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特表2022-537627注入可能な製品を含む複数のパックを形成及び密封するための包装アセンブリ、並びに複数のパックを形成及び密封するための方法
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  • 特表-注入可能な製品を含む複数のパックを形成及び密封するための包装アセンブリ、並びに複数のパックを形成及び密封するための方法 図1
  • 特表-注入可能な製品を含む複数のパックを形成及び密封するための包装アセンブリ、並びに複数のパックを形成及び密封するための方法 図2
  • 特表-注入可能な製品を含む複数のパックを形成及び密封するための包装アセンブリ、並びに複数のパックを形成及び密封するための方法 図3
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  • 特表-注入可能な製品を含む複数のパックを形成及び密封するための包装アセンブリ、並びに複数のパックを形成及び密封するための方法 図5A
  • 特表-注入可能な製品を含む複数のパックを形成及び密封するための包装アセンブリ、並びに複数のパックを形成及び密封するための方法 図5B
  • 特表-注入可能な製品を含む複数のパックを形成及び密封するための包装アセンブリ、並びに複数のパックを形成及び密封するための方法 図6
  • 特表-注入可能な製品を含む複数のパックを形成及び密封するための包装アセンブリ、並びに複数のパックを形成及び密封するための方法 図7A
  • 特表-注入可能な製品を含む複数のパックを形成及び密封するための包装アセンブリ、並びに複数のパックを形成及び密封するための方法 図7B
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-08-29
(54)【発明の名称】注入可能な製品を含む複数のパックを形成及び密封するための包装アセンブリ、並びに複数のパックを形成及び密封するための方法
(51)【国際特許分類】
   B65B 9/207 20120101AFI20220822BHJP
【FI】
B65B9/207
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021564740
(86)(22)【出願日】2020-06-16
(85)【翻訳文提出日】2021-11-01
(86)【国際出願番号】 EP2020066616
(87)【国際公開番号】W WO2021001144
(87)【国際公開日】2021-01-07
(31)【優先権主張番号】19183573.5
(32)【優先日】2019-07-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】391053799
【氏名又は名称】テトラ ラバル ホールディングス アンド ファイナンス エス エイ
【住所又は居所原語表記】70 Avenue General Guisan,CH-1009 Pully,Switzerland
(74)【代理人】
【識別番号】110000855
【氏名又は名称】特許業務法人浅村特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100151105
【弁理士】
【氏名又は名称】井戸川 義信
(72)【発明者】
【氏名】プラデッリ、マッシモ
(72)【発明者】
【氏名】バルビ、 マッシミリアーノ
(72)【発明者】
【氏名】リモンディ、ファブリッツィオ
【テーマコード(参考)】
3E050
【Fターム(参考)】
3E050AA01
3E050AA02
3E050AA08
3E050AB02
3E050BA01
3E050BA11
3E050CB01
3E050DC01
3E050DF02
3E050FB01
3E050FB07
3E050GA10
3E050GB06
3E050GC02
3E050GC07
(57)【要約】
包装材料のチューブ(2)から開始して注入可能な製品を含む複数のパック(3)を形成及び密封するように構成された包装アセンブリ(1;1’)が説明され、包装アセンブリ(1;1’)は、一対のエンドレストラック(6)であって、それらの間にチューブ(2)が真っ直ぐな前進方向(A)に沿って供給される、一対のエンドレストラック(6)と、一対の可動部材(7;7’)であって、各々が1つのそれぞれのトラック(6)に移動可能に結合され、それに沿って周期的に移動可能である、一対の可動部材(7;7’)とを備え、各可動部材(7;7’)は、それぞれのパック(3)の少なくとも対応するパック部分を形成するために、チューブ(2)に向かって前進方向(A)に対して横方向に直線的に移動可能な1つのそれぞれの形成部材(20;20’)を移動可能に担持して、連続するチューブ部分(13)と接触して周期的に協働し、各形成部材(20;20’)は、前進方向(A)に対してチューブ部分(13)の傾斜を順次制御するために、前進方向(A)に対して傾斜可能である可動部分(21;21’)を備える。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
包装材料のチューブ(2)から開始して注入可能な製品を含む複数のパック(3)を形成及び密封するように構成された包装アセンブリ(1;1’)であって、前記包装アセンブリ(1;1’)は、
一対のエンドレストラック(6)であって、それらの間に前記チューブ(2)が真っ直ぐな前進方向(A)に沿って供給される、一対のエンドレストラック(6)と、
一対の可動部材(7;7’)であって、各々が1つのそれぞれのトラック(6)に移動可能に結合され、それに沿って周期的に移動可能である、一対の可動部材(7;7’)と
