(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-08-26
(54)【発明の名称】ドアポップアップアセンブリ、その取付方法及洗濯物処理装置
(51)【国際特許分類】
D06F 37/28 20060101AFI20220819BHJP
E05F 1/10 20060101ALI20220819BHJP
【FI】
D06F37/28
E05F1/10
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021570732
(86)(22)【出願日】2020-06-10
(85)【翻訳文提出日】2021-12-07
(86)【国際出願番号】 CN2020095389
(87)【国際公開番号】W WO2020253594
(87)【国際公開日】2020-12-24
(31)【優先権主張番号】201910524339.4
(32)【優先日】2019-06-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517341445
【氏名又は名称】青▲島▼海▲尓▼▲滾▼筒洗衣机有限公司
(71)【出願人】
【識別番号】520150337
【氏名又は名称】海尓智家股▲分▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110000659
【氏名又は名称】弁理士法人広江アソシエイツ特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】李敬▲徳▼
(72)【発明者】
【氏名】黄本▲財▼
(72)【発明者】
【氏名】朱▲凱▼
(72)【発明者】
【氏名】▲陳▼永超
(72)【発明者】
【氏名】徐安▲元▼
【テーマコード(参考)】
2E050
3B165
【Fターム(参考)】
2E050AA01
2E050BA02
2E050CA04
2E050DA02
2E050DB01
3B165AA01
3B165AE01
3B165AE02
3B165BA48
3B165CA11
3B165CA15
3B165CA17
(57)【要約】
本発明は、ドアポップアップアセンブリ、その取付方法及洗濯物処理装置を提供する。ドアポップアップアセンブリは、第1の取付孔(101)と、第1ポップアップ構造(10)と、を備え、第1ポップアップ構造(10)は、ハウジング(11)と、伸縮柱(12)と、を備え、ハウジング(11)の開口端には、外側に延出する取付縁部(111)が設けられ、ハウジング(11)には、複数の弾性取付爪(112)が設けられ、第1ポップアップ構造(10)を第1の取付孔(101)に取り付けた後に、第1の取付孔(101)の縁部は、取付縁部(111)と取付爪(112)との間に係合されている。取付方法は、伸縮柱(12)をキャビティの底に押圧し、取付爪(112)を内側に押圧すると共に、第1ポップアップ構造(10)を第1の取付孔(101)の孔壁が取付爪(112)に内側への圧力を付与するまで第1の取付孔(101)に押し込むと、圧力が解除され、第1の取付孔(101)の縁部は、取付縁部(111)と取付爪(112)との間に係合されるように第1のポップアップ構造(10)を押圧し続ける。また、ドアポップアップアッセンブリを備えた洗濯物処理装置を提供する。ドアポップアップアッセンブリは、扉を自動的に開き、着脱が簡単で便利であり、安定して強固である。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ドアポップアップアセンブリであって、
扉体又は扉枠に設けられた第1の取付孔と、前記扉体を押圧して開くため、前記第1の取付孔に取り付ける第1のポップアップ構造と、を備え、
前記第1のポップアップ構造は、開口を有するキャビティを取り囲むハウジングと、前記キャビティ内に伸縮可能に配置された伸縮柱と、を有し、
前記ハウジングの開口端には、外側に延出する取付縁部が設けられ、前記ハウジングには、複数の取付爪が設けられ、前記第1のポップアップ構造が前記第1の取付孔に取り付けられた後に、前記第1の取付孔の縁部は、前記取付縁部と前記取付爪との間に係合されている、
ことを特徴とするドアポップアップアセンブリ。
【請求項2】
前記取付爪は、前記取付縁部に近い爪部を有し、前記爪部の外側と前記ハウジングの軸との距離は、前記ハウジングの外半径よりも大きい、
ことを特徴とする請求項1に記載のドアポップアップアセンブリ。
【請求項3】
前記ハウジングは、筒体と、底蓋と、を備え、前記底蓋は、環状のフープによって前記筒体の底部に固定されていることを特徴とする請求項1に記載のドアポップアップアセンブリ。
【請求項4】
前記底蓋には、間隔をあけて配置され、前記筒体の方向に延出する複数の固定板が設けられ、前記筒体の下端部には、前記固定板に合わせた固定溝が設けられ、前記固定板は、前記固定溝内に位置し、前記環状フープは、前記固定板の外側に位置していることを特徴とする請求項3に記載のドアポップアップアセンブリ。
【請求項5】
