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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-08-25
(54)【発明の名称】介護者リマインダ付き患者支持装置
(51)【国際特許分類】
   A61G 7/00 20060101AFI20220818BHJP
   A61G 12/00 20060101ALI20220818BHJP
【FI】
A61G7/00
A61G12/00 E
A61G12/00 Z
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021576311
(86)(22)【出願日】2020-06-18
(85)【翻訳文提出日】2022-02-03
(86)【国際出願番号】 US2020038462
(87)【国際公開番号】W WO2020257475
(87)【国際公開日】2020-12-24
(31)【優先権主張番号】62/864,638
(32)【優先日】2019-06-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】595148888
【氏名又は名称】ストライカー コーポレイション
【氏名又は名称原語表記】Stryker Corporation
【住所又は居所原語表記】2825 Airview Boulevard Kalamazoo MI 49002 (US)
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100092624
【弁理士】
【氏名又は名称】鶴田 準一
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【弁理士】
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100153729
【弁理士】
【氏名又は名称】森本 有一
(72)【発明者】
【氏名】クロシュ ナハバンディー
(72)【発明者】
【氏名】プラシード ニバクゼ
(72)【発明者】
【氏名】デイビッド ビュイック
【テーマコード(参考)】
4C040
4C341
【Fターム(参考)】
4C040AA18
4C040AA28
4C040GG09
4C341LL10
4C341MR11
4C341MR17
4C341MR18
4C341MS12
4C341MS22
(57)【要約】
ベッド、ベビーベッド、担架、手術台、リクライニングチェア等の患者支持装置は、患者支持構造とユーザーインターフェイスと表示器と複数のライトとコントローラとを具備する。ユーザーインターフェイスは、患者支持装置の様々な構成要素を構成するためのコントローラと表示器とを具備する。コントローラは、ライト及び/又は表示器を使用して、介護者が患者支持装置から離れる前に、介護者に1つ以上のリマインダを発信して、患者支持装置を所望の構成に設定する。リマインダは、介護者が患者支持装置を適切に構成したことを確認することを支援する。幾つかの実施形態において、リマインダは、適切な構成が達成されるまで、目立たないが容易に見える方法で、ライトを脈動させることを具備する。リマインダはまた、患者支持装置が適切に構成されるまで、特定の機能を禁止することにより実施されうる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
患者支持装置が、
患者支持面の上に患者を支持するように適合された、患者支持面を有する支持構造と、
床面上での前記患者支持装置の輸送を容易にする複数の車輪と、
作動及び作動解除されるように構成された出口検出システムであって、前記出口検出システムが作動させられていて且つ患者が前記患者支持面を出る時に警報を発するように適合された出口検出システムと、
前記患者支持装置の構成要素の状態を検出するように適合されたセンサと、
表示器と、
前記センサ及び前記表示器と通信するコントローラと、を具備する患者支持装置において、
前記コントローラは、前記構成要素が第1の状態か又は第2の状態にあるかを判断して、前記構成要素が前記第1の状態にある場合に、前記出口検出システムが作動することを防止し、更に前記構成要素が前記第2の状態にある場合に、前記出口検出システムが作動することを可能にするように構成される、患者支持装置。
【請求項2】
前記コントローラは、前記構成要素が前記第1の状態にある時に、前記表示器上にリマインダ画面を表示するように構成される、請求項1に記載の患者支持装置。
【請求項3】
前記リマインダ画面は、状態制御部を具備しており、前記状態制御部を使用者が作動させる時に、前記状態制御部は、前記構成要素の状態を前記第1の状態から前記第2の状態に使用者が変更することを可能にするように構成される、請求項2に記載の患者支持装置。
【請求項4】
前記リマインダ画面は、無視制御部を具備しており、前記無視制御部を使用者が作動させる時に、前記無視制御部は、使用者が前記リマインダ画面を前記表示器からクリアすることを可能にするように構成される、請求項2に記載の患者支持装置。
【請求項5】
前記コントローラは、前記構成要素の状態が前記第1の状態から前記第2の状態に変化することに応答して、前記表示器から前記リマインダ画面をクリアするように構成される、請求項2に記載の患者支持装置。
【請求項6】
前記患者支持装置は、
前記患者に面する内面と、前記患者から離れて面する外面と、を具備する第1のサイドレールと、
前記第1のサイドレールの前記外面に結合された第1のライトと、
前記第1のサイドレールに対向する第2のサイドレールであって、前記患者に面する内面と、前記患者から離れて面する外面と、を具備する第2のサイドレールと、
前記第2のサイドレールの前記外面に結合された第2のライトと、
前記支持構造の足端部に結合された第3のライトと、を更に具備する前記患者支持装置において、
前記コントローラは、前記構成要素が前記第2の状態に変更されるまで、同期して前記第1のライト、前記第2のライト及び前記第3のライトを脈動させるように更に適合される、請求項1に記載の患者支持装置。
【請求項7】
前記コントローラは、1秒当り1脈動よりも大きい周波数を有する正弦波様式において、前記第1のライト、前記第2のライト及び前記第3のライトを脈動させるように構成される、請求項6に記載の患者支持装置。
【請求項8】
前記コントローラは、もし前記出口検出システムが作動していない場合には、前記構成要素が前記第2の状態に変更された後に、前記第1のライト、前記第2のライト及び前記第3のライトを脈動させ続けるように、そして前記出口検出システムが作動するまで、前記第1のライト、前記第2のライト及び前記第3のライトを脈動させ続けるように、更に適合される、請求項7に記載の患者支持装置。
【請求項9】
前記構成要素がブレーキであり、前記センサがブレーキセンサであり、前記第1の状態は前記ブレーキが作動解除された状態であり、前記第2の状態は前記ブレーキが作動させられた状態である、請求項6に記載の患者支持装置。
【請求項10】
前記構成要素は、医療施設のヘッドウォールに設置されたナースコールシステム出口に通信するように結合するように構成されたナースコールインターフェイスであり、
前記センサは、前記ナースコールインターフェイスが、前記ナースコールシステム出口に通信するように結合するかどうかを検出するように適合されたナースコール通信センサであり、
前記第1の状態は、前記ナースコールインターフェイスが前記ナースコールシステム出口に通信するように結合していない状態であり、
前記第2の状態は、前記ナースコールインターフェイスが前記ナースコールシステム出口に通信するように結合する状態である、請求項6に記載の患者支持装置。
【請求項11】
前記ナースコール通信センサは、前記ナースコールインターフェイスと前記ナースコールシステム出口との間においてナースコールケーブルが結合されるかどうかを検出するように適合されたセンサである、請求項10に記載の患者支持装置。
【請求項12】
前記出口検出システムが作動していて更に前記患者が前記患者支持面を出る時に、前記コントローラが前記第1のライト、前記第2のライト及び前記第3のライトを同期して点滅させるように更に構成されており、前記コントローラが前記第1のライト、前記第2のライト及び前記第3のライトを脈動させるように構成される、周波数とは異なる周波数において、前記コントローラが前記第1のライト、前記第2のライト及び前記第3のライトを点滅させるように構成される、請求項6に記載の患者支持装置。
【請求項13】
前記コントローラが、非正弦波様式で前記第1のライト、前記第2のライト及び前記第3のライトを点滅させるように更に構成される、請求項12に記載の患者支持装置。
【請求項14】
前記コントローラが前記第1のライト、前記第2のライト及び前記第3のライトを脈動させるように構成されるものとは異なる色で、前記コントローラは、前記第1のライト、前記第2のライト及び前記第3のライトを点滅させるように更に構成される、請求項12に記載の患者支持装置。
【請求項15】
患者支持装置が、
患者支持面の上に患者を支持するように適合された、患者支持面を有する支持構造と、
床面上での前記患者支持装置の輸送を容易にする複数の車輪と、
作動及び作動解除されるように構成された監視システムであって、前記監視システムが、前記患者支持装置の複数の条件を監視しており、もし複数の監視される条件のいずれかが望まれない状態に変化した場合には、作動させられると、警報を発するように適合される、監視システムと、
前記患者支持装置の構成要素の状態を検出するように適合されたセンサと、
表示器と、
前記センサ及び前記表示器と通信するコントローラと、を具備する患者支持装置において、
前記コントローラは、前記構成要素が第1の状態か又は第2の状態にあるかを判断して、前記構成要素が前記第1の状態にある場合に、前記監視システムが作動することを防止し、更に前記構成要素が前記第2の状態にある場合に、前記監視システムが作動することを可能にするように構成される、患者支持装置。
【請求項16】
前記コントローラは、前記構成要素が前記第1の状態にある時に、前記表示器上にリマインダ画面を表示するように構成される、請求項15に記載の患者支持装置。
【請求項17】
前記リマインダ画面は、状態制御部を具備しており、前記状態制御部を使用者が作動させる時に、前記状態制御部は、前記構成要素の状態を前記第1の状態から前記第2の状態に使用者が変更することを可能にするように構成される、請求項16に記載の患者支持装置。
【請求項18】
前記リマインダ画面は、無視制御部を具備しており、前記無視制御部を使用者が作動させる時に、前記無視制御部は、使用者が前記リマインダ画面を前記表示器からクリアすることを可能にするように構成される、請求項16に記載の患者支持装置。
【請求項19】
前記コントローラは、前記構成要素の状態が前記第1の状態から前記第2の状態に変化することに応答して、前記表示器から前記リマインダ画面をクリアするように構成される、請求項16に記載の患者支持装置。
【請求項20】
前記患者支持装置は、
前記患者に面する内面と、前記患者から離れて面する外面と、を具備する第1のサイドレールと、
前記第1のサイドレールの前記外面に結合された第1のライトと、
前記第1のサイドレールに対向する第2のサイドレールであって、前記患者に面する内面と、前記患者から離れて面する外面と、を具備する第2のサイドレールと、
前記第2のサイドレールの前記外面に結合された第2のライトと、
前記支持構造の足端部に結合された第3のライトと、を更に具備する前記患者支持装置において、
前記コントローラは、前記構成要素が前記第2の状態に変更されるまで、同期して前記第1のライト、前記第2のライト及び前記第3のライトを脈動させるように更に適合される、請求項15に記載の患者支持装置。
【請求項21】
前記コントローラは、1秒当り1脈動よりも大きい周波数を有する正弦波様式において、前記第1のライト、前記第2のライト及び前記第3のライトを脈動させるように構成される、請求項20に記載の患者支持装置。
【請求項22】
前記コントローラは、もし前記監視システムが作動していない場合には、前記構成要素が前記第2の状態に変更された後に、前記第1のライト、前記第2のライト及び前記第3のライトを脈動させ続けるように、そして前記監視システムが作動するまで、前記第1のライト、前記第2のライト及び前記第3のライトを脈動させ続けるように、更に適合される請求項20に記載の患者支持装置。
【請求項23】
前記構成要素がブレーキであり、前記センサがブレーキセンサであり、前記第1の状態は、前記ブレーキが作動解除された状態であり、前記第2の状態は、前記ブレーキが作動させられた状態である、請求項20に記載の患者支持装置。
【請求項24】
前記構成要素は、医療施設のヘッドウォールに設置されたナースコールシステム出口に通信するように結合するように構成されたナースコールインターフェイスであり、前記センサは、前記ナースコールインターフェイスが、前記ナースコールシステム出口に通信するように結合するかどうかを検出するように適合されたナースコール通信センサであり、前記第1の状態は、前記ナースコールインターフェイスが前記ナースコールシステム出口に通信するように結合していない状態であり、そして
前記第2の状態は、前記ナースコールインターフェイスが前記ナースコールシステム出口に通信するように結合する状態である、請求項20に記載の患者支持装置。
【請求項25】
前記ナースコール通信センサは、前記ナースコールインターフェイスと前記ナースコールシステム出口との間においてナースコールケーブルが結合されるかどうかを検出するように適合されたセンサである、請求項24に記載の患者支持装置。
【請求項26】
前記監視システムが作動していて更に前記複数の監視される条件のいずれかが前記望まれない状態に変化した時に、前記コントローラが前記第1のライト、前記第2のライト及び前記第3のライトを同期して点滅させるように更に構成されており、
前記コントローラが前記第1のライト、前記第2のライト及び前記第3のライトを脈動させるように構成される、周波数とは異なる周波数において、前記コントローラが前記第1のライト、前記第2のライト及び前記第3のライトを点滅させるように構成される、請求項20に記載の患者支持装置。
【請求項27】
前記コントローラが、非正弦波様式で前記第1のライト、前記第2のライト及び前記第3のライトを点滅させるように更に構成される、請求項26に記載の患者支持装置。
【請求項28】
前記コントローラが前記第1のライト、前記第2のライト及び前記第3のライトを脈動させるように構成されているのとは異なる色で、前記コントローラは、前記第1のライト、前記第2のライト及び前記第3のライトを点滅させるように更に構成される、請求項26に記載の患者支持装置。
【請求項29】
患者支持装置は、
患者支持面の上に患者を支持するように適合された、患者支持面を有する支持構造と、
ライトと、
表示器と、
前記ライト及び前記表示器と通信するコントローラと、を具備する患者支持装置において、
前記コントローラは、前記患者支持装置の構成要素が所望の状態又は望ましくない状態にあるかどうかを検出するように構成されており、
前記患者支持装置の前記構成要素が前記望ましくない状態にある時に、前記表示器にリマインダ画面を表示し且つ前記ライトを点灯しており、
前記リマインダ画面の無視制御部を使用者が作動させる時に、前記表示器から前記リマインダ画面をクリアし、そして前記リマインダ画面がクリアされた後に、前記患者支持装置の前記構成要素が前記所望の状態になるまで、前記ライトを点灯し続ける、患者支持装置。
【請求項30】
前記ライトは、少なくとも第1のライトと、第2のライトと、第3のライトと、を具備する請求項29に記載の患者支持装置。
【請求項31】
前記患者支持装置は、前記患者に面する内面と前記患者から離れて面する外面とを具備する、第1のサイドレールを更に具備しており、
前記第1のライトは、前記第1のサイドレールの前記外面に結合しており、
前記第1のサイドレールに対向する第2のサイドレールであって、前記第2のサイドレールは、前記患者に面する内面と、前記患者から離れて面する外面と、を具備しており、
前記第2のライトは、前記第2のサイドレールの前記外面に結合しており、
前記第3のライトは、前記支持構造の足端部に結合する、請求項30に記載の患者支持装置。
【請求項32】
前記コントローラは、前記構成要素が前記所望の状態に変更されるまで、同期して前記第1のライト、前記第2のライト及び前記第3のライトを脈動させることにより、前記ライトを点灯するように適合される、請求項31に記載の患者支持装置。
【請求項33】
前記コントローラは、1秒当り1脈動よりも大きい周波数を有する正弦波様式において、前記第1のライト、前記第2のライト及び前記第3のライトを脈動させるように構成される、請求項32に記載の患者支持装置。
【請求項34】
前記コントローラは、もし第2の構成要素が第2の望まれない状態に保持される場合には、前記構成要素が前記所望の状態に変更された後に、前記第1のライト、前記第2のライト及び前記第3のライトを脈動させ続けるように更に適合される、請求項33に記載の患者支持装置。
【請求項35】
前記構成要素は、作動状態又は作動解除状態にあるように適合されたブレーキであり、前記望ましくない状態が前記作動解除状態である、請求項32に記載の患者支持装置。
【請求項36】
前記構成要素は、前記電源コードが電源コンセントに差し込まれる第1の状態と、前記電源コードが前記電源コンセントに差し込まれない第2の状態と、に適合された電源コードであり、そして前記望ましくない状態は前記第2の状態である、請求項32に記載の患者支持装置。
【請求項37】
前記構成要素は、作動状態及び作動解除状態にあるように適合された出口検出システムであり、そして前記望ましくない状態は前記作動解除状態である、請求項32に記載の患者支持装置。
【請求項38】
前記構成要素は、作動状態及び作動解除状態にあるように適合された監視システムであり、前記望ましくない状態は前記作動解除状態である、請求項32に記載の患者支持装置。
【請求項39】
前記構成要素は、ナースコールインターフェイスが医療施設のヘッドウォールに設置されたナースコールシステム出口に通信するように結合する、第1の状態、及び前記ナースコールインターフェイスが前記ナースコールシステム出口に通信するように結合しない、第2の状態、にあるように適合されたナースコールインターフェイスであり、そして前記望ましくない状態は前記第2の状態である、請求項29に記載の患者支持装置。
【請求項40】
前記構成要素は、前記無線ネットワークトランシーバが医療施設のローカルエリアネットワークと通信可能な第1の状態、及び前記無線ネットワークトランシーバが前記ローカルエリアネットワークと通信可能ではない第2の状態、にあるように適合された無線ネットワークトランシーバであり、そして前記望ましくない状態は前記第2の状態である、請求項30に記載の患者支持装置。
【請求項41】
前記構成要素は、作動状態又は作動解除状態にあるように適合されたブレーキであり、前記望ましくない状態が前記作動解除状態であり、
前記第2の構成要素は、以下の内の少なくとも1つ、
(a)前記電源コンセントに前記電源コードが差し込まれる第1の状態、及び前記電源コードが前記電源コンセントに差し込まれていない第2の状態、にあるように適合された電源コードであって、前記第2の望ましくない状態は前記第2の状態である、電源コードと、
(b)出口検出システムが作動状態及び作動解除状態にあるように適合されており、前記第2の望ましくない状態は前記作動解除状態である、出口検出システムと、
(c)監視システムが作動状態及び作動解除状態にあるように適合されており、前記第2の望ましくない状態は前記作動解除状態である、監視システムと、
(d)ナースコールインターフェイスが、医療施設のヘッドウォールに設置されたナースコールシステム出口に通信するように結合する第1の状態と、前記ナースコールインターフェイスが前記ナースコールシステム出口に通信するように結合しない第2の状態と、にあるように、前記ナースコールインターフェイスが適合しており、前記第2の望ましくない状態は前記第2の状態である、ナースコールインターフェイスと、
又は、
(e)無線ネットワークトランシーバが医療施設のローカルエリアネットワークと通信することができる第1の状態と、前記無線ネットワークトランシーバが前記ローカルエリアネットワークと通信することができない第2の状態と、にあるように前記無線ネットワークトランシーバが適合しており、前記第2の望ましくない状態は前記第2の状態である、無線ネットワークトランシーバと、を具備する請求項34に記載の患者支持装置。
【請求項42】
前記出口検出システムが作動していて更に前記患者が前記患者支持面を出る時に、前記コントローラは、前記第1のライト、前記第2のライト及び前記第3のライトを同期して点滅するように更に構成されており、前記コントローラが前記第1のライト、前記第2のライト及び前記第3のライトを脈動させるように構成される、周波数とは異なる周波数において、前記コントローラは、前記第1のライト、前記第2のライト及び前記第3のライトを点滅させるように構成される、請求項37に記載の患者支持装置。
【請求項43】
前記リマインダ画面は、状態制御部を具備しており、前記状態制御部を使用者が作動させる時に、前記状態制御部は、前記構成要素の状態を前記望まれない状態から前記所望の状態に使用者が変更することを可能にするように構成される、請求項29に記載の患者支持装置。
【請求項44】
前記コントローラは、前記患者支持装置の前記構成要素が前記望ましくない状態から前記所望の状態に変化することに応答して、前記表示器から前記リマインダ画面をクリアするが、しかしもし前記患者支持装置の第2の構成要素が第2の望ましくない状態にある場合には、前記リマインダ画面が前記表示器からクリアされた後に、前記ライトを点灯し続けるように構成される、請求項29に記載の患者支持装置。
【請求項45】
前記コントローラは、前記患者支持装置の前記構成要素が前記望ましくない状態から前記所望の状態に変化することに応答して、前記表示器から前記リマインダ画面をクリアするように構成されるが、しかし前記コントローラは、もし前記患者支持装置の第2の構成要素、第3の構成要素又は第4の構成要素の何れかがそれぞれ、第2の望ましくない状態、第3の望ましくない状態又は第4の望ましくない状態にある場合には、前記リマインダ画面が前記表示器からクリアされた後に、前記ライトを点灯にし続けるように構成される、請求項29に記載の患者支持装置。