を備え、
前記一対の可動部材(7;7’)の各可動部材(7;7’)は、それぞれのパック(3)の少なくとも対応するパック部分を形成するために、前記チューブ(2)に向かって前記前進方向(A)に対して横方向に直線的に移動可能な1つのそれぞれの形成部材(20;20’)を移動可能に担持して、連続するチューブ部分(13)と接触して周期的に協働し、
各形成部材(20;20’)は、前記前進方向(A)に対して前記チューブ部分(13)の傾斜を順次制御するために、前記前進方向(A)に対して傾斜可能である可動部分(21;21’)を備える、包装アセンブリ。
【請求項2】
各可動部材(7;7’)は、前記チューブ(2)に向かって直線的に移動可能であり、それぞれの可動部分(21)を支持する可動要素(57)を備え、各可動部分(21)は、それぞれの可動要素(57)に対して傾斜可能である、請求項1に記載の包装アセンブリ。
【請求項3】
各可動部材(7;7’)は、前記チューブ部分(13)を横方向に密封するように構成されたそれぞれの密封部材(17、23)を移動可能に担持し、
各形成部材(20;20’)は、前記長手方向(A)に沿って前記それぞれの密封部材(17、23)に対して移動可能である、請求項1又は2に記載の包装アセンブリ。
【請求項4】
前記可動部分(21;21’)は、前記前進方向(A)に対して所与の角度(α)で傾斜可能である、請求項1~3の何れか一項に記載の包装アセンブリ。
【請求項5】
各可動部分(21;21’)の傾斜運動を推進するように構成されたアクチュエータ手段(25、26;33、34)を更に備える、請求項1~4の何れか一項に記載の包装アセンブリ。
【請求項6】
前記アクチュエータ手段は、各トラック(6)について、前記トラック(6)に対して固定された少なくとも1つのカム表面(26;34)、及び前記それぞれの形成部材(20;20’)によって担持され、前記カム表面(26;34)と摺動する方法で協働するように構成されたカムフォロア(25;33)を備える、請求項5に記載の包装アセンブリ。
【請求項7】
各形成部材(20)は、前記パック(3)のそれぞれの一部を形成するように構成された形成要素(22)を備え、前記カムフォロア(25)は、前記形成要素(22)に機械的に接続され、前記アクチュエータ手段(25、26)はまた、前記形成要素(22)を駆動するように構成されている、請求項6に記載の包装アセンブリ(1)。
【請求項8】
前記カムフォロア(25)は、前記前進方向(A)に対して横方向に移動するために、前記カム表面(26)と協働するように構成され、
前記可動部材(7)は、前記カムフォロア(25)が取り付けられ、前記可動部分(21)の前記傾斜運動を推進するために、それぞれの可動部分(21)と接触して協働するように構成されているプッシャー機構(28)を備える、請求項6又は7に記載の包装アセンブリ(1)。
【請求項9】
前記可動部分(21)は、少なくともヒンジ(29)によって前記形成部材(20)に結合され、
前記プッシャー機構(28)は、前記カムフォロア(25)に一体的に固定され、前記可動部分(21)を傾斜させるために、前記それぞれの可動部分(21)に対して押圧して前記ヒンジ(29)の周りの前記可動部分(21)の回転を推進するように構成された押圧ピン(30)を備える、請求項8に記載の包装アセンブリ(1)。
【請求項10】
前記カムフォロア(33)は、前記前進方向(A)に対して横方向に移動するために、前記カム表面(34)と協働するように構成され、
前記カムフォロア(33)は、前記カムフォロア(33)の横方向の移動を前記可動部分(21’)の前記所与の角度(α)の前記傾斜運動に変換するように構成されたレバー機構(35)によって前記それぞれの形成部材(20’)に結合され、
前記アクチュエータ手段(33、34)は、前記可動部分(21’)の前記傾斜を推進するために排他的に専用である、請求項6に記載の包装アセンブリ(1’)。
【請求項11】
各可動部材(7;7’)及び前記それぞれのトラック(6)がリニアモータを画定する、請求項1~10の何れか一項に記載の包装アセンブリ。
【請求項12】
前記トラック(6)に沿ってそれぞれ周期的に移動可能な複数の可動部材(7;7’)の対を備え、
使用中に、前記一対のトラック(6)の一方のトラック(6)に沿って移動する前記可動部材(7;7’)は、互いに対して独立して移動可能であり、使用中に、前記一対のトラック(6)の他方のトラック(6)に沿って移動する対応する可動部材(7;7’)と協働するように構成されている、請求項1~11の何れか一項に記載の包装アセンブリ。
【請求項13】
前記可動部分(21;21’)は、傾斜した壁(53)を有するパッケージ(50)の形成を可能にするために傾斜可能である、請求項1~12の何れか一項に記載の包装アセンブリ。
【請求項14】
包装材料のチューブ(2)から開始して注入可能な製品を含む複数のパック(3)を形成及び密封するための方法であって、前記方法は、
i)直線的な前進方向(A)に沿って2つのエンドレストラック(6)の間に前記チューブ(2)を供給するステップと、
ii)前記トラック(6)に沿って一対の形成部材(20;20’)をそれぞれ周期的に前進させるステップと、
iii)それぞれのパック(3)の少なくとも対応するパック部分を形成するために、前記形成部材(20;20’)を前記チューブ(2)に向かって直線的に移動させて、連続するチューブ部分(13)と接触して周期的に協働するステップと、
iv)前記前進方向(A)に対する前記チューブ部分(13)の傾斜を順次制御するために、前記前進方向(A)に対して前記形成部材(20;20’)のそれぞれの可動部分(21;21’)を傾斜させるステップと
を含む、方法。
【請求項15】
前記直線的に移動させるステップiii)は、
