特表 2022-537571 ＵＳＢ充電器付ケーブルスイッチ

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)

(12)【公報種別】公表特許公報(A)

(11)【公表番号】

(43)【公表日】2022-08-26

(54)【発明の名称】ＵＳＢ充電器付ケーブルスイッチ

(51)【国際特許分類】

   H01H 9/02 20060101AFI20220819BHJP

   H01R 13/7193 20110101ALI20220819BHJP

【ＦＩ】

H01H9/02 B

H01R13/7193

【審査請求】未請求

【予備審査請求】未請求

(21)【出願番号】P 2021575957

(86)(22)【出願日】2020-06-22

(85)【翻訳文提出日】2022-02-08

(86)【国際出願番号】 ES2020070408

(87)【国際公開番号】W WO2020254712

(87)【国際公開日】2020-12-24

(31)【優先権主張番号】U201931053

(32)【優先日】2019-06-21

(33)【優先権主張国・地域又は機関】ES

(81)【指定国・地域】

(71)【出願人】

【識別番号】521552800

【氏名又は名称】ロゴヴィエツ，バルトシュ ジグムント

(74)【代理人】

【識別番号】110000338

【氏名又は名称】特許業務法人ＨＡＲＡＫＥＮＺＯ ＷＯＲＬＤ ＰＡＴＥＮＴ ＆ ＴＲＡＤＥＭＡＲＫ

(72)【発明者】

【氏名】ロゴヴィエツ，バルトシュ ジグムント

【テーマコード（参考）】

5E021

5G052

【Ｆターム（参考）】

5E021FA11

5E021FB07

5E021FB21

5E021FC38

5E021MA20

5G052AA40

5G052HA02

(57)【要約】

本発明は、入力コネクタ（４）と出力コネクタ（５）との間に接続される電力遮断手段（３）を含む保護ケース（２）から形成され、前記コネクタはスイッチが組み込まれる電力ケーブル（６）の送電線（Ｆ）および中性線（Ｎ）に接続され、電源（７）は、入力コネクタ（４）と出力コネクタ（５）との間に接続され、少なくとも１つのＵＳＢ接続ポート（８）は電源（７）に接続される、ＵＳＢ充電器付ケーブルスイッチに関する。好ましくは、前記スイッチは、入力コネクタ（４）と電源（７）との間に接続されたＥＭＩフィルタ（９）を備える。好ましくは、電源（７）は１１０～２２０Ｖの交流を５Ｖ／２Ａの直流に変換する電源である。

【特許請求の範囲】

【請求項1】

ＵＳＢ充電器付ケーブルスイッチであって、当該ＵＳＢ充電器付ケーブルスイッチは、保護ケーシング（２）から構成されており、当該保護ケーシングの内部には、入力コネクタ（４）と出力コネクタ（５）との間に接続される電力のオンとオフとを切り替える複数の手段（３）が内蔵されており、入力コネクタ（４）および出力コネクタ（５）は、次に、当該スイッチが組み込まれる電力ケーブル（６）の相線（Ｆ）および中性線（Ｎ）に接続されており、前記ＵＳＢ充電器付ケーブルスイッチは、前記入力コネクタ（４）と前記出力コネクタ（５）との間に接続される電源（７）、および当該電源（７）に接続される少なくとも１つのＵＳＢ接続ポート（８）を備え、これらが前記ケーシング（２）の内部に格納されていることを特徴とする、ＵＳＢ充電器付ケーブルスイッチ。

【請求項2】

前記入力コネクタ（４）と前記電源（７）との間に接続されるＥＭＩフィルタ（９）をさらに備えることを特徴とする、請求項１に記載のＵＳＢ充電器付ケーブルスイッチ。

【請求項3】

前記ハウジング（２）は、前記電源（７）に並列に接続される２つ、３つまたはそれ以上のＵＳＢコネクタ（８）を含むことを特徴とする、請求項１または２に記載のＵＳＢ充電器付ケーブルスイッチ。

【請求項4】

前記ＵＳＢコネクタ（８）は、雌接続ポートであることを特徴とする、請求項１または３に記載のＵＳＢ充電器付ケーブルスイッチ。

【請求項5】

前記電源（７）は、１１０～２２０Ｖの交流を５Ｖ２Ａの直流に変換する電源であることを特徴とする、請求項１～３のいずれか１項に記載のＵＳＢ充電器付ケーブルスイッチ。

【発明の詳細な説明】

【発明の詳細な説明】

【0001】

［発明の主題事項］
本明細書の文言で表現されているように、本発明は、以下に詳細に説明される利点および特性を提供し、意図された機能を発揮する、ＵＳＢ充電器を備えたケーブルスイッチを指す。