【請求項46】
前記第2の構成要素は、電源コンセントに差し込まれるように適合された電源コードであり、前記第2の望ましくない状態は、前記電源コードが前記電源コンセントから引き抜かれることに対応しており、
前記第3の構成要素は、出口検出システムであり、前記第3の望ましくない状態は、前記出口検出システムが作動解除されることに対応しており、そして
前記第4の構成要素は、監視システムであり、前記第4の望ましくない状態は、前記監視システムが作動解除されることに対応する、請求項45に記載の患者支持装置。
【請求項47】
前記コントローラは、前記表示器を覚醒モード及び休眠モードにおいて動作するように構成されており、そして
前記コントローラは、前記覚醒モードから前記休眠モードに切り替えた後に、前記患者支持装置の前記構成要素が前記所望の状態になるまで、前記ライトを点灯させ続けるように更に構成される、請求項29に記載の患者支持装置。
【請求項48】
前記コントローラは、もし前記構成要素が前記所望の状態にない場合には、前記休眠モードから前記覚醒モードに切り替わる時に、前記表示器上に前記リマインダ画面を再表示するように更に構成される、請求項47に記載の患者支持装置。
【請求項49】
前記患者支持装置が、足台と前記足台に設置された計器盤とを更に具備しており、
前記計器盤が、前記構成要素に対応するアイコンと第4のライトを具備しており、
第4のライトが前記アイコンの後ろに配置されており、前記第4のライトが作動させられる時に、前記アイコンにバックライトするように適合される、請求項32に記載の患者支持装置。
【請求項50】
前記コントローラは、前記第1のライト、前記第2のライト及び前記第3のライトと同期して、前記第4のライトを脈動させるように更に適合される、請求項49に記載の患者支持装置。
【請求項51】
前記第1のサイドレールに結合する第1のユーザーインターフェイスであって、前記構成要素を制御するための第1の制御部と、前記第1の制御部を照らすための第1のバックライトと、を具備する第1のユーザーインターフェイスと、
前記第2のサイドレールに結合する第2のユーザーインターフェイスであって、前記構成要素を制御するための第2の制御部と、前記第2の制御部を照らすための第2のバックライトと、を具備する第2のユーザーインターフェイスと、を更に具備する患者支持装置において、
前記コントローラは、前記第1のライト、前記第2のライト及び前記第3のライトと同期して、前記第1のバックライト及び前記第2のバックライトを脈動させるように更に適合される、請求項32に記載の患者支持装置。
【請求項52】
前記コントローラは、前記構成要素が前記所望の状態に変更される場合及び第2の構成要素が第2の所望の状態に変更される場合の両方においてのみ、同期して前記第1のライト、前記第2のライト及び前記第3のライトの脈動を停止するように構成される、請求項32に記載の患者支持装置。
【請求項53】
前記コントローラは、前記構成要素が前記所望の状態にありそして前記第2の構成要素が前記第2の所望の状態にある両方の時に、前記第1のライト、前記第2のライト及び前記第3のライトを第2の色で連続的に作動させるように構成されており、
前記第2の色は、前記コントローラが前記第1のライト、前記第2のライト及び前記第3のライトを脈動させる、色とは異なる請求項52に記載の患者支持装置。
【請求項54】
患者支持装置は、
患者支持面の上に患者を支持するように適合された、患者支持面を有する支持構造と、
作動及び作動解除するように構成された出口検出システムであって、前記出口検出システムが作動し、前記患者が前記患者支持面を出る時に警報を発するように適合された、出口検出システムと、
前記患者支持面を出口方向に移動させるように適合された退出制御部を具備する、ユーザーインターフェイスと、
リマインダライトと、
前記ユーザーインターフェイスと前記出口検出システムと前記リマインダライトとに通信するコントローラと、を具備する患者支持装置において、
前記コントローラは、もし前記出口検出システムが現在作動する場合には、前記使用者が退出制御部を作動させる時に、前記リマインダライトを点灯し、そしてもし前記出口検出システムが現在作動していない場合には、前記退出制御部の使用者作動解除時に、前記リマインダライトを点灯しないように構成される、患者支持装置。
【請求項55】
前記支持構造に結合されたサイドレールを更に具備しており、前記ユーザーインターフェイスが前記サイドレールに結合される、請求項54に記載の患者支持装置。
【請求項56】
前記ユーザーインターフェイスは、前記出口検出システムを作動解除するように適合される、作動解除制御部を更に具備しており、そして
前記リマインダライトは、作動解除制御部をバックライトするように適合されたバックライトである、請求項54に記載の患者支持装置。
【請求項57】
前記コントローラは、前記リマインダライトをオン及びオフに点滅させることにより、前記リマインダライトを点灯させるように構成される、請求項54に記載の患者支持装置。
【請求項58】
前記リマインダライトを点灯させた後に、前記コントローラは、使用者が前記出口検出システムを作動解除することに応答して、前記リマインダライトを作動解除するように更に構成される、請求項54に記載の患者支持装置。
【請求項59】
前記リマインダライトの点灯は、前記リマインダライトから放出される光の色を変更することを具備しており、前記コントローラは、もし前記出口検出システムが現在作動させられる場合には、前記使用者の作動によって退出制御部を作動させる前に、前記リマインダライトを第1の色で点灯しており、更にもし前記出口検出システムが現在作動させられる場合には、使用者が前記退出制御部を作動させた後に、第2の色で前記リマインダライトを点灯する、請求項54に記載の患者支持装置。
【請求項60】
前記患者支持装置は、
前記患者支持装置の構成要素の状態を検出するように適合されたセンサと、
表示器と、を更に具備しており、
前記コントローラは、前記構成要素が第1の状態であるか又は第2の状態であるかを判断して、前記構成要素が前記第1の状態にある時には、前記出口検出システムが作動することを防止し、更に前記構成要素が第2の状態にある時には、前記出口検出システムが作動することを可能にするように構成される、請求項54に記載の患者支持装置。
【請求項61】
前記患者支持装置は、作動及び作動解除するように構成された、監視システムを更に具備しており、
前記監視システムは、前記患者支持装置の複数の条件を監視しており、更に作動する時には、もし前記複数の監視条件の何れかが望ましくない状態に変化した場合には、警報を発するように適合されており、
前記コントローラは、前記構成要素が前記第1の状態にある時に、前記監視システムが作動することを防止し、更に前記構成要素が前記第2の状態にある時に、前記監視システムが作動することを可能にするように更に構成される、請求項60に記載の患者支持装置。
【請求項62】
前記患者支持装置は、
前記患者に面する内面と、前記患者から離れて面する外面と、を具備する第1のサイドレールと、
前記第1のサイドレールの前記外面に結合された第1のライトと、
前記第1のサイドレールに対向する第2のサイドレールであって、前記患者に面する内面と前記患者から離れて面する外面とを具備する、第2のサイドレールと、
前記第2のサイドレールの前記外面に結合された第2のライトと、
前記支持構造の足端部に結合された第3のライトと、を更に具備する前記患者支持装置において、
前記コントローラは、前記構成要素が前記第2の状態にある時に、同期して前記第1のライト、前記第2のライト及び前記第3のライトを脈動させるように更に適合される、請求項61に記載の患者支持装置。
【請求項63】
前記コントローラは、前記構成要素が前記第2の状態にある時に、リマインダ画面を前記表示器に表示して、前記リマインダ画面の無視制御部を使用者が作動させる時に前記リマインダ画面を前記表示器からクリアするように、更に前記患者支持装置の前記構成要素が前記第2の状態になるまで、前記第1のライト、前記第2のライト及び前記第3のライトを脈動させ続けるように、更に構成される請求項62に記載の患者支持装置。
【請求項64】
前記コントローラは、1秒当り1脈動よりも大きい周波数を有する、正弦波様式で前記第1のライト、前記第2のライト及び前記第3のライトを脈動させるように構成される、請求項63に記載の患者支持装置。
【請求項65】
前記患者支持装置は、
それの上に患者を支持するように適合された患者支持面を有する支持構造と、
作動及び作動解除するように構成された警報システムであって、作動した時及び前記警報システムが警報条件を検出した時に、警報を発するように適合された警報システムと、
表示器と、
前記警報システムの所望の状態が保存される、メモリと、
前記表示器及び前記メモリと通信するコントローラであって、前記警報システムの現在の状態を判断し、更にもし前記警報システムが前記所望の状態にない場合には、前記警報システムを前記所望の状態に変更するようにリマインダを発信するように構成されたコントローラと、を具備する患者支持装置。
【請求項66】
前記リマインダが、前記表示器上に表示されるリマインダ画面を具備する、請求項65に記載の患者支持装置。
【請求項67】
前記リマインダ画面は、使用者が前記警報システムを自動的に作動させることを可能にするように構成された、作動制御部を具備しており、
前記使用者が作動制御部を作動させる時に、前記コントローラは、前記警報システムを作動させて、前記表示器からの前記リマインダ画面をクリアするように動作可能である、請求項66に記載の患者支持装置。
【請求項68】
前記リマインダ画面が、無視制御部を具備しており、前記無視制御部は、前記無視制御部を使用者が作動させる時に、使用者が前記リマインダ画面を前記表示器からクリアすることを可能にするように構成される、請求項66に記載の患者支持装置。
【請求項69】
前記警報システムは、出口検出システム及び監視システムの内の少なくとも1つを具備しており、前記出口検出システムは、前記患者が支持面から出る時に警報を発するように適合されており、前記監視システムは、前記患者支持装置の複数の条件の何れかが望ましくない状態に変化した時に、警報を発するように適合される、請求項65に記載の患者支持装置。
【請求項70】
前記患者支持装置は、
前記患者に面する内面と、前記患者から離れて面する外面と、を具備する第1のサイドレールと、
前記第1のサイドレールの前記外面に結合された第1のライトと、
前記第1のサイドレールに対向する第2のサイドレールであって、前記患者に面する内面と前記患者から離れて面する外面とを具備する、第2のサイドレールと、
前記第2のサイドレールの前記外面に結合された第2のライトと、
前記支持構造の足端部に結合された第3のライトと、を更に具備する前記患者支持装置において、
前記コントローラは、前記警報システムが前記所望の状態にない時に、同期して前記第1のライト、前記第2のライト及び前記第3のライトを点滅させることにより、前記リマインダを発信するように更に適合される、請求項69に記載の患者支持装置。
【請求項71】
前記コントローラは、前記警報システムが前記所望の状態にない時に、前記表示器にリマインダ画面を表示し、前記リマインダ画面の無視制御部を使用者が作動させる時に、前記表示器から前記リマインダ画面をクリアするように、及び前記患者支持装置の前記警報システムが前記所望の状態になるまで、前記第1のライト、前記第2のライト及び前記第3のライトを脈動させ続けるように更に構成される、請求項70に記載の患者支持装置。
【請求項72】
前記コントローラは、1秒当り1脈動よりも大きい周波数を有する正弦波様式で、前記第1のライト、前記第2のライト及び前記第3のライトを脈動させるように構成される、請求項71に記載の患者支持装置。
【請求項73】
前記コントローラは、前記表示器を覚醒モード及び休眠モードで動作するように構成されており、
前記コントローラは、前記患者支持装置の前記警報システムが前記所望の状態になるまで、前記覚醒モードから前記休眠モードに切り替えた後に、前記第1のライト、前記第2のライト及び前記第3のライトを脈動させ続けるように更に構成される、請求項71に記載の患者支持装置。
【請求項74】
前記コントローラは、もし前記警報システムが前記所望の状態にない場合には、前記休眠モードから前記覚醒モードに切り替わる時に、前記表示器上に前記リマインダ画面を再表示するように更に構成される、請求項73に記載の患者支持装置。
【請求項75】
前記患者支持装置は、足台と、前記足台に設置された計器盤と、を更に具備しており、
前記計器盤は、前記警報システムに対応するアイコンと、第4のライトと、を具備しており、
前記第4のライトは、前記アイコンの後ろに配置されており、前記第4のライトが作動させられた時に、前記アイコンをバックライトするように適合される、請求項71に記載の患者支持装置。
【請求項76】
前記コントローラは、前記第1のライト、前記第2のライト及び前記第3のライトと同期して、前記第4のライトを脈動させるように更に適合される、請求項75に記載の患者支持装置。
【請求項77】
前記患者支持装置は、
前記第1のサイドレールに結合された第1のユーザーインターフェイスであって、前記警報システムを作動させるための第1の制御部と、前記第1の制御部を照らすための第1のバックライトと、を具備する、第1のユーザーインターフェイスと、
前記第2のサイドレールに結合された第2のユーザーインターフェイスであって、前記警報システムを作動させるための第2の制御部と、前記第2の制御部を照らすための第2のバックライトと、を具備する第2のユーザーインターフェイスと、を更に具備しており、
前記コントローラは、前記第1のライト、前記第2のライト及び前記第3のライトと同期して、第1のバックライト及び第2のバックライトを脈動させるように更に適合される、請求項71に記載の患者支持装置。
【請求項78】
前記コントローラは、前記警報システムが前記所望の状態に変更される場合、及び第2の警報システムが第2の所望の状態に変更される場合の両方の場合においてのみ、同期して、前記第1のライト、前記第2のライト及び前記第3のライトの脈動を停止するように構成される、請求項71に記載の患者支持装置。
【請求項79】
作動及び作動解除するように構成された出口検出システムを具備する、患者支持装置を操作する方法であって、前記出口検出システムが、作動していて更に患者が前記患者支持装置を出る時に、警報を発するように適合されており、この方法が、
前記患者支持装置の構成要素が第1の状態にあるか又は第2の状態にあるかを判断するステップであって、前記第1の状態は、前記出口検出システムが作動するように準備されない状態を具備しており、更に前記第2の状態は、前記出口検出システムが作動するように準備される状態を具備する、判断するステップと、
前記出口検出システムが作動するように準備されない、前記第1の状態に前記構成要素があると判断すると、前記出口検出システムを作動させるために前記患者支持装置のユーザーインターフェイスの作動制御部を自動的に無効にするステップと、を具備する方法。
【請求項80】
作動及び作動解除するように構成された監視システムを具備する、患者支持装置を操作する方法であって、
前記監視システムが前記患者支持装置の第1の構成要素の選択された状態を監視して更に前記監視システムが作動した時に、警報を生成するように適合されており、そして前記第1の構成要素は、前記選択された状態から変化しており、この方法が、
前記患者支持装置の第2の構成要素が第1の状態にあるか又は第2の状態にあるかを判断するステップであって、前記第1の状態は、前記監視システムが作動するように準備されない状態を具備しており、更に前記第2の状態は、前記監視システムが作動するように準備される状態を具備する、判断するステップと、
前記監視システムが作動するように準備されない、前記第1の状態に前記第2の構成要素があると判断すると、前記監視システムを作動させるために前記患者支持装置のユーザーインターフェイスの作動制御部を自動的に無効にするステップと、を具備する方法。
【請求項81】
表示器を備えたユーザーインターフェイスを有する患者支持装置を操作する方法であって、この方法が、
前記患者支持装置の構成要素が所望の状態又は望ましくない状態にあるかどうかを検出するステップと、
前記ユーザーインターフェイスの前記表示器上にリマインダ画面を表示して、前記患者支持装置の前記構成要素が前記望ましくない状態にある時に、光を投射するように、前記患者支持装置上のライトを点灯させるステップであって、前記リマインダ画面が無視制御部を具備するステップと、
前記リマインダ画面の前記無視制御部を使用者が作動させる時に、前記ライトから光を投射し続けながら、前記表示器から前記リマインダ画面をクリアするステップと、
前記患者支持装置の前記構成要素が前記所望の状態になるまで、前記ライトから光を投射し続けるステップと、を具備する方法
【請求項82】
作動及び作動解除するように構成された監視システムを具備する、患者支持装置を操作する方法であって、前記監視システムが、前記患者支持装置の構成要素の選択された状態を監視して、前記監視システムが作動する時に警報を生成するように適合されており、そして前記構成要素が前記選択された状態から変化しており、この方法が、
監視システムの所望の状態を前記患者支持装置のメモリに保存するステップと、
前記監視システムの現在の状態を判断するステップと、
もし前記監視システムの現在の状態が、前記メモリに保存される前記監視システムの所望の状態と一致しない場合には、リマインダを発信するステップと、を具備する方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、ベッド、折り畳み式ベッド、担架、手術台、リクライニングチェア等の患者支持装置に関する。より具体的には、本開示は、異なる状態にあることができる、1つ以上の構成要素を具備する、患者支持装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の患者支持装置は、基部と、担架フレームと、患者が支持される支持デッキと、基部に対して担架フレームを昇降させるためのリフトシステムと、支持デッキの1つ以上のセクションを関節運動させるための関節運動システムと、を具備する。患者支持装置のこれら及び別のシステムの制御は、足台又は患者支持装置の1つ以上のサイドレール上に提供される、ユーザーインターフェイスを介して実行される。多くの場合、ユーザーインターフェイスの操作は、複雑であるので、ユーザーインターフェイスの操作は困難になる。
【0003】
ほとんどの医療施設は、患者支持装置が特定の状態で構成されている(例えば、1つ以上の構成要素が所望の状態にある)ことを、それらの介護者が確認することを期待する。これらの期待は、介護者の別の多くの責任に追加されるものであり、多くの場合、患者支持装置が適切に構成されていることを確認する任務は、見落とされかつ/又は忘れられうる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】米国特許出願公開第2017/0246065号明細書
【特許文献2】米国特許出願公開第2017/0172829号明細書
【特許文献3】米国特許第7,690,059号明細書
【特許文献4】米国特許第8,689,376号明細書
【特許文献5】米国特許出願第62/868,240号明細書
【特許文献6】米国特許出願公開第2018/0293,849号明細書
【特許文献7】米国特許出願公開第2016/0038361号明細書
【特許文献8】米国特許出願第16/217,203号明細書
【特許文献9】米国特許出願第16/193,150号明細書
【特許文献10】米国特許出願第16/215,911号明細書
【特許文献11】米国特許第5,276,432号明細書
【特許文献12】米国特許第8,844,076号明細書
【特許文献13】米国特許出願第62/885,954号明細書
【発明の概要】
【0005】
様々な実施形態によれば、介護者が患者支持装置を所望の方法で構成することを支援するために、患者支持装置が配置される部屋を介護者が出る前に、介護者にリマインダ(思い出させること)を提供するように構成された、改良された患者支持装置が提供される。リマインダは、患者支持装置の表示器に表示される最初のリマインダ画面、並びに患者支持装置の周囲の一部の周りに配置された連続的な穏やかなライトの脈動を具備する、複数の方法で発信されうる。様々な光の脈動は、正弦波様式又は光の強度を穏やかに増加及び減少させる幾つかの別の様式に従ってもよく、それにより、方形波、又は概略方形波で表されるような激しい視覚的リマインダではなく、実行されていない構成タスク(仕事)の穏やかな視覚的リマインダを介護者に提供する。穏やかな脈動はまた、約2秒~4秒のオーダーの周波数を有しても良く、約2秒~4秒のオーダーの周波数は人間の呼吸の周波数に近似していて且つ目立つがしかし妨げにはならない。更にまた、様々なライトは、お互いに同期して脈動を発して、構成タスクのリストのいずれか1つのタスクが実行されないままである限り脈動を継続するように構成されるので、それにより介護者にとって穏やかでありながら直ぐに見えるリマインダであって且つ患者支持装置が適切に構成されていないとのリマインダを提供し続ける。ライトは、患者から離れて面しており、患者が容易に見ることができないので、それにより患者支持装置が不完全に構成されたままの場合に、患者への任意の視覚的障害を防止する。患者支持装置はまた、又は代わりに、1つ以上の構成タスクが完了するまで特定の機能を実行しないように構成することができ、それにより、患者支持装置を適切且つ完全に構成するように、追加的な奨励及び別のリマインダを介護者に提供する。
【0006】
本開示の一実施形態によれば、支持構造と複数の車輪と出口検出システムとセンサと表示器とコントローラとを具備する、患者支持装置が提供される。支持構造は、患者支持面の上に患者を支持するように適合された、患者支持面を有する。複数の車輪は、床面上での患者支持装置の輸送を容易にする。出口検出システムは、作動及び作動解除されるように構成されており、出口検出システムが作動させられていて且つ患者が患者支持面を出る時に、警報を発するように適合される。センサは、患者支持装置の構成要素の状態を検出するように適合される。コントローラは、構成要素が第1の状態か又は第2の状態にあるかを判断して、構成要素が第1の状態にある場合に、出口検出システムが作動することを防止し、更に構成要素が第2の状態にある場合に、出口検出システムが作動することを可能にするように構成される。
