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特表2022-538079コネクタアセンブリ用プラグインサートおよびコネクタアセンブリ
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-08-31
(54)【発明の名称】コネクタアセンブリ用プラグインサートおよびコネクタアセンブリ
(51)【国際特許分類】
   H01R 4/2433 20180101AFI20220824BHJP
【FI】
H01R4/2433
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021576261
(86)(22)【出願日】2020-06-22
(85)【翻訳文提出日】2022-02-01
(86)【国際出願番号】 EP2020067373
(87)【国際公開番号】W WO2020260208
(87)【国際公開日】2020-12-30
(31)【優先権主張番号】19182078.6
(32)【優先日】2019-06-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】501090342
【氏名又は名称】ティーイー コネクティビティ ジャーマニー ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツンク
【氏名又は名称原語表記】TE Connectivity Germany GmbH
(71)【出願人】
【識別番号】503168201
【氏名又は名称】ティーイー コネクティビティ ネーデルランド ビーヴイ
【氏名又は名称原語表記】TE Connectivity Nederland BV
【住所又は居所原語表記】Rietveldenweg 32,NL-5222 AR’s-Hertogenbosch,The NETHERLANDS,
(74)【代理人】
【識別番号】100100077
【弁理士】
【氏名又は名称】大場 充
(74)【代理人】
【識別番号】100136010
【弁理士】
【氏名又は名称】堀川 美夕紀
(74)【代理人】
【識別番号】100130030
【弁理士】
【氏名又は名称】大竹 夕香子
(74)【代理人】
【識別番号】100203046
【弁理士】
【氏名又は名称】山下 聖子
(72)【発明者】
【氏名】デュ ブルーイン イェルーン
(72)【発明者】
【氏名】スツェーラク,マルティン
(72)【発明者】
【氏名】ファン ヒルス ウィナンド
(72)【発明者】
【氏名】ミュラー,フランツ
(72)【発明者】
【氏名】ブッフマン,ウルリヒ
(72)【発明者】
【氏名】ラオプ,ミーケ
【テーマコード(参考)】
5E012
【Fターム(参考)】
5E012AA03
5E012AA43
(57)【要約】
本発明は、コネクタアセンブリ(95)に挿入されるように構成されたプラグインサート(1)、およびコネクタアセンブリ(95)に関する。従来技術の解決策は、IDC(7)の位置決めが不十分なこと、およびIDCとプラグインサート本体(3)との間の接触の信頼性における問題を有する場合がある。本発明は、プラグインサート(1)の外側からアクセス可能な少なくとも1つのコンタクト部材(5)、およびコンタクト部材(5)に電気的に接続された少なくとも1つのIDC(7)を備えるプラグインサート本体(3)と、ケーブルまたはワイヤ(81)を受け入れて保持するための少なくとも1つのケーブルレセプタクル(11)を備える少なくとも1つのワイヤマネージャモジュール(9)とを備えることにより、プラグインサート(1)についての従来技術の解決策を改善する。プラグインサート本体(3)は、ガイドアセンブリ(25)を備え、ガイドアセンブリ(25)は、ワイヤマネージャモジュール(9)をプラグインサート本体(3)に対して、事前組立位置(65)から、IDC(7)がケーブルレセプタクル(11)内へと延びる組立位置(67)に案内するように構成される。本発明のコネクタアセンブリ(95)は、コネクタハウジング(93)と本発明のプラグインサート(1)とを備え、コネクタハウジング(93)は、ケーブル挿入方向(59)に沿ってプラグインサート(1)を受け入れるように構成される。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コネクタアセンブリ(95)に挿入されるように構成されているプラグインサート(1)であって、
前記プラグインサート(1)の外側からアクセス可能な少なくとも1つのコンタクト部材(5)、および前記コンタクト部材(5)に電気的に接続された少なくとも1つのIDC(7)を備えるプラグインサート本体(3)と、
ケーブルまたはワイヤ(81)を受け入れて保持するための少なくとも1つのケーブルレセプタクル(11)を備える少なくとも1つのワイヤマネージャモジュール(9)と
を備え、
