(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-08-31
(54)【発明の名称】モーションセンシングゲームに用いるガン振動構造
(51)【国際特許分類】
A63F 13/285 20140101AFI20220824BHJP
B06B 1/04 20060101ALI20220824BHJP
A63F 13/245 20140101ALI20220824BHJP
G06F 3/01 20060101ALI20220824BHJP
【FI】
A63F13/285
B06B1/04 Z
A63F13/245
G06F3/01 560
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021576233
(86)(22)【出願日】2019-07-02
(85)【翻訳文提出日】2021-12-21
(86)【国際出願番号】 CN2019094346
(87)【国際公開番号】W WO2021000249
(87)【国際公開日】2021-01-07
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519222623
【氏名又は名称】ブイ・エー・アール ライブ インターナショナル リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100082418
【氏名又は名称】山口 朔生
(74)【代理人】
【識別番号】100167601
【氏名又は名称】大島 信之
(74)【代理人】
【識別番号】100201329
【氏名又は名称】山口 真二郎
(74)【代理人】
【識別番号】100220917
【氏名又は名称】松本 忠大
(72)【発明者】
【氏名】楊柏峰
【テーマコード(参考)】
5D107
5E555
【Fターム(参考)】
5D107AA11
5D107CC09
5E555AA08
5E555AA76
5E555BA08
5E555BA20
5E555BB08
5E555BB20
5E555BC04
5E555BE17
5E555DA24
5E555FA00
(57)【要約】
【課題】モーションセンシングゲームに用いるガン振動構造を提供する。
【解決手段】モーションセンシングゲームに用いるガン振動構造100はガン本体10、引き金20、マイクロスイッチ30、振動ユニット40、コネクター50を有し、ガン本体はボディ11、グリップ12を有し、ボディ11は収容設置空間13を有し、引き金20はグリップ12に設置し、マイクロスイッチ30はグリップ12に設置し引き金20に押され触発され、振動ユニット40は収容設置空間13に設置され、振動ユニット40は電磁石41、電磁石41を貫通して設置されるアクチュエーター42を有し、アクチュエーター42は電磁石41の電源をオンにすると、電磁石41に相対して往復スライド動し、収容設置空間13内でボディ11に衝突して振動を生じ、コネクター50はグリップ12に設置し、コネクター50はマイクロスイッチ30、電磁石41に電気的に連接し、電磁石41を利用しアクチュエーター42をボディに衝突させ、リアルな振動効果を産生させ、使用者はガンを操作し、ゲーム中に臨場たっぷりの振動を感じることができる。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
モーションセンシングゲームに用いるガン振動構造であって、
ガン本体は、ボディ及びグリップを有し、
前記ボディは、収容設置空間を有し、
引き金は、前記グリップに設置され、
マイクロスイッチは、前記グリップに設置され、前記引き金に押され触発され、
振動ユニットは、前記収容設置空間に設置され、
前記振動ユニットは、電磁石、及び前記電磁石を貫通して設置されるアクチュエーターを有し、
前記アクチュエーターは、前記電磁石の電源をオンすると、対前記電磁石に対して往復スライド動し、かつ前記収容設置空間内で、前記ボディに衝突し振動を産生し、
コネクターは、前記グリップに設置され、
前記コネクターは、前記マイクロスイッチ、前記電磁石に電気的に連接することを特徴とする、
モーションセンシングゲームに用いるガン振動構造。
【請求項2】
