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特表2022-537474ナビゲーションオーディオの再生方法、装置、機器及びコンピュータ記憶媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-08-26
(54)【発明の名称】ナビゲーションオーディオの再生方法、装置、機器及びコンピュータ記憶媒体
(51)【国際特許分類】
   G01C 21/26 20060101AFI20220819BHJP
【FI】
G01C21/26 C
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021538075
(86)(22)【出願日】2020-11-25
(85)【翻訳文提出日】2021-06-28
(86)【国際出願番号】 CN2020131319
(87)【国際公開番号】W WO2021232726
(87)【国際公開日】2021-11-25
(31)【優先権主張番号】202010439893.5
(32)【優先日】2020-05-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】512015127
【氏名又は名称】バイドゥ オンライン ネットワーク テクノロジー(ペキン) カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100096091
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 誠一
(72)【発明者】
【氏名】黄 ▲際▼洲
(72)【発明者】
【氏名】▲張▼ 昊
【テーマコード(参考)】
2F129
【Fターム(参考)】
2F129AA03
2F129CC07
2F129EE99
2F129FF02
2F129FF11
2F129FF14
2F129FF15
2F129FF18
2F129FF20
2F129FF24
2F129FF28
2F129FF32
2F129FF41
2F129FF57
2F129FF58
2F129FF62
2F129FF63
2F129FF66
2F129FF68
2F129HH02
2F129HH04
2F129HH12
(57)【要約】
本出願は、ナビゲーションオーディオの再生方法、装置、機器、及びコンピュータ記憶媒体を開示し、ビックデータ技術の分野に関する。具体的な実施案は、以下のとおりである。ナビゲーションルートで放送する必要があるナビゲーションオーディオ及び放送位置点を決定し、前記放送位置点で対応するナビゲーションオーディオを放送し、各前記放送位置間の空き期間に、空き期間に基づいて、再生される非ナビゲーションオーディオを選択する。本出願の技術案により、ナビゲーションオーディオの再生を保証することを前提として、適切な非ナビゲーションオーディオを選択してナビゲーションオーディオ間の空き期間に挿入して再生するとともに、非ナビゲーションオーディオの聴取体験を保証することができる。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ナビゲーションオーディオの再生方法であって、
ナビゲーションルートで放送する必要があるナビゲーションオーディオ及び放送位置点を決定するステップと、
前記放送位置点で対応するナビゲーションオーディオを放送し、各前記放送位置間の空き期間に、空き期間に基づいて、再生される非ナビゲーションオーディオを選択するステップと、を含む、
ことを特徴とするナビゲーションオーディオの再生方法。
【請求項2】
前記ナビゲーションルートで放送する必要があるナビゲーションオーディオを決定するステップは、
前記ナビゲーションルートに対するユーザの熟知度とナビゲーションオーディオの重要度とに基づいて、ナビゲーションルートのナビゲーションオーディオから、重要度が前記熟知度に一致するナビゲーションオーディオを、放送する必要があるナビゲーションオーディオとして選択するステップを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記各放送位置点間の空き期間に、空き期間に基づいて、再生される非ナビゲーションオーディオを選択するステップは、
現在のナビゲーションオーディオまたは非ナビゲーションオーディオの再生が終了したときのユーザの位置を決定するステップと、
前記ユーザの位置に基づいて、次のナビゲーションオーディオの放送位置点に到着するまでの推定到着期間を決定するステップと、
前記推定到着期間に基づいて、再生される次の非ナビゲーションオーディオを選択するステップと、を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記推定到着期間に基づいて、再生される次の非ナビゲーションオーディオを選択するステップは、
前記推定到着期間が予め設定された第1の期間閾値よりも大きい場合、オーディオ期間またはコアコンテンツの再生期間が前記推定到着期間よりも小さい非ナビゲーションオーディオから、前記ユーザが必要とする非ナビゲーションオーディオを選択するステップと、
前記推定到着期間が予め設定された第2の期間閾値以上であり、かつ前記第1の期間閾値以下である場合、オーディオ期間またはコアコンテンツの再生期間が前記推定到着期間よりも小さく、かつそれに近い非ナビゲーションオーディオから、前記ユーザが必要とする非ナビゲーションオーディオを選択するステップであって、前記近いとは、前記推定到着期間と前記オーディオ期間またはコアコンテンツの再生期間との差が前記第2の期間閾値よりも小さいことであるステップと、を含み、
前記第1の期間閾値は、前記第2の期間閾値よりも大きい、
ことを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記推定到着期間に基づいて、再生される次の非ナビゲーションオーディオを選択するステップは、
前記推定到着期間が予め設定された第2の期間閾値よりも大きい場合、ユーザが必要とする非ナビゲーションオーディオから、オーディオ期間またはコアコンテンツの再生期間が前記推定到着期間よりも小さく、かつそれに最も近い非ナビゲーションオーディオを選択するステップを含む、
ことを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項6】
前記推定到着期間に基づいて、再生される次の非ナビゲーションオーディオを選択するステップは、
前記推定到着期間が前記第2の期間閾値よりも小さい場合、非ナビゲーションオーディオを選択しないステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項4または5に記載の方法。
【請求項7】
前記ユーザが必要とする非ナビゲーションオーディオは、目的地、環境状況、ルート状況、ユーザの運転状況、及びユーザの好み情報のうちの少なくとも1つに基づいて決定される、
ことを特徴とする請求項4または5に記載の方法。
【請求項8】
非ナビゲーションオーディオとナビゲーションオーディオの間で切り替えプロンプト音を再生するステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項9】
