102が引っ込んで、製品容器がある特定のポイントに到達したとき、パネル114は、単一の経路114aから3分岐経路114bへと遷移する。パネルの幅は一定のままである。3分岐経路114bは、幅が一定の中央の分岐140aを含む。中央の分岐は、2つの狭くなる分岐140bと140cとの間に配置されている。分岐140bおよび140cは、製品容器の進行方向において狭くなる。その結果、それぞれの狭くなる分岐140b/cと中央の分岐140aとの間に、広くなるチャネル142a/bが配設される。保持フラップ110は、ブロッカ136の終端に到達したとき、広くなるチャネル142a/bに入り、非対称のガイドレール116によって主フラップ118a/bが上方へ駆動されるので、分岐140b/cの内表面に押し付けられる。単一の経路114aから3分岐経路114bへの遷移の下流に、非対称のガイドレールの対116が配置される。非対称のガイドレールは、同一の配置から始まるが、一方のガイドレール116bはドエル部分144を含み、ここでは上昇しないので、主フラップ118bは押されることなく、製品容器のまわりで交互に閉じることができる、という意味で非対称である。
【0019】
図9は、先頭の保持フラップ110aが容器のパックの先頭の製品容器に連結される様子を示すものである。保持フラップ110aは、製品容器の下側の空洞に入るように成形されている。製品容器が前方へスライドするとき、後続の保持フラップ110cが、スライドして後続のパッケージ容器の下側に押し込まれる。この配列は2×3のパックとして示されるが、先頭の容器および後続の容器が適所に固定されて、中央の容器が折り畳まれたカートンから滑り出るのが防止される限り、2×2または2×6を含む任意数の配列に対して使用され得る。
【0020】
図10は展開したブランク106を示す。展開したブランクに示される中央の保持フラップ110bは、先頭の保持フラップ110aや後続の保持フラップ110cよりも長い。先頭の保持フラップおよび後続の保持フラップは、一方向の移動を防止するのみであるが、中央のフラップは、パッケージ中央の製品容器の両方向の移動を防止する。この機構により、製品容器を、より少ない包装材料で適所に固定することが可能になる。先の図で示されたように、製品容器は、ブランクの境界を通り越して両方向へ部分的に突出するが、それにもかかわらずしっかりと保持される。
【0021】
上記で説明されて図面で示された本開示の方法およびシステムは、カートンの中の飲料用缶などの製品単位の、使用の容易さおよび信頼性を含む優れた特性を伴うパッケージ化を提供するものである。主題開示の装置および方法が、好ましい実施形態を参照しながら示されかつ説明されてきたが、当業者なら、これらに対する変更および/または改良が、主題開示の範囲から逸脱することなく容易になされ得ることを理解するであろう。
【符号の説明】
【0022】
100 システム
102 プロング
106 カートンブランク
108 製品容器
110 保持フラップ
110a 先頭の保持フラップ
110b 中央の保持フラップ
110c 後続の保持フラップ
112 コンベア機構
114 パネル
114a 単一の経路
114b 3分岐経路
116 非対称のガイドレールの対
116a ガイドレール
116b ガイドレール
118a 第1の主フラップ
118b 第2の主フラップ
120 カム経路
122 横向きの部分
124 部分
126a 歯
126b 中央の歯
126c 歯
128 チェーン
130 頂面
132 一対の対向面
134 主溝
136 ブロッカ
138 補助溝
140a 中央の分岐
140b 分岐
140c 分岐
142a 広くなるチャネル
142b 広くなるチャネル
144 ドエル部分
【国際調査報告】