前記アクチュエーターは、第一端及び第二端を有し、前記収容設置空間は、反対に設置される第一固定ブロック及び第二固定ブロックを有し、前記電磁石の電源をオンにすると、前記アクチュエーターは一行程を産生し、前記第一端は先ず前記第一固定ブロックに衝突し、続いて前記第二端は第二固定ブロックに衝突することを特徴とする、請求項1に記載のモーションセンシングゲームに用いるガン振動構造。
【請求項3】
前記第二端には、停止ブロックを設置し、前記停止ブロックと前記電磁石の間には、復位バネを有し、前記電磁石の電源をオフにすると、前記アクチュエーターは、前記復位バネにより戻り、これにより前記第二端は前記第二固定ブロックに衝突することを特徴とする、請求項2に記載のモーションセンシングゲームに用いるガン振動構造。
【請求項4】
前記アクチュエーターの作動方向と前記引き金は、相互に平行で、前記収容設置空間内には、固定台を有し、これに前記電磁石を取り付けることを特徴とする、請求項3に記載のモーションセンシングゲームに用いるガン振動構造。
【請求項5】
前記コネクターは、伝送線を通して、コントロールデバイスに電気的に連接することを特徴とする、請求項4に記載のモーションセンシングゲームに用いるガン振動構造。
【請求項6】
前記ボディの頂面には、長さの方向に沿って、連続凹凸状の固定部を有することを特徴とする、請求項5に記載のモーションセンシングゲームに用いるガン振動構造。
【請求項7】
前記ガン本体の外型は、ピストルの形態であることを特徴とする、請求項6に記載のモーションセンシングゲームに用いるガン振動構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はモーションセンシングゲームデバイスに関し、特にモーションセンシングゲームに用いるガン振動構造に関する。
【背景技術】
【0002】
バーチャルリアリティ(virtual reality、VRと略称)は、コンピューターシミュレーションを利用し、3Dのバーチャル世界を産生し、視覚など感覚器官に関するシミュレーションを使用者に提供し、これにより使用者は、実際に経験しているような感覚を味わうことができる。
このような技術は現在、すでにモーションセンシングゲームに利用されており、消費者に支持されている。
【0003】
モーションセンシングゲームにおいては、ゲーム過程で、さらにリアルな効果をもたらすため、対応する器具上に振動モーターを特別に設置する。
例えば、射撃ゲームでは、ガン上に振動モーターを設置することで、射撃時に振動効果を生じ、臨場感を拡大する。
しかし、前述の振動モーターは消費電力が大きく、しかも使用寿命が長くない。
また同時に、振動モーターの振動効果も十分に明確でないため、ゲームのリアル感が十分でない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記先行技術には、振動モーターの消費電力が大きく使用寿命が長くなく、また振動モーターの振動効果も十分に明確でないため、ゲームが十分にリアルでないという欠点がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、ガン本体に電磁石を利用し、電源オン及び電源オフの過程において、アクチュエーターが往復運動を生じ、前後にガン本体に衝突し、これによりガン本体が明確でリアルな振動効果を生じるモーションセンシングゲームに用いるガン振動構造に関する。
【0006】
本発明によるモーションセンシングゲームに用いるガン振動構造は、ガン本体、引き金、マイクロスイッチ、振動ユニット及びコネクターを有する。
該ガン本体は、ボディ及びグリップを有し、ボディは、収容設置空間を有する。
引き金は、グリップに設置する。
マイクロスイッチは、グリップに設置し、引き金に押され触発される。
振動ユニットは、収容設置空間に設置され、振動ユニットは、電磁石、及び電磁石を貫通して設置されるアクチュエーターを有する。
アクチュエーターは、電磁石の電源をオンにすると、電磁石に相対して往復スライド動し、しかも収容設置空間内で、ボディに衝突して振動を生じる。
コネクターは、グリップに設置し、コネクターは、マイクロスイッチ、電磁石に電気的に連接する。
【0007】