前記プラグインサート本体(3)は、ガイドアセンブリ(25)を備え、前記ガイドアセンブリ(25)は、前記ワイヤマネージャモジュール(9)を前記プラグインサート本体(3)に対して、事前組立位置(65)から、前記IDC(7)が前記ケーブルレセプタクル(11)内へと延びる組立位置(67)に案内するように構成されている、プラグインサート(1)。
【請求項2】
前記事前組立位置(65)において、前記ワイヤマネージャモジュール(9)は、前記プラグインサート本体(3)に掛止されている、請求項1に記載のプラグインサート(1)。
【請求項3】
前記ガイドアセンブリ(25)は、前記ワイヤマネージャモジュール(9)または前記プラグインサート本体(3)に少なくとも1つのガイドポスト(27)を備える、請求項1または2に記載のプラグインサート(1)。
【請求項4】
前記少なくとも1つのガイドポスト(27)は、ガイド凹部(63)に摺動係合される、請求項3に記載のプラグインサート(1)。
【請求項5】
前記少なくとも1つのワイヤマネージャモジュール(9)は、少なくとも前記事前組立位置(65)において、前記プラグインサート本体(3)に向かっての前記ワイヤマネージャモジュール(9)の移動を妨げる少なくとも1つの停止部材(69)を備える、請求項1から4のいずれか一項に記載のプラグインサート(1)。
【請求項6】
前記少なくとも1つの停止部材(69)は、前記組立位置(67)において破壊される、請求項5に記載のプラグインサート(1)。
【請求項7】
前記少なくとも1つの停止部材(69)は、前記プラグインサート(1)の状態を変化させたときに前記少なくとも1つの停止部材(69)が破断する所定の破壊点(69a)を有する、請求項6に記載のプラグインサート(1)。
【請求項8】
前記少なくとも1つの停止部材(69)は、ガイド凹部(63)のガイド隅部(63a)に配置されている、請求項5から7のいずれか一項に記載のプラグインサート(1)。
【請求項9】
前記プラグインサート本体(3)は、2つのアダプタプレート(13;13a、13b)を備え、前記2つのアダプタプレート(13;13a、13b)の間に回路基板(15)が設けられている、請求項1から8のいずれか一項に記載のプラグインサート(1)。
【請求項10】
前記2つのアダプタプレート(13;13a、13b)は同一である、請求項9に記載のプラグインサート(1)。
【請求項11】
前記2つのアダプタプレート(13;13a、13b)は、互いに熱積層されている、請求項9または10に記載のプラグインサート(1)。
【請求項12】
前記プラグインサート(1)は、2つのワイヤマネージャモジュール(9)を備え、前記プラグインサート本体(3)は、前記2つのワイヤマネージャモジュール(9)の間に配置されている、請求項1から11のいずれか一項に記載のプラグインサート(1)。
【請求項13】
前記IDC(7)は、前記ケーブルまたはワイヤ(81)の絶縁材を切断するように構成されている絶縁材カッタ部材(53)と、前記ケーブルまたはワイヤ(81)を切断するように構成されているケーブルカッタ部材(55)とを備える、請求項1から12のいずれか一項に記載のプラグインサート(1)。
【請求項14】
前記少なくとも1つのケーブルレセプタクル(11)は、ケーブル挿入方向(59)に沿って延び、前記ワイヤマネージャモジュール(9)は、前記ケーブル挿入方向(59)に垂直な方向に、前記事前組立位置(65)から前記組立位置(67)に移動されるように構成されている、請求項1から13のいずれか一項に記載のプラグインサート(1)。
【請求項15】
コネクタハウジング(93)と請求項14に記載のプラグインサート(1)とを備え、前記コネクタハウジング(93)は、前記ケーブル挿入方向(59)に沿って前記プラグインサート(1)を受け入れるように構成されている、コネクタアセンブリ(95)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コネクタアセンブリに挿入されるように構成されたプラグインサートに関する。本発明はさらに、コネクタアセンブリに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、ケーブル終端ユニットとして利用されるプラグインサートおよびコネクタアセンブが当技術分野で知られている。データ伝送用途において、データ線は一般に、絶縁変位コンタクト(IDC)を用いて終端され、電気的に接触される。ここでプラグインサートすなわちケーブル終端ユニットは、データ線とコネクタアセンブリのコンタクトとの間のインタフェース手段を提供し得る。
【0003】
従来技術の解決策では、IDCとケーブルまたはワイヤとの間の信頼度の高い接触を提供できない場合がある。従来技術の解決策はまた、位置精度が不十分な場合がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