v)一対の可動部材(7、7’)の可動要素(57)を直線的に移動させるステップであって、各可動要素(57)は、それぞれの可動部分(21)を支持し、各可動部材(7;7’)は、1つのそれぞれのトラック(6)に移動可能に結合され、それに沿って周期的に移動可能である、ステップ
を含み、
前記傾斜させるステップiv)は、
vi)それぞれの可動要素(57)に対して各可動部分(21;21’)を傾斜させるステップ
を含む、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
vii)一対の密封部材(17、23)によって前記チューブ部分(13)を横方向に密封するステップであって、前記密封部材(17、23)の各々は、1つのそれぞれの可動部材(7;7’)によって担持され、各可動部材(7;7’)は、1つのそれぞれのトラック(6)に移動可能に結合され、それに沿って周期的に移動可能であり、各可動部材(7;7’)は、それぞれの形成部材(20;20’)を移動可能に担持する、ステップと、
viii)前記長手方向(A)に沿ってそれぞれの密封部材(17、23)に対して各形成部材(20;20’)を移動させるステップと
を更に含む、請求項14又は15に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、注入可能な製品、特に注入可能な食品を含む複数のパックを形成及び密封するように構成された包装アセンブリに関する。
【0002】
本発明はまた、注入可能な製品、特に注入可能な食品を含む複数のパックを形成及び密封するための方法に関する。
【背景技術】
【0003】
一般的に知られているように、フルーツジュース、UHT(超高温処理)ミルク、ワイン、トマトソース、等のような多くの注入可能な食品が、滅菌された包装材料で作られたパッケージで販売されている。
【0004】
典型的な例は、包装材料の積層ウェブを折り曲げて密封することによって作られている、テトラ・ブリック・アセプティック(登録商標)として知られている注入可能な食品用の平行六面体のパッケージである。包装材料は、熱融着プラスチック材料、例えば、ポリエチレンの層で両面が覆われている、例えば、紙で作られているベース層を備える多層構造を有する。UHTミルクのような長期保管製品用の無菌パッケージの場合には、包装材料はまた、熱融着プラスチック材料の層上に重ねられ、次に最終的に食品に接触するパッケージの内面を形成する熱融着プラスチック材料の別の層で覆われている、酸素バリア材料の層、例えば、アルミホイルを備える。
【0005】
このようなパッケージは通常、完全自動包装アセンブリで製造され、連続チューブが、このような包装アセンブリに供給される包装材料のウェブから形成される。包装材料のウェブは、滅菌が完了すると、包装材料の表面から除去され、例えば、加熱によって蒸発する、例えば、過酸化水素溶液のような化学滅菌剤を塗布することによって、包装アセンブリにおいて滅菌される。そして、このように滅菌されたウェブは、閉じた滅菌環境に維持され、垂直な前進方向に沿って供給されるチューブを形成するために、長手方向に折り曲げられて密封される。
【0006】
形成動作を完了するために、チューブは、上から滅菌された食品で充填されて密封され、続いて、等間隔の横断面に沿って切断される。
【0007】
これによって、長手方向の密封バンド、上部の横方向の密封バンド、及び下部の横方向の密封バンドを有するピローパックが得られる。
【0008】
トラック上で互いに独立して移動可能であり、上記のピローパックを形成及び密封するように構成された複数のカートを備える包装アセンブリの使用が知られている。
【0009】
この場合、典型的な包装アセンブリは、
-第1のエンドレス経路及び第2のエンドレス経路をそれぞれ画定し、チューブのそれぞれの反対側の側面に配置されている第1のトラック及び第2のトラックと、
-第1のトラックに移動可能に結合され、第1の経路に沿って前進するように構成された複数の第1のカートと、
-第2のトラックに移動可能に結合され、第2の経路に沿って前進するように構成された複数の第2のカートと
が設けられた2つのコンベヤを備える。
【0010】
第1のカートは、第1の経路に沿って互いから独立して移動可能(制御可能)であり、第2のカートは、第2の経路に沿って互いから独立して移動可能(制御可能)である。
【0011】
カートの独立した移動を実現するために、通常、リニアモータが使用される。
【0012】
よって、第1のトラック及び第2のトラックの各々は、それぞれの個別に励起可能なソレノイド、例えば、電気コイルを装備し、一方、第1のカート及び第2のカートの各々は、永久磁石を装備する。結果として生じるリニアモータは、既知の方法で、第1の経路及び第2の経路に沿ってそれぞれ第1のカート及び第2のカートの前進を独立して制御するように構成される。
【0013】
知られているように、第1のカート及び第2のカートは、チューブのそれぞれのチューブ部分を形成及び密封し、それによって上記のピローパックを製造するために、対で互いに及びチューブと周期的に協働するように構成される。
【0014】
機能的には有効であるが、既知の包装アセンブリはまだ改善の余地がある。特に、テトラ・ブリック(登録商標)エッジパッケージのように、傾斜した(非水平の)上壁を有するパッケージを形成するために折り曲げるように構成されたパックを取り扱う、すなわち、形成及び密封する場合に、既知の包装アセンブリを最適化する必要性が感じられる。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0015】
従って、本発明の目的は、簡単で低コストの方法で少なくとも上記の必要性を満たすように設計されている包装アセンブリを提供することである。
【0016】
この目的は、請求項1に記載の包装アセンブリによって達成される。
【0017】