【0007】
本開示の別の形態によれば、コントローラは、構成要素が前記第1の状態にある時に、表示器上にリマインダ画面を表示するように更に構成される。幾つかの実施形態において、リマインダ画面は、使用者が状態制御部を作動させる時に、構成要素の状態を第1の状態から第2の状態に使用者が変更することを可能にするように構成される、状態制御部を具備する。リマインダ画面は、無視制御部を使用者が作動させる時に、使用者が前記リマインダ画面を前記表示器からクリアすることを可能にするように構成される、無視制御部を、代替的に又は追加的に具備しうる。
【0008】
幾つかの実施形態において、患者支持装置は、患者に面する内面と患者から離れて面する外面とを具備する第1のサイドレールと、第1のサイドレールの外面に結合された第1のライトと、第1のサイドレールに対向する第2のサイドレールであって、患者に面する内面と患者から離れて面する外面とを具備する第2のサイドレールと、第2のサイドレールの外面に結合された第2のライトと、支持構造の足端部に結合された第3のライトと、を更に具備する。コントローラは、構成要素が第2の状態に変更されるまで、同期して第1、第2及び第3のライトを脈動させるように更に適合される
【0009】
幾つかの実施形態において、コントローラは、1秒当り1脈動よりも大きい周波数を有する正弦波様式において、第1、第2及び第3のライトを脈動させるように構成される。コントローラは、もし出口検出システムが作動していない場合には、構成要素が第2の状態に変更された後に、第1、第2及び第3のライトを脈動させ続けるように、そして出口検出システムが作動するまで、第1、第2及び第3のライトを脈動させ続けるように更に適合されうる。
【0010】
幾つかの実施形態において、構成要素がブレーキであり、センサがブレーキセンサであり、第1の状態はブレーキが作動解除された状態であり、第2の状態は前記ブレーキが作動させられた状態である。
【0011】
幾つかの実施形態において、構成要素は、医療施設のヘッドウォール(頭壁)に設置されたナースコールシステム出口に通信するように結合するように構成されたナースコールインターフェイスであり、センサは、ナースコールインターフェイスが、ナースコールシステム出口に通信するように結合するかどうかを検出するように適合された、ナースコール通信センサであり、第1の状態は、ナースコールインターフェイスがナースコールシステム出口に通信するように結合していない状態であり、第2の状態は、ナースコールインターフェイスがナースコールシステム出口に通信するように結合する状態である。
【0012】
幾つかの実施形態において、ナースコール通信センサは、ナースコールインターフェイスとナースコールシステム出口との間においてナースコールケーブルが結合されるかどうかを検出するように適合されたセンサである。
【0013】
幾つかの実施形態において、コントローラは、出口検出システムが作動して更に患者が患者支持面を出る時に、第1、第2及び第3のライトを同期して点滅させるように、そして第1、第2及び第3のライトを脈動させるように構成される、周波数とは異なる周波数において、第1、第2及び第3のライトを点滅するように、更に構成される。第1、第2及び第3のライトの点滅は、非正弦波様式で実行されうる。ライトの点滅はまた、又は代わりに、第1、第2及び第3のライトを脈動させる時に、コントローラが使用するように構成される、ものとは異なる色で、実行されうる。
【0014】
本開示の別の実施形態によれば、支持構造と複数の車輪と監視システムとセンサと表示器とコントローラとを具備する、患者支持装置が提供される。支持構造は、患者支持面の上に患者を支持するように適合された、患者支持面を具備する。複数の車輪は、床面上での患者支持装置の輸送を容易にする。監視システムは、患者支持装置の複数の条件を監視しており、もし複数の監視される条件のいずれかが望まれない状態に変化した場合には、作動させられると、警報を発するように適合される。センサは、患者支持装置の構成要素の状態を検出するように適合される。コントローラは、構成要素が第1の状態か又は第2の状態にあるかを判断して、構成要素が第1の状態にある場合に、監視システムが作動させられることを防止し、更に構成要素が第2の状態にある場合に、監視システムが作動することを可能にするように適合される。
【0015】
本開示の別の形態によれば、コントローラは、構成要素が第1の状態にある時に、表示器上にリマインダ画面を表示するように構成される。リマインダ画面は、構成要素の状態を第1の状態から第2の状態に使用者が変更することを可能にするように構成される、状態制御部を具備しうる。リマインダ画面は、無視制御部を使用者が作動させる時に、使用者がリマインダ画面を表示器からクリアすることを可能にするように構成される、無視制御部を、代替的に又は追加的に具備しうる。
【0016】
幾つかの実施形態において、患者支持装置は、患者に面する内面と患者から離れて面する外面とを具備する第1のサイドレールと、第1のサイドレールの外面に結合された第1のライトと、第1のサイドレールに対向する第2のサイドレールであって、患者に面する内面と患者から離れて面する外面とを具備する第2のサイドレールと、第2のサイドレールの外面に結合された第2のライトと、支持構造の足端部に結合された第3のライトと、を更に具備する。コントローラは、構成要素が第2の状態に変更されるまで、同期して第1、第2及び第3のライトを脈動させるように更に適合される。
【0017】
幾つかの実施形態において、コントローラは、もし監視システムが作動していない場合には、構成要素が第2の状態に変更された後に、第1、第2及び第3のライトを脈動させ続けるように、そして監視システムが作動するまで、第1、第2及び第3のライトを脈動させ続けるように、更に適合される。
【0018】
幾つかの実施形態において、センサがブレーキセンサであり、第1の状態は、ブレーキが作動解除された状態であり、第2の状態は、ブレーキが作動させられた状態である。
【0019】
幾つかの実施形態において、構成要素は、医療施設のヘッドウォール(頭壁)に設置されたナースコールシステム出口に通信するように結合するように構成されたナースコールインターフェイスであり、センサは、ナースコールインターフェイスが、ナースコールシステム出口に通信するように結合するかどうかを検出するように適合された、ナースコール通信センサであり、第1の状態は、ナースコールインターフェイスがナースコールシステム出口に通信するように結合していない状態であり、そして第2の状態は、ナースコールインターフェイスがナースコールシステム出口に通信するように結合する状態である。
【0020】
幾つかの実施形態において、監視システムが作動していて更に複数の監視される条件のいずれかが望まれない状態に変化した時に、コントローラは、第1、第2及び第3のライトを同期して点滅させるように更に構成される。その様な実施形態において、コントローラは、コントローラが第1、第2及び第3のライトを脈動させるように構成される、周波数とは異なる周波数において、第1、第2及び第3のライトを点滅させるように更に構成される。
【0021】
本開示の別の実施形態によれば、支持構造と複数の車輪とライトと表示器とコントローラとを具備する、患者支持装置が提供される。支持構造は、患者支持面の上に患者を支持するように適合された、患者支持面を有する。コントローラは、患者支持装置の構成要素が所望の状態又は望ましくない状態にあるかどうかを検出するように構成されており、患者支持装置の構成要素が望ましくない状態にある時に、表示器にリマインダ画面を表示し且つ前記ライトを点灯しており、リマインダ画面の無視制御部を使用者が作動させる時に、表示器からリマインダ画面をクリアし、そしてリマインダ画面がクリアされた後に、患者支持装置の構成要素が所望の状態になるまで、ライトを点灯し続ける。
【0022】
幾つかの実施形態において、ライトは少なくとも、第1のライトと、第2のライトと、第3のライトと、を具備する。幾つかの実施形態において、第1のライトは、第1のサイドレールの外面に結合しており、第2のライトは、第2のサイドレールの外面に結合しており、そして第3のライトは、支持構造の足端部に結合する。
【0023】
コントローラは、構成要素が所望の状態に変更されるまで、同期して第1、第2及び第3のライトを脈動させることにより、ライトを点灯するように構成されうる。
【0024】
構成要素は、ブレーキ、電源コード、出口検出システム、監視システム、又はナースコールインターフェイスとしうる。幾つかの実施形態において、コントローラは、これらの構成要素の各々について、構成要素がそれぞれの望ましくない状態にある時に、リマインダ画面を表示し、これらの構成要素の各々及び全てが、それらのそれぞれの所望の状態に変更されるまで、ライトを点灯し続けるように適合される。
【0025】
幾つかの実施形態において、コントローラは、もし第2の構成要素が第2の望まれない状態に保持される場合には、構成要素が所望の状態に変更された後に、第1、第2及び第3のライトを脈動させ続けるように更に適合される。その様な実施形態において、構成要素は、ブレーキとすることができ、そして第2の構成要素は、以下の内の1つ以上のいずれかを具備することができ、以下は、(a)電源コンセントに電源コードが差し込まれる第1の状態及び電源コードが電源コンセントに差し込まれていない第2の状態、にあるように適合された電源コードであって、第2の望ましくない状態は、第2の状態であること、(b)出口検出システムが作動状態及び作動解除状態にあるように適合されており、第2の望ましくない状態は、作動解除状態であること、(c)監視システムが作動状態及び作動解除状態にあるように適合されており、第2の望ましくない状態は、作動解除状態であること、(d)ナースコールインターフェイスが、医療施設のヘッドウォールに設置されたナースコールシステム出口に通信するように結合する第1の状態と、ナースコールインターフェイスがナースコールシステム出口に通信するように結合しない第2の状態と、にあるようにナースコールインターフェイスが適合しており、第2の望ましくない状態は第2の状態であること、又は、(e)無線ネットワークトランシーバが、医療施設のローカルエリアネットワークと通信することができる第1の状態と、無線ネットワークトランシーバがローカルエリアネットワークと通信することができない第2の状態と、にあるように無線ネットワークトランシーバが適合しており、第2の望ましくない状態は第2の状態であること、である。
【0026】
幾つかの実施形態において、コントローラは、患者支持装置の構成要素が望ましくない状態から所望の状態に変化することに応答して、表示器からリマインダ画面をクリアするように構成されるが、しかしコントローラは、もし患者支持装置の第2、第3又は第4の構成要素の何れかがそれぞれ、第2の望ましくない状態、第3の望ましくない状態又は第4の望ましくない状態にある場合には、リマインダ画面が表示器からクリアされた後に、ライトを点灯し続けるように構成される。第2の構成要素は、電源コンセントに差し込まれるように適合された電源コードとすることができ、その場合において第2の望ましくない状態は、電源コードが電源コンセントから引き抜かれることに対応する。第3の構成要素は、出口検出システムとすることができ、その場合において第3の望ましくない状態は、出口検出システムが作動解除されることに対応する。そして第4の構成要素は、監視システムとすることができ、その場合において、第4の望ましくない状態は、監視システムが作動解除されることに対応する。
【0027】
幾つかの実施形態において、コントローラは、表示器を覚醒モード及び休眠モードにおいて動作するように構成されており、そしてコントローラは、覚醒モードから休眠モードに切り替えた後に、患者支持装置の構成要素が所望の状態になるまで、ライトを点灯させ続けるように更に構成される。その様な実施形態において、コントローラは、もし構成要素が所望の状態にない場合には、休眠モードから覚醒モードに切り替わる時に、表示器上にリマインダ画面を再表示するように更に構成されうる。
【0028】
幾つかの実施形態において、患者支持装置は、足台と、足台に設置された計器盤と、を更に具備する。計器盤は、構成要素に対応するアイコンと、第4のライトと、を具備する。第4のライトは、アイコンの後ろに配置されており、第4のライトが作動させられる時に、アイコンにバックライト(背面光照射)するように適合される。コントローラは、第1、第2及び第3のライトと同期して、第4のライトを脈動させるように更に適合されうる。
【0029】
幾つかの実施形態において、コントローラは、構成要素が所望の状態に変更される場合及び一式の追加の構成要素がそれぞれの所望の状態に変更される場合の両方においてのみ、同期して第1、第2及び第3のライトの脈動を停止するように構成される。コントローラは、構成要素が所望の状態にある場合及び一式の追加の構成要素がそれらのそれぞれの所望の状態にある場合の両方において、第1、第2及び第3のライトを第2の色で連続的に作動させるように構成されうる。第2の色は、コントローラが第1、第2及び第3のライトを脈動させる、色とは異なる。
【0030】
本開示の別の実施形態によれば、支持構造と出口検出システムとユーザーインターフェイスとリマインダライトとコントローラとを具備する、患者支持装置が提供される。支持構造は、患者支持面の上に患者を支持するように適合された、患者支持面を具備する。出口検出システムは、出口検出システムが作動し、患者が患者支持面を出る時に警報を発するように適合される。ユーザーインターフェイスは、患者支持面を退出方向に移動させるように適合された退出制御部を具備する。コントローラは、もし出口検出システムが現在作動する場合には、使用者が退出制御部を作動させる時に、リマインダライトを点灯し、そしてもし出口検出システムが現在作動していない場合には、退出制御部の使用者作動解除時に、リマインダライトを点灯にしないように構成される。
【0031】
幾つかの実施形態において、患者支持装置は、支持構造に結合されたサイドレールを更に具備しており、ユーザーインターフェイスは、前記サイドレールに結合される。
【0032】
幾つかの実施形態において、ユーザーインターフェイスは、出口検出システムを作動解除するように適合される、作動解除制御部を具備しており、そしてリマインダライトは、作動解除制御部をバックライトするように適合されたバックライトである。
【0033】
幾つかの実施形態において、コントローラは、リマインダライトをオン(入)及びオフ(切)に点滅させることにより、リマインダライトを点灯させるように構成される。
【0034】
幾つかの実施形態において、コントローラは、リマインダライトを点灯させた後に、使用者が出口検出システムを作動解除することに応答して、リマインダライトを作動解除するように構成される。
【0035】
幾つかの実施形態において、リマインダライトの点灯は、リマインダライトから放出される光の色を変更することを具備するので、コントローラは、もし出口検出システムが現在作動させられる場合には、使用者が退出制御部を作動させる前に、リマインダライトを第1の色で作動しており、更にコントローラは、もし出口検出システムが現在作動させられる場合には、使用者が退出制御部を作動させた後に、第2の色でリマインダライトを点灯する。
【0036】
幾つかの実施形態において、患者支持装置は、患者支持装置の構成要素の状態を検出するように適合されたセンサと、表示器と、を更に具備する。その様な実施形態において、コントローラは、構成要素が第1の状態であるか又は第2の状態であるかを判断して、構成要素が第1の状態にある時には、出口検出システムが作動することを防止し、更に構成要素が第2の状態にある時には、出口検出システムが作動することを可能にするように構成される。
【0037】
更に、患者支持装置は、患者支持装置の複数の条件を監視しており、更に作動する時に、もし複数の監視条件の何れかが望ましくない状態に変化した場合には、警報を発するように適合された、監視システムを更に具備しうる。その様な実施形態において、コントローラは、構成要素が前記第1の状態にある時に、監視システムが作動することを防止し、更に構成要素が前記第2の状態にある時に、監視システムが作動することを可能にするように更に構成されうる。
【0038】
本開示の別の実施形態によれば、支持構造と警報システムと表示器とメモリとコントローラとを具備する、患者支持装置が提供される。支持構造は、患者支持面の上に患者を支持するように適合された患者支持面を具備する。警報システムは、作動及び作動解除するように構成されており、作動した時及び警報システムが警報条件を検出した時に、警報を発するように適合される。メモリは、メモリに保存される、警報システムを具備する。コントローラは、警報システムの現在の状態を判断し、更にもし警報システムが所望の状態にない場合には、警報システムを所望の状態に変更するようにリマインダを発信するように構成される。
【0039】
幾つかの実施形態において、リマインダは、表示器上に表示されるリマインダ画面を具備する。リマインダ画面は、使用者が警報システムを自動的に作動させることを可能にするように構成された、作動制御部を具備することができ、使用者が作動制御部を作動させる時に、コントローラは、警報システムを作動させて、表示器からのリマインダ画面をクリアするように動作可能である。
【0040】
幾つかの実施形態において、警報システムは、出口検出システム及び監視システムの内の少なくとも1つを具備する。出口検出システムは、患者が支持面から出る時に警報を発するように適合されており、監視システムは、患者支持装置の複数の条件の何れかが望ましくない状態に変化した時に、警報を発するように適合される。
【0041】
患者支持装置は、第1のライトと第2のライトと第3のライトとを更に具備することができ、そしてコントローラは、警報システムが所望の状態にない時に、同期して第1、第2及び第3のライトを点滅させることにより、リマインダを発信するように構成されうる。
【0042】
コントローラは、警報システムが前記所望の状態にない時に、表示器にリマインダ画面を表示し、リマインダ画面の無視制御部を使用者が作動させる時に、表示器からリマインダ画面をクリアするように、及び患者支持装置の警報システムが所望の状態になるまで、第1、第2及び第3のライトを脈動させ続けるように更に構成される。
【0043】
幾つかの実施形態において、コントローラは、表示器を覚醒モード及び休眠モードで動作するように、及び患者支持装置の警報システムが所望の状態になるまで、覚醒モードから休眠モードに切り替えた後に、第1、第2及び第3のライトを脈動させ続けるように、更に構成される。コントローラは、もし警報システムが所望の状態にない場合には、休眠モードから覚醒モードに切り替わる時に、表示器上にリマインダ画面を再表示するように更に構成されうる。
【0044】
幾つかの実施形態において、患者支持装置は、足台と、足台に設置された計器盤と、を更に具備する。計器盤は、警報システムに対応するアイコンと、第4のライトと、を具備する。第4のライトは、アイコンの後ろに配置されており、更に第4のライトが作動させられた時に、アイコンをバックライトするように適合される。コントローラは、第1、第2及び第3のライトと同期して、第4のライトを脈動させるように更に適合される。
【0045】
幾つかの実施形態において、患者支持装置は、第1のユーザーインターフェイスと第2のユーザーインターフェイスとを更に具備する。第1のユーザーインターフェイスは、第1のサイドレールに結合されており、警報システムを作動させるための第1の制御部と、第1の制御部を照らすための第1のバックライトと、を具備する。第2のユーザーインターフェイスは、第2のサイドレールに結合されており、警報システムを作動させるための第2の制御部と、第2の制御部を照らすための第2のバックライトと、を具備する。コントローラは、第1、第2及び第3のライトと同期して、第1のバックライト及び第2のバックライトを脈動させるように更に適合される。
【0046】
本開示の別の実施形態によれば、患者支持装置を操作する方法が提供される。この方法は、患者支持装置の構成要素が第1の状態にあるか又は第2の状態にあるかを判断するステップを具備する。第1の状態は、出口検出システムが作動するように準備されない状態を具備しており、更に第2の状態は、出口検出システムが作動するように準備される状態を具備する。この方法は、出口検出システムが作動するように準備されない、第1の状態に構成要素があると判断すると、出口検出システムを作動させるために患者支持装置のユーザーインターフェイスの作動制御部を自動的に無効にするステップ、を更に具備する。
【0047】
本開示の更に別の実施形態によれば、患者支持装置を操作する方法が提供される。この方法は、患者支持装置の構成要素が第1の状態にあるか又は第2の状態にあるかを判断するステップを具備する。第1の状態は、監視システムが作動するように準備されない状態を具備しており、更に第2の状態は、監視システムが作動するように準備される状態を具備する。この方法は、監視システムが作動するように準備されない、第1の状態に構成要素があると判断すると、監視システムを作動させるために患者支持装置のユーザーインターフェイスの作動制御部を自動的に無効にするステップと、を更に具備する
【0048】
本開示の更に別の実施形態によれば、患者支持装置を操作する方法が提供される。この方法は、患者支持装置の形態が所望の状態か又は望ましくない状態にあるかどうかを検出するステップを具備する。もしこの形態が望まれない状態にある場合には、この方法は、ユーザーインターフェイス上にリマインダ画面を表示して、ライトを点灯させるステップを具備する。この方法は、患者支持装置の形態が所望の状態になるまで、ライトを点灯し続けるステップを更に具備する。
【0049】