ナビゲーションオーディオの再生装置であって、
ナビゲーションルートで放送する必要があるナビゲーションオーディオ及び放送位置点を決定するためのナビゲーション決定ユニットと、
前記放送位置点で対応するナビゲーションオーディオを放送し、各前記放送位置間の空き期間に、空き期間に基づいて、再生される非ナビゲーションオーディオを選択するための放送処理ユニットと、を含む、
ことを特徴とするナビゲーションオーディオの再生装置。
【請求項10】
前記ナビゲーション決定ユニットが、前記ナビゲーションルートに対するユーザの熟知度とナビゲーションオーディオの重要度とに基づいて、ナビゲーションルートのナビゲーションオーディオから、重要度が前記熟知度に一致するナビゲーションオーディオを、放送する必要があるナビゲーションオーディオとして選択する、
ことを特徴とする請求項9に記載の装置。
【請求項11】
前記放送処理ユニットが、
現在のナビゲーションオーディオまたは非ナビゲーションオーディオの再生が終了したときのユーザの位置を決定し、前記ユーザの位置に基づいて、次のナビゲーションオーディオの放送位置点に到着するまでの推定到着期間を決定するためのシーン判断サブユニットと、
前記推定到着期間に基づいて、再生される次の非ナビゲーションオーディオを選択するための内容推奨サブユニットと、を含む、
ことを特徴とする請求項9に記載の装置。
【請求項12】
前記内容推奨サブユニットが、
前記推定到着期間が予め設定された第1の期間閾値よりも大きい場合、オーディオ期間またはコアコンテンツの再生期間が前記推定到着期間よりも小さい非ナビゲーションオーディオから、前記ユーザが必要とする非ナビゲーションオーディオを選択し、
前記推定到着期間が予め設定された第2の期間閾値以上であり、かつ第1の期間閾値以下である場合、オーディオ期間またはコアコンテンツの再生期間が前記推定到着期間よりも小さく、かつそれに近い非ナビゲーションオーディオから、前記ユーザが必要とする非ナビゲーションオーディオを選択し、前記近いとは、前記推定到着期間と前記オーディオ期間またはコアコンテンツの再生期間との差が第2の期間閾値よりも小さいことであり、
前記第1の期間閾値は、第2の期間閾値よりも大きい、
ことを特徴とする請求項11に記載の装置。
【請求項13】
前記内容推奨サブユニットが、
前記推定到着期間が予め設定された第2の期間閾値よりも大きい場合、ユーザが必要とする非ナビゲーションオーディオから、オーディオ期間またはコアコンテンツの再生期間が前記推定到着期間よりも小さく、かつそれに最も近い非ナビゲーションオーディオを選択する、
ことを特徴とする請求項11に記載の装置。
【請求項14】
前記内容推奨サブユニットが、
前記推定到着期間が前記第2の期間閾値よりも小さい場合、非ナビゲーションオーディオを選択しない、
ことを特徴とする請求項12または13に記載の装置。
【請求項15】
前記内容推奨サブユニットが、さらに、目的地、環境状況、ルート状況、ユーザ運転状況、及びユーザ好み情報のうちの少なくとも1つに基づいて、前記ユーザが必要とする非ナビゲーションオーディオを決定する、
ことを特徴とする請求項12または13に記載の装置。
【請求項16】
前記放送処理ユニットが、非ナビゲーションオーディオとナビゲーションオーディオの間で切り替えプロンプト音を再生する、
ことを特徴とする請求項9に記載の装置。
【請求項17】
少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサと通信可能に接続されるメモリと、を含み、
前記メモリには、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行可能な命令が記憶され、前記命令は、前記少なくとも1つのプロセッサが請求項1~8のいずれかに記載の方法を実行できるように、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行される、
ことを特徴とする電子機器
【請求項18】
コンピュータ命令が記憶されている非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、
前記コンピュータ命令は、前記コンピュータに請求項1~8のいずれかに記載の方法を実行させる、
ことを特徴とする非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項19】
コンピュータプログラムであって、
前記コンピュータプログラムは、コンピュータに請求項1~8のいずれかに記載の方法を実行させる、
ことを特徴とするコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
本出願は、出願日が2020年05月22日であり、中国特許出願番号が「2020104398935」であり、発明名称が「ナビゲーションオーディオの再生方法、装置、機器及びコンピュータ記憶媒体」である中国特許出願の優先権を請求する。
【0002】
本出願は、コンピュータ応用技術の分野に関し、特にビッグデータ技術の分野に関する。
【背景技術】
【0003】
運転中の疲れや退屈を軽減するために、運転手は通常、知識を増やしたり、時間をつぶしたりするために、オーディオを再生することを選択する。同時に、ユーザは運転中に地図系アプリケーションによって提供されるナビゲーションサービスにますます依存している。したがって、2つのオーディオファイルが同時に再生される場合、2つのオーディオファイルが独立して存在し、異なるアプリケーションによって再生されるため、「衝突」は避けられない。2つのオーディオファイルが同時に発声した場合、一般的に、優先順位に基づいてそのうちの1つを選択して再生する。ナビゲーションオーディオが好ましい場合、非ナビゲーションオーディオの再生が断続的になり、聴取体験が悪くなる。非ナビゲーションオーディオが好ましい場場合、ユーザがナビゲーション放送内容を見逃すことを引き起こし、交差点を見逃したり、道を迂回したり、交通違反したりしやすく、安全上の災いを引き起すことさえある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
これに鑑みて、上述の技術的課題を解決するために、本出願は、ナビゲーションオーディオの再生方法、装置、機器及びコンピュータ記憶媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1の態様において、本出願は、ナビゲーションオーディオの再生方法を提供し、当該方法は、
ナビゲーションコースにおいて放送する必要があるナビゲーションオーディオと放送位置点とを決定するステップと、
前記放送位置点で対応するナビゲーションオーディオを放送し、各前記放送位置間の空き期間に、空き期間に基づいて、再生される非ナビゲーションオーディオを選択するステップと、を含む。
【0006】
第2の態様において、本出願は、ナビゲーションオーディオの再生装置を提供し、当該装置は、
ナビゲーションコースにおいて放送する必要があるナビゲーションオーディオと放送位置点とを決定するためのナビゲーション決定ユニットと、
