(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-08-29
(54)【発明の名称】炭酸液体ニコチン製剤
(51)【国際特許分類】
A24B 15/167 20200101AFI20220822BHJP
A24B 15/38 20060101ALI20220822BHJP
A24B 15/32 20060101ALI20220822BHJP
A24F 40/10 20200101ALI20220822BHJP
A61K 31/465 20060101ALI20220822BHJP
A61K 9/12 20060101ALI20220822BHJP
A61K 47/10 20060101ALI20220822BHJP
A61K 9/08 20060101ALI20220822BHJP
A61K 47/04 20060101ALI20220822BHJP
A61P 25/00 20060101ALI20220822BHJP
【FI】
A24B15/167
A24B15/38
A24B15/32
A24F40/10
A61K31/465
A61K9/12
A61K47/10
A61K9/08
A61K47/04
A61P25/00
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021571925
(86)(22)【出願日】2020-06-24
(85)【翻訳文提出日】2021-12-03
(86)【国際出願番号】 EP2020067747
(87)【国際公開番号】W WO2020260416
(87)【国際公開日】2020-12-30
(32)【優先日】2019-06-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】596060424
【氏名又は名称】フィリップ・モーリス・プロダクツ・ソシエテ・アノニム
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100086771
【氏名又は名称】西島 孝喜
(74)【代理人】
【識別番号】100109335
【氏名又は名称】上杉 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【氏名又は名称】近藤 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100139712
【氏名又は名称】那須 威夫
(72)【発明者】
【氏名】エメット ロベール
(72)【発明者】
【氏名】シャーラー ジャン-ピエール
(72)【発明者】
【氏名】ヴァルノス-ビズ アリーヌ
【テーマコード(参考)】
4B043
4B162
4C076
4C086
【Fターム(参考)】
4B043BB22
4B043BB25
4B043BC15
4B043BC18
4B043BC19
4B162AA05
4B162AA22
4B162AB14
4B162AB23
4C076AA12
4C076AA24
4C076BB22
4C076CC01
4C076DD38
4C076FF68
4C086AA01
4C086AA10
4C086BC20
4C086GA07
4C086GA08
4C086MA02
4C086MA05
4C086MA13
4C086MA17
4C086MA56
4C086NA10
4C086ZA02
(57)【要約】
エアロゾル発生システムで使用する炭酸液体ニコチン製剤であって、炭酸液体ニコチン製剤は水および一つ以上の水混和性溶媒のうちの少なくとも一つを含み、前記炭酸液体製剤は1重量パーセント未満のエタノール含有量、0.25重量パーセント以上のニコチン含有量、および0.5重量パーセント以上の二酸化炭素含有量を有する。エアロゾル発生システムで使用するカートリッジ(20)であって、カートリッジ(20)は炭酸液体ニコチン製剤を含有する。エアロゾル発生システムは、炭酸液体ニコチン製剤と、炭酸液体ニコチン製剤からエアロゾルを発生するように構成されたアトマイザー(30)とを備える。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアロゾル発生システムで使用する炭酸液体ニコチン製剤であって、前記炭酸液体ニコチン製剤は水および一つ以上の水混和性溶媒のうちの少なくとも一つを含み、前記炭酸液体製剤が1重量パーセント未満のエタノール含有量、0.25重量パーセント以上のニコチン含有量、および0.5重量パーセント以上の二酸化炭素含有量を有する、炭酸液体ニコチン製剤。
【請求項2】
約0.5重量パーセント以下のエタノール含有量を有する、請求項1に記載の炭酸液体ニコチン製剤。
【請求項3】
約5重量パーセント以下の二酸化炭素含有量を有する、請求項1または請求項2に記載の炭酸液体ニコチン製剤。
【請求項4】
1重量パーセント~3重量パーセントの二酸化炭素含有量を有する、請求項1~3のいずれか一項に記載の炭酸液体ニコチン製剤。
【請求項5】
0.5重量パーセント~5重量パーセントのニコチン含有量を有する、請求項1~4のいずれかに記載の炭酸液体ニコチン製剤。
【請求項6】
約70重量パーセント以上の水および水混和性溶媒の総含有量を有する、請求項1~5のいずれか一項に記載の炭酸液体ニコチン製剤。
【請求項7】
水および一つ以上の他の水混和性溶媒を含む、請求項1~6のいずれか一項に記載の炭酸液体ニコチン製剤。
【請求項8】
前記一つ以上の水混和性溶媒が、1,3-ブタンジオール、グリセリン、プロピレングリコール、トリエチレングリコールから成る群から選択される一つ以上の水混和性多価アルコールである、請求項1~7のいずれか一項に記載の炭酸液体ニコチン製剤。
【請求項9】
前記一つ以上の水混和性溶媒が、グリセリン、プロピレングリコールから成る群から選択される一つ以上の水混和性多価アルコールである、請求項1~8のいずれか一項に記載の炭酸液体ニコチン製剤。
【請求項10】
25重量パーセント~85重量パーセントの組み合わされたグリセリンおよびプロピレングリコール含有量を有する、請求項1~9のいずれか一項に記載の炭酸液体ニコチン製剤。
【請求項11】
一つ以上の風味剤をさらに含む、請求項1~10のいずれか一項に記載の炭酸液体ニコチン製剤。
【請求項12】
約4重量パーセント以下の風味剤含有量を有する、請求項11に記載の炭酸液体ニコチン製剤。
【請求項13】
エアロゾル発生システムで使用するカートリッジであって、請求項1~12のいずれか一項に記載の炭酸液体ニコチン製剤を含有する、カートリッジ。
【請求項14】
前記炭酸液体ニコチン製剤からエアロゾルを発生させるように構成されたアトマイザーを備える、請求項13に記載のカートリッジ。
【請求項15】
請求項1~12のいずれか一項に記載の炭酸液体ニコチン製剤と、
前記炭酸液体ニコチン製剤からエアロゾルを発生させるように構成されたアトマイザーと、を備える、エアロゾル発生システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エアロゾル発生システムで使用する炭酸液体ニコチン製剤に関する。本発明はまた、炭酸液体ニコチン製剤を含むエアロゾル発生システム用のカートリッジ、および炭酸液体ニコチン製剤と、炭酸液体ニコチン製剤からエアロゾルを発生させるように構成されたアトマイザーとを備えるエアロゾル発生システムにも関する。
【0002】
液体ニコチン製剤から吸入可能なエアロゾルを発生させるように構成されたアトマイザーを備える、ニコチンをユーザーに送達するためのエアロゾル発生システムは周知である。一部の周知のエアロゾル発生システムは、液体ニコチン製剤を加熱・気化させてエアロゾルを発生させるように構成されている電気ヒーターなどの熱式アトマイザーを備える。他の周知のエアロゾル発生システムは、例えば衝突噴流、超音波、または振動メッシュ技術を使用して、液体ニコチン製剤からエアロゾルを発生させるように構成されている非熱式アトマイザーを備える。エアロゾル発生システムで使用する典型的な液体ニコチン製剤は、溶媒としてグリセリン、プロピレングリコール、水を含む。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
こうした典型的な液体ニコチン製剤と比較して改善されたニコチン満足度をユーザーに提供するエアロゾルの発生を可能にするエアロゾル発生システムで使用する液体ニコチン製剤を提供することが望ましいことになる。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は炭酸液体ニコチン製剤に関する。炭酸液体ニコチン製剤は、エアロゾル発生システムで使用するためのものであってもよい。炭酸液体ニコチン製剤は、水を含んでもよい。炭酸液体ニコチン製剤は、一つ以上の水混和性溶媒を含んでもよい。炭酸液体ニコチン製剤は、水および一つ以上の水混和性溶媒のうちの少なくとも一つを含んでもよい。炭酸液体ニコチン製剤は、1重量パーセント未満のエタノール含有量を有してもよい。炭酸液体ニコチン製剤は、約0.25重量パーセント以上のニコチン含有量を有してもよい。炭酸液体ニコチン製剤は、約0.5重量パーセント以上の二酸化炭素含有量を有してもよい。
【0005】