本開示の更に別の実施形態によれば、患者支持装置を操作する方法が提供される。この方法は、監視システムの所望の作動状態を患者支持装置のメモリに保存するステップと、もし監視システムの現在の作動状態が作動解除されていて且つ監視システムの所望の作動状態が作動状態にある場合には、リマインダを発信するステップと、を具備する。
【0050】
本明細書に開示される様々な実施形態が詳細に説明される前に、特許請求の範囲は、動作の詳細、構造の詳細、又は以下の説明において記載されるか又は図面に示される構成要素の配置に、限定されるべきではないことが理解されるべきである。本明細書に記載の実施形態は、本明細書に明示的に開示されない代替の方法で実施又は実行できる。更に、本明細書で使用される用語及び専門用語は、説明を目的とするものであり、限定的なものと見なされるべきではないことが理解されるべきである。「including(具備する)」及び「comprising(具備する)」及びそれらの変形の使用は、その後にリスト(列挙)される項目及び項目の均等物、並びに追加の項目及びそれの同等物を包含することを意味する。更に、列挙は、様々な実施形態の説明において使用されうる。特に明記されていない限り、列挙の使用は、特許請求の範囲を、任意の特定の順序又は構成要素の数に限定するものとして解釈されるべきではない。また、列挙の使用は、列挙されたステップ又は構成要素と組み合わされるか又はそれらに組み合わされる可能性のある、任意の追加のステップ又は構成要素を、特許請求の範囲から除外するものとして解釈されるべきではない。
【図面の簡単な説明】
【0051】
図1図1は、本開示の一実施形態による、第1及び第2のユーザーインターフェイスを有する患者支持装置の斜視図である。
図2図2は、図1に示される第1のユーザーインターフェイスの部分斜視図である。
図3図3は、図1に示される第2のユーザーインターフェイスの部分斜視図である。
図4図4は、第1のユーザーインターフェイス及びセンサシステムを具備する、患者支持装置及びその環境の様々な構成要素の概略図である。
図5図5は、第1のユーザーインターフェイスの表示器に表示されうる、例示的なブレーキリマインダ画面である。
図6図6は、第1のユーザーインターフェイスの表示器に表示されうる、例示的なナースコールリマインダ画面である。
図7図7は、第1のユーザーインターフェイスの表示器に表示されうる、例示的な電源リマインダ画面である。
図8図8は、第1のユーザーインターフェイスの表示器に表示されうる、例示的なWi-Fiリマインダ画面である。
図9図9は、第1のユーザーインターフェイスの表示器に表示されうる、例示的なベッド出口リマインダ画面である。
図10図10は、第1のユーザーインターフェイスの表示器に表示されうる、例示的なベッド監視リマインダ画面である。
図11図11は、第1のユーザーインターフェイスの表示器に表示されうる、例示的な床設定画面である。
図12A図12Aは、第1及び/又は第2のユーザーインターフェイスに関連するコントローラにより実行される、リマインダ管理アルゴリズムの流れ図である。
図12B図12Bは、第1及び/又は第2のユーザーインターフェイスに関連するコントローラにより実行される、リマインダ管理アルゴリズムの流れ図である。
図13図13は、コントローラにより実行される、退出リマインダアルゴリズムである。
【発明を実施するための形態】
【0052】
本開示の1つ以上の形態を組み込んだ例示的な患者支持装置30が、図1に示される。図1に示される患者支持装置30の特定の形態は、病院又は別の医療環境での使用に適合したベッドであるがしかし、患者支持装置30は、異なる実施形態において、折り畳み式ベッド、担架、ガーニー(担架)、リクライニングチェア、手術台、住宅用ベッド、又は静止しているか又は移動しているかに係らず及び/又は医療用か又は住宅用かに係らず、人を支えることができる任意の別の構造であり得ることが理解される。
【0053】
支持構造32は、患者に支持を提供する。図1に示される支持構造32は、基部34と支持フレーム36とを具備する。基部34は、基部フレーム35を具備する。支持フレーム36は、図1の基部フレーム35の上において離間する。支持構造32はまた、支持フレーム36上に配設された患者支持デッキ38を具備する。患者支持デッキ38は、背部セクション41、座席セクション43、脚セクション45及び足セクション47等の、幾つかのセクションを具備しており、その内の幾つかは、支持フレーム36に対して関節運動(例えば、旋回)することができる。患者支持デッキ38は、患者が支持される患者支持面42を提供する。リフトシステム37は、支持構造32に結合することができ、そして支持フレーム36と患者支持デッキ38と患者支持面42とを、基部フレーム35に対して最も低い高さまでを含む、基部フレーム35に対する異なる高さまで上下させることができる。その様なリフトシステム37は、その完全な開示が参照により本明細書にここで組み込まれる、「患者支持装置のためのリフトアセンブリ」と題された、2017年2月22日に出願された特許文献1(米国特許出願公開第2017/0246065号)に記載されているものと同様としうる。
【0054】
マットレス(図示せず)は、使用中に患者支持デッキ38上に配設される。マットレス(敷布団)は、その上に患者を支える二次的な患者支持面を具備する。基部34と支持フレーム36と患者支持デッキ38と患者支持面42は各々、患者支持装置30上の患者の頭及び足の指定された配置に対応する頭端部と足端部とを有する。基部34は、頭端部から足端部までの長さに沿う長手方向軸線L1を具備する。支持構造32の構造は、任意の既知又は従来の設計を有することができ、上記で具体的に記載されたものに限定されない。
【0055】
サイドレール44、46、48、50等の患者柵は、支持フレーム36及び/又は患者支持デッキ38に結合されるので、それにより基部34により支持される。第1のサイドレール44は、右頭端部に配置される。第2のサイドレール46は、右足端に配置される。第3のサイドレール48は、左頭端部に配置される。第4のサイドレール50は、左足端部に配置される。示される実施形態において、頭端部のサイドレール44、48は、背部セクション41と共に移動するために背部セクション41に設置される。足端部のサイドレール46、50は、支持フレーム36と共に移動するために支持フレーム36に設置される。もし患者支持装置30が担架又は折り畳み式ベッドである場合には、サイドレールがより少なくなってもよい。サイドレール44、46、48、50は、背部セクション41/支持フレーム36に対して、サイドレール44、46、48、50が患者支持装置30への出入りを阻止する上昇位置と、1つ以上の中間位置と、サイドレール44、46、48、50がその様な出入りの障害にならない下降位置と、に移動可能である。示される実施形態において、サイドレール44、46、48、50は、旋回式支持腕部により背部セクション41及び/又は支持フレーム36に接続されて、4つの棒リンク機構を形成する。その様なサイドレール及びそれらを上下させうる方法は、2016年12月15日に提出され「患者支持装置用の動力付きサイドレール」と題されていて且つその完全な開示が参照により本明細書に組み込まれる、特許文献2(米国特許出願公開第2017/0172829号明細書)に図示され、記載される。
【0056】
頭板52及び足台54は、支持フレーム36に結合される。頭板52及び足台54は、患者支持装置30上の任意の位置、支持フレーム36又は基部34等、に結合されうる。更に別の実施形態において、患者支持装置30は、頭板52及び/又は足台54を具備しない。
【0057】
ハンドル等の介護者インターフェイス56は、床面F上での患者支持装置30の移動を容易にするように、頭板52と足台54とサイドレール44、46、48、50とに統合されて示される。追加の介護者インターフェイス56が、患者支持装置30の別の構成要素に統合されても良い。介護者インターフェイス56は、移動のために患者支持装置30を操作して、サイドレール44、46、48、50等を動かすように、介護者により把持可能である。
【0058】
車輪58は、床面F上での輸送を容易にするように基部34に結合される。車輪58は、基部34の角部に隣接する基部34の4つの象限の各々に配置される。示される実施形態において、車輪58は、輸送中に支持構造32に対して回転及び旋回可能なキャスター(自在)車輪である。各車輪58は、キャスターアセンブリ60の一部を形成する。各キャスターアセンブリ60は、基部34に設置される。ブレーキ61は、作動させられる時に車輪の回転を阻止するように、1つ以上の車輪58と連携しうる。ブレーキ61は、手動で又は電子的に作動しうる。キャスターアセンブリ60及び/又はブレーキ61の様々な構成が企図されることが、理解されるべきである。更に、幾つかの実施形態において、車輪58は、キャスター車輪ではなく、操舵不能、操舵可能、動力なし、動力付き、又はそれらの組み合わせとしうる。追加の車輪もまた考えられる。例えば、患者支持装置30は、1つ以上の動力式車輪と共に、4つの動力を与えられない、操舵不可能な車輪を具備しうる。場合によっては、患者支持装置30は、任意の車輪を具備しなくてもよい。
【0059】
別の実施形態において、収納位置と展開位置との間で移動可能な1つ以上の補助車輪(動力付き又は無動力)が、支持構造32に結合されうる。幾つかの場合に、これらの補助車輪がキャスターアセンブリ60間に配置されて、展開位置において床面Fに接触すると、補助車輪によりキャスターアセンブリ60の内の2つが床面Fから持ち上げられて、それにより、患者支持装置30の車輪基部が短くなる。第5の車輪がまた、実質的に基部34の中央に配置されうる。
【0060】
患者支持装置30の機械的構造は、ミシガン州カラマズーのストライカー(Stryker)社により製造及び販売される、モデル3002 S3ベッドの機械的構造と同じ又はほぼ同じとしうる。この機械的構造は、ミシガン州カラマズーのストライカー社により2010年に公開されたMedSurgベッド、モデル3002 S3用の「ストライカー保守マニュアル」に詳細に記載されており、その完全な開示は参照により本明細書に組み込まれる。当業者には、患者支持装置30は、限定されないが、「病院用ベッド」と題された2010年4月6日に発行された特許文献3(米国特許第7,690,059号明細書)に記載されているもの及び/又は「ローカルステータス表示とワンタッチファウラー角度調整とパワーオンアラーム構成とを具備する患者ハンドリングデバイス」と題された2014年4月8日に発行された特許文献4(米国特許第8,689,376号明細書)、等の別のタイプの機械的構造で設計できることが理解されるが、それらの両者の完全な開示は、参照により本明細書にここで組み込まれる。患者支持装置30の機械的構造はまた、前述の参考文献に開示されているものとは異なる形態をとりうる。
【0061】
更に、患者支持装置30は、患者支持装置30の支持構造32により支持されるユーザーインターフェイス62を具備する。患者支持装置30の足端部に示されるが、ユーザーインターフェイス62は、頭端部及び/又は患者支持装置30の1つ以上の側部に配設されうる。より具体的には、1つ以上のユーザーインターフェイス62は、固定具、溶接、スナップフィット(弾性嵌め)接続等を介して、頭板52、足台54及び/又はサイドレール44、46、48、50、又は任意の別の適切な場所に取り付けられうる。幾つかの改正案において、各ユーザーインターフェイス62は、頭板52、足台54、及び/又はサイドレール44、46、48、50、又は別の適切な場所に固定された別個のハウジングを具備する。別の改正案において、ユーザーインターフェイス62のハウジングは、頭板52、足台54、及び/又はサイドレール44、46、48、50に統合される。少なくとも1つの実施形態において、ユーザーインターフェイス62の1つは、患者支持装置30の足台54に取り付けられており、そして別のユーザーインターフェイス62は、1つ以上のサイドレール44、46、48、50に取り付けられる。足台54に取り付けられたユーザーインターフェイス62は、詳細に説明されなければならないが、しかし記載される形態及び機能は、患者支持装置30の別の場所に配置されうる、別のユーザーインターフェイス62にも同様に適用可能である。
【0062】
図2は、足台54に取り付けられたユーザーインターフェイス62の斜視図を示す。ユーザーインターフェイス62は、表示器64aを具備する。表示器64aは、画面接触式の表示器としうるが、しかし画面非接触式表示器が、代わりに使用されうることが理解されるであろう。表示器64aは、以下で更に説明するように、1つ以上の視覚的指示器、1つ以上の制御部、及び/又は1つ以上の制御画面を表示する。表示器64aは、LED表示器、OLED表示器又は別のタイプの表示器を具備しうる。
【0063】
表示器64aは、表示器64aの上に複数の異なる画面を表示するように構成されており、その内の1つだけが図2に示される。具体的には、表示器64aは、動き制御画面154を表示する図2に示される。動き制御画面154は、接触されると患者支持装置20の関連する構成要素(単数又は複数)の動きを引き起こす、複数の動き制御部107a~107iを具備する。従って、例えば、動き制御部107cを押し続けることは、背部セクション41を上向きに旋回させるが、一方で動き制御部107dを押し続けることは、背部セクション41を下向きに旋回させる。もし使用者が動き以外に患者支持装置20の別の形態を制御したい場合に、彼又は彼女は、患者支持装置に関する異なる制御及び/又は別の情報を具備する、異なる画面にナビゲート(進行)することができる。従って、例えば、もし使用者がナビゲーション制御部66aを押すと、ユーザーインターフェイス62は、使用者が出口検出システム150の様々な形態を制御することを可能にする、出口検出制御画面(現在示されている)を表示する。もし使用者がナビゲーション制御部66bを押すと、ユーザーインターフェイス62は、使用者がベッド監視システム150の様々な形態を制御することを可能にする、ベッド監視制御画面(図示せず)を表示する。もし使用者がナビゲーション制御部66cを押すと、ユーザーインターフェイス62は、使用者が患者の体重測定値及び/又はスケール(秤)システムの別の形態を制御することを可能にする、スケール画面(図示せず)を表示する。更にまた、もし使用者がホーム(本部)ナビゲーション制御部66dを押すと、ユーザーインターフェイス62は、幾つかの実施形態において、患者支持装置20の全ての機能にアクセス(連絡)するための制御部を具備する、ホーム画面を表示する。
【0064】
幾つかの実施形態において、もし使用者がナビゲーション制御部66aを押すと、患者支持装置30は、出口検出制御画面を表示するだけでなく、出口検出システム150を自動的に作動させるように構成される。その様な実施形態において、患者支持装置30はまた、ベッド監視画面を表示するように、及び使用者がナビゲーション制御部66bに触れたことに応答してベッド監視システム152を自動的に作動させるように構成されうる。これらのナビゲーション制御部66a及び66bの動作の更なる詳細は、少なくとも1つの実施形態において、発明者のKurosh Nahavandi氏等により2019年6月28日に出願されていて且つ「改善されたユーザーインターフェイスを備えた患者支持装置」と題された、通常割り当てられる特許文献5(米国特許出願第62/868,240号明細書)に開示されており、それの完全な開示は、参照により本明細書に組み込まれる。
【0065】
幾つかの実施形態において、ユーザーインターフェイス62はまた、患者支持装置30の様々な条件の現在の状態を介護者に伝達する計器盤64b(図2)を具備する。計器盤64bは、アイコンライト68により照らされる複数のアイコン70を具備しており、それにより、患者支持装置30の異なる条件の現在の状態を示すための視覚的指示器として機能する。例えば、第1のアイコン70a(例えば、ベッド上の警報の図形記号)は、出口検出システム150が作動する時に、対応するライト68によりバックライト(背面光)が当てられており、ベッド監視システム150が作動する時に、第2のアイコン70b(例えば、目の図形記号)は、第2のライト68によりバックライトが当てられており、第3のアイコン70c(例えば、矢印及びベッドの図形記号)は、ベッドがそれの最も低い高さ(又は閾値の高さより下)にある時に、第3のライト68によりバックライトが当てられており、第4のアイコン70d(例えば、プラグが抜かれたAC電源コードの図形記号)は、患者支持装置20のプラグが電気壁コンセントに差し込まれると、第4のライト68によりバックライトが当てられており、そして第5のアイコン70e(例えば、車輪止め及び車輪の図形記号)は、ブレーキが作動させられると、第5のライト68によりバックライトが当てられる。これらのアイコン70a~70eの後ろに配置されたライト68は、関連する条件が現在どのような状態にあるかに応じて(例えば、ブレーキが作動解除される、出口検出システム150が作動解除される、等)、異なる色で点灯するように制御することができ、及び/又は、関連する条件が別の状態にある場合に、ライト68の1つ以上が代わりに全く点灯しなくてもよい。より少ない又は追加のアイコン70が、計器盤64bの一部として具備されうる。複数のアイコン70は、ユーザーインターフェイス62のハウジングに支持されたアイコンライト68により照らされた時に、複数のアイコン70が介護者により見えるだけであるように、ユーザーインターフェイス62の計器盤64bにおいてデッドフロント(死面)構造とされうる。
【0066】
計器盤64bは、表示器64aとは異なり、1つ以上のアイコン70a~70eの照明を常に維持する。即ち、表示器64aは、幾つかの実施形態において、使用せずに所定の期間が経過した後に休眠(ブランク(白紙状態))になるように構成される。しかしながら、計器盤64bは、表示器64aがブランクになった後でさえも様々なアイコン70の照明を維持し、それにより、表示器64aがブランクである時の患者支持装置30の状態に関する情報を介護者に提供する。従って、例えばもしブレーキが作動させられず且つアイコン70eが琥珀色又は赤色で点灯している場合には、更にもし表示器64aが中断して休眠状態になった(又はさもなければブランクになった)場合でさえも、ブレーキが作動解除のままである限り、この照明は維持される。
【0067】
依然として図2を参照すると、図2に示されるように、1つ以上の反射面76が、ユーザーインターフェイス62に近接する患者支持装置30上に配置されうる。反射面76は、ユーザーインターフェイス62のハウジングにより支持される1つ以上の間接ライト78aが、別の視覚的指示器として機能するために、ユーザーインターフェイス62から離れて反射面76に向かって光を投射して、反射面76を離れて且つ患者支持装置30から外向きに反射されるように、ユーザーインターフェイス62に対して配設されうる。間接ライト78aは、ユーザーインターフェイス62のハウジングの底部に配置されて、光をハウジングの底部から離れて反射面76に向かって投射しうる。従って、間接ライト78aは、ハウジングにより視界から隠されうる。光は、例えば、患者支持装置30から離れた距離で介護者により容易に見ることができるように、概略水平方向を含む、幾つかの方向において反射しうる。図2に示されるように、一例において、反射面76の内の1つは、患者支持装置30から離れるように光を反射するようにユーザーインターフェイス62の下に配設される。反射面76は、足台54の表面又は間接ライト78aからの光を反射可能な任意の表面とすることができ、更に患者支持装置30の別の場所に存在しうる。同様の反射面76が、頭板52及び/又は1つ以上のサイドレール44、46、48、50に設けられて、別のユーザーインターフェイス62からの光を反射しうる。
【0068】
反射面76は、多くの実施形態において、鏡面反射ではなく、拡散反射を生成するように適合される。即ち、反射面76は、鏡反射化された表面ではなくて、しかし代わりに、ライト78aから放出された光を複数の方向及び/又は多くの角度で散乱させる着色された表面である。多くの実施形態において、反射面76は、反射面76からの反射後に間接ライト78aにより放出される光の色組成が実質的に変化しないように、白色又はわずかに灰色がかった白(オフホワイト)色で着色される。間接ライト78aにより放出される光の色は可変であり、そして幾つかの実施形態において、アイコンライト68と同じカラーパレット(色彩)を具備する。例えば、少なくとも1つの実施形態において、間接ライト78aは、3つの異なる色、即ち琥珀色と赤と緑、の光を放出することができ、そしてアイコンライト68もまた同じ3色の光を放出可能である。本明細書で使用される「ライト(照明)」という用語は、複数のLED、電球又は別の発光構造をカバーするのに十分広いので、「ライト」という用語は、1つのLED、電球等が第1の色を発するために使用されていて且つ第2のLED、電球等が、第2の色を発するために使用されていて且つ以下同様である、構造を具備することが理解されるであろう。
【0069】
間接ライト78aは、特定の時間において絶えず発光していて、別の時間に脈動状に発光し、そして更に別の時間において点滅して発光するように構成される。第1と第2のライトがこのように制御されるように構成される時間、並びに第1と第2のライトが放出されるように適合された光の色は、以下でより詳細に議論される。
【0070】
アイコンライト68及び間接ライト78の両方は、RGB LED(「赤-緑-青の発光ダイオード」)を具備しうる。アイコンライト68及び/又は間接ライト78は、単一のRGB LEDを具備しうるか、又は複数のLEDを具備しうる。アイコンライト68及び間接ライト78はまた、1つ以上の白熱電球、ハロゲンランプ、ネオンランプ、蛍光管、及び/又は任意の別のタイプの発光装置を具備しうる。幾つかの実施形態において、患者支持装置20は、ユーザーインターフェイス62のハウジングに取り付けられた光透過カバーCを通して光を放出する、ユーザーインターフェイス62の側部に配設された1つ以上の直接ライト102を具備する(図2)。具備される場合に、直接ライト102は、以下でより詳細に議論されるように、間接ライト78aと同期して制御される。
【0071】