前記筒体には締結溝が形成され、前記環状フープは前記締結溝内に位置し、前記固定板には、外側に突出する阻止部が設けられ、前記阻止部は前記環状フープに適合して前記底蓋の離脱を阻止することを特徴とする請求項4に記載のドアポップアップアセンブリ。
【請求項6】
前記ハウジングの開口端には、内側に延出し、前記伸縮柱が前記ハウジングから離脱するのを防止するための制限縁部が設けられていることを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載のドアポップアップアセンブリ。
【請求項7】
前記伸縮柱が前記キャビティ内に位置していることを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載のドアポップアップアセンブリ。
【請求項8】
前記伸縮柱は、前記キャビティに適合した伸縮柱本体と、前記伸縮柱本体の一端に沿って内側に折り曲げして延在する制限テーブルと、前記制限テーブルに沿って前記底蓋から離れた方向に延在する突出柱と、を有し、前記ハウジングの開口端には、内側に延出する制限縁部が設けられ、前記制限テーブルは、制限縁部に適合されて制限を実現し、前記突出柱は、前記開口から突出することができることを特徴とする請求項3乃至5の何れか一項に記載のドアポップアップアセンブリ。
【請求項9】
請求項1乃至8の何れか一項に記載のドアポップアップアセンブリの取付方法は、以下のステップが含まれる、即ち、
前記伸縮柱を押圧して前記キャビティの底部方向に移動させ、次いで工具または指を使用して前記取付爪を押圧して内側に移動させることで、前記取付爪が前記伸縮柱の移動を防止するステップS100と、
前記ドアポップアップアセンブリの開口部とは反対側の一端を前記第1の取付孔に押し込み、前記取付爪が前記第1の取付孔の孔壁から内側への圧力を受けると、前記取付爪に工具や指の押圧によって付与された圧力を解除することができ、次いで、前記ドアポップアップアセンブリを押圧し続け、前記第1の取付孔の縁部を前記取付縁部と前記取付爪との間に係合させ、取付が完了するステップS200と、が含まれる、
ことを特徴とするドアポップアップアセンブリの取付方法。
【請求項10】
洗濯物処理装置であって、
箱体の前面板には、衣類投入口が設けられた前記箱体と、前記衣類投入口を開閉するように前記前面板に回動可能に設けられた扉体と、を備え、前記前面板又は前記扉体に請求項1乃至8の何れか一項に記載のドアポップアップアセンブリが設けられていることを特徴とする洗濯物処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、洗濯物処理の技術分野に関し、特にドアポップアップアセンブリ、ドアポップアップアセンブリの取付方法、及び洗濯物処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来技術では、ドラム洗浄機の衣類投入口に扉体が配置され、扉体は、ドラム洗浄機の前面板にヒンジにより連結され、ドラム内の水の溢れを防止するように洗濯機を密閉する機能を発揮するだけでなく、また、ドラム内の洗浄過程をいつでも観察することも有利である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
市場におけるドラム式洗濯機のドア開放機構はほとんど機械的であり、手動でドアを開く。自動的にポップアップする洗濯機の扉体も存在するが、ドアヒンジにはトーションスプリングが取り付けられ、ドアロックが開放された後、ドア本体を自動的に開放することができ、ドアの開閉過程中にドア本体は常にトーションスプリングの弾性作用を受けるようになって、ユーザがドア閉鎖動作を完了するために大きな力を使用する必要があり、ドア閉鎖の手感に影響を与える。また、トーションスプリングが複雑に取り付けられるため、組立時間が長くなり、ユーザが自分で着脱することができないことによって、トーションスプリングの弾性力を調整することができない。
【0004】
本発明は、従来技術における上記の問題に対して、扉体の開閉に有利であり、取付が簡単で固定が強固であるドアポップアップアセンブリを提案する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の目的を達成するために、本発明は以下の技術的解決策を用いて実施される。
【0006】
ドアポップアップアセンブリであって、
扉体又は扉枠に設けられた第1の取付孔と、前記扉体を押圧して開くため、前記第1の取付孔に取り付ける第1のポップアップ構造と、を備え、
前記第1のポップアップ構造は、開口を有するキャビティを取り囲むハウジングと、前記キャビティ内に伸縮可能に配置された伸縮柱と、を有し、
前記ハウジングの開口端には、外側に延出する取付縁部が設けられ、前記ハウジングには、複数の取付爪が設けられ、前記第1のポップアップ構造が前記第1の取付孔に取り付けられた後に、前記第1の取付孔の縁部は、前記取付縁部と前記取付爪との間に係合されている。
【0007】
さらに、前記取付爪は、前記取付縁部に近い爪部を有し、前記爪部の外側と前記ハウジングの軸との距離は、前記ハウジングの外半径よりも大きい。
【0008】