前記放送位置点で対応するナビゲーションオーディオを放送し、各前記放送位置間の空き期間に、空き期間に基づいて、再生される非ナビゲーションオーディオを選択するための放送処理ユニットと、を含む。
【0007】
第3の態様において、本出願は、電子機器を提供し、
少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサと通信可能に接続されるメモリと、を含み、
前記メモリには、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行可能な命令が記憶され、前記命令は、前記少なくとも1つのプロセッサが上記いずれかの方法を実行できるように、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行される。
【0008】
第4の態様において、本出願は、コンピュータ命令が記憶されている非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供し、前記コンピュータ命令は、前記コンピュータに上記いずれかの方法を実行させる。
第5の態様において、本出願は、コンピュータプログラムを提供し、前記コンピュータプログラムは、コンピュータに上記いずれかの方法を実行させる。
【発明の効果】
【0009】
本出願の技術案によれば、ナビゲーションオーディオの再生を保証することを前提として、適切な非ナビゲーションオーディオを選択してナビゲーションオーディオ間の空き期間に挿入して再生するとともに、非ナビゲーションオーディオの聴取体験を保証することができる。
【0010】
上記選択可能な形態が有する他の効果は、以下に具体的な実施例と組み合わせて説明される。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図面は本解決案をよりよく理解するためのものであり、本出願を限定するものではない。
図1】本発明の実施例を適用できる例示的なシステムアーキテクチャの図である。
図2】本出願の実施例によって提供される主な方法のフローチャートである。
図3】本出願の実施例によって提供される非ナビゲーションオーディオを決定する方法のフローチャートである。
図4】本出願の実施例によって提供されるナビゲーションオーディオの再生装置の構成図である。
図5】本出願の実施例によって提供されるナビゲーションルートで放送するの例の図である。
図6】本出願の実施例を実現するための電子機器のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面と組み合わせて本出願の例示的な実施例を説明し、理解を容易にするために、その中には本出願の実施例の様々な詳細が含まれているが、それらを単なる例示的なものと見なすべきである。したがって、当業者であれば、本出願の範囲及び趣旨から逸脱しない限り、本明細書で説明された実施例に対して様々な変更及び修正を行うことができることを認識されたい。同様に、明確及び簡潔にするように、以下の説明では公知の機能及び構造の説明は省略されている。
【0013】
図1は、本発明の実施形態を適用できる例示的なシステムアーキテクチャの図である。図1に示すように、このシステムアーキテクチャは、端末機器101及び102、ネットワーク103及びサーバ104を含むことができる。ネットワーク103は、端末機器101、102とサーバ104との間で通信リンクの媒体を提供することに用いられる。ネットワーク103は、有線、無線通信リンク、または光ファイバケーブルなどの様々な接続タイプを含むことができる。
【0014】
ユーザは、端末機器101及び102を用いて、ネットワーク103を介してサーバ104と対話することができる。端末機器101及び102には、地図系アプリケーション、音声対話型アプリケーション、ウェブブラウザアプリケーション、及び通信系アプリケーションなど、様々なアプリケーションがインストールされてもよい。
【0015】
端末機器101及び102は、様々な電子機器であってもよく、スマートフォン、タブレットコンピュータ、スマートスピーカー、スマートウェアデバイスなどを含むが、これらに限定されない。本発明によって提供されるナビゲーションオーディオの再生装置は、上記サーバ104に設置されて実行されることができ、端末機器101または102に設置されて実行されることもできる。これは、複数のソフトウェアまたはソフトウェアモジュール(例えば、分散サービスを提供する)として実現されてもよいし、単一のソフトウェアまたはソフトウェアモジュールとして実現されてもよいが、ここでは特に限定されない。
【0016】
例えば、ナビゲーションオーディオの再生装置が上記サーバ104に設置されて実行されている場合、ナビゲーションオーディオの再生装置は、本発明の実施例によって提供される方式を用いて、ナビゲーションルートで放送する必要があるナビゲーションオーディオ及び非ナビゲーションオーディオを決定し、端末機器101または102に提供して再生する。
【0017】
サーバ104は、単一のサーバであってもよいし、複数のサーバからなるサーバ群であってもよい。なお、図1における端末機器、ネットワーク、及びサーバの数は、単に例示的である。実現の必要に応じて、任意の数の端末機器、ネットワーク、及びサーバを有することができる。
【0018】
図2は、本出願の実施例によって提供される主な方法のフローチャートである。本出願の実施例において、ナビゲーションオーディオの再生と非ナビゲーションオーディオの再生は、異なるアプリケーションによって制御されて再生されるのではなく、ナビゲーションオーディオの放送装置によって統一的に制御されて再生され、例えば、ナビゲーション機能を有する地図系アプリケーションによって制御されて再生される。図2に示すように、当該方法は、以下のステップ201~202を含むことができる。
【0019】
201において、ナビゲーションルートで放送する必要があるナビゲーションオーディオと放送位置点とを決定する。
【0020】
通常の場合、ユーザがルート計画要求を開始すると、ユーザで入力された始点位置、終点位置及びトラベルモードに基づいてルート計画を行い、ルート計画結果をユーザに返す。ユーザはその中から1つのルートを選択してナビゲーションすることができる。本出願は、ユーザが1つのルートを選択してナビゲーションすることから実行され、ユーザで選択されたルートがナビゲーションルートである。1つのルートの場合、ナビゲーションオーディオを再生するための複数の放送位置点が存在する。
【0021】
本出願では、ナビゲーションルートに存在するすべてのナビゲーションオーディオを、放送する必要があるナビゲーションオーディオとすることができ、放送位置点とは、ナビゲーションオーディオが放送される特定の地理的位置を指し、例えば、交差点の前のある位置点で交差点で曲がったり直進したりする必要があるナビゲーションオーディオを放送したり、ある道路区間の入り口でこの道路区間の速度制限の要件を放送したりする。
【0022】