本発明はまた、カートリッジに関する。カートリッジは、エアロゾル発生システムで使用するためのものであってもよい。カートリッジは、炭酸液体ニコチン製剤を含有してもよい。炭酸液体ニコチン製剤は、水を含んでもよい。炭酸液体ニコチン製剤は、一つ以上の水混和性溶媒を含んでもよい。炭酸液体ニコチン製剤は、水および一つ以上の水混和性溶媒のうちの少なくとも一つを含んでもよい。炭酸液体ニコチン製剤は、1重量パーセント未満のエタノール含有量を有してもよい。炭酸液体ニコチン製剤は、約0.25重量パーセント以上のニコチン含有量を有してもよい。炭酸液体ニコチン製剤は、約0.5重量パーセント以上の二酸化炭素含有量を有してもよい。
【0006】
本発明はまた、エアロゾル発生システムに関する。エアロゾル発生システムは、炭酸液体ニコチン製剤を含んでもよい。炭酸液体ニコチン製剤は、水を含んでもよい。炭酸液体ニコチン製剤は、一つ以上の水混和性溶媒を含んでもよい。炭酸液体ニコチン製剤は、水および一つ以上の水混和性溶媒のうちの少なくとも一つを含んでもよい。炭酸液体ニコチン製剤は、1重量パーセント未満のエタノール含有量を有してもよい。炭酸液体ニコチン製剤は、約0.25重量パーセント以上のニコチン含有量を有してもよい。炭酸液体ニコチン製剤は、約0.5重量パーセント以上の二酸化炭素含有量を有してもよい。エアロゾル発生システムは、アトマイザーを備えてもよい。アトマイザーは、炭酸液体ニコチン製剤からエアロゾルを発生させるように構成されてもよい。
【0007】
本発明によると、エアロゾル発生システムで使用する炭酸液体ニコチン製剤が提供されていて、炭酸液体ニコチン製剤は水および一つ以上の水混和性溶媒のうちの少なくとも一つを含み、炭酸液体製剤は1重量パーセント未満のエタノール含有量と、0.25重量パーセント以上のニコチン含有量と、0.5重量パーセント以上の二酸化炭素含有量とを有する。
【0008】
本発明によると、エアロゾル発生システムで使用するカートリッジも提供されていて、カートリッジは、水および一つ以上の水混和性溶媒のうちの少なくとも一つを含む炭酸液体ニコチン製剤を含有し、炭酸液体製剤は1重量パーセント未満のエタノール含有量と、0.25重量パーセント以上のニコチン含有量と、0.5重量パーセント以上の二酸化炭素含有量とを有する。
【0009】
本発明によると、水および一つ以上の水混和性溶媒のうちの少なくとも一つを含む炭酸液体ニコチン製剤であって、炭酸液体製剤が1重量パーセント未満のエタノール含有量、0.25重量パーセント以上のニコチン含有量、および0.5重量パーセント以上の二酸化炭素含有量を有する、炭酸液体ニコチン製剤と、炭酸液体ニコチン製剤からエアロゾルを発生するように構成されたアトマイザーとを備えるエアロゾル発生システムがさらに提供されている。
【0010】
本発明に関連して本明細書で使用される「液体ニコチン製剤」という用語は、ニコチンを含む液体製剤を記述する。
【0011】
本発明に関連して本明細書で使用される「炭酸液体ニコチン製剤」という用語は、圧力下で二酸化炭素気体を充満させたニコチンを含む液体製剤を記述する。
【0012】
本発明に関連して本明細書で使用される「ニコチン」という用語は、ニコチン、ニコチン塩基、またはニコチン塩を記述する。液体ニコチン製剤がニコチン塩基またはニコチン塩を含む実施形態において、本明細書に列挙したニコチンの量は、それぞれ遊離塩基ニコチンの量またはプロトン化されたニコチンの量である。
【0013】
本発明に関連して本明細書で使用される「水混和性溶媒」という用語は、水、または20℃で液体であり、かつあらゆる比率で水と混合して均質な溶液を形成する有機酸以外の化合物を記述する。
【0014】
本発明による実質的にエタノールを含まない液体ニコチン製剤の炭酸化は有利なことに、典型的な液体ニコチン製剤から発生したエアロゾルと比較して改善されたニコチン満足度をユーザーに提供する吸入可能なエアロゾルの発生を可能にする。
【0015】
本発明に関連して本明細書で使用される「実質的にエタノールを含まない液体ニコチン製剤」という用語は、1重量パーセント未満のエタノール含有量を有する液体製剤を記述する。
【0016】
特に、実質的にエタノールを含まない炭酸液体ニコチン製剤中の約0.5重量パーセント以上の二酸化炭素の包含は有利なことに、典型的な液体ニコチン製剤から発生したエアロゾルと比較して増加したニコチン送達をユーザーに提供する吸入可能なエアロゾルの発生を可能にする。
【0017】
実質的にエタノールを含まない炭酸液体ニコチン製剤中の約0.5重量パーセント以上の二酸化炭素の包含は有利なことに、典型的な液体ニコチン製剤から発生したエアロゾルと比較して、炭酸液体ニコチン製剤の非極性構成成分の増加した送達をユーザーに提供する吸入可能なエアロゾルの発生を可能にする。
【0018】
例えば、実質的にエタノールを含まない炭酸液体ニコチン製剤が、一つ以上の非極性風味剤を含む場合、実質的にエタノールを含まない炭酸液体ニコチン製剤中の約0.5重量パーセント以上の二酸化炭素の包含は有利なことに、典型的な液体ニコチン製剤から発生したエアロゾルと比較して、非極性風味剤の増加した送達をユーザーに提供する吸入可能なエアロゾルの発生を可能にする。
【0019】
本発明による実質的にエタノールを含まない液体ニコチン製剤の炭酸化は有利なことに、典型的な液体ニコチン製剤から発生したエアロゾルと比較して高められた知覚をユーザーに提供する吸入可能なエアロゾルの発生を可能にする。特に、本発明による実質的にエタノールを含まない液体ニコチン製剤の炭酸化は有利なことに、典型的な液体ニコチン製剤から発生したエアロゾルと比較して増大した口腔感覚をユーザーに提供する吸入可能なエアロゾルの発生を可能にする。
【0020】
別途記載のない限り、本明細書に列挙された炭酸液体ニコチン製剤の構成成分の重量基準の割合は、炭酸液体ニコチン製剤の総重量に基づく。
【0021】
炭酸液体ニコチン製剤は、1重量パーセント未満のエタノール含有量を有する。
【0022】
炭酸液体ニコチン製剤は、約0.75重量パーセント以下のエタノール含有量を有することが好ましい。炭酸液体ニコチン製剤は、約0.5重量パーセント以下のエタノール含有量を有することがより好ましい。炭酸液体ニコチン製剤は、約0.25重量パーセント以下のエタノール含有量を有することが最も好ましい。
【0023】
炭酸液体ニコチン製剤は、約0.2重量パーセント以下のエタノール含有量を有してもよい。例えば、炭酸液体ニコチン製剤は、約0.15重量パーセント未満、約0.1重量パーセント未満、または約0.05重量パーセント未満のエタノール含有量を有してもよい。
【0024】
炭酸液体ニコチン製剤は、エタノールを含まない炭酸液体ニコチン製剤であってもよい。
【0025】
本発明に関連して本明細書で使用される「エタノールを含まない炭酸液体ニコチン製剤」という用語は、0重量パーセントのエタノール含有量を有する炭酸液体製剤を記述する。
【0026】
炭酸液体ニコチン製剤は、実質的に一価アルコールを含まない炭酸液体ニコチン製剤であってもよい。
【0027】
本発明に関連して本明細書で使用される「実質的に一価アルコールを含まない液体ニコチン製剤」という用語は、1重量パーセント未満の一価アルコール含有量を有する液体製剤を記述する。
【0028】
炭酸液体ニコチン製剤は、約0.75重量パーセント以下の一価アルコールを有することが好ましい。炭酸液体ニコチン製剤は、約0.5重量パーセント以下の一価アルコール含有量を有することがより好ましい。炭酸液体ニコチン製剤は、約0.25重量パーセント以下の一価アルコール含有量を有することが最も好ましい。
【0029】
炭酸液体ニコチン製剤は、約0.2重量パーセント以下の一価アルコール含有量を有してもよい。例えば、炭酸液体ニコチン製剤は、約0.15重量パーセント未満、約0.1重量パーセント未満、または約0.05重量パーセント未満の一価アルコール含有量を有してもよい。
【0030】
炭酸液体ニコチン製剤は、一価アルコールを含まない炭酸液体ニコチン製剤であってもよい。
【0031】
本発明に関連して本明細書で使用される「一価アルコールを含まない炭酸液体ニコチン製剤」という用語は、0重量パーセントの一価アルコール含有量を有する炭酸液体製剤を記述する。
【0032】
炭酸液体ニコチン製剤は天然ニコチンまたは合成ニコチンを含んでもよい。
【0033】
炭酸液体ニコチン製剤は、約0.25重量パーセント以上のニコチン含有量を有する。
【0034】
液体ニコチン製剤は、約0.5重量パーセント以上のニコチン含有量を有してもよい。
【0035】
炭酸液体ニコチン製剤は、約0.75重量パーセント以上のニコチン含有量を有することが好ましい。炭酸液体ニコチン製剤は、約1重量パーセント以上のニコチン含有量を有することがより好ましい。
【0036】
液体ニコチン製剤は、約1.5重量パーセント以上のニコチン含有量を有してもよい。
【0037】
炭酸液体ニコチン製剤は、約10重量パーセント以下のニコチン含有量を有してもよい。炭酸液体ニコチン製剤は、約8重量パーセント以下のニコチン含有量を有してもよい。
【0038】
炭酸液体ニコチン製剤は、約5重量パーセント以下のニコチン含有量を有することが好ましい。炭酸液体ニコチン製剤は、約3重量パーセント以下のニコチン含有量を有することがより好ましい。
【0039】
炭酸液体ニコチン製剤は、約0.5重量パーセント~約10重量パーセントのニコチン含有量を有してもよい。例えば、炭酸液体ニコチン製剤は、約0.5重量パーセント~約8重量パーセント、約0.5重量パーセント~約5重量パーセント、または約0.5重量パーセント~約3重量パーセントのニコチン含有量を有してもよい。