本発明の更なる目的は、簡単で低コストの方法で少なくとも上記の必要性を満たすように設計されている、注入可能な製品を含む複数のパックを形成及び密封するための方法を提供することである。
【0018】
この目的は、請求項14に記載の複数のパックを形成及び密封するための方法によって達成される。
【0019】
本発明の2つの好ましい非限定的な実施形態が、添付の図面を参照して例として説明される。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】本発明による複数の密封パックを形成するための包装アセンブリの、明確にするために部品が取り外されている概略正面図である。
図2図1の包装アセンブリの一部の、明確にするために部品が取り外されている斜視図である。
図3図1の包装アセンブリのカートの、明確にするために部品が取り外されている、拡大された分解斜視図である。
図4図1の包装アセンブリの2つの相互に協働するカートの、明確にするために部品が取り外されている、拡大された斜視断面図である。
図5A】1つの動作状態における図4の2つの相互に協働するカートの、明確にするために部品が取り外されている、拡大された概略部分断面側面図である。
図5B】1つの動作状態における図4の2つの相互に協働するカートの、明確にするために部品が取り外されている、拡大された概略部分断面側面図である。
図6】本発明の第2の好ましい実施形態による、包装アセンブリのカートの、明確にするために部品が取り外されている、拡大された斜視図である。
図7A】本発明による包装アセンブリによって形成及び密封されたパックを折り曲げることによって得られたパッケージの斜視図である
図7B図7Aのパッケージの側面図であり、パッケージが底部の密封バンドと位置合わせされていない上部の密封バンドを備えることをよりよく示すために、パッケージの底部フラップがパッケージの底壁から分離され、パッケージの上部フラップがパッケージの側壁から分離されている。
【発明を実施するための形態】
【0021】
図1を参照すると、番号1は、全体として、包装材料のチューブ2から開始して、注入可能な製品、好ましくは注入可能な食品を含む複数のパック3を形成及び密封するように構成された包装アセンブリを示す。
【0022】
包装材料は、多層構造(図示せず)を有し、熱融着プラスチック材料、例えば、ポリエチレンのそれぞれの層で両面が覆われている繊維材料、例えば、紙の層を備える。
【0023】
UHTミルクのような長期保管製品用の無菌パック3の場合には、包装材料はまた、熱融着プラスチック材料の層上に重ねられ、次に最終的に注入可能な製品に接触するパック3の内面を形成する熱融着プラスチック材料の別の層で覆われている、ガス及び光バリア材料の層、例えば、アルミホイル又はエチレンビニルアルコール(EVOH)フィルムを備える。
【0024】
チューブ2は、包装材料のウェブ(図示せず)を長手方向に折り曲げて密封することによって既知の方法で形成される。そして、チューブ2は、パイプ(図示せず)によって上から注入可能な製品で充填され、真っ直ぐな前進方向Aに沿って包装アセンブリ1を通って供給される。詳細には、チューブ2は、真っ直ぐな長手方向、特に垂直の軸Xに沿って、方向Aに平行に延伸する。
【0025】
互いに直交し、方向Aに直交する2つの水平の真っ直ぐな方向B、Cを識別することが可能である(図1)。
【0026】
包装アセンブリ1は、
-チューブ2のそれぞれの側面に配置され、方向Bに沿って互いに対して離間され、チューブ2と協働するように構成された一対のコンベヤ4と、
-方向Bに沿って軸Xに対してずらして配置されたコンベヤ4の下に配置された出口コンベヤ10と
を備える。
【0027】
特に図2に示されるように、各コンベヤ4は、
-箱型要素5であって、方向Cに沿って互いに対して離間された箱型要素5の反対側の側面に配置された2つのレールによって画定されたエンドレストラック6を含む箱型要素5と、
-複数の移動部材、好ましくはカート7であって、各々が1つのそれぞれのトラック6に移動可能に結合され、それに沿って周期的に移動可能である、複数の移動部材と
を実質的に備える。
【0028】
特に、各カート7は、それぞれのコンベヤ4のトラック6に沿って周期的に摺動するように構成される。上記に照らして、複数のカート7は、使用中に、各トラック6に沿って摺動する。
【0029】
この目的のために、各カート7は、それぞれのトラック6に結合された場合に方向Cに平行に延在し、それぞれのトラック6に移動可能に係合するように構成された複数のホイール15が設けられた可動本体14を実質的に備える(図2及び図3)。
【0030】
特に、一方のコンベヤ4のカート7は、それぞれのトラック6に沿って、互いから独立して、及び他方のコンベヤ4のカート7から独立して移動可能である。
【0031】
この目的のために、各カート7には、磁気部分、特に永久磁石構成11が設けられ、各コンベヤ4は、固定位置に箱型要素5内に配置された複数の電気供給磁場発生器、好ましくは電気コイル12を備える。コイル12は、それぞれのトラック6に沿ったこのようなカート7の移動を制御するために、各カート7の永久磁石11と磁気的に結合されるように構成される。
【0032】
実際には、各コンベヤ4の永久磁石構成11及びコイル12、すなわち、カート7及びそれぞれのトラック6は、既知の方法で、それぞれのトラック6に沿ったカート7の移動を独立して制御するように構成されるリニアモータを画定する。
【0033】
図示されていない可能な代替案として、2つのコンベヤ4のトラック6は、1つの単一のレールを含んでもよい。
【0034】
図1を参照すると、2つのトラック6は、方向Bに対してチューブ2の軸Xの両側に配置されたそれぞれのエンドレス経路P、Qを画定する。より具体的には、経路P、Qは、