【0002】

本発明の主題は電気スイッチであり、当該電気スイッチは、例えばランプのような装置のオンとオフとを切り替えるために、自身が設置されるケーブルを通る電流の経路の開閉を可能にする従来の構成要素に加えて、対応するＵＳＢケーブルを接続することによって、例えば、携帯電話機、電子タブレット、ラップトップなどの電子装置のバッテリの充電を可能にする、少なくとも１つのＵＳＢコネクタを含む、一連の追加の電子部品を備える。

【0003】

［発明の適用分野］
本発明の適用分野は、電気付属品の製造に特化した産業部門の枠組みに収まるが、特にスイッチ機構の分野に焦点を当てており、同時にＵＳＢ接続による電子装置用のバッテリ充電器の分野もカバーしている。

【0004】

［発明の背景］
周知のように、携帯型電子装置の大半は、適切な装置を介してネットワーク（回路網）に接続することによって、定期的に再充電されなければならないバッテリを有する。

【0005】

現行の電子装置の大半において、前記装置はプラグソケットから構成されるＵＳＢ充電器であり、当該プラグソケットは対応する電子部品に加えて、ケーブルの雄ＵＳＢコネクタが接続される雌ＵＳＢコネクタを有し、当該雄ＵＳＢコネクタの反対側の端部は、装置に接続するための別のコネクタを有する。

【0006】

問題は、一方ではこれらの充電器が通常、前記の機能を提供することのみを目的に設計されることであり、さらに他方では、充電器が差し込まれたときに、それらがネットワーク・ソケット接続を占有し、当該ネットワーク・ソケット接続が他の目的に使用されるのを妨げることである。家庭での電気器具の使用の増加、および充電器が有するネットワーク・ソケットが限られていることを考慮すると、以上のことは有害になりうる。

【0007】

本発明の目的は、スイッチのような一般的な電気アクセサリにおける電流の経路を利用する手段を提供することであり、また、電子装置のバッテリへの充電を可能にすることに加え、当該経路が別の機能（すなわちスイッチ機能のような、特別な機能を有する電気アクセサリの利用）を有することによって不便を避けることと、電子装置のバッテリを充電すると同時にさらなるネットワーク・ソケット（回路ソケット）を占有することを避けることを可能にすることの、両方を組み合わせた手段を提供することである。

【0008】

一方、現在の技術水準への言及として、ＵＳＢ充電器を備えた他のケーブルスイッチ、または本明細書で特許請求されるものと均等である、または類似する技術的特徴を示す他の類似の発明の存在は、少なくとも本出願人には知られていないことに留意されたい。

【0009】

ＵＳＢというイニシャルは、ユニバーサルシリーズバス（Universal Series Bus）を指し、当該ユニバーサルシリーズバスは、コンピュータ、周辺機器、および電子装置間を接続し、通信させ、電力を供給するために、バス内のケーブル、コネクタ、およびプロトコルを規定する規格に準拠した、通信バスであることに留意されたい。

【0010】

［発明の説明］
本発明が提案するＵＳＢ充電器付ケーブルスイッチは、前述の技術的課題に対する最適な解決策を提案し、それを特色付ける特徴的な詳細は、本明細書に添付の終末の請求項に簡潔にまとめられている。

【0011】

具体的には、本発明は上述したように電気ケーブルスイッチ（テーブルおよび床の両方）を提案する。当該電気ケーブルスイッチは、電気ケーブルスイッチに設置されるケーブルを通る電流の経路を開閉し、例えばランプのような電気器具をオンまたはオフにすることを可能にする従来の部品に加え、一連の追加の電子部品も含み、さらに対応するＵＳＢケーブルを接続することによって、例えば携帯電話機、電子タブレット、ラップトップなどの電子装置のバッテリを充電することを可能にする、少なくとも１つのＵＳＢコネクタを含む。

【0012】

この理由のために、より具体的には本発明のスイッチは、それぞれが相ケーブル（相線）、および中性ケーブル（中性線）に接続された、例えば機械式押しボタン、機械式調光器または近接調光器（ポテンショメータ）、触覚スイッチ、または入力コネクタと出力コネクタとの間に接続された近接スイッチなどの、電気を遮断する手段を内蔵する保護ケーシングから、公知の方法で形成され、前記の入力コネクタと出力コネクタとの間に接続された電源と、前記の電源に接続された少なくとも１つのＵＳＢ接続ポートとを含むことで、特色付けられる。