【0040】
炭酸液体ニコチン製剤は、約0.75重量パーセント~約10重量パーセントのニコチン含有量を有することが好ましい。例えば、炭酸液体ニコチン製剤は、約0.75重量パーセント~約8重量パーセント、約0.75重量パーセント~約5重量パーセント、または約0.75重量パーセント~約3重量パーセントのニコチン含有量を有してもよい。
【0041】
炭酸液体ニコチン製剤は、約1重量パーセント~約10重量パーセントのニコチン含有量を有することがより好ましい。例えば、炭酸液体ニコチン製剤は、約1重量パーセント~約8重量パーセント、約1重量パーセント~約5重量パーセント、または約1重量パーセント~約3重量パーセントのニコチン含有量を有してもよい。
【0042】
炭酸液体ニコチン製剤は、約1.5重量パーセント~約10重量パーセントのニコチン含有量を有してもよい。例えば、炭酸液体ニコチン製剤は、約1.5重量パーセント~約8重量パーセント、約1.5重量パーセント~約5重量パーセント、または約1.5重量パーセント~約3重量パーセントのニコチン含有量を有してもよい。
【0043】
炭酸液体ニコチン製剤のエタノール含有量重量パーセントとニコチン含有量重量パーセントの比は、約3以下、または約2以下であってもよい。
【0044】
炭酸液体ニコチン製剤のエタノール含有量重量パーセントとニコチン含有量重量パーセントの比は、約1以下であることが好ましい。例えば、炭酸液体ニコチン製剤のエタノール含有量重量パーセントとニコチン含有量重量パーセントの比は、約0.75以下、約0.5以下、または約0.25以下であってもよい。
【0045】
炭酸液体ニコチン製剤の一価アルコール含有量重量パーセントとニコチン含有量重量パーセントの比は、約3以下、または2以下であってもよい。
【0046】
炭酸液体ニコチン製剤の一価アルコール含有量重量パーセントとニコチン含有量重量パーセントの比は、約1以下であることが好ましい。例えば、炭酸液体ニコチン製剤の一価アルコール含有量重量パーセントとニコチン含有量重量パーセントの比は、約0.75以下、約0.5以下、または約0.25以下であってもよい。
【0047】
炭酸液体ニコチン製剤は、約0.5重量パーセント以上の二酸化炭素含有量を有する。
【0048】
炭酸液体ニコチン製剤は、約0.75重量パーセント以上の二酸化炭素含有量を有することが好ましい。炭酸液体ニコチン製剤は、約1重量パーセント以上の二酸化炭素含有量を有することがより好ましい。炭酸液体ニコチン製剤は、約1.25重量パーセント以上の二酸化炭素含有量を有することが最も好ましい。
【0049】
炭酸液体ニコチン製剤は、約8重量パーセント以下の二酸化炭素含有量を有してもよい。炭酸液体ニコチン製剤は、約7重量パーセント以下または約6重量パーセント以下の二酸化炭素含有量を有してもよい。
【0050】
炭酸液体ニコチン製剤は、約5重量パーセント以下の二酸化炭素含有量を有することが好ましい。炭酸液体ニコチン製剤は、約4重量パーセント以下の二酸化炭素含有量を有することがより好ましい。炭酸液体ニコチン製剤は、約3重量パーセント以下の二酸化炭素含有量を有することが最も好ましい。
【0051】
炭酸液体ニコチン製剤は、約0.5重量パーセント~約8重量パーセントの二酸化炭素含有量を有してもよい。例えば、炭酸液体ニコチン製剤は、約0.5重量パーセント~約7重量パーセント、約0.5重量パーセント~約6重量パーセント、約0.5重量パーセント~約5重量パーセント、約0.5重量パーセント~約4重量パーセント、または約0.5重量パーセント~約3重量パーセントの二酸化炭素含有量を有してもよい。
【0052】
炭酸液体ニコチン製剤は、約0.75重量パーセント~約8重量パーセントの二酸化炭素含有量を有することが好ましい。例えば、炭酸液体ニコチン製剤は、約0.75重量パーセント~約7重量パーセント、約0.75重量パーセント~約6重量パーセント、約0.75重量パーセント~約5重量パーセント、約0.75重量パーセント~約4重量パーセント、または約0.75重量パーセント~約3重量パーセントの二酸化炭素含有量を有してもよい。
【0053】
炭酸液体ニコチン製剤は、約1重量パーセント~約8重量パーセントの二酸化炭素含有量を有することがより好ましい。例えば、炭酸液体ニコチン製剤は、約1重量パーセント~約7重量パーセント、約1重量パーセント~約6重量パーセント、約1重量パーセント~約5重量パーセント、約1重量パーセント~約4重量パーセント、または約1重量パーセント~約3重量パーセントの二酸化炭素含有量を有してもよい。
【0054】
炭酸液体ニコチン製剤は、約1.25重量パーセント~約8重量パーセントの二酸化炭素含有量を有することが最も好ましい。例えば、炭酸液体ニコチン製剤は、約1.25重量パーセント~約7重量パーセント、約1.25重量パーセント~約6重量パーセント、約1.25重量パーセント~約5重量パーセント、約1.25重量パーセント~約4重量パーセント、または約1.25重量パーセント~約3重量パーセントの二酸化炭素含有量を有してもよい。
【0055】
炭酸液体ニコチン製剤のエタノール含有量重量パーセントと二酸化炭素含有量重量パーセントの比は、約1.5以下、または1.25以下であってもよい。
【0056】
炭酸液体ニコチン製剤のエタノール含有量重量パーセントと二酸化炭素含有量重量パーセントの比は、約1以下であることが好ましい。例えば、炭酸液体ニコチン製剤のエタノール含有量重量パーセントと二酸化炭素含有量重量パーセントの比は、約0.75以下、約0.5以下、または約0.25以下であってもよい。
【0057】
炭酸液体ニコチン製剤の一価アルコール含有量重量パーセントと二酸化炭素含有量重量パーセントの比は、約1.5以下、または1.25以下であってもよい。
【0058】
炭酸液体ニコチン製剤の一価アルコール含有量重量パーセントと二酸化炭素含有量重量パーセントの比は、約1以下であることが好ましい。例えば、炭酸液体ニコチン製剤の一価アルコール含有量重量パーセントと二酸化炭素含有量重量パーセントの比は、約0.75以下、約0.5以下、または約0.25以下であってもよい。
【0059】
炭酸液体ニコチン製剤の二酸化炭素含有量重量パーセントとニコチン含有量重量パーセントの比は、約1以上であってもよい。例えば、炭酸液体ニコチン製剤の二酸化炭素含有量重量パーセントとニコチン含有量重量パーセントの比は、約1.25以上であってもよい。
【0060】
炭酸液体ニコチン製剤の二酸化炭素含有量重量パーセントとニコチン含有量重量パーセントの比は、約2以下であってもよい。例えば、炭酸液体ニコチン製剤の二酸化炭素含有量重量パーセントとニコチン含有量重量パーセントの比は、約1.75以下であってもよい。
【0061】
炭酸液体ニコチン製剤の二酸化炭素含有量重量パーセントとニコチン含有量重量パーセントの比は、約1~約2であってもよい。例えば、炭酸液体ニコチン製剤の二酸化炭素含有量重量パーセントとニコチン含有量重量パーセントの比は、約1~約1.75であってもよい。
【0062】
炭酸液体ニコチン製剤の二酸化炭素含有量重量パーセントとニコチン含有量重量パーセントの比は、約1.25~約2であってもよい。例えば、炭酸液体ニコチン製剤の二酸化炭素含有量重量パーセントとニコチン含有量重量パーセントの比は、約1.25~約1.75であってもよい。
【0063】
炭酸液体ニコチン製剤は、適切な周知の方法および設備を使用して炭酸化されてもよい。
【0064】
炭酸液体ニコチン製剤は、水および一つ以上の水混和性溶媒のうちの少なくとも一つを含む。すなわち、炭酸液体ニコチンは、水もしくは一つ以上の混和性溶媒、または水と一つ以上の混和性溶媒の両方を含む。
【0065】
炭酸液体ニコチン製剤は、約70重量パーセント以上の水および水混和性溶媒の総含有量を有することが好ましい。
【0066】
炭酸液体ニコチン製剤は、約75重量パーセント以上の水および水混和性溶媒の総含有量を有することがより好ましい。例えば、炭酸液体ニコチン製剤は、約80重量パーセント以上、または約85重量パーセント以上の水および水混和性溶媒の総含有量を有してもよい。
【0067】
炭酸液体ニコチン製剤が水を含む実施形態において、水は有利なことに、炭酸液体ニコチン製剤の極性構成成分およびイオン構成成分を溶解・安定化するのに役立つ場合がある。
【0068】
炭酸液体ニコチン製剤が水を含む実施形態において、炭酸液体ニコチン製剤は、約5重量パーセント以上の含水量を有することが好ましい。炭酸液体ニコチン製剤は、約10重量パーセント以上の含水量を有することがより好ましい。例えば、炭酸液体ニコチン製剤は、約15重量パーセント以上または約20重量パーセント以上の含水量を有してもよい。
【0069】
炭酸液体ニコチン製剤が水を含む実施形態において、炭酸液体ニコチン製剤は、約80重量パーセント以下の含水量を有することが好ましい。炭酸液体ニコチン製剤は、約75重量パーセント以下の含水量を有することがより好ましい。例えば、炭酸液体ニコチン製剤は、約70重量パーセント以下、または約65重量パーセント以下の含水量を有してもよい。
【0070】
炭酸液体ニコチン製剤が水を含む実施形態において、炭酸液体ニコチン製剤は、約5重量パーセント~約80重量パーセントの含水量を有することが好ましい。例えば、炭酸液体ニコチン製剤は、約5重量パーセント~約75重量パーセント、約5重量パーセント~約70重量パーセント、または約5重量パーセント~約65重量パーセントの含水量を有してもよい。