-好ましくは直線である、それぞれの動作ブランチP1、Q1であって、それらの間にチューブ2が供給され、それらに沿ってカート7がチューブ2と協働する、それぞれの動作ブランチP1、Q1と、
-それぞれの戻りブランチP2、Q2であって、それらに沿ってカート7がチューブ2から分離されている、それぞれの戻りブランチP2、Q2と
を備える。
【0035】
この示される好ましい実施形態によれば、経路P、Qは実質的に楕円形である。
【0036】
使用中、それぞれの動作ブランチP1、Q1に沿って摺動する場合に、一方のコンベヤ4の各カート7は、他方のコンベヤ4の対応するカート7と協働し、すなわち、カート7は、2つずつ相互に協働し、このように、一対のカート7が動作ブランチP1、Q1に沿って摺動しながら互いに向き合い、互いに協働し、チューブ2と協働することを画定する。
【0037】
特に、カート7の各対は、図1に示されるように、一度に1つのそれぞれのピローパック3を周期的に形成及び密封し、ピローパック3を切断してピローパック3をチューブ2から分離するために、チューブ2と協働するように構成される。
【0038】
この目的のために、各カート7の本体14は、その側面の1つにおいて、それぞれの動作ブランチP1、Q1に沿ってチューブ2と協働するように構成された形成ユニット18及び密封ユニット19の両方を担持する。
【0039】
特に、以下によりよく説明されるように、形成ユニット18は、少なくとも対応するパック部分、より具体的には対応するパック3を形成するために、チューブ2のチューブ部分13とそれぞれ協働するように構成される。
【0040】
この目的のために、各形成ユニット18は、移動可能な方法でそれぞれのカート7によって担持され、好ましくは設置され、それぞれの形成部材、好ましくは、C字形の断面を示し、主壁21及び一対の側面フラップ22を備えるハーフシェル20を備える。図示の実施形態においては、フラップ22は、壁21に移動可能に結合される。
【0041】
詳細には、フラップ22は、カートが動作ブランチP1、Q1に沿って移動する場合に、方向Cに対して壁21の両側の側縁から突出し、このような側縁にヒンジで固定される。
【0042】
使用中、各形成ユニット18のハーフシェル20は、それぞれのパック3の少なくともパック部分を形成するために、チューブ部分13と接触して順次且つ周期的に協働するように構成される。
【0043】
より詳細には、各ハーフシェル20は、方向A及び軸Xに対して横方向に、特に直交して、チューブ2に向かって、すなわち、ハーフシェル20が形成しなければならないチューブ部分13に向かって直線的に移動可能である。
【0044】
特に、各カート7は、それぞれのハーフシェル20を担持する、方向A及び軸Xに対して横方向に、特に直交して直線的に移動可能な可動要素57を備える。
【0045】
特に、可動要素57は、方向Bに沿って直線的に移動可能である。
【0046】
密封ユニット19は、各チューブ部分13に、反対側の上部密封バンド3a及び底部密封バンド3bを順次形成するために、チューブ2と協働して、チューブ部分13を、方向Aに対して横方向であり、方向Aに平行で、チューブ2に対して中心にある密封面S上に位置する所定の等間隔の連続する断面で密封するように構成される。言い換えると、密封面Sは、チューブ2と軸方向に交差し、軸Xを含む。
【0047】
更に、密封ユニット19は、パック3を互いに分離するために、チューブ2と協働して、上部密封バンド3a及び底部密封バンド3bを通る断面でこのようなパック3を切断するように構成される。
【0048】
一方のコンベヤ4上で、各密封ユニット19は、それぞれの経路P、Qに沿って、それぞれのカート7の対応する形成ユニット18の下流に設置され、対向する密封装置17と、抽出可能な切断要素、例えば、ナイフ(図示せず)とを備える。
【0049】
他方のコンベヤ4上で、各密封ユニット19は、それぞれの経路P、Qに沿って、それぞれのカート7の対応する形成ユニット18の下流に設置され、密封装置23と、対向する密封装置17と協働するように構成された対応する密封装置23の、ナイフを受け入れるように適合された図示されていない座部とを備える。
【0050】
図示される好ましい実施形態においては、密封装置23は超音波密封装置である。
【0051】
図示されていない代替の実施形態によれば、密封装置23は誘導加熱要素であり、対応する対向する密封装置17は、密封動作中にチューブ2を要求された圧力に対して把持するために必要な機械的支持を提供するエラストマー材料で作られる。
【0052】
図1に示されるように、形成ユニット18及び密封ユニット19が、各コンベヤ4のそれぞれのカート7によって、それぞれの動作ブランチP1、Q1に沿って前進する場合には、それぞれのハーフシェル20、密封装置23、及び対向する密封装置17は、方向Bに沿って前後に、
-ハーフシェル20、密封装置23、及び対向する密封装置17が、それぞれのパック3を形成、密封、及び切断するためにそれぞれのチューブ部分13と協働する、閉位置又は動作位置と、
-ハーフシェル20、密封装置23、及び対向する密封装置17が、チューブ2又は形成されたパック3から分離されている、開位置又はアイドル位置と
の間で移動する。
【0053】
特に、一対の協働するカート7の2つのそれぞれの形成ユニット18の2つのハーフシェル20の両方が動作(閉)位置にある場合には、それらは、実質的に角柱状の空洞を画定し、よって、形成される1つのそれぞれのパック3の体積及び形状を制御する。
【0054】
より具体的には、ハーフシェル20が動作(閉)位置にある場合には、それらの壁21は、それぞれのチューブ部分13の反対側に位置し、それぞれのチューブ部分13に接触する。
【0055】