別種の実施形態中では、アクチュエーターは、第一端及び第二端を有し、収容設置空間は、反対に設置される第一固定ブロック及び第二固定ブロックを有する。
電磁石の電源をオンにすると、アクチュエーターは一行程を産生し、第一端は先ず第一固定ブロックに衝突し、続いて第二端は第二固定ブロックに衝突する。
【0008】
別種の実施形態中では、第二端には、停止ブロックを設置し、停止ブロックと電磁石の間には、復位バネを有し、これにより、電磁石の電源をオフにすると、アクチュエーターは、復位バネにより元の位置に戻り、第二端は第二固定ブロックに衝突する。
【0009】
別種の実施形態中では、アクチュエーターの作動方向と引き金とは、相互に平行である。
収容設置空間内には、固定台を有し、これに電磁石を取り付ける。
【0010】
別種の実施形態中では、コネクターは、伝送線を通して、コントロールデバイスに電気的に連接する。
【0011】
別種の実施形態中では、ボディの頂面には、長さの方向に沿って、連続凹凸状の固定部を有する。
【0012】
別種の実施形態中では、ガン本体の外型はピストル形態である。
【0013】
上記のように、本発明は電磁石とアクチュエーターを利用し、振動モーターに置換するため、電磁石の電源オン及び電源オフの過程において、アクチュエーターは往復運動を生じ、前後にガン本体に衝突し、ガン本体は明確でリアルな振動効果を生じ、しかも使用寿命が長く、消費電力量が低いという長所を備える。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】本発明の外観状態模式図であり、ガン本体が伝送線によりコントロールデバイスに電気的に連接する様子を示す。
【
図2】本発明の断面構造模式図であり、引き金が引かれる前、アクチュエーターが第一位置にある様子を示す。
【
図3】本発明による電磁石の動作模式図であり、引き金を引くことで、電磁石が電源オンとなり、アクチュエーターは第一位置から第二位置へと移動し、第一固定ブロックに衝突する様子を示す。
【
図4】本発明による電磁石の動作模式図であり、電磁石が電源オフとなり、アクチュエーターは第二位置から第一位置へと移動し、第二固定ブロックに衝突する様子を示す。
【発明を実施するための形態】
【0015】
(一実施形態)
上述の発明内容において開示した中心思想について説明するため、以下では具体の実施形態を用いる。
実施形態中の各種物件は、説明に適した比率、大きさ、変形量或いは移動量で表示し、これは実際の部品の比率に基づいた表示でないことを、ここに明記する。
【0016】
図1~
図4は、本発明によるモーションセンシングゲームに用いるガン振動構造100を示す。
モーションセンシングゲームのガン振動構造100は、ガン本体10、引き金20、マイクロスイッチ30、振動ユニット40及びコネクター50を有する。
本発明の実施形態中で、ガン本体10の外型はピストル形態であるが、他の実施形態中では、ライフル形態とすることもできる。
【0017】
ガン本体10は、ボディ11及びグリップ12を有し、ボディ11は、収容設置空間13を有する。
収容設置空間13は、概ね長方形を呈し、固定台14を有する。
図2に示す通り、固定台14の前側には、第一固定ブロック15を有し、固定台14の後側には、第二固定ブロック16を有する。
第一固定ブロック15と第二固定ブロック16は、ボディ11に固定して設置し、或いはボディ11と一体である。
【0018】
引き金20は、グリップ12前側に設置する。
引き金20は、トリガーガード17内で、使用者は押して操作することができる。
引き金20の後方に、リセットバネ21を設置し、これにより引き金20を復位させる。
【0019】
マイクロスイッチ30は、グリップ12に設置し、引き金20に押され触発される。
【0020】
振動ユニット40は、収容設置空間13に設置され、振動ユニット40は、電磁石41及び電磁石41を貫通して設置されるアクチュエーター42を有する。
本発明実施形態中の電磁石41の作動電圧は直流24Vで、電磁石41の電源をオンにした後、アクチュエーター42は、電磁石41に相対して往復スライド動し、収容設置空間13内で、ボディ11に衝突して振動を生じる。
アクチュエーター42は、第一端421及び第二端422を有する。