通常、ユーザの安全を保障するために、1つのナビゲーションルートでナビゲーションオーディオの放送が集中的に行われることが多いが、すべてのユーザがこれらのナビゲーションオーディオを必要とするわけではなく、1つのナビゲーションルートについて、ユーザがそのナビゲーションルートに詳しい場合、その中の肝心なナビゲーションオーディオだけが必要である。しかし、ユーザがナビゲーションルートに詳しくない場合、より多くのナビゲーション内容が必要になる。したがって、好ましい一実施形態として、ナビゲーションルートに対するユーザの熟知度及びナビゲーションオーディオの重要度に基づいて、ナビゲーションルートのナビゲーションオーディオから、重要度が上記の熟知度に一致するナビゲーションオーディオを、放送する必要があるナビゲーションオーディオとして選択することができ、ナビゲーションプロセスにおいてユーザのナビゲーションニーズに一致するナビゲーション放送を保証する。
【0023】
ここで、ナビゲーションルートに対するユーザの熟知度は、ユーザがこのルートをナビゲートした履歴回数に基づいて決定できる。ユーザがこのルートをナビゲートした履歴回数が予め設定された回数の閾値を超える場合、ユーザがこのナビゲーションルートに詳しいと考えられる。
【0024】
例えば、ユーザAのナビゲーションルートが詳しい通勤ルートである場合、ナビゲーションの放送内容は主に分岐点を中心としており、各交差点で1回だけ注意喚起を行い、電子アイ情報を提示しない。また例えば、同じルートの場合、ユーザBがよく詳しくないため、ナビゲーションの放送内容は、主な分岐点情報に加えて、詳細な説明を添えて判断を補助し、電子アイ情報を放送する必要がある。
【0025】
上記のように、ナビゲーションルートに対するユーザの熟知度を簡単に詳しい場合と詳しくない場合に分けることに加えて、より詳細に分けることもでき、即ち、複数の異なるレベルの熟知度に分けて、異なるラベルに基づいて異なるタイプのナビゲーションオーディオがある。
【0026】
202において、放送位置点で対応するナビゲーションオーディオを放送し、放送位置点間の空き期間に、空き期間に基づいて、再生される非ナビゲーションオーディオを選択する。
【0027】
本出願の実施例では、ナビゲーション装置は、ナビゲーションオーディオに加えて、ナビゲーションオーディオ間の空き期間に非ナビゲーションオーディオを放送する。そのうちの1つの実施形態として、ナビゲーションルートで放送する必要があるナビゲーションオーディオを決定した後、ナビゲーションルート全体で再生されるすべての非ナビゲーションオーディオのシーケンスを決定してから、決定されたシーケンスに従って再生することができる。これは、オーディオシーケンスを事前に決定することに相当するが、多くの場合、ユーザの進行中に、道路状況の変化、ユーザの個人的な理由による速度の変化、滞留などにより、ナビゲーションオーディオ放送の位置に到着するまでの時間が変化し、すなわち上記空き期間が変化すると、事前に決定されたシーケンスが不適合になり、再調整する必要がある。したがって、他の好ましい実施形態を選択することができ、すなわち1つのナビゲーションオーディオまたは非ナビゲーションオーディオを再生する毎に、次の再生される非ナビゲーションオーディオをリアルタイムで決定する。
【0028】
具体的には、各再生される非ナビゲーションオーディオを1つずつ決定する場合、図3に示すようなフローを実行することができる。
【0029】
301において、現在のナビゲーションオーディオまたは非ナビゲーションオーディオの再生が終了したときのユーザの位置を決定する。
【0030】
このフローを上記のオーディオをリアルタイムで選択して再生する方式に適用すると、i番目のオーディオが再生されるときに、再生されるi+1番目のオーディオを決定することができ、ここで、オーディオはナビゲーションオーディオまたは非ナビゲーションオーディオであってもよい。このような場合、現在のi番目のオーディオの再生が終了した時のユーザの位置は、このi番目のオーディオの残り期間とユーザの現在の速度とに基づいて推定されることができる。iは正の整数である。
【0031】
i番目のオーディオの再生が終了したときに、i+1番目のオーディオを決定してもよい。このような場合、現在のi番目のオーディオの再生が終了したときに、ユーザの位置はユーザの現在の位置である。
【0032】
このフローを上記のようにオーディオシーケンスを事前に決定する方式に適用すると、再生される各オーディオを1つずつ決定する。例えば、1番目がナビゲーションオーディオである場合、この1番目のナビゲーションオーディオを現在のナビゲーションオーディオとして、次にナビゲーションオーディオを再生するか、それとも非ナビゲーションオーディオを再生するかを決定し、次に非ナビゲーションオーディオを再生すると、どの非ナビゲーションオーディオを再生するかを決定する。次に再生されるオーディオを決定してから、この次に再生されるオーディオを現在のオーディオとし、次にナビゲーションオーディオを再生するか、それとも非ナビゲーションオーディオを再生するかを決定し続けて、次に非ナビゲーションオーディオを再生すると、どの非ナビゲーションオーディオを再生するかを決定する。これによって類推する。ここで、各現在のオーディオに対して、この現在のオーディオの再生が終了した時点に、ユーザの位置を決定し、それは、ユーザトラベルモードの平均速度と各オーディオの再生期間とに基づいて推定されることができる。
【0033】
302において、前記ユーザの位置に基づいて、次のナビゲーションオーディオの放送位置点に到着するまでの推定到着期間を決定する。
【0034】
ここで、ユーザの位置と次のナビゲーションオーディオの放送位置点との間の距離、ユーザの速度、道路状況などの情報に基づいて、次のナビゲーションオーディオの放送位置点に到着するまでの推定到着期間(ETA,Estimated Time of Arrival)を推定することができる。この部分の具体的な実現は、従来技術における任意のETAの推定方式を採用することができ、ここでは詳細に説明しない。
【0035】
303において、推定到着期間に基づいて、再生される次の非ナビゲーションオーディオを選択する。
【0036】
本ステップの具体的な選択戦略について、コアは選択された非ナビゲーションオーディオが推定到着期間内に再生済みの必要があり、または非ナビゲーションオーディオのコアコンテンツが推定到着期間内に再生済みの必要があることである。ここで、非ナビゲーションオーディオのコアコンテンツとは、非ナビゲーションオーディオの主旨を体現できる部分を指し、ユーザがこのコアコンテンツを聴取した後、このオーディオの内容をほぼ理解できる。例えば、ニュースオーディオのコアコンテンツはこのニュースの主旨を体現できる部分であり、漫才オーディオのコアコンテンツはこの漫才の主なギャグ内容を含む部分であり、歌のオーディオのコアコンテンツはこの歌の主な歌を含む部分であり、ジョークのコアコンテンツはこのジョークの笑いのツボを含む部分である。
【0037】
非ナビゲーションオーディオは、オーディオプールから取得されて選択されてもよく、ここで、オーディオプールは、地図系アプリケーションのサービスプロバイダによって維持されるオーディオプールであってもよいし、協力関係にあるサードパーティアプリケーションのサービスプロバイダによって提供されるオーディオプールであってもよい。