幾つかの実施形態において、追加のユーザーインターフェイスが、ユーザーインターフェイス62から離間して、患者支持装置30に設けられうる。図3は、サイドレール44に取り付けられたユーザーインターフェイス80の斜視図を示す。同様のユーザーインターフェイス80は、反対側のサイドレール上に配設されうる。これらのユーザーインターフェイス80は、ユーザーインターフェイス62に比べて多少の機能性を有することができ、そして、例えば、それら自身の表示器、関連するアイコンを備えた指示器パネル、及び/又はサイドレールから外向きに光を投射するための反射面を有しうる。
【0072】
ユーザーインターフェイス80は、複数の制御部と1つ以上の視覚的指示器とを具備する。制御部は、関連するアイコン86を備えたベッド配向制御部84を具備しており:即ち、支持フレーム36に対して患者支持デッキ38の背部セクション41及び脚セクション45を上下させる、支持デッキセクション制御部88と、リフトシステム37を作動させて、支持フレーム36と患者支持デッキ38と及び患者支持面42とを、基部フレーム35に対して異なる高さまで上下させる、ベッド高さ制御部90と、ブレーキ61を作動させる(例えば、ブレーキ61をオン及びオフに切り替える)ブレーキ制御部92と、である。
【0073】
図3に示すように。一実施形態において、複数のベッド配向制御部84は、第1のアイコン86a(例えば、ベッドを離れる患者の関連する図形記号)によりインターフェイス上に表示される、退出制御部84aを具備する。退出制御部84aは、患者支持装置30からの患者の退出を容易にすることに関連する使用者入力装置である。退出制御部84aを押すと、装置からのより容易な退出又は「退出配向」を可能にする位置に、患者支持装置30を再構成する。同じ制御部84a、又は同様の制御部(図示せず)を、患者支持装置30内への進入を可能にするように使用可能である。
【0074】
別のベッド配向制御部は、第2のアイコン86b(例えば、トレンデレンブルグ体位にある患者の、関連する図形記号)によりインターフェイス上に表示される、トレンデレンブルグ配向に患者支持装置30を再構成するためのトレンデレンブルグ制御部84bと、第3のアイコン86c(例えば、椅子位置にある患者の、関連する図形記号)によりインターフェイス上に表示される、椅子配向に患者支持装置30を再構成するための椅子制御部84cと、第4のアイコン86d(例えば、仰臥位にある患者の、関連する図形記号)によりインターフェイス上に表示される、平坦な配向に患者支持装置30を再構成するための平坦制御部84dと、第5のアイコン86e(例えば、足の高さの位置にある患者の、関連する図形記号)によりインターフェイス上に表示される、足の高さ配向に患者支持装置30を再構成するための足の高さ制御部84eと、第6のアイコン86f(例えば、逆トレンデレンブルグ体位にある患者の、関連する図形記号)によりインターフェイス上に表示される、逆トレンデレンブルグ配向に患者支持装置30を再構成するための逆トレンデレンブルグ制御部84fと、を具備する。
【0075】
ユーザーインターフェイス80は、患者が装置30から出る前に、介護者に出口検出システム150を作動解除することを思い出させるために作動させられる、リマインダライト94を具備する。作動/作動解除制御部96は、幾つかの実施形態において、介護者がユーザーインターフェイス80により出口検出システム150を作動させること又は作動解除することを可能にするようにユーザーインターフェイス80に設けられる。図3に示されるように、一実施形態において、リマインダライト94は、ユーザーインターフェイス80のハウジング内に支持されており、リマインダライト94は、作動/作動解除制御部96の、関連するアイコン98(例えば、警報の図形記号)を照らす。
【0076】
少なくとも1つの実施形態において、リマインダライト94は、出口検出システム150が作動する間に、使用者が退出制御部84aを押すと、白色光(定常、点滅、又は脈動)を放出し、そして出口検出システム150が作動していて且つ患者支持装置30から患者が出ることを検出する場合を除いて、全ての別の時間において光を放出しないように制御される。その様な患者の退出が検出されると、リマインダライト94が作動して、赤色の点滅光を放出しうる。出口検出警報中のリマインダライト94の赤色点滅照明は、少なくとも幾つかの実施形態において、出口検出警報が発された時にも発生する、別のライト(例えば、間接ライト78a、78b)の赤色点滅と同期するように構成される。その様な同期は、リマインダライト94が別のライトと同時に作動させられるだけでなく、点滅(非正弦波)を実行するように使用される波形が、同じ周期と周波数と全体的な形状と、(但し、振幅は異なってもよい)からなることを意味する。リマインダライト94を作動させる別の方法もまた、採用されうる。
【0077】
アイコン98は、リマインダライト94が作動させられた時にリマインダライト94がアイコン98を照らすように、リマインダライト94の上に配置される。アイコン98の照明は、退出制御部84aが押され且つ出口検出システム150が作動する時に、出口検出システム150を作動解除することを介護者に思い出させるように作用する。更に、ベッド出口警報中のリマインダライト94によるアイコン98の点滅する照明は、警報の原因の介護者への追加の指示として作用する。図示の実施形態において、アイコン98及びリマインダライト94は、作動/作動解除制御部96に統合される。作動/作動解除制御部96は、押された時に、介護者が、出口検出システム150を作動解除及び/又は作動させることを可能にする。幾つかの実施形態において、リマインダライト94は、作動/作動解除制御部96から分離され且つ離間させることができ、及び/又はユーザーインターフェイス80は、作動/作動解除制御部96を省略しうる。
【0078】
依然として図3を参照すると、少なくとも1つの反射面100が、ユーザーインターフェイス80に近接するサイドレール上に設置される。ユーザーインターフェイス80のハウジングにより支持される1つ以上の間接ライト78bが、ユーザーインターフェイス80から離れて反射面100に向かって光を投射して、反射面100から離れて且つサイドレールから外向きに反射して、別の視覚的指示器として機能するように、反射面100はユーザーインターフェイス80に対して配設される。
【0079】
間接ライト78bは、ユーザーインターフェイス80のハウジングの底部に配設されて、光をハウジングの底部から離れて反射面100に向かって投射する。従って、間接ライト78bは、ハウジングにより視界から隠される。間接ライト78bが発する光は、例えば、患者支持装置30から離れた場所において介護者が容易に見ることができるように、概略の水平方向を含む幾つかの方向において反射される。図3に示されるように、一例において、反射面100の1つは、サイドレール44から離れて光を反射するようにユーザーインターフェイス80の下に配設される。反射面100は、鏡面反射器ではなく、反射面76と同様に、拡散反射器であり、そして少なくとも幾つかの実施形態において、反射面76と同じ色である。
【0080】
以下でより詳細に論じられるように、アイコンライト68、間接ライト78a~78b、及び直接ライト102は、患者支持装置30の状態に応じて、異なる時間に異なる方法で光を放出するように制御される。具体的には、アイコンライト68、間接ライト78a~78b及び直接ライト102は、ある時には連続的に作動することができ、別の時には点滅しても良く、そして更に別の時には脈動しうる。本明細書で使用される場合に、「脈動(パルス(pulsing))」という用語又はその変形は、その光強度が概略正弦波状態で増加及び減少するように、1つ以上の光の照明を制御することを参照する。即ち、光は、光が極点に達するまで徐々に益々明るくなり、そしてその後、光が谷に達するまで徐々に益々暗くなる谷は、一瞬の間、光を完全に遮断しうる)、そしてその後、このサイクルが繰り返される。対照的に、「点滅(フラッシュ(flashing))」という用語は、光の強度を変化させるが、しかし遥かにより急激な方法で行われることを意味する。例えば、幾つかの実施形態において、「点滅」は、ライトが発する光の強度が一般に方形波様式で変化するようにライトを制御することを参照する。これとは別に、光の点滅は、放出される光の強度が概略鋸状波として、又は三角波として、又は別の何らかの非正弦波の状態で変化するように実行されうる。ライトを点滅させるために非正弦波形を使用することにより、効果は、ライトの脈動中に使用される正弦波形よりも、視覚的により荒々しく、より即時の緊急性を介護者に提示することである。このため、以下でより詳細に説明するように、ライト68及び/又は78は、介護者への穏やかなリマインダの一部として脈動し、警報が発される時に点滅する。
【0081】
ライトの点滅はまた、ライトの脈動に比べてより高い周波数で実施されうる。少なくとも1つの実施形態において、ライト68、78a~78b、102の脈動自体は、2から5秒毎に1回のオーダーの周波数で繰り返すが、しかし別の周波数が使用されうる。この周波数で脈動することにより、ライト68、78a~78b及び102の同期照明は、人間の呼吸とほぼ同じ周波数でその強度を変化させ、この比較的短い時間間隔は、緊急ではないが持続的な視覚効果を生成し、それにより、患者支持装置30を適切な構成にするように、1つ以上のタスクを完了させる必要があることを介護者に思い出させており、更にやはり介護者の気を散らさせず又は魅力を感じさせる方法でそうする必要があることを介護者に思い出させる。対照的に、ライト68、8a~78b及び102の同期点滅は、少なくとも1つの実施形態において、2~5秒毎に1回よりもより速い周波数で、例えば、限定されるわけではないが、より速くないとしても、少なくとも毎秒1回で実行される。以下で更に説明するように、ライトの点滅は、通常、警報が発された時にのみ実行される(出口検出システム150が患者警報を検出すると赤く点滅し、監視システム152が監視条件に対する警報を検出すると琥珀色で点滅する)が、その一方でライトの脈動(琥珀色)は一般的に、患者支持装置30に関して1つ以上の構成タスクを実行するようにリマインダを介護者に伝える時にのみ実施される。
【0082】
図4は、ユーザーインターフェイス62の様々な構成要素、並びにユーザーインターフェイス62に結合されたセンサシステムSと、ユーザーインターフェイス62と相互作用する患者支持装置20の別の幾つかの構成要素と、をより詳細に示す。ユーザーインターフェイス62は、1つ以上のマイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、フィールドプログラマブルゲートアレイ、チップオンシステム、ディスクリート回路、及び/又は本明細書に記載の機能を実行することができる、別の適切なハードウェア、ソフトウェア又はファームウェアを有する、コントローラ104を具備する。コントローラ104は、ネットワークバス(例えば、コントローラエリアネットワーク、シリアルペリフェラルインターフェイス(SPI)バス、イーサネット(登録商標)接続、RS-485バス等)を介してサイドレールユーザーインターフェイス80と通信するように適合される。コントローラ104は、間接ライト78b及び/又はリマインダライト94の選択的な作動及び作動解除を実行する、ユーザーインターフェイス80内の1つ以上の制御構造に命令とメッセージ(伝言)とを送信する。以下で更に説明するように、間接ライト78bの点灯は一般的に、間接ライト78aと、直接ライト102と、少なくとも幾つかの状況においてアイコンライト68と、同期して実行される。コントローラ104は、メモリ106に保存された指令を処理して、ユーザーインターフェイス62及びライト68、78a~78b、94及び102の動作を制御するように構成される。コントローラ104はまた、どのような画面が表示器64a上に表示されるかを制御する。
【0083】
患者支持装置30への電力は、外部電源108又は電池電源110により提供される。交流(A/C)電源コード112は、外部電源108から患者支持装置30に電力を提供し、そして、外部電力を受け取るために、対応するコンセント(例えば、壁コンセント114、図1)に差し込まれる。
【0084】
患者支持装置30は、これに限定されないが、従来の医療施設ネットワーク120の1つ以上の無線アクセスポイント118と無線通信するように適合された、Wi-Fiトランシーバ116等の、無線ネットワークトランシーバ116(図4)を具備する。無線アクセスポイント118は、患者支持装置30が配設される、施設の病院ネットワーク120(例えば、ローカルエリアネットワーク又はLAN)と通信するように適合される。これにより、コントローラ104は、ネットワークトランシーバ116を使用して、病院ネットワーク120上に配設された1つ以上のサーバーとの間で信号を送受信することができる。
【0085】
患者支持装置20はまた、患者支持装置30を従来のナースコールシステムに通信するように結合するためのナースコールインターフェイス122を具備する。従来のナースコールシステムは一般的に、病院ネットワーク120に結合された1つ以上のナースコールサーバー124と、各病室に配置された1つ以上のナースコール出口126と、ナースコール出口126をナースコールサーバー124に結合する配線と、別の構造と、を具備する。幾つかの実施形態において、ナースコールインターフェイス122は、ナースコールケーブル128を介してナースコール出口126に結合し更に通信するように適合された、有線インターフェイスである。ケーブル128の第1の端部は、ナースコールインターフェイス122に結合されており、もう一方の端部は、ナースコール出口126に結合される。その様な有線ナースコールインターフェイスの一例は、2018年4月4日に出願された「再構成可能な通信を備える患者支持装置」と題された、通常割り当てられる特許文献6(米国特許出願公開第2018/0293,849号明細書)により詳細に開示されるケーブルインターフェイスであり、その完全な開示は、参照により本明細書に組み込まれる。
【0086】
別の実施形態において、ナースコールインターフェイス122は、ナースコール出口126と無線で通信するように適合された、無線インターフェイスである。患者支持装置30と隣接するナースコール出口126との間の無線通信を可能にする無線ナースコールインターフェイス122の幾つかの例は、以下の通常割り当てられる特許参考文献に開示されており、そして本明細書の患者支持装置30において実施することができ、即ち、2015年8月6日に出願され、「無線ヘッドウォール通信を備えた患者支持装置」と題された特許文献7(米国特許出願公開第2016/0038361号明細書)と、2018年12月12日に出願された「スマート病院ヘッドウォールシステム」と題された特許文献8(米国特許出願第16/217,203号明細書)と、2018年11月16日に出願された「位置/動き検出を備えた患者支持装置」と題された特許文献9(米国特許出願第16/193,150号明細書)と、2018年12月11日に出願された「病院ヘッドウォール通信システム」と題された特許文献10(米国特許出願第16/215,911号明細書)とであり、これら全ての完全な開示は、参照により本明細書に組み込まれる。もちろん、更に別のタイプの無線又は有線のナースコールインターフェイスが、使用されうる。
【0087】
1つ以上のセンサ130、132、134、136、138、140、142、144を具備するセンサシステムSは、患者支持装置30に統合されて、監視される条件の様々な状態に対応する1つ以上の信号を生成する。コントローラ104は、コントローラ104がセンサシステムSから受信する信号に基づいて、ユーザーインターフェイス62、80及びライト68、78a~78b、94、102に命令を発信する。従って、センサシステムSは、患者支持装置30の異なる構成要素の様々な状態についてコントローラ104に、入力を提供しており、そしてコントローラ104は、その状態データを使用して、命令をユーザーインターフェイス62、80、及び/又はライト68、78a~78b、94、102に出力する。
【0088】
センサシステムSは、1つ以上の力センサ130と、サイドレールセンサ132と、HOB角度センサ134と、高さセンサ136と、ブレーキセンサ138と、電源センサ140と、Wi-Fi接続センサ142と、ナースコール接続センサ144と、を具備する。力センサ130は、患者及び/又は対象物体により支持デッキ38に加えられる下向きの力に応答して信号を出力しており、そして力センサ130は、別のタイプの力センサが使用されうるがしかし、ロード(負荷)セルとして実施されうる。サイドレールセンサ132は、サイドレール44、46、48、50が上昇位置(上)、下降位置(下)、又は中間位置の内の1つにあるかを、コントローラ104が判断可能であるように、サイドレール44、46、48、50の現在の位置を示す、信号を出力する。
【0089】
HOB角度センサ134は、背部セクション41の現在の角度を指示する、信号を出力するので、コントローラ104は、背部セクション41が、支持フレーム36に対して事前設定された角度以上であるか又は事前設定された角度未満であるか、を判断可能である。高さセンサ136は、コントローラ104が患者支持装置30が最低の高さにあるかどうかを判断可能であるように、支持フレーム36の現在の高さを指示する信号を出力する。ブレーキセンサ138は、ブレーキが作動(オン)であるか作動解除(オフ)であるかを示す、信号を出力する。電源センサ140は、外部電源108から患者支持装置30に電力を供給する、AC電源プラグが、外部電力を受け取るように対応するコンセント(例えば、壁コンセント)に差し込まれているかどうかを示す、信号を出力する。Wi-Fi接続センサ142は、Wi-Fiトランシーバ116が無線アクセスポイント118(又はネットワーク120上の特定のサーバー)に接続されているか又は切断されているかどうかを示す、信号を出力する。ナースコールセンサ144は、ナースコールインターフェイス122がナースコール出口126に接続されているか、又はナースコール出口126から切断されているかどうかを示す、信号を出力する。
【0090】
これらのセンサ130、132、134、136、138、140、142は、1つ以上のロードセルと、圧電及び圧電抵抗センサ等の圧力センサと、ホール効果センサと、静電容量センサと、共振センサと、熱センサと、リミット(制限)スイッチと、ジャイロスコープと、加速度計と、運動センサと、超音波センサと、距離センサと、電位差計と、磁歪センサと、電流センサと、電圧検出器、及び/又はそれらの関連する機能を実行するための任意の別の適切なタイプのセンサと、を具備しうる。
【0091】
力センサ130は、占有者が患者支持装置30を出たかどうかを判断する、出口検出システム150の一部である。力センサ130はまた、患者支持装置30の占有者の体重を検出するスケール(秤)システムの一部であることができ、その詳細は本明細書において説明されない。力センサ130は、患者支持面42に、即ち支持デッキ38の占有者により加えられる下向きの力を検出するように適合される。従って、占有者が支持デッキ38上に配置されており、実質的に静止している時に(即ち、支持デッキ38に対して力を加える加速度を含む、状態で運動しない)、力センサ130は、占有者の体重を検出する。力センサ130はまた、占有者が患者支持装置30を出ようとしているかどうかを判断するために、占有者の重心を決定するように使用可能である。代替の実施形態において、力センサ130からの出力は、重心を決定するためではなく、代わりに、例えば、力センサ130により感知された1つ以上の相対重量の比率を決定することにより及び占有者が患者支持装置30を出ようとしているかどうかを判断するように重量分布及び/又は重量分布の変化を使用することにより、等で、重量分布及び/又は重量分布の変化を決定するように分析される。更に別の実施形態において、力センサ130は、占有者により及ぼされる下向きの力以外の力、又は下向きの力に追加される力、を検出するように修正されうる。別のタイプのセンサは、患者が出てしまったか又は出そうであるのか、を判断するために追加的又は代替的に使用されうる。
【0092】
出口検出システム150の特定の構造の詳細は、大きく異なり得る。幾つかの実施形態において、出口検出システム150は、1994年1月4日に発行された「病院用ベッドのための患者出口検出機構」と題された特許文献11(米国特許第5,276,432号明細書)に記載された出口検出システムに従って構築されており、それの完全な開示は、ここでは参照により、本明細書に組み込まれる。その様な実施形態において、出口検出システム150は、患者の重心が区画の外側に移動した時に警報を発動する、複数の区画を具備しうる。この様にして、出口検知システムは、介護者により選択される、その感度を有することができる。別のタイプの出口検出システムもまた、又は代わりに、使用されうる。
【0093】
出口検出システム150は、作動及び作動解除されるように構成される。作動している場合に、出口検出システム150は、占有者が患者支持面42を出る時に、又は患者支持装置30を出そうである時に警報を発する。出口検出システム150により発せられる警報に応答して、コントローラ104は、ライト68、78a~78b及び102(場合によっては、リマインダライト94)を赤色で点滅させる。コントローラ104はまた、赤色であって且つライト68、78a~78b、及び102と同期して点滅する、部分を具備する、出口検出警報画面を表示器64a上に表示しうる。
【0094】
ライト68を点滅させる時に、コントローラ104は、少なくとも1つの実施形態において、警報を出している条件に対応するアイコンの後ろに配置される、アイコンライト68のみを点滅させるように構成される。従って、出口検出システム150が患者の退出を検出して警報を発する時に、コントローラ104は、アイコン70a(それは出口検出システム150に対応する)の後ろに配置された、ライト68のみを点滅させるように構成される。別のアイコン70b~70gの後ろに配置されたライト68は、出口検出警報の直前にライト68が以前に作動(又は作動解除)させられた状態に係らず、作動(又は作動解除)されたままとしうる。従って、例えば、もしブレーキアイコン70eの後ろに配置されたアイコンライト68が、出口検出システム150が警報を発する前に、定常の緑色を表示するように以前に作動させられた場合には、コントローラ104は、少なくとも1つの実施形態において、コントローラ104が出口検出警報中に出口検出警報アイコン70aの後ろのライト68(赤)を点滅させながら、ライト68を緑色で定常な点灯状態に保持し続けるように構成される。