さらに、前記爪部の内側と前記ハウジングの軸線との間の距離は、前記ハウジングの内半径に等しい。
【0009】
さらに、前記取付爪は、前記ハウジングに連結されたロッド部を有し、前記ロッド部の厚さは、前記ハウジングの肉厚よりも小さい。
【0010】
さらに、前記取付爪の外側のロッド部と前記爪部との間には、傾斜に設置されたガイド遷移面が設けられている。
【0011】
さらに、前記ハウジングは、筒体と、底蓋と、を備え、前記底蓋は、環状のフープによって前記筒体の底部に固定されている。
【0012】
さらに、前記底蓋には、間隔をあけて配置され、前記筒体の方向に延出する複数の固定板が設けられ、前記筒体の下端部には、前記固定板に合わせた固定溝が設けられ、前記固定板は、前記固定溝内に位置し、前記環状フープは、前記固定板の外側に位置している。
【0013】
さらに、前記筒体には締結溝が形成され、前記環状フープは前記締結溝内に位置し、前記固定板には、外側に突出する阻止部が設けられ、前記阻止部は前記環状フープに適合して前記底蓋の離脱を阻止する。
【0014】
さらに、前記阻止部の外側と前記ハウジングの軸線との間の距離は、前記ハウジングの外半径以下である。
【0015】
さらに、前記固定板の外側と前記ハウジングの軸線との間の距離は、前記締結溝の溝底と前記ハウジングの軸線との間の距離に等しい。
【0016】
さらに、前記ハウジングの開口端には、内側に延出し、前記伸縮柱が前記ハウジングから離脱するのを防止するための制限縁部が設けられている。
【0017】
さらに、前記伸縮柱が前記キャビティ内に位置している。
【0018】
さらに、前記伸縮柱は、前記開口から突出可能な突出柱を有している。
【0019】
さらに、前記伸縮柱は、前記キャビティに適合した伸縮柱本体と、前記伸縮柱本体の一端に沿って内側に折り曲げして延在する制限テーブルと、前記制限テーブルに沿って前記底蓋から離れる方向に延在する突出柱と、を有し、前記制限テーブルは、前記制限縁部に適合されて制限を実現し、前記突出柱は、前記開口から突出することができる。
【0020】
さらに、前記ドアポップアップアセンブリは、前記伸縮柱をポップアップするための第1の弾性部材をさらに備え、前記第1の弾性部材は、前記キャビティ内に位置している。
【0021】
前記ドアポップアップアセンブリに基づいて、扉体の開閉を容易にすることができ、取付が簡単であり、固定が強固である前記ドアポップアップアセンブリの取付方法を提供する。
【0022】
前記ドアポップアップアセンブリの取付方法は、以下のステップが含まれる、即ち、
前記伸縮柱を押圧して前記キャビティの底部方向に移動させ、次いで工具または指を使用して前記取付爪を押圧して内側に移動させることで、前記取付爪が前記伸縮柱の移動を防止するステップS100と、
前記ドアポップアップアセンブリの開口部とは反対側の一端を前記第1の取付孔に押し込み、前記取付爪が前記第1の取付孔の孔壁から内側への圧力を受けると、前記取付爪への工具や指の押圧によって付与された圧力を解除することができ、次いで、前記第1の取付孔の縁部を前記取付縁部と前記取付爪との間に係合させるように前記ドアポップアップアセンブリを押圧し続け、取付が完了するステップS200と、が含まれる。
【0023】
前記ドアポップアップアセンブリに基づいて、扉体の開閉を容易にすることができ、取付が簡単であり、固定が強固である前記ドアポップアップアセンブリを有する洗濯物処理装置を提供する。
【0024】
洗濯物処理装置であって、
箱体の前面板には、衣類投入口が設けられた前記箱体と、前記衣類投入口を開閉するように前記前面板に回動可能に設けられた扉体と、を備え、前記前面板又は前記扉体に上記のドアポップアップアセンブリが設けられている。
【発明の効果】
【0025】
従来技術に比較して、本発明の利点及び積極的効果は下記に示し、ドアポップアップアセンブリが設置されることによって、扉体の開閉過程全体では、扉体は、トーションスプリングの弾性力の作用を受けることがなく、使用者が扉体を容易かつ便利に扉体を回動させて開閉することができ、扉体が押さえ込まれ閉じるときにのみ抵抗を発生させることがあり、扉体を開閉する操作や手感が良好である。取付縁部と取付爪とを設置することによって、ドアポップアップアセンブリの取付操作が簡単であり、固定が強固であり、分解も便利である。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【
図1】本発明に係るドアポップアップアセンブリの第1の実施形態の構造概略図である。
【
図2】
図1に示す箱体の前面板の構造概略図である。
【
図3】
図2のM-M方向の断面構造の概略図である。
【
図4】
図3のドアポップアップアセンブリの拡大構造の概略図である。
【
図5】
図3のドアポップアップの構造概略図である。
【
図6】
図4の第1のポップアップ構造の拡大構造の概略図である。
【
図7】
図6のS-S方向の断面構造の概略図である。
【
図10】第1のポップアップ構造の他の構造概略図である。
【
図11】第1のポップアップ構造の他のもう一つの構造概略図である。
【
図12】本発明に係るドアポップアップアセンブリの第2の実施形態の構造概略図である。