【0071】
炭酸液体ニコチン製剤は、約10重量パーセント~約80重量パーセントの含水量を有することがより好ましい。例えば、炭酸液体ニコチン製剤は、約10重量パーセント~約75重量パーセント、約10重量パーセント~約70重量パーセント、または約10重量パーセント~約65重量パーセントの含水量を有してもよい。
【0072】
炭酸液体ニコチン製剤が水を含む実施形態において、炭酸液体ニコチン製剤は、約15重量パーセント~約80重量パーセントの含水量を有してもよい。例えば、炭酸液体ニコチン製剤は、約15重量パーセント~約75重量パーセント、約15重量パーセント~約70重量パーセント、または約15重量パーセント~約65重量パーセントの含水量を有してもよい。
【0073】
炭酸液体ニコチン製剤は、約20重量パーセント~約80重量パーセントの含水量を有してもよい。例えば、炭酸液体ニコチン製剤は、約20重量パーセント~約75重量パーセント、約20重量パーセント~約70重量パーセント、または約20重量パーセント~約65重量パーセントの含水量を有してもよい。
【0074】
炭酸液体ニコチン製剤が一つ以上の水混和性溶媒を含む実施形態において、一つ以上の水混和性溶媒は有利なことに、炭酸液体ニコチン製剤の極性構成成分およびイオン構成成分を溶解・安定化させるのに役立つ場合がある。
【0075】
炭酸液体ニコチン製剤が一つ以上の水混和性溶媒を含む実施形態において、炭酸液体ニコチン製剤は、約5重量パーセント以上の水混和性溶媒含有量を有することが好ましい。炭酸液体ニコチン製剤は、約10重量パーセント以上の水混和性溶媒含有量を有することがより好ましい。例えば、炭酸液体ニコチン製剤は、約15重量パーセント以上、約20重量パーセント以上、または約25重量パーセント以上の水混和性溶媒含有量を有してもよい。
【0076】
炭酸液体ニコチン製剤が一つ以上の水混和性溶媒を含む実施形態において、炭酸液体ニコチン製剤は、約85重量パーセント以下の水混和性溶媒含有量を有することが好ましい。炭酸液体ニコチン製剤は、約80重量パーセント以下の水混和性溶媒含有量を有することがより好ましい。例えば、炭酸液体ニコチン製剤は、約75重量パーセント以下、または約70重量パーセント以下の水混和性溶媒含有量を有してもよい。
【0077】
炭酸液体ニコチン製剤が一つ以上の水混和性溶媒を含む実施形態において、炭酸液体ニコチン製剤は、約5重量パーセント~約85重量パーセントの水混和性溶媒含有量を有することが好ましい。例えば、炭酸液体ニコチン製剤は、約5重量パーセント~約80重量パーセント、約5重量パーセント~約75重量パーセント、または約5重量パーセント~約70重量パーセントの水混和性溶媒含有量を有してもよい。
【0078】
炭酸液体ニコチン製剤は、約10重量パーセント~約85重量パーセントの水混和性溶媒含有量を有することがより好ましい。例えば、炭酸液体ニコチン製剤は、約10重量パーセント~約80重量パーセント、約10重量パーセント~約75重量パーセント、または約10重量パーセント~約70重量パーセントの水混和性溶媒含有量を有してもよい。
【0079】
炭酸液体ニコチン製剤が一つ以上の水混和性溶媒を含む実施形態において、炭酸液体ニコチン製剤は、約15重量パーセント~約85重量パーセント、約15重量パーセント~約80重量パーセント、約15重量パーセント~約75重量パーセント、または約15重量パーセント~約70重量パーセントの水混和性溶媒含有量を有してもよい。
【0080】
炭酸液体ニコチン製剤は、約20重量パーセント~約85重量パーセント、約20重量パーセント~約80重量パーセント、約20重量パーセント~約75重量パーセント、または約20重量パーセント~約70重量パーセントの水混和性溶媒含有量を有してもよい。
【0081】
炭酸液体ニコチン製剤は、約25重量パーセント~約85重量パーセント、約25重量パーセント~約80重量パーセント、約25重量パーセント~約75重量パーセント、または約25重量パーセント~約70重量パーセントの水混和性溶媒含有量を有してもよい。
【0082】
炭酸液体ニコチン製剤が一つ以上の水混和性溶媒を含む実施形態において、一つ以上の水混和性溶媒は、一つ以上の水混和性多価アルコールであることが好ましい。
【0083】
本発明に関連して本明細書で使用される「水混和性多価アルコール」という用語は、20℃にて液体であり、かつあらゆる比率で水と混合して均質な溶液を形成する多価アルコールを記述する。
【0084】
本発明の好ましい一実施形態によると、エアロゾル発生システムで使用する炭酸液体ニコチン製剤が提供されていて、炭酸液体ニコチン製剤は、水および一つ以上の水混和性多価アルコールのうちの少なくとも一つを含み、炭酸液体製剤は1重量パーセント未満のエタノール含有量と、0.25重量パーセント以上のニコチン含有量と、0.5重量パーセント以上の二酸化炭素含有量とを有する。
【0085】
本発明の好ましい一実施形態によると、エアロゾル発生システムで使用するカートリッジも提供されていて、カートリッジは、水および一つ以上の水混和性多価アルコールのうちの少なくとも一つを含む炭酸液体ニコチン製剤を含有し、炭酸液体製剤は1重量パーセント未満のエタノール含有量と、0.25重量パーセント以上のニコチン含有量と、0.5重量パーセント以上の二酸化炭素含有量とを有する。
【0086】
本発明の好ましい一実施形態によると、水および一つ以上の水混和性多価アルコールのうちの少なくとも一つを含む炭酸液体ニコチン製剤であって、炭酸液体製剤が1重量パーセント未満のエタノール含有量、0.25重量パーセント以上のニコチン含有量、および0.5重量パーセント以上の二酸化炭素含有量を有する、炭酸液体ニコチン製剤と、炭酸液体ニコチン製剤からエアロゾルを発生するように構成されたアトマイザーとを備えるエアロゾル発生システムがさらに提供されている。
【0087】
炭酸液体ニコチン製剤が一つ以上の水混和性多価アルコールを含む実施形態において、炭酸液体ニコチン製剤は、約5重量パーセント以上の水混和性多価アルコール含有量を有することが好ましい。炭酸液体ニコチン製剤は、約10重量パーセント以上の水混和性多価アルコール含有量を有することがより好ましい。例えば、炭酸液体ニコチン製剤は、約15重量パーセント以上、約20重量パーセント以上、または約25重量パーセント以上の水混和性多価アルコール含有量を有してもよい。
【0088】
炭酸液体ニコチン製剤が一つ以上の水混和性多価アルコールを含む実施形態において、炭酸液体ニコチン製剤は、約85重量パーセント以下の水混和性多価アルコール含有量を有することが好ましい。炭酸液体ニコチン製剤は、約80重量パーセント以下の水混和性多価アルコール含有量を有することがより好ましい。例えば、炭酸液体ニコチン製剤は、約75重量パーセント以下または約70重量パーセント以下の水混和性多価アルコール含有量を有してもよい。
【0089】
炭酸液体ニコチン製剤が一つ以上の水混和性多価アルコールを含む実施形態において、炭酸液体ニコチン製剤は、約5重量パーセント~約85重量パーセントの水混和性多価アルコール含有量を有することが好ましい。例えば、炭酸液体ニコチン製剤は、約5重量パーセント~約80重量パーセント、約5重量パーセント~約75重量パーセント、または約5重量パーセント~約70重量パーセントの水混和性多価アルコール含有量を有してもよい。
【0090】
炭酸液体ニコチン製剤は、約10重量パーセント~約85重量パーセントの水混和性多価アルコール含有量を有することがより好ましい。例えば、炭酸液体ニコチン製剤は、約10重量パーセント~約80重量パーセント、約10重量パーセント~約75重量パーセント、または約10重量パーセント~約70重量パーセントの水混和性多価アルコール含有量を有してもよい。
【0091】
炭酸液体ニコチン製剤が一つ以上の水混和性多価アルコールを含む実施形態において、炭酸液体ニコチン製剤は、約15重量パーセント~約85重量パーセント、約15重量パーセント~約80重量パーセント、約15重量パーセント~約75重量パーセント、または約15重量パーセント~約70重量パーセントの水混和性多価アルコール含有量を有してもよい。
【0092】
炭酸液体ニコチン製剤は、約20重量パーセント~約85重量パーセント、約20重量パーセント~約80重量パーセント、約20重量パーセント~約75重量パーセント、または約20重量パーセント~約70重量パーセントの水混和性多価アルコール含有量を有してもよい。
【0093】
炭酸液体ニコチン製剤は、約25重量パーセント~約85重量パーセント、約25重量パーセント~約80重量パーセント、約25重量パーセント~約75重量パーセント、または約25重量パーセント~約70重量パーセントの水混和性溶媒多価アルコール含有量を有してもよい。
【0094】
炭酸液体ニコチン製剤が一つ以上の水混和性多価アルコールを含む実施形態において、一つ以上の水混和性多価アルコールは、1,3-ブタンジオール、グリセリン、プロピレングリコール、トリエチレングリコールから成る群から選択されることが好ましい。
【0095】
一つ以上の水混和性多価アルコールは、グリセリンおよびプロピレングリコールから成る群から選択されることがより好ましい。
【0096】