【0095】
ユーザーインターフェイス62は、コントローラ104と通信し、介護者が出口検出システム150の様々な形態を制御することを可能にしており、例えば、様々な形態とは、これらに限定されないが、例えば、出口検出システム150の作動又は作動解除すること、出口検出システム150の感度レベルを注文作成すること等の、出口検出システム150の設定の注文作成、及び出口検出システム150により発された警報を取り消すこと、等である。出口検出システム150のための別の注文作成可能な設定が可能である。
【0096】
ベッド監視システム152は、センサの集合と、センサの集合からの出力を処理して、センサにより監視される任意の1つ以上の構成要素が望ましくない状態にあるかどうかを判断する、コントローラ104等の処理ユニットと、を具備する。もし任意の1つ以上が望ましくない状態にあり、ベッド監視システム152が作動している場合に、ベッド監視システム152は、警報を発する。幾つかの実施形態において、ベッド監視システム152は、サイドレールセンサ132と、HOB角度センサ134と、高さセンサ136と、ブレーキセンサ138と、を具備する。別のタイプのセンサは、患者支持装置30の1つ以上の監視された条件の状態を判断するために、追加的又は代替的に使用されうる。ベッド監視システム152の特定の構造の詳細は、大きく異なり得る。例示的なベッド監視システムは、2014年1月27日に出願された「局所状態表示とワンタッチファウラー角度調整と電源オン警報構成とを具備する患者取扱い装置」と題された特許文献12(米国特許第8,844,076号明細書)に開示されており、それの完全な開示はここでは、参照により本明細書に組み込まれる。別のタイプのベッド監視システムが、使用されうる。
【0097】
ベッド監視システム152は、作動及び作動解除されるように構成される。作動する場合に、ベッド監視システム152は、患者支持装置30の少なくとも1つの監視条件が望ましくない状態にある場合に、警報を発し、望ましくない状態にある場合は、1つ以上のサイドレールが下がっている場合、HOB角度が事前設定された角度未満の場合、ベッドが平坦ではない場合、又はブレーキが係合しない場合、を具備しうる。コントローラ104は、少なくとも1つの実施形態において、ベッド監視システム152が警報を発する時に、琥珀色のライト78a、78b及び102を同期して点滅させるように構成される。コントローラ104は更に、ベッド監視システム152が警報を発する時に、ベッド監視アイコン70bの後ろに配置されたアイコンライト68を琥珀色で同期して点滅させるように構成されうる。
【0098】
ユーザーインターフェイス62は、コントローラ104と通信し、介護者がベッド監視システム152の1つ以上の形態を制御することを可能にする。ユーザーインターフェイス62は、介護者が、ベッド監視システム152の様々な形態を制御することを可能にしており、様々な形態とは、例えば、限定されないが、ベッド監視制御画面にナビゲートすること、ベッド監視システム152を作動又は作動解除すること、ベッド監視システム152により発された警報を取り消すこと、等である。表示器64aは、例えば、限定されないが、ベッド監視画面を表示すること、ベッド監視システム152により発された警報を表示すること、等のベッド監視システム152に関する情報を表示する。
【0099】
図2は、表示器64aに表示することができる動き制御画面154の一例を示す。動き制御画面154は、複数の制御部を具備しており、それらの幾つか又は全ては、接触画面制御部、非接触画面制御部、又はそれらの組み合わせを具備可能である。制御部は、様々な異なる機能を実行しており、そしてこれらの制御部の数、機能、配置、寸法、及び/又は別の特性は、図2に示されるものとは異なってもよく、そしてやはり、表示器64aにより所与の時間に表示されている画面に応じて変化しうる。動き制御画面154は、以下でより詳細に説明するように、患者支持装置30の電源がオンになるか又は覚醒モードに切り替わった後に、最初に表示されうるか、あるいは、動き制御画面154)が、介護者が別の画面から動き制御画面154にナビゲートすることに応答して表示されうる。
【0100】
幾つかの実施形態において、コントローラ104は、表示器64a上に出口検出制御画面(図示せず)又はベッド監視制御画面(図示せず)を表示する。出口検出制御画面は、介護者又は別の使用者により出口検出システム150の形態を制御するために使用され、介護者が出口検出システム150を作動及び/又は作動解除することを可能にする、作動制御部を具備可能である。ベッド監視制御画面は、ベッド監視システム152の形態を制御するように介護者又は別の使用者により使用されており、更に使用者がベッド監視システム152を作動及び/又は作動解除することを可能にする、作動制御部を具備可能である。
【0101】
幾つかの実施形態に関して、コントローラ104は、休眠モード及び覚醒モードを具備する、複数の異なるモード(方式)で表示器64aを動作させる。コントローラ104は、患者支持装置30が覚醒モードにある時に、表示器64aを作動させ、患者支持装置30が休眠モードにある時に表示器64aを作動解除する。コントローラ104は、ユーザーインターフェイス62、80において所定の作動解除期間が経過した後に、即ち中断期間の後、覚醒モードから休眠モードに切り替わる。休眠モードにある時、コントローラ104は、使用者が表示器64a、又はユーザーインターフェイス62、80のいずれかの別の部分に触れたことを検出すると、覚醒モードに切り替えて戻り、表示器64aを作動させる。
【0102】
患者支持装置30の動作中に、コントローラ104は、構成要素のセット内の各構成要素がその所望の状態にあるかどうかを繰り返しチェック(調査)して判別できるように、更にもしそれらのいずれか1つ以上がそうでない場合に、構成要素を構成要素の望まれる状態に設定するように、介護者にリマインダを発信するように構成される。少なくとも1つの実施形態において、構成要素のセット及びそれらの所望の状態は、以下の出口検出システム150(作動させられる)、即ち、ベッド監視システム152(作動させられる)と、ブレーキ61(作動させられる)と、電源コード112(電気コンセントに差し込まれる)と、を具備する。構成要素のこのセットは、異なる実施形態で変更されうること、及びそれらの異なる実施形態の幾つかにおいて、リマインダの目的でコントローラ104により繰り返し監視される、構成要素のセットが、患者支持装置20の使用者により注文作成されうることが、理解されよう。リマインダ目的の構成要素のセットの監視は、表示器64aが覚醒モードにある時だけでなく、患者支持装置20の電源がオンになっている時は常に、自動的且つ繰り返し実行されることが、更に理解されよう。
【0103】
やはりまた、リマインダ目的での構成要素のセットの繰り返しの監視は、監視システム152により実行される、監視とは異なることが理解されよう。監視システム152により実行される監視は、監視システム152が作動している時だけに実行される。更に、システム152により実行される監視は、コントローラ104がリマインダの目的で監視する、構成要素のセットとは異なる構成要素のセット及び/又は条件としうる。例えば、多くの実施形態において、監視システム152は、1つ以上のサイドレール44、46、48及び/又は50の位置を監視するが、一方でコントローラ104は、リマインダの目的のためにサイドレールを監視するように(少なくとも1つの実施形態において)構成されていない。更にまた、リマインダの目的と監視システム152の目的とでは、コントローラ104により実行される監視の結果は異なる。もしコントローラ104が、そのリマインダ監視の目的のために望ましくない状態にある構成要素を検出する場合には、コントローラ104は、リマインダを発信する。対照的に、もしコントローラ104が、監視システム152により定義されるような望ましくない状態にある構成要素を検出した場合には、コントローラ104は、リマインダではなく、警報を発する。前述のように、コントローラ104は、少なくとも幾つかの実施形態において、警報に応答してライト68、78a~78b及び/又は102を点滅し、リマインダに応答してライト68、78a~78b及び/又は102を脈動させるように構成される。
【0104】
ライト68、78a~78b及び/又は102の脈動によりリマインダを発信することに加えて、コントローラ104は、表示器64aにリマインダ画面を表示することによりリマインダを発信するように構成される。特定のリマインダ画面は、少なくとも1つの実施形態において、患者支持装置30がそのためにリマインダを発信するように構成される、異なる構成要素の各々について異なる。従って、例えば、もしブレーキ61が作動解除されると、コントローラ104は、ブレーキリマインダ画面を表示し、そしてもしAC電源コード112が差し込まれていない場合には、コントローラ104は、異なるAC電源コードリマインダ画面を表示する。コントローラ104により表示器64aに表示可能である、タイプのリマインダ画面の例が、図5図10に示されており、以下で更に詳しく説明される。
【0105】
図5図10に示される個別のリマインダ画面に向かう前に、コントローラ104が、少なくとも1つの実施形態において、表示器64aの覚醒セッション(期間)中に一度だけ対応するリマインダ画面を表示するように構成されることが留意さるべきである。即ち、一旦、表示器64aが覚醒すると、もしそれのためにリマインダが設定される、構成要素のいずれかが望ましくない状態にある場合には、コントローラ104はリマインダ画面を表示する。もしリマインダ画面が使用者により終了された場合(以下で更に説明する)には、表示器64aが最初に休眠モードを切り替えて次に覚醒モードに戻らない限り、コントローラ104は、リマインダ画面を再び表示しない。覚醒モードに再び入ると、コントローラ104は、表示器64aが再び覚醒した時に、構成要素の所望の状態にない、任意の構成要素に対してこれらのリマインダ画面を発信するように構成される。この様に、介護者は通常、患者支持装置30との任意の所与の協力関係に関してリマインダ画面により一度だけリマインダされ、それにより、完了されるべきタスクを介護者に依然として思い出させながら、介護者が別の機能のために表示器64aを使用することを可能にする。対照的に、以下で更に説明するように、ライト68、78a~78b及び/又は102の脈動は、リマインダ画面が表示器64aに表示されているかどうかに関係なく、及び表示器64aが覚醒モード又は休眠モードに関係なく、患者支持装置30が適切な構成にないことが検出されると全ての時間に継続する。
【0106】
リマインダ画面の幾つかの非限定的な例が、図5図10に提供される。図5図10に示されるリマインダ画面の特定の配置は、コントローラ104がリマインダ画面を提示しうる、多種多様な異なる方法の1つに過ぎないことが理解されるであろう。また、もし表示器64aが休眠モードにあった間に対応する構成要素が望ましくない状態にあった場合には、表示器64aが休眠モードから覚醒モードに切り替わった直後に、又は短期間に、図5図10のリマインダ画面のいずれかの表示が、発生しうることもまた理解されよう。他方で、表示器64aが休眠モードから覚醒モードに覚醒された時に、もし対応する構成要素が最初にその所望の状態にある場合には、対応するリマインダ画面は、使用者が構成要素の状態をその望ましくない状態に切り替えるまで、表示されないであろう。更にまた、場合によっては、もし対応する構成要素がその望ましくない状態にある時だけは、表示器64aが休眠モードにある場合には、リマインダ画面は、全く表示されなくてもよい。しかしながら、少なくとも1つの代替の実施形態において、図5図10のリマインダ画面はまた、表示器64aが休眠モードにあって且つ望ましくない状態への変化が発生した場合にも表示される。この代替の実施形態において、対応する望ましくない状態への変化は、表示器64aを覚醒させるための発動として機能し、そしてコントローラ104は、この発動に応答して、対応するリマインダ画面を表示する。
【0107】
図5は、ブレーキ61が作動解除されたことをコントローラ104が検出した時に、図2のユーザーインターフェイス62の表示器64aに表示される、例示的なブレーキリマインダ画面156である。ブレーキリマインダ画面156は、作動制御部158と無視制御部160と、を具備する。使用者が作動制御部158を作動させる時に、コントローラ104は、ブレーキ61をオンに切り換えるように動作可能である。作動制御部158は、ブレーキ61の状態を制御し、ブレーキの状態を所望の状態、例えば、係合又はオン状態、に自動的に変更する。使用者が無視制御部160を作動させる時に、コントローラ104は、リマインダ画面156をクリアする(きれいにする)ように動作可能であり、ブレーキ61をオンに切り換えない。リマインダ画面156をクリアした後に、コントローラ104は、動き制御画面154又は以前に表示された別の画面を表示器64aに表示するか、又はさもなければ介護者がユーザーインターフェイス62を使用できるようにして、ブレーキ61をオンに切り換えないように動作可能である。ブレーキ61が望ましくない状態にあることにより(ブレーキリマインダ画面156の表示と共に)同時に発動される、ライト68、78a~78b及び/又は102の脈動は、リマインダ画面156がクリアされた後も継続し、そしてブレーキ61がその所望の状態にあるだけでなく、リマインダがそれのために発信される、全ての構成要素が、構成要素)のそれぞれの所望の状態にあるまで継続する。
【0108】
図6は、ナースコールケーブル128がナースコール出口126に接続していない場合か又は患者支持装置30とナースコール出口126との間の無線通信が機能していない場合に、図2のユーザーインターフェイス62の表示器64aに表示されうる、例示的なナースコールリマインダ画面162である。ナースコールリマインダ画面162は、無視制御部164を具備する。無視制御部164を使用者が作動させる時に、コントローラ104は、リマインダ画面162をクリアするように動作可能である。リマインダ画面162をクリアした後に、コントローラ104は、動き制御画面154又は以前に表示された別の画面を表示器64aに表示するか、又はさもなければ介護者がユーザーインターフェイス62を使用可能にするように動作可能である。コントローラ104はまた、リマインダ画面162が表示されている間で、もし介護者がナースコールインターフェイス122をナースコール出口126に結合する場合には、リマインダ画面162をクリアするように動作可能である。
【0109】
幾つかの実施形態において、コントローラ104は、ナースコールインターフェイス122がナースコール出口126から切断されていることに応答して、ライト68、78a~78b又は102を同期的に脈動させない。代わりに、その様な実施形態において、コントローラ104は、ナースコールアイコン70fの背後にある、アイコンライト68を点灯しており、リマインダ画面162がクリアされているかどうかに関係なく、ナースコールインターフェイス122がナースコール出口126に接続されるまで、アイコンライト68を点灯したままにする。ナースコールアイコン70fの後ろのライト68の点灯は、そのライトが琥珀色を発するように実行されうる。更に、琥珀色の点灯は、定常とすることができ、あるいは脈動としうる。
【0110】
図7は、図2のユーザーインターフェイス62の表示器64aに表示されうる、例示的な電源リマインダ画面166である。コントローラ104は、電源コード112が抜かれ、患者支持装置30が外部電源108から外部電力を受け取らない時に、表示器64aに電源リマインダ画面166を表示する。電源リマインダ画面166は、無視制御部168を具備する。無視制御部168を使用者が作動させる時に、コントローラ104は、リマインダ画面166をクリアするように動作可能である。リマインダ画面166をクリアした後に、コントローラ104は、動き制御画面154又は表示器64aに以前に表示された別の画面を表示するか、又はそうでなければ介護者がユーザーインターフェイス62を使用することを可能にするように動作可能である。コントローラ104はまた、リマインダ画面166が表示されている間で、もし介護者が電源コード112を差し込む場合には、リマインダ画面166をクリアするように動作可能である。電源コード112が抜かれることにより(電源リマインダ画面166の表示と共に)同時に発動される、ライト68、78a~78b及び/又は102の脈動は、リマインダ画面166がクリアされた後も継続されており、電源コード112がコンセントに差し込まれるまでだけではなく、リマインダが発信される全ての構成要素がそれらのそれぞれの所望の状態になるまで継続する。
【0111】
図8は、図2のユーザーインターフェイス62の表示器64aに表示されうる、例示的なWi-Fiリマインダ画面170である。コントローラ104は、患者支持装置30がWi-Fiに接続されていない場合、例えば、もしWi-Fiトランシーバ116が無線アクセスポイント118(又はネットワーク120上のサーバー)から切断されている場合には、表示器64aにWi-Fiリマインダ画面170を表示する。Wi-Fiリマインダ画面170は、無視制御部172を具備する。無視制御部172を使用者が作動させる時に、コントローラ104は、リマインダ画面170をクリアするように動作可能である。リマインダ画面170をクリアした後に、コントローラ104は、動き制御画面154又は表示器64a上に以前に表示された別の画面を表示するか、又はそうでなければ介護者がユーザーインターフェイス62を使用可能にするように動作可能である。コントローラ104はまた、リマインダ画面170が表示されている間で、もし介護者が患者支持装置30をWi-Fiに接続する場合には、リマインダ画面170をクリアするように動作可能である。
【0112】
幾つかの実施形態において、コントローラ104は、無線トランシーバ116がローカルエリアネットワーク120から切断されていることに応答して、ライト68、78a~78b又は102を同期的に脈動させない。代わりに、その様な実施形態において、コントローラ104は、無線通信アイコン70gの背後のアイコンライト68を点灯しており、そしてリマインダ画面170がクリアされているかどうかに関係なく、ネットワークトランシーバ116がローカルエリアネットワーク120と通信できるようになるまで、アイコンライト68を点灯状態に保持する。無線通信アイコン70gの背後にあるライト68の点灯は、そのライトが琥珀色を発するように実行されうる。更に、琥珀色の点灯は、定常か又は脈動としうる。
【0113】
図9は、図2のユーザーインターフェイス62の表示器64aに表示されうる、例示的なベッド出口リマインダ画面174である。コントローラ104は、以下の3つの条件の全てが生じた時に、表示器64aにベッド出口リマインダ画面174を表示する:即ち(3つの条件とは)出口検出システム150が作動解除されることと、患者が患者支持装置30に存在することと、メモリ106が出口検出システム150のための所望の作動状態を具備することとである。即ち、少なくとも1つの実施形態において、患者支持装置30は、出口検出システム150のための所望の状態を有するように、使用者により構成可能である。もし使用者が出口検出システム150を常に作動させたい場合には、使用者は、例えば、図11に示される画面にアクセス(連絡)することにより、及び図11に関して以下で更に説明するように、所望の構成を作成することにより、メモリ106内のこの所望の状態を設定可能である。もし使用者が出口検出システム150の所望の状態を作動状態に設定しない場合には、その際、コントローラ104は、リマインダ画面174を表示しない。
【0114】
ベッド出口リマインダ画面174は、作動制御部176と、オフ制御部178と、無視制御部180と、を具備する。作動制御部176を使用者が作動させる時に、コントローラ104は、出口検出システム150を作動させ、リマインダ画面182をクリアするように動作可能である。オフ制御部178を使用者が作動させる時に、コントローラ104は、上記のように、メモリ106に記憶される出口検出システム150(少なくとも患者支持装置30に現在割り当てられている患者のために)の所望の作動状態を消去するように動作可能である。無視制御部180を使用者が作動させる時に、コントローラ104は、リマインダ画面174をクリアするように動作可能であり、そして出口検出システム150を作動させない。リマインダ画面174をクリアした後に、コントローラ104は、動き制御画面154又は表示器64aに別の以前に表示された画面を表示するように、又はそうでなければ介護者がユーザーインターフェイス62を使用できるように動作可能である。作動解除されている出口検出システム150により同時に発動される(ベッド出口リマインダ画面174の表示と共に)ライト68、78a~78b及び/又は102の脈動は、リマインダ画面174がクリアされた後も継続し、そして出口検出システム150が作動させられるだけでなく、リマインダが発信される全ての構成要素がそれらのそれぞれの所望の状態になるまで続く。
【0115】
図10は、図2のユーザーインターフェイス62の表示器64aに表示されうる、例示的なベッド監視リマインダ画面182である。コントローラ104は、以下の3つの条件の全てが発生した時に、表示器64aにベッド監視リマインダ画面182を表示しており、即ち(3つの条件とは)、ベッド監視システム152が作動解除されることと、患者が患者支持装置30に存在することと、メモリ106がベッド監視システム152のための所望の作動状態を具備することと、である。即ち、少なくとも1つの実施形態において、患者支持装置30は、ベッド監視システム152のための所望の状態を有するように使用者により構成可能である。もし使用者がベッド監視システム152を常に作動させたい場合には、使用者は、例えば、図11に示される画面にアクセスすること、及び図11に関して以下で更に説明するように所望の構成を作成することにより、メモリ106内にこの所望の状態を設定可能である。もし使用者がベッド監視システム152の所望の状態を作動状態に設定しない場合には、その際、コントローラ104は、リマインダ画面174を表示しない。