【0038】
このオーディオプールには様々なタイプの非ナビゲーションオーディオが含まれ、ニュース、小説、音楽、歌、ジョークなどが含まれてもよいが、これらに限定されない。非ナビゲーションオーディオに加えて、オーディオプールには非ナビゲーションオーディオのオーディオ期間、コアコンテンツ識別子などが維持されている。ここで、コアコンテンツ識別子とは、非ナビゲーションオーディオのコアコンテンツの開始時間と終了時間に対する識別子を指し、この識別子によってコアコンテンツの再生期間を決定することができる。
【0039】
また、推定到着期間内に再生済みまたはコアコンテンツが予定到着期間に再生済みことを保障するほか、ユーザの再生ニーズに合わせて非ナビゲーションオーディオを選択することもできる。以下、いくつかの好ましい選択方式を提供する。
【0040】
方式1、推定到着期間が予め設定された第1の期間閾値よりも大きい場合、次のナビゲーションオーディオが遠いと考えられ、ユーザの必要を優先した選択方式を採用する。すなわち、オーディオの期間またはコアコンテンツの再生期間が推定到着期間よりも小さい非ナビゲーションオーディオから、ユーザが必要とする非ナビゲーションオーディオを選択する。
【0041】
推定到着期間が予め設定された第2の期間閾値以上であり、かつ第1の期間閾値以下である場合、次のナビゲーションオーディオが近いと考えられ、期間を優先した選択方式を採用する。すなわち、オーディオ期間またはコアコンテンツの再生期間が推定到着期間よりも小さく、かつそれに近い非ナビゲーションオーディオの中から、ユーザが必要とする非ナビゲーションオーディオを選択し、ここで、近いとは、推定到着期間とオーディオ期間またはコアコンテンツの再生期間との差が第2の期間閾値よりも小さいことを指す。
【0042】
推定到着期間が第2の期間閾値よりも小さい場合、次のナビゲーションオーディオが再生されようとしていると考えられ、非ナビゲーションオーディオを挿入するように選択されない。
【0043】
上記第1の期間閾値は、第2の期間閾値よりも大きい。
【0044】
例えば、第1の期間閾値を4分とし、第2の期間閾値を10秒とすることができる。1つのナビゲーションオーディオまたは非ナビゲーションオーディオを再生した後、次のナビゲーションオーディオの推定到着期間が6分で、4分以上であることが決定される場合、ユーザの必要を優先した選択方式を採用することができる。オーディオソース(様々な非ナビゲーションオーディオを含む)における再生期間が6分を超える非ナビゲーションオーディオをフィルタリングして、残りの非ナビゲーションオーディオからユーザの必要に最も適合するオーディオを選択することができる。
【0045】
1つのナビゲーションオーディオまたは非ナビゲーションオーディオを再生した後、次のナビゲーションオーディオの推定到着期間が3分で、10秒と4分との間にあることが決定される場合、期間を優先した選択方式を採用する。オーディオソースから、再生期間またはコアコンテンツの再生期間が2分50秒と3分との間にある非ナビゲーションオーディオを見つけ、これらの非ナビゲーションオーディオからユーザの必要に適合する非ナビゲーションオーディオをさらに決定する。
【0046】
1つのナビゲーションオーディオまたは非ナビゲーションオーディオを再生した後、次のナビゲーションオーディオの推定到着期間が10秒未満であることが決定される場合、非ナビゲーションオーディオを次のオーディオとして選択せず、次のナビゲーションオーディオの再生を待つ。
【0047】
方式2、推定到着期間が予め設定された第2期間閾値よりも大きい場合、ユーザが必要とする非ナビゲーションオーディオから、オーディオ期間またはコアコンテンツの再生期間が推定到着期間よりも小さく、かつそれに最も近い非ナビゲーションオーディオを選択する。推定到着期間が第2の期間閾値よりも小さい場合、非ナビゲーションオーディオを選択しない。
【0048】
このような方式では、ユーザの必要を優先するのかそれとも期間を優先するのかを区別しなく、推定期間が第2の期間閾値よりも大きければ、ユーザが必要とする非ナビゲーションオーディオから期間が最適な非ナビゲーションオーディオを直接選択する。例えば、1つのナビゲーションオーディオまたは非ナビゲーションオーディオを再生した後、次のナビゲーションオーディオの推定到着期間が5分で、10秒より大きいことが決定される場合、オーディオソースから、すべてのユーザが必要とする非ナビゲーションオーディオを決定してから、その中からオーディオ期間またはコアコンテンツの再生期間が5分より小さく、且つそれに最も近い非ナビゲーションオーディオ、例えば、1本の4分55秒のニュースを選択する。
【0049】
同様に、1つのナビゲーションオーディオまたは非ナビゲーションオーディオを再生した後、次のナビゲーションオーディオの推定到着期間が10秒未満と決定される場合、非ナビゲーションオーディオを次のオーディオとして選択せず、次のナビゲーションオーディオの再生を待つ。
【0050】
もちろん、上記の2つの方式以外にも、他の方式を採用することもできる。ここでは2つの好ましい方法だけを列挙し、他の方法を列挙しない。
【0051】
上記の2つの方法では、ユーザが必要とする非ナビゲーションオーディオを決定する場合、目的地、環境状況、ルート状況、ユーザの運転状況及びユーザの好み情報のうちの少なくとも1つに基づいて決定することができる。
【0052】
ここで、目的地は、主に目的地のタイプ情報であり、例えば会社、家、スーパーマーケット、交通の中枢、観光スポットなどである。例えば、ユーザが家に帰ると暖かい音楽を好み、ユーザが会社に行くとニュース系のオーディオを好み、観光スポットに行くと、比較的に楽しい音楽を好む。
【0053】
ここで、環境状況は、現在の時間、日付、祝日か平日か、天気などを含むことができる。これらの環境状況は、ユーザが必要とするオーディオに影響を与える可能性があり、例えば、天気が晴れている場合、ユーザが情熱的な音楽を好み、天気が曇っている場合、ユーザが暖かい音楽を好む。また例えば、祝日の場合、ユーザが歌系のオーディオを好み、平日の場合、ユーザがニュース系のオーディオを好む。
【0054】
ここで、ルート状況には、現在のルートの渋滞状態、道路の等級、長さなどが含まれることができる。これらの状況は、ユーズが必要とするオーディオに影響を与える可能性があり、例えば、渋滞状態の場合、ユーザが緩やかな音楽や道路状況に関するニュースなどを好む。また例えば、平坦で長いルートに対して、ユーザが小説系のオーディオを好む。
【0055】
ここで、ユーザの運転状況は、ユーザの運転期間、運転距離、通過した道路区間の渋滞状況などを含むことができる。これらの状況は、ユーザの疲労度をある程度反映し、ユーザが必要とするオーディオにも影響を与える。例えば、ユーザがすでに長い期間を運転している場合や、運転距離が長い場合ばど、ユーザが元気を出す必要があり、元気を出して楽しい音楽やロック音楽などが必要になる。
【0056】