したがって、本発明の一態様は、IDCとケーブルまたはワイヤとの間の信頼度の高い接触と、IDCの高い位置精度とを兼ね備えたプラグインサートおよびコネクタアセンブリを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この目的は、プラグインサートが、プラグインサートの外側からアクセス可能な少なくとも1つのコンタクト部材、およびコンタクト部材に電気的に接続された少なくとも1つのIDCを備えるプラグインサート本体を備え、プラグインサートが、ケーブルまたはワイヤを受け入れて保持するための少なくとも1つのケーブルレセプタクルを備える少なくとも1つのワイヤマネージャモジュールをさらに備え、プラグインサート本体が、ガイドアセンブリを備え、ガイドアセンブリが、ワイヤマネージャモジュールをプラグインサート本体に対して、事前組立位置から、IDCがケーブルレセプタクル内へと延びる組立位置に案内するように構成される点において、冒頭で述べたプラグインサートに関する本発明によって実現される。
【0006】
この目的はさらに、コネクタアセンブリが、コネクタハウジングと本発明に係るプラグインサートを備え、少なくとも1つのケーブルレセプタクルがケーブル挿入方向に沿って延び、ワイヤマネージャモジュールが、ケーブル挿入方向に垂直な方向に、事前組立状態から組立状態に移動されるように構成され、コネクタハウジングが、ケーブル挿入方向に沿ってプラグインサートを受け入れるように構成される点において、冒頭で述べたコネクタアセンブリに関する本発明によって実現される。
【0007】
よって、本発明は、ガイドアセンブリにより、少なくとも1つのIDCをケーブルレセプタクルに確実かつ正確に挿入することができ、IDCがワイヤまたはケーブルに確実に接触することができるという利点を有する。
【0008】
上記で述べたように、プラグインサートは、ケーブル終端ユニットと称される場合もある。事前組立位置または組立位置は、それぞれ、事前組み立て位置および組み立て位置と表記されてもよく、事前組立状態および組立状態を示してもよい。IDCは、事前組立位置においてはケーブルレセプタクル内へと延びないが、組立位置においてはケーブルレセプタクル内へと延びることが好ましい。
【0009】
本発明のプラグインサートおよび本発明のコネクタアセンブリは、さらなる技術的特徴によって改善され得る。それらの特徴については、本発明の特定の実施形態について以下で説明する。異なる実施形態の技術的特徴は、互いに任意に組み合わされてもよく、またはさらに、省略される技術的特徴によって得られる目的とする技術的効果が本発明に不可欠でない場合には省略されてもよい。
【0010】
本発明のプラグインサートの一実施形態において、ワイヤマネージャは、事前組立位置においてプラグインサート本体に掛止され(latched)得る。事前組立位置は、プラグインサートの出荷状態に相当し得る。プラグインサート本体をワイヤマネージャに掛止することにより、両方の要素が互いに取り付けられ、いずれもが紛失しないようにすることができる。よって、ワイヤマネージャモジュールをプラグインサート本体に組み付ける必要なく、プラグインサート全体の利用の準備ができる。
【0011】
特に、ラッチ手段は、両方の要素を互いに向かって効果的に案内するために、ワイヤマネージャモジュールをプラグインサート本体から明確に離れた位置に位置決めする。
【0012】
掛止のために、プラグインサート本体および/または少なくとも1つのワイヤマネージャモジュールは、プラグインサート本体と少なくとも1つのワイヤマネージャモジュールとの間の開放可能な係合をもたらすように構成された少なくとも1つのラッチ機構またはキャッチ機構を備えてもよい。結果として、2つ、3つ、4つ、またはさらに多くのキャッチ機構が設けられてもよく、それらは、プラグインサート本体もしくは少なくとも1つのワイヤマネージャまたはその両方に設けられてもよい。
【0013】
プラグインサート本体へのワイヤマネージャの掛止は開放可能であってもよく、掛止位置において、プラグインサート本体を少なくとも1つのワイヤマネージャモジュールに向かって移動させるために必要な力は、プラグインサートを設置する人(ユーザ)によって手でかけられまたは及ぼされ得る力を上回るものであってもよい。プラグインサートを事前組立位置から組立位置に移動させるための力は、プライヤのような器具の利用を必要とし得る。さらに、少なくとも1つのワイヤマネージャモジュールからプラグインサート本体を完全に分離するために必要な取り外し力は、組立位置に到達するために必要とされる力よりも大きくてもよい。
【0014】
さらなる実施形態において、ガイドアセンブリは、ワイヤマネージャモジュールまたはプラグインサート本体に少なくとも1つのガイドポストを備えてもよい。
【0015】
ガイドポストが掛止を実現してもよく、さらなるガイドポスト、加えてさらに別のガイドポストが設けられてもよい。結果として、2つ、3つ、4つまたはさらに多くのガイドポストが、ワイヤマネージャモジュールにおいてプラグインサート本体に、または両方の要素に設けられてもよい。好ましくは、案内された移動を明確に定めるために、3つのガイドポストが設けられる。ガイドポストは、プラグインサート本体の隅部に設けられてもよい。少なくとも1つのガイドポスト、または代替的に2つ、3つ、4つ、またはより多くのガイドポストが、対応するプラグインサート本体または対応するワイヤマネージャモジュールに向かって、少なくとも1つのワイヤマネージャモジュールから突出していてもよく、および/またはプラグインサート本体から延びていてもよい。複数のガイドポストが設けられてもよい。