【
図13】
図12のドアポップアップアセンブリの拡大構造の概略図である。
【
図18】
図17の扉体の組立過程における外扉枠と観察用スクリーンとを組み立ていない構造概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
本発明の実施形態の目的、技術的解決策及び利点をより明確にするために、次に、本発明の実施形態における添付図面と併せて本発明の実施形態における技術的解決策を明確かつ完全に説明する。
【0028】
理解すべきは、本発明の説明において、「上」、「下」、「左」、「右」等という用語は、図面に示される方向又は位置関係に基づいて位置関係を示し、内筒の軸線に近い方向は、「内部」で、反対側は「外部」である。前記用語は本発明の説明を容易にし、理解を容易にする。明示的または暗示的に示された装置または要素が特定の方向を有していなければならなく、特定の配向で構築され、操作されることを示すのではない。従って、本発明は、本発明を限定するものとして理解されるべきではない。また、「第1」、「第2」、「第3」という用語は、記載するためにのみ使用され、相対的重要性を明示的または暗示的に示され、または技術的特徴の数を暗示的に示されたものとして解釈されるべきではない。このようにして、「第1」、「第2」を限定する特徴は、1つまたは複数を含むかを明示的または暗黙的に含むことができる。本発明の記載において、「複数」の意味は2または2以上であり、他に明示的かつ具体的な限定がない限り。
【0029】
図1~
図11に示すように、本発明によって提供されたドアポップアップアセンブリの第1の実施形態では、ドアポップアップアセンブリは扉体30の自動的にポップアップするために使用され、扉体30は扉枠に回動可能に設置されている。ドアポップアップアセンブリは、ドアロックを有する扉体30上に設置されていることが好ましく、ドアロックのロックが解除された後、ドアポップアップアセンブリの動作の下で扉体が自動的にポップアップされる。
【0030】
図4及び
図5に示すように、ドアポップアップアセンブリは第1のポップアップ構造10と、扉体30または扉枠に設けられた第1の取付孔101とを備え、第1のポップアップ構造10は、扉体30を押圧して開くために用いられ、第1の取付孔101に取り付けられている。即ち、第1のポップアップ構造10は、扉体30に取り付けられてもよく、扉枠に取り付けられてもよい。第1のポップアップ構造10は、ハウジング11と、伸縮柱12と、を有し、ハウジング11は開口部を有するキャビティを取り囲んで形成し、伸縮柱12は、キャビティ内に伸縮可能に設けられる。ハウジング11の開口端には、外側に延出する取付縁部111が設けられ、ハウジング11には、複数の弾性取付爪112が設けられる。第1のポップアップ構造10が第1の取付孔101に取り付けられた後、第1の取付孔101の縁部は、取付縁部111と取付爪112との間に係合されている。取付縁部111と取付爪112との間には、第1の取付孔101の縁部を収容するための隙間が形成されている。
【0031】
ドアポップアップアセンブリを設置することによって、扉体の開閉過程全体では、扉体30がトーションスプリングの弾性力の作用を受けることがなく、ユーザが扉体30を容易かつ便利に回転して開閉することができ、伸縮柱12は、扉体30が押さえ込まれて閉じるときにのみ抵抗を発生させることがあり、扉体30が閉じられること伴って、伸縮柱12も退縮状態となるように圧縮されているので、扉体を開閉する操作や手感が良好である。取付縁部111と取付爪112とを設置することによって、ドアポップアップアセンブリの取付操作が簡単であり、固定が強固であり、分解も便利である。
【0032】
図6に示すように、ハウジング11の周方向に複数の取付爪112が設けられていることが好ましく、取付爪112は、第1のポップアップ構造10の径方向に弾性変位を有することができる。第1の取付孔101の寸法は、ハウジング11の外側寸法に適合し、好ましくは、ハウジング11は筒状であり、第1の取付孔101を介してハウジング11を通過させることによって第1のポップアップ構造10の取り付けが達成される。取付爪112を設置することによって、取付爪112を弾性変形させることができ、取付爪112の内側への変形を実現することができ、取付爪112は、第1の取付孔101を通過することができ、取付爪112は、第1の取付孔101を通過した後に弾性的にリセットされ、取付爪112は、第1の取付孔101の縁部を阻止させる。取付縁部111は、外側に延出して形成されることで、取付縁部111の径方向寸法はハウジング11の外径よりも大きい。取付縁部111の外側の寸法が第1の取付孔101より大きい。取付縁部111が第1の取付孔101に到達すると、第1の取付孔101の縁部が取付縁部111を阻止させ、ハウジング11は取付方向には移動できず、このとき取付爪112と取付縁部111は、第1の取付孔101の縁部の両側にそれぞれ位置し、ハウジング11を固定する機能が実現される。第1のポップアップ構造10の取付や操作が簡単であり、取付爪112に圧力を付与することによって、径方向の内側への変形を実現することができ、分解を簡便に実現することができる。