このような状態においては、各ハーフシェル20のフラップ22は、それらがそれぞれの壁21から分岐する位置から、それらが壁21に実質的に直交する位置まで、それぞれのヒンジの周りを回転し、同じ対の対応するカート7によって担持される他のハーフシェル20のフラップと向き合い、それぞれのパック3を形成するように定められたそれぞれのチューブ部分13を完全に取り囲むためにチューブ2に接触する。
【0056】
一対の協働するカート7の対向する密封装置17及び密封装置23が動作(閉)位置にある場合には、それらは、方向A及び軸Xに対して横方向であり、シール面S上にある、パック3の上部密封バンド3a及び底部密封バンド3bを形成するために、互いに協働してチューブ2を熱融着する。
【0057】
そして、(1つのパッケージの)上部密封バンド3aと(隣接するパッケージの)底部密封バンド3bとの間でパック3を切断し、形成されたパック3を互いに分離するために、それぞれの切断要素が抽出される。
【0058】
逆に、ハーフシェル20、対向する密封装置17、及び密封装置23がアイドル(開)位置にある場合には、それらはチューブ2から分離される。
【0059】
図示される実施形態によれば、ハーフシェル20(壁21及びフラップ22)、対向する密封装置17、密封装置23、及び切断要素のそれらのアイドル位置からそれらの動作位置への上記の周期的移動は、コンベヤ4及びトラック6に対して固定されたカムアセンブリ24(図2)と、各カート7によって担持される複数のカムフォロア(図2に部分的に図示される)との間の協働によって(それ自体は既知の方法であり、詳細には説明されない)自動化される。
【0060】
詳細には、この好ましい実施形態によれば、壁21、フラップ22、密封装置23、切断要素、及び対向する密封装置17の各々は、カムアセンブリ24のそれぞれのカム表面と摺動する方法で協働するように構成された少なくとも1つのそれぞれのカムフォロアを担持する。
【0061】
特に、各形成ユニット18のフラップ22は、カムアセンブリ24のカム要素26の対応するカム表面と摺動する方法で協働するように構成されたそれぞれのカムフォロア25を担持する。
【0062】
より詳細には、カムフォロア25は、カート7が使用中に動作ブランチP1、Q1に沿って移動しながら、それぞれのカム要素26と摺動する方法で協働して前進方向Aに対して横方向に移動するように構成される。
【0063】
この特定の実施形態においては、各カート7について、カムフォロア25は、カムフォロア25のカム要素26との相互作用に起因して、既知の方法でそれらのヒンジの周りでフラップ22の回転を推進するように構成されているレバー機構27(図3)によってフラップ22に機械的に接続(結合)される。
【0064】
好ましくは、ハーフシェル20、対向する密封装置17、密封装置23、及び切断要素は、それぞれのカムフォロアに作用するばね(図示せず)によって、それらのそれぞれのアイドル位置に向かって押し戻される。
【0065】
出口コンベヤ10は、ピローパック3を受け取り、図示されていない折り曲げユニットに向かって搬送するように構成され、折り曲げユニットにおいて、パック3は、それらの最終形状に折り曲げられ、それによって、それぞれのパッケージ50(そのうちの1つが図7Aに図示される)を得る。
【0066】
図7Bは、形成サイクルの何れのステップにも対応しないピローパック3を示すことに留意されたい。図7Bは、フラップが開かれ、上部密封バンド3a及び底部密封バンド3bが持ち上げられた(すなわち、パッケージ50が完全に折り曲げられていない)パッケージ50を単に示す。
【0067】
特に、図7Bに見られるように、ピローパック3は、長手方向軸Yを有し、その下端において平坦な水平の底壁52によって、及びその上端において傾斜した上壁53によって区切られる実質的に角柱状の主要部分51を備える。
【0068】
上記で説明された方法で密封ユニット19によって形成された上部密封バンド3a及び底部密封バンド3bは、傾斜した上壁53及び底壁52から軸方向にそれぞれ突出する。
【0069】
より具体的には、傾斜した上壁53を有するパッケージ50(図7A)(例えば、テトラ・ブリック(登録商標)エッジパッケージ)においては、底部密封バンド3bは、軸Yに対して同軸であり、一方、上部密封バンド3aは、軸Yから離れて位置する。
【0070】
より詳細には、図7Bに見られるように、上部密封バンド3aが、傾斜した上壁53から垂直に突出する場合には、それは、軸Yに対して距離55(軸Yに直交して測定)だけオフセットして配置される。
【0071】
上記で説明されたように、密封ユニット19は、チューブ2と協働して、チューブ2に対して中心にある密封面S上に位置する断面でチューブ部分13を密封するように構成され、上部密封バンド3aが、傾斜した上壁53の形成を確実にするために軸Yに対してオフセットされてパッケージ50の傾斜した上壁53に配置されるので、密封動作中にチューブ部分13の僅かな回転が起こる。
【0072】
このような回転は、包装材料上に設けられ、傾斜した上壁53を有するパッケージ50の形成を決定するために必要な折り目線の特定の所定のパターン(それ自体は既知であり、図示せず)に起因して、密封動作中に与えられる。
【0073】
このように、形成ユニット18、特にハーフシェル20が、パック3の密封及び形成中に、前述のチューブ部分13の回転を順次追随及び制御(すなわち、推進)することが必要である。実際、回転することが可能でない場合には、チューブ部分13は、折り目線のパターンによって与えられる折り曲げによって引き起こされる変形に起因して損傷するであろう。
【0074】
この目的のために、各ハーフシェル20の壁21は、方向Aに対するそれぞれのチューブ部分13の傾斜を制御するために、方向Aに対して傾斜可能である。
【0075】
特に、各ハーフシェル20は、それぞれの可動要素57に対して傾斜可能である。
【0076】