一つ以上の水混和性多価アルコールは、植物グリセリンおよびプロピレングリコールから成る群から選択されることが最も好ましい。
【0097】
炭酸液体ニコチン製剤は、グリセリンおよびプロピレングリコールを含んでもよい。
【0098】
炭酸液体ニコチン製剤のグリセリン含有量重量パーセントとプロピレングリコール含有量重量パーセントの比は、1であることが好ましい。
【0099】
炭酸液体ニコチン製剤中のプロピレングリコールの比率を増加させることは、風味を吸収する炭酸液体ニコチン製剤の能力を改善する場合がある。
【0100】
炭酸液体ニコチン製剤中のグリセリンの比率を増加させることは、炭酸液体ニコチン製剤から発生したエアロゾルの量を増加させる場合がある。
【0101】
炭酸液体ニコチン製剤のグリセリン含有量重量パーセントとプロピレングリコール含有量重量パーセントの比は、1.25以下であってもよい。炭酸液体ニコチン製剤のグリセリン含有量重量パーセントとプロピレングリコール含有量重量パーセントの比は、1.2以下であってもよい。炭酸液体ニコチン製剤のグリセリン含有量重量パーセントとプロピレングリコール含有量重量パーセントの比は、1.1以下であってもよい。炭酸液体ニコチン製剤のグリセリン含有量重量パーセントとプロピレングリコール含有量重量パーセントの比は、1以下であってもよい。炭酸液体ニコチン製剤のグリセリン含有量重量パーセントとプロピレングリコール含有量重量パーセントの比は、0.9以下であってもよい。炭酸液体ニコチン製剤のグリセリン含有量重量パーセントとプロピレングリコール含有量重量パーセントの比は、0.8以下であってもよい。
【0102】
炭酸液体ニコチン製剤のグリセリン含有量重量パーセントとプロピレングリコール含有量重量パーセントの比は、0.75以上であってもよい。炭酸液体ニコチン製剤のグリセリン含有量重量パーセントとプロピレングリコール含有量重量パーセントの比は、0.8以上であってもよい。炭酸液体ニコチン製剤のグリセリン含有量重量パーセントとプロピレングリコール含有量重量パーセントの比は、0.9以上であってもよい。炭酸液体ニコチン製剤のグリセリン含有量重量パーセントとプロピレングリコール含有量重量パーセントの比は、1以上であってもよい。炭酸液体ニコチン製剤のグリセリン含有量重量パーセントとプロピレングリコール含有量重量パーセントの比は、1.1以上であってもよい。炭酸液体ニコチン製剤のグリセリン含有量重量パーセントとプロピレングリコール含有量重量パーセントの比は、1.2以上であってもよい。炭酸液体ニコチン製剤のグリセリン含有量重量パーセントとプロピレングリコール含有量重量パーセントの比は、1.25以上であってもよい。
【0103】
炭酸液体ニコチン製剤のグリセリン含有量重量パーセントとプロピレングリコール含有量重量パーセントの比は、0.75~1.25であってもよい。炭酸液体ニコチン製剤のグリセリン含有量重量パーセントとプロピレングリコール含有量重量パーセントの比は、0.8~1.2であってもよい。炭酸液体ニコチン製剤のグリセリン含有量重量パーセントとプロピレングリコール含有量重量パーセントの比は、0.8~1.1であってもよい。炭酸液体ニコチン製剤のグリセリン含有量重量パーセントとプロピレングリコール含有量重量パーセントの比は、0.9~1.1であってもよい。炭酸液体ニコチン製剤のグリセリン含有量重量パーセントとプロピレングリコール含有量重量パーセントの比は、0.9~1であってもよい。炭酸液体ニコチン製剤のグリセリン含有量重量パーセントとプロピレングリコール含有量重量パーセントの比は、1~1.1であってもよい。
【0104】
本発明の好ましい一実施形態によると、エアロゾル発生システムで使用する炭酸液体ニコチン製剤が提供されていて、炭酸液体ニコチン製剤は水と、グリセリンおよびプロピレングリコールから成る群から選択される一つ以上の水混和性多価アルコールとのうちの少なくとも一つを含み、炭酸液体製剤は1重量パーセント未満のエタノール含有量と、0.25重量パーセント以上のニコチン含有量と、0.5重量パーセント以上の二酸化炭素含有量とを有する。
【0105】
本発明の好ましい一実施形態によると、エアロゾル発生システムで使用するカートリッジも提供されていて、カートリッジは、水と、グリセリンおよびプロピレングリコールから成る群から選択される一つ以上の水混和性多価アルコールとのうちの少なくとも一つを含む炭酸液体ニコチン製剤を含有し、炭酸液体製剤は1重量パーセント未満のエタノール含有量と、0.25重量パーセント以上のニコチン含有量と、0.5重量パーセント以上の二酸化炭素含有量とを有する。
【0106】
本発明の好ましい一実施形態によると、水と、グリセリンおよびプロピレングリコールから成る群から選択される一つ以上の水混和性多価アルコールとのうちの少なくとも一つを含む炭酸液体ニコチン製剤であって、炭酸液体製剤が1重量パーセント未満のエタノール含有量、0.25重量パーセント以上のニコチン含有量、および0.5重量パーセント以上の二酸化炭素含有量を有する、炭酸液体ニコチン製剤と、炭酸液体ニコチン製剤からエアロゾルを発生するように構成されたアトマイザーとを備えるエアロゾル発生システムがさらに提供されている。
【0107】
炭酸液体ニコチン製剤が、グリセリンおよびプロピレングリコールから成る群から選択される一つ以上の水混和性多価アルコールを含む実施形態において、炭酸液体ニコチン製剤は、約5重量パーセント以上の組み合わされたグリセリンおよびプロピレングリコール含有量を有することが好ましい。炭酸液体ニコチン製剤は、約10重量パーセント以上の組み合わされたグリセリンおよびプロピレングリコール含有量を有することがより好ましい。例えば、炭酸液体ニコチン製剤は、約15重量パーセント以上、約20重量パーセント以上、または約25重量パーセント以上の組み合わされたグリセリンおよびプロピレングリコール含有量を有してもよい。
【0108】
炭酸液体ニコチン製剤が、グリセリンおよびプロピレングリコールから成る群から選択される一つ以上の水混和性多価アルコールを含む実施形態において、炭酸液体ニコチン製剤は、約85重量パーセント以下の組み合わされたグリセリンおよびプロピレングリコール含有量を有することが好ましい。炭酸液体ニコチン製剤は、約80重量パーセント以下の組み合わされたグリセリンおよびプロピレングリコール含有量を有することがより好ましい。例えば、炭酸液体ニコチン製剤は、約75重量パーセント以下、または約70重量パーセント以下の組み合わされたグリセリンおよびプロピレングリコール含有量を有してもよい。
【0109】
炭酸液体ニコチン製剤が、グリセリンおよびプロピレングリコールから成る群から選択される一つ以上の水混和性多価アルコールを含む実施形態において、炭酸液体ニコチン製剤は、約5重量パーセント~約85重量パーセントの組み合わされたグリセリンおよびプロピレングリコール含有量を有することが好ましい。例えば、炭酸液体ニコチン製剤は、約5重量パーセント~約80重量パーセント、約5重量パーセント~約75重量パーセント、または約5重量パーセント~約70重量パーセントの組み合わされたグリセリンおよびプロピレングリコール含有量を有してもよい。
【0110】
炭酸液体ニコチン製剤は、約10重量パーセント~約85重量パーセントの組み合わされたグリセリンおよびプロピレングリコール含有量を有することがより好ましい。例えば、炭酸液体ニコチン製剤は、約10重量パーセント~約80重量パーセント、約10重量パーセント~約75重量パーセント、または約10重量パーセント~約70重量パーセントの組み合わされたグリセリンおよびプロピレングリコール含有量を有してもよい。
【0111】
炭酸液体ニコチン製剤が、グリセリンおよびプロピレングリコールから成る群から選択される一つ以上の水混和性多価アルコールを含む実施形態において、炭酸液体ニコチン製剤は、約15重量パーセント~約85重量パーセント、約15重量パーセント~約80重量パーセント、約15重量パーセント~約75重量パーセント、または約15重量パーセント~約70重量パーセントの組み合わされたグリセリンおよびプロピレングリコール含有量を有してもよい。
【0112】
炭酸液体ニコチン製剤は、約20重量パーセント~約85重量パーセント、約20重量パーセント~約80重量パーセント、約20重量パーセント~約75重量パーセント、または約20重量パーセント~約70重量パーセントの組み合わされたグリセリンおよびプロピレングリコール含有量を有してもよい。
【0113】
炭酸液体ニコチン製剤は、約25重量パーセント~約85重量パーセント、約25重量パーセント~約80重量パーセント、約25重量パーセント~約75重量パーセント、または約25重量パーセント~約70重量パーセントの組み合わされたグリセリンおよびプロピレングリコール含有量を有してもよい。
【0114】
炭酸液体ニコチン製剤は、水および一つ以上の水混和性溶媒を含むことが好ましい。
【0115】
本発明の好ましい一実施形態によると、エアロゾル発生システムで使用する炭酸液体ニコチン製剤が提供されていて、炭酸液体ニコチン製剤は水と一つ以上の水混和性溶媒とを含み、炭酸液体製剤は1重量パーセント未満のエタノール含有量と、0.25重量パーセント以上のニコチン含有量と、0.5重量パーセント以上の二酸化炭素含有量とを有する。
【0116】