類似のガイドポストまたはさらには同一のガイドポストが、プラグインサート本体および/またはワイヤマネージャモジュールに設けられてもよい。
【0016】
よって、ケーブルまたはワイヤを終端させるときに、ユーザが少なくとも1つのワイヤマネージャモジュールをプラグインサートの事前組立位置からプラグインサート本体に向かって移動させて組立位置に到達させることが容易になる。よって、ガイドポストは、少なくとも1つのワイヤマネージャモジュールがプラグインサート本体に向かって移動され得る方向または距離を曖昧さなく規定することができる。
【0017】
少なくとも1つのガイドポストは、ガイド凹部に摺動係合され得る。したがって、ガイド凹部は対応するガイドポストと相互に作用し得る。同様に、さらなるガイド凹部が、対応するさらなるガイドポストと相互に作用し得る。そのような相互に作用し合うガイドポストおよびガイド凹部の複数の対が設けられてもよく、ガイドポストは、プラグインサート本体(または少なくとも1つのワイヤマネージャモジュール)のいずれかに設けられてもよい。ゆえに、ガイド凹部は、対応する、すなわち相互に作用するワイヤマネージャモジュール(またはプラグインサート本体)に形成される。
【0018】
本発明のプラグインサートのさらなる実施形態において、少なくとも1つのワイヤマネージャは、少なくとも事前組立状態において、プラグインサート本体に向かっての前記ワイヤマネージャの移動を妨げる少なくとも1つの停止部材を備える。
【0019】
停止部材またはストッパリブは、少なくとも1つのワイヤマネージャモジュールのためのリミットストップとして理解されてもよい。よって、プラグインサート本体に向かってのワイヤマネージャモジュールのさらなる移動が停止部材によって防止される。この制限は、プラグインサート本体の対応する対向リミットストップとの停止部材の当接によって実現され得る。停止部材は、ガイド凹部またはガイドポストに設けられてもよい。停止部材および/または対向停止部材は、特にガイド凹部の隅部またはガイドポストの隅部に配置されてもよい。
【0020】
任意の数のガイドポストが停止部材なしで設けられてもよく、さらなるガイドポストに少なくとも1つの停止部材が設けられてもよい。
【0021】
特に、プラグインサート本体は、ワイヤマネージャモジュールに向かって延びる4つのガイドポストをプラグインサート本体の隅部に備えてもよい。プラグインサート本体は、ケーブルまたはワイヤがIDCによって接触されるケーブル終端部と、接触が生じない安定部とを備えてもよい。
【0022】
ガイドポストは、特にケーブル終端部の隅部に配置されてもよい。加えて、隅部のガイドポストとは異なるガイドポストが、プラグインサート本体に設けられてもよく、ワイヤマネージャモジュールをプラグインサート本体に掛止するためのラッチ手段を追加的に提供してもよい。
【0023】
少なくとも1つの停止部材は、組立状態において破壊されてもよい。換言すると、組み立て中に、すなわちプラグインサートが事前組立位置から組立位置に動かされた場合、対向停止部材が停止部材に対して押圧され、停止部材を破損すなわち破壊する。破壊された停止部材は、現在のプラグインサートが元の状態でなくなっていることを示す指標として利用されてもよい。よって、少なくとも1つのワイヤマネージャモジュールがプラグインサート本体との掛止を解除された場合であっても、手元の前記プラグインサートが以前に既に利用されていることが、技術者にとって曖昧さなく明確になる。
【0024】
これにより、本発明のプラグインサートが既に利用済みであり、場合によっては破損したものとして用いられる利用時の安全性が高まり、または動作不良のあるプラグインサートを容易に認識することができる。
【0025】
少なくとも1つの停止部材は、プラグインサートの状態を変化させたときに少なくとも1つの停止部材が破断する所定の破壊点を有してもよい。破壊点は、停止部材の破壊が望まれ計画される領域として理解されるべきである。よって、破壊点は、単一の点として理解されるべきではなく、破壊が生じる線として理解されるべきである。この破壊点において、停止部材の構造は、機械的処理、熱的処理または化学的処理によって弱められ得る。
【0026】
さらなる実施形態において、プラグインサート本体は、2つのアダプタプレートと回路基板とを備えてもよく、回路基板は2つのアダプタプレートの間に配される。よって、プラグインサート本体は、単一の部品であってもよく、または2つ以上の要素から構成されていてもよい。
【0027】
2つ以上の要素を備えるプラグインサート本体は、本発明のプラグインサートおよびコネクタアセンブリの汎用性を高めることができる。サイズおよび形状が同じで回路レイアウトが異なるPCBを利用する場合がある。よって、単に異なるPCBを用いることにより、異なる接続ジオメトリを1つのプラグインサートのジオメトリで実現することができる。