ユーザの好み情報は、ユーザのオーディオタイプに対する好みラベル、好みベクトルなどを含むことができる。例えば、ユーザがニュースタイプのオーディオを好み、またはユーザがジャズを好む。ユーザの好み情報は、ユーザによって設定されたラベルによって決定されてもよいし、オーディオファイルに対するユーザの動作フィードバック(例えば、オーディオファイルを切り替える動作、オーディオファイルを収集する動作、完全に聴取する動作など)に基づいて決定されることもできる。
【0057】
上記要因のうちの少なくとも1つを統合して、ユーザが必要とする非ナビゲーションオーディオを決定することができる。
【0058】
上記オーディオを再生するプロセスにおいて、非ナビゲーションオーディオからナビゲーションオーディオへの切り替えに対して、ユーザは、処理が準備不足で聞き取れない可能性がある。したがって、本出願では、非ナビゲーションオーディオとナビゲーションオーディオの間で、切り替えプロンプト音を再生することができ、すなわち、非ナビゲーションオーディオからナビゲーションオーディオに切り替えるときに、ユーザが交差点を逃したり、交通違反したりすることを回避するために、切り替えプロンプト音を追加して、ユーザに警告することができる。
【0059】
ここで、切り替えプロンプト音は、短いビープ音、人間の声のプロンプト音であってもよいが、プロンプト音の具体的な形態は、ここでは具体的な限定されない。
【0060】
以上、本出願によって提供される方法について詳細に説明するが、以下、実施例と組み合わせて本出願によって提供される装置について詳細に説明する。
【0061】
図4は本出願の実施例によって提供されるナビゲーションオーディオの再生装置の構成図であり、この装置は、サーバ側に設置されて実現されることができ、例えば、サーバ側のアプリケーション、またはサーバ側のアプリケーションにあるプラグインやソフトウェア開発キット(Software Development Kit、SDK)などの機能ユニットであってもよい。または、端末機器が十分な計算能力を有する場合、端末機器に設置されて実現されることもできる。図4に示すように、この装置は、ナビゲーション決定ユニット00と放送処理ユニット10とを含むことができ、ここで、各構成ユニットの主な機能は以下の通りである。
【0062】
ナビゲーション決定ユニット00は、ナビゲーションルートで放送する必要があるナビゲーションオーディオ及び放送位置点を決定する。
【0063】
具体的には、ナビゲーション決定ユニット00は、ナビゲーションルートに対するユーザの熟知度とナビゲーションオーディオの重要度とに基づいて、ナビゲーションルートのナビゲーションオーディオから、重要度が熟知度に一致するナビゲーションオーディオを、放送する必要があるナビゲーションオーディオとして選択することができる。
【0064】
ここで、ナビゲーションルートに対するユーザの熟知度は、ユーザがこのルートをナビゲートした履歴回数に基づいて決定されることができる。ユーザがルートをナビゲートした履歴回数が予め設定された回数の閾値を超える場合、このユーザがこのナビゲーションルートに詳しいと考えられる。
【0065】
放送処理ユニット10は、放送位置点で対応するナビゲーションオーディオを放送し、各放送位置点間の空き期間に、空き期間に基づいて再生される非ナビゲーションオーディオを選択する。
【0066】
ここで、放送処理ユニット10は、具体的に、シーン判断サブユニット11と内容推奨サブユニット12とを含むことができる。
【0067】
シーン判断サブユニット11は、現在のナビゲーションオーディオまたは非ナビゲーションオーディオの再生が終了したときのユーザの位置を決定し、ユーザの位置に基づいて、次のナビゲーションオーディオの放送位置点に到着するまでの推定到着期間を決定する。
【0068】
ここでは、ユーザの位置と次のナビゲーションオーディオの放送位置点との間の距離、ユーザの速度、道路状況などの情報に基づいて、次のナビゲーションオーディオの放送位置点に到着するまでの推定到着期間を推定することができる。シーン判断サブユニット11は、ETAサービスインターフェースを呼び出すことにより、ユーザの位置及び次のナビゲーションオーディオの放送位置点をETAサービスに提供した後、ETAサービスによって推定到着期間を推定して、シーン判断サブユニット11に戻すことができる。
【0069】
内容推奨サブユニット12は、推定到着期間に基づいて、再生される次の非ナビゲーションオーディオを選択する。
【0070】
具体的に、内容推奨サブユニット12は、以下のような方式を採用して再生される次の非ナビゲーションオーディオを選択することができるが、これらに限定されない。
【0071】
方式1、推定到着期間が予め設定された第1の期間閾値よりも大きい場合、次のナビゲーションオーディオが遠いと考えられ、ユーザの必要を優先した選択方式を採用する。すなわち、オーディオの期間またはコアコンテンツの再生期間が推定到着期間よりも小さい非ナビゲーションオーディオから、ユーザが必要とする非ナビゲーションオーディオを選択する。
【0072】
推定到着期間が予め設定された第2の期間閾値以上であり、かつ第1の期間閾値以下である場合、次のナビゲーションのオーディオが近いと考えられ、期間を優先した選択方式を採用する。すなわち、オーディオ期間またはコアコンテンツの再生期間が推定到着期間よりも小さく、かつそれに近い非ナビゲーションオーディオの中から、ユーザが必要とする非ナビゲーションオーディオを選択し、ここで、近いとは、推定到着期間とオーディオ期間またはコアコンテンツの再生期間との差が第2の期間閾値よりも小さいことである。
【0073】
推定到着期間が第2期間閾値よりも小さい場合、次のナビゲーションオーディオが再生されようとしていると考えられ、非ナビゲーションオーディオを選択しない。上記第1の期間閾値は、第2の期間閾値よりも大きい。
【0074】
方式2、推定到着期間が予め設定された第2期間閾値よりも大きい場合、ユーザが必要とする非ナビゲーションオーディオから、オーディオ期間またはコアコンテンツの再生期間が推定到着期間よりも小さく、かつそれに最も近い非ナビゲーションオーディオを選択する。
【0075】
推定到着期間が第2の期間閾値よりも小さい場合、非ナビゲーションオーディオを選択しない。
【0076】
内容推奨サブユニット12は、オーディオプールから非ナビゲーションオーディオを取得して選択することができ、ここで、オーディオプールは、地図系アプリケーションのサービスプロバイダによって維持されるオーディオプールであってもよいし、協力関係にあるサードパーティアプリケーションのサービスプロバイダによって提供されるオーディオプールであってもよい。
【0077】
このオーディオプールには様々なタイプの非ナビゲーションオーディオが含まれ、ニュース、小説、音楽、歌、ジョークなどが含まれてもよいが、これらに限定されない。非ナビゲーションオーディオに加えて、オーディオプールには非ナビゲーションオーディオのオーディオ期間、コアコンテンツ識別子などが維持されている。ここで、コアコンテンツ識別子とは、非ナビゲーションオーディオのコアコンテンツの開始時間と終了時間に対する識別子を指し、この識別子によってコアコンテンツの再生期間を決定することができる。