本発明の好ましい一実施形態によると、エアロゾル発生システムで使用するカートリッジも提供されていて、カートリッジは、水と一つ以上の水混和性溶媒とを含む炭酸液体ニコチン製剤を含有し、炭酸液体製剤は1重量パーセント未満のエタノール含有量と、0.25重量パーセント以上のニコチン含有量と、0.5重量パーセント以上の二酸化炭素含有量とを有する。
【0117】
本発明の好ましい一実施形態によると、水と一つ以上の水混和性溶媒とを含む炭酸液体ニコチン製剤であって、炭酸液体製剤が1重量パーセント未満のエタノール含有量、0.25重量パーセント以上のニコチン含有量、および0.5重量パーセント以上の二酸化炭素含有量を有する、炭酸液体ニコチン製剤と、炭酸液体ニコチン製剤からエアロゾルを発生するように構成されたアトマイザーとを備えるエアロゾル発生システムがさらに提供されている。
【0118】
炭酸液体ニコチン製剤が水および一つ以上の水混和性溶媒を含む実施形態において、炭酸液体ニコチン製剤は、約70重量パーセント以上の組み合わされた水および水混和性溶媒含有量を有することが好ましい。炭酸液体ニコチン製剤は、約75重量パーセント以上の組み合わされた水および水混和性溶媒含有量を有することがより好ましい。例えば、炭酸液体ニコチン製剤は、約80重量パーセント以上、または約85重量パーセント以上の組み合わされた水および水混和性溶媒含有量を有してもよい。
【0119】
炭酸液体ニコチン製剤は、水および一つ以上の水混和性多価アルコールを含むことがより好ましい。
【0120】
本発明のより好ましい一実施形態によると、エアロゾル発生システムで使用する炭酸液体ニコチン製剤が提供されていて、炭酸液体ニコチン製剤は水および一つ以上の水混和性多価アルコールを含み、炭酸液体製剤は1重量パーセント未満のエタノール含有量と、0.25重量パーセント以上のニコチン含有量と、0.5重量パーセント以上の二酸化炭素含有量とを有する。
【0121】
本発明のより好ましい一実施形態によると、エアロゾル発生システムで使用するカートリッジも提供されていて、カートリッジは、水と一つ以上の水混和性多価アルコールとを含む炭酸液体ニコチン製剤を含有し、炭酸液体製剤は1重量パーセント未満のエタノール含有量と、0.25重量パーセント以上のニコチン含有量と、0.5重量パーセント以上の二酸化炭素含有量とを有する。
【0122】
本発明のより好ましい一実施形態によると、水と一つ以上の水混和性多価アルコールとを含む炭酸液体ニコチン製剤であって、炭酸液体製剤が1重量パーセント未満のエタノール含有量、0.25重量パーセント以上のニコチン含有量、および0.5重量パーセント以上の二酸化炭素含有量を有する、炭酸液体ニコチン製剤と、炭酸液体ニコチン製剤からエアロゾルを発生するように構成されたアトマイザーとを備えるエアロゾル発生システムがさらに提供されている。
【0123】
炭酸液体ニコチン製剤が水および一つ以上の水混和性多価アルコールを含む実施形態において、炭酸液体ニコチン製剤は、約70重量パーセント以上の組み合わされた水および水混和性多価アルコール含有量を有することが好ましい。炭酸液体ニコチン製剤は、約75重量パーセント以上の組み合わされた水および水混和性多価アルコール含有量を有することがより好ましい。例えば、炭酸液体ニコチン製剤は、約80重量パーセント以上、または約85重量パーセント以上の組み合わされた水および水混和性多価アルコール含有量を有してもよい。
【0124】
炭酸液体ニコチン製剤が水および一つ以上の水混和性多価アルコールを含む実施形態において、炭酸液体ニコチン製剤の水混和性多価アルコール含有量重量パーセントと含水量重量パーセントの比は、約1以上、または約1.5以上であってもよい。
【0125】
炭酸液体ニコチン製剤が水および一つ以上の水混和性多価アルコールを含む実施形態において、炭酸液体ニコチン製剤の水混和性多価アルコール含有量重量パーセントと含水量重量パーセントの比は、約2以上であることが好ましい。例えば、炭酸液体ニコチン製剤の水混和性多価アルコール含有量重量パーセントと含水量重量パーセントの比は、約2.5以上、約3以上、約3以上、または約3.5以上であってもよい。
【0126】
炭酸液体ニコチン製剤は水と、グリセリンおよびプロピレングリコールから成る群から選択される一つ以上の水混和性多価アルコールとを含むことが最も好ましい。
【0127】
本発明のより好ましい一実施形態によると、エアロゾル発生システムで使用する炭酸液体ニコチン製剤が提供されていて、炭酸液体ニコチン製剤は水と、グリセリンおよびプロピレングリコールから成る群から選択される一つ以上の水混和性多価アルコールとを含み、炭酸液体製剤は1重量パーセント未満のエタノール含有量と、0.25重量パーセント以上のニコチン含有量と、0.5重量パーセント以上の二酸化炭素含有量とを有する。
【0128】
本発明のより好ましい一実施形態によると、エアロゾル発生システムで使用するカートリッジも提供されていて、カートリッジは、水と、グリセリンおよびプロピレングリコールから成る群から選択される一つ以上の水混和性多価アルコールとを含む炭酸液体ニコチン製剤を含有し、炭酸液体製剤は1重量パーセント未満のエタノール含有量と、0.25重量パーセント以上のニコチン含有量と、0.5重量パーセント以上の二酸化炭素含有量とを有する。
【0129】
本発明のより好ましい一実施形態によると、水と、グリセリンおよびプロピレングリコールから成る群から選択される一つ以上の水混和性多価アルコールとを含む炭酸液体ニコチン製剤であって、炭酸液体製剤が1重量パーセント未満のエタノール含有量、0.25重量パーセント以上のニコチン含有量、および0.5重量パーセント以上の二酸化炭素含有量を有する、炭酸液体ニコチン製剤と、炭酸液体ニコチン製剤からエアロゾルを発生するように構成されたアトマイザーとを備えるエアロゾル発生システムがさらに提供されている。
【0130】
炭酸液体ニコチン製剤が水と、グリセリンおよびプロピレングリコールから成る群から選択される一つ以上の水混和性多価アルコールとを含む実施形態において、炭酸液体ニコチン製剤は、約70重量パーセント以上の組み合わされたグリセリンおよびプロピレングリコール含有量を有することが好ましい。炭酸液体ニコチン製剤は、75重量パーセント以上の組み合わされたグリセリンおよびプロピレングリコール含有量を有することがより好ましい。例えば、炭酸液体ニコチン製剤は、約80重量パーセント以上、または約85重量パーセント以上の組み合わされた水、グリセリン、およびプロピレングリコール含有量を有してもよい。
【0131】
炭酸液体ニコチン製剤が水と、グリセリンおよびプロピレングリコールから成る群から選択される一つ以上の水混和性多価アルコールとを含む実施形態において、炭酸液体ニコチン製剤の組み合わされたグリセリンおよびプロピレングリコール含有量重量パーセントと含水量重量パーセントの比は、約1以上、または約1.5以上であってもよい。
【0132】
炭酸液体ニコチン製剤が水と、グリセリンおよびプロピレングリコールから成る群から選択される一つ以上の水混和性多価アルコールとを含む実施形態において、炭酸液体ニコチン製剤の組み合わされたグリセリンおよびプロピレングリコール含有量重量パーセントと含水量重量パーセントの比は、約2以上であることが好ましい。例えば、炭酸液体ニコチン製剤の組み合わされたグリセリンおよびプロピレングリコール含有量重量パーセントと含水量重量パーセントの比は、約2.5以上、約3以上、約3以上、または約3.5以上であってもよい。
【0133】
液体ニコチン製剤は、一つ以上の風味剤を含んでもよい。適切な風味剤としては、メントールが挙げられるが、これに限定されない。
【0134】
液体ニコチン製剤は、約4重量パーセント以下の風味剤含有量を有することが好ましい。液体ニコチン製剤は、約3重量パーセント以下の風味剤含有量を有することがより好ましい。
【0135】
ニコチンはニコチン塩であってもよい。
【0136】
ニコチン塩はカルボン酸を含んでもよい。
【0137】
好ましくは、ニコチン塩は、2-エチル酪酸、フマル酸、乳酸、酢酸、コハク酸、ソルビン酸(2E、4E)、ミリスチン酸、ヘキサン酸、オレイン酸(Z-)、アジピン酸、プロパン酸、ケイ皮酸、ウンデカン酸、オクタン酸、安息香酸、塩酸、リンゴ酸、レブリン酸、ギ酸、ピルビン酸、酒石酸(L-)、クエン酸、アコニット酸、酪酸、デカン酸、イソ酪酸、イソ吉草酸、2-メチル酪酸、ノナン酸、フェニル酢酸、サリチル酸、リン酸、シクロヘキシル酢酸、ラウリン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、リノール酸、シクロヘキサンカルボン酸、クロトン酸、バニリン酸、吉草酸、シクロヘプタンカルボン酸、タルトロン酸(2-ヒドロキシマロン酸)、グリコール酸、シュウ酸、ジベンゾイル-L-酒石酸、オレイン酸(E-)、デオキシコール酸、またはこれらの組み合わせを含んでもよい。
【0138】
好ましくは、ニコチン塩は、乳酸、レブリン酸、フマル酸、安息香酸、またはこれらの組み合わせを含んでもよい。
【0139】
ニコチン塩のカルボン酸含有量重量パーセントとニコチン含有量重量パーセントの比は、1であってもよい。
【0140】