【0116】
ベッド監視リマインダ画面182は、作動制御部184と、オフ制御部186と、無視制御部188と、を具備する。作動制御部184を使用者が作動させる時に、コントローラ104は、ベッド監視システム152を作動させ、リマインダ画面182をクリアするように動作可能である。オフ制御部186を使用者が作動させる時に、コントローラ104は、現在の患者のためのベッド監視プロトコルをオフに切り替えるように、及びリマインダ画面182をクリアするように動作可能である。無視制御部188を使用者が作動させる時に、コントローラ104は、リマインダ画面182をクリアするように動作可能であり、ベッド監視システム152を作動させない。リマインダ画面182をクリアした後に、コントローラ104は、動き制御画面154又は別の以前に表示された別の画面を表示器64aに表示するように動作可能であるか、又はそうでなければ、介護者がユーザーインターフェイス62を使用可能にするように、動作可能である。作動解除されたベッド監視システム152により(ベッド監視リマインダ画面182の表示と共に)同時に発動される、ライト68、78a~78b及び/又は102の脈動は、リマインダ画面182がクリアされた後も続き、そしてベッド監視システム152が作動させられるだけでなく、リマインダが発信される全ての構成要素が、それらのそれぞれの所望の状態になるまで継続する。
【0117】
前述の説明から、コントローラ104は、患者支持装置30の様々な構成要素が望ましくない状態にある時に、複数の異なるリマインダ画面を発信するように構成されることが分かる。これらの構成要素の多くについて、患者支持装置30は、介護者への視覚的リマインダとして機能するようにライト68、78a~78b及び102を更に脈動させ、そして患者支持装置30の全ての構成要素がそれらの所望の状態になるまで、これらのライトを脈動し続けるように構成される。この様に、介護者が別の職務を遂行するのに忙しい可能性がある時に、ライト68、78a~78b及び102は、脈動され続けており、この継続的な脈動は、患者支持装置30がその所望の状態になる前に、患者支持装置30の少なくとも1つ以上の条件を彼又は彼女が変更する必要があるという、穏やかだがやはり持続的なリマインダとして機能する。どの特定の条件(単数又は複数)を変更する必要があるかを認識するために、彼又は彼女は、計器盤64bを調べて、どのアイコン70a~70gが琥珀色で点灯しているかを確認できる。構成要素の所望の状態にある構成要素に対応するこれらのアイコン70a~70gは、緑色で照らされる。従って、計器盤64bは、もしあるとすれば、どの構成要素がそれらの所望の状態に現在ないかの、読みとりを容易にする視覚的指示器を提供する。
【0118】
前述のように、患者支持装置30は、コントローラ104がこれらのシステムの何れか又は両方が作動解除されたことを検出した時に、出口検出システム150及び/又は監視システム152を作動させるように、常にリマインダを発信するように介護者により構成可能である。これは、図11に示されるような床設定画面190にアクセスすることにより達成される。
【0119】
図11は、図2のユーザーインターフェイス62の表示器64aに表示可能である、例示的な床設定画面190である。画面190へのアクセスは、動き制御画面154又は表示器64aに示される別の画面、又はユーザーインターフェイス62の別の場所に提供される設定制御部(図示せず)を選択することにより達成されうる。床設定画面190は、出口検出システム150の作動が新しい患者に必要か又は不要か、ベッド監視システム152の作動が新しい患者に必要か又は不要か、及び新しい患者のためのベッドの頭(HOB)角度の事前設定された角度、を選択するための複数の制御部を具備する。新しい患者プロトコルの設定は、メモリ106に保存される。
【0120】
床設定画面190は、選択可能な設定の各々について、設定制御部192a、192bと、関連する指示器194a、194bと、を具備する。図示の例において、第1の設定制御部192aは、出口検出システム150に関連しており、第2の設定制御部192bは、ベッド監視システム152に関連する。テキスト(原句)及び/又は図形、又は別の形態の視覚的コンテンツ(内容)は、どの設定がどの制御部に対応するかを指示するように、設定制御部192a、192bに関連する。
【0121】
設定指示器194a、194bは、関連する設定が現在適用されているかどうかを示す。設定指示器194a、194bは、関連する設定が現在適用されている場合は第1の色又は第1の図形で、そして関連する設定が現在適用されていない場合は第2の色、又は第2の図形で、画面190上に生成される。画面190の図示の例において、出口検出システム設定制御部192b及びベッド監視システム設定制御部192bの両方が現在適用されており、そしてそれらの関連する指示器194a、194bは、チェックマーク付きの緑色で画面190上に示される。設定が選択されない場合に、関連する指示器が、チェックマークなしの灰色で画面190に示される。設定指示器194a、194bは、代わりに、現在適用される設定を示すように、テキスト又は図形、又は別の形式の視覚的コンテンツを使用しうる。
【0122】
設定制御部192a、192bを図11に示されるように選択すると、図11に示されるように、出口検出システム150及びベッド監視システム152の両方の所望の状態は、作動状態であり、コントローラ104は、もし患者が患者支持装置30に存在する場合に、介護者にこれらのシステム150、152を作動させるように思い出させるリマインダを発信し、そしてシステム150、152のいずれかは、作動解除される。
【0123】
床設定画面190はまた、HOB角度状態制御部196を具備するものとして本明細書に示される、患者支持装置30の1つ以上の監視条件について、事前設定された所望の状態及び/又は望ましくない状態を選択するための少なくとも1つの状態制御部を具備する。状態制御部を押すと、監視条件の事前設定された値を変更可能である。例えば、HOB角度状態制御部196を押すと、事前設定されたHOB角度を、30度と45度の間で切り替える。図11において、事前設定されたHOB角度は、30度で示される。HOB角度状態制御部196を使用者が作動させる時に、コントローラ104は、不履行事前設定HOB角度を45度に変更するように動作可能である。HOB角度事前設定状態制御部196の続いての選択は、不履行事前設定HOB角度を30度に変更して戻す。幾つかの実施形態において、ベッド監視システム152は、HOB角度を監視しておりそして、作動させられると、もしHOB角度が床設定画面190において選択された閾値を下回った場合には、警報を発する。
【0124】
床設定画面190はまた、動き制御画面154(図2)に戻るための戻り制御部198を具備する。戻り制御部198を使用者が作動させる時に、コントローラ104は、表示器64a上に動き制御画面154を表示するように動作可能である。
【0125】
図12A図12Bは、コントローラ104により実行されるリマインダ管理アルゴリズム200の流れ図を示す。リマインダ管理アルゴリズム200は、様々なリマインダがどの様な形態をとるか、リマインダが何時発信されるか、及びもしあれば、リマインダが患者支持装置30の別の機能にどのような影響を与えうるか、を制御する。幾つかの実施形態において、単一のリマインダ画面だけが、所定の時間に表示される。その様な状況において、もし複数の構成要素が同時にそれらの望ましくない状態にある場合に、コントローラ104は、リマインダ画面を連続して表示する。リマインダ画面が表示される特定の順序は、使用者により構成可能とすることができ、及び/又は異なる実施形態で変更されうる。
【0126】
アルゴリズム200は、開始ステップ202(図12A)で開始する。前述のように、アルゴリズム200は、少なくとも1つの実施形態において、患者支持装置30の電源投入時に実質的に連続的に実行されるように構成される。従って、開始ステップ202は、少なくとも幾つかの実施形態において、患者支持装置30の電源がオン(入)される、その時点に、又はその時点の直後に開始する。
【0127】
ステップ202から、コントローラ104は、ステップ204に進み、コントローラ104)は、ブレーキ61(図1)がオンであるかどうか、及びナースコールインターフェイス122(図4)がナースコール出口126に通信するように結合されているかどうかを判断する。判断は、ブレーキセンサ138及びナースコールセンサ144からの入力に基づいて実施される。もしブレーキ61がオンであり、ナースコールインターフェイス122が接続していると判断された場合には、コントローラ104は、ステップ204に進む。もしブレーキ61がオフであり及び/又はナースコール122がナースコール出口126に通信するように結合されない場合には、コントローラは、ステップ206に進む。
【0128】
ステップ206において、コントローラ104は、対応するリマインダ画面(例えば、図5のリマインダ画面156又は図6のリマインダ画面162)を表示し、もしブレーキ61がオフの場合には(そしてもしこれらのライトが以前に点滅していなかった場合には)、ライト68、78a、78b及び102の点滅を開始する。もしこれらのライトが以前に脈動していた場合に、コントローラ104は、ライトを脈動し続ける。もしブレーキ61がオンであるが、しかしナースコールインターフェイス122がナースコール出口126に通信するように結合しない場合には、コントローラ104は、少なくとも1つの実施形態において、ライト68、78a、78b及び102を脈動せず、代わりに、ナースコールアイコン70fの後ろのライト68を定常な琥珀色で作動させるように構成される。
【0129】
ライトの脈動について説明する、アルゴリズム200の全てのステップ(ステップ206を具備するが、これに限定されない)について、その様な脈動は、前述の呼吸又は発光の効果を生成する、ライト68、78a、78b及び102の同期脈動を参照することが理解されよう。更に、ライト68の脈動に対する全ての参照は、少なくとも幾つかの実施形態において、その所望の状態にない構成要素に対応する特定のアイコンライト68の脈動を参照することが理解されよう。従って、もしブレーキ61がオフの場合には、コントローラ105は、ステップ206において、アイコン70eの後ろに配置されたアイコンライト68を脈動させる。もし別のアイコン70a~70d及び70f~70gに対応する別の構成要素が全てそれらの所望の状態にある場合には、コントローラ104は、これらのアイコンの後ろのライト68を定常な緑色で照らす。従って、少なくとも幾つかの実施形態において、それらの所望の状態にない構成要素に対応する、アイコン70a~70gのみが脈動する。別の実施形態において、それらの所望の状態にない構成要素に対応する、アイコン70a~70gは、琥珀色で定常に照らされる。更に別の実施形態において、それらの所望の状態にない構成要素に対応する、幾つかのアイコン70a~70gは、脈動するが、その一方で、それらの所望の状態にない構成要素に対応する、それらのアイコン70a~70gの別のもの(アイコン)は、琥珀色等の定常な色で照らされる。更に別の変形も可能である。
【0130】
ステップ206(図12A)の後に、コントローラ104は、ステップ208に進み、そこで、コントローラ104は、介護者がリマインダを無視したか、又はブレーキ61及び/又はナースコールインターフェイス122の状態を修正したかどうか、を判断する。例えば、もしコントローラ104が、ブレーキリマインダ画面156の無視制御部160が選択されたこと、又はナースコールリマインダ画面162の無視制御部164が選択されたこと、を判断する場合には、次にコントローラ104は、ステップ210に進む。ステップ210において、コントローラ104は、表示器64aからリマインダ画面156及び/又は162をクリアするが、しかしライトを脈動し続ける(もしライトがステップ206において脈動された場合には)。リマインダ画面156及び/又は162をクリアすることにより、介護者は、ブレーキ61に関して修正処置をとることを具備する、別のタスクを実行するために表示器56aを利用することを可能にする。
【0131】
ステップ210の後に、コントローラ104はステップ212に進み、出口検出システム150及び/又はベッド監視システム152の作動を防止する。ブレーキ61が係合されていないか又はナースコールインターフェイス122が切断されている場合に、患者支持装置30は、出口検出システム150及び/又はベッド監視システム152が作動することを防止するように構成される。もしブレーキ61及び/又はナースコールインターフェイス122の状態が後で修正される場合には、コントローラ104は、出口検出システム150及び/又はベッド監視システム152の作動を再び可能にする。この形態は、介護者がブレーキ61を作動させることを思い出すように促す。
【0132】
もしステップ208において、コントローラ104が、ブレーキリマインダ画面156上のブレーキ作動制御部158が選択されたこと、及び/又はナースコールインターフェイス122がナースコール出口126に接続されたこと、を判断した場合に、その後、コントローラ104は、リマインダが取り消される、ステップ214に進む。ステップ214でリマインダを取り消すことは、リマインダ画面をクリアすることを具備する。ステップ214はまた、ステップ260に関してより詳細に以下で更に議論されるように、コントローラ104によりリマインダについて監視される、別の構成要素の条件に応じて、ライト68、78a、78b及び102の脈動を停止することを具備しうる。ステップ214から、コントローラ104はステップ204に進む。
【0133】
図12Aが、ステップ202において同時にチェックされるブレーキ61及びナースコールインターフェイス122の状態を示しており、このことは、単に視覚的な簡潔さの目的で行われており、更にコントローラ104が実際にこれらの状態を連続的にチェックすること、及びそのことが任意の順序でそうしうること、が分かる。更に、アルゴリズム200は、ブレーキ61の状態のみをチェックするか又はナースコールインターフェイス122の状態のみをチェックするように、又は幾つかの実施形態においてステップ202を完全に飛ばすように、修正されうる。
【0134】
ステップ204(図12A)において、コントローラ104は、患者支持装置30のプラグが差し込まれているかどうか、例えば、電源コード112が壁コンセント114(図1)に差し込まれ、電源センサ140からの信号に基づいて、外部電源108から外部電力を受け取っているかどうか、を判断する。もし患者支持装置30が、外部電源108に差し込まれると判断されると、コントローラ104は、ステップ216に進み、患者支持装置30がWi-Fiに接続しているかどうかを判断する。
【0135】
もしステップ204において、コントローラ104が、患者支持装置30のプラグが抜かれて電気が切られていると判断した場合には、コントローラ104は、ステップ218に進み、電源コード112を差し込むようにリマインダを発信する。一例において、電源コードリマインダは、表示器64a上の電源コードリマインダ画面166(図7)を表示することと、ライト68、78a、78b及び102を脈動させることと、を具備する。
【0136】
ステップ218の後、コントローラ104は、ステップ220に進み、介護者がリマインダを無視したか、又は電源コード112の状態を修正したかどうかを判断する。例えば、もしコントローラ104が、電源リマインダ画面166上の無視制御部168が選択されたと判断した場合には、その後、コントローラ104は、ステップ222に進み、リマインダ画面166をクリアする。しかしながら、コントローラ104は、ステップ222においてライト68、78a、78b及び102を脈動し続ける。リマインダ画面のクリア及びライトの継続的な脈動により、修正処置を講じるべきであることを介護者に依然としてリマインダ(思い出させる)しながら、表示器64aを具備する、ユーザーインターフェイス62を、介護者が操作することを可能にする。
【0137】
もしステップ220(図12A)において、コントローラ104が、電源コード112が差し込まれていると判断した場合には、その後、コントローラ104は、リマインダが取り消されるステップ224に進む。ステップ224において、リマインダを取り消すことは、表示器64aから電源リマインダ画面166をクリアすることを具備する。ステップ224において、リマインダを取り消すことはまた、ステップ260に関して以下でより詳細に更に議論されるように、コントローラ104がリマインダについて監視する、別の構成要素の条件に応じて、ライト68、78a、78b及び102の脈動を終了することを具備しうる。ステップ224から、コントローラ104は、ステップ216に進む。
【0138】
ステップ216において、コントローラ104は、患者支持装置30がWi-Fiに接続しているかどうか、例えば、Wi-Fiトランシーバ116がWi-Fi接続センサ142からの入力に基づいて、無線アクセスポイント118(図3)に接続するかどうか、を判断する。もし患者支持装置30がWi-Fiに接続していると判断された場合には、その際、コントローラ104は、ステップ236(図12B)に進む。
【0139】
もしステップ216(図12A)において、患者支持装置30がWi-Fiに接続していないと、コントローラ104が判断した場合には、コントローラ104はステップ226に進み、リマインダを発信する。一例において、Wi-Fiリマインダは、表示器64aにおいてWi-Fiリマインダ画面170(図8)を表示すること、及びライト68、78a、78b及び102を脈動させること、を具備する。別の実施形態において、ステップ226で発信されるリマインダは、ライト68、78a、78b及び102の脈動を削除しており、そして代わりに、アイコン70gの後ろに配置された特定のアイコンライト68のみを琥珀色で照らす。もちろん、別の変形が実施されうる。
【0140】
ステップ226においてリマインダを発信した後に、コントローラ104は、ステップ228に進み、そこで、コントローラ104は、介護者がリマインダを無視したか、又はWi-Fi接続の状態を修正したかどうかを判断する。例えば、もしコントローラ104が、Wi-Fiリマインダ画面170上の無視制御部172が選択されたと判断した場合には、その際、コントローラ104は、ステップ230に進み、介護者がユーザーインターフェイス62を使用できるように、表示器64aからWi-Fiリマインダ画面170をクリアする。幾つかの実施形態において、コントローラ104は、ライト68、78a、78b及び102を脈動し続ける。別の実施形態において、コントローラ104は単に、ステップ230においてアイコン70gを定常な琥珀色で照らし続ける。何れかの実施形態において、リマインダ画面のクリア及び1つ以上のライトの継続的な点灯により、修正措置を講じるべきであることをやはり介護者に思い出させながら、表示器64aを具備するユーザーインターフェイス62を、介護者が操作することを可能にする。
【0141】
もしステップ234において、コントローラ104が、Wi-Fiトランシーバ116が無線アクセスポイント118(及び/又はネットワーク120上の特定のサーバー)との通信を正常に確立したと判断した場合に、その際、コントローラ104は、ステップ240に進み、そこでリマインダは取り消される。ステップ234において発信されたリマインダを取り消すことは、表示器64aからWi-Fiリマインダ画面170をクリアすることを具備する。ステップ234においてリマインダを取り消すことはまた、ステップ260に関して以下でより詳細に更に議論されるように、コントローラ104がリマインダについて監視する、別の構成要素の条件に応じて、ライト68、78a、78b及び102の脈動を終了することを具備しうる。ステップ234において発信されたリマインダを取り消すことはまた、又は代わりに、アイコン70gの後ろに配置されたアイコンライト68の作動を定常な緑色に変更することを具備しうる。
【0142】
ステップ216から、コントローラ104は、図12Bに示されるステップ236に進む。ステップ236において、コントローラ104は、医療施設の職員(例えば、介護者)が、出口検出システム150及び/又は監視システム152を作動させるためにリマインダを発信するように患者支持装置30を構成したかどうかを判断する。これは、介護者により選択された設定を保存するメモリ106、又は床設定画面190(図11)を使用する、別の許可された職員に、確認することより決定される。もしコントローラ104が、ステップ236において、出口検出システム150とベッド監視システム152とのいずれもが、作動させられるべきではないと判断した場合には、コントローラ104は、ステップ260に進む(図12A)。もしコントローラ104が、ステップ236において、これらのシステム150及び/又は152の一方又は両方が作動させられるべきであると判断した場合には、コントローラ104は、ステップ236からステップ238に進む。
【0143】
出口検出システム150及びベッド監視システム152の所望の作動状態が、ステップ236において同時にチェックされることを、図12Bは示すが、一方でアルゴリズム200が、これらの状態を連続的且つ任意の順序でチェックすることが理解されるべきであることが、留意される。これらを連続的にチェックする場合に、コントローラ104は、ステップ236においてこれらのシステムの第1のシステムをチェックすることができ、その後、ステップ236に戻って更にこれらのシステムの第2のシステムをチェックする前に、アルゴリズム200のステップ238から258を実行しうる。更に、幾つかの実施形態において、アルゴリズム200は、出口検出システム150の所望の作動状態のみをチェックするように修正することができ、あるいはベッド監視システム152の所望の作動状態のみをチェックしうる。
【0144】