【0033】
図8に示すように、取付爪112は、ハウジング11に連結されたロッド部1121と、取付縁部111に近い爪部1122と、を備え、ロッド部1121の厚さは、爪部1122の厚さよりも小さく、取付爪112に付与した圧力は爪部1122に作用して、ロッド部1121の変形に有利であり、爪部1122の受力構造の強度も向上し、ここでの厚さは径方向の寸法である。好ましくは、爪部1122の外側とハウジング11の軸線との距離は、ハウジング11の外半径よりも大きくするように設置する。即ち、爪部1122の一部または全部は、ハウジング11から外側に突出している。ロッド部1121の外側とハウジング11の軸線との距離は、ハウジング11の外半径以下であり、爪部1122がハウジング11から突出しないように確保し、取付爪112に圧力を付与すると、連結端部から離れる爪部1122の変位が最大となることによって、爪部1122はハウジング11から突出しており、力によって変形された状態では、爪部1122がハウジング11から突出しないようにしてもよい。但し、ロッド部1121の変位は相対的に小さく、特にハウジング11の接続端部に相対することによって。爪部1122がハウジング11から突出せず、ハウジング11が第1の取付孔101に取り付けられることを確保することができる。
【0034】
第1のポップアップ構造10は、伸縮柱12のポップアップを達成するための第1の弾性部材13をさらに備え、第1の弾性部材13は、キャビティ内に位置し、第1の弾性部材13は、ばねとして設置されていることが好ましい。扉体30が閉じられた後、伸縮柱12は第1の弾性部材13を圧縮して退縮状態となり、扉体30のロックが解除された後、第1の弾性部材13が伸縮柱12を押圧して移動させることによって、扉体30が押圧されて開放される。伸縮柱12は、ハウジング11のキャビティ内で伸縮可能に移動し、伸縮柱12の移動安定性を確保するために、伸縮柱12がハウジング11の内径と適合し、爪部1122の内側とハウジング11の軸線との距離がハウジング11の内半径と等しい。伸縮柱12が爪部1122の内側に位置している場合には、取付爪112に内側への圧力を付与しても、取付爪112を介して伸縮柱12に圧力が付与されるので、伸縮柱12を変形させることができないことによって、第1のポップアップ構造10を着脱する際には、伸縮柱12を退縮方向に移動させる必要がある。即ち、第1の弾性部材13は、伸縮柱12が取付爪112を離れるように、特に爪部1122から離れるように圧縮されている。第1のポップアップ構造10が着脱されると、伸縮柱12は、ハウジング11の底部に移動する距離は、扉体30が開放されるときの伸縮柱12のストロークよりも大きくするように設置されることが好ましい。即ち、着脱するときに第1の弾性部材13が受けられる圧力は扉体30が閉じられるときに第1の弾性部材13が受けられる圧力より大きい。第1のポップアップ構造10が設置された後、伸縮柱12が取付爪112の内側に位置し、ハウジング11が固定された後の強固性を確保する。ロッド部1121の厚さは、ハウジング11の肉厚よりも小さく、ロッド部1121の外側とハウジング11の軸線との間の距離は、ハウジング11の外半径と等しく、ロッド部1121は、ハウジング11の肉厚範囲に変形空間を有し、第1のポップアップ構造10を着脱するとき、爪部1122を押圧してロッド部1121を変形させる。
【0035】
以下、第1のポップアップ構造10の取付方法について説明する。以下のステップが含まれる。即ち、
伸縮柱12を押圧してキャビティの底部方向に移動させ、次いで工具または指を使用して取付爪112を押圧して内側に移動させることで、取付爪112が伸縮柱12の突出移動を防止するステップS100と、
ドアポップアップアセンブリの開口部とは反対側の一端を第1の取付孔101に押し込み、前記取付爪112が第1の取付孔101に到達し、前記第1の取付孔101の孔壁から内側への圧力が受けられると、取付爪112への工具や指の押圧を解除することができ、次いで、前記ドアポップアップアセンブリを押圧し続け、第1の取付孔101の縁部を取付縁部111と取付爪112との間に係合させ、取付が完了するステップS200と、が含まれる。
【0036】
第1のポップアップ構造10の分解方法は、以下のステップが含まれる、即ち、
伸縮柱12を押圧してキャビティの底部方向に移動させ、次いで工具または指を使用して取付爪112を押圧して内側に移動させることで、取付爪112が伸縮柱12の突出移動を防止するステップS0100と、
ハウジング11を開口方向に移動させ、取付爪112が第1の取付孔101に到達し、第1の取付孔101の孔壁から内側への圧力を受けると、取付爪112への工具や指の押圧を解除することができ、次いでハウジング11を押圧して離脱まで開口方向に移動させ続け、第1のポップアップ構造10の分解が完了するステップS0200と、が含まれる。
【0037】
取付爪112の外側のロッド部1121と爪部1122との間には、傾斜に設置されたガイド遷移面1123が設けられ、爪部1122が第1の取付孔101を通過するときにガイド遷移に用いられ、ハウジング11が第1の取付孔101に着脱する時に操作が便利で迅速である。