ニコチン塩のカルボン酸含有量重量パーセントとニコチン含有量重量パーセントの比は、0.5以上であってもよい。ニコチン塩のカルボン酸含有量重量パーセントとニコチン含有量重量パーセントの比は、0.75以上であってもよい。ニコチン塩のカルボン酸含有量重量パーセントとニコチン含有量重量パーセントの比は、0.8以上であってもよい。ニコチン塩のカルボン酸含有量重量パーセントとニコチン含有量重量パーセントの比は、0.9以上であってもよい。ニコチン塩のカルボン酸含有量重量パーセントとニコチン含有量重量パーセントの比は、1以上であってもよい。ニコチン塩のカルボン酸含有量重量パーセントとニコチン含有量重量パーセントの比は、1.1以上であってもよい。ニコチン塩のカルボン酸含有量重量パーセントとニコチン含有量重量パーセントの比は、1.2以上であってもよい。ニコチン塩のカルボン酸含有量重量パーセントとニコチン含有量重量パーセントの比は、1.25以上であってもよい。ニコチン塩のカルボン酸含有量重量パーセントとニコチン含有量重量パーセントの比は、1.5以上であってもよい。
【0141】
ニコチン塩のカルボン酸含有量重量パーセントとニコチン含有量重量パーセントの比は、0.5未満であってもよい。ニコチン塩のカルボン酸含有量重量パーセントとニコチン含有量重量パーセントの比は、0.75未満であってもよい。ニコチン塩のカルボン酸含有量重量パーセントとニコチン含有量重量パーセントの比は、0.8未満であってもよい。ニコチン塩のカルボン酸含有量重量パーセントとニコチン含有量重量パーセントの比は、0.9未満であってもよい。ニコチン塩のカルボン酸含有量重量パーセントとニコチン含有量重量パーセントの比は、1未満であってもよい。ニコチン塩のカルボン酸含有量重量パーセントとニコチン含有量重量パーセントの比は、1.1未満であってもよい。ニコチン塩のカルボン酸含有量重量パーセントとニコチン含有量重量パーセントの比は、1.2未満であってもよい。ニコチン塩のカルボン酸含有量重量パーセントとニコチン含有量重量パーセントの比は、1.25未満であってもよい。ニコチン塩のカルボン酸含有量重量パーセントとニコチン含有量重量パーセントの比は、1.5未満であってもよい。
【0142】
ニコチン塩のカルボン酸含有量重量パーセントとニコチン含有量重量パーセントの比は、0.5~1.5であってもよい。ニコチン塩のカルボン酸含有量重量パーセントとニコチン含有量重量パーセントの比は、0.75~1.5であってもよい。ニコチン塩のカルボン酸含有量重量パーセントとニコチン含有量重量パーセントの比は、0.75~1.25であってもよい。ニコチン塩のカルボン酸含有量重量パーセントとニコチン含有量重量パーセントの比は、0.8~1.2であってもよい。ニコチン塩のカルボン酸含有量重量パーセントとニコチン含有量重量パーセントの比は、0.9~1.2であってもよい。ニコチン塩のカルボン酸含有量重量パーセントとニコチン含有量重量パーセントの比は、0.9~1.1であってもよい。ニコチン塩のカルボン酸含有量重量パーセントとニコチン含有量重量パーセントの比は、0.9~1であってもよい。ニコチン塩のカルボン酸含有量重量パーセントとニコチン含有量重量パーセントの比は、1~1.1であってもよい。
【0143】
本発明によると、エアロゾル発生システムで使用するカートリッジも提供されていて、カートリッジは、本発明による炭酸液体ニコチン製剤を含有する。
【0144】
カートリッジは、炭酸液体ニコチン製剤からエアロゾルを発生させるように構成されたアトマイザーを備えてもよい。
【0145】
液体ニコチン製剤と、炭酸液体ニコチン製剤からエアロゾルを発生させるように構成されたアトマイザーとを包含するカートリッジは、「カトマイザー」と呼ばれる場合がある。
【0146】
アトマイザーは熱式アトマイザーであってもよい。
【0147】
本発明に関連して本明細書で使用される「熱式アトマイザー」という用語は、炭酸液体ニコチン製剤を加熱してエアロゾルを発生させるように構成されているアトマイザーを記述する。
【0148】
カートリッジは、任意の適切なタイプの熱式アトマイザーを備えてもよい。
【0149】
熱式アトマイザーは、ヒーターと、炭酸液体ニコチン製剤をヒーターに移動するように構成された液体移動要素とを備えてもよい。
【0150】
液体移動要素は毛細管芯を備えてもよい。ヒーターはヒーターコイルを備えてもよい。
【0151】
熱式アトマイザーは電気ヒーターを備えてもよい。例えば、熱式アトマイザーは、抵抗発熱体または誘導発熱体を備える電気ヒーターを備えてもよい。
【0152】
アトマイザーは非熱式アトマイザーであってもよい。
【0153】
本発明に関連して本明細書で使用される「非熱式アトマイザー」という用語は、加熱以外の手段によって炭酸液体ニコチン製剤からエアロゾルを発生させるように構成されているアトマイザーを記述する。
【0154】
カートリッジは、任意の適切なタイプの非熱式アトマイザーを備えてもよい。
【0155】
例えば、非熱式アトマイザーは、衝突噴流アトマイザー、超音波アトマイザー、または振動メッシュアトマイザーであってもよい。
【0156】
本発明によると、本発明による炭酸液体ニコチン製剤と、液体ニコチン製剤からエアロゾルを発生させるように構成されたアトマイザーとを備える、エアロゾル発生システムがさらに提供されている。
【0157】
アトマイザーは熱式アトマイザーであってもよい。
【0158】
エアロゾル発生システムは、任意の適切なタイプの熱式アトマイザーを備えてもよい。
【0159】
熱式アトマイザーは、ヒーターと、炭酸液体ニコチン製剤をヒーターに移動するように構成された液体移動要素とを備えてもよい。
【0160】
液体移動要素は毛細管芯を備えてもよい。ヒーターはヒーターコイルを備えてもよい。
【0161】
熱式アトマイザーは電気ヒーターを備えてもよい。例えば、熱式アトマイザーは、抵抗発熱体または誘導発熱体を備える電気ヒーターを備えてもよい。
【0162】
アトマイザーは非熱式アトマイザーであってもよい。
【0163】
エアロゾル発生システムは、任意の適切なタイプの非熱式アトマイザーを備えてもよい。
【0164】
例えば、非熱式アトマイザーは、衝突噴流アトマイザー、超音波アトマイザー、または振動メッシュアトマイザーであってもよい。
【0165】
エアロゾル発生システムは、炭酸液体ニコチン製剤を含有する本発明によるカートリッジと、カートリッジの少なくとも一部分を受容するように構成された装置空洞を画定するハウジングを備えるエアロゾル発生装置とを備えてもよい。
【0166】
エアロゾル発生システムは、炭酸液体ニコチン製剤を含有する本発明による消耗品カートリッジと、カートリッジの少なくとも一部分を受容するように構成された装置空洞を画定するハウジングを備える再使用可能なエアロゾル発生装置とを備えてもよい。
【0167】
エアロゾル発生装置は、電池および制御電子機器を備えてもよい。
【0168】
エアロゾル発生システムは、炭酸液体ニコチン製剤およびアトマイザーを包含する本発明によるカートリッジと、カートリッジの少なくとも一部分を受容するように構成された装置空洞を画定するハウジングを備えるエアロゾル発生装置とを備えてもよい。
【0169】
エアロゾル発生システムは、炭酸液体ニコチン製剤を含有する本発明によるカートリッジと、カートリッジの少なくとも一部分およびアトマイザーを受容するように構成された装置空洞を画定するハウジングを備えるエアロゾル発生装置とを備えてもよい。
【0170】
疑義を避けるために、本発明の炭酸液体ニコチン製剤に関する上述の特徴は、適切な場合、本発明のカートリッジおよび本発明のエアロゾル発生システムにも関連する場合がある。同様に、本発明によるカートリッジに関する上述の特徴は、適切な場合、本発明によるエアロゾル発生システムに関連する場合もあり、その逆もありうる。
【0171】
例証としてのみであるが、以下の実施例および添付図面を参照しながら、ここで本発明を記述する。
【図面の簡単な説明】
【0172】
【
図1a】
図1aは、エアロゾル発生装置と、エアロゾル発生装置の中に挿入されているカートリッジとを備えるエアロゾル発生システムの概略図を示す。
【
図1b】
図1bは、カートリッジがエアロゾル発生装置中に受容されている、
図1aのエアロゾル発生システムの概略図を示す。
【
図2】
図2は、IQOS MESH(商標)装置を使用して、表1に示した液体ニコチン組成物から発生したエアロゾルのニコチン収率を示す。
【発明を実施するための形態】
【0173】
図1aおよび
図1bは、本発明による例示的なエアロゾル発生システムの概略図である。
図1aおよび
図1bに示したエアロゾル発生システムは、国際公開第2015/117702 A1号に開示されたものと同様のものであり、エアロゾル発生装置10およびカートリッジ20を備える。
【0174】
エアロゾル発生装置10は携帯型であり、従来の葉巻たばこまたは紙巻たばこに匹敵するサイズを有する。エアロゾル発生装置10は、主本体11およびマウスピース部分12を備える。主本体11は、電池14および制御電子機器16を備える。主本体11は、カートリッジ20を受容するように構成された装置空洞18を画定する。
【0175】
装置空洞18は実質的に円形状の横断断面であり、カートリッジ20を受容するようにサイズ設定されている。電気コネクター19が装置空洞18の側面に提供されていて、制御電子機器16と、電池14と、カートリッジ20上に提供された対応する電気接点との間に電気的接続を提供する。
【0176】
マウスピース部分12は、ヒンジ留め接続部21によって主本体11に接続されていて、かつ
図1aに示す通りの開位置と