【0028】
ガイドアセンブリは、少なくとも部分的にアダプタプレートに設けられてもよい。さらなる実施形態において、2つのアダプタプレートは、互いに同一であってもよい。事前組立位置において、回路基板が間に設けられる第1のアダプタプレートおよび第2のアダプタプレートが設けられていてもよい。第1のアダプタプレートと第2のアダプタプレートとでは、アダプタプレートの向きのみが異なっていてもよい。これらは、PCBに対して鏡像関係であってもよく、または単に回転された同一のプレートであってもよい。アダプタプレートの各々に、少なくとも1つのガイドポストおよび/または少なくとも1つのガイド凹部が設けられてもよい。
【0029】
本発明のプラグインサートの有利な実施形態において、2つのアダプタプレートは、互いに熱積層される。熱積層は、さらなる構成要素、つまり2つのアダプタプレートの間に設けられた回路基板に対する熱的影響を回避する有用な取り付け方法である。2つのアダプタプレートの少なくとも一方は、一方のアダプタプレートから回路基板の対応する孔を通してかつさらなるアダプタプレートを通して延びる長手方向ポストの形態で設けられ得る熱積層要素を提供してもよい。熱積層の間、さらなるアダプタプレートから延びる部分は、押圧力の印加下で加熱され、よって、さらなるアダプタプレートまたは回路基板から取り除かなくてもよい変形した端部を形成する。この変形した部分は、リベット頭部に類似するものであってもよい。
少なくとも1つのワイヤマネージャモジュールの位置をプラグインサート本体に対して固定することにより、耐久性要求を最適化することができる。
【0030】
プラグインサート本体へのワイヤマネージャモジュールの固定のためのさらなる手段として、接着、圧締め、またはほぞ継ぎがある。
【0031】
熱積層は、容易に加熱および溶融され得るポリマーを利用して行われることが好ましい。
【0032】
本発明のプラグインサートのさらなる有利な実施形態において、プラグインサートは、2つのワイヤマネージャモジュールを備え、プラグインサート本体は、2つのワイヤマネージャモジュールの間に配される。そのような構造は、特に対称的であってもよく、すなわち、同一のアダプタプレートが回路基板を挟んでおり、そのような構造が2つのワイヤマネージャモジュールによって挟まれている。特に、プラグインサート本体の主要部位または主要部分、すなわちケーブル終端部のみが、2つのワイヤマネージャモジュールの間に配されてもよい。そのような実施形態において、プラグインサート本体のさらなる要素が、挟み込み構造から延びていてもよく、すなわち、ワイヤマネージャモジュールの間に配されるのではなく、安定部に相当してもよい。挟まれた部分の外に延びるPCBの構造は、さらなる接続手段に相当してもよく、すなわち回路基板に設けられたコンタクトパッドまたはコンタクト領域の形態であってもよい。
さらに、アダプタプレートの一部が、回路基板の対応する部分に安定性を提供するために、2つのワイヤマネージャモジュールの間に配置されていなくてもよい。
【0033】
さらに、少なくとも1つのIDCが、1つのアダプタプレートによって保持され位置決めされてもよい。各アダプタプレートが同じ数のIDC部材を支え、位置決めし、保持することが好ましい。IDC部材は、異なるアダプタプレートについて反対方向に向いていればよい。IDCの向きは、ワイヤまたはケーブルの絶縁材を切断するブレードが露出している方向として理解されるべきである。
【0034】
少なくとも1つのIDCは、ケーブルまたはワイヤの絶縁材を切断するように構成されている絶縁材カッタ部材と、ケーブルまたはワイヤを切断するように構成されているケーブルカッタ部材とを備えてもよい。よって、少なくとも1つのケーブルまたはワイヤをワイヤマネージャモジュールの少なくとも1つのケーブルレセプタクルに受け入れ、ワイヤマネージャモジュールをプラグインサート本体に向かって移動させることにより、プラグインサートの事前組立位置が組立位置に変化され、それにより、1つの組み立てステップで、ケーブルまたはワイヤが電気的に接触され、必要な長さに切断される。
【0035】
IDCがプラグインサート本体に固定される場合、IDCのこの配置により、特定の位置のみにおいてPCBとの接触が生じることが確実になる。IDCは、一般的に、圧締め、押圧/圧力ばめ、接着、またはほぞ継ぎによるプラグインサート本体に対するデータ接続/固定に用いられる。
【0036】
IDCは、PCB上に直接配置されてもよく、これにより耐久性の連鎖が最適化し、精度が向上する。熱積層が接着の代替として利用されてもよく、その場合、PCBは、複数の熱積層点において圧締めされ、接着はより大きい領域に適用されるが、熱積層は点での接続である。
【0037】
少なくとも1つのケーブルレセプタクルが、ケーブル挿入方向に沿って延び、ワイヤマネージャモジュールが、ケーブル挿入方向に垂直に向いた方向に、事前組立位置から組立位置に移動されるように構成されることが好ましい。
【0038】