より詳細には、ハーフシェル20は、可動要素57に接続され、壁21及びこの壁21を介してフラップ22を移動可能に担持し、方向Bに沿ってチューブ2に向かって直線的に移動可能である後壁56を備える。特に、各後壁56は、方向Bに対してそれぞれの壁21の後ろに配置される。
【0077】
好都合なことに、各壁21は、傾斜せず、方向Bに沿って直線的にのみ移動するそれぞれの後壁56に対して傾斜可能である。
【0078】
より具体的には、ハーフシェル20の各対の壁21は、それらが協働するチューブ部分13の角度αの傾斜を推進するために、方向A及び後壁56(図5B)に対して同じ角度αで傾斜可能である。
【0079】
上記に照らして、壁21は両方とも、方向Bに沿って直線的に移動可能であり、後壁56によって担持され、方向Aに対して角度αで傾斜可能である。
【0080】
図5Bに見られるように、フラップ22が壁21にヒンジで固定されているので、フラップ22もまた、それぞれの後壁56に対して傾斜可能である。
【0081】
よって、壁21は、カート7が方向Aに平行に、詳細には、エンドレス経路P、Qの動作ブランチP1、Q1に沿ってそれぞれ前進しながら、傾斜するように構成される。
【0082】
このようにして、壁21の角度αの傾斜、すなわち、チューブ部分13の角度αの傾斜は、ハーフシェル20が、その上の折り目線の特有の構成によって引き起こされる、前述のチューブ部分13の回転を追随及び制御することを確実にする。
【0083】
更に、上記の構成は、パッケージ50の構造的完全性を損なうことなく、各パッケージ50の上部密封バンド3aが、パッケージ50の軸Yに対して距離55のオフセットで形成されることを確実にする。
【0084】
前述の傾斜を達成するために、包装アセンブリ1は、各壁21、従って各チューブ部分13の傾斜運動を推進するように構成されたアクチュエータ手段を備える。
【0085】
この好ましい実施形態によれば、アクチュエータ手段は、カムフォロア25及びカム要素26を備える。
【0086】
簡潔にするために、以下では、それぞれのチューブ部分13を形成及び密封するように構成された単一のカート7を参照する。
【0087】
しかし、このようなカート7について以下に説明される全ての特徴は、コンベヤ4のトラック6に移動可能に結合された全てのカート7に適用可能である。
【0088】
詳細には、カート7は、カムフォロア25が取り付けられ、壁21の傾斜運動を推進するためにハーフシェル20と接触して協働するように構成されているプッシャー機構28を備える。
【0089】
よって、壁21は、後壁56に対して方向Cの周りの壁21の回転を可能にするように構成されたヒンジ29(図4図5A、及び図5B)によって、ハーフシェル20の後壁56に移動可能に結合される。
【0090】
プッシャー機構28は押圧ピン30を備え、押圧ピン30は、方向Bに沿って軸Xに向かう押圧ピン30の横方向の移動が方向Bに沿って軸Xに向かうカムフォロア25の横方向の移動に対応するように、カムフォロア25に結合され、特にカムフォロア25に一体的に固定される。
【0091】
カート7が動作ブランチP1又はQ1に沿って前進する場合には、押圧ピン30は、方向Bに対して、ハーフシェル20の後壁56及び壁21の後ろに配置され、壁21に対して押圧して、そのヒンジ29の周りの壁21の回転を推進し、それによって、壁21の、従って、それぞれのチューブ部分13の角度αの傾斜運動を制御するように構成される。
【0092】
好ましくは、後壁56には、押圧ピン30が使用中に壁21に到達する前に通過する貫通穴(図5A図5B)が設けられる。
【0093】
上記に照らして、フラップ22の回転、及び壁21の傾斜、従って、チューブ部分13の傾斜は、同じアクチュエータ手段、すなわち、カムフォロア25及びカム要素26によって推進される。
【0094】
この目的のために、カート7は、フラップ22の回転を制御するレバー機構27の移動を停止し、一方、方向Bに沿ったプッシャー機構28、従って、ピン30の追加のストロークを可能にするように構成された停止部材31を備える。
【0095】
詳細には、停止部材31は、フラップ22がチューブ部分13を取り囲むそれらの最終位置に到達するとすぐに、カート7の当接面に当接するように構成される。
【0096】
アクチュエータ手段のこの構成のおかげで、壁21の傾斜を推進するように構成された専用のアクチュエータ手段は必要ではない。
【0097】
上記に照らして、壁21及びチューブ部分13は、
-ピン30が壁21から分離され、壁21が軸X及び方向Aに平行であり、チューブ部分13の軸Yがまだ軸X及び密封面Sに平行である(図5A)、第1の位置と、
-ピン30が、壁21が角度αで傾斜し、チューブ部分13が角度αで傾斜し、上部密封バンド3aが密封面S及び軸Xと位置合わせされて形成されるように壁21を押圧する(図5B)、第2の位置と
の間で移動可能である。
【0098】
好ましくは、第2の位置から第1の位置への壁21の自動的な戻りを確実にするために、弾性手段、例えば、壁21を後壁56に弾性的に結合するばね部材32が設けられる。
【0099】
より具体的には、ばね部材32は、方向Aに対して、ヒンジ29が配置される側に対して、壁21の反対側に配置される。
【0100】
好都合なことに、パック3を形成するために互いに協働する所与の2つのハーフシェル20について、ヒンジ29及びばね部材32の位置は、方向Aに沿って互いに対して反転される。言い換えれば、2つのハーフシェルのうちの第1のハーフシェル20は、(方向Aに対して)それぞれの後壁56の上部にヒンジで固定されている壁21を有し、2つのハーフシェルのうちの第2のハーフシェル20は、(方向Aに対して)それぞれの後壁56の下部にヒンジで固定されている壁21を有する。
【0101】