第一端421は、第一固定ブロック15に向かい、第二端422は、第二固定ブロック16に向かう。
電磁石41の電源をオンにすると、電磁石41内部のコイルは磁場効果を産生し、アクチュエーター42は、第一位置から第二位置へと移動する。
電磁石41の電源をオフにすると、アクチュエーター42は、第二位置から第一位置へと復位する。
第一位置から第二位置へと移動し、さらに第二位置から第一位置へと戻る過程は、一行程と定義される。
アクチュエーター42はこの行程において、第一端421は先ず第一固定ブロック15に衝突し、続いて第二端422からさらに第二固定ブロック16に衝突する。
このような衝突は、ガン本体10にリアルな振動効果を産生させ、ガン本体10を手にしている使用者は、明確な臨場のある振動を感じることができる。
【0021】
アクチュエーター42の第二端422には、停止ブロック423を設置し、停止ブロック423と電磁石41の間には、復位バネ60を有する。
これにより、電磁石41の電源をオフ後、アクチュエーター42は、復位バネ60により第二位置から第一位置へと復位し、これにより第二端422は第二固定ブロック16に衝突する。
アクチュエーター42の作動方向と引き金20とは、相互に平行である。
【0022】
コネクター50は、8P金属オスコネクターで、コネクター50はグリップ12の末端箇所に設置し、マイクロスイッチ30と電磁石41に電気的に連接する。
さらに、信号コネクター50は、伝送線71を通して、コントロールデバイス70に電気的に連接する。
コントロールデバイス70は、電力と信号を、コネクター50に伝送でき、マイクロスイッチ30が操作を受け押されると、電磁石41は電源オンとなり作動する。
【0023】
本発明において、ボディ11の頂面には、長さの方向に沿って、連続凹凸状の固定部18を有する。
これにより、ガン本体10とモーションセンシングゲームの信号感知装置は、分解式に結合される。
【0024】
図2~
図4は、本発明の使用状態を説明する。
図2に示す通り、未操作時、振動ユニット40のアクチュエーター42は第一位置にあり、この時アクチュエーター42は復位バネ60の弾力作用を受け、第一端421は、電磁石41に対して突出していない。
【0025】
図3に示す通り、使用者が引き金20を引くと、引き金20はマイクロスイッチ30を触発し、マイクロスイッチ30の信号はコントロールデバイス70へ送られる。
これにより、コントロールデバイス70は、電磁石41の電源をオンにし、アクチュエーター42は第一位置から第二位置へと移動し、しかも第一端421はガン本体10の第一固定ブロック15に衝突する。
【0026】
図4に示す通り、電磁石41の電源をオフにすると、アクチュエーター42は、第二位置から第一位置へと戻り、しかも第二端422は、ガン本体10の第二固定ブロック16に衝突し、ガン本体10は振動効果を産生する。
こうすることで、使用者がゲーム過程で、繰り返し引き金20を引くと、アクチュエーター42は繰り返し作動し、アクチュエーター42は第一固定ブロック15と第二固定ブロック16に前後で衝突し続ける。
これにより、ガン本体10はアクチュエーター42の繰り返しの衝突により、明確な振動効果を産生し、しかも使用者にリアルな臨場感を提供し、モーションセンシングゲームにより没入できる。
【0027】
本発明は電磁石41とアクチュエーター42を利用し、振動モーターに置換するため、振動効果が明確であるばかりか、使用寿命が長く、消費電力量が低いという長所を備える。
【0028】
前述した本発明の実施形態は本発明を限定するものではなく、よって、本発明により保護される範囲は後述される特許請求の範囲を基準とする。
【符号の説明】
【0029】
100 ガン振動構造
10 ガン本体
11 ボディ
12 グリップ
13 収容設置空間
14 固定台
15 第一固定ブロック
16 第二固定ブロック
17 トリガーガード
18 固定部
20 引き金
21 リセットバネ
30 マイクロスイッチ
40 振動ユニット
41 電磁石
42 アクチュエーター
421 第一端
422 第二端
423 停止ブロック
50 コネクター
60 復位バネ
70 コントロールデバイス
71 伝送線
【国際調査報告】