【0013】

好ましくは、当該スイッチはさらに、干渉を避けるために、入力コネクタと電源との間に接続された電磁干渉フィルタまたは電磁干渉セミフィルタを含むことが好ましい。

【0014】

いずれの場合も、スイッチは、電源に並列に接続された１つ、２つ、３つ、またはそれ以上のＵＳＢコネクタを含んでよい。

【0015】

［図面の説明］
本説明を補完するために、また、本願の特性をより良く理解するために、本明細書には一連の図面が添付されており、これらの図面は、本明細書の必須の部分を含み、当該図面においては例示的で非限定的な目的において、以下のものが示されている；
図１．－ＵＳＢ充電器付ケーブルスイッチの実施例の１つの側面斜視図であり、具体的には、ＵＳＢケーブル用雌コネクタを一つ備える実施例であり、その全体的な外部構成と、それが含む主要部および部材とを示す；
図２．－本発明に係るＵＳＢ充電器付ケーブルスイッチの、別の実施形態の斜視図であり、具体的には、ＵＳＢケーブル用の２つの雌コネクタを備えた実施例を示す；
図３および図４．－それぞれ図１および図２に示される本発明に係るＵＳＢ充電器付ケーブルスイッチの実施例の平面図を示す；ならびに、
図５および図６．－それぞれ図１・３および図２・４に示される実施例による、１つ（図５）および２つ（図６）のＵＳＢコネクタを有する、本発明のＵＳＢ充電器付きケーブルスイッチの内部構成要素のダイアグラムを示す。

【0016】

［本発明の好ましい実施例］
上述の図面を考慮し、採用された番号付けによれば、以下に詳細に説明される事項を含む本発明のスイッチケーブルＵＳＢ充電器のそれぞれの実施形態は、限定的ではないことをそこに見出すことができる。

【0017】

したがって、前記図面に見られるように、本発明のケーブルスイッチ（１）（テーブルおよび床の両方）は、保護ケーシング（２）によって構成されている。当該保護ケーシング（２）の内部には、入力コネクタ（４）と出力コネクタ（５）との間に接続される、機械式押しボタン、機械式調光器または近接調光器（ポテンショメータ）、触覚スイッチ、または近接スイッチなどの、電力のオンおよびオフを切り替える複数の手段（３）が内蔵されている。当該入力コネクタ（４）および出力コネクタ（５）は、次に、前記スイッチが設置されている電力ケーブル（６）の相線（Ｆ）および中性線（Ｎ）に接続される。本発明のケーブルスイッチ（１）は、この既知の構成に基づけば、入力コネクタ（４）と出力コネクタ（５）との間に接続された電源（７）と、前記電源（７）に接続された少なくとも１つのＵＳＢ接続ポート（８）とを備えるとともにこれらを前記ケーシング（２）の内部に格納し、電子装置用の万能充電器として好適なものとすることによって区別される。

【0018】

好ましくは、干渉を避けるためにスイッチ（１）は、入力コネクタ（４）と電源（７）との間に接続されたＥＭＩフィルタ（９）を、さらに備える。

【0019】

本発明の好ましい実施形態においては、電源（７）は、１１０～２２０Ｖの交流を５Ｖ２Ａの直流に変換する電源である。

【0020】

必要に応じて、スイッチ（１）のハウジング（２）は、電源（７）に並列に接続された２つ、３つ、またはそれ以上のＵＳＢコネクタ（８）を含む。図１、図３および図５は、単一のＵＳＢコネクタ（８）を備えるスイッチ（１）の実施例の１つを示し、図２、図４および図６は２つのＵＳＢコネクタ（８）を備えるスイッチ（１）の実施例の１つを示すが、これに限定されるものではなく、同じハウジング（２）に組み込まれたより多数のＵＳＢコネクタ（８）を備えるスイッチを製造することが可能であることを理解されたい。

【0021】

いずれの場合も、好ましくはスイッチのＵＳＢコネクタ（８）は、雌接続ポートである。

【0022】

本発明を実施する方法に加えて、本発明の性質を十分に説明したが、当業者であれば、本発明の範囲および本発明から得られる利点を理解しうるので、本発明に関して、より広範な説明を行う必要はないと考えられる。

【図面の簡単な説明】

【0023】

【図1】ＵＳＢ充電器付ケーブルスイッチの実施例の１つの側面斜視図であり、特にＵＳＢケーブル用雌コネクタを備える実施例であり、その全体的な外部構成と、それが含む主要部および部材とを示す。

【図2】本発明に係るＵＳＢ充電器付ケーブルスイッチの、別の実施形態の斜視図であり、具体的には、ＵＳＢケーブル用の２つの雌コネクタを備えた実施例を示す。

【図3】図１に示される本発明に係るＵＳＢ充電器付ケーブルスイッチの実施例の平面図を示す。

【図4】図２に示される本発明に係るＵＳＢ充電器付ケーブルスイッチの実施例の平面図を示す。

【図5】図１および図３に示される実施例による、１つのＵＳＢコネクタを有する、本発明のＵＳＢ充電器付きケーブルスイッチの内部構成要素のダイアグラムを示す。

【図6】図２および図４に示される実施例による、２つのＵＳＢコネクタを有する、本発明のＵＳＢ充電器付きケーブルスイッチの内部構成要素のダイアグラムを示す。

【図1】

【図2】

【図3】

【図4】

【図5】

【図6】

【国際調査報告】