特に、ケーブルレセプタクルは管状であってもよく、管状のケーブルレセプタクルは、複数の管状部分から構成されていてもよい。前記管状部分は、好ましくは、ワイヤまたはケーブルをケーブルレセプタクルに受け入れさせるために屈曲させる必要がないように、互いに位置合わせされ得る。よって、ケーブルレセプタクルは、ケーブルまたはワイヤを屈曲させる必要なく、直線状のケーブルまたはワイヤを受け入れるように構成される。
【0039】
以下、特定の実施形態を示す図面に基づいて本発明を説明する。したがって、以下に示す実施形態は、特許請求の範囲によって定められる考え得る保護範囲を限定するものではない。それらは単に、技術的特徴の特定の組み合わせを示すものである。図面に示す技術的特徴は、互いに任意に組み合わされてもよく、またはさらに、省略される技術的特徴によって得られる技術的効果が本発明に不可欠でない場合には省略されてもよい。1つの図に存在する特徴の説明が、他の図における同じ特徴に適用されてもよい。そのような特徴の説明の繰り返しは避ける。
【0040】
図面は、以下を示す。
【図面の簡単な説明】
【0041】
図1】本発明のプラグインサートの分解組立図である。
図2】本発明のプラグインサート本体のさらなる実施形態である。
図3】本発明のプラグインサートのさらなる実施形態である。
図4】異なる視点における図3のプラグインサートである。
図5図3および図4のプラグインサートの詳細図である。
図6図5の詳細を示す図3および図4の本発明のプラグインサートの実施形態の切断図である。
図7】事前組立位置における、ケーブルが受け入れられた本発明のプラグインサートである。
図8】組立位置における図7のプラグインサートである。
図9】本発明のコネクタアセンブリである。
【発明を実施するための形態】
【0042】
図1は、本発明のプラグインサート1の第1の実施形態を分解組立図で示す。プラグインサート1は、プラグインサート1の外側からアクセス可能な2つのコンタクト部材5を図示の実施形態において備えるプラグインサート本体3を備える。プラグインサート本体3は、2つのコンタクト部材5に電気的に接続された2つのIDC(絶縁変位コンタクト)7をさらに備える。
【0043】
プラグインサート1は、ケーブルまたはワイヤ(不図示)を受け入れて保持するための2つのケーブルレセプタクル11を有するワイヤマネージャモジュール9をさらに備える。
【0044】
異なる実施形態においては、異なる数のIDC7およびコンタクト部材5が備えられてもよいことに留意されたい。「IDC」という略語は、単一の絶縁変位コンタクトまたは2つ、3つ、4つまたはより多数の複数の絶縁変位コンタクトを示す。また、プラグインサート本体3およびワイヤマネージャモジュール9の形状(矩形)は、単に図示の実施形態のための例示であり、異なる形状が可能である。
【0045】
図2には、プラグインサート本体3のさらなる実施形態を示す。本実施形態は、後出の図3図9に適用される。また、図1に示すプラグインサート本体3の実施形態が、後述する追加の技術的特徴と組み合わされてもよい。
【0046】
図2に示すプラグインサート本体3は、回路基板15が間に配される2つのアダプタプレート13を備える。
【0047】
プラグインサート本体3は、ケーブル終端部17、安定部19および接触部21を備える。
【0048】
ケーブル終端部17にはIDC7が配されている。安定部19は、2つのアダプタプレート13の2つの突出部23によってPCB15が安定させられる部分に相当する。接触部21には、コンタクト部材5がプラグインサート1の外側に設けられる。本実施形態では、4つのIDCが設けられているが、そのうちの2つは下側アダプタプレート13aによって保持され位置決めされている。ゆえに、上側アダプタプレートは、PCBの反対側に配されている(回路基板15をPCB15と称する場合がある)。「上側」および「下側」との表記は任意であり、第1のアダプタプレート13aおよび第2のアダプタプレート13bで置き換えられてもよい。
【0049】
プラグインサート本体3は、6つのガイドポスト27を備えるガイドアセンブリ25を備える。図1の第1の実施形態において、プラグインサート本体3は厳密に6つのガイドポストを備え、図2の第2の実施形態においては、アダプタプレート13ごとに6つのガイドポスト27、すなわち12個のガイドポスト27を備える。
【0050】
ガイドポスト27のうちの2つは、ラッチ手段29をさらに備える。ラッチ手段29は、ワイヤマネージャモジュール9に設けられた対向ラッチ手段33と相互に作用し得るラッチ突起31を有する(図1を参照)。
【0051】
図示の実施形態において、(アダプタプレート13ごとに)6つのガイドポスト27は、(第2の実施形態では)それぞれ対応するアダプタプレート13からワイヤマネージャモジュール9に向かって、プラグインサート本体3から離れるように延びる。
【0052】
ゆえに、図2図9に示す第2の実施形態では、6つのガイドポスト27が回路基板15から離れるように各々の側に延びる。換言すると、6つのガイドポスト27が上側アダプタプレート13bから上方に延び、別の6つのガイドポスト27が下側アダプタプレート13aから下方に延びる。上側および下側との表記は、図面に示す向きに鑑みて任意であり、本発明を厳密にこの向きに限定するものではない。上方向35および下方向37は図2に示されている。