このようにして、形成カム要素26によって駆動されるカムフォロア25の横方向の移動は、パッケージ50において、上部密封バンドが、図7Aに見られるように、パッケージ50の構造的完全性を損なうことなく、軸Yに対して距離55でオフセットされるように、壁21の角度αの傾斜、すなわち、チューブ部分13の角度αの傾斜を引き起こす。
【0102】
好都合なことに、各形成ユニット18は、既知であり詳細に説明されていない方法で、方向Aに沿って各カート7のそれぞれの密封ユニット19に向かって移動可能である。このような移動は、傾斜した上壁53及び底壁54の形成を可能にする。
【0103】
包装アセンブリ1の動作は、一対の協働するカート7が、それぞれのトラック6に沿って摺動し、それぞれの経路P、Qを追随し、それぞれの動作ブランチP1、Q1に接近する状態から開始して以下に説明される。
【0104】
この状態で、各カート7は、それぞれの動作ブランチP1、Q1に沿って、及び方向Aに沿って移動し、ハーフシェル20(壁21及びフラップ22)、対向する密封装置17、密封装置23、並びに切断要素は、カムフォロアのカムアセンブリ24のそれぞれのカム要素との相互作用によって順番に作動する。
【0105】
同時に、チューブ2は、上から注入可能な製品で充填される。
【0106】
フラップ22がそれらの回転を完了し、形成されるそれぞれのチューブ部分13と接触して協働した後、利用可能な追加のストロークに起因して、停止部材31はそれぞれの当接面に対して当接し、ピン30は移動を開始する。
【0107】
ピン30がそれぞれの壁21に接触するとすぐに、壁21は、ヒンジ29の周りでそれぞれ回転を開始し、それによって、密封動作によってチューブ部分13に与えられた回転を追随するために角度αで傾斜する。
【0108】
チューブ2の形成、密封、及び切断が完了した後、それによって、パック3が得られ、ハーフシェル20、対向する密封装置17、密封装置23、及び切断要素は、それらのアイドル位置に戻る。形成及び充填されたパック3は、出口コンベヤ10に送られ、完成したパッケージ50に折り曲げられるために、上記の折り曲げユニットに搬送される。
【0109】
そして、カート7は、それらが別のパック3を形成するためにそれぞれの動作ブランチP1、Q1に再び到達するまで、それぞれの戻りブランチP2、Q2に沿って摺動する。
【0110】
形成され、密封され、切断される全てのパック3に対して、動作全体が周期的に繰り返される。動作全体はまた、包装アセンブリ1に存在するカート7の全ての対に対して繰り返される。
【0111】
図6の番号7’は、全体として、本発明の第2の実施形態による包装アセンブリ1’のカートを示す。
【0112】
包装アセンブリ1’及びカート7’は、第1の実施形態による包装アセンブリ1及びカート7と同様であり、以下の説明は、それらの間の違いに限定され、可能な場合には、同一又は対応する部品に対して同じ参照を使用する。
【0113】
カート7’について以下に説明される特徴は、包装アセンブリ1’に存在してもよい全てのカート7’に適用可能であることがまた記載される。
【0114】
特に、包装アセンブリ1’は、チューブ部分13の傾斜運動を推進するために使用されるアクチュエータ手段のタイプにおいて、包装アセンブリ1とは異なる。
【0115】
詳細には、包装アセンブリ1’は、チューブ部分13の傾斜運動を推進するように排他的に構成された専用のアクチュエータ手段を備える。
【0116】
より詳細には、アクチュエータ手段は、カムアセンブリ24’の専用のカム要素34のカム表面と摺動する方式で協働するように構成された専用のカムフォロア33を備える。
【0117】
より具体的には、カート7’は、カムフォロア33の横方向の移動を壁21’の角度αの傾斜運動に変換するように構成されたレバー機構35によって、カムフォロア33に結合されている主壁21’を有するハーフシェル20’を担持する形成ユニット18’を備える。
【0118】
詳細には、この好ましい実施形態によれば、ハーフシェル20’全体が角度αで傾斜可能である。
【0119】
特に、ハーフシェル20’は、それぞれの可動要素57に対して傾斜可能である。
【0120】
この特定の構成は、ハーフシェル20’、従って、チューブ部分13を傾斜させるための専用の制御機構を有することを可能にし、プッシャー機構28、ヒンジ29、及びばね部材32の必要性を回避することを許可する。
【0121】
本発明による包装アセンブリ1、1’の利点は、前述の説明から明らかであろう。
【0122】
特に、壁21、21’の傾斜運動のおかげで、形成ユニット18、18’は、カート7、7’がリニアモータによってエンドレストラック6に沿ってエンドレスに移動可能である場合には、傾斜した上壁53を有するパッケージ50の折り目線の特定の形態に起因して、密封動作中にそれに与えられたチューブ部分13の回転を追随及び制御することが可能である。
【0123】
これは更に、このようなパッケージ50の軸Yに対してオフセットされた各パッケージ50の上部密封バンド3aを得ることを可能にし、これは、パッケージ50の構造的完全性を損なうことなく、傾斜した上壁53上に開口装置54を取り付けるためのより多くのスペースを提供する。
【0124】
その上、包装アセンブリ1’及びカート7’の構成は、フラップ22の回転を制御する作動を、壁21’の傾斜を制御する作動から分離することを可能にし、実際には、フラップ22は、対応する壁21’及びハーフシェル20’が傾斜している場合であっても制御されることができ、構成要素間の衝撃が回避されることができ、傾斜動作はより正確である。
【0125】
明らかに、添付の特許請求の範囲において画定される保護の範囲から逸脱することなく、本明細書に記載されるような包装グアセンブリ1、1’に対して変更が行われてもよい。
図1
図2
図3
図4
図5A
図5B
図6
図7A
図7B
【国際調査報告】