【0078】
ここで、内容推奨サブユニット12は、ユーザが必要とする非ナビゲーションオーディオを決定する場合、目的地、環境状況、ルート状況、ユーザの運転状況及びユーザの好み情報のうちの少なくとも1つに基づいてユーザが必要とする非ナビゲーションオーディオを決定することができる。
【0079】
さらに、上記放送処理ユニット10は、非ナビゲーションオーディオとナビゲーションオーディオの間で、切り替えプロンプト音を再生して、ユーザに警告することにより、次に再生されるナビゲーションオーディオを聴取するようにユーザに注意し、ユーザが交差点を逃したり、交通違反したりするなどの状況を回避することもできる。
【0080】
以下、具体的な例を挙げる。
【0081】
図5に示すように、ユーザ甲は、自宅から会社までの通勤ルートであるナビゲーションルート1を走行している。ユーザの甲がこのルートに詳しいため、ナビゲーションの放送内容は主に分岐点を中心としており、各交差点で1回だけ注意喚起を行い、電子アイ情報を提示しない。ユーザの好みのオーディオタイプは主にニュース、音楽及びジョークである。
【0082】
ユーザが出発した後、長い直進道路区間を走行する場合、優先的に推奨されるのがニュースAであり、且つ、ニュースAの再生期間はユーザが放送位置点1に到着する推定期間よりも小さい。
【0083】
ニュースAの放送が終了した後、放送位置点1からのユーザの推定到着期間が4分未満であり、ユーザの興味のある音楽aを再生して時間を埋める。
【0084】
音楽aの再生が終了した後、ユーザの放送位置点1からの距離がかなり近く、推定到着期間が10秒未満であるため、他の非ナビゲーションオーディオを挿入せずに、ユーザに切り替えプロンプト音を再生し、放送位置点1のナビゲーションオーディオ「右に坂を上り、高速道路に入り、G6方向に行く」に切り替える。
【0085】
ユーザはG6に向きを変えてから、長い直進ルートに入り、この時、ユーザにニュースB/C/D/E/Fを順番に推奨して再生した。
【0086】
ニュースFの再生が終了した時に、ユーザの放送位置点2からの距離が4分未満であり、ユーザの興味のある音楽bを再生して時間を埋める。
【0087】
音楽bの再生が終了した後、放送位置点2からの推定到着期間が10秒未満であり、他の非ナビゲーションオーディオを挿入しない。切り替えプロンプト音を再生した後、放送位置点2のナビゲーションオーディオ「左前方に向かって、北五環路に入る」を再生する。
【0088】
ユーザが五環のブリッジに向きを変えた後、ニュースGを再生し始める。ニュースGの再生が終了したときに、ユーザの放送位置点3からの距離が4分未満である。ユーザは長い期間の運転で精神的に疲れているので、その時のシーンに合ったジョークを再生して、ユーザをリフレッシュさせる。
【0089】
切り替えプロンプト音を再生した後、放送位置点3のナビゲーションオーディオ「右前方に向かって、高速道路に入り、G7方向に行く」を再生する。
【0090】
ユーザがG7に向きを変えた後、ニュースH/I/J/K/Lを継続的に再生する。ニュースLの放送が終了した後、放送位置点4からの時間がかなり近いため、放送位置点4のナビゲーションオーディオ「右前方に向かって、高速を出て、上地西路の出口の方向に行く」を直接放送する。
【0091】
ユーザが高速を降りた後、走行が極端に遅道路い区間に入ろうとするため、ユーザが気を配って交通事故を起こさないように、ユーザに気持ちを落ち着かせる音楽d/e/fを再生する。そして、切り替えプロンプト音を再生した後、ユーザが目的地に到着するまで、放送位置点5で「左折しようとする」を放送する。
【0092】
本出願の実施例によれば、本出願は、電子機器及び読み取り可能な記憶媒体をさらに提供する。
本出願の実施例によれば、本出願は、コンピュータプログラムを提供し、コンピュータプログラムは、コンピュータに本出願によって提供されるナビゲーションオーディオの再生方法を実行させる。
【0093】
図6に示すように、それは本出願の実施例に係るナビゲーションオーディオの再生方法の電子機器のブロック図である。電子機器は、ラップトップコンピュータ、デスクトップコンピュータ、ワークステーション、携帯情報端末、サーバ、ブレードサーバ、メインフレームコンピュータ、及び他の適切なコンピュータなど、様々な形態のデジタルコンピュータを表すことを意図している。電子機器は、様々な形態のモバイル装置、例えば、携帯情報端末、セルラー電話、スマートフォン、ウェアラブルデバイス及び他の同様なコンピューティングデバイスを表すことができる。本明細書に示されているコンポーネント、それらの接続と関係、及びそれらの機能は例示的なものに過ぎず、本明細書で説明された及び/又は求められた本出願の実現を限定することを意図していない。
【0094】
図6に示すように、該電子機器は、1つ又は複数のプロセッサ601、メモリ602、及び各コンポーネントを接続するためのインターフェースを含み、インターフェースは高速インターフェースと低速インターフェースを含む。各コンポーネントは、異なるバスで互いに接続され、共通のマザーボードに実装されるか、又は必要に基づいて他の方式で実装されてもよい。プロセッサは、電子機器内で実行される命令を処理することができ、前記命令は、外部入力/出力装置(例えば、インターフェースに接続される表示装置)にGUIの図形情報を表示するようにメモリ内又はメモリ上に記憶される命令を含む。他の実施形態において、必要があれば、複数のプロセッサ及び/又は複数のバスを複数のメモリとともに使用してもよい。同様に、複数の電子機器を接続してもよく、各機器は、必要とされる操作の一部(例えば、サーバアレイ、1組のブレードサーバ、又はマルチプロセッサシステムとして)を提供する。図6では、1つのプロセッサ601を例とする。
【0095】
メモリ602は、本出願により提供される非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体である。前記メモリには、前記少なくとも1つのプロセッサが本出願により提供されるナビゲーションオーディオの再生方法を実行するように、少なくとも1つのプロセッサによって実行可能な命令が記憶されている。本出願の非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体には、コンピュータに本出願により提供されるナビゲーションオーディオの再生方法を実行させるためのコンピュータ命令が記憶されている。
【0096】
メモリ602は、非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体として、本出願の実施例に係るナビゲーションオーディオの再生方法に対応するプログラム命令/モジュールのような、非一時的なソフトウェアプログラム、非一時的なコンピュータ実行可能なプログラム及びモジュールを記憶する。プロセッサ601は、メモリ602に記憶される非一時的なソフトウェアプログラム、命令及びモジュールを実行することによって、サーバの様々な機能適用及びデータ処理を実行し、即ち上記方法実施例におけるナビゲーションオーディオの再生方法を実現する。
【0097】