【0053】
片側ごとに6つのガイドポストのうちの4つが、ケーブル終端部17の隅部39に配されまたは配置される。
【0054】
図2には、熱積層部材41が処理済み状態43で示されている。熱積層部材41の未処理状態45が円47に示されている。そのような未処理の熱積層部材41は、対応するアダプタプレート13の孔49を通って延び、器具(不図示)によって加熱および溶融され、それにより、処理済み状態43での熱積層部材41の頭部51を形成する。この頭部51は、2つのアダプタプレート13を回路基板15に取り付ける。熱積層部材41は、別個の部品として設けられてもよく、または、下側アダプタプレート13aおよび/または上側アダプタプレート13bの一方と一体に形成されてもよい。回路基板15は、熱積層部材41の貫通を可能とするために対応する孔(不図示)を提供する。
【0055】
図示の全ての実施形態において、IDC7は、絶縁材カッタ部材53とも称され得る2つの対向するIDCブレード53を備える。IDC7は、ケーブルカッタ部材55をさらに備える。絶縁材カッタ部材53は、ケーブルのまたはワイヤの絶縁材を切断し、前記ケーブルまたはワイヤの心線と電気的に接触するように構成される。ケーブルカッタ部材55は、余剰のケーブルまたはワイヤを切断するように構成される。これについては、下記で図7に関して簡単に説明する。
【0056】
図3および図4には、本発明のプラグインサート1の第2の実施形態を2つの異なる斜視図で示す。プラグインサート1は、回路基板15と、2つの対向するアダプタプレート13と、前記プラグインサート本体3が間に配置される2つのワイヤマネージャモジュール9とから構成される、図2のプラグインサート本体3を備える。
【0057】
図示の実施形態において、2つのワイヤマネージャモジュール9の各々は、各々1つのケーブルまたはワイヤ(不図示)を受け入れるための2つのケーブルレセプタクル11を提供する。一致する数のコンタクト部材5が、プラグインサート1の接触部21に設けられる。
【0058】
図から見ることができるように、ケーブルレセプタクル11(図4で最もよく見える)は、直線状に、すなわちいかなる湾曲または屈曲部分もなく形成される管状構造57を有する。異なる実施形態では、そのような湾曲または屈曲部分が存在していてもよい。よって、直線状のケーブルまたはワイヤを、前記ケーブルまたはワイヤを屈曲させる必要なく受け入れることができる。
【0059】
ケーブルレセプタクル11は、ケーブル挿入方向59を規定する。
【0060】
ワイヤマネージャモジュール9は、ケーブル挿入方向に垂直に向いた組立方向61に沿って移動可能である。各ワイヤマネージャモジュール9は、下側ワイヤマネージャモジュール9aについては上方向35と同一であり、上側ワイヤマネージャモジュール9bについては下方向37と同一である個々の組立方向61を有する(上方向35および下方向37を図2に示す)。ゆえに、互いに反対かつ平行に方向付けられる第1の組立方向61aおよび第2の組立方向61bが規定され得る。
【0061】
ガイドポスト27は各々、(図示の実施形態では)ワイヤマネージャモジュール9に設けられた対応するガイド凹部63に受け入れられる。図3では、9つの視認可能なガイド凹部63が示されている。異なる実施形態では、ガイド凹部63がアダプタプレート13に設けられてもよく、対応するガイドポスト27がワイヤマネージャモジュール9に設けられてもよい。アダプタプレート13の各々またはワイヤマネージャモジュール9の各々が、ガイド凹部63および/またはガイドポスト27の両方を備えていてもよい。1つのワイヤマネージャモジュール9のみを有する図1に示す第1の実施形態についても同様である。
【0062】
ガイドポスト27は、対応するガイド凹部63によって摺動案内される。上記で述べたように、プラグインサート1の片側ごとの6つのガイドポスト全てが、ワイヤマネージャモジュール9を事前組み立て済み事前組立位置65から組立位置67に案内している(図8および図9を参照)。
【0063】
ガイドアセンブリ25のさらなる詳細が、図5および図6に関して示されている。図5において、ワイヤマネージャモジュール9のガイド凹部63(それらの詳細は、1つのみのワイヤマネージャモジュール9に関して説明されており、対応するさらなるワイヤマネージャモジュール9に転用され得る)は、対応するアダプタプレート13の対向停止部材71と当接する停止部材69を備える。前記停止部材69(ストッパリブと称する場合もある)は、事前組立状態または事前組立位置65から組立位置67への手動での移行を防止する。組立位置67に達すると、停止部材69は破壊され、既に設置済みのプラグインサート1の指標として利用され得る。停止部材69は、ガイド凹部63のガイド隅部63aに配置される。停止部材69は、リミットストップ70に相当する。
【0064】