図1bに示す通りの閉位置との間で移動することができる。マウスピース部分12は、エアロゾル発生装置10からのカートリッジ20の挿入および取り外しを可能にするために開位置に定置されていて、また以下に記述の通り、エアロゾルを発生するためにエアロゾル発生システムが使用される時に閉位置に定置されている。マウスピース部分12は、複数の空気吸込み口13および空気出口15を備える。使用時に、ユーザーは出口15を吸って、空気を空気吸込み口13を通してマウスピース部分12の中に(マウスピース部分を通して出口15に)引き出し、その後ユーザーの口または肺の中に引き出す。
図1aおよび
図1bに示す通り、内部バッフル17は、マウスピース部分12を通ってカートリッジ20を通り過ぎて流れる空気を強制するために提供されている。
【0177】
図1aは、エアロゾル発生装置10の中への挿入の直前のカートリッジ20を示し、
図1aの矢印1はカートリッジ20の挿入方向を示す。
【0178】
カートリッジ20は、本発明による炭酸液体ニコチン製剤を含有する。カートリッジ20は、カートリッジ20中に含有された炭酸液体ニコチン製剤が枯渇した時に、ユーザーによって交換可能である。カートリッジ20は、装置空洞18の中に受容されるように選択されたサイズおよび形状を有する概して円形の円筒状のハウジング24を備える。ハウジング24は、炭酸液体ニコチン製剤中に浸された毛細管材料(図示せず)を包含する。この実施例において、炭酸液体ニコチン製剤は、17重量パーセントの水、40重量パーセントのグリセリン、40重量パーセントのプロピレングリコール、2重量パーセントの二酸化炭素、および1重量パーセントのニコチンを含む。毛細管材料は、液体を一方の端から他方の端に能動的に運ぶ材料であり、任意の適切な材料から形成されてもよい。この実施例において、毛細管材料はポリエステルから形成されている。
【0179】
ハウジング24は、ヒーター組立品30を備えるアトマイザーが固定されている開放端を有する。ヒーター組立品30は、中に形成された開口を有する基体と、基体に固定されかつ間隙によって相互から分離された一対の電気接点と、開口にかかる、かつ開口の対向する両側上の電気接点に固定された複数の導電性ヒーターフィラメントとを備える。
【0180】
ヒーター組立品30は、ヒーター組立品30に固定されている取り外し可能なカバー26によって覆われている。取り外し可能なカバー26は液体不透過性であり、かつエアロゾル発生システムの使用前に、ユーザーによってヒーター組立品30から取り外されるように構成されている。取り外し可能なカバー26は、任意の適切な手段によってヒーター組立品30に固定されてもよい。適切な手段としては、接着剤結合、例えばレーザー結合および超音波溶接などの熱的結合、ならびにこれらの組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない。
図1aに示す通り、取り外し可能なカバー26には、エアロゾル発生システムの使用前にユーザーが取り外し可能なカバー26を取り外すことを容易にするためのプルタブが提供されている。
【0181】
使用時に、エアロゾル発生装置10のマウスピース部分12が
図1aに示す開位置にある状態で、カートリッジ20は、エアロゾル発生装置10の装置空洞18の中に挿入されていて、取り外し可能なカバー26はカートリッジ10から取り外されている。気化した炭酸液体ニコチン製剤がヒーター組立品30を通り過ぎる気流の中に漏れ出ることができるように、ヒーターフィラメントはカバー26が取り外されると、基体にある開口を通して曝露される。
【0182】
この位置において、装置空洞18の側面に提供された電気コネクター19は、カートリッジ20上に提供された電気接点に対して置かれる。次いでマウスピース部分12は、
図1bに示す閉位置に移動する。マウスピース部分12は、留め金機構(図示せず)によって閉位置に保持されている。
【0183】
閉位置において、エアロゾル発生装置10のマウスピース部分12は、使用時にエアロゾル発生システムの向きにかかわらず良好な電気的接続が維持されるように、装置空洞18の側面に提供された電気コネクター19と電気的に接触している状態にカートリッジ20を保持する。マウスピース部分12は、マウスピース部分12が閉位置にある時に、カートリッジ20の表面と係合し、かつマウスピース部分12の剛直な要素とカートリッジ20との間で圧縮されている環状の弾性要素を含んでもよい。これは、良好な電気的接続が製造公差にかかわらず確実に維持されることを確実にする。カートリッジと装置の間の良好な電気的接続を維持するためのその他の機構が採用されてもよい。
【0184】
使用時にヒーター組立品30は、抵抗加熱によって動作する。電流は、制御電子機器16の制御下でヒーターフィラメントを通過して、ヒーターフィラメントを望ましい温度範囲内に加熱する。
【0185】
エアロゾル発生システムが使用されている時にマウスピース部分12を通る気流を
図1dに図示する。マウスピース部分12は、マウスピース部分の外部壁と一体的に成形されている、かつ空気が空気吸込み口13から出口15に引き出される時に、炭酸液体ニコチン製剤が気化されるカートリッジ10上のヒーター組立品30を横切って流れることを確実にする内部バッフル17を含む。空気がヒーター組立品30を通る際に、気化された炭酸液体ニコチン製剤は気流中に同伴されていて、出口15を通して出る前に冷めてエアロゾルを形成する。その結果、使用時に炭酸液体ニコチン製剤は、それが気化される際にヒーターフィラメントの間の隙間を通過することによって、ヒーター組立品30を通過する。
【実施例】
【0186】
本発明によらない、エタノールを含まない非炭酸液体ニコチン製剤(実施例A)、本発明による、エタノールを含まない炭酸液体ニコチン製剤(実施例B)、本発明によらない、二つのエタノール含有非炭酸液体ニコチン製剤(実施例CおよびE)、および本発明によらない、二つのエタノール含有炭酸液体ニコチン製剤(実施例DおよびF)を、表1に示す組成物を有して調製した。
【表1】
表1
【0187】
実施例B、DおよびFの液体ニコチン製剤は以下によって、sodastream(登録商標)SPIRIT(商標)Sparling Water Makerを使用して炭酸化した。
(i)20gの非炭酸液体ニコチン製剤を、1リットルのsodastream(登録商標)炭酸化ボトル内で摂氏0度~摂氏4度の温度に冷却し、
(ii)前記sodastream(登録商標)SPIRIT(商標)Sparling Water Makerの炭酸化管に接続されたプラスチック管を、1リットルのsodastream(登録商標)炭酸化ボトル内の前記非炭酸液体ニコチン製剤中に浸し、
(iii)sodastream(登録商標)SPIRIT(商標)Sparling Water Makerの前記炭酸化ボタンをおおよそ2秒間押圧し、解放し、5回繰り返して、液体ニコチン製剤を炭酸化し、
(iv)ボトル内の圧力を開放し、その後、炭酸液体ニコチン製剤を含有する1リットルのsodastream(登録商標)炭酸化ボトルを、sodastream(登録商標)炭酸保存キャップで閉鎖する。
【0188】
炭酸液体ニコチン製剤の各々の中の二酸化炭素の量は、工程(iii)の前に1リットルのsodastream(登録商標)炭酸化ボトル、非炭酸液体ニコチン製剤、プラスチック管、およびsodastream(登録商標)炭酸保存キャップを秤量し、工程(iv)の後に1リットルのsodastream(登録商標)炭酸化ボトル、炭酸液体ニコチン製剤、プラスチック管、およびsodastream(登録商標)炭酸保存キャップを秤量することによって計算される。
【0189】
本発明によらない、エタノールを含まない非炭酸液体ニコチン製剤(実施例A)、本発明による、エタノールを含まない炭酸液体ニコチン製剤(実施例B)、本発明によらない、二つのエタノール含有非炭酸液体ニコチン製剤(実施例CおよびE)、および本発明によらない、二つのエタノール含有炭酸液体ニコチン製剤(実施例DおよびF)から、IQOS MESH(商標)装置を使用してエアロゾルを発生させた。各液体ニコチン形成を含有する三つのVEEV風味キャップから発生したエアロゾルを、FT-IRを使用して分析し、10回の吸煙当たりの平均ニコチン収率を計算した。結果を
図2に示す。
【0190】
図2に示す通り、本発明による、エタノールを含まない炭酸液体ニコチン製剤(実施例B)から発生したエアロゾルの吸煙当たりの平均ニコチン収率は有利なことに、本発明によらない、エタノールを含まない非炭酸液体ニコチン製剤(実施例A)から発生したエアロゾルの吸煙当たりの平均ニコチン収率よりも約9%より大きい。
【0191】
これも
図2に示す通り、本発明によらない、二つのエタノール含有炭酸液体ニコチン製剤(実施例DおよびF)から発生したエアロゾルの吸煙当たりの平均ニコチン収率は、本発明によらない、二つのエタノール含有非炭酸液体ニコチン製剤(実施例CおよびE)と比較して増加しない。
【0192】
図2に示すデータは、本発明による1重量パーセント未満のエタノール含有量を有する実質的にエタノールを含まない液体ニコチン製剤の炭酸化が有利なことに、液体ニコチン製剤から発生した吸入可能なエアロゾルのユーザーへのニコチン送達を増加させることを例示する。
図2に示すデータはまた、1重量パーセントよりも大きいエタノール含有量を有する液体ニコチン製剤の炭酸化が、液体ニコチン製剤から発生した吸入可能なエアロゾルのユーザーへのニコチン送達を増加させないことを例示する。
【国際調査報告】