【0038】
図8に示すように、ハウジング11の構造を説明する。ハウジング11は筒体113と、底蓋114と、を備え、底蓋114は、環状のフープ115によって筒体113の底部に固定されている。底蓋114は、円形の底蓋板1141を有し、底蓋板1141の縁に沿って、間隔をおいて配置された複数の固定板1142が設けられ、固定板1142は、筒体113の方向に延出し、筒体113の下端に固定板1142に適合する固定溝が設けられ、固定板1142は、固定溝内に位置し、環状フープ115は、固定板1142の外側に位置し、筒体113と底蓋114とを締結するために用いられる。
【0039】
筒体113に締結溝1131が設けられ、環状フープ115は締結溝1131内に位置している。締付溝1131を設置することによって、環状フープ115の位置制限が形成され、固定の強固性を向上する。固定板1142の外側とハウジング11の軸線との距離は、締結溝1131の溝底とハウジング11の軸線との間の距離と等しい。また、環状フープ115も固定板1142の外側に締結されている。固定板1142に外側に突出する阻止部11421が設けられ、底蓋114の脱離を阻止するために、阻止部11421は環状フープ115に適合している。阻止部11421の外側とハウジング11の軸線との距離はハウジング11の外半径の以下であり、阻止部11421は、ハウジング11が第1の取付孔101を通過するのを阻止することを回避する。
【0040】
底蓋114の底蓋板1141に第1の弾性部材13の一端を制限する突起の第1の筒状位置決め部1143が設けられ、第1の弾性部材13とは、第1筒状位置決め部1143の外側に設けられる。第1の筒状位置決め部1143が底蓋板1141に近い一端に外側に突出する制限固定リブ11431が設けられ、第1の弾性部材13の一端は、制限固定リブ11431の外側に設けて固定されている。
【0041】
伸縮柱12の構造は種々の形態を有していてもよく、第1の形態は
図10に示すように、伸縮柱12はハウジング11のキャビティ内に位置し、キャビティから突出していない。第2の形態は
図11に示すように、伸縮柱12はハウジング11のキャビティ内に位置し、キャビティから突出しておらず、制限縁部が設けられている。伸縮柱12のポップアップに制限するために、ハウジング11の開口端に内側に延出する制限縁部116が設けられ、制限縁部116は、伸縮柱12がハウジング11から脱離することを防止するように伸縮柱12が外側に突出し続けるのを阻止する。この制限縁部は、伸縮柱12の伸縮ストロークに沿って制限されており、伸縮柱12の伸縮を確実にするのに有利である。第3の形態は
図6~
図9に示すように、伸縮柱12は開口部から突出可能な突出柱123と、伸縮柱12がキャビティに適合した伸縮柱本体121と、伸縮柱本体121の一端に沿って内側に折り曲げられている制限テーブル122と、制限テーブル122に沿って底蓋から離れる方向に延在する突出柱123と、を有し、ハウジング11の開口端に内側に延出する制限縁部116が設けられ、制限テーブル122は制限縁部116に適合して制限を実現し、突出柱123は開口から突出することができる。
【0042】
[発明の実施の形態]
図12~
図23に示すように、本発明によって提供されたドアポップアップアセンブリの第2の実施形態であり、本実施形態と第1の実施形態との主な相違点は、第1のポップアップ構造10と適合する第2のポップアップ構造20がさらに設けられ、他の構造は第1の実施形態と同様の構造を用いてもよい。
【0043】
洗濯物処理装置は、洗濯機、洗濯物乾燥機、洗濯乾燥一体機等であってもよい。
図1に示すように、本実施例では、
図1に示すようなドラム式洗濯機である。洗濯物処理装置は、箱体100と扉体30とを備え、箱体100の前面板には衣類投入口が設けられ、扉体30は、衣類投入口が開閉されるように前面板に回動可能に設けられ、前面板には、扉体30に適合する扉枠又は扉体取付溝が設けられている。
【0044】
図13及び
図14に示すように、ドアポップアップアセンブリは、第1のポップアップ構造10と第2のポップアップ構造20と、を備え、第1のポップアップ構造10と、第2のポップアップ構造20とを協働して扉体を押圧して開き、第1のポップアップ構造10は、扉体30又は扉枠の一方に設けられ、第2のポップアップ構造20は、扉体30又は扉枠の他一方に設けられている。第1のポップアップ構造10は、伸縮移動可能な伸縮柱12を有し、第2ポップアップ構造20は、伸縮移動可能な弾性柱22を有し、扉体30が閉じられる状態になると、伸縮柱12と弾性柱22とが互いに当接する。
【0045】
ドアポップアップアセンブリを設置することによって、扉体の開閉過程全体では、扉体30はトーションスプリングの弾性力の作用を受けることがなく、ユーザが扉体30を容易かつ便利に回転して開閉することができ、伸縮柱12は、扉体30が押さえ込まれて閉じるときにのみ抵抗を発生させることがあり、扉体30が閉じられるのに伴って、伸縮柱12も退縮状態となるように圧縮されているので、扉体を開閉する操作や手感が良好である。第1のポップアップ構造10と第2のポップアップ構造20とが適合するように設置されることによって、ポップアップアセンブリのポップアップストロークが伸縮柱12と弾性柱22のストロークの和であり、ポップアップストロークを増大させるのに有利であり、扉体をより大きな角度に自動的に開くことができる。