停止要素69は、所定の破壊点69aを有する。この所定の破壊点69aにおいて、停止要素69の材料は、機械的処理、熱的処理または化学的処理によって弱められ得る。ここで、停止要素69は、ケーブルマネージャモジュール9がさらにプラグインサート本体3に向かって移動したときに破壊される。
【0065】
さらなる詳細が図6の切断図に示されている。ここで、アダプタプレート13ごとの6つのガイドポスト27のうちの2つ、すなわちラッチポスト73は、ワイヤマネージャモジュール9の対応する対向ラッチ部材33と係合している。
【0066】
ワイヤマネージャモジュール9の対向ラッチ手段33は、事前組立位置65においてラッチ突起31が挿入される凹部75を備える。ラッチ突起31は、凹部75の平坦面77に当接し、ワイヤマネージャモジュール9が対応するアダプタプレート13から外れることを防止する。平坦面77は、組立方向61に垂直に向いている。
【0067】
対向ラッチ手段33は、肩部79をさらに備える。組立位置67において、ラッチ突起31は、前記肩部79と係合し、プラグインサート本体3からの対応するワイヤマネージャモジュール9の係脱を防止し、よってプラグインサートを組立位置67に維持する。
【0068】
ケーブルまたはワイヤ81を接触させるプロセスが、図7および図8に関して示されている。データケーブル83が示されている。絶縁材が取り外され、4本の個別のケーブルまたはワイヤ81(図8を参照)が4つのケーブルレセプタクル11に挿入される。これらが図の左側に示されている場合であっても、ケーブルまたはワイヤ81は、ケーブル挿入方向59において対応するケーブルレセプタクル11に挿入される。
【0069】
ケーブルまたはワイヤ81のうち、図の左側でケーブルレセプタクル11の外に延びる部分が、余剰ケーブル85である。
【0070】
器具(不図示、例えばプライヤ)を利用することにより、下側ワイヤマネージャモジュール9aが第1の組立方向61aに沿って移動され、上側ワイヤマネージャモジュール9bが第2の組立方向61bに沿って移動される。このときIDC7は、ケーブルレセプタクル11内へと延び、それにより、IDCブレード53(図1を参照)によって各ケーブルまたはワイヤ81の絶縁材87を切断し、同時にケーブルカッタ部材55(これも図1を参照)によって余剰ケーブル85を切断する。同時に、IDCブレードは、ケーブルまたはワイヤ81の芯線89と接触し、これらと電気的接続を確立する。この接触および切断は、全てのケーブルまたはワイヤ81に関して、好ましくは同時に生じる。
【0071】
図8には、本発明のプラグインサート1を、余剰ケーブル85が完全に切断され除去された組立位置67で示す。図8に示すアセンブリは、ケーブル終端ユニット91と称される場合がある。
【0072】
最後に、前記ケーブル終端ユニット91は、ケーブル挿入方向59に沿ってコネクタハウジング93に受け入れられ、それにより本発明のコネクタアセンブリ95を形成し得る。これを図9に示す。
【0073】
個々の図に関して複数の技術的特徴が導入されたことに留意されたい。異なる図においてそれらが明示的に再び導入されない場合であっても、前記技術的特徴に関連した対応する説明が、他の図にも同様に当てはまる。ゆえに、本発明のプラグインサート1の対称的な実施形態が示されており、プラグインサート1の上側部分の説明が、同じプラグインサートの下側部分に転用されてもよい。上側と下側との区別は、単に例示的なものであり、第1の側および第2の側で置き換えられてもよい。上側および下側との表現は、本発明をプラグインサート1のこの厳密な向きに限定するものではない。
【符号の説明】
【0074】
1 プラグインサート
3 プラグインサート本体
5 コンタクト部材
7 IDC
9 ワイヤマネージャモジュール
9a 下側ワイヤマネージャモジュール
9b 上側ワイヤマネージャモジュール
11 ケーブルレセプタクル
13 アダプタプレート
13a 下側アダプタプレート
13b 上側アダプタプレート
15 回路基板
17 ケーブル終端部
19 安定部
21 接触部
23 突出部
25 ガイドアセンブリ
27 ガイドポスト
29 ラッチ手段
31 ラッチ突起
33 対向ラッチ手段
35 上方向
37 下方向
39 隅部
41 熱積層部材
43 処理済み状態
45 未処理状態
47 円
49 孔
51 頭部
53 IDCブレード/絶縁材カッタ部材
55 ケーブルカッタ部材
57 管状構造
59 ケーブル挿入方向
61 組立方向
61a 第1の組立方向
61b 第2の組立方向
63 ガイド凹部
63a ガイド隅部
65 事前組立位置
67 組立位置
69 停止部材
69a 所定の破壊点
70 リミットストップ
71 対向リミットストップ
73 ラッチポスト
75 凹部
77 平坦面
79 肩部
81 ケーブルまたはワイヤ
83 データケーブル
85 余剰ケーブル
87 絶縁材
89 芯線
91 ケーブル終端ユニット
93 コネクタハウジング
95 コネクタアセンブリ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
【国際調査報告】