メモリ602は、ストレージプログラム領域と、ストレージデータ領域とを含んでもよい。ストレージプログラム領域は、オペレーティングシステム、少なくとも1つの機能に必要なアプリケーションプログラムを含んでもよい。ストレージデータ領域は、電子機器の使用によって作成されたデータなどを記憶することができる。また、メモリ602は、高速ランダムアクセスメモリを含むことができ、少なくとも1つのディスクストレージデバイス、フラッシュメモリデバイス又は他の非一時的なソリッドステートストレージデバイスのような非一時的なメモリをさらに含むことができる。一部の実施例では、メモリ602は、プロセッサ601に対して遠隔に設置されたメモリを選択的に含んでもよく、これらの遠隔メモリは、ネットワークを介して電子機器に接続することができる。上記ネットワークの例は、インターネット、イントラネット、ローカルエリアネットワーク、モバイル通信ネットワーク及びそれらの組み合わせを含むが、これらに限定されない。
【0098】
この電子機器は、入力装置603及び出力装置604をさらに含んでもよい。プロセッサ601、メモリ602、入力装置603及び出力装置604は、バスまたは他の方式で接続することができ、図7では、バスによる接続が例として挙げられた。
【0099】
入力装置603は、入力された数字または文字情報を受信し、電子機器のユーザ設定及び機能制御に関するキー信号入力を生成することができ、例えば、タッチスクリーン、キーパッド、マウス、トラックパッド、タッチパネル、ポインティングスティック、1つ又は複数のマウスボタン、トラックボール、ジョイスティック等の入力装置である。出力装置604は、表示装置、補助照明装置(例えば、LED)及び触覚フィードバック装置(例えば、振動モータ)などを含んでもよい。該表示装置は、液晶ディスプレイ(LCD)、発光ダイオード(LED)ディスプレイ及びプラズマディスプレイを含むが、これらに限定されない。一部の実施形態では、表示装置はタッチスクリーンであってもよい。
【0100】
本明細書で説明されるシステム及び技術の様々な実施形態は、デジタル電子回路システム、集積回路システム、専用ASIC(専用集積回路)、コンピュータハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、及び/又はそれらの組み合わせにおいて実現することができる。これらの様々な実施形態は以下を含んでもよい。1つ又は複数のコンピュータプログラムで実施され、該1つ又は複数のコンピュータプログラムは、少なくとも1つのプログラマブルプロセッサを含むプログラマブルシステムで実行及び/又は解釈されることができ、該プログラマブルプロセッサは、専用又は汎用のプログラマブルプロセッサであり、ストレージシステム、少なくとも1つの入力装置及び少なくとも1つの出力装置からデータ及び命令を受信し、データ及び命令を該ストレージシステム、該少なくとも1つの入力装置及び該少なくとも1つの出力装置に伝送することができる。
【0101】
これらのコンピューティングプログラム(プログラム、ソフトウェア、ソフトウェアアプリケーション、又はコードとも呼ばれる)は、プログラマブルプロセッサの機械命令を含み、かつ高度プロセス及び/又はオブジェクト指向プログラミング言語、及び/又はアセンブリ言語/機械言語でこれらのコンピューティングプログラムを実行することができる。本明細書で使用されるような、「機械読み取り可能な媒体」及び「コンピュータ読み取り可能な媒体」という用語は、機械命令及び/又はデータをプログラマブルプロセッサに提供するための任意のコンピュータプログラム製品、機器、及び/又は装置(例えば、磁気ディスク、光ディスク、メモリ、プログラマブルロジックデバイス(PLD))を指し、機械読み取り可能な信号である機械命令を受信する機械読み取り可能な媒体を含む。「機械読み取り可能な信号」という用語は、機械命令及び/又はデータをプログラマブルプロセッサに提供するためのあらゆる信号を指す。
【0102】
ユーザとのインタラクションを提供するために、ここで説明されたシステムと技術をコンピュータ上で実施することができる。当該コンピュータは、ユーザに情報を表示するための表示装置(例えば、CRT(陰極線管)又はLCD(液晶ディスプレイ)モニタ)と、キーボードとポインティングデバイス(例えば、マウス又はトラックボール)とを含み、ユーザは該キーボード及び該ポインティングデバイスを介して入力をコンピュータに提供することができる。別の種類の装置は、ユーザとのインタラクションを提供することもでき、例えば、ユーザに提供されるフィードバックは、任意の形態のセンサフィードバック(例えば、視覚フィードバック、聴覚フィードバック、または触覚フィードバック)であってもよく、任意の形態(音響入力、音声入力又は触覚入力を含む)でユーザからの入力を受信することもできる。
【0103】
ここで説明されるシステムと技術は、バックエンドコンポーネントを含むコンピューティングシステム(例えば、データサーバとする)、又はミドルウェアコンポーネントを含むコンピューティングシステム(例えば、アプリケーションサーバ)、又はフロントエンドコンポーネントを含むコンピューティングシステム(例えば、グラフィカルユーザインタフェース又はウェブブラウザを有するユーザコンピュータ、ユーザは該グラフィカルユーザインタフェース又は該ウェブブラウザ介して、ここで説明されるシステムと技術の実施形態とインタラクションすることができる)、又はこれらのバックグラウンドコンポーネント、ミドルウェアコンポーネント又はフロントエンドコンポーネントの任意の組み合わせを含むコンピューティングシステムで実行することができる。任意の形態又は媒体のデジタルデータ通信(例えば、通信ネットワーク)を介して、システムのコンポーネントを互いに接続されることができる。通信ネットワークの例としては、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)及びインターネットを含む。
【0104】
コンピュータシステムは、クライアント側とサーバを含んでもよい。クライアント側とサーバは、一般的に、互いに離れており、通常に通信ネットワークを介してインタラクションを行う。対応するコンピュータ上で実行され、互いにクライアント側-サーバ関係を有するコンピュータプログラムによってクライアント側とサーバとの関係が生成される。
【0105】
なお、上記に示される様々な形態のフローを使用して、ステップを並べ替え、追加または削除できることを理解されたい。例えば、本出願に記載の各ステップは、並列に実行されてもよいし、順番に実行されてもよいし、異なる順序で実行されてもよいが、本出願で開示されている技術案が所望の結果を実現できる限り、本明細書では限制されない。
【0106】
上記具体的な実施形態は、本出願の保護範囲を限定するものではない。当業者であれば、設計要件及び他の要因に応じて、様々な修正、組み合わせ、サブコンビネーション及び代替を行うことができる。本出願の趣旨及び原則内で行われた修改、同等の置換及び改善などは、いずれも本出願の保護範囲内に含まれるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
【国際調査報告】