【0046】
扉体30が閉じている状態で、第1のポップアップ構造10と第2のポップアップ構造20とが同軸となり、伸縮柱12の径方向寸法は弾性柱22の径方向の寸法よりも大きい。第1のポップアップ構造10は伸縮柱12の外側に設けられたハウジング11をさらに有し、ハウジング11は、開口部を有するキャビティを取り囲んで形成する。扉体が閉じている状態で、弾性柱22がキャビティ内に引き伸ばして伸縮柱12を押圧する。ハウジング11のキャビティが弾性柱22に対する伸縮移動を制限する。
【0047】
図13~
図19に示すように、第2のポップアップ構造20の構造を説明する。第2のポップアップ構造20は、扉体30における取付部に設けられ、第2のポップアップ構造20は、扉体30を開くために用いられ、第2のポップアップ構造20は、取付部に取り付けられて固定されている。第2のポップアップ構造20は、扉体30に取り付けられていてもよく、扉枠に取り付けられていてもよい。取付部に第2の取付孔201が設けられ、第2のポップアップ構造20は第2の取付孔201を貫通している。第2のポップアップ構造20は、固定ベース21と、弾性柱22と、第2の弾性部材23と、を備え、第2の弾性部材23は固定ベース21と弾性柱22との間に位置し、固定ベース21は取付部に固定されている。弾性柱22は、固定ベース21に対して伸縮移動することができ、弾性柱22は、第2の取付孔201を貫通している。取付部には、弾性柱22を軸方向に伸縮移動させる案内構造202が設けられている。
【0048】
ドアポップアップアセンブリを設置することによって、扉体の開閉過程全体では、扉体30はトーションスプリングの弾性力の作用を受けることがなく、ユーザが扉体30を容易かつ便利に回転して開閉することができ、伸縮柱12は、扉体30が押さえ込まれて閉じるときにのみ抵抗を発生させることがあり、扉体30が閉じられるのに伴って、伸縮柱12も退縮状態となるように圧縮されているので、扉体を開閉する操作や手感が良好である。案内構造を設けることによって、弾性柱22は案内構造202に沿って円滑に軸方向に移動することができ、弾性柱22が径方向の平面における揺動が回避され、弾性柱の移動安定性が促進される。案内構造202は取付部の上に直接設置され、第2のポップアップ構造を簡略化するのに有利であり、第2のポップアップ構造の着脱効率を向上させることができる。
【0049】
弾性柱22は、案内構造202と第2の取付孔201の制限の下で、弾性柱22の軸方向の伸縮を実現し、弾性柱22は、第2の取付孔201を貫通しており、第2の取付孔201の寸法は、弾性柱22の外側の寸法に適合し、弾性柱22は、第2の取付孔201から突出している同時に、第2の取付孔201は、弾性柱22に対する制限作用を果たし、安定性を高める。
【0050】
図18~
図19に示すように、案内構造202の構造の設置について、案内構造202は、軸方向に延出して設置され、弾性柱22を制限するために使用される。案内構造202は、円筒形または円弧形であってもよく、径方向に延出する複数の案内柱として設置してもよい。好ましくは、円形の案内柱として設置され、固定ベース21は案内柱の端部にねじで固定されている。案内構造202は案内機能を有し、固定ベース21を固定する機能も有している。
【0051】
図15に示すように、弾性柱22は固定ベース21に近い一端には、外側に突出する案内フランジ221が設けられ、案内フランジ221は、案内柱に沿って移動して弾性柱22を制限し、案内フランジ221は、固定ベース21に近い一端に設けられ、案内フランジ221と第2の取付孔201との距離ができるだけ大きくなり、弾性柱22が案内フランジ221と第2の取付孔201の2箇所の制限によって、弾性柱22の伸縮移動の安定性を確保するのに有利である。案内フランジ221によって、弾性柱22と案内構造202との間の接触面積を減少することが有利であり、摩擦力を可能な限り減少させるのに有利である。案内構造202の径方向の寸法が大きくなり、第2のポップアップ構造20の着脱作業が容易になる。
【0052】
この実施形態では、案内構造202と案内フランジ221との間は直線的に接触している。他の実施形態では、案内構造202と案内フランジ221との間は面接触にしてもよく、例えば、案内構造202と案内フランジ221との間は面接触にするよう設置し、案内フランジ221には円弧状の案内溝口が設けられ、案内柱の部分または全部は案内溝口内に位置している。
【0053】
図16に示すように、固定ベース21の構造の設置について、固定ベース21が平板形のベース本体211と、ベース本体211に沿って外側に延出する固定ラグ212と、弾性柱22に近い方向に延出する補強リブ213と、を備えている。弾性柱22が退縮すると、案内フランジ221がベース本体211に隣接され、弾性柱22の退縮位置を制限するように構成されている。