ステップ238(図12B)において、コントローラ104は、力センサ130(図4)からの入力に少なくとも部分的に基づいて、患者支持装置30上に患者が存在するかどうかを判断する。もし患者支持装置30上に患者が存在しないと判断された場合には、コントローラ104は、ステップ260(図12A)に進む。もしステップ238において、患者が患者支持装置30上に存在すと判断された場合には、コントローラ104は、ステップ240に進み、出口検出システム150及び/又はベッド監視システム152が作動しているかどうかを判断する。幾つかの実施形態において、患者が患者支持装置30に進入することと、作動出口検出システム150及び/又は監視システム152を作動させるためのリマインダを発信することとの間に、幾分の時間を介護者に与えるために、ステップ238からステップ240に進む前に、コントローラ104により遅延が続きうる。
【0145】
もしステップ240(図12B)において、出口検出システム150及び/又はベッド監視システム152が作動させられたと判断した場合には、コントローラはステップ260(図12A)に進む。もしステップ240において、出口検出システム150又はベッド監視システム152のいずれかが作動解除されたと判断した場合には、その際、コントローラ104は、ステップ242に進み、システム150、152の一方又は両方を作動するように介護者にリマインダを発信する。リマインダは、対応するリマインダ画面(例えば、ベッド出口リマインダ画面174(図9)か、又はベッド監視リマインダ画面182(図10))を表示器64aに表示することを具備する。リマインダは、ライト68、78a、78b及び102を脈動させることも具備する。
【0146】
ステップ242から、コントローラ104は、ステップ244に進み、介護者がリマインダを無視したか、システム150及び/又は152の所望の作動状態をオフに切り替えたか、又はシステム150、152の一方又は両方の状態を修正(例えば、作動)したかどうか、を判断する。例えば、もしベッド出口リマインダ画面174の無視制御部180が選択されたこと、又はベッド監視リマインダ画面182の無視制御部188が選択されたことを、コントローラ104が判断した場合には、コントローラ104は、ステップ258に進む。ステップ258において、コントローラ104は、リマインダ画面166をクリアするが、しかしライト68、78a、78b及び102を脈動させ続ける。リマインダ画面のクリア及びライトの継続的な脈動は、それでも介護者に修正処置を講じるべきであることを思い出させながら、表示器64aを具備するユーザーインターフェイス62を、介護者が操作することを可能にする。
【0147】
もしステップ244(図12B)において、コントローラ104が、ベッド出口リマインダ画面174上のオフ制御部178が選択されたこと、又はベッド監視リマインダ画面182のオフ制御部186が選択されたことを、判断した場合には、その際、コントローラ104は、ステップ256に進む。ステップ256において、コントローラ104は、表示器64aからリマインダ画面をクリアし、メモリ106内の出口検出システム150及び/又は152のための所望の作動状態を変更する。従って、オフ制御部186は、介護者がシステム150、152(床設定制御画面190(図11)に加えて)の所望の作動状態を変更するための補足的な方法を提供する。幾つかの実施形態において、ステップ256において行われる所望の作動状態への変更は、新しい患者が患者支持装置30に割り当てられるまで、アルゴリズム200の全ての将来の反復に引き継がれる。別の実施形態において、ステップ256において行われる所望の作動状態への変更は、患者支持装置30に割り当てられる、新しい患者についても含んで、アルゴリズム200の全ての将来の反復に引き継がれる。ステップ256から、コントローラ104は、ステップ260に進む(図12A)。
【0148】
もしステップ244(図12B)において、ベッド出口リマインダ画面174上の作動制御部176が選択されたこと、又はベッド監視リマインダ画面182上の作動制御部184が選択されたこと、をコントローラ104が判断した場合には、その際、コントローラ104は、ステップ246に進み、患者が患者支持装置30上において落ち着いたかどうかをチェックする。コントローラ104は、力センサ130からの入力及び幾つかの実施形態においてセンサシステムSの1つ以上の別のセンサからの入力、に基づいて、患者が患者支持面42上において落ち着いたかどうかを判断する。もし患者が所定の期間内、例えば5、10、15、20、25秒内において、又は別の所定の期間内において、落ち着かない場合には、コントローラ104は、ステップ250に進み、そして出口検出システム150及び/又はベッド監視システム152を作動させない。
【0149】
ステップ250において、コントローラ104は、出口検出システム150及び/又はベッド監視システム152が作動可能ではないことを示す警報を発信する。この警報は、少なくとも幾つかの実施形態において、これらのライトを琥珀色で脈動させるのではなく、琥珀色でライト68、78a、78b及び102を点滅させることにより発信される。コントローラ104は、患者が落ち着き、対応するシステム150及び/又は152が作動可能になるまで、ステップ250においてライト68、78a、78b及び102を点滅させ続ける。一旦、患者が落ち着き、更にシステム150、152を作動可能にすることができると、コントローラ104は、ライト68、78a、78b及び102の点滅を終了し、ステップ250においてライト68、78a、78b及び102を点滅させる前にライト68、78a、78b及び102があった状態にライト68、78a、78b及び102を戻す(それは、患者支持装置30の構成要素の現在の条件に応じて、脈動状態、作動解除状態、又は別の何らかの状態としうる)。
【0150】
コントローラ104が、患者がステップ246(図12B)において落ち着いたと判断すると、コントローラ104は、ステップ252に進み、対応するシステム150及び/又はシステム152を作動させる。ステップ252から、ステップ252に進み、そこで、コントローラ104は、表示器64aからリマインダ画面をクリアする。ステップ254はまた、ステップ260に関してここで議論されるように、コントローラ104がリマインダについて監視する、別の構成要素の条件に応じて、ライト68、78a、78b及び102の脈動を終了することを具備しうる。
【0151】
ステップ254から、コントローラ104は、ステップ260(図12A)に進む。ステップ260において、コントローラ104は、リマインダを発信する目的で監視される、条件のセット内の全ての条件が条件のそれぞれの所望の状態にあるかどうかを判断する。アルゴリズム200の図12A及び12Bに示される特定の実施形態において、これは、ブレーキ61が作動しているかどうか、ナースコールインターフェイス122がナースコール出口126に結合されているかどうか、電源ケーブル112が電気コンセントに差し込まれているかどうか、ネットワークトランシーバ116がネットワーク120と通信しているかどうか、及び出口検出システム150及びベッド監視システム152の両方が作動しているかどうかを、判別するようにチェックすることを具備する。もしこれらの質問の全てに対する答えが「はい(イエス)」である場合には(即ち、これらの構成要素の全てが構成要素の所望の状態にある)、コントローラ104は、ステップ262に進み、ライト68、78a、78b及び102の脈動を停止する(ライト68、78a、78b及び102が以前に脈動された範囲において)。ステップ262から、コントローラ104は、ステップ202に戻り、アルゴリズム200の実行を繰り返す。もしステップ260での質問に対する答えが「いいえ(ノー)」である(即ち、構成要素の少なくとも1つがその所望の状態にない)場合には、コントローラ104は、ステップ262を飛ばして、そして、ステップ202に戻り、そこで、コントローラ104は、アルゴリズム200の実行を繰り返す。従って、患者支持装置30が適切に構成される、その構成要素全てを有する場合にのみ、コントローラ104は、ライト68、78a、78b及び102の脈動を終了することが、ステップ260及び262から分かる。
【0152】
コントローラ104がアルゴリズム200を繰り返す(即ち、2回目以降に関してステップ202において開始する)時に、コントローラ104は、表示器64aがリマインダ画面の最初の表示とその後のアルゴリズム200の反復との間で休眠状態に設定されない限り、アルゴリズム200の以前の反復中に、コントローラ104が以前に表示したリマインダ画面のいずれも再表示しない。言い換えると、コントローラ104は、表示器64aの所与のセッション(活動)が覚醒する間に、リマインダ画面の何れか及び全てが一度だけ表示されるように構成される。この様に、介護者には、同じリマインダ画面が再出現して提示されない。代わりに、リマインダ画面(単数又は複数)は、1回だけ出現し、その後に表示器64aが覚醒モードに保持される限り、再び出現することは決してない。もし表示器64aが休眠状態になった場合又はその場合にのみ、コントローラ104は、表示器64aが休眠状態になる前に表示された、リマインダ画面の何れか1つ又は複数を再表示する。従って、介護者には、表示器64aを継続的に利用している(例えば、表示器64aを覚醒させ続けるのに十分なだけ、表示器64aを使用する)間に、特定のリマインダ画面が一度だけ提示されており、そのことは、介護者にリマインドする(思い出させる)が、しかしリマインダ画面が一度だけ表示されること以外は、介護者による表示器64a及び/又はユーザーインターフェイス62の使用を妨げない。
【0153】
多くの実施形態において、コントローラ104はまた、上記で具体的に論じられたものを超える追加の状況において、ライト68、78a~78b及び102を作動させる。例えば、一実施形態において、コントローラ104は、以下のいずれかが発生した時に、ライト68、78a~78b及び102を1回点滅させる(緑色等で)ように構成されており、即ち以下とは、(1)支持フレームが、その最低高さまで下される、(2)背部セクション41が、その閾値HOB角度(例えば、30度、45度等)まで旋回される、(3)患者の体重の体重測定値が正常に取得される、(4)患者以外の重量(単数又は複数)の患者支持装置30が保持する重量ログ(記録)に対して、装置が正常に追加されるか又は削除される。この最後の機能(重量ログへの及びそれからの重量の追加及び削除)に関して、コントローラ104及び/又は患者支持装置30に搭載された別のコントローラが、重量ログの追加/削除機能を実行するように構成することができ、その幾つかの例は、発明者のKurosh Nahavandi氏等により2019年8月13日に出願されていて且つ「装置重量ログを備えた患者支持装置」と題された通常割り当てられる特許文献13(米国特許出願第62/885,954号明細書)に開示されており、その完全な開示は、参照により本明細書に組み込まれる。別のタイプの重量ログの追加/削除機能は、代替的又は追加的に使用されうる。
【0154】
幾つかの実施形態において、コントローラ104はまた、出口検出システム150及びベッド監視システム152の両方が作動する(又はもし使用者が図11の画面190を利用して、これらのシステムの一方の所望の作動状態-(メモリ106に保存されている)―を作動解除状態になるように変更した場合には、これらの内のもう一方のみが作動する)時に、ライト68、78a~78b及び102を定常な緑色で作動させるように構成される。ライト68、78a~78b及び102のこの定常な緑色の点灯は、全てのリマインダ条件がそれらの適切な状態にある場合にのみ発生する。従って、介護者は、患者支持装置30が適切に構成され、所望のシステム150、152が作動している場合にのみ、患者支持装置30の外周の大部分の周りに定常な緑色の光を見るであろう。従って、定常な緑色ライトは、患者支持装置30の全てが適切に構成されているという容易な視覚的確認を、介護者に提供しており、定常な緑色ライトの欠如(例えば、琥珀色の脈動、又は幾つかの別の照明状態)は、患者支持装置30が、その所望の状態で完全に構成されていないことを指示する。
【0155】
ライト68、78a~78b及び102はまた、何時、出口検出システム150及び/又はベッド監視システム152により警報条件が検出されたかを示すように使用される。出口検出システム150が、患者が患者支持装置30から出たことを検出した時に、コントローラ104は、ライト68、78a~78b及び102を赤色で点滅させる。ベッド監視システム152が、システム152により監視される1つ以上の構成要素が望ましくない状態にあることを検出すると、コントローラ104は、ライト68、78a~78b及び102を琥珀色で点滅させる。ライト68、78a~78b及び102を使用する更に別の方法が再度又は代替的に、実施されうる。
【0156】
ライト68、78a~78b及び102を制御することに加えて、コントローラ104は、少なくとも幾つかの実施形態において、サイドレールユーザーインターフェイス80(図3)のブレーキ制御部92の後ろに配置されたライトを制御するように更に構成される。その様な実施形態において、コントローラ104は、このライトを琥珀色で脈動させ、ブレーキ61が作動解除された時に、ライト68、78a~78b及び102の脈動と同期してそう(脈動)するように構成されうる。更に、コントローラ104は、ブレーキ61が作動させられた時に、このライトを白色に(又は場合によっては緑色に)作動させるように構成されうる。もしサイドレールユーザーインターフェイス80が、リマインダ画面を発動させる(上記で説明)条件のいずれかに対応する、図3に示されているもの以上の追加の制御部を具備するように修正される場合には、コントローラ104は、上記のように、コントローラ104がライト68、78a~78b及び102を作動させるのと同じ方法で、サイドレールユーザーインターフェイス80のその様な制御部の後ろに配置されたライトを点灯するように構成されうる。
【0157】
ライト68、78a~78b及び102の点灯を制御することに加えて、コントローラ104はまた、患者支持装置30に配置されたビープ音発生器(ブザー)及び/又は拡声器により発される1つ以上の音を制御するように構成されうる。その様な実施形態において、コントローラ104は、ベッド監視システム152が発動される(即ち、望ましくない条件を検出する)時は常に、ブレーキ61が作動解除される時は常に、AC電源コード112が抜かれる時は常に、支持フレーム36がその最低の高さに下がる時は常に、背部セクション41がその閾値HOB角度(例えば、30度、45度等)に旋回した時は常に、患者の体重の体重測定値が正常に取得された時は常に、及び装置が、患者を除いた重量(単数又は複数)の患者支持装置30により保持される重量ログに正常に追加又は削除された時は常に、単一のビープ(ビーという)音を発するように構成されうる。コントローラ104は、追加的に又は代替的に、出口検出システム150が患者の退出を検出した時に、及び/又は、例えば、患者が落ち着かないために出口検出システム150を作動できない時に、連続的なビープ音を発するように構成されうる(アルゴリズム200のステップ248及び250参照、図12B)。この継続的なビープ音は、介護者が状況を修正するまで、及び/又は対応する警報システム150、152をオフに切り替えるまで継続するように構成される。
【0158】
アルゴリズム200は、図12A図12Bに示されるものから実質的に修正されうることが当業者により理解されるであろう。例えば、リマインダが発信される特定の条件のセットが変更されうる。また、条件がチェックされる、これらの図に示される順序は、変更されうる。条件が計器盤64bにライトを表示することだけをもたらす選択に対比して、条件がライト68、78a~78b及び102の脈動をもたらす異なる選択を、コントローラ104が実施するように、アルゴリズム200がまた変更されうる。言い換えれば、コントローラ104は、計器盤64b(図2)に示される条件の何れかが、望ましくない状態にある時に、又は代替の実施形態において、これらの条件の任意の部分集合である時に、ライト68、78a~78b及び102を脈動するように構成されうる。
【0159】
コントローラ104はまた、患者支持装置30が瞬間的な状態変化に応答して望ましくない状態を示さないように、監視される形態、条件又は構成要素の内の1つ以上の状態の変化に応答してリマインダを発信することを遅らせうる。例えば、介護者は、ブレーキ61を一時的に作動解除して、患者支持装置30の位置を調整しうるが、しかしその後、直ぐにブレーキ61を作動に戻すように再設定しうる。このプロセスにかかる時間は、30秒以内としうる。従って、コントローラ104は、一旦、状態が変化すると期間を監視することができ、所定の期間が経過するまで、状態変化の関連する通知を遅らせうる。所定の期間は、5、10、15、20、25秒又は別の所定の期間としうる。
【0160】
幾つかの実施形態において、患者支持装置30は、サイドレールユーザーインターフェイス80の退出制御部84aを使用者が作動させることにより、又は任意選択で足台ユーザーインターフェイス62を介して、作動可能な退出機能を備える。退出機能は、介護者が支持デッキ38及びフレーム36の構成要素を、装置30からより容易に出ることを可能にする位置、例えば、患者が装置30を出るつもりであるという意図を有する「退出方向」、に移動することを可能にする。従って、退出機能は、力センサ130により検出された患者の退出により、コントローラが出口警報を発信させるので、退出機能が作動する時に、出口検出システム150と抵触可能である。図13は、退出機能が作動させられた時にコントローラ104が従う、退出リマインダアルゴリズム280を示しており、退出機能は、もし出口検出システム150が作動して望まれない警報の発信を妨げる場合には、出口検出システム150をオフに切り替えるように介護者にリマインドすることができる。
【0161】
退出リマインダアルゴリズム280は、退出機能が介護者により作動させられると、ステップ282を開始する。退出機能の作動は、サイドレールユーザーインターフェイス80の退出制御部84a(図3)の選択を具備する。ステップ282から、コントローラ104は、ステップ284に進み、出口検出システム150が作動しているか又は作動解除されているかを判断する。もし出口検出システム150が作動解除された場合には、コントローラ104は、ステップ286に進み、患者支持装置30を出口方向に移動する。退出制御部84aを使用者が作動させることで、コントローラ104に信号を送信し、それにより、コントローラ104は、アクチュエータを操作して、支持フレーム36、患者支持デッキ38、患者支持面42、及び/又は1つ以上のデッキセクション41、43、45、47を、患者が患者支持装置30からより容易に出ることを可能にする、位置に移動する。例えば、コントローラ104は、背部セクション41を上昇させることができ、更に支持フレーム36と患者支持デッキ38と患者支持面42とを、基部フレーム35に対して最も低い高さまでを含み、基部フレーム35に対して下降させることができる。
【0162】
動力付きサイドレール44、46、48、50を備えた患者支持装置30の実施形態において、退出制御部84aを使用者が作動させることにより、また、サイドレール44、46、48、50の内の1つ以上を上昇又は下降させること、及び/又はサイドレール44、46、48、50の1つ以上を再配向して患者の退出をより容易にすること等の、患者支持装置30からの患者の退出を容易にする方法で、サイドレール44、46、48、50の内の1つ以上を移動させることを結果的に生じ得る。
【0163】
もし出口検出システム150が作動している場合には、ステップ284から、コントローラ104は、ステップ288に進み、患者が装置30から退出する前に、出口検出システム150を作動解除することを介護者にリマインドさせるために、リマインダライト94及び/又はライト102を点灯する。リマインダライト94及び/又はライト102の点灯後に、コントローラ104は、ステップ286に進み、患者支持装置30を出口方向に移動させる。
【0164】
一旦、患者支持装置30が出口方向に設置されると、コントローラ104は、ステップ290に進み、アルゴリズム280は終了する。もしリマインダライト94及び/又はライト102の点灯後の任意の時点において、例えば、使用者の作動/作動解除制御部96の作動等により、出口検出システム150が作動解除された場合には、コントローラ104は、リマインダライト94及び/又はライト102をオフに切り替えるように構成される。
【0165】
まだ説明されていない範囲で、患者支持装置30の様々な制御画面の異なるコンテンツ(内容)及び機能は、必要に応じてお互いに組み合わせて使用することができ、及び/又は1つの制御画面のコンテンツ及び/又は機能は、1つ以上の別の制御画面に適用されうる。更に、本明細書の任意の特定の制御画面に示される選択されたコンテンツは、制御画面が本明細書に示される全てのコンテンツを有さなければならないと解釈されるべきではない。例えば、出口検出システムと、ベッド監視システムと、ユーザーインターフェイスと、リマインダ画面と、リマインダ管理と、退出機能と、を具備する実施形態は、お互いに独立して、又は患者支持装置30上の任意のサブコンビネーション(部分組合せ)で実施可能である。
【0166】
本明細書で既に述べたもの以上の様々な追加の変更及び修正を、上記の実施形態に対して行うことができる。本開示は、例示の目的で提示されており、全ての実施形態の網羅的な説明として、又はこれらの実施形態に関連して図示又は説明された特定の要素に対して特許請求の範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。例えば、また限定されないが、記載された実施形態の任意の個々の要素(単数又は複数)は、実質的に同様の機能を提供するか又はそうでなければ適切な動作を提供する、代替要素により置き換えられうる。これには、例えば、当業者に現在知られている可能性があるもの等の現在知られている代替要素、及び当業者が開発時に代替物として認識する可能性のあるもの等、及び開発する可能性があるもの等の、将来開発されうる代替要素を具備する。例えば、冠詞「a」、「an」、「the」、又は「said」を使用した単数形のクレーム要素への任意の参照は、要素を単数形に限定するものとして解釈されるべきではない。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12A
図12B
図13
【国際調査報告】