【0054】
図20~
図23に示すように、ドアポップアップアセンブリは、第3のポップアップ構造50をさらに備え、第3のポップアップ構造50は、伸縮可能なポップアップ柱51と、ポップアップ柱51を突出させる第3の弾性部材52とを有している。扉体30上には、ポップアップ柱51が突出するための第3の取付孔501が設けられ、第3の弾性部材52はポップアップ柱51とヒンジ補強板44との間に位置している。ドアポップアップアセンブリを設置することによって、扉体の開閉過程全体では、扉体30はトーションスプリングの弾性力の作用を受けることがなく、ユーザが扉体30を容易かつ便利に回転して開閉することができ、扉体30が押さえ込まれて閉じるときにのみ抵抗を発生させることがあり、扉体30を開閉する操作や手感が良好である。ヒンジ補強板44は、第3の弾性部材を阻止させるために用いられ、外側に設けられたハウジングは省略されているので、第3のポップアップ構造は簡単である。
【0055】
ポップアップ柱51の尾端には、外側への阻止縁511が設けられ、阻止縁511の寸法は、第3の取付孔501の寸法よりも大きく、第3の弾性部材52の作用の下でポップアップ柱51がポップアップする時、阻止縁511が第3の取付孔501に到達すると、ポップアップ柱51の突出が最大となり、阻止縁511と第3の取付孔501とが協働して、ポップアップ柱51の最大突出状態が限定されている。
【0056】
ヒンジ補強板44には、ポップアップ柱51に近い方向に延出する支持台448が設けられ、第3の弾性部材52の尾端は支持台448上に位置している。支持台448は、ヒンジ補強板44に沿って延出する円筒側面4481と、頂部に位置している支持面4482と、を有し、支持面4482は円形平面である。支持台448を設けることによって、構造強度を高めることができ、第3の弾性部材52の支持を確保することができる。ポップアップ柱51の尾端の阻止縁511と支持面4482とが協働してポップアップ柱51の最大退縮状態を規制する。扉体30が閉じられると、箱体100は、ポップアップ柱51に退縮する圧力を付与し、ポップアップ柱51が支持台448に近い方向に退縮し、同時に第3の弾性部材52が圧縮され、阻止縁511が支持面4482に接触した後、支持面4482が阻止することで、ポップアップ柱51が後退し続けることができず、最大退縮状態になる。
【0057】
扉体30が開かれると、ポップアップ柱51が第3の弾性部材52の作用下で突出しており、扉体30が閉じられると、ポップアップ柱51が箱体100の前面板の押圧の下で後退して移動する。ポップアップ柱51は伸縮移動するときに、ポップアップ柱51の阻止縁511が第3の取付孔501とヒンジ補強板44との間に移動し、具体的には、阻止縁511が第3の取付孔501と支持台448の支持面4482との間に移動する。
【0058】
本実施形態では、第1のポップアップ構造10は、前面板上に設置され、第2のポップアップ構造20は、扉体に設置されている。第1のポップアップ構造10と第2のポップアップ構造20は、ドアロック36の近傍に設置されている。第3のポップアップ構造50は、ヒンジの近傍に設置されている。好ましくは、扉体30に対称に配置された2つの第3のポップアップ構造50が設けられ、2つの第3のポップアップ構造50は、扉体の軸線を通過し、扉体の回転軸に垂直な平面に対して対称に設置され、2つの第3のポップアップ構造50がヒンジ部材の両側に位置していることを確保し、扉体の受け力バランスが容易になり、扉体の開放が容易になる。
【0059】
他の実施形態では、ドアポップアップアセンブリは、前面板又は扉体30の上に設置された第1のポップアップ構造10であってもよく、前面板又は扉体30の上に設置された第2のポップアップ構造20であってもよく、前面板又は扉体30の上に設置された第3のポップアップ構造50であってもよく、または、第1のポップアップ構造10は、扉体30または前面板の一方に設けられ、第2のポップアップ構造20は、扉体30または前面板の他方に設けられている。
【0060】
扉体30は、透明枡31と、扉内枠32と、外扉枠33と、観察用スクリーン34と、を備え、透明枡31とは、前方が開口された枡形状に形成され、ヒンジ補強板44が扉内枠32の前側に固定され、ヒンジ補強板44は、扉体の構造強度を高める役割を果たし、ヒンジ補強板44は、透明枡31を固定する役割も果たす。ヒンジ補強板44は、板状の一体構造であり、扉内枠32に固定され、ヒンジ軸周りの扉内枠32の構造に応力が分担され、プラスチック材料の扉内枠32が保護される。
【0061】
上記実施形態は、本発明の技術的解決策を説明するためにのみ使用されるが、これに限定されるものではない。以上の実施形態を参照して本発明を詳細に説明したが、当業者は上記の実施形態に記載された技術的解決策を変更するか、または、その中の技術的特徴のいくつかに対する同等に置換することも可能である。これらの変更または置換は、対応する技術的解決策の本質から本発明の様々な実施形態の技術的解決策の精神および範囲を逸脱しない。
